JP6516426B2 - 撮像装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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本発明は、撮像装置、画像処理方法及びプログラムに関し、特に、撮像装置でのマニュアルフォーカス調整時の補助機能に関する。
近年、4K/2K等の超高精細な動画の撮影が可能なカムコーダの普及が進んでおり、このようなカムコーダでは、従来よりも高精度なピント調整機能が求められている。そこで、撮影者によるピント調整操作の補助機能として、撮影中の映像を小型パネルや電子ビューファインダに表示する際に、所定値以上のエッジ成分が検出された箇所にエッジ成分を色付けして重畳表示する機能が提案されている(特許文献1参照)。また、位相差情報を得ることができる焦点検出用の画素列を含む撮像素子を用いる方法も提案されている。具体的には、撮影中の各画素から焦点調節状態を検出し、被写体が被写界深度内に入っているか否かを判定し、その判定結果を小型パネル等に表示する技術が提案されている(特許文献2参照)。
特開2007−60328号公報 特開2012−83584号公報
しかし、上記特許文献1に記載された技術では、被写界深度が浅い場合に高周波域のエッジ成分を対象としてエッジ検出を行ってしまうと、合焦であると判定される領域が極端に狭くなってしまう。したがって、この状態で被写体に追従してマニュアルでフォーカスを合わせようとすると、被写体が少し動くだけで表示されていた合焦状態を表す色が消えてしまうため、合焦(撮影)操作が難しくなってしまう。
また、上記特許文献2に記載された技術では、被写界深度が深い場合に、被写界深度の中の特定の被写体に特にフォーカスを合わせたいという要求があっても、その被写体が被写界深度の中にあるという情報しか表示されず、この要求を満たすことができない。
本発明は、被写界深度に依存することなく、撮影者によるマニュアルフォーカス調整を補助することができる技術を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、被写体の光学像を映像信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段から出力される映像信号の映像を表示する表示手段と、前記撮像手段が光学像を取得する際の被写界深度を算出する算出手段と、前記算出手段が算出した被写界深度に応じて、前記撮像手段から得られる映像に含まれる被写体のエッジを検出するための周波数帯域を決定する帯域決定手段と、前記帯域決定手段により決定された周波数帯域に基づき、前記撮像手段から取得した映像信号からエッジ成分を検出するエッジ検出手段と、前記表示手段に表示される前記映像に対して前記エッジ検出手段が検出したエッジ成分に基づく合焦表示を行う表示制御手段と、を備え、前記帯域決定手段は、前記周波数帯域を前記被写界深度が深い場合に狭め、前記被写界深度が浅い場合に広げることを特徴とする。
本発明によれば、合焦状態の判定に用いるエッジ成分を検出するための周波数帯域を被写界深度に応じて変化させる。これにより、被写界深度によって極端に合焦状態を示し難くなってしまうことや逆に示し過ぎてしまうことを抑制して、撮影者のマニュアルフォーカス調整を被写界深度に依存することなく補助することができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の最小構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 図2の撮像装置が備える帯域決定部の被写界深度が深い場合の動作を模式的に説明する図である。 図2の撮像装置が備える帯域決定部の被写界深度が浅い場合の動作を模式的に説明する図である。 図2の撮像装置の表示部に合焦状態を表示した例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 図6の撮像装置の表示部に合焦状態を表示した例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
<撮像装置の最小構成>
