JP6498408B2 - 溶接トーチ - Google Patents

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本発明は、溶接トーチに関し、より詳しくは、作業者が手で把持しつつ操作して溶接を行う半自動アーク溶接機における溶接トーチに関する。
この種の溶接トーチは、たとえば、特許文献1に示されているように、トーチボディと、このトーチボディの基端側を保持し、作業者が把持することができるハンドルとを有し、このハンドルの基端側からケーブルが延ばされる。ケーブルには、溶接ワイヤの送給管と、給電用導線と、シールドガス供給路等がたとえば同軸状に包含されており、全体として可撓性を有する。ハンドルにはまた、操作スイッチが設けられており、作業者は、操作スイッチにより、溶接ワイヤ送給のオン・オフ操作をすることができる。操作スイッチをオンとすると、上記ケーブル内の送給管を介して送給された溶接ワイヤがトーチボディの先端から送出され、こうして送出される溶接ワイヤと対象物との間に生じるアーク放電による熱で当該溶接ワイヤが溶融し、所望の溶接を行うことができる。溶接部位は、トーチボディ先端のノズルから吹き出されるシールドガスによって外気から保護される。
このような溶接トーチは、種々の溶接箇所に対処するために、作業者の手によって様々な姿勢をとらされる。一方、ケーブルは、所定の制御装置から延ばされ、一定の重量を有する。このとき、ハンドルの基端において、ケーブルに大きな曲げ応力が集中することがある。このような曲げ応力によってケーブルが所定以上に曲げられると、溶接ワイヤの送給抵抗が大きくなり、溶接ワイヤの送給速度が変動するなどし、溶接品位に悪影響をもたらす。
特許文献1に示された溶接トーチでは、ハンドルとケーブルとの接続部にハンドルから延び、ケーブルを筒状に包み込む一定長さの保護部材が設けられている。
しかしながら、このような保護部材は、ゴム等で形成されるのが通常であり、ハンドルの基端部近傍においてケーブルに作用する曲げ応力が強大となった場合に、ケーブルの屈曲の程度を所定以下に規制することはできない。
また、特許文献2に示される溶接トーチでは、ハンドルの基端に対してボール・ジョイントを介して筒状アダプタを連結し、この筒状アダプタを通したケーブルをハンドル内に導入するようにしている。
特許文献2の構成の場合、ハンドルに対する筒状アダプタの回動可能角度を規制して、ケーブルが必要以上の角度で屈曲をすることを防止することができる。しかしながら反面、屈曲角度が規制されることから、作業者による溶接トーチの姿勢の選択の自由度が制限されることになる。
特開平7−155959号公報 米国特許第5965045号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、ケーブルに対する曲げ応力の集中を回避するとともに、作業者による姿勢選択の自由度を高めることができる溶接トーチを提供することをその課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を採用した。
本発明により提供される溶接トーチは、所定方向に湾曲するハンドルと、上記ハンドルの先端側から延び、上記ハンドルの湾曲方向と同方向に湾曲するトーチボディと、上記ハンドルの内部に前端が収容され、上記ハンドルの後端側から連続して延びるケーブルと、上記ハンドルの後端側に接続され、上記ケーブルのうち、上記ハンドルの後端から所定長さの一部分を包持するアダプタと、を含んでおり、上記アダプタは、第1部材と、第2部材とからなり、上記ハンドルと上記1部材とは、上記ハンドルに対して上記第1部材を全方向に回動させる第1関節部により互いに回動可能に連結されており、上記第1部材と上記第2部材とは、上記第1部材に対して上記第2部材を上記トーチボディの湾曲方向と略直交する方向に延びる横方向軸を中心として回動させる第2関節部により互いに回動可能に連結されており、上記第1関節部は、上記ハンドルに対する上記第1部材の回動角度を所定範囲内に規制する第1回動角度規制手段と、上記ハンドルに対する上記第1部材の上記ハンドルの軸線回りの軸転範囲を、所定範囲内で許容しつつ規制する軸転範囲規制手段と、を含んでおり、上記第2関節部は、上記第1部材に対する上記第2部材の回動角度を所定範囲内に規制する第2回動角度規制手段を含んでいることを特徴とする。
好ましい実施の形態では、上記第1関節部は、上記第1部材に設けたボール外面部と、上記ハンドルに設けられ、上記ボール外面部を摺動可能に受容するボール受容部とを含んでいる。
好ましい実施の形態では、上記第1回動角度規制手段による上記第1部材の回動可能範囲は、20〜50度である。
好ましい実施の形態では、上記第1回動角度規制手段は、上記ハンドルに対して上記第1部材が所定角度回動したときに上記ハンドルの端部が部分的に当接する当接部を上記第1部材の外周面に設けることにより形成されている。
好ましい実施の形態では、上記軸転範囲規制手段による上記第1部材の軸転範囲は、20〜50度である。
好ましい実施の形態では、上記軸転範囲規制手段は、上記ボール外面部に設けた突起と、上記ボール受容部に設けられ、上記突起が係合し、上記突起よりも幅広の凹部とによって構成されている。
好ましい実施の形態では、上記第2回動角度規制手段による上記第2部材の回動可能範囲は、20〜45度である。
好ましい実施の形態では、上記第2回動角度規制手段による上記第2部材の回動可能範囲は、上記トーチボディの湾曲方向への回動可能角度よりも上記トーチボディの湾曲方向と反対方向への回動可能角度のほうが大である。
上記構成を備える本発明の溶接トーチによれば、ハンドルに対して第1関節部により連結される第1部材と、この第1部材に対して第2関節部により連結される第2部材とを含むアダプタに包持されてハンドルから延びるケーブルの屈曲が制限される。アダプタは、2段階の関節部を含んでいるので、各段階の関節部における回動角度範囲を所定以下に制限できる。そのため、ケーブルが1箇所で大きく屈曲させられることが回避され、これによりケーブルの送給抵抗が必要以上に増大することが回避される。また、アダプタは、2段階の関節部を含んでいるので、各関節部における回動角度範囲が小さくとも、全体としてケーブルを大きく湾曲させることができる。したがって、作業者による溶接トーチの姿勢選択の自由度も、高度に確保される。
本発明のその他の特徴および利点は、図面を参照して以下に行う詳細な説明により明らかとなろう。
本発明の1実施形態に係る溶接トーチの縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 図1のA−A拡大断面図であり、ケーブルを省略して示す。 図1のB−B拡大断面図であり、ケーブルを省略して示す。 図1に示す溶接トーチの作用説明図であり、第1関節部においてアダプタの第1部材が上方に回動した状態を示す。 図1に示す溶接トーチの作用説明図であり、第1関節部においてアダプタの第1部材が下方に回動した状態を示す。 図1に示す溶接トーチの作用説明図であり、第1関節部においてアダプタの第1部材が上方に回動し、第2関節部において第2部材が上方に回動した状態を示す。 図1に示す溶接トーチの正面図であり、トーチボディを省略して示す。 図1に示す溶接トーチの背面図であり、トーチボディを省略して示す。 図1に示す溶接トーチの平面図であり、トーチボディを省略して示す。 図1に示す溶接トーチの底面図であり、トーチボディを省略して示す。 図1に示す溶接トーチの右側面図であり、トーチボディを省略して示す。 図1に示す溶接トーチの左側面図であり、トーチボディを省略して示す。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1、図8に示すように、この溶接トーチ10は、ハンドル100と、トーチボディ200と、アダプタ300と、ケーブル400とを有する。
トーチボディ200は、ハンドル100の先端側から延びており、下向きに湾曲しつつ先端に向けて延びている。
ハンドル100は、作業者が把持するための部位であり、本実施形態では、トーチボディ200の湾曲方向と同方向に湾曲させられている。このハンドル100は、トーチボディ200をその基端部を包持するように保持しており、当該トーチボディ200の基端部はハンドル100の内部空間に進入している。ハンドル100はまた、このハンドル100を把持した作業者の人差し指で押動操作しやすい位置に、操作スイッチ150を有する。
ケーブル400は、ハンドル100の後端部から当該ハンドル100の内部空間に進入させられて、トーチボディ200の基端部に接続されている。また、このケーブル400は、ハンドル100からみた場合、このハンドル100の後端部から延びており、図示しない制御装置に接続されている。ケーブル400は、溶接ワイヤ(図示略)の送給管(図示略)と、給電用導線(図示略)と、シールドガス供給路(図示略)等がたとえば同軸状に包含された公知のものであり、全体として可撓性を有する。
ケーブル400内を送給された溶接ワイヤ(図示略)は、トーチボディ200の内部をその先端まで案内され、上記した給電用導線を介した溶接電流の給電を受けながらトーチボディ200の先端から送出される。なお、溶接ワイヤ(図示略)の送出のオン・オフは、ハンドル100に設けた操作スイッチ150を操作することにより行われる。
ケーブル400内のシールドガス供給路を介して送られるシールドガスは、トーチボディ200の先端まで送られ、ノズル210から吹き出される。
アダプタ300は、ハンドル100の後端部101側から延びるケーブル400を所定長さ包持しつつ、ハンドル100の後端部101に接続されている。このアダプタ300は、ハンドル100に連結される第1部材310と、この第1部材310に連結される第2部材350とを有する。本発明は、このアダプタ300の構成に主たる特徴がある。以下、説明する。
図2に詳示するように、第1部材310は、その前部311がハンドル100の後端部101に入り込み、第2部材350は、その前部351が第1部材310の後部に覆い被さるようになっている。第1部材310および第2部材350は、基本的に、内部に上記したケーブル400が挿通する筒状を呈している。
第1部材310は、ハンドル100に対し、第1関節部500を介して、ハンドル100の後端部101の軸線L1に対して全方向に回動可能に連結されている。本実施形態では、第1関節部500は、第1部材310に形成したボール外面部320と、ハンドル100の後端部101の内面に設けられたボール受容部110とを含んで構成される。ボール受容部110は、上記したボール外面部320を摺動可能に受容する。これにより、第1部材310は、上記ボール外面部320を形成する球の中心O1を支点として、ハンドル100の後端部101の軸線L1に対してどの方向にも回動することができる。
図2に詳示するように、第1関節部500は、ハンドル100に対する第1部材310の回動可能角度を所定範囲内に規制する第1回動角度規制手段510を有する。本実施形態においてこの第1回動角度規制手段510は、ハンドル100に対して第1部材310が所定角度回動したときにハンドル100の後端縁101aが部分的に当接する当接部312を第1部材310の外面に設けることにより構成されている。より詳しくは、図2に表れているように、第1部材310の上記ボール外面部320につづくくびれ部313と、このくびれ部313に続く拡径部314との間に環状の段部312aを設け、この環状の段部312aに上記当接部312としての機能を与えている。これにより、ハンドル100に対して第1部材310がどの方向に回動しても、所定角度回動した時点でハンドル100の後端縁101aが上記段部312aに当接し、第1部材310がそれ以上回動することが阻止される。ハンドル100に対する第1部材310の回動可能範囲は、たとえば、ハンドル100の後端部101の軸線L1に対して片側10〜25度、両側で20〜50度の範囲に設定される。なお、この回動可能範囲は、上記した段部312aの形成位置を変更することにより、適宜選択することができる。
第1関節部500はまた、ハンドル100の後端部101の軸線L1周りの第1部材310の軸転を所定範囲内に規制する軸転範囲規制手段520を有する。本実施形態においてこの軸転範囲規制手段520は、図2、図3に詳示するように、第1部材310のボール外面部320に突起321を設ける一方、ハンドル100のボール受容部110の内面に、上記突起321が係合する凹部111を設けることにより構成されている。上記突起321は、ボール外面部320の直径方向に対向する位置に2箇所設けられ、これに対応して上記凹部111もまた、ボール受容部110の直径方向に対向する位置に2箇所設けられている。凹部111は、突起321よりも幅広の凹溝111aによって構成され、ハンドル100の長手方向に延びている。これにより、第1関節部500においてハンドル100に対して第1部材310が回動していても、回動していなくても、上記凹溝111a内を上記突起321が移動できる範囲において、ハンドル100に対する第1部材310の軸転を所定範囲内に規制することができる。ハンドル100に対する第1部材310の軸転可能範囲は、たとえば、20〜50度の範囲に設定することができる。なお、この軸転可能範囲は、突起321に対する凹溝111aの幅を変更することにより、適宜選択することができる。
第2部材350は、第1部材310に対し、第2関節部600を介して、横方向軸LLを中心として回動可能に連結されている。図2、図4に詳示するように、本実施形態では、第2関節部600は、第1部材310の後部両側面に横方向突出状に設けた支持ピン315と、第2部材350の前部側壁に上記各支持ピン315を回動可能に受容するように設けた支持孔352とを含んでいる。支持ピン315の突出方向(横方向軸LLの方向)は、トーチボディ200の湾曲方向(図1の下方向)に対して略直交する方向(図1の紙面と直交する方向)である。これにより、第2部材350は、第1部材310に対し、支持ピン315が形成する横方向軸LLを中心として回動可能となる。
第2関節部600はまた、第1部材310に対する第2部材350の回動角度範囲を規制する第2回動角度規制手段610を有する。本実施形態においてこの第2回動角度規制手段610は、第1部材310に対して第2部材350が上記横方向軸LLを中心として所定角度回動したときに第2部材350の前端縁351a,351bが当接する当接部316を第1部材310の外面に設けることにより構成されている。より詳しくは、図2に詳示するように、第1部材310における第2部材350が被さる部分と、その前方に隣接する拡径部314との間に段部316aを設け、この段部316aに上記当接部316としての機能を与えている。
なお、本実施形態では、第2関節部600において、第1部材310に対する第2部材350の回動角度範囲を、トーチボディ200の湾曲方向(図1、2の下方。矢印p方向)への回動可能範囲よりも、トーチボディ200の湾曲方向と反対方向(図1、2の上方。矢印q方向)への回動可能範囲が大となるようにしている。より具体的には、本実施形態では、第1部材310の軸線L2に対し、矢印p方向への回動可能角度を0度とし、矢印q方向への回動可能範囲をたとえば20〜45度の範囲となるようにしている。そのために、図2に表れているように、第1部材310に対して第2部材350が回動していない状態において、第2部材350の前端縁下位側351bがすでに第1部材310の段部316aに当接するとともに、第2部材350の前端縁上位側351aと第1部材310の段部316aとの間に所定の隙間sが生じるようにしている。また、本実施形態においては、支持ピン315(横方向軸LL)の位置を第1部材310の軸線L2よりも上位に設定し、上記隙間sを不当に大きくしなくとも、第2部材350が比較的大きな角度範囲で矢印q方向に回動することができるようにしている。これにより、第2部材350は、その前端縁上位側351aが第1部材310の段部316aに当接することにより、それ以上の回動が阻止される。第1部材310の軸線L2に対する第2部材350の矢印q方向への回動可能範囲は、上記した段部316aの形成位置を変更することにより、適宜選択することができる。
上記したハンドル100、およびアダプタ300の第1部材310と第2部材350は、たとえば樹脂成形により得られ、いずれも全体として筒状を呈しているが、全体として湾曲して延びるトーチボディ200ないしこれに接続されるケーブル400をハンドル100ないし第1部材310の内部に収容する組立てを行うことができるように、ハンドル100および第1部材310については、半割状態の2つの部材を最中状に接合することにより筒状の形態を実現している。たとえば、図1において、ハンドル100の縦断面において符号112は、半割状の2つの部材の接合部を示しており、一方の部材に設けた突起112aが他方の部材に設けた孔112bに挿入されて両者間が接着または融着される。図2、3および4において、第1部材310の縦断面において符号322は、2つの部材の接合部を示しており、一方の部材に設けた突起322aが他方の部材に設けた孔322bに挿入され、両者間が接着または融着される。なお、本実施形態では、アダプタ300の第2部材350は、単独で樹脂成形可能な形態であり、第1部材310に対する組立についても、第1部材310の支持ピン315を第2部材350の支持孔352に無理嵌合して組立ることができるため、単一の筒状部材として形成され、後端部には、たとえばゴム製の延長部360が取付けられている。なお、この第2部材350は、溶接トーチ10の組立の際、予めケーブル400に套挿しておくことになる。
次に、上記構成の溶接トーチ10の作用について、説明する。
作業者は、たとえば右手により、ハンドル100を握持し、トーチボディ200の先端を溶接対象箇所に向けて操作スイッチ150をオン操作する。そうすると、上記ケーブル400内の送給管を介して送給された溶接ワイヤがトーチボディ200の先端から送出され、こうして送出される溶接ワイヤと対象物との間に生じるアーク放電による熱で当該溶接ワイヤが溶融し、所望の溶接を行うことができる。溶接部位は、トーチボディ200先端のノズル210から吹き出されるシールドガスによって外気から保護される。この状態を維持しつつトーチボディ200の先端を所定の方向に移動させることにより、連続した溶接ビードを溶接対象箇所に形成することができる。
本実施形態の溶接トーチ10では、ハンドル100がトーチボディ200の湾曲方向と同方向に湾曲している。これにより、作業者はより楽にハンドル100を握持し、上記した溶接作業を行うことができる。すなわち、トーチボディ200の先端を下向きないし斜め下向きにして溶接作業をするという、最も機会の多い溶接トーチ10の姿勢をとらせる場合において、作業者は不必要に下向き姿勢をとることなく、楽にハンドル100を把持することができる。
このような溶接トーチ10は、種々の溶接箇所に対処するために、作業者の手によって様々な姿勢をとらされる。一方、ケーブル400は、所定の制御装置から延ばされ、一定の重量を有するので、この重量により垂れ下がろうとしたり、溶接トーチ10のとるべき姿勢によってはケーブル400が溶接対象物に当たったりするなどして、ハンドル100に対してケーブル400を大きく曲げようとする力が働くことがある。本実施形態の溶接トーチ10においては、ハンドル100の後端部101から延びるケーブル400は、第1関節部500によってハンドル100に連結された第1部材310と、第2関節部600によって第1部材310に連結された第2部材350とを含むアダプタ300に挿通保持され、しかも、第1関節部500によるハンドル100に対する第1部材310の回動可能角度と第2関節部600による第1部材310に対する第2部材350の回動可能角度が規制されているので、ケーブル400が1箇所において大きく湾曲させられることが回避される。したがって、ケーブル400が1箇所で大きく湾曲し、これによって溶接ワイヤの送給抵抗が増大するといった不具合を効果的に回避することができる。
また、第1関節部500と第2関節部600とによって、全体としてケーブル400を大きく湾曲させることができるので、作業者による溶接トーチ10の姿勢選択の自由度は、依然として確保される。
さらに、本実施形態の溶接トーチ10においては、第2関節部600による第1部材310に対する第2部材350の回動可能範囲を、トーチボディ200の曲がり方向に対してその反対方向への回動可能範囲を大としているので、図5、7から理解できるように、ハンドル100がトーチボディ200の曲がり方向と同方向に湾曲していても、ケーブル400が適正な方向に逃げ回動し、このケーブル400が溶接作業対象物に干渉して作業者による溶接トーチ10の姿勢保持および移動操作を阻害するといったことが軽減される。
また、本実施形態の溶接トーチ10においては、第1関節部500はハンドル100に対して第1部材310を全方向に所定角度範囲内で回動可能とするが、ハンドル100に対する第1部材310の軸転は所定範囲内に制限されているので、上記したように、第2関節部600における第1部材310に対する第2部材350の回動可能範囲に関し、トーチボディ200の曲がり方向に対してその反対方向への回動可能範囲が大となる状態を常に維持することができる。
もちろん、この発明の範囲は上記した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した事項の範囲内でのあらゆる変更は、すべて本発明の範囲に含まれる。
たとえば、上記した実施形態では、第1関節部500として、ボール外面部320と、これを受容するボー受容部との、いわゆるボール・ジョイント構造を採用しているが、第1関節部500の具体的構成はこれに限られず、いわゆるユニバーサル・ジョイント構造を採用してもよい。
上記実施形態では、アダプタ300は、第1部材310と第2部材350とにより構成されているが、第2部材350に対して横方向軸LLを中心として所定角度範囲内で回動可能に連結した第3部材を設けること、あるいは、さらに第4、第5部材を設けるといったことも、もちろん本発明の範囲に含まれる。
上記実施形態では、第1関節部500に軸転範囲規制手段520を設けているが、これに加えて、またはこれとは別に、第2関節部600に第1部材310に対する第2部材350の軸転範囲規制手段を設けることもできる。
10 溶接トーチ
100 ハンドル
110 ボール受容部
150 操作スイッチ
200 トーチボディ
300 アダプタ
310 第1部材
312 当接部
316 当接部
320 ボール外面部
321 突起(軸転範囲規制手段)
350 第2部材
352 支持孔
400 ケーブル
500 第1関節部
510 第1回動角度規制手段
520 軸転範囲規制手段
600 第2関節部
610 第2回動角度規制手段
L1 軸線(ハンドル後端部)
LL 横方向軸
L2 軸線(第1部材)

Claims (8)

  1. 所定方向に湾曲するハンドルと、
    上記ハンドルの先端側から延び、上記ハンドルの湾曲方向と同方向に湾曲するトーチボディと、
    上記ハンドルの内部に前端が収容され、上記ハンドルの後端側から連続して延びるケーブルと、
    上記ハンドルの後端側に接続され、上記ケーブルのうち、上記ハンドルの後端から所定長さの一部分を包持するアダプタと、
    を含んでおり、
    上記アダプタは、第1部材と、第2部材とからなり、
    上記ハンドルと上記1部材とは、上記ハンドルに対して上記第1部材を全方向に回動させる第1関節部により互いに回動可能に連結されており、
    上記第1部材と上記第2部材とは、上記第1部材に対して上記第2部材を上記トーチボディの湾曲方向と略直交する方向に延びる横方向軸を中心として回動させる第2関節部により互いに回動可能に連結されており、
    上記第1関節部は、上記ハンドルに対する上記第1部材の回動角度を所定範囲内に規制する第1回動角度規制手段と、上記ハンドルに対する上記第1部材の上記ハンドルの軸線回りの軸転範囲を、所定範囲内で許容しつつ規制する軸転範囲規制手段と、を含んでおり、
    上記第2関節部は、上記第1部材に対する上記第2部材の回動角度を所定範囲内に規制する第2回動角度規制手段を含んでいる、
    ことを特徴とする、溶接トーチ。
  2. 上記第1関節部は、上記第1部材に設けたボール外面部と、上記ハンドルに設けられ、上記ボール外面部を摺動動可能に受容するボール受容部とを含んでいる、請求項1に記載の溶接トーチ。
  3. 上記第1回動角度規制手段による上記第1部材の回動可能範囲は、20〜50度である、請求項2に記載の溶接トーチ。
  4. 上記第1回動角度規制手段は、上記ハンドルに対して上記第1部材が所定角度回動したときに上記ハンドルの端部が部分的に当接する当接部を上記第1部材の外周面に設けることにより形成されている、請求項3に記載の溶接トーチ。
  5. 上記軸転範囲規制手段は、上記ボール外面部に設けた突起と、上記ボール受容部に設けられ、上記突起が係合し、上記突起よりも幅広の凹部とによって構成されている、請求項ないし4のいずれかに記載の溶接トーチ。
  6. 上記軸転範囲規制手段による上記第1部材の軸転範囲は、20〜50度である、請求項1ないし5のいずれかに記載の溶接トーチ。
  7. 上記第2回動角度規制手段による上記第2部材の回動可能範囲は、20〜45度である、請求項1ないし6のいずれかに記載の溶接トーチ。
  8. 上記第2回動角度規制手段による上記第2部材の回動可能範囲は、上記トーチボディの湾曲方向への回動可能角度よりも上記トーチボディの湾曲方向と反対方向への回動可能角度のほうが大である、請求項7に記載の溶接トーチ。
JP2014200153A 2014-09-30 2014-09-30 溶接トーチ Active JP6498408B2 (ja)

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