JP6504215B2 - オイルパン - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンのオイルを貯留するためのオイルパンに関するものである。
従来より、エンジンのオイルを貯留するためのオイルパンの強度を向上させるため、オイルパンの外側の表面に補強用のリブを設けることが行われている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1には、樹脂製オイルパンにおいて、オイルパンの内外面の底壁部及び側壁部に連続的に格子状の補強リブを設けることで、樹脂製オイルパンの振動に起因する騒音の低減と、オイルパンの熱による歪み防止とを図る技術が開示されている。
実開平4−132445号公報
しかしながら、本発明者らの検討の結果、特許文献1のものであっても、エンジン作動時のオイルパンの変形に伴って発生する放射音は依然として大きく、改善の余地があることが判った。
そこで本発明では、エンジンのオイルを貯留するオイルパンにおいて、強度を高めつつ放射音を低減させることが可能なオイルパンを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では、平坦部と側壁部とを接続する湾曲部において、補強リブが形成されておらず、平坦部に設けた第1補強リブと、側壁部に設けた第2補強リブとが接続しない非補強リブ形成領域を設けるようにした。
すなわち、ここに開示するオイルパンは、直列多気筒エンジンのシリンダブロックの下側に気筒列方向の両端まで延びるように設けられ、オイルを貯留するオイルパンであって、略水平方向に延びるように形成され、外側表面に格子状又はハニカム状の第1補強リブが設けられた複数の平坦領域を備える平坦部と、上記平坦部の周囲に滑らかに接続され、外側に凸状に湾曲するように形成された湾曲部と、上記湾曲部の反平坦部側から略鉛直方向に延設され、外側表面に沿って略鉛直方向に互いに並行に設けられた複数のライン状の第2補強リブが設けられた側壁部とを備え、上記エンジンのクランク軸の反出力側に位置する上記平坦部と上記側壁部とは、凹状の湾曲部により接続されており、当該凹状の湾曲部に上記第1補強リブと上記第2補強リブとを接続する第3補強リブが形成されていることにより、該平坦部、該側壁部及び該凹状の湾曲部には、上記第1補強リブ、上記第2補強リブ及び上記第3補強リブからなるL字型補強リブが配置されており、上記凸状の湾曲部は、表面に補強リブが設けられていない非補強リブ形成領域を有しており、上記第1補強リブと上記第2補強リブとは、上記非補強リブ形成領域において互いに接続されていないことを特徴とする。
本構成によれば、湾曲部に非補強リブ形成領域を設けているため、エンジン作動時のオイルパンの全体変形が抑制され、放射音を低減できる。また、第1補強リブは格子状及び/又はハニカム状に形成されており、第2補強リブは外側表面に沿って略鉛直方向に互いに並行に設けられた複数のライン状に形成されているから、第1補強リブで平坦部の補強効果を高めるとともに、第2補強リブは側壁部の補強効果を高めつつ金型成形性も向上させることができる。また、凹状の湾曲部において、第3補強リブが設けられていることにより、オイルパンの強度を向上させることができるとともに、オイルパンの成形性を高めることができる。さらに、凸状の湾曲部において、第1補強リブと第2補強リブとが接続されない非補強リブ形成領域を設けることで、効果的にオイルパンの変形を抑制し、放射音を低減させることができる。
好ましい態様では、上記平坦部は、上記シリンダブロックの下端からの距離が互いに異なる複数の平坦領域を有している。
本構成によれば、平坦部のシリンダブロック下端からの距離が異なる複数の平坦領域を設けることで、エンジンレイアウトに合わせてコンパクトにオイルを貯留できるオイルパンをもたらすことができる。また、各平坦領域に第1補強リブが形成されていることで、平坦部の強度が向上する。
また、好ましくは、上記エンジンのクランク軸の反出力側に位置する上記平坦部及び上記側壁部に配置された上記複数のL字型補強リブは、他の補強リブよりもリブ高さ大きい。
本構成によれば、リブ高さの大きい補強リブによりオイルパンの反出力側の部分の変形を適切に抑制できる。
以上述べたように、本発明によると、湾曲部に非補強リブ形成領域を設けているため、エンジン作動時のオイルパンの全体変形が抑制され、放射音を低減できる。
一実施形態に係るオイルパンを有するエンジンが搭載された車両の概略平面図である。 図1のII−II線における部分的な概略断面図である。 一実施形態に係るオイルパンを後方左下側から見た斜視図である。 図3のオイルパンを後方右下側から見た斜視図である。 図3のオイルパンを後下側から見た斜視図である。 図3のオイルパンを左側から見た正面図である。 図5のVII−VII線における端面図である。 図5のVIII−VIII線における端面図である。 図3の符号IXで示す部分の拡大図である。 図3の符号Xで示す部分の拡大図である。 図3の符号XIで示す部分の拡大図である。 オイルパンの前側の側壁部における放射エネルギーの周波数依存性を示すグラフである。 オイルパンの後側の側壁部における放射エネルギーの周波数依存性を示すグラフである。 オイルパンの下側の平坦部における放射エネルギーの周波数依存性を示すグラフである。 オイルパンの左側の側壁部における放射エネルギーの周波数依存性を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
<車両と方向>
図1は、本実施形態に係るオイルパン4が適用されたエンジン1を搭載した車両100の前側部分の概略平面図である。図2は、図1のエンジン本体10においてII−II線における部分断面図である。
車両100は、フロントエンジン・フロントドライブタイプの車両(FF車両)として構成されている。なお、本実施形態に係るオイルパン4は、FF車両に限らず、FR車両、MR車両、RR車両等に搭載されたエンジンにも適用することができる。
本明細書において、方向は路面に静置された車両100を基準とする。すなわち、「前後方向」は、図1に示すように、車両100の前後方向と同一であり、図2の紙面に垂直な方向である。「左右方向」は、図1に示すように、車両100の車幅方向と同一である。また、後述するように、エンジン1は「横置き」に搭載されており、エンジン1の出力側を右側、反出力側を左側とする。「水平方向」は、路面に対して水平な方向であり、「前後方向」及び「左右方向」を含む概念である。「上下方向」は、「前後方向」及び「左右方向」に垂直な方向である。なお、「上下方向」は、路面に対して鉛直な方向と同一であり、「鉛直方向」と称する場合がある。
なお、本明細書において、「略水平方向」又は「略鉛直方向」は、それぞれ路面に完全に水平又は鉛直な方向を含み、完全に水平又は鉛直な方向から±15°程度までの傾きを許容する概念である。
<エンジン>
車両100に搭載されたエンジン1は、多気筒の内燃機関である。具体的に、ここに開示するエンジン1は、直列4気筒のガソリンエンジンである。エンジン1は、気筒列方向と左右方向とが略一致する「横置き」に搭載されている。
なお、本実施形態に係るオイルパン4は、直列4気筒ガソリンエンジンに限定されるものではなく、単気筒や他の多気筒エンジン、ディーゼルエンジン等にも適用してもよい。また、エンジンは横置きに限らず縦置きであってもよい。さらに、FF車両に限らず、FR車両、MR車両、RR車両等にも適用してもよい。
エンジン1は、図1に示すように、エンジン本体10を備えている。エンジン本体10は、図2に示すように、シリンダブロック11と、シリンダブロック11の上側に設けられた図外のシリンダヘッドとを有する。そして、エンジン本体10の外壁には複数の補機50を含む各種部材が取り付けられている。
シリンダブロック11は、図2に示すように、シリンダブロック本体11aと、シリンダブロック本体11aの下側に設けられたラダーフレーム11bとを備えている。シリンダブロック本体11aには、気筒23のシリンダボア22が形成されており、このシリンダボア22内をピストン24が上下動する。ピストン24の上側表面とシリンダボア22の壁面、及びシリンダヘッドの壁面により、燃焼室27が形成されている。ピストン24は、コンロッド25を介して、シリンダブロック11の下部に設けられたクランク軸26に接続されており、燃焼室27内における混合気の燃焼により得られた動力は、当該クランク軸26を介して外部へ出力される。
<補機>
図1に示す複数の補機50は、エンジン本体10のエンジン動作をアシストするために設けられた周辺装置であり、具体的には例えば、過給機、オルタネータ、空調用のエアコンプレッサ等である。エンジン1には、図1に示す補機50以外にも、各種補機として、エンジン冷却水循環用のウォータポンプ、吸気装置、排気装置、及び燃料噴射装置、始動装置等が設けられている。
<補機駆動システム>
クランク軸26の長軸方向端側には、図1に示すように、エンジン本体10と補機50とを駆動連結するように構成された補機駆動システム60が設置されている。
