JP6514424B1 - 識別記号のマーキング品質評価装置および識別記号のマーキング品質評価方法 - Google Patents

識別記号のマーキング品質評価装置および識別記号のマーキング品質評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】対象物にマーキングされた2次元シンボルなどの識別記号のマーキングの品質を評価する。【解決手段】対象物の表面にマーキングされた識別記号へ光を照射して読み取った前記識別記号のマーキング品質を評価する識別記号のマーキング品質評価装置である。前記マーキング品質評価装置は、照射する光の光量を増加させながら前記識別記号の読み取りを行い、読み取り不能から読み取り可能となったときの光量を第1の光量として取得し、照射する光の光量を減少させながら前記識別記号の読み取りを行い、読み取り不能から読み取り可能となったときの光量を第2の光量として取得し、前記第2の光量と前記第1の光量との差分をマーキング品質の評価値として取得する評価値取得手段と、前記評価値取得手段で取得された前記評価値と所定の基準値とを比較して、前記評価値が前記基準値に満たないときに、前記識別記号のマーキング品質が劣化したと判定する評価値判定手段と、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、識別記号のマーキング品質評価装置および識別記号のマーキング品質評価方法に関し、さらに詳細には、対象物の表面にマーキングされた2次元シンボルなどの識別記号の品質の管理を行う際に用いて好適な識別記号のマーキング品質評価装置および識別記号のマーキング品質評価方法に関する。
近年、手術用鋼製器具などにおいては、器具管理のために、その表面の所定の箇所に識別記号として2次元シンボルを直接マーキングして形成している。
なお、2次元シンボルとしては、例えば、セルと呼ばれる正方形をマトリックス状に配置した2次元コードがあり、具体的には、QRコード(登録商標)やデータマトリックスなどがある。
手術用鋼製器具では、使用後の洗浄工程や滅菌工程などが繰り返し行われることや、手術中に患者の体内に異物として残留するリスクを避けるために、2次元シンボルが印刷されたラベルを添付するような方法を用いることができず、例えば、打刻、レーザーエッチングあるいは電子化学エッチングなどにより手術用鋼製器具に直接マーキングして2次元シンボルを形成する方法が用いられている。
こうした手術用鋼製器具の表面に直接マーキングされた2次元シンボルは、所定のタイミングで読み取り装置により読み取られ、読み取られた2次元シンボルはパーソナルコンピューターに出力される。そして、パーソナルコンピューターにおいて2次元シンボルを解析し、2次元シンボルに格納された情報を取得して、パーソナルコンピューターにおいて各手術用鋼製器具の情報を管理する。
このようにして、手術用鋼製器具は2次元シンボルにより管理されることとなるが、2次元シンボルによる管理により手術用鋼製治器具の管理が極めて容易になる。
具体的には、破損した手術用鋼製器具の発注業務を効率的に行うことができ、使用済みの手術用鋼製器具と未使用の手術用鋼製器具とを容易に判別することができ、さらに、各手術用鋼製器具の使用回数、耐用年数、品質劣化などのデータを固体情報として正確に把握することなどができるようになる。
従来、手術用鋼製器具にマーキングされた2次元シンボルを読み取る読み取り装置においては、例えば、LED(Light Emitting Diode)などの光源から手術用鋼製器具の2次元シンボルがマーキングされた表面へ光を照射するとともに反射した光を受光し、受光した反射光のコントラストを変えることで、2次元シンボルを読み取るようになされていた。
しかしながら、手術用鋼製器具にマーキングされた2次元シンボルは、手術用鋼製器具の使用後における洗浄工程や滅菌工程などの繰り返しにより摩耗してマーキングの品質の劣化が進むと、上記したような読み取り装置では読み取ることができなくなっていた。
このため、マーキングの品質が劣化して2次元シンボルの読み取りができなくなった段階で、手術用鋼製器具にマーキングされた品質の劣化した2次元シンボルを除去した後に、当該手術用鋼製器具に新たな2次元シンボルをマーキングしていた。
ところで、手術用鋼製器具においては、上記した洗浄工程や滅菌工程などの繰り返しによる2次元シンボルのマーキングの品質の劣化に備えて、手術用鋼製器具の2箇所に同じ2次元シンボルをマーキングしている。
そして、どちらか一方の2次元シンボルが読み取り装置で読み取りができなくなったときに、他方の2次元シンボルを参照して同一の2次元シンボルの新たなマーキングを行って、常に2箇所に2次元シンボルのマーキングが存在するように運用している。
即ち、読み取り装置で2次元シンボルの読み取りができなくなったことを知見してはじめて、品質の劣化した2次元シンボルを除去して新たな2次元シンボルをマーキングする処理(本明細書においては、「品質の劣化した2次元シンボルを除去して新たな2次元シンボルをマーキングする処理」を「マーキング再処理」と適宜に称する。)を行うため、このマーキング再処理を計画的に行うことができなくて作業効率に劣るという問題点があり、マーキングの品質の劣化の度合いを評価する手法の提案が望まれていた。
一方、手術用鋼製器具に打刻により2次元シンボルをマーキングする際に用いる打刻装置においては、手術用鋼製器具の表面を打刻する加工工具(打刻針)の打刻数をカウントしている。
そして、過去の経験値に基づいて、加工工具の打刻数が読み取り装置で適正な読み取り可能なマーキングができなくなると想定されるカウント数に達すると、加工工具の交換を行っていた。
即ち、打刻装置においては、過去の経験から加工工具の打刻数が寿命となるであろうカウント数を目安として、打刻に用いる加工工具の交換が行われていた。
上記したように、加工工具の交換時期は経験値からの目安に過ぎないものであるため、1回の洗浄工程や滅菌工程を行っただけで読み取り装置で2次元シンボルの読み取りができなくなるようなマーキングの品質の低い2次元シンボルが打刻されている場合でも、それを認知することができないという問題点があり、マーキングの品質の劣化の度合いを評価する手法の提案が望まれていた。
なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
本発明は、従来の技術の有する上記したような要望に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、手術用鋼製器具などの対象物にマーキングされた2次元シンボルなどの識別記号のマーキングの品質を評価する識別記号のマーキング品質評価装置および識別記号のマーキング品質評価方法を提供する。
上記目的を達成するために、本発明に係る識別記号のマーキング品質評価装置および識別記号のマーキング品質評価方法は、下記のような構成および工程を備えている。
本発明に係る識別記号のマーキング品質評価装置は、対象物の表面にマーキングされた識別記号へ光を照射して読み取った前記識別記号のマーキング品質を評価する識別記号のマーキング品質評価装置において、照射する光の光量を増加させながら前記識別記号の読み取りを行い、読み取り不能から読み取り可能となったときの光量を第1の光量として取得し、照射する光の光量を減少させながら前記識別記号の読み取りを行い、読み取り不能から読み取り可能となったときの光量を第2の光量として取得し、前記第2の光量と前記第1の光量との差分をマーキング品質の評価値として取得する評価値取得手段と、前記評価値取得手段で取得された前記評価値と所定の基準値とを比較して、前記評価値が前記基準値に満たないときに、前記識別記号のマーキング品質が劣化したと判定する評価値判定手段と、を有する。
本発明による識別記号のマーキング品質評価装置は、さらに、前記評価値判定手段による判定結果を作業者へ通知する通知手段を有していてもよい。
本発明に係る識別記号のマーキング品質評価方法は、対象物の表面にマーキングされた識別記号へ光を照射して読み取った前記識別記号のマーキング品質を評価する識別記号のマーキング品質評価方法において、照射する光の光量を増加させながら前記識別記号の読み取りを行い、読み取り不能から読み取り可能となったときの光量を第1の光量として取得し、照射する光の光量を減少させながら前記識別記号の読み取りを行い、読み取り不能から読み取り可能となったときの光量を第2の光量として取得し、前記第2の光量と前記第1の光量との差分をマーキング品質の評価値として取得する評価値取得工程と、前記評価値取得工程で取得された前記評価値と所定の基準値とを比較して、前記評価値が前記基準値に満たないときに、前記識別記号のマーキング品質が劣化したと判定する評価値判定工程とを有する。
本発明による識別記号のマーキング品質評価方法は、さらに、前記評価値判定工程における判定結果を作業者へ通知する通知工程を有していてもよい。
本発明は、以上説明したように構成されているので、手術用鋼製器具などの対象物にマーキングされた2次元シンボルなどの識別記号のマーキングの品質を評価することができるという優れた効果を奏するものである。
図1(a)は、本発明による識別記号のマーキング品質評価装置を備えた読み取り装置の概略構成斜視説明図であり、また、図1(b)は、図1(a)に示す読み取り装置の一部を破断して示した概略構成説明図である。 図2は、図1に示す読み取り装置に2次元シンボルの読み取りを行う対象物を載置した状態を示す説明図である。 図3は、照明部の概略構成斜視説明図である。 図4は、図1に示す読み取り装置における蓋部と照明部と撮影部との位置関係を示した説明図である。 図5は、マイクロコンピューターの機能的構成を示すブロック構成説明図である。 図6は、読み取り評価処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による識別記号のマーキング品質評価装置および識別記号のマーキング品質評価方法の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
