JP6506649B2 - Permanent magnet synchronous machine and apparatus using the same - Google Patents
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Description
本発明は、永久磁石同期機及びそれを用いた機器に関する。 The present invention relates to a permanent magnet synchronous machine and an apparatus using the same.
特許文献1は、V字状に配した2つの磁石それぞれの一面が、磁性鋼板から成るブリッジ部45を介して対向する構造を開示している(0049、図4)。
特許文献2は、V字状に配した2つの磁石の内端(V字の底部分)側に、内周端空隙32cを、外端側に外周端空隙32bを設けた構造を開示している(0035、図4,5)。
特許文献1の構成では、磁性鋼板で形成されているブリッジ部45を磁束が通過し易く、磁石の一面に形成されるN極から発せられる磁束が、この磁石の他面に形成されるS極に循環する短絡磁束が生じやすい。短絡磁束は、モータの駆動に対して殆ど寄与しないため、モータ効率が低下するおそれがある。
In the configuration of
特許文献2の構成では、モータが急加速等して磁石に慣性力が働いた場合等には、磁石が空隙32b,32cに向かって運動して、磁石が挿入されている領域の端面や他部材に衝突し、磁石が破損等するおそれがある。また、磁石の長手方向が径方向を向いて配され、かつ空隙32b,32cが磁石に対して径方向側に配されていることから、回転子の回転に伴う遠心力が加わると、磁石が運動し易い。
In the configuration of
上記事情に鑑みてなされた本発明は、回転子と、該回転子の中央に配したシャフトと、該回転子に設けられた磁石挿入孔にV字状に配した2つの永久磁石と、を備え、2つの前記永久磁石の間の距離は、内径側から外径側に向かうにつれて大きくなる永久磁石同期機であって、2つの前記永久磁石はそれぞれ、前記V字形状の外側の面であってS極又はN極に磁化した第一磁極面と、前記V字形状の内側の面であってN極又はS極に磁化した第二磁極面と、前記磁石挿入孔の領域の一部であるブリッジを介して他方の前記永久磁石に対向する対向面と、該対向面及び前記第一磁極面の間に位置するシャフト対向面と、を有し、磁化配向方向について、前記対向面に交わる内径側部分の寸法を、前記第一磁極面及び前記第二磁極面に交わる外径側部分の寸法より短くして、2つの永久磁石の前記対向面を互いに略平行に延在させたことを特徴とする。 The present invention made in view of the above circumstances includes a rotor, a shaft disposed at the center of the rotor, and two permanent magnets disposed in a V-shape in a magnet insertion hole provided in the rotor. with the distance between the two said permanent magnets, a larger permanent magnet synchronous machine as the inner diameter side towards the outer diameter side, the two said permanent magnets, respectively, at the outer surface of the V-shaped A first magnetic pole surface magnetized in the S pole or N pole, a second magnetic pole surface in the V-shaped inner surface magnetized in the N pole or S pole, and a part of the area of the magnet insertion hole and the opposing surface via the bridge facing the other of the permanent magnet is, possess a shaft facing surface positioned between said facing surfaces and said first pole face, and the magnetization orientation direction, the opposing surface The dimension of the intersecting inner diameter portion is the outer diameter intersecting the first pole face and the second pole face And shorter than the dimension of the portion, characterized in that substantially brought parallel to extend each other the opposed surfaces of the two permanent magnets.
以下、本発明の実施例を、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。同様の構成要度には同様の符号を付し、また、同一の説明は繰り返さない。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the attached drawings. The same reference numerals are given to the same configuration requirements, and the same description will not be repeated.
図1は本実施例の永久磁石同期機1の軸方向断面図、図2は磁石挿入孔4に配された永久磁石5a,5bを示す図である。本実施例の永久磁石同期機1は、6極9スロットであるが、極数及びスロット数は特に制限されない。
FIG. 1 is an axial sectional view of a permanent magnet
永久磁石同期機1は、略円筒形状の回転子2と、回転子2の径方向外側に位置し、空隙を介して回転子2に対向する固定子3と、回転子2の回転軸であり、回転子2の中央に圧入されているシャフト6と、を備えている。回転子2は、軸方向視で略円形状である。
回転子2は、V字形状の磁石挿入孔4を6つ有しており、それぞれの磁石挿入孔4には2つの永久磁石5a,5bを配している。磁石挿入孔4は、シャフト6側(内径側)に向かってV字形状が閉じるように設けられている。すなわち、内径側がV字形状の「底」になるように設けられており、永久磁石5a,5bは、それぞれ内径側から外径側に向かうにつれて、互いの距離が大きくなるように配されている。2つの永久磁石5の成す角度は、後述する開度θ1の略2倍である。以下、それぞれの磁石挿入孔4又はその近傍に着目するとき、V字形状の底側を内周側、底側から離れる側を外周側と呼ぶ(例えば、後述する図5参照。ブリッジ4cの中央を通り対向面50に沿った直線を基準にできる)。
The permanent magnet
The
永久磁石5の種類は特に制限されないが、例えば一般に低Brとされるフェライト磁石、SmFeN系のボンド磁石、NdFeB系のボンド磁石、アルニコ磁石を採用できる。永久磁石5は回転子2の周方向に着磁されている。
The type of
[磁石挿入孔4に配された2つの永久磁石5]
永久磁石5は、同一の磁石挿入孔4に配された別の永久磁石5に対して、磁石挿入孔4の領域の一部であるブリッジ4cを介して対向する対向面50と、V字形状の外側の面(外周側の面)であってS極又はN極として磁化している第一磁極面52と、V字形状の内側の面(内周側の面)であって第一磁極面52の極性に対して反対の極性(N極又はS極)として磁化している第二磁極面53と、対向面50及び第一磁極面52の間に位置し、シャフト6側を向いたシャフト対向面51と、を備える。本実施例のシャフト対向面51は、対向面50及び第一磁極面52を繋ぐ面であり、第一磁極面52側から第二磁極面53側に向かうにつれて内径側に向かう面である。また、永久磁石5は、第一磁極面52の外径側に面取り54を有し、同様に第二磁極面53の外径側に面取り55を有している。ブリッジ4cは、磁石挿入孔4の内径側に位置しており、磁石挿入孔4の領域のうち、2つの対向面50の間に位置する領域である。
[Two
The
2つの対向面50の間に、空気層であるブリッジ4cを設けることで、永久磁石5の第一磁極面52及び第二磁極面53を循環する短絡磁束を抑制できるので、永久磁石同期機1の効率を改善できる。ブリッジ4cは、2つの永久磁石5の間で、2つの永久磁石5に対して周方向内側に位置しているため、永久磁石5に遠心力が加えられた場合でも、永久磁石5が運動することを抑制できるので、永久磁石5の破損等が抑制される。
By providing the
また、永久磁石5が対向面50を備えることで、磁束を発する永久磁石5の表面積を増加させて磁束量を増加させることができるので、永久磁石5の使用量を削減できる。また、永久磁石5の内径側の一部の厚み(磁化配向方向の寸法)を減少させるようにして対向面50やシャフト対向面51を設けている。具体的には、永久磁石5の厚み寸法を測定すると、対向面50又はシャフト対向面51が始点又は終点となる領域の厚み寸法は、第一磁極面52及び第二磁極面53が始点及び終点となる領域の厚み寸法より短い。このため、後述するように、比較的着磁が容易ではない径方向内側の永久磁石5の厚みを抑制して、永久磁石5全体の着磁をしやすくできる。
Moreover, since the surface area of the
[永久磁石5の磁石挿入孔4に対するクリアランス]
図3は、回転子2の1極を拡大した軸方向断面図である。シャフト対向面51の第一磁極面52側の部分は、磁石挿入孔4に略接しており、第二磁極面53側の部分は、磁石挿入孔4から比較的離間している。このように、シャフト対向面51の内周側及び外周側の一方を磁石挿入孔4に略接するようにし、他方を離間するようにすることで、永久磁石5に遠心力が加わった場合でも、永久磁石5は径方向への運動が抑制しつつ、摩擦の発生を抑制して永久磁石5の磁石挿入孔4への取付及び取り外しを容易にできる。
[Clearance of
FIG. 3 is an enlarged axial sectional view of one pole of the
なお、永久磁石5の外径側、すなわち磁石挿入孔4の外径側端面4aとの間に空間を設けている。
A space is provided between the outer diameter side of the
図4は回転子2の1極を拡大した軸方向断面図である。但し、説明の便利のため、ブリッジ4cの寸法を強調している。永久磁石5の対向面50に略垂直な方向をX軸方向と呼ぶことにする。
ブリッジ4cは、永久磁石5a,5bそれぞれの対向面50の内周側に、X軸方向の幅がG2Xの空隙として設けられている。また、永久磁石5の第二磁極面53及び磁石挿入孔4の第二磁極面53に対向する端面の間にある空隙の幅C1について、このX軸方向の幅をG1Xとすると、G1X<G2Xの関係を満たす。より好ましくは、2×G1X<G2Xの関係を満たす。
FIG. 4 is an enlarged axial sectional view of one pole of the
The
上述の通りブリッジ4cは空気層等の空間であるから、第一磁極面52及び第二磁極面53を通過する短絡磁束を抑制でき、また、永久磁石5の取付や取り外しを容易にできる。しかしこの場合、永久磁石5は永久磁石収容孔4内部で運動しやすい。特に、永久磁石5がフェライト磁石やボンド磁石などの低Br磁石であるとき、回転子鉄心2との間で働く磁気吸引力は弱く、永久磁石収容孔4内部で運動しやすい。このため、遠心力又は慣性力が永久磁石5に付加されると、永久磁石5の破損又は材料特性の劣化を招くおそれがある。
As described above, since the
G2X>G1Xとすることで、回転子2の急停止や急加速などにより生じる周方向の慣性力が永久磁石5に加わった場合、永久磁石5は、長手方向に沿った面側に設けられたクリアランスC1を運動して磁石挿入孔4の端面に接する。この際、対向面50は、G1Xより大きいG2Xだけ他の永久磁石5の対向面50に対して離間しているから、永久磁石5の対向面50同士の衝突が抑制される。また、永久磁石5が接する端面53の面積が比較的大きいため、接触の際の衝撃も抑制できる。したがって、永久磁石5の破損を効果的に抑制できる。
なお、G1Xは、C1及び後述する磁石の開度θ1を用いて、
G1X=C1/cos(θ1)
と与えられる。
By setting G2X> G1X, the
G1X uses C1 and the opening degree θ1 of a magnet described later,
G1X = C1 / cos (θ1)
It is given.
実施例2は、下記の点を除き実施例1と同様の構成にできる。
[磁石挿入孔4の回転軸からの距離R2の設定]
図5は回転子2の1極部分を拡大した軸方向断面図である。回転子2の半径R及び永久磁石5の最内径位置を通る円の半径R2の関係について説明する。永久磁石同期機1の極数をP、回転子2の軸長をL、とした場合、永久磁石5を回転子2の最外径部分に円弧形(不図示)に配したときの永久磁石5の表面積X1(比較例)と、永久磁石5をV字形に配したときの永久磁石5の表面積X2とは、それぞれ下式で与えられる。
X1=2πRL/P
X2=2L×√((Rcos(π/P)−R2)2+(Rsin(π/P))2)
The second embodiment can be configured the same as the first embodiment except for the following points.
[Setting of the distance R2 from the rotation axis of the magnet insertion hole 4]
FIG. 5 is an axial cross-sectional view in which the one-pole portion of the
X1 = 2πRL / P
X2 = 2 L × (((R cos (π / P)-R2) 2 + (R sin (π / P)) 2 )
図6は永久磁石5の表面積X1,X2とR2/Rとの関係(図6a:4極機、図6b:6極機)を示す図である。R2のRに対する比を横軸、永久磁石5の表面積X1とX2とを縦軸に設定しており、X1を実線で、X2を破線で示してある。永久磁石同期機1が4極の場合ではR:R2=1:0.36以下の場合、6極の場合ではR:R2=1:0.70以下の場合、永久磁石5を円弧形状に配するよりもV字形状に配する方が、大きな表面積を確保できる(X2>X1)とわかる。従って、永久磁石同期機1が4極の場合は、R2/Rが0.36以下であることが好ましく、0.25以下であることがさらに好ましい。また、6極の場合は、R2/Rが0.70以下であることが好ましく、0.50以下であることがさらに好ましい。
FIG. 6 is a diagram showing the relationship between the surface areas X1 and X2 of the
[磁石挿入孔4の開度θ1の設定]
永久磁石5が配される磁石挿入孔4の形状について説明する。図7はθ1とR2/Rの関係(図7a:4極機、図7b:6極機)を示す図である。
永久磁石同期機1の断面図において、磁石挿入孔4のブリッジ4cに沿った直線と、永久磁石5の第二磁極面53に沿った直線とがなす角度を、永久磁石5の開度θ1とする。永久磁石同期機1が4極の場合では、θ1が65°以下が好ましく、55°以下がより好ましい。また、永久磁石同期機1が6極の場合では、θ1が73°以下であることが好ましく、55°以下であることがより好ましい。
[Setting of opening degree θ1 of magnet insertion hole 4]
The shape of the
In the cross-sectional view of the permanent magnet
なお、本実施例の永久磁石同期機1は、2:3系列の集中巻6極9スロットとして説明したが、その他、分布巻機や分数スロット、8極又は10極スロットの場合でも、下式を満たすθ1を採用すれば、同様の効果を得ることができる。
180/P<θ1<Sin-1(sin(180/P)/(X1/2))/π×180
Although the permanent magnet
180 / P <θ1 <Sin −1 (sin (180 / P) / (X1 / 2)) / π × 180
180/Pは永久磁石5が極間にある状態を示し、R2が小さい場合を指し、θ1の最小値を与える。この値より小さい場合、永久磁石はV字形状とならない。
またSin-1(sin(180/P)/(X1/2))/π×180はθ1の最大値を与える。この値より大きい場合、磁石表面積X2がX1より小さくなる。
180 / P indicates a state in which the
Also, Sin -1 (sin (180 / P) / (X1 / 2)) / π × 180 gives the maximum value of θ1. When it is larger than this value, the magnet surface area X2 is smaller than X1.
なお、本実施例の磁石挿入孔4の内径側(V字の底の部分)の端面4bは、シャフト対向面51に沿っている。こうすると、永久磁石5に加わる遠心力が変化した際の運動をより効果的に抑制できる。
The
実施例3は、以下の点を除き実施例1又は実施例2の構成と同様にできる。
図8は永久磁石5の形状を示す図、図9は回転子2の1極を拡大した軸方向断面図である。永久磁石5は磁化配向方向に対し、略対称形状となっている。永久磁石5の径方向外側の形状は、厚みが減少するようにされており、径方向外側に、永久磁石5の厚みを減少させるテーパ部500と、テーパ部500及び第一磁極面52を繋ぐ面である傾斜部510が設けられている。
フェライト磁石の製造工程では、粉末状のフェライト磁石を圧縮成型した後、焼結させる。圧縮成型時には金型に入れた状態で粉末状のフェライト磁石をプレスすることから、例えば形が左右非対称である場合、うねりや公差が大きくなり永久磁石同期機1の性能がばらつくおそれがある。また、うねりの大きい永久磁石5は、磁石挿入孔4内で運動すると破損し易い。本実施例のような略対称形状にすることで、永久磁石5の製造が容易になる。
The third embodiment can be the same as the first embodiment or the second embodiment except for the following points.
FIG. 8 is a view showing the shape of the
In the manufacturing process of the ferrite magnet, the powder ferrite magnet is compression molded and then sintered. Since the powdery ferrite magnet is pressed in a state of being put into a mold at the time of compression molding, for example, when the shape is asymmetrical, the waviness and the tolerance become large and the performance of the permanent magnet
しかし、本実施例のような略対称形状にした場合、シャフト対向面50側は減磁しやすくなる。また、外径側に位置する傾斜部510側は、シャフト対向面50側に比べ固定子3が作る磁束が鎖交するため、減磁しやすい。減磁を抑制する為には、例えば永久磁石51面側の磁化方向厚みを増すなどして磁気抵抗を高めることが有効である。本実施例では、図9に例示するように、外径側の磁石挿入孔4の空隙を大きく設けることで、磁化方向厚みの磁気抵抗を増加させている。これにより磁石使用量を減らしつつ、減磁耐力を維持できる。
However, in the case of the substantially symmetrical shape as in this embodiment, the
実施例4は、以下の点を除き実施例1乃至実施例3の構成と同様にできる。
図10は、回転子2の1極を拡大した軸方向断面図である。但し、永久磁石5は図示していない。本実施例の磁石挿入孔4の内径側(V字の底の部分)の端面4bの形状は、永久磁石5のシャフト対向面51に沿った形状となっている。すなわち、磁石挿入孔4のうち、シャフト対向面51に対向する部分は、対向面50に向かうにつれて径方向外側に向かう形状となっている。これにより、永久磁石5の近傍まで回転子2のコア、すなわち金属を配することができる。
The fourth embodiment can be the same as the first to third embodiments except for the following points.
FIG. 10 is an axial sectional view in which one pole of the
また、磁石挿入孔4のうち、永久磁石5が配されてブリッジ4cとなる部分の径方向寸法L1は、永久磁石5の厚みの略最大値L2に対して、L1<L2の関係を満たす。
The radial dimension L1 of the portion of the
ここで、磁石挿入孔4に配された永久磁石5を着磁する方法を説明する。永久磁石5は、着磁装置(不図示)が発する磁束によって着磁される。しかし、着磁装置から発する磁束は有限であるため、着磁装置から遠方に位置する永久磁石5の磁化は困難になる。例えば、回転子2の外端に着磁装置を設けるとすると、磁束は略同心円状に広がるため、着磁装置を中心に持つ或る円内の領域(着磁容易領域)の外側に位置する永久磁石5は、着磁率が不足する。着磁装置の性能や回転子2の寸法によっては、図10に例示するように、永久磁石5の内径側の一部が着磁容易領域の外側に位置するおそれがある。
Here, a method of magnetizing the
着磁容易領域の外側に位置する永久磁石5の一部の着磁率を上げるためには、磁石挿入孔4より内径側のコアに磁束を流すとよい。永久磁石や磁石挿入孔4(すなわち、空気層)に比べ、例えば鉄の透磁率は約1000倍以上であることから、永久磁石5より内径側に位置する空気層領域を減少させると好ましい。
このため、上記のように、磁石挿入孔4の内径側端面4bの形状をV字の中心に向かうにつれて外径側に向かう形状にすることで、永久磁石5の広範囲に磁束が到達し易くできる。
In order to increase the magnetization of part of the
For this reason, as described above, the magnetic flux can easily reach the wide area of the
また、L1<L2とすることで、着磁装置から発せられる磁束について、径方向L1の磁気抵抗を低減し、より内径側にまで磁束を到達させることが可能となる。 Further, by setting L1 <L2, it is possible to reduce the magnetic resistance in the radial direction L1 of the magnetic flux emitted from the magnetizing device, and allow the magnetic flux to reach the inner diameter side more.
実施例5は、以下の点を除き実施例1乃至実施例4の構成と同様にできる。
図11は、回転子2の1極を拡大した軸方向断面図である。本実施例では、ブリッジ4cに向かって回転子2のコアの一部が突出したブリッジ突出部20として、ブリッジ4cの内径側から外径側に向かって突出した内径側ブリッジ突出部20aと、ブリッジ4cの外径側から内径側に向かって突出した外径側ブリッジ突出部20bとを配している。これにより、磁石挿入孔4のブリッジ4cの径方向寸法L1(例えば、図10参照。)は、永久磁石5の対向面50の径方向寸法L3より小さくなっている。このようにすることで、急停止や急加速などの慣性力による永久磁石5の破損をさらに抑制できる。ブリッジ突出部20は、内径側ブリッジ突出部20a又は外径側ブリッジ突出部20bの一方のみを設けても良い。
The fifth embodiment can be the same as the first to fourth embodiments except for the following points.
FIG. 11 is an axial sectional view in which one pole of the
実施例6は、以下の点を除き実施例1乃至実施例5の構成と同様にできる。
図12は、回転子2の1極を拡大した軸方向断面図である。回転子2は、磁石挿入孔4の径方向外側に突出した凸部21を有している。永久磁石5の径方向外側の形状は、厚みが減少するようにされており、例えば、実施例3のような対称形状となって、径方向外側に、永久磁石5の厚みを減少させるテーパ部500と、テーパ部500及び第一磁極面52を繋ぐ面である傾斜部510が設けられている。凸部21は対向面50に対向している。本実施例の凸部21及びテーパ部500は、磁石挿入孔4のV字形状の周方向内側に設けられているが、周方向外側に設けても良い。回転子2が略円筒形状であることから、凸部21を周方向内側に設ける方が永久磁石5の外径側のコアの範囲を小さくし易いため、ここを通過する短絡磁束の発生を抑制し易い。
The sixth embodiment can be the same as the first to fifth embodiments except for the following points.
FIG. 12 is an enlarged axial sectional view of one pole of the
実施例1乃至6の永久磁石同期機1を搭載した機器の一例である冷蔵庫200を説明する。
図13は、永久磁石同期機1を搭載した圧縮機1000を備える冷蔵庫200の縦断面図である。冷蔵庫200は断熱箱体210を有している。密閉型圧縮機1000は断熱箱体210と仕切部211が囲む領域に配されており、密閉型圧縮機1000、放熱パイプ、キャピラリーチューブ、冷却器260を繋ぐことで、R600a等の冷媒を用いた冷凍サイクルが形成されている。
The
FIG. 13 is a longitudinal sectional view of a
冷蔵庫200は、貯蔵室の一例として冷蔵室220、上段冷凍室230、下段冷凍室240、野菜室250を有しており、これら庫内空間は密閉型圧縮機1000の駆動により冷凍サイクル(図示せず)が動作することで冷却される。
The
なお、密閉型圧縮機1000の配置場所は特に制限されず、断熱箱体210の任意の近傍領域に設けることができる。例えば、何れかの貯蔵室の後方又は近傍でも良い。
In addition, the arrangement | positioning place in particular of the
[その他の機器]
永久磁石同期機1を搭載する機器は特に限られず、圧縮機や冷蔵庫の他、電動ポンプなどに適用できる。
[Other equipment]
The apparatus in which the permanent magnet
1…永久磁石同期機
2…回転子
20…ブリッジ突出部
21…凸部
3…固定子
4…磁石挿入孔
4a…外径側端面
4b…内径側端面
4c…ブリッジ
5…永久磁石
50…対向面
51…シャフト対向面
52…第一磁極面
53…第二磁極面
54…第一磁極面側の面取り
55…第二磁極面側の面取り
500…テーパ部
510…傾斜部
6…シャフト
200…冷蔵庫
1000…圧縮機
DESCRIPTION OF
Claims (4)
該回転子の中央に配したシャフトと、
該回転子に設けられた磁石挿入孔にV字状に配した2つの永久磁石と、を備え、
2つの前記永久磁石の間の距離は、内径側から外径側に向かうにつれて大きくなる永久磁石同期機であって、
2つの前記永久磁石はそれぞれ、
前記V字形状の外側の面であってS極又はN極に磁化した第一磁極面と、
前記V字形状の内側の面であってN極又はS極に磁化した第二磁極面と、
前記磁石挿入孔の領域の一部であるブリッジを介して他方の前記永久磁石に対向する対向面と、
該対向面及び前記第一磁極面の間に位置するシャフト対向面と、を有し、
磁化配向方向について、前記対向面に交わる内径側部分の寸法を、前記第一磁極面及び前記第二磁極面に交わる外径側部分の寸法より短くして、2つの永久磁石の前記対向面を互いに略平行に延在させたことを特徴とする永久磁石同期機。 With the rotor,
A shaft disposed at the center of the rotor,
And two permanent magnets disposed in a V shape in a magnet insertion hole provided in the rotor,
A permanent magnet synchronous machine, wherein the distance between the two permanent magnets increases from the inner diameter side toward the outer diameter side,
Each of the two said permanent magnets is
A first pole face magnetized in the south pole or the north pole, which is an outer face of the V-shape;
A second magnetic pole surface, which is an inner surface of the V-shape and is magnetized to an N pole or an S pole;
An opposing surface facing the other permanent magnet via a bridge which is a part of the area of the magnet insertion hole;
A shaft facing surface positioned between said facing surfaces and said first pole face, and possess,
In the magnetization orientation direction, the dimension of the inner diameter side portion intersecting the opposing surface is shorter than the dimension of the outer diameter side portion intersecting the first magnetic pole surface and the second magnetic pole surface, and the opposing surfaces of the two permanent magnets are made A permanent magnet synchronous machine characterized in that they extend substantially parallel to each other .
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