JP6509947B2 - 車両状態再現システム、車両状態再現方法及び車両状態再現プログラム - Google Patents

車両状態再現システム、車両状態再現方法及び車両状態再現プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6509947B2
JP6509947B2 JP2017112264A JP2017112264A JP6509947B2 JP 6509947 B2 JP6509947 B2 JP 6509947B2 JP 2017112264 A JP2017112264 A JP 2017112264A JP 2017112264 A JP2017112264 A JP 2017112264A JP 6509947 B2 JP6509947 B2 JP 6509947B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection signal
change
input
control signal
vehicle state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2017112264A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018205193A (ja
Inventor
創 元木
創 元木
駿一 赤松
駿一 赤松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2017112264A priority Critical patent/JP6509947B2/ja
Publication of JP2018205193A publication Critical patent/JP2018205193A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6509947B2 publication Critical patent/JP6509947B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本開示は、作動機器に対する制御信号又は車両機器の制御に供されるセンサの検出信号を変更することで作動機器の状態を再現するための、車両状態再現システム、車両状態再現方法及び車両状態再現プログラムに関する。
車両のエンジンコントロールユニット等の供試体を駆動するシミュレーション用の擬似信号を発生する擬似信号発生装置が知られている。このような擬似信号発生装置として、擬似信号のパラメータに関するデータを記憶する記憶と、記憶部に記憶されているデータに基づいて擬似信号を出力する擬似信号発生部と、記憶部に記憶されているデータの設定、変更を行う入力部とを有するものが公知である(特許文献1)。この擬似信号発生装置では、供試体が出力するエンジンアクチュエータ駆動信号をオシロスコープ等の波形観測装置によって観測できるようになっており、この波形観測によって供試体のチェックを行うことができる。また、擬似信号発生装置が入力部を有していることにより、パラメータに関するデータ(一定のパラメータ値及び/又はパラメータ変化パターン)の初期設定を行うことができる。そのため、過渡的状態における供試体のチェックができるうえ、実際のエンジンでは設定不可能な条件でコントロールユニットを駆動することができる。
特開平5−288115号公報
しかしながら、特許文献1記載の擬似信号発生装置は、擬似信号によってエンジンコントロールユニット等の供試体を駆動し、その出力信号を観測して供試体のチェックを行えるものの、その出力信号によって実際の車両がどうような挙動を示すかを観察することはできない。
本発明は、このような背景に鑑み、制御装置が出力する制御信号や制御装置の制御に供されるセンサの検出信号を変更することで作動機器の所定の状態を再現し、車両が示す挙動を観察可能とすることで、自動車整備士の教育や車両開発等に役立つようにすることを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明のある実施形態は、制御装置(10)により制御される作動機器(4、5、6、7)の状態を再現するための車両状態再現システム(1、101)であって、前記制御装置から前記作動機器に向けて送られた制御信号(C)を入力される制御信号入力部(41)と、前記制御信号に対する変更内容を特定するための制御信号変更指令(MC)を入力操作するための少なくとも1つの入力デバイス(30、130)と、前記制御信号変更指令を入力される変更指令入力部(44)と、前記制御信号を前記制御信号変更指令の変更内容に従って変更制御信号(C')に変更する制御信号変更部(45)と、前記変更制御信号を前記作動機器に向けて出力する制御信号出力部(46)と、前記作動機器の動作に関連する車両状態を検出する少なくとも1つの第1センサ(11)の検出信号(D)を入力される検出信号入力部(42)と、少なくとも1つの前記第1センサの検出信号を、ユーザに対して表示すべき表示信号(S)として出力する表示信号出力部(62、162)と、前記表示信号をユーザに対して表示する少なくとも1つの表示デバイス(27、28、31)とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、ユーザは、入力デバイスの操作によって制御装置が出力する制御信号を変更し、変更制御信号によって作動機器が制御されたときの実際の車両の挙動や表示デバイスに示される車両状態を観察することができる。このように、作動機器の不調状態や故障状態を再現して、そのときの車両状態を観察できるため、自動車整備士の教育や車両開発等に役立てることができる。
また、上記構成において、少なくとも1つの前記入力デバイス(30)が、前記制御信号変更指令(MC)を無線通信にて送信する第1無線送信部(32)を備え、前記変更指令入力部(44)が、前記制御信号変更指令を無線通信にて受信する第1無線受信部(43)を備えるとよい。
この構成によれば、遠隔地にいるユーザが作動機器の不調状態や故障状態を実車に再現できる。そのため、教育指導等のためにユーザが実車の現場に行かなくても、変更制御信号によって作動機器が制御されたときの車両の挙動や表示デバイスに表示される車両状態を他のユーザに観察させることができる。
また、上記構成において、前記入力デバイス(30、130)の属性又は前記入力デバイスを操作するユーザの属性を判別し、判別した属性に応じて前記制御信号変更指令(MC)の変更内容を制限する制御信号変更指令制限部(70、170)を更に備えるとよい。
この構成によれば、スキルの低いユーザ等が入力デバイスの操作によって好ましくない作動機器の状態を再現することや、許可されていないユーザの誤操作等によって作動機器が好ましくない状態に再現されることを防止できる。
また、上記構成において、前記表示信号出力部(62、162)が、前記表示信号(S)を無線通信にて送信する第2無線送信部(63、163)を備え、少なくとも1つの前記表示デバイス(27、28、31)が、前記表示信号を無線通信にて受信する第2無線受信部(29、33)を備えるとよい。
この構成によれば、作動機器の不調状態や故障状態を実車に再現したときの車両状態を遠隔地にいるユーザに提示できる。そのため、教育指導等のために自動車整備士等のユーザが実車の現場に集まらなくても、作動機器状態の再現による教育を行うことができる。
また、上記構成において、前記検出信号入力部(42)は、前記作動機器(4、5、6、7)の制御に供される車両状態を検出する少なくとも1つの第2センサ(11、12)の検出信号(D)を入力させ、少なくとも1つの前記入力デバイス(30、130)は、少なくとも1つの前記第2センサの検出信号に対する変更内容を特定するための検出信号変更指令(MD)を入力操作可能であり、前記変更指令入力部(44)は、前記検出信号変更指令を入力させ、少なくとも1つの前記第2センサの検出信号を前記検出信号変更指令に従って変更検出信号(D')に変更する検出信号変更部(47)と、前記変更検出信号を前記制御装置(10)に向けて出力する検出信号出力部(48)とを更に備えるとよい。
この構成によれば、ユーザは、入力デバイスの操作によって作動機器の制御に供される第2センサの検出信号を変更し、変更検出信号に基づいて作動機器が制御されたときの実際の車両の挙動や表示デバイスに示される車両状態を観察することができる。このように、第2センサの不調状態や故障状態を再現して、そのときの車両状態を観察できるため、自動車整備士の教育や車両開発等に役立てることができる。
また、上記構成において、前記表示信号出力部(162)は、少なくとも1つの前記第2センサ(11、12)の前記変更検出信号(D')を前記表示信号(S)として出力するとよい。
この構成によれば、作動機器の制御に供される第2センサの状態を表示デバイスで視覚的に確認しながら、そのときの車両状態を観察することができる。そのため、再現した第2センサの状態と車両状態との因果関係の理解をより深めることができる。
また、上記構成において、前記入力デバイス(30、130)の属性又は前記入力デバイスを操作するユーザの属性を判別し、判別した属性に応じて前記検出信号変更指令(MD)の変更内容を制限する検出信号変更指令制限部(70、170)を更に備えるとよい。
この構成によれば、スキルの低いユーザ等が入力デバイスの操作によって好ましくない第2センサの状態を再現することや、許可されていないユーザの誤操作等によって第2センサが好ましくない状態に再現されることを防止できる。
また、課題を解決するために、本発明のある実施形態は、制御装置(10)により制御される作動機器(4、5、6、7)の状態を再現するための車両状態再現システム(1、101)であって、前記作動機器の制御に供される車両状態を検出する第2センサ(11、12)の検出信号(D)及び、前記作動機器の動作に関連する車両状態を検出する少なくとも1つの第1センサ(11)の検出信号を入力される検出信号入力部(42)と、前記第2センサの検出信号に対する変更内容を特定するための検出信号変更指令(MD)を入力操作するための少なくとも1つの入力デバイス(30、130)と、前記検出信号変更指令を入力される変更指令入力部(44)と、前記第2センサの検出信号を前記検出信号変更指令の変更内容に従って変更検出信号(D')に変更する検出信号変更部(47)と、前記変更検出信号を前記制御装置に向けて出力する検出信号出力部(48)と、少なくとも1つの前記第1センサの検出信号を、ユーザに対して表示すべき表示信号(S)として出力する表示信号出力部(62、162)と、前記表示信号をユーザに対して表示する少なくとも1つの表示デバイス(27、28、31)とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、ユーザは、入力デバイスの操作によって第2センサが検出する検出信号を変更し、変更検出信号に基づいて作動機器が制御されたときの実際の車両の挙動や表示デバイスに示される車両状態を観察することができる。このように、第2センサの不調状態や故障状態を再現して、そのときの車両状態を観察できるため、自動車整備士の教育や車両開発等に役立てることができる。
また、上記構成において、前記表示信号出力部(162)が、前記制御装置(10)から前記作動機器(4、5、6、7)に送られる制御信号(C)を前記表示信号(S)として出力するとよい。
この構成によれば、第2センサが変更検出信号を検出する状態となったときに、制御装置が作動機器に対して送る制御信号がどのように変化するか観察することができる。
また、課題を解決するために、本発明のある実施形態は、制御装置(10)により制御される作動機器(4、5、6、7)の状態を再現するための車両状態再現方法であって、前記制御装置から前記作動機器に向けて送られた制御信号(C)をコンピュータ(15、25、115)の制御信号入力部(41)に入力させ、前記制御信号に対する変更内容を特定するための制御信号変更指令(MC)を少なくとも1つの入力デバイス(30、130)を用いて入力操作し、前記制御信号変更指令を前記コンピュータの変更指令入力部(44)に入力させ、前記コンピュータの制御信号変更部(45)に、前記制御信号を前記制御信号変更指令の変更内容に従って変更制御信号(C')に変更させ、前記変更制御信号を前記コンピュータの制御信号出力部(46)から前記作動機器に向けて出力させ、前記作動機器の動作に関連する車両状態を検出する少なくとも1つの第1センサ(11)の検出信号(D)を前記コンピュータの検出信号入力部(42)に入力させ、少なくとも1つの前記第1センサの検出信号を、ユーザに対して表示すべく少なくとも1つの表示デバイス(27、28、31)に表示させることを特徴とする。
この構成によれば、ユーザは、入力デバイスの操作によって制御装置が出力する制御信号を変更し、変更制御信号によって作動機器が制御されたときの実際の車両の挙動や表示デバイスに示される車両状態を観察することができる。このように、作動機器の不調状態や故障状態を再現して、そのときの車両状態を観察できるため、自動車整備士の教育や車両開発等に役立てることができる。
また、課題を解決するために、本発明のある実施形態は、制御装置(10)により制御される作動機器(4、5、6、7)の状態を再現するための車両状態再現方法であって、前記作動機器の制御に供される車両状態を検出する第2センサ(11、12)の検出信号(D)をコンピュータ(15、25、115)の検出信号入力部(42)に入力させ、前記第2センサの検出信号に対する変更内容を特定するための検出信号変更指令(MD)を少なくとも1つの入力デバイス(30、130)を用いて入力操作し、前記検出信号変更指令を前記コンピュータの変更指令入力部(44)に入力させ、前記コンピュータの検出信号変更部(47)に、前記第2センサの検出信号を前記検出信号変更指令の変更内容に従って変更検出信号(D')に変更させ、前記変更検出信号を前記コンピュータの検出信号出力部(48)から前記制御装置に向けて出力させ、前記作動機器の動作に関連する車両状態を検出する少なくとも1つの第1センサ(11)の検出信号を前記コンピュータの前記検出信号入力部に入力させ、少なくとも1つの前記第1センサの検出信号を、ユーザに対して表示すべく少なくとも1つの表示デバイス(27、28、31)に表示させることを特徴とする。
この構成によれば、ユーザは、入力デバイスの操作によって第2センサが検出する検出信号を変更し、変更検出信号に基づいて作動機器が制御されたときの実際の車両の挙動や表示デバイスに示される車両状態を観察することができる。
また、課題を解決するために、本発明のある実施形態は、制御装置(10)により制御される作動機器(4、5、6、7)の状態を再現するための車両状態再現プログラムであって、前記制御装置から前記作動機器に向けて送られ、制御信号入力部(41)に入力した制御信号(C)を、変更内容を特定するために変更指令入力部(44)に入力された制御信号変更指令(MC)に従って変更制御信号(C')に変更するステップ(ST3、ST36)と、前記変更制御信号を前記作動機器に向けて出力するステップ(ST4、ST37)と、前記作動機器の動作に関連する車両状態を検出する少なくとも1つの第1センサ(11)の検出信号(D)を、ユーザに対して表示すべき表示信号(S)として出力するステップ(ST22)とを、コンピュータ(15、25、115)に実行させることを特徴とする。
この構成によれば、入力デバイスの操作によって制御装置が出力する制御信号がユーザによって変更されたときに、変更制御信号によって作動機器が制御されたときの実際の車両の挙動や表示デバイスに示される車両状態をユーザに観察させることができる。
また、課題を解決するために、本発明のある実施形態は、制御装置(10)により制御される作動機器(4、5、6、7)の状態を再現するための車両状態再現プログラムであって、前記作動機器の制御に供される車両状態を検出する第2センサ(11、12)の検出信号(D)を、変更内容を特定するために変更指令入力部(44)に入力された検出信号変更指令(MD)に従って変更検出信号(D')に変更するステップ(ST13、ST46)と、前記変更検出信号を前記制御装置に向けて出力するステップ(ST14、ST47)と、前記作動機器の動作に関連する車両状態を検出する少なくとも1つの第1センサ(11)の検出信号を、ユーザに対して表示すべき表示信号(S)として出力するステップ(ST22)とを、コンピュータ(15、25、115)に実行させることを特徴とする。
この構成によれば、入力デバイスの操作によって第2センサが検出する検出信号がユーザによって変更されたときに、変更検出信号に基づいて作動機器が制御されたときの実際の車両の挙動や表示デバイスに示される車両状態をユーザに観察させることができる。
このように本発明によれば、制御装置が出力する制御信号や制御装置の制御に供されるセンサの検出信号を変更することで作動機器の所定の状態を再現し、車両が示す挙動を観察可能とすることで、自動車整備士の教育や車両開発等に役立たせることができる。
第1実施形態に係る車両状態再現システムの概略図 図1に示される車両状態再現装置の外観を示す斜視図 図1に示される車両状態再現装置の接続構造を示す概略図 図1に示される車両状態再現システムの機能ブロック図 図1に示される車両状態再現システムで用いられる(A)ランク情報、(B)ランクに応じた許容操作情報、(C)ランク分け情報、の各情報テーブルの例を示す図 図1に示される受講者用の端末の入力操作画面の例を示す図 図1に示される受講者用の端末の入力操作画面の他の例を示す図 図1に示される講師用の端末の入力操作画面の例を示す図 インジェクタ制御信号の変更例を示す図 第1実施形態に係る制御信号の変更処理手順を示すフローチャート 第1実施形態に係る検出信号の変更処理手順を示すフローチャート 第1センサの検出信号の処理手順を示すフローチャート 第2実施形態に係る車両状態再現システムの機能ブロック図 第2実施形態に係る制御信号の変更処理手順を示すフローチャート 第2実施形態に係る検出信号の変更処理手順を示すフローチャート
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
まず、図1〜図12を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る車両状態再現システム1の概略図である。図1に示されるように、自動車2には、駆動源としてエンジン3が搭載されている。エンジン3には、燃焼室に供給する燃料を噴射するインジェクタ4や、燃焼室内の混合気を着火する点火プラグに高圧電流を流すイグニッションコイル(以下、IGコイル5という。)等の、被制御型の作動機器が設けられている。また、自動車2には、フューエルポンプ6や排気再循環バルブ(以下、EGRバルブ7(Exhaust Gas Recirculation valve)という。)等の被制御型の作動機器も搭載されている。なお、本明細書において被制御型の作動機器とは、動作を制御される電動モータや電磁弁等の制御機器や、これらの制御機器によって駆動されるアクチュエータを意味するものであり、乗員によって操作される操作部材や、制御を伴わずに駆動されるセンサ等を含まない。以下、車両に搭載される被制御型の作動機器を単に作動機器といい、インジェクタ4、IGコイル5、フューエルポンプ6及びEGRバルブ7を、総称してこれらの作動機器という。
自動車2には、これらの作動機器の動作を制御する制御装置であるパワーコントロールモジュール(以下、PCM10という。)が搭載されている。また、自動車2には、エンジン3のクランクシャフトの回転角を検出するクランク角センサ11、エンジン3に供給される吸気量を検出するMAFセンサ12(Mass Air Flow sensor)(エアフローメータともいう。)等の各種のセンサが取り付けられている。
これらの作動機器は、ハーネス13によってPCM10に接続されており、PCM10から制御信号Cを送られる。また、クランク角センサ11及びMAFセンサ12に加え、自動車2に設けられた各種のセンサも、ハーネス13によってPCM10に接続されている。クランク角センサ11及びMAFセンサ12の検出信号Dは、ハーネス13を介してPCM10に送られ、これらの作動機器のうちの少なくとも1つの制御に利用される。PCM10は、これらの作動機器に対する制御信号Cを生成し、ハーネス13を介してこれらの作動機器を制御する。
これらの作動機器、及びクランク角センサ11及びMAFセンサ12とPCM10との間(ハーネス13上)には、これらの作動機器の状態を再現するための車両状態再現装置15が設けられている。また、PCM10には出力端子が設けられており、自動車2の状態を診断するための診断装置25が出力端子に連結されたケーブル26によって接続されている。診断装置25は、コンピュータの一種であり、PCM10から出力される車両状態を示す表示信号Sを受け取り、車両状態をディスプレイ27に表示する。診断装置25は、自動車ディーラー等に備えられる汎用品であってよい。
車両状態再現装置15及び診断装置25はそれぞれ無線通信機能を有している。車両状態再現装置15は、無線通信機能を有する操作用の端末30を使用して操作することが可能である。診断装置25は、無線通信機能を有する表示デバイスに車両状態を表示させることが可能である。ここで、無線通信機能は、装置自体が有する無線通信部によって実現される必要はなく、有線で接続されたコンピュータの無線通信機能を利用して実現されてもよい。
車両状態再現装置15を操作するための端末30は1つである必要はない。本実施形態では、車両状態再現システム1が、作動機器やセンサの故障によって車両が示す挙動を自動車整備士等の受講者に理解させるための教育システムとして利用される。そのため、車両状態再現装置15は、講師用の端末30と、受講者用の複数の端末30とによって操作可能となっている。また、これらの端末30は、無線通信機能を利用して、診断装置25が送信した、ユーザに対して表示すべき車両状態を示す表示信号Sを受信して車両状態をディスプレイ31に表示することが可能である。
これらの端末30は、タブレット型コンピュータやノートパソコン、スマートフォン等の汎用コンピュータであってよい。本実施形態の端末30は、タッチパネル式のディスプレイ31を備えた汎用タブレット型コンピュータであり、専用のプログラムに従って動作することで、入力操作画面や車両状態表示画面をディスプレイ31に表示可能である。入力操作画面が表示されたディスプレイ31では、制御信号Cに対する変更内容を特定するための制御信号変更指令MCや、検出信号Dに対する変更内容を特定するための検出信号変更指令MDを入力可能である。即ち、これらの端末30は、制御信号変更指令MCや検出信号変更指令MDを入力操作するための入力デバイスをなし、且つ、車両状態表示画面を表示する表示デバイスをなす。
更なる表示デバイスとして、診断装置25が送信した車両状態を示す表示信号Sを受信して車両状態を大画面に表示する表示専用の大型ディスプレイ28が用いられてもよい。図示例では、大型ディスプレイ28が第2無線受信部29を備えており、表示信号Sを無線通信にて受信する。
図2は、図1に示される車両状態再現装置15の外観を示す斜視図である。図2に示されるように、車両状態再現装置15は、入力ポート16及び出力ポート17が設けられた筐体18と、筐体18内に収められた、CPUやROM、RAM、無線通信器等を備えた電子回路基板19とを有するコンピュータである。車両状態再現装置15には電源コード20が接続されており、筐体18には電源スイッチ21や動作状態を示すLED表示部22が設けられている。車両状態再現装置15は、電源コード20から電力を供給された状態で電源スイッチ21がオンに操作されることにより起動し、ROMに記憶されたプログラムを実行する。
図3は、図1に示される車両状態再現装置15の接続構造((A)は接続前、(B)は接続後)を示す概略図である。図3(A)に示されるように、車両状態再現装置15の接続前は、PCM10は、純正ハーネス13Aを介してセンサや作動機器と接続されている。純正ハーネス13Aは、複数のワイヤー13Bと、複数のワイヤー13BのPCM10側の一端に設けられた純正コネクタ13Cとを有しており、純正コネクタ13Cを介してPCM10に設けられた純正ソケット10Aに接続されている。
図3(B)に示されるように、車両状態再現装置15は、専用の簡易接続用ハーネス13Dを用いてハーネス13上に介装される。簡易接続用ハーネス13Dは、複数のワイヤー13Bと、複数のワイヤー13Bの一端に設けられ、純正コネクタ13Cを接続させる簡易接続ソケット13Eと、複数のワイヤー13Bの他端に設けられ、純正ソケット10Aに接続される簡易接続コネクタ17Fとを有しており、純正ソケット10Aと純正ソケット10Aから取り外した純正コネクタ13Cとの間に設けられる。
簡易接続用ハーネス13Dのワイヤー13Bのうち、故障状態を例えば擬似的に再現しようとしている作動機器(本実施形態では、インジェクタ4、IGコイル5、フューエルポンプ6及びEGRバルブ7)に接続されるワイヤー13Bは、簡易接続コネクタ17F側が車両状態再現装置15の入力ポート16に接続され、簡易接続ソケット13E側が車両状態再現装置15の出力ポート17に接続され得るように2本に分割されている。また、簡易接続用ハーネス13Dのワイヤー13Bのうち、故障状態を再現しようとしているセンサ(本実施形態では、クランク角センサ11及びMAFセンサ12)のワイヤー13Bは、簡易接続ソケット13E側が車両状態再現装置15の入力ポート16に接続され、簡易接続コネクタ17F側が車両状態再現装置15の出力ポート17に接続され得るように2本に分割されている。
このような専用の簡易接続用ハーネス13Dを用いることにより、純正ハーネス13Aを切断することなく、車両状態再現装置15をハーネス13上に容易に取り付け、ハーネス13上から車両状態再現装置15を容易に取り外して元の状態(図3(A)の状態)に戻すことができる。
図4は、図1に示される車両状態再現システム1の機能ブロック図である。図4に示されるように、PCM10によって生成され、インジェクタ4、IGコイル5、フューエルポンプ6(図1)及びEGRバルブ7(図1)に向けた送られた制御信号Cは、車両状態再現装置15の制御信号入力部41(入力ポート16)に入力される。PCM10によって制御される作動機器のうち、故障状態を再現しようとしていない他の作動機器(図示省略)に向けてPCM10から送られた制御信号Cは、車両状態再現装置15に入力されず作動機器に直接入力される。
また、クランク角センサ11及びMAFセンサ12の検出信号Dは、車両状態再現装置15の検出信号入力部42(入力ポート16)に入力される。作動機器の制御に供される車両状態を検出するセンサ(以下、第2センサという。)のうち、故障状態を再現しようとしているクランク角センサ11及びMAFセンサ12以外の他の第2センサの検出信号Dは、PCM10に直接入力される。他の第2センサとしては、例えば、アクセルペダルの踏込量(以下、アクセル開度という)を検出するアクセル開度センサや、車速を検出する車速センサがある。
クランク角センサ11は、故障状態を再現しようとしている作動機器や、故障状態を再現しようとしている第2センサの故障に起因して変化を引き起こされる車両状態を検出するセンサ、即ち、作動機器の動作に関連する車両状態を検出するセンサ(以下、第1センサという。)でもある。即ち、クランク角センサ11は、第2センサであると共に第1センサでもある。クランク角センサ11以外の他の第1センサの検出信号Dは、PCM10に直接入力される。他の第1センサには、例えば、排気中の酸素濃度と未燃ガス濃度とからエンジン3内の燃焼空燃比を検出するLAFセンサ(Linear Air-Fuel ratio sensor)がある。
車両状態再現装置15は、端末30から無線通信にて送信された制御信号変更指令MCや検出信号変更指令MDを受信する第1無線受信部43を備えた変更指令入力部44を備えている。各端末30は、制御信号変更指令MCや検出信号変更指令MDを無線通信にて送信する第1無線送信部32と、診断装置25が送信した表示信号Sを無線通信にて受信する第2無線受信部33とを備えている。変更指令入力部44に入力された制御信号変更指令MCや検出信号変更指令MDはメモリに記憶され、新しい制御信号変更指令MCや検出信号変更指令MDが入力されると、メモリに記憶された対応する制御信号変更指令MC又は検出信号変更指令MDは更新される。
制御信号入力部41に入力した制御信号Cは、制御信号変更部45において、制御信号変更指令MCの変更内容に従って変更制御信号C'に変更される。制御信号変更指令MCが入力されていない(メモリに記憶されていない)ときは、制御信号変更部45は制御信号Cを変更しない。制御信号変更部45において変更された変更制御信号C'、或いは変更されなかった制御信号Cは、制御信号Cとして車両状態再現装置15の制御信号出力部46(出力ポート17)からインジェクタ4やIGコイル5等に向けて出力される。インジェクタ4やIGコイル5等は、制御信号Cによって動作を制御される。
検出信号入力部42に入力した検出信号Dは、検出信号変更部47において、検出信号変更指令MDの変更内容に従って変更検出信号D'に変更される。検出信号変更指令MDが入力されていない(メモリに記憶されていない)ときは、検出信号変更部47は検出信号Dを変更しない。検出信号変更部47において変更された変更検出信号D'、或いは変更されなかった検出信号Dは、検出信号Dとして車両状態再現装置15の検出信号出力部48(出力ポート17)からPCM10に向けて出力される。
PCM10は、検出信号出力部48から出力された検出信号Dや他の第1センサから出力された検出信号Dが入力される検出信号入力部51を備えており、検出信号入力部51に入力された検出信号Dに基づいて、インジェクタ4やIGコイル5等に対する制御信号Cを制御部52において生成する。生成された制御信号Cは、制御信号出力部53から対応する作動機器に向けて出力される。
また、PCM10は、検出信号入力部51に入力された検出信号Dを出力するための検出信号出力部54(上記出力端子)を備えている。検出信号出力部54には、上記のように診断装置25がケーブル26によって接続されている。例えばクランク角センサ11のように検出信号変更指令MDに従って検出信号Dを変更されている第2センサの検出信号Dは、変更検出信号D'が検出信号Dとして検出信号出力部54から出力される。
診断装置25は、PCM10からケーブル26を介して検出信号Dを入力される検出信号入力部61と、検出信号Dをユーザに対して表示すべき表示信号Sとして出力する表示信号出力部62とを備えている。ディスプレイ27は、表示信号出力部62に有線接続されており、表示信号出力部62から送られた表示信号Sを表示する。表示信号出力部62は、表示信号Sを無線通信にて送信する第2無線送信部63を備えている。第2無線送信部63から無線送信された表示信号Sは、各端末30が備える第2無線受信部33によって受信され、各端末30が備えるディスプレイ31に表示される。
各端末30は、車両状態再現システム1のホストコンピュータ70と無線通信可能とされている。ホストコンピュータ70は、プログラムに従って動作すると共に、各端末30と直接或いはネットワークを介して通信する。ホストコンピュータ70は、アクセスする端末30或いはアクセスする端末30を操作するユーザごとにID(ユーザ識別情報)を付与し、IDとユーザの属性とを対応付けた情報を記憶する。ユーザの属性情報は、例えば、知識や技能、経験年数等の属性と、これらに応じて設定されたランク情報であってよい。また、ホストコンピュータ70は、車両状態再現装置15に入力可能な操作と属性との関係を定めた情報をマップ或いはテーブル形式で記憶しており、アクセスする端末30又はユーザのIDを判別し、車両状態再現装置15に対する操作権限を付与する(許可する)と共に、上記マップを参照して、IDに対応する属性に応じた入力操作画面や車両状態表示画面を端末30のディスプレイ31に表示させる。IDの属性に応じた入力操作画面は、属性に応じて入力可能な操作の種類や変更可能な操作の程度が異なっており、操作者は表示された操作のみについて許容された程度内にて入力操作可能である。即ち、ホストコンピュータ70は、判別した属性に応じて制御信号変更指令MCの変更内容を制限する制御信号変更指令制限部として機能すると共に、判別した属性に応じて検出信号変更指令MDの変更内容を制限する検出信号変更指令制限部として機能する。
図5は、図1に示される車両状態再現システムで用いられる(A)ランク情報、(B)ランクに応じた許容操作情報、(C)ランク分け情報、の各情報テーブルの例を示す図である。図5(A)に示されるように、この例では、知識が80/100以上、且つ技能が80/100以上、且つ経験が7年未満の属性を有するユーザは、ランクIに分類される。知識が80/100以上、且つ技能が80/100以上、且つ経験が7年未満の属性を有するユーザは、ランクIIに分類される。知識が50/100以上80/100未満、且つ技能が50/100以上80/100未満の属性を有するユーザは、ランクIIIに分類される。知識が50/100未満、且つ技能が50/100未満の属性を有するユーザは、ランクIVに分類される。
図5(B)に示されるように、ランクに応じて許容される操作は、例えば次のように設定される。教習・回答・指導の各操作は、ランクIの属性を有するユーザのみに許容される。受講・問い合わせの各操作は、ランクI〜IVの属性を有する全てのユーザに許容される一方、ランクIIの属性を有するユーザには小さな操作制限が課され、ランクIII及びIVの属性を有するユーザには比較的大きな操作制限が課される。自習操作は、ランクI〜IIIの属性を有するユーザに許容され、ランクIIの属性を有するユーザには小さな操作制限が課され、ランクIII及びIVの属性を有するユーザには比較的大きな操作制限が課される。
図5(C)に示されるように、例えば、ユーザはるおは、知識が100、技能が95、経験が10年の属性を有しているため、ランクIに分類され、図5(B)のランクIに応じた操作を許容される。ユーザなつこは、知識が80、技能が80、経験が6年の属性を有しているため、ランクIIに分類され、図5(B)のランクIIに応じた操作を許容される。ユーザおきおは、知識が70、技能が50、経験が3年の属性を有しているため、ランクIIIに分類され、図5(B)のランクIIIに応じた操作を許容される。ユーザふゆこは、知識情報なし、技能情報なし、経験情報なしの属性とされているため、ランクIVに分類され、図5(B)のランクIVに応じた操作を許容される。
これらの許可、許容情報は、常時、付与、設定することも可能であり、講義のときに所定時間に限ったかたちで一時的に付与、設定することも可能である。これらの許可、許容に関する情報の記憶場所は、ホストコンピュータ70内に限られず、車両状態再現装置15内の記憶部であってもよい。また、各端末30内の記憶部であってもよく、それらのデータベースと連携するかたちで各端末30自体が操作権限を付与し、画面表示を制御するものであってもよい。
図6は、図1に示される受講者用の端末30の入力操作画面の例を示す図である。図6に示されるように、この入力操作画面は、信号を変更すべきモジュール(作動機器及び第2センサ)を選択するための「モジュール選択」画面である。画面上部にはプルダウンメニューから選択された車両状態窓71(ダイアログボックス)に、「失火一般」が表示されている。その下には、「故障選択」窓72が表示されており、列挙された故障の中から故障を選択できるようになっている。図示例では、「00 正常」、「01 インジェクタ詰まり」、「02 インジェクタ漏れ」及び「03 IGコイル故障」が表示されており、これらの中から故障を選択できる。「故障選択」窓72の下部には、「車両状態」窓73があり、選択されている故障として「01 インジェクタ詰まり」が表示されている。この入力操作画面では、故障の種類を入力可能である一方、故障の程度は入力できない。
図7は、図1に示される受講者用の端末30の入力操作画面の他の例を示す図である。図7に示されるように、この入力操作画面は、図6と同様にモジュール選択画面である。一方、画面上部の車両状態窓71には、「スタート後に熱で故障発生」と表示され、その下の「故障選択」窓72には、選択可能な各種故障が列挙されている。図示例では、「00 正常」、「01 MAFセンサ故障」、「02 フューエルポンプ動作不良」及び「03 クランク角センサ故障」が「故障選択」窓72に表示されており、これらの中から故障を選択可能である。「故障選択」窓72の下部にある「車両状態」窓73には、選択されている故障として「01 MAFセンサ故障」が表示されている。この入力操作画面においても、故障の程度は入力できない。
図8は、図1に示される講師用の端末30の入力操作画面の例を示す図である。図8に示されるように、この入力操作画面では、左上に「インジェクタ故障」窓74が、右上に「MAFセンサ故障」窓75が表示されている。また、この入力操作画面では、左下の上段に「EGR故障」窓76が、左下の下段に「フューエルポンプ故障」窓77が、右下の上段に「クランク角センサ故障」窓78が、右下の下段に「IGコイル故障」窓79が表示されている。
「インジェクタ故障」窓74には、詳細設定として「詰まり」と「漏れ」とが選択可能に表示されている。図示例では、詳細設定にて「漏れ」が選択されており、「インジェクタ故障」窓74の下部に表示された目盛付きの入力バー80にて、漏れ故障の程度として「稼働率」を入力できるようになっている。ここで、漏れ故障の稼働率とは、噴射すべき予定の燃料噴射量に対する漏れ燃料量(過剰燃料量)の比率である。図示例では、漏れ故障の最大稼働率は50%に設定されており、0%から50%の範囲の中で選択されている稼働率(34%)を示す「34/50」が、「インジェクタ故障」窓74の左上に表示されている。
「インジェクタ故障」窓74の詳細設定にて「詰まり」が設定されると、「インジェクタ故障」窓74の下部に表示された詰まり故障用の目盛付きの入力バー80にて、詰まり故障の程度として「稼働率」を入力できるようになる。ここで、詰まり故障の稼働率とは、噴射すべき予定の燃料噴射量に対する不足燃料量の比率である。詰まり故障の稼働率は、例えば、漏れ故障と同様にその最大値が50%に設定され、0%から50%の範囲の中で「稼働率」を入力できる。
図9は、インジェクタ4に対する制御信号Cの変更例を示す図であり、(A)は変更前の制御信号Cを示し、(B)は変更後の制御信号C(変更制御信号C')を示している。図9(A)に示されるように、車両状態再現装置15によるインジェクタ故障の再現前の制御信号Cは、クランクシャフトが2回転するごとに、クランク角に応じた所定のタイミングで燃料噴射を意味する「1」の信号がPCM10から出力され、車両状態再現装置15に入力される。
図6に示される受講者用の端末30の入力操作画面、又は図8に示される講師用の端末30の入力操作画面にて、インジェクタ4の詰まり故障が入力(選択)された場合には、入力したインジェクタ4への制御信号Cが車両状態再現装置15において図9(B)に示されるように変更される。この例では、実際に噴射される燃料の量が設定された稼働率の分だけ不足するように、燃料噴射を意味する「1」の信号が間引きされる。これにより、正常に動作するインジェクタ4を用いたまま、インジェクタ4が詰まった状態を再現することができる。
図示は省略するが、インジェクタ4の漏れ故障が入力された場合には、入力したインジェクタ4への制御信号Cは、実際に噴射される燃料の量が設定された稼働率をもって過剰になるように車両状態再現装置15において変更される。具体的には、燃料噴射を意味する「1」の信号の出力期間が設定された稼働率の分だけ長くなるように変更される。これにより、正常に動作するインジェクタ4を用いたまま、インジェクタ4に漏れが生じた状態を再現することができる。
図8に示されるように、「MAFセンサ故障」窓75には、MAFセンサ12の検出値である空気流量のタイムチャート81が横軸を時間軸にして表示されている。「MAFセンサ故障」窓75では、タイムチャート81の下方に表示された目盛付きの入力バー80にて、センサ故障の程度である「増幅率」を入力できるようになっている。入力バー80の右側には、選択されている増幅率が表示されている。図示例では、センサ故障の増幅率の程度は、30%(減幅)から150%(増幅)に設定されており、その範囲の中で選択されている増幅率である90%が表示されている。この状態では、MAFセンサ12の実際の検出値に90%を乗算した値(変更検出値)が空気流量の検出値としてタイムチャート81に表示される。
「EGR故障」窓76の上部には、EGRバルブ7の固着故障の切替操作部として「ON」と「OFF」とが選択可能に表示されている。「EGR故障」窓76では、下部に表示された目盛付きの入力バー80にて、固着故障の程度として「バルブリフト量」を入力できるようになっている。EGRバルブ7のリフト量は、そのリフト量を制御する電圧に関する数値で示され、全閉の0(0mm)から全開の3000(リフト長5mm)の間で設定でき、図示例では選択されているバルブリフト量である1605が入力バー80の右側に表示されている。
「フューエルポンプ故障」窓77では、表示された目盛付きの入力バー80にて、フューエルポンプ6の故障程度として稼働率を入力できるようになっている。フューエルポンプ6の稼働率は、正常運転時の燃料吐出量に対する実際の吐出量の比率であり、0から1(100%)に設定可能とされている。図示例では、選択されているフューエルポンプ6の稼働率を示す0.75が入力バー80の右側に表示されている。
「クランク角センサ故障」窓78では、表示された目盛付きの入力バー80にて、クランク角センサ11の故障程度として稼働率を入力できるようになっている。クランク角センサ11の稼働率は、クランクシャフトが2回転する間に検出されるべきパルス数である1020に対する、パルスを間引いて減少させたパルス数の比率であり、1000/1200から1020/1200の範囲の中で選択できるようになっている。図示例では、選択されている稼働率を示す1019/1020が、入力バー80の右側に表示されている。
「IGコイル故障」窓79では、表示された目盛付きの入力バー80にて、IGコイル5の故障程度として稼働率を入力できるようになっている。IGコイル5の稼働率は、IGコイル5を50回点火すべきクランクシャフトの回転数において、実際にIGコイル5を点火させる回数であり(即ち、50/50は故障なし)、0〜50/50の範囲の中で選択できるようになっている。図示例では、選択されている稼働率を示す46/50が入力バー80の右側に表示されている。
図7に示される受講者用の端末30の入力操作画面、又は図8に示される講師用の端末30の入力操作画面にて、クランク角センサ11やMAFセンサ12などの第2センサの故障が入力された場合には、車両状態再現装置15に入力したセンサの検出信号Dが、車両状態再現装置15において変更される。例えば、MAFセンサ12の増幅率が90%に選択された場合には、上記のようにMAFセンサ12の検出値が90%に変更される。クランク角センサ11の稼働率が1019/1020に設定された場合には、クランク角センサ11から出力されるパルスが1020回ごとに1つ間引きされる。このように検出信号Dを変更することにより、正常に動作する第2センサを用いたまま、第2センサに故障が発生した状態を再現することができる。
図示は省略するが、端末30の車両状態表示画面では、クランク角センサ11やLAFセンサ等、作動機器の動作に関連する車両状態を検出する第1センサの検出信号Dが表示される。検出信号Dは、その検出値である数値を表示されてもよく、履歴がわかるようにタイムチャート形式で検出値を表示されてもよい。車両状態表示画面では、作動機器や第2センサが故障状態になったときに、故障によって変化を引き起こされた車両状態を観察することができる。
図10は、第1実施形態に係る制御信号Cの変更処理手順を示すフローチャートである。車両状態再現装置15は、電源がONにされると以下の制御信号変更処理を開始する。車両状態再現装置15は、まず、制御信号Cが入力されたか否かを判定し(ステップST1)、制御信号Cが入力されていない場合(No)、何ら処理を行うことなく上記手順を繰り返す。制御信号Cが入力された場合(ステップST1:Yes)、車両状態再現装置15は、制御信号変更指令MCが入力されているか否か、即ちメモリに制御信号変更指令MCが記憶されているか否かを判定する(ステップST2)。メモリに制御信号変更指令MCが記憶されている場合(ステップST2:Yes)、車両状態再現装置15は、制御信号変更指令MCの変更内容に従って制御信号Cを変更制御信号C'に変更し(ステップST3)、変更制御信号C'を制御信号Cとして作動機器に向けて出力し(ステップST4)、上記手順を繰り返す。一方、メモリに制御信号変更指令MCが記憶されていない場合(ステップST2:No)、車両状態再現装置15は、制御信号Cを変更することなくそのまま作動機器に向けて出力し(ステップST4)、上記手順を繰り返す。
図11は、第1実施形態に係る検出信号Dの変更処理手順を示すフローチャートである。車両状態再現装置15は、電源がONにされると以下の検出信号変更処理を開始する。車両状態再現装置15は、まず、検出信号Dが入力されたか否かを判定し(ステップST11)、検出信号Dが入力されていない場合(No)、何ら処理を行うことなく上記手順を繰り返す。検出信号Dが入力された場合(ステップST11:Yes)、車両状態再現装置15は、検出信号変更指令MDが入力されているか否か、即ちメモリに検出信号変更指令MDが記憶されているか否かを判定する(ステップST12)。メモリに検出信号変更指令MDが記憶されている場合(ステップST12:Yes)、車両状態再現装置15は、検出信号変更指令MDの変更内容に従って検出信号Dを変更検出信号D'に変更し(ステップST13)、変更検出信号D'を検出信号Dとして作動機器に向けて出力し(ステップST14)、上記手順を繰り返す。一方、メモリに検出信号変更指令MDが記憶されていない場合(ステップST12:No)、車両状態再現装置15は、検出信号Dを変更することなくそのまま作動機器に向けて出力し(ステップST14)、上記手順を繰り返す。
図12は、第1センサの検出信号Dの処理手順を示すフローチャートである。診断装置25は、電源がONにされると以下の検出信号処理を開始する。診断装置25は、まず、第1センサの検出信号Dが入力されたか否かを判定し(ステップST21)、検出信号Dが入力されていない場合(No)、何ら処理を行うことなく上記手順を繰り返す。検出信号Dが入力された場合(ステップST21:Yes)、診断装置25は、検出信号Dをそのまま表示信号Sとしてディスプレイ27や各端末30に向けて出力し(ステップST22)、上記手順を繰り返す。
次に、このように構成された車両状態再現システム1の作用効果について説明する。
図4に示されるように、車両状態再現システム1は、PCM10からインジェクタ4、IGコイル5、フューエルポンプ6、EGRバルブ7等の作動機器に向けて送られた制御信号Cを入力される制御信号入力部41と、制御信号Cに対する変更内容を特定するための制御信号変更指令MCを入力操作するための少なくとも1つの端末30と、制御信号変更指令MCを入力される変更指令入力部44と、制御信号Cを制御信号変更指令MCの変更内容に従って変更制御信号C'に変更する制御信号変更部45と、変更制御信号C'を作動機器に向けて出力する制御信号出力部46と、作動機器の動作に関連する車両状態を検出するクランク角センサ11やLAFセンサ等の少なくとも1つの第1センサの検出信号Dを入力される検出信号入力部42と、少なくとも1つの第1センサの検出信号Dを、ユーザに対して表示すべき表示信号Sとして出力する表示信号出力部62と、表示信号Sをユーザに対して表示する少なくとも1つのディスプレイ27、31又は大型ディスプレイ28(図1)とを備える。これにより、ユーザは、端末30の操作によってPCM10が出力する制御信号Cを変更し、変更制御信号C'によって作動機器が制御されたときの実際の自動車2の挙動や表示デバイス(27、28、31)に示される車両状態を観察することができる。このように、作動機器の不調状態や故障状態を再現して、そのときの車両状態を観察できるため、自動車整備士の教育や車両開発等に役立てることができる。
少なくとも1つの端末30は、制御信号変更指令MCを無線通信にて送信する第1無線送信部32を備え、変更指令入力部44は、制御信号変更指令MCを無線通信にて受信する第1無線受信部43を備えている。これにより、遠隔地にいるユーザが作動機器の不調状態や故障状態を実車に再現することができる。そのため、教育指導等のためにユーザが実車の現場に行かなくても、変更制御信号C'によって作動機器が制御されたときの自動車2の挙動や表示デバイス(27、28、31)に表示される車両状態を他のユーザに観察させることができる。
車両状態再現システム1は、端末30の属性又は端末30を操作するユーザの属性を判別し、判別した属性に応じて制御信号変更指令MCの変更内容を制限する制御信号変更指令制限部として機能するホストコンピュータ70を備えている。これにより、スキルの低いユーザ等が端末30の操作によって好ましくない作動機器の状態を再現することや、許可されていないユーザの誤操作等によって作動機器が好ましくない状態に再現されることを防止できる。
表示信号出力部62は、表示信号Sを無線通信にて送信する第2無線送信部63を備え、少なくとも1つの表示デバイス(27、28、31)は、表示信号Sを無線通信にて受信する第2無線受信部33を備えている。これにより、作動機器の不調状態や故障状態を実車に再現したときの車両状態を遠隔地にいるユーザに提示することができる。そのため、教育指導等のために自動車整備士等のユーザが実車の現場に集まらなくても、作動機器状態の再現による教育を行うことができる。
検出信号入力部42は、作動機器の制御に供される車両状態を検出するクランク角センサ11やMAFセンサ12、アクセル開度センサ、車速センサ等の少なくとも1つの第2センサの検出信号Dを入力させ、少なくとも1つの端末30は、少なくとも1つの第2センサの検出信号Dに対する変更内容を特定するための検出信号変更指令MDを入力操作可能であり、変更指令入力部44は、検出信号変更指令MDを入力させる。そして、車両状態再現システム1は、少なくとも1つの第2センサの検出信号Dを検出信号変更指令MDに従って変更検出信号D'に変更する検出信号変更部47と、変更検出信号D'をPCM10に向けて出力する検出信号出力部48とを備えている。これらにより、ユーザは、端末30の操作によって作動機器の制御に供される第2センサの検出信号Dを変更し、変更検出信号D'に基づいて作動機器が制御されたときの実際の自動車2の挙動や表示デバイス(27、28、31)に示される車両状態を観察することができる。このように、第2センサの不調状態や故障状態を再現して、そのときの車両状態を観察できるため、自動車整備士の教育や車両開発等に役立てることができる。
表示信号出力部62は、少なくとも1つの第2センサの変更検出信号D'を表示信号Sとして出力する。これにより、作動機器の制御に供される第2センサの状態を表示デバイス(27、28、31)で視覚的に確認しながら、そのときの車両状態を観察することができる。そのため、再現した第2センサの状態と車両状態との因果関係の理解をより深めることができる。
ホストコンピュータ70は、判別した属性に応じて検出信号変更指令MDの変更内容を制限する検出信号変更指令制限部としても機能する。これにより、スキルの低いユーザ等が端末30の操作によって好ましくない第2センサの状態を再現することや、許可されていないユーザの誤操作等によって第2センサが好ましくない状態に再現されることを防止できる。
また、車両状態再現システム1は、作動機器の動作に関連する車両状態を検出する少なくとも1つの第1センサの検出信号D及び、作動機器の制御に供される車両状態を検出する第2センサの検出信号Dを入力される検出信号入力部42と、第2センサの検出信号Dに対する変更内容を特定するための検出信号変更指令MDを入力操作するための少なくとも1つの端末30と、検出信号変更指令MDを入力される変更指令入力部44と、第2センサの検出信号Dを検出信号変更指令MDの変更内容に従って変更検出信号D'に変更する検出信号変更部47と、変更検出信号D'をPCM10に向けて出力する検出信号出力部48と、少なくとも1つの第1センサの検出信号Dを、ユーザに対して表示すべき表示信号Sとして出力する表示信号出力部62と、表示信号Sをユーザに対して表示する少なくとも1つの表示デバイス(27、28、31)とを備える。これにより、ユーザは、端末30の操作によって第2センサが検出する検出信号Dを変更し、変更検出信号D'に基づいて作動機器が制御されたときの実際の自動車2の挙動や表示デバイス(27、28、31)に示される車両状態を観察することができる。このように、第2センサの不調状態や故障状態を再現して、そのときの車両状態を観察できるため、自動車整備士の教育や車両開発等に役立てることができる。
本実施形態の車両状態再現方法は、PCM10から作動機器に向けて送られた制御信号Cを制御信号入力部41に入力させ、制御信号Cに対する変更内容を特定するための制御信号変更指令MCを少なくとも1つの端末30を用いて入力操作し、制御信号変更指令MCを変更指令入力部44に入力させ、制御信号変更部45に、制御信号Cを制御信号変更指令MCの変更内容に従って変更制御信号C'に変更させ、変更制御信号C'を制御信号出力部46から作動機器に向けて出力させ、作動機器の動作に関連する車両状態を検出する少なくとも1つの第1センサの検出信号Dを検出信号入力部42に入力させ、少なくとも1つの第1センサの検出信号Dを、ユーザに対して表示すべく少なくとも1つの表示デバイス(27、28、31)に表示させる。これにより、ユーザは、端末30の操作によってPCM10が出力する制御信号Cを変更し、変更制御信号C'によって作動機器が制御されたときの実際の自動車2の挙動や表示デバイス(27、28、31)に示される車両状態を観察することができる。このように、作動機器の不調状態や故障状態を再現して、そのときの車両状態を観察できるため、自動車整備士の教育や車両開発等に役立てることができる。
また、本実施形態の車両状態再現方法は、PCM10により制御される作動機器の制御に供される車両状態を検出する第2センサの検出信号Dを検出信号入力部42に入力させ、第2センサの検出信号Dに対する変更内容を特定するための検出信号変更指令MDを少なくとも1つの端末30を用いて入力操作し、検出信号変更指令MDを変更指令入力部44に入力させ、検出信号変更部47に、第2センサの検出信号Dを検出信号変更指令MDの変更内容に従って変更検出信号D'に変更させ、変更検出信号D'を検出信号出力部48からPCM10に向けて出力させ、作動機器の動作に関連する車両状態を検出する少なくとも1つの第1センサの検出信号Dを検出信号入力部42に入力させ、少なくとも1つの第1センサの検出信号Dを、ユーザに対して表示すべく少なくとも1つの表示デバイス(27、28、31)に表示させる。これにより、ユーザは、端末30の操作によって第2センサが検出する検出信号Dを変更し、変更検出信号D'に基づいて作動機器が制御されたときの実際の自動車2の挙動や表示デバイス(27、28、31)に示される車両状態を観察することができる。
本実施形態の車両状態再現プログラムは、図10及び図12に示されるように、PCM10から作動機器に向けて送られ、制御信号入力部41に入力した制御信号Cを、変更内容を特定するために変更指令入力部44に入力された制御信号変更指令MCに従って、変更制御信号C'に変更するステップST3と、変更制御信号C'を作動機器に向けて出力するステップST4と、作動機器の動作に関連する車両状態を検出する少なくとも1つの第1センサの検出信号Dを、ユーザに対して表示すべき表示信号Sとして出力するステップST22とを、コンピュータである車両状態再現装置15及び診断装置25に実行させる。これにより、端末30の操作によってPCM10が出力する制御信号Cがユーザによって変更されたときに、変更制御信号C'によって作動機器が制御されたときの実際の自動車2の挙動や表示デバイス(27、28、31)に示される車両状態をユーザに観察させることができる。
また、本実施形態の車両状態再現プログラムは、図11及び図12に示されるように、作動機器の制御に供される車両状態を検出する第2センサの検出信号Dを、変更内容を特定するために変更指令入力部44に入力された検出信号変更指令MDに従って、変更検出信号D'に変更するステップST13と、変更検出信号D'をPCM10に向けて出力するステップST14と、作動機器の動作に関連する車両状態を検出する少なくとも1つの第1センサの検出信号Dを、ユーザに対して表示すべき表示信号Sとして出力するステップST22とを、コンピュータある車両状態再現装置15及び診断装置25に実行させる。これにより、端末30の操作によって第2センサが検出する検出信号Dがユーザによって変更されたときに、変更検出信号D'に基づいて作動機器が制御されたときの実際の自動車2の挙動や表示デバイス(27、28、31)に示される車両状態をユーザに観察させることができる。
≪第2実施形態≫
次に、図13〜図15を参照して本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図13は、第2実施形態に係る車両状態再現システム101の機能ブロック図である。図13に示されるように、本実施形態では、ホストコンピュータ70(図4)の機能の一部及び診断装置25(図4)の機能が車両状態再現装置115に備わっている点で第1実施形態と相違する。以下、具体的に説明する。
本実施形態の車両状態再現装置115は、変更指令入力部44に入力した制御信号変更指令MC及び検出信号変更指令MDに対する変更内容を制限する変更指令制限部170を備えている。変更指令制限部170は、変更指令入力部44に入力した制御信号変更指令MCや検出信号変更指令MDに含まれるID情報からこれらの指令の送信元の属性を判別し、判別した属性に応じて許容される変更内容が設定されたマップを参照して、属性ごとに設定された制限内の変更内容になるようにこれらの指令の変更内容を制限する。変更指令制限部170は、制限後の変更内容を示す変更制御信号変更指令MC'及び変更検出信号変更指令MD'を、メモリに上書きすることで対応する制御信号変更部45又は検出信号変更部47に提供する。
また、車両状態再現装置115は、制御信号入力部41に入力した制御信号C、制御信号変更部45によって変更された変更制御信号C'、検出信号入力部42に入力した検出信号D、及び検出信号変更部47によって変更された変更検出信号D'を、表示信号Sとして出力する表示信号出力部162を有している。表示信号出力部162は、第2無線送信部163を備えている。表示信号出力部162から出力されたこれらの信号は、有線接続されたディスプレイ27に表示されると共に、第2無線送信部163から無線通信にて送信される。第2無線送信部163から無線送信された表示信号Sは、第2無線受信部29を備える無線通信可能な表示専用の大型ディスプレイ28や、第2無線受信部33を備える無線通信可能な端末30に表示される。
そのため、第1実施形態ではPCM10に接続されていた他の第1センサの検出信号Dも、本実施形態では車両状態再現装置115の検出信号入力部42に入力し、車両状態再現装置115の表示信号出力部162から表示信号Sとして出力される。
図示例では、他の第2センサの検出信号Dも、車両状態再現装置115の検出信号入力部42に入力しており、検出信号出力部48からPCM10に送られている。他の例では、他の第2センサの検出信号Dは、車両状態再現装置115を経由することなくPCM10に直接送られてもよい。
また、本実施形態では、車両状態再現装置115に制御信号変更指令MCや検出信号変更指令MDを入力するための変更指令入力デバイス130が、車両状態再現装置115の変更指令入力部44に直接接続されている。これらの変更指令入力デバイス130及びディスプレイ27は、車両状態再現システム1を教育システムとして利用する場合に例えば講師用として利用するとよい。或いは、自動車2を実際に走行させながら車両状態を観察する際に、これらの変更指令入力デバイス130及びディスプレイ27を搭乗者用として利用してもよい。
図14は、第2実施形態に係る制御信号Cの変更処理手順を示すフローチャートである。車両状態再現装置115は、電源がONにされると以下の制御信号変更処理を開始する。車両状態再現装置115は、まず、制御信号変更指令MCが入力しているか否かを判定する(ステップST31)。制御信号変更指令MCが入力している場合(ステップST31:Yes)、制御信号変更指令MCに含まれる送信元のIDからユーザの属性を判定し(ステップST32)、判定した属性に応じて制御信号変更指令MCの変更内容を制限する(ステップST33)。この際、車両状態再現装置115は、制限内であった変更内容を特定する制御信号変更指令MC(或いは、制限した変更内容を特定する変更制御信号変更指令MC')をメモリに記憶する。制御信号変更指令MCが入力していない場合(ステップST31:No)、車両状態再現装置115は、ステップST32及びステップST33の処理を行わない。
その後、車両状態再現装置115は、制御信号Cが入力されたか否かを判定し(ステップST34)、制御信号Cが入力されていない場合(No)、何ら処理を行うことなく上記手順を繰り返す。制御信号Cが入力された場合(ステップST34:Yes)、車両状態再現装置115は、制御信号変更指令MCが入力されているか否か、即ちメモリに制御信号変更指令MC(MC')が記憶されているか否かを判定する(ステップST35)。メモリに制御信号変更指令MCが記憶されている場合(ステップST35:Yes)、車両状態再現装置115は、制御信号変更指令MCの変更内容に従って制御信号Cを変更制御信号C'に変更し(ステップST36)、変更制御信号C'を制御信号Cとして作動機器に向けて出力し(ステップST37)、上記手順を繰り返す。一方、メモリに制御信号変更指令MCが記憶されていない場合(ステップST35:No)、車両状態再現装置115は、制御信号Cを変更することなくそのまま作動機器に向けて出力し(ステップST37)、上記手順を繰り返す。
図15は、第2実施形態に係る検出信号Dの変更処理手順を示すフローチャートである。車両状態再現装置115は、電源がONにされると以下の検出信号変更処理を開始する。車両状態再現装置115は、まず、検出信号変更指令MDが入力しているか否かを判定する(ステップST41)。検出信号変更指令MDが入力している場合(ステップST41:Yes)、検出信号変更指令MDに含まれる送信元のIDからユーザの属性を判定し(ステップST42)、判定した属性に応じて検出信号変更指令MDの変更内容を制限する(ステップST43)。この際、車両状態再現装置115は、制限内であった変更内容を特定する検出信号変更指令MD(或いは、制限した変更内容を特定する変更検出信号変更指令MD')をメモリに記憶する。検出信号変更指令MDが入力していない場合(ステップST41:No)、車両状態再現装置115は、ステップST42及びステップST43の処理を行わない。
その後、車両状態再現装置115は、検出信号Dが入力されたか否かを判定し(ステップST44)、検出信号Dが入力されていない場合(No)、何ら処理を行うことなく上記手順を繰り返す。検出信号Dが入力された場合(ステップST44:Yes)、車両状態再現装置115は、検出信号変更指令MDが入力されているか否か、即ちメモリに検出信号変更指令MD(MD')が記憶されているか否かを判定する(ステップST45)。メモリに検出信号変更指令MDが記憶されている場合(ステップST45:Yes)、車両状態再現装置115は、検出信号変更指令MDの変更内容に従って検出信号Dを変更検出信号D'に変更し(ステップST46)、変更検出信号D'を検出信号Dとして作動機器に向けて出力し(ステップST47)、上記手順を繰り返す。一方、メモリに検出信号変更指令MDが記憶されていない場合(ステップST45:No)、車両状態再現装置115は、検出信号Dを変更することなくそのまま作動機器に向けて出力し(ステップST47)、上記手順を繰り返す。
車両状態再現装置115による第1センサの検出信号Dの処理手順は、第1実施形態にて図12を参照して説明したものと同じであるため、説明は省略する。
車両状態再現システム101がこのように構成されていても、第1実施形態と同様の作用効果が奏される。また、本実施形態では、インジェクタ4、IGコイル5、フューエルポンプ6、EGRバルブ7等の作動機器の制御信号C及び変更制御信号C'の両方が表示信号出力部162から表示信号Sとして出力される。これにより、クランク角センサ11やMAFセンサ12等、検出信号Dを変更可能な第2センサ(11、12)が変更検出信号D'を検出する状態となったときに、PCM10が作動機器に対して送る制御信号Cがどのように変化するか観察することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、一例として自動車2用として車両状態再現システム1、101、車両状態再現方法、車両状態再現プログラムの説明を行ったが、鉄道車両や2輪車用などにも広く適用することができる。また、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、順序など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能であり、上記実施形態を組み合わせてもよい。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
1 車両状態再現システム
2 自動車
3 エンジン
4 インジェクタ(作動機器)
5 IGコイル(作動機器)
6 フューエルポンプ(作動機器)
7 EGRバルブ(作動機器)
10 PCM(制御装置)
11 クランク角センサ(第1センサ、第2センサ)
12 MAFセンサ(第2センサ)
15 車両状態再現装置(コンピュータ)
25 診断装置(コンピュータ)
27 ディスプレイ(表示デバイス)
28 大型ディスプレイ(表示デバイス)
29 第2無線受信部
30 端末(入力デバイス)
31 ディスプレイ(表示デバイス)
32 第1無線送信部
33 第2無線受信部
41 制御信号入力部
42 検出信号入力部
43 第1無線受信部
44 変更指令入力部
45 制御信号変更部
46 制御信号出力部
47 検出信号変更部
48 検出信号出力部
62 表示信号出力部
63 第2無線送信部
70 ホストコンピュータ(制御信号変更指令制限部、検出信号変更指令制限部)
101 車両状態再現システム
115 車両状態再現装置(コンピュータ)
130 変更指令入力デバイス
162 表示信号出力部
163 第2無線送信部
170 変更指令制限部(制御信号変更指令制限部、検出信号変更指令制限部)
C 制御信号
C' 変更制御信号
D 検出信号
D' 変更検出信号
MC 制御信号変更指令
MD 検出信号変更指令
S 表示信号

Claims (9)

  1. 制御装置により制御される作動機器の状態を再現するための車両状態再現システムであって、
    前記制御装置から前記作動機器に向けて送られた制御信号を入力される制御信号入力部と、
    前記制御信号に対する変更内容を特定するための制御信号変更指令を入力操作するための少なくとも1つの入力デバイスと、
    前記制御信号変更指令を入力される変更指令入力部と、
    前記制御信号を前記制御信号変更指令の変更内容に従って変更制御信号に変更する制御信号変更部と、
    前記変更制御信号を前記作動機器に向けて出力する制御信号出力部と、
    前記作動機器の動作に関連する車両状態を検出する少なくとも1つの第1センサの検出信号を入力される検出信号入力部と、
    少なくとも1つの前記第1センサの検出信号を、ユーザに対して表示すべき表示信号として出力する表示信号出力部と、
    前記表示信号をユーザに対して表示する少なくとも1つの表示デバイスと
    前記入力デバイスの属性又は前記入力デバイスを操作するユーザの属性を判別し、判別した属性に応じて前記制御信号変更指令の変更内容を制限する制御信号変更指令制限部とを備えることを特徴とする車両状態再現システム。
  2. 少なくとも1つの前記入力デバイスが、前記制御信号変更指令を無線通信にて送信する第1無線送信部を備え、
    前記変更指令入力部が、前記制御信号変更指令を無線通信にて受信する第1無線受信部を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両状態再現システム。
  3. 前記表示信号出力部が、前記表示信号を無線通信にて送信する第2無線送信部を備え、
    少なくとも1つの前記表示デバイスが、前記表示信号を無線通信にて受信する第2無線受信部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両状態再現システム。
  4. 制御装置により制御される作動機器の状態を再現するための車両状態再現システムであって、
    前記作動機器の制御に供される車両状態を検出する第2センサの検出信号及び、前記作動機器の動作に関連する車両状態を検出する少なくとも1つの第1センサの検出信号を入力される検出信号入力部と、
    前記第2センサの検出信号に対する変更内容を特定するための検出信号変更指令を入力操作するための少なくとも1つの入力デバイスと、
    前記検出信号変更指令を入力される変更指令入力部と、
    前記第2センサの検出信号を前記検出信号変更指令の変更内容に従って変更検出信号に変更する検出信号変更部と、
    前記変更検出信号を前記制御装置に向けて出力する検出信号出力部と、
    少なくとも1つの前記第1センサの検出信号を、ユーザに対して表示すべき表示信号として出力する表示信号出力部と、
    前記表示信号をユーザに対して表示する少なくとも1つの表示デバイスと
    前記入力デバイスの属性又は前記入力デバイスを操作するユーザの属性を判別し、判別した属性に応じて前記検出信号変更指令の変更内容を制限する検出信号変更指令制限部とを備えることを特徴とする車両状態再現システム。
  5. 前記表示信号出力部が、前記制御装置から前記作動機器に送られる制御信号を前記表示信号として出力することを特徴とする請求項に記載の車両状態再現システム。
  6. 制御装置により制御される作動機器の状態を再現するための車両状態再現方法であって、
    前記制御装置から前記作動機器に向けて送られた制御信号をコンピュータの制御信号入力部に入力させ、
    前記制御信号に対する変更内容を特定するための制御信号変更指令を少なくとも1つの入力デバイスを用いて入力操作し、
    前記制御信号変更指令を前記コンピュータの変更指令入力部に入力させ、
    前記コンピュータの制御信号変更部に、前記制御信号を前記制御信号変更指令の変更内容に従って変更制御信号に変更させ、
    前記変更制御信号を前記コンピュータの制御信号出力部から前記作動機器に向けて出力させ、
    前記作動機器の動作に関連する車両状態を検出する少なくとも1つの第1センサの検出信号を前記コンピュータの検出信号入力部に入力させ、
    少なくとも1つの前記第1センサの検出信号を、ユーザに対して表示すべく少なくとも1つの表示デバイスに表示させ
    前記コンピュータの制御信号変更指令制限部に、前記入力デバイスの属性又は前記入力デバイスを操作するユーザの属性を判別させ、判別した属性に応じて前記制御信号変更指令の変更内容を制限させることを特徴とする車両状態再現方法。
  7. 制御装置により制御される作動機器の状態を再現するための車両状態再現方法であって、
    前記作動機器の制御に供される車両状態を検出する第2センサの検出信号をコンピュータの検出信号入力部に入力させ、
    前記第2センサの検出信号に対する変更内容を特定するための検出信号変更指令を少なくとも1つの入力デバイスを用いて入力操作し、
    前記検出信号変更指令を前記コンピュータの変更指令入力部に入力させ、
    前記コンピュータの検出信号変更部に、前記第2センサの検出信号を前記検出信号変更指令の変更内容に従って変更検出信号に変更させ、
    前記変更検出信号を前記コンピュータの検出信号出力部から前記制御装置に向けて出力させ、
    前記作動機器の動作に関連する車両状態を検出する少なくとも1つの第1センサの検出信号を前記コンピュータの前記検出信号入力部に入力させ、
    少なくとも1つの前記第1センサの検出信号を、ユーザに対して表示すべく少なくとも1つの表示デバイスに表示させ、
    前記コンピュータの検出信号変更指令制限部に、前記入力デバイスの属性又は前記入力デバイスを操作するユーザの属性を判別させ、判別した属性に応じて前記検出信号変更指令の変更内容を制限させることを特徴とする車両状態再現方法。
  8. 制御装置により制御される作動機器の状態を再現するための車両状態再現プログラムであって、
    前記制御装置から前記作動機器に向けて送られ、制御信号入力部に入力した制御信号を、変更内容を特定するために変更指令入力部に入力された制御信号変更指令に従って変更制御信号に変更するステップと、
    前記変更制御信号を前記作動機器に向けて出力するステップと、
    前記作動機器の動作に関連する車両状態を検出する少なくとも1つの第1センサの検出信号を、ユーザに対して表示すべき表示信号として出力するステップと
    前記制御信号変更指令の入力操作が行われる入力デバイスの属性又は前記入力デバイスを操作するユーザの属性を判別し、判別した属性に応じて前記制御信号変更指令の変更内容を制限するステップとを、コンピュータに実行させることを特徴とする車両状態再現プログラム。
  9. 制御装置により制御される作動機器の状態を再現するための車両状態再現プログラムであって、
    前記作動機器の制御に供される車両状態を検出する第2センサの検出信号を、変更内容を特定するために変更指令入力部に入力された検出信号変更指令に従って、変更検出信号に変更するステップと、
    前記変更検出信号を前記制御装置に向けて出力するステップと、
    前記作動機器の動作に関連する車両状態を検出する少なくとも1つの第1センサの検出信号を、ユーザに対して表示すべき表示信号として出力するステップと
    前記検出信号変更指令の入力操作が行われる入力デバイスの属性又は前記入力デバイスを操作するユーザの属性を判別し、判別した属性に応じて前記検出信号変更指令の変更内容を制限するステップとを、コンピュータに実行させることを特徴とする車両状態再現プログラム。
JP2017112264A 2017-06-07 2017-06-07 車両状態再現システム、車両状態再現方法及び車両状態再現プログラム Expired - Fee Related JP6509947B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017112264A JP6509947B2 (ja) 2017-06-07 2017-06-07 車両状態再現システム、車両状態再現方法及び車両状態再現プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017112264A JP6509947B2 (ja) 2017-06-07 2017-06-07 車両状態再現システム、車両状態再現方法及び車両状態再現プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018205193A JP2018205193A (ja) 2018-12-27
JP6509947B2 true JP6509947B2 (ja) 2019-05-08

Family

ID=64955599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017112264A Expired - Fee Related JP6509947B2 (ja) 2017-06-07 2017-06-07 車両状態再現システム、車両状態再現方法及び車両状態再現プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6509947B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021026096A (ja) * 2019-08-02 2021-02-22 一般社団法人日本自動車整備振興会連合会 燃料噴射駆動信号発生装置、クランク角センサ信号発生装置、o2センサ信号発生装置、およびエンジン制御システムシミュレータ
DE102021115526A1 (de) 2021-06-16 2022-12-22 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Verfahren und Bussteuerungseinheit zum Betreiben eines Prüfstandes

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004361292A (ja) * 2003-06-05 2004-12-24 Toyota Motor Corp 電子制御ユニットの自動検査装置
JP4556666B2 (ja) * 2004-12-27 2010-10-06 日産自動車株式会社 車載式故障診断システムの検査装置および検査方法
JP5280333B2 (ja) * 2009-11-06 2013-09-04 本田技研工業株式会社 車両の故障診断装置
JP2013252732A (ja) * 2012-06-05 2013-12-19 Suzuki Motor Corp 電子制御装置の自動検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018205193A (ja) 2018-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101418484B1 (ko) 모의 훈련 장비 및 이를 이용한 항공기 정비 교육 방법
US5550762A (en) Diagnostic system for electronic automotive system
JP6509947B2 (ja) 車両状態再現システム、車両状態再現方法及び車両状態再現プログラム
CN108490921B (zh) 一种发动机测试系统
CN102819243A (zh) 汽车实训平台中央控制系统
US10120356B2 (en) Method for verifying actuator control data
CN201145987Y (zh) 汽车发动机试验台
CN110632511B (zh) 发动机在线监控试验系统及方法
US11688296B2 (en) System, server, user device including a user interface and road control device that are used for training vehicle maintenance technicians by simulating faults in the electronic communication system of the vehicle
CN201408484Y (zh) 汽车电子点火与电控燃油喷射系统实训台
CN108399816A (zh) 一种柴油机电控教学模拟系统与模拟方法
CN201740647U (zh) 发动机控制器测试系统
Ivanov et al. Diesel engine diagnostic training program
KR101499092B1 (ko) 차량 진단장치
CN101630452A (zh) 汽车点火与喷油系统虚实融合的实训方法与装置
RU2724072C1 (ru) Имитационная система контроля качества моторного масла транспортных средств
CN107152339A (zh) 一种发动机控制器检测系统及检测方法
CN102866016B (zh) 移动起重机发动机故障快速诊断仪以及诊断方法
CN115144668A (zh) 故障检测方法、信号模拟器及故障检测系统
EP2437235A1 (en) Method and system for training a gas turbine engine test cell operator
CN102982717A (zh) Tsi发动机教学实训装置
CN207499997U (zh) 发动机控制器检测系统
US11790799B2 (en) Student training system for a vehicle system
CN202394438U (zh) 一种汽车发动机电控系统实训教学设备
Minchev et al. INVESTIGATION OF THE IMPACT OF AN IMPLEMENTED ADDITIONAL LIQUEFIED PETROLEUM GAS (LPG) FUEL SYSTEM ON GASOLINE INTERNAL COMBUSTION ENGINES IN ENGINEERING TRAINING

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6509947

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees