(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載したシステムに関し、以下の問題が生じることを見出した。
特許文献1に開示されたシステムでは、予約設定確認手段と予約忘れ確認通知送信手段とを備え、予約設定を忘れた状態で、予約時間が来た場合に、予約設定確認手段が予約設定を忘れていることを検知することにより、予約忘れ確認通知送信手段が予約忘れ確認の電子メールを利用者に送信する。このようにして、利用者は予約設定を忘れていても、外出先で忘れていることを認識することができる。
しかしながら、上記従来のシステムでは、予約忘れ確認の電子メールを利用者に送信するなどのサービスを提供できるのは、予約時間設定ができる機器に限られる。予約の出来ない機器、または、予約設定可能だが予約設定を行なわずに使用している機器の操作忘れ等を通知することができない。さらに、通知されたとしても、ユーザが対応可能な場所または、対応可能なタイミングで通知されなければ、操作ができず再度忘れられてしまう場合がある。
本開示は、上述の事情を鑑みてなされたもので、通知情報を最適な表示場所かつ最適なタイミングで行なう情報通知装置および情報通知方法を提供する。
本開示の一態様に係る情報通知方法は、管理情報を情報収集データベースに保持させる保持ステップと、ユーザの位置を特定する位置情報特定ステップと、前記情報収集データベースが保持する管理情報に含まれる情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記位置情報特定ステップにおいて特定された前記ユーザの現在の位置が予め定められた位置である場合に、前記ユーザに対して通知情報の送信が必要と判断する判断ステップと、1以上の提示機器のうち前記通知情報を表示すべき提示機器を指定する提示機器指定ステップと、前記判断ステップにおいて前記通知情報の送信が必要と判断された場合に、特定された前記ユーザの位置に応じた内容で前記通知情報を生成する生成ステップと、前記機器指定ステップにおいて指定された提示機器に、前記生成ステップで生成された前記通知情報を送信する通信を行う通信ステップと、を含む。
本態様によれば、通知情報を適切な表示場所かつ適切なタイミングで行なうことができる情報通知装置を実現できる。
本態様によれば、ユーザの位置を特定することにより、ユーザの現在の位置がわかるので、管理情報に基づき、ユーザの現在の位置に応じた通知情報を生成し、送信することができる。これにより、ユーザは対応可能な適切なタイミングで通知情報を受け取ることができる。
ここで、例えば、前記通信ステップでは、さらに、前記ユーザからの入力を受け付けて動作する複数の機器のうちの第1機器から、前記第1機器を一意に識別する第1機器情報と、前記第1機器の制御情報および前記第1機器の状態を示す状態情報の少なくとも一方の履歴を含む前記第1機器の第1履歴情報とを受信する通信を行い、前記保持ステップでは、前記管理情報として、前記通信ステップにおいて受信した前記第1機器情報と前記第1履歴情報とを関連付けて、前記情報収集データベースに保持させ、前記判断ステップでは、前記管理情報に保持された前記第1履歴情報に含まれる情報が予め定められた条件を満たし、かつ、特定された前記ユーザの位置が予め定められた位置である場合に、前記通知情報の送信が必要と判断するとしてもよい。
また、例えば、前記第1機器が電動自転車である場合、前記第1履歴情報に含まれる情報は、前記第1機器の電池残量の値であり、前記予め定められた条件は、前記第1機器の電池残量の値が前記第1機器に充電の必要な予め定められた値以下であることであり、前記予め定められた位置は、前記第1機器が置かれている前記ユーザの住居内または前記住居周辺であるとしてもよい。
また、例えば、前記予め定められた位置は、前記住居の玄関であるとしてもよい。
また、例えば、前記位置情報特定ステップでは、前記ユーザの住居の玄関の鍵が操作された操作履歴または前記玄関の照明が操作された操作履歴を用いて、前記ユーザが前記住居の玄関の位置にいることを特定するとしてもよい。
また、例えば、前記第1履歴情報に含まれる情報は、前記第1機器が動作中または停止中であるかを示す前記第1機器の稼働状況に関する情報を含み、前記予め定められた条件は、前記第1機器が動作中であることであり、前記予め定められた位置は、前記第1機器が設置されている部屋以外の場所であるとしてもよい。
また、例えば、さらに、前記第1機器が設置されている部屋に子供が居るか否かを検知する検知ステップを含み、前記予め定められた条件は、前記第1機器が動作中であり、かつ、前記検知ステップにおいて前記第1機器が設置されている部屋に子供が居ると検知されたことであるとしてもよい。
また、例えば、前記生成ステップでは、前記判断ステップにおいて前記通知情報の送信が必要と判断された場合に、前記ユーザに前記第1機器の停止を含む制御を促す旨の情報と、前記第1機器が動作中である旨を示す情報とを、前記通知情報として生成するとしてもよい。
また、例えば、さらに、前記判断ステップにおいて前記通知情報の送信が必要と判断された場合に、前記第1機器を停止する制御を行う制御ステップを含み、前記生成ステップでは、前記判断ステップにおいて前記通知情報の送信が必要と判断され、前記制御ステップにおいて前記第1機器を停止する制御を行った場合に、前記第1機器が動作中であったため前記第1機器を停止する制御を行った旨の情報を、前記通知情報として生成するとしてもよい。
また、例えば、前記第1機器は、エアコン、照明またはIH(Induction Heating)を
利用した機器、であるとしてもよい。
また、例えば、さらに、前記第1機器の現在の状態を示すセンサ情報を取得する取得ステップを含み、前記第1履歴情報は、前記第1機器の稼働状況に関する情報を含み、前記判断ステップでは、前記管理情報に保持された前記第1履歴情報に含まれる情報と前記取得ステップにおいて取得されたセンサ情報とが予め定められた条件を満たし、かつ、特定された前記ユーザの位置が予め定められた位置である場合に、前記通知情報の送信が必要と判断するとしてもよい。
また、例えば、前記第1機器が風呂である場合、前記第1履歴情報は、前記風呂を沸かす制御が行われたか否かを示す情報を含み、前記センサ情報は、現在の前記風呂の栓の状態が開または閉のいずれの状態であるのかを示す情報を含み、前記予め定められた条件は、前記風呂を沸かす制御が行われ、かつ、前記風呂の栓が開の状態であり、前記予め定められた位置は、前記風呂が置かれている前記ユーザの住居内であるとしてもよい。
また、例えば、前記第1機器が洗濯機である場合、前記第1履歴情報は、前記洗濯機が動作中か否かを示す情報を含み、前記センサ情報は、現在の前記洗濯機の槽が空か否かの状態を示す情報を含み、前記予め定められた条件は、前記洗濯機の動作が終了しており、かつ、前記洗濯機の槽が空でないことであり、前記予め定められた位置は、前記洗濯機が置かれている部屋以外の場所であるとしてもよい。
また、例えば、前記第1機器が炊飯器である場合、前記第1履歴情報は、前記炊飯器が炊飯中または炊飯の予約中のいずれであるのかを示す情報を含み、前記センサ情報は、現在の前記炊飯器の釜に米がセットされているか否かの状態を示す情報を含み、前記予め定められた条件は、前記炊飯器が炊飯の予約中であり、かつ、前記炊飯器の釜に米がセットされていないことであり、前記予め定められた位置は、前記炊飯器が置かれている前記ユーザの住居内であるとしてもよい。
また、例えば、前記通信ステップでは、さらに、現在の日時情報を受信する通信を行い、前記保持ステップでは、前記管理情報として、前記ユーザが習慣的に行う行動と、前記行動を行うべき第1日時情報とを関連付けて、前記情報収集データベースに保持させ、前記判断ステップでは、前記通信ステップにおいて受信した現在の日時情報が前記管理情報に保持された第1日時情報を含むという前記予め定められた条件を満たし、かつ、特定された前記ユーザの位置が予め定められた位置である場合に、前記通知情報の送信が必要と判断し、前記生成ステップでは、前記判断ステップにおいて前記通知情報の送信が必要と判断された場合に、前記ユーザに前記行動を促す旨の情報を、前記通知情報として生成するとしてもよい。
また、例えば、前記行動は、前記ユーザが所定の収集場所にゴミを出す行動であり、前記第1日時情報は、ゴミの収集が行われる日時を含み、前記予め定められた位置は、前記ユーザの住居内または前記住居の玄関であるとしてもよい。
また、例えば、前記位置情報特定ステップでは、人感センサおよび熱センサのうち少なくとも1つを用いたセンサであって前記ユーザの住居に設置されたセンサを用いて、前記ユーザの位置を特定するとしてもよい。
また、例えば、前記1以上の提示機器は、スマートグリッド用宅内ディスプレイ、携帯端末、および、色変化もしくは点滅の可能な照明を含むとしてもよい。
また、例えば、前記生成ステップでは、前記判断ステップにおいて前記通知情報の送信が必要と判断され、かつ、前記機器指定ステップにおいて指定された提示機器が音声出力可能である場合、前記ユーザに通知すべき内容の音声データを含む前記通知情報を生成するとしてもよい。
また、例えば、前記保持ステップ、前記位置情報特定ステップ、前記判断ステップ、前記提示機器指定ステップ、前記生成ステップ、前記通信ステップの少なくとも1つはプロセッサで行ってもよい。
また、本開示の一態様に係る情報表示装置は、管理情報を保持する情報収集データベースと、ユーザの位置を特定する位置情報特定部と、前記情報収集データベースが保持する管理情報に含まれる情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記位置情報特定部において特定された前記ユーザの現在の位置が予め定められた位置である場合に、前記ユーザに対して通知情報の送信が必要と判断する判断部と、1以上の提示機器のうち前記通知情報を表示すべき提示機器を指定する提示機器指定部と、前記判断部により前記通知情報の送信が必要と判断された場合に、特定された前記ユーザの位置に応じた内容で前記通知情報を生成する生成部と、前記提示機器指定部により指定された提示機器に、前記生成部で生成された前記通知情報を送信する通信部と、を備える。
なお、これらの全般的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータで読み取り可能なCD−ROM等の記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
(提供するサービスの全体像)
図1Aには、実施の形態における情報提供システムの全体像が示されている。
グループ1000は、例えば企業、団体、家庭等であり、その規模を問わない。グループ1000には、複数の機器1010である機器A、機器Bおよびホームゲートウェイ1020が存在する。複数の機器1010には、インターネットと接続可能な機器(例えば、スマートフォン、PC、TV等)もあれば、それ自身ではインターネットと接続不可能な機器(例えば、照明、洗濯機、冷蔵庫等)も存在する。それ自身ではインターネットと接続不可能な機器であっても、ホームゲートウェイ1020を介してインターネットと接続可能となる機器が存在してもよい。またグループ1000には複数の機器1010を使用するユーザ1が存在する。
データセンタ運営会社1100には、クラウドサーバ1110が存在する。クラウドサーバ1110とはインターネットを介して様々な機器と連携する仮想化サーバである。主に通常のデータベース管理ツール等で扱うことが困難な巨大なデータ(ビッグデータ)等を管理する。データセンタ運営会社1100は、データ管理やクラウドサーバ1110の管理、それらを行うデータセンタの運営等を行っている。データセンタ運営会社1100が行っている役務については詳細を後述する。
なお、データセンタ運営会社1100は、データ管理やクラウドサーバ1110の運営等のみを行っている会社に限らない。例えば複数の機器1010のうちの一つの機器を開発・製造している機器メーカが、併せてデータ管理やクラウドサーバ1110の管理等を行っている場合は、機器メーカがデータセンタ運営会社1100に該当する(図1B)。また、データセンタ運営会社1100は一つの会社に限らない。例えば機器メーカ及び他の管理会社が共同もしくは分担してデータ管理やクラウドサーバ1110の運営を行っている場合は、両者もしくはいずれか一方がデータセンタ運営会社1100に該当するものとする(図1C)。
サービスプロバイダ1200は、サーバ1210を保有している。ここで言うサーバ1210とは、その規模は問わず例えば、個人用PC内のメモリ等も含む。また、サービスプロバイダがサーバ1210を保有していない場合もある。
なお、上記サービスにおいてホームゲートウェイ1020は必須ではない。例えば、クラウドサーバ1110が全てのデータ管理を行っている場合等は、ホームゲートウェイ1020は不要となる。また、家庭内のあらゆる機器がインターネットに接続されている場合のように、それ自身ではインターネットと接続不可能な機器は存在しない場合もある。
次に、上記サービスにおける情報の流れを説明する。
まず、グループ1000の機器A又は機器Bは、各ログ情報をデータセンタ運営会社1100のクラウドサーバ1110に送信する。クラウドサーバ1110は機器A又は機器Bのログ情報を集積する(図1Aの(a))。ここで、ログ情報とは複数の機器1010の、例えば運転状況や動作日時等を示す情報である。例えば、テレビの視聴履歴やレコーダーの録画予約情報、洗濯機の運転日時・洗濯物の量、冷蔵庫の開閉日時・開閉回数などであるが、これらのものに限らずあらゆる機器から取得が可能なすべての情報をいう。ログ情報は、インターネットを介して複数の機器1010自体からクラウドサーバ1110に直接提供される場合もある。また複数の機器1010からホームゲートウェイ1020にログ情報が一旦集積され、ホームゲートウェイ1020からクラウドサーバ1110に提供されてもよい。
次に、データセンタ運営会社1100のクラウドサーバ1110は、集積したログ情報を一定の単位でサービスプロバイダ1200に提供する。ここで、データセンタ運営会社が集積した情報を整理してサービスプロバイダ1200に提供することの出来る単位でもいいし、サービスプロバイダ1200が要求した単位でもいい。一定の単位と記載したが一定でなくてもよく、状況に応じて提供する情報量が変化する場合もある。前記ログ情報は、必要に応じてサービスプロバイダ1200が保有するサーバ1210に保存される(図1Aの(b))。そして、サービスプロバイダ1200は、ログ情報をユーザに提供するサービスに適合する情報に整理し、ユーザに提供する。提供するユーザは、複数の機器1010を使用するユーザ1でもよいし、外部のユーザ2でもよい。ユーザへのサービス提供方法は、例えば、サービスプロバイダから直接ユーザへ提供されてもよい(図1Aの(b)、(e))。また、ユーザへのサービス提供方法は、例えば、データセンタ運営会社1100のクラウドサーバ1110を再度経由して、ユーザに提供されてもよい(図1Aの(c)、(d))。また、データセンタ運営会社1100のクラウドサーバ1110がログ情報をユーザに提供するサービスに適合する情報に整理し、サービスプロバイダ1200に提供してもよい。
なお、ユーザ1とユーザ2とは、別でも同一でもよい。
以下、実施の形態に係る情報通知装置及び情報通知方法について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
[システムの全体構成]
図2Aは、実施の形態1に係る情報通知装置10を含むシステムの構成を示す図である。図示のシステムは、情報通知装置10、機器20、提示機器の一例である表示機器30およびネットワーク40を含んでいる。
情報通知装置10は、例えば、機器メーカが保有するデータベースを有するウェブサーバである。情報通知装置10は、ネットワーク40を介して、機器20と表示機器30と接続されている。この情報通知装置10は、機器20からネットワーク40を介して送信された情報を登録し、登録した情報を元に通知情報を生成し、表示機器30に表示させる通知情報を、ネットワーク40を介して表示機器30に送信(転送)する。なお、情報通知装置10は、図1Aに示す例ではサーバ1210に対応する。
機器20は、例えば、家電機器、照明、車や端末機器等、日常で使う機器である。家電機器には、例えば、a)テレビジョン受像機およびデジタルレコーダ等のAV(Audio Visual)家電、b)冷蔵庫、洗濯機、エアコン、炊飯器、掃除機およびIH(Induction Heating)クッキングヒータ等の生活家電、c)歯ブラシ、血圧計および体組成計等の健康家電、d)ドライヤおよびシェーバ等の美容家電等が含まれる。また、車には、例えば、電気自動車や電動アシスト自転車等が含まれる。端末機器には、例えば、スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレット、パーソナルコンピューター等が含まれる。なお、機器20は、図1Aに示す例では、機器1010に対応する。
表示機器30は、例えば、携帯電話(スマートフォンやフィーチャーフォン)、タブレット、テレビ、ディスプレイ付の冷蔵庫や洗濯機など、表示ディスプレイを搭載した機器である。なお、表示機器30は、図1Aに示す例では機器1010に対応するが、本実施の形態では、表示機器30と機器20とは言及しない限り異なる機器として説明する。
ネットワーク40は、イーサネット(登録商標)等の有線ネットワーク、無線LAN等の無線ネットワーク、公衆網、または、これらのネットワークが組み合わされたネットワーク等である。公衆網とは、電気通信事業者が、不特定多数の利用者の通信のために提供している通信回線のことであり、例えば、一般電話回線またはISDNなどが挙げられる。
なお、図2Bのように、機器20と表示機器30は、外部端末50を介してネットワーク40に接続されてもよい。また、機器20は外部端末50を介してネットワーク40に接続され、表示機器30は外部端末50を介さずにネットワーク40に接続される、または、これの逆などの組み合わせなどで接続されてもよい。
外部端末50は、例えば、携帯電話(スマートフォンやフィーチャーフォン)、タブレット、ルーター、アクセスポイントなどネットワーク40に繋がる端末である。外部端末50と機器20の接続方法としては、RFID(Radio Frequency Identification)タグや、NFC(Near Field Communication:ISO/IEC 21481)や、Wi−Fi(Wireless Fidelity)や、Bluetooth(登録商標)などの近接無線通信による接続や、LANケーブルなどを利用した有線による接続がある。なお、外部端末50は、図1Aに示す例では、ホームゲートウェイ1020に対応する。
機器20、表示機器30は、図2Aおよび図2Bに示すように、複数である。情報通知装置10は複数の機器20それぞれの情報を収集し、複数の表示機器30の少なくとも一つに対して、通知情報を送信できる。本実施の形態では、機器20が電動アシスト自転車、表示機器30がスマートフォンである場合を例に挙げて説明する。
[機器の構成]
図3は、実施の形態1に係る機器20の機能的構成を示すブロック図である。図示の機器20は、ユーザから入力等の操作を受け付けて動作し、電源部210、入力部220、制御部230、記憶部240、および、通信部250を備えている。
電源部210は、機器20の主電源である。電源部210がオンであるときは、電源部210からの電力が機器20の全体に供給される。電源部210がオフであるときには、機器20の全体への電力の供給が停止される。
入力部220は、ユーザの操作を受け付ける部分である。入力部220は、例えば、電源ボタン、走行モード変更ボタン、ブレーキまたはペダル等であり、ユーザが操作できる部分である。
制御部230は、機器20全体の動作を制御する部分であり、入力部220の操作を受け付けて、機器20の制御を行い、機器20の制御情報を記憶部240へ記録する。制御部230は、さらに、ユーザの操作により発生した機器20の状態情報などの収集や算出を行い、記憶部240に記憶する。
ここで、機器20の制御情報とは、例えば、ユーザが入力部220の操作部分であるモード変更ボタンを押し、機器20がパワーモードに変更された際の、機器20が「パワーモードに変更」されたという事象を示す情報である。この制御情報は、時計260の時間情報と関連付けられて登録される(「何時何分にパワーモードに変更」等)。なお、制御情報と関連付ける時間情報については、機器20が保持する時計260によるものでなくてもよい。例えば、情報通知装置10が時計を保持するとしてもよい。その場合には、情報通知装置10が機器20からの履歴情報(後述)を取得した際に、情報通知装置10が履歴情報を受信した時間を示す時間情報を履歴情報と関連付ければよい。
また、機器20の状態情報とは、例えば、ペダルの回転数から算出される走行距離や電池の残量など機器20の状態を示す情報である(例えば、走行距離1000m、電池残量40%など)。この状態情報も上述した制御情報と同様に時間情報と関連付けて登録される。状態情報は、ユーザの入力等の操作のたびに収集または算出されてもよく、等間隔(例えば5分間隔)で収集または算出されて、記憶部240に記憶されてもよい。本実施の形態では、履歴情報は、制御情報および状態情報の少なくとも一方を含むとして説明する。
記憶部240は、制御部230の機器20の制御情報および状態情報の少なくとも一方を含む履歴情報と、機器20の機器情報とを記憶する。ここで、機器20の機器情報とは、機器20を一意に識別できる情報であり、例えば、機器の品番など、電動アシスト自転車と認識できる情報である。
通信部250は、記憶部240に記憶された機器情報と履歴情報とを、ネットワーク40を介して情報通知装置10に送信する。通信部250は、機器情報と履歴情報とを等間隔(例えば5秒間隔)に送信するとしてもよいし、ユーザの手動によるタイミングで行うとしてもよいし、情報通知装置10に要求されたタイミングで送信するとしてもよい。
時計260は、現在の時刻を示す時間情報を管理するものであり、例えば、西暦2012年09月01日12時30分15秒などの情報を管理する。
[表示機器の構成]
図4は、実施の形態1に係る表示機器30の機能的構成を示すブロック図である。図示の表示機器30は、通信部310、制御部320および表示部330を備えている。
通信部310は、情報通知装置10から送信された通知情報を受信する。
制御部320は、通信部310で受信した通知情報を表示部330に表示させる。なお、通知情報はメールなどで受信しても良い。この場合、すなわちメールなどで受信した場合は、制御部320は、ユーザの操作によって通知情報を表示部330に表示させる。
表示部330は、表示画面を有し、表示画面に通知情報を表示する。
[情報通知装置の構成]
図5は、実施の形態1に係る情報通知装置10の機能的構成を示すブロック図である。図6は、情報収集データベースに記憶された履歴情報の一例を示す図である。図7は、表示機器指定部に保持されている送信先情報の一例を示す図である。
図5に示す情報通知装置10は、通信部110、情報収集データベース120、判断部130、表示機器指定部140、生成部150、時計160を備え、複数の機器それぞれから動作状態に関する情報等を取得する。
通信部110は、ユーザからの入力を受け付けて動作する複数の機器のうちの第1機器(機器20)から、第1機器を一意に識別する第1機器情報と、第1機器の制御情報および第1機器の状態を示す状態情報の少なくとも一方の履歴を含む第1機器の第1履歴情報を受信し、通知情報を送信する。通信部110は、表示機器指定部140により指定された表示機器に、生成された通知情報を送信する。
具体的には、通信部110は、複数の機器のうち機器20から、機器情報と履歴情報とを受信し、情報収集データベース120に登録する。また、通信部110は、生成部150で生成された通知情報を表示機器指定部140で指定された表示機器30に送信する。なお、機器20からの機器情報と履歴情報とは、通信部110が要求したタイミングで取得するとしても良いし、機器20で設定された間隔または機器20から送信されたタイミングで取得するとしても良いし、通信部110で設定された等間隔(例えば5秒)で取得するとしてもよい。
情報収集データベース120は、第1機器(機器20)を所有するユーザの情報(ユーザ情報)と第1機器情報とを関連付けて保持しており、通信部110で受信した第1機器情報に基づいて、保持している第1機器情報に、受信した第1履歴情報を関連付けて保持する。情報収集データベース120は、通信部110が受信した履歴情報に時間情報が含まれていない場合に、時計160から通信部110が履歴情報を受信した時間を示す時間情報を取得して、履歴情報と取得した時間情報とを関連付けて保持する。
具体的には、情報収集データベース120は、ユーザ情報と機器情報と履歴情報とを関連付けて記憶する。ここで、ユーザ情報とは、ユーザの情報であり、例えば、氏名、生年月日や住所などを示す情報である。ユーザ情報は、機器20をネットワーク40に接続する際には、同時に機器情報と関連付けて登録される。ここでは、機器20がネットワーク40に接続されていることを前提とするため、機器20を最初にネットワーク40に接続する際の登録方法等は省略する。
情報収集データベース120に記録される内容の一例は図6に示す通りである。すなわち、ユーザ情報と機器情報とが関連付けられて登録されている。そして、さらに、履歴情報が機器情報に関連付けられて登録されている。また、図6に示すように、履歴情報は、時間情報とも関連付けられているとしてもよい。通信部110で取得した履歴情報に時間情報が付与されていない場合は、時計160の時間情報と関連付けて情報収集データベース120に登録すればよい。なお、図6に示す内容は一例であり、これに限らない。例えば機器情報に対して、使用しているユーザのユーザ情報が関連付けられて登録されるとしてもよい。また、履歴情報には、図6に示す内容に限らず、走行距離、運転モードの変更履歴など機器20で検知可能な全ての情報を含むことができる。
判断部130は、情報収集データベース120に保持された第1履歴情報に含まれる情報が予め定められた条件を満たす場合に、第1機器(機器20)に関する通知情報の送信が必要と判断する。
具体的には、判断部130は、機器ごとに設定された、特定情報と条件とを元に通知情報の生成の有無を判断する。ここで、特定情報とは、履歴情報に含まれる情報の1つまたは複数であり、例えば、電動アシスト自転車の履歴情報に含まれる電池残量の情報などである。また、条件とは、例えば、電池残量がある閾値(例えば20%等)を下回かどうかであり、判断部130は、特定情報がこの条件を満たす場合には通知情報の生成が必要と判断する。
なお、条件(例えば閾値)や、特定情報と条件の組み合わせは、情報通知装置10で設定され、保持される情報である。例えば、機器が電動アシスト自転車であれば、特定情報は電池残量で、条件は20%より少ないという組み合わせを保持している。なお、特定情報と条件との組み合わせは、判断部130が保持する場合に限らず、情報収集データベース120が保持するとしていてもよい。本実施の形態では、判断部130が保持しているとして説明する。
表示機器指定部140は、1以上の機器それぞれに関する通知情報を送信すべき1以上の表示機器を示す送信先情報を保持している。表示機器指定部140は、送信先情報と受信した第1機器情報とに基づいて、複数の表示機器のうち第1機器に関する通知情報を表示すべき表示機器を指定する。
具体的には、表示機器指定部140は、機器20に対する通知情報をどの表示機器に送信して表示させるかを示す情報(送信先情報)を保持しており、機器20の機器情報を元に特定の表示機器30を指定する。表示機器指定部140は、例えば、図7に示す送信先情報を保持しており、図7に示す送信先情報から、機器20に関連付けられた表示機器30を確認し、確認した表示機器30を指定する。
なお、図7に示すように機器と表示機器とが1対1で対応付けられる必要はない。機器に対し、複数の表示機器が対応付けられていて、複数の表示機器に通信部110から通知情報を送信するとしてもよい。また、図7に示すような機器と表示機器の対応付けすなわち送信先情報は、情報通知装置10で設定されてもよいし、機器20の利用者などにより、設定および変更されるとしてもよい。また、送信先情報は、後述(変形例2)するように、履歴情報から動的に変化されるとしてもよい。また、送信先情報は、情報収集データベース120内に記憶されるとしてもよい。
生成部150は、判断部130により第1機器に関する通知情報の送信が必要と判断された場合に当該通知情報を生成する。具体的には、生成部150は、判断部130で通知情報の生成が必要と判断された場合に、通知情報を生成する。通知情報は、メール形式で生成してもよいし、プッシュ通知のように表示機器30の表示部330に表示する形式で生成してもよいし、表示機器30内にインストールされているアプリを自動的に立ち上げて、アプリ上で表示させる形式で生成してもよい。
時計160は、現在の時刻を示す時間情報を管理するものであり、例えば、西暦2012年09月01日12時30分15秒などの情報を管理する。
[機器の制御方法]
次に、図8Aおよび図8Bを参照しながら、上述した機器20の制御方法について説明する。図8Aおよび図8Bは、実施の形態1に係る機器20における制御の流れを示すフローチャートである。
まず、入力部220は、ユーザの操作を受け付ける(S101)。
次に、制御部230は、入力部220で受け付けた操作を元に機器20を制御する(S102)。
次に、制御部230は、機器20の状態情報を収集または算出する(S103)。
次に、制御部230は、制御情報および状態情報を時間情報と関連付けて履歴情報として、記憶部240に記憶させる(S104)。
機器20は、図8Aを用いて説明した制御と並行に、図8Bに示す処理を行う。
すなわち、まず、通信部250は、情報通知装置10へ送信する情報を制御部230に要求する(S111)。次いで、制御部230は、記憶部240から履歴情報と機器情報とを取得する(S112)。次いで、通信部250は、制御部230により取得された履歴情報と機器情報とを情報通知装置10へ送信する(S113)。
[情報通知装置の制御方法]
次に、図9Aおよび図9Bを参照しながら、上述した情報通知装置10の制御方法について説明する。図9Aおよび図9Bは、実施の形態1に係る情報通知装置10における制御の流れを示すフローチャートである。
