JP6515807B2 - 車両誘導システム、車両誘導方法、管理装置およびその制御方法 - Google Patents

車両誘導システム、車両誘導方法、管理装置およびその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、道路を走行する車両に対する誘導を行う車両誘導システム、車両誘導方法、管理装置およびその制御方法に関する。
近年、道路交通システムにおいて、渋滞は大きな問題となっている。渋滞に起因する経済損失は、世界全体で数兆円から数十兆円にも上ると言われている。
渋滞を解消する根本的な解決方法としては、十分な容量の道路を建設する方法、電車・飛行機などの代替輸送手段へのシフトを図る方法などがある。しかし、これらの方法は、効果が現れるまでに多大な時間を要する。また、渋滞の問題が深刻な都市部では、道路建設のための用地確保が難しい。そのため、十分な容量の道路を建設する方法は実現が困難である。また、代替輸送手段へのシフトを図る方法では、気候・文化・治安などの側面から、十分な効果を得られるとは限らない。
そこで、高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems)を活用することで、既設の道路を有効に活用し、渋滞の緩和を図る種々の方法が提案されている。ITSを活用することで、上述した渋滞に対する根本的な解決方法と比較して、限定的ではあるものの、早期に効果を得ることができる。
ITSを活用した渋滞の緩和を図る方法として、道路交通情報通信システム(VICS:Vehicle Information and Communication System)(登録商標)を用いて渋滞情報を車両に通知する方法がある。
また、別の方法の1つとして、渋滞が発生した場合に、渋滞が発生している渋滞路を迂回する迂回路に車両を誘導する方法がある。しかし、この方法では、渋滞路に向かう車両が一律に迂回路に誘導されると、迂回路に車両が集中し、迂回路でも渋滞を引き起こしてしまうことがある。
そこで、特許文献1(特許第3822424号)では、渋滞路と迂回路とに時分割で車両を誘導している。こうすることで、渋滞路と迂回路とに車両を分散させることができる。
特許第3822424号
特許文献1に開示されている技術は、渋滞が発生した場合に、渋滞が発生している渋滞路と迂回路とに車両を分散させることで、迂回路での渋滞の発生を抑制しつつ、渋滞路での渋滞の緩和を図るものである。
通常、渋滞が発生している区間では車両の速度が低下し、渋滞路における車両の流量が著しく低下する。そのため、渋滞が発生してから車両の誘導を開始しても、渋滞路における渋滞が解消されるまでには相応の時間を要する。したがって、特許文献1に開示されている技術では、渋滞の緩和を十分に図ることができないという問題がある。
また、特許文献1に開示されている技術では、渋滞そのものの発生の抑制については十分に考慮されていない。
通常、道路網を構成する各道路を走行する車両の総数が一定であるとすると、できるだけ渋滞を発生させないようにするためには、可能な限り各道路の道路容量を使い切る必要がある。換言すると、道路網を構成する各道路における車両の走行状況に応じて、各道路における車両の流量の総和をできるだけ大きくするという観点での制御が必要となる。特許文献1に開示されている技術では、この観点での制御については考慮されておらず、渋滞そのものの発生の抑制を十分に図ることができないという問題がある。
本発明の目的は、渋滞の発生の抑制を図ることができる車両誘導システム、車両誘導方法、管理装置およびその制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の車両誘導システムは、
道路網を構成する道路を走行する車両に対する誘導を行なう車両誘導システムであって、
前記道路網を構成する各道路における車両の流量を検出し、検出結果を示す流量情報を生成する流量検出手段と、
前記流量検出手段により生成された前記各道路の流量情報を、対応する道路を示す道路識別情報に対応させて記憶する記憶手段と、
前記道路網を構成する道路のそれぞれについて、該道路から車両が流入する道路を候補道路として特定し、該特定した候補道路を示す道路識別情報に対応して前記記憶手段に記憶されている流量情報を取得し、該取得した流量情報に基づいて前記候補道路における車両の流量の増減方針を決定する決定手段と、
前記決定手段の決定に応じて、車両に対する誘導を行なう誘導手段と、を備える。
上記目的を達成するために本発明の車両誘導方法は、
道路網を構成する道路を走行する車両に対する誘導を行なう車両誘導システムにおける車両誘導方法であって、
前記道路網を構成する各道路における車両の流量を検出し、検出結果を示す流量情報を生成し、
前記各道路の流量情報を、対応する道路を示す道路識別情報に対応させて記憶し、
前記道路網を構成する道路のそれぞれについて、該道路から車両が流入する道路を候補道路として特定し、該特定した候補道路を示す道路識別情報に対応して記憶している流量情報を取得し、該取得した流量情報に基づいて前記候補道路における車両の流量の増減方針を決定し、
前記決定に応じて、車両に対する誘導を行なう。
上記目的を達成するために本発明の管理装置は、
道路網を構成する各道路における車両の流量の検出結果を示す流量情報を取得する取得手段と、
前取得手段が取得した前記各道路の流量情報を、対応する道路を示す道路識別情報に対応させて記憶する記憶手段と、
前記道路網を構成する道路のそれぞれについて、該道路から車両が流入する道路を候補道路として特定し、該特定した候補道路を示す道路識別情報に対応して前記記憶手段に記憶されている流量情報を取得し、該取得した流量情報に基づいて前記候補道路における車両の流量の増減方針を決定し、該決定に応じて、前記車両に対する誘導を行なう誘導手段に、前記車両に対する誘導を行なわせる決定手段と、を備える。
上記目的を達成するために本発明の管理装置の制御方法は、
道路網を構成する各道路を走行する車両に対する誘導を管理する管理装置の制御方法であって、
前記道路網を構成する各道路における車両の流量の検出結果を示す流量情報を取得する取得し、
前記取得した前記各道路の流量情報を、対応する道路を示す道路識別情報に対応させて記憶し、
前記道路網を構成する道路のそれぞれについて、該道路から車両が流入する道路を候補道路として特定し、該特定した候補道路を示す道路識別情報に対応して記憶している流量情報を取得し、該取得した流量情報に基づいて前記候補道路における車両の流量の増減方針を決定し、該決定に応じて、前記車両に対する誘導を行なう誘導手段に、前記車両に対する誘導を行なわせる。
本発明によれば、渋滞の発生の抑制を図ることができる。
