JP6500796B2 - ウェーハの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェーハの製造方法に関する。
従来、うねりがあるウェーハを平坦化する技術として、以下のようなものが知られている。
まず、ウェーハの一方の面に硬化性樹脂を塗布し、この硬化性樹脂を平坦に加工して硬化させる。その後、硬化性樹脂の平坦面を保持してウェーハの他方の面を研削し、硬化性樹脂を除去した後または除去せずに、平坦化された他方の面を保持してウェーハの一方の面を研削する。なお、以下において、上記技術を「樹脂貼り研削」と言う場合がある。
そして、このような樹脂貼り研削を応用したさらなる平坦化の検討がなされている(例えば、特許文献1〜4参照)。
特許文献1には、厚さが40μm以上300μm未満の硬化性樹脂を塗布することが開示されている。
特許文献2には、特定の特性を有する硬化性樹脂を10μm〜200μmの厚さで塗布することが開示されている。
特許文献3には、ウェーハの一方の面を吸引保持してウェーハのうねりを矯正し、他方の面を研削した後、他方の面を吸引保持して一方の面を研削することで、両面に同等の研削歪みを形成し、その後、樹脂貼り研削を行うことが開示されている。
特許文献4には、樹脂貼り研削を繰り返し行うことが開示されている。
特開2006−269761号公報 特開2009−272557号公報 特開2011−249652号公報 特開2015−8247号公報
ところで、半導体デバイス製造プロセスにおいて、ウェーハ上には、何層ものメタルや絶縁膜の層が形成される。このウェーハ上に形成される各層の膜厚均一性は、デバイスの性能に影響を与えるため、各層の形成直後にCMP(Chemical Mechanical Polishing)により平坦化が行われる。しかし、ウェーハにうねりがあると、CMPの精度が下がり、膜厚が不均一な層が形成されてしまう。特に、波長が10mm以上100mm以下のうねりが、CMPの精度に大きな影響を与えてしまう。
しかしながら、特許文献1〜3のような方法では、ウェーハのうねりの大きさを考慮に入れずに研削しているため、うねりが大きい場合、十分に平坦化できないおそれがある。このため、うねりを十分に小さくできず、半導体デバイスを適切に製造できないおそれがある。
また、特許文献4のような方法では、樹脂貼り研削を複数回行うため、製造効率が落ちてしまうおそれがある。
本発明の目的は、ウェーハのうねりが大きい場合でも、製造効率を落とすことなく、か、半導体デバイスの製造に影響を与えないように平坦化可能なウェーハの製造方法を提供することにある。
本発明のウェーハの製造方法は、単結晶インゴットから切り出されたウェーハまたはラッピングされたウェーハの一方の面に硬化性樹脂を塗布して樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、前記樹脂層を介して前記一方の面を保持し、前記ウェーハの他方の面を平面研削する第1の平面研削工程と、前記樹脂層を除去する樹脂層除去工程と、前記他方の面を保持し、前記一方の面を平面研削する第2の平面研削工程とを含み、前記樹脂層形成工程は、前記ウェーハにおける波長が10mm以上100mm以下のうねりの最大振幅Xを求めてから、以下の式(1)を満たすように、前記樹脂層を形成することを特徴とする。
T/X>30 … (1)
:前記樹脂層における最も厚い部分の厚さ
本発明によれば、半導体デバイス製造に影響を与える波長(10mm以上100mm以下)のうねりが大きいウェーハであっても、上記式(1)に基づく厚さの樹脂層によって、一方の面のうねりを十分に吸収できる。したがって、このうねりを十分に吸収した樹脂層を介して一方の面を保持することで、第1の平面研削工程において、他方の面をうねりが十分に除去された平坦面にすることができる。また、うねりが十分に除去された他方の面を保持して、一方の面を平面研削することで、この一方の面もうねりが十分に除去された平坦面にすることができる。さらに、樹脂貼り研削を1回だけ行えばよいため、製造効率が落ちない。
よって、ウェーハのうねりが大きい場合でも、製造効率を落とすことなく、かつ、半導体デバイスの製造に影響を与えないように平坦化可能なウェーハの製造方法を提供できる。
本発明のウェーハの製造方法において、前記樹脂層形成工程は、以下の式(2)を満たすように、前記樹脂層を形成することが好ましい。
T/X<230 … (2)
ここで、樹脂層が厚すぎて、上記式(2)を満たさない場合、第1の平面研削工程中に樹脂層が弾性変形してしまい、他方の面のうねりを十分に除去できないおそれがある。また、うねりが十分に除去されていない他方の面を保持して行う第2の平面研削工程でも、一方の面のうねりを十分に除去できないおそれがある。
本発明によれば、上記式(2)を満たすように、適切な厚さの樹脂層を形成するため、第1の平面研削工程中に樹脂層が弾性変形してしまうことを抑制でき、他方の面をうねりが十分に除去された平坦面にすることができる。また、その後の第2の平面研削工程でも、一方の面をうねりが十分に除去された平坦面にすることができる。したがって、平坦度が高いウェーハを確実に得ることができる。
本発明の一実施形態に係るウェーハの製造方法のフローチャート。 (A)〜(C)は前記ウェーハの製造方法の説明図。 (A)〜(C)は前記ウェーハの製造方法の説明図であり、図2に続く状態を示す。 本発明の実施例におけるウェーハの製造方法とShape Curvatureとの関係を示すグラフ。 前記実施例におけるウェーハの製造方法と波長が10mm以上100mm以下のうねりの最大振幅との関係を示すグラフ。 前記実施例におけるT/XとShape Curvatureとの関係を示すグラフ。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
[ウェーハの製造方法]
図1に示すように、ウェーハの製造方法は、まず、シリコン、SiC、GaAs、サファイアなどの単結晶インゴット(以下、単に「インゴット」と言う)をワイヤソーで切断して、複数のウェーハを得る(ステップS1:スライス工程)。
次に、ラッピング装置によって、ウェーハの両面を同時に平坦化加工し(ステップS2:ラッピング工程)、面取りを行う(ステップS3:面取り工程)。
このとき、ラッピング工程だけではウェーハの十分な平坦化を図ることが困難なため、図2(A)に示すように、一方の面W1および他方の面W2にうねりW11,W21が発生しているウェーハWが得られる。
この後、図1に示すように、ウェーハWの一方の面W1に硬化性樹脂を塗布して樹脂層R(図2(B)参照)を形成する樹脂層形成工程(ステップS4)と、樹脂層Rを介して一方の面W1を保持し、ウェーハWの他方の面W2を平面研削する第1の平面研削工程(ステップS5)と、樹脂層Rを除去する樹脂層除去工程(ステップS6)と、他方の面W2を保持し、一方の面W1を平面研削する第2の平面研削工程(ステップS7)とを含む樹脂貼り研削工程を行う。
樹脂層形成工程は、まず、一方の面W1および他方の面W2の表面形状を測定し、波長が10mm以上100mm以下のうねりW11の最大振幅Xと、ウェーハWの面内厚さのばらつき(TTV:Total Thickness Variation)Vとを求める。なお、うねりW11とうねりW21とは、ほぼ対称の形状のため、これらの最大振幅もほぼ同じになる。
次に、以下の式(1)を満たすような樹脂層Rの厚さを求める。
T/X>30 … (1)
T:樹脂層Rにおける最も厚い部分の厚さ
この際、樹脂層Rの厚さは、以下の式(2)を満たすことが好ましい。
T/X<230 … (2)
また、以下の式(3)に基づいて、第1,第2の平面研削工程における他方の面W2、一方の面W1の取代最小値Pを求める。
P=X+V … (3)
なお、最大振幅X、面内厚さばらつきVは、インゴットのスライス条件や同じロットのウェーハWの測定結果から推定できれば、その推定値を用いてもよい。
次に、図2(B)に示すような保持押圧装置10を用いて、樹脂層Rを形成する。
まず、高平坦化された平板11上に樹脂層Rとなる硬化性樹脂を滴下する。一方、図2(B)に実線で示すように、保持手段12が保持面121でウェーハWの他方の面W2を吸引保持する。
次に、保持手段12を下降させ、図2(B)に二点鎖線で示すように、ウェーハWの一方の面W1を硬化性樹脂に押圧する。その後、保持手段12によるウェーハWへの圧力を解除し、ウェーハWを弾性変形させない状態で、一方の面W1上に硬化性樹脂を硬化させる。以上の工程により、一方の面W1に接触している面の反対側の面が平坦面R1となり、かつ、最も厚い部分の厚さが上記式(1),(2)を満たす樹脂層Rが形成される。
なお、ウェーハWに硬化性樹脂を塗布する方法としては、ウェーハWの一方の面W1を上に向けて、一方の面W1上に硬化性樹脂を滴下し、ウェーハWを回転させることで硬化性樹脂を一方の面W1全面に広げるスピンコート法、一方の面W1にスクリーン版を配置し、スクリーン版に硬化性樹脂を載せ、スキージで塗布するスクリーン印刷法、エレクトリックスプレーデポジション法により一方の面W1全面にスプレーする方法などによって硬化性樹脂を塗布した後に、高平坦化された平板11を硬化性樹脂に押圧する方法を適用できる。硬化性樹脂は、熱硬化性樹脂、熱可逆性樹脂、感光性樹脂などの硬化性樹脂が、加工後の剥離のしやすさの点で好ましい。特に、感光性樹脂は熱によるストレスが加わらない点でも好適である。本実施形態では、硬化性樹脂として、UV硬化樹脂を使用した。また、他の具体的な硬化性樹脂の材質として、合成ゴムや接着剤(ワックスなど)などが挙げられる。
第1の平面研削工程は、図2(C)に示すような平面研削装置20を用いて、他方の面W2を平面研削する。
まず、真空チャックテーブル21の高平坦化された保持面211に、平坦面R1が下を向く状態でウェーハWが載置されると、真空チャックテーブル21がウェーハWを吸引保持する。
次に、図2(C)に実線で示すように、砥石22が下面に設けられた定盤23を、ウェーハWの上方に移動させる。その後、定盤23を回転させながら下降させるとともに、真空チャックテーブル21を回転させ、図2(C)に二点鎖線で示すように、砥石22と他方の面W2とを接触させることで、他方の面W2を平面研削する。そして、取代が取代最小値P以上になったら、平面研削を終了する。以上の工程により、他方の面W2は、うねりが十分に除去された平坦面になる。
樹脂層除去工程は、図3(A)に示すように、ウェーハWの一方の面W1に形成された樹脂層RをウェーハWから引き剥がす。この際、溶剤を用いて化学的に樹脂層Rを除去してもよい。
第2の平面研削工程は、図3(B)に示すように、第1の平面研削工程と同様の平面研削装置20を用いて、一方の面W1を平面研削する。
まず、保持面211に、高平坦化された他方の面W2が下を向く状態でウェーハWが載置されると、真空チャックテーブル21がウェーハWを吸引保持し、図3(B)に実線で示すように、ウェーハWの上方に移動させた定盤23を回転させながら下降させるとともに、真空チャックテーブル21を回転させ、図3(B)に二点鎖線で示すように、一方の面W1を平面研削する。そして、取代が取代最小値P以上になったら、平面研削を終了することで、一方の面W1は、うねりが十分に除去された平坦面になる。
以上の樹脂貼り研削工程により、うねりW11,W21が十分に除去され、図3(C)に示すように、一方の面W1および他方の面W2が高平坦化されたウェーハWが得られる。
この得られたウェーハWは、波長が10mm以上100mm以下のうねりの振幅が0.5μm未満であり、かつ、平坦度測定器Wafersight2のHigh Order Shapeモードで測定した際に、10mm×10mmサイトにおけるShape Curvature(以下、単に「Shape Curvature」と言う)の最大値が1.2nm/mm以下という特性を有する。
ここで、「Shape Curvature」とは、ウェーハの反りを表す指標であって、指定のサイトサイズ(本発明では、10mm×10mm)に区切った面に対し、二次で近似した近似面の曲率を表す。このため、Shape Curvatureが大きいほど、ウェーハは大きなうねりを持つことになる。
次に、図1に示すように、面取り時や樹脂貼り研削時に発生し、ウェーハWに残留する加工変質層などを除去するために、エッチングを行う(ステップS8:エッチング工程)。
この後、両面研磨装置を用いてウェーハWの両面を研磨する一次研磨工程(ステップS9)と、片面研磨装置を用いてウェーハWの両面を研磨する最終研磨工程(ステップS10)とを含む鏡面研磨工程を行い、ウェーハの製造方法が終了する。
[実施形態の作用効果]
上述したように、上記式(1)に基づいて、ウェーハWのうねりW11の振幅を考慮に入れた厚さの樹脂層Rを用いて、樹脂貼り研削工程を行うため、一方の面W1および他方の面W2のうねりW11,W21を十分に除去できる。さらに、樹脂貼り研削工程を1回だけ行えばよいため、製造効率が落ちない。したがって、ウェーハWのうねりが大きい場合でも、製造効率を落とすことなく、かつ、半導体デバイスの製造に影響を与えないように平坦化可能なウェーハWの製造方法を提供できる。
特に、上記式(2)を満たすように、樹脂層Rの厚さを設定しているため、平坦度が高いウェーハWを確実に得ることができる。
[変形例]
なお、本発明は上記実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の改良ならびに設計の変更などが可能であり、その他、本発明の実施の際の具体的な手順、及び構造などは本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などとしてもよい。
例えば、ラッピング工程を行わずに、少なくとも上記式(1)を満たす条件で樹脂貼り研削工程を行ってもよい。このような場合でも、上述の特性を有するウェーハWを得ることができる。
また、樹脂層Rの除去は、引き剥がしではなく、樹脂層除去工程としての第2の平面研削工程における研削により行ってもよい。
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
[ウェーハの製造方法と、Shape Curvatureおよび波長が10mm以上100mm以下のうねりの最大振幅との関係]
〔ウェーハの製造方法〕
{実施例1}
まず、図1に示すスライス工程を行い、直径300mm、厚さ約900μmのウェーハを準備した。次に、これらのウェーハに対し、ラッピング工程、面取り工程を行った。ラッピング工程では、浜井産業株式会社製のラッピング装置(HAMAI32BN)を用い、研磨布を使用せず、アルミナ砥粒を含むスラリーでラッピングを行った。
そして、株式会社コベルコ科研社製のウェーハ平坦度・形状測定器(SBW)を用いて、ウェーハの一方の面の形状を測定し、周波数解析を行うことで、ラッピング工程後における波長が10mm以上100mm以下のうねりの最大振幅Xを求めた。表1に示すように、最大振幅Xは、0.9μmであった。
この後、樹脂貼り研削工程を行った。樹脂層形成工程では、UV硬化樹脂を塗布し、UV照射により硬化させることで、樹脂層を形成した。表1に示すように、樹脂層の最も厚い部分の厚さTは80μmであり、T/Xは上記式(1)を満たす88.9であった。なお、厚さTは、株式会社ミツトヨ社製のリニアゲージ(LGF)を用いて、樹脂貼り前のウェーハの厚さと、樹脂貼り後のウェーハおよび樹脂の合計厚さとを測定し、これらの差分から求めた。
そして、第1の平面研削工程、樹脂層除去工程、第2の平面研削工程を行った。第1,第2の平面研削工程では、株式会社ディスコ製の研削装置(DFG8360)を用い、それぞれ取代20μmで平面研削を行った。
その後、エッチング工程から鏡面研磨工程までを行った。
{実施例2}
まず、スライス工程を行い、直径300mm、厚さ約900μmのウェーハを準備した。表1に示すように、スライス工程後における波長が10mm以上100mm以下のうねりの最大振幅Xは、1.5μmであった。
そして、ラッピング工程を行わず、表1に示すように、T/Xが上記式(1)を満たす53.3となるような樹脂層を形成したこと以外は、実施例1と同様の条件で樹脂貼り研削工程から鏡面研磨工程までを行った。
{比較例1}
表1に示すように、T/Xが上記式(1)を満たさない27.8となるような樹脂層を形成したこと以外は、実施例1と同様の条件でスライス工程から鏡面研磨工程までを行った。
{比較例2}
表1に示すように、樹脂貼り研削工程の代わりに、樹脂層を形成しない研削、つまり樹脂貼り研削工程のうち第1,第2の平面研削工程のみを行ったこと以外は、実施例1と同様の条件でスライス工程から鏡面研磨工程までを行った。なお、第1,第2の平面研削工程における取代は、20μmであった。
〔評価〕
実施例1,2、比較例1,2の条件で、それぞれ4枚ずつのウェーハを処理して評価した。
{Shape Curvature}
平坦度測定器Wafersight2(KLA−Tencor社製)のHigh Order Shapeモードで、各ウェーハの面形状を測定し、Shape Curvatureの最大値を評価した。その評価結果を図4に示す。
図4に示すように、T/Xが上記式(1)を満たす実施例1,2では、いずれも1.2nm/mm以下となり、T/Xが大きいほど小さい値となった。一方、T/Xが上記式(1)を満たさない比較例1および樹脂貼り研削工程を行わない比較例2では、いずれも1.2nm/mmを超えた。
{波長が10mm以上100mm以下のうねりの最大振幅}
実施例1におけるラッピング工程後のうねりの最大振幅Xを求めたときと同様の方法で、波長が10mm以上100mm以下のうねりの最大振幅を求めて評価した。その評価結果を図5に示す。
図5に示すように、T/Xが上記式(1)を満たす実施例1,2では、いずれも0.5μm未満となり、T/Xが大きいほど小さい値となった。一方、T/Xが上記式(1)を満たさない比較例1および樹脂貼り研削工程を行わない比較例2では、いずれも0.5μmを超えた。
{まとめ}
以上のことから、スライス工程からラッピング工程まで行ったウェーハ、ラッピング工程を行わないウェーハのいずれであっても、T/Xが上記式(1)を満たす条件で樹脂貼り研削工程を行うことで、製造効率および平坦度が高く、半導体デバイスを適切に製造可能なウェーハを提供できることが確認できた。
なお、本実施例では、鏡面研磨工程後のウェーハについて評価したが、樹脂貼り研削工程(比較例2では、第1,第2の平面研削工程)直後の形状も図4および図5に示すものとほぼ等しくなると推定できる。その理由は、エッチング工程および鏡面研磨工程における取代は、ラッピング工程や樹脂貼り研削工程と比べて非常に小さいため、鏡面研磨工程後の平坦度は、樹脂貼り研削工程直後の平坦度とほぼ等しくなるからである。
[T/Xの許容範囲の検討]
樹脂層の厚さを複数のレベルで変えたこと以外は、各レベルで2枚ずつのウェーハに対して上記実施例1と同様の処理を行い、Shape Curvatureの最大値を評価した。その評価結果を図6に示す。
図6に示すように、T/Xが30を超えかつ230未満であれば、1.2nm/mm以下となることが確認できた。
R…樹脂層、W…ウェーハ、W1…一方の面、W2…他方の面。

Claims (2)

  1. 単結晶インゴットから切り出されたウェーハまたはラッピングされたウェーハの一方の面に硬化性樹脂を塗布して樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、
    前記樹脂層を介して前記一方の面を保持し、前記ウェーハの他方の面を平面研削する第1の平面研削工程と、
    前記樹脂層を除去する樹脂層除去工程と、
    前記他方の面を保持し、前記一方の面を平面研削する第2の平面研削工程とを含み、
    前記樹脂層形成工程は、前記ウェーハにおける波長が10mm以上100mm以下のうねりの最大振幅Xを求めてから、以下の式(1)を満たすように、前記樹脂層を形成することを特徴とするウェーハの製造方法。
    T/X>30 … (1)
    :前記樹脂層における最も厚い部分の厚さ
  2. 請求項1に記載のウェーハの製造方法において、
    前記樹脂層形成工程は、以下の式(2)を満たすように、前記樹脂層を形成することを特徴とするウェーハの製造方法。
    T/X<230 … (2)
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