JP6504238B2 - 表示制御装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、表示制御装置及びプログラムに関する。
特許文献1には、機器情報を表示する表示画面と、機器の動作制御を行う操作スイッチを備えた入力手段と、この入力手段からのスイッチ信号に応じて、機器の操作項目群を示す階層化されたメニューを表示画面に表示させるメニュー表示制御手段と、を備えた情報表示装置において、操作者の手が入力手段に近接したことを検出する近接検出手段を設け、メニュー表示制御手段は、操作者の手が入力手段に近接したとき、表示画面にメニューを表示させ、操作者の手が入力手段から離れたとき、メニューの表示を停止することを特徴とする情報表示装置が開示されている。
特許文献2には、操作体の表示画面への近接を検出する検出部と、検出部により検出された操作体が表示画面に含まれる選択項目に近接したか否かを判断する判断部と、操作体が選択項目に近接したと前記判断部により判断された場合に、選択項目の選択項目内容を含む領域を、表示されていた表示領域に一時的に重ねて表示させ、検出部により操作体の表示画面への近接が検出されなくなった場合に、選択項目の選択項目内容を含む領域の表示を終了させる表示制御部と、を備える情報処理装置が開示されている。
特開2004-127097号公報 特開2011-134272号公報
本発明の目的は、静電容量の変化によりボタンに対応する次の画面を仮表示又は確定表示する表示制御装置及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、コンピュータを、複数のボタンを複数の画面に分けて階層的に表示させる手段、前記ボタンへの選択と、静電容量の変化を検知させる手段、前記検知させる手段が、前記ボタンへの選択を検知し、かつ、静電容量の変化が、下限値以上で且つ上限値以下であることを検知した場合、前記ボタンに対応する次の画面を仮表示させる手段、前記検知させる手段が、操作体の前記仮表示された次の画面への選択を検知し、かつ静電容量の変化が、上限値よりも大きいことを検知した場合、元の画面から、仮表示された次の画面へ遷移させる手段、として機能させるプログラムである。
請求項2に記載の発明は、複数のボタンを複数の画面に分けて階層的に表示する表示手段と、前記ボタンへの選択と、静電容量の変化を検知する検知手段と、前記検知手段が、前記ボタンへの選択を検知し、かつ、静電容量の変化が、下限値以上で且つ上限値以下であることを検知した場合、前記ボタンに対応する次の画面を仮表示させ、前記検知手段が、操作体の前記仮表示された次の画面への選択を検知し、かつ静電容量の変化が、上限値よりも大きいことを検知した場合、元の画面から、仮表示された次の画面へ遷移させる、表示制御手段と、を備えた表示制御装置である。
本発明によれば、静電容量の変化によりボタンに対応する次の画面を仮表示又は確定表示することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る操作表示部の構成の一例を示すブロック図である。 操作パネルの構成の一例を具体的に説明する平面図である。 (A)〜(D)はタッチパネルの検知機能を説明する模式図である。 「表示制御処理」の手順を示すフローチャートである。 「関係対応仮表示処理」の手順を示すフローチャートである。 (A)〜(D)は次の画面が下位階層画面である場合の画面遷移図である。 (A)〜(D)は次の画面が並列階層画面である場合の画面遷移図である。 (A)〜(D)は次の画面が選択肢表示画面である場合の画面遷移図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
<画像形成装置>
まず、本発明の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。本実施の形態に係る画像形成装置は、複数のサービス処理を提供する複合機である。本実施の形態では、少なくとも複写処理、印刷処理、画像読取処理、及びファクシミリ処理を含む複数のサービス処理を提供する。なお、以下では、複写を「コピー」、印刷を「プリント」、画像読取を「スキャナー」、ファクシミリを「ファクス」と言い換える場合がある。コピー処理を「コピー」と略称する等、サービス処理を「サービス」と略称する場合がある。
(画像形成装置の全体構成)
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、画像形成装置10は、制御部12、操作表示部14、画像読取部16、画像形成部18、用紙搬送部20、通信部22、及び記憶部24を備えている。なお、画像形成装置10の構成は一例であり、不要な機能部を削除したり、新たな機能部を追加したり、各部の構成、配置を変更してもよい。
制御部12は、装置全体の制御及び各種演算を行うコンピュータとして構成されている。即ち、制御部12は、CPU(中央処理装置; Central Processing Unit)12A、各種プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)12B、プログラムの実行時にワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)12C、各種情報を記憶する不揮発性メモリ12D、及び入出力インターフェース(I/O)12Eを備えている。CPU12A、ROM12B、RAM12C、不揮発性メモリ12D、及びI/O12Eの各々は、バス12Fを介して接続されている。
操作表示部14、画像読取部16、画像形成部18、用紙搬送部20、通信部22、及び記憶部24の各部は、制御部12のI/O12Eに接続されている。制御部12は、操作表示部14、画像読取部16、画像形成部18、用紙搬送部20、通信部22、及び記憶部24の各部との間で情報の授受を行い、各部を制御する。
操作表示部14は、各種ボタン、各種画面を表示する操作パネル等を含んで構成されている。操作表示部14は、上記構成により、利用者からの操作を受け付けると共に、利用者に各種情報を表示する。なお、操作表示部14の詳細な構成については後述する。
画像読取部16は、イメージセンサ等、用紙上に形成された画像を光学的に読み取る画像読み取り装置、用紙を走査するための走査機構等を含んで構成されている。画像読取部16は、上記構成により、画像読取部16に置かれた原稿用紙の画像を読み取り、画像情報を生成する。
画像形成部18は、用紙上に画像を形成する装置である。例えば、電子写真方式により画像を形成する場合は、画像形成部18は、画像形成ユニット、定着装置等を含んで構成されている。画像形成ユニットは、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置等を含んで構成されている。
ここで、電子写真方式による画像形成動作について簡単に説明する。感光体ドラムが、帯電装置により帯電される。露光装置は、帯電された感光体ドラム上を画像に応じた光で露光する。これにより、感光体ドラム上に画像に応じた静電潜像が形成される。現像装置は、感光体ドラム上に形成された静電潜像をトナーにより現像する。転写装置は、感光体ドラム上に形成されたトナー像を用紙に転写する。定着装置は、用紙上に転写されたトナー像を定着させる。
用紙搬送部20は、用紙が収容される用紙収容部、用紙収容部から用紙を取り出す取出ローラ、取り出された用紙を搬送する搬送ローラ等を含んで構成されている。用紙搬送部20は、上記構成により、用紙収容部から取り出した用紙を搬送し、画像形成部18に供給する。また、画像形成部18で画像が形成された用紙を、用紙排出部へと搬送する。
通信部22は、有線又は無線の通信回線を介して外部装置と通信を行うためのインターフェースである。例えば、LAN(Local Area Network)、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ等の外部装置と通信を行うためのインターフェースとして機能する。例えば、通信部22は、コンピュータ等の外部装置から、画像情報、画像形成に要する画像形成情報等を通信により取得する。また、通信部22は、外部装置から、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを取得してもよい。
記憶部24は、ハードディスク等の記憶装置を備えている。記憶部24には、ログデータ等の各種データ、各種プログラム等が記憶される。
なお、制御部12には、各種ドライブが接続されていてもよい。各種ドライブは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリなどのコンピュータ読み取り可能な可搬性の記録媒体からデータを読み込んだり、記録媒体に対してデータを書き込んだりする装置である。各種ドライブを備える場合には、可搬性の記録媒体にプログラムを記録しておいて、これを対応するドライブで読み込んで実行してもよい。
(操作表示部の構成)
次に、操作表示部14の構成について説明する。
図2は本発明の実施の形態に係る操作表示部の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、操作表示部14は、表示制御部30、操作パネル40、表示生成部42、入力受付部44、及び記憶部46を備えている。また、操作表示部14は、図1を参照して説明した通り、I/O12Eを介して画像形成装置10の制御部12に接続されている。なお、操作表示部14の構成は一例であり、不要な機能部を削除したり、新たな機能部を追加したり、各部の構成、配置を変更してもよい。
表示制御部30は、操作表示部14全体の制御及び各種演算を行うコンピュータとして構成されている。即ち、表示制御部30は、CPU32、ROM34、及びRAM36を備えている。本実施の形態では、後述する「表示制御処理」等を実行するための制御プログラムは、ROM34に記憶されている。CPU32は、記憶されたプログラムをROM34から読み出し、RAM36をワークエリアとして使用して、プログラムを実行する。なお、表示制御部30は、制御部12と同様に、通信部22や各種ドライブを介してプログラムを取得してもよい。
表示制御部30のCPU32、ROM34及びRAM36の各々、表示生成部42、入力受付部44、及び記憶部46の各部は、バス48を介して互いに接続されている。表示制御部30は、表示生成部42、入力受付部44、及び記憶部46の各部との間で情報の授受を行い、これら各部を制御する。
操作パネル40は、各種画面を表示するための液晶ディスプレイを含むタッチパネル60、スタートボタンやテンキー等の各種ボタン70等を含んで構成されている。本実施の形態では、タッチパネル60は、操作体が近接しているか否か、操作体が接触しているか否かを検知する。ここで「操作体」とは、操作パネル40の操作に用いられる利用者の指、操作用の筆記具等である。なお、操作パネル40の各部の配置、タッチパネル60の詳細については後述する。操作パネル40は、表示生成部42及び入力受付部44の各々に接続されている。
表示生成部42は、表示制御部30からの指示に基づいて画面データを取得し、取得された画面データに応じた画面を操作パネル40に表示する。なお、画面データは、記憶部46に格納されている。入力受付部44は、操作パネル40上で利用者の操作を受け付けて、設定機能、設定値、押下されたボタン等を特定し、表示制御部30に通知する。
ここで、表示制御部30は、サービス処理の開始指示を受け付けた場合には、画像形成装置10の制御部12にサービス処理の実行を指示する。制御部12は、サービス処理の内容に応じて、画像読取部16、画像形成部18、用紙搬送部20、通信部22、及び記憶部24の各部を制御して、サービス処理を実行させる。
記憶部46には、各種データ等が記憶される。本実施の形態では、記憶部46には、画面データ50、関係判定テーブル52、及び制御用データ54が格納されている。画面データ50は、操作パネル40に表示される各種画面に応じたデータである。操作パネル40には、提供されるサービス一覧を表示する「サービス選択画面」、設定可能な機能を複数の画面に分けて階層的に表示する「設定画面」等が表示される。本実施の形態では、サービス選択画面は、設定画面に含まれる。
関係判定テーブル52は、複数の機能を表示する「元の画面」と選択された機能に係る「次の画面」との関係を判定するためのテーブルである。関係判定テーブル52は、元の画面、次の画面及び判定結果との関係を表すテーブルである。関係判定テーブル52に基づいて、元の画面と次の画面との関係が、次の画面が元の画面の「下位階層」、次の画面が元の画面の「並列階層」、及び次の画面が元の画面の「選択肢表示」の何れであるかが判定される。例えば、「元の画面」が設定画面の基本画面であり、「次の画面」が設定画面の画質調整画面である場合には、両者の関係は「並列階層」である(図8参照)。
制御用データ54は、表示制御部30が表示制御処理を実行する際に使用する各種データである。各種データは、設定値、テーブル、グラフ等で表されていてもよい。制御用データ54としては、設定値を初期化する際に使用される「各機能の初期値」等が挙げられる。
(操作パネル)
ここで、図3を参照して操作パネル40の構成の一例を具体的に説明する。なお、操作パネル40は、画像形成装置10本体の上面等、利用者が操作し易い位置に配置されている。図3に示すように、操作パネル40は、タッチパネル60及びボタン群70を有している。ボタン群70の各ボタンは、タッチパネル60の周囲に配置されている。
タッチパネル60は、液晶ディスプレイとしての機能も有している。液晶ディスプレイの機能により、タッチパネル60上に設定画面等の画面が表示される。操作体がタッチパネル60に表示された画像(ボタン)に近接又は接触すると、近接又は接触が検知された領域の位置情報等から画像に対応する機能等が特定される。即ち、画面に表示された機能に操作体が近接又は接触する。なお、以下では、操作体が機能を表すボタンに近接することを「ボタンを仮押しする」と言い、操作体が機能を表すボタンに接触することを「ボタンを押下する」と言う。