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置100の最小構成を示すブロック図である。撮像装置100は、具体的には、主に動画撮影に用いられるデジタルビデオカメラである。撮像装置100は、制御部101及びレンズ鏡筒103を備え、レンズ鏡筒103は、被写界深度を決定する要素であるズームレンズ104、フォーカスレンズ105及びアイリス106を含む。また、撮像装置100は、撮像素子107、信号処理部110、被写界深度算出部111、エッジ検出周波数帯域決定部112(以下「帯域決定部112」と略記する)、エッジ検出部113及び表示部117を備える。なお、撮像装置100の各構成要素は、後述する第1実施形態に係る撮像装置200の構成要素でもあるため、各構成要素の詳細な説明は撮像装置200について説明する際に行うこととし、ここでは、撮像装置100の動作概要について説明する。
撮像装置100では、レンズ鏡筒103を通った光が撮像素子107に結像し、撮像素子107による光電変換によって撮像素子107から出力される映像信号は、エッジ検出部113と表示部117へ送られる。制御部101は、被写界深度を算出する被写界深度算出部111へ制御情報を提供し、被写界深度算出部111が算出した被写界深度は、帯域決定部112へ供給される。
帯域決定部112は、取得した被写界深度に対応するエッジ検出周波数帯域を決定し、決定したエッジ検出周波数帯域をエッジ検出部113へ通知する。エッジ検出部113は、帯域決定部112によって決定されたエッジ検出周波数帯域に基づき、撮像素子107によって得られた映像に対してエッジ検出を行い、その結果を表示部117へ送る。表示部117は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の小型表示装置を有し、表示部117には、撮像素子107から得られた映像とエッジ検出部113で得られたエッジ検出結果に基づいて合焦状態が表示される。
<第1実施形態>
図2は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置200の概略構成を示すブロック図である。なお、撮像装置200の構成要素のうち、図1に示した撮像装置100の構成要素と同じものについては、同じ符号を付すこととする。
撮像装置200は、制御部101、レンズ鏡筒103、操作部202及び撮像部209を備える。レンズ鏡筒103は、ズームレンズ104、フォーカスレンズ105及びアイリス106を含む。撮像部209は、撮像素子107及びアナログフロントエンド(AFE)208を含む。また、撮像装置100は、信号処理部110、被写界深度算出部111、帯域決定部112、エッジ検出部113、表示部117、記憶部214、合焦判定部215、主被写体検出部216及び表示信号縮小処理部218を備える。
制御部101は、不図示のCPU及びメモリを有する。制御部101は、CPUがメモリに格納されたプログラムを展開、実行し、撮像装置100を構成する各部の動作を統括的に制御することによって、撮像装置100の全体的な動作を制御する。操作部202は、撮影者からの各種の操作を受け付けるボタンやスイッチからなる。制御部101は、自動露出結果や操作部202を通じて撮影者が入力した撮影条件に基づいて、レンズ鏡筒103を構成するズームレンズ104、フォーカスレンズ105及びアイリス106を調整する。なお、ズームレンズ104の位置を制御することによって、光学ズームによる撮影画角の調整を行うことができる。
被写体からの光がレンズ鏡筒103に入射し、レンズ鏡筒103を通過した入射光は、撮像素子107に結像する。撮像素子107は、具体的には、CMOSセンサ或いはCCDセンサ等である。撮像素子107は、制御部101で定められたシャッタスピード、フレームレートで、結像した被写体の光学像を光電変換し、アナログ電気信号を出力する。このとき、撮像装置200では、撮像素子107の部分的な領域を拡大して画角を調整するデジタルズーム機能を発揮させることができるように、制御部101が撮像素子107の駆動を制御可能な構成となっている。なお、デジタルズーム機能は、被写界深度を決定する要素の1つである。撮像素子107から出力されたアナログ電気信号はAFE208に入力され、そこでA/D変換されて、デジタル信号化された映像信号がAFE208から信号処理部110へ送られる。
信号処理部110は、取得した映像信号に対してゲイン回路(不図示)での増幅処理、補正回路(不図示)での各種補正処理、NR回路(不図示)でのノイズリダクション処理等を施す。信号処理部110で各種の信号処理が施された映像信号は、信号処理部110から出力されて、表示信号縮小処理部218、エッジ検出部113、記憶部214へ入力される。記憶部214は、信号処理部110から受信した映像信号を、制御部101から指定されたデータフォーマットに変換し、ハードディスクやメモリカード等の記憶媒体(不図示)に記憶する。
制御部101は、レンズ鏡筒103の各種設定値を被写界深度算出部111へ通知する。被写界深度算出部111は、レンズ鏡筒103の設定値から被写界深度を算出する。被写界深度は、許容錯乱円を“d”、絞り値(F値)を“F”、ピント位置(mm)を“a”、レンズの焦点距離(mm)を“f”として、下記式(1)により算出することができる。
ここで、許容錯乱円dは、撮像素子107のサイズから決まるため、撮影条件には含まれない。簡単のためにd=1とすると、被写界深度と撮影条件である焦点距離(ズーム設定値)、ピント位置(フォーカス設定値)、絞り値(アイリス設定値)それぞれの関係は、下記式(2)で表される。
被写界深度算出部111において算出された被写界深度は、帯域決定部112へ送られ、帯域決定部112は、予め設定した基本的な周波数帯域(以下「基本周波数帯域」と称呼する)に基づき、エッジ検出周波数帯域を決定する。基本周波数帯域は、撮像素子107のサイズから定まる上記の式(1)の許容錯乱円dや、記憶部214に記憶される映像の解像度(映像を構成するフレームの解像度)から決定される最も高い周波数帯域であることが望ましい。これは、撮影される映像に応じて、表現可能な高周波数成分に合わせるためである。
帯域決定部112は、取得した被写界深度に応じて、基本周波数帯域から低帯域側へ帯域を広げる。ここで、被写界深度と帯域拡張の比例関係は、被写界深度が深い場合に帯域を狭め、被写界深度が浅い場合に帯域を広げる関係とする。この比例関係について、図3及び図4を参照して説明する。なお、図3では、合焦領域に被写体枠を表示する例について説明し、図4では、合焦領域内の主被写体をピーキング表示する例を取り上げる。但し、図3の合焦領域にある主被写体をピーキング表示することができ、また、図4の合焦領域に被写体枠を表示することができる。
図3は、被写界深度が深い場合の帯域決定部112の動作を模式的に示す図である。図3(a)は参考例であり、図3(b)は本実施形態に係る動作例である。図3の各図は、左側に撮像装置があり、撮像装置からの距離が徐々に遠くなるように人物301,302,303,304,305が立っているという構図を模式的に示している。
図3(a)の参考例では、広帯域の周波数を対象としてエッジ検出を行っており、周波数成分量が低周波成分を含めて予め定めた閾値Thよりも大きい範囲を合焦状態の表示に用いている。そのため、合焦表示領域J1内の、撮像装置からの距離が異なる複数人(人物302〜304)のエッジが検出される。その結果、特に3番目の人物303にピントの中心を合わせたいと撮影者が意図しても、その前後の人物302,304からもエッジが検出されてしまい、人物303のみにピントを合わせることは難しい。
そこで、本実施形態では、図3(b)に示すように、被写界深度が深い場合には、合焦状態を表示するために行うエッジ検出の対象周波数を高周波側の狭帯域に絞る。これにより、合焦表示領域J2には、人物302,304が入らなくなり、撮影者は、目的とする人物303にピントを合わせやすくなる。
なお、合焦表示領域J2が、後述する図5に示す被写体枠501として、主被写体に対して表示部117にて重畳表示されることになる。また、合焦表示領域J2に対して被写体枠501を表示する代わりに、図6,7を参照して説明するように、合焦表示領域J2内の被写体についてピーキング表示を行ってもよい。
図4は、被写界深度が浅い場合の帯域決定部112の動作を模式的に示す図である。図4(a)は参考例であり、図4(b)は本実施形態に係る動作例である。図3の各図は、左側に撮像装置があり、撮像装置からの距離が徐々に遠くなるように鳥401,402,403,404,405が存在している構図を模式的に示している。
図4(a)の参考例では、高周波側の狭帯域の周波数を対象としてエッジ検出を行っており、その結果を被写体のエッジを強調して表示するピーキング表示に用いた場合には、ピーキング表示領域K1に存在する3番目の鳥403の一部分のみからエッジが検出される。そのため、3番目の鳥403にピントを合わせておきたいと撮影者が意図しても、鳥403が少し動くだけでピーキング表示が消えてしまい、鳥403に対してピントを合わせ続けることは撮影者にとって容易ではない。
そこで、本実施形態では、図4(b)に示すように、被写界深度が浅い場合には、合焦状態を表示するために行うエッジ検出の対象周波数を広帯域に広げる。これにより、ピーキング表示領域K2には概ね鳥403の全体が入るようになり、撮影者は、目的とする鳥403に対してピントを合わせ続けることが容易になる。
なお、ピーキング表示領域K2内で、主被写体に対して後述する図7に示すようなエッジを強調するピーキング表示が行われることになる。また、図4では、合焦領域にある被写体に対してピーキング表示を行う例について説明したが、これに代えて、ピーキング表示領域K2内の主被写体に対して、図5を参照して説明する被写体枠501を表示するようにしてもよい。
図2の説明に戻る。エッジ検出部113は、信号処理部110から取得した映像信号に対して、帯域決定部112で決定された周波数帯域のエッジ検出を行う。ここで、エッジ検出部113は、記憶部214に映像を記憶するための設定条件に対応した映像信号からエッジ検出を行う。こうして記憶映像と同様の周波数帯域から合焦状態を検出することによって、記憶映像が撮影意図とはニュアンスの違った映像となってしまうことを防止することができる。エッジ検出部113は、検出したエッジ情報を合焦判定部215へ送る。
主被写体検出部216は、信号処理部110から取得した映像信号から、例えば、映像中の人物の顔等を主被写体の1つとして検出する。また、撮影者が操作部202を介して映像中の被写体を指定した場合には、制御部101は、指定された主被写体の検出を主被写体検出部216に指示し、主被写体検出部216は、指示された主被写体を検出する。主被写体検出部216は、こうして検出した主被写体の位置情報を表示部117へ送る。
表示信号縮小処理部218は、信号処理部110から取得した映像信号を表示部117に対応した解像度の映像信号へと縮小処理し、縮小された映像信号を表示部117へ送る。表示部117は、制御部101の制御下において、主被写体検出部216から取得した主被写体の位置情報と表示信号縮小処理部218から取得した映像信号との位置関係を調整し、映像中の主被写体の位置に合焦状態を表示する。
図5は、映像中の主被写体の位置に合焦状態を表示部117に表示する表示制御の例を示す図である。表示部117には、映像中の中央の子供が主被写体であるとの検出結果に基づいて、その顔部分に被写体枠501が重畳表示された状態が示されている。また、表示部117の画面右下部には「被写体枠部分が合焦しています」とのメッセージ502が表示されている。よって、撮影者は、メッセージ502により被写体枠501にある子供にフォーカスが合っていることを容易に認識することができる。
こうして、撮影者は、マニュアルフォーカス調整を行う際に、被写界深度が深く、複数の被写体が映り込んでいる場合でも、被写体枠501を参考にして目的とする主被写体に容易にピントを合わせることができる。一方、撮影者は、被写界深度が浅い場合でも、合焦状態を表示する範囲が狭くなり過ぎることがなく、被写体枠501には一定の面積が確保されるために、主被写体に対してピントを合わせ続けやすくなる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、撮影映像に合焦領域を示す被写体枠501を表示することによって、撮影者のマニュアルフォーカス調整を補助した。これに対して、第2実施形態では、撮影映像中で合焦状態にある被写体のエッジを強調表示することによって、撮影者のマニュアルフォーカス調整を補助する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る撮像装置600の概略構成を示すブロック図である。なお、撮像装置600の構成要素のうち、図2に示した撮像装置200の構成要素と同じものについては、同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
撮像装置600は、第1実施形態に係る撮像装置200と比較すると、合焦判定部215及び主被写体検出部216を備えておらず、その一方で、エッジ表示強度決定部619を備えている点で相違している。このような相違に起因して、撮像装置600では、エッジ検出部113へは、撮像部209から出力される映像信号、つまり、信号処理部110での各種処理が行われていない映像信号であるRAWデータが供給される構成としている。従って、エッジ検出部113は、フィルタ処理やリサイズ処理等の被写体の周波数成分が失われる前の映像信号から、帯域決定部112で決定された周波数帯域のエッジ成分を検出する。なお、帯域決定部112は、第1実施形態と同様に、図3及び図4を参照して説明した方法で、エッジ検出を行う周波数帯域を被写界深度に応じて決定する。
これにより、撮像装置600のレンズ鏡筒103や撮像素子107の性能によって決定される最も高い周波数帯域を用いてエッジ検出を行い、マニュアルフォーカス調整補助に用いることができる。つまり、より厳密なマニュアルフォーカス調整のための補助情報を撮影者に提供することができる。エッジ検出部113は、エッジ検出結果を表示部117へ送る。