補機駆動システム60は、クランク軸の設けられた図外のクランク軸プーリと、補機50に設けられた補機駆動用プーリと、これらに掛け回された図外のベルトを備えている。補機50は、この補機駆動システム60により、クランク軸26より得られる動力を利用して駆動される。
<オイルパン>
図2に示すように、シリンダブロック11のオイルパン4は、シリンダブロック11の下側、すなわち、ラダーフレーム11bの下端(シリンダブロックの下端)に設けられており、エンジン1のオイルを貯留するためのものである。オイルパン4は、図示はしないが、気筒列方向の両端まで延びるように設けられている。なお、以下の説明において、オイルパン4のうち、オイルを貯留する側を内側、反対側を外側と称する。以下、図3〜図15を参照してオイルパン4の構成について詳述する。
オイルパン4は、具体的には、図6に示すように、オイルパン4の上端がラダーフレーム11bの下端に図外のガスケットを介して締結ボルト40aによりボルト締結されることで組み付けられる。オイルパン4に貯留されたオイルは、エンジン1内に設けられた油路を通じてエンジン1全体に循環供給される。
オイルパン4の材質は、アルミニウム合金等の金属製やガラス繊維や炭素繊維を含有するポリアミドやポリエチレンテレフタレート等の繊維強化樹脂等の樹脂製とすることができるが、車両軽量化及びコストの観点から、ガラス繊維強化ポリアミド樹脂製であることが好ましい。オイルパン4は、射出成形等の金型成形により製造され得る。
オイルパン4は、図3〜図6に示すように、略水平方向に延びるように形成された平坦部41と、略鉛直方向に延びるように形成された側壁部42とを有している。そして、平坦部41には、湾曲部43が滑らかに接続されており、側壁部42は、湾曲部43の反平坦部41側から略鉛直方向に延設された状態となっている。オイルパン4の平坦部41、側壁部42及び湾曲部43の厚さは、オイルパン4の材質により適宜変更され得るが、強度向上と軽量化とを両立させる観点から、最も薄くなる部分の厚さが、例えば2mm以上3mm以下となるように形成することができる。
平坦部41の外側表面には、格子状及びライン状の第1補強リブ51が設けられている。第1補強リブ51はオイルパン4の強度を向上させるためのものである。第1補強リブの形状は、格子状やライン状に限られるものではなく、ハニカム状等他の形状に設けられていてもよい。なおオイルを貯留する部分の底壁に該当する平坦部41には、強度向上の観点から格子状の第1補強リブ51を設けることが好ましい。
図8に示すように、本実施形態に係るオイルパン4では、第1補強リブ51の高さH51、すなわち、平坦部41の外側表面からの上下方向の高さは、平坦部41の厚さT41の約1.2倍の大きさであり、3〜5mmの高さである。従って、平坦部41のうち、第1補強リブ51が設けられている部分の最大厚さは、第1補強リブ51が設けられていない部分の厚さの約2.2倍となっている。
また、図8に示すように、本実施形態に係るオイルパン4では、第1補強リブ51の太さW51、すなわち第1補強リブ51の水平方向の最大太さは、平坦部41の上下方向の厚さT41の約1.2倍の大きさを有している。
さらに、図8に示すように、本実施形態に係るオイルパン4では、第1補強リブ51のピッチP51は、第1補強リブ51の太さW51の約3倍の大きさとなっている。
図3〜図8に示すように、平坦部41は、オイルパン4の上端、すなわち、ラダーフレーム11bの下端に取り付けられた状態で当該下端からの距離が異なる複数の平坦領域を備えている。具体的には例えば、図7及び図8に示すように、平坦部41は、オイルパン4の上端40からの距離、すなわちオイルパン4の深さがそれぞれh1、h2及びh3となるように形成された複数の平坦領域としての第1平坦領域411、第2平坦領域412及び第3平坦領域413を有している。このように複数の平坦領域を設けることで、エンジンレイアウトに合わせてコンパクトにオイルを貯留できるオイルパン4をもたらすことができる。また、各平坦領域には、第1補強リブ51が形成されているので、平坦部41の強度が向上する。
なお、連続する第1補強リブ51の高さ、太さ、及びピッチは、同一の高さ、太さ、及びピッチであってもよいし、例えば徐々に高さが漸増するといった、場所に応じて異なる高さ、太さ、及びピッチの構成を採用してもよい。
側壁部42の外側表面には、当該表面に沿って略鉛直方向に互いに並行に設けられた複数のライン状の第2補強リブ52が設けられている。第2補強リブ52は、第1補強リブ51と同様に、オイルパン4の強度を向上させるためのものである。第2補強リブの形状もライン状に限定されるものではなく、格子状やハニカム状等他の形状に設けられてもよい。
なお、オイルパン4が樹脂製であり、金型成形により成形される場合は、第1補強リブ51は格子状、第2補強リブ52はライン状であることが好ましい。これにより、第1補強リブ51で平坦部41の補強効果を高めるとともに、第2補強リブ52は側壁部42の補強効果を高めつつ金型成形性も向上させることができる。
図7に示すように、本実施形態に係るオイルパン4では、第2補強リブ52の高さH52、すなわち、側壁部42の外側表面からの水平方向の高さは、側壁部42の水平方向の厚さT42の約1.2倍の大きさであり、3〜5mmの高さである。
また、図6に示すように、本実施形態に係るオイルパン4では、第2補強リブ52の太さW52、すなわち第2補強リブ52の水平方向の最大太さは、側壁部42の水平方向の厚さT42(図7参照)の約1.2倍の大きさを有している。
さらに、図6に示すように、本実施形態に係るオイルパン4では、第2補強リブ52のピッチP52は、第2補強リブ52の太さW52の約5倍の大きさとなっている。
なお、第2補強リブ52の高さ、太さ及びピッチは、第1補強リブ51とほぼ同様の構成としてもよいし、異なる構成としてもよい。また、図4に示すように、オイルパン4の後側の側壁部42に設けられた第2補強リブ52は、オイルパン4の上端部に向かうにつれてやや高さが高くなる構成となっている。このように、連続する第2補強リブ52の高さ、太さ、及びピッチは、形成される場所に応じて異なる高さ、太さ、及びピッチの構成としてもよいし、オイルパン4全体において、同一の高さ、太さ、及びピッチであってもよい。
ここに、本実施形態に係るオイルパン4は、湾曲部43において、その外側表面に補強リブが設けられていない非補強リブ形成領域43aを有することを特徴とする。
具体的には、特に図7及び図8に示すように、平坦部41の外側表面には第1補強リブ51が設けられている。また側壁部42の外側表面には第2補強リブ52が設けられている。そして、平坦部41と側壁部42とを接続する湾曲部43には、補強リブが設けられていない非補強リブ形成領域43aと、第3補強リブ53が設けられている補強リブ形成領域43bとが存在する。そして、第1補強リブ51と第2補強リブ52とは、湾曲部43の非補強リブ形成領域43aにより隔てられている部分では、互いに接続されていない状態となっている。
エンジン1の始動時等には、エンジン本体10に大きな振動が生じ得るとともに、オイルパン4中に貯留されたオイルの温度が上昇し始める。そうすると、オイルパン4に伝わる振動や、オイルの温度上昇に伴い、オイルパン4が大きく変形し始める。特許文献1に記載された技術のように、オイルパン4の全面に亘って、すなわち平坦部41及び側壁部42に連続して補強リブが設けられている場合、平坦部41や側壁部42の振動が補強リブを通じて互いに伝達され、オイルパン4の全体がより大きく変形し得る。そうして、オイルパン4の変形に伴い放射音が増加し得る。
本実施形態に係るオイルパン4では、平坦部41及び側壁部42を接続する湾曲部43に非補強リブ形成領域43aを設けているため、平坦部41と側壁部42との間における振動の伝達が抑制される。そうして、エンジン作動時のオイルパン4の全体変形が抑制され、延いては、オイルパン4の変形に伴って発生する放射音を低減させることができる。
なお、湾曲部43の非補強リブ形成領域43aは外側に凸状に湾曲するように形成されている。また、平坦部41は、上述のごとく、シリンダブロック11の下端からの距離、すなわち、オイルパン4の上端からの深さhが異なる複数の平坦領域を有しているから、これら複数の平坦領域を接続する湾曲部43には、外側に凹状の部分も形成される。このように外側に凹状の部分は、補強リブ形成領域43bであり、表面に第3補強リブ53が形成されている。具体的には例えば、図7に示すように、第1平坦領域411と第2平坦領域412とは、凹状の湾曲部43、当該凹状の湾曲部43から延びる側壁部42、さらに側壁部42から第2平坦領域412へと延びる凸状の湾曲部43により接続されている。凹状の湾曲部43には、第1平坦領域411に形成された第1補強リブ51から延びる第3補強リブ53が形成されており、当該凹状の湾曲部43は、補強リブ形成領域43bとなっている。そして、側壁部42には、第3補強リブ53から延びるように第2補強リブ52が形成されている。言い換えると、第3補強リブ53は、第2補強リブ52から延設されるとともに、第1補強リブ51に接続されている。一方、凸状の湾曲部43には、補強リブが形成されておらず、非補強リブ形成領域43aとなっている。そうして、側壁部42に設けられた第2補強リブ52と第2平坦領域412に設けられた第1補強リブ51とは接続されていない状態となっている。
湾曲部43のうち、外側に凸状に湾曲するように形成された部分において、第1補強リブ51と第2補強リブ52とが接続されない非補強リブ形成領域43aを設けることで、効果的にオイルパン4の変形を抑制し、放射音を低減させることができる。一方、湾曲部43のうち、外側に凹状に湾曲するように形成された部分には補強リブを有する補強リブ形成領域43bを設けることで、オイルパン4全体の強度を向上させるとともに、金型成形を容易に行うことができる。
なお、図7に示すように、第1補強リブ51と第2補強リブ52とが第3補強リブ53により接続されている場合は、これらの補強リブの高さ、太さ、及びピッチは、異なっていてもよいが、成形性向上の観点から、同一であることが好ましい。この意味において、第3補強リブ53の高さ、太さ及びピッチは、詳述はしないが、第1補強リブ51及び第2補強リブ52と同様の構成とすることができる。
図3、図6及び図8に示すように、オイルパン4の左側、すなわちエンジン1のクランク軸26の反出力側に位置する平坦部41及び側壁部42には、他の補強リブ、例えばオイルパン4の前側、後側、中央部等に設けられた第1補強リブ51、第2補強リブ52及び第3補強リブ53よりもリブ高さの大きい第1補強リブ51及び第2補強リブ52として、大型第1補強リブ51f及び大型第2補強リブ52fが設けられている。そして、これら大型第1補強リブ51f及び大型第2補強リブ52fは、外側に凹状に形成された湾曲部43の補強リブ形成領域43bに設けられた大型第3補強リブ53fにより接続されている。換言すると、オイルパン4の左側には、大型第1補強リブ51f、大型第2補強リブ52f及び大型第3補強リブ53fからなるL字型補強リブFが配置されている。本実施形態のエンジン1では、クランク軸26の反出力側において、クランク軸26の支持や、補機駆動システム60の配置の関係でより大きな振動及び変形が生じる傾向がある。上記構成によれば、リブ高さの大きいL字型補強リブFをオイルパン4の左側に設けることで、オイルパン4の左側の強度をさらに高めることができ、オイルパン4の変形を効果的に抑制し、放射音を低減させることができる。なお、L字型補強リブFの配置位置は、特に左側に限られるものではなく、エンジンの構成に応じて、オイルパンの振動及び変形が大きくなる位置に適宜設けることができる。
なお、図6及び図9に示すように、L字型補強リブFの高さHF、太さWF及びピッチPFは、いずれも他の補強リブの高さ、太さ及びピッチよりも大きく設定されている。L字型補強リブFの高さHFは、限定する意図ではないが、オイルパン4の左側の強度向上とオイルパン4の軽量化の観点から、例えば10mm程度の高さであり第1補強リブ51の高さH51の1.5倍以上5倍以下とすることができる。L字型補強リブFの太さWFは、限定する意図ではないが、オイルパン4の左側の強度向上とオイルパン4の軽量化の観点から、例えば第1補強リブ51の太さW51の1.5倍以上5倍以下とすることができる。L字型補強リブFのピッチPFは、限定する意図ではないが、オイルパン4の左側の強度向上とオイルパン4の軽量化の観点から、例えば第1補強リブ51のピッチP51の1.5倍以上5倍以下とすることができる。
(その他の実施形態)
以下、本発明に係る他の実施形態について詳述する。なお、これらの実施形態の説明において、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
実施形態1に係るオイルパン4では、例えば図4等に示すように、平坦部41の複数の平坦領域では、同程度の高さ、太さ、及びピッチの格子状の第1補強リブ51が形成されている構成であった。また、側壁部42においても、左側のL字型補強リブF以外は、概して同程度の高さ、太さ、及びピッチのライン状の第2補強リブ52が形成されている構成であった。平坦部41の複数の平坦領域において、第1補強リブ51は異なる構成を採用してもよい。すなわち、平坦領域の場所に応じて、高さ、太さ、及びピッチの異なる第1補強リブ51を採用してもよい。また、側壁部42においても、側壁部の場所に応じて高さ、太さ、及びピッチの異なる第2補強リブ52を採用してもよい。
また、実施形態1に係るオイルパン4は、内側表面に補強リブを設けていない構成であったが、オイルパン4の内側表面にも補強リブを形成してもよい。これにより、オイルパン4の強度がさらに向上する。
コンピュータシミュレーション解析により、エンジン始動時におけるオイルパンの放射エネルギーについて検討を行った。
図12〜図15に解析結果を示す。なお、図12の実施例1及び比較例1はオイルパンの前側の側壁部、図13の実施例2及び比較例2はオイルパンの後側の側壁部、図14の実施例3及び比較例3はオイルパンの下側の平坦部、図15の実施例4及び比較例4はオイルパンの左側の側壁部についての解析結果である。なお、実施例1〜4は、図3に示すオイルパンの解析結果である。また、比較例1〜4は、図9に示すように、図3に示すオイルパンのL字型補強リブFの大型第3補強リブ53fの位置に三角形状補強リブ55を追加するとともに、図10及び図11に示すように、図3に示すオイルパンの非補強リブ形成領域43aに第1補強リブ51及び第2補強リブ52又は第1補強リブ51同士を接続する湾曲部補強リブ56,57を追加した構成のオイルパンに関する解析結果である。
図12〜図15中矢印で示すように、比較例1〜4に比べて、実施例1〜4では、いずれも1200Hz及び1500Hz〜1600Hz近傍において、放射エネルギーが低下するという結果が得られた。このことから、比較例1〜4に比べて、実施例1〜4では、エンジンの始動時において、オイルパンの放射音が低減されることが判る。
本発明は、エンジンのオイルを貯留するためのオイルパンの分野において極めて有用である。
1 エンジン
4 オイルパン
10 エンジン本体
11 シリンダブロック
11a シリンダブロック本体
11b ラダーフレーム
26 クランク軸
41 平坦部
411 第1平坦領域(平坦領域)
412 第2平坦領域(平坦領域)
413 第3平坦領域(平坦領域)
42 側壁部
43 湾曲部
43a 非補強リブ形成領域
43b 補強リブ形成領域
51 第1補強リブ
51f 大型第1補強リブ
52 第2補強リブ
52f 大型第2補強リブ
53 第3補強リブ
53f 大型第3補強リブ
100 車両
F L字型補強リブ
H51 (第1補強リブの)高さ
P51 (第1補強リブの)ピッチ
W51 (第1補強リブの)太さ
H52 (第2補強リブの)高さ
P52 (第2補強リブの)ピッチ
W52 (第2補強リブの)太さ
HF (L字型補強リブの)高さ
PF (L字型補強リブの)ピッチ
WF (L字型補強リブの)太さ
T41 (平坦部の)厚さ
T42 (側壁部の)厚さ

Claims (3)

  1. 直列多気筒エンジンのシリンダブロックの下側に気筒列方向の両端まで延びるように設けられ、オイルを貯留するオイルパンであって、
    略水平方向に延びるように形成され、外側表面に格子状又はハニカム状の第1補強リブが設けられた複数の平坦領域を備える平坦部と、
    上記平坦部の周囲に滑らかに接続され、外側に凸状に湾曲するように形成された湾曲部と、
    上記湾曲部の反平坦部側から略鉛直方向に延設され、外側表面に沿って略鉛直方向に互いに並行に設けられた複数のライン状の第2補強リブが設けられた側壁部と
    を備え、
    上記エンジンのクランク軸の反出力側に位置する上記平坦部と上記側壁部とは、凹状の湾曲部により接続されており、当該凹状の湾曲部に上記第1補強リブと上記第2補強リブとを接続する第3補強リブが形成されていることにより、該平坦部、該側壁部及び該凹状の湾曲部には、上記第1補強リブ、上記第2補強リブ及び上記第3補強リブからなるL字型補強リブが配置されており、
    上記凸状の湾曲部は、表面に補強リブが設けられていない非補強リブ形成領域を有しており、
    上記第1補強リブと上記第2補強リブとは、上記非補強リブ形成領域において互いに接続されていない
    ことを特徴とするオイルパン。
  2. 請求項1において
    記平坦部は、上記シリンダブロックの下端からの距離が互いに異なる複数の平坦領域を有している
    ことを特徴とするオイルパン。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    上記エンジンのクランク軸の反出力側に位置する上記平坦部及び上記側壁部に配置された上記複数のL字型補強リブは、他の補強リブよりもリブ高さ大きい
    ことを特徴とするオイルパン。
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