本発明の第1の実施形態における車両誘導システムの全体構成を示す図である。 図1に示す車両誘導システムの構成の一部を示す図である。 図1に示す流量検出装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す車両誘導装置の構成を示すブロック図である。 図1に示すサーバの構成を示すブロック図である。 図3に示す流量検出部の動作を示すフローチャートである。 図4に示す流量情報格納部の動作を示すフローチャートである。 図4に示す決定部の動作を示すフローチャートである。 車両数と流量との関係を示す図である。 目標車両数の決定について説明するための図である。 目標車両数の決定について説明するための図である。 目標車両数の決定について説明するための図である。 図5に示す誘導部の動作を示すフローチャートである。 図5に示す誘導部の車両に対する誘導方法の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態における車両誘導システムの他の構成を示す図である。 図13に示す流量検出装置の構成を示すブロック図である。 図13に示す車両誘導装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における車両誘導システムの全体構成を示す図である。 図16に示す車載装置の構成を示すブロック図である。 図16に示すサーバの構成を示すブロック図である。 図17に示す位置検出部の動作を示すフローチャートである。 図18に示す位置情報格納部の動作を示すフローチャートである。 図18に示す走行道路検出部の動作を示すフローチャートである。 図18に示す流量検出部の動作を示すフローチャートである。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における車両誘導システム1の全体構成を示す図である。なお、以下では、道路2と、複数の道路2が接続する複数の交差点3とから構成される道路網に車両誘導システム1を適用した例を用いて説明する。
本実施形態の車両誘導システム1は、道路網を構成する各道路2に設置された流量検出装置10と、各交差点3に設置された車両誘導装置20と、流量検出装置10および車両誘導装置20と通信するサーバ30とを備える。サーバ30は、管理装置の一例である。
流量検出装置10は、設置された道路2における車両の流量および車両の速度を検出する。また、流量検出装置10は、検出した車両の流量および車両の速度を示す流量情報、および、自装置が設置された道路2およびその道路2における車両の進行方向を示す道路識別情報をサーバ30に送信する。
車両誘導装置20は、設置された交差点3付近の車両に対して誘導を行う。
サーバ30は、流量検出装置10から取得した流量情報に基づいて、各道路2における車両の流量の増減方針を決定し、決定した方針に応じて、車両誘導装置20に車両に対する誘導を行わせる。
図2は、図1に示す車両誘導システム1の構成の一部を示す図である。
図2において、交差点3−0は、道路2−1を介して交差点3−1と結ばれ、道路2−2を介して交差点3−2と結ばれ、道路2−3を介して交差点3−3と結ばれ、道路2−4を介して交差点3−4と結ばれている。道路2−1から交差点3−0に進入した車両は、道路2−2,2−3,2−4のいずれかに流入する。
道路2−1〜2−4にはそれぞれ、流量検出装置10−1〜10−4が設置されている
流量検出装置10−1〜10−4はそれぞれ、自装置が設定された道路2における車両の流量および車両の速度を検出し、検出結果を示す流量情報および道路識別情報をサーバ30に送信する。
サーバ30は、道路網を構成する道路2の中からいずれかの道路を選択し、選択した道路(以下、選択道路と称する)から車両が流入する道路(以下、候補道路と称する)を特定する。また、サーバ30は、候補道路に設置された流量検出装置10から取得した流量情報に基づいて、候補道路における車両の流量の増減方針を決定し、その決定に応じて、車両誘導装置20に車両に対する誘導を行わせる。
図2においては、サーバ30は、例えば、道路2−1を選択道路として選択すると、道路2−1から車両が流入する道路2−2〜2−4を候補道路として特定する。また、サーバ30は、候補道路に設置されている流量検出装置10−2〜10−4から取得した流量情報に基づいて、各候補道路における車両の流量の増減方針を決定する。また、サーバ30は、各候補道路における車両の流量の増減方針を示す制御情報を、道路2−1〜2−4が接続する交差点3−0に設置されている車両誘導装置20に出力する。
車両誘導装置20は、サーバ30から出力された制御情報に応じて、道路2−1を走行する車両に対する誘導を行う。
次に、流量検出装置10、車両誘導装置20およびサーバ30の構成について説明する。
まず、流量検出装置10の構成について、図3に示すブロック図を参照して説明する。
図3に示す流量検出装置10は、通信部11と、流量検出部12とを有する。
通信部11は、無線または有線でサーバ30と通信を行う。具体的には、通信部11は、GSM(Global System for Mobile Communicatio)(登録商標)、3G(3rd Generation)あるいはLTE(Long Term Evolution)などの無線通信ネットワークを介して、サーバ30と通信を行う。また、通信部11は、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)などを用いて、サーバ30と通信を行う。また、通信部11は、FTTH(Fiber to the Home)、xDSL(Digital Subscriber Line)、ONU(Optical Network Unit)などの有線ネットワークを介して、サーバ30と通信を行う。
流量検出部12は、流量検出装置10が設置された道路2における車両の流量および車両の速度を定期的に検出し、検出結果を示す流量情報を生成する。また、流量検出部12は、生成した流量情報および道路識別情報を通信部11にサーバ30へ送信させる。流量検出部12は、流量検出手段の一例である。
なお、流量検出装置10は、複数の流量検出部12を有し、流量検出装置10が設置された道路2の複数の地点における流量および車両の速度を検出してもよい。また、1つの道路の複数の地点に流量検出装置10を設置し、各流量検出装置10が、自装置が設置された地点における車両の流量および車両の速度を検出するようにしてもよい。
1つの道路2の複数の地点における車両の流量および車両の速度を検出することで、その道路2内での車両の流量のばらつきや時間変化を検出することができる。一般に、2つの交差点3を結ぶ道路2において、車両が流入する流入点(一方の交差点3)に近い車両は、車両が流出する流出点(他方の交差点3)に近い車両よりも、その道路2に長い間留まると考えられる。そのため、流出点に近い地点における検出結果よりも、流入点に近い地点における検出結果に重み付けをすることにより、より実態に近い検出結果を得ることができる。
次に、車両誘導装置20の構成について、図4に示すブロック図を参照して説明する。
図4に示す車両誘導装置20は、通信部21と、車両誘導部22とを有する。
通信部21は、無線または有線でサーバ30と通信を行う。
車両誘導部22は、サーバ30から送信されてきた制御情報を通信部21が受信すると、その制御情報に示される各道路2における車両の流量の増減方針に応じて、車両に対する誘導を行う。具体的には、車両誘導部22は、車両の流量を増加させると決定された候補道路に、より多くの車両を誘導する。車両誘導部22は、誘導手段の一例である。
なお、車両誘導部22の具体例としては、交差点3に設置された電光掲示板などの表示手段がある。この場合、車両誘導部22は、制御情報に応じて、車両を誘導する方向を示す画像などを表示する。
次に、サーバ30の構成について、図5に示すブロック図を参照して説明する。
図5に示すサーバ30は、通信部31と、記憶部32と、流量情報格納部33と、決定部34とを有する。
通信部31は、流量検出装置10(通信部11)および車両誘導装置20(通信部21)と通信を行う。通信部31は、取得手段の一例である。
記憶部32は、種々の情報を一時的または恒久的に記憶する。記憶部32の具体例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などのフラッシュメモリ、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、光ディスク、磁気テーブなどがある。記憶部32は、記憶部の一例である。
流量情報格納部33は、通信部31が流量検出装置10から送信されてきた流量情報および道路識別情報を受信すると、その流量情報道と路識別情報とを対応付けて記憶部32に記憶させる。
決定部34は、道路網を構成する道路2の中から1つの道路を選択道路として選択し、選択道路から車両が流入する道路を候補道路として特定する。また、決定部34は、候補道路を示す道路識別情報に対応して記憶部32に記憶されている流量情報を取得し、取得した流量情報に基づいて候補道路における車両の流量の増減方針を決定する。また、決定部34は、通信部32に、候補道路における車両の流量の増減方針を示す制御情報を、選択道路と候補道路とが接続する交差点3に設置されている車両誘導装置20へ送信させる。決定部34は、決定手段の一例である。
次に、本実施形態の車両誘導システム1の動作について説明する。
まず、流量検出部12の動作について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、流量検出部12は、一定時間内に、流量検出装置10が設置された道路2の特定の地点を通過する車両数および車両の速度を検出する(ステップS101)。
次に、流量検出部12は、以下に示す式(1)に基づいて、車両の流量を算出する。
Q=m/t ・・・(1)
式(1)において、Qは車両の流量であり、mは検出時間内に特定の地点を通過した車両の数であり、tは検出時間である。
流量検出部12は、算出した車両の流量Qおよび検出した車両の速度を示す流量情報を生成する(ステップS102)。
次に、流量検出部12は、生成した流量情報、検出を行った時刻を示す検出時刻情報および道路識別情報を、通信部11にサーバ30へ送信させる(ステップS103)。
流量検出部12は、上述したステップS101〜S103の処理を周期的に実施する。こうすることで、各道路2の流量情報が定期的に更新されるので、より新しい流量情報に基づいて、各道路2における車両の流量の増減方針を決定することができる。
次に、流量情報格納部33の動作について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
流量情報格納部33は、流量検出装置10から送信されてきた流量情報などを通信部31が受信したことをトリガとして以下の処理を行う。
まず、流量情報格納部33は、通信部31が受信した流量情報、検出時刻情報および道路識別情報を取得する(ステップS111)。
次に、流量情報格納部33は、取得した流量情報と、検出時刻情報と、道路識別情報とを対応付けて記憶部32に記憶させ(ステップS112)、処理を終了する。
次に、決定部34の動作について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、決定部34は、道路網を構成する道路2の中からいずれかを選択道路として選択する(ステップS121)。なお、選択道路の選択方法としては、全ての道路2を順次選択する方法、全ての道路2の中からランダムに選択する方法、車両誘導装置20が設置された交差点3に接続する道路を選択する方法などがある。
次に、決定部34は、選択道路から車両が流入する道路を候補道路として特定し、候補道路の道路識別情報に対応して記憶部32に記憶されている流量情報を取得する(ステップS122)。ここで、決定部34は、検出時刻が最新の流量情報を取得する。
図2に示す例においては、決定部34は、例えば、道路2−1を選択道路として選択すると、道路2−1から車両が流入する道路2−2〜2−4を候補道路として特定し、道路2−2〜2−4の流量情報を取得する。
次に、決定部34は、候補道路ごとの流量情報に基づいて、各候補道路の目標車両数を決定する。(ステップS123)。なお、目標車両数の決定方法については後述する。
次に、決定部34は、候補道路ごとに、その候補道路における車両数が目標車両数よりも大きいか否かを判定する(ステップS124)。なお、候補道路における車両数は、上述した式(1)における車両数mである。
候補道路における車両数が目標車両数よりも大きいと判定した場合には(ステップS124:Yes)、決定部34は、その候補道路への車両の流入を制限する、すなわち、候補道路における車両の流量を減少させると決定する(ステップS125)。
なお、図示していないが、候補道路における車両数が目標車両数以下である場合には(ステップS124:No)、決定部34は、例えば、その候補道路における車両の流量を増加させる、あるいは、維持させるなどと決定する。
決定部34は、候補道路の全てについて車両の流量の増減方針を決定すると、決定結果を示す制御情報を、通信部31に、選択道路および候補道路が接続する交差点3に設置された車両誘導装置20へ送信させる(ステップS126)。
決定部34は、上述したステップS121〜S126の処理を周期的に行う。
次に、目標車両数の決定方法の一例について説明する。
一般に、道路容量は時間帯によらず一定である。そのため、道路2に存在する車両数が増加し、一定値以上となると、車間距離が小さくなるので、各車両の平均速度は低下する。すなわち、道路2内の車両数と車両の平均速度とには負の相関関係がある。また、道路2における車両の流量Qは、以下の式(2)で示される。
Q=Mv/l ・・・(2)
式(2)において、Mは道路2内の車両数であり、lは道路容量であり、vは車両の平均速度である。
通常、車両の平均速度vには上限があることから、車両数Mが少ない場合には、車両数の増加に伴って、流量Qは線形に増加する。一方、上述したように、車両数Mが一定値以上となると、車両数Mと車両の平均速度vとには負の相関関係があるため、流量Qの変分は小さくする。したがって、流量Qは、図9に示すような上に凸な関数として近似することができる。
また、道路網を構成する各道路2における車両数の総和は、各道路2への車両の割り当てによらず、一定値となる。
以上のことから、車両総数を一定としたときに、各道路2における車両の流量が最大となるような各道路2への車両の割り当て数(目標車両数)は、いわゆる凸計画問題を解くことで求めることができる。
図10A〜10Cは、凸計画問題を用いた目標車両数の決定について説明するための図である。なお、以下では、候補道路が図2に示す道路2−2〜2−4であり、各道路の目標車両数を決定する場合を例として説明する。
道路2の流量情報に基づいて、流量の検出時刻での、その道路2における車両数を求めることができる。また、道路2の流量情報に基づいて、その道路2における車両数と車両の流量との関係を示す凸関数を求めることができる。図10A〜10Cはそれぞれ、図2に示す道路2−2〜2−4それぞれの流量情報から求められる車両数と車両の流量との関係を示す凸関数50−1〜50−4を示している。
凸計画問題における最適解を得るには、以下の式(3)を満たすことが必要十分条件であることが知られている。
Figure 0006515807
式(3)において、m*は車両数であり、Qi,Qjは車両数と車両の流量との関係を示す凸関数である。
式(3)より、各道路2の流量情報から求められる凸関数Qiを車両数miの近傍でそれぞれ偏微分したときの偏微分値が等しくなるときに、各道路2における車両の流量の総和が最大となる。したがって、各凸関数Qiの偏微分値が等しくなる車両数が各道路2の目標車両数となる。
そこで、車両数miの初期値を与え、車両数miの近傍で凸関数をそれぞれ偏微分し、偏微分値を比較して、偏微分値の差が所定値以下となるように、割り当て車両数miを増減させる。この動作を繰り返すことで、凸計画問題を解くことができる。
図10に示す例では、凸関数50を車両数51の近傍で偏微分した偏微分値とは、車両数51近傍で凸関数50に接する直線52の傾きに相当する。したがって、図10A〜10Cに示す直線52−2〜52−4の傾きの差が小さくなるように、車両数51−2〜51−4を増減させることで、凸計画問題を解くことができる。
ここで、上に凸な凸関数には、変数が増加すれば微分値は小さくなり、変数が減少すれば微分値は大きくなるという特性がある。したがって、凸関数の偏微分値が大きい場合には、車両数を増やし、偏微分値が小さい場合には車両数を減らすことで、凸関数50−1〜50−4それぞれの偏微分値の差を小さくすることができる。この動作を繰り返すことにより、各道路2に割り当てる車両数を、各道路2における車両の流量の総和が最大化する数に漸近させることができる。
一般に、道路2における車両の流量の落ち込みは、その道路2において渋滞が発生する兆候を示している。ここで、本実施形態のように、車両の流量と車両数との関係を示す凸関数の偏微分値を用いて目標車両数を決定し、この目標車両数と実際の車両数との比較から流量の増減方針を決定することで、流量の落ち込みが生じる前から、流量の調整を行うことができる。
なお、車両数の増減量は、各偏微分値の平均との差に応じて変化させてもよい。凸関数の特性から、偏微分値の平均からの差が大きい場合には、差が小さい場合と比較して、目標車両数までの距離が遠いことが分かる。したがって、各偏微分値の平均との差が大きい場合には、車両数の増減量を大きくすることにより、目標車両数の決定に要する時間の短縮を図ることができる。
次に、車両誘導部22の動作について、図11に示すフローチャートを参照して説明する。
車両誘導部22は、サーバ30から送信されてきた制御情報を通信部21が受信したことをトリガとして以下の処理を行う。
まず、車両誘導部22は、通信部21が受信した制御情報を取得する(ステップS131)。
次に、車両誘導部22は、取得した制御情報に示される各道路2における車両の増減方針に応じて、車両に対する誘導を行う(ステップS132)。なお、上述したように、車両誘導部22の具体例としては、表示手段がある。この場合、車両誘導部22は、車両に対する誘導を行う画像を表示手段に表示させる。
図12は、車両誘導部22が表示する画像4の一例を示す図である。
なお、図12においては、図2に示す交差点3−0に設置された車両誘導装置20の車両誘導部22が、道路2−1から交差点3−0に進入する車両に対して誘導を行う場合を例として説明する。また、図12においては、道路2−4は道路2−3よりも混んでおり、道路2−3は道路2−2よりも混んでおり、決定部34は、道路2−4,2−3における車両の流量を減少させると決定したものとする。また、決定部34は、道路2−4は道路2−3よりも混んでいるため、道路2−4における車両の流量を道路2−3における車両の流量よりも大きく減少させると決定したものとする。
車両誘導部22は、例えば、流量の減少量が大きい道路ほど濃い色で表示する。上述したように、決定部34は、道路2−3よりも道路2−4における車両の流量をより大きく減少させると決定している。この場合、車両誘導部22は、道路2−4を最も濃い色で表示し、次いで、道路2−3を道路2−4よりも薄く、道路2−2よりも濃い色で表示する。
混雑度に応じて各道路の表示を変更することで、道路2−1から交差点3−0に進入する車両に対し、より空いている道路2−2への誘導を行うことができる。
このように本実施形態の車両誘導システム1によれば、流量検出装置10は、道路網を構成する各道路2に設けられ、道路2における車両の流量を検出し、検出結果を示す流量情報を生成する。サーバ30は、流量検出装置10から道路2の流量情報を取得し、取得した流量情報と対応する道路2の道路識別情報とを対応させて記憶する。また、サーバ30は、道路網を構成する道路2のそれぞれについて、その道路2から車両が流入する道路を候補道路として特定する。また、サーバ30は、候補道路の道路識別情報に対応して記憶している流量情報を取得し、取得した流量情報に基づいて、候補道路における車両の流量の増減方針を決定し、その決定に応じて、車両誘導装置20に車両に対する誘導を行なわせる。
各道路2の流量情報に基づいて各道路2における車両の流量を増減させることにより、各道路2における車両の流量の総和がより大きくなるように、各道路2における車両の流量の増減方針を決定することができる。そして、その決定に応じて、車両に対する誘導を行なうことで、渋滞の発生を抑制することができる。
なお、本実施形態の変形例としては、以下のようなものもある。
例えば、本実施形態においては、車両に対する誘導を行なうために、各交差点3に車両誘導装置20を設置する例を用いて説明したが、これに限られない。例えば、表示手段を有するカーナビゲーション装置、スマートフォン、タブレット端末などを各車両に搭載し、これらの装置が有する表示手段に誘導を行なう画像を表示するようにしてもよい。こうすることで、車両誘導装置20を設置する必要が無くなり、インフラの設置コストを抑制することができる。
また、ナビゲーション機能などによって、各車両の行先が既知である場合には、その行先への移動ルートの候補となる道路に候補道路を限定するようにしてもよい。こうすることにより、車両の行先から大きく外れた道路への誘導を避けることができる。
また、交差点3に設置された信号を制御し、各道路への車両の流入を許可する流入許可時間を変化させるようにしてもよい。また、道路2が有料道路であり、車両の走行道路に応じた課金を行う機能を車両誘導部22が有する場合には、各道路2の混雑度に応じて通行料金に差を設け、空いている道路2を走行した車両にインセンティブを与える(例えば、料金を安くする)ようにしてもよい。
また、本実施形態においては、決定部34は、候補道路ごとに独立に車両の流量の増減方針を決定しているが、これに限られない。例えば、決定部34は、候補道路の流量情報だけでなく、候補道路から車両が流入する道路(以下、後段の道路を称する)の流量情報も用いて、候補道路における車両の流量の増減方針を決定するようにしてもよい。
具体的には、決定部34は、候補道路の目標車両数および後段の道路2の車両数に目標車両数を算出し、小さい方を候補道路の目標車両数として決定する。
こうすることにより、候補道路の後段の道路の状況も加味して、候補道路における車両の流量の増減方針を決定することができる。そのため、候補道路の後段にボトルネックとなる道路(渋滞が発生しやすい道路)が存在する場合などにも、渋滞ができるだけ発生しないように各道路2における車両の流量を調整することができる。
また、本実施形態においては、車両誘導システム1は、流量検出装置10と、車両誘導装置20と、サーバ30とを備える例を用いて説明したが、これに限られない。例えば、サーバ30を設けず、サーバ30の機能を車両誘導装置20に分散させてもよい。
図13は、サーバ30の機能を車両誘導装置に分散させた車両誘導システム1aの構成を示す図である。なお、図13において、図2と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
図13に示す車両誘導システム1aは、図2に示す車両誘導システム1と比較して、サーバ30を削除した点と、車両検出装置10を車両検出装置10aに変更した点と、車両誘導装置20を車両誘導装置20aに変更した点と、が異なる。
流量検出装置10aは、道路網を構成する各道路2に設置されている。また、車両誘導装置20aは、各交差点3に設置されている。
流量検出装置10aは、自装置が設置された道路2における車両の流量および車両の速度を検出し、検出結果を示す流量情報および道路識別情報を、自装置が設置された道路2が接続する交差点3に設置された車両誘導装置20aに送信する。
車両誘導装置20aは、流量検出装置10aから送信されてきた流量情報に基づいて、自装置が設置された交差点3に接続する道路2における車両の流量の増減方針を決定し、その決定に応じて、車両に対する誘導を行なう。
次に、流量検出装置10aおよび車両誘導装置20aの構成について説明する。
まず、流量検出装置10aの構成について、図14に示すブロック図を参照して説明する。
図14に示す流量検出装置10aは、図3に示す流量検出装置10と比較して、通信部11を通信部11aに変更した点と、流量検出部12を流量検出部12aに変更した点とが異なる。
通信部11aは、車両誘導装置20aと通信を行う。ここで、流量検出装置10aと車両誘導装置20aとは物理的に近い位置に存在する。そのため、無線LANなどの近距離無線ネットワーク、アドホックネットワーク、DTN(Delay Tolerant Network)などを利用することで、より安価な構成で、流量検出装置10aと車両誘導装置20aとの間の通信が可能となる。なお、無線LAN、アドホックネットワーク、DTNなど利用したネットワークの構築方法については、当業者にとってよく知られており、また、本発明と直接関係しないため、説明を省略する。
流量検出部12aは、流量検出装置10が設置された道路2における車両の流量および車両の速度を定期的に検出し、検出結果を示す流量情報を生成する。また、流量検出部12は、生成した流量情報および道路識別情報を通信部11aに車両誘導装置20aへ送信させる。流量検出部12aは流量検出手段の一例である。
次に、車両誘導装置20aの構成について、図15に示すブロック図を参照して説明する。
図15に示す車両誘導装置20aは、図4に示す車両誘導装置20と比較して、通信部21を通信部21aに変更した点と、記憶部23、流量情報格納部24および決定部25を追加した点とが異なる。
通信部21aは、流量検出装置10a(通信部11a)と通信を行う。
記憶部23は、種々の情報を一時的または恒久的に記憶する。記憶部23は、記憶手段の一例である。
流量情報格納部24は、通信部21aが流量検出装置10aから送信されてきた流量情報および道路識別情報を受信すると、その流量情報道と道路識別情報とを対応付けて記憶部23に記憶させる。
決定部25は、車両誘導装置20aが設置された交差点3に接続する道路2の中からいずれかを選択道路として選択し、選択道路から車両が流入する道路を候補道路として特定する。また、決定部25は、候補道路を示す道路識別情報に対応して記憶部23に記憶されている流量情報を取得し、取得した流量情報に基づいて候補道路における車両の流量の増減方針を決定し、その決定に応じて、車両に対する誘導を誘導部22に行わせる。決定部25は、決定手段の一例である。
このように、サーバ30をなくし、車両誘導装置20aにサーバ30の機能を分散させることで、システム構成を簡易化することができる。
また、本実施形態においては、凸計画問題を解くことで、目標車両数を求める例を用いて説明したが、これに限られない。例えば、特定の道路における車両の流量が低下し、渋滞の兆候が見られると、システムの安定性が低下したとみなして、車両の混雑を避けるように車両誘導システムが動作するようにしてもよい。
上述したような動作を行う方法の一つとして、ランジュバン方程式を用いる方法がある。この方法では、ランジュバン方程式のポテンシャル項にシステムの安定性を評価する変数を乗じ、システムが安定している場合にはポテンシャル項が支配的となり、システムが不安定な場合にはノイズ項が支配的となるようにシステムを動作させる。以下では、ランジュバン方程式のポテンシャル項にシステムの安定性を評価する変数を乗じた方程式を、ゆらぎ方程式と称する。
ゆらぎ方程式を本発明に係る車両誘導システムに適用した場合の動作の一例について説明する。
ゆらぎ方程式におけるポテンシャル項は、本発明に係る車両誘導システムにおける各道路に車両を誘導する配分に相当する。システムが安定している、すなわち、渋滞が発生していない場合には、ポテンシャル項が支配的になるように動作する。一方、システムが安定していない、すなわち、特定の道路で渋滞が発生している場合には、ノイズ項が支配的になるように動作する。この場合、渋滞が解消されるまで、各道路に車両を誘導する配分をランダムに変更する。こうすることで、渋滞の原因が不明であっても、渋滞が解消されるように、車両誘導システムを動作させることができる。
また、本実施形態においては、流量検出部12は、流量情報とともに、道路識別情報および検出時刻情報を送信する例を用いて説明したが、これに限られるものではない。
例えば、流量検出装置10の設置時などに、流量検出装置10と、流量検出装置10が設置された道路2およびその道路2における車両の進行方向との対応関係をサーバ30に記憶させるようにしてもよい。この場合、流量検出部12は、道路識別情報の代わりに、流量検出装置10の識別情報を送信すればよい。
また、流量検出部12は、流量検出装置10の起動時などに、流量検出装置10の識別情報と道路識別情報とを通信部11にサーバ30へ送信させるようにしてもよい。この場合、サーバ30において、流量検出装置10の識別情報と道路識別情報とを対応付けて記憶しておけば、以後、流量検出部12は、道路識別情報の代わりに、流量検出装置10の識別情報を送信すればよい。
また、本実施形態においては、流量検出部12は、流量情報とともに、道路識別情報および検出時刻情報を送信し、流量情報格納部24は、これらの情報が送信されてくるたびに、流量情報と道路識別情報と検出時刻情報とを対応させて記憶部23に記憶させていた。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、流量検出部12は、流量情報と道路識別情報とを送信し、流量情報格納部24は、これらの情報が送信されてくるたびに、道路識別情報に対応して記憶させる流量情報を更新するようにしてもよい。また、これらの情報の受信時刻をさらに対応して更新するようにしてもよい。こうすることで、サーバ30へ送信する情報量を削減することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態の車両誘導システムは、道路2を走行する車両から位置情報を取得し、位置情報に示される車両の位置の時系列的な変動に基づいて、道路2における流量を検出する。
図16は、本実施形態における車両誘導システム1bの構成を示す図である。なお、図16において、図1と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の車両誘導システム1bは、第1の実施形態の車両誘導システム1と比較して、流量検出装置10を削除した点と、サーバ30をサーバ30bに変更した点とが異なる。
サーバ30bは、道路2を走行する車両40から位置情報を取得し、その位置情報に示される車両40の位置の時系列的な変動に基づいて、道路網を構成する各道路2における流量を検出する。また、サーバ30bは、検出結果を示す流量情報に基づいて、各道路2における車両の流量の増減方針を決定し、その決定に応じて、車両誘導装置20に車両に対する誘導を行わせる。
次に、車両40および管理装置30bの構成について説明する。
まず、車両40の構成について、図17に示すブロック図を参照して説明する。
図17に示す車両40は、通信部41と、位置検出部42とを有する。
通信部41は、サーバ30bと通信を行う。
位置検出部42は、車両40の位置を定期的に検出し、検出した位置を示す位置情報および位置検出を行った時刻を示す位置検出時刻情報を通信部41にサーバ30bへ送信させる。なお、位置検出部42は、例えば、GPS(Global Positioning Syetem)衛星からのGPS信号を受信し、受信したGPS信号を用いて車両40の位置を検出する。位置検出部42は、位置検出手段の一例である。
次に、サーバ30bの構成について、図18に示すブロック図を参照して説明する。
図18に示すサーバ30bは、図5に示すサーバ30と比較して、通信部31を通信部31bに変更した点と、流量情報格納部33を流量情報格納部33bに変更した点と、位置情報格納部35、走行道路検出部36および流量検出部37を追加した点とが異なる。流量検出部37は、取得手段の一例である。
通信部31bは、車両誘導装置20および車両40と通信を行う。
位置情報格納部35は、通信部31bが車両40から送信されてきた位置情報および位置検出時刻情報を受信すると、その位置情報と位置検出時刻情報とを、車両40を示す車両情報に対応付けて記憶部32に記憶させる。
走行道路検出部36は、記憶部32に記憶されている、各車両40の位置情報および位置検出時刻情報に基づいて、各車両40の走行道路および進行方向を検出する。
流量検出部37は、走行道路検出部36が検出した各車両40の走行道路および進行方向に基づいて、各道路2における車両40の流量および車両40の速度を検出し、検出結果を示す流量情報を取得する。
流量情報格納部33bは、流量検出部37が取得した道路2の流量情報と、車両40の流量および車両40の速度の検出時刻を示す検出時刻情報と、その道路2の道路識別情報とを対応付けて記憶部32に記憶させる。
次に、本実施形態の車両誘導システム1bの動作について説明する。
まず、位置検出部42の動作について、図19に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、位置検出部42は、GPS信号などを用いて自車両の位置を検出し(ステップS201)、検出した位置を示す位置情報を生成する(ステップS202)。
次に、位置検出部42は、車両40を示す車両情報、生成した位置情報および位置検出時刻情報を通信部41にサーバ30bへ送信させる(ステップS203)。
位置検出部42は、上述したステップS201〜S203の処理を周期的に実施する。
次に、位置情報格納部35の動作について、図20に示すフローチャートを参照して説明する。
位置情報格納部35は、車両40から送信されてきた情報を通信部31bが受信したことをトリガとして以下の処理を行う。
まず、位置情報格納部35は、通信部31bが受信した車両情報、流量情報および位置検出時刻情報を取得する(ステップS211)。
次に、位置情報格納部35は、取得した車両情報と、流量情報と、位置検出時刻情報とを対応付けて記憶部32に記憶させ(ステップS212)、処理を終了する。
次に、走行道路検出部36の動作について、図21に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、走行道路検出部36は、記憶部32から、車両40ごとの位置情報を時系列に取得する(ステップS221)。
次に、走行道路検出部36は、位置情報に示される車両40の位置の時系列変化に基づいて、車両40の走行道路および進行方向を導出する(ステップS222)。なお、車両40の走行道路は、取得した位置情報とGIS(Geographic Information System)などの地図情報とを用いて導出することができる。また、車両40の進行方向は、走行道路における車両40の位置の時間変化から導出することができる。なお、走行道路および進行方向の導出方法は、当業者にとってよく知られているため、詳細な説明を省略する。
ステップS222の処理を行うことで、各時刻での、車両40ごとの走行道路および進行方向を特定することができる。
次に、走行道路検出部36は、車両40の位置情報および位置検出時刻情報に対応付けて、その車両40の走行道路および進行方向を示す道路識別情報を記憶部32に記憶させる。
走行道路検出部36は、上述したステップS221〜S223の処理を定期的に行う。
次に、流量検出部37の動作について、図22に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、流量検出部37は、記憶部32から、走行道路・進行方向ごとに、車両情報、位置情報および位置検出時刻情報を取得する(ステップS231)。
次に、流量検出部37は、取得した走行道路・進行方向ごとの車両情報、位置情報および位置検出時刻情報に基づいて、各走行道路について、時刻ごと・進行方向ごとに車両の流量を検出する。
次に、流量検出部37は、検出時刻を示す時刻情報と、走行道路および進行方向を示す道路識別情報と、その走行道路における車両の流量を示す流量情報とを対応付けて、流量情報格納部33bに出力する(ステップS233)。
流量検出部37は、上述したステップS231〜S233の処理を定期的に行う。
次に、本実施形態における、流量の検出方法の一例について説明する。
上述したように、道路2における車両の流量は、その道路2を走行する車両数、車両の速度および道路2の道路容量に基づいて算出することができる。
ここで、道路2を走行する車両数は、各時刻における走行車両数に基づいて算出することができる。また、車両の速度は、以下の式(4)を用いて算出することができる。
v=Δd/Δt ・・・式(4)
なお、式(4)において、Δdは、車両の位置の差分であり、Δtは、位置情報の取得時刻の差分である。
また、上述したように、道路容量は、時間帯によらず一定である。
したがって、車両40から取得した位置情報に基づいて、車両の流量を検出することができる。
このように本実施形態の車両誘導システム1bによれば、車両40に搭載された位置検出部42は、車両40の位置を検出し、検出した位置を示す位置情報をサーバ30bに送信する。サーバ30は、車両40から取得した位置情報に基づいて、各道路2における車両の流量を検出し、検出した流量を示す流量情報に基づいて、各道路2における車両の流量の増減方針を決定する。
そのため、第1の実施形態のように、各道路2に流量検出装置を設置する必要がなくなるので、インフラの設置コストを抑制することができる。
なお、本実施形態においては、車両40の速度を式(4)に基づいて算出したが、これに限られるものではなく、車両40において速度を検出し、検出した速度を示す情報を、車両40を示す車両情報、位置情報および位置検出時刻情報に対応付けて、サーバ30に送信するようにしてもよい。車両40における速度の検出方法としては、車両40の位置の時間変化に基づいて算出する方法、車両40に加速度センサを搭載し、その加速度センサが検出した加速度の時間変化に基づいて算出する方法、CAN(Controller Access Network)を介して取得する方法などがある。車両40において直接、速度を検出することで、より精度の高い速度情報に基づいて流量情報を取得することができる。
また、本実施形態においては、交差点3に設置された車両誘導装置20aが車両誘導部22を備える例を用いて説明したが、これに限られるものではなく、各車両40が車両誘導部22を備えるようにしてもよい。たとえば、各車両40に備えられたナビゲーション装置、スマートフォン、タブレット端末などに、車両誘導部22の機能を搭載してもよい。
こうすることで、インフラの設置コストを抑制することができるとともに、既存の道路インフラに対する影響を抑制しつつ、本発明に係る車両誘導システムを導入することができる。例えば、配送会社の有する車両に、位置検出機能や誘導機能を搭載する装置を備えることで、本発明に係る車両誘導システムを導入することができる。
なお、本発明における車両誘導システムの全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operation System) あるいは、周辺機器などのハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、不揮発性半導体メモリ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクなどの記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、更に前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2013年10月8日に出願された日本出願2013−210848を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
道路網を構成する道路を走行する車両に対する誘導を行なう車両誘導システムであって、
前記道路網を構成する各道路における車両の流量を検出し、検出結果を示す流量情報を生成する流量検出手段と、
前記流量検出手段により生成された前記各道路の流量情報を、対応する道路を示す道路識別情報に対応させて記憶する記憶手段と、
前記道路網を構成する道路のそれぞれについて、該道路から車両が流入する道路を候補道路として特定し、該特定した候補道路を示す道路識別情報に対応して前記記憶手段に記憶されている流量情報を取得し、該取得した流量情報に基づいて前記候補道路における車両の流量の増減方針を決定する決定手段と、
前記決定手段の決定に応じて、車両に対する誘導を行なう誘導手段と、を備えることを特徴とする車両誘導システム。
(付記2)
付記1記載の車両誘導システムにおいて、
前記誘導手段は、前記特定された候補道路のうち、前記決定手段により車両の流量を増加させると決定された候補道路に、前記決定手段により車両の流量を減少させると決定された候補道路よりも、より多くの車両を誘導することを特徴とする車両誘導システム。
(付記3)
付記1または2記載の車両誘導システムにおいて、
前記道路網を構成する各道路に、前記流量検出手段を備える流量検出装置が設置され、
複数の前記道路が接続する各交差点に、前記誘導手段を備える車両誘導装置が設置され、
前記流量検出装置および前記車両誘導装置と通信可能な管理装置が、前記記憶手段および前記決定手段を備えることを特徴とする車両誘導システム。
(付記4)
付記1または2記載の車両誘導システムにおいて、
前記道路網を構成する各道路に、前記流量検出手段を備える流量検出装置が設置され、
複数の前記道路が接続する各交差点に、前記流量検出装置と通信可能であり、前記記憶手段、前記決定手段および前記誘導手段を備える車両誘導装置が設置され、
前記決定手段は、前記車両誘導装置が設置された交差点に接続する道路のそれぞれについて、該道路から車両が流入する候補道路を特定することを特徴とする車両誘導システム。
(付記5)
付記1または2記載の車両誘導システムにおいて、
前記車両には、該車両の位置を周期的に検出し、該検出した位置を示す位置情報を生成する位置検出手段が搭載され、
複数の前記道路が接続する各交差点に、前記誘導手段を備える車両誘導装置が設置され、
前記車両および前記車両誘導装置と通信可能な管理装置が、前記流量検出手段、前記記憶手段および前記決定手段を備え、
前記流量検出手段は、前記位置検出手段が生成した前記位置情報を取得し、該取得した位置情報に基づいて、前記各道路における車両の流量を検出することを特徴とする車両誘導システム。
(付記6)
付記1から5のいずれか1つに記載の車両誘導システムにおいて、
前記誘導手段は、交差点に設置された表示手段への表示により前記車両に対する誘導を行なうことを特徴とする車両誘導システム。
(付記7)
付記1から5のいずれか1つに記載の車両誘導システムにおいて、
前記誘導手段は、前記車両に設けられた表示手段への表示により前記車両に対する誘導を行なうことを特徴とする車両誘導システム。
(付記8)
付記2から5のいずれか1つに記載の車両誘導システムにおいて、
前記誘導手段は、前記決定手段により決定された前記候補道路における車両の流入量の増減方針に応じて、前記交差点に設置された信号により前記候補道路への車両の流入を許可する時間を制御することを特徴とする車両誘導システム。
(付記9)
付記2から4のいずれか1つに記載の車両誘導システムにおいて、
前記流量検出手段は、前記流量検出装置が設置された道路の特定地点を所定時間内に通過する車両数を検出し、該検出した車両数に基づいて前記道路における車両の流量を検出することを特徴とする車両誘導システム。
(付記10)
付記5記載の車両誘導システムにおいて、
前記流量検出手段は、前記位置情報に基づいて前記道路上に同時に存在する車両数を検出し、該検出した車両数に基づいて前記道路における車両の流量を検出することを特徴とする車両誘導システム。
(付記11)
付記9または10記載の車両誘導システムにおいて、
前記決定手段は、前記候補道路の目標車両数を決定し、該決定した目標車両数と前記流量検出手段により検出された車両数との比較により、前記候補道路における車両の流量の増減方針を決定することを特徴とする車両誘導システム。
(付記12)
付記11記載の車両誘導システムにおいて、
前記決定手段は、前記候補道路の流量情報から得られる前記車両の流量と車両数との関係を示す凸関数を前記車両数で偏微分した偏微分値を前記候補道路それぞれについて算出し、該算出した偏微分値の差が所定値以下となる車両数を前記候補道路それぞれの目標車両数として決定することを特徴とする車両誘導システム。
(付記13)
付記11または12記載の車両誘導システムにおいて、
前記決定手段は、前記候補道路の目標車両数および前記候補道路から車両が流入する道路の目標車両数を求め、前記候補道路の目標車両数および前記候補道路から車両が流入する道路の目標車両数のうち、小さい方を前記候補道路の目標車両数として決定することを特徴とする車両誘導システム。
(付記14)
道路網を構成する道路を走行する車両に対する誘導を行なう車両誘導システムにおける車両誘導方法であって、
前記道路網を構成する各道路における車両の流量を検出し、検出結果を示す流量情報を生成し、
前記各道路の流量情報を、対応する道路を示す道路識別情報に対応させて記憶し、
前記道路網を構成する道路のそれぞれについて、該道路から車両が流入する道路を候補道路として特定し、該特定した候補道路を示す道路識別情報に対応して記憶している流量情報を取得し、該取得した流量情報に基づいて前記候補道路における車両の流量の増減方針を決定し、
前記決定に応じて、車両に対する誘導を行なうことを特徴とする車両誘導方法。
(付記15)
付記14記載の車両誘導方法において、
前記特定された候補道路のうち、前記決定手段により車両の流量を増加させると決定された候補道路に、前記決定手段により車両の流量を減少させると決定されたよりも、より多くの車両を誘導することを特徴とする車両誘導システム。
(付記16)
道路網を構成する各道路における車両の流量の検出結果を示す流量情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記各道路の流量情報を、対応する道路を示す道路識別情報に対応させて記憶する記憶手段と、
前記道路網を構成する道路のそれぞれについて、該道路から車両が流入する道路を候補道路として特定し、該特定した候補道路を示す道路識別情報に対応して前記記憶手段に記憶されている流量情報を取得し、該取得した流量情報に基づいて前記候補道路における車両の流量の増減方針を決定し、該決定に応じて、前記車両に対する誘導を行なう誘導手段に、前記車両に対する誘導を行なわせる決定手段と、を備えることを特徴とする管理装置。
(付記17)
付記16記載の管理装置において、
前記決定手段は、前記候補道路の目標車両数を決定し、該決定した目標車両数と前記候補道路の流量情報から得られる前記候補道路における車両数との比較により、前記候補道路における車両の流量の増減方針を決定することを特徴とする管理装置。
(付記18)
付記17記載の管理装置において、
前記決定手段は、前記候補道路の流量情報から得られる前記車両の流量と車両数との関係を示す凸関数を前記車両数で偏微分した偏微分値を前記候補道路それぞれについて算出し、該算出した偏微分値の差が所定値以下となる車両数を前記候補道路それぞれの目標車両数として決定することを特徴とする管理装置。
(付記19)
付記17または18記載の管理装置において、
前記決定手段は、前記候補道路の目標車両数および前記候補道路から車両が流入する道路の目標車両数を求め、前記候補道路の目標車両数および前記候補道路から車両が流入する道路の目標車両数のうち、小さい方を前記候補道路の目標車両数として決定することを特徴とする管理装置。
(付記20)
道路網を構成する各道路を走行する車両に対する誘導を管理する管理装置の制御方法であって、
前記道路網を構成する各道路における車両の流量の検出結果を示す流量情報を取得し、
前記取得した前記各道路の流量情報を、対応する道路を示す道路識別情報に対応させて記憶し、
前記道路網を構成する道路のそれぞれについて、該道路から車両が流入する道路を候補道路として特定し、該特定した候補道路を示す道路識別情報に対応して記憶している流量情報を取得し、該取得した流量情報に基づいて前記候補道路における車両の流量の増減方針を決定し、該決定に応じて、前記車両に対する誘導を行なう誘導手段に、前記車両に対する誘導を行なわせることを特徴とする制御方法。

Claims (10)

  1. 道路網を構成する道路を走行する車両に対する誘導を行なう車両誘導システムであって、
    前記道路網を構成する各道路における車両数及び車両の速度を検出し、検出結果を示す流量情報を生成する流量検出手段と、
    前記流量検出手段により生成された前記道路の流量情報を、対応する道路を示す道路識別情報に対応させて記憶する記憶手段と、
    前記道路網を構成する道路のそれぞれについて、該道路から車両が流入する道路を候補道路として特定し、該特定した候補道路を示す道路識別情報に対応して前記記憶手段に記憶されている流量情報を取得し、該取得した流量情報と、前記候補道路における前記車両数と、前記候補道路における道路容量とに基づいて、前記候補道路における車両の増減方針を決定する決定手段と、
    前記決定手段の決定に応じて、車両に対する誘導を行なう誘導手段と、を備えることを特徴とする車両誘導システム。
  2. 請求項1記載の車両誘導システムにおいて、
    前記誘導手段は、前記特定された候補道路のうち、前記決定手段により車両の流量を増加させると決定された候補道路に、前記決定手段により車両の流量を減少させると決定された候補道路よりも、より多くの車両を誘導することを特徴とする車両誘導システム。
  3. 請求項1または2記載の車両誘導システムにおいて、
    前記道路網を構成する各道路に、前記流量検出手段を備える流量検出装置が設置され、
    複数の前記道路が接続する各交差点に、前記誘導手段を備える車両誘導装置が設置され、
    前記流量検出装置および前記車両誘導装置と通信可能な管理装置が、前記記憶手段および前記決定手段を備えることを特徴とする車両誘導システム。
  4. 請求項1または2記載の車両誘導システムにおいて、
    前記道路網を構成する各道路に、前記流量検出手段を備える流量検出装置が設置され、
    複数の前記道路が接続する各交差点に、前記流量検出装置と通信可能であり、前記記憶手段、前記決定手段および前記誘導手段を備える車両誘導装置が設置され、
    前記決定手段は、前記車両誘導装置が設置された交差点に接続する道路のそれぞれについて、該道路から車両が流入する候補道路を特定することを特徴とする車両誘導システム。
  5. 請求項1または2記載の車両誘導システムにおいて、
    前記車両には、該車両の位置を周期的に検出し、該検出した位置を示す位置情報を生成する位置検出手段が搭載され、
    複数の前記道路が接続する各交差点に、前記誘導手段を備える車両誘導装置が設置され、
    前記車両および前記車両誘導装置と通信可能な管理装置が、前記流量検出手段、前記記憶手段および前記決定手段を備え、
    前記流量検出手段は、前記位置検出手段が生成した前記位置情報を取得し、該取得した位置情報に基づいて、前記各道路における車両数及び車両の速度を検出することを特徴とする車両誘導システム。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の車両誘導システムにおいて、
    前記誘導手段は、交差点に設置された表示手段への表示により前記車両に対する誘導を行なうことを特徴とする車両誘導システム。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載の車両誘導システムにおいて、
    前記誘導手段は、前記車両に設けられた表示手段への表示により前記車両に対する誘導を行なうことを特徴とする車両誘導システム。
  8. 道路網を構成する道路を走行する車両に対する誘導を行なう車両誘導システムにおける車両誘導方法であって、
    前記道路網を構成する各道路における車両数及び車両の速度を検出し、検出結果を示す流量情報を生成し、
    前記道路の流量情報を、対応する道路を示す道路識別情報に対応させて記憶し、
    前記道路網を構成する道路のそれぞれについて、該道路から車両が流入する道路を候補道路として特定し、該特定した候補道路を示す道路識別情報に対応して記憶している流量情報を取得し、該取得した流量情報と、前記候補道路における前記車両数と、前記候補道路における道路容量とに基づいて、前記候補道路における車両の流量の増減方針を決定し、
    前記決定に応じて、車両に対する誘導を行なうことを特徴とする車両誘導方法。
  9. 道路網を構成する各道路における車両数及び車両の速度の検出結果を示す流量情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した前記各道路の流量情報を、対応する道路を示す道路識別情報に対応させて記憶する記憶手段と、
    前記道路網を構成する道路のそれぞれについて、該道路から車両が流入する道路を候補道路として特定し、該特定した候補道路を示す道路識別情報に対応して前記記憶手段に記憶されている流量情報を取得し、該取得した流量情報と、前記候補道路における前記車両数と、前記候補道路における道路容量とに基づいて、前記候補道路における車両の流量の増減方針を決定し、該決定に応じて、前記車両に対する誘導を行なう誘導手段に、前記車両に対する誘導を行なわせる決定手段と、を備えることを特徴とする管理装置。
  10. 道路網を構成する各道路を走行する車両に対する誘導を管理する管理装置の制御方法であって、
    前記道路網を構成する各道路における車両数及び車両の速度の検出結果を示す流量情報を取得し、
    前記取得した前記各道路の流量情報を、対応する道路を示す道路識別情報に対応させて記憶し、
    前記道路網を構成する道路のそれぞれについて、該道路から車両が流入する道路を候補道路として特定し、該特定した候補道路を示す道路識別情報に対応して記憶している流量情報を取得し、該取得した流量情報と、前記候補道路における前記車両数と、前記候補道路における道路容量とに基づいて、前記候補道路における車両の流量の増減方針を決定し、該決定に応じて、前記車両に対する誘導を行なう誘導手段に、前記車両に対する誘導を行なわせることを特徴とする制御方法。
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