JP6505028B2 - 羽根車 - Google Patents

羽根車 Download PDF

Info

Publication number
JP6505028B2
JP6505028B2 JP2016010774A JP2016010774A JP6505028B2 JP 6505028 B2 JP6505028 B2 JP 6505028B2 JP 2016010774 A JP2016010774 A JP 2016010774A JP 2016010774 A JP2016010774 A JP 2016010774A JP 6505028 B2 JP6505028 B2 JP 6505028B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
impeller
root
boss member
blades
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016010774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016191377A (ja
Inventor
広紀 小林
広紀 小林
晃輔 梅村
晃輔 梅村
壮平 鮫島
壮平 鮫島
健一 迫田
健一 迫田
治彦 角谷
治彦 角谷
市弥 高橋
市弥 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to US15/081,187 priority Critical patent/US10443608B2/en
Priority to GB1605236.7A priority patent/GB2539068B/en
Publication of JP2016191377A publication Critical patent/JP2016191377A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6505028B2 publication Critical patent/JP6505028B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

本発明は、例えば送風機に使用される羽根車に関するものである。
軸流式の羽根車は、送風機に多く採用されており、気体を軸線方向から吸い込んで軸線方向に送風するために複数枚の羽根が、回転軸付近でボス部材に連結されており、それぞれの羽根が軸の回転とともに回転される。回転中の羽根は回転軸に対して放射方向に発生する遠心力に耐えてボス部材と連結されている必要がある。より大容量の送風性能を実現するために、より大型でより高速で回転したときの遠心力に耐える羽根車が求められている。
繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)、特に炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)は、高い比強度・比剛性を実現できる複合材料である。繊維強化プラスチックを用いた羽根車は、比強度・比剛性が高いため、破損または著しい変形を生ずることなく、より大型でより高速回転が可能で大容量の送風性能を有する送風機を実現するのに有利である(例えば、特許文献1参照)。
一方、複数枚の羽根を連結する方法としては、羽根に貫通穴を設けてボルトでボス部材と締結する方法がよく用いられる。この方法は、ボルト壁面と穴壁面の接触による固定力と、ボルトの軸力によって発生する摩擦力とで、羽根を固定することができるため、大きな固定力が得られる。しかし、特に異方性の強いFRP製の羽根を締結する場合は羽根の貫通穴周辺で応力集中が顕著になり破壊の起点となる恐れがある。
そこで、羽根に貫通穴を有するボルト締結構造を用いずに羽根をボス部材に連結するために、羽根の根元にアンダーカット形状を設け、ボス部材にはそのアンダーカットを嵌合する形状を設け、両者を嵌合する方法が考えられている(例えば、特許文献2参照)。これにより、貫通穴を設けるのに比べて応力集中が緩和できるため、大型、高速回転の羽根車が得られる。
特開平6−212904号公報 特許第5016482号公報
しかしながら、特許文献2は、ハブと押さえ板とが接触しており、羽根の根元部を締付ける力が少ないまたは全くないため、羽根を固定する摩擦力が十分に得られず、さらなる大型化、高速回転化が望めない。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、羽根の固定力を増して、さらなる大型化、高速回転が可能な羽根車を得ることを目的としている。
上述した目的を達成するため、本発明は、全体または一部が繊維強化プラスチックで構成された、羽根と、前記羽根を支持するボス部材と、前記羽根の根元部をボス部材に押さえつける板と、前記ボス部材と前記板とを締結する締結部と、を備える羽根車であって、前記羽根の根元部は、アンダーカット形状を有しており、前記ボス部材は、前記羽根の根元部を受け入れる堀り込み部を有し、前記堀り込み部は、前記アンダーカット形状の全体もしくは一部と同じ形状、または、前記羽根の根元部を受け入れた状態で前記アンダーカット形状の全体もしくは一部との間で間隙を生じる形状を有しており、前記羽根の根元部は、前記ボス部材と前記板との間にクリアランスが設けられた状態で、前記ボス部材と前記板とを介して締結力による締付けを受けている。
この発明によれば、羽根とボス部材とが嵌合されているので遠心力によって羽根が回転軸に対して放射方向に移動するのを拘束する固定力が作用し、さらに羽根の根元部がボルト軸力による締付けを受けているので摩擦による固定力で羽根を拘束するので、単に嵌合のみによって連結する従来の羽根車に比べてより大きな遠心力に耐えることができる。
本発明の実施の形態1の羽根車を示す正面図である。 図1のA−A’線による断面を示す図である。 図1の羽根車に関し、押さえ板とボルトとを除いて表示した場合の正面図である。 本発明の実施の形態1に関し、ボス部材の中心部に雄ネジを設けた場合の羽根車を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に関し、ボス部材の中心部に雄ネジを設け、押さえ板の中心部に設けた雌ネジと上記雄ネジとを締結することで羽根の根元部に軸力を付与した場合の羽根車を示す正面図である。 本発明の実施の形態2による羽根車11を示す正面図である。 図6のB−B’線による断面を示す図である。 図6のC−C’線による断面を示す図である。 図6において押さえ板とボルトとを除いて表示した場合の羽根車の正面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。なお、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による羽根車1を示す正面図であり、図2は、図1のA−A’線による断面を示す図であり、図1の押さえ板4とボルト5を除いて表示した場合の正面図を図3に示す。
この発明の実施の形態1にかかる羽根車1は、根元部2aにアンダーカット形状を有する複数枚の羽根2と、羽根2のアンダーカット形状と同じ形状もしくは羽根2のアンダーカット形状に所定の間隙を設けた掘り込み部を有し、回転軸に対して放射方向に羽根2が抜け出るのを防止するように羽根2と嵌合したボス部材3と、羽根2の根元をボス部材3に押さえつける、押さえ板4と、前記ボス部材3と前記板4とを締結する複数のボルト5とを有している。
羽根2の根元部2aは、ボス部材3と押さえ板4との間にクリアランスが設けられた状態で、ボス部材3と押さえ板4とを介してボルト軸力による締付けを受けている。
羽根車1は、5枚の羽根2を有しており、それぞれの羽根の根元部2aがボス部材3の掘り込み部3aに嵌め込まれている。押さえ板4の穴4bを通るボルト5の雄ネジ(締結部)が、ボス部材3に設けられた雌ネジ3d(締結部)に螺合され、その軸力によって羽根の根元部2aが締付けられた状態で固定されている。押さえ板4の穴4bの内面と、ボルト5の外面との間には、隙間があり、また、ネジ溝が存在しない。
羽根2は所定の空力特性を得られるように所定の形状を有している。羽根車1は回転軸1aを軸に回転することで、羽根2が回転軸1aに対して放射方向に遠心力を受けながら、図1の紙面に対して垂直方向に空気を押し出すようになっている。ここでは羽根の枚数を5枚としたが、特に限定されるものではなく、所定の空力特性を得られるような枚数を設ける。
羽根2は、その全体または一部が、繊維強化プラスチック(FRP)で構成されている。すなわち、羽根2の材質は比強度、比剛性の観点からFRPが好ましい。FRPの樹脂は所定の性能が付与されるよう材質を選択するが、強度、剛性の観点からここではビニルエステルを用いる。その他に、エポキシ、不飽和ポリエステル、フラン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリカーボネイト、アクリロニトリルスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレンいわゆるABS、変性ポリフェニレンエーテルでも良好な性能が得られる。樹脂は所定の性能が付与されるよう添加剤やフィラーを混ぜてもよい。
FRPの強化繊維は所定の性能が付与されるよう材質を選択するが、強度と剛性が優れ比重が小さい炭素繊維が望ましい。その他の強化繊維としては、ガラス繊維、アラミド繊維、ケブラー繊維、ボロン繊維、アルミナ繊維、ステンレス繊維等であっても良好な性能が得られる。
一般的に、繊維強化プラスチックは、アルミハニカム構造、または、発泡樹脂などをコアとしたサンドイッチ構造とすることが容易である。このような構造は、羽根を軽量化し、それによって遠心力の発生を抑制するのに有効である。一方、本実施の形態1では、根元部2aは、ボルト5の軸力(締結力)による締付けに耐えるために有利な構造を有していることが好ましく、羽根2の根元部2a(特に締付けを受けている部分)は、コア材料を挟んだ形態ではなくFRP材料が充填された中実構造である。ここでは、成形性の観点から、羽根2の全体を中実構造とする。
強化繊維は連続繊維の一方向材、織物、短繊維のチョップド繊維、ミルド繊維の状態で用いるか、それらの組み合わせを用いると良好な強度・剛性が得られる。とくにチョップド繊維を含むコンパウンドをプレス機で成形したFRPは、厚肉を中実で成形するのが容易でるため、羽根2の破壊を抑制するのに特に有利である。
羽根の根元部2aは羽根の回転軸を中心とした放射方向に移動するのを拘束するようなくびれ、すなわちアンダーカット形状を有している。アンダーカット形状は、羽根車の回転軸に垂直な面で描かれる2次元形状においてみて、羽根の周方向幅を、羽根外周2eから羽根最根元2fに至る向きの推移として捉えた場合、羽根外周2eから羽根最根元2fに向かうにつれ幅が一度狭まりその後に幅が広がる形状を含む。アンダーカット形状がこのような形状を含むことにより、遠心力に対して羽根が抜け出るのを防止する構造が実現できる。
ここでは回転軸に対して垂直な面でアンダーカット形状を設けたが、これを回転軸に対して垂直な面に対して傾けても良い。
ボス部材3の掘り込み部3aは、ボス部材3における羽根側の面すなわち押さえ板側の面に形成された、凹所である。掘り込み部3aの凹所は、羽根車の回転軸に垂直な面で描かれる2次元形状においてみて、羽根の根元部2aのアンダーカット形状の全体もしくは一部と同じ形状の輪郭、もしくは、前記アンダーカット形状の全体もしくは一部に所定の公差を設けた輪郭を有している。
羽根の根元部2aは、ボス部材の掘り込み部3aに挿入された状態、いわゆる嵌合された状態となっており、押さえ板4の穴4bを通るボルト5がボス部材3に設けられた雌ネジ3dに挿入され、その軸力によって羽根の根元部2aが締付けられた状態で固定されている。このとき、ボス部材の掘り込み部3aの高さ3bは羽根の根元部の厚さ2bよりも低くなっている、すなわち、押さえ板4とボス部材3との間にクリアランスが設けられているので、羽根の根元部2aにボルト5の軸力のすべてが伝わり、ボス部材3と押さえ板4に接した状態で羽根は締付け力を受けて固定される。ボルト5は、後述する適正な軸力Pを得るために、径、材質および本数を選定すればよいが、ここでは5枚の羽根2をそれぞれ同じ締付け力を受けるようにする観点と、羽根車が回転したときのアンバランスを抑制する観点とから、羽根2の枚数と同数の5本を等間隔で配置している。5本のボルト5は、ボス部材3の掘り込み部3aを避けた位置に配置しているため、羽根の根元部2aに貫通穴を設ける必要がない。なお、ボルトの数は、羽根の枚数以上とすることができ、ボルトは、羽根を貫通しない場所に配置されているとよい。
これにより、羽根2にはボルト5の軸力に比例して、遠心力に対して羽根が移動するのを拘束する摩擦力が発生し、単に嵌合で固定するのに比べてより大きな遠心力に耐えることができる。
このように本実施の形態1の羽根車では、羽根の根元部2aに貫通穴がないので、応力集中による破壊を抑制することができる。
クリアランスの大きさは、具体的に、羽根の根元部厚さ2bの5%〜15%とするのが良い。5%以上にすることで、羽根根元部2aが締付け力によって圧縮クリープ変形を起こしても、ボス部材3と押さえ板4との間にクリアランスが残るので、羽根の根元部2aに軸力をかけ続けることができる。さらに、15%以下にすることで、掘り込み部3aの壁と羽根の根元部2aとが接触する面積を大きく確保でき、羽根の根元部2aの圧縮破壊を抑制できる。ここで、羽根根元部2aが均一厚さでない場合はその最小値の5%〜15%とすれば良い。
ここで、根元部2aのアンダーカット形状は、回転軸を中心とした放射方向に直交する断面の最も狭い面2a−1の面積と、回転軸を中心とした周方向に直交する断面のうちボス部材の嵌合部先端3cを通り回転軸を中心とした放射方向に平行な面2a−2の合計面積との比が、羽根の根元部2aを構成している材料の周方向の引張強度と放射方向の引張強度の比の2倍にするのが良い。2倍より著しく小さい値、たとえば0.2にすると面2a−2でのせん断破壊が生じるため耐えられる遠心力が小さい。また、2倍より著しく大きい場合、たとえば20にすると、回転軸に対して放射方向に直交する断面の最も狭い面2a−1で引張破壊が生じるため、耐えられる遠心力が小さい。2倍のとき、これら2種類の破壊がほぼ同時に発生するので最も良く、0.5倍〜10倍の範囲で良好な性能が得られる。
羽根の根元部2aはチョップド繊維含むコンパウンドをプレス機で成形したFRPで、かつ羽根全体が中実なので、サンドイッチ構造を有するものに比べて大きな締付け力に対しても圧縮破壊および圧縮クリープを生じにくい。具体的には120N/mm2以下であれば良い。この数字は、高強度ボルトの研究分野でFRPの限界面圧としてすでに公知の数字を根拠としている。(たとえば、丸山 一男,賀勢 晋司,澤 俊行 訳(1989):VDI 2230 Blatt 1(1986)高強度ねじ締結の体系的計算法,p.55,日本ねじ研究協会に開示)
また、締付け圧力が小さすぎると、摩擦力が低いため大きな固定力が得られない。具体的には、摩擦力が遠心力に耐えるような力で締付けるのが望ましい。この範囲は、羽根1枚当たりの軸力P、羽根1枚当たりの質量m、羽根1枚の重心と回転軸との距離r、最大回転数ω、軸力の経時低下と摩擦係数を考慮して使用期間中に破壊なく動作するために設ける係数α、ボス部材3から締付けを受けている面の投影面積と押さえ板4から締付けを受けている面の投影面積とのうち小さい方の面積S、限界面圧βを用いて、次の式で表現できる。
αmrω^2<P<βS
本実施例では、m=0.5[kg]、r=0.125[m]、ω=125[rad/sec]、α=5、S=0.003[m]、β=120000000[N/m]であり、羽根1枚当たりの軸力Pは単位を[N]とすると、
4,883<P<360,000
において最も良い。
ここでαは羽根車の耐久性試験を行ってα=5と決定した。αが5よりも著しく小さい値をとると嵌合のみで固定する場合とくらべて、耐えられる遠心力の増加効果が小さい。αが5よりも著しく大きい値をとると、必要な軸力を生み出すために、大きなボルト径と多くのボルト本数を要し、羽根車の重量が増加するため良くない。具体的には、5を最適値として3〜7の範囲が望ましい。
また、上記の式で下限が上限の0.5倍を上回るようなときは、
0.5βS<P<βS
の範囲とすれば、圧縮破壊および圧縮クリープを容易に生じない範囲で、摩擦力を最大限に活用でき、嵌合のみで固定するよりも大きな遠心力に耐えることができる。
ここではボルトによって締付ける例を挙げて説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、その他の方法で羽根の根元部を締付けても良い。たとえば図4に示すようにボス部材3の中心部に雄ネジ3e(締結部)を設け、図5に示すように押さえ板4の中心部に設けた雌ネジ4a(締結部)と雄ネジ3eとを締結することで羽根の根元部2aに軸力(締結力)を付与しても良い。
実施の形態2.
次に、図6〜図9を用いて、本発明の実施の形態2について説明する。図6は、本発明の実施の形態2による羽根車11を示す正面図である。図7は、図6のB−B’線による断面を示す図である。図8は、図6のC−C’線による断面を示す図である。図9は、図6において押さえ板とボルトとを除いて表示した場合の羽根車の正面図である。なお、本実施の形態2は、以下に説明する内容を除いては、上述した実施の形態1と同様であるものとする。
羽根12の層数は6枚である。回転軸方向に対して垂直な面(回転軸を垂線とする面)で見た場合、実施の形態1に比べて実施の形態2は羽根1枚当たりに使用できるボス部材13の面積が小さい。ここで、実施の形態1のようにボス部材の面積が十分に確保できる場合は、回転軸方向に対して垂直な面で、アンダーカット形状を設け、締付け部を形成すると、ボス部材の生産性が良い。一方、本実施の形態2では、面積を節約する必要があるので羽根の根元部12aのアンダーカット形状を、C−C’断面のように回転周方向に対して垂直な面で設けると良い。羽根12はFRPであるので、厚さ分布を持たせた形状を作ることは特段複雑な工程を介することなく実現できる。たとえば、成形後のC−C’断面にあたる箇所のキャビティをアンダーカット形状とする型を用いてシートモールディングコンパウンド法、いわゆるSMC法で成形することで、目的のアンダーカット形状が得られる。
ボス部材13は、羽根の根元部12aのアンダーカット形状を受け入れるように掘り込み13aを有しており、回転軸に対して放射方向に羽根12が抜け出るのを防止するように羽根12と嵌合されている。押さえ板14は、回転軸方向に対して垂直な面で構成されている単純な板なので、複雑な加工なく容易に得られる。
羽根12の根元部12aは、ボス部材13と押さえ板14との間にクリアランスが設けられた状態で、ボス部材3と押さえ板4とを介してボルト軸力による締付けを受けている。
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。よって、具体的な構成は上述した実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更や別用途への流用があってもこの発明に含まれる。
1、11 羽根車、1a 回転軸、2、12 羽根、2a、12a 根元部、2a−1 回転軸を中心とした放射方向に直交する断面の最も狭い面、2a−2 回転軸を中心とした周方向に垂直な断面のうちボスの嵌合部先端から回転軸に対して放射方向に平行な断面、2b 根元部の厚さ、3、13 ボス部材、3a、13a 掘り込み部、3b 掘り込み部の高さ、3c 嵌合部先端、3e 中央部の雄ネジ、4、14 押さえ板、4a 中心部に雌ネジ、5 ボルト。

Claims (8)

  1. 全体または一部が繊維強化プラスチックで構成された、羽根と、
    前記羽根を支持するボス部材と、
    前記羽根の根元部をボス部材に押さえつける板と、
    前記ボス部材と前記板とを締結する締結部と、を備える羽根車であって、
    前記羽根の根元部は、アンダーカット形状を有しており、
    前記ボス部材は、前記羽根の根元部を受け入れる堀り込み部を有し、
    前記堀り込み部は、前記アンダーカット形状の全体もしくは一部と同じ形状、または、前記羽根の根元部を受け入れた状態で前記アンダーカット形状の全体もしくは一部との間で間隙を生じる形状を有しており、
    前記羽根の根元部は、前記ボス部材と前記板との間にクリアランスが設けられた状態で、前記ボス部材と前記板とを介して締結力による締付けを受けている、
    羽根車。
  2. 前記クリアランスの大きさが、前記羽根の根元部厚さの最小値の5%〜15%である、
    請求項1の羽根車。
  3. 1枚の前記羽根を締付ける軸力をP、
    1枚の前記羽根の質量をm、
    1枚の前記羽根の重心と回転軸との距離をr、
    最大回転数をω、
    係数α=5、
    前記羽根の根元部における、前記ボス部材から締付けを受けている面の投影面積と、前記羽根の根元部における、前記板から締付けを受けている面の投影面積とのうち、小さい方の投影面積をS、
    限界面圧をβとした場合、
    αmrω^2<P<βS
    を満たすように、構成された、
    請求項1の羽根車。
  4. 前記羽根の根元部には、貫通穴がなく、
    前記締結部は、前記羽根の枚数以上のボルトで構成され、前記羽根を貫通しない場所に配置されている、
    請求項1の羽根車。
  5. 前記羽根の根元部における、前記板から締付けを受けている面は、回転軸方向に対して垂直な面である、
    請求項1の羽根車。
  6. 前記羽根の根元部のうち、締付けを受けている部分は、中実である、
    請求項3の羽根車。
  7. 前記羽根の根元部は、チョップド繊維が含まれた繊維強化プラスチックである、
    請求項1〜3の何れか一項の羽根車。
  8. 前記繊維強化プラスチックで構成された前記羽根の根元部のアンダーカット形状は、回転軸を中心とした放射方向に直交する断面の最も狭い面の面積と、回転軸を中心とした周方向に直交する断面のうち前記ボス部材の嵌合部先端を通り回転軸を中心とする放射方向に平行な断面の合計面積との比が、羽根の根元部を構成している材料の周方向の引張強度と放射方向の引張強度との比の0.5倍から10倍である、
    請求項1〜3の何れか一項の羽根車。
JP2016010774A 2015-03-30 2016-01-22 羽根車 Active JP6505028B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/081,187 US10443608B2 (en) 2015-03-30 2016-03-25 Impeller
GB1605236.7A GB2539068B (en) 2015-03-30 2016-03-29 Impeller

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015069169 2015-03-30
JP2015069169 2015-03-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016191377A JP2016191377A (ja) 2016-11-10
JP6505028B2 true JP6505028B2 (ja) 2019-04-24

Family

ID=57246676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016010774A Active JP6505028B2 (ja) 2015-03-30 2016-01-22 羽根車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6505028B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023112077A1 (ja) * 2021-12-13 2023-06-22 三菱電機株式会社 軸流ファン、送風機、および、冷凍サイクル装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63134900A (ja) * 1986-11-26 1988-06-07 Toshiba Corp 軸流流体機械
JPH0716078Y2 (ja) * 1990-07-11 1995-04-12 三菱樹脂株式会社 繊維強化プラスチックファン
US5096384A (en) * 1990-07-27 1992-03-17 The Marley Cooling Tower Company Plastic fan blade for industrial cooling towers and method of making same
US6139277A (en) * 1998-12-22 2000-10-31 Air Concepts, Inc. Motorized fan
GB0821823D0 (en) * 2008-11-28 2009-01-07 Truflo Air Movement Ltd Fan assembly

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023112077A1 (ja) * 2021-12-13 2023-06-22 三菱電機株式会社 軸流ファン、送風機、および、冷凍サイクル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016191377A (ja) 2016-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6378322B1 (en) High-performance molded fan
US20130045094A1 (en) High-vacuum pump
US9140272B2 (en) Ram air fan outer housing
JPS6233535A (ja) 混合装置
US10443608B2 (en) Impeller
US9228593B2 (en) Ram air fan outer housing
JP6505028B2 (ja) 羽根車
US20150192140A1 (en) Composite Housing with a Metallic Flange for the Compressor of an Axial Turbomachine
KR20130093464A (ko) 진공 펌프
US6692231B1 (en) Molded fan having repositionable blades
EP2917496A1 (en) Composite blade with uni-tape airfoil spars
US10215040B2 (en) Coupling part structure for vane and jet engine including the same
JP2014087770A (ja) 撹拌機
JP2010007602A (ja) プロペラファン
JP5664253B2 (ja) 高真空ポンプ
JP5239058B2 (ja) 高速回転体
KR20180018488A (ko) 진공 펌프 회전자
US20160076546A1 (en) Fan for cooling tower
CN210484181U (zh) 一种复合材料风机叶轮
WO2017002923A1 (ja) 流体機械
JPH11210687A (ja) シュラウド付インペラー
KR101162103B1 (ko) 원심분리기용 경량 하이브리드 고정각 로터
JP2007159799A (ja) X線ct装置
JP6129093B2 (ja) 羽根車、及びその製造方法
JP6119251B2 (ja) ターボ分子ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6505028

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250