図1(a)には、本発明による識別記号のマーキング品質評価装置を備えた読み取り装置の概略構成斜視説明図が示されており、また、図1(b)には、図1(a)に示す読み取り装置の一部を破断した概略構成説明図が示されている。
この図1(a)(b)に示す読み取り装置10は、上方側が開口した略箱状体の本体部12aと、本体部12aの上方側の開口部に配設される蓋部12bとにより構成される筐体12と、筐体12内に配設された撮影部14と、筐体12内において蓋部12bの下方側に隣接して配設された照明部16と、撮影部14および照明部16と接続されたマイクロコンピューター18とを有して構成されている。
より詳細には、蓋部12bには、略中央部分において、円形の開口部12baが形成されている。
そして、この読み取り装置10においては、表面の所定の箇所に識別記号として2次元シンボルがマーキングされた鋼製器具100を、開口部12baの所定の領域内に2次元シンボルが位置するようにして蓋部12b上に配置して、2次元シンボルの読み取りが行われる(図2を参照する)。なお、所定の領域とは、撮影部14により2次元シンボルの映像を正確に取得することが可能な領域である。
なお、本実施の形態においては、識別記号として2次元シンボルを用い、2次元シンボルがマーキングされた対象物として鋼製器具を例として説明するが、識別記号は2次元シンボルに限られるものではなく、また、識別記号がマーキングされた対象物は鋼製器具に限られるものではないことは勿論である。
撮影部14は、本体部12a内において照明部16の下方側に配設され、蓋部12bの開口部12baの所定の領域内に位置し、照射部16から光を照射された2次元シンボルの画像を取得する。
マイクロコンピューター18は、撮影部14で取得された2次元シンボルの画像から、画像の示す2次元シンボルが所定の領域内に位置しているか否かと、2次元シンボルに不明瞭な部分がないか否かとを判定し、画像の示す2次元シンボルが所定の領域内に位置し、かつ、2次元シンボルに不明瞭な部分がない場合には、2次元シンボルの正確な読み取りが成功したものと判定して、当該画像のデータを読み取り装置10に接続されたパーソナルコンピューターへ出力する処理を行うとともに、後述する読み取り評価処理の処理ルーチンの処理を行う。
なお、上記したパーソナルコンピューターは、読み取り装置10と別体に設けられ、2次元シンボルの画像データから、2次元シンボルに格納された情報を解析して、当該情報に基づいて鋼製器具100の情報の管理を行うものである。
照明部16は、図3に示すように、略円筒形状に形成されており、内周面には、白色光や青色光などの所望の色の光を出射する複数のLED20が内周面に沿って一列に並んで配設されている。
つまり、照明部16においては、LED20により光を出射する領域(以下、「光照射領域」と称する。)がリング状に形成されることとなる。
また、照明部16は、上方側の開口部16aが蓋部12bと連接するようにして、蓋部12bの下方側において、蓋部12bと隣接して配設される。
さらに、照明部16は、下方側の開口部16bの近傍に、撮影部14のレンズ14aが位置するように配設される。
このとき、図4に示すように、開口部12baの中心位置O1と、照明部16の光照射領域の中心位置O2と、レンズ14aの中心位置O3とは、同軸線上に位置するように配置されている。
これにより、蓋部12bの開口部12baの所定の領域内に位置する2次元シンボルは、照明部16におけるLED20の光により照らされることとなる。
従って、撮影部14は、照明部16におけるLED20の光により2次元シンボルが照らされた状態で、映像を取得することとなる。
さらに、照明部16は、マイクロコンピューター18の制御によりLED20より出射する光の光量が調整されて、2次元シンボルを照射する光の光量を変更する。
具体的には、照明部16は、マイクロコンピューター18の制御により、LED20から出射される光量を0%(LED20から光が出射されていない状態である。)から100%(LED20の最大能力で光が出射されている状態である。)まで変化させる。
次に、マイクロコンピューター18は、本発明により識別記号のマーキング品質評価装置を実施するための構成として、図5に示すように、光量制御部18aと、読み取り判定部18bと、評価値取得部18cと、評価値判定部18dと、記憶部18eとを有して構成されている。
光量制御部18aは、照明部16のLED20の光量を制御して、照明部16のLED20から出射される光量を0%(LED20から光が出射されていない状態である。)から100%(LED20の最大能力で光が出射されている状態である。)まで変化させる。
読み取り判定部18bは、撮影部14で取得された2次元シンボルの画像から、画像の示す2次元シンボルが所定の領域内に位置しているか否かと、2次元シンボルに不明瞭な部分がないか否かとを判定して、画像の示す2次元シンボルが所定の領域内に位置し、かつ、2次元シンボルに不明瞭な部分がない場合には、2次元シンボルの正確な読み取りが成功したものと判定する。
評価値取得部18cは、読み取り判定部18bが読み取りに成功した際の照明部16のLED20から出射される光量に基づいて、2次元シンボルのマーキングの品質を評価する際の指標となる評価値を取得する。
評価値判定部18dは、評価値取得部18cで取得された評価値と作業者により予め設定された基準値(評価値を判定するための指標となる値である。)とを比較して、評価値が基準値を満たしているか否かの判定を行う。
記憶部18eは、読み取り評価処理の処理ルーチン(後述する。)で取得された光量Aの値、光量Bの値ならびに評価値などを記憶する。
以上の構成において、読み取り装置10により鋼製器具100の表面にマーキングされた2次元シンボルを読み取り、当該マーキング品質の評価を行うには、まず、2次元シンボルが蓋部12bの開口部12baの所定の領域内に位置するようにして鋼製器具100を蓋部12b上に載置する(図2を参照する。)。
そして、作業者により図示しない操作子が操作されて2次元シンボルのマーキングの評価処理の開始が指示されると、マイクロコンピューター18によって、撮影部14が起動され、読み取り評価処理の処理ルーチンが開始される。
ここで、図6に示すフローチャートには、読み取り評価処理の処理ルーチンの詳細な処理内容が示されている。
この図6に示す読み取り評価処理の処理ルーチンでは、まず、光量制御部18aの制御により、照明部16のLED20から出射される光量を0%、即ち、LED20から光が出射されていない状態に設定する(ステップS602)。
ステップS602の処理を終了すると、ステップS604の処理へ進み、読み取り判定部18bにおいて、ステップS602で設定された光量(光量0%)で撮影部14により取得された2次元シンボルの画像から、画像の示す2次元シンボルが所定の領域内に位置しているか否かと、2次元シンボルに不明瞭な部分がないか否かとを判定し、2次元シンボルの正確な読み取りが成功したか否かを判定する。
ステップS604の判定処理において、2次元シンボルの正確な読み取りが成功しなかったと判定された場合には、ステップS606の処理へ進み、LED20から出射される光量が現在100%に設定されているか否かを判断する。
ステップS606の判断処理において、LED20から出射される光量が現在100%に設定されていると判断された場合には、ステップS608へ進み、表示装置(図示せず。)に読み取りが全く成功しなかった旨を表示して作業者に認識させたり、警報器(図示せず。)でブザー音を鳴らしたりして読み取りが全く成功しなかった旨を作業者に報知するなどして、作業者への通知を行うエラー処理を行い、この読み取り評価処理の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS606の判断処理において、LED20から出射される光量が現在100%に設定されていないと判断された場合には、ステップS610の処理へ進み、光量制御部18aの制御により、LED20から出射される光量を現在設定されている値から所定の値だけ増加する。
なお、この増加する光量の値については、LED20の最大能力の5%あるいは最大能力の10%など、予め作業者が適宜に設定しておくものとする。
ステップS610の処理を終了すると、ステップS604の処理へ進み、2次元シンボルの正確な読み取りが成功したと判定されるまで、上記した処理を繰り返す。
そして、ステップS604の判定処理において、2次元シンボルの正確な読み取りが成功したと判定された場合には、ステップS612の処理へ進み、ステップS604の処理で正確な読み取りが成功したと判定されたときの光量を「光量A」として記憶部18dへ記憶する。
ステップS612の処理を終了すると、ステップS614の処理へ進み、光量制御部18aの制御により、照明部16のLED20から出射される光量を100%、即ち、LED20の最大能力で光が出射されている状態に設定する。
ステップS614の処理を終了すると、ステップS616の処理へ進み、読み取り判定部18bにおいて、ステップS614で設定された光量(光量100%)で撮影部14により取得された2次元シンボルの画像から、画像の示す2次元シンボルが所定の領域内に位置しているか否かと、2次元シンボルに不明瞭な部分がないか否かとを判定し、2次元シンボルの正確な読み取りが成功したか否かを判定する。
ステップS616の判定処理において、2次元シンボルの正確な読み取りが成功しなかったと判定された場合には、ステップS618の処理へ進み、LED20から出射される光量が現在0%に設定されているか否かを判断する。
