JP6506137B2 - 貼り合せ基板の加工方法 - Google Patents

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本発明は、デバイスが形成された2枚の半導体基板や半導体基板とガラス基板とが樹脂層を介して結合された貼り合せ基板を分割予定ラインに沿って分割する貼り合せ基板の加工方法に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列された分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。このように形成された半導体ウエーハを分割予定ラインに沿って切断することにより、デバイスが形成された領域を分割して個々のデバイスを製造している。
半導体ウエーハ等のウエーハを分割する方法として、ウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を用い、分割すべき領域の内部に集光点を位置付けてパルスレーザー光線を照射する内部加工と呼ばれるレーザー加工方法が実用化されている。この内部加工と呼ばれるレーザー加工方法を用いた分割方法は、ウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線の集光点をウエーハの内部に位置付けて分割予定ラインに沿って照射することにより、ウエーハの内部に分割予定ラインに沿って改質層を連続的に形成し、ウエーハに外力を付与することにより、ウエーハを改質層が形成され強度が低下せしめられた分割予定ラインに沿って個々のデバイスに分割する技術である(例えば、特許文献1参照)。
近年、イメージセンサー(CMOS)等のデバイスを製造する際に、デバイスが形成された2枚の半導体基板を樹脂層を介して結合した貼り合せ基板または半導体基板とガラス基板を樹脂層を介して結合した貼り合せ基板が用いられている。
上述したデバイスが形成された貼り合せ基板を所定の分割予定ラインに沿って分割する際には、樹脂層に改質層を形成することが困難なことから、樹脂層を介して対向する両基板の内部にそれぞれ分割予定ラインに沿って改質層を形成した後、外力を付与して樹脂層を介して対向する両基板を改質層が形成された分割予定ラインに沿って破断するとともに、樹脂層を引きちぎって個々のデバイスに分割している。
特許第3408805号公報
しかるに、上述した貼り合せ基板の加工方法においては、樹脂層が引きちぎられるため、樹脂層のバリがデバイスの側面に露出して見栄えが悪くデバイスの商品価値を低下させるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、2枚の基板を接合する樹脂層をバリが発生することなく2枚の基板とともに破断することができる貼り合せ基板の加工方法を提供することである。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、シリコン基板からなる第1の基板とガラス基板からなる第2の基板とが樹脂層を介して接合された貼り合せ基板を所定の分割予定ラインに沿って分割する貼り合せ基板の加工方法であって、
シリコン基板に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線をシリコン基板からなる第1の基板側から集光点を内部に位置付けて分割予定ラインに沿って照射し、樹脂層とガラス基板からなる第2の基板とに細孔と該細孔を囲繞する変質体からなるシールドトンネルを分割予定ラインに沿って連続して形成するシールドトンネル形成工程と、
シリコン基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をシリコン基板からなる第1の基板の内部に位置付けて分割予定ラインに沿って照射し、シリコン基板からなる第1の基板に改質層を分割予定ラインに沿って連続して形成する改質層形成工程と、
該シールドトンネル形成工程および該改質層形成工程が実施された貼り合せ基板に外力を付与し、貼り合わせ基板を分割予定ラインに沿って分割する分割工程と、を含む、
ことを特徴とする貼り合せ基板の加工方法が提供される。
また、本発明によれば、シリコン基板からなる第1の基板とシリコン基板からなる第2の基板とが樹脂層を介して接合された貼り合せ基板を所定の分割予定ラインに沿って分割する貼り合せ基板の加工方法であって、
シリコン基板に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線の集光点を内部に位置付けて樹脂層に分割予定ラインに沿って照射し、樹脂層に細孔と該細孔を囲繞する変質体からなるシールドトンネルを分割予定ラインに沿って連続して形成するシールドトンネル形成工程と、
シリコン基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をシリコン基板からなる第1の基板側から内部に位置付けて分割予定ラインに沿って照射し、シリコン基板からなる第1の基板に改質層を分割予定ラインに沿って連続して形成する第1の改質層形成工程と、
シリコン基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をシリコン基板からなる第2の基板側から内部に位置付けて分割予定ラインに沿って照射し、シリコン基板からなる第2の基板に改質層を分割予定ラインに沿って連続して形成する第2の改質層形成工程と、
該シールドトンネル工程および該第1の改質層形成工程と該第2の改質層形成工程が実施された貼り合せ基板に外力を付与し、貼り合わせ基板を分割予定ラインに沿って分割する分割工程と、を含む、
ことを特徴とする貼り合せ基板の加工方法が提供される。
上記シールドトンネル形成工程においてはレーザー光線を集光する集光レンズの開口数(NA)が0.1〜0.4に設定され、上記第1の改質層形成工程および第2の改質層形成工程においてはレーザー光線を集光する集光レンズの開口数(NA)が0.6〜0.9に設定される。
本発明によるシリコン基板からなる第1の基板とガラス基板からなる第2の基板とが樹脂層を介して接合された貼り合せ基板を所定の分割予定ラインに沿って分割する貼り合せ基板の加工方法の第1の発明は、シリコン基板に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線をシリコン基板からなる第1の基板側から集光点を内部に位置付けて分割予定ラインに沿って照射し、樹脂層とガラス基板からなる第2の基板とに細孔と該細孔を囲繞する変質体からなるシールドトンネルを分割予定ラインに沿って連続して形成するシールドトンネル形成工程と、シリコン基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をシリコン基板からなる第1の基板の内部に位置付けて分割予定ラインに沿って照射し、シリコン基板からなる第1の基板に改質層を分割予定ラインに沿って連続して形成する改質層形成工程と、シールドトンネル形成工程および改質層形成工程が実施された貼り合せ基板に外力を付与し、貼り合わせ基板を分割予定ラインに沿って分割する分割工程とを含んでいるので、分割工程によって貼り合せ基板を分割予定ラインに沿って分割する際に、シリコン基板とガラス基板との間に介在され両者を結合する樹脂層には分割予定ラインに沿って変質体からなるシールドトンネルが形成されているため、シリコン基板とガラス基板とともに容易に破断することができ、樹脂層のバリが発生することはない。従って、樹脂層のバリがデバイスの側面に露出して見栄えが悪くデバイスの商品価値を低下させるという問題が解消される。
また、本発明によるシリコン基板からなる第1の基板とシリコン基板からなる第2の基板とが樹脂層を介して接合された貼り合せ基板を所定の分割予定ラインに沿って分割する貼り合せ基板の加工方法の第2の発明は、シリコン基板に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線の集光点を内部に位置付けて樹脂層に分割予定ラインに沿って照射し、樹脂層に細孔と該細孔を囲繞する変質体からなるシールドトンネルを分割予定ラインに沿って連続して形成するシールドトンネル形成工程と、シリコン基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をシリコン基板からなる第1の基板側から内部に位置付けて分割予定ラインに沿って照射し、シリコン基板からなる第1の基板に改質層を分割予定ラインに沿って連続して形成する第1の改質層形成工程と、シリコン基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をシリコン基板からなる第2の基板側から内部に位置付けて分割予定ラインに沿って照射し、シリコン基板からなる第2の基板に改質層を分割予定ラインに沿って連続して形成する第2の改質層形成工程と、シールドトンネル工程および第1の改質層形成工程と第2の改質層形成工程が実施された貼り合せ基板に外力を付与し、貼り合わせ基板を分割予定ラインに沿って分割する分割工程とを含んでいるので、分割工程によって貼り合せ基板を分割予定ラインに沿って分割する際に、第1の基板と第2の基板との間に介在され両者を結合する樹脂層には分割予定ラインに沿って変質体からなるシールドトンネルが形成されているため、第1の基板と第2の基板とともに容易に破断することができ、樹脂層のバリが発生することはない。従って、樹脂層のバリがデバイスの側面に露出して見栄えが悪くデバイスの商品価値を低下させるという問題が解消される。
本発明による貼り合せ基板の加工方法によって加工される貼り合せ基板の第1の実施形態の斜視図。 図1に示す貼り合せ基板を環状のフレームに装着したダイシングテープに貼着した状態を示す斜視図。 本発明による貼り合せ基板の加工方法におけるシールドトンネル形成工程を実施するためのレーザー加工装置の要部斜視図。 本発明による貼り合せ基板の加工方法におけるシールドトンネル形成工程の第1の実施形態を示す説明図。 本発明による貼り合せ基板の加工方法における改質層形成工程を実施するためのレーザー加工装置の要部斜視図。 本発明による貼り合せ基板の加工方法における改質層形成工程の説明図。 本発明による貼り合せ基板の加工方法における分割工程を実施するための分割装置の斜視図。 本発明による貼り合せ基板の加工方法における分割工程の説明図。 本発明による貼り合せ基板の加工方法の第1の実施形態個々によって分割されてデバイスの斜視図。 本発明による貼り合せ基板の加工方法によって加工される貼り合せ基板の第2の実施形態の斜視図。 本発明による貼り合せ基板の加工方法におけるシールドトンネル形成工程の第2の実施形態を示す説明図。 本発明による貼り合せ基板の加工方法における第1の改質層形成工程の説明図。 図9に示す貼り合せ基板を環状のフレームに装着したダイシングテープに貼着した状態を示す斜視図。 本発明による貼り合せ基板の加工方法における第2の改質層形成工程の説明図。 本発明による貼り合せ基板の加工方法の第2の実施形態個々によって分割されてデバイスの斜視図。
以下、本発明による貼り合わせ基板の加工方法について添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明による貼り合わせ基板の加工方法によって加工される貼り合せ基板の第1の実施形態の斜視図が示されている。図1に示す貼り合せ基板2は、第1の基板3と第2の基板4とが樹脂層5によって接合された構成となっている。この貼り合せ基板2を構成する第1の基板3は、図示の実施形態においては厚みが100μmのシリコン基板によって形成されており、表面3aにはイメージセンサー(CMOS)等のデバイス31がマトリックス状に形成されている。そして、各デバイス31は、格子状に形成された分割予定ライン32によって区画されている。貼り合せ基板2を構成する第2の基板4は、図示の実施形態においては厚みが300μmのガラス基板によって形成されている。また、貼り合せ基板2を構成する樹脂層5は、図示の実施形態においては厚みが50μmのエポキシ系樹脂シートからなっており、第1の基板3と第2の基板4との間に介在され、適宜加熱することによって第1の基板3と第2の基板4とを接合する。
次に、シリコン基板からなる第1の基板3とガラス基板からなる第2の基板4とが樹脂層5によって接合された貼り合せ基板2を分割予定ライン32に沿って個々のデバイスに分割する貼り合せ基板の加工方法の第1の実施形態について、図2乃至図9を参照して説明する。
先ず、貼り合せ基板2を環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に貼着するウエーハ支持工程を実施する。即ち、図2に示すように、環状のフレームFの内側開口部を覆うように外周部が装着されたダイシングテープTの表面に貼り合せ基板2のガラス基板からなる第2の基板4を貼着する。従って、ダイシングテープTの表面に貼着された貼り合せ基板2は、シリコン基板からなる第1の基板3の表面3aが上側となる。
次に、シリコン基板に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線をシリコン基板からなる第1の基板3側から集光点を内部に位置付けて分割予定ライン32に沿って照射し、樹脂層5とガラス基板からなる第2の基板4とに細孔と該細孔を囲繞する変質体からなるシールドトンネルを分割予定ライン32に沿って連続して形成するシールドトンネル形成工程を実施する。このシールドトンネル形成工程は、図示の実施形態においては図3に示すレーザー加工装置6を用いて実施する。図3に示すレーザー加工装置6は、被加工物を保持するチャックテーブル61と、該チャックテーブル61上に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段62と、チャックテーブル61上に保持された被加工物を撮像する撮像手段63を具備している。チャックテーブル61は、被加工物を吸引保持するように構成されており、図示しない加工送り手段によって図3において矢印Xで示す加工送り方向に移動せしめられるとともに、図示しない割り出し送り手段によって図3において矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられるようになっている。
上記レーザー光線照射手段62は、実質上水平に配置された円筒形状のケーシング621を含んでいる。ケーシング621内には図示しないパルスレーザー光線発振器や繰り返し周波数設定手段を備えたパルスレーザー光線発振手段が配設されている。上記ケーシング621の先端部には、パルスレーザー光線発振手段から発振されたパルスレーザー光線を集光するための集光レンズ622aを備えた集光器622が装着されている。この集光器622の集光レンズ622aの開口数(NA)は、図示の実施形態においては0.1〜0.4の範囲に設定される(開口数設定工程)。なお、レーザー光線照射手段62は、集光器622の集光レンズ622aによって集光されるパルスレーザー光線の集光点位置を調整するための集光点位置調整手段(図示せず)を備えている。
上記レーザー光線照射手段62を構成するケーシング621の先端部に装着された撮像手段63は、被加工物を照明する照明手段と、該照明手段によって照明された領域を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた像を撮像する撮像素子(CCD)等を備え、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
上述したレーザー加工装置6を用いて、シリコン基板に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線をシリコン基板からなる第1の基板3側から集光点を内部に位置付けて分割予定ライン32に沿って照射し、樹脂層5とガラス基板からなる第2の基板4とに細孔と該細孔を囲繞する変質体からなるシールドトンネルを分割予定ライン32に沿って連続して形成するレーザー加工を施すには、先ず上述した図3に示すレーザー加工装置6のチャックテーブル61上に貼り合せ基板2が貼着されたダイシングテープT側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、ダイシングテープTを介して貼り合せ基板2をチャックテーブル61上に吸引保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル61に保持された貼り合せ基板2は、シリコン基板からなる第1の基板3の表面3aが上側となる。なお、図3においてはダイシングテープTが装着された環状のフレーム3を省いて示しているが、環状のフレームFはチャックテーブル61に配設された適宜のフレーム保持手段に保持される。このようにして、貼り合せ基板2を吸引保持したチャックテーブル61は、図示しない加工送り手段によって撮像手段63の直下に位置付けられる。
チャックテーブル61が撮像手段63の直下に位置付けられると、撮像手段63および図示しない制御手段によって貼り合せ基板2のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段63および図示しない制御手段は、貼り合せ基板2を構成するシリコン基板からなる第1の基板3の表面3aに所定方向に形成されている分割予定ライン32と、分割予定ライン32に沿ってレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段62の集光器622との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、レーザー光線照射位置のアライメントを遂行する(アライメント工程)。また、貼り合せ基板2を構成するシリコン基板からなる第1の基板3に上記所定方向と直交する方向に形成された分割予定ライン22に対しても、同様にレーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。
上述したアライメント工程を実施したならば、図4の(a)で示すようにチャックテーブル61をレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段62の集光器622が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定の分割予定ライン32を集光器622の直下に位置付ける。このとき、図4の(a)で示すように貼り合せ基板2は、シリコン基板からなる第1の基板3に形成された分割予定ライン32の一端(図4の(a)において左端)が集光器622の直下に位置するように位置付けられる。そして、集光器622の集光レンズ622aによって集光されるパルスレーザー光線LBの集光点Pがシリコン基板からなる第1の基板3とガラス基板からなる第2の基板4との間に介在された樹脂層5の上面から10μm程度内部に位置付けられるように図示しない集光点位置調整手段を作動して集光器622を光軸方向に移動する(位置付け工程)。
上述したように位置付け工程を実施したならば、レーザー光線照射手段62を作動して集光器622からパルスレーザー光線LBを照射して樹脂層5とガラス基板からなる第2の基板4とに細孔と該細孔を囲繞する変質体からなるシールドトンネルを分割予定ライン32に沿って連続して形成するシールドトンネル形成工程を実施する。即ち、集光器622からシリコン基板に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線LBを照射しつつチャックテーブル61を図4の(a)において矢印X1で示す方向に所定の送り速度で移動せしめる(シールドトンネル形成工程)。そして、図4の(b)で示すようにレーザー光線照射手段62の集光器622の照射位置に分割予定ライン32の他端(図4の(a)において右端)が達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル61の移動を停止する。
上述したシールドトンネル形成工程を実施することにより、樹脂層5およびガラス基板からなる第2の基板4の内部には、図4の(c)に示すようにパルスレーザー光線LBの集光点P付近からガラス基板からなる第2の基板4の裏面4bに向けて細孔511および411と該細孔511および411の周囲に形成された変質体512および412が成長し、分割予定ライン32に沿って所定の間隔(図示の実施形態においては10μmの間隔(加工送り速度:100mm/秒)/(繰り返し周波数:10kHz))で変質体のシールドトンネル51および41が形成される。このシールドトンネル51および41は、図4の(c)および図4の(d)に示すように中心に形成された直径がφ1μm程度の細孔511および411と該細孔511および411の周囲に形成された直径がφ10μmの変質体512および412とからなり、図示の実施形態においては互いに隣接する変質体512および412同士がつながるように形成される形態となっている。
上述したように所定の分割予定ライン32に沿って上記シールドトンネル形成工程を実施したら、チャックテーブル61を矢印Yで示す方向に貼り合せ基板2を構成するシリコン基板からなる第1の基板3の表面3aに形成された分割予定ライン32の間隔だけ割り出し移動し(割り出し工程)、上記シールドトンネル形成工程を遂行する。このようにして所定方向に形成された全ての分割予定ライン32に沿って上記シールドトンネル形成工程を実施したならば、チャックテーブル61を90度回動せしめて、上記所定方向に形成された分割予定ライン32に対して直交する方向に延びる分割予定ライン32に沿って上記シールドトンネル形成工程を遂行する。
なお、上記シールドトンネル形成工程の加工条件は、次の通り設定されている。
加工条件
波長 :1064nmのパルスレーザー
繰り返し周波数 :10kHz
開口数(NA) :0.1〜0.4
スポット径 :10μm
平均出力 :0.15〜0.5W
加工送り速度 :100mm/秒
上述したシールドトンネル形成工程において、良好なシールドトンネル51および41を形成するには、上述したように集光レンズ622aの開口数(NA)が0.1〜0.4の範囲に設定されていることが重要である。
以下、集光レンズ622aの開口数(NA)が0.1〜0.4の範囲に設定された理由について説明する。
[実験1]
厚みが500μmのシリコン基板と厚みが500μmのガラス基板と厚みが50μmのエポキシ樹脂シートにそれぞれ次の加工条件でシールドトンネル形成工程を実施し、シールドトンネルが形成されたか否かを判定した。

加工条件
波長 :1064nmのパルスレーザー
繰り返し周波数 :10kHz
スポット径 :10μm
平均出力 :0.3W
加工送り速度 :100mm/秒

上記加工条件にて集光レンズ622aの開口数(NA)を変化させながらシリコン基板とガラス基板とエポキシ樹脂シートにシールドトンネルが形成されるか否かを実験し、下記の結果が得られた。

集光レンズの開口数(NA) シリコン基板 樹脂シート ガラス基板
0.05 NG(透過) NG(透過) NG(透過)
0.1 NG 形成 形成
0.15 NG 形成 形成
0.2 NG 形成 形成
0.25 NG 形成 形成
0.3 NG 形成 形成
0.35 NG 形成 形成
0.4 NG 形成 形成
0.45 NG NG(溶融) 形成
0.5 NG NG NG(溶融)
0.55 NG NG NG

以上のようにパルスレーザー光線を集光する集光レンズ622aの開口数(NA)が0.1〜0.4の範囲においては、ガラス基板とエポキシ樹脂シートにシールドトンネルが形成された。従って、上記シールドトンネル形成工程を実施する際には、パルスレーザー光線を集光する集光レンズ422aの開口数(NA)を0.1〜0.4に設定することが重要である。なお、シリコン基板にはシールドトンネルが形成されないことが判った。
上述したようにシールドトンネル形成工程を実施したならば、シリコン基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をシリコン基板からなる第1の基板3の内部に位置付けて分割予定ライン32に沿って照射し、シリコン基板からなる第1の基板3に改質層を分割予定ライン32に沿って連続して形成する改質層形成工程を実施する。この改質層形成工程は、図示の実施形態においては図5に示すレーザー加工装置60を用いて実施する。なお、図5に示すレーザー加工装置60は上記図3に示すレーザー加工装置6と集光器622の集光レンズ以外は同様に構成であるため、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。図5に示すレーザー加工装置60の集光器622の集光レンズ622bは、開口数(NA)が0.6〜0.9の範囲に設定される(開口数設定工程)。
上記図5に示すレーザー加工装置60を用いて、上記改質層形成工程を実施すには、先ず図5に示すようにレーザー加工装置60のチャックテーブル61上に上記シールドトンネル形成工程が実施された貼り合せ基板2が貼着されたダイシングテープT側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、ダイシングテープTを介して貼り合せ基板2をチャックテーブル61上に保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル61に保持された貼り合せ基板2は、シリコン基板からなる第1の基板3の表面3aが上側となる。なお、図5においてはダイシングテープTが装着された環状のフレーム3を省いて示しているが、環状のフレームFはチャックテーブル61に配設された適宜のフレーム保持手段に保持される。このようにして、貼り合せ基板2を吸引保持したチャックテーブル41は、図示しない加工送り手段によって撮像手段63の直下に位置付けられる。このようにして、貼り合せ基板2を吸引保持したチャックテーブル61は、上述した第1の実施形態と同様に撮像手段63の直下に位置付けられる。そして、上述したアライメント工程が遂行される。
次に、図6の(a)で示すようにチャックテーブル61をレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段62の集光器622が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定の分割予定ライン32の一端(図6の(a)において左端)をレーザー光線照射手段62の集光器622の直下に位置付ける。そして、集光器622から照射されるパルスレーザー光線の集光点Pを貼り合せ基板2を構成するシリコン基板からなる第1の基板3の厚み方向中間部に位置付ける。次に、集光器622からシリコン基板に対して透過性を有する波長のパルスレーザーを照射しつつチャックテーブル61を図6の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる(改質層形成工程)。そして、図6の(b)で示すようにレーザー光線照射手段62の集光器622の照射位置に分割予定ライン32の他端(図6の(b)において右端)が達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル61の移動を停止する。この結果、貼り合せ基板2を構成するシリコン基板からなる第1の基板3の内部には、図6の(b)および(c)に示すように分割予定ライン32に沿って改質層33が形成される。
上述したように所定の分割予定ライン32に沿って上記改質層形成工程を実施したら、チャックテーブル61を矢印Yで示す方向に貼り合せ基板2を構成するシリコン基板からなる第1の基板3の表面3aに形成された分割予定ライン32の間隔だけ割り出し移動し(割り出し工程)、上記改質層形成工程を遂行する。このようにして所定方向に形成された全ての分割予定ライン32に沿って上記改質層形成工程を実施したならば、チャックテーブル61を90度回動せしめて、上記所定方向に形成された分割予定ライン32に対して直交する方向に延びる分割予定ライン32に沿って上記改質層形成工程を遂行する。
なお、上記改質層形成工程の加工条件は、次の通り設定されている。
加工条件
波長 :1064nmのパルスレーザー
繰り返し周波数 :10kHz
開口数(NA) :0.6〜0.9
スポット径 :10μm
平均出力 :0.3W
加工送り速度 :100mm/秒
上述した改質層形成工程において、良好な改質層33を形成するには、上述したように集光レンズ622bの開口数(NA)が0.6〜0.9の範囲に設定されていることが重要である。
以下、集光レンズ622bの開口数(NA)が0.6〜0.9の範囲に設定された理由について説明する。
[実験2]
厚みが500μmのシリコン基板と厚みが500μmのガラス基板と厚みが50μmのエポキシ樹脂層にそれぞれ次の加工条件で改質層形成工程を実施し、改質層が形成されたか否かを判定した。

加工条件
波長 :1064nmのパルスレーザー
繰り返し周波数 :10kHz
スポット径 :10μm
平均出力 :0.3W
加工送り速度 :100mm/秒

上記加工条件にて集光レンズの開口数(NA)を変化させながらシリコン基板とエポキシ樹脂シートおよびガラス基板に改質層が形成されるか否かを実験し、下記の結果が得られた。

集光レンズの開口数(NA) シリコン基板 樹脂シート ガラス基板
0.4 NG 形成 形成
0.45 NG NG(溶融) 形成
0.5 NG NG NG(溶融)
0.55 NG NG NG
0.6 形成 NG NG
0.65 形成 NG NG
0.7 形成 NG 形成
0.75 形成 NG 形成
0.8 形成 NG 形成
0.85 形成 NG(溶融) 形成
0.9 形成 NG NG(アブレー
ション)
0.95 NG(アブレーション) NG NG

以上のようにパルスレーザー光線を集光する集光レンズ622bの開口数(NA)が0.6〜0.9の範囲においては、シリコン基板に改質層が形成された。従って、上記改質層形成工程を実施する際には、パルスレーザー光線を集光する集光レンズ422bの開口数(NA)を0.6〜0.7に設定することが重要である。なお、エポキシ樹脂シートには改質層が形成されないことが判った。
次に、上記シールドトンネル形成工程および改質層形成工程が形成された貼り合せ基板2に外力を付与し、貼り合わせ基板2を分割予定ラインに沿って分割する分割工程を実施する。この分割工程は、図7に示す分割装置7を用いて実施する。図7に示す分割装置7は、上記環状のフレームFを保持するフレーム保持手段71と、該フレーム保持手段71に保持された環状のフレームFに装着された貼り合せ基板2を拡張するテープ拡張手段72と、ピックアップコレット73を具備している。フレーム保持手段71は、環状のフレーム保持部材711と、該フレーム保持部材711の外周に配設された固定手段としての複数のクランプ712とからなっている。フレーム保持部材711の上面は環状のフレームFを載置する載置面711aを形成しており、この載置面711a上に環状のフレームFが載置される。そして、載置面711a上に載置された環状のフレームFは、クランプ712によってフレーム保持部材711に固定される。このように構成されたフレーム保持手段71は、テープ拡張手段72によって上下方向に進退可能に支持されている。
テープ拡張手段72は、上記環状のフレーム保持部材711の内側に配設される拡張ドラム721を具備している。この拡張ドラム721は、環状のフレームFの内径より小さく該環状のフレームFに装着されたダイシングテープTに貼着される貼り合せ基板2の外径より大きい内径および外径を有している。また、拡張ドラム721は、下端に支持フランジ722を備えている。図示の実施形態におけるテープ拡張手段72は、上記環状のフレーム保持部材711を上下方向に進退可能な支持手段723を具備している。この支持手段723は、上記支持フランジ722上に配設された複数のエアシリンダ723aからなっており、そのピストンロッド723bが上記環状のフレーム保持部材711の下面に連結される。このように複数のエアシリンダ723aからなる支持手段723は、図8の(a)に示すように環状のフレーム保持部材711を載置面711aが拡張ドラム721の上端と略同一高さとなる基準位置と、図8の(b)に示すように拡張ドラム721の上端より所定量下方の拡張位置の間を上下方向に移動せしめる。
以上のように構成された分割装置7を用いて実施する分割工程について図8(a)乃至(c)を参照して説明する。即ち、貼り合せ基板2が貼着されているダイシングテープTが装着された環状のフレームFを、図8の(a)に示すようにフレーム保持手段71を構成するフレーム保持部材711の載置面711a上に載置し、クランプ712によってフレーム保持部材711に固定する(フレーム保持工程)。このとき、フレーム保持部材711は図8の(a)に示す基準位置に位置付けられている。次に、テープ拡張手段72を構成する支持手段723としての複数のエアシリンダ723aを作動して、環状のフレーム保持部材711を図8の(b)に示す拡張位置に下降せしめる。従って、フレーム保持部材711の載置面711a上に固定されている環状のフレームFも下降するため、図8の(b)に示すように環状のフレームFに装着されたダイシングテープTは拡張ドラム721の上端縁に接して拡張せしめられる(テープ拡張工程)。この結果、ダイシングテープTに貼着されている貼り合せ基板2には放射状に引張力が作用せしめられる。このように貼り合せ基板2に放射状に引張力が作用すると、貼り合せ基板2を構成するシリコン基板からなる第1の基板3には分割予定ライン32に沿って改質層33が形成されているとともにガラス基板からなる第2の基板4と樹脂層5には分割予定ライン32に沿ってシールドトンネル41と51が形成されているので、貼り合せ基板2は改質層33およびシールドトンネル41と51が形成され強度が低下せしめられた分割予定ライン32に沿って個々のデバイス31に分割されるとともにデバイス31間に間隔Sが形成される。このように貼り合せ基板2を分割予定ライン32に沿って分割する際に、シリコン基板からなる第1の基板3とガラス基板からなる第2の基板4との間に介在され両者を結合する樹脂層5には分割予定ライン32に沿って変質体からなるシールドトンネル51が形成されているので、シリコン基板からなる第1の基板3とガラス基板からなる第2の基板4とともに容易に破断することができ、樹脂層のバリが発生することはない。
次に、図8の(c)に示すようにピックアップコレット73を作動してデバイス31を吸着し、ダイシングテープTから剥離してピックアップし、図示しないトレーまたはダイボンディング工程に搬送する。なお、ピックアップ工程においては、上述したようにダイシングテープTに貼着されている個々のデバイス31間の隙間Sが広げられているので、隣接するデバイス31と接触することなく容易にピックアップすることができる。このようにして、ピックアップされたデバイス31は、貼り合せ基板2を分割予定ライン32に沿って分割する際に、上述したようにシリコン基板からなる第1の基板3とガラス基板からなる第2の基板4との間に介在され両者を結合する樹脂層5のバリが発生することはないので、図9に示すように樹脂層5のバリがデバイス31の側面に露出することはない。従って、樹脂層のバリがデバイスの側面に露出して見栄えが悪くデバイスの商品価値を低下させるという問題が解消される。
次に、上記貼り合せ基板2と構成が異なる貼り合せ基板の加工方法について説明する。
図10には、本発明による貼り合わせ基板の加工方法によって加工される貼り合せ基板の第2の実施形態の斜視図が示されている。図10に示す貼り合せ基板20は、第1の基板3−1と第2の基板3−2とが樹脂層5によって接合された構成となっている。この貼り合せ基板20を構成する第1の基板3−1は、上記貼り合せ基板2を構成する第1の基板3と同様に厚みが100μmのシリコン基板によって形成されており、表面3aにはイメージセンサー(CMOS)等のデバイス31がマトリックス状に形成されている。そして、各デバイス31は、格子状に形成された分割予定ライン32によって区画されている。貼り合せ基板20を構成する第2の基板3−2は、図示の実施形態においては上記第1の基板3−1と同様に厚みが100μmのシリコン基板によって形成されており、表面にはイメージセンサー(CMOS)等のデバイスがマトリックス状に形成されている。そして、各デバイスは、上記第1の基板3−1と同様に格子状に形成された分割予定ラインによって区画されている。貼り合せ基板20を構成する樹脂層5は、図示の実施形態においては上記貼り合せ基板2を構成する樹脂層5と同様に厚みが50μmのエポキシ系樹脂シートからなっており、第1の基板3−1と第2の基板3−2の裏面間に介在され、適宜加熱することによって第1の基板3−1と第2の基板3−2とを接合する。
次に、シリコン基板からなる第1の基板3−1とシリコン基板からなる第2の基板3−2とが樹脂層5によって接合された貼り合せ基板20を分割予定ライン32に沿って分割する貼り合せ基板の加工方法の第2の実施形態について、図11乃至図15を参照して説明する。
先ず、シリコン基板に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線の集光点を内部に位置付けて樹脂層に分割予定ラインに沿って照射し、樹脂層に細孔と該細孔を囲繞する変質体からなるシールドトンネルを分割予定ラインに沿って連続して形成するシールドトンネル形成工程を実施する。このシールドトンネル形成工程は、上記図3に示すレーザー加工装置6を用いて実施する。
上記図3に示すレーザー加工装置6を用いて、上記シールドトンネル形成工程を実施すには、先ず図11の(a)に示すようにレーザー加工装置6のチャックテーブル61上に貼り合せ基板20を構成する第2の基板3−2または第1の基板3−1の一方を載置する。なお、図示の実施形態においては第2の基板3−2をチャックテーブル61上に載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、貼り合せ基板20をチャックテーブル61上に吸引保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル61に保持された貼り合せ基板20は、第1の基板3−1の表面3aが上側となる。なお、ウエーハ保持工程を実施する際には、第2の基板3−2の表面(チャックテーブル61上に載置する側の面)にデバイスを保護するための保護テープを貼着することが望ましい。このようにして、貼り合せ基板20を吸引保持したチャックテーブル61は、上述した第1の実施形態と同様に撮像手段63の直下に位置付けられる。そして、上述したアライメント工程が遂行される。
次に、図11の(a)で示すようにチャックテーブル61をレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段62の集光器622が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定の分割予定ライン32の一端(図11の(a)において左端)をレーザー光線照射手段62の集光器622の直下に位置付ける。そして、集光器622の集光レンズ622aによって集光されるパルスレーザー光線LBの集光点Pがシリコン基板からなる第1の基板3−1とシリコン基板からなる第2の基板3−2との間に介在された樹脂層5の上面から10μm程度内部に位置付けられるように図示しない集光点位置調整手段を作動して集光器622を光軸方向に移動する(位置付け工程)。
上述したように位置付け工程を実施したならば、レーザー光線照射手段62を作動して集光器622からパルスレーザー光線LBを照射して樹脂層5に細孔と該細孔を囲繞する変質体からなるシールドトンネルを分割予定ライン32に沿って連続して形成するシールドトンネル形成工程を実施する。即ち、集光器622からシリコン基板に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線LBを照射しつつチャックテーブル61を図11の(a)において矢印X1で示す方向に所定の送り速度で移動せしめる(シールドトンネル形成工程)。そして、図11の(b)で示すようにレーザー光線照射手段62の集光器622の照射位置に分割予定ライン32の他端(図11の(a)において右端)が達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル61の移動を停止する。なお、このシールドトンネル形成工程の加工条件は、上述した第1の実施形態におけるシールドトンネル形成工程の加工条件と同様に設定されている。
上述したシールドトンネル形成工程を実施することにより、貼り合せ基板20を構成する樹脂層5には、図11(c)に示すように細孔511と該細孔511の周囲に形成された変質体512が成長し、上述した第1の実施形態におけるシールドトンネル形成工程と同様に分割予定ライン32に沿って所定の間隔(図示の実施形態においては10μmの間隔(加工送り速度:100mm/秒)/(繰り返し周波数:10kHz))で変質体のシールドトンネル51が形成される。
上述したように所定の分割予定ライン32に沿って上記シールドトンネル形成工程を実施したら、チャックテーブル61を矢印Yで示す方向に貼り合せ基板20を構成するシリコン基板からなる第1の基板3−1に形成された分割予定ライン32の間隔だけ割り出し移動し(割り出し工程)、上記シールドトンネル形成工程を遂行する。このようにして所定方向に形成された全ての分割予定ライン32に沿って上記シールドトンネル形成工程を実施したならば、チャックテーブル61を90度回動せしめて、上記所定方向に形成された分割予定ライン32に対して直交する方向に延びる分割予定ライン32に沿って上記シールドトンネル形成工程を遂行する。
次に、シリコン基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を第1の基板3−1側からの内部に位置付けて分割予定ライン32に沿って照射し、第1の基板3−1に改質層を分割予定ライン32に沿って連続して形成する第1の改質層形成工程を実施する。この第1の改質層形成工程は、図示の実施形態においては上記図5に示すレーザー加工装置60を用いて実施する。
上記図5に示すレーザー加工装置60を用いて、上記第1の改質層形成工程を実施すには、先ず、図12の(aに示すようにレーザー加工装置60のチャックテーブル61上に上記シールドトンネル形成工程が実施された貼り合せ基板20の第2の基板3−2側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、貼り合せ基板20をチャックテーブル61上に吸引保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル61に保持された貼り合せ基板20は、シリコン基板からなる第1の基板3の表面3aが上側となる。このようにして、貼り合せ基板20を吸引保持したチャックテーブル41は、図示しない加工送り手段によって撮像手段63の直下に位置付けられる。このようにして、貼り合せ基板2を吸引保持したチャックテーブル61は、上述した第1の実施形態と同様に撮像手段63の直下に位置付けられる。そして、上述したアライメント工程が遂行される。
次に、図12の(a)で示すようにチャックテーブル61をレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段62の集光器622が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定の分割予定ライン32の一端(図12の(a)において左端)をレーザー光線照射手段62の集光器622の直下に位置付ける。そして、集光器622から照射されるパルスレーザー光線の集光点Pを貼り合せ基板20を構成するシリコン基板からなる第1の基板3−1の厚み方向中間部に位置付ける。次に、集光器622からシリコン基板に対して透過性を有する波長のパルスレーザーを照射しつつチャックテーブル61を図12の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる(第1の改質層形成工程)。そして、図12の(b)で示すようにレーザー光線照射手段62の集光器622の照射位置に分割予定ライン32の他端(図12の(b)において右端)が達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル61の移動を停止する。なお、この第1の改質層形成工程の加工条件は、上述した第1の実施形態における改質層形成工程の加工条件と同様に設定されている。この結果、貼り合せ基板20を構成するシリコン基板からなる第1の基板3−1の内部には、図12の(b)および(c)に示すように分割予定ライン32に沿って改質層33が形成される。
上述したように所定の分割予定ライン32に沿って上記第1の改質層形成工程を実施したら、チャックテーブル61を矢印Yで示す方向に貼り合せ基板20を構成するシリコン基板からなる第1の基板3−1に形成された分割予定ライン32の間隔だけ割り出し移動し(割り出し工程)、上記第1の改質層形成工程を遂行する。このようにして所定方向に形成された全ての分割予定ライン32に沿って上記第1の改質層形成工程を実施したならば、チャックテーブル61を90度回動せしめて、上記所定方向に形成された分割予定ライン32に対して直交する方向に延びる分割予定ライン32に沿って上記第1の改質層形成工程を遂行する。
次に、シリコン基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を第2の基板3−2側から内部に位置付けて分割予定ライン32に沿って照射し、第2の基板3−2に改質層を分割予定ライン32に沿って連続して形成する第2の改質層形成工程を実施する。この第2の改質層形成工程は、図示の実施形態においては上記図5に示すレーザー加工装置60を用いて実施する。
上記図5に示すレーザー加工装置60を用いて上記第2の改質層形成工程を実施する前に、図示の実施形態においては上記第1の改質層形成工程が実施された貼り合せ基板20を環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に貼着するウエーハ支持工程を実施する。即ち、図13に示すように、環状のフレームFの内側開口部を覆うように外周部が装着されたダイシングテープTの表面に上記第1の改質層形成工程が実施された貼り合せ基板20の第1の基板3−1を貼着する。従って、ダイシングテープTの表面に貼着された貼り合せ基板20は、シリコン基板からなる第2の基板3−2の表面3aが上側となる。なお、上記シールドトンネル形成工程および上記第1の改質層形成工程を実施する際に貼り合せ基板20の第2の基板3−2の表面に保護テープを貼着している場合には、この保護テープを剥離する。
上述したウエーハ支持工程を実施したならば、図14の(a)に示すようにレーザー加工装置60のチャックテーブル61上に貼り合せ基板20が貼着されたダイシングテープT側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、ダイシングテープTを介して貼り合せ基板2をチャックテーブル61上に吸引保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル61に保持された貼り合せ基板20は、シリコン基板からなる第2の基板3−2の表面3aが上側となる。なお、図14の(a)においてはダイシングテープTが装着された環状のフレーム3を省いて示しているが、環状のフレームFはチャックテーブル61に配設された適宜のフレーム保持手段に保持される。このようにして、貼り合せ基板20を吸引保持したチャックテーブル61は、図示しない加工送り手段によって撮像手段63の直下に位置付けられる。このようにして、貼り合せ基板2を吸引保持したチャックテーブル61は、上述した第1の実施形態と同様に撮像手段63の直下に位置付けられる。そして、上述したアライメント工程が遂行される。
次に、図14の(a)で示すようにチャックテーブル61をレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段62の集光器622が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定の分割予定ライン32の一端(図14の(a)において左端)をレーザー光線照射手段62の集光器622の直下に位置付ける。そして、集光器622から照射されるパルスレーザー光線の集光点Pを貼り合せ基板20を構成するシリコン基板からなる第2の基板3−2の厚み方向中間部に位置付ける。次に、集光器622からシリコン基板に対して透過性を有する波長のパルスレーザーを照射しつつチャックテーブル61を図14の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる(第2の改質層形成工程)。そして、図14の(b)で示すようにレーザー光線照射手段62の集光器622の照射位置に分割予定ライン32の他端(図14の(b)において右端)が達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル61の移動を停止する。なお、この第2の改質層形成工程の加工条件は、上述した第1の実施形態における改質層形成工程の加工条件と同様に設定されている。この結果、貼り合せ基板20を構成するシリコン基板からなる第2の基板3−2の内部には、図14の(b)および(c)に示すように分割予定ライン32に沿って改質層33が形成される。
上述したように所定の分割予定ライン32に沿って上記第2の改質層形成工程を実施したら、チャックテーブル61を矢印Yで示す方向に貼り合せ基板20を構成するシリコン基板からなる第2の基板3−2に形成された分割予定ライン32の間隔だけ割り出し移動し(割り出し工程)、上記第2の改質層形成工程を遂行する。このようにして所定方向に形成された全ての分割予定ライン32に沿って上記第2の改質層形成工程を実施したならば、チャックテーブル61を90度回動せしめて、上記所定方向に形成された分割予定ライン32に対して直交する方向に延びる分割予定ライン32に沿って上記第2の改質層形成工程を遂行する。
次に、上記シールドトンネル形成工程および第1の改質層形成工程と第2の改質層形成工程が実施された貼り合せ基板20に外力を付与し、貼り合わせ基板20を分割予定ライン32に沿って分割する分割工程を実施する。この分割工程は、上記図7に示す分割装置7を用いて上記図8に示す分割工程と同様に実施する。この分割工程によって貼り合せ基板2を分割予定ライン32に沿って分割する際に、上述したようにシリコン基板からなる第1の基板3と第2の基板3−2との間に介在され両者を結合する樹脂層5には変質体からなるシールドトンネル51が形成されているので、シリコン基板からなる第1の基板3―1とシリコン基板からなる第2の基板3−2とともに容易に破断することができ、図15に示すように分割されたデバイス31を構成する第1の基板3と第2の基板3−2とを接合する樹脂層5のバリが発生することはない。従って、樹脂層のバリがデバイスの側面に露出して見栄えが悪くデバイスの商品価値を低下させるという問題が解消される。
2、20:貼り合せ基板
3:シリコン基板からなる第1の基板
3−1:シリコン基板からなる第1の基板
3−2:シリコン基板からなる第2の基板
33:改質層
4:ガラス基板からなる第2の基板
41:シールドトンネル
5:樹脂層
51:シールドトンネル
6,60:レーザー加工装置
61:レーザー加工装置のチャックテーブル
62:レーザー光線照射手段
622:集光器
7:分割装置
F:環状のフレーム
T:ダイシングテープ

Claims (3)

  1. シリコン基板からなる第1の基板とガラス基板からなる第2の基板とが樹脂層を介して接合された貼り合せ基板を所定の分割予定ラインに沿って分割する貼り合せ基板の加工方法であって、
    シリコン基板に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線をシリコン基板からなる第1の基板側から集光点を内部に位置付けて分割予定ラインに沿って照射し、樹脂層とガラス基板からなる第2の基板とに細孔と該細孔を囲繞する変質体からなるシールドトンネルを分割予定ラインに沿って連続して形成するシールドトンネル形成工程と、
    シリコン基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をシリコン基板からなる第1の基板の内部に位置付けて分割予定ラインに沿って照射し、シリコン基板からなる第1の基板に改質層を分割予定ラインに沿って連続して形成する改質層形成工程と、
    該シールドトンネル形成工程および該改質層形成工程が実施された貼り合せ基板に外力を付与し、貼り合わせ基板を分割予定ラインに沿って分割する分割工程と、を含む、
    ことを特徴とする貼り合せ基板の加工方法。
  2. シリコン基板からなる第1の基板とシリコン基板からなる第2の基板とが樹脂層を介して接合された貼り合せ基板を所定の分割予定ラインに沿って分割する貼り合せ基板の加工方法であって、
    シリコン基板に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線の集光点を内部に位置付けて樹脂層に分割予定ラインに沿って照射し、樹脂層に細孔と該細孔を囲繞する変質体からなるシールドトンネルを分割予定ラインに沿って連続して形成するシールドトンネル形成工程と、
    シリコン基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をシリコン基板からなる第1の基板側から内部に位置付けて分割予定ラインに沿って照射し、シリコン基板からなる第1の基板に改質層を分割予定ラインに沿って連続して形成する第1の改質層形成工程と、
    シリコン基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をシリコン基板からなる第2の基板側から内部に位置付けて分割予定ラインに沿って照射し、シリコン基板からなる第2の基板に改質層を分割予定ラインに沿って連続して形成する第2の改質層形成工程と、
    該シールドトンネル工程および該第1の改質層形成工程と該第2の改質層形成工程が実施された貼り合せ基板に外力を付与し、貼り合わせ基板を分割予定ラインに沿って分割する分割工程と、を含む、
    ことを特徴とする貼り合せ基板の加工方法。
  3. 該シールドトンネル形成工程においてはレーザー光線を集光する集光レンズの開口数(NA)が0.1〜0.4に設定され、該第1の改質層形成工程および該第2の改質層形成工程においてはレーザー光線を集光する集光レンズの開口数(NA)が0.6〜0.9に設定される、請求項1又は2記載の貼り合せ基板の加工方法。
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