JP6497971B2 - 異常検知方法及び異常検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、異常検知方法及び異常検知装置に関し、例えば、車両に燃料を供給するサービスステーション(SS)における燃料の貯蔵システムの異常を検出する手法に関する。
ガソリンスタンドに代表される給油所には、地下タンクが埋設されている。タンクローリー車からガソリン、軽油、灯油等の燃料油の荷卸(注入)を受けて、かかる地下タンクに燃料油が貯蔵されている。そして、地下タンクに接続された各計量機が地下タンク内に貯蔵された燃料油を車両に給油(注出)している。
かかる設備について、燃料油の漏洩や地下水の混入等の異常を検知する必要がある。従来、例えば、数日、数週間とった比較的長期間における、タンクローリー車からの荷卸量から、各車両へ販売した販売量を差し引いた残りがタンクの残量の誤差範囲であるかどうかで漏洩等の管理を行っていた。しかしながら、かかる手法では誤差が大きく漏洩等を見逃してしまうといった問題があった。また、地下タンクには荷卸用の配管や計量機へと接続する配管等も接続されており、漏洩が生じる可能性のある箇所は地下タンクに限らず複数個所に及んでいる。よって、漏洩等を検知するだけでなく、さらに、どこで漏洩等が発生しているのかを把握することが望ましいが、従来、漏洩箇所の判定には至っていない。
ここで、かかる漏洩検知に関連した技術について次のような手法が開示されている。かかる手法では、地下タンクに付設された油面計の測定値から得られる地下タンク内の燃料油の在庫量とかかる油面計の測定値から得られる地下タンクへの燃料油の受入量を自動収集する。また、地下タンクへの燃料油の受入時の気化分を回収する回収装置からの回収量を自動収集する。そして、計量機からの注出(給油量)を自動収集する。かかる自動収集されたデータを使って、前日在庫量と受入量と回収量との和から注出量を差し引いた値を当日在庫量から引いた在庫増減量を算出する。そして、1か月の累計において在庫増減量を注出量で割った割合が1%を超える場合に少量の漏洩があると判定する(例えば、特許文献1参照)。しかし、かかる手法においても、漏洩箇所の判断は困難であった。
その他、計量機から燃料油の供給が成されていない時に、タンク内の燃料油の増加がある場合に地下水の混入があり、減少がある場合に漏洩があると判断するといった手法も開示されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、かかる手法においても、漏洩箇所の判断は困難であった。
特開2011−149830号公報 特開2005−075400号公報
そこで、本発明の一態様は、燃料油の漏洩等の異常を検知すると共に、異常が発生した可能性がある個所を判定することが可能な方法および装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の異常検知方法は、
所定の集計期間における燃料油が貯蔵された地下タンクと第1の配管で接続された計量機からの燃料油の注出量を取得し、所定の集計期間における燃料油の注出量の合計を演算する工程と、
地下タンクに設置された油面計を用いて、所定の集計期間に生じた地下タンクの燃料油の油面位置或いは変位量を入力し、所定の集計期間における地下タンクの燃料油の増減量を演算する工程と、
所定の集計期間における地下タンクへと第2の配管を介してタンクローリー車からの燃料油の注入量を取得し、所定の集計期間における燃料油の注入量の合計を演算する工程と、
所定の集計期間における計量機からの燃料油の注出量の合計とタンクローリー車からの注入された注入量の合計との差分と、所定の集計期間における地下タンクの燃料油の増減量との差分を演算する工程と、
差分の絶対値が所定の集計期間に生じる許容誤差内かどうかを判定する工程と、
差分が許容誤差内でない場合に、油面計から、計量機からの車両への注出の開始前の地下タンクの燃料油の油面位置或いは変位量を取得する工程と、
注出における、計量機からの燃料油の注出量を取得する工程と、
油面計から注出の終了後の地下タンクの燃料油の油面位置或いは変位量を取得する工程と、
注出の前後に生じた地下タンクの増減量を演算する工程と、
注出の前後に生じた地下タンクの燃料油の増減量と注出についての計量機からの燃料油の注出量との差分を演算する工程と、
差分が注出の期間に生じる許容誤差範囲を超える場合であって、計量機からの燃料油の注出量より地下タンクの燃料油の増減量大きい場合に、地下タンクと、第1の配管と、の少なくとも1つにおいて燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定する工程と、
差分が許容誤差範囲を超える場合であって、地下タンクの燃料油の増減量より計量機からの燃料油の注出量大きい場合に、地下タンクと、第1の配管と、の少なくとも1つにおいて水分の混入が生じた可能性があると判定する工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の他の態様の異常検知方法は、
所定の集計期間における燃料油が貯蔵された地下タンクと第1の配管で接続された計量機からの燃料油の注出量を取得し、所定の集計期間における燃料油の注出量の合計を演算する工程と、
地下タンクに設置された油面計を用いて、所定の集計期間に生じた地下タンクの燃料油の油面位置或いは変位量を入力し、所定の集計期間における地下タンクの燃料油の増減量を演算する工程と、
所定の集計期間における地下タンクへと第2の配管を介してタンクローリー車からの燃料油の注入量を取得し、所定の集計期間における燃料油の注入量の合計を演算する工程と、
所定の集計期間における計量機からの燃料油の注出量の合計とタンクローリー車からの注入された注入量の合計との差分と、所定の集計期間における地下タンクの燃料油の増減量との差分を演算する工程と、
差分の絶対値が所定の集計期間に生じる許容誤差内かどうかを判定する工程と、
差分が許容誤差内でない場合に、油面計から、地下タンクへの燃料油のタンクローリー車からの注入開始前の地下タンクの燃料油の油面位置或いは変位量を取得する工程と、
注入における、地下タンクへと第2の配管を介してタンクローリー車からの燃料油の注入量を取得する工程と、
油面計から注入の終了後の地下タンクの燃料油の油面位置或いは変位量を取得する工程と、
注入の前後に生じた地下タンクの増減量を演算する工程と、
注入の前後に生じた地下タンクの燃料油の増減量と注入における、タンクローリー車からの燃料油の注入量との差分を演算する工程と、
差分が注入の期間に生じる許容誤差範囲を超える場合であって、タンクローリー車からの燃料油の注入量が地下タンクの燃料油の増減量よりも大きい場合に、地下タンクと、第2の配管と、の少なくとも1つにおいて燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定する工程と、
差分が許容誤差範囲を超える場合であって、地下タンクの燃料油の増減量がタンクローリー車からの燃料油の注入量よりも大きい場合に、地下タンクと、第2の配管と、の少なくとも1つにおいて水分の混入が生じた可能性があると判定する工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の他の態様の異常検知方法は、
燃料油が貯蔵された地下タンクに設置された油面計から、計量機からの車両への注出の開始前の地下タンクの燃料油の油面位置或いは変位量を取得する工程と、
注出における、地下タンクと配管で接続された計量機からの燃料油の注出量を取得する工程と、
油面計から注出の終了後の地下タンクの燃料油の油面位置或いは変位量を取得する工程と、
注出の前後に生じた地下タンクの増減量を演算する工程と、
注出の前後に生じた地下タンクの燃料油の増減量と注出についての計量機からの燃料油の注出量との差分を演算する工程と、
差分が注出の期間に生じる許容誤差範囲を超える場合であって、計量機からの燃料油の注出量より地下タンクの燃料油の増減量大きい場合に、地下タンクと、配管と、の少なくとも1つにおいて燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定する工程と、
差分が許容誤差範囲を超える場合であって、地下タンクの燃料油の増減量より計量機からの燃料油の注出量大きい場合に、地下タンクと、配管と、の少なくとも1つにおいて水分の混入が生じた可能性があると判定する工程と、
前記燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定された場合に、負圧配管との前記配管の内部圧力状態情報を取得し、前記状態情報に基づいて、前記配管からの漏洩の可能性は低いものとして、前記地下タンクを前記燃料油の漏洩箇所として特定する工程と、
前記水分の混入が生じた可能性があると判定された場合に、前記配管の前記状態情報を取得し、前記状態情報に基づいて、前記配管から前記水分の混入の可能性が高いものとして、前記配管、次に前記地下タンクの順で前記水分の混入箇所を特定或いは信憑度合の大小を判定する工程と、
を備えたことを特徴とする。
また、燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定された場合に、配管の状態情報を取得し、状態情報に基づいて、燃料油の漏洩箇所を特定或いは信憑度合の大小を判定する工程と、
水分の混入が生じた可能性があると判定された場合に、配管の状態情報を取得し、状態情報に基づいて、水分の混入箇所を特定或いは信憑度合の大小を判定する工程と、
をさらに備えると良い。
本発明の他の態様の異常検知方法は、
燃料油が貯蔵された地下タンクに設置された油面計から、地下タンクへの燃料油のタンクローリー車からの注入開始前の地下タンクの燃料油の油面位置或いは変位量を取得する工程と、
注入における、地下タンクへと配管を介してタンクローリー車からの燃料油の注入量を取得する工程と、
油面計から注入の終了後の地下タンクの燃料油の油面位置或いは変位量を取得する工程と、
注入の前後に生じた地下タンクの増減量を演算する工程と、
注入の前後に生じた地下タンクの燃料油の増減量と注入における、タンクローリー車からの燃料油の注入量との差分を演算する工程と、
差分が注入の期間に生じる許容誤差範囲を超える場合であって、タンクローリー車からの燃料油の注入量が地下タンクの燃料油の増減量よりも大きい場合に、地下タンクと、配管と、の少なくとも1つにおいて燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定する工程と、
差分が許容誤差範囲を超える場合であって、地下タンクの燃料油の増減量がタンクローリー車からの燃料油の注入量よりも大きい場合に、地下タンクと、配管と、の少なくとも1つにおいて水分の混入が生じた可能性があると判定する工程と、
前記燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定された場合に、正圧配管との前記配管の内部圧力状態情報を取得し、前記状態情報に基づいて、前記配管からの漏洩の可能性が高いものとして、前記配管、次に前記地下タンクの順で前記燃料油の漏洩箇所を特定或いは信憑度合の大小を判定する工程と、
前記水分の混入が生じた可能性があると判定された場合に、前記配管の前記状態情報を取得し、前記状態情報に基づいて、前記配管から前記水分の混入の可能性は低いものとして、前記地下タンクを水分の混入箇所として特定する工程と、
を備えたことを特徴とする。
また、燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定された場合に、配管の状態情報を取得し、状態情報に基づいて、燃料油の漏洩箇所を特定或いは信憑度合の大小を判定する工程と、
水分の混入が生じた可能性があると判定された場合に、配管の状態情報を取得し、状態情報に基づいて、前記水分の混入箇所を特定或いは信憑度合の大小を判定する工程と、
をさらに備えると好適である。
本発明の一態様の異常検知装置は、
燃料油が貯蔵された地下タンクに設置された油面計から、計量機からの車両への注出の開始前と終了後のそれぞれの地下タンクの燃料油の油面位置或いは変位量を取得する第1の取得部と、
注出における、地下タンクと配管で接続された計量機からの燃料油の注出量を取得する第2の取得部と、
注出の前後に生じた地下タンクの増減量を演算する増減量演算部と、
注出の前後に生じた地下タンクの燃料油の増減量と注出についての計量機からの燃料油の注出量との差分を演算する差分演算部と、
差分が注出の期間に生じる許容誤差範囲を超える場合であって、計量機からの燃料油の注出量より地下タンクの燃料油の増減量が大きい場合に、地下タンクと、配管と、の少なくとも1つにおいて燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定する第1の判定部と、
差分が許容誤差範囲を超える場合であって、地下タンクの燃料油の増減量より計量機からの燃料油の注出量が大きい場合に、前記地下タンクと、配管と、の少なくとも1つにおいて水分の混入が生じた可能性があると判定する第2の判定部と、
前記燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定された場合に、負圧配管との前記配管の内部圧力状態情報を取得し、前記状態情報に基づいて、前記配管からの漏洩の可能性は低いものとして、前記地下タンクを前記燃料油の漏洩箇所として特定する第1の特定部と、
前記水分の混入が生じた可能性があると判定された場合に、前記配管の前記状態情報を取得し、前記状態情報に基づいて、前記配管から前記水分の混入の可能性が高いものとして、前記配管、次に前記地下タンクの順で前記水分の混入箇所を特定或いは信憑度合の大小を判定する第2の特定部と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の他の態様の異常検知装置は、
燃料油が貯蔵された地下タンクに設置された油面計から、地下タンクへの燃料油のタンクローリー車からの注入開始前と注入終了後のそれぞれの地下タンクの燃料油の油面位置或いは変位量を取得する第1の取得部と、
注入における、地下タンクへと配管を介してタンクローリー車からの燃料油の注入量を取得する第2の取得部と、
注入の前後に生じた地下タンクの増減量を演算する増減量演算部と、
注入の前後に生じた地下タンクの燃料油の増減量と注入についてのタンクローリー車からの燃料油の注入量との差分を演算する差分演算部と、
差分が注入の期間に生じる許容誤差範囲を超える場合であって、タンクローリー車からの燃料油の注入量が地下タンクの燃料油の増減量よりも大きい場合に、地下タンクと、配管と、の少なくとも1つにおいて燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定する第1の判定部と、
差分が許容誤差範囲を超える場合であって、地下タンクの燃料油の増減量がタンクローリー車からの燃料油の注入量よりも大きい場合に、地下タンクと、配管と、の少なくとも1つにおいて水分の混入が生じた可能性があると判定する第2の判定部と、
前記燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定された場合に、正圧配管との前記配管の内部圧力状態情報を取得し、前記状態情報に基づいて、前記配管からの漏洩の可能性が高いものとして、前記配管、次に前記地下タンクの順で前記燃料油の漏洩箇所を特定或いは信憑度合の大小を判定する第1の特定部と、
前記水分の混入が生じた可能性があると判定された場合に、前記配管の前記状態情報を取得し、前記状態情報に基づいて、前記配管から前記水分の混入の可能性は低いものとして、前記地下タンクを水分の混入箇所として特定する第2の特定部と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、燃料油の漏洩等の異常を検知すると共に、異常が発生した可能性がある個所を判定できる。
実施の形態1における異常検知システムの構成を示す構成図の一例である。 実施の形態1におけるPOS管理装置の内部構成を示す図である。 実施の形態1における測定時期の一例を示す図である。 実施の形態1における異常検知方法の一例の要部工程を示す図である。 実施の形態1における異常検知方法の他の一例の要部工程を示す図である。 実施の形態1における異常検知方法の他の一例の要部工程を示す図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における異常検知システムの構成を示す構成図の一例である。図1において、異常検知システム100は、POS(Point of Sales)管理装置120、貯蔵タンク102(地下タンク)、計量機(給油器)104、配管112、及び配管114が配置される。貯蔵タンク102、配管112、及び配管114は、地下に埋設される。配管112は、貯蔵タンク102と計量機104とを接続する。また、配管114は、一端側が貯蔵タンク102に接続されると共に他端側が地上において端部がタンクローリー車116からの燃料油の注入を受ける配管注入口116に接続される。なお、図1に示すように、POS管理装置120にはインターネット等の外部通信回線を介してデータ管理装置500が通信可能に配置されていても良い。異常検知システム100は、ガソリンスタンドに代表される給油所に設置される。給油所には、ガソリン、軽油、及び灯油等の燃料油を一般車両300に販売するガソリンスタンド(GS)(或いはSS:サービスステーション)の他に、運送事業者等が自己の事業に使用する車両(タクシー、バス、或いはトラック等)に燃料油を供給する給油場所も含まれる。ここで言う燃料油には、その他、液化状の天然ガス、及び液化状の水素等も含まれてもよい。
タンクローリー車106が給油所に到来すると、タンクローリー車106の配管は配管注入口116に接続される。その後、タンクローリー車106によって運ばれてきた燃料油は、配管114内を流れて貯蔵タンク102内に注入される。その際、タンクローリー車106からの注入量の情報は、POS管理装置120に送信される。例えば、無線通信を介して通信される。或いは、通信手段が搭載されていない場合にはPOS管理装置120に直接入力されても構わない。注入量の情報は、タンクローリー車106に搭載された計量器で測定した値を用いても良いし、計量器が無い場合には搭載量(貯蔵量)が予め定まっている場合には、かかる定まった量を用いても良い。タンクローリー車106からの注入(荷卸し)は、例えば、給油所の営業時間外の夜間或いは休業日に行われる。
