JP6516261B2 - 計測システム - Google Patents

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Description

本発明は、計測システムに関し、より詳細には、流体に浸漬する物体の形状・位置を計測する計測システムに関する。
現在、福島第一原子力発電所の廃炉に向けて作業が進められている。福島第一原子力発電所では、溶け落ちた燃料が構造材や制御棒と共に冷えて固まってなる燃料デブリが原子炉格納容器内に散在していることが予想されており、格納容器から燃料デブリを回収するための技術が種々検討されている(例えば、特許文献1)。
特開2014−48041号公報
燃料デブリを回収するためには、まずもって、格納容器内に散在する燃料デブリの位置および形状を調査する必要がある。この点につき、本発明は、外界センサを搭載した自律型移動ロボットを使用して燃料デブリの位置および形状を計測することを目的とする。
ここで、燃料デブリは、格納容器の冠水によって水没していることが前提となるが、滞留水の透明度が低いため、移動ロボットに搭載する外界センサとして、レーザレンジファインダ(LRF)やデジタルカメラなどの光学センサを採用した場合、過大なノイズのために正確な計測ができないという問題がある。
また、高放射線下の格納容器内では、ロータリーエンコーダなどの内界センサが使用不能となるため、デッドレコニングによる移動ロボットの自己位置推定ができないという問題がある。
一方で、格納容器の冠水作業は、格納容器の破損箇所からの漏水により困難を極めており、燃料デブリの位置・形状を検知する計測系で同時に漏水箇所を検知することが求められる。
本発明は、上記の問題や要請に鑑みてなされたものであり、本発明は、流体に浸漬する物体の形状・位置と当該流体の流速分布を同時的に計測することができる新規な計測システムを提供することを目的とする。
本発明者は、流体に浸漬する物体の形状・位置と当該流体の流速分布を同時的に計測することができる計測システムの構成につき鋭意検討した結果、以下の構成に想到し、本発明に至ったのである。
すなわち、本発明によれば、複数の振動子が列をなして配置されたアレイセンサを外界センサとして搭載する移動ロボットと、前記複数の振動子の駆動を制御して順次異なる位置の振動子からパルス超音波を発信させるとともに、該パルス超音波のエコー信号を各振動子を介して検出するパルサ・レシーバと、前記アレイセンサにおける2以上の振動子を介して検出されたエコー信号に基づいて開口合成処理を行うことにより超音波画像を経時的に取得する超音波画像取得手段と、最新の超音波画像が取得される度に、該最新の超音波画像と直前に取得された超音波画像のマッチングの結果に基づいて前記移動ロボットの自己位置を推定する自己位置推定手段と、推定された各自己位置において取得された複数の超音波画像を統合して環境地図を生成する環境地図生成手段と、前記アレイセンサにおいて所定以上の距離をおいて離間する第1の振動子および第2の振動子を介して検出されたエコー信号のドップラー周波数を検出し、検出した2つのドップラー周波数に基づいて流速ベクトルを計測する手段であって、検出した2つの前記ドップラー周波数と、前記パルス超音波の反射位置と該パルス超音波を発信する前記振動子の中心を結ぶ方向の単位ベクトルと、前記パルス超音波の反射位置と前記第1の振動子の中心を結ぶ方向の単位ベクトルである第1のベクトルと、前記パルス超音波の反射位置と前記第2の振動子の中心を結ぶ方向の単位ベクトルである第2の単位ベクトルと、に基づいて流速ベクトルを算出する、流速ベクトル計測手段と、を含む、計測システムが提供される。
上述したように、本発明によれば、流体に浸漬する物体の形状・位置と当該流体の流速分布を超音波アレイセンサを用いて同時的に計測する新規な計測システムが提供される。また、本発明によれば、超音波アレイセンサを外界センサとするSLAM(Simultaneous Location And Mapping)により、高放射線下の原子炉格納容器内における移動ロボットの自己位置推定と環境地図の作成が同時的に実現される。