まず、通信部110は、機器20から履歴情報と機器情報を受信する(S201)。
次に、通信部110は、機器情報を元に、履歴情報および機器情報を、ユーザ情報と関連付けて、情報収集データベース120に登録する(S202)。なお、上述したように履歴情報が時間情報と関連付けられていない場合は、通信部110が受信した時の時間情報と履歴情報とを関連付けて情報収集データベース120に登録する。
また、情報通知装置10は、図9Aを用いて説明した制御と並行に、図9Bに示す処理を行う。すなわち、まず、判断部130は、情報収集データベース120から、履歴情報と機器情報を取得する(S211)。
次に、判断部130は、予め定められた条件を履歴情報に含まれる特定情報が満たすか否かに基づいて、通知情報の生成の必要の有無を判断する(S212)。
判断部130が通知情報の生成の必要が無いと判断した場合(S212でNO)、一連の流れを終了する。一方、判断部130が通知情報の生成が必要と判断した場合(S212でYES)、表示機器指定部140は、機器情報に基づき通知情報を表示すべき表示機器を指定する(S213)。
次に、生成部150は、指定された表示機器に表示させる通知情報を生成する(S214)。
そして、通信部110は、生成部150で生成された通知情報を、表示機器指定部140で指定された表示機器へ送信する(S215)。
[表示機器の制御方法]
図10を参照しながら、上述した表示機器30の制御方法について説明する。図10は、実施の形態1に係る表示機器30における制御の流れを示すフローチャートである。
まず、通信部310は、情報通知装置10から通知情報を受信する(S301)。
次に、制御部320は、通知情報を受信した際に、表示部330に表示させる(S302)。
そして、表示部330は、制御部320の命令を受け、表示部330に通知情報を表示する(S303)。
[機器、表示機器および情報通知装置のシーケンス]
図11、図12Aおよび図12Bは、機器、表示機器および情報通知装置の一連の動作の流れを示すシーケンス図である。図11は、図8A〜図10で説明した機器、表示機器および情報通知装置それぞれの動作をまとめて示したものである。図8A〜図10と同様の要素には同一の符号を付しており、要素内に表記されている言葉は簡略化しているものの、同様の処理であるため詳細な説明は省略する。
なお、図11に示すように、S104の処理は機器20で行われるとしているが、それに限らない。例えば、図12Aに示すように、S104の処理を情報通知装置10が行うとしてもよい。その場合には、機器20は、S104を行わずに、S113で履歴情報と機器情報とを情報通知装置10へ送信するだけでよい。この場合、情報通知装置10は、S104で、S201で受信した制御情報および状態情報を時間情報と関連付けて履歴情報として、機器20の記憶部240に記憶させるとともに、S202で情報収集データベース120に登録すればよい。
また、図11に示すように、S214の処理は情報通知装置10で行われるとしているが、それに限らない。例えば、図12Bに示すように、S214の処理を表示機器30が行うとしてもよい。この場合、情報通知装置10は、S214を行わずに、S215で表示機器30に通知情報を表示すべき旨を送信するだけでよい。そして、表示機器30は、S301で通知情報を表示すべき旨を受信すると、S214で表示すべき通知情報を生成すれればよい。
なお、機器、表示機器および情報通知装置が行う処理は、図11、図12Aおよび図12Bに示される例に限定されるものではない。図11〜図12Bで図示された機器、表示機器および情報通知装置が行う一部の処理を異なる機器、表示機器または情報通知装置で行うとしてもよい。
[効果]
以上、本実施の形態によれば、通知情報を適切な表示場所かつ適切なタイミングで行なうことができる情報通知装置10を実現できる。
より具体的には、情報通知装置10は、判断部130で機器20の履歴情報から通知情報の生成が必要か否かを判断し、表示機器指定部140で適切な表示機器を指定する。それにより、ユーザにとって適切な表示機器かつ適切なタイミングで通知情報を表示させることができ、ユーザが通知情報の見落とすことが抑制される。
(変形例1)
実施の形態1では、ユーザにとって適切な表示機器かつ適切なタイミングで通知情報を表示させることで、ユーザの通知情報の見落としを抑制する場合の例について説明した。
しかし、たとえ適切な表示機器かつ適切なタイミングで通知情報が表示されることで、ユーザの見落としは減ったとしても、ユーザが通知情報に対して、実際にアクションを起こせる場所にいなければ、対応できないばかりかその後対応できる場所に移動しても通知情報を忘れてしまっている可能性が残っている。例えば、電動アシスト自転車の充電をしてくださいという通知情報をユーザが外出先で受け取っても、充電をすることができず、自宅に帰ったときにはそのことを忘れている場合がある。そこで、本変形例では、この可能性を少なくするために、ユーザが対応可能な場所にいるときに、通知情報を送信する方法について説明する。
図13は、実施の形態1の変形例1に係るシステム構成を示すブロック図である。図2Bと同様の要素には同一の符号を付しており、説明を省略する。図13に示すシステム構成は、図2Bに示すシステム構成に対して、情報通知装置11と外部端末50Aの構成が異なる。
外部端末50Aは、例えば、携帯電話(スマートフォン、フィーチャーフォン)であり、GPS(Global Positioning System)情報を取得できる端末である。
情報通知装置11は、情報通知装置10の機能に加えて、外部端末50AからGPS情報を受信する。なお、外部端末50AからGPS情報を受信する場合に限らない。例えば持ち運び可能な機器20にGPS情報を取得できる機能が搭載されており、そこからGPS情報(位置情報)を受信するとしてよい。例えば、電動アシスト自転車にGPS機能が搭載されている場合には、そこから位置情報は取得できる。また、この場合、外部端末50Aと機器20とが同じ機器であってもよい(機器20が自転車、外部端末50Aも自転車)。外部端末50Aと持ち運び可能な機器20が同一の機器であっても、外部端末50Aと機器20とが異なる機器である場合と同様の説明となるため、以下では、外部端末50Aは機器20とは異なる機器とし、情報通知装置11は外部端末50AからGPS情報を取得するとして説明する。
[情報通知装置の構成]
図14は、実施の形態1の変形例1に係る情報通知装置11の機能的構成を示すブロック図である。図5と同様の要素には同一の符号を付しており、説明を省略する。図14に示す情報通知装置11は、図5に示す情報通知装置10に対して、通信部111と判断部131の構成が異なり、位置情報特定部170が追加されている。
通信部111は、通信部110の機能を備えている。通信部111は、さらに外部端末50AからGPS情報を受信し、外部端末50Aの履歴情報として、情報収集データベース120に外部端末50Aにおけるユーザ情報と機器情報と履歴情報とを関連付けて登録する。なお、通信部111は、外部端末50AのGPS情報を等間隔(例えば5秒おき)に受信しても、外部端末50Aに要求することで受信するとしてもよい。また、外部端末50Aの履歴情報に時間情報が含まれていない場合、実施の形態1と同様に、情報収集データベース120に登録の際に、時間情報を付して登録を行えばよい。
位置情報特定部170は、ユーザの位置を特定する。より具体的には、位置情報特定部170は、情報収集データベース120に登録されている外部端末50Aの履歴情報に含まれる最新のGPS情報を取得し、ユーザの位置情報を特定する。ここで、ユーザの位置情報とは、例えば、宅内にいるまたは宅外にいるというユーザの位置を示す情報である。なお、ユーザの位置情報は、例えば大阪府門真市大字門真などの詳しい住所等でもよい。また、情報収集データベース120には、ユーザの自宅の住所がユーザ情報として登録されており、GPSの情報から、ユーザが自宅にいるまたは宅外にいる等は判別可能である。
判断部131は、判断部130の機能を備える。判断部131は、さらに、情報収集データベース120に保持された第1履歴情報に含まれる情報が予め定められた条件を満たしている場合、かつ、特定されたユーザの位置が通知情報に対してユーザが対応できる位置と予め定められた位置である場合に、第1機器に関する通知情報の送信が必要と判断する。
具体的には、判断部131は、実施の形態1で説明した特定情報が満たす条件に加えて、位置情報特定部170で特定したユーザの位置情報を元に、通知情報の生成の必要の有無を判断する。
なお、特定されたユーザの位置が通知情報に対してユーザが対応できる位置と予め定められた位置であることを規定する情報、換言すると通知情報によりアクション(対応)が必要となる機器20に対してユーザがどの位置にいる時に通知情報を表示させるか否か決める情報は、機器20の機器情報に関連付けられて保持されている。この情報によれば、例えば、機器20が電動アシスト自転車の場合は、ユーザが家にいる時に、電池残量が減っている旨を示す通知情報を表示させることができる。また、例えば機器20がエアコンで、ユーザがエアコンを切り忘れている場合には、ユーザが宅外にいる時に、エアコンがついている旨を示す通知情報を表示させることができる。なお、保持される情報は、判断部131で保持していてもよいし、情報収集データベース120内で保持されるとしてもよい。
[情報通知装置の制御方法]
次に、図15〜図17を参照しながら、上述した情報通知装置11の制御方法について説明する。図15〜図17は、実施の形態1の変形例1に係る情報通知装置11における制御の流れを示すフローチャートである。なお、図9Aおよび図9Bと同一のステップには同一の符号を付しており、説明を省略する。
まず、通信部111は、機器20から機器20の履歴情報と機器情報とを、外部端末50Aから外部端末50Aの機器情報とGPS情報とを受信する(S401)。
次に、通信部111は、それぞれの機器情報を元に、履歴情報とGPS情報と機器情報とを、ユーザ情報と関連付けて、情報収集データベース120に登録する(S402)。
また、情報通知装置11は、図15を用いて説明した制御と並行に、図16および図17に示す処理を行う。
すなわち、まず、図16に示すように、位置情報特定部170は、GPS情報とユーザ情報である住所の情報とを取得する(S411)。次いで、位置情報特定部170は、取得したGPS情報を元に、ユーザの位置情報を特定する(S412)。そして、特定した位置情報を判断部131に送信する(S413)。
また、図17に示すように、S421において、判断部131は、位置情報特定部170から送信されたユーザの位置情報を取得する。次いで、判断部131は、履歴情報に含まれる特定情報と条件との組み合わせに加えて、ユーザの位置情報から、通知情報の生成が必要か否かを判断する(S422)。例えば、機器20が電動自転車の場合、電動自転車の電池残量が20%以下であり、さらに、ユーザが現在自宅にいる場合に通知情報の生成が必要と判断する。
なお、S213以降は上述したのと同様のため説明を省略する。
[効果]
以上、本変形例によれば、通知情報を適切な表示場所かつ適切なタイミングで行なうことができる情報通知装置11を実現できる。
より具体的には、情報通知装置11は、位置情報特定部170でユーザの位置を特定することで、ユーザが通知情報に対応可能な適切な場所にいる時に通知情報を表示することができる。それにより、ユーザは通知情報に対して、アクションが起こしやすくなり、通知情報を忘れてしまう可能性を少なくできる。
(変形例2)
本変形例では、図18を参照しながら、変形例1とは異なる情報通知装置について説明する。
図18は、実施の形態1の変形例2に係る情報通知装置12を示すブロック図である。なお、図5および図14と同様の要素には同一の符号を付しており、説明を省略する。図18に示す情報通知装置12は、図14に示す情報通知装置11に対して、位置情報特定部171と表示機器指定部141との構成が異なる。
位置情報特定部171は、情報収集データベース120に保持されている複数の機器の履歴情報に含まれる制御情報を参照して、複数の機器のうち最も現在に近い時間情報を含む履歴情報を有する第2機器を特定する。
より具体的には、位置情報特定部171は、位置情報特定部170の機能に加えて、さらに、機器20を含む複数の機器のうち表示機器30の役割も果たすことのできる1以上の機器の履歴情報に含まれる制御情報を参照して、制御情報が最新である機器を特定する。
例えば、テレビや携帯電話などは機器20であって表示機器30の役割も果たせる機器である。位置情報特定部171は、ユーザが機器20であるテレビを操作している場合に、そのテレビの制御情報が最新であると特定する。換言すると、最も現在時刻に近い時間に操作された制御情報を有する機器を特定することで、ユーザは、特定した機器を操作しているまたは近くにいることが予想できるからである。
表示機器指定部141は、さらに、位置情報特定部171により特定された第2機器が表示機構を有していた場合には、第2機器を、第1機器に関する通知情報を送信すべき表示機器として指定する。
より具体的には、表示機器指定部141は、表示機器指定部140の機能を有する。表示機器指定部141は、さらに、位置情報特定部171により特定された表示機器30の役割も果たすことのできる機器20を表示機器30として指定する。例えば、機器20が電動アシスト自転車であり、表示機器30が携帯電話であるとする。位置情報特定部171により制御情報が最新である機器20がテレビと特定された場合、表示機器指定部141は、表示機器30を携帯電話ではなくて、テレビと指定する。それにより、通知情報がテレビに表示される。
[効果]
以上、本変形例によれば、通知情報を適切な表示場所かつ適切なタイミングで行なうことができる情報通知装置12を実現できる。
より具体的には、情報通知装置12は、位置情報特定部171で、最も現在時刻に近い時間に操作された機器を特定することで、ユーザは、特定した機器を操作しているまたは近くにいることが予想できる。そのため、表示機器指定部141は、位置情報特定部171により特定された機器を指定することにより、指定された機器で通知情報が表示されることになるので、ユーザに通知情報をさらに効率よく伝えることができる。例えば、ユーザがテレビを見ている時に、テレビに通知情報が表示されることで、ユーザに対して通知情報を確実に伝えることができる。
(変形例3)
本変形例では、図19〜図22を参照しながら、実施の形態1とは異なる情報通知装置、表記機器について説明する。
[情報通知装置の構成]
図19は、実施の形態1の変形例3に係る情報通知装置の機能的構成を示すブロック図である。なお、図5と同様の要素については、同一の符号を付しており、その説明を省略する。図19に示す情報通知装置13は、図5に示す情報通知装置10に対して、通信部112と生成部151との構成が異なる。
生成部151は、生成部150の機能を備える。生成部151は、さらに、通知情報に合わせて、機器20の制御コマンドを生成する。例えば、生成部151は、機器20がエアコンの場合、「エアコンを切り忘れていませんか?」を示す通知に加えて、「エアコンの電源を切りますか?『はい』or『いいえ』」という機器20の制御を促す通知を含む通知情報を生成する。そして、生成部151は、制御を促す通知において『はい』を押下された場合に機器20を制御する制御コマンドも同時に生成する。