タッチパネル60が操作体の近接又は接触を検知する方法としては、透明電極を構成する金属薄膜を利用した抵抗膜方式、指先と導電膜との間での静電容量の変化を捉えて位置を検出する静電容量方式、赤外線遮光方式、電磁誘導方式などが挙げられる。検知方法は、液晶ディスプレイにおける操作体の位置情報を特定できる方法であればよく、例示したものには限定されない。
本実施の形態では、静電容量方式のタッチパネル60を用いる場合について説明する。静電容量方式のタッチパネル60は、格子状に配置された複数の静電センサを備えており、静電容量の変化によって検出値が変化する。静電センサに操作体である指が近接又は接触した場合に、検出される静電容量が増加する。複数の静電センサは、各々独立に静電容量を検出する。タッチパネル60は、検出された静電容量の値を入力受付部44に出力する。
ボタン群70は、テンキー72、スタートボタン74、リセットボタン76、クリアボタン78等を有している。テンキー72は、コピー等の部数の設定等、利用者が数字を設定するために用いられる。スタートボタン74は、各サービスの実行を開始させるために用いられる。リセットボタン76は、サービスの選択、各機能の設定値をリセットするために用いられる。クリアボタン78は、各機能の設定値をクリアするために用いられる。なお、操作パネル40の構成は一例であり、不要なボタンを削除したり、新たなボタンを追加したり、各部の構成、配置を変更してもよい。
(検知機能)
次に、図4(A)〜(D)を参照してタッチパネル60の検知機能について説明する。タッチパネル60に操作体90が近付くと、検出される静電容量が増加する。入力受付部44は、検出された静電容量の値に基づいて操作体の近接又は接触を検知して、検知信号を表示制御部30に出力する。静電容量の変化が予め定めた下限値より小さい場合には、操作体の近接及び接触は検知されず、検知信号は出力されない。また、静電容量の変化が予め定めた上限値よりも大きい場合には、操作体の接触が検知され、接触検知を表す検知信号が出力される。そして、静電容量の変化が下限値以上で且つ上限値以下の場合には、操作体の近接が検知され、近接検知を表す検知信号が出力される。
図4(A)に示すように、タッチパネル60に表示されたボタン62に操作体90が近接すると、ボタン62が仮押しされて、ボタン62に対応する画面(以下、「次の画面」という。)がタッチパネル60に仮表示される。また、次の画面に表示されたボタン64に操作体90が近接すると、ボタン64が仮押しされて、ボタン64に対応する画面(以下、「更に次の画面」という。)がタッチパネル60に仮表示される。ここで、ボタン62、ボタン64は機能を表すボタンである。次の画面を開いたり閉じたりせずに、階層的に表示された複数の機能を縦覧することができる。
図4(B)に示すように、タッチパネル60に表示されたボタン62から操作体90が遠ざかると、ボタン62の仮押しが取り消されて、次の画面は消え、元の画面がタッチパネル60に表示される。一方、図4(C)に示すように、次の画面上又は元の画面上で、ボタン62に操作体90が接触すると、ボタン62が押下されて、次の画面がタッチパネル60に確定表示される。また、選択肢を表示する画面において、選択肢を表すボタン62が押下されると、選択肢の設定が確定される。
なお、図4(D)に示すように、次の画面がタッチパネル60に仮表示されている場合には、他のボタン64に操作体90が接触し、他のボタン64が押下されたときに、次の画面がタッチパネル60に確定表示されるようにしてもよい。なお、確定表示を行うために押下されるボタン64は、機能を表すボタンである必要はない。
本実施の形態では、次の画面の仮表示の方法を、元の画面と次の画面との関係(下位階層、並列階層、選択肢表示のいずれであるか)に応じて変更する。仮表示の方法としては、全面表示、重畳表示、分割表示等がある。タッチパネル60に表示される設定画面には、メッセージを表示するメッセージ表示領域と、設定可能な機能を表示する画面表示領域とがある。
「全面表示」では、次の画面が画面表示領域の全面に表示される。次の画面を全面表示すると共に、選択された機能をメッセージ表示領域に表示してもよい。「重畳表示」では、次の画面が元の画面に重ねられて画面表示領域の全面に表示される。次の画面を重畳表示すると共に、選択された機能を元の画面で強調表示してもよい。「分割表示」では、画面表示領域が分割されて、次の画面と元の画面とが並べて表示される。次の画面を分割表示すると共に、選択された機能を元の画面で強調表示してもよい。
<表示制御部の動作>
次に、表示制御部30の動作について説明する。
表示制御部30のCPU32は、「表示制御処理」等を実行するための制御プログラムをROM34から読み出し、RAM36をワークエリアとして使用して、プログラムを実行する。ここでは、上記のコピー処理の設定画面を例示して説明するが、サービス処理はコピー処理に限定されるものではない。例えば、ファクス処理であってもよい。
(表示制御処理の概略)
図5は本発明の実施の形態に係る「表示制御処理」の手順を示すフローチャートである。表示制御処理は、操作体の近接又は接触を表す「検知信号」が取得されると開始される。図5に示すように、まず、ステップ100で、検知信号に基づいて操作体の近接が検知されたか否かを判断する。操作体の近接が検知された場合は、ステップ102に進む。操作体の近接により選択された機能が特定される。
ステップ102では、選択された機能に係る画面(次の画面)の画面データを取得して、タッチパネルに次の画面を仮表示する「関係対応仮表示処理」を実行する。関係対応仮表示処理では、元の画面と次の画面との関係に応じた表示方法で次の画面が仮表示される。一方、操作体の近接が検知されない場合は、操作体の接触が検知されているため、ステップ108に進む。操作体の接触により選択された機能が特定される。
関係対応仮表示処理が終了すると、ステップ104に進み、検知信号を継続して検知しているか否かを判断する。検知信号が継続して検知されている場合には、ステップ100に戻り、再度、操作体の近接が検知されたか否かを判断する。検知信号が継続して検知されていない場合には、ステップ106に進み、タッチパネルに元の画面を表示して、ルーチンを終了する。
操作体の接触が検知されてステップ108に進むと、ステップ108で、選択された機能に係る画面(次の画面)の画面データを取得する。次に、ステップ110で、タッチパネルに次の画面を確定表示して、ルーチンを終了する。
(関係対応表示処理)
図6は本発明の実施の形態に係る「関係対応仮表示処理」の手順を示すフローチャートである。ここでは、操作体の近接により選択された機能が特定されている。まず、ステップ200で、選択された機能に係る画面(次の画面)の画面データを取得する。次に、ステップ202で、元の画面と次の画面との関係を判定する。
次に、ステップ204で、判定結果に基づいて次の画面が下位階層画面か否かを判断する。次の画面が元の画面の下位階層画面である場合には、ステップ206に進み、次の画面を画面表示領域の全面に表示(全面表示)すると共に、選択された機能をメッセージ表示領域に表示して、ルーチンを終了する。次の画面が下位階層画面でない場合には、ステップ208に進む。
ステップ208では、判定結果に基づいて次の画面が並列階層画面か否かを判断する。次の画面が元の画面の並列階層画面である場合には、ステップ210に進み、次の画面を元の画面に重ねて画面表示領域の全面に表示(重畳表示)すると共に、選択された機能を元の画面で強調表示して、ルーチンを終了する。
次の画面が並列階層画面でない場合には、選択肢表示画面であるため、ステップ212に進む。ステップ212では、画面表示領域を分割して次の画面と元の画面とを並べて表示(分割表示)すると共に、選択された機能を元の画面で強調表示して、ルーチンを終了する。
(下位階層画面への遷移)
次に、上記の「関係対応仮表示処理」における画面遷移について説明する。
図7(A)〜(D)は次の画面が下位階層画面である場合の画面遷移図である。図7(A)はサービス選択画面の一例を示す模式図である。図7(A)に示すように、サービス選択画面100は、選択対象となるサービス処理の一覧を表示する画面である。メニュー画面とも称される。サービス選択画面100は、メッセージ表示領域102と画面表示領域104とを有している。画面表示領域104には、コピー選択ボタン106、ファクス選択ボタン108、スキャナー選択ボタン110、簡易コピー選択ボタン112、及び簡易ファクス選択ボタン114を含む複数のボタンが表示されている。
図7(B)はコピーに使用される設定画面の一例を示す模式図である。図7(B)に示すように、設定画面200は、メッセージ表示領域202と画面表示領域204とを有している。画面表示領域204には、基本画面206、画質調整画面208、読取方法画面210、出力形式画面212、及び編集画面214が表示されている。基本画面206、画質調整画面208、読取方法画面210、出力形式画面212、及び編集画面214の各々は、各画面を表示するためのタブボタン、種々の機能を設定するボタン、設定値を受け付ける設定値受付部等を有している。
図7(B)に示す基本画面206、画質調整画面208、読取方法画面210、出力形式画面212、及び編集画面214の各々は、図7(A)に示すサービス選択画面100の画面表示領域104に表示された画面の下位階層画面である。サービス選択画面100において、操作体90がコピー選択ボタン106に近付くと、コピー選択ボタン106が仮押しされる。
コピー選択ボタン106の仮押しにより、設定画面200の画面表示領域204の全体に、下位階層画面である基本画面206が仮表示される。また、設定画面200のメッセージ表示領域202に、コピーが選択された旨が表示される。ここで、操作体90がコピー選択ボタン106から遠ざかると、コピー選択ボタン106の仮押しが取り消されて、サービス選択画面100に戻る。
一方、図7(C)に示すように、画面表示領域204に基本画面206が仮表示された状態で、操作体90が設定画面200に接触すると、コピー選択ボタン106が押下される。ここでは、操作体90がメッセージ表示領域202に接触する場合を例示する。コピー選択ボタン106の押下により、図7(D)に示すように、設定画面200の画面表示領域204の全体に、下位階層画面である基本画面206が確定表示される。
確定表示後は、操作体90が設定画面200から遠ざかっても、サービス選択画面100に戻ることはない。即ち、「元の画面」であるサービス選択画面100から、「次の画面」である設定画面200への遷移が完了する。なお、確定表示は、仮表示よりも濃く表示されるようにしてもよい。
(並列階層画面への遷移)
図8(A)〜(D)は次の画面が並列階層画面である場合の画面遷移図である。図8(A)はコピーに使用される設定画面の一例を示す模式図である。図8(A)に示すように、設定画面200の画面表示領域204には、基本画面206が表示されている。
画質調整画面208、読取方法画面210、出力形式画面212、及び編集画面214の各々は、基本画面206の並列階層画面である。図8(B)に示すように、設定画面200において、操作体90が画質調整画面208を表示するためのタブボタンに近付くと、タブボタンが仮押しされる。
タブボタンの仮押しにより、画面表示領域204に表示された基本画面206に重ねて、並列階層画面である画質調整画面208が仮表示される。画質調整画面208は、下層の基本画面206が見えるように、基本画面206に重ねて仮表示される。また、画質調整画面208を表示するためのタブボタンは、色を変える、線を太くする等して強調表示されている。なお、仮表示される画質調整画面208は、基本画面206よりも薄く表示されるようにしてもよい。ここで、操作体90がタブボタンから遠ざかると、タブボタンの仮押しが取り消されて、基本画面206に戻る。
一方、図8(C)に示すように、画面表示領域204に画質調整画面208が仮表示された状態で、操作体90が設定画面200に接触すると、画質調整画面208を表示するためのタブボタンが押下される。ここでは、操作体90がメッセージ表示領域202に接触する場合を例示する。タブボタンの押下により、図8(D)に示すように、設定画面200の画面表示領域204の全体に、並列階層画面である画質調整画面208が確定表示される。
確定表示後は、操作体90が設定画面200から遠ざかっても、基本画面206に戻ることはない。即ち、「元の画面」である基本画面206から、「次の画面」である画質調整画面208への遷移が完了する。なお、確定表示は、仮表示よりも濃く表示されるようにしてもよい。
(選択肢表示画面への遷移)
図9(A)〜(D)は次の画面が選択肢表示画面である場合の画面遷移図である。図9(A)はコピーに使用される設定画面の一例を示す模式図である。図9(A)に示すように、設定画面200の画面表示領域204には、画質調整画面208が表示されている。画質調整画面208には、「原稿の画質」選択ボタン、「コピー濃度等」選択ボタン、「地色除去等」選択ボタン、「画質調整」選択ボタン、「カラーバランス」選択ボタン、及び「色合い」選択ボタンを含む複数のボタンが表示されている。
図9(B)の右側に示す画面は、図9(A)に示す画質調整画面208の「原稿の画質」に対応付けられた選択肢を表示する選択肢表示画面である。図9(B)に示すように、設定画面200において、操作体90が「原稿の画質」選択ボタンに近付くと、「原稿の画質」選択ボタンが仮押しされる。
「原稿の画質」選択ボタンの仮押しにより、画面表示領域204が二分割されて、画面表示領域204には画質調整画面208と選択肢表示画面とが並べて仮表示される。また、選択肢表示画面を表示するための「原稿の画質」選択ボタンは、色を変える、線を太くする等して強調表示されている。更に、メッセージ表示領域202には、同時に設定できない機能である旨のコンフリクト情報が表示される。なお、仮表示される選択肢表示画面は、画質調整画面208よりも薄く表示されるようにしてもよい。ここで、操作体90が「原稿の画質」選択ボタンから遠ざかると、「原稿の画質」選択ボタンの仮押しが取り消されて、画質調整画面208に戻る。
一方、図9(C)に示すように、画面表示領域204に選択肢表示画面が仮表示された状態で、操作体90が選択肢表示画面に表示された選択肢に接触すると、「選択肢」選択ボタンが押下される。ここでは、操作体90が「地図」を選択する選択ボタンに接触する場合を例示する。「選択肢」選択ボタンの押下により、図9(D)に示すように、設定画面200の画面表示領域204の全体に、選択肢表示画面が確定表示される。同時に、選択された設定が確定する。この例では、「原稿の画質」という設定機能について「地図」という設定値が設定される。
確定表示後は、操作体90が設定画面200から遠ざかっても、画質調整画面208に戻ることはない。即ち、「元の画面」である画質調整画面208から、「次の画面」である選択肢表示画面への遷移が完了する。なお、確定表示は、仮表示よりも濃く表示されるようにしてもよい。
<変形例>
なお、上記各実施の形態で説明した表示制御装置、画像形成装置及びプログラムの構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内においてその構成を変更してもよいことは言うまでもない。
例えば、上記の実施の形態では、次の画面が元の画面の下位階層である場合に全面表示を行い、次の画面が元の画面の並列階層である場合に重畳表示を行い、次の画面が元の画面の選択肢表示である場合に分割表示を行う例について説明したが、元の画面と次の画面との関係と仮表示方法との組み合わせは、これに限定される訳ではない。下位階層、並列階層及び選択肢表示の各々を、全面表示、重畳表示及び分割表示の各々と任意に組み合わせてもよい。
また、上記の実施の形態では、次の画面が1画面である場合の画面遷移を例示したが、次の画面は複数であってもよい。元の画面に表示された複数のボタンを仮押しすると、複数の次の画面が仮表示される。また、次の画面に表示されたボタンを仮押しすると、更に次の画面が仮表示される。この場合は、複数の次の画面と元の画面とを並べて表示してもよい。即ち、次の画面の個数に応じて、画面表示領域を複数個に分割してもよい。
また、上記の実施の形態では、次の画面の画面データを取得して全面表示、重畳表示及び分割表示を行う例について説明したが、詳しくは、次の画面の画面データ及び元の画面の画面データを合成して、意図した画像が表示されるように表示用の画面データが生成される。
10 画像形成装置
12 制御部
14 操作表示部
16 画像読取部
18 画像形成部
20 用紙搬送部
22 通信部
24 記憶部
30 表示制御部
40 操作パネル
42 表示生成部
44 入力受付部
46 記憶部
48 バス
50 画面データ
52 関係判定テーブル
54 制御用データ
60 タッチパネル
62 ボタン
64 ボタン
70 ボタン群
70 各種ボタン
90 操作体
100 サービス選択画面
102 メッセージ表示領域
104 画面表示領域
106 コピー選択ボタン
200 設定画面
202 メッセージ表示領域
204 画面表示領域
206 基本画面
208 画質調整画面

Claims (2)

  1. コンピュータを、
    複数のボタンを複数の画面に分けて階層的に表示させる手段、
    前記ボタンへの選択と、静電容量の変化を検知させる手段、
    前記検知させる手段が、前記ボタンへの選択を検知し、かつ、静電容量の変化が、下限値以上で且つ上限値以下であることを検知した場合、前記ボタンに対応する次の画面を仮表示させる手段、
    前記検知させる手段が、操作体の前記仮表示された次の画面への選択を検知し、かつ静電容量の変化が、上限値よりも大きいことを検知した場合、元の画面から、仮表示された次の画面へ遷移させる手段、
    として機能させるプログラム。
  2. 複数のボタンを複数の画面に分けて階層的に表示する表示手段と、
    前記ボタンへの選択と、静電容量の変化を検知する検知手段と、
    前記検知手段が、前記ボタンへの選択を検知し、かつ、静電容量の変化が、下限値以上で且つ上限値以下であることを検知した場合、前記ボタンに対応する次の画面を仮表示させ、
    前記検知手段が、操作体の前記仮表示された次の画面への選択を検知し、かつ静電容量の変化が、上限値よりも大きいことを検知した場合、元の画面から、仮表示された次の画面へ遷移させる、表示制御手段と、
    を備えた表示制御装置。



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