本実施形態の計測システムの構成を示す模式図。 本実施形態の超音波アレイセンサの駆動制御を説明するための概念図。 本実施形態の計測システムの使用態様を説明するための模式図。 エコー信号の波形を模式的に示す図。 開口合成の原理を説明するための概念図。 超音波画像を取得する態様を示す図。 流速ベクトル計測部を説明するための模式図。 流速ベクトルの算出原理を説明するための概念図。 マトリックス状に振動子を配置した超音波アレイセンサを示す図。 環境地図と流速ベクトルを同時的に提示する可視化データを示す図。
以下、本発明を図面に示した実施の形態をもって説明するが、本発明は、図面に示した実施の形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
図1は、本発明の実施形態である計測システム100の構成を示す模式図である。本実施形態の計測システム100は、自律型の移動ロボット10と、パルサ・レシーバ20と、ADコンバータ30と、コンピュータ40を含んで構成されている。ここで、コンピュータ40は、超音波画像取得部42、自己位置推定部43、環境地図生成部44、流速ベクトル計測部45、および計測結果出力部46を含んで構成されている。
移動ロボット10は、自律的に移動するための移動機構を備える。なお、図1は、移動ロボット10が備える移動機構として4輪駆動の車輪を例示しているが、移動ロボット10の移動機構は、車輪型に限定されるものではなく、クローラ型、多脚型、ヘビ型など、他の適切な移動機構であってもよい。
また、移動ロボット10は、外界センサとして機能するセンサユニット12を搭載する。本実施形態におけるセンサユニット12は、矩形のセンサ面を有しており、そのセンサ面には、図1に拡大して示すように、2つの超音波アレイセンサ14aおよび14bが配置されている。ここで、各超音波アレイセンサ14は、複数の振動子16が列をなして配置されたリニアアレイセンサとして構成されており、センサ面の高さ方向に超音波アレイセンサ14aが配置され、センサ面の幅方向に超音波アレイセンサ14bが配置されている。
本実施形態においては、パルサ・レシーバ20が超音波アレイセンサ14aおよび14bのいずれか一方を排他的に駆動制御する。超音波アレイセンサ14は、パルサ・レシーバ20が超音波アレイセンサ14を構成する各振動子16をパルスドップラー方式で駆動することによって各振動子16が超音波の短パルス信号を発信するように構成されている。一方、各振動子16が発信した超音波のエコー(反射波)は、各振動子16によって受信されるように構成されており、各振動子16は、受信したエコーを電気信号(以下、エコー信号という)に変換してパルサ・レシーバ20に出力する。パルサ・レシーバ20は、各振動子16を介して検出したエコー信号(アナログ信号)をADコンバータ30に出力し、ADコンバータ30は、これをデジタル信号に変換してコンピュータ40に出力する。
本実施形態において、パルサ・レシーバ20は、超音波を発信する期間(以下、発信期間という)とエコーを受信する期間(以下、受信期間という)が交互に繰り返されるように振動子16の駆動タイミングを制御する。パルサ・レシーバ20は、発信期間が到来する度に、超音波アレイセンサ14を構成するN個の振動子16の中から順次異なる位置に配置される1つの振動子16を選択して駆動し、受信期間が到来する度に、2以上N以下の振動子16を介してエコー信号を検出する。例えば、パルサ・レシーバ20は、図2に示すように、発信期間が到来する度に、列の左端(1ch)から右端(Nch)にかけて、走査方向に隣接する振動子16を1つずつ順番に駆動し、受信期間が到来する度に、全ての(N個の)振動子16を介してエコー信号を検出することができる。