ステップS618の判断処理において、LED20から出射される光量が現在0%に設定されていると判断された場合には、ステップS608へ進み、表示装置(図示せず。)に読み取りの処理に不具合があった旨を表示して作業者に認識させたり、警報器(図示せず。)でブザー音を鳴らしたりして読み取りの処理に不具合があった旨を作業者に報知するなどして、作業者への通知を行うエラー処理を行い、この読み取り評価処理の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS618の判断処理において、LED20から出射される光量が現在0%に設定されていないと判断された場合には、ステップS620の処理へ進み、光量制御部18aの制御により、LED20から出射される光量を現在設定されている値から所定の値だけ減少する。
なお、この減少する光量の値については、LED20の最大能力の5%あるいは最大能
力の10%など、予め作業者が適宜に設定しておくものとする。
ステップS620の処理を終了すると、ステップS616の処理へ進み、2次元シンボルの正確な読み取りが成功したと判定されるまで、上記した処理を繰り返す。
そして、ステップS616の判定処理において、2次元シンボルの正確な読み取りが成功したと判定された場合には、ステップS622の処理へ進み、ステップS616の処理で正確な読み取りが成功したと判定されたときの光量を「光量B」として記憶部18dへ記憶する。即ち、ステップS622の処理では、ステップS616の判定処理で2次元シンボルの正確な読み取りが成功したときの光量を光量Bとして記憶部18dへ記憶する。
ステップS622の処理を終了すると、ステップS624の処理へ進み、記憶部18dへ記憶した光量Bと光量Aとの差分を求め、当該差分を評価値として記憶部18dへ記憶する。
ここで、この評価値の値が大きいほど、読み取り可能な光量の幅、即ち、読み取り可能な光量の値の範囲が広いことになり、読み取りに供された2次元シンボルのマーキング品質が高いものとなる。
ステップS624の処理を終了すると、ステップS626の処理へ進み、評価値判定部において評価値と基準値とを比較して、評価値が基準値以上であるか否かを判定する。
ここで、基準値とは、作業者により予め設定された評価値を判定するための指標となる値であり、作業者が実験的に求めるなどして適宜に設定する。この基準値の値が大きくなるほど、評価値が基準値に満たない場合が増えることが予想され、2次元シンボルのマーキング品質に関してより厳しい判定を行うことが可能となる。
ステップS626の判定処理において、評価値が基準値以上であると判定された場合には、マーキング品質は劣化していないものとしてステップS628の処理へ進み、表示装置(図示せず。)に2次元シンボルのマーキング品質は劣化していない旨を表示して作業者に認識させたり、警報器(図示せず。)でチャイム音を鳴らしたりして2次元シンボルのマーキング品質が劣化していない旨を作業者に報知するなどして、作業者へ2次元シンボルのマーキング品質が劣化していない旨を通知する処理であるマーキング品質保証処理を行い、この読み取り評価処理の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS626の判定処理において、評価値が基準値に満たないと判定された場合には、マーキング品質が劣化しているものとしてステップS630の処理へ進み、表示装置(図示せず。)に2次元シンボルのマーキング品質が劣化している旨を表示して作業者に認識させたり、警報器(図示せず。)でブザー音を鳴らしたりして2次元シンボルのマーキング品質が劣化している旨を作業者に報知するなどして、作業者へ2次元シンボルのマーキング品質が劣化している旨を通知する処理であるマーキング品質劣化処理を行い、この読み取り評価処理の処理ルーチンを終了する。
ステップS630における2次元シンボルのマーキング品質劣化処理により、2次元シンボルのマーキング品質の劣化を認知した作業者は、マーキング再処理を計画的に行うことができるようになる。
また、ステップS630における2次元シンボルのマーキング品質劣化処理により、2次元シンボルのマーキング品質の劣化を認知した作業者は、この2次元シンボルが加工工具により打刻された直後のものである場合には、加工工具の劣化の場合を考慮して加工工具の交換を検討することができるようになり、マーキング品質の劣化した2次元シンボルが大量に流出することを防止することができる。
なお、加工工具により鋼製器具100に打刻された直後の2次元シンボルのマーキング品質を評価する場合の基準値と、2次元シンボルを打刻された鋼製器具100を洗浄した後に当該2次元シンボルのマーキング品質を評価する場合の基準値とは、それぞれ異なる値に設定してもよい。
以上において説明したように、本実施形態による識別記号のマーキング品質評価装置は、読み取り装置により光を照射してマーキングされた2次元シンボルを読み取る際の光の光量を最小値から最大値まで変化させて読み取り不能から読み取り可能となる光量を取得するとともに、当該光の光量を最大値から最小値まで変化させて読み取り不能から読み取り可能となる光量を取得し、取得した2つの光量の差分をマーキング品質の評価値とした。
