JP6506283B2 - ねじ山付きファスナを締め付ける装置 - Google Patents

Description

関連出願の相互参照
本出願は、“APPARATUS FOR TIGHTENING THREADED FASTENERS”と題する、2013年8月6日付けで出願された同時係属中の米国出願第61/862,530号の優先権を主張する。前記米国出願第61/862,530号の全体が参照することによりここに援用される。

トルクレンチの駆動シャフトのためのリテーナがよく知られており、このようなリテーナはしばしば、従来のばねクリップ、スナップ・リング及び／又は別個のキャップ集成体を使用するブシュ又は軸受けを含む。これらの従来技術の手段を組み付ける又は取り外すためには、しばしば特殊な工具が必要となる。充分な注意が払われないと、締め付け及び／又は弛緩操作中に従来の手段の構成部分は失われるか、又は損傷される。従来の手段は、構成部分の紛失及び／又は損傷を減らし、そして安全性を高めるために、ばねクリップ、スナップ・リング及び／又はキャップ集成体と、駆動シャフトとの間に付属のチェーン又はランヤードを含むことがある。しかしながら、チェーン又はランヤードは望ましくない状態で緩み、工具から外れてぶら下がる。操作者はしばしば、駆動シャフトが不適切に保持された状態でトルクレンチを操作する。適切に着座していない従来の手段の構成部分は、危険で安全でない操作条件を生み出すことになる。

一体構造の自己保持型駆動シャフト集成体が発明されて開示される。このような集成体は、駆動リテーナ駆動シャフトと、駆動リテーナ・キャップと、駆動リテーナ・プランジャと、駆動リテーナ・セグメント集成体とを含む。有利には、リテーナ集成体は一体構造を有し、駆動シャフトを工具の駆動ヘッドに係合して固定するための弛緩部分又は外部器具を必要とせず、駆動シャフトの不適切な係合に起因する操作中の工具故障の可能性を低減し、そして工具操作中の使用者の安全性を高める。

添付の図面を参照しながら一例として本発明を説明する。

図１Ａは、本発明の完全に係合されロックされた自己保持型駆動シャフト集成体を示す第１の等角斜視図である。 図１Ｂは、図１の集成体を示す第２の等角斜視図である。 図１Ｃは、図１の集成体を示す斜視図である。 図１Ｄは、図１の集成体の内側部分を示す断面図である。 図１Ｅは、図１の集成体を示す上面図である。 図１Ｆは、図１の集成体を示す底面図である。 図２は、図１の集成体を示す分解側面図である。 図３Ａは図１の集成体の駆動シャフトを示す図である。 図３Ｂは図１の集成体の駆動シャフトを示す図である。 図３Ｃは図１の集成体の駆動シャフトを示す図である。 図３Ｄは図１の集成体の駆動シャフトを示す図である。 図４Ａは図１の集成体のセグメント集成体のセグメントを示す図である。 図４Ｂは図１の集成体のセグメント集成体のセグメントを示す図である。 図４Ｃは図１の集成体のセグメント集成体のセグメントを示す図である。 図４Ｄは図１の集成体のセグメント集成体のセグメントを示す図である。 図５Ａは図１の集成体のキャップを示す図である。 図５Ｂは図１の集成体のキャップを示す図である。 図５Ｃは図１の集成体のキャップを示す図である。 図６Ａは図１の集成体のプランジャを示す図である。 図６Ｂは図１の集成体のプランジャを示す図である。 図６Ｃは図１の集成体のプランジャを示す図である。 図７Ａは、本発明の係合解離されロック解除された自己保持型駆動シャフト集成体を示す図である。 図７Ｂは、本発明の係合解離されロック解除された自己保持型駆動シャフト集成体を示す図である。 図７Ｃは、本発明の係合解離されロック解除された自己保持型駆動シャフト集成体を示す図である。 図８Ａは、本発明の部分的に係合されロック解除された駆動シャフト集成体を示す図である。 図８Ｂは、本発明の部分的に係合されロック解除された駆動シャフト集成体を示す図である。 図９Ａは、図１の集成体を示す図である。 図９Ｂは、図１の集成体を示す図である。 図９Ｃは、図１の集成体を示す図である。 図１０Ａは、図１の集成体を有するねじ山付きファスナを締め付ける又は緩める装置を示す図である。 図１０Ｂは、図１の集成体を有するねじ山付きファスナを締め付ける又は緩める装置を示す図である。 図１０Ｃは、図１の集成体を有するねじ山付きファスナを締め付ける又は緩める装置を示す図である。 図１０Ｄは、図１の集成体を有するねじ山付きファスナを締め付ける又は緩める装置を示す図である。 図１０Ｅは、図１の集成体を有するねじ山付きファスナを締め付ける又は緩める装置を示す図である。 図１０Ｆは、図１の集成体を有するねじ山付きファスナを締め付ける又は緩める装置を示す図である。 図１１Ａは、図７Ａ〜７Ｃの集成体の種々の寸法を示す断面図である。 図１１Ｂは図１の集成体の種々の寸法を示す断面図である。

図１Ａ〜１Ｆを参照すると、軸線Ａを有する一体構造の自己保持型駆動シャフト集成体１００が示されており、この集成体は、駆動リテーナ駆動シャフト１０１と、駆動リテーナ・キャップ１０２と、駆動リテーナ・プランジャ１０３と、駆動リテーナ・セグメント集成体１０４とを含む。セグメント集成体１０４は駆動シャフト１０１とキャップ１０２との間に形成されている。キャップ１０２はセグメント集成体１０４とプランジャ１０３との間に形成されている。セグメント集成体１０４とキャップ１０２とプランジャ１０３とは隣接して、実質的に駆動シャフト１０１内部に形成されている。反力集成体１２０も示されており、この反力集成体１２０は、スプライン・スリーブ・ブシュ１２１と、反作用アーム・ブシュ１２２と、止めねじ１２３とを含んでいる。図１Ａ〜１Ｆは集成体１００を完全に係合された状態で示している。

図２は、集成体１００のほとんどの構成部分を示す分解図である。集成体１００はまた、リテーナ集成体１０４のセグメント１０４Ａ〜Ｄと、ウェーブ・スプリング１１０と、玉軸受け孔１１１Ａ〜Ｄ及び玉軸受け１１１Ｅ〜Ｈを有する玉軸受け集成体１１１と、取り付け用ねじ１１２と、保持用リング１１３と、保持用Ｏリング１１４と、セグメント孔１１５Ａ〜Ｄ及びセグメント・ピン１１５Ｅ〜Ｈを備えたセグメント・ピン集成体１１５と含む。保持用Ｏリング１１４は駆動シャフト１０１とセグメント集成体１０４との間に形成されている。セグメント集成体１０４は保持用Ｏリング１１４とキャップ１０２との間に形成されている。キャップ１０２はセグメント集成体とウェーブ・スプリング１１０との間に形成されている。ウェーブ・スプリング１１０は前記キャップ１０２と前記プランジャ１０３との間に形成されている。プランジャ１０３はウェーブ・スプリング１１０と取り付け用ねじ１１２との間に形成されている。そして取り付け用ねじ１１２は、駆動シャフト集成体１００の構成部分を所定の位置の保持し、これらの構成部分がばらばらになるのを防止する。

図３を参照すると、駆動シャフト１０１の４つの図（３Ａ〜３Ｄ）が示されている。駆動シャフト１０１は円柱形であり、駆動端部１４０と自由端部１５０とを有している。駆動端部１４０は駆動アダプタ１４１と、支承面１４２及び１４３と、支承面１４２及び１４３の間に形成された凹部１４４とを含んでいる。駆動アダプタ１４１は、ファスナ、例えば被駆動ナット又はボルト（図示せず）を有するトルク工具の駆動ソケットと界面を形成する。図示のように、駆動アダプタ１４１は角ドライブであるが、言うまでもなく、任意の他のタイプのドライブ、例えばキャップ・スクリュ・ドライブ、ソケット・ドライブ、又はアーレンキードライブなどであってもよい。支承面１４２及び１４３は、スプライン・スリーブ・ブシュ１２１を受容することによって、反力集成体１２０を駆動シャフト１０１に回転可能に結合する。スプライン・スリーブ・ブシュ１２１は反作用アーム・ブッシュ１２２を受容する。反作用アーム・ブッシュ１２２は、凹部１４４内に突入する止めねじ１２３によって所定の位置に保持されている。反力集成体１２０は駆動シャフト１０１に対して自由に回転する。

自由端部１５０は、外側スプライン１３１と、凹部１５３に隣接する面取り縁部１５２を備えた支承面１５１とを含む駆動力集成体１３０を含む。凹部１５３は第１孔１５５を含み、第１孔１５５の半径は第２孔１６０よりも大きく、第２孔１６０の半径は第３孔１６７よりも大きい。第１孔１５５は、軸線Ａに対して平行に延びる壁１５６を含み、壁１５６は面取り縁部１５７によって内面１５８から分離されている。第２孔１６０は上壁１６１と下壁１６２とを含む。上壁１６１と下壁１６２とは軸線Ａ及び壁１５６に対して平行に延びており、そして凹部１６３によって分離されている。上壁１６１は面取り縁部１６４によって第１孔１５５の内面１５８から分離されている。下壁１６２は面取り縁部１６５によって内面１６６から分離されている。第３孔１６７は駆動端部１４０内へ延びていてよく、雌ねじ山１６８を含むことにより、取り付け用ねじ１１２の端部を受容する。

図４を参照すると、セグメント集成体１０４の１つのセグメント１０４Ａの４つの図（４Ａ〜４Ｄ）が示されている。セグメント集成体１０４は４つのセグメント１０４Ａ〜Ｄを含む。それぞれのセグメントは、ほぼ９０°の円弧長を備えた等しいサイズ及び寸法を有している。セグメント１０４Ａはほぼ円柱状立体の４分の１（１／４）として成形されており、そして第１の１／４円柱状立体部分セグメント１７１と、第２の１／４円柱状立体部分セグメント１８１と、第１及び第２セグメント１７１及び１８１を結合する１／４中空立体ディスク部分セグメント１９１とを含む。第１の１／４円柱状立体部分セグメント１７１は内壁１７２と、外壁１７３と、第１側壁１７４と、第２側壁１７５と、底壁１７６と、面取り縁部１７７と、セグメント・ピン１１５Ａのための駆動リテーナ集成体セグメント・ピン孔１７８とを含む。第２の１／４円柱状立体部分セグメント１８１は第１内壁１８２と、外壁１８３と、第１側壁１８４と、第２側壁１８５と、底壁１８６と、第１面取り縁部１８７と、第２面取り縁部１８８と、頂壁１８９と、第２内壁１９０とを含む。１／４中空立体ディスク部分セグメント１９１は頂壁１９２と、底壁１９３とを含む。

図５を参照すると、駆動リテーナ・キャップ１０２の３つの図（５Ａ〜５Ｃ）が示されている。キャップ１０２は円柱形であり、下側中空円柱状立体部分２０１と、上側中空立体ディスク２０９と有している。下側中空円柱状立体部分２０１は、外壁２０２と、内壁２０３と、底壁２０４と、
半径がより小さい中央孔２０７によって分離された同様の半径を有する上孔２０６及び下孔２０８を有する凹部２０５と、玉軸受け孔１１１Ａ〜Ｄ及び玉軸受け１１１Ｅ〜Ｈを有する玉軸受け集成体１１１と、セグメント孔１１５Ａ〜Ｄ及びセグメント・ピン１１５Ｅ〜Ｈを備えたセグメント・ピン集成体１１５とを含む。

図６は、駆動リテーナ・プランジャ１０３の３つの図（６Ａ〜６Ｃ）を示している。プランジャ１０３は円柱形であり、結合端部２１０と押し下げ端部２２５とを有している。結合端部２１０は、上側中空凹部付き円柱状立体２１１と、下側中空円柱状立体２１２と、中空立体ディスク２１３とを含む。上側立体２１１は、上方では面取り縁部２１４によって、そして下方では面取り縁部２１５によって押し下げ端部２２５から分離されている。下側立体２１２はディスク２１３の下方に延びており、外側Ｏリング縁部２１６と、内壁２１９を有する凹部２１８とを含む。押し下げ端部２２５は凹部２２６と、外壁２２７と、内壁２２８と、面取り内縁部２２９と、上壁２３０とを含む。凹部２２６の半径は凹部２１８よりも大きい。

図７Ａ〜７Ｃに示されているように、集成体１００’の構成部分は互いに付着しているが、しかし集成体１００’は係合解離されロック解除された位置２’にある。セグメント・ピン集成体１１５’がセグメント１０４Ａ’〜Ｄ’をキャップ１０２’に取り付ける。ウェーブ・スプリング１１０’がキャップ１０２’をプランジャ１０３’から分離する。保持用Ｏリング１１４’が底壁１９３に隣接して配置されている。集成体１００’は、図１０Ａ〜１０Ｆに示されているように、工具１内に組み込まれる準備ができている。取り付け用ねじ１１２が構成部分を所定の位置の保持し、これらの構成部分がばらばらになるのを防止する。

係合中、使用者は押圧力９５’でプランジャ１０３’を押し下げる。大まかに言えば、キャップ１０２’と、プランジャ１０３’と、セグメント集成体１０４’とは下方に向かって駆動シャフト１０１内に、そして駆動シャフト１０１の周りに移動する。ウェーブ・スプリング１１０’は圧縮を開始する。ディスク２１３’が下方へ移動するのに伴って、玉軸受け１１１Ｅ’〜Ｈ’は玉軸受け集成体１１１’の玉軸受け孔１１１Ａ’〜Ｄ’内に引っ込み始める。Ｏリング１１４’が拡張し始め、これによりセグメント１０４Ａ’〜Ｄ’に対する内方圧縮力９６’を高める。それにもかかわらず、セグメント１０４Ａ’〜Ｄ’は面取り縁部１５２に沿って乗り上げ、外方に向かって拡張することにより凹部１５３を満たす。

図８Ａ及び８Ｂに示されているように、集成体１００”の構成部分は互いに付着しているが、しかし集成体１００”は部分的に係合されロック解除された位置２”にある。使用者は押圧力９５”でプランジャ１０３”をさらに押し下げる。キャップ１０２”と、プランジャ１０３”と、セグメント集成体１０４”とは下方に向かって駆動シャフト１０１内に、そして駆動シャフト１０１の周りに移動する。ウェーブ・スプリング１１０”はさらに圧縮する。ディスク２１３”が下方へ移動するのに伴って、玉軸受け１１１Ｅ”〜Ｈ”は玉軸受け集成体１１１”の玉軸受け孔１１１Ａ”〜Ｄ”内にさらに引っ込む。Ｏリング１１４”がさらに拡張し、これによりセグメント１０４Ａ”〜Ｄ”に対する内方圧縮力９６”を高める。それにもかかわらず、セグメント１０４Ａ”〜Ｄ”はさらに面取り縁部１５２に沿って乗り上げ、係合・ロック位置に向かって外方へさらに拡張する。

図９Ａ〜９Ｃに示されているように、リテーナ集成体１００’”及び構成部分は完全に係合されロックされた位置２”’にある。使用者は押圧力９５”’でプランジャ１０３”’をさらに押し下げる。キャップ１０２”’と、プランジャ１０３”’と、セグメント集成体１０４”’は駆動シャフト１０１内部に、そして駆動シャフト１０１の周りに位置する。使用者が押圧力９５”’を取り去ると、ウェーブ・スプリング１１０”’は弛緩し、これにより、プランジャ１０３”’を押し上げる。ディスク２１３”がプランジャ１０３”’とともに上方へ受かって移動するのに伴って、玉軸受け１１１Ｅ”〜Ｈ”は駆動シャフト１０１の凹部１６３内に引っ込む。Ｏリング１１４”が完全に拡張し、これによりセグメント１０４Ａ”’〜Ｄ”’に対する内方圧縮力９６”’を高める。セグメント１０４Ａ”’〜Ｄ”’は支承面１５１を実質的に取り囲み、拡張することにより、凹部１５３を実質的に満たす。実際に、セグメント１０４Ａ”’〜Ｄ”’の外壁１７３は第１孔１５３の壁１５６に隣接している。なお図１Ａ〜１Ｆは図９Ａ〜９Ｃと類似している。

図１０Ａ〜１０Ｆは、リテーナ集成体１００”’、及びその構成部分を完全に係合されロックされた位置２”’で有するトルク工具１を示している。トルク工具１は２つのハウジング部分を有するハウジング３と、シリンダ部分４と、駆動用部分５とを含んでいる。シリンダ−ピストン集成体６がシリンダ・ハウジング部分４内に配置されており、これはシリンダ７と、シリンダ７内でピストン軸線Ｂに沿って往復運動可能なピストン８と、ピストン８と結合されたピストンロッド９とを含んでいる。

レバー型ラチェット集成体１０が駆動用ハウジング部分５内に配置され、シリンダ−ピストン集成体６に結合されていて、このシリンダ−ピストン集成体６によって駆動されるようになっている。ラチェット集成体１０はサイド・バイ・サイド式に設けられた一対の駆動板１１及び１２を含んでいる。これらの駆動板１１及び１２は、間にロッド・ピン・スロット１５を形成する上側部分１３及び１４を有し、そしてロッド・ピン・スロット１５内に装着されたロッド・ピン１８を受容するための整列したロッド・ピン孔１６及び１７を有している。駆動板１１及び１２は、ラチェット車１９の周りで駆動用部分５内部で部分的に回転するように支持されている。駆動板１１及び１２の下側部分２０及び２１は駆動用部分５の一部として同様に成形されている。駆動板１１及び１２の上側部分１３及び１４は概ね三角形の、下に向いた開口領域を画定する。この開口領域は、同様に成形された駆動爪集成体２２を含んでいる。

駆動爪集成体２２には、駆動爪２３が設けられている。駆動爪２３は、駆動爪ばね２４によって規定される凹み内部に制限された鉛直方向移動距離を有している。駆動爪ばね２４は、駆動爪２３に対するラチェットばね圧を維持し、駆動爪２３をラチェット車１９に押しつけるために、駆動爪２３の上側部分に当接する。ラチェット車１９は周囲の被駆動用歯列２５を有している。被駆動用歯列２５は駆動爪２３の下側で駆動用歯列２６と噛み合う。駆動爪２３は駆動板１１及び１２によって前方へ向かって駆動される。駆動板はピストンロッド９によって駆動される。同様に、ラチェット車の被駆動用歯列２５は前方回転するように駆動される。ピストンロッド９が引き込まれると、駆動用歯列２６がラチェット車の被駆動用歯列２５を介して引き込み位置に戻されたときに、駆動爪ばね２４が駆動爪２３によって伸長される。これらのアクションは総称的にはリテーナ集成体１００’’’を、そして具体的には駆動シャフト１０１を、駆動軸線Ａを中心としてハウジング３に対して回転させる。

工具１はまた後方スイベル集成体３０と、エンドキャップ・カバー３１と、スイベル・ブロック集成体３２と、自動反作用爪集成体３３と、第１及び第２ハウジング結合手段３４及び３５を有する反力転移集成体３６と、種々の板、止めねじ、シール部材、保持リング、Ｏリング、ピン、及びプラグとを含む。

工具１は、任意の好適な手段、液圧式、空気圧式、電気式、又は手動式に駆動されてよい。或いは、任意の好適な形態及び／又は構成部分を備えた任意の好適なトルクレンチ機構を採用して本発明を実施してもよい。

使用者は係合解離されたリテーナ集成体１００’の駆動端部１４０を、ラチェット１９を介して送ることによって、トルクレンチ１の駆動トレインと係合させる。集成体１００’は工具１の駆動孔２７内へいずれかの側から挿入し、そして一方の回転方向９１で駆動することによって旋回力９０でボルトを締め付け、他方の回転方向９３で駆動することによって旋回力９２でボルトを緩めることができる。なお、いずれの配向でも、駆動力集成体１３０は集成体１００をラチェット集成体１０と回転不能に結合する。ラチェット集成体１０は内側スプラインを有することによって、駆動係合時に外側スプライン１３１と噛み合う。反力集成体１２０は集成体１００を、駆動用ハウジング部分５と一体的な反力転移集成体３６に、スプライン結合を介して回転不能に結合する。

図１１Ａは、リテーナ集成体１００’の寸法を係合解離された位置２’で示し、これに対して図１１Ｂは、リテーナ集成体１００”’の寸法を完全に係合されロックされた位置２”’で示している。リテーナ集成体１００’は高さＨ_100’と、それぞれセグメント集成体１０４’、外側駆動用スプライン１３１、及び反作用アーム・ブシュ１２２の幅に相当する幅Ｗ_104’，Ｗ₁₃₁及びＷ₁₂₂とを有している。セグメント１０４Ａ’〜１０４Ｄ’間に最小ギャップが存在する。

リテーナ集成体１００”’は高さＨ_100”’を有している。ΔＨ_100”’は、リテーナ集成体１００”’の係合・ロック位置２”’における高さの減少に相当する。幅Ｗ_104”’，Ｗ₁₃₁及びＷ₁₂₂はそれぞれセグメント集成体１０４”’、外側駆動用スプライン１３１、及び反作用アーム・ブシュ１２２の幅に相当する。セグメント１０４Ａ”’〜１０４Ｄ”’間にギャップが存在し、２＊ΔＷ_104”’＋Ｗ_104’＝Ｗ_104”’である。実際に、Ｗ_104”’はＷ₁₃₁よりも大きく、これにより、リテーナ集成体１００”’を所定の位置にロックし、リテーナ集成体１００”’が工具１から脱落するのを防止する。ΔＷ_104”’はまた、セグメント１０４Ａ”’〜１０４Ｄ”’が凹部１５３を満たすために凹部１５３内部で拡張する距離に相当する。換言すれば、セグメント集成体１０４”’は、外側スプライン１３１の直径よりも大きい円形外周面を有する。

なお、リテーナ集成体１００は任意の好適なサイズで、任意の好適な材料から形成してよい。

リテーナ集成体１００が一体構造を有し、駆動シャフトを工具の駆動ヘッドに係合して固定するための弛緩部分又は外部器具を必要とせず、駆動シャフトの不適切な係合に起因する操作中の工具故障の可能性を低減し、そして装置操作中の使用者の安全性を高めると有利である。

言うまでもなく、上記エレメントのそれぞれを、又は２つ又は３つ以上を共に、上記タイプとは異なる他のタイプの構造に有用に使用することもできる。前記説明、又は下記特許請求の範囲、具体的な形態で表された、或いは開示された機能を実施する手段に関連して表された添付の図面に開示された特徴、或いは必要に応じて、開示された結果を得るための方法又はプロセスは、別々に、又はこのような特徴の任意の組み合わせにおいて、種々の形態で本発明を実現するために利用することができる。

流体動作式工具と共に使用するために具体化されたものとして本発明を例示して説明してきたが、本発明は示された詳細に限定されるものではない。本発明の思想を決して逸脱することなしに、種々の変更及び構造的変化を施すことができる。

さらに分析を行わなくても、前記の内容で本発明の趣旨は充分に明らかになるので、従来技術から見て本発明の総体的又は具体的な態様の本質的な特性を正に構成する特徴を省くことなしに、他者が現時点での知識を応用することによって、種々の用途のために本発明を容易に適応させることができる。

本明細書及び特許請求の範囲において使用される「含む(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」という用語、及びそのバリエーションは、指定された特徴、工程、又は整数が含まれることを意味する。これらの用語は、他の特徴、工程、又は構成部分の存在を排除するものと解釈してはならない。

Claims (12)

1. ねじ山付きファスナを締め付け及び緩める装置と共に使用するための一体構造の自己保持型駆動シャフト集成体であって、該自己保持型駆動シャフト集成体が、
   駆動シャフトと、
   キャップと、
   プランジャと、
   セグメントピン・集成体によって前記キャップに取り付けられた複数のセグメントを備えたセグメント集成体とを含み、
   前記キャップが、前記セグメント集成体と前記プランジャとの間に形成されており、前記プランジャが前記キャップと前記駆動シャフトに取り付けられている取り付け用ねじとの間に形成されており、前記セグメント集成体が実質的に前記駆動シャフトと前記キャップとの間に形成されている、一体構造の自己保持型駆動シャフト集成体。
2. 前記セグメント集成体、キャップ、及びプランジャが実質的に前記駆動シャフトの内部に形成されている、請求項１に記載の一体構造の自己保持型駆動シャフト集成体。
3. 前記キャップ、前記プランジャ、及び前記セグメント集成体が、前記駆動シャフトの上側部分の凹部内に移動できる、請求項１又は２に記載の一体構造の自己保持型駆動シャフト集成体。
4. 前記セグメント集成体が、外方に向かって拡張する、請求項１〜３のいずれか１項に記載の一体構造の自己保持型駆動シャフト集成体。
5. 前記プランジャが前記駆動シャフトに取り付けられている前記取り付け用ねじに係合することによって係合されロックされた前記駆動シャフト集成体の高さが、前記プランジャが前記駆動シャフトに取り付けられている前記取り付け用ねじに係合しないことによって係合解離されロック解除された前記駆動シャフト集成体の高さよりも小さい、請求項１〜４のいずれか１項に記載の一体構造の自己保持型駆動シャフト集成体。
6. 前記プランジャが前記駆動シャフトに取り付けられている前記取り付け用ねじに係合することによって係合されロックされた前記駆動シャフト集成体の前記セグメント集成体の幅が、前記プランジャが前記駆動シャフトに取り付けられている前記取り付け用ねじに係合しないことによって係合解離されロック解除された前記駆動シャフト集成体の前記セグメント集成体の幅よりも大きい、請求項１〜５のいずれか１項に記載の一体構造の自己保持型駆動シャフト集成体。
7. 前記駆動シャフトが、前記駆動シャフトの自由端に形成されている外側スプラインと、前記駆動シャフトの上側部分の凹部に隣接する面取り縁部を備えた支承面とで形成される駆動力集成体と、前記駆動シャフトに対して自由に回転するように結合され、かつ、スプライン・スリーブ・ブシュと、反作用アーム・ブシュと、止めねじとを含んでいる反力集成体とを有しており、
   前記セグメント集成体の幅が、前記プランジャが前記駆動シャフトに取り付けられている前記取り付け用ねじに係合しないことによって係合解離されロック解除された前記駆動シャフト集成体の作用力集成体の幅よりも小さく、
   前記セグメント集成体の幅が、前記プランジャが前記駆動シャフトに取り付けられている前記取り付け用ねじに係合することによって係合されロックされた前記駆動シャフト集成体の作用力集成体の幅よりも大きく、これにより、前記駆動シャフトが前記装置から脱落するのを防止する、請求項１〜６のいずれか１項に記載の一体構造の自己保持型駆動シャフト集成体。
8. 前記自己保持型駆動シャフト集成体が、
   ウェーブ・スプリングと、
   玉軸受け孔及び玉軸受けを有する、前記キャップに設けられた玉軸受け集成体と、
   取り付け用ねじと、
   保持用Ｏリングと、
   セグメント・ピン孔及びセグメント・ピンを備えたセグメント・ピン集成体と含み、
   前記保持用Ｏリングが前記駆動シャフトと前記セグメント集成体との間に形成されており、
   前記セグメント集成体が前記保持用Ｏリングと前記キャップとの間に形成されており、
   前記キャップが前記セグメント集成体と前記ウェーブ・スプリングとの間に形成されており、
   前記ウェーブ・スプリングが前記キャップと前記プランジャとの間に形成されており、
   前記プランジャが前記ウェーブ・スプリングと前記取り付け用ねじとの間に形成されており、
   前記取り付け用ねじが、前記駆動シャフト集成体の構成部分を所定の位置に保持し、該構成部分がばらばらになるのを防止する、請求項１〜７のいずれか１項に記載の一体構造の自己保持型駆動シャフト集成体。
9. 前記装置が電気式、液圧式、又は空気圧式に駆動される、請求項１〜８のいずれか１項に記載の一体構造の自己保持型駆動シャフト集成体。
10. 一体構造を有し、手で前記駆動シャフトを前記装置の駆動ヘッドに係合して固定することができ、前記駆動シャフトの不適切な係合に起因する操作中の装置故障の可能性を低減し、装置操作中の使用者の安全性を高める、請求項１〜９のいずれか１項に記載の一体構造の自己保持型駆動シャフト集成体。
11. 請求項１〜１０のいずれか１項に記載の自己保持型駆動シャフト集成体を有する、ねじ山付きファスナを締め付け及び緩める装置。
12. ねじ山付きファスナと、請求項１１に記載の装置と、請求項１〜１０のいずれか１項に記載の自己保持型駆動シャフト集成体とを含む、システム。