なお、本実施形態においては、N個の振動子16のそれぞれに対して固有のパルサ・レシーバ20とADコンバータ30を1組ずつ用意し、N個の振動子16から検出されるエコー信号を同時に処理することが望ましいが、1組のパルサ・レシーバ20とADコンバータ30を使用して計測を行う場合は、マルチプレクサ(N対1)を用いて、N個の振動子16から検出されるエコー信号を時分割で処理するようにしてもよい。
また、本実施形態は、発信期間における振動子16の駆動順序を限定するものではなく、発信期間が到来する度に異なる位置の振動子16からパルス超音波が発信される態様であればよい。なお、図2に示すように、受信期間において全ての振動子16からエコー信号を検出することは必須ではなく、計測値に関して所望の精度を達成しうる態様(数および位置)で振動子16からエコー信号を検出するように構成すればよい。
以上、本実施形態の計測システム100の構成の概要を説明してきたが、本実施形態の計測システム100を格納容器内に散在する燃料デブリの調査に使用する場合、まず、図3に示すように、ペデスタル外側の1Fグレーチングの隙間から移動ロボット10を下に降ろして水没させ、格納容器(PCV)の底部に着地させる。この時点で、移動ロボット10の初期位置と姿勢(世界座標系)を適切な方法により取得する。その後、移動ロボット10は、格納容器内を移動してその位置を変えながら、各位置においてセンサユニット12を介した超音波の送受信を繰り返す。一方、コンピュータ40は、センサユニット12を介して検出されたエコー信号に基づいて所定の処理を実行する。
以下、コンピュータ40を構成する各機能部が実行する処理を説明する。なお、以下の説明においては、適宜、図1を参照するものとする。
本実施形態においては、移動ロボット10は、格納容器の底部に着地した初期位置・姿勢を起点とし、その後、微小距離だけ移動しては静止することを繰り返しながら、格納容器内をくまなく探索する。移動ロボット10が静止している期間(起点において静止している期間を含む)、超音波アレイセンサ14を構成する複数の振動子16のうち、発信期間に1つの振動子16がパルス超音波を発信し、受信期間に複数の振動子16がそのエコーを受信する。図4は、受信期間に各振動子16から検出されるエコー信号の波形を模式的に示す。図4に示すように、各振動子16から検出されるエコー信号は、水没する静止物体に反射したエコーに対応する成分E1を含む。ここで、静止物体は、例えば、格納容器内に散在する燃料デブリである。
一方、超音波画像取得部42は、移動ロボット10が静止している期間にコンピュータ40に入力されたエコー信号の成分E1に基づいて移動ロボット10の周囲環境の超音波画像を取得する。具体的には、超音波画像取得部42は、2以上の振動子16を介して検出された成分E1に基づいて開口合成処理を行うことによって超音波画像を取得する。ここで、開口合成とは、異なる位置で受信した受信信号を合成することにより仮想的に大口径の開口(受信素子)を得る手法である。以下、図5に基づいて、本実施形態に適用される開口合成の原理を概説する。
ここでは、センサユニット12のセンサ面の幅方向に配置された超音波アレイセンサ14bを構成する複数の振動子16のうち、振動子16aが発信したパルス超音波が燃料デブリ52上の位置Xで反射し、3つの振動子16b、12c、12dがそのエコーを受信する場合について考える。
この場合、振動子16aがパルス超音波を発信してからそのエコーが振動子16bで受信されるまでの所要時間Tと、流体の媒質の音速cと、振動子16aの中心と振動子16bの中心の離間距離Labから位置Xが存在しうる曲線bが幾何学的に求まる。同様に、パルス超音波が発信されてからそのエコーが振動子16cで受信されるまでの所要時間Tと、音速cと、振動子16aの中心と振動子16cの中心の離間距離Lacから位置Xが存在しうる曲線cが幾何学的に求まり、パルス超音波が発信されてからそのエコーが振動子16dで受信されるまでの所要時間Tと、音速cと、振動子16aの中心と振動子16dの中心の離間距離Ladから位置Xが存在しうる曲線dが幾何学的に求まる。そして、この場合、3つの曲線b、c、dが交差する領域近傍に位置Xの存在が推定されることになる。
なお、ここでは、3つの振動子16から検出されたエコー信号を合成する態様を示したが、合成するエコー信号を多くするほど推定の確度が高くなることはいうまでもない。超音波画像取得部42は、計測値に関して所望の精度を達成するために必要と考えられる2以上の振動子16を選択し、そこから検出されたエコー信号に基づいて開口合成処理を行う。
本実施形態においては、先述したように、パルサ・レシーバ20がパルス超音波を発信する振動子16の位置を順次変更して計測線を1次元的に走査する。一方、超音波画像取得部42は、計測線の走査に同期して、複数の振動子16から検出されるエコー信号を開口合成し、これにDBF法やMUSIC法といった既知の位置推定アルゴリズムを適用することで各計測線上の位置Xを推定する処理を繰り返す。その結果、燃料デブリ52の超音波画像が取得される。
図6は、本実施形態の計測システム100によって燃料デブリ52の超音波画像が取得される態様を模式的に示す。対象となる物体が複雑な形状を有する場合、パルス超音波が入射する位置によって、そのエコーの伝搬方向が大きく異なることがある。例えば、図6(a)に示すように、パルス超音波が位置X1に入射する場合、そのエコーはパルス超音波の伝搬線上を戻るように伝搬する。この場合、高い強度のエコー信号が検出されるので位置X1につき確度の高い位置情報が得られる。
一方、パルス超音波が位置X2に入射する場合、そのエコーはパルス超音波の伝搬線上からずれた方向に伝搬する。この場合、パルス超音波の伝搬線上近傍の振動子16から検出されるエコー信号の強度は弱くなるが、エコーの伝搬方向に配置された複数の振動子16から検出されるエコー信号に基づいて開口合成処理を行うことで位置X2の位置情報が得られるので、図6(b)に示すように、複雑な形状を有する物体について鮮明な超音波画像を取得することができる。
以上、説明したように、超音波画像取得部42は、移動ロボット10が静止する度に超音波画像を取得する。その結果、移動ロボット10が格納容器内を移動する間に、複数の超音波画像が経時的に取得されることになる。一方、自己位置推定部43は、超音波画像が取得される度に移動ロボット10の自己位置を推定する。なお、ここでいう自己位置とは、移動ロボット10の位置と姿勢を含む概念である。
具体的には、自己位置推定部43は、まず、起点において取得された0番目の超音波画像と、移動ロボット10が起点から移動した1番目の静止点において取得された1番目の超音波画像を比較し、両者の間の対応する特徴点(ランドマーク)のマッチングの結果に基づいて移動ロボット10の移動量を推定する。なお、このマッチングは、ICP(Iterative Closest Point)アルゴリズムなど、任意の手法を用いて行うことができる。自己位置推定部43は、予め取得しておいた起点の位置・姿勢に対して推定した移動量を加算してなる位置・姿勢を1番目の静止点における移動ロボット10の自己位置として推定する。
続いて、自己位置推定部43は、1番目の静止点において取得された1番目の超音波画像と、移動ロボット10が1番目の静止点から移動した2番目の静止点において取得された2番目の超音波画像についても同様のマッチングを行って移動量を推定し、第1の静止点における移動ロボット10の自己位置(推定値)に対して推定した移動量を加算してなる座標を2番目の静止点における移動ロボット10の自己位置として推定する。以降、自己位置推定部43は、最新の超音波画像が取得される度に、当該最新の超音波画像と直前に取得された超音波画像のマッチングによって推定される移動量に基づいて移動ロボット10の最新の自己位置を推定する処理を繰り返す。ここで、自己位置推定部43は、推定した移動ロボット10の自己位置と、当該自己位置において取得された超音波画像を紐付けて蓄積する。
一方、環境地図生成部44は、自己位置推定部43が蓄積したN個(N=移動ロボット10が静止した回数)の超音波画像を、各超音波画像に紐付いた自己位置に基づいて位置合わせを行って統合することによって環境地図を生成する。本実施形態においては、センサユニット12のセンサ面の幅方向に配置された超音波アレイセンサ14bを駆動した場合、移動ロボット10の移動面に平行な超音波画像が連続して取得され、これらが統合される結果、2次元の環境地図が生成される。一方、センサユニット12のセンサ面の高さ方向に配置された超音波アレイセンサ14aを駆動した場合、移動ロボット10の移動面に垂直な超音波画像が連続して取得され、これらが統合される結果、3次元の環境地図が生成される。なお、環境地図の生成は、バッチ処理で行うようにしてもよいし、リアルタイム処理で行うようにしてもよい。
以上、説明したように、本実施形態の計測システム100は、移動ロボットに搭載する外界センサとして超音波センサを採用するため、高放射線下の格納容器内の透明度の低い水中においても燃料デブリの位置および形状を精度良く計測することが可能になる。
以上、超音波画像取得部42、自己位置推定部43および環境地図生成部44が実行する処理を説明してきたが、続いて、流速ベクトル計測部45が実行する処理を説明する。
本実施形態においては、先述したように、超音波アレイセンサ14を構成する複数の振動子16のうち、発信期間に1つの振動子16がパルス超音波を発信し、受信期間に複数の振動子16がそのエコーを受信する。このとき、振動子16が発信したパルス超音波は、流体内を移動する微小粒子に反射し、そのエコー(反射波)を各振動子16が受信する。各振動子16から検出されるエコー信号は、図4に示すように、微小粒子に反射したエコーに対応する成分E2を含む。
ここで、流速ベクトル計測部45は、コンピュータ40に入力されたエコー信号の成分E2に基づいて流体の2次元流速ベクトルを計測する。具体的には、流速ベクトル計測部45は、所定以上の距離をおいて離間する2つの振動子16を介して検出された成分E2に基づいて流体の2次元流速ベクトルを計測する。以下、図8に示す概念図に基づいて、2次元流速ベクトルの算出原理を説明する。
図8に示すように、振動子eが基本周波数fのパルス超音波を発信する場合、当該パルス超音波が流れを速度Vで移動する微小粒子Sに反射し、その反射波が所定以上の距離をおいて離間する2つの振動子αおよび振動子βによって受信される。流速ベクトル計測部45は、2つの振動子α、βから検出される2つのエコー信号(成分E2)について、自己相関法等の適切な方法により周波数分析を行い、それぞれのエコー信号からドップラー周波数fを検出する。ここでいう所定以上の距離とは、以下に述べる算出原理に照らして適切な距離を意味する。
ここで、振動子αのエコー信号から検出されるドップラー周波数fDαは下記式(1)で表すことができ、振動子βのエコー信号から検出されるドップラー周波数fDβは下記式(2)で表すことができる。
上記式(1)、(2)において、fは振動子eが発信するパルス超音波の基本周波数を示し、cは媒質の音速を示し、eは微小粒子Sと振動子eの中心を結ぶ方向の単位ベクトルを示し、eαは微小粒子Sと振動子αの中心を結ぶ方向の単位ベクトルを示し、eβは微小粒子Sと振動子βの中心を結ぶ方向の単位ベクトルを示し、Vは微小粒子Sの2次元流速ベクトルを示す。
ここで、上記式(1)と上記式(2)を連立し、行列を用いて表すと下記式(3)の様になる。
そして、上記式(3)を整理すると、流速ベクトルVは、下記式(4)で表される。