配管114の地下途中には配管131が分岐される。地下の配管131は地上の排出口130に接続される。貯蔵タンク102或いは配管114内で燃料油が気化したガスによって貯蔵タンク102内の圧力が所定の値を超えた場合に、圧力調整のために気化したガスは、配管131を介して放出弁130から大気中に放出される。かかる放出ガス量(ベーパー放出量)は、図示しない計測器で計測されると好適である。計測器によって放出ガス量が計測される場合にはベーパー放出量(ベーパー量)の情報は、POS管理装置120に送信される。例えば、無線通信或いは有線のローカルエリアネットワーク(LAN)を介して通信される。或いは計測されずにPOS管理装置120内で所定の計算式によって演算により求めてもよい。以下、POS管理装置120内で演算する場合を例に説明する。
地上に配置された計量機104は、配管112を介して貯蔵タンク102内に貯蔵された燃料油を車両に注出(給油)する。例えば、計量機104内に配置された図示しないポンプによって貯蔵タンク102内に貯蔵された燃料油を移送させる。そして、計量しながら車両に注出する。図1では、1つの計量機104が示されているが、これに限るものではなく、複数の計量機104が同じ給油所内に配置されても構わない。そして、各計量機104はそれぞれ対応する配管112によって貯蔵タンク102と接続すればよい。計量機104によって車両に注出された注出量の情報は、POS管理装置120に送信される。例えば、無線通信或いは有線のローカルエリアネットワーク(LAN)を介して通信される。
また、貯蔵タンク102内には、油面計108が配置(設置)される。油面計108は貯蔵タンク102内に貯蔵された燃料油の油面の位置(或いは変位)を測定する。油面計108によって測定されたデータは、制御回路110に出力される。図1では、制御回路110が地下に配置されているがこれに限るものではなく、地上に配置されても構わない。制御回路110は、測定された燃料油の油面の位置(或いは変位)の情報をPOS管理装置120に送信する。例えば、無線通信或いは有線のローカルエリアネットワーク(LAN)を介して通信される。
図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。異常検知システム100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。
ここで、図1に示す構成では、貯蔵タンク102(B部)、配管112(C部)、及び配管114(A部)からの燃料油の漏洩、或いは水(例えば地下水)の混入の可能性がある。しかしながら、上述したように、従来の手法では、漏洩或いは水混入といった異常の可能性の検知はできても、かかる異常がどこで発生したのかを把握することが困難であった。そこで、実施の形態1では、タンクローリー車106から貯蔵タンク102への注入量、貯蔵タンク102内に貯蔵される燃料油の増減量、及び計量機104から車両への注出量を、測定或いは集計演算する期間をそれぞれ条件設定することで、漏洩或いは水混入の可能性の検知およびその発生箇所を判定する。
図2は、実施の形態1におけるPOS管理装置120の内部構成を示す図である。図2において、POS管理装置120(異常検知装置の一例)内には、通信制御部10、メモリ11、決算処理部12、磁気ディスク装置等の記憶装置21,23,25,42、注出量POSデータ受信部20、注入量POSデータ受信部22、油面位置データ受信部24、注入・注出予定情報受信部30、増減量演算部32、注出量演算部34、差分演算部36、ベーパー量演算部38、許容値演算部40、注入量演算部44、差分演算部46、差分演算部47、判定結果出力部48、判定部50〜53,56〜59,62〜65、及び、特定部54,55,60,61が配置されている。決算処理部12、注出量POSデータ受信部20、注入量POSデータ受信部22、油面位置データ受信部24、注入・注出予定情報受信部30、増減量演算部32、注出量演算部34、差分演算部36、ベーパー量演算部38、許容値演算部40、注入量演算部44、差分演算部46、差分演算部47、判定結果出力部48、判定部50〜53,56〜59,62〜65、及び、特定部54,55,60,61といった各機能は、プログラムといったソフトウェアで構成されても良い。或いは、電子回路等のハードウェアで構成されてもよい。或いは、これらの組み合わせであってもよい。POS管理装置120内に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ11に記憶される。また、POS管理装置120には、図示しないキーボード乃至マウス等の入力機器、及び、モニタ乃至プリンタ等の出力機器といった周辺機器が接続されていても構わない。
また、配管112,114の状態、例えば、圧力状態(配管条件データ:配管状態情報)の情報が外部から入力され、記憶装置42に格納されている。
なお、図2では、POS管理装置120内に、注入・注出予定情報受信部30、増減量演算部32、注出量演算部34、差分演算部36、ベーパー量演算部38、許容値演算部40、注入量演算部44、差分演算部46、判定結果出力部48、及び判定部50〜87が配置されているが、これに限るものではなく、インターネットを介して給油所の外部に設置されたデータ管理装置500(異常検知装置の他の一例)内に配置されても良い。
計量機104から車両300への燃料油の注出が行われると、計量機104からは注出量POSデータがPOS管理装置120に送信される。注出を受けたユーザが、クレジットカードにより注出代金を支払う場合、決済処理部12は、カード情報に含まれるユーザ識別情報と支払処理情報とを用いて、供給されたガソリン等の動力源に対する代金の支払処理を行う。注出量POSデータには、ユーザ識別情報(個人情報)、給油場所(GS名等)、給油量、給油料金、支払処理に関する支払処理情報(決済情報)、計量機104の識別情報(支払処理装置識別情報)、及び、給油(或いは支払処理)を行った日時である給油時刻情報等の取引データが含まれる。ユーザが現金にて代金の支払を行う場合には、ユーザ識別情報及び支払処理情報は含まれないことになる。注出量POSデータ受信部20は、計量機104による注出処理の都度、通信制御部10を介して、計量機104から注出量POSデータを受信する。受信された注出量POSデータは、記憶装置21に格納される。