そして、この評価値が基準値を下回ったときは、マーキング品質の品質が劣化したものと判定した。
作業者は、この判定結果に基づいて、マーキング再処理を計画的に行うことができるようになり、また、加工工具の劣化の場合を考慮して加工工具の交換を検討することができるようになる。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(3)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態においては、鋼製器具100の表面に直接形成された2次元シンボルを読み取るようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、鋼製器具100の表面に直接印刷された2次元シンボルを読み取るようにしてもよいし、鋼製器具100の表面に添付されたラベルに印刷された2次元シンボルを読み取るようにしてもよい。
(2)上記した実施の形態においては、照明部16の内周面に光を出射する複数のLED18を配設するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、LED20ではなく、出射する光量を調整することが可能であるとともに、所望の色の光を出射する各種の発光手段を用いるようにしてもよい。
(3)上記した実施の形態においては、本発明による読み取り装置10により2次元シンボルを読み取るようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、例えば、1次元シンボルなどの識別記号を読み取るようにしてもよい。
(4)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(3)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、光を照射して識別記号を読み取る読み取り装置に用いて好適である。
10 読み取り装置、12 筐体、12a 本体部、12b 蓋部、12ba 開口部、14 撮影部、14a レンズ、16 照明部、16a、16b 開口部、18 マイクロコンピューター、18a 光量制御部、18b 読み取り判定部、18c 評価値取得部、18d 評価値判定部、18e 記憶部、20 LED、100 鋼製器具

Claims (4)

  1. 対象物の表面にマーキングされた識別記号へ光を照射して読み取った前記識別記号のマーキング品質を評価する識別記号のマーキング品質評価装置において、
    照射する光の光量を増加させながら前記識別記号の読み取りを行い、読み取り不能から読み取り可能となったときの光量を第1の光量として取得し、照射する光の光量を減少させながら前記識別記号の読み取りを行い、読み取り不能から読み取り可能となったときの光量を第2の光量として取得し、前記第2の光量と前記第1の光量との差分をマーキング品質の評価値として取得する評価値取得手段と、
    前記評価値取得手段で取得された前記評価値と所定の基準値とを比較して、前記評価値が前記基準値に満たないときに、前記識別記号のマーキング品質が劣化したと判定する評価値判定手段と、
    を有することを特徴とする識別記号のマーキング品質評価装置。
  2. 請求項1に記載の識別記号のマーキング品質評価装置において、さらに、
    前記評価値判定手段による判定結果を作業者へ通知する通知手段を有することを特徴とする識別記号のマーキング品質評価装置。
  3. 対象物の表面にマーキングされた識別記号へ光を照射して読み取った前記識別記号のマーキング品質を評価する識別記号のマーキング品質評価方法において、
    照射する光の光量を増加させながら前記識別記号の読み取りを行い、読み取り不能から読み取り可能となったときの光量を第1の光量として取得し、照射する光の光量を減少させながら前記識別記号の読み取りを行い、読み取り不能から読み取り可能となったときの光量を第2の光量として取得し、前記第2の光量と前記第1の光量との差分をマーキング品質の評価値として取得する評価値取得工程と、
    前記評価値取得工程で取得された前記評価値と所定の基準値とを比較して、前記評価値が前記基準値に満たないときに、前記識別記号のマーキング品質が劣化したと判定する評価値判定工程と
    を有することを特徴とする識別記号のマーキング品質評価方法。
  4. 請求項3に記載の識別記号のマーキング品質評価方法において、さらに、
    前記評価値判定工程における判定結果を作業者へ通知する通知工程を有することを特徴とする識別記号のマーキング品質評価方法。
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