本実施形態において、流速ベクトル計測部45は、2つの振動子α、βのエコー信号から検出したドップラー周波数fDαおよびfDβを上記式(4)に投入して微小粒子Sの2次元流速ベクトルVを算出する。ここで、上記式(4)におけるe、eαおよびeβは、計測線上の微小粒子Sの位置(超音波の反射位置)と、振動子e、αおよびβのぞれぞれの中心位置から幾何学的に求まる。そして、計測線上の微小粒子Sの位置は、振動子e、αおよびβのぞれぞれの中心位置と、2つの振動子α、βのそれぞれで計測される超音波の伝播時間(振動子eがパルス超音波を発信してからそのエコーとして戻ってくるまでの時間)と、振動子eから発信されるパルス超音波の出射角度θから幾何学的に求まる。
本実施形態においては、パルサ・レシーバ20がパルス超音波を発信する振動子eの位置を順次変更して計測線を1次元的に走査する。一方、流速ベクトル計測部45は、計測線の走査に同期して、上記式(4)に則って各計測線上に存在する微小粒子Sの2次元流速ベクトルVを計算する処理を繰り返す。その結果、流体の2次元平面上の流速ベクトルが計測される。
なお、流速ベクトル計測部45は、超音波アレイセンサ14を構成するN個の振動子16のそれぞれについて、その振動子16が発信したパルス超音波のエコー信号を検出する2つの振動子16からなる組を予め決定しておく。本実施形態においては、1つの振動子16に対して、エコー信号を検出する振動子16の組を2組以上決定してもよい。その場合、1つの計測点に対して2以上の流速ベクトルが算出されることになるが、算出された2以上の流速ベクトルをエコー信号の強度に応じて適宜合成することで計測精度を向上させることができる。
なお、超音波アレイセンサとして、図8に示したリニアアレイセンサに代えて、図9に例示するような複数の振動子がマトリックス状に配置されたアレイセンサを採用することによって流れの3次元流速ベクトルを計測することができる。
この点を図6(b)に基づいて説明すると、流速ベクトル計測部45は、振動子eから基本周波数fのパルス超音波を発信した場合において、所定以上の距離をおいて離間する3つの振動子(α、β、γ)から検出される3つのエコー信号について、自己相関法等の適切な方法により周波数分析を行い、それぞれのエコー信号からドップラー周波数fを検出する。流速ベクトル計測部45は、3つの振動子(α、β、γ)のエコー信号から検出したドップラー周波数fDα、fDβ、fDγを下記式(5)に投入して微小粒子Sの3次元流速ベクトルVを算出する。
上記式(5)において、fは振動子eが発信するパルス超音波の基本周波数を示し、cは媒質の音速を示し、eは微小粒子Sと振動子eの中心を結ぶ方向の単位ベクトルを示し、eαは微小粒子Sと振動子αの中心を結ぶ方向の単位ベクトルを示し、eβは微小粒子Sと振動子βの中心を結ぶ方向の単位ベクトルを示し、eγは微小粒子Sと振動子γの中心を結ぶ方向の単位ベクトルを示し、Vは微小粒子Sの3次元流速ベクトルを示す。
ここで、上記式(5)におけるe、eα、eβおよびeγは、計測線上の微小粒子Sの位置(超音波の反射位置)と、振動子e、α、βおよびγのそれぞれの中心位置から幾何学的に求まる。そして、計測線上の微小粒子Sの位置は、振動子e、α、βおよびγのそれぞれの中心位置と、3つの振動子(α、β、γ)のそれぞれで計測される超音波の伝播時間(振動子eがパルス超音波を発信してからそのエコーとして戻ってくるまでの時間)と、振動子eから発信されるパルス超音波の出射角度θから幾何学的に求まる。
この場合、パルサ・レシーバ20がパルス超音波を発信する振動子eの位置を順次変更して計測線を2次元的に走査する。一方、流速ベクトル計測部45は、計測線の走査に同期して、上記式(5)に則って各計測線上に存在する微小粒子Sの3次元流速ベクトルVを計算する処理を繰り返す。その結果、流体の3次元空間内の流速ベクトルが計測される。
なお、超音波アレイセンサ14としてマトリックスアレイセンサを使用する場合は、流速ベクトル計測部45は、マトリックスアレイセンサ14を構成するN個の振動子16のそれぞれについて、その振動子16が発信したパルス超音波のエコー信号を検出する3つの振動子16からなる組を予め決定しておく。
以上、流速ベクトル計測部45が実行する処理を説明してきたが、続いて、計測結果出力部46が実行する処理を説明する。
本実施形態の計測結果出力部46は、環境地図生成部44が生成する環境地図と、流速ベクトル計測部45が出力する流速ベクトルを合成して可視化データを生成し、生成した可視化データを計測結果として出力する。図10は、計測結果出力部46が出力する計測結果を例示的に示す。本実施形態によれば、図10に示すように、計測結果として、流体内に存在する燃料デブリ52の表面形状と当該流体の流速ベクトルを同時的に提示する可視化データがユーザに提供される。
なお、図10は、燃料デブリ52を含む環境地図と2次元流速ベクトルを同時的に提示する可視化データを示したが、図9に示したマトリックスアレイセンサを採用する場合においては、計測結果出力部46は、燃料デブリ52の3次元表面形状と3次元流速ベクトルを同時的に提示する可視化データを生成・出力する。
以上、説明したように、本実施形態の計測システム100によれば、格納容器内の環境地図(燃料デブリの位置および形状)と格納容器内の滞留水の流速分布を1つの外界センサ(超音波アレイセンサ)で取得することができ、取得した流速分布から漏水箇所を特定することができる。
以上、本発明について実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、これまで、本発明の移動ロボットとして、専ら、水底を移動するロボットを例に挙げて説明してきたが、本発明の移動ロボットは、これに限定されるものではなく、水中を移動する潜水型のロボットであってもよいし、水上を移動する船型のロボットであってもよいし、空中を飛行移動するドローン型のロボットであってもよい。また、これまで、本発明の計測システムの適用シーンとして、専ら、原子力発電所の廃炉に伴う燃料デブリの回収作業を例に挙げて説明してきたが、本発明の計測システムは、その用途を限定するものではないことはいうまでもない。その他、当業者が推考しうる実施態様の範囲内において、本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
なお、上述したコンピュータ40の各機能は、C、C++、C#、Java(登録商標)などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、本実施形態のプログラムは、ハードディスク装置、CD−ROM、MO、DVD、フレキシブルディスク、EEPROM、EPROMなどの装置可読な記録媒体に格納して頒布することができ、また他装置が可能な形式でネットワークを介して伝送することができる。
10…移動ロボット
12…センサユニット
14…超音波アレイセンサ
16…振動子
20…パルサ・レシーバ
30…ADコンバータ
40…コンピュータ
42…超音波画像取得部
43…自己位置推定部
44…環境地図生成部
45…流速ベクトル計測部
46…計測結果出力部
52…燃料デブリ
100…計測システム

Claims (6)

  1. 複数の振動子が列をなして配置されたアレイセンサを外界センサとして搭載する移動ロボットと、
    前記複数の振動子の駆動を制御して順次異なる位置の振動子からパルス超音波を発信させるとともに、該パルス超音波のエコー信号を各振動子を介して検出するパルサ・レシーバと、
    前記アレイセンサにおける2以上の振動子を介して検出されたエコー信号に基づいて開口合成処理を行うことにより超音波画像を経時的に取得する超音波画像取得手段と、
    最新の超音波画像と直前に取得された超音波画像のマッチングに基づいて前記移動ロボットの自己位置を推定する自己位置推定手段と、
    取得された複数の超音波画像を統合して推定された自己位置に基づいて環境地図を生成する環境地図生成手段と、
    前記アレイセンサにおいて所定以上の距離をおいて離間する第1の振動子および第2の振動子を介して検出されたエコー信号のドップラー周波数を検出し、検出した2つのドップラー周波数に基づいて流速ベクトルを計測する手段であって、検出した2つの前記ドップラー周波数と、前記パルス超音波の反射位置と該パルス超音波を発信する前記振動子の中心を結ぶ方向の単位ベクトルと、前記パルス超音波の反射位置と前記第1の振動子の中心を結ぶ方向の単位ベクトルである第1のベクトルと、前記パルス超音波の反射位置と前記第2の振動子の中心を結ぶ方向の単位ベクトルである第2の単位ベクトルと、に基づいて流速ベクトルを算出する、流速ベクトル計測手段と、を含む、
    計測システム。
  2. 前記流速ベクトル計測手段は、下記式(1)に基づいて2次元流速ベクトルVを計測する、請求項1に記載の計測システム。
    (上記式において、fはパルス超音波の基本周波数を示し、cは音速を示し、eは前記単位ベクトルを示し、eαは前記第1のベクトルを示し、eβは前記第2のベクトルを示し、fDαは前記第1の振動子を介して検出されたエコー信号のドップラー周波数を示し、fDβは前記第2の振動子を介して検出されたエコー信号のドップラー周波数を示す。)
  3. さらに、前記環境地図と前記流速ベクトルを同時的に提示する可視化データを計測結果として出力する計測結果出力手段を含む、
    請求項1または2に記載の計測システム。
  4. 複数の振動子が列をなして配置されたアレイセンサを外界センサとして搭載する移動ロボットと、
    前記複数の振動子の駆動を制御して順次異なる位置の振動子からパルス超音波を発信させるとともに、該パルス超音波のエコー信号を各振動子を介して検出するパルサ・レシーバと、
    前記アレイセンサにおける2以上の振動子を介して検出されたエコー信号に基づいて開口合成処理を行うことにより超音波画像を経時的に取得する超音波画像取得手段と、
    最新の超音波画像と直前に取得された超音波画像のマッチングに基づいて前記移動ロボットの自己位置を推定する自己位置推定手段と、
    取得された複数の超音波画像を推定された自己位置に基づいて統合して環境地図を生成する環境地図生成手段と、
    前記アレイセンサにおいて所定以上の距離をおいて互いに離間し、且つ、同一直線上にない第1の振動子、第2の振動子および第3の振動子を介して検出されたエコー信号のドップラー周波数を検出し、検出した3つのドップラー周波数に基づいて流速ベクトルを計測する手段であって、検出した3つの前記ドップラー周波数と、前記パルス超音波の反射位置と該パルス超音波を発信する前記振動子の中心を結ぶ方向の単位ベクトルと、前記パルス超音波の反射位置と前記第1の振動子の中心を結ぶ方向の単位ベクトルである第1のベクトルと、前記パルス超音波の反射位置と前記第2の振動子の中心を結ぶ方向の単位ベクトルである第2の単位ベクトルと、前記パルス超音波の反射位置と前記第3の振動子の中心を結ぶ方向の単位ベクトルである第3の単位ベクトルと、に基づいて流速ベクトルを計測する、流速ベクトル計測手段と、を含む
    計測システム。
  5. 前記流速ベクトル計測手段は、下記式(2)に基づいて3次元流速ベクトルVを計測する、請求項4に記載の計測システム。
    (上記式(2)において、fはパルス超音波の基本周波数を示し、cは音速を示し、eは前記単位ベクトルを示し、eαは前記第1のベクトルを示し、eβは前記第2のベクトルを示し、eγは前記第3のベクトルを示し、fDαは前記第1の振動子を介して検出されたエコー信号のドップラー周波数を示し、fDβは前記第2の振動子を介して検出されたエコー信号のドップラー周波数を示し、fDγは前記第3の振動子を介して検出されたエコー信号のドップラー周波数を示す。)
  6. さらに、前記環境地図と前記流速ベクトルを同時的に提示する可視化データを計測結果として出力する計測結果出力手段を含む、
    請求項4または5に記載の計測システム。
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