また、タンクローリー車106から貯蔵タンク102への燃料油の注入が行われると、その都度、タンクローリー車106からは注入量POSデータがPOS管理装置120に送信される。注入量POSデータ受信部22は、通信制御部10を介して、タンクローリー車106から注入量POSデータを受信する。タンクローリー車106に計量器或いは通信機能が無い場合には、注入量POSデータ受信部22は、キーボード等を介して直接注入量POSデータの入力を受ける。受信された、或いは直接入力された注入量POSデータは、記憶装置23に格納される。注入量POSデータには、タンクローリー運転者の識別情報(個人情報)、給油場所(GS名等)、注入量、給油料金、タンクローリー車106の識別情報、及び、注入を行った日時である注入時刻情報等の取引データが含まれる。
図3は、実施の形態1における測定時期の一例を示す図である。図3において、横軸は時刻を示している。ここでは、一例として、2日分(前日と当日)の時刻を示している。図3の例では、営業日は毎日、営業開始時刻の6時から営業終了時刻の20時までを燃料油を販売する営業時間とする例を示している。車両300への燃料油の注出は営業時間内に行われる。そして、タンクローリー車106からの燃料油の注入を営業時間が終了した、例えば、22時頃に実施する場合を示している。かかる時間割では、営業時間は、車両300への燃料油の注出は行われるが、タンクローリー車106からの燃料油の注入が無い時間帯となる。
また、営業時間が終了した20時から翌日の6時までは営業時間外となる。かかる時間帯は、計量機104からの燃料油の注出(給油)が無い期間であって貯蔵タンク102への燃料油の注入を行う期間を含む時間帯となる。
従来のタンクの増減量データの管理Aは、集計時毎に実施されているが、実施の形態1では、注入、及び/或いは注出のデータ(管理B)と、注入、及び/或いは注出の前後でのタンク増減量のデータ(管理C)とを組み合わせて判定に用いることで漏洩或いは水混入の可能性の検知およびその発生箇所を判定する。
図4は、実施の形態1における異常検知方法の一例の要部工程を示す図である。図4において、実施の形態1における異常検知方法は、注出予定情報取得工程(S102)と、油面位置B1取得工程(S104)と、注出量C取得工程(S106)と、油面位置B2取得工程(S107)と、タンク増減量ΔB演算工程(S108)と、差分演算工程(S109)と、ベーパー量D1’演算工程(S110)と、許容値D1演算工程(S112)と、判定工程(S114)と、判定工程(S116)と、判定工程(S118)と、判定工程(S119)と、特定工程(S120)と、特定工程(S122)と、いう一連の工程を実施する。
注出予定情報取得工程(S102)として、車両300が給油所に到来し、計量機104の近くに停車し、車両300の顧客(運転手等)から注出(給油)の注文を受けると、計量機104は、間もなく注出を開始することを識別可能な注出予定情報をPOS管理装置120に送信する。給油所のスタッフ或いは車両300の運転手等が、例えば、計量機104に注出量の設定等を行うことによって、計量機104は、間もなく注出を開始することを識別し、注出予定情報をPOS管理装置120に送信する。注入・注出予定情報受信部30は、通信制御部10を介して、計量機104から注出予定情報を取得(受信)する。
油面位置B1取得工程(S104)として、油面位置データ受信部24(第1の入力部の一例)は、燃料油が貯蔵された貯蔵タンク102に設置された油面計108から注出の開始前の貯蔵タンク102の燃料油の油面位置B1(或いは変位)を取得する。具体的には、油面位置データ受信部24は、注出予定情報が受信されると、計量機104による注出が開始される前に、通信制御部10を介して、油面計108(制御回路110)からの油面位置データを受信する。油面計108によって貯蔵タンク102内の燃料油の油面の高さ位置(或いは変位)は測定される。油面位置データは、測定の都度、制御回路110を介して、POS管理装置120に送信される。制御回路110は、油面の高さ位置データに測定日時を付加した油面位置データを作成して、POS管理装置120に送信する。油面位置データには、油面位置(或いは変位)B1、及び測定日時等の測定データが含まれる。受信された油面位置データは、記憶装置25に格納される。
そして、注出前のかかる油面位置データが取得された後に、計量機104は、車両300へと燃料油の注出を開始する。
注出量C取得工程(S106)として、注出量POSデータ受信部20(第2の入力部の一例)は、注出における、貯蔵タンク102と配管112で接続された計量機104からの燃料油の注出量Cを取得する。具体的には、注出が終了すると計量機104からは注出量POSデータがPOS管理装置120に送信される。注出量POSデータ受信部20は、計量機104による注出処理の都度、通信制御部10を介して、計量機104から注出量POSデータを受信する。受信された注出量POSデータは、記憶装置21に格納される。
油面位置B2取得工程(S107)として、油面位置データ受信部24は、油面計108から注出の終了後の貯蔵タンク102の燃料油の油面位置B2(或いは変位)を取得する。具体的には、油面位置データ受信部24は、注出量POSデータ受信部20によって注出量POSデータが受信されると、通信制御部10を介して、注出の終了後の油面計108(制御回路110)からの油面位置データを受信する。油面位置データは、測定の都度、制御回路110を介して、POS管理装置120に送信される。制御回路110は、油面の高さ位置データに測定日時を付加した油面位置データを作成して、POS管理装置120に送信する。油面位置データには、油面位置(或いは変位)B2、及び測定日時等の測定データが含まれる。受信された油面位置データは、記憶装置25に格納される。
