JP6510548B2 - 曲面回折格子の型の製造方法、曲面回折格子の製造方法、曲面回折格子、および光学装置 - Google Patents

曲面回折格子の型の製造方法、曲面回折格子の製造方法、曲面回折格子、および光学装置 Download PDF

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Description

本発明は、曲面回折格子の型の製造方法、曲面回折格子の製造方法、曲面回折格子、および光学装置に関し、特に光を分光、収束させる曲面回折格子および、それを用いた光学装置に関する。
本技術分野の背景技術として、分光光度計等の光学装置に搭載される光学素子である曲面回折格子は、光の分光、収束の両方の性能を有しており、部品点数を少なくでき、装置の構成を簡便にすることが可能である。
従来、曲面回折格子は、曲面基板にルーリングエンジン等の機械で刻印する方法で回折格子の型を作製し、刻印したパターンを樹脂、金属等に転写することで、曲面回折格子を製造していた。
曲面回折格子の作製方法として、特開2014−134568号公報(特許文献1)には、ホログラフィック露光法により、凹面基板上に回折格子のレジストパターンを形成して、反応性イオンビームを一の点、もしくは一の線から照射して、エッチングすることで鋸歯形状の回折格子パターンを有する凹面ブレーズ型回折格子を作製する方法が開示されている。
特開昭61−72202号公報(特許文献2)には、樹脂、金属薄膜等の柔軟な材料に回折格子パターンを形成し、それを所定の曲率に湾曲した基板に貼り付けたものを型とする。この型を硬化前の液状の曲面回折格子材料と接触させて、硬化させることで曲面回折格子を作製する。
特開平8−29610号公報(特許文献3)では、柔軟性のある基板の上に反応硬化型樹脂を用いたレプリカ層(回折格子部分)を積層し、反応硬化型樹脂の硬化収縮を利用して平面回折格子を曲面化している。
特開平9−5509号公報(特許文献4)では、平面回折格子基板をシリコン樹脂のような可撓性材料に転写し、それを曲面基板に固定して、曲面回折格子の型を形成している。
特開2010−25723号公報(特許文献5)では、シリコン基板を水素雰囲気下で高温加熱することで、シリコン基板を所望の形に塑性変形させ、それを多数積層することで作製したX線反射体を備えるX線反射装置が開示されている。
特開2014−134568号公報 特開昭61−72202号公報 特開平8−29610号公報 特開平9−5509号公報 特開2010−25723号公報
上記回折格子の製造方法において、曲面基板にルーリングエンジン等の機械で刻印する方法で回折格子の型を作製すると、刻印ツールの角度が一定であるため、曲面基板の中心部、端部において、鋸歯形状の回折格子パターンに浅い部分、深い部分が形成される。
特許文献1に開示されている半導体プロセスを用いた曲面回折格子の製造方法では、任意の曲面基板に対して、フォトリソグラフィによるレジストの回折格子パターンを正確に作製することが難しく、曲面上へのイオンエッチングでは、回折格子パターンの形状ばらつきが発生しやすい。特許文献2から4に記載されている曲面回折格子の型を作製する技術では、いずれも回折格子パターンを曲面上に形成する段階で柔軟性のある部材を用いているため、曲面回折格子への転写時にパターン精度が低下する。特に、特許文献4では、シリコン系樹脂のような可撓性材料に転写して、それを曲面基板に固定して、曲面回折格子の型を形成し、曲面回折格子に転写、作製しているが、可撓性材料を用いているため、パターン精度の低下、曲面回折格子の転写、剥離時の型の引張りによる型のパターン崩れがあり寿命が短い。また、特許文献5には、シリコン基板を塑性変形させる方法が記載されているが、高温、水素雰囲気下では、シリコン製の回折格子のパターンも平滑化してしまう。シリコン製平面回折格子を曲面化するには、弾性変形では、破損してしまうため、塑性変形を用いる必要があり、転位線の発生、また、曲面の固定基板への固定において、ボイド等が発生して、面精度が低下してしまう。
