JP6504539B2 - 収音システム及び収音設定方法 - Google Patents

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本発明は、収音された音声に対して既定位置に指向性を形成して出力する収音システム及び収音設定方法に関する。
従来、工場、店舗(例えば小売店、銀行)や商店街、公共の場(例えば駅、図書館)の所定位置(例えば天井や壁)に設置される監視システムでは、ネットワークを介して複数のカメラ装置を接続し、監視対象の所定範囲の映像データ(静止画像及び動画像を含む。以下同様。)を、一箇所に設置された監視装置で監視することが行われている。
しかし、映像だけの監視では、得られる情報量にどうしても限界があるので、音声による監視を行うために、音声データを得る監視システムの要請が高まっている。
この要請に対し、一部のカメラ装置には、マイクロホンが装着され、映像データに音声データを乗せてネットワークに送信する製品がある。しかし、このような製品で使用されるマイクロホンは無指向性であることが多く、たとえ単一指向性のマイクロホンであってもその指向特性は広角である。従って、監視中に聞きたい音が騒音にかき消されて聞こえないことが多い。
近年、監視カメラシステムにおいて、異常音が発生した方向を検知したり、騒音に埋もれた中から特定の方向の音だけを聞き取りたいという要求に対応したマイクアレイの開発が進んでいる(例えば特許文献1参照)。特許文献1のマイクアレイは、複数のマイクロホンユニットを配置し、各マイクロホンユニットで収音された音声を用い、監視カメラ(例えば全方位カメラ)で撮像された映像が表示された画面に対する、ユーザの指定箇所からの音声を強調して再生するために、使用される。
特開2014−143678号公報
特許文献1では、全方位カメラとマイクアレイとを同軸上に取り付けた場合には、映像と音声の座標が一致する(つまり、全方位カメラからの撮像方向とマイクアレイにより収音された音声が強調される方向とが同一となる)ので、特に問題は生じない。しかし、監視カメラとマイクアレイとが離れて取り付けられている場合には、互いの位置関係が不明である。このため、例えば初期設定の際に、監視カメラの座標系とマイクアレイの座標系との対応関係が得られていないと、監視中に監視カメラが撮像する既定位置に向かう方向に音声の指向性を形成することが困難であるという課題がある。
特に、建物或いは構造物の強度や構造上の理由から、監視カメラやマイクアレイの取り付け位置が制約されると、実際の取り付け位置の情報は正確に得られない。このため、カメラの座標系とマイクアレイの座標系との対応関係を得るためには、取り付け位置や方向等を現場で計測しなければならず、専用の計測器の他、多大な手間のかかる作業が必要になってしまう。
本発明は、上述した従来の課題を解決するために、カメラとマイクアレイとの互いの位置関係が不明である場合でも、既定の撮像位置に指向性を適正に形成し、既定の撮像位置における音声を明瞭に出力する収音システム及び収音設定方法を提供することを目的とする。
本発明は、複数の収音素子を有し、前記収音素子により音声を収音する収音部と、既定位置を撮像する少なくとも1つの撮像部と、収音された音声の音声データを基に、前記収音部からの音源方向を検出する音源検出部と、前記既定位置における所定の音声出力に応じて、検出された前記収音部からの音源方向を表示する表示部と、表示された前記収音部からの音源方向の指定に応じて、前記既定位置を撮像する前記撮像部に関する情報の入力を受け付ける操作部と、入力された前記撮像部に関する情報と前記収音部からの音源方向とを対応付けた対応情報を記憶する記憶部と、を備える収音システムである。
また、本発明は、既定位置を撮像する少なくとも1つの撮像部と収音部とを含む収音システムにおける収音設定方法であって、前記既定位置に置かれた音源の所定出力音声を、複数の収音素子を有する前記収音部により収音するステップと、前記収音部により収音された音声の音声データを基に、前記収音部からの音源方向を検出するステップと、検出された前記収音部からの音源方向を表示部に表示するステップと、前記表示部に表示された前記収音部からの音源方向が指定されるステップと、前記音源方向の指定に応じて、前記既定位置を撮像する前記撮像部に関する情報が入力されるステップと、入力された前記撮像部に関する情報と前記収音部からの音源方向とを対応付けた対応情報を記憶部に記憶するステップと、を有する、収音設定方法である。
本発明によれば、カメラとマイクアレイとの互いの位置関係が不明である場合でも、既定の撮像位置に指向性を適正に形成できるので、既定の撮像位置における音声を明瞭に出力できる。
第1の実施形態における収音システムの構成を示すブロック図 音声処理装置の構成を示すブロック図 マイクアレイ装置の構成を示すブロック図 マイクアレイ装置から音声処理装置に送信される音声データのパケットの構造を示す図 収音システムが設置された店舗内のレイアウトを示す図 プリセット処理の概略を説明する図 プリセット処理及び監視時における収音手順を示すフローチャート プリセット処理時に音声マップが表示されるディスプレイの画面を示す図 マイクアレイ装置に格納されたプリセット情報テーブルの登録内容を示す図 プリセット処理後に表示されるディスプレイの画面を示す図 監視時に表示されるディスプレイの画面及びスピーカの発音動作を示す図 第2の実施形態における収音システムの構成を示すブロック図 プリセット処理及び監視時における収音手順を示すフローチャート 図13に続くプリセット処理及び監視時における収音手順を示すフローチャート プリセット処理時に表示されるディスプレイの画面を示す図 監視時に表示されるディスプレイの画面及びスピーカの発音動作を示す図 第3の実施形態における収音システムの構成を示すブロック図 テーブルメモリに格納されたプリセット情報テーブルの登録内容を示す図 プリセット処理手順を示すフローチャート プリセット処理時に表示されるディスプレイの画面を示す図 監視時における収音手順を示すフローチャート 監視時に表示される表示されるディスプレイの画面及びスピーカの発音動作を示す図 第3の実施形態の変形例1における監視時に表示されるディスプレイの画面を示す図 第3の実施形態の変形例3におけるプリセット情報テーブルの登録内容を示すテーブル
以下、本発明に係る収音システム及び収音設定方法を具体的に開示した各実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における収音システム5の構成を示すブロック図である。収音システム5は、例えばコンビニエンスストア等の店舗に設置され、監視用の複数のカメラ装置C1〜Cnと、マイクアレイ装置MAと、レコーダ装置40と、PC(Personal Computer)30とがネットワーク15を介して相互に接続された構成である。
カメラ装置C1〜Cnは、それぞれ画角が固定された固定カメラであり、各々の撮像対象エリアにある既定位置の周囲の映像(静止画及び動画を含む。以下同様)を撮像する。nはカメラ装置の識別番号に相当する正の値である。カメラ装置C1〜Cnの違いは、撮像対象エリアが異なるだけで、いずれも同様の構成であるため、カメラ装置C1の構成及び動作を例示して説明する。また、カメラ装置C1と異なる仕様の場合、その都度、そのカメラ装置について説明する。カメラ装置C1は、撮像した映像のデータ(映像データ)を、ネットワーク15を介してPC30に転送し、また、レコーダ装置40に記録する。
マイクアレイ装置MAは、例えば店舗10内(図5参照)の天井に設置され、複数のマイクロホンM1〜Mn(図3参照)が同心円状に複数個(例えば8個)下方に向けて配置され、店舗内の音声を収音可能である。マイクアレイ装置MAは、各々のマイクロホンM1〜Mnを用いて、撮像対象エリア周囲の音声を収音し、各々のマイクロホンM1〜Mnにより収音された音声のデータ(音声データ)を、ネットワーク15を介してPC30に送信し、また、レコーダ装置40に記録する。なお、各マイクロホンM1〜Mnは、無指向性マイクロホンでも良いし、双指向性マイクロホン、単一指向性マイクロホン、鋭指向性マイクロホンでも良い。
レコーダ装置40は、データの記録等の各処理を制御するための制御部(不図示)と、映像データ及び音声データを格納するための記録部(不図示)とを含む構成である。レコーダ装置40は、カメラ装置C1〜Cnにより撮像された各映像データと、マイクアレイ装置MAにより収音された音声データとを対応付けて記録する。
PC30は、カメラ装置C1〜Cnで撮像される映像、及びマイクアレイ装置MAで収音される音声を監視し、音声処理装置50及び映像処理装置70を有する構成である。
図2は、音声処理装置50の構成を示すブロック図である。音声処理装置50は、信号処理部51、メモリ55、通信部56、操作部57、ディスプレイ58及びスピーカ59を有する。通信部56は、ネットワーク15を介してマイクアレイ装置MA、またはレコーダ装置40から送信されたパケットPKT(図4参照)を受信して信号処理部51に出力し、また、信号処理部51で生成されたプリセット情報(図9参照)をマイクアレイ装置MAに送信する。メモリ55は、例えばRAM(Random Access Memory)を用いて構成され、音声処理装置50の各部による動作時のワークメモリとして機能し、更に、音声処理装置50の各部による動作時に必要なデータを記憶する。
信号処理部51は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成され、音源方向検知部52、指向性形成部53及び入出力制御部54を有し、PC30の各部の動作を全体的に統括するための制御処理、他の各部との間のデータの入出力処理、データの演算(計算)処理及びデータの記憶処理を実行する。
音源方向検知部52は、マイクアレイ装置MAで収音された音声に対し、いずれの方向に音源があるか推定する。本実施形態では、音源方向は、マイクアレイ装置MAを中心とする、水平角θ及び垂直角φ(図6参照)で表され、例えば音量を用いて推定される。水平角θはマイクアレイ装置MAの中心を原点とする実空間上の水平面(X−Y面)内の角度であり、垂直角φはマイクアレイ装置MAの中心を通るZ軸からの傾きである。例えば、音源がマイクアレイ装置MAの真下近辺にある場合、垂直角φは小さな値として検出される。
また、後述するプリセット処理を行うために、音声を発生させる場合、単に音量だけでなく、音の特徴から発音場所(音源方向)を特定する方法が有効になる。音に特徴を持たせる方法として、例えば、周波数が一定である正弦波、一定の周期で周波数が変化する正弦波、一定の周期でオン/オフに切り替わるホワイトノイズ、登録済みの発話等をスピーカ59から出力することで、特徴を持った音が得られる。これにより、騒音が大きい場所(例えば、内装工事中の室内や商店街)でプリセット処理を行う場合であっても、音源方向検知部52は、マイクアレイ装置MAで収音された音声の中から、特徴を持たせた音を特定できる。また、静かな夜間にプリセット処理を行い、音声を発生させる場合でも、音源方向検知部52は、マイクアレイ装置MAで収音された音声の中から、音量が小さくても、特徴を持たせた音を特定できる。
また、特徴を持たせた音を発生させる音源の方向を特定させる方法として、次の2通りの方法がある。第1の方法として、音源方向検知部52は、マイクアレイ装置MAで収音された音声に対し、音量の大きい場所から順番に音の特徴を分析し、特徴が一致した音の方向を音源の方向と判断する。第2の方法として、音源方向検知部52は、撮像対象エリアを分割し、分割された各エリア(分割エリアともいう)毎に音の特徴をサーチし、特徴が一致した分割エリアの方向を音源の方向と判断する。第2の方法では、音源方向検知部52は、一定の収音時間で音声データを取り込んでから音の特徴を探索(サーチ)するので、音量は無関係であり、小音量で済む。従って、周囲に迷惑がかからず、騒がしい場所でも、特徴を持たせた音を特定できる。第3の方法として、発生信号との相互相関で判断することも可能で有る。なお、後述するように、プリセット処理時、音源から発声する音声としては、人間が発した音声、ブザーを鳴らした音、スピーカから出力された音等が挙げられる。
指向性形成部53は、マイクアレイ装置MAから直接転送された音声データ或いはレコーダ装置40に記録された音声データを用いて、音声データの指向性制御処理によって各々のマイクロホンM1〜Mnにより収音された各音声データを加算し、マイクアレイ装置MAの各マイクロホンM1〜Mnの位置から特定方向への音声(音量レベル)を強調(増幅)するために、特定方向への指向性を形成した音声データを生成する。特定方向とは、マイクアレイ装置MAから操作部57で指定された位置に対応する実空間上の位置に向かう方向(指向方向ともいう)である。なお、マイクアレイ装置MAによって収音される音声の指向性を形成するための音声データの指向性制御処理に関する技術は、例えば特開2014−143678号公報(上述した特許文献1)等に示されるように、公知の技術である。
入出力制御部54は、操作部57、ディスプレイ58及びスピーカ59に対し、各種データの入出力を制御する。操作部57は、例えばディスプレイ58の画面に対応して配置され、ユーザの指又はスタイラスペンによって入力操作が可能なタッチパネル又はタッチパッドを用いて構成される。操作部57は、ユーザの操作に応じて、音声データの音量レベルの強調(増幅)を所望する1つ以上の指定箇所(座標)のデータを信号処理部51に出力する。なお、操作部57は、マウス又はキーボード等のポインティングデバイスを用いて構成されても良い。
ディスプレイ58は、音源方向検知部52で推定された音源位置を示す音声マップ65を表示する。スピーカ59は、マイクアレイ装置MAによって収音され、ネットワーク15を介して転送された音声データ或いはレコーダ装置40に記録された音声データ、若しくはその音声データを基に指向性形成部53によって特定方向への強調処理を行った音声データを出力する。
一方、映像処理装置70は、音声処理装置50と連動せず独立して動作し、ユーザからの操作指示に従い、固定カメラ装置C1〜Cnによって撮像された映像データをディスプレイ58に表示する制御を行う。つまり、ユーザが使用するカメラ装置を選択すると、映像処理装置70は、この選択されたカメラ装置による映像を、搭載したカメラモニタ71に表示させる。
図3は、マイクアレイ装置MAの構成を示すブロック図である。マイクアレイ装置MAは、全方位(360度)の方向の音声を収音し、複数のマイクロホンユニット(単にマイクロホンともいう)M1〜Mn(ここではn=8)、複数のマイクロホンユニットM1〜Mnの出力信号をそれぞれ増幅する複数の増幅器(アンプ)PA1〜PAn、各増幅器PA1〜PAnから出力されるアナログ信号をそれぞれデジタル信号に変換する複数のA/D変換器A1〜An、符号化部25、記憶部24及び送信部26を有する。
記憶部24には、カメラ装置C1〜Cnで撮像される既定位置(プリセット位置P1〜Pn)とマイクアレイ装置MAからの指向方向(具体的には、水平角θ及び垂直角φの組)との対応関係を表すプリセット情報を記憶する。符号化部25は、A/D変換器A1〜Anから出力されるデジタル音声信号に、記憶部24に記憶されたプリセット情報を付加して、音声データのパケットPKTを生成する。送信部26は、符号化部25で生成された音声データのパケットPKTを、ネットワーク15を介して音声処理装置50に送信する。
このように、マイクアレイ装置MAは、マイクロホンM1〜Mnの出力信号を増幅器PA1〜PAnで増幅し、A/D変換器A1〜Anでデジタル音声信号に変換した後、記憶部24に記憶されているプリセット情報をデジタル音声信号に付加して音声データのパケットPKTを生成し、この音声データのパケットPKTを、ネットワーク15を介してPC30内の音声処理装置50に送信する。
図4は、マイクアレイ装置MAから音声処理装置50に送信される音声データのパケットPKTの構造を示す図である。音声データのパケットPKTは、ヘッダ及びペイロードである音声データから構成される。このヘッダには、前述したプリセット情報が含まれる。
本実施形態では、音声データのパケットPKTにプリセット情報を含めることで、マイクアレイ装置MAから音声処理装置50にプリセット情報を送信していたが、他の方法で音声処理装置50がプリセット情報を取得してもよい。例えば、音声処理装置50がマイクアレイ装置MAの初期情報を読み込む際、プリセット情報を一緒に読み込んでもよい。また、マイクアレイ装置MAが音声処理装置50から要求に応じて送信してもよい。
図5は、収音システム5が設置された店舗10内のレイアウトを示す図である。一例として、コンビニエンスストア等の店舗10には、「出入口」、「レジR1」、「レジR2」、3列の「商品棚」、「弁当棚」、「惣菜棚」、「飲料(ドリンク)棚」及び「雑誌棚」が配置される。店舗10の天井には、マイクアレイ装置MAが設置され、また、店舗10の壁上部或いは天井には、複数のカメラ装置C1〜Cn(ここでは、n=4)が設置される。
図5中、複数のカメラ装置C1〜Cnは、予め店舗10内に設定された複数のプリセット位置P1〜Pnをそれぞれ撮像するように向けられている。複数のプリセット位置P1〜Pnは、監視される撮像対象エリアとしてユーザによって決定される。各々のカメラ装置C1〜Cnで撮像される映像の撮像範囲はそれぞれCR1〜CRnで表され、各撮像範囲CR1〜CRnの略中心には、それぞれプリセット位置P1〜Pnが存在する。
カメラ装置C1、C2は、それぞれ監視対象エリア(収音領域)である「レジR1」のプリセット位置P1、及び「レジR2」のプリセット位置P2の映像を撮像する。カメラ装置C3は、収音領域である「雑誌棚」のプリセット位置P3の映像を撮像する。このように、既にカメラ装置C1〜C4が設置されている店舗10内において、マイクアレイ装置MAを後から取り付ける場合には、後述するプリセット処理が行われる。
上記構成を有する収音システム5の動作を示す。始めに、収音システム5の運用(監視)開始前に行われるプリセット処理について説明する。ここで、プリセット処理とは、マイクアレイ装置MAから店舗10内の既定位置(プリセット位置)P1〜Pnに向かう方向(つまり、マイクアレイ装置MAの中心からの水平角θ及び垂直角φ)を設定する処理である。図6は、プリセット処理の概略を説明する図である。店舗10の天井RFには、マイクアレイ装置MAとカメラ装置C1〜Cnとが設置される。固定カメラであるカメラ装置C1〜Cnは、プリセット位置P1〜Pnに向けられ、カメラ装置C1〜Cnで撮像された映像は、映像処理装置70に搭載されるカメラモニタ71に表示される。プリセット処理に伴う作業では、プリセット位置P1〜Pnに音源(発音源)が置かれる。音源としては、前述したように、例えば人間の発声、ブザー音、スピーカから出力される音等が挙げられる。図6では、床面FLRに立つ発声者81がプリセット位置P1〜Pnで発声する場合が示されている。マイクアレイ装置MAは、音声を収音すると、その音声データを音声処理装置50に送信する。音声処理装置50は、収音された音声の発音源位置をディスプレイ58の画面(後述する音声マップ65)に音源マーク(マーカ)SDとして表示する。
なお、カメラモニタ71は、音声処理装置50に含まれるディスプレイ58で代用されてもよい。また、音声処理装置50と映像処理装置70とが監視装置として一体化される場合、ディスプレイの画面(ウインドウ)を切り替えることで、ディスプレイはカメラモニタとして使用可能であるし、分割表示で両方を同時に表示することも可能である。
図7は、プリセット処理及び監視時における収音手順を示すフローチャートである。マイクアレイ装置MAを店舗10の天井に取り付けた後、プリセット処理が行われる。まず、音声処理装置50は、マイクアレイ装置MAの初期設定を行う(S1)。この初期設定では、音声処理装置50は、マイクアレイ装置MAのIPアドレスを設定し、マイクアレイ装置MAを通信可能な状態にする。更に、音声処理装置50は、プリセットモードに入り、音声マップ65(図8参照)をディスプレイ58に表示させる。
マイクアレイ装置MAの初期設定が終わると、カメラ装置C1〜Cnが向けられたプリセット位置P1〜Pnに音源(発音源)を置き、所定音量以上で所定時間音源が発音する(S2)。ここでは、音源として発声者81がプリセット位置P1〜Pnで発声する。マイクアレイ装置MAは、この音声を収音し、この音声データを音声処理装置50に送信する。
音声処理装置50内の通信部56は、マイクアレイ装置MAから送信された音声データを受信する(S3)。音声処理装置50内の音源方向検知部52は、受信した音声データの音量を基に、マイクアレイ装置MAから音源に向かう指向方向(水平角θ及び垂直角φ)を求め、発音源位置を表す音源マークSD1をディスプレイ58に表示された音声マップ65上に表示する(S4)。図8は、プリセット処理時に音声マップ65が表示されるディスプレイ58の画面を示す図である。
音声マップ65は、マイクアレイ装置MAの位置を中心点Oとする、3つの同心円65h、65i、65j及びこれらの中心角を12等分する半径となる線分65mで描画される。3つの同心円のうち、最も内側の同心円65hは垂直角φ=30°に相当し、中間の同心円65iは垂直角φ=60°に相当し、最も外側の同心円65jは垂直角φ=90°に相当する。従って、音源マークSD1が内側にある程、マイクアレイ装置MAに近くなる。また、中心点Oから右側の水平方向に延びる線分65mは、中心角が0°であり、水平角θ=0°に相当する。12等分された線分65mは、中心角0°から30°刻みで水平角0°〜360°を表す。ここでは、音声マップ65上の座標(θ,φ)として、座標(240°,70°)に音源マークSD1が描かれている。この音源マークSD1は、プリセット位置にある音源として確定される前であるので、矩形で描画される。なお、図8では、説明のために、30°、60°等の角度が付されているが、表示されなくてもよい。また目盛りの表示も、例えば垂直角を15°毎にとっても構わない。
ユーザ(発声者)は、ディスプレイ58に表示された音源マークSD1をカーソル87で選択し、この音源マークSD1に対応するカメラ装置C1の情報(カメラ情報)を入力する(S5)。音源マークSD1が選択されると、ディスプレイ58の画面右下隅には、カメラ情報の入力欄88が表示される。カメラ情報の入力欄88には、場所(例えばレジR1)及びカメラIPアドレスがユーザ操作により入力可能である。なお、ユーザが音源マークを選択する代わりに、マイクアレイ装置が収音した音声の音量が閾値以上である時間が所定時間続いた場合に、音声処理装置が自動的にその音声の発生方向を認識してディスプレイに音源マークを表示させ、ユーザにカメラ情報の入力を促すようにしてもよい。
音声処理装置50は、音源マークSD1の水平角θ及び垂直角φを読み出し(S6)、ステップS5で入力されたカメラ情報と、音源マークSD1の水平角θ及び垂直角φとをマイクアレイ装置MAに送信する(S7)。マイクアレイ装置MAは、音声処理装置50から送信されたプリセット情報をプリセット情報テーブル90(図9参照)に登録して記憶部24に格納する。
図9は、マイクアレイ装置MAに格納されたプリセット情報テーブル90の登録内容を示す図である。プリセット情報テーブル90には、カメラ装置C1〜Cnの撮像対象エリアに含まれるプリセット位置P1〜Pn毎に、カメラIPアドレス、場所及び指向方向(水平角θ,垂直角φ)が登録される。
ユーザは全てのプリセット位置の設定処理が終了したか否かを判断し(S8)、全てのプリセット位置の設定処理が終了していない場合、プリセット処理はステップS2に戻り、同様の処理が繰り返される。
一方、全てのプリセット位置でプリセット処理が終了すると、運用開始前のプリセット処理が完了し、運用(実際の監視処理)を開始する。音声処理装置50は、マイクアレイ装置MAから音声データを取得し、この音声データのパケットPKTのヘッダに含まれるプリセット情報から抽出された全てのプリセット位置をディスプレイ58に表示する(S9)。図10は、プリセット処理後に表示されるディスプレイ58の画面を示す図である。ディスプレイ58の画面に表示された音声マップ65上には、プリセット位置である「レジR1」、「レジR2」、「雑誌棚」、「飲料棚」の音源方向(指向方向)として確定した、それぞれ音源マークSD1、SD2、SD3、SD4が円形で描画される。特に音源マークSD1〜SD4を区別する必要が無い場合、単に音源マークSDと総称する。また、ディスプレイ58の画面の右下隅には、カメラ情報67が表示される。カメラ情報67には、カメラ装置C1〜Cnに対応するプリセット位置とカメラIPアドレスが含まれる。
音声処理装置50は、ディスプレイ58に表示されているプリセット位置がユーザによって操作部57を介して指定されると(S10)、指定されたプリセット位置の指向方向を表す水平角θ及び垂直角φを読み込む(S11)。音声処理装置50内の指向性形成部53は、読み込んだ水平角θ及び垂直角φで特定されるプリセット位置の指向方向に音声データの指向性を形成し、スピーカ59から音声を出力する(S12)。
また、運用(つまり、実際の監視)時に収音された音声再生中にユーザがディスプレイ58に表示された別の位置を指定すると(S13、YES)、音声処理装置50は、指定された位置のプリセット情報から、水平角と垂直角とを読込み(S11)、指向方向に音声データの指向性を形成し、スピーカ59から音声を出力する(S12)。
一方、新たな指定位置の指定が無ければ(S13、NO)、音声処理装置50は、電源がOFFになるまで再生を続ける(S14)。尚、ユーザの指示で、電源OFFまで指向性形成を続けるのでなく、ユーザの支持で指向性形成を解除して、次の位置指定があるまで全体の音をモニタリングしても良い。
図11は、監視時に表示されるディスプレイ58の画面及びスピーカ59の発音動作を示す図である。運用(監視)時、例えばユーザが操作部57を介して音源マークSD3を選択すると、音声処理装置50は、音源マークSD3の指向方向(θ3,φ3)、つまり雑誌棚(プリセット位置P3)の方向に音声データの指向性を形成して音声を収音し、スピーカ59からこの音声を出力する。この時、プリセット位置P3又はその近傍で、音声処理装置50は、音量が閾値を超えるような異常音(大きな音)を検出すると、音源マークSD3を点滅させてユーザに知らせる。ここでは、点滅させることで音源マークを識別可能に表示したが、色、形状、サイズ等を変えることでもよい。また、音声処理装置50は、プリセット位置の音量の大きさに応じて、音源マーク色を変化させ、又は音源マークのサイズや形状等を変化させたり、カメラ情報の中から該当するカメラ情報だけ文字色または背景色を変化させてもよい。
以上により、第1の実施形態の収音システム5では、カメラ装置C1〜C4が既に設置された店舗10内において、マイクアレイ装置MAを後から取り付ける際、プリセット処理では、カメラ装置C1〜Cnの撮像中心である光軸方向にプリセット位置P1〜Pnに音源を置き、音声を発生させる。マイクアレイ装置MAが音源から出力される音声を収音してその音声データを音声処理装置50に送ると、音源方向検知部52は、ディスプレイ58に指向方向(水平角θ,垂直角φ)を表す音源マークSD〜SD4を表示させ、ユーザにその選択を促すとともにカメラ情報の入力を促す。音声処理装置50は、入力されたカメラ情報と指向方向をマイクアレイ装置MAに送信する。マイクアレイ装置MAは、カメラ情報と指向方向をプリセット情報テーブル90に登録して記憶部24に格納する。運用時、ユーザがディスプレイ58に表示された音声マップ65上の音源マークSD〜SD4のいずれかを選択すると、マイクアレイ装置MAで収音された音声データに対し、指向性形成部53は、その音源マークに対応する指向方向(水平角θ,垂直角φ)に音声データの指向性を形成し、音声処理装置50は、スピーカ59から音声を出力させる。
これにより、収音システム5は、カメラ装置C1〜Cnとマイクアレイ装置MAとの互いの位置関係が不明である場合でも、マイクアレイ装置MAから既定の撮像位置(つまり、プリセット位置P1〜Pn)に向かう指向方向に指向性を形成でき、そこで発音している音源からの音声を明瞭に聞くことができる。従って、収音システム5は、カメラ装置の座標系とマイクアレイ装置の座標系との対応関係を得るためには、取り付け位置や方向等を現場で計測したり、幾何学的な計算を行う必要が無くなり、簡便にカメラ装置とマイクアレイ装置とを対応付けることができる。また、音声処理装置50は、マイクアレイ装置MAだけを用いてプリセット情報を得ることができる。
また、収音システム5は、運用(監視)時には、プリセット情報を基にプリセット位置に対応付けられた指向方向(水平角θ,垂直角φ)に音声データの指向性を形成し、スピーカ59からプリセット位置で収音された音声を出力できる。
また、ディスプレイ58は、マイクアレイ装置MAを中心とし、中心角が水平角かつ半径の長さが垂直角の大きさで表された同心円で描画された音声マップ65を表示し、この音声マップ65上に音源マークSDnを表示するので、ユーザが音源マークSDnで示されたプリセット位置Pnを容易に視認できる。
また、操作部57は、音声マップ65上に表示された音源マークSDの指定を受け付けると、指向性形成部53は、指定された音源マークSDに対応付けられた指向方向に、マイクアレイ装置MAで収音された音声の音声データの指向性を形成するので、ユーザはプリセット位置Pnで発せられた音声を簡単な操作で聴くことができる。
また、ディスプレイ58は、プリセット位置Pで発せられた音声の音量が閾値を超える場合、その音源マークSDを点滅して表示するので、音量が閾値を超えるような大きな音(異常音)が検出されたことをユーザに速やかに知らせることができる。
また、音声データのパケットPKTのヘッダにプリセット情報が記述されるので、音声データのみでプリセット位置の指向方向の情報を得ることができる。また、マイクアレイ装置MAの記憶部24にプリセット情報テーブル90が格納されるので、複数のマイクアレイ装置が設置された場合でも、マイクアレイ装置MAとプリセット情報との対応関係を管理しなくて済む。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、音声処理装置と映像処理装置とは別々に動作としていたが、第2の実施形態では、音声処理装置と映像処理装置とが監視装置として一体化され、ディスプレイの画面にカメラ装置で撮像された映像及び音声マップが同時に表示される場合を示す。
図12は、第2の実施形態における収音システム5Aの構成を示すブロック図である。第2の実施形態の収音システムは第1の実施形態とほぼ同一の構成を有する。前記第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を用いることで、その説明を省略する。
収音システム5Aでは、ネットワーク15に監視装置100が接続される。監視装置100は、音声処理部105、映像処理部107、操作部117、ディスプレイ118及びスピーカ119を有する。
音声処理部105は、第1の実施形態における音声処理装置50内の信号処理部51と同様、音源方向検知部52、指向性形成部53及び入出力制御部54の機能を有する。映像処理部107は、ユーザからの操作指示に従い、固定カメラ装置C1〜Cnによって撮像された映像データをディスプレイ118に表示させる。
操作部117は、例えばディスプレイ118の画面に対応して配置され、ユーザの指又はスタイラスペンによって入力操作が可能なタッチパネル又はタッチパッドを用いて構成される。操作部117は、ユーザの操作に応じて、音声データの音量レベルの強調(増幅)を所望する1つ以上の指定箇所の座標のデータを音声処理部105に出力する。なお、操作部117は、マウス又はキーボード等のポインティングデバイスを用いて構成されても良い。
ディスプレイ118は、カメラ装置C1〜Cnによって撮像され、ネットワーク15を介して転送された、或いはレコーダ装置40に記録された映像データに基づく映像(画像)を表示する。
スピーカ119は、マイクアレイ装置MAによって収音され、ネットワーク15を介して転送された、或いはレコーダ装置40に記録された音声データ、若しくはその音声データを基に音声処理部105によって特定方向への強調処理が行われた音声データを出力する。
上記構成を有する収音システム5Aの動作を示す。図13は、プリセット処理及び監視時における収音手順を示すフローチャートである。図14は、図13に続くプリセット処理及び監視時における収音手順を示すフローチャートである。第1の実施形態と同一のステップ処理について同一のステップ番号を付すことで、その説明を省略する。
ステップS1では、音声処理部105はマイクアレイ装置MAのIPアドレスを設定してマイクアレイ装置MAを通信可能な状態にする。更に、音声処理部105は、プリセットモードに入り、音声マップ65をディスプレイ118に表示させる。映像処理部107は、ネットワーク15に接続された全てのカメラ装置C1〜Cnに対し、ブロードキャストを行ってその応答を受信することで、ネットワーク15に接続されているカメラ装置C1〜Cnを探索して検出する(S1A)。
音声処理部105は、探索の結果得られたカメラ装置の総数nと各IPアドレスを音声処理部105内のメモリ(図示せず)に格納する(S1B)。映像処理部107は、探索されたカメラ装置C1〜Cnで撮像された映像をディスプレイ118の画面に表示する。図15は、プリセット処理時に表示されるディスプレイ118の画面を示す図である。ディスプレイ118の画面の左側には、カメラ装置C1〜Cnでそれぞれ撮像された映像のサムネイルSZ1〜SZ4が選択可能に表示される。特に、サムネイルSZ1〜SZ4を区別する必要が無い場合、単にサムネイルSZと称する。また、サムネイルSZは、カメラ装置C1〜Cnで撮像された映像から、一定時間毎に静止画を取り出すことで表示される。また、音声処理部105は、ディスプレイ118の画面の中央から右側に音声マップ65を表示する。
音声処理部105は、カメラ装置の番号を表す変数iを初期値0に設定する(S1C)。そして、音声処理部105は、変数iを値1増加させる(S1D)。音声処理部105は、操作部117を介してユーザにより選択されたサムネイルSZを受け付ける(S1E)。このサムネイルの選択では、ユーザは、ディスプレイ118の画面に表示されるカーソル123を移動させてサムネイルSZを選択する。図15では、サムネイルSZ3が選択されている。選択されたサムネイルSZ3の枠は赤色等で強調表示される。なお、サムネイルSZの代わりに、前記第1の実施形態と同様、音源マークSDが選択されてもよい。
ユーザは、サムネイルSZに対応するカメラ装置C1〜Cnで撮像された撮像範囲に音源を設置し、所定の音量以上で所定時間発音させる(S2)。なお、音源の位置は、カメラ装置C1〜Cnの光軸上でなくてもよく、撮像範囲内であればよい。また、音源としてユーザが撮像範囲内に立って発声してもよいことは前記第1の実施形態と同様である。
マイクアレイ装置MAが音源から発せられた所定音量以上の音声を収音し、その音声データを音声処理部105に送信すると、音声処理部105は、マイクアレイ装置MAから送信された音声データを受信する(S3)。
音声処理部105は、受信した音声データの音量を基に、マイクアレイ装置MAから音源に向かう指向方向(水平角θ及び垂直角φ)を求め、発音源位置を表す音源マークSDをディスプレイ118に表示された音声マップ65上に表示する(S4)。ディスプレイ118には、新たな発音源位置を表す音源マークSD3が矩形で描画される(図15参照)。なお、「レジR1」、「レジR2」の各音源マークSD1、SD2は、既に確定されているので、丸形で描画される。更に、音声処理部105は、ディスプレイ118の画面の右下隅にカメラ名称(例えば場所名)の入力欄129を表示して入力を促す。
ユーザは、サムネイルSZ又は音源マークSDを選択し、そのカメラ情報をカメラ名称の入力欄129に入力する(S5A)。なお、ユーザがサムネイルSZ又は音源マークSDを選択する代わりに、マイクアレイ装置が収音した音声の音量が閾値以上である時間が所定時間続いた場合に、音声処理装置が自動的にその音声の発生方向を認識してディスプレイに音源マークを表示させ、ユーザにカメラ情報の入力を促すようにしてもよい。
音声処理部105は、音源マークSDの水平角θ及び垂直角φを読み出し(S6)、ステップS5Aで入力されたカメラ情報(カメラ名称とIPアドレス)と、マイクアレイ装置MAの指向方向(水平角θ及び垂直角φ)とをマイクアレイ装置MAに送信する(S7)。マイクアレイ装置MAは、音声処理部105から送信されたプリセット情報をプリセット情報テーブル90に登録して記憶部24に格納する。
音声処理部105は、変数iが探索されたカメラ装置の総数nに達したか否かを判別する(S8A)。変数iがカメラ装置の総数nに達していない場合、音声処理部105はステップS1Dに戻り、同様の処理を繰り返す。一方、変数iがカメラ装置の総数nに達した場合、プリセット処理が完了し、運用(監視)時の処理に移行する。
監視時、音声処理部105は、マイクアレイ装置MAから全てのプリセット位置P1〜Pnを取得し、ディスプレイ118に表示された音声マップ65上に表示する(S9A)。映像処理部107は、カメラ装置C1〜Cnで撮像された映像を読み込み、ディスプレイ118の画面に表示する(S9B)。図16は監視時に表示されるディスプレイ118の画面及びスピーカ119の発音動作を示す図である。ここでは、8台のカメラ装置C1〜C8が設置されている場合を示している。カメラ装置C1〜C8でそれぞれ撮像された画像GZ1〜GZ8は、ディスプレイ118の画面の左側に表示される。ここでは、画像GZ1〜GZ8は、サムネイルでなく、カメラ装置C1〜C8がそれぞれ「レジR1」、「レジR2」、「レジR3」、「入り口」、「雑誌棚T2」、「雑誌棚T1」、「通路」、「通用口」を撮像した画像である。
ディスプレイ118の画面の右側には、音声マップ65及び操作パネル140が表示される。音声マップ65には、音源マークSD1〜SD8が表示される。また、操作パネル140には、画像GZ1〜GZ8の明るさを調節する輝度ボタン141、カメラ装置C1〜C8で撮像される映像のフォーカスを調節するフォーカスボタン142、カメラ装置C1〜C8のいずれかを選択する選択ボタン143、音量を調節する音量ボタン145、及び指向性収音から全体音を収音する状態に切り替えるためのプリセットボタン146が設けられている。
スピーカ119から音声を出力させる場合、音声処理部105は、ユーザによって指定された音源マークSD又は画像GZを受け付ける(S10A)。ユーザは、ディスプレイ118の画面に表示された音声マップ65上の音源マークSDをカーソル123でクリックして選択する、或いはディスプレイ118の画面に表示された画像GZ1〜GZ8をカーソル123でクリックして選択する。ここでは、画像GZ5或いは音源マークSD5が選択されており、画像GZ5の枠が赤色で強調表示され、音源マークSD5が赤色の背景色を有する矩形で囲まれる。スピーカ119は、「雑誌棚T2」を指向方向とする音声データを出力する。
また、運用(つまり、実際の監視)時に収音された音声再生中にユーザがディスプレイ58に表示された別の位置を指定すると(S13、YES)、音声処理装置50は、指定された位置のプリセット情報から、水平角と垂直角とを読込み(S11)、指向方向に音声データの指向性を形成し、スピーカ59から音声を出力する(S12)。
一方、新たな指定位置の指定が無ければ(S13、NO)、音声処理装置50は、電源がOFFになるまで再生を続ける(S14)。尚、ユーザがプリセットボタン146をクリックしてプリセットテーブルの内容を新規追加、変更、削除でき、次の位置指定があるまで全体の音をモニタリングしても良い。
以上により、第2の実施形態の収音システム5Aは、カメラ装置C1〜Cnで撮像された映像を実際に見ながら、プリセット位置に対応する音声の指向方向を登録するプリセット処理を行うことができ、プリセット処理時の作業性が向上する。例えば、音源をプリセット位置に置く場合(発音者がプリセット位置に立つ場合も同様)、カメラ装置で撮像される映像の中心に音源を置けば良いことが簡単に分かる。また、監視時、マイクアレイ装置MAの指向方向を切り替える場合、ユーザは、カメラ装置C1〜Cnで撮像された映像を見て切り替え先を決めることができる。
(第3の実施形態)
第1及び第2の実施形態では、プリセット情報はマイクアレイ装置に格納されたが、第3の実施形態では、複数のマイクアレイ装置が設置され、監視装置がプリセット情報を一元管理する場合を示す。
図17は、第3の実施形態における収音システム5Bの構成を示すブロック図である。第3の実施形態の収音システムは第1の実施形態とほぼ同一の構成を有する。第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を用いることで、その説明を省略する。
ネットワーク15には、複数のマイクアレイ装置MA1〜MAmが接続される。複数のマイクアレイ装置MA〜MAmは、第1、第2の実施形態と異なり、プリセット情報を格納する記憶部を有していない。本実施形態では、2つのマイクアレイ装置MA1、MA2がネットワーク15に接続された場合を示す。なお、3つ以上のマイクアレイ装置が接続されてもよい。
監視装置100Aは、プリセット情報が登録されるプリセット情報テーブル130を格納するテーブルメモリ110を有する。図18は、テーブルメモリ110に格納されたプリセット情報テーブル130の登録内容を示す図である。
プリセット情報テーブル130には、場所、プリセット値、及びカメラIPアドレスが登録されている。また、プリセット値として、マイクアレイ装置の番号(Mic No.)、指向方向、及び指向性制御パラメータが登録される。指向性制御パラメータは、指向性フィルタの係数であり、それぞれの指向方向で学習制御を行うことで決まる。
プリセット情報として、例えば、場所:レジR1、Mic No.:MA1、指向方向:(θ11,φ11)、指向性制御パラメータ(p111,…,p11q)、カメラIPアドレス:「165.254.10.11」が登録されている。また、雑誌棚では、マイクアレイ装置MA1とマイクアレイ装置MA2によって、プリセット情報が重複して登録されている。即ち、プリセット情報として、場所:雑誌棚、Mic No.:MA1、指向方向:(θ13,φ13)、指向性制御パラメータ(p131,…,p13q)、カメラIPアドレス:「165.254.10.13」、及び場所:雑誌棚、Mic No.:MA2、指向方向:(θ23,φ23)、指向性制御パラメータ(p231,…,p23q)、カメラIPアドレス:「165.254.10.13」の両方が登録されている。同じプリセット位置に対し、プリセット情報が重複して登録されている場合、2つのマイクアレイ装置MA1、MA2で収音される音声のうち、音量が大きい方のプリセット情報が優先して用いられ、このプリセット情報に対応するマイクアレイ装置MAで収音された音声がスピーカ119から出力される。
上記構成を有する収音システム5Bの動作を示す。図19は、プリセット処理手順を示すフローチャートである。第1、第2の実施形態と同一のステップ処理については同一ステップ番号を付すことでその説明を省略する。また、2つのマイクアレイ装置MA1、MA2がある場合を示す。
監視装置100A内の音声処理部105は、マイクアレイ装置MA1、MA2のそれぞれに対し、IPアドレスを設定してマイクアレイ装置MA1、MA2を通信可能な状態にする(ステップS1Z)。更に、音声処理部105は、プリセットモードに入り、2つの音声マップ65A、65Bをディスプレイ118に表示させる。映像処理部107は、ネットワーク15に接続された全てのカメラ装置C1〜Cnに対し、ブロードキャストを行ってその応答を受信することで、ネットワーク15に接続されているカメラ装置C1〜Cnを探索する(S1A)。
音声処理部105は、探索の結果得られたカメラ装置の総数nと各IPアドレスを音声処理部105内のメモリ(図示せず)に格納する(S1B)。映像処理部107は、探索されたカメラ装置C1〜Cnで撮像された映像をディスプレイ118の画面に表示する。図20は、プリセット処理時に表示されるディスプレイ118の画面を示す図である。ディスプレイ118の画面の左側には、カメラ装置C1〜Cnでそれぞれ撮像された映像のサムネイルSZ1〜SZ4が選択可能に表示される。特に、サムネイルSZ1〜SZ4を区別する必要が無い場合、単にサムネイルSZと総称する。また、サムネイルSZは、カメラ装置C1〜Cnで撮像された映像から、一定時間毎に静止画を取り出すことで表示される。また、音声処理部105は、ディスプレイ118の画面の中央から右側に2つの音声マップ65A、65Bを表示する。
ステップS2で、ユーザがサムネイルSZに対応するカメラ装置C1〜Cnで撮像された撮像範囲に音源を設置し、所定の音量以上で所定時間発音させると、マイクアレイ装置MA1〜MAmがそれぞれ音源から発せられた所定音量以上の音声を収音し、各音声データを音声処理部105に送信する。音声処理部105は、各々のマイクアレイ装置MA1、MA2から送信された音声データを受信する(S3A)。
音声処理部105は、各々のマイクアレイ装置MA1、MA2から受信した音声データの音量を基に、マイクアレイ装置MA1、MA2から音源に向かう指向方向(水平角θ及び垂直角φ)をそれぞれ求め、発音源位置を表す音源マークSD(SD3A、SD3B)をディスプレイ118に表示された音声マップ65A、65B上に表示する(S4A)。ディスプレイ118には、新たな発音源位置を表す音源マークSD3A、SD3Bが矩形で描画される(図20参照)。なお、「レジR1」、「レジR2」の音源マークSD1、SD2は、既に確定されているので、丸形で描画される。更に、音声処理部105は、ディスプレイ118の画面の右下隅にカメラ名称(例えば場所名)の入力欄129を表示して入力を促す。ここでは、マイクアレイ装置MA2で収音された音声の方が音量が大きいので、この音源マークSD3Bの矩形の大きさが、マイクアレイ装置MA1に対応する音源マークSD3Aと比べて大きい。
音声処理部105は、プリセット処理の対象となる複数のマイクアレイ装置(ここではマイクアレイ装置MA1、MA2)のいずれかを選択する(S4B)。複数のマイクアレイ装置で所定音量以上の音声が収音された場合、マイクアレイ装置MA1、MA2の選択は、次の3通りの方法のいずれかで行われる。第1の方法では、音声処理部105が、マイクアレイ装置MA1、MA2のうち、音量の大きい方のマイクアレイ装置を選択する。第2の方法では、ユーザがマイクアレイ装置MA1、MA2の一方を選択する。第3の方法では、音量を閾値と比較し、閾値以上の音量で収音したマイクアレイ装置を選択する。この場合、マイクアレイ装置が複数選択される場合もある。
ユーザは、選択されたマイクアレイ装置MAに対し、サムネイルSZ又は音源マークSDを選択し、そのカメラ情報をカメラ名称の入力欄129に入力する(S5B)。この後のステップS6〜S8Aの処理は、第2の実施形態と同様である。ステップS8Aで変数iがカメラ装置の総数nに達すると、音声処理部105は本動作を終了する。
図21は、監視時における収音手順を示すフローチャートである。監視装置100A内の映像処理部107は、カメラ装置C1〜Cnのいずれかを選択し、選択されたカメラ装置C1〜Cnで撮像された映像をディスプレイ118に表示させる(S21)。
図22は、監視時に表示される表示されるディスプレイ118の画面及びスピーカ119の発音動作を示す図である。ディスプレイ118の画面の左側には、各種の項目のプルダウンメニュー160が表示される。ここでは、機器ツリーのプルダウンメニューが展開され、カメラ装置C2が選択された状態にある。ディスプレイ118の画面の略中央の上部には、選択されたカメラ装置C2で撮像された映像が表示されるモニタ画面150が配置される。ディスプレイ118の画面の略中央の下部には、操作パネル140Aが配置される。操作パネル140Aには、映像の明るさを調節する輝度ボタン141、カメラ装置C1〜C8で撮像される映像のフォーカスを調節するフォーカスボタン142A、カメラ装置C1〜C8のいずれかを選択する選択ボタン143、ズーミング操作を行うズームボタン147、及び新たにプリセット位置を追加する場合に入力されるプリセット入力欄146Aが設けられている。
音声処理部105は、選択されたカメラ情報に対応するプリセット情報を読み込む(S22)。音声処理部105は、このプリセット情報から得られる指向方向(水平角θ,垂直角φ)に音声データの指向性を形成する(S23)。音声処理部105は、プリセット処理されたマイクアレイ装置MAが複数であるか否かを判別する(S24)。複数のマイクアレイ装置MAがある場合、音声処理部105は、例えばプリセット処理時に決定された音量の一番大きいマイクアレイ装置MAを選択する(S25)。
音声処理部105は、選択されたマイクアレイ装置MAで指向性が形成された音声データをスピーカ119から出力する(S26)。図22では、スピーカ119から「いらっしゃいませ」の音声が出力されている。この後、音声処理部105は、ステップS21に戻り、同様の動作を繰り返す。
以上により、第3の実施形態の収音システム5Bでは、複数のマイクアレイ装置MAが備わるので、店舗内で発音された音声をユーザが聞き取り易い方のマイクアレイ装置を用いて収音できる。また、プリセット位置で複数のマイクアレイ装置が所定音量以上の音声を収音可能である場合、一番大きな音量で収音したマイクアレイ装置に対し、プリセット処理を行うことで、小さな音でも漏らさずに聞き取ることが可能となる。更に、1つのマイクアレイ装置が故障した場合でも、他のマイクアレイ装置を使って、同じプリセット位置における音声を聞くことができる。
また、監視装置100Aがプリセット情報を一元管理しているので、各マイクアレイ装置はプリセット情報を格納する記憶部を有しなくてよく、構成を単純化できる。また、音声処理部105が各マイクアレイ装置MAにプリセット情報を送信しなくて済み、処理の負荷を軽減できるとともに、ネットワークのトラフィックの軽減に繋がる。
(変形例1)
図23は、第3の実施形態の変形例1における監視時に表示されるディスプレイ118Aの画面を示す図である。ディスプレイ118Aの画面の下部を除く部分には、9分割されたモニタ画面が配置される。モニタ画面には、カメラ装置C1〜C9で撮像された画像GZ1A〜GZ8A,GZ9がやや大きめに表示される。また、画面の下部左側には、プルダウンメニュー160Aが配置される。また、画面の下部右側には、操作パネル140Bが配置される。操作パネル140Bは、プリセットボタン146の代わりにプリセット入力欄146Aが配置される他、第2の実施形態と同様である。変形例1では、音声マップは表示されない。
変形例1の監視装置では、ユーザがディスプレイ118Aの画面に表示された複数の映像の中から聞きたい場所を選択すると、スピーカ119は、撮影された場所の音声を出力する。また、音声処理部105が大きな音が発生した音声データを受信すると、映像処理部107は、大きな音が発生した場所の映像の枠の色を変えることで、ユーザにその発生場所を知らせる。なお、音声の切り替えは、手動又は自動で行われる。
(変形例2)
第3の実施形態の変形例2では、複数のマイクアレイ装置MA1〜MAnが記憶部を有し、監視装置が複数のマイクアレイ装置MA1〜MAnからそれぞれ受信したプリセット情報を統合し、1つのプリセット情報テーブルを作成する。監視装置は、作成したプリセット情報テーブルをテーブルメモリに格納する。また、テーブルメモリにプリセット情報テーブルとして格納された、統合したプリセット情報は各々のマイクアレイ装置MA1〜MAnに送信される。
これにより、新たなマイクアレイ装置が接続された場合でも、監視装置は新たにプリセット処理を行う必要がなく、マイクアレイ装置からプリセット情報を取得して統合するだけで、新たなプリセット情報が登録されたプリセット情報テーブルを得ることができる。また、別の監視装置が追加された場合でも、マイクアレイ装置から別の監視装置にプリセット情報を送信し、別の監視装置が複数のマイクアレイ装置から送信されたプリセット情報を統合することで、プリセット情報テーブルを得ることができる。このように、複数のマイクアレイ装置と複数の監視装置とを組み合わせた収音システムの構築を簡単に行うことができる。
(変形例3)
第3の実施形態の変形例3では、複数のカメラ装置C1〜Cnのうち、1台のカメラ装置は、監視装置から遠隔操作可能なパンチルト機能、ズームイン機能及びズームアウト機能(以下、PTZ機能という)を有するPTZカメラである。PTZカメラは、予め特定した場所をプリセット値とし、そのパン・チルト角及びズーム値をメモリに格納しておく。
PTZカメラに複数のプリセット位置が設定されている場合、複数のカメラ装置C1〜CnのうちPTZカメラ以外に固定カメラが含まれていれば、マイクのプリセットを行なう回数は、カメラ総数nではなく、固定カメラの台数とPTZカメラのプリセット数との和を考慮したプリセット数Nとなる。
図24は、第3の実施形態の変形例3におけるプリセット情報テーブル130Aの登録内容を示すテーブルである。プリセット情報テーブル130Aには、場所、マイクプリセット値、カメラIPアドレス及びカメラプリセット値が登録される。場所、マイクプリセット値及びカメラIPアドレスの登録については、図18に示すプリセット情報テーブル130と同様である。新たなカメラプリセット値については、固定カメラの場合、撮像位置が変わらないので、カメラプリセット値は「Null」である。一方、PTZカメラの場合、PTZカメラから見た撮像位置(言い換えると、マイクアレイ装置からの指向方向)は雑誌棚T2と通路U1とで変わるので、カメラプリセット値は「PT1」、「PT2」である。
雑誌棚T2、通路U1のようなPTZカメラが撮像する対象エリア(場所)が選択された場合、監視装置は、マイクアレイ装置の指向方向の音声データを読み出すと同時に、PTZカメラにカメラプリセット値を送信する。PTZカメラは、プリセット値に対応する撮像方向の映像を撮像する。PTZカメラを用いることで、監視対象となる撮像エリアを容易に変えることができる。なお、変形例3では、固定カメラの代わりとして、PTZカメラを用いたが、全方位カメラが用いられてもよい。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、カメラとマイクアレイとの互いの位置関係が不明である場合でも、既定の撮像位置に指向性を適正に形成し、既定の撮像位置における音声を明瞭に出力する、収音システム及び収音設定方法として有用である。
5、5A、5B 収音システム
10 店舗
15 ネットワーク
24 記憶部
25 符号化部
26送信部
40 レコーダ装置
50 音声処理装置
51 信号処理部
52 音源方向検知部
53 指向性形成部
54 入出力制御部
55 メモリ
56 通信部
57、117 操作部
58、118 ディスプレイ
59、119 スピーカ
65、65A、65B 音声マップ
65h、65i、65j 同心円
65m 線分
67 カメラ情報
70 映像処理装置
71 カメラモニタ
81 発声者
87、123 カーソル
88 入力欄
90、130、130A プリセット情報テーブル
100 監視装置
105 音声処理部
107 映像処理部
110 テーブルメモリ
129 入力欄
140、140A、140B 操作パネル
141 輝度ボタン
142、142A フォーカスボタン
143 選択ボタン
145 音量ボタン
146 プリセットボタン
146A プリセット入力欄
147 ズームボタン
150 モニタ画面
160、160A プルダウンメニュー
A1〜An A/D変換器
C1〜Cn カメラ装置
CR1〜CRn 撮像範囲
FLR 床面
GZ1〜GZn、GZ1A〜GZnA 画像
M1〜Mn マイクロホン
MA、MA1〜MAn マイクアレイ装置
O 中心点
P1〜Pn プリセット位置
PA1〜PAn 増幅器(アンプ)
PKT パケット
RF 天井
SD、SD1〜SDn、SD3A、SD3B 音源マーク
SZ1〜SZ4 サムネイル

Claims (10)

  1. 複数の収音素子を有し、前記収音素子により音声を収音する収音部と、
    既定位置を撮像する少なくとも1つの撮像部と、
    収音された音声の音声データを基に、前記収音部からの音源方向を検出する音源検出部と、
    前記既定位置における所定の音声出力に応じて、検出された前記収音部からの音源方向を表示する表示部と、
    表示された前記収音部からの音源方向の指定に応じて、前記既定位置を撮像する前記撮像部に関する情報の入力を受け付ける操作部と、
    入力された前記撮像部に関する情報と前記収音部からの音源方向とを対応付けた対応情報を記憶する記憶部と、を備える、
    収音システム。
  2. 請求項1に記載の収音システムであって、
    前記対応情報を基に、前記既定位置に対応付けられた音源方向に、前記収音部により収音された音声の音声データの指向性を形成する指向性形成部と、
    前記指向性形成部により指向性が形成された音声データを出力する出力部と、を備える、
    収音システム。
  3. 請求項2に記載の収音システムであって、
    前記表示部は、前記収音部の位置を中心とし、中心角が水平角かつ半径の長さが垂直角を示す同心円状の音声マップに、前記収音部からの音源方向を表すマーカを表示する、
    収音システム。
  4. 請求項3に記載の収音システムであって、
    前記操作部は、前記音声マップ上に表示された前記マーカの指定を受け付け、
    前記指向性形成部は、指定された前記マーカに対応する音源方向に、前記収音部により収音された音声の音声データの指向性を形成する、
    収音システム。
  5. 請求項4に記載の収音システムであって、
    前記表示部は、前記指向性形成部により指向性が形成された音声データの音量が閾値を超える場合に、前記指向性が形成された音源方向に対応する前記マーカを、前記音声マップ上において識別可能に表示する、
    収音システム。
  6. 請求項2に記載の収音システムであって、
    前記収音部は、前記対応情報を記憶する前記記憶部を有し、収音された音声の音声データに、前記対応情報を付加したデータを前記指向性形成部に送信する、
    収音システム。
  7. 請求項1に記載の収音システムであって、
    前記撮像部が複数設けられ、
    前記表示部は、各々の前記撮像部により撮像された各々の既定位置の画像を表示し、
    前記操作部は、前記表示部に表示された前記既定位置の画像の選択操作により、前記音源方向を指定する、
    収音システム。
  8. 請求項1に記載の収音システムであって、
    前記収音部及び前記撮像部が複数設けられ、
    前記記憶部は、複数の前記収音部毎に、いずれかの前記撮像部に関する情報と前記収音部からの音源方向とを対応付けた前記対応情報を記憶する、
    収音システム。
  9. 請求項8に記載の収音システムであって、
    前記対応情報には、重複した前記既定位置における、複数の前記収音部による前記音源方向が含まれる、
    収音システム。
  10. 既定位置を撮像する少なくとも1つの撮像部と収音部とを含む収音システムにおける収音設定方法であって、
    前記既定位置に置かれた音源の所定出力音声を、複数の収音素子を有する前記収音部により収音するステップと、
    前記収音部により収音された音声の音声データを基に、前記収音部からの音源方向を検出するステップと、
    検出された前記収音部からの音源方向を表示部に表示するステップと、
    前記表示部に表示された前記収音部からの音源方向が指定されるステップと、
    前記音源方向の指定に応じて、前記既定位置を撮像する前記撮像部に関する情報が入力されるステップと、
    入力された前記撮像部に関する情報と前記収音部からの音源方向とを対応付けた対応情報を記憶部に記憶するステップと、を有する、
    収音設定方法。
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