タンク増減量ΔB演算工程(S108)として、増減量演算部32は、注出の前後に生じた貯蔵タンク102の増減量を演算する。具体的には、増減量演算部32は、注出直前の油面位置データと、注出終了直後の油面位置データとを記憶装置25から読み出し、油面位置の変化から得られる貯蔵タンク102の燃料油の増減量ΔBを演算する。貯蔵タンク102内の燃料油が増加していれば、増減量ΔBは正の値を示す。減少していれば負の値を示す。
なお、上述した例では、注出予定情報の受信をトリガとして、注出前(注出直前)の油面位置B1の測定結果を受信すると共に、注出量POSデータの受信をトリガとして、注出後(注出直後)の油面位置B2の測定結果を受信する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、所定のサンプリング周期毎に油面計108によって貯蔵タンク102内の燃料油の油面の高さ位置(或いは変位)が測定されるようにしても好適である。サンプリング周期は、実質的に常時測定になる程度の周期であっても良いし、数秒、或いは数分毎であってもよい。かかる場合、測定結果となる油面位置データは、測定の都度、制御回路110を介して、POS管理装置120に送信される。制御回路110は、油面の高さ位置データに測定日時を付加した油面位置データを作成して、POS管理装置120に送信する。油面位置データ受信部24は、通信制御部10を介して、油面計108(制御回路110)からの油面位置データを受信する。油面位置データには、油面位置(或いは変位)、及び測定日時等の測定データが含まれる。受信された油面位置データは、記憶装置25に格納される。そして、かかる場合には、注出量POSデータに定義された注出日時に基づいて、増減量演算部32は、記憶装置25に所定のサンプリング周期毎に蓄積されている油面位置データの中から注出直前の油面位置データと、注出終了直後の油面位置データとを読み出し、油面位置の変化から得られる貯蔵タンク102の燃料油の増減量ΔBを演算すればよい。
差分演算工程(S109)として、差分演算部36は、注出の前後に生じた貯蔵タンク102の燃料油の増減量ΔBとかかる注出についての計量機104からの燃料油の注出量Cとの差分(|ΔB|−C)を演算する。ここでは、増減量ΔBは負の値の場合もあるので、絶対値を用いると良い。
ベーパー量D1’演算工程(S110)として、ベーパー量演算部38は、注出前(注出直前)の油面位置B1の測定時刻から注出後(注出直後)の油面位置B2の測定時刻までの時間1(注出時間)における貯蔵タンク102の燃料油の気化放出量(ベーパー量D1’)を演算する。ベーパー量D1’の演算は、経験値或いは実験値から得られる計算式を用いて計算すればよい。例えば、時間に依存した関数として演算できる。
許容値D1演算工程(S112)として、許容値演算部40は、演算されたベーパー量D1’の誤差分を考慮した、時間1に生じる許容誤差D1を演算する。例えば、ベーパー量D1’に誤差分を加算した値を許容誤差D1とすればよい。車両1台の注出(給油)にかかる時間は非常に短時間(数十秒〜数分程度)なので、ベーパー量D1’及び許容誤差D1は限りなくゼロに近い値となる。或いは実質的にゼロとなる。
判定工程(S114)として、判定部50は、差分(|ΔB|−C)の絶対値が時間1に生じる許容誤差D1以下かどうかを判定する。言い換えれば、差分(|ΔB|−C)が時間1に生じる許容誤差D1の範囲内かどうかを判定する。差分(|ΔB|−C)が時間1に生じる許容誤差D1以下の場合には、判定結果出力部48は、通信制御部10を介して、正常(漏洩、水混入なし)であることを示す情報(結果)を出力し、終了する。或いは、図示しないモニタ等に出力してもよい。或いは、図示しないプリンタによって紙等の媒体に印刷してもよい。差分(|ΔB|−C)が時間1に生じる許容誤差D1以下でない場合、言い換えれば、差分が時間1に生じる許容誤差D1範囲よりも大きい場合、判定工程(S116)に進む。
判定工程(S116)として、判定部51は、注出前後の貯蔵タンク102の燃料油の増減量ΔBの絶対値|ΔB|よりも、計量機104からの燃料油の注出量Cの方が大きいかどうかを判定する。|ΔB|<Cの場合は判定工程(S11)に進む。|ΔB|>Cの場合は判定工程(S11)に進む。
判定工程(S118)として、判定部52(第1の判定部の一例)は、差分が時間1に生じる許容誤差D1範囲よりも大きい場合であって、計量機104からの燃料油の注出量Cより貯蔵タンク102の燃料油の増減量(の絶対値)|ΔB|大きい場合に、貯蔵タンク102(B部)と、貯蔵タンク102と計量機104とを接続する配管112(C部)と、の少なくとも1つにおいて燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定する。
判定工程(S119)として、判定部53(第2の判定部の一例)は、差分が時間1に生じる許容誤差D1範囲よりも大きい場合であって、貯蔵タンク102の燃料油の増減量(の絶対値)|ΔB|より計量機104からの燃料油の注出量C大きい場合に、貯蔵タンク102(B部)と、貯蔵タンク102と計量機104とを接続する配管112(C部)と、の少なくとも1つにおいて水分の混入が生じた可能性があると判定する。
判定結果出力部48は、判定工程(S118)或いは判定工程(S119)での判定結果を、通信制御部10を介して出力する。或いは、図示しないモニタ等に出力してもよい。或いは、図示しないプリンタによって紙等の媒体に印刷してもよい。
以上により、燃料油の漏洩等の異常を検知すると共に、異常が発生した可能性がある個所を貯蔵タンク102と配管112の少なくとも1つの可能性があると判定できる。実施の形態1では、ここで終了しても良いが、さらに、異常発生箇所を絞り込む。
ここで、配管112(C部)内の圧力は、計量機104内の図示しないポンプによって燃料油を吸い上げるために配管内部の圧力が低く、通常は負圧状態になっている。かかる配管条件の情報は記憶装置42に格納されている。そこで、実施の形態1では、さらに、かかる配管条件を加味して異常内容とその発生箇所を特定する。