上記課題に鑑み、本発明は以下の特徴を有する。すなわち、本発明の曲面回折格子の型の製造方法は、金属製の平面基板上に、回折格子パターンを形成する工程と、
当該平面基板における回折格子パターンを形成した面とは反対側の面に第1の接合材料を形成する工程と、
前記第1の接合材料と共晶させる第2の接合材料を曲面基板上に成膜する工程と、
前記平面基板を、前記曲面基板および凹面基板で挟み込み、前記凹面基板側から荷重を加える工程、を含む。
また、本発明の曲面回折格子は、平面基板上に、回折格子パターンを形成した平面回折格子基板を曲面状に変形させた曲面回折格子の型を金属または樹脂に転写したものである。
また、本発明の光学装置は、平面基板上に、回折格子パターンを形成した平面回折格子基板を曲面状に変形させた曲面回折格子の型を金属または樹脂に転写した曲面回折格子と、光源と、スリットと、集光素子と、検出器を備えている。
本発明によれば、平面基板上に機械刻印、半導体プロセスで回折格子パターンを作製するため、特定の角度の鋸歯形状を持った回折格子パターンの形状ばらつきを抑制して作製できる。この平面回折格子を曲面に変形させて、曲面固定基板に実装することで、曲面基板の全面において、特定の角度の鋸歯形状を持った回折格子パターンを備えた曲面回折格子を作製することができる。この特定の角度の鋸歯形状を持った回折格子パターンを備えた曲面回折格子を光学装置に搭載することで、回折効率を向上でき、かつ迷光(ノイズ)を低減することができ、かつ光学素子の部品点数が少なく、低コストの光学装置を作製することができる。
本発明の曲面回折格子を用いた光学装置の概略図。 本発明の曲面回折格子(球面回折格子)の型を示す斜視図。 本発明の曲面回折格子(トロイド回折格子)の型を示す斜視図。 本発明の第1実施形態に係る曲面回折格子の型の製造方法を示す図。 本発明の第2実施形態に係る曲面回折格子の型の製造方法を示す図。 本発明の第3実施形態に係る曲面回折格子の型の製造方法を示す図。 本発明の第4実施形態に係る曲面回折格子の型の製造方法を示す図。 本発明の曲面回折格子の製造方法を示す図。
以下に、本発明に係る実施形態について図面を用いて説明する。
本発明の光学装置について、図1を用いて説明する。光学装置1は、化学物質、生体物質などにおいて、物質の化学結合に特有の波長の光を選択的に吸収して、濃度測定、物質同定に使用される。図1に示すように、光学装置1は、光源11、スリット12、14、回折格子13、集光素子15、検出器17を備えている。光源11から照射された光は、スリット12を介して、回折格子13に照射されて、回折格子13において分光される。分光された光は、スリット14、集光素子15を介して、試料16に入射して、検出器17で波長の吸収(減衰)を計測する。ここで、回折格子13を回転させることで、特定の波長の光を試料16に照射する。回折格子13を曲面化することで、光学装置1のミラー、集光素子などの光学素子を簡略化することができ、部品点数を減らすことができる。
曲面回折格子には、球面回折格子、トロイド回折格子があり、具体的な形状について、図2、図3を用いて説明する。なお、図2、図3は、球面回折格子、およびトロイド回折格子の型について説明した図であり、この型を金属や樹脂に転写することで、光を分光、集光する凹面形状の回折格子を作製する。
本発明の球面回折格子の型について、図2を用いて説明する。球面回折格子は、一様の曲率を有する球面を有する回折格子である。曲面回折格子の型2は、回折格子パターン21を形成した金属製曲面回折格子26、曲面固定基板23とから構成される。金属製曲面回折格子26と曲面固定基板23とは、金属共晶接合、樹脂接合等で固定される。この曲面回折格子の型2を樹脂、金属薄膜に転写することで、凹型の曲面回折格子を作製する。
トロイド回折格子は、球面回折格子と異なりx、yの軸方向で曲率の異なるトロイド面を有する回折格子である。図3に示すように、曲面回折格子の型2は、回折格子パターン21を形成した金属製曲面回折格子26、曲面固定基板23とから構成される。金属製平面回折格子を曲面に変形させて、曲面固定基板23上に実装して、金属製曲面回折格子26とするため、軸方向で曲率の異なるトロイド面への実装が可能である。金属製曲面回折格子26と曲面固定基板23とは、金属共晶接合、樹脂接合等で固定される。この曲面回折格子の型2を樹脂、金属薄膜に転写することで、凹型の曲面回折格子を作製する。
次に上記曲面回折格子の製法について説明する。以下の複数の製法は、上記球面回折格子や、トロイド回折格子に代表される曲面回折格子の製造方法に用いることができる。
本発明の第1の実施形態における曲面回折格子の型2の製造方法について、図4を用いて説明する。平面の金属基板上に機械刻印により、鋸歯形状を持った回折格子パターン21を形成して、金属製平面回折格子基板20を形成する(図4中(a))。金属製平面回折格子基板20の回折格子パターン21を形成した面の反対面に接合材料である半田22を蒸着、もしくは印刷により成膜する(図4中(b))。半田22と共晶させる接合材料24を曲面固定基板23の金属製回折格子基板20を実装する面にスパッタ、もしくは蒸着で成膜する(図4中(c))。金属製平面回折格子基板20の回折格子パターン21を形成した面を凹面基板25側に、半田22を形成した面を曲面固定基板23側に設置する(図4中(d))。真空雰囲気下で、接合材料の共晶点以上の温度、および荷重を印加して、金属製平面回折格子基板20の回折格子パターン21の形成面を凹面基板25に倣わせると伴に、半田22と曲面固定基板23の接合材料24とを共晶反応させて、実装する(図4中(e))。荷重を印加した状態で冷却させて、半田22と接合材料24とを固相化させた後、凹面基板25を除去することで、金属製曲面回折格子基板26を半田22と接合材料24とを介して、曲面固定基板23上に実装する(図4中(f))。金属製曲面回折格子基板26の外周部を除去することで、曲面回折格子の型2を形成する(図4中(g))。金属製平面回折格子基板20を凹面基板25に倣わせて曲面に変形させることで、回折格子パターン21を形成した面は、凹面基板25の面精度となる。また、半田22と接合材料24とは共晶点以上の温度においては、液相状態であるため、金属製平面回折格子20の厚さばらつき、曲面固定基板23の面精度の影響を吸収することができる。
機械による刻印、もしくは半導体プロセス(フォトリソグラフィ、エッチング)により、回折格子パターンを金属の平面基板上に形成した金属製平面回折格子、または機械による刻印、もしくは半導体プロセスにより、回折格子パターンを形成した平面回折格子を金属の平面基板に転写して、金属製平面回折格子を作製する。金属の平面基板への平面回折格子の回折格子パターンの転写においては、スパッタリング、蒸着、めっきを用いる。これらの金属製平面回折格子を曲面に変形させて、曲面固定基板に実装することで、曲面回折格子の型を作製する。この曲面回折格子の型を、金属膜、樹脂に転写させて、曲面回折格子を作製する。
機械による刻印により平面基板上に回折格子パターンを作製すると、刻印ツールの角度が一定であるため、平面基板の全面において、特定の角度を持った鋸歯形状の回折格子パターンを、形状ばらつきを抑制して、形成することができる。また、半導体プロセスにより平面基板上に回折格子パターンを作製すると、曲面上へのフォトリソグラフィ、エッチングと比較して、特定の角度を持った鋸歯形状の回折格子パターンを、形状ばらつきを抑制して、形成しやすい。これらの方法で作製した平面回折格子基板を曲面に変形させて、曲面固定基板に実装するため、曲面全面において、特定の角度を持った鋸歯形状の回折格子パターンを持った曲面回折格子の型を作製することができる。
