JP6506655B2 - 多段変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の駆動歯車が設けられた入力側の歯車軸と、駆動歯車に常時噛み合う複数の従動歯車が設けられた出力側の歯車軸とを有する平行軸式の多段変速機に関する。
平行軸式の多段変速機は、入力側の歯車軸とこれと平行な出力側の歯車軸とを有し、入力側の歯車軸には複数の駆動側の歯車が設けられ、出力側の歯車軸には駆動側の歯車と常時噛み合って変速歯車対を構成する複数の従動歯車が設けられる。変速歯車対を構成する駆動側の歯車と従動側の歯車の一方が歯車軸に空転自在に装着され、他方が歯車軸に固定される。空転自在の歯車を歯車軸に連結させると、複数の変速歯車対のうち入力側の歯車軸から出力側の歯車軸へ動力を伝達する変速歯車対が選択される。
空転状態の歯車を歯車軸に連結するために同期噛み合いクラッチを備えた多段変速機が特許文献1に記載されている。この多段変速機は、3速、4速、5速の駆動歯車が空転自在に設けられた第1駆動軸と、1速、2速の駆動歯車が空転自在に設けられた第2駆動軸とを有し、それぞれの駆動歯車に常時噛み合う従動歯車は出力軸に固定されている。第1駆動軸には同期噛み合いクラッチが設けられ、第2駆動軸には2ウエイクラッチが設けられており、これらのクラッチにより空転状態の歯車は駆動軸に締結される。
空転状態の歯車を歯車軸に締結するために、ドグクラッチを備えた変速機が特許文献2に記載されている。この変速機は、複数の従動歯車が空転自在に設けられた出力側の副軸を有し、副軸の軸孔には、環状突起が設けられた変速ロッドが軸方向に移動自在に挿入されている。それぞれの従動歯車の係合溝に噛み合う結合子つまり係合ピンが副軸に径方向に移動自在に設けられ、変速ロッドの移動により環状突起が結合子を係合溝に係合させると、従動歯車は副軸に連結される。
空転状態の歯車を歯車軸に連結するために、揺動爪部材つまり揺動アームを備えた多段変速機が特許文献3に記載されている。この多段変速機は、複数の従動歯車つまり被動変速歯車が空転自在に設けられたカウンタ歯車軸を有し、揺動爪部材はカウンタ歯車軸に設けられた支持ピンに揺動自在に設けられている。カウンタ歯車軸には、コントロールロッドが軸方向に移動自在に挿入され、ピン部材が径方向に移動自在に装着されており、コントロールロッドを移動させてピン部材を径方向に突出させることにより揺動爪部材を被動変速歯車に係合させると、被動変速歯車はカウンタ歯車軸に連結される。
特開2004−316825号公報 特公昭58−44899号公報 特開2009−243655号公報
ドグクラッチや揺動爪部材を備えた変速機は、同期噛み合いクラッチを備えた変速機よりも、歯車軸の軸方向寸法つまり変速機の全長を短くすることができるという利点を有している。
しかしながら、ドグクラッチを備えた変速機においては、係合ピンを歯車側の係合溝に係合させるには、係合ピンと係合溝の位相を合わせる必要がある。つまり、係合させる場合には入力側と出力側の歯車軸に回転差を持たせ、位相が合った瞬間に係合ピンを係合溝に入り込ませる必要がある。このため、係合ピンが係合溝に入り込むまでは、係合ピンは変速ロッドの移動を規制するストッパとして機能するので、環状突起が係合ピンを押し上げるまで変速ロッドを移動させることができない。また、複数の係合ピンを一段飛ばして係合させる場合には、飛ばしたい係合ピンと係合溝の位相がずれている状態があるので、変速ロッドが目標とする段の位置に円滑に移動することができず、変速に時間がかかる。特に、極定速時には、飛ばしたい段の係合ピンが係合動作を経過するまで待つことになり、変速完了に時間がかかる。
一方、揺動爪部材を備えた変速機においては、揺動爪部材が歯車の係合凸部と係合しているときには、揺動爪部材は歯車から回転動力を受けているため、揺動爪部材を揺動させて係合爪部材と係合凸部との係合を迅速に解除することができず、変速特性を向上させることができない。迅速に係合を解除するには、コントロールロッドに大きな駆動力を加えるために、コントロールロッドを駆動するアクチュエータを大形化しなければならない。
本発明の目的は、変速特性に優れた多段変速機を提供することにある。
本発明の多段変速機は、駆動側の複数の歯車が設けられた入力側の歯車軸と、駆動側の前記歯車に常時噛み合って変速歯車対を形成する従動側の複数の歯車が設けられた出力側の歯車軸とを有し、変速歯車対を形成する駆動側と従動側の一方の歯車が前記歯車軸に固定され、他方の歯車が前記歯車軸に空転自在に装着され、空転自在の前記歯車を前記歯車軸に締結して変速段を切り換える多段変速機において、前記空転自在の歯車の内部に揺動自在に装着され、前記空転自在の歯車に設けられた係合面に係合する係合爪が先端に設けられた揺動アームと、前記歯車軸に設けられた中空孔に軸方向に往復動自在かつ回動自在に装着されるシフトロッドと、前記シフトロッドに設けられ、前記係合爪を前記係合面に押し付けて前記空転自在の歯車を前記歯車軸に締結する締結突起と、前記シフトロッドに設けられ、前記歯車の締結を解除するときに前記揺動アームの基端部を押し付ける強制解除突起と、前記締結突起に円周方向に隣り合わせて前記シフトロッドに設けられる迂回部と、前記シフトロッドを軸方向に駆動し、少なくとも1つの前記空転自在の歯車を飛ばして他の歯車を締結させるときには、前記シフトロッドを回動させ前記締結突起による前記揺動アームの押し付けを回避するロッド駆動機構と、を有する。
本発明においては、飛びし変速を行うときには、飛ばされる変速段の歯車の内部の揺動アーム解除状態のままに維持させることができ、揺動アームは締結動作と解除動作とを繰り返すことがないので、シフトロッドをスムーズに駆動させて変速操作を行うことができ、変速特性を向上させることができ、変速特性に優れた多段変速機が得られる。
一実施の形態である多段変速機を備えた動力伝達系を示すスケルトン図である。 図1に示された多段変速機を示す断面図である。 図2の要部を示す拡大断面図である。 図3に示された入力側の歯車軸を示す一部切欠き斜視図である。 図3における5−5線断面図である。 図5に示された歯車が揺動アームにより歯車軸に締結された状態を示す断面図である。 揺動アームが歯車の係合面に係合した状態のもとで揺動アームから係合面に加わる摩擦力を示す摩擦力特性図である。 図3および図4に示されたシフトロッドを駆動するためのロッド駆動機構を示す一部切欠き斜視図である。 図8の縦断面図である。 (A1)は揺動アームの解除時における締結ボールと解除ボールの歯車軸に対する位置を示す斜視図であり、(B1)はそのときのロッド駆動機構のスリーブを示す展開図であり、(A2)は揺動アームの締結時における締結ボールと解除ボールの歯車軸に対する位置を示す斜視図であり、(B2)はそのときのスリーブを示す展開図である。 (A1)は飛ばし変速開始時における解除状態の揺動アームの締結ボールと解除ボールのシフトロッドに対する位置を示す斜視図であり、(B1)はそのときのスリーブを示す展開図であり、(A2)はスリーブの軸方向移動によりシフトロッドが回動した状態における締結ボールと解除ボールのシフトロッドに対する位置を示す斜視図であり、(B2)はそのときのスリーブを示す展開図であり、(A3)はスリーブによりシフトロッドが軸方向に移動した状態における締結ボールと解除ボールのシフトロッドに対する位置を示す斜視図であり、(B3)はそのときのスリーブを示す展開図である。 (A1)は図11(A3)の状態からシフトロッドがさらに軸方向に駆動されるとともに回動された状態における締結ボールと解除ボールのシフトロッドに対する位置を示す斜視図であり、(B1)はそのときのスリーブを示す展開図であり、(A2)は(A1)の状態からカムピンが中立位置に戻された状態における締結ボールと解除ボールのシフトロッドに対する位置を示す斜視図であり、(B2)はそのときのスリーブを示す展開図である。 飛ばし変速時における締結ボールと解除ボールのシフトロッドに対する移動軌跡を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示される多段変速機は、入力側の歯車軸10と、この歯車軸10に平行に配置される出力側の歯車軸20とを有する。入力側の歯車軸10には、1速から6速の駆動側の歯車11〜16がそれぞれ空転自在に装着されている。歯車11は1速用であり、歯車11に隣り合う歯車13は3速用であり、歯車13に隣り合う歯車15は5速用である。歯車15に隣り合う歯車12は2速用であり、歯車12に隣り合う歯車14は4速用であり、歯車14に隣り合う歯車16は6速用である。1速から6速の複数の歯車は、それぞれ環状となっており、上述の順に軸方向に隣り合っている。
出力側の歯車軸20には、1速から6速の従動側の歯車21〜26がそれぞれ固定されている。歯車21と歯車11とにより1速の変速歯車対が形成され、歯車22と歯車12とにより2速の変速歯車対が形成され、歯車23と歯車13とにより3速の変速歯車対が形成され、歯車24と歯車14とにより4速の変速歯車対が形成され、歯車25と歯車15とにより5速の変速歯車対が形成され、歯車26と歯車16とにより6速の変速歯車対が形成される。それぞれの変速歯車対は常時噛み合っている。空転自在の複数の歯車11〜16のうちいずれかの歯車を入力側の歯車軸10に締結すると、入力側の歯車軸10から出力側の歯車軸20に動力が伝達される。図1に示される多段変速機は、6段の変速段を有し、空転自在の歯車のうち、歯車軸10に締結される歯車を選択することにより、変速段が切り換えられる。
エンジン31のクランク軸と入力側の歯車軸10の間には、入力クラッチ32が配置され、入力クラッチ32が図示しないアクチュエータにより締結されると、エンジン31の動力は入力側の歯車軸10に伝達される。出力側の歯車軸20は中空であり、内部には前輪出力軸33が図示しない軸受を介して回転自在に組み込まれ、歯車軸20と前輪出力軸33はセンタディファレンシャル装置34により連結される。前輪出力軸33はフロントディファレンシャル装置35を介して図示しない前輪用のドライブシャフトに連結され、このドライブシャフトにより図示しない前輪が駆動される。センタディファレンシャル装置34は駆動歯車36と従動歯車37を介して後輪出力軸38に連結される。後輪出力軸38は図示しないリヤディファレンシャル装置を介して図示しない後輪用のドライブシャフトに連結され、このドライブシャフトにより図示しない後輪が駆動される。
入力側の歯車軸10は、軸受27a,27bにより変速機ケース17に回転自在に支持され、出力側の歯車軸20は軸受28aにより変速機ケース17に回転自在に支持され、前輪出力軸33は軸受28bにより変速機ケース17に回転自在に支持される。このように、図1は、前輪と後輪とを駆動輪とする四輪駆動用の動力伝達系を示す。
入力側の歯車軸10は、図2〜図4に示されるように、中空孔40を有し、中空孔40にはシフトロッド41が装着される。シフトロッド41は、歯車軸10と一体に回転するとともに歯車軸10に対して軸方向に往復動自在であって歯車軸10に対して相対的に回動自在である。シフトロッド41を駆動することにより、複数の駆動側の歯車11〜16のうちいずれかの歯車が歯車軸10に締結される。
図5および図6に示されるように、歯車軸10には歯車11に対応させて小径部が形成されており、歯車11の内周面42と小径部の外周面43との間には、環状のスペース44が設けられている。環状のスペース44には、それぞれ円周方向に円弧状に伸びる3つの揺動アーム45が円周方向に等間隔を隔てて配置される。揺動アーム45にはその両側から支持部46が突出しており、図4に示されるように支持部46は歯車軸10に設けられた支持凹部47に揺動自在に装着される。他の歯車12〜16の内周面と歯車軸10の外周面43との間にもスペース44が設けられ、それぞれのスペース44には、同様に3つの揺動アーム45が配置される。ただし、それぞれの歯車12〜16の内部に設けられる揺動アーム45の数は3つに限られることなく、任意の数とすることができるが、複数の揺動アーム45を設けると、1つの揺動アーム45に加わる負荷を小さくすることができる。
図4は歯車軸10の一部切欠き斜視図である。図4においては、図3に示された歯車14,16が取り除かれた状態で示され、歯車15,12の内側にそれぞれ配置される3つの揺動アーム45のうちの1つずつが示されている。揺動アーム45の支持部46を支持する支持凹部47が歯車軸10に設けられ、支持部46の円弧面は支持凹部47の内面に当接し、その当接部を中心に揺動自在となっている。支持部46は歯車軸10に取り付けられるスナップリング48により覆われる。スナップリング48にはブッシュ49が嵌合され、それぞれの歯車11〜16の両側面に突出して設けられたフランジ50が、ブッシュ49の外側に嵌合し、ブッシュ49はそれぞれの歯車11〜16のスラスト反力を受ける。
それぞれの歯車11〜16の内周面42には、図5および図6に示されるように、係合溝51が設けられ、係合溝51に入り込む係合爪52がそれぞれの揺動アーム45の先端部に径方向外方に突出している。揺動アーム45が支持部46の円弧面を中心に揺動して締結位置となると、図6に示されるように、係合爪52の先端面52aが係合溝51の係合面51aに当接し、歯車11は歯車軸10に締結されて歯車軸10の回転トルクが歯車11に伝達される。一方、揺動アーム45が、図5に示されるように、締結を解除する解除位置に揺動すると、係合爪52は係合溝51から離れて歯車11は歯車軸10に対して空転状態となる。他の歯車12〜16についても同様に、揺動アーム45が締結位置となると、歯車軸10の回転トルクが歯車に伝達され、揺動アーム45が解除位置になると、歯車は歯車軸10に対して空転状態となる。
シフトロッド41には、図3に示されるように、同一軸方向の位置に2つの締結突起53が設けられている。それぞれの締結突起53は、揺動アーム45の先端部と支持部46の間の部分、つまり揺動アーム45の長手方向中央部に対応している。図3において左側に符号aを付して示される締結突起53(a)は、歯車11,13,15の内側に設けられた揺動アーム45を締結位置に駆動し、右側に符号bを付して示される締結突起53(b)は、歯車12,14,16の内側に設けられた揺動アーム45を締結位置に駆動する。締結突起53(b)は締結突起53(a)に対して3つの歯車11,13,15とニュートラル位置との軸方向寸法を含めた距離だけ離れている。それぞれの締結突起53は、揺動アーム45に対応させてシフトロッド41の同一円周面に3つ設けられている。シフトロッド41は、図3に示される位置を前進限位置とすると、図1に示されるように前進限位置と後退限位置との間のストロークSの範囲で歯車軸10に対して軸方向に移動する。シフトロッド41の後退限位置は、締結突起53(b)が歯車16の内部の揺動アーム45を締結位置に駆動する位置である。
歯車軸10には、図5および図6に示されるように、保持孔54が設けられ、保持孔54は中空孔40と外周面43とを貫通しており、保持孔54には締結ボール55が収容される。シフトロッド41により締結突起53が揺動アーム45の位置に駆動されると、図6に示されるように、シフトロッド41が締結ボール55を径方向外方に突出させて揺動アーム45は締結ボール55を介してシフトロッド41により締結位置に駆動される。図3に示されるように、シフトロッド41の外周面には案内溝56が軸方向に伸びて設けられている。案内溝56はシフトロッド41の往復動のストロークSの範囲に渡って設けられており、締結突起53は案内溝56を横切る方向に径方向に突出している。締結ボール55は、図5および図6に示されるように、揺動アーム45の数に対応させて同一円周面に3つ設けられており、案内溝56も円周方向に一定の間隔を隔てて3つ設けられている。
図6に示されるように揺動アーム45が締結位置となった状態から、図5に示されるように揺動アーム45を解除位置にまで揺動させるために、シフトロッド41には強制解除突起57が設けられている。強制解除突起57の外周面は締結突起53の外周面とほぼ同一の外径面となっている。強制解除突起57は、揺動アーム45の基端部に対応しており、締結突起53に対して円周方向にずれるとともに軸方向にもずれた位置に設けられている。したがって、図6に示されるように、揺動アーム45が締結位置となった状態のもとで、シフトロッド41を軸方向に移動させると、図5に示されるように、揺動アーム45の基端部が径方向外方となるように強制解除突起57により揺動アーム45が揺動され、揺動アーム45は解除位置となる。
図5および図6に示されるように、歯車軸10には保持孔58が設けられ、保持孔58は中空孔40と外周面43とを貫通しており、保持孔58には解除ボール59が収容される。図5に示されるように、強制解除突起57が揺動アーム45の位置に軸方向に駆動されると、シフトロッド41が解除ボール59を径方向外方に突出させて揺動アーム45は解除ボール59を介してシフトロッド41により解除位置に駆動される。シフトロッド41には、締結突起53に対して円周方向にずれた位置に退避溝60が設けられている。したがって、図5に示されるように、揺動アーム45が解除位置となった状態のもとで、シフトロッド41を軸方向に移動させると、図6に示されるように解除ボール59が径方向内方に移動して退避溝60内に入り込む。
図7は揺動アーム45が歯車の係合面51aに係合した状態のもとで揺動アームから係合面51aに加わる摩擦力を示す摩擦力特性図である。揺動アーム45の係合爪52と係合溝51との係合を解除するときには、揺動アーム45の基端部に強制解除突起57から強制解除力Pが加えられる。
図7に示されるように、揺動アーム45が係合面51aに係合して歯車11が歯車軸10に締結されている状態においては、揺動アーム45にはその揺動中心Oと係合面51aとを結ぶ線状に、締結荷重Fが発生する。この締結荷重Fにより、係合面51aには垂直方向に歯面荷重Fxが加わる。したがって、図5に示されるように、揺動アーム45を解除位置に駆動するときに、揺動アーム45と歯車11との間に駆動トルクが残留していると、揺動アーム45には締結荷重Fが発生する。図7において、符号Tgは歯車の係合面51aから揺動アーム45の先端面52aに作用する残留トルクを示し、揺動アーム45の支持部46の揺動中心には残留トルクTgに対向する方向の残留トルクTaが歯車軸10から作用する。
この状態のもとでは、締結荷重Fが作用する係合面51aに平行な方向の荷重Fyが揺動アーム45の係合を解除する解除力となり、係合面51aに垂直な方向の歯面荷重Fxが解除力Fyの抵抗となる。歯面荷重Fxが係合面51aに作用すると、揺動アーム45の先端面52aには摩擦力fが加わる。
歯面荷重Fxの方向が締結荷重Fよりも歯車の内側となるように、係合面51aの傾斜角度αが設定される。図示するように、歯面荷重Fxは締結荷重Fに対して角度θだけ、内側となっている。これにより、係合面51aの傾斜角度αは、歯面荷重Fxを締結荷重Fの外側とする場合よりも、シフトロッド41の半径方向線Rに対して開いた角度となる。歯面荷重Fxと締結荷重Fとのなす歯面荷重角度θは、さらに、係合面51aと揺動アーム45の先端面52aとの摩擦係数μに基づいて以下のように設定される。
解除力Fyと摩擦力fは、以下のように示される。
Fy=F・sinθ、f=Fx・μ=F・cosθ・μ
解除力Fyを高くするには、Fy>fの条件を満たす必要がある。
上記式から、F・sinθ>F・cosθ・μおよびsinθ/cosθ>μが求められ、tanθ>μの関係が求められる。したがって、θ>tan-1・μとなるように、係合面51aの角度を設定すると、残留トルクTgが揺動アーム45の先端面に加わったとしても、セルフロックを起こすことなく、揺動アーム45を解除位置に駆動することができる。このように、歯面荷重Fxの方向と、締結荷重Fの方向とのなす歯面荷重角度θが揺動アーム45の内側であって、揺動アーム45の先端面52aと係合面51aとの間の摩擦係数をμとすると、歯面荷重角度θがθ>tan-1・μとなるように係合面51aの傾斜角度αが設定される。これにより、歯車が歯車軸10に締結された締結状態から歯車を解除状態にシフトロッド41により駆動するときには、小さな強制解除力により揺動アーム45を解除状態に駆動することができ、アクチュエータを小型化することができるとともに、変速特性に優れた多段変速機が得られる。
図8は図3および図4に示されたシフトロッド41を駆動するためのロッド駆動機構61を示す一部切欠き斜視図であり、図9は図8の縦断面図である。
ロッド駆動機構61はシフトロッド41の外側に隙間を介して装着されるスリーブ62を有する。図9に示されるように、歯車軸10の中空孔40の基端部には、スプライン63aが設けられており、スリーブ62の先端部の外周面にはスプライン63aに軸方向に移動自在に噛み合うスプライン63bが設けられている。したがって、スリーブ62は歯車軸10と一体に回転するとともに歯車軸10に対して軸方向に移動自在となっている。
シフトロッド41の基端部外周には、2つのばね受け部材64,65が相互に対向して取り付けられ、両方のばね受け部材64,65の間には圧縮コイルばね66がばね部材として装着される。スリーブ62の内周面には、ばね受け部材64に当接する環状のストッパ67と、ばね受け部材65に当接する環状のストッパ68とが固定される。図9に示されるように、スリーブ62と同軸状にアクチュエータ71が配置される。アクチュエータ71はカップリング72を介してスリーブ62に連結され、回転状態のスリーブ62に対してカップリング72によりアクチュエータ71の往復動がスリーブ62に伝達される。
スリーブ62には、図8に示されるように、カム溝73が設けられ、カム溝73内に入り込むカムピン74がシフトロッド41に固定されている。カム溝73は、スリーブ62の軸方向に伸びた軸方向部73aと、これの両端部に連なるとともに円周方向に傾斜した傾斜部73b,73cとを備えている。カムピン74がカム溝73の軸方向部73aの中央部つまり中立位置となるようにシフトロッド41に、圧縮コイルばね66のばね力が加えられる。スリーブ62がアクチュエータ71により1段の変速段に相当する基準ストロークで軸方向に駆動されると、スリーブ62の移動開始時には圧縮コイルばね66が収縮し、締結突起53により締結ボール55を介して揺動アーム45は締結位置に駆動される。