エッジ表示強度決定部619は、制御部101から表示部117の表示解像度を取得する。なお、表示部117の表示解像度は、エッジ表示強度決定部619に予め組み込まれていてもよい。エッジ表示強度決定部619は、取得した表示解像度と撮像部209から出力されるRAWデータの映像信号とを比較し、その比較結果に基づいて、表示部117において合焦状態を示すエッジ強度を変更する。具体的には、撮像部209から出力される映像信号の解像度は、表示解像度の解像度よりも大きい最大の解像度であるため、表示部117の表示解像度がエッジ検出に用いる映像信号の解像度に比べて小さくなるにしたがって、表示するエッジ強度を大きくする。これにより、エッジ成分を表示解像度の映像信号に合わせて縮小して位置合わせを行ったときに、部分的に該当場所(画素)がなくなってエッジが途切れてしまい或いは無くなってしまうことを防ぐことができる。エッジ表示強度決定部619は、決定したエッジ表示強度を表示部117へ送る。
表示部117へは、表示信号縮小処理部218からの映像信号と、エッジ検出部113からのエッジ信号と、エッジ表示強度決定部619からのエッジ強度とが供給される。表示部117は、取得した映像信号に対してエッジ信号を重畳表示するための位置合わせを行うと共に、重畳表示するエッジ信号の強弱をエッジ表示強度決定部619から供給されたエッジ強度に基づいて決定する。ここで、エッジ信号の強弱は、エッジ信号の増幅量によって設定してもよいし、表示を決定する周波数成分の閾値の上下の値で設定してもよい。また、エッジ成分は、撮影者による視認が容易となるように、所定の色を付ける等して表示されるようにしてもよい。その結果、表示部117に、映像信号と重畳して合焦状態にある被写体のエッジ成分を強調表示することができる。
図7は、撮像装置600の表示部117に合焦状態を表示する表示制御の例を模式的に示す図である。子供701、父親702及び母親703のうち、子供701に合焦しており、子供701のエッジが濃く表示される一方で、合焦状態にない父親702と母親703のエッジが薄く表示されることで、子供701のエッジが強調される表示がなされている。
撮影者は、マニュアルフォーカス調整を行う際に、被写界深度が深く、複数の被写体が映り込んでいる場合でも、映像中でエッジが濃く表示されている領域を参考にして目的とする被写体に容易にピントを合わせることができる。また、撮影者は、被写界深度が浅い場合でも、エッジが強調表示される範囲が狭くなり過ぎることがなく、一定の面積が確保されるため、目的とする被写体に対してピントを合わせ続けやすくなる。このとき、レンズ鏡筒103や撮像素子107の性能によって決定される最も高い周波数帯域を用いてエッジ検出を行っているため、映像の記憶設定に因らず、厳密なピント調整の補助が可能になる。
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
例えば、上記説明では、本発明に係る撮像装置の一例としてデジタルビデオカメラを取り上げ、動画撮影を行うことを前提としたが、静止画撮影の際の合焦状態の表示にも、上記実施形態に係る合焦領域の表示方法を用いることができる。また、本発明に係る撮像装置は、デジタルビデオカメラに限定されるものではなく、撮影機能を有するデジタルスチルカメラや、カメラ機能を備える各種の電子機器にも適用することができる。ここで、各種の電子機器としては、カメラ付きの携帯通信端末や携帯ゲーム機、タブレットコンピュータ等の携帯型パーソナルコンピュータが挙げることができる。
また、本発明に係る撮像装置は、デジタルビデオカメラのように、カメラ部と、カメラ部で撮影した映像信号を処理する機器本体とが一体のものに限られず、カメラ部と画像処理を行う機器とが別体の構成となっていてもよい。この場合、カメラ部と機器との間の情報伝達は、有線で行われるか又は無線で行われるかを問わず、また、カメラ部と機器とが直接接続されているか又はネットワークを介して間接的に接続されているかも問わない。
101 制御部
103 レンズ鏡筒
104 ズームレンズ
105 フォーカスレンズ
106 アイリス
107 撮像素子
110 信号処理部
111 被写界深度算出部
112 エッジ検出周波数帯域決定部
113 エッジ検出部
117 表示部
214 記憶部
215 合焦判定部
216 主被写体検出部
218 表示信号縮小処理部
619 エッジ表示強度決定部

Claims (11)

  1. 被写体の光学像を映像信号に変換する撮像手段と、
    前記撮像手段から出力される映像信号の映像を表示する表示手段と、
    前記撮像手段が光学像を取得する際の被写界深度を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した被写界深度に応じて、前記撮像手段から得られる映像に含まれる被写体のエッジを検出するための周波数帯域を決定する帯域決定手段と、
    前記帯域決定手段により決定された周波数帯域に基づき、前記撮像手段から取得した映像信号からエッジ成分を検出するエッジ検出手段と、
    前記表示手段に表示される前記映像に対して前記エッジ検出手段が検出したエッジ成分に基づく合焦表示を行う表示制御手段と、を備え、
    前記帯域決定手段は、前記周波数帯域を前記被写界深度が深い場合に狭め、前記被写界深度が浅い場合に広げることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像手段が前記光学像を取得する際の被写界深度を決定する要素の設定を変更する変更手段を備え、
    前記算出手段は、前記変更手段の設定を取得して前記被写界深度を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記変更手段は、光学ズーム、焦点距離、絞り値、デジタルズームのいずれかの設定を変更することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記映像に対して合焦領域を示す枠を重畳表示することにより前記合焦表示を行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記映像における合焦領域にある被写体のエッジを強調表示することにより前記合焦表示を行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像手段から出力される映像信号を記憶する記憶手段を備え、
    前記エッジ検出手段は、前記記憶手段に記憶される映像信号の解像度と同じ解像度の映像信号からエッジ成分を検出することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記エッジ検出手段は、前記撮像手段から出力される最大の解像度を有する映像信号に対してエッジ検出を行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記表示制御手段は、前記撮像手段から出力されるRAWデータの映像信号の解像度と前記表示手段の解像度とを比較し、前記表示手段の解像度が前記映像信号の解像度に比べて小さくなるにしたがって、表示するエッジ強度を大きくすることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  9. 被写体の光学像を映像信号に変換する撮像ステップと、
    前記撮像ステップで取得した映像信号の映像を表示手段に表示する表示ステップと、 前記光学像を取得する際の被写界深度を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出された被写界深度に応じて、前記撮像ステップで得られる映像に含まれる被写体のエッジを検出するための周波数帯域を決定する帯域決定ステップと、 前記帯域決定ステップで決定された周波数帯域に基づき、前記撮像ステップで得られる映像信号からエッジ成分を検出するエッジ検出ステップと、
    前記表示ステップにおいて前記表示手段に表示される映像に対して前記エッジ検出ステップで検出したエッジ成分に基づく合焦表示を行う表示制御ステップと、を有し、
    前記帯域決定ステップでは、前記周波数帯域を前記被写界深度が深い場合に狭め、前記被写界深度が浅い場合に広げ、
    前記表示制御ステップでは、前記表示手段に表示される映像に合焦領域を示す枠を重畳表示することにより前記合焦表示を行うかまたは前記表示手段に表示される映像中の合焦領域にある被写体のエッジを強調表示することにより前記合焦表示を行うことを特徴とする画像処理方法。
  10. 前記光学像を取得する際の被写界深度を決定する要素の設定を変更する変更ステップを有し、
    前記算出ステップでは、前記変更ステップで変更された設定を取得して前記被写界深度を算出することを特徴とする請求項に記載の画像処理方法。
  11. 請求項又は10に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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