金属製平面回折格子の曲面への変形、曲面固定基板への実装においては、金属製平面回折格子を、高い面精度を有する凹面基板と凸面の曲面固定基板とで挟み込み、荷重、温度を印加して、金属製曲面回折格子を作製する。金属製平面回折格子の回折格子パターンを形成した面を凹面基板に倣わせることで、金属製平面回折格子の基板厚さばらつき、金属製曲面回折格子と曲面固定基板とを固定する接合材料の厚さばらつき、曲面固定基板の面精度等の影響なく、曲面回折格子の面精度を向上させることができる。金属製平面回折格子を凹面基板と凸面の曲面固定基板とで挟み込み、荷重を印加して、曲面に変形させたときに、回折格子パターンの変形、潰れ等が懸念されるが、凹面基板から回折格子パターンにかかる荷重は、回折格子パターンの稜線方向へと分散されるため、変形、潰れなく、曲面回折格子の型を作製できる。また、金属製平面回折格子の曲面への変形、曲面固定基板への実装においては、金属材料であるため、シリコン、石英等の結晶性材料の曲面への塑性変形で生じる転位線の発生を抑制することが可能である。また、金属材料を適用することで、曲面回折格子へのパターン転写時に型の熱変形が小さく、精度を向上できるとともに、剥離時の引張りに対しても変形なく、型から剥離できるため、型の寿命は向上する。
本発明の第2の実施形態における曲面回折格子の型3の製造方法について、図5を用いて説明する。平面基板上に機械刻印により、鋸歯形状を持った回折格子パターン31を形成して、平面回折格子基板30を形成する(図5中(a))。回折格子パターン31を形成した面に、シード膜を形成した後、電解めっきにより、金属材料を積層する(図5中(b))。平面回折格子基板30からシード膜をエッチングで除去して、金属材料を剥離させて、金属製平面回折格子37を形成する(図5中(c))。ここで、機械刻印で作製した平面回折格子基板30を金属材料に転写、剥離した金属製平面回折格子37を適用することで、機械刻印で作製した平面回折格子基板30を繰り返し使用して、金属製平面回折格子37を作製することができる。金属製平面回折格子基板37の回折格子パターン31を形成した面の反対面に接合材料である半田32を蒸着、もしくは印刷により成膜する(図5中(d))。半田32と共晶させる接合材料34を曲面固定基板33の金属製回折格子基板37を実装する面にスパッタ、もしくは蒸着で成膜する(図5中(e))。金属製平面回折格子基板37の回折格子パターン31を形成した面を凹面基板35側に、半田32を形成した面を曲面固定基板33側に設置する(図5中(f))。真空雰囲気下で、接合材料の共晶点以上の温度、および荷重を印加して、金属製平面回折格子基板37の回折格子パターン31の形成面を凹面基板35に倣わせると伴に、半田32と曲面固定基板34の接合材料34とを共晶反応させて、実装する(図5中(g))。荷重を印加した状態で冷却させて、半田32と接合材料34とを固相化させた後、凹面基板35を除去することで、金属製曲面回折格子基板36を半田32と接合材料34とを介して、曲面固定基板33上に実装する(図5中(h))。金属製曲面回折格子基板36の外周部を除去することで、曲面回折格子の型3を形成する(図5中(i))。金属製平面回折格子基板37を凹面基板35に倣わせて曲面に変形させることで、回折格子パターン31を形成した面は、凹面基板35の面精度となる。また、半田32と接合材料34とは共晶点以上の温度においては、液相状態であるため、金属製平面回折格子37の厚さばらつき、曲面固定基板33の面精度の影響を吸収することができる。
本発明の第3の実施形態における曲面回折格子の型4の製造方法について、図6を用いて説明する。平面の金属基板上に半導体プロセス(フォトリソグラフィ、エッチング)により、鋸歯形状を持った回折格子パターン41を形成して、金属製平面回折格子基板40を形成する(図6中(a))。ここで、半導体プロセス(フォトリソグラフィ、エッチング)を適用することで、機械刻印による金属製平面回折格子40の作製と比較して、短時間での作製が可能である。金属製平面回折格子基板40の回折格子パターン41を形成した面の反対面に接合材料である半田42を蒸着、もしくは印刷により成膜する(図6中(b))。半田42と共晶させる接合材料44を曲面固定基板43の金属製回折格子基板40を実装する面にスパッタ、もしくは蒸着で成膜する(図6中(c))。金属製平面回折格子基板40の回折格子パターン41を形成した面を凹面基板45側に、半田42を形成した面を曲面固定基板43側に設置する(図6中(d))。真空雰囲気下で、接合材料の共晶点以上の温度、および荷重を印加して、金属製平面回折格子基板40の回折格子パターン41の形成面を凹面基板45に倣わせると伴に、半田42と曲面固定基板43の接合材料44とを共晶反応させて、実装する(図6中(e))。荷重を印加した状態で冷却させて、半田42と接合材料44とを固相化させた後、凹面基板45を除去することで、金属製曲面回折格子基板46を半田42と接合材料44とを介して、曲面固定基板43上に実装する(図6中(f))。金属製曲面回折格子基板46の外周部を除去することで、曲面回折格子の型4を形成する(図6中(g))。金属製平面回折格子基板40を凹面基板45に倣わせて曲面に変形させることで、回折格子パターン21を形成した面は、凹面基板45の面精度となる。また、半田42と接合材料44とは共晶点以上の温度においては、液相状態であるため、金属製平面回折格子40の厚さばらつき、曲面固定基板43の面精度の影響を吸収することができる。
本発明の第4の実施形態における曲面回折格子の型5の製造方法について、図7を用いて説明する。平面基板上にフォトリソグラフィにより、レジスト(樹脂)で鋸歯形状を持った回折格子パターン58を形成して、平面回折格子基板50を形成する(図7中(a))。回折格子パターン58を形成した面に、シード膜を形成した後、電解めっきにより、金属材料を積層する(図7中(b))。平面回折格子基板50から金属材料を剥離させることで、鋸歯形状の回折格子パターン51を有する金属製平面回折格子57を形成する(図7中(c))。ここで、フォトリソグラフィでの平面回折格子基板50の作製は、機械刻印と比較して、短時間で作製でき、かつ平面回折格子50から金属製平面回折格子57を剥離する際に、レジスト(樹脂)を溶解させることで、容易に剥離させることができる。金属製平面回折格子基板57の回折格子パターン51を形成した面の反対面に接合材料である半田52を蒸着、もしくは印刷により成膜する(図7中(d))。半田52と共晶させる接合材料54を曲面固定基板53の金属製回折格子基板50を実装する面にスパッタ、もしくは蒸着で成膜する(図7中(e))。金属製平面回折格子基板57の回折格子パターン51を形成した面を凹面基板55側に、半田52を形成した面を曲面固定基板53側に設置する(図7中(f))。真空雰囲気下で、接合材料の共晶点以上の温度、および荷重を印加して、金属製平面回折格子基板57の回折格子パターン51の形成面を凹面基板55に倣わせると伴に、半田52と曲面固定基板53の接合材料54とを共晶反応させて、実装する(図7中(g))。荷重を印加した状態で冷却させて、半田52と接合材料54とを固相化させた後、凹面基板25を除去することで、金属製曲面回折格子基板56を半田52と接合材料54とを介して、曲面固定基板53上に実装する(図7中(h))。金属製曲面回折格子基板56の外周部を除去することで、曲面回折格子の型5を形成する(図7中(i))。金属製平面回折格子基板57を凹面基板55に倣わせて曲面に変形させることで、回折格子パターン51を形成した面は、凹面基板55の面精度となる。また、半田52と接合材料54とは共晶点においては、液相状態であるため、金属製平面回折格子57の厚さばらつき、曲面固定基板23の面精度の影響を吸収することができる。
実施例1〜4記載の曲面回折格子の型を用いて、曲面回折格子6を製造する方法について、実施例1記載の曲面回折格子の型2を例に、図8を用いて説明する。なお、実施例2〜4記載の曲面回折格子の型3、4、5についても同様の製造方法で曲面回折格子6を作製する。
鋸歯形状の回折格子パターン21を有する金属製曲面回折格子基板26を曲面固定基板23に半田22、接合材料24を介して、実装した曲面回折格子の型2(図8中(a))の回折格子パターン21側の表面に、剥離層、反射膜61を形成する(図8中(b))。反射膜61上に液状の硬化樹脂62、固定基板63を設置する(図8中(c))。樹脂が硬化した後、曲面回折格子の型2から、反射面61、樹脂62、固定基板63を外すことで、曲面回折格子6を製造する(図8中(d))。なお、樹脂の代わりに柔軟性を有する金属膜を用いてもよい。また、曲面回折格子の型2を用いて、ナノインプリント等の技術により、樹脂62に回折格子パターン21を転写した後、その表面に反射膜61を成膜しても良い。
この曲面回折格子6を、光学装置1に搭載することにより、光源11から照射された光を、曲面回折格子6(13)での分光性能(回折効率)を向上でき、かつ迷光(ノイズ)を低減できるため、波長成分が一定値に近い分光光を試料16に照射できる光学装置1を実現できる。これにより、試料16の吸収スペクトルを、厳密に測定することが可能となる。
1 光学装置
11 光源
12、14 スリット
13 曲面回折格子
15 集光レンズ
16 試料
17 検出器
2、3、4、5 曲面回折格子の型
20、40 金属製平面回折格子基板
30、50 平面回折格子基板
21、31、41、51 回折格子パターン
22、32、42、52 半田
23、33、43、53 曲面固定基板
24、34、44、54 接合材料
25、35、45、55 凹面基板
26、36、46、56 金属製曲面回折格子基板
37、57 金属製平面回折格子基板
6 曲面回折格子
61 反射膜
62 樹脂
63 固定基板

Claims (12)

  1. 金属製の平面基板上に、回折格子パターンを形成する工程と、
    当該平面基板における回折格子パターンを形成した面とは反対側の面に第1の接合材料を形成する工程と、
    前記第1の接合材料と共晶させる第2の接合材料を曲面基板上に成膜する工程と、
    前記平面基板を、前記曲面基板および凹面基板で挟み込み、前記凹面基板側から荷重を加える工程、を含むことを特徴とする、曲面回折格子の型の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記平面基板上に回折格子パターンを形成する工程を機械加工により行うことを特徴とする、曲面回折格子の型の製造方法。
  3. 請求項1において、
    前記平面基板上に回折格子パターンを形成する工程をフォトリソグラフィおよびエッチングにより行うことを特徴とする、曲面回折格子の型の製造方法。
  4. 請求項1において、
    前記回折格子パターンが鋸歯形状であることを特徴とする曲面回折格子の型の製造方法。
  5. 請求項1において、回折格子パターンが形成された平面基板は、
    別の平面基板上に回折格子パターンを形成し、前記別の平面基板の回折格子パターンを形成した面に基板材料を積層し、前記基板材料を剥離して、前記基板材料に回折格子パターンを転写することにより製造することを特徴とする曲面回折格子の型の製造方法。
  6. 請求項5において、
    別の平面基板上に回折格子パターンを形成する工程を機械加工により行うことを特徴とする、曲面回折格子の型の製造方法。
  7. 請求項5において、
    別の平面基板上に回折格子パターンを形成する工程をフォトリソグラフィおよびエッチングにより行うことを特徴とする、曲面回折格子の型の製造方法。
  8. 請求項5において、
    前記回折格子パターンが鋸歯形状であることを特徴とする曲面回折格子の型の製造方法。
  9. 請求項5において、
    前記基板材料が金属であることを特徴とする曲面回折格子の型の製造方法。
  10. 請求項1〜9のいずれかの方法により製造した曲面回折格子の型を用いた曲面回折格子の製造方法であって、
    曲面回折格子の型の回折格子パターン側の表面に、剥離層および反射膜を形成する工程と、
    前記反射膜上に硬化樹脂を介して固定基板を設ける工程を含む曲面回折格子の製造方法。
  11. 請求項1〜9のいずれかの方法により製造した曲面回折格子の型を用いた曲面回折格子の製造方法であって、
    曲面回折格子の型の回折格子パターン側の表面に、剥離層および反射膜を形成する工程と、
    前記反射膜上に金属膜を介して固定基板を設ける工程を含む曲面回折格子の製造方法。
  12. 請求項1〜9のいずれかの方法により製造した曲面回折格子の型を用いた曲面回折格子の製造方法であって、
    曲面回折格子の型を用いて、樹脂へ前記回折格子パターンを転写する工程と、
    樹脂の表面に反射膜を成膜する工程を含むことを特徴とする曲面回折格子の製造方法。
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