JP6501654B2 - ハニカム構造体の検査方法、及び、ハニカム構造体の製造方法 - Google Patents

ハニカム構造体の検査方法、及び、ハニカム構造体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ハニカム構造体の検査方法、及び、ハニカム構造体の製造方法に関する。
従来より、プラグによる封口でなく、封口対象の流路に隣接する他の流路の断面積が端面に向かって拡大するように、かつ、封口対象の流路の断面積が端面に向かって小さくなるようにハニカム構造体の端部の隔壁を傾斜させて封口対象の流路を封口したハニカム構造体が知られている。
特開2003−166410号公報 特開2003−49631号公報
しかしながら、このようなハニカム構造体において、傾斜した端部隔壁の軸方向長さ、及び、端部隔壁の封口不良の有無を検査することは容易ではない。本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、傾斜した端部隔壁の軸方向長さ、又は、端部隔壁の封口不良の有無を容易に把握できるハニカム構造体の検査方法、及び、これを用いたハニカム構造体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るハニカム構造体の検査方法は、一端面で閉じている複数の第1流路及び前記一端面で開口している複数の第2流路を有するハニカム構造体の検査方法である。前記ハニカム構造体は、各前記第1流路の断面積及び各前記第2流路の断面積が軸方向に一定な主隔壁と、前記主隔壁から前記一端面に向かって、各前記第2流路の断面積が拡大し、かつ、各前記第1流路の断面積がゼロになるまで縮小した端部隔壁と、を有する。
前記検査方法は、
(a)前記一端面から距離Z離れた第1断面の断層画像を取得する工程、
(b)前記第1断面の断層画像から前記第1流路及び/又は前記第2流路の断面積に関する第1情報を取得する工程と、
(c)前記第1情報に基づいて、前記主隔壁及び前記端部隔壁の境界と、前記第1断面との位置関係を取得する工程と、
を備える。
本発明によれば、主隔壁と端部隔壁との間で各流路の断面積が異なるので、距離Zにおける断層画像から得られた第1又は第2流路の断面積に関する第1情報に基づいて、主隔壁及び端部隔壁の境界と、第1断面との位置関係を精度よく取得することができる。
ここで、上記発明は、
(d)前記主隔壁の第1流路及び/又は前記第2流路の断面積に関する参照情報を取得する工程を更に備え、
前記(c)工程は、前記第1情報と、前記参照情報とに基づいて、前記主隔壁及び前記端部隔壁の境界と、前記第1断面との位置関係を取得することができる。
これによれば、参照情報と第1情報との比較等により、他の断層画像を取得することなく、境界と距離Zとの位置関係を容易に把握できる。例えば、第1情報としての第1断面における第1流路及び/又は第2流路の断面積が、参照情報として予め与えられる主隔壁の第1流路及び/又は第2流路の断面積と実質的に同じであれば、主隔壁及び端部隔壁の境界が一端面と第1断面との間にあることが把握できる。また、第1断面における第1流路の断面積が、参照情報として予め与えられる主隔壁の第1流路の断面積より実質的に小さい、及び/又は、第1断面における第2流路の断面積が参照情報として予め与えられる主隔壁の第2流路の断面積より実質的に大きければ、主隔壁及び端部隔壁の境界が一端面と第1断面との間に無く、第1断面以降の位置にあることが容易に把握できる。すなわち、少ない断層画像で効率よく境界の位置を判断できる。
この場合、上記発明は、
(e)前記一端面から距離Z(ただし、Z<Z)離れた第2断面の断層画像を取得する工程、
(f)前記第2断面の断層画像から前記第1流路及び/又は前記第2流路の断面積に関する第2情報を取得する工程、及び、
(g)前記第2情報、及び、前記参照情報に基づいて、前記主隔壁及び前記端部隔壁の境界と、前記第2断面との位置関係を取得する工程、
を更に備えることもできる。
これによれば、例えば、第2情報と参照情報との間で第1流路及び/又は第2流路の断面積が実質的に同じであれば、主隔壁及び端部隔壁の境界が一端面と第2断面との間にあることが把握できる。この場合に、上述の参照情報と第1情報との比較により、主隔壁及び端部隔壁の境界が第2断面と第1断面との間にあるのか、または第1断面と一端面との間にあるのか、を把握することができる。また、第2断面よりも参照情報において、第1流路の断面積が大きければ、あるいは、第2流路の断面積が小さければ、主隔壁及び端部隔壁の境界が一端面と第2断面との間に無く第2断面以降の位置にあることが把握できる。したがって、2枚の断層画像で、境界の位置が、第1断面と第2断面との間にあるか否かを判断できる。ZとZを適切に設定することで、製品仕様として定められた範囲内に境界が位置しているか否かを、効率よく判断できる。
また、上記発明は、
(e)前記一端面から距離Z(ただし、Z<Z)離れた第2断面の断層画像を取得する工程、及び、
(f)前記第2断面の断層画像から前記第1流路及び/又は前記第2流路の断面積に関する第2情報を取得する工程と、を更に備え、
前記(c)工程は、前記第1情報と前記第2情報とに基づいて、前記主隔壁及び前記端部隔壁の境界と、前記第1断面との位置関係を取得することもできる。
これによれば、例えば、第1断面の第1流路及び/又は第2流路の断面積が、第2断面の第1流路及び/又は第2流路の断面積と実質的に同じであれば、主隔壁及び端部隔壁の境界が一端面と第1断面との間にあることが把握できる。また、第1断面の第1流路の断面積よりも第2断面の第1流路の断面積が大きければ、及び/又は、第1断面の第2流路の断面積よりも第2断面の第2流路の断面積が小さければ、主隔壁及び端部隔壁の境界が一端面と第1断面との間に無く、第1断面以降の位置にあることが把握できる。また、参照情報を予め取得する必要が無く、種々のハニカム構造体の検査が容易に可能である。
また、上記発明は、さらに、
(h)前記一端面から距離Z離れた第3断面(ただし、Z<Z)の前記ハニカム構造体の断層画像を取得する工程と、
(i)前記第3断面の断層画像から前記第1流路及び/又は前記第2流路の断面積に関する第3情報を取得する工程と、
(j)前記第2情報及び第3情報に基づいて、前記主隔壁及び前記端部隔壁の境界と、前記第2断面との位置関係を取得する工程と、
を備えることができる。
これによれば、第2情報及び第3情報に基づいて、さらに、主隔壁及び端部隔壁の境界と、第2断面との位置関係を効率よく取得することができる。例えば、第2断面の第1流路及び/又は第2流路の断面積と第3断面の第1流路及び/又は第2流路の断面積とが実質的に同じであれば、主隔壁及び端部隔壁の境界が一端面と第2断面との間にあることを把握できる。この場合に、上述の第1情報と第2情報との比較により、主隔壁及び端部隔壁の境界が、第2段面と第1断面との間にあるのか、または、第1断面と一端面との間にあるのか、を把握することができる。また、第2断面の第1流路の断面積よりも第3断面の第1流路の断面積が大きければ、及び/又は、第2断面の第2流路の断面積よりも第3断面の第2流路の断面積が小さければ、主隔壁と端部隔壁との境界が一端面と第2断面との間に無く、第2断面以降以降の位置にあることが把握できる。したがって、境界の位置が、ZとZとの間にあるか否かを判断できる。Z、ZおよびZを適切に設定することで、製品仕様として定められた範囲内に境界が位置しているか否かを、効率よく判断できる。
さらに、上記発明は、前記一端面の近傍の第4断面の前記ハニカム構造体の断層画像を取得する工程と、
前記第4断面の断層画像から、前記第1流路の断面積に関する第4情報を取得する工程と、
前記第4情報に基づいて、前記第1流路の封口不良の有無を判断する工程と、を備える、ことができる。これによれば、封口不良を容易に判断できる。
本発明に係るハニカム構造体の製造方法は、上記のハニカム構造体の検査方法と、
前記方法において取得された、前記主隔壁及び前記端部隔壁の境界と、前記第1断面との位置関係に基づいて、ハニカム構造体の選別を行う工程と、を備える。
これによれば、境界の位置が不適切なハニカム構造体を除くことができ、精度の高いハニカム構造体を得ることができる。
本発明に係る他のハニカム構造体の検査方法は、一端面で閉じている複数の第1流路及び前記一端面で開口している複数の第2流路を有するハニカム構造体の検査方法である。前記ハニカム構造体は、各前記第1流路の断面積及び各前記第2流路の断面積が軸方向に一定な主隔壁と、前記主隔壁から前記一端面に向かって、各前記第2流路の断面積が拡大し、かつ、各前記第1流路の断面積がゼロになるまで縮小した端部隔壁と、を有する。前記検査方法は、前記一端面の近傍の第4断面の前記ハニカム構造体の断層画像を取得する工程と、前記第4断面の断層画像から、前記第1流路の断面積に関する第4情報を取得する工程と、前記第4情報に基づいて、前記第1流路の封口不良の有無を判断する工程と、を備える。
本発明によれば、主隔壁及び端部隔壁を有するハニカム構造体において、封口不良の有無を好適に検出できる。
本発明に係る他のハニカム構造体の製造方法は、上記のハニカム構造体の検査方法と、前記方法において取得された前記第1流路の封口不良の有無に基づいてハニカム構造体の選別を行う工程と、を備える。
これによれば、封口不良のハニカム構造体を除くことができ、信頼性の高いハニカム構造体を製造することができる。
本発明によれば、傾斜した端部隔壁の軸方向長さを容易に把握できるハニカム構造体の検査方法、及び、これを用いたハニカム構造体の製造方法が提供される。
図1は、ハニカム構造体の斜視図である。 図2は、図1のハニカム構造体の軸に垂直なII−II断面図である。 図3の(a)は、図1のハニカム構造体の入口端面10Einの端面図、図3の(b)は、(a)のb−b断面図である。 図4の(a)は、図1のハニカム構造体の出口端面10Eoutの端面図、図4の(b)は、(a)のb−b断面図である。 図5の(a)は、図1のハニカム構造体の製造方法の一工程を示す側面である。 図6の(a)はハニカム構造体100I,100II,100IIIの入口端部近傍の流路の軸を含む断面図であり、図6の(b)は各ハニカム構造体100I、100II、100IIIのZ断面の断層画像、図6の(c)は各ハニカム構造体のZ断面の断層画像、図6の(d)は各ハニカム構造体のZ断面の断層画像、図6の(e)は各ハニカム構造体のZ断面の断層画像である。 図7は、第1実施形態に係る検査方法のフローチャートである。 図8は、ハニカム構造体の断層撮影する方法の一例を示す斜視図である。 図9は、第2実施形態に係る検査方法のフローチャートである。
図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。まず検査の対象となるハニカム構造体について説明する。
(ハニカム構造体)
本実施形態に係るハニカム構造体100は、図1に示すような柱状のハニカム構造体10を備える。ハニカム構造体10は、入口端面(一端面)10Ein及び出口端面(他端面)10Eoutを有する。ハニカム構造体10は、入口端面10Einで開放されて出口端面10Eoutで閉じられた複数の入口流路(複数の第2流路)70Hin、及び、入口端面10Einで閉じられて出口端面10Eoutで開放された複数の出口流路(複数の第1流路)70Houtを有する。また、ハニカム構造体10は、入口端面10Ein側の隔壁である入口端部隔壁10in、出口端面10Eout側の隔壁である出口端部隔壁10out、及び、これらの間にある主隔壁10mainを有する。
ハニカム構造体10の外径は、例えば、50〜250mmであることができる。ハニカム構造体10の軸方向長さは、例えば、50〜300mmであることができる。
図2は、ハニカム構造体10の主隔壁10mainの流路に垂直な断面である。主隔壁10mainは、多数の入口流路70Hin及び多数の出口流路70Houtを形成しており、主隔壁10mainにおける多数の入口流路70Hin及び多数の出口流路70Houtのそれぞれは軸方向に沿って断面積が実質的に一定である。本実施形態では、主隔壁10mainにおいて、1つの入口流路70Hinが3つの他の入口流路70Hinと隣接し、かつ、3つの出口流路70Houtと隣接するように、入口流路70Hin及び出口流路70Houtが規則的に配置されている。1つの出口流路70Houtは6つの入口流路70Hinと隣接し、他の出口流路70Houtとは隣接しない。各流路は、合計6つの流路とそれぞれ隔壁Wを介して隣接している。主隔壁10mainにおいて、入口流路70Hin及び出口流路70Houtの断面形状は略六角形である。主隔壁10mainにおける、任意の2つの流路を隔てる隔壁Wの厚みは、例えば、0.10〜0.35mmとすることができる。流路の密度は、例えば、150〜400cpsiとすることができる。
次に、図3の(a)及び(b)を参照して、入口端部隔壁10inの構造を示す。入口端部隔壁10inは、主隔壁10mainから入口端面10Einに向かって、主隔壁10mainに比べて入口流路70Hinの断面積を徐々に拡大し、かつ、出口流路70Houtの断面積を徐々に縮小して閉じるように、入口流路70Hin及び出口流路70Houtの軸に対して傾斜している。具体的には、入口端部隔壁10inは、主隔壁10mainから入口端面10Einに向かって、主隔壁10mainで略六角形である入口流路70Hinの断面積を徐々に拡大して入口端面10Einでは断面形状を三角形にし、かつ、入口端面10Einに到達する以前に出口流路70Houtの断面積を0とする。入口端面10Einにおいて、拡大した入口流路70Hinを形成する各三角形の頂点が出口流路70Houtの中央付近に到達し、これにより、出口流路70Houtが封口されている。入口端部隔壁10inの軸方向長さHinは、例えば、0.5〜20mmとすることができる。
次に、図4の(a)及び(b)を参照して、出口端部隔壁(他端側端部隔壁)10outの構造を示す。出口端部隔壁10outは、主隔壁10mainから出口端面10Eoutに向かって、主隔壁10mainに比べて出口流路70Houtの断面積を徐々に拡大し、かつ、入口流路70Hinの断面積を徐々に縮小して閉じるように、入口流路70Hin及び出口流路70Houtの軸に対して傾斜している。具体的には、出口端部隔壁10outは、主隔壁10mainから出口端面10Eoutに向かって、主隔壁10mainで略六角形である出口流路70Houtの断面積を拡大して、そのそれぞれの辺の部分が角になるような六角形にし、かつ、出口端面10Eoutに到達する以前に出口流路70Houtの断面積を0とする。出口端面10Eoutにおいて、拡大した出口流路70Houtの各六角形の頂点が入口流路70Hinの中央付近に到達し、これにより、入口流路70Hinが封口されている。出口端部隔壁10outの軸方向長さHoutは、例えば、0.5〜20mmとすることができる。
入口端面10Einにおける開口率は、出口端面10Eoutにおける開口率よりも大きくすることができる。
ハニカム構造体10の材料は多孔質セラミックであり、ガスが通過できる一方、煤などの粒子を捕集できる空孔を有する。セラミックの例は、チタン酸アルミニウム、炭化ケイ素、コージェライトである。チタン酸アルミニウムは、マグネシウムやケイ素などを含むことができる。
ハニカム構造体10の材料は、多孔質セラミックの原料でもよい。セラミックの原料の組成は、焼成後に多孔質のセラミックを与える物であればよい。例えば、セラミック原料と、有機バインダと、造孔剤と、溶媒と、必要に応じて添加される添加物を含むことができる。
セラミック原料は、セラミックを構成する元素を含有する粉末である。バインダは、有機バインダであることができ、メチルセルロース、カルボキシルメチルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロース、ナトリウムカルボキシルメチルセルロースなどのセルロース類;ポリビニルアルコールなどのアルコール類;リグニンスルホン酸塩を例示できる。添加物としては、例えば、潤滑剤および可塑剤、分散剤が挙げられる。
続いて、このようなハニカム構造体の製造方法を説明する。まず、セラミック原料を押出成形機により押出成形して、主隔壁10mainと同じ断面形状を有するハニカム成形体を製造する。このハニカム成形体は、未封口の入口流路70Hin及び未封口の出口流路70Houtをそれぞれ貫通した状態で有する。
続いて、得られた未焼成のハニカム成形体の入口端面10Einにおいて、入口端部隔壁10inを形成する。具体的には、図5に示すように、三角錐形状の多数の突起410aを有する封口用治具400を用意する。そして、各突起410aがハニカム成形体100’の入口流路70Hin内に入るように、封口用治具400を移動させる。これにより、隔壁が変形されて入口流路70Hinの断面積が拡大される一方、出口流路70Houtの断面積が縮小される。そして、最終的には、図3の(a)及び(b)に示すように、入口流路70Hinの断面形状は三角形となり、出口流路70Houtの隔壁同士が完全に圧着し、出口流路70Houtは封止される。すなわち、出口流路70Houtは入口端面10Einにおいて閉じられる。なお、封口時に封口用治具400に対して振動や超音波を与えてもよい。
次に、同様に、出口端面10Eoutに出口端部隔壁10outを形成する。出口流路70Houtに挿入する封口用治具の突起は、六角錐形状とすることができる。その後、必要に応じて乾燥することにより、材質が多孔質セラミックの原料であるハニカム構造体が得られ、これを焼成することにより、材質が多孔質セラミックであるハニカム構造体が得られる。
(第1実施形態に係る検査方法)
続いて、図6〜図8を参照して第1実施形態の検査方法を説明する。ハニカム構造体において、図3及び図4に示す、入口端部隔壁10in、出口端部隔壁10outの軸方向長さHin、Hout、すなわち、主隔壁10main及び端部隔壁10in、10outの境界Bin、Boutの位置を把握することは重要である。例えば、軸方向長さが長すぎるとろ過面積が減少する一方、軸方向長さが短すぎると封口不良が起きたり傾斜による圧力損失低減効果が少なくなる。なお、図3、4においては、端部隔壁10in、10outの断面が直線状に傾斜しているが、曲線状に傾斜することもできる。
境界の位置は、主として、封口時の封口治具の形状により定まるが、封口時のセラミクス原料の溶媒量、封口時の温度や封口治具の押しつけ圧力条件等により、各ハニカム構造体間において変動しうる。また、封口前のハニカム構造体の端部の形状のばらつきにより、ひとつのハニカム構造体内でも境界の位置にばらつきが生じる場合もある。
図6の(a)はハニカム構造体100I,100II,100IIIの入口端部近傍の流路の軸を含む断面図であり、左側のハニカム構造体100Iは境界Binが入口端面10EinとZ断面との間にあり、中央のハニカム構造体100IIは境界BinがZ断面とZ断面との間にあり、右側のハニカム構造体100IIIは境界BinがZ断面とZ断面との間にある。また、図6の(b)は各ハニカム構造体100I、100II、100IIIのZ断面の断層画像、図6の(c)は各ハニカム構造体のZ断面の断層画像、図6の(d)は各ハニカム構造体のZ面の断層画像、図6の(e)は各ハニカム構造体のZ断面の断層画像である。
本実施形態では、図6に示すように、入口端部隔壁10inと主隔壁10mainとの境界Binが一端面からの距離がZ〜Zの間にあるか否かを判断し、さらに、出口流路70Houtの封口不良の有無を判断する。
まず、図7におけるステップS10において、入口端面10Einから距離Z、Z、Zの各断面(それぞれ、Z断面(第4断面)、Z断面(第1断面)、Z断面(第2断面)とよぶ)におけるハニカム構造体の断層画像を取得する。ここで、Z<Z<Zである。具体的には、例えば、0mm≦Z≦10mm、0.4mm≦Z≦18mm、0.1mm≦Z−Z≦4mmとすることができる。また、0mm≦Z≦4mmとすることもできる。
断層画像は公知の方法により取得することができる。典型的な断層画像取得方法を図8を参照して説明する。まず、ハニカム構造体100の側面に対してビーム源212からXY面内に面状に放出されるビーム(点光源でも平行光でもよい)を照射し、ハニカム構造体100を透過、励起等したビームの強度を、同じXY面内にハニカム構造体を取り囲むように配置された複数のセンサ214で検出する。さらに、ビーム源212及びセンサ214の位置をハニカム構造体の軸まわりに少しずつ回転させながら、各ビーム位置における同様のデータを取得する。その後、これらのデータをフーリエ変換等することでハニカム構造体のビーム断面における立体構造を取得する。ビームとしては、例えば、X線、γ線、テラヘルツ波(例えば、0.01〜10THz)等の電磁波、陽電子、中性子線等の粒子線、磁界、超音波等を利用することができる。このような装置の例は、X線CT、MRI、PETである。
次に、ステップS20において、Z断面、Z断面の各画像において、出口流路70Houtの断面積に関する情報S、S(第1情報、第2情報)を取得する。出口流路の断面積に関する情報とは、出口流路の断面積と相関のある量であり、その例は、出口流路の断面積、出口流路の径(例えば、再狭部の径R1(図6の(c)、(d)参照)、円相当径など)、出口流路の最狭部の径R1及び当該径R1の方向において出口流路を取り囲む両側の隔壁の厚みを合計した長さR2(図6の(c)、(d)参照)など)である。各断面画像において、同一の出口流路70Houtの断面積に関する情報を取得する。上記情報の取得に当たっては、断層画像に適宜二値化などの画像処理を行うなど、画像処理の分野で公知の種々の方法を適用し、隔壁部と流路とを分離しやすくすることができる。
次に、ステップS25において、主隔壁10mainの出口流路70Houtの断面積に関する参照情報Rを取得する。参照情報Rは、情報S、Sと比較される情報であり、主隔壁の出口流路の断面積に関する情報の基準値である。例えば、あらかじめ、主隔壁10mainの断層画像を取得し、各出口流路の断面積に関する情報、例えば、断面積又は径を複数取得し、これらの平均を参照情報Rとすることができる。また、主隔壁の形状の設計値に基づく断面積又は径などの値を参照情報としてもよい。参照情報の種類は、ステップ20において取得する情報S、Sと同じ種類であり、例えば、一方が断面積であれば、他方も断面積である。また、本実施形態の検査方法を繰り返す場合には、ステップS25を毎回繰り返す必要は無く、参照情報Rを1回取得すればよい。なお、ステップS25は、ステップS20より前、あるいは、ステップS10より前に行ってもよい。
次に、ステップS30において、Z断面における出口流路70Houtの断面積に関する情報Sと、参照情報Rとを比較する。そして、これらが実質的に同一、例えば、±3%以内の相違であれば、Z断面が主隔壁10mainであると判断できる。すなわち、図6において、検査対象となるハニカム構造体が、ハニカム構造体100II,100IIIの構造ではなく、ハニカム構造体100Iの構造、すなわち、境界Binが入口端面10EinとZ断面との間にあることがわかる。この場合、ステップS60に進んで不良品と認識し、検査を終了する。
一方、ステップS30において、Z断面における出口流路70Houtの断面積に関する情報Sが、参照情報Rよりも実質的に小さい、例えば、Sとしての出口流路70Houtの断面積や径の大きさが参照情報Rよりも3%を超えて小さければ、図6において、検査対象となるハニカム構造体が、ハニカム構造体100Iの構造ではなく、ハニカム構造体100II又は100IIIの構造を有する、すなわち、境界Binが入口端面10EinとZ断面との間ではなく、Z断面よりも先にあることがわかる。この場合、ステップS40に進む。
ステップS40では、Z断面における出口流路70Houtの断面積に関する情報Sと、参照情報Rとを比較する。そして、これらが実質的に同一、例えば、±3%以内の相違であれば、Z断面が主隔壁10mainであると判断できる。すなわち、検査対象となるハニカム構造体が、図6において、ハニカム構造体100IIIの構造ではなく、ハニカム構造体100IIの構造を有する、すなわち、境界BinがZ断面とZ断面との間にあることがわかる。この場合、ステップS50に進む。
一方、ステップS40において、Z断面における出口流路70Houtの断面積に関する情報Sが、参照情報Rよりも実質的に小さい、例えば、Sとしての出口流路70Houtの断面積や径の大きさが参照情報Rよりも3%を超えて小さければ、すなわち、図6において、検査対象となるハニカム構造体が、ハニカム構造体100IIの構造ではなく、ハニカム構造体100IIIの構造、すなわち、境界BinがZ断面以降にあることがわかる。この場合、ステップS60に進んで不良品と認識し、検査を終了する。
続いて、ステップS50では、Z断面の画像において、出口流路70Houtの開口の有無を判断する。開口の有無は、出口流路の断面積に関する情報(第4情報)、たとえば、断面積、円相当径など、を画像解析等により測定することにより容易に判断できる。開口の有無判断の対象となる出口流路70Houtは単数でも複数でもよい。出口流路70Houtの開口があれば、ステップS60に進んで不良品であると判断し、検査を終了する。開口がなければ、ステップS70に進んで、良品であると認識し、検査を終了する。
ハニカム焼成体の製造方法においては、上記方法によってハニカム構造体の選別を行い、良品と認識されたハニカム構造体をその後の焼成、触媒付与等の下流工程に渡す一方、不良品と認識されたハニカム構造体を破壊して再びハニカム成形体製造の原料として使用することができる。
本実施形態によれば、断層画像を取得し、当該断層画像から流路の断面積に関する情報を取得しているので、境界の位置を効率よく判断することができる。特に、断層画像から得られた流路の断面積に関する情報S、Sを、主隔壁の流路の断面積の参照情報Rと比較しているので、少ない断層画像で境界の位置の把握が可能であり、境界Binの位置がZ以上Z以下であるか否かの判断が容易に行える。特に、多数の断面の断層画像を取得して境界を探すのにくらべて効率がよい。
なお、Z及びZにもとづいて、傾斜が直線状であると仮定すればそれぞれ端部隔壁の傾斜角度θ(図6の(a)参照)が計算できるので、製品が製品規格に定められた傾斜角度θの範囲内にあるか否かの確認も可能である。
(第2実施形態に係る検査方法)
続いて、第2実施形態に係る検査方法について図6及び図9を参照して説明する。ここでは、第1実施形態との相違点について説明し、共通する説明は省略する。
ステップS10では、Z〜Z、Z断面の断層画像に加え、Z断面(第3断面)の断層画像も撮影する。ここで、Z<Zであり、具体的には、20mm≦Z−Z≦30mmとすることができる。
ステップS20では、追加して、Z断面の各画像において、出口流路70Houtの断面積に関する情報S(第3情報)を取得する。
第2実施形態では、ステップS25は不要である。
ステップS30では、Z断面における出口流路70Houtの断面積に関する情報Sと、Z断面における出口流路70Houtの断面積に関する情報Sとを比較する。そして、これらが実質的に同一、例えば、±3%以内の相違であれば、Z断面が主隔壁10mainであると判断できる。すなわち、図6において、検査対象となるハニカム構造体が、ハニカム構造体100II,100IIIの構造ではなく、ハニカム構造体100Iの構造、すなわち、境界Binが入口端面10EinとZ断面との間にあることがわかる。この場合、ステップS60に進んで不良品と認識し、検査を終了する。
一方、ステップS30において、Z断面における出口流路70Houtの断面積に関する情報Sが、Z断面における出口流路70Houtの断面積に関する情報Sよりも実質的に小さい、例えば、SがSよりも3%を超えて小さければ、図6において、検査対象となるハニカム構造体が、ハニカム構造体100Iの構造ではなく、ハニカム構造体100II又は100IIIの構造を有する、すなわち、境界Binが入口端面10EinとZ断面との間ではなく、Z断面よりも先にあることがわかる。この場合、ステップS40に進む。
ステップS40では、Z断面における出口流路70Houtの断面積に関する情報Sと、Z断面における出口流路70Houtの断面積に関する情報Sとを比較する。そして、これらが実質的に同一、例えば、±3%以内の相違であれば、Z断面が主隔壁10mainであると判断できる。すなわち、検査対象となるハニカム構造体が、ハニカム構造体100IIIの構造ではなく、ハニカム構造体100IIの構造を有する、すなわち、境界Binが入口端面10EinとZ断面とZ断面との間にあることがわかる。この場合、ステップS50に進む。
一方、ステップS40において、Z断面における断面積に関する情報Sが、Z断面における出口流路70Houtの断面積に関する情報Sよりも実質的に小さい、例えば、SがSよりも3%を超えて小さければ、図6において、検査対象となるハニカム構造体が、ハニカム構造体100IIの構造ではなく、ハニカム構造体100IIIの構造、すなわち、境界BinがZ断面以降にあることがわかる。この場合、ステップS60に進んで不良品と認識し、検査を終了する。
以降の工程は、第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、断層画像を取得し、当該断層画像から流路の断面積に関する情報を取得しているので、境界の位置を効率よく判断することができる。特に、2つの断層画像から得られた流路の断面積に関する情報の比較により、参照情報を必要とすることなく、境界Binの位置がZ以上Z以下であるか否かの判断が容易に行え、種々の形態のハニカム構造体に対応しやすい。
本発明は上記実施形態に限定されずさまざまな変形態様が可能である。
例えば、上記実施形態では、ステップS20において、出口流路70Houtの断面積に関する情報(S、S等)を取得しているが、出口流路70Houtを取り囲む少なくとも1つの入口流路70Hinの断面積に関する情報(例えば、断面積、径等:S’,S’等)を取得しても実施可能である。入口端部隔壁10inの出口流路70Houtの断面積が主隔壁10mainに対して小さくなるのに対応して、入口端部隔壁10inの入口流路70Hinの断面積は主隔壁10mainに対して大きくなるので、前述と同様にして、具体的には、大小関係の判断を逆にすれば、境界Binの位置を取得できる。
また、出口流路70Houtの断面積に関する情報(S,S等)による判断だけでなく、入口流路70Hinの断面積に関する情報(S’、S’等)による判断をさらに組み合わせることによって、より精度の高い境界位置の検出も可能である。例えば、Z断面の断層画像に比べ、Z断面の断層画像において、出口流路の断面積が実質的に小さく、かつ、入口流路の断面積が実質的に大きい場合にのみ、境界がZ断面以降にあると判断することができる。
また、上記実施形態では、入口端面10Einにおいて入口端部隔壁10inと主隔壁10mainとの境界Bin、及び、出口流路70Houtの封口不良を検査しているが、同様にして、出口端面10Eoutにおいて出口端部隔壁10outと主隔壁10mainとの境界、及び、入口流路70Hinの封口不良を検査することも可能である。
また、上記実施形態では、各断面において、同一の1つの流路について情報S等を取得しているが、同一の複数の流路についてそれぞれ情報S等を取得してもよいし、全ての流路について情報S等を取得してもよい。複数の流路について情報を比較することにより、精度の向上が可能である。
また、上記実施形態では、Z断面とZ断面との間に境界があるか否かを判断するためにステップS30及びステップS40を行っているが、Z断面と境界との位置関係さえ把握できればよいのであればステップS40は不要である。
また、上記実施形態では、ステップS50において、封口不良を判断しているが、このステップは必須ではない。
また、上記実施形態において、ステップS10の内のZ断面及びZ断面の断層画像を取得せず、さらに、ステップS20、ステップS25、ステップS30、及び、ステップS40を行わず、ステップS50を行い、主隔壁と端部隔壁との境界の位置を取得することなく、流路の封口不良のみを検出することも可能である。
上記方法は、コンピュータにより自動化することもできるが、人が行ってもよい。
また、検査の対象となるハニカム構造体は、未焼成体でもよいし、焼成された物でもよい。焼成後のハニカム構造体は、触媒付与後の物でもよい。
また、上記実施形態では、主隔壁の各流路の断面形状は、略六角形であるがこれに限定されず、矩形、円形、楕円形、三角形、四角形、八角形等にすることができる。また、流路110には、径の異なるもの、断面形状の異なるものが混在してもよい。また、流路の配置も、図1では流路の中心軸(重心)が正三角形の頂点に配置される正三角形配置であるが、これに限定されず、断面において流路の中心軸が正方形の頂点に配置される正方形配置等にすることができる。さらに、ハニカムフィルタの外形も、円柱に限られず、例えば三角柱、四角柱、六角柱、八角柱等とすることができる。
例えば、入口流路及び出口流路の配置、すなわち1つの入口流路に隣接する出口流路の数及び1つの出口流路に隣接する入口流路の数も、上記実施形態に限定されない。なお、本明細書において、「2つの流路が隣接する」ことは、2つの流路が1つの隔壁を介して隔壁の厚み方向に隔てられることを意味することができる。
また、端部隔壁の形状も、主隔壁から他端面に向かって、各入口流路の断面積が縮小し、かつ、各出口流路の断面積が拡大しているものであればよく、詳細な形状は、各流路の断面形状、流路の配置に応じて適宜変形できる。
100…ハニカム構造体、70Hin…入口流路(第2流路)、70Hout…出口流路(第1流路)、10Ein…入口端面(一端面)、10Eout…出口端面(他端面)、10main…主隔壁、10in…入口端部隔壁、10out…出口端部隔壁。

Claims (9)

  1. 一端面で閉じられた複数の第1流路及び前記一端面で開口された複数の第2流路を有するハニカム構造体の検査方法であって、
    前記ハニカム構造体は、各前記第1流路の断面積及び各前記第2流路の断面積が軸方向に一定な主隔壁と、
    前記主隔壁から前記一端面に向かって、各前記第2流路の断面積が拡大し、かつ、各前記第1流路の断面積がゼロになるまで縮小した端部隔壁と、を有し、
    前記検査方法は、
    (a)前記一端面から距離Z離れた第1断面の断層画像を取得する工程、
    (b)前記第1断面の断層画像から前記第1流路及び/又は前記第2流路の断面積に関する第1情報を取得する工程と、
    (c)前記第1情報に基づいて、前記主隔壁及び前記端部隔壁の境界と、前記第1断面との位置関係を取得する工程と、
    を備える、ハニカム構造体の検査方法。
  2. (d)前記主隔壁の第1流路及び/又は前記第2流路の断面積に関する参照情報を取得する工程を更に備え、
    前記(c)工程は、前記第1情報と、前記参照情報とに基づいて、前記主隔壁及び前記端部隔壁の境界と、前記第1断面との位置関係を取得する、請求項1記載のハニカム構造体の検査方法。
  3. (e)前記一端面から距離Z(ただし、Z<Z)離れた第2断面の断層画像を取得する工程、
    (f)前記第2断面の断層画像から前記第1流路及び/又は前記第2流路の断面積に関する第2情報を取得する工程、及び、
    (g)前記第2情報、及び、前記参照情報に基づいて、前記主隔壁及び前記端部隔壁の境界と、前記第2断面との位置関係を取得する工程、を更に備える、請求項2に記載のハニカム構造体の検査方法。
  4. (e)前記一端面から距離Z(ただし、Z<Z)離れた第2断面の断層画像を取得する工程、及び、
    (f)前記第2断面の断層画像から前記第1流路及び/又は前記第2流路の断面積に関する第2情報を取得する工程と、を更に備え、
    前記(c)工程は、前記第1情報と前記第2情報とに基づいて、前記主隔壁及び前記端部隔壁の境界と、前記第1断面との位置関係を取得する、請求項1記載のハニカム構造体の検査方法。
  5. さらに、
    (h)前記一端面から距離Z離れた第3断面(ただし、Z<Z)の前記ハニカム構造体の断層画像を取得する工程と、
    (i)前記第3断面の断層画像から前記第1流路及び/又は前記第2流路の断面積に関する第3情報を取得する工程と、
    (j)前記第2情報及び第3情報に基づいて、前記主隔壁及び前記端部隔壁の境界と、前記第2断面との位置関係を取得する工程と、を備える、請求項4記載のハニカム構造体の検査方法。
  6. さらに、前記一端面の近傍の第4断面の前記ハニカム構造体の断層画像を取得する工程と、
    前記第4断面の断層画像から、前記第1流路の断面積に関する第4情報を取得する工程と、
    前記第4情報に基づいて、前記第1流路の封口不良の有無を判断する工程と、を備える、請求項1〜5のいずれか1項記載のハニカム構造体の検査方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のハニカム構造体の検査方法と、
    前記方法において取得された、前記主隔壁及び前記端部隔壁の境界と、前記第1断面との位置関係に基づいて、ハニカム構造体の選別を行う工程と、を備える、
    ハニカム構造体の製造方法。
  8. 一端面で閉じられた複数の第1流路及び前記一端面で開口された複数の第2流路を有するハニカム構造体の検査方法であって、
    前記ハニカム構造体は、各前記第1流路の断面積及び各前記第2流路の断面積が軸方向に一定な主隔壁と、
    前記主隔壁から前記一端面に向かって、各前記第2流路の断面積が拡大し、かつ、各前記第1流路の断面積がゼロになるまで縮小した端部隔壁と、を有し、
    前記検査方法は、
    前記一端面の近傍の第4断面の前記ハニカム構造体の断層画像を取得する工程と、
    前記第4断面の断層画像から、前記第1流路の断面積に関する第4情報を取得する工程と、
    前記第4情報に基づいて、前記第1流路の封口不良の有無を判断する工程と、を備える、ハニカム構造体の検査方法。
  9. 請求項8に記載のハニカム構造体の検査方法と、
    前記方法において取得された前記第1流路の封口不良の有無に基づいてハニカム構造体の選別を行う工程と、を備える、ハニカム構造体の製造方法。
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