特定工程(S120)として、特定部54は、記憶装置42から配管112(C部)の配管条件を読み出し、判定工程(S118)の判定結果に対してかかる配管条件を加味して判定工程(S118)の判定結果の真偽を特定する。特定部54は、燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定された場合に、配管112の状態情報(配管条件)を入力し、状態情報に基づいて、燃料油の漏洩箇所を特定する。配管112(C部)の配管条件として、配管112(C部)は負圧配管であることが挙げられる。よって、燃料油の漏洩の可能性は限りなく低い。よって、特定部54は、貯蔵タンク102(B部)において燃料油の漏洩が生じたものと特定する。
特定工程(S122)として、特定部55は、記憶装置42から配管112(C部)の配管条件を読み出し、判定工程(S119)の判定結果に対してかかる配管条件を加味して判定工程(S119)の判定結果の真偽を特定する。特定部55は、水分の混入が生じた可能性があると判定された場合に、配管112の状態情報(配管条件)を入力し、状態情報に基づいて、水分の混入箇所を特定する。配管112(C部)は負圧配管である。よって、水分の混入が生じた可能性は限りなく高い。よって、特定部55は、貯蔵タンク102(B部)と配管112(C部)とのうち、1つに絞ることは困難である。しかし、貯蔵タンク102(B部)よりも配管112(C部)の方が可能性はより高い。よって、特定部55は、配管112(C部)、次に貯蔵タンク102(B部)の可能性の順で水分の混入が生じたものと特定(或いは信憑度合の大小を判定)する。
判定結果出力部48は、特定工程(S120)或いは特定工程(S122)での特定結果を、通信制御部10を介して出力する。或いは、図示しないモニタ等に出力してもよい。或いは、図示しないプリンタによって紙等の媒体に印刷してもよい。
漏洩や水混入といった異常は本来起こしてはならない事象であり、もし生じた場合にはできるだけ早く対処すべきである。実施の形態1によれば、以上のように、注出処理単位で判定するので、その場で漏洩や水混入といった異常を検知できる。特に、配管条件を加味することで、可能性ではなく、実質的に実際の現象と言えるレベルまで高めて、異常が発生した箇所を特定できる。異常を検出したらただちに注出中止等の処置が可能となり、顧客へ迷惑をかける事態を回避できる。
図5は、実施の形態1における異常検知方法の他の一例の要部工程を示す図である。図5において、実施の形態1における異常検知方法は、注入予定情報取得工程(S202)と、油面位置B1取得工程(S204)と、注入量A取得工程(S206)と、油面位置B2取得工程(S207)と、タンク増減量ΔB演算工程(S208)と、差分演算工程(S209)と、ベーパー量D2’演算工程(S210)と、許容値D2演算工程(S212)と、判定工程(S214)と、判定工程(S216)と、判定工程(S218)と、判定工程(S219)と、特定工程(S220)と、特定工程(S222)と、いう一連の工程を実施する。
注入予定情報取得工程(S202)として、タンクローリー車106が給油所に到来し、タンクローリー車106からの配管は配管注入口116に接続される。タンクローリー車106は、間もなく貯蔵タンク102への燃料油の注入を開始することを識別可能な注入予定情報をPOS管理装置120に送信する。例えば、無線通信を介して通信される。或いは、通信手段が搭載されていない場合にはPOS管理装置120に直接入力されても構わない。注入・注出予定情報受信部30は、通信制御部10を介して、或いは直接入力により、タンクローリー車106から注入予定情報を取得(受信)する。
油面位置B1取得工程(S204)として、油面位置データ受信部24(第1の取得部の一例)は、燃料油が貯蔵された貯蔵タンク102に設置された油面計108から、貯蔵タンク102への燃料油の注入開始前の貯蔵タンク102の燃料油の油面位置B1(或いは変位)を取得する。具体的には、油面位置データ受信部24は、注入予定情報が受信されると、タンクローリー車106からの注入が開始される前に、通信制御部10を介して、油面計108(制御回路110)からの油面位置データを受信する。油面計108によって貯蔵タンク102内の燃料油の油面の高さ位置(或いは変位)は測定される。油面位置データは、測定の都度、制御回路110を介して、POS管理装置120に送信される。制御回路110は、油面の高さ位置データに測定日時を付加した油面位置データを作成して、POS管理装置120に送信する。油面位置データには、油面位置(或いは変位)B1、及び測定日時等の測定データが含まれる。受信された油面位置データは、記憶装置25に格納される。
そして、注入前のかかる油面位置データが取得された後に、タンクローリー車106は、貯蔵タンク102への燃料油の注入を開始する。
注入量A取得工程(S206)として、注入量POSデータ受信部22(第2の取得部の一例)は、注入における、貯蔵タンク102へと配管114を介してタンクローリー車106からの燃料油の注入量Aを取得する。具体的には、注入が終了すると、注入量POSデータ受信部22は、通信制御部10を介して、タンクローリー車106から注入量POSデータを受信する。タンクローリー車106に計量器或いは通信機能が無い場合には、注入量POSデータ受信部22は、キーボード等を介して直接注入量POSデータの入力を受ける。受信された、或いは直接入力された注入量POSデータは、記憶装置23に格納される。
油面位置B2取得工程(S207)として、油面位置データ受信部24は、油面計108から注入の終了後の貯蔵タンク102の燃料油の油面位置B2(或いは変位)を取得する。具体的には、油面位置データ受信部24は、注入量POSデータ受信部22によって注入量POSデータが受信されると、通信制御部10を介して、注入の終了後の油面計108(制御回路110)からの油面位置データを受信する。油面位置データは、測定の都度、制御回路110を介して、POS管理装置120に送信される。制御回路110は、油面の高さ位置データに測定日時を付加した油面位置データを作成して、POS管理装置120に送信する。油面位置データには、油面位置(或いは変位)B2、及び測定日時等の測定データが含まれる。受信された油面位置データは、記憶装置25に格納される。
タンク増減量ΔB演算工程(S208)として、増減量演算部32は、注入の前後に生じた貯蔵タンク102の増減量を演算する。具体的には、増減量演算部32は、注入直前の油面位置データと、注入終了直後の油面位置データとを記憶装置25から読み出し、油面位置の変化から得られる貯蔵タンク102の燃料油の増減量ΔBを演算する。貯蔵タンク102内の燃料油が増加していれば、増減量ΔBは正の値を示す。減少していれば負の値を示す。なお、通常、ここでは増減量ΔBは正の値を示すものと想定される。
なお、上述した例では、注入予定情報の受信をトリガとして、注入前(注入直前)の油面位置B1の測定結果を受信すると共に、注入量POSデータの受信をトリガとして、注入後(注入直後)の油面位置B2の測定結果を受信する場合について説明したが、これに限るものではない。上述したように、例えば、所定のサンプリング周期毎に、油面位置データ受信部24が、油面位置データを受信する場合には、注入量POSデータに定義された注入日時に基づいて、増減量演算部32は、記憶装置25に所定のサンプリング周期毎に蓄積されている油面位置データの中から注入直前の油面位置データと、注入終了直後の油面位置データとを読み出し、油面位置の変化から得られる貯蔵タンク102の燃料油の増減量ΔBを演算すればよい。
差分演算工程(S209)として、差分演算部46は、注入の前後に生じた貯蔵タンク102の燃料油の増減量ΔBと注入についてのタンクローリー車106からの燃料油の注入量Aとの差分(ΔB−A)を演算する。ここでは、増減量ΔBは正の値になると思われるので、絶対値を用いなくても良い。用いても良い。
ベーパー量D2’演算工程(S210)として、ベーパー量演算部38は、注入前(注入直前)の油面位置B1の測定時刻から注入後(注入直後)の油面位置B2の測定時刻までの時間2(注入時間)における貯蔵タンク102の燃料油の気化放出量(ベーパー量D2’)を演算する。ベーパー量D2’の演算は、経験値或いは実験値から得られる計算式を用いて計算すればよい。例えば、時間に依存した関数として演算できる。
許容値D2演算工程(S212)として、許容値演算部40は、演算されたベーパー量D2’の誤差分を考慮した、時間2に生じる許容誤差D2を演算する。例えば、ベーパー量D2’に誤差分を加算した値を許容誤差D2とすればよい。タンクローリー車1台の注出にかかる時間は短時間(数分〜数十分程度)なので、ベーパー量D2’及び許容誤差D2はゼロとはならないもののゼロに近い値となる。
判定工程(S214)として、判定部56は、差分(ΔB−A)の絶対値が時間2に生じる許容誤差D2以下かどうかを判定する。言い換えれば、差分(ΔB−A)が時間2に生じる許容誤差D2の範囲内かどうかを判定する。差分(ΔB−A)が時間2に生じる許容誤差D2以下の場合には、判定結果出力部48は、通信制御部10を介して、正常(漏洩、水混入なし)であることを示す情報(結果)を出力し、終了する。或いは、図示しないモニタ等に出力してもよい。或いは、図示しないプリンタによって紙等の媒体に印刷してもよい。差分(ΔB−A)が時間2に生じる許容誤差D2以下でない場合、言い換えれば、差分が時間2に生じる許容誤差D2範囲よりも大きい場合、判定工程(S216)に進む。
判定工程(S216)として、判定部57は、注入前後の貯蔵タンク102の燃料油の増減量ΔBよりも、タンクローリー車106からの燃料油の注入量Aの方が大きいかどうかを判定する。ΔB<Aの場合は判定工程(S218)に進む。ΔB>Aの場合は判定工程(S219)に進む。
判定工程(S218)として、判定部58(第1の判定部の他の一例)は、差分(ΔB−A)が注入の期間に生じる許容誤差D2範囲よりも大きい場合であって、タンクローリー車106からの燃料油の注入量Aが貯蔵タンク102の燃料油の増減量ΔBよりも大きい場合に、貯蔵タンク102と、タンクローリー車106から貯蔵タンク102へと燃料油が注入される配管114と、の少なくとも1つにおいて燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定する。
判定工程(S219)として、判定部59(第2の判定部の他の一例)は、差分(ΔB−A)が許容誤差D2範囲よりも大きい場合であって、貯蔵タンク102の燃料油の増減量ΔBがタンクローリー車106からの燃料油の注入量Aよりも大きい場合に、貯蔵タンク102と、タンクローリー車106から貯蔵タンク102へと燃料油が注入される配管114と、の少なくとも1つにおいて水分の混入が生じた可能性があると判定する。
判定結果出力部48は、判定工程(S218)或いは判定工程(S219)での判定結果を、通信制御部10を介して出力する。或いは、図示しないモニタ等に出力してもよい。或いは、図示しないプリンタによって紙等の媒体に印刷してもよい。
以上により、燃料油の漏洩等の異常を検知すると共に、異常が発生した可能性がある個所を貯蔵タンク102と配管114の少なくとも1つの可能性があると判定できる。実施の形態1では、ここで終了しても良いが、さらに、異常発生箇所を絞り込む。
ここで、配管114(A部)内の圧力は、タンクローリー車106から燃料油を注入時に、燃料油の重力によって加圧されて配管内の圧力が高く、正圧状態になっている。かかる配管条件の情報は記憶装置42に格納されている。そこで、実施の形態1では、さらに、かかる配管条件を加味して異常内容とその発生箇所を特定する。
特定工程(S220)として、特定部60は、記憶装置42から配管114(A部)の配管条件を読み出し、判定工程(S218)の判定結果に対してかかる配管条件を加味して判定工程(S218)の判定結果の真偽を特定する。特定部60は、燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定された場合に、配管114の状態情報(配管条件)を入力し、状態情報に基づいて、燃料油の漏洩箇所を特定する。配管114(A部)の配管条件として、配管114(A部)は正圧配管であることが挙げられる。よって、燃料油の漏洩の可能性は限りなく高い。よって、特定部60は、貯蔵タンク102(B部)と配管114(A部)とのうち、1つに絞ることは困難である。しかし、貯蔵タンