JP6505213B2 - 多重反射飛行時間型分析器 - Google Patents

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Description

[0001]本開示は、多重反射飛行時間型質量分析装置及び多重反射飛行時間型質量分析装置を使用する方法の様な、質量分光分析の分野に関する。
[0002]飛行時間型質量分析は、分析化学の広範に使用されているツールであって、広い質量範囲での解析の高速性を特徴とする。多重反射飛行時間型質量分析計(MR−TOF MS)は飛行経路延長に因る分解能の実質的増大を可能にする。その様な飛行経路延長はイオン経路軌道の折り返しを必要とする。イオンをミラーで反射させることは、イオン経路の折り返しを達成するための1つの方法である。発明者H・ウォルニカス(H. Wollnikas)による英国特許第2080021号は、イオンを反射させるためにミラーを利用することの可能性を開示していると思われる。セクタ場(sector field)でのイオンの偏向は、イオン経路の折り返しを達成するための第2の方法を提供する。この第2の方法は、日本の大阪大学に帰属する2003年の学術論文に開示されているようである。豊田岐聡他、「静電セクタを有する多重周回飛行時間型質量分析計」、38 J.Mass Spectrometry 38 1125(2003年)(Michisato Toyoda et al., “Multi-Turn Time-of-Flight Mass Spectrometers with Electrostatic Sectors”, 38 J. Mass Spectrometry 38 1125 (2003))を参照されたい。イオン経路を折り返すためのこれら2つの方法のうち、ミラー型式のMR−TOF MSは、それらの高次時間対エネルギー集束に因り、より広いエネルギー受容を可能にしており、それは重要な利点である。
[0003]1989年までさかのぼって、2次元(平面)グリッドレスミラーを使用する折り返し経路MR−TOF MSの進歩した方式が知られるところとなった。本図1に描かれているナザレンコ(Nazarenko)らによる旧ソ連特許第1725289号がこの方式を利用していると思われる。ナザレンコによる平面状質量分析計はz方向へのイオン集束を提供しないので、本質的に反射サイクルの数が制限される。
[0004]本発明者らは、国際公開第2005001878号の中で、イオンパケットをドリフトz方向に閉じ込めるための、平面状イオンミラー間の無場領域内の周期レンズのセットを開示しているようである。本図2は、これらの周期レンズを利用するMR−TOF MSを描いている。
[0005]本発明者らは、英国特許出願公開第2476964号の中で、中空円筒状静電イオントラップを形成するドリフトz方向への湾曲イオンミラーを開示し、MR−TOF MS内のイオン飛行経路を更に延長したように見える。
[0006]MR−TOF MSでの飛行経路長さを増加させることは、飛行時間(TOF)に対する3つの歪み(収差)を引き起こし、それら歪みの各々が質量分解能を制限する。3つの収差とは、(i)イオンエネルギー広がり、(ii)イオンパケットのy方向への空間的広がり、及び(iii)イオンパケットのz方向への空間的広がりである。z方向への空間的広がりの収差は、主として、「球面」収差と呼称される2次TOF収差(「T|zz」)である。球面数差は、周期レンズがイオンビームをz方向に閉じ込めることによって引き起こされ、常に正(T|zz>0)である。
[0007]本発明者らは、国際公開第2013063587号の中で、エネルギー及びy方向の広がりに関してイオンミラー等時性に対する改善を開示しているものと思われる。従って、周期レンズによって引き起こされるT|zz収差は、なおも、MR−TOF MSの質量分解能を制限する主要な残存するTOF収差であり続けている。
[0008]これらのT|zz収差を低減するために、本発明者らは、米国特許出願第2011186729号の中で、本質的には図3に描かれている空間的及び周期的に修正されているイオンミラー場を備える準平面イオンミラーを開示しているようである。空間的に修正されているイオンミラー場は、負のT|zz収差を提供することができ、而してMR−TOF MSで利用されている周期レンズによって引き起こされる正のT|zzが補償される。
[0009]そうではあっても、準平面イオンミラーを有するMR−TOF MSの数値シミュレーションが、その様なミラーはz方向の静電場不均等性がミラーウインドーのy方向高さに等しいかそれを越えている場合にしかTOF収差の効率的排除を実現しないことを示している。故に、MR−TOF MSの分野では、現実の分析器のサイズが引き続きイオン軌道折り返しの密度と飛行経路延長に制限を掛けている。その上、周期的変調が場のy成分に影響を及ぼし分析器の調整を複雑にするという事実が別の制限を呈している。
英国特許第2080021号 旧ソ連特許第1725289号 国際公開第2005001878号 英国特許出願公開第2476964号 国際公開第2013063587号 米国特許出願第2011186729号
豊田岐聡他、「静電セクタを有する多重周回飛行時間型質量分析計」、J.Mass Spectrometry 38 1125(2003年)(Michisato Toyoda et al., "Multi-Turn Time-of-Flight Mass Spectrometers with Electrostatic Sectors", 38 J. Mass Spectrometry 38 1125 (2003))
[0010]従って、当技術においては、球面TOF収差T|zzを低減する代わりのやり方であって、密に折り返されたイオン軌道を有する平面状又は中空円筒状MR−TOF MS内で使用することができ、技術的単純性及びy方向のイオン光学特性とz方向のイオン光学特性の調整の切り離しを提供することができる、代わりのやり方を提供することの必要性が存在する。
[0011]本開示の1つの態様は、多重反射飛行時間型質量分析計を提供する。分析計は、2つの静電イオンミラーと、周期レンズのセットと、パルスイオン源又はパルスイオン変換器と、イオン受け入れ部と、少なくとも1つの電極構造と、を含んでいる。イオンミラーはドリフト方向に沿って延びている。周期レンズのセットはミラー間に配置されている。パルスイオン源又はパルスイオン変換器はイオン集群を形成し、当該イオン集群がイオン軌道に沿って進む。イオン受け入れ部がイオン集群を受け入れる。少なくとも1つの電極構造は、イオン軌道の進路内に配置されていて、加速静電場か又は反射静電場の少なくとも一方を形成する。加速静電場又は反射静電場は、ドリフト方向に局所的な負の飛行時間収差を提供する。イオン軌道は、イオンミラー間に多重反射を形成し、前記周期レンズのセットを通過している。
[0012]本開示の実施形は、次の特徴のうちの1つ又はそれ以上を含むことができる。幾つかの実施形では、静電イオンミラーは平面状であってもよい。他の実施形では、静電イオンミラーは、中空円筒状であってもよい。
[0013]幾つかの実施形では、多重反射飛行時間型質量分析計は、湾曲加速場を有する直交加速器を含んでいる。幾つかの実施例は、イオン集群のサイズを入射する連続イオンビームのサイズに比べて拡大するレンズを含んでいる直交加速器を含むことができる。他の実施例は、ドリフト方向のイオン集群を、イオン集群の静電イオンミラーでの最初の反射時の転回点へ集束させるレンズを含んでいる直交加速器を含むことができる。
[0014]本開示の別の態様は、電極構造を単一のイオン反射体又は単一の局所的歪みとし、それをイオンミラーの最初の反射の場所か又はイオンミラーの最終のイオン反射の場所のどちらかに配置させることを提示している。多重反射飛行時間型質量分析計は、ドリフト方向のイオンミラーエッジによって配列されているイオンミラーの場の湾曲を更に含むことができる。
[0015]幾つかの実施形では、電極構造は、イオン集群を二次電子へ変換する湾曲電極を含んでいる。加えて、電極構造はイオン軌道を方向決めし直す集束場を含むことができる。或いは、電極構造は、ドリフト方向の加速場を形成するようにイオン軌道のパルス式軸方向イオン集群内に配置されていてもよい。加えて、電極構造は、等時性の湾曲した入口又か又はエネルギーフィルタのどちらかの静電セクタ内に配列されていてもよい。電極構造は、静的湾曲場を有する加速器を含んでいてもよい。
[0016]本開示の更に別の態様は、質量分光分析の方法を提供する。方法は、パルスイオン源又はパルス変換器内にパルスイオンパケットを形成する段階を含んでいる。方法はまた、グリッドレスイオンミラーの静電場間でイオンを反射させることによって多重反射イオン軌道を配列する段階を含んでいる。イオンミラーはドリフト方向に沿って延ばされている。方法はまた、周期レンズの空間的集束場によって、イオンパケットを多重反射イオン軌道に沿って閉じ込める段階を含んでいる。方法はまた、周期レンズの場によって引き起こされる球面飛行時間収差を、局所場を利用して補償する段階を含んでいる。局所場はドリフト方向に湾曲していて、イオンを加速しているか、又は、反射しているかのどちらかである。
[0017]本開示の1つ又はそれ以上の実施形の詳細は、添付図面及び以下の説明に示されている。それら説明及び図面から、また特許請求の範囲から、他の態様、特徴、及び利点が明らかになるであろう。
[0018]技術的に既知(例えば、ナザレンコらによる旧ソ連特許第1725289号)の平面状多重反射飛行時間型質量分析計(MR−TOF MS)の概略図である。 [0019]技術的に既知(例えば、国際公開第2005001878号)の平面状MR−TOF MSの模式図である。 [0020]技術的に既知(例えば、米国特許第2011186729号)の準平面状MR−TOF MSの模式図である。 [0021]本発明の或る例示としての実施形態による、TOFのT|zz収差の部分補償を提供する、パルス直交加速器を含む平面状MR−TOF MSの模式図である。 [0022]図4のパルス変換器のxz方向の断面図である。 [0023]図5のパルス変換器の電極での、4100eVのイオンエネルギーのための印加電圧を提供する表である。 [0024]本発明の別の例示としての実施形態による、ドリフトz方向への連続イオンビームの射入を有するパルス直交加速器を含む平面状MR−TOF MSの模式図である。 [0025]本発明の別の例示としての実施形態による、TOFのT|zz収差を補償する不均一場の局所区域2つを含む平面状MR−TOF MSの模式図であって、2つの不均一場の局所区域の一方は直交イオン加速器に、他方はミラー内のイオン転回点付近に含まれている。 [0026]本発明の別の例示としての実施形態による、イオンを電子に変換するための湾曲面を有する検出器を含んでいる平面状MR−TOF MSの模式図である。 [0027]本発明の別の例示としての実施形態による、TOFのT|zz収差を補償する不均一場の局所区域2つを含む平面状MR−TOF MSの模式図であって、2つの不均一場の局所区域の一方は検出器に、他方はミラー内のイオン転回点付近に含まれている。 [0028]本発明の別の例示としての実施形態による、連続イオン源と動的エネルギー集群器とエネルギーフィルタとを含んでいるMR−TOF MSの模式図である。
[0029]様々な図面の中で同様の参照符号は同様の要素を表す。
[0030]図1を参照して、折り返し経路の平面状MR−TOF MS11が、ナザレンコらによる参照技術――例えば旧ソ連特許第1725289号――に記載されている。
[0031]図1の既知のMR−TOF MS11は、各々が3つの電極13で構成されている2つのグリッドレス静電ミラーを備えている。各電極は一対の平行板13aと13bで構成されていて、一対の平行板は中心のxz平面に対して対称である。イオンミラー間のドリフト空間15に源12と受け入れ部14が置かれている。ミラーは多重イオン反射を提供する。
[0032]図1の既知のMR−TOF MS11は、シフトz方向へのイオン集束を提供していない。このz方向集束の欠如が、機能上、源12と受け入れ部14の間を進む反射サイクルの数を制限する。
[0033]図2を参照すると、周期レンズ25を有する平面状MR−TOF MS21が、本発明者らによる参照技術――例えば国際公開第WO2005001878号――に記載されている。
[0034]図2の既知のMR−TOF MS21は、2つの平行な平面状イオンミラー22を備えている。イオンミラー22間の無場領域には周期レンズ25のセットが配置されている。イオン集群が源24からx軸に対し小さい角度αで射出される。イオンはイオンミラー22の間で反射されながら、軌道23に沿って、軌道23が検出器26に到達するまでゆっくりとz方向にドリフトしてゆく。
[0035]平均角度αは各反射間のz方向前進が周期レンズ25の周期と一致するように選択される。これらの周期レンズ25はイオンをz方向に集束させ、引き延ばされた飛行経路に沿ったイオン集群の空間閉じ込めを提供する。
[0036]図3を参照すると、準平面状MR−TOF MS31が、本発明者らによる参照技術――例えば米国特許出願第2011186729号――に記載されている。
[0037]図3の既知のMR−TOF MS31は、z方向に延ばされている2つのミラー32と、周期レンズ33と、パルスイオン源又は変換器35から始まり検出器36にて終わるイオン経路34と、を備えている。2つのミラー32は、それらミラー32の平面状電極間に配置されていてz方向の静電場内に周期的な非均一性(歪み)を作り出す追加のマスク電極37の組み入れによって生じる空間変調イオンミラー場38を備えている。その様な周期的な場の歪みがz方向への追加のイオン集束を提供する。各空間変調イオンミラー場38は負のT|zz収差を提供するように調整され、而して周期レンズの正のT|zzが補償される。
[0038]図3の既知のMR−TOF MS31でのTOF収差の効率的排除は、z方向の静電場不均一性の周期がミラーウインドーのy方向の高さに等しいか又はそれを超えることを要件とする。これを果たそうとすれば、MR−TOF MS31を非現実的なほどに大掛かりに実装しない限り、イオン軌道折り返しの望ましい密度レベルでのTOF収差を効率的に排除することはできないだろう。よって、既知のMR−TOF MS31を利用して所望の飛行経路延長をもたらすことは、現実的な分析器サイズでは無理である。
[0039]図4−図10を参照して、MR−TOF MSは、周期レンズ44、83の正のT|zz収差を補償するために負のT|zzを提供する1つ又はそれ以上の湾曲した加速場又は反射場を導入することによって、所望の飛行経路延長を現出させることができる。湾曲した加速場又は反射場は、イオンミラー場によって引き起こされる系統的歪みを回避するため、空間的に拘束される電極セットの局所区域内に随意に配列される。電極セットは、イオン軌道上のイオンが周期レンズ44、83を通過する前か後の点に置かれるのが望ましい。
[0040]空間的に拘束される電極セットの局所区域では、誘導される飛行時間偏差の振幅は、イオンパケットの空間的なz方向の広がりによって引き起こされるTOF収差を十分に補償する。
[0041]図4−図10に更に描かれている様に、負の飛行時間偏差T|zz<0は、以下の手段によって提供され、即ち、(i)パルス加速器内又はパルスイオン源内又は軸方向動的イオン集群器内にz方向湾曲パルス電界を形成する、(ii)等時性セクタインターフェース内にz方向湾曲静電場を形成する、(iii)MR−TOF分析器のイオンミラー内、好適には最初又は最後のイオン反射点付近に、局所的なz方向湾曲場を形成する、又は(iv)イオン検出器の湾曲変換器にて、という手段によって提供できる。
[0042]加えて、イオンパケットの空間的なz方向の広がりによって引き起こされるTOF収差の最適補償が、局所的な電極セットのうちの少なくとも2つを実装しそれら電極の間でイオン集群の位相空間をz方向に変形させることによって、随意に提供される。
[0043]これらの設計態様を利用し、図4−図10は、密に折り返されたイオン軌道を有する平面状又は中空円筒状MR−TOF MSで使用することのできる、球面TOF収差T|zzを低減する本発明の開示の代替的方法の例示としての実施形態を描いており、また本開示の技術的単純性及びy方向のイオン光学特性とz方向のイオン光学特性の調整の切り離しを示している。
[0044]具体的に図4を参照すると、平面状MR−TOF MS41は、パルス変換器42として示されている、TOF分析器内へのイオンの直交射入のためのパルス直交加速器を備えている。平面状MR−TOF MS41はまた、2つのイオンミラー43と、周期レンズ44のセットと、を備えており、周期レンズはその(イオン経路に沿った)最初の2つが図4に描かれている。
[0045]パルス変換器42は、z方向への場の湾曲を有する不均一加速場を作り出す少なくとも1つのz方向湾曲電極45を備えている。パルス変換器42は、加速されたイオンの空間位相体積を変形させる静電レンズ場46を作り出す電極を備えているのが好ましい。連続イオンビーム47は、xz平面に本質的に直角にイオンを加速する。湾曲電極45によって作り出される不均一場を外側イオン軌道48に沿って飛行するイオンは、中心イオン軌道49に沿って飛行するイオンよりも速く変換器42からの出口に到達する。
[0046]静電レンズ場46は、イオン集群のz方向の幅を拡大し、また同時に、加速された集群内の角度的な広がりを縮小するので、源の放射と分析器の受容との間の連関向上に役立つ。
[0047]図5を参照して、図4の開示の実施形態からの、イオン直交射入のためのパルス変換器42のxz断面51は、SIMION8.1プログラムパッケージを使用して設計されている。パルス変換器42は、グリッドレスであり、9つの電極を備えており、それら電極のうちの3つへパルス電圧が印加される。
[0048]図5Aを参照すると、図5に示されている9つの電極の各々にて印加される電圧が列挙されている。列挙されている電圧は4100eVのイオンエネルギーに対応する。
[0049]連続イオンビーム47が、図5の1番電極(押し出し)と2番電極(接地)の間で図5の平面に直角のy方向にパルス変換器42の中へ射入される。加速された集群内の(z方向の)外側イオン軌道48についての中心イオン軌道49に比較した飛行時間の負の偏差が、これらの電極間のギャップ内の等電位線52のz方向湾曲構造によってもたらされる。2ミリメートルの典型的な初期ビーム直径の場合、直交加速器は、2に等しい直線状z方向倍率と、中心イオン軌道49に対比した外側イオン軌道48について、1000a.m.u.質量を有するイオンにつき8ナノ秒という飛行時間の負の偏差と、を提供する。この8ナノ秒の偏差は、イオン集群の30回の完全転回(イオンミラー43での60回の反射によって生じる)と1000a.m.u.質量を有するイオンについて1.6ミリ秒の総飛行時間を有する平面状MR−TOF MS41での周期レンズ44のセットによって引き起こされるTOF収差T|zzを補償するのに十分である。
[0050]不均一加速場は、イオンのz方向位置とその最終エネルギーとの間に或る種の相関を作り出すが、この相関によって作り出される追加のエネルギー広がりは加速されたイオン集群内での総エネルギー広がりの約1パーセントにすぎない。
[0051]図4に戻って、平面状MR−TOF MS41では周期レンズ44を通過するイオン経路に沿ってTOF収差T|zzが引き起こされるが、それは中心軌道49からオフセットされた外側の軌道48及び50に沿って飛行するイオンが中心軌道49に沿って飛行するイオンよりも大きな飛行時間を有しているのが理由である。それらの外側軌道のうち、外側イオン軌道48は連続イオンビーム47にてxz平面内の異なる点から始まっており、外側イオン軌道50は、連続イオンビーム47にてxz平面内の1点からではあるが中心軌道49に対して或る角度を成して始まっている。但し、パルス変換器42の不均一場は、外側イオン軌道48に沿って飛行するイオンと関連付けられるTOF収差しか補償しない。不均一場は、外側イオン軌道50に沿って飛行するイオンについては補償しない。
[0052]空間的なz方向の広がりに関して考察されているTOF収差は、側方軌道の中心軌道に対する振動の振幅の2乗に比例するので、静電レンズ場46は、外側イオン軌道48の空間的広がりを増加させることによって及び外側イオン軌道50の角度的広がりを縮小することによって補償の効率を高める。この場合、周期レンズ44の内側での、外側イオン軌道50の振動の振幅は、外側イオン軌道48の振動の振幅よりも小さく、パルス変換器42は、イオンの空間的z方向の広がりに関してTOF収差の大部分を補償する。
[0053]図6を参照して、平面状MR−TOF MS61は、パルス変換器42として示されている、ドリフトz方向への連続イオンビーム47の射入を有するパルス直交加速器を備えている。平面状MR−TOF MS61は、図4の対照物に類似しているが、平面状MR−TOF MS61は、パルス変換器42内への連続ビーム47の射入を、TOF分析器内へのイオンのz方向への直交射入のために使用している。
[0054]図6の平面状MR−TOF MS61も、2つのイオンミラー43と、第1の(イオン経路に沿った)周期レンズ44と、を備えている。パルス変換器42は、z方向への場の湾曲を有する不均一な加速場を作り出すz方向湾曲電極45を備えている。
[0055]パルス変換器42は、幅広イオンビーム48の弱い集束を提供する1つ又はそれ以上の静電レンズ場46を作り出す電極を備えているのが好ましい。
[0056]図7を参照して、平面状MR−TOF MS71は、TOFのT|zz収差を補償する不均一場の局所区域2つを備えている。第1の局所区域はパルス変換器42内のz方向湾曲電極72として示されている。第2の局所区域はイオンミラー43内のイオン転回点付近のz方向湾曲電極72として示されている。
[0057]図7は、TOF分析器内へのイオンの直交射入のためのパルス変換器42と、2つのイオンミラー43と、最初の2つの周期レンズ44と、ミラー43内でイオンの最初の転回点付近に実装されている局所電極72と、を備えている平面状MR−TOF MS71を描いている。
[0058]パルス変換器42は、連続イオンビーム47の位置付近に湾曲した静電場を作り出す少なくとも1つの電極45と、集束レンズ場46と、を備えている。作動時、レンズ場46は、連続イオンビーム47を中心イオン軌道49に平行に維持したまま、外側イオン軌道48をイオン集群のミラー43からの最初の反射時の転回点の位置へ集束させる。
[0059]電極45によって作り出される不均一場は、外側イオン軌道48内のイオンの空間的なz方向への広がりによって引き起こされるTOF収差を補償するように調整されるのに対し、局所電極72によって作り出される不均一場は、外側イオン軌道50内の空間的なz方向の広がりに因るTOF収差を補償するように調整される。而して、平面状MR−TOF MS71は、イオンの空間的なz方向の広がりに関してTOF収差の十分な補償を実現する。
[0060]現実の実施形態では、ミラー43での最初のイオン集群転回点付近の局所的不均一場は、好適には、局所マスク電極によって又は転回点に最も近接するイオンミラーのz方向エッジのフリンジング場によって作り出すことができる。
[0061]図8を参照して、平面状MR−TOF MS81は、イオンを電子へ変換するための湾曲面84を有する検出器を備えている。z方向への空間的なイオン広がりに因るTOF収差の補償は、湾曲面84を有するイオン検出器で起こる。
[0062]図8のMR−TOF MS81内のイオン集群は、最終の周期レンズ83を通過後に、ミラー82からの最後の反射を経験する。イオンは面84に当たり、そこから二次電子85が放出される。二次電子増倍管86が、弱い磁場による二次電子84偏向後の二次電子84を記録する。面84の湾曲により、オフセットイオン軌道87に沿って面84へ入射するイオンは、中心イオン軌道88に沿って飛行するイオンの飛行時間と比べて飛行時間の負の偏差を獲得し、その偏差がオフセット軌道87上のこれらのイオンのより大きな飛行時間を補償する。オフセット軌道87上のイオンについてのより大きな飛行時間は、周期レンズ83で生じている。
[0063]1つの例では、中心軌道から2ミリメートルオフセットされた運動エネルギー4000eVを有する質量1000a.m.u.のイオンについて5ナノ秒の正の飛行時間偏差を補償するには、表面の曲率半径は15.5ミリメートルであればよい。
[0064]好適には、補償TOF偏差を調整可能にするために追加の電極89のセットを湾曲面84の周りに配列させることができる。
[0065]考察されている湾曲面84は、図8のオフセット軌道90で検出器の面84の同じ点へ異なる角度で入射する軌道については、空間的なz方向の広がりに因る飛行時間収差を補償することができない。この欠点をなくすため、更に別の好適な実施形態が図9に示されている。
[0066]図9を参照して、平面状MR−TOF MS91は、TOFのT|zz収差を補償する不均一場の局所区域2つを備えている。第1の局所区域は検出器面84に示されている。第2の局所区域は、ミラー82内のイオン転回点付近の局所電極93として示されている。
[0067]平面状MR−TOF MS91では、集束場92を作り出す電極が検出器の前に実装されており、追加の局所電極がミラー82内のイオンの最後の反射時の転回点付近に実装されている。集束系が、転回点区域の単一の点から入射するオフセットイオン軌道87を平行にする。
[0068]平面状MR−TOF MS91では、補償手段84と補償手段93の組合せを調整して、湾曲電極84が中心軌道88からの異なるオフセットを有して検出器に入射するオフセットイオン軌道87についての空間的なz方向の広がりに因るTOF収差を補償し、補償手段93が検出器の同じ点へ異なる角度下に入射するオフセットイオン軌道90についてのTOF収差を補償するようにすることができる。
[0069]MR−TOF MSでの飛行時間分析のための短いイオン集群を、連続イオンビームから、連続イオンビーム内のイオンの軸方向動的集群化とそれに続くイオンエネルギー広がりのエネルギーフィルタリングによって作り出すことができる。図4−図5に示されている直交パルスイオン変換器と機能的には同様に、中心イオン軌道を外れて飛行するイオンについての飛行時間の負の偏差を動的集群化場で作り出すことができる。図10は、連続イオン源102と、動的エネルギー集群器103と、エネルギーフィルタ104と、を備えているMR−TOF MS101の部分を描いている。
[0070]中心軌道106を外れて飛行するイオン105についての負の飛行時間偏差を誘導するため、集群器の少なくとも1つの電極(好適にはパルス電極107)を湾曲させており、その結果、パルス集群化場の等電位108も湾曲している。
[0071]図5の直交イオン射入と同様に、図10のMR−TOF MS101のパルス集群化場は、最終的イオンエネルギーとイオンのz方向位置との間に或る種の相関を作り出すが、追加のエネルギー広がりはイオン集群内の総エネルギー広がりに比較して小さい。而して、生じるエネルギー広がりはMR−TOF MS101の性能を低下させない。
[0072]中心軌道106を外れて飛行するイオンについての追加の負の飛行時間偏差をエネルギーフィルタ104で提供することができ、というのは、一般的なイオン光学理論からよく知られている様に、セクタ場型式の装置とミラー型式の装置のどちらもがイオンビームでの空間的広がりに関しての負の飛行時間収差を提供できるからである。
[0073]多数の実施形を説明してきた。とはいえ、様々な修正が本開示の精神および範囲から逸脱することなくなされ得るものと理解しておきたい。従って、他の実施形は付随の特許請求の範囲による範囲に含まれる。

Claims (13)

  1. 多重反射飛行時間型質量分析計であって、
    ドリフト方向に沿って延ばされている2つの静電イオンミラー(43、82)と、
    前記ミラー(43、82)間に配置されている周期レンズ(44、83)のセットと、
    イオン軌道に沿って進行するイオン集群を形成するパルスイオン源(47)又はパルス変換器(42)と、
    前記イオン集群を受け入れるためのイオン受け入れ部(14、26、36、84)と、
    前記イオン軌道の進路内に配置されている少なくとも1つの電極構造(45、72、84、93)と、
    を備え、
    前記イオン軌道は前記イオンミラー(43、82)間に多重反射を形成するとともに前記周期レンズ(44、83)のセットを通過しており、前記少なくとも1つの電極構造(45、72、84、93)は、前記ドリフト方向への局所的な負の飛行時間収差を提供する加速静電場又は反射静電場の少なくとも一方を形成し、
    前記少なくとも1つの電極構造(45、72、84、93)は、湾曲電極(84)を備えており、前記湾曲電極(84)は前記イオン集群を二次電子へ変換する、
    多重反射飛行時間型質量分析計。
  2. 前記静電イオンミラー(43、82)は平面状である、請求項1に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  3. 前記静電イオンミラー(43、82)は中空円筒状である、請求項1に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  4. 前記少なくとも1つの電極構造(45、72、84、93)は、直交加速器(42)を備えており、前記直交加速器(42)は湾曲加速場を備えている、請求項1に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  5. 前記直交加速器(42)は、前記イオン集群のドリフト方向のサイズを、入射する連続イオンビーム(47)のドリフト方向のサイズに比較して拡大するレンズ(46)を更に備えている、請求項4に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  6. 前記直交加速器(42)は、前記ドリフト方向のイオン集群を、当該イオン集群の前記2つの静電イオンミラー(43、82)のどちらかでの最初の反射時の転回点へ集束させるレンズ(46)を更に備えている、請求項4に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  7. 前記電極構造(45、72、84、93)は、単一のイオン反射体又は局所歪みを備えており、前記イオン反射体又は局所歪みは、前記イオンミラー(43、82)による最初の反射の場所か又は前記イオンミラー(43、82)による最終のイオン反射の場所のどちらかに配置されている、請求項1に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  8. 前記イオンミラー(43、82)の場の湾曲は、前記ドリフト方向へのイオンミラーエッジによって配列されている、請求項7に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  9. 前記少なくとも1つの電極構造(45、72、84、93)は、集束場(92)を更に備えており、前記集束場は前記イオン軌道を方向決めし直す、請求項1に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  10. 前記少なくとも1つの電極構造(45、72、84、93)は、前記ドリフト方向への加速場を形成するように前記イオン軌道のパルス軸方向イオン集群内に配列されている、請求項1に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  11. 前記少なくとも1つの電極構造(45、72、84、93)は、等時性の湾曲した入口か又はエネルギーフィルタのどちらかの静電セクタ内に配列されている、請求項10に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  12. 静的湾曲場を有する加速器を更に備えている、請求項11に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  13. 質量分光分析の方法であって、次の段階、即ち、
    パルスイオン源又はパルス変換器内にパルスイオンパケットを形成する段階と、
    グリッドレスイオンミラーの静電場間でイオンを反射させることによって多重反射イオン軌道を配列する段階であって、前記イオンミラーはドリフト方向に沿って延ばされている、多重反射イオン軌道を配列する段階と、
    周期レンズの空間的集束場によって、前記イオンパケットを前記多重反射イオン軌道に沿って閉じ込める段階と、
    前記周期レンズの場によって引き起こされる球面飛行時間収差を、局所場を利用して補償する段階であって、前記局所場は前記ドリフト方向に湾曲し、かつイオンを加速しているか、又は、反射しているかのどちらかである、補償する段階と、
    前記グリッドレスイオンミラーによるイオンの最後の反射の後に、電極の湾曲した面によりイオンを二次電子へ変換する段階であって、前記湾曲した面は前記周期レンズの場によって引き起こされる球面飛行時間収差を補償するための面である、変換する段階と、
    を備えている質量分光分析の方法。
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