JP6505739B2 - 3dプリント時の応力に対抗する方法 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本願は、合衆国法典第35巻第119条(e)に基づき、2014年11月14日に出願された米国仮特許出願第62/080,007号による優先権を主張するものであり、その全体を参照して本明細書に組み込む。
本発明は、物理的な物体を作るための3Dプリントおよび他の付加的製造法に関し、より具体的には、3Dプリント法または他の付加的製造法によって作製中の物理的な物体の反りを防止する方法、システム、装置、および設計に関する。
付加的製造法としても知られている3Dプリント法によって、デジタルの設計を物理的な物体として作製することができる。3Dプリント法は、典型的には、3Dプリントされる物体の複数の断面を作るために材料を一層ずつ堆積または融着させることを含む。堆積または融着された材料は、材料の温度、化学的組成、結晶構造等が変化する際に、応力を受け得るので、3Dプリントされる物体は、3Dプリントプロセス中に反りを生じ得るため、望ましくない反りを解消または抑制するために応力を補償するよう個々のプロセスを制御するための複数の従来技術がある。
例えば、一般的に溶融物堆積法として参照される1つの3Dプリント技術は、3Dプリントされる物体の最初の幾つかの層に、内部応力に基づく反りを生じて、最初に堆積された材料がカールして、プリントプレート(その上に、3Dプリントされる物体が3Dプリントされる)から分離することがあり得る。そのようなカールおよび分離の一例が、図1に示されている3Dプリントされた物体の底部の特徴に示されている。
そのようなカールおよび分離を解消または抑制するための従来技術は、3Dプリントされる物体の下に、プリントプレートと3Dプリントされる物体との間の移行部としての役割をするラフトをプリントすることを含む。しかし、そのようなラフトは、特に、ラフトと3Dプリントされた物体とが同じ造形材料でできている場合には、3Dプリントされた物体から除去するのが困難であり、ラフトが、3Dプリントされた物体のラフトに接触していた表面に望ましくない欠陥を残すのが典型的であり、これらの特徴を、切削によって、やすりによって、または別様で除去または隠さなければならない。
更に別の従来技術は、3Dプリントされる物体の幾何形状に基づいて、3Dプリントされる物体の最もカールしやすいまたは反りやすい位置に、アンカーをプリントすることである。アンカーは、典型的には、僅か1層、2層、または数層の厚さであり、3Dプリントされた物体がカールしてプリントプレートから分離するのを防止するために、3Dプリントされた材料とプリントプレートとが接触する表面領域を増加させるものである。図2および図3は、3Dプリントされる物体の角部に円形のアンカーを追加する従来技術を示している。
アンカーを用いることの1つの短所は、それらの除去が困難になり得るので、アンカーが除去された3Dプリントされた物体の表面に欠陥が残る場合があることである。
カールまたは反りを防止するための更に別の従来技術は、3Dプリントされる物体の全外周の周囲につば部(スカート部としても知られる)を3Dプリントすることである。つば部はアンカーと似ているが、つば部は、3Dプリントされる物体の特定の位置のみに配置されるのではなく、単純に、3Dプリントされる物体全体を囲む。3Dプリンタのユーザは、つば部の広さおよび厚さを設定できる。図4は、底部の層にあるつば部によって囲まれた、2つの3Dプリントされた物体を示している。
アンカーと同様に、つば部は除去が困難になり得るので、3Dプリントされた物体の表面に、3Dプリントされた物体からのつば部の除去によって生じた欠陥が残る場合がある。アンカーまたはつば部を除去するために、例えば、ナイフ、カッター・ナイフ、または他の道具が必要となり得る場合があり、これらはユーザにとって危険な場合があると共に、3Dプリントされた物体の表面に傷または他の欠陥を残す場合がある。
従って、物体から装置を除去する際の困難を生じず、3Dプリントされた物体に欠陥を残さない、3Dプリントされた物体のカールおよび反りを防止する方法および装置の必要性が存在する。
本発明の様々な実施形態は、3Dプリントされた物体にカールまたは反りを生じ得る3Dプリントされた物体内の応力に対抗するための、3Dプリントされる物体の外周と接触する、ミシン目を有する界面を有する3Dプリント装置を提供することによって、上記の必要性に対応すると共に、他の長所も提供する。このミシン目を有する界面は、サイドウォーク部を、ラフト、アンカー、およびつば部等の従来技術の3Dプリントされた装置よりも遙かに容易に除去することを可能にし、ミシン目を有する界面は、応力に対抗するための従来技術の3Dプリントされた装置と比較して、3Dプリントされた物体の表面欠陥を低減または解消する。
1つの態様において、プリントプレートと接触する少なくとも1つの表面におけるカールが低減された物体を3Dプリントする方法が、本明細書に記載される。例えば、一部の実施形態では、本明細書に記載される方法は、3Dプリントされる物体の第1層を形成するために造形材料を所定のパターンに堆積させる工程と、3Dプリントされる物体の第1層を形成するために造形材料を所定のパターンに堆積させる工程とを含む。スカート部の第1層を形成するために造形材料を堆積させる工程は、3Dプリントされる物体の外周の少なくとも一部分を実質的に囲むサイドウォーク部の第1層を3Dプリントする工程と、サイドウォーク部とスカート部の外周との間に、ミシン目を有する界面の第1層を3Dプリントする工程とを含む。
幾つかの例では、3Dプリントされる物体の第1層を形成するために造形材料を堆積させる工程は、スカート部の第1層を形成するために造形材料を堆積させる工程より前に行われる。一部のそのような実施形態では、スカート部の第1層を形成するために造形材料を堆積させる工程は、まず、スカート部のサイドウォーク部の外周を形成するために造形材料を堆積させる工程と、その後で、サイドウォーク部と3Dプリントされる物体の外周との間に、ミシン目を有する界面を形成するために造形材料を堆積させる工程とを含む。更に、一部のケースでは、スカート部の1以上のパラメータは、3Dプリントされる物体の少なくとも1つの特性またはパラメータに基づく。例えば、一部のケースでは、スカート部の以下のパラメータ、即ち、スカート部の第1層に追加される層の数、サイドウォーク部の幅、サイドウォーク部を3Dプリントされる物体の外周に接続する接触部の数、サイドウォーク部を3Dプリントされる物体の外周に接続する複数の接触部の間隔、および、サイドウォーク部を3Dプリントされる物体の外周に接続する複数の接触部の形状のうち、少なくとも1つが、3Dプリントされる物体の幾何形状および造形材料のうち少なくとも一方によって決定される。
さらに、一部の実施形態では、ミシン目を有する界面は、3Dプリントされる物体の外周に沿って複数の接続部および複数の間隙を画成する。そのような実施形態では、サイドウォーク部とスカート部の外周との間に、ミシン目を有する界面の第1層を3Dプリントする工程は、サイドウォーク部の第1層を3Dプリントする工程と同時に行われ得る。一部のケースでは、接続部および間隙は、接続部と間隙との比率(例えば2:1以下の接続部と間隙との比率等)を定める。更に、一部のケースでは、ミシン目を有する界面は、個々の接続部に隣接した3Dプリントされる物体の外周に対して90度以下の角度を成す複数の辺を有する複数の接続部を画成する。
更に、一部のケースでは、サイドウォーク部は、ミシン目を有する界面を画成するよう3Dプリントされる物体の外周と断続的に接触するサイドウォーク境界部を含む。本明細書に記載される方法の幾つかの例では、サイドウォーク部の第1層を形成するために造形材料を堆積させる工程は、ミシン目を有する界面を画成するよう3Dプリントされる物体の外周と接触する充填パターンを画成する。
カールした角部を有する、従来技術の3Dプリントされた物体を示す カールした角部を有する、従来技術の3Dプリントされた物体を示す 角部のカールを抑制するための既存の技術を用いた、従来技術の3Dプリントされた物体を示す 角部のカールを抑制するための既存の技術を用いた、従来技術の3Dプリントされた物体を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られ得る、3Dプリントされた物体およびスカート部の模式図を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られ得る、3Dプリントされた物体およびスカート部の一部分を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られ得る、3Dプリントされた物体およびスカート部の一部分を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られた、3Dプリントされた物体およびスカート部の引張強度を試験するために用いられる実験設定の模式図を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られた、3Dプリントされた物体およびスカート部の引張強度を試験するために用いられる実験設定を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られた、物体とサイドウォーク部との界面における、3Dプリントされた物体およびスカート部の一部分の拡大図を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られ得る、物体とサイドウォーク部との界面の模式図を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られた、複数の3Dプリントされた物体およびスカート部について出力された実験データを示す 本明細書に記載される方法に従って3Dプリントされた物体およびスカート部を作るための、3Dプリント装置の1以上のパラメータを修正するために用いられ得る、例示的なグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られ得る、ユーザが設計した3Dプリントされる物体およびスカート部の例示的なグラフィック出力を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られ得る、3Dプリントされた物体、サイドウォーク部、およびミシン目を有する界面の一部分の模式図を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られた、3Dプリントされた物体、サイドウォーク部、およびミシン目を有する界面の一部分を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られ得る、3Dプリントされる物体の少なくとも第1層およびスカート部の少なくとも第1層の模式図を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られ得る、3Dプリントされる物体の少なくとも第1層およびスカート部の少なくとも第1層の模式図を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られ得る、3Dプリントされる物体の少なくとも第1層およびスカート部の少なくとも第1層の一部分の模式図を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られ得る、3Dプリントされる物体の少なくとも第1層およびスカート部の少なくとも第1層の一部分の模式図を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られ得る、3Dプリントされる物体の少なくとも第1層およびスカート部の少なくとも第1層の一部分の模式図を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られ得る、3Dプリントされる物体の少なくとも第1層およびスカート部の少なくとも第1層の一部分の模式図を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られ得る、3Dプリントされる物体の少なくとも第1層およびスカート部の少なくとも第1層の一部分の模式図を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られ得る、3Dプリントされる物体の少なくとも第1層およびスカート部の少なくとも第1層の一部分の模式図を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られ得る、3Dプリントされる物体の少なくとも第1層およびスカート部の少なくとも第1層の一部分の模式図を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られ得る、3Dプリントされる物体の少なくとも第1層およびスカート部の少なくとも第1層の一部分の模式図を示す 本明細書に記載される方法の一実施形態に従って作られ得る、3Dプリントされる物体の少なくとも第1層およびスカート部の少なくとも第1層の一部分の模式図を示す
以下、添付の図面を参照し、本発明をより完全に説明する。図面には、本発明の実施形態の全てではなく一部が示されている。実際、本発明は多くの異なる形態で実施され得るものであり、本明細書で述べる実施形態に限定されると解釈されるべきでなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が、該当する法的要件を満たすために提供される。3Dプリントされた物体を提供するための装置および方法、並びに3Dプリント方法は、特定のタイプの溶融物堆積法3Dプリンタに関して説明されると共に添付の図面に示されるが、これらの様々な装置および方法の機能性は、カール、反り、表面欠陥、および他の望ましくない特徴を含まない仕上げられた3Dプリントされた物体を提供することが所望される、現在公知のおよび今後考案される任意の3Dプリンタまたは他の付加的製造システムに適用され得ることが想定される。同一参照番号は一貫して同一要素を参照する。
1つの態様において、プリントプレートと接触する少なくとも1つの表面におけるカールが低減された物体を3Dプリントする方法が、本明細書に記載される。幾つかの例では、本明細書に記載される方法は、3Dプリントされる物体の第1層を形成するために造形材料を所定のパターンに堆積させる工程と、3Dプリントされる物体と接触するスカート部の第1層を形成するために造形材料を所定のパターンに堆積させる工程とを含む。スカート部の第1層を形成するために造形材料を堆積させる工程は、3Dプリントされる物体の外周の少なくとも一部分を実質的に囲むサイドウォーク部の第1層を3Dプリントする工程と、サイドウォーク部とスカート部の外周との間に、ミシン目を有する界面の第1層を3Dプリントする工程とを含む。
ここで、本明細書における参照の目的で、特定の用語を特徴づける、または別様で定義する。「造形材料」とは、溶融物堆積法(FDM)技術を含むがそれに限定されない付加的製造技術において用いられ得る任意の材料を指す。3Dプリントされる物体の一部または全て等の、1以上の構成要素に用いられる造形材料は、スカート部の場合のように別の構成要素いおいて用いられる造形材料と同じであっても、または異なっていてもよい。「スカート部」とは、3Dプリントされる物体の外周の少なくとも一部分を実質的に囲む、造形材料から成るまたは形成される構造であって、その少なくとも一部分が、3Dプリントされる物体の一部または全てが形成された後に除去されることが意図または設計されている構造を指す。本明細書に記載される一部の実施形態では、スカート部は、サイドウォーク部とミシン目を有する界面とを含む。「サイドウォーク部」とは、スカート部の、ミシン目を有する界面まで延びて隣接するタブ状の部分である。サイドウォーク部は、サイドウォーク部距離(図6AのSDIST)、サイドウォーク部層、およびサイドウォーク部オフセット(図6AのSOFF)の3つのパラメータによって定められる。サイドウォーク部距離は、3Dプリントされる物体の縁部からサイドウォーク部の最も外側の縁部までのサイドウォーク部の全幅である。サイドウォーク部層は、サイドウォーク部がオンにされる層の数であり、典型的には、3Dプリントされる物体の第1層と共に開始する。サイドウォーク部オフセットは、3Dプリントされる物体の縁部とサイドウォーク部の縁部と間の距離であり、ミシン目を有する界面が3Dプリントされた物体をサイドウォーク部に接続する位置である、サイドウォーク部と物体との界面における間隔を定める。界面のサイズおよびミシン目を有する界面の設計は、3Dプリントされた装置が3Dプリントされた物体内の応力に対抗する能力、および3Dプリントされた物体からのサイドウォーク部の除去の難易度を決定する。
図5は、本明細書に記載される方法の1以上の実施形態に従った1以上の構成要素を示す。図5には、正方形の断面を有しスカート部(110)によって囲まれた、部品とも称される3Dプリントされた物体(102)が示されている。スカート部(110)は、3Dプリントされた物体の外周の少なくとも一部分を実質的に囲むサイドウォーク部(112)を含む。スカート部(110)は、サイドウォーク部(112)と3Dプリントされた物体(102)の外周との間に、ミシン目を有する界面(116)も含む。
ここで、本明細書に記載される方法の具体的な工程を見ると、プリントプレートと接触する少なくとも1つの表面におけるカールが低減された物体を3Dプリントする方法は、3Dプリントされる物体の第1層を形成するために造形材料を所定のパターンに堆積させる工程を含む。そのような堆積工程では、任意の所定のパターンが用いられ得る。例えば、スカート部と相互作用するための特定の充填パターンが選択または堆積され得る。以下、特定の充填パターンを用いて、実施形態を更に説明する。一部の実施形態では、3Dプリントされる物体の第1層を形成するために造形材料を堆積させる工程は、本明細書に記載される方法の1以上の他の工程より前に行われる。そのような実施形態では、3Dプリントされる物体の第1層を形成するために造形材料を堆積させる工程は、この3Dプリントプロセスに含まれる最初の堆積工程であり得る。例えば、一部のケースでは、3Dプリントされる物体の第1層を形成するために造形材料を堆積させる工程は、スカート部の第1層を形成するために造形材料を堆積させる工程より前に行われる。他の特定の実施形態では、3Dプリントされる物体の第1層を形成するために造形材料を堆積させる工程は、以下に更に説明される本方法の1以上の他の工程と同時にまたはそれより後に行われる。
本明細書に記載される方法は、3Dプリントされる物体と接触するスカート部の第1層を形成するために造形材料を所定のパターンに堆積させる工程を更に含む。3Dプリントされる物体の堆積において用いられる所定のパターンの上記の議論に従って、スカート部における所定のパターンは、任意のパターンを含み得る。一部のケースでは、所定のパターンは、3Dプリントされる物体と相互作用して特定の操作性を提供するよう設計または意図された特定の充填パターンを設ける。以下、そのような実施形態について更に述べる。本明細書に記載される方法に従って形成されるスカート部の寸法は、3Dプリントされる物体の1以上のパラメータに基づいて決定および/または堆積され得る。例えば、一部のケースでは、スカート部のサイドウォーク部の幅は、3Dプリントされる物体の幾何形状および造形材料のうち少なくとも一方に基づいて決定および/または堆積され得る。更に、施される造形材料の層の数と関連付けられ得るスカート部の厚さは、3Dプリントされる物体の幾何形状および造形材料のうち少なくとも一方に基づいて決定および/または堆積され得る。例えば、一部の実施形態では、所与の造形材料Aが、所与の造形材料Bよりも高い程度のカールを生じる傾向があり得る。そのような実施形態では、3Dプリントされる物体のカールを低減するために、スカート部において、造形材料の更なる層が必要となり得る。従って、造形材料Bについては、スカート部において2層の造形材料が十分であり得、造形材料Aについては、3層または4層が用いられ得る。同様に、幾何形状がより丸みのある、またはより多くの角部もしくは湾曲部を含む場合には、更なる幅および/またはスカート部厚さが望ましい場合がある。
スカート部を形成するために造形材料を堆積させる工程は、本明細書に記載される方法の他の工程が実行されるより前に、実行されるのと同時に、または実行された後で行われ得る。更に、一部の実施形態では、スカート部の1以上の構成要素は、特定の他の構成要素とは異なるタイミングで堆積され得る。例えば、一部の実施形態では、3Dプリントされる物体の第1層を形成するために造形材料が堆積され、そのような工程の後に、スカート部の第1層を形成するために造形材料が堆積される。一部のそのような実施形態では、スカート部の第1層を形成するために造形材料を堆積させる工程は、まず、スカート部のサイドウォーク部の外周を形成するために造形材料を堆積させる工程と、その後、サイドウォーク部と3Dプリントされる物体の外周との間に、ミシン目を有する界面を形成するために造形材料を堆積させる工程とを含む。このようにして形成されたミシン目を有する界面は、サイドウォーク部を3Dプリントされる物体の外周に接続する複数の接触部を有するものとして特徴づけられ得る。
本明細書に記載される方法に従って形成される接触部は、3Dプリントされる物体の1以上の特性および/または用いられる造形材料によって決定またはそれらに従って調整される1以上のパラメータを有し得る。例えば、3Dプリントされる物体の幾何形状および/または造形材料に基づいて決定または調整され得る特性は、接触部の数、接触部の間隔、および接触部の形状のうち少なくとも1つを含み得る。以下に、これらのパラメータ(例えば、ミシン目を有する界面の特徴の数、間隔、および形状)のうち1以上の修正について更に説明する。しかし、接続部の特定のパラメータの修正の適切性に当て嵌まる議論は、接触部についても接続部と同様に当て嵌まり得ることを理解されたい。接触部によって画成されるミシン目を有する界面は、複数の接触部と、接触部間に配置された複数の間隙とを画成する。先に述べたように、接触部の間隔は所望または必要に応じて調整できる。従って、一部の実施形態では、2:1以下、1:1以下、0.5:1以下、または0.25:1以下等の所望の閾値以内の接触部と間隙との比率を設けることができる。更に、0.25:1〜2:1、0.5:1〜2:1、1:1〜2:1等の所定の範囲内の接触部と間隙との比率が所望され得る。更に、接触部と間隙との比率は、0.25:1〜1:1、0.25:1〜0.5:1、または0.5:1〜1:1であり得る。
本明細書に記載される方法に従って形成される接触部は、本発明の目的と矛盾しない任意の手段によって堆積され得る。例えば、一部の実施形態では、接触部は、造形材料の点、滴、または小滴を所定の位置に形成することによって堆積される。それに加えて、および/またはその代わりに、接触部を形成するために造形材料および間隙の交互のパターンを生じるために、3Dプリンタの堆積ノズルを、ミシン目を有する界面としてとして画成される領域に沿って移動中に迅速にオン/オフモードに作動させてもよい。そのような技術は、所定の形状のまたは所定の位置にある接触部が形成される方法または技術と組み合わせて、またはそれらの代わりに用いられてもよい。
本明細書に記載される方法の一部の実施形態では、スカート部のサイドウォーク部を形成するために造形材料を堆積させる工程は、ミシン目を有する界面を形成または画成するために造形材料を堆積させる工程と同時に行われる。一部のそのような実施形態では、造形材料を堆積させる工程は、3Dプリントされる物体の外周に沿って複数の接続部および複数の間隙を形成するよう行われ得る。一部のそのような実施形態では、接続部の1以上のパラメータは、3Dプリントされる物体の幾何形状および/または造形材料に対応するよう調製または決定され得る。例えば、一部のケースでは、以下のパラメータ、即ち、接続部の数、接続部の間隔、および接続部の形状のうち少なくとも1つが、3Dプリントされる物体の幾何形状および造形材料のうち少なくとも一方に基づいて決定または調整され得る。
図6A、図6B、および図12は、これらのパラメータの一部(接続部の数および接続部の間隔)がどのように修正され得るかの例を示す。例えば、図6Aは、ミシン目を有する界面を形成し得る接続部の様々な寸法的パラメータを示している。Cは、ミシン目を有する界面の間隙間の距離を調整する接続部長さを表す。Gは、ミシン目を有する界面の接続部間の距離を調整する間隙長さを表す。これらのパラメータは共に、接続部と間隙との比率を構成する。図6Bは、これらの寸法が実際にどのように現れるかを示すための、ミシン目を有する界面の拡大図を示す。接続部と間隙との比率(C/G)の1つの機能として、3Dプリントされた物体からのサイドウォーク部の除去の難易度を下げることがあり、接続部と間隙との比率の別の機能として、角部/輪郭の反りの低減を改善することがあり、接続部と間隙との比率は、3Dプリントされる物体の底部の輪郭の断面積および用いられる造形材料に応じて最適化され得る。
従って、本明細書に記載される方法の一部の実施形態では、ミシン目を有する界面を形成するために造形材料を堆積させる工程は、所望の接続部と間隙との比率を構成することを含む。一部の実施形態では、接続部と間隙との比率は2:1以下(例えば1:1以下、0.5:1以下、または0.25:1以下)である。更に、接続部と間隙との比率は、所望の範囲内になるよう選択または決定され得る。例えば、一部の実施形態では、接続部と間隙との比率は、0.25:1〜2:1、0.5:1〜2:1、または1:1〜2:1である。更に、一部の実施形態では、接続部と間隙との比率は、0.25:1〜1:1、0.25:1〜0.5:1、または0.5:1〜1:1である。
更に、先に述べたように、接続部の形状は、サイドウォーク部を3Dプリントされた物体から分離するのに必要な引張力を最小限にするために、および/または、角部または湾曲部のカールを抑制するために、所望に応じて修正できる。一部の実施形態では、接続部の一部または全てが、個々の接続部に隣接した3Dプリントされる物体の外周に対して90度以下の角度を成す複数の辺を有する。約90度の角度を有する接続部の一例が、図6Aおよび図6Bに提供されている。図12は、本開示に従った別の実施形態を示す。図12は、接続部の形状を変えるために修正され得る様々なパラメータを示す。図12において、接続部および間隙は、接続部長さ(L)、外側間隙長さ(LGO)、サイドウォーク部長さ(L)、および内側間隙長さ(LGi)によって定められる。接続部の形状を修正するために、これらのパラメータの任意の1以上が変えられ得る。外側間隙長さを変えずに内側間隙長さを増加させると、サイドウォーク部の除去の容易さを高めることができる。外側間隙長さを変えずに内側間隙長さを減少させると、3Dプリントされた物体の縁部のカールまたは反りを低減することができる。
本明細書に記載される方法の更なる実施形態では、ミシン目を有する界面を形成または画成するために、サイドウォーク部の境界は、3Dプリントされる物体の外周と断続的に接触する。そのような実施形態では、図4に示されている、スカート部が3Dプリントされた物体と連続して接触している従来技術と比較して、3Dプリントされた部分の外周へのサイドウォーク部の接触を減らすために、サイドウォーク部の境界は、波打つまたは湾曲するよう形成される。従って、サイドウォーク境界部が3Dプリントされる物体の外周と断続的に接触する実施形態では、ミシン目を有する界面は、スカート部のサイドウォーク部と同時にプリントされ得る。
本明細書に記載される方法の更に別の実施形態では、ミシン目を有する界面は少なくとも部分的に、3Dプリントされる物体およびスカート部の充填パターンによって画成または形成される。一部のそのような実施形態では、サイドウォーク部は境界を含まずにプリントされ、サイドウォーク部の充填パターンが、3Dプリントされる物体の充填パターンに当接または隣接するのを可能にする。それに加えて、またはその代わりに、特定の対照的または異なる配向の充填パターンが、ミシン目を有する界面を形成してもよい。例えば、サイドウォーク部の充填パターンを、3Dプリントされる物体の境界に対して45度の角度で堆積させると、ミシン目を有する界面が作製または画成される。そのような実施形態が図13に示されている。図13に示されるように、サイドウォーク部(112)の充填パターンが、3Dプリントされる物体の境界(104)に対して45度で配置されている。しかし、ミシン目を有する界面を作製または画成するための他の充填パターン構成も可能である。例えば、図14A〜図14Eは、そのような目的に適したものであり得る様々な充填パターン構成を示す。図14Aは垂直なハッチングパターンを示す。図14Bは斜めのハッチングパターンを示す。図14Cは垂直な線パターンを示す。図14Dは鈍角パターンを示す。図14Eは鋭角パターンを示す。
本明細書に記載される方法は、方法の追加の工程または処理を更に含み得る。例えば、一部の実施形態では、本明細書に記載される方法は、3Dプリントされた物体とスカート部とを引き離す工程を更に含む。サイドウォーク部およびスカート部を引き離すのを容易にするために、本明細書に記載される方法は、切取り開始部を形成する工程を含み得る。本明細書における参照の目的で、「切取り開始部」とは、操作者が、サイドウォーク部を3Dプリントされた物体から離れる方向に引き裂くことをより容易に開始できるようにする、サイドウォーク部に設けられた間隙、スリット、またはスロットである。図16は、本開示に従った切取り開始部の一実施形態を示す。一部の実施形態では、切取り開始部は、サイドウォーク部を形成するための造形材料の堆積工程と同時に、またはその工程として形成される。本明細書に記載される方法の一部の実施形態は、切取り開始部に力を加えることにより、サイドウォーク部と3Dプリントされた物体とを引き離す工程を含む。
上述の方法の工程、構造、およびプリントシーケンスに加えて、造形材料の堆積が、プリントプレートへの1以上の構成要素の接着を改善するよう設計された方法でシーケンス化され得ることを理解されたい。本明細書に記載される方法の一部の実施形態では、造形材料をプリントプレートに接着する接着剤の使用が所望され得る。そのような実施形態では、材料の堆積および接着剤の乾燥に要する時間に起因して、第1層をプリントする際の最初の僅かな瞬間が、プリントプレートへの3Dプリントされる物体および/またはサイドウォーク部の接着に影響し得る。従って、一部の実施形態では、堆積される最初の材料を半湿の接着剤上に施して、最適なまたは改善されたプリントプレートへの接着を達成する。従来の3Dプリント方法では、最初に境界が引かれ、次に充填パターンが施される。しかし、充填パターンは、3Dプリントされる物体およびサイドウォーク部をプリントプレートに対して保持して、強度を与える。境界は、強度を加えることなく部品および/またはサイドウォーク部の形状を保つことを主にして設計される。従って、第1層の強度を最大限に利用するために、本明細書に記載される方法の一部の実施形態は、まず充填材料を堆積させ、次に境界を施すことを含む。そのようなシーケンスは、プリントプレートへの第1層の最良の接着を可能にすることにより、反りの低減を促進する。図15は、上述のシーケンスを示す。第1に、サイドウォーク部の充填部が堆積される。第2に(第1の工程の後に)、部品/3Dプリントされる物体の充填部が堆積される。第3に(第2の工程の後に)、部品/3Dプリントされる物体の境界部が堆積される。第4に(第3の工程の後に)、サイドウォーク部の境界部が堆積される。
本発明の更なる態様では、操作者は、ソフトウェアアプリケーションの補助を用いてまたは用いずに、3Dプリントされる物体の外周の角部/湾曲部の数、および/または直線状の部分の長さに基づいて、ミシン目を有する界面の必要性を決定できる。例えば、図11は、ミシン目を有する界面が3Dプリントされる物体の全外周の周囲に均一に施されなくてもよい断面形状の実施形態を示す。十分な長さの部分が直線状または略直線状である場合には、操作者(またはソフトウェアアプリケーション)は、ミシン目を有する界面が湾曲した領域に沿ってのみ施されるように、造形材料を堆積させてもよい。造形が完了したら、操作者は直線状の部分を折り曲げる/折り取ることができる(これは、湾曲した部分については遥かに困難な作業である)。
更に、一部の実施形態では、スカート部は、3Dプリントされる装置の外周に沿ってのみ施されてもよい。そのような技術は、3Dプリントされる装置が、内側の穴または凹部を画成する幾何形状を示す場合に必要となり得るまたは所望され得る。この方法の工程の例が図10に示されている。図10において、サイドウォーク部は、形状の最も外側の輪郭のみに沿っており、これにより反りを解消するが、小さな穴、間隙、または凹部についての詳細な内側の幾何形状には干渉しない。
本明細書において上述したように、スカート部および/またはミシン目を有する界面の最適なまたは所望の配置、位置、および構成を操作者が決定するのを補助するための、ソフトウェアアプリケーションが用いられてもよい。一部の実施形態では、ソフトウェアアプリケーションは、設計ファイルを評価して、所望のパラメータを決定する。他の特定の実施形態では、ユーザが所望または必要に応じて1以上のパラメータを修正または調節するのを可能にするグラフィカルユーザインターフェース(GUI)が提供される。図8Aは、サイドウォーク部のパラメータを含む高度な設定の修正を可能にする、そのような1つのGUIを示す。図8Bは、ソフトウェアアプリケーションによって提供される、GUIを用いて入力された設計から得られる構造の配置図を示すための出力を示す。図9Aは、そのような設計ツールで配置図がどのように見え得るかを示し、図9Bは、得られるミシン目を有する界面の拡大断面図を示す。
実施例1
カールが低減された物体を3Dプリントする方法
本明細書に記載される方法に従って、様々な3Dプリントされた物体を、(サイドウォーク部およびミシン目を有する界面を含む)対応するスカート部と共に作製した。次に、様々な構成のミシン目を有する界面の引張強度を決定するために、得られた複数の3Dプリントされた物体およびスカート部を試験した。様々な接続部と間隙との比率、または接触部と間隙との比率を有する3Dプリントされた物体が作製された。以下、用いられた比率について、更に説明する。図7A〜図7Eは、引張強度試験装置、プロトコル、およびデータを示す。
具体的には、図7Aは、3Dプリントされた物体(102)およびサイドウォーク部(112)に加えられる引張力(T)を模式的な形態で示している。サイドウォーク部(112)には上向きの力が加えられ、3Dプリントされた物体(102)には下向きの力が加えられ、ミシン目に沿った分離を伝搬させるのに必要な力の合計を測定した。図7Bは、Type−T(Trouser Tear Test)のための実際の試験装置を示す。この実験設定では、4通りのそれぞれ異なるミシン目構成が試験された。
1.PON=0.5mm、POFF=3.0mm。
2.PON=1.0mm、POFF=3.0mm。
3.PON=2.0mm、POFF=1.0mm。
4.境界が完全に接続、ミシン目無し。
ミシン目スタイル1で定められた接続部と間隙との比率、または接触部と間隙との比率は0.167:1であった。ミシン目スタイル2で定められた接続部と間隙との比率、または接触部と間隙との比率は0.33:1であった。ミシン目スタイル3で定められた接続部と間隙との比率、または接触部と間隙との比率は2:1であった。この実験設定で用いられた試料はナイロンでできており、図7Dに示されている寸法(即ち、サイドウォーク部の幅が12mm、3Dプリントされた物体の幅が12mm、サイドウォーク部/物体の長さが70mm)でプリントされた。図7Cは、1つの実験構成のミシン目を有する界面の拡大図を示す。図7Eは、Type−T試験によって得られたデータを示す。
上記説明およびそれらに関連づけられた図面で示された教示の利益を享受した、本発明が関連する技術分野の当業者は、本明細書で述べた本発明の多くの変形および他の実施形態を想到するであろう。従って、本発明は、開示された具体的な実施形態に限定されず、変形および他の実施形態は、添付の特許請求の範囲に包含されることが意図されることを理解されたい。本発明は、添付の特許請求の範囲およびそれらの等価物に包含される本発明の変形および変更を網羅することが意図される。本明細書において特定の用語が用いられたが、それらは一般的且つ説明的な意味でのみ用いられており、限定する目的はない。
従って、本発明は、改善された造形材料および支持材料を有する三次元の物体の作製に備えたものである。上記説明およびそれらに関連づけられた図面で示された教示の利益を享受した、本発明が関連する技術分野の当業者は、本明細書で述べた本発明の多くの変形および他の実施形態を想到するであろう。従って、本発明は、開示された具体的な実施形態に限定されず、変形および他の実施形態は、添付の特許請求の範囲に包含されることが意図されることを理解されたい。本発明は、添付の特許請求の範囲およびそれらの等価物に包含される本発明の変形および変更を網羅することが意図される。本明細書において特定の用語が用いられたが、それらは一般的且つ説明的な意味でのみ用いられており、限定する目的はない。
本発明を説明する文脈(特に、添付の特許請求の範囲の文脈)における「a」、「an」、および「the」という用語、並びに類似の指示対象の使用は、本明細書において特に示されない限り、または文脈によって明確に否定されない限り、単数および複数の両方を網羅するものと解釈されるべきである。「comprising(含む)」、「having(有する)」、「including(含む)」、および「containing(含む)」という用語は、特に明記しない限り、無制限の用語(即ち、「〜を含むが、それに限定されない」という意味)として解釈されるべきである。本明細書に記載されている値の範囲は、本明細書において特に示されない限り、単に、その範囲内に含まれる個々の値をそれぞれ参照するための簡潔な方法としての役割をすることが意図され、個々の値は、本明細書において個々の値がそれぞれ記載されているかのように、本明細書に組み込まれる。本明細書に記載された全ての方法は、本明細書において特に示されない限り、または文脈によって明確に否定されない限り、任意の適切な順序で行われ得る。本明細書に示されているあらゆる例、または例示的な文言(例えば、「such as(例えば〜等)」)の使用は、単に、本発明の理解をより良好に容易にすることを意図したものであり、特に主張されない限り、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書におけるいずれの文言も、特許請求の範囲に記載されてない要素を本発明の実施に必須のものとして示すものと解釈されるべきではない。
102 3Dプリントされた(される)物体
104 3Dプリントされる物体の境界
110 スカート部
112 サイドウォーク部
116 ミシン目を有する界面

Claims (15)

  1. 物体を3Dプリントする方法であって、
    3Dプリントされる物体の第1層を形成するために造形材料を所定のパターンに堆積させる工程と、
    前記3Dプリントされる物体と接触するスカート部の第1層を形成するために造形材料を所定のパターンに堆積させる工程と
    を含み、
    前記スカート部の前記第1層を形成するために造形材料を堆積させる前記工程が、前記3Dプリントされる物体の外周の少なくとも一部分を実質的に囲むサイドウォーク部の第1層を3Dプリントする工程と、前記サイドウォーク部と前記物体の外周との間に、ミシン目を有する界面の第1層を3Dプリントする工程とを含み、
    前記3Dプリントされる物体の前記第1層を形成するために造形材料を所定のパターンに堆積させる前記工程が、前記スカート部の前記第1層を形成するために造形材料を所定のパターンに堆積させる工程より前に行われる、
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記スカート部の前記第1層を形成するために造形材料を所定のパターンに堆積させる前記工程が、
    第1の、前記スカート部の前記サイドウォーク部の外周を形成するために造形材料を堆積させる工程と、
    第2の、前記サイドウォーク部と前記3Dプリントされる物体の前記外周との間に、前記ミシン目を有する界面を画成するよう複数の接触部を形成するために造形材料を堆積させる工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記3Dプリントされる物体が幾何形状を画成し、
    前記複数の接触部の数が、前記3Dプリントされる物体の前記幾何形状および前記造形材料のうち少なくとも一方によって決定される、または
    前記複数の接触部の間隔が、前記3Dプリントされる物体の前記幾何形状および前記造形材料のうち少なくとも一方によって決定される、または
    前記複数の接触部の形状が、前記3Dプリントされる物体の前記幾何形状および前記造形材料のうち少なくとも一方によって決定される、
    ことを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 物体を3Dプリントする方法であって、
    3Dプリントされる物体の第1層を形成するために造形材料を所定のパターンに堆積させる工程と、
    前記3Dプリントされる物体と接触するスカート部の第1層を形成するために造形材料を所定のパターンに堆積させる工程と
    を含み、
    前記スカート部の前記第1層を形成するために造形材料を堆積させる前記工程が、前記3Dプリントされる物体の外周の少なくとも一部分を実質的に囲むサイドウォーク部の第1層を3Dプリントする工程と、前記サイドウォーク部と前記物体の外周との間に、ミシン目を有する界面の第1層を3Dプリントする工程とを含み、
    前記スカート部の前記第1層を形成するために造形材料を所定のパターンに堆積させる前記工程が、
    前記スカート部の前記サイドウォーク部を形成するために造形材料を堆積させる工程と、
    前記サイドウォーク部を形成するために造形材料を堆積させる前記工程と同時に、前記3Dプリントされる物体の前記外周に沿って複数の接続部および複数の間隙を形成するために造形材料を堆積させる工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 前記3Dプリントされる物体が幾何形状を画成し、
    前記複数の接続部の数が、前記3Dプリントされる物体の前記幾何形状および前記造形材料のうち少なくとも一方によって決定される、または
    前記複数の接続部の間隔が、前記3Dプリントされる物体の前記幾何形状および前記造形材料のうち少なくとも一方によって決定される、または
    前記複数の接続部の形状が、前記幾何形状および前記造形材料のうち少なくとも一方によって決定される、
    ことを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 接続部間隙の長さの比率が2:1以下、1:1以下、0.5:1以下、または0.25:1以下であることを特徴とする請求項4記載の方法。
  7. 前記複数の接続部の少なくとも2つが、個々の前記接続部に隣接した前記3Dプリントされる物体の前記外周に対して90度未満または90度の角度を成す複数の辺を有することを特徴とする請求項4記載の方法。
  8. 前記サイドウォーク部がサイドウォーク境界部を含み、
    前記サイドウォーク境界部が、前記ミシン目を有する界面を画成するよう前記3Dプリントされる物体の前記外周と断続的に接触する、
    ことを特徴とする請求項1から7いずれか1項記載の方法。
  9. 前記サイドウォーク部の前記第1層を3Dプリントする前記工程が、前記サイドウォーク部の前記第1層に切取り開始部を画成する工程を含むことを特徴とする請求項1から8いずれか1項記載の方法。
  10. 前記サイドウォーク部を、前記3Dプリントされる物体から離れる方向であって前記ミシン目を有する界面を前記3Dプリントされる物体から分離させる方向に引っ張ることにより、前記3Dプリントされる物体から前記サイドウォーク部を分離する工程を更に含むことを特徴とする請求項1から9いずれか1項記載の方法。
  11. 前記サイドウォーク部の前記第1層を3Dプリントする前記工程が、前記サイドウォーク部の前記第1層に切取り開始部を画成する工程を含み、
    前記サイドウォーク部を前記3Dプリントされる物体から引き離すことにより前記サイドウォーク部を前記3Dプリントされる物体から分離する前記工程が、前記切取り開始部に力を加える工程を含む、
    ことを特徴とする請求項10記載の方法。
  12. 前記サイドウォーク部の前記第1層を形成するために造形材料を堆積させる前記工程が、充填パターンを画成し、
    前記充填パターンが、前記ミシン目を有する界面を画成するよう前記3Dプリントされる物体の前記外周と接触する、
    ことを特徴とする請求項1から11いずれか1項記載の方法。
  13. 前記充填パターンが、垂直なハッチングパターン、斜めのハッチングパターン、垂直な線パターン、鈍角パターン、および鋭角パターンのうち少なくとも1つを画成することを特徴とする請求項12記載の方法。
  14. 前記サイドウォーク部の前記第1層を形成するために造形材料を堆積させる前記工程によって画成される前記充填パターンが第1の充填パターンであり、
    前記3Dプリントされる物体の前記第1層を形成するために造形材料を堆積させる前記工程が第2の充填パターンを画成し、
    前記第1の充填パターンは前記第2の充填パターンとは異なる、
    ことを特徴とする請求項12記載の方法。
  15. 物体を3Dプリントする方法であって、
    第1の、3Dプリントされる物体の充填部分の少なくとも第1層を画成するよう造形材料を堆積させる工程と、
    第2の、前記3Dプリントされる物体の少なくとも一部分を実質的に囲むサイドウォーク部の充填部分の少なくとも第1層を画成するよう造形材料を堆積させる工程と、
    第3の、前記3Dプリントされる物体の境界部の少なくとも第1層を堆積させる工程と、
    第4の、前記サイドウォーク部の境界部の少なくとも第1層を堆積させる工程と
    を含み、
    前記サイドウォーク部と前記3Dプリントされる物体の前記境界部との間に、ミシン目を有する界面が画成される、
    ことを特徴とする方法。
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