図3は、シフトロッド41が前進限位置となった状態を示しており、このときには、全ての駆動側の歯車11〜16は歯車軸10に対して空転状態つまりニュートラル状態となっている。この状態から1速の歯車11を歯車軸10に締結するには、アクチュエータ71によりスリーブ62を1段分の基準ストロークだけ図3において右方向に駆動する。
図10(A1)は、図3に示されるように、歯車11の内部の揺動アーム45が解除位置となっているときにおける締結ボール55と解除ボール59のシフトロッド41に対する位置を示す図である。この状態のもとで、アクチュエータ71によりスリーブ62を基準ストロークS0だけ軸方向に駆動すると、スリーブ62は、図10(B1)に示されるように、基準ストロークS0移動する。この移動過程においては、カムピン74はカム溝73の軸方向部73aの範囲内を軸方向に移動し、ロッド駆動機構61の圧縮コイルばね66が収縮し、シフトロッド41には軸方向にばね力が加えられる。
シフトロッド41にばね力が加えられると、図10(A2)に示されるように、シフトロッド41が基準ストロークS0だけ駆動され、締結ボール55が締結突起53(a)により径方向外方に押し出され、解除ボール59が退避溝60内に入り込む。これにより、図10(B2)に示されるように、カムピン74はカム溝73の軸方向部73aの軸方向の中間位置に戻され、揺動アーム45は、図6に示されるように、締結位置に駆動されて、1速の歯車11は歯車軸10に締結される。なお、図10(B1),(B2)においては、スリーブ62に形成されたカム溝73は展開された状態で示されている。また、図10(A1),(A2)においては、1つの揺動アーム45に対応させて締結ボール55と解除ボール59とが1つずつ示されており、他の締結ボール55と解除ボール59は図示省略されている。
1速の歯車11が歯車軸10に締結されると、図3に示される締結突起53(b)は2速の歯車12の内部の締結ボール55に接近する。1速から2速へアップシフトするときには、同様に、アクチュエータ71によりスリーブ62をさらに基準ストロークS0だけ図3において右方向に駆動する。これにより、1速の歯車11の内部の揺動アーム45は図5に示されるように解除位置に駆動され、2速の歯車12の内部の揺動アーム45は図6に示されるように締結位置に駆動される。
このように1段分の変速動作は、2速から3速、3速から4速等にアップシフトする場合も、6速から5速、5速から4速等にダウンシフトする場合も同様である。
案内溝56は、図10に示されるように、締結突起53よりも円周方向に迫り出しており、案内溝56は締結突起53に隣り合った迂回部56aを介して全体的に一直線状に連なっている。つまり全体的に迂回部56aを介して一直線状に連なった案内溝56の一部を横切るように、締結突起53が案内溝56から径方向外方に突出している。したがって、シフトロッド41を回動させて軸方向に駆動すると、締結ボール55は締結突起53を乗り上げることなく、迂回部56aを介して案内溝56に締結ボール55を転がり移動させることができる。したがって、例えば、6速から4速、あるいは6速から1速等のように、少なくとも1段分の変速を飛び越して、一気に飛ばし変速をする場合には、飛ばされる変速段の歯車の内部の揺動アーム45を図5に示される解除状態のままに維持させることができる。これにより、飛ばされる変速段の歯車内部の揺動アームは、締結位置に駆動されることなく、スムーズに飛ばし変速を行うことができ、変速特性に優れた多段変速機となる。
図11および図12は、上述のように、飛ばし変速を行う場合における飛ばされる歯車の内部の締結ボール55と解除ボール59のシフトロッド41に対する位置関係を示す。例えば、6速から4速等に飛ばし変速によりシフトダウンする場合について説明すると、6速の歯車16が歯車軸10に締結されているときには、5速の歯車15の内部の締結ボール55と解除ボール59と締結突起53(b)の位置関係は、図11(A1)に示される通りであり、締結ボール55は案内溝56に入り込み、解除ボール59は強制解除突起57により径方向外方に突出している。
この状態のもとで、スリーブ62がダウンシフト方向に駆動されると、図11(B1)に示されるように、シフトロッド41は軸方向に駆動されることなく、カム溝73の軸方向部73aがカムピン74に沿って軸方向に移動する。スリーブ62の引き続く移動により、図11(B2)に示されるように、カム溝73の傾斜部73cにカムピン74が入り込むと、カムピン74が傾斜部73cに案内されて、シフトロッド41は、図11(A2)に示されるように、迂回部56aに連なる位置に向けて回動される。このようにシフトロッド41が回動すると、解除ボール59はシフトロッド41に対して円周方向に移動して、退避溝60の軸方向延長線の位置から離れる。カムピン74が傾斜部73cの終端部に接触した状態のもとでは、圧縮コイルばね66は最も収縮した状態となる。スリーブ62がさらに軸方向に駆動されると、図11(A3)に示されるように、締結ボール55は、締結突起53に乗り上げることなく、案内溝56の迂回部56aを通過する。これにより、締結ボール55を介して締結突起53が揺動アーム45の押し付けが回避される。
アクチュエータ71により駆動されたスリーブ62が4速の位置で停止すると、図12(B1)に示されるように、収縮した圧縮コイルばね66のばね力によりカムピン74が傾斜部73cに沿って軸方向部73aに向けて駆動される。これにより、図12(A1)に示されるように、シフトロッド41は回動されるとともに軸方向に駆動される。さらに、カムピン74はばね力により、図12(B2)に示されるように、軸方向部73aの中間位置にまで駆動される。これにより、図12(A2)に示されるように、締結ボール55は締結突起53(b)を乗り上げることなく、迂回して案内溝56に移動し、解除ボール59は退避溝60を迂回して強制解除突起57に接触した状態を維持する。したがって、6速から4速に飛ばし変速する場合には、5速の歯車15の内部の揺動アーム45はシフトロッド41が変速動作する過程においては、図5に示されるように、解除位置を維持し続ける。
図13は、このように飛ばし変速する場合における締結ボール55と解除ボール59のシフトロッド41に対する迂回移動の軌跡を示す。
6速から3速、2速、1速等に飛ばし変速する場合には、図11(B3)に示されるように、カムピン74が傾斜部73cの終端に当接した状態のまま、歯車軸10に締結される歯車の位置まで、一気にシフトロッド41が駆動される。このときには、飛ばされる歯車の内部の締結ボール55は迂回部56aを通過する。このように、飛ばし変速を行う場合には、飛ばされる歯車の内部の揺動アーム45は締結位置と解除位置とに開閉動作を行うことがないので、飛ばし変速を円滑に行うことができ、変速特性を向上させることができる。
飛ばし変速でダウンシフトする場合には、図3および図9においてスリーブ62は左方向に駆動され、飛ばし動作はカムピン74が傾斜部73cに案内されてシフトロッド41が回動される。一方、飛ばし変速でアップシフトする場合には、スリーブ62は右方向に駆動される。このときには、飛ばし動作はカムピン74が傾斜部73bに案内されてシフトロッド41が回動される。ただし、ダウンシフトする場合にのみ飛ばし変速を行う場合には、傾斜部73cのみを設け、傾斜部73bは不要となる。
図3に示されるように、奇数段の歯車を隣り合わせて1つのグループとし、偶数段の歯車を隣り合わせて1つのグループとし、シフトロッド41に2つの締結突起53が設けられている。このように、歯車11〜16を複数のグループとして、複数の締結突起53をシフトロッド41に設けると、1つの締結突起とした場合よりも、シフトロッド41の変速ストロークを短くすることができる。上述した多段変速機は、車両用の自動変速機のみならず、手動式つまりマニュアル式の変速機としても適用することができる。
図示する多段変速機においては、締結ボール55を介して締結突起53により揺動アーム45を締結位置に駆動し、揺動アーム45を解除位置に駆動するときには、解除ボール59を介して強制解除突起57により揺動アーム45を揺動するようにしている。これに対して、締結ボール55と解除ボール59を介在させることなく、揺動アーム45を直接係合突起により締結位置に駆動し、強制解除突起57により直接解除位置に駆動するようにしても良いが、そのような形態に比して、ボールを介在させることにより、ボールの転がりにより、円滑に揺動アーム45の開閉動作を行うことができる。また、図8および図9に示されるロッド駆動機構61においては、カムピン74がシフトロッド41に設けられているが、カムピン74をスリーブ62の内面にシフトロッド41に向けて突出させ、シフトロッド41にカム溝73を形成するようにしても同様に変速段の切り換えを行うことができる。つまり、カムピン74はシフトロッド41とスリーブ62の一方に設けられ、カム溝73はシフトロッド41とスリーブ62の他方に設けられる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図1は四輪駆動用の動力伝達系に適用される多段変速機を示すが、前輪駆動用の多段変速機等にもこの多段変速機を適用することができる。また、駆動側の歯車が入力側の歯車軸10に空転自在に装着され、従動側の歯車が出力側の歯車軸20に固定されているが、従動側の歯車を歯車軸20に空転自在に装着し、シフトロッド41を歯車軸20に設けるようにしても良い。このように、駆動側と従動側の一方の歯車を歯車軸に固定し、他方の歯車を歯車軸に空転自在に装着することができる。
10 入力側の歯車軸
11〜16 駆動側の歯車
20 出力側の歯車軸
21〜26 従動側の歯車
32 入力クラッチ
41 シフトロッド
45 揺動アーム
46 支持部
47 支持凹部
51 係合溝
51a 係合面
52 係合爪
52a 先端面
53 締結突起
55 締結ボール
56 案内溝
56a 迂回部
57 強制解除突起
59 解除ボール
60 退避溝
61 ロッド駆動機構
62 スリーブ
66 圧縮コイルばね
71 アクチュエータ
73 カム溝
73a 軸方向部
73b,73c 傾斜部
74 カムピン

Claims (5)

  1. 駆動側の複数の歯車が設けられた入力側の歯車軸と、駆動側の前記歯車に常時噛み合って変速歯車対を形成する従動側の複数の歯車が設けられた出力側の歯車軸とを有し、変速歯車対を形成する駆動側と従動側の一方の歯車が前記歯車軸に固定され、他方の歯車が前記歯車軸に空転自在に装着され、空転自在の前記歯車を前記歯車軸に締結して変速段を切り換える多段変速機において、
    前記空転自在の歯車の内部に揺動自在に装着され、前記空転自在の歯車に設けられた係合面に係合する係合爪が先端に設けられた揺動アームと、
    前記歯車軸に設けられた中空孔に軸方向に往復動自在かつ回動自在に装着されるシフトロッドと、
    前記シフトロッドに設けられ、前記係合爪を前記係合面に押し付けて前記空転自在の歯車を前記歯車軸に締結する締結突起と、
    前記シフトロッドに設けられ、前記歯車の締結を解除するときに前記揺動アームの基端部を押し付ける強制解除突起と、
    前記締結突起に円周方向に隣り合わせて前記シフトロッドに設けられる迂回部と、
    前記シフトロッドを軸方向に駆動し、少なくとも1つの前記空転自在の歯車を飛ばして他の歯車を締結させるときには、前記シフトロッドを回動させ前記締結突起による前記揺動アームの押し付けを回避するロッド駆動機構と、
    を有する多段変速機。
  2. 請求項1記載の多段変速機において、
    前記ロッド駆動機構は、
    前記中空孔と前記シフトロッドとの間に設けられ、前記中空孔に設けられた噛み合い部に軸方向に往復動自在に噛み合うスリーブと、
    前記スリーブと前記シフトロッドとの間に装着され、前記スリーブを前記シフトロッドに対して中立位置に向けてばね力を加えるばね部材と、を備え、
    前記シフトロッドと前記スリーブとの一方に設けられたカムピンが係合するカム溝を前記シフトロッドと前記スリーブの他方に設け、
    前記カム溝は、前記シフトロッドの中立位置を中心に軸方向に伸びる軸方向部と、前記軸方向部の端部に連なって円周方向に傾斜した傾斜部とを有する、多段変速機。
  3. 請求項1または2記載の多段変速機において、
    前記シフトロッドと前記揺動アームの長手方向中央部との間に締結ボールを配置し、
    前記締結ボールが入り込む案内溝を前記シフトロッドの往復動のストロークの長さに渡って設け、
    前記締結突起を前記案内溝の迂回部に円周方向に隣り合って前記案内溝を横切って前記シフトロッドに設け、
    前記シフトロッドの前記強制解除突起と前記揺動アームの基端部との間に解除ボールを配置し、
    前記締結突起の円周方向にずれた位置に、前記解除ボールが入り込む退避溝を前記シフトロッドに設けた、多段変速機。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の多段変速機において、前記空転自在の歯車の内部に複数の前記揺動アームを設けた、多段変速機。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の多段変速機において、前記入力側の歯車軸に設けられる駆動側の複数の歯車を前記入力側の歯車軸に空転自在に装着し、前記シフトロッドを前記入力側の歯車軸に設けた、多段変速機。
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