JP6508767B2 - 配線基板及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基材上に配線層が形成された配線基板及びその製造方法に関する。
基材上に導電性の配線パターンが形成された配線基板は、電子機器の中で数多く使用されている。そのような配線基板の内、配線の密度を高めるために、複数の配線層を有した配線基板が数多く提案されている。
そのような従来の代表例として、特許文献1では、図7に示すような印刷法によるアディティブプロセス(Additive Process)を用いた配線基板を製造する方法が提案されている。図7は、インクジェット法を利用して立体的な配線構造を有する従来例の配線基板の製造工程を示した図である。
従来例の配線基板は、図7(e)に示すように、ベース基板901a上に形成された第1導電層921と、第1導電層921上に形成された第2絶縁層932と、第2絶縁層932上に形成された第3導電層923と、を有して構成されている。そして、第1導電層921上に設けられた第2絶縁層932のコンタクトホール935に、第2導電層922を形成することにより、第1導電層921と第3導電層923とが接続されている。
また、この配線基板の製造方法は、全て層の形成にインクジェット装置(吐出装置)を用いており、先ず、ベース基板901a上に第1パターン形状を有する第1導電層921を形成した後(図7(a)を参照)、第1導電層921がない部分に第1絶縁層931を形成する。この第1絶縁層931は、第1導電層921の側面を覆うので、第1導電層921によって生じた段差がなくなり、第1導電層921と第1絶縁層931とで平坦な面を形成している(図7(b)を参照)。
次に、第1絶縁層931で用いた液材料より濃度(粘度)が高い液材料を用いて、第1導電層921と第1絶縁層931とを覆う第2絶縁層932を形成する。その際には、第1導電層921上に開口したコンタクトホール935が設けられている(図7(c)を参照)。この濃度(粘度)が高い液材料を用いることで、コンタクトホール935の形状を形取るようにしている。また、第2絶縁層932が形成される面を平坦にしているので、濃度(粘度)が高い液材料により生じる段差部分の回り込み不足が起きないようにしている。次に、このコンタクトホール935部分に第2導電層922を形成する(図7(d)を参照)。
最後に、第3パターン形状を有する第3導電層923を形成する(図7(e)を参照)。これにより、コンタクトホール935に設けられた第2導電層922を介して、第1導電層921と第3導電層923とが電気的に連結された配線基板が得られる。
特開2006−32535号公報
しかしながら、従来例のような印刷により形成される第2絶縁層(層間絶縁層)932の場合、第2絶縁層932が硬化するまでの間に、第2絶縁層932がある程度濡れ広がるので、接続面積を確保するため、コンタクトホール935を広くする必要があった。このため、配線パターンの敷設密度が低下するという課題があった。特に、微細なパターンを形成するためにインクジェット法で層間絶縁層(第2絶縁層932)を印刷する場合、粘度が比較的低い液材料を用いているため、パターンのサイズと比べて相対的に大きな開口を確保する必要があった。
従来例では、少しでもこの課題を解決しようと、インクジェット法で使用できる得る液材料の内、比較的高い粘度の液材料を用いているが、第1絶縁層931を新たに設けて、平坦な面を形成しなければいけない課題が生じている。
また、液材料の粘度を高くする手段で流動性を抑える他に、液材料と下地との濡れ性を悪くする手段で流動性を抑えることも考えられるが、液材料の調整が難しいばかりでなく、密着性の低下も生じてしまう。また、液材料と下地との濡れ性を悪くすると、接触角によって開口部のエッジが急勾配になり、このエッジ部分で上層の配線が断線しやすくなるという課題が生じた。
本発明は、上述した課題を解決するもので、下層配線と上層配線との接続が確実に行える配線基板及びその製造方法を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の配線基板は、基材に形成された下層配線と、該下層配線上に形成された絶縁層と、該絶縁層上に形成された上層配線と、を有し、前記絶縁層の一部に設けられた開口部で前記下層配線と前記上層配線とが接続された配線基板であって、前記開口部の外周近傍の前記下層配線上には、導電体で形成され前記上層配線側に延設した凸部を複数個し、該凸部のそれぞれが、前記絶縁層に埋設されているとともに、前記開口部内に存在していることを特徴としている。
これによれば、本発明の配線基板は、流動性を有した絶縁インクが敷設されて絶縁層が形成される迄の間に、この凸部により、絶縁インクの流動が止められることとなる。このため、所望する開口部の開口面積を確実に確保することができる。このことにより、下層配線と上層配線との接続面積を確実に確保することができ、下層配線と上層配線との接続を確実に行うことができる。
また、本発明の配線基板は、前記下層配線が銀ナノ粒子が結合して構成されていることを特徴としている。
これによれば、金属粉が樹脂中に分散されたコンポジット膜と比較して、下層配線の表面が平坦となる銀ナノ粒子が結合した構成物なので、絶縁インクとの濡れ性が良く、絶縁インクの流動性がより高くなっている。このような組合せの場合でも、この凸部が絶縁インクの流動を止めることができるので、より効果的に所望する開口部の開口面積を確保することができる。このことにより、下層配線と上層配線との接続をより効果的に行うことができる。
また、本発明の配線基板は、前記凸部が前記下層配線の長さ方向に複数形成されていることを特徴としている。
これによれば、絶縁インクの流動を複数形成された凸部により複数回にわたって長さ方向で止めることができ、所望する開口部の開口面積を確実に確保することができる。このことにより、下層配線と上層配線との接続面積をより確実に確保することができ、下層配線と上層配線との接続をより確実に行うことができる。
また、本発明の配線基板は、前記凸部が前記下層配線の前記長さ方向と交差する幅方向に複数形成されていることを特徴としている。
これによれば、絶縁インクの流動を複数形成された凸部により複数回にわたって幅方向で止めることができ、所望する開口部の開口面積を確実に確保することができる。このことにより、下層配線と上層配線との接続面積をより一層確実に確保することができ、下層配線と上層配線との接続をより一層確実に行うことができる。
また、本発明の配線基板は、前記絶縁層がインクジェットに用いられる絶縁インクから形成されていることを特徴としている。
これによれば、スクリーン印刷等のインクと比較して、絶縁層がインクジェットインクに用いられる絶縁インクから形成されているので、絶縁インクの粘度が低く、流動性がより高くなっている。このような場合でも、この凸部が絶縁インクの流動を止めることができるので、より効果的に所望する開口部の開口面積を確保することができる。このことにより、下層配線と上層配線との接続をより一層効果的に行うことができる。
この課題を解決するために、本発明の配線基板の製造方法は、基材に形成された下層配線と、該下層配線上に形成された絶縁層と、該絶縁層上に形成された上層配線と、を備えた配線基板の製造方法であって、前記基材上に前記下層配線を形成する第1配線工程と、前記下層配線上に上方に向けて形成された導電体の凸部を複数個形成する凸形成工程と、前記下層配線の一部が露出する開口部を有した絶縁層を形成する絶縁層工程と、前記絶縁層上に前記上層配線を形成し、前記開口部で前記下層配線と前記上層配線を接続する第2配線工程と、を有し、前記凸形成工程では、前記開口部の外周近傍に対応する位置で、前記絶縁層に埋設される部分と前記開口部内に位置する部分とに、前記凸部をそれぞれ形成することを特徴としている。
本発明の配線基板の製造方法は、絶縁層工程において、流動性を有した絶縁インクが敷設されて絶縁層が形成される迄の間に、凸形成工程で形成された凸部により、絶縁インクの流動を止めることができる。このため、絶縁層工程において、所望する開口部の開口面積を確実に確保することができる。このことにより、第2配線工程において、下層配線と上層配線との接続面積を確実に確保することができ、下層配線と上層配線との接続を確実に行える配線基板を作製することができる。
また、本発明の配線基板の製造方法は、インクジェット印刷を用いて前記凸部を形成することを特徴としている。
これによれば、凸形成工程において、ドットの間隔やドットサイズを調整することで、細かい凸部を容易に作製することができる。このことにより、配線基板を容易に作製することができる。
また、本発明の配線基板の製造方法は、前記インクジェット印刷を用いて絶縁インクを印刷することにより前記絶縁層を形成することを特徴としている。
これによれば、絶縁層工程において、スクリーン印刷等のインクと比較して、インクジェットインクに用いられる絶縁インクを用いているので、絶縁インクの粘度が低く、流動性がより高くなっている。このような場合でも、この凸部が絶縁インクの流動を止めることができるので、より効果的に所望する開口部の開口面積を確保することができる。このことにより、下層配線と上層配線との接続をより効果的に行うことができる。
また、本発明の配線基板の製造方法は、前記インクジェット印刷を用いて、前記下層配線を形成するとともに前記上層配線を形成することを特徴としている。
これによれば、第1配線工程、凸形成工程、絶縁層工程及び第2配線工程において、同じ方法のインクジェット印刷で配線基板を作製することとなる。このことにより、1つの印刷方法により各層を作製するので、バランスの良い層構成を形成することができ、より容易に配線基板を作製することができる。
本発明の配線基板は、流動性を有した絶縁インクが敷設されて絶縁層が形成される迄の間に、この凸部により、絶縁インクの流動が止められることとなる。このため、所望する開口部の開口面積を確実に確保することができる。このことにより、下層配線と上層配線との接続面積を確実に確保することができ、下層配線と上層配線との接続を確実に行うことができる。
また、本発明の配線基板の製造方法は、絶縁層工程において、流動性を有した絶縁インクが敷設されて絶縁層が形成される迄の間に、凸形成工程で形成された凸部により、絶縁インクの流動を止めることができる。このため、絶縁層工程において、所望する開口部の開口面積を確実に確保することができる。このことにより、第2配線工程において、下層配線と上層配線との接続面積を確実に確保することができ、下層配線と上層配線との接続を確実に行える配線基板を作製することができる。
本発明の第1実施形態の配線基板を説明する断面構成図である。 本発明の第1実施形態の配線基板を説明する上面図であって、図1に示すZ1側から見た拡大構成図である。 本発明の第1実施形態に係わる配線基板の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第1実施形態に係わる配線基板の変形例を説明する図であって、図4(a)は、図4(b)は、 本発明の第1実施形態に係わる配線基板の変形例を説明する図であって、図5(a)は、図5(b)は、 本発明の第1実施形態に係わる配線基板の変形例を説明する断面構成図である。 従来例のインクジェット法を利用して立体的な配線構造を有する配線基板の製造工程を示した図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の配線基板101を説明する断面構成図である。図2は、図1に示すZ1側から見た拡大構成図であり、図2(a)は、オーバーコート97を省略した上面図であり、図2(b)は、図2(a)の上層配線15を省略した上面図であり、図2(c)は、図2(b)の絶縁層13を省略した上面図である。
本発明の第1実施形態の配線基板101は、図1に示すように、基材19に形成された下層配線11と、下層配線11上に形成された絶縁層13と、下層配線11上に設けられた凸部54と、絶縁層13上に形成され下層配線11と接続される上層配線15と、を備えて構成されている。他に、第1実施形態の配線基板101には、基材19と下層配線11との間に設けられた下地絶縁層92と、下層配線11及び上層配線15の全体を覆うようにして設けられたオーバーコート97と、を備えている。
配線基板101の基材19は、図1に示すように、両面に銅または銅合金の配線パターン(図示していない)が形成されたプリント配線板(PWB、printed wiring board)を用いており、プリント配線板には、基材19を貫くスルーホール19hと基材19の下方側(図1に示すZ2側)に設けられた取出ランド19tとが備えられている。なお、基材19としてプリント配線板を用いたが、これに限るものではない。
配線基板101の下地絶縁層92は、合成樹脂製のレジストインクを硬化して形成されており、図1に示すように、基材19の上方側(図1に示すZ1側)に設けられている。これにより、基材19と下層配線11との絶縁を確保することができ、下地絶縁層92の下方に配線パターンを設けることができる。
配線基板101の下層配線11は、図1に示すように、下地絶縁層92及び基材19上に所定のパターンを有して形成されており(図2(c)参照)、このパターンの一部がスルーホール19hを介して基材19の取出ランド19tと接続されている。これにより、外部機器との電気的な接続が可能となる。また、第1実施形態の下層配線11は、銀ナノ粒子が結合して膜を構成しており、金属粉(例えば銀粉)が樹脂中に分散されたコンポジット膜と比較して、電気抵抗率(比抵抗)が低い膜になっている。
配線基板101の絶縁層13は、インクジェットに用いられる絶縁インクを硬化して形成されており、図1及び図2(b)に示すように、下地絶縁層92及び下層配線11上に設けられている。この絶縁インクは、スクリーン印刷等のインクと比較して、粘度が低いものであり、絶縁インクの流動性がより高くなっている。また、絶縁層13の一部には、下層配線11の一部が露出するように、開口部13kが設けられている。この開口部13kにより、下層配線11と上層配線15との電気的な接続が可能となる。
配線基板101の凸部54は、図1に示すように、下層配線11上から上層配線15側に延設して形成され、図1及び図2(c)に示すように、絶縁層13の開口部13kにおける外周13gの近傍に設けられている。また、凸部54は、下層配線11と同様に、ナノ粒子が結合して構成された導電体で形成されている。これにより、図2(b)に示すように開口部13k内に凸部54が存在しても、下層配線11と上層配線15との接続のコンタクト面積を減じることがないので、下層配線11と上層配線15との接続を確実に行うことができる。
また、凸部54は、図2(b)及び図2(c)に示すように、複数個有して構成されており、下層配線11の長さ方向(図2に示すX方向)に並んで形成されているとともに、下層配線11の長さ方向と交差する幅方向(図2に示すY方向)に並んで形成されて、格子状に配設されている。
このようにして、本発明の配線基板101は、絶縁層13の開口部13kの外周13g近傍における下層配線11上に凸部54を有した構成にしているので、流動性を有した絶縁インクが敷設されて絶縁層13が形成される迄の間に、この凸部54により、絶縁インクの流動が止められることとなる。このため、所望する開口部13kの開口面積を確実に確保することができる。このことにより、下層配線11と上層配線15との接続面積(コンタクト面積)を確実に確保することができ、下層配線11と上層配線15との接続を確実に行うことができる。
また、本発明の配線基板101は、凸部54が下層配線11の長さ方向(図2に示すX方向)に複数形成されているとともに、長さ方向と交差する幅方向(図2に示すY方向)に複数形成されているので、流動性を有した絶縁インクの流動を長さ方向及び幅方向で複数回にわたって止めることができる。このため、所望する開口部13kの開口面積を確実に確保することができる。このことにより、下層配線11と上層配線15との接続面積(コンタクト面積)をより確実に確保することができ、下層配線11と上層配線15との接続をより確実に行うことができる。
また、本発明の配線基板101は、金属粉が樹脂中に分散されたコンポジット膜と比較して、下層配線11の表面が平坦となる銀ナノ粒子が結合した構成物なので、下層配線11と流動性を有した絶縁インクとの濡れ性が良く、絶縁インクの流動性がより高くなっている。このような組合せの場合でも、この凸部54が絶縁インクの流動を止めることができるので、より効果的に所望する開口部13kの開口面積を確保することができる。このことにより、下層配線11と上層配線15との接続をより効果的に行うことができる。
また、本発明の配線基板101は、スクリーン印刷等のインクと比較して、絶縁層13がインクジェットインクに用いられる絶縁インクから形成されているので、絶縁インクの粘度が低く、流動性がより高くなっている。このような場合でも、この凸部54が絶縁インクの流動を止めることができるので、より一層効果的に所望する開口部13kの開口面積を確保することができる。このことにより、下層配線11と上層配線15との接続をより一層効果的に行うことができる。
配線基板101の上層配線15は、図1に示すように、絶縁層13上に所定のパターンを有して形成されており(図2(a)参照)、前述したように、絶縁層13の一部に設けられた開口部13kで下層配線11と接続されている。また、図示はしていないが、パターンの一部がスルーホール19hを介して基材19の取出ランド19tと接続されており、外部機器との電気的な接続が可能となっている。また、上層配線15も下層配線11と同様に、銀ナノ粒子が結合して膜を構成しており、コンポジット膜と比較して、電気抵抗率(比抵抗)が低い膜になっている。
配線基板101のオーバーコート97は、合成樹脂製のレジストインクを硬化して形成されており、図1に示すように、下層配線11、絶縁層13及び上層配線15の全体を覆うようにして、最上層に設けられている。これにより、下層配線11及び上層配線15の耐環境性を確保している。
次に、本発明の第1実施形態に係わる配線基板101の製造方法について説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係わる配線基板101の製造方法を説明する工程図であり、図3(a)は、下地層工程PA終了後を示した図であり、図3(b)は、第1配線工程P1終了後を示した図であり、図3(c)は、凸形成工程P2終了後を示した図であり、図3(d)は、絶縁層工程P3終了後を示した図であり、図3(e)は、第2配線工程P4終了後を示した図であり、図3(f)は、カバー層工程PC終了後を示した図である。
本発明の配線基板101の製造方法は、図3に示すように、下層配線11を形成する第1配線工程P1と、凸部54を形成する凸形成工程P2と、絶縁層13を形成する絶縁層工程P3と、上層配線15を形成する第2配線工程P4と、を有しており、他に、下地絶縁層92を形成する下地層工程PAと、オーバーコート97を形成するカバー層工程PCと、を備えている。
配線基板101の製造方法は、先ず、平坦な基材19を準備し、図3(a)に示すように、基材19の表面19aに下地絶縁層92を形成する下地層工程PAを行う。下地絶縁層92の形成は、基材19上にスクリーン印刷でレジストインクを塗布し、乾燥/硬化することにより行われる。
次に、下層配線11を形成する第1配線工程P1を行う。第1配線工程P1は、銀ナノ粒子が溶媒に分散された銀ナノインクを準備し、インクジェット印刷を用いて、下地絶縁層92が形成された基材19上に銀ナノインクを塗布する。そして、この銀ナノインクを乾燥/焼結することにより、図3(b)に示すように、基材19上に下層配線11を形成させている。
次に、凸部54を形成する凸形成工程P2を行う。凸形成工程P2は、第1配線工程P1と同様に、銀ナノインクを準備してインクジェット印刷を用い、図3(b)に示すように、開口部13kの外周13g近傍となる位置に、複数の凸部54を形成している。この細かい複数の凸部54の形成は、インクジェット印刷を用いているので、ドットの間隔やドットサイズを調整することで、容易に行うことができる。このことにより、配線基板101を容易に作製することができる。
次に、絶縁層13を形成する絶縁層工程P3を行う。絶縁層工程P3は、インクジェットインクである絶縁インクを準備して、下層配線11上にインクジェット印刷を用い、図3(c)に示すように、絶縁層13を形成している。その際に、下層配線11の一部が露出するように絶縁層13に開口部13kを設け、この開口部13kは、凸部54が形成された部分に位置するように、形成されている。これにより、流動性を有した絶縁インクが敷設されて絶縁層13が形成される迄の間に、凸形成工程P2で形成された凸部54により、絶縁インクの流動を止めることができる。このため、絶縁層工程P3において、所望する開口部13kの開口面積を確実に確保することができる。
また、絶縁層工程P3において、スクリーン印刷等のインクと比較して、インクジェットインクに用いられる絶縁インクを用いているので、絶縁インクの粘度が低く、流動性がより高くなっている。このような場合でも、この凸部54が絶縁インクの流動を止めることができるので、より効果的に所望する開口部13kの開口面積を確保することができる。
次に、上層配線15を形成する第2配線工程P4を行う。第2配線工程P4は、第1配線工程P1と同様に、銀ナノインクを準備してインクジェット印刷を用い、図3(e)に示すように、絶縁層13上に上層配線15を形成させている。その際に、絶縁層13の開口部13kで下層配線11と上層配線15とが接続されるようになる。これにより、絶縁層工程P3において、所望する開口部13kの開口面積が確実に確保されているので、第2配線工程P4において、下層配線11と上層配線15との接続面積を確実に確保することができ、下層配線11と上層配線15との接続を確実に行うことができる。
また、インクジェット印刷を用いて、下層配線11、凸部54、絶縁層13及び上層配線15を形成しているので、第1配線工程P1、凸形成工程P2、絶縁層工程P3及び第2配線工程P4において、同じ方法のインクジェット印刷で配線基板101を作製することとなる。このことにより、1つの印刷方法により各層を作製するので、バランスの良い層構成を形成することができ、より容易に配線基板101を作製することができる。
最後に、図3(f)に示すように、オーバーコート97を形成するカバー層工程PCを行う。カバー層工程PCは、下層配線11、絶縁層13及び上層配線15の全体を覆うようにして、スクリーン印刷でレジストインクを塗布し、乾燥/硬化することにより行われる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
図4は、本発明の第1実施形態に係わる配線基板101の変形例を説明する図であって、図4(a)は、図2(b)と比較した変形例1の上面図であり、図4(b)は、図2(b)と比較した変形例2の上面図である。図5は、本発明の第1実施形態に係わる配線基板101の変形例を説明する図であって、図5(a)は、図2(c)と比較した変形例3の上面図であり、図5(b)は、図2(c)と比較した変形例4の上面図であり、図5(c)は、図2(c)と比較した変形例5の上面図である。なお、説明を分かり易くするため、絶縁層13の開口部13kに相当する部分を2点鎖線で示している。図6は、変形例6の配線基板C106を説明する断面構成図である。
<変形例1>
上記第1実施形態では、凸部54が絶縁層13の開口部13kにおける外周13gの近傍に配設されるように構成したが、図4(a)に示すように、開口部13kに露出した下層配線11にも外周13gの近傍と合わせて配設しても良い。特に、本発明の第1実施形態では、凸部54を導電体で形成しているので、下層配線11と上層配線15との接触面積が増え、コンタクト抵抗が下がるという効果を奏する。更に、下層配線11と上層配線15との密着性も向上し、接続の安定性が図れるという効果も奏する。
<変形例2>
上記第1実施形態では、凸部54が絶縁層13の開口部13kにおける外周13gの近傍の周囲に配設されるように構成したが、図4(b)に示すように、外周13gの近傍の一部に配設されていても良い。図4(b)に示す変形例2のように、開口部13kの開口が下層配線11より大きい場合は、下層配線11の幅方向の端部で絶縁インクが堰き止められる効果が期待できる。
<変形例3><変形例4><変形例5>
上記第1実施形態では、凸部54が格子状に配設されるように構成したが、これに限るものではない。例えば図5(a)に示す変形例3のように、凸部54が重なりあって形成されていても良い。例えば図5(b)に示す変形例4のように、凸部54が千鳥格子状に配設さていても良い。例えば図5(c)に示す変形例5のように、凸部54が矩形の繰り返しパターンの配置でも良い。
<変形例6>
上記第1実施形態では、下層配線11と上層配線15の配線層が2層で構成されていたが、2層に限るものではない。例えば図6に示すように、配線層が3層で構成されていても良い。その際には、3層目を上層配線C15とした場合、2層目の上層配線15が下層配線C11として見なされる。なお、言うまでもないが、製造方法においても同様で、第1配線工程P1で下層配線C11(上層配線15)を形成し、凸形成工程P2で凸部C54を形成し、絶縁層工程P3で絶縁層C13を形成し、第2配線工程P4で上層配線C15を形成することとなる。
<変形例7>
上記第1実施形態では、凸部54を導電体で好適に構成したが、絶縁インクの流動を止める機能を有していれば良いので、絶縁体で構成されていても良い。
<変形例8>
上記第1実施形態では、下層配線11及び上層配線15を銀ナノ粒子が結合した構成物で作製したが、これに限るものではなく、例えば金属粉が樹脂中に分散されたコンポジット膜で構成しても良い。下層配線11の場合は、金属膜であっても良い。
本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
11、C11 下層配線
13、C13 絶縁層
13g 外周
13k 開口部
54、C54 凸部
15、C15 上層配線
19 基材
101、C106 配線基板
P1 第1配線工程
P2 凸形成工程
P3 絶縁層工程
P4 第2配線工程

Claims (9)

  1. 基材に形成された下層配線と、該下層配線上に形成された絶縁層と、該絶縁層上に形成された上層配線と、を有し、
    前記絶縁層の一部に設けられた開口部で前記下層配線と前記上層配線とが接続された配線基板であって、
    前記開口部の外周近傍の前記下層配線上には、導電体で形成され前記上層配線側に延設した凸部を複数個し、
    該凸部のそれぞれが、前記絶縁層に埋設されているとともに、前記開口部内に存在していることを特徴とする配線基板。
  2. 前記下層配線は、銀ナノ粒子が結合して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記凸部が、前記下層配線の長さ方向に複数形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配線基板。
  4. 前記凸部が、前記下層配線の前記長さ方向と交差する幅方向に複数形成されていることを特徴とする請求項3に記載の配線基板。
  5. 前記絶縁層は、インクジェットに用いられる絶縁インクから形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の配線基板。
  6. 基材に形成された下層配線と、該下層配線上に形成された絶縁層と、該絶縁層上に形成された上層配線と、を備えた配線基板の製造方法であって、
    前記基材上に前記下層配線を形成する第1配線工程と、
    前記下層配線上に上方に向けて形成された導電体の凸部を複数個形成する凸形成工程と、
    前記下層配線の一部が露出する開口部を有した絶縁層を形成する絶縁層工程と、
    前記絶縁層上に前記上層配線を形成し、前記開口部で前記下層配線と前記上層配線を接続する第2配線工程と、を有し、
    前記凸形成工程では、前記開口部の外周近傍に対応する位置で、前記絶縁層に埋設される部分と前記開口部内に位置する部分とに、前記凸部をそれぞれ形成することを特徴とする配線基板の製造方法。
  7. インクジェット印刷を用いて前記凸部を形成することを特徴とする請求項6に記載の配線基板の製造方法。
  8. 前記インクジェット印刷を用いて絶縁インクを印刷することにより前記絶縁層を形成することを特徴とする請求項7に記載の配線基板の製造方法。
  9. 前記インクジェット印刷を用いて、前記下層配線を形成するとともに前記上層配線を形成することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の配線基板の製造方法。
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