通信部112は、通知情報に加え、機器20の制御コマンドを表示機器31に送信する。さらに通信部112は、通知情報に加えて、操作コマンドを表示機器31に送信するとしてもよい。
[表示機器の構成]
図20は、実施の形態1の変形例3に係る表示機器の機能的構成を示すブロック図である。図20に示す表示機器31は、図4に示す表示機器30に対して、通信部311と制御部321と、表示部331の構成が異なり、入力部340が追加されている。
通信部311は、情報通知装置13から通知情報と制御コマンドを受信する。
制御部321は、受信した通知情報を表示部331に表示させる。本変形例では、制御部321は、ユーザに機器20の操作を促す通知情報を表示させる。
また制御部321は、入力部340でユーザにより入力された情報を元に生成された機器20に対する制御コマンドを、通信部311からネットワーク40を介して機器20に送信する。
表示部331は、ユーザに機器20の操作を促す通知情報を表示する。
入力部340は、表示部331に表示された内容を元に、ユーザによる入力を受け付ける。
[情報通知装置の制御方法]
次に、図21を参照しながら、上述した情報通知装置13の制御方法について説明する。
図21は、実施の形態1の変形例3に係る情報通知装置13における制御の流れを示すフローチャートである。図9Aおよび図9Bと同一のステップについては、同一の符号を付しており、その説明を省略する。
まず、S211〜S213は、上述したので説明を省略する。
次に、S501において、生成部151は、指定された表示機器に表示させる通知情報と表示機器31を制御するための制御コマンドとを生成する(S501)。
次に、通信部112は、生成部151で生成された通知情報と制御コマンドを、表示機器指定部140により指定された表示機器に送信する(S502)。
[表示機器の制御方法]
次に、図22を参照しながら、上述した表示機器31の制御方法について説明する。
図22は、実施の形態1の変形例3に係る表示機器31における制御の流れを示すフローチャートである。図10と同一のステップについては、同一の符号を付しており、その説明を省略する。
まず、通信部311は、情報通知装置13から通知情報と機器20の制御コマンドとを受信する(S601)。
次に、制御部321は、上述したように、通知情報を受信した際に、表示部に表示させ(S302)、表示部331は、制御部321の命令を受け、表示部331に通知情報を表示する(S303)。
次に、入力部340は、表示部331に表示された通知情報を元にユーザの入力操作を受け付ける(S602)。
次に、制御部321は、入力部340で受け付けた入力情報を元に生成した制御コマンドを機器20に送信する必要があるかを判断する(S603)。
制御部321が機器20への制御コマンドの送信が必要ないと判断した場合(S603でNO)、一連の流れを終了する。一方、制御部321が機器20への制御コマンドの送信が必要と判断した場合(S603でYES)、通信部311は制御コマンドを機器20に送信する(S604)。
[効果]
以上、本変形例によれば、通知情報を適切な表示場所かつ適切なタイミングで行なうことができる情報通知装置13を実現できる。
より具体的には、情報通知装置13は、生成部151で、機器20の制御コマンドを生成することにより、ユーザが通知情報を受け取った際に、同時に機器20を制御することも可能になる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、機器20が洗濯機や照明であり、表示機器30がスマートフォンである場合を例に挙げて説明する。
[情報通知装置の構成]
図23は、実施の形態2に係る情報通知装置の機能的構成を示すブロック図である。なお、図5と同様の構成要素については、同一の符号を付しており、その説明を省略する。図23に示す情報通知装置14は、図5に示す情報通知装置10に対して、判断部132の構成が異なり、パターン抽出部180の構成が追加されている。
パターン抽出部180は、情報収集データベース120に保持されている第1履歴情報を参照して、ユーザが第1機器を使用するときの使用パターンを抽出する。
より具体的には、パターン抽出部180は、情報収集データベース120に蓄積されたユーザの様々な機器の履歴情報やそれに含まれる時間情報から、ユーザの機器を使用する際の行動習慣(行動パターン)を抽出する。例えば、抽出される機器の使用パターンとしては、毎日寝る前に洗濯機を動かしているといったユーザの行動習慣や、毎日の電動アシスト自転車の走行距離が長いため、電動自転車の電池残量が30%以下になったら充電を行なっているといったユーザ特有の行動習慣(行動パターン)である。
なお、パターン抽出部180は、相関分析や時系列分析などのデータマイニング技術によりユーザの使用パターンを抽出する。また、パターン抽出部180が使用パターンを抽出するタイミングは、情報通知装置14の管理者が指定したタイミングでもよく、等間隔(例えば1週間に1回)で行なうとしてもよい。
判断部132は、判断部130の機能を備える。判断部132は、さらに、第1履歴情報から、パターン抽出部180により抽出された使用パターンに示される第1機器の使用がなされていないと判断した場合に、使用パターンに示される第1機器の使用を促す旨を示す通知情報の送信が必要と判断する。そして、生成部150は、第1機器の使用を促す旨を示す通知情報を生成し、通信部110は、表示機器指定部140により指定された表示機器に、生成された通知情報を送信する。
より具体的には、判断部132は、情報収集データベース120から機器20の履歴情報を取得し、パターン抽出部180から、機器20に関わる使用パターン(機器20を使用するユーザの使用パターン)を取得する。判断部132は、取得した使用パターンに関係する機器の履歴情報やそれに含まれる時間情報を取得する。例えば、機器20が洗濯機である場合、判断部132が、その洗濯機の履歴情報を取得し、パターン抽出部180から洗濯機の使用パターンを取得したとき、その使用パターンに洗濯機の所有ユーザが、夜寝る前(23時以降で照明が全て消る前)に洗濯をするというユーザの行動習慣が示されているとする。この場合、判断部132は、この使用パターンでは照明の情報によって寝る前と判断しているため、さらに照明の履歴情報を取得する。
また、判断部132は、機器20の履歴情報に含まれる特定情報から、取得した使用パターンに示される機器20の使用がなされていないと判断した場合(取得した使用パターンと現在の使用とが異なる場合)、通知情報の生成が必要であると判断する。ここで、特定情報とは、洗濯機の履歴情報に含まれる情報であり、例えば洗濯機の電源の情報である。また、使用パターンに示される機器20である洗濯機の使用がなされていないとは、夜照明が全て消えているのに洗濯機の電源が入っていないことである。この場合、判断部132は、ユーザが洗濯を忘れていると判断できるため、通知情報の生成が必要と判断できる。このように機器20の履歴情報と、抽出した使用パターンに加えて、機器20に関係する別の機器の履歴情報または時間情報から、使用パターンに示される機器20の使用がなされていないと判断した場合には、通知情報の生成が必要と判断することができる。
[情報通知装置の制御方法]
次に、図24〜図26を参照しながら、上述した情報通知装置14の制御方法について説明する。図24〜図26は、実施の形態2に係る情報通知装置14における制御の流れを示すフローチャートである。図9Aおよび図9Bと同一のステップには同一の符号を付しており、説明を省略する。
図24に示す制御の流れは、図9Aで説明した通りであるため、説明を省略する。
情報通知装置14は、図24を用いて説明した制御と並行に、図25および図26に示す処理を行う。すなわち、まず、パターン抽出部180は、情報収集データベース120から複数の機器の履歴情報を取得する(図25のS701)。
次に、パターン抽出部180は、データマイニング手法で、使用パターンを抽出する(S702)。
また、判断部132は、情報収集データベース120から、履歴情報と機器情報とを取得する(図26のS211)。
次に、判断部132は、情報収集データベース120から取得した機器情報に関係する使用パターンをパターン抽出部180から取得する(S711)。
次に、判断部132は、取得した使用パターンを参照して、その使用パターンに関係する別の機器情報と履歴情報または時間情報を取得する(S712)。
次に、判断部132は、取得した使用パターンと、取得した履歴情報とが異なるかを判断する(S713)。具体的には、判断部132は、取得した使用パターンに示される機器20の使用がなされていないかどうかを判断する。
判断部132は、取得したパターンと取得した履歴情報が同じ場合(S713でNO)、一連の流れを終了する。
一方、取得した使用パターンと取得した履歴情報が異なる場合(S713でYES)、表示機器指定部140は、機器情報から表示機器を指定する(S213)。
次に、生成部150は、指定された表示機器に表示させる通知情報を生成する(S214)。通信部110は、生成部150で生成された通知情報を、表示機器指定部140で指定された表示機器へ送信する(S215)。
[効果]
以上、本実施の形態によれば、通知情報を適切な表示場所かつ適切なタイミングで行なうことができる情報通知装置14を実現できる。
より具体的には、情報通知装置14は、パターン抽出部180で、ユーザ特有の使用パターンを抽出することで、個々のユーザに適したタイミングや条件で、通知情報を伝えることができる。それにより、ユーザは、より適切なタイミングで通知情報を受け取ることができる。
以上のように、上記実施の形態によれば、通知情報を適切な表示場所かつ適切なタイミングで行なうことができる情報通知装置を実現できる。
1)なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記各実施の形態の情報通知装置等を実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
すなわち、このプログラムは、コンピュータに、ユーザからの入力を受け付けて動作する複数の機器のうちの第1機器から、前記第1機器を一意に識別する第1機器情報と、前記第1機器の制御情報および前記第1機器の状態を示す状態情報の少なくとも一方の履歴を含む前記第1機器の第1履歴情報とを受信する通信を行う通信ステップと、前記第1機器を所有する前記ユーザの情報と前記第1機器情報とを関連付けて保持している情報収集データベースに、前記通信ステップで受信した前記第1機器情報に基づいて、保持している前記第1機器情報に、受信した前記第1履歴情報を関連付けて保持する保持ステップと、前記情報収集データベースに保持された前記第1履歴情報に含まれる情報が予め定められた条件を満たす場合に、前記第1機器に関する通知情報の送信が必要と判断する判断ステップと、前記1以上の機器それぞれに関する通知情報を送信すべき1以上の表示機器を示す送信先情報と、受信した前記第1機器情報とに基づいて、複数の表示機器のうち前記第1機器に関する前記通知情報を表示すべき表示機器を指定する表示機器指定ステップと、前記判断ステップにおいて前記第1機器に関する前記通知情報の送信が必要と判断された場合に当該通知情報を生成する生成ステップと、を実行させ、前記通信ステップにおいては、さらに、前記表示機器指定ステップにより指定された表示機器に、生成された前記通知情報を送信する通信を行う。
また、上記各実施の形態において、通知情報の表示は、方法で実現されてもよい。例えば、ユーザからの入力を受け付けて動作する複数の機器と、前記複数の機器それぞれから動作状態に関する情報を取得する情報通知装置と、前記情報通知装置から前記複数の機器のうち少なくとも第1機器の動作状態に関する情報を取得し表示する複数の表示機器と、を制御するシステムにおける情報表示方法であって、前記第1機器の動作状態に関する情報が予め定められた条件を満たす場合に前記第1機器の動作状態に関する情報の通知が必要と判断し、前記複数の表示機器のうち前記第1機器の動作状態に関する通知を表示すべき第1表示機器を指定して通知し、通知された前記第1機器の動作状態に関する情報を、指定された前記第1表示機器に表示するとしてもよい。
ここで、例えば、さらに、前記複数の機器のうち前記第1機器と異なる第2機器の動作状態に関する情報が予め定められた条件を満たす場合に前記第2機器の動作状態に関する情報の通知が必要と判断し、前記複数の表示機器のうち前記第2機器の動作状態に関する通知を表示すべき前記第1表示機器とは異なる第2表示機器を指定して通知し、通知された前記第2機器の動作状態に関する情報を、指定された前記第2表示機器に表示するとしてもよい。
また、例えば、さらに、前記第1表示機器に、通知された前記第1機器の動作状態に関する情報と共に、前記第2表示機器に前記第2機器の動作状態が表示されている旨を表示するとしてもよい。
また、例えば、さらに、前記第1表示機器の画面に、前記ユーザが所有する前記複数の表示機器を示すアイコンの一覧と、前記ユーザが所有する前記複数の機器を示すアイコンの一覧と、を共に表示し、前記画面において、前記第1機器を示すアイコンを、前記第1表示機器を示すアイコンに対応付けるユーザの操作を受け付けることで、前記第1表示機器を前記複数の表示機器のうち前記第1機器の動作状態に関する通知を表示すべき表示機器と指定するとしてもよい。
2)上記各実施の形態では、機器が一般家庭等で使用される家電機器等である場合について説明したが、機器は、例えば、工場等で使用される工作機器等の産業用機器であってもよい。
3)上記各実施の形態では、情報通知装置が、メーカなどで保有されるウェブサーバである場合について説明したが、情報通知装置は、例えば、家庭内の設置される宅内サーバであってもよい。
4)上記各実施の形態では、情報収集データベース120が情報通知装置内に含まれる構成を示したが、情報収集データベース120は情報通知装置の外部に設置されるデータベースであってもよい。
5)上記各実施の形態では、図7に示すような送信先情報は、情報通知装置10または機器20の利用者(ユーザ)などに設定されるとして説明したが、それに限らない。情報通知装置10等を提供するメーカ側が送信先情報を初期設定として設定するとしてもよい。その場合、メーカ側は、例えば機器20が電動自転車の場合、表示機器をテレビにし、機器20がエアコンの場合、表示機器をスマートフォンにするなど送信先情報を初期設定として設定するとしてもよい。
6)また、送信先情報をユーザが設定する場合において、スマートフォンやパソコンなどから、情報収集データベース120に登録されている自分の機器のリスト(機器リスト)を見ることができ、自分が登録している機器ごとに通知情報の表示機器を選択できるとしてもよい。この場合、表示機器は、データベース情報取得部と入力部と表示部と有するとすればよい。より具体的には、表示部は、取得した機器情報を表示し、入力部は、ユーザの操作を受け付ける。データベース情報取得部は、入力部からデータベース情報の取得命令があった時に、情報収集データベース120に、ユーザの所有(保有)する機器リスト情報を要求する。情報通知装置は、入力部でユーザが機器に対する通知情報を表示する表示機器を選択した場合、表示機器からこの情報を収集し、表示機器指定部の内容を更新する。
ここで、表示機器でもあるスマートフォンに自分の機器のリストがアイコンとして表示されている場合に、機器ごとに通知情報の表示機器を選択する場合の例について、図27および図28を参照しながら説明する。
図27は、表示機器候補と機器がアイコンで表示されている表示画面の一例を示す図である。図28は、図27の画面上での送信先情報の設定の一例を説明するための図である。
図27に示す例では、表示機器30Bでもあるスマートフォンの表示部330に機器のリストが機器ごとに機器を示すアイコンで表示されており、ユーザが所有(保有)している表示機器の一覧が表示機器を示すアイコンで表示されている。具体的には、図27に示す例では、機器としてエアコンのアイコン351と、電動自転車のアイコン352と、洗濯機のアイコン353とが表示され、表示機器としてスマートフォンのアイコン354と、テレビのアイコン356とが表示されている。
この場合、ユーザは、例えば電動自転車に対する通知情報を表示すべき表示機器をスマートフォンに設定したい場合、図28の(a)から図28の(b)に示すように、表示部330上の電動自転車のアイコン352をドラッグしてスマートフォンのアイコン354に重ね合わせる。それにより、電動自転車に対する通知情報を表示する表示機器がスマートフォンとして設定される。このとき、例えば図28の(c)に示すように、表示部330において、スマートフォンのアイコン354上に電動自転車のアイコン352cが小さく重ね合わせられて表示するなどで設定がなされていることが示されるとしてもよい。
なお、図28の(c)では、テレビのアイコン356上に、エアコンのアイコン351cが小さく重ね合わせられて表示されていることから、エアコンに対する通知情報を表示する表示機器としてテレビが設定されていることがわかる。
7)通知情報の表示機器を設定(選択)する方法は、上記6)の例に限らない。例えば、表示機器30Bであるスマートフォンが、選択する表示機器を促す情報を表示するとしてもよい。
図29Aおよび図29Bは、機器のアイコンごとに表示機器候補のアイコンが表示されている表示画面の一例を示す図である。すなわち、図29Aに示すように、ユーザが所有(保有)している表示機器のアイコンの近傍に、その表示機器を通知情報の送信先として選択する機器の候補をアイコンで表示されるとしてもよい。また、図29Bに示すように、機器のアイコンの近傍に、その機器に対応する通知情報を送信する表示装置の候補をアイコンで表示するとしてもよい。
図29Aに示す例では、情報通知装置10等の提供側(メーカ)の実績やユーザが過去行った履歴等から数多く選択した機器をランキングで表示しており、上位のランキングのものをデフォルトで対応づけられている。より詳細には、スマートフォンは、電動自転車に対する通知情報を表示する表示装置としてデフォルトで選択されており、テレビは、エアコンに対する通知情報を表示する表示機器としてデフォルトで選択されている。また、図29Bに示す例では、情報通知装置10等の提供側(メーカ)の実績やユーザが過去行った履歴等から数多く選択した表示機器をランキングで表示しており、上位のランキングのものをデフォルトで対応づけられている。より詳細には、電動自転車に対する通知情報を表示する表示機器がスマートフォン、エアコンに対する通知情報を表示する表示機器としてテレビがデフォルトで選択されている。
このようにすることで、ユーザは、表示部330上で、機器ごとに対する表示機器の選択を容易に行うことができる。
8)上記各実施の形態では、図7に示すような送信先情報が、情報通知装置10等または機器20の利用者(ユーザ)により設定される例を説明したが、それに限られない。例
えば、ユーザにより送信先情報が設定された場合でも、さらに、情報通知装置10等によって世間一般でよく指定されている表示機器にも表示されるように設定されるとしてもよい。
つまり、例えば、一般的にエアコンに対する通知情報の表示する表示装置としてTVが指定されている場合には、ユーザにより設定された表示機器に加えてTVも表示機器に指定することで、テレビにも通知情報を表示させるとしてもよい。
ここで、これを実現する情報通知装置の構成について説明する。
図30は、世間一般でよく指定されている表示機器にも表示されるように設定する情報通知装置10Bの機能的構成を示すブロック図である。図5と同様の要素には同一の符号を付しており、説明を省略する。図30に示す情報通知装置10Bは、図5に示す情報通知装置10に対して、集計部190が追加されている。
集計部190は、情報収集データベース120が保持(記録)する情報を用いて、保持(登録)されている複数の機器と表示機器とについて集計を行い、その結果を表示機器指定部140に伝達する。
表示機器指定部140は、伝達された結果に基づいて、ユーザが設定した表示機器に加えて上位の組み合わせである表示機器も指定する。
このようにして、情報通知装置10Bは、情報収集データベース120が保持(記録)する情報を用いて、保持(登録)されている複数の機器と表示機器とについて集計を行い、上位の組み合わせについて適用する。これにより、ユーザの設定した表示機器に加えて、上位の組み合わせとして適用された表示機器にも通知情報を表示することができる。
9)上記各実施の形態において、ユーザが送信先情報において指定された一の表示機器の画面で機器に対する通知情報を見ている場合に、さらに別の機器に対する通知情報が重ねて表示されるとしてもよい。
この場合の例について図31A〜図31Cを用いて説明する。
図31Aおよび図31Bは、通知情報を表示している表示機器を示す情報を表示する表示画面の一例を示す図である。すなわち、図31Aに示す例では、ユーザは、表示機器30Bであるスマートフォンの表示部330(表示画面)で、電動自転車に対する通知情報を確認している。すると、図31Bに示すように、さらに、エアコン動作があった旨を示す通知情報が表示される。
このようにすることで、別の機器に対する通知情報が重ねて表示されることで、ユーザが通知情報を見落とすことを抑制できる。
なお、送信先情報において指定された一の表示機器の画面に同時に通知情報が表示される表示態様は、上記の場合に限らず、図31Cに示すような、並列に表示されるとしてもよい。ここで、図31Cは、通知情報を表示している表示機器を示す情報を表示する表示画面の別の一例を示す図である。
10)また、上記各実施の形態において、ユーザがある表示機器の画面を見ているが、その表示機器が送信先情報において指定されていない場合、通知情報を表示している表示機器を示す情報を表示するとしてもよい。以下、この場合の例について以下説明する。
図32は、通知情報を表示している表示機器を示す情報を表示する表示画面の一例を示す図である。図32に示す例では、ユーザは、スマートフォンである表示機器30Bの表示部330(表示画面)で、電動自転車の履歴情報または電動自転車に対する通知情報を確認している場合に、エアコン動作状況についての通知情報がテレビに表示されている旨が表示されている。
このように、送信先情報で指定されている表示機器に通知情報が表示されているという情報を、指定されている表示機器とは異なる表示機器30Bの表示部330に表示されるとしてもよい。換言すると、情報通知装置10等は、送信先情報で指定されている表示機器に通知情報を送信し、その通知情報のサブ情報を指定されている表示装置とは異なる表示機器に送信して、サブ情報を表示させるとしてもよい。
11)また、上記各実施の形態において、送信先情報において指定されている表示機器の中でエラーが起きている表示機器があった場合には、その旨を表示機器の表示画面で表示するとしてもよい。以下、この場合の例について以下説明する。
図33は、表示機器の中でエラーが起きている旨が表示されている表示画面の一例を示す図である。なお、図28と同様の要素には同一の符号を付しており、説明を省略する。
図33に示す例では、表示機器の一つであるテレビに電源が入っていない等の理由で、テレビでは、通知情報を表示できない(または送信できない)場合、スマートフォンである表示機器30Bの表示部330で、エラーであるテレビを示すアイコン356dが示されている。ここで、エアコンを示す小さなアイコン351dがエラーであるテレビを示すアイコン356dの近傍にあることからわかるように、テレビは、エアコンに対する通知情報を表示する表示機器として指定されている。
この場合、テレビとは異なる表示機器に通知情報を表示する。すなわち、図33に示す例では、エアコンを示す小さなアイコン351cがスマートフォンビを示すアイコン354の近傍にもあることからわかるように、異なる表示機器としてスマートフォンに表示されている。
このように、表示機器にエラーが起きている場合に通知情報を表示する方法としては、指定された表示機器と異なる表示機器として優先順位が高いものから順に通知情報を表示するよう設定されるとしてもよい。
なお、異なる表示機器の優先順位の決め方は、ユーザが指定してもよいし、提供側(メーカ)が指定しているとしてもよいし、最新の操作があった表示機器と同体の機器から順番に指定するとしてもよい。また、情報収集データベース120に登録されている設定値の上から順に表示するとしてもよいし、ユーザの家族構成と同じ人が設定している機器の上位順に設定するとしてもよい。
12)また、上記各実施の形態において、情報通知装置は、ユーザの生活パターンに基づき、通知情報を表示しない場合があってもよい。例えば、情報通知装置の判断部は、照明などの機器の履歴情報から、ユーザの起床時刻と就寝時刻とを判断し、ユーザの生活パターンを推定する。そして、判断部は、ユーザが就寝中と思われる時間帯には通知情報を生成しないと判断し、表示機器に通知情報を送信しないとしてもよい。
ここで、判断部は、例えば1か月間の照明の履歴情報から、照明の消える時間を集計した平均の値を就寝時間とすることでユーザの生活パターンを推定することができる。また、判断部は、照明の履歴情報から、例えば午後10時以降家の照明がすべてOFFになった時をユーザの就寝時間として推定することができる。
また、判断部は、例えば、エアコンの履歴情報に基づき、エアコンのセンサ情報からユーザが就寝中と判断できる場合には、表示機器に通知情報を送信しないとしてもよい。また、判断部は、例えば、エアコンの履歴情報に基づき、エアコンの人感センサから、人の動きの検知結果を確認し、ユーザが就寝中と判断できる場合には、表示機器に通知情報を送信しないとしてもよい。なお、判断部は、人感センサの検知結果(値)に基づき、ユーザのいつもの生活パターンと比較することでユーザの就寝時間を推定できる。もちろん、就寝時間に限らず、起床時間も同様である。
以下、この場合の表示機器の表示画面の例について説明する。
図34は、ユーザの生活パターンに基づき、通知情報を表示しなかった場合の表示機器の表示画面の一例を示す図である。なお、図28と同様の要素には同一の符号を付しており、説明を省略する。
ユーザが起床時に、図34の(a)に示すように、表示機器30Bであるスマートフォンの表示部330に表示される洗濯機を示すアイコン353をタッチして、その運転状況履歴を確認したとする。すると、図34の(b)に示すように、表示部330に昨晩の運電状況履歴(表示されなかった洗濯機に関する通知情報)が表示される。ここでは、ユーザが就寝中であったため、通知情報を送信されなかった(非通知)であったことも表示部330に表示されている。
なお、ユーザが就寝中であることを情報通知装置が判断して、通知情報を送信しない場合に限らず、例えば、図35に示すように、ユーザが予め通知情報を送信しない時間帯を設定するとしてもよい。図35は、通知情報を表示しない時間帯を設定できる表示機器の表示画面の一例を示す図である。すなわち、図35に示すように、ユーザはスマートフォンである表示機器30Bの表示部330(表示画面)上で、通知情報を送信しない時間帯
(非通知時刻)を設定できるとしてもよい。
13)また、上記各実施の形態において、情報通知装置は、表示機器指定部により指定された表示機器に通知情報を送信する場合に、照明や機器のライト等などを点滅することで、指定された表示機器に通知情報が表示されている旨を注意喚起(アラート)するとしてもよい。
この場合のシーケンス図を、図36に示す。図36は、機器、表示機器、情報通知装置および照明の一連の動作の流れを示すシーケンス図である。なお、図12Aと同様の要素には同一の符号を付しており、説明を省略する。
図36では、情報通知装置10は表示機器指定部により指定された表示機器に通知情報を送信する場合に照明やライト等の光る部分を有する機器の光る部分を制御する制御信号も同時に送信する。光る部分を有する機器は、その制御信号を受け取ったら、制御信号に従って、その機器の光る部分を動作させる。このように、ライトや照明の点滅といった光る部分によって、スマートフォンなど指定された表示機器に通知情報が表示されている旨の注意喚起を行うことができる。
なお、表示機器は、スマートフォンに限らないのはいうまでもない。また、光る部分の動作は、ユーザの通知情報に対するアクションを感知できた時に、止めるとしてもよい。
また、光る部分が機器のライトの場合、ライトの色や発光間隔で、通知情報の内容や通知情報が表示されている表示機器の違いを表してもよい。
また、注意喚起を行う方法は、光だけでなく音を用いて行ってもよい。その場合、音程や間隔などで、通知情報の内容や通知情報が表示されている表示機器の違いを表してもよい。さらに、注意喚起を行うための音色や音はユーザが自由に設定できとしてもよく、他のユーザも含む全員の設定値などの集計結果に基づき設定するとしてもよい。
(実施の形態3)
実施の形態1の変形例1では、ユーザが通知情報に対して、実際にアクションを起こせる場所にいるときに、通知情報を送信する方法について説明した。
本実施の形態では、ユーザが存在する場所に合わせて(場所に応じて)通知情報を送信する方法について説明する。
図37は、実施の形態3に係るシステム構成を示すブロック図である。図2Aと図13と同様の要素には同一の符号を付しており、説明を省略する。
図37に示すシステム構成は、図2Aに示すシステム構成に対して、情報通知装置15の構成が異なり、センサ21A等のセンサ21が追加され、表示機器30が提示機器32となっている点で構成が異なる。
センサ21は、例えば人感センサ、熱センサ、重量センサなどであり、ユーザの住居に設置されていたり、機器20に設置されたりする。
提示機器32は、表示ディスプレイを搭載した表示機器に限らず、スピーカなどを有して音声をユーザに提示する機器であってもよく、色変化もしくは点滅の可能な照明を有する機器であってもよい。
[情報通知装置の構成]
図38は、実施の形態3に係る情報通知装置の機能的構成を示すブロック図である。
図38に示す情報通知装置15は、通信部112、情報収集データベース121、判断部133、提示機器指定部142、生成部152、および位置情報特定部173を備える。
通信部112は、提示機器指定部142により指定された提示機器に、生成部152で生成された通知情報を送信する。
本実施の形態では、通信部112は、さらに、ユーザからの入力を受け付けて動作する複数の機器のうちの第1機器(機器20)から、第1機器を一意に識別する第1機器情報と、第1機器の制御情報および第1機器の状態を示す状態情報の少なくとも一方の履歴を含む第1機器の第1履歴情報とを受信する。通信部112は、複数の機器のうち機器20から、機器情報と履歴情報とを受信し、情報収集データベース121に登録する。ここで、機器20からの機器情報と履歴情報とは、通信部112が要求したタイミングで取得するとしても良いし、機器20で設定された間隔または機器20から送信されたタイミングで取得するとしても良いし、通信部112で設定された等間隔(例えば5秒)で取得するとしてもよい。履歴情報に時間情報が含まれていない場合、実施の形態1と同様に、情報収集データベース121に登録の際に、時間情報を付して登録を行えばよい。
なお、通信部112は、ネットワーク40から現在の日時情報を受信するとしてもよい。
情報収集データベース121は、管理情報を保持する。情報収集データベース121は、管理情報として、通信部112で受信した第1機器情報と第1履歴情報とを関連付けて保持する。
なお、情報収集データベース121は、管理情報として、ユーザが習慣的に行う行動と、当該行動を行うべき第1日時情報とを関連付けて保持するとしてもよい。
位置情報特定部173は、ユーザの位置情報を特定する。ここで、ユーザの位置情報とは、例えば、ユーザが宅内(住居内)にいるまたは宅外(住居外、住居周辺)にいる、玄関にいる、玄関近くにいる、特定の部屋にいる、特定の部屋にいないなどユーザの位置を示す情報である。
なお、例えば、位置情報特定部173は、GPSを用いてユーザの位置情報を特定してもよい。また、例えば、位置情報特定部173は、電子キーなどユーザの住居の玄関の鍵が操作された操作履歴または当該玄関の照明が操作された操作履歴を用いて、ユーザの現在の位置が住居内または住居の玄関にいることを特定するとしてもよい。また、位置情報特定部173は、例えば人感センサおよび熱センサのうち少なくとも1つを用いたセンサであってユーザの住居の特定の部屋に設置されたセンサ21を用いてユーザの現在の位置が住居の特定の部屋であることを特定するとしてもよい。また、位置情報特定部173は、例えば人感センサおよび熱センサのうち少なくとも1つを用いたセンサ21であってユーザの住居の玄関または玄関付近に設置されたセンサ21を用いてユーザの現在位置が住居の玄関または玄関近くであることを特定するとしてもよい。また、位置情報特定部173は、例えばユーザの住居の玄関に設置された装置とユーザが可視光通信を行うことでユーザが住居の玄関近くにいることを特定するとしてもよい。
判断部133は、情報収集データベース121が保持する管理情報(履歴情報)に含まれる情報が予め定められた条件を満たし、かつ、位置情報特定部173により特定されたユーザの現在の位置が予め定められた位置である場合に、ユーザに対して通知情報の送信が必要と判断する。
具体的には、判断部133は、特定情報が条件を満たすか否かと、位置情報特定部173で特定したユーザの現在の位置とに基づいて、通知情報の生成の必要の有無を判断する。ここで、特定情報とは、管理情報に含まれる情報である。本実施の形態では、管理情報が履歴情報を含むので、特定情報は履歴情報に含まれる情報としてもよい。
例えば、機器20が電動自転車である場合、管理情報に含まれる情報(履歴情報に含まれる情報)は、電動自転車(機器20)の電池残量の値であり、予め定められた条件は、電動自転車(機器20)の電池残量の値がその電動自転車(機器20)に充電の必要な予め定められた値以下であることである。この場合、予め定められた位置は、電動自転車(機器20)が置かれているユーザの住居内または住居周辺であり、例えば住居の玄関であってもよい。
提示機器指定部142は、1以上の機器それぞれに関する通知情報を送信すべき1以上の提示機器を示す送信先情報を保持している。提示機器指定部142は、送信先情報と受信した第1機器情報(機器20の機器情報)とに基づいて、複数の提示機器のうち第1機器(機器20)に関する通知情報を表示すべき提示機器を指定する。ここで、提示機器とは、例えば、携帯電話(スマートフォンやフィーチャーフォン)、タブレット、テレビ、ディスプレイ付の冷蔵庫や洗濯機など、表示ディスプレイを搭載した表示機器であってもよいし、スマートグリッド用宅内ディスプレイ、携帯端末、および、色変化もしくは点滅の可能な照明を含む機器であってもよい。つまり、提示機器とは、実施の形態1の表示機器であってもよく、さらにスマートグリッド用宅内ディスプレイ、携帯端末、および、色変化もしくは点滅の可能な照明を含む機器であってもよいことを意味する。
生成部152は、判断部133においてユーザに対して通知情報の送信が必要と判断された場合に、位置情報特定部173により特定されたユーザの現在の位置に応じた内容で通知情報を生成する。ここで、通知情報は、メール形式で生成してもよいし、プッシュ通知のように表示部(ディスプレイ)に表示する形式で生成してもよい。また、通知情報は、提示機器32内にインストールされているアプリを自動的に立ち上げて、アプリ上で表示させる形式で生成してもよい。また、通知情報は、ユーザに通知すべき内容の音声データを含むとしてもよいし、照明の点滅などにより注意喚起を行うための照明を制御するためのコマンドを含むとしても良い。
[情報通知装置の制御方法]
次に、以上のように構成された情報通知装置15の制御方法について説明する。
以下では、機器20が電動自転車であり、管理情報に含まれる情報は、機器20の電池残量の値を含む履歴情報であるとして説明する。
図39は、実施の形態3に係る情報通知装置における制御の流れを示すフローチャートである。
まず、判断部133は、情報収集データベース121から、履歴情報を取得する(S811)。本実施の形態では、判断部133は、電動自転車(機器20)の現在の充電残量を含む履歴情報を取得する。ここでは、電動自転車の電池残量が20%以下であるなど電池残量が少ないことを示す履歴情報を取得したとする。
次に、判断部133は、位置情報特定部173からユーザの現在の位置を取得する(S812)。本実施の形態では、判断部133は、センサ21や履歴情報からユーザの現在の位置を示す位置情報を取得する。
次に、判断部133は、特定情報および条件を含む履歴情報と、ユーザの現在の位置を示す位置情報とから、通知情報の生成が必要か否かを判断する(S813)。本実施の形態では、例えば、電動自転車(機器20)の電池残量が少なく(20%以下など)、さら
に、ユーザが自宅の玄関、玄関近く、または自宅内(住居内)にいる場合に通知情報の生成が必要と判断する。ここで、特定情報は、電動自転車(機器20)の電池残量である。また、条件は、電動自転車の電池残量が20%以下など、電動自転車の電池残量の値が第1機器に充電の必要な予め定められた値以下であり、かつ、ユーザの現在の位置が玄関または玄関近くである。
判断部133が通知情報の生成の必要が無いと判断した場合(S813でNO)、一連の流れを終了する。一方、判断部133が通知情報の生成が必要と判断した場合(S813でYES)、提示機器指定部142は、1以上の提示機器のうち通知情報を表示すべき提示機器を指定する(S814)。ここで、指定する提示機器は、予めユーザなどにより指定されたものであってもよいし、ユーザが玄関近くにいる場合には、玄関近くに設置されているディスプレイ等を指定するとしてもよい。
次に、生成部152は、指定された提示機器に送信する通知情報を生成する(S815)。本実施の形態では、生成部152は、例えば、「充電してください」という旨を示す通知情報を生成する。ここで、通知情報は、ディスプレイに表示される形式で生成されるとしてもよいし、音声で伝達される形式(音声データ)で生成されるとしてもよいし、ユーザの現在位置から見える照明を点滅等させるコマンドが生成されるとしてもよい。
そして、通信部112は、生成部152で生成された通知情報を、提示機器指定部142で指定された提示機器32へ送信する(S816)。
[効果]
以上、本実施の形態によれば、通知情報を適切な表示場所(提示場所)かつ適切なタイミングで行なうことができる情報通知装置15を実現できる。
より具体的には、機器20の一つである電動自転車の充電残量が少ない場合、ユーザの現在位置が住居の玄関のときに、電動自転車を充電する旨の通知情報を提供する。つまり、情報通知装置15は、管理情報(履歴情報)に含まれる特定情報に基づき、位置情報特定部173でユーザの位置を特定することで、ユーザの現在位置に応じた通知情報を表示することができる。それにより、ユーザは通知情報に対して、アクションが起こしやすくなり、通知情報を忘れてしまう可能性を少なくできる。
なお、本実施の形態では、特定情報として、電動自転車(機器20)の充電残量を例に挙げて説明したが、それに限らない。電動自転車(機器20)の電池パックの消耗度であってもよいし、電動自転車(機器20)に電池パックがささっているか否かの情報でもよいし、電動自転車(機器20)のメンテナンスが必要な時期であるか否かの情報でもよい。
(変形例1)
実施の形態3では、機器20が電動自転車の場合に、管理情報(履歴情報)に含まれる情報に基づき、ユーザが存在する場所に応じた通知情報を送信する方法の例について説明した。本変形例では、機器20が、エアコン、照明またはIH(Induction Heating)を
利用した機器の場合において、管理情報(履歴情報)に含まれる情報に基づき、ユーザが存在する場所に応じて通知情報を送信する方法について説明する。なお、本変形例におけるシステム構成は、図37に示すシステム構成対して、情報通知装置15の構成が異なる以外は同じであるため説明は省略する。
[情報通知装置の構成]
図40は、実施の形態3の変形例1に係る情報通知装置の機能的構成を示すブロック図である。
図40に示す情報通知装置15Aは、図38に示す情報通知装置15に対して、判断部133A、生成部152Aおよび通信部112Aの機能が異なる。その他の構成については、図38に示す情報通知装置15と同様のため、以下では、異なる部分を中心に説明する。
判断部133Aは、情報収集データベース121が保持する管理情報に含まれる情報が予め定められた条件を満たし、かつ、位置情報特定部173により特定されたユーザの現在の位置が予め定められた位置である場合に、ユーザに対して通知情報の送信が必要と判断する。
例えば、機器20が、エアコン、照明またはIH(Induction Heating)を利用した機器などの場合、管理情報に含まれる情報(履歴情報に含まれる情報)は、機器20が動作中または停止中であるかを示す機器20の稼働状況に関する情報を含む。この場合、予め定められた条件は、例えば機器20が動作中であることであり、予め定められた位置は、例えば機器20が設置されている部屋以外の場所である。なお、この場合において、予め定められた条件を、機器20が動作中であり、かつ、機器20が設置されている部屋に子供が居ると検知されたことであるとしてもよい。
生成部152Aは、判断部133Aにおいてユーザに対して通知情報の送信が必要と判断された場合に、位置情報特定部173により特定されたユーザの現在の位置に応じた内容で通知情報を生成する。本変形例では、生成部152Aは、判断部133Aにおいて通知情報の送信が必要と判断された場合に、ユーザに機器20の停止を含む制御を促す旨の情報と、機器20が動作中である旨を示す情報とを含む通知情報を生成する。ここで、通知情報は、上述したように、メール形式で生成してもよいし、プッシュ通知のように提示機器32の表示部(ディスプレイ)に表示する形式で生成してもよいし、提示機器32内にインストールされているアプリを自動的に立ち上げて、アプリ上で表示させる形式で生成してもよい。また、通知情報は、ユーザに通知すべき内容の音声データを含むとしてもよいし、照明の点滅などにより注意喚起を行うための照明を制御するためのコマンドを含むとしても良い。また、ユーザに機器20の停止を含む制御(ユーザにアクション)を促す旨の情報には、機器20を停止させるか否かを選択(アクションを選択)させる情報が含まれているとしてもよい。
通信部112Aは、通信部112の機能を有する。本変形例では、通信部112Aは、さらに、ユーザからのアクションを示す情報を受信し、機器20の制御を行う。例えば、通信部112Aは、ユーザから機器20を制御するための制御コマンドなどを受け付けて、機器20に送信することにより機器20の制御を行う。
[情報通知装置の制御方法]
次に、以上のように構成された情報通知装置15Aの制御方法の具体例について説明する。
以下では、機器20がIHであり、管理情報に含まれる情報は、機器20の現在の稼動状況を含む履歴情報であるとして説明する。
図41は、実施の形態3の変形例1に係る情報通知装置における制御の流れを示すフローチャートである。
まず、判断部133Aは、情報収集データベース121から、履歴情報を取得する(S831)。本変形例では、判断部133Aは、IH(機器20)の現在の稼動状況を含む履歴情報を取得する。ここでは、IHが動作中であるなど機器20が稼動中であることを示す履歴情報を取得したとする。
次に、判断部133Aは、位置情報特定部173からユーザの現在の位置を取得する(S832)。本変形例では、判断部133Aは、センサ21や履歴情報からユーザの現在の位置を示す位置情報を取得する。
次に、判断部133Aは、特定情報および条件を含む履歴情報と、ユーザの現在の位置を示す位置情報とから、通知情報の生成が必要か否かを判断する(S833)。本変形例では、例えば、IH(機器20)が稼動中(動作中)であり、ユーザがIH(機器20)の設置されている部屋以外の場所にいる場合に通知情報の生成が必要と判断する。ここで、特定情報は、IH(機器20)が稼動中(動作中)か否かの情報である。また、条件は、IH(機器20)が稼動中(動作中)であり、かつ、ユーザの現在の位置がIH(機器20)の設置されている部屋以外の場所にいる場合である。
判断部133Aが通知情報の生成の必要が無いと判断した場合(S833でNO)、一連の流れを終了する。一方、判断部133Aが通知情報の生成が必要と判断した場合(S833でYES)、提示機器指定部142は、1以上の提示機器のうち通知情報を表示すべき提示機器を指定する(S834)。ここで、指定する提示機器は、予めユーザなどにより指定されたものであってもよいし、ユーザの現在の位置の部屋に設置されているディスプレイ等を指定するとしてもよい。
次に、生成部152Aは、指定された提示機器に送信する通知情報を生成する(S835)。本変形例では、生成部152Aは、例えば、IH(機器20)が動作中である旨を示す情報と、例えば「IHの動作を停止させますか」などユーザにIH(機器20)の停止を含む制御を促す旨の情報を含む通知情報を生成する。ここで、通知情報は、ディスプレイに表示される形式で生成されるとしてもよいし、音声で伝達される形式(音声データ)で生成されるとしてもよいし、ユーザの現在位置から見える照明を点滅等させるコマンドが生成されるとしてもよい。
次に、通信部112Aは、生成部152Aで生成された通知情報を、提示機器指定部142で指定された提示機器へ送信する(S836)。
次に、通信部112Aは、ユーザからのアクションを示す情報を受信する(S837)。本変形例では、通信部112Aは、ユーザからのアクションを示す情報として、例えばユーザからIH(機器20)を停止させるなど機器20を制御するための制御コマンドなどを受信する。
そして、通信部112Aは、ユーザのアクションに応じた機器の制御を行う(S838)。本変形例では、通信部112Aは、受信したIH(機器20)を制御するための制御コマンドをIH(機器20)に送信することで、IH(機器20)を停止させるなどの制御を行う。
なお、機器20は、IHに限らず、エアコンまたは照明であってもよい。いずれの場合も上述した制御方法と同様となるため説明は省略する。
[効果]
以上、本変形例によれば、通知情報を適切な表示場所(提示場所)かつ適切なタイミングで行なうことができる情報通知装置15Aを実現できる。
より具体的には、例えばIH、エアコンまたは照明などの機器20が稼動中である場合で、ユーザの現在位置が機器20の設置されている部屋とは異なるときに、機器20が稼動中である旨や機器20を停止させる制御を促す旨の通知情報を提供する。つまり、情報通知装置15Aは、管理情報(履歴情報)に含まれる特定情報(現在の稼働状況)に基づき、位置情報特定部173でユーザの位置を特定することで、ユーザの現在位置に応じて通知情報を表示することができる。それにより、ユーザは通知情報に対して、アクションが起こしやすくなり、通知情報を忘れてしまう可能性を少なくできる。
なお、例えばIH、エアコンまたは照明などの機器20が稼動中である場合において、ユーザの現在位置が機器20の設置されている部屋とは異なるときに、機器20が稼動中である旨や機器20を停止させる制御を促す旨の通知情報を提供するとしてが、これらの場合に限らない。機器20が稼動中である場合において、ユーザの現在位置が機器20の設置されている部屋とは異なり、かつ、機器20の設置されている部屋のセンサ21Aにより当該部屋に子供しかいないことが検知されたときに、通知情報を提供するとしてもよい。この場合、通知情報に、機器20が稼動中であり、部屋に子供しかいない旨や機器20を停止させる制御を促す旨の情報を含めるとしてもよい。
(変形例2)
実施の形態3の変形例1では、管理情報(履歴情報)に含まれる情報(現在の稼動状況)に基づき、ユーザが存在する場所に応じた通知情報を送信し、送信する通知情報にユーザのアクションを促す情報を含める場合の例について説明した。本変形例では、管理情報(履歴情報)に含まれる情報(現在の稼動状況)に基づき、ユーザが存在する場所に応じて、機器を制御し、かつ、通知送信し、送信する通知情報には機器を制御した旨の情報を含める場合の例について説明する。
なお、本変形例におけるシステム構成も、図37に示すシステム構成対して、情報通知装置15の構成が異なる以外は同じであるため説明は省略する。
[情報通知装置の構成]
図42は、実施の形態3の変形例2に係る情報通知装置の機能的構成を示すブロック図である。なお、図38および図40と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図42に示す情報通知装置15Bは、図40に示す情報通知装置15Aに対して、生成部152Bの機能が異なり、制御部134の構成が追加されている。その他の構成については、図40に示す情報通知装置15Aと同様のため、以下では、異なる部分を中心に説明する。
制御部134は、判断部133Aにおいてユーザに対して通知情報の送信が必要と判断された場合に、機器20を停止する等の機器20の制御を行う。ここで、機器20が例えばIHの場合には、IHを停止または弱火にするなどの制御を行い、機器20が照明の場合には、照明を停止、減光する等の制御を行う。また、機器20が例えばエアコンである場合には、エアコンを停止させる、温度設定を省エネになる方向に変更する制御を行うなどである。
生成部152Bは、判断部133Aにおいてユーザに対して通知情報の送信が必要と判断された場合に、位置情報特定部173により特定されたユーザの現在の位置に応じた内容で通知情報を生成する。本変形例では、生成部152Bは、判断部133Aにおいて通知情報の送信が必要と判断された場合に、ユーザに、機器20が動作中であったので機器20の停止を含む制御を行った旨の通知情報を生成する。ここで、通知情報は、上述したように、メール形式で生成してもよいし、プッシュ通知のように提示機器32の表示部(ディスプレイ)に表示する形式で生成してもよいし、提示機器32内にインストールされているアプリを自動的に立ち上げて、アプリ上で表示させる形式で生成してもよい。また、通知情報は、ユーザに通知すべき内容の音声データを含むとしてもよいし、照明の点滅などにより注意喚起を行うための照明を制御するためのコマンドを含むとしても良い。
[情報通知装置の制御方法]
次に、以上のように構成された情報通知装置15Bの制御方法の具体例について説明する。
以下では、機器20がIHであり、管理情報に含まれる情報は、機器20の現在の稼動状況を含む履歴情報であるとして説明する。
図43は、実施の形態3の変形例2に係る情報通知装置における制御の流れを示すフローチャートである。なお、図41と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
S833において、判断部133Aが通知情報の生成が必要と判断した場合(S833でYES)、制御部134は、IH(機器20)の制御を行い(S833A)、提示機器指定部142は、1以上の提示機器のうち通知情報を表示すべき提示機器を指定する(S834)。
次に、生成部152Bは、指定された提示機器に送信する通知情報を生成する(S835A)。本変形例では、生成部152Bは、例えば、機器20が動作中であったので機器20の停止を含む制御を行った旨の通知情報を生成する。ここで、通知情報は、ディスプレイに表示される形式で生成されるとしてもよいし、音声で伝達される形式(音声データ)で生成されるとしてもよいし、ユーザの現在位置から見える照明を点滅等させるコマンドが生成されるとしてもよい。
次に、通信部112は、生成部152Bで生成された通知情報を、提示機器指定部142で指定された提示機器へ送信する(S836A)。
なお、機器20は、IHに限らず、エアコンまたは照明であってもよい。いずれの場合も上述した制御方法と同様となるため説明は省略する。
[効果]
以上、本実施の形態によれば、通知情報を適切な表示場所(提示場所)かつ適切なタイミングで行なうことができる情報通知装置15Bを実現できる。
より具体的には、例えばIH、エアコンまたは照明などの機器20が稼動中である場合で、ユーザの現在位置が機器20の設置されている部屋とは異なるときに、機器20を停止させ、機器20が稼動中であったので停止させた旨を示す通知情報を提供する。つまり、情報通知装置15Bは、管理情報(履歴情報)に含まれる特定情報(現在の稼動状況)に基づき、位置情報特定部173でユーザの位置を特定することで、ユーザの現在位置に応じて通知情報を表示することができる。それにより、ユーザは通知情報に対して、アクションが起こさずとも、通知情報を確認するだけでよいという効果を奏する。
なお、例えばIH、エアコンまたは照明などの機器20が稼動中である場合において、ユーザの現在位置が機器20の設置されている部屋とは異なるときに、機器20を停止させ、機器20が稼動中であったので停止させた旨の通知情報を提供する場合について説明したが、それに限らない。機器20が稼動中である場合において、ユーザの現在位置が機器20の設置されている部屋とは異なり、かつ機器20の設置されている部屋のセンサ21Aにより当該部屋に子供しかいないことが検知されたときに、機器20を停止させ、その後に通知情報を提供するとしてもよい。この場合、通知情報に、機器20が稼動中であり、部屋に子供しかいなかったので機器20を停止させる制御を行った旨の情報を含めるとすればよい。
(実施の形態4)
実施の形態3では、機器20が電動自転車の場合に、管理情報(履歴情報)に含まれる特定情報に基づき、ユーザが存在する場所に応じて、機器20に関する通知情報であってユーザに対する通知情報を生成して送信する方法の例について説明した。本実施の形態では、ユーザが習慣的に行う行動と、当該行動を行うべき第1日時情報とを関連付けて保持する管理情報を用いて、ユーザに対する通知情報を生成して送信する方法の例について説明する。なお、本実施の形態におけるシステム構成は、図37に示すシステム構成対して、情報通知装置16の構成が異なる以外は同じであるため説明は省略する。
[情報通知装置の構成]
図44は、実施の形態4に係る情報通知装置の機能的構成を示すブロック図である。なお、図38と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図44に示す情報通知装置16は、図38に示す情報通知装置15に対して、判断部133B、生成部153および通信部113の機能が異なり、情報収集データベース122に保持される管理情報の内容が異なる。その他の構成については、図38に示す情報通知装置15と同様のため、以下では、異なる部分を中心に説明する。
情報収集データベース122は、管理情報を保持する。本実施の形態では、情報収集データベース122は、管理情報として、ユーザが習慣的に行う行動と、当該行動を行うべき第1日時情報とを関連付けて保持する。ここで、当該行動がゴミ捨てである場合には、当該行うべき第1日時情報は、例えばゴミ捨ての曜日かつ午前中といったようにごみ捨てが行われる日時に関する情報を含む。ゴミ捨ての曜日は、インターネットから収集しても良いし、最初から決められている曜日であっても良いし、ユーザが設定したとしてもよい。また午前中などのゴミ捨ての時間は、ゴミ回収がまだ終わっていない時間であってもよいし、ユーザが指定した時間であってもよいし、最初から決め打ちで決められている時間であっても良い。
なお、情報収集データベース122は、さらに、管理情報として、通信部113で受信した第1機器情報と第1履歴情報とを関連付けて保持するとしてもよい。
通信部113は、提示機器指定部142により指定された提示機器に、生成部153で生成された通知情報を送信する。また、通信部113は、ネットワーク40から現在の日時情報を受信する。
なお、情報収集データベース122が、さらに、管理情報として、通信部113で受信した第1機器情報と第1履歴情報とを関連付けて保持する場合には、通信部113は、複数の機器のうち機器20から、機器情報と履歴情報とを受信し、情報収集データベース122に登録する。
判断部133Bは、情報収集データベース122が保持する管理情報に含まれる情報が予め定められた条件を満たし、かつ、位置情報特定部173により特定されたユーザの現在の位置が予め定められた位置である場合に、ユーザに対して通知情報の送信が必要と判断する。
本実施の形態では、判断部133Bは、通信部113の受信した現在の日時情報が管理情報に保持された第1日時情報を含むという予め定められた条件を満たし、かつ、特定されたユーザの現在の位置が予め定められた位置である場合に、通知情報の送信が必要と判断する。
ここで、例えば、第1日時情報は、ゴミの収集が行われる日時であり、予め定められた位置は、例えばユーザの住居内または当該住居の玄関である。より具体的には、判断部133Bは、第1日時情報がゴミ捨ての曜日かつ午前中である場合において、ユーザが住居内の特定場所にいるときに、通知情報が必要と判断する。ここで、住居内の特定場所は、例えば玄関先でも良いし、住居内のキッチンの近くの場所でもよいし、ユーザが指定した場所であってもよい。つまり、当該行動を行うのが容易である場所など当該行動を行うためにユーザにとっての最適な場所であればよい。
なお、ユーザが習慣的に行うまたは行うべき行動は、ゴミを出す行動に限らず、ご飯を炊く行動、ドラマを予約する行動であってもよい。この場合、第1日時情報は、ユーザがいつもご飯を炊く時間であったり、ユーザがいつもドラマを予約している時間であったりする。つまり、第1日情報は、ユーザの習慣の日時またはユーザに習慣的に促す日時であればよい。
生成部153は、判断部133Bにおいてユーザに対して通知情報の送信が必要と判断された場合に、位置情報特定部173により特定されたユーザの現在の位置に応じた内容で通知情報を生成する。より具体的には、生成部153は、判断部133Bにおいて通知情報の送信が必要と判断された場合に、ユーザに対して、ユーザが習慣的に行う行動を促す旨の通知情報を生成する。
本実施の形態では、生成部153は、例えばゴミ捨てを忘れないようにという旨の通知情報を生成する。
[情報通知装置の制御方法]
次に、以上のように構成された情報通知装置16の制御方法の具体例について説明する。
以下では、ユーザが習慣的に行う行動を、ユーザが決まった日時にゴミを出す行動であるとして説明する。
図45は、実施の形態4に係る情報通知装置における制御の流れを示すフローチャートである。
まず、通信部113は、ネットワーク40等などから、現在の日時を示す現在の日時情報を取得する(S841)。
次に、判断部133Bは、位置情報特定部173からユーザの現在の位置を取得する(S842)。本実施の形態では、判断部133Bは、センサ21や履歴情報からユーザの現在の位置を示す位置情報を取得する。
次に、判断部133Bは、現在の日時情報と、ユーザの現在の位置を示す位置情報とから、通知情報の生成が必要か否かを判断する(S843)。具体的には、判断部133Bは、第1日時情報がゴミ捨ての曜日かつ午前中である場合かつユーザが住居内の特定場所にいる場合に、通知情報が必要と判断する。
判断部133Bが通知情報の生成の必要が無いと判断した場合(S843でNO)、一連の流れを終了する。一方、判断部133Bが通知情報の生成が必要と判断した場合(S843でYES)、提示機器指定部142は、1以上の提示機器のうち通知情報を表示すべき提示機器を指定する(S844)。
次に、生成部153は、指定された提示機器に送信する通知情報を生成する(S845)。本実施の形態では、生成部153は、例えば、例えばゴミ捨てを忘れないようにという旨の通知情報など、ユーザに対してユーザが習慣的に行う行動を促す旨の通知情報を生成する。ここで、通知情報は、ディスプレイに表示される形式で生成されるとしてもよいし、音声で伝達される形式(音声データ)で生成されるとしてもよいし、ユーザの現在位置から見える照明を点滅等させるコマンドが生成されるとしてもよい。
次に、通信部113は、生成部153で生成された通知情報を、提示機器指定部142で指定された提示機器へ送信する(S846)。
なお、ユーザが習慣的に行う行動は、ユーザが決まった日時にゴミを出す行動に限らず、上述したように、ユーザがご飯を炊く行動であったり、ユーザがドラマを予約する行動であったりしてもよい。
[効果]
以上、本実施の形態によれば、通知情報を適切な表示場所(提示場所)かつ適切なタイミングで行なうことができる情報通知装置16を実現できる。
より具体的には、例えば現在の日時がゴミ捨ての曜日かつ午前中である場合であり、ユーザが住居内の特定場所にいるときに、例えばゴミ捨てを忘れないようにという旨の通知情を提供する。つまり、情報通知装置16は、管理情報に含まれる特定情報(ユーザが習慣的に行うべき行動とその日時)に基づき、位置情報特定部173でユーザの位置を特定することで、ユーザの現在位置に応じた通知情報を表示することができる。それにより、ユーザは通知情報に対して、アクションが起こしやすくなり、通知情報を忘れてしまう可能性を少なくできる。
(実施の形態5)
実施の形態3では、管理情報(履歴情報)に基づき、ユーザが存在する場所に合わせて(場所に応じて)、ユーザに対する通知情報を生成して送信する方法の例について説明した。本実施の形態では、管理情報(履歴情報)に加えて機器の現在の状態を示す情報(センサ情報)に基づき、ユーザが存在する場所に応じて、ユーザに対する通知情報を生成して送信する方法の例について説明する。なお、本実施の形態におけるシステム構成は、図37に示すシステム構成対して、情報通知装置17の構成が異なる以外は同じであるため説明は省略する。
[情報通知装置の構成]
図46は、実施の形態5に係る情報通知装置の機能的構成を示すブロック図である。なお、図38と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図46に示す情報通知装置17は、図38に示す情報通知装置15に対して、判断部135の機能が異なり、センサ情報取得部174が追加されている。その他の構成については、図38に示す情報通知装置15と同様のため、以下では、異なる部分を中心に説明する。
センサ情報取得部174は、機器20の現在の状態を示すセンサ情報を取得する。ここで、機器20の現在の状態(センサ情報)は、機器20に設けられるセンサ、または、機器20が設置される設備に設けられるセンサ等により検出される。センサ情報取得部174は、当該センサにより検出されたセンサ情報を取得する。
具体的には、機器20が洗濯機の場合には、センサ情報は、例えば重量センサを用いて検出された現在の洗濯機の槽が空か否かの状態を示す情報である。また、機器20がお風呂の場合には、センサ情報は、例えば重量センサを用いて検出された現在の前記風呂の栓の開または閉の状態を示す情報である。また、機器20が炊飯器の場合には、センサ情報は、重量センサを用いて検出された現在の炊飯器の釜に米がセットされているか否かの状態を示す情報である。
判断部135は、情報収集データベース121が保持する管理情報に保持された履歴情報に含まれる情報と、センサ情報取得部174により取得されたセンサ情報とが予め定められた条件を満たし、かつ、位置情報特定部173により特定されたユーザの現在の位置が予め定められた位置である場合に、ユーザに対して通知情報の送信が必要と判断する。
具体的には、機器20が洗濯機の場合には、洗濯機に対応する履歴情報は、例えば、洗濯機が動作中か否かを示す情報を含む。また、センサ情報は、例えば、現在の洗濯機の槽が空か否かの状態を示す情報を含む。判断部135は、履歴情報に含まれる情報として洗濯機が動作中か否かと、センサ情報が示す現在の洗濯機の槽が空か否かの状態に基づき、ユーザの現在の位置に応じて判断する。例えば、判断部135は、予め定められた条件として、洗濯機の動作が終了し、洗濯機の槽が空でない場合で、ユーザが洗濯機の置かれている部屋以外の場所にいる場合に、ユーザに対して通知情報の送信が必要と判断する。
また、機器20がお風呂の場合には、お風呂に対応する機器20の履歴情報は、例えば、風呂を沸かす制御が行われたか否かを示す情報を含む。また、センサ情報は、例えば、現在の風呂の栓の状態が開または閉のいずれの状態であるのかを示す情報を含む。判断部135は、履歴情報に含まれる情報として風呂を沸かす制御が行われたか否かと、センサ情報が示す現在の前記風呂の栓の状態が開または閉かの状態に基づき、ユーザの現在の位置に応じて判断する。例えば、判断部135は、予め定められた条件として、風呂を沸かす制御が行われているが風呂の栓の状態が開の状態である場合に、ユーザが風呂の置かれている住居内に居る場合に、ユーザに対して通知情報の送信が必要と判断する。
また、機器20が炊飯器の場合には、炊飯器に対応する機器20の履歴情報は、例えば、炊飯器が炊飯中または炊飯の予約中であるか否かを示す情報を含む。また、センサ情報は、例えば、炊飯器の釜に米がセットされているか否かの状態を示す情報を含む。判断部135は、履歴情報に含まれる情報として炊飯器が炊飯中または炊飯の予約中であるか否かと、センサ情報として現在の前記炊飯器の釜に米がセットされているか否かの状態に基づき、ユーザの現在の位置に応じて判断する。例えば、判断部135は、予め定められた条件として、炊飯器が炊飯の予約中であり、炊飯器の釜に米がセットされていない場合に、ユーザが炊飯器の置かれている住居内に居る場合に、ユーザに対して通知情報の送信が必要と判断する。
なお、判断部135は、ユーザに対して通知情報の送信が必要と判断した場合でも、判断した時間が、ユーザが寝ていると考えら得る時間であれば、通知情報は必要ないとするとしてもよい。
[情報通知装置の制御方法]
次に、以上のように構成された情報通知装置17の制御方法の具体例について説明する。
図47は、実施の形態5に係る情報通知装置における制御の流れを示すフローチャートである。
まず、判断部135は、情報収集データベース121から、履歴情報を取得する(S851)。本実施の形態では、判断部135は、機器20の現在の稼動状況を含む履歴情報を取得する。例えば、機器20が洗濯機であれば、洗濯機が動作中か否かを示す稼動状況に関する情報を含む履歴情報である。また、機器20がお風呂であれば、風呂を沸かす制御が行われているかどうかを示す稼動状況を含む履歴情報であり、機器20が炊飯器であれば、炊飯器が炊飯中または炊飯の予約中であるか否かを示す稼動状況を含む履歴情報である。
次に、センサ情報取得部174は、機器20の現在の状態を示すセンサ情報を取得する(S852)。なお、センサ情報の具体例は上述したとおりであるので説明を省略する。
次に、判断部135は、位置情報特定部173からユーザの現在の位置を取得する(S853)。本実施の形態では、判断部135は、部屋に設置されたセンサ21Aや履歴情報からユーザの現在の位置を示す位置情報を取得する。
次に、判断部135は、履歴情報と、ユーザの現在の位置を示す位置情報と、センサ情報とから、通知情報の生成が必要か否かを判断する(S854)。本実施の形態では、判断部135は、上述したように、情報収集データベース121が保持する管理情報に保持された履歴情報に含まれる情報と、センサ情報取得部174により取得されたセンサ情報とが予め定められた条件を満たし、かつ、位置情報特定部173により特定されたユーザの現在の位置が予め定められた位置である場合に、ユーザに対して通知情報の送信が必要と判断する。
上述の例以外でも、例えば、機器20がお風呂の場合には、判断部135は、ユーザが家の中にいてお風呂を沸かす制御をしたがお風呂の栓が開いておりお風呂を沸かせていない場合に、ユーザに対して通知情報の送信が必要と判断してもよい。また、例えば、機器20が洗濯機の場合には、判断部135は、洗濯が終わっているのに、まだ洗濯槽に物が残っている旨やそもそも洗濯していない場合に、ユーザに対して通知情報の送信が必要と判断するとしてもよい。また、例えば、機器20が炊飯器の場合には、判断部135は、お米がセットされているのに、炊飯や予約が行われていないなど場合に、ユーザに対して通知情報の送信が必要と判断するとしてもよい。
判断部135が通知情報の生成の必要が無いと判断した場合(S854でNO)、一連の流れを終了する。一方、判断部135が通知情報の生成が必要と判断した場合(S854でYES)、提示機器指定部142は、1以上の提示機器のうち通知情報を表示すべき提示機器を指定する(S855)。
次に、生成部152は、指定された提示機器に送信する通知情報を生成する(S856)。例えば、機器20がお風呂の場合には、生成部152は、ユーザが家の中にいてお風呂を沸かす制御をしたがお風呂の栓が開いておりお風呂を沸かせていない旨の通知情報を生成する。また、例えば、機器20が洗濯機の場合には、生成部152は、洗濯が終わっているのに、まだ洗濯槽に物が残っている旨やそもそも洗濯していない旨の通知情報を生成する。また、例えば、機器20が炊飯器の場合には、生成部152は、お米がセットされているのに、炊飯や予約が行われていないなど旨の通知情報を生成する。
通信部113は、生成部152で生成された通知情報を、提示機器指定部142で指定された提示機器へ送信する(S857)。
[効果]
以上、本実施の形態によれば、通知情報を適切な表示場所(提示場所)かつ適切なタイミングで行なうことができる情報通知装置17を実現できる。
より具体的には、情報通知装置17は、管理情報に加えて機器の現在の状態を示す情報(センサ情報)に基づき、位置情報特定部173で特定したユーザの現在位置に応じて通知情報を表示することができる。それにより、ユーザは通知情報に対して、アクションが起こしやすくなり、通知情報を忘れてしまう可能性を少なくできる。
以上のように、上記実施の形態によれば、通知情報を適切な表示場所かつ適切なタイミングで行なうことができる情報通知方法および情報通知装置を実現できる。
1)なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記各実施の形態の情報通知装置等を実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
すなわち、このプログラムは、管理情報を情報収集データベースに保持させる保持ステップと、ユーザの位置を特定する位置情報特定ステップと、前記情報収集データベースが保持する管理情報に含まれる情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記位置情報特定ステップにおいて特定された前記ユーザの現在の位置が予め定められた位置である場合に、前記ユーザに対して通知情報の送信が必要と判断する判断ステップと、1以上の提示機器のうち前記通知情報を表示すべき提示機器を指定する提示機器指定ステップと、前記判断ステップにおいて前記通知情報の送信が必要と判断された場合に、特定された前記ユーザの位置に応じた内容で前記通知情報を生成する生成ステップと、前記機器指定ステップにおいて指定された提示機器に、生成された前記通知情報を送信する通信を行う通信ステップと、を含む。
また、前記保持ステップ、前記位置情報特定ステップ、前記判断ステップ、前記提示機器指定ステップ、前記生成ステップ、前記通信ステップの少なくとも1つはCPUまたはプロセッサ等のプログラム実行部により行ってもよい。また上記ステップのうち、CPUまたはプロセッサ等のプログラム実行部により行われないステップは、専用のハードウェアで行っても良い。
当然のことながら、前記保持ステップ、前記位置情報特定ステップ、前記判断ステップ、前記提示機器指定ステップ、前記生成ステップ、前記通信ステップの全てをCPUまたはプロセッサ等のプログラム実行部により行ってもよい。
また、前記保持ステップ、前記位置情報特定ステップ、前記判断ステップ、前記提示機器指定ステップ、前記生成ステップ、前記通信ステップの全てを専用のハードウェアで行っても良い。
2)上記各実施の形態では、機器が一般家庭等で使用される家電機器等である場合について説明したが、機器は、例えば、工場等で使用される工作機器等の産業用機器であってもよい。
3)上記各実施の形態では、情報通知装置が、メーカなどで保有されるウェブサーバである場合について説明したが、情報通知装置は、例えば、家庭内の設置される宅内サーバであってもよい。
4)上記各実施の形態では、情報収集データベース121(122)が情報通知装置内に含まれる構成を示したが、情報収集データベース121(122)は情報通知装置の外部に設置されるデータベースであってもよい。
以上、一つまたは複数の態様に係る情報通知装置およびその制御方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
なお、上記態様において説明された技術は、例えば、以下のクラウドサービスの類型において実現されうる。しかし、上記態様において説明された技術が実現される類型はこれに限られるものでない。
(サービスの類型1:自社データセンタ型)
図48は、サービスの類型1(自社データセンタ型)を示す図である。
本類型は、サービスプロバイダ1200がグループ1000から情報を取得し、ユーザに対してサービスを提供する類型である。本類型では、サービスプロバイダ1200が、データセンタ運営会社の機能を有している。すなわち、サービスプロバイダ1200が、ビッグデータの管理をするクラウドサーバ1203を保有している。従って、データセンタ運営会社は存在しない。
本類型では、サービスプロバイダ1200は、データセンタ(クラウドサーバ1203)を運営、管理している。また、サービスプロバイダ1200は、OS(1202)およびアプリケーション(1201)を管理する。サービスプロバイダ1200は、サービスプロバイダ1200が管理するOS(1202)およびアプリケーション(1201)を用いてサービス提供を行う(1204)。
(サービスの類型2:IaaS利用型)
図49は、サービスの類型2(IaaS利用型)を示す図である。
ここでIaaSとはインフラストラクチャー・アズ・ア・サービスの略であり、コンピュータシステムを構築および稼動させるための基盤そのものを、インターネット経由のサービスとして提供するクラウドサービス提供モデルである。
本類型では、データセンタ運営会社がデータセンタ(クラウドサーバ1203)を運営、管理している。また、サービスプロバイダ1200は、OS(1202)及びアプリケーション(1201)を管理する。サービスプロバイダ1200は、サービスプロバイダ1200が管理するOS(1202)およびアプリケーション(1201)を用いてサービス提供を行う(1204)。
(サービスの類型3:PaaS利用型)
図50は、サービスの類型3(PaaS利用型)を示す図である。
ここでPaaSとはプラットフォーム・アズ・ア・サービスの略であり、ソフトウェアを構築および稼動させるための土台となるプラットフォームを、インターネット経由のサービスとして提供するクラウドサービス提供モデルである。
本類型では、データセンタ運営会社1100は、OS(1202)を管理し、データセンタ(クラウドサーバ1203)を運営、管理している。また、サービスプロバイダ1200は、アプリケーション(1201)を管理する。サービスプロバイダ1200は、データセンタ運営会社が管理するOS(1202)およびサービスプロバイダ1200が管理するアプリケーション(1201)を用いてサービス提供を行う(1204)。
(サービスの類型4:SaaS利用型)
図51は、サービスの類型4(SaaS利用型)を示す図である。
ここでSaaSとはソフトウェア・アズ・ア・サービスの略である。例えばデータセンタ(クラウドサーバ)を保有しているプラットフォーム提供者が提供するアプリケーションを、データセンタ(クラウドサーバ)を保有していない会社・個人(利用者)がインターネットなどのネットワーク経由で使用できる機能を有するクラウドサービス提供モデルである。
本類型では、データセンタ運営会社1100は、アプリケーション(1201)を管理し、OS(1202)を管理し、データセンタ(クラウドサーバ1110)を運営、管理している(1203)。また、サービスプロバイダ1200は、データセンタ運営会社1100が管理するOS(1202)及びアプリケーション(1201)を用いてサービス提供を行う(1204)。
以上、いずれの類型においても、サービスプロバイダ1200がサービス提供行為を行ったものとする。また、例えば、サービスプロバイダ若しくはデータセンタ運営会社は、OS、アプリケーション若しくはビックデータのデータベース等を自ら開発してもよいし、また、第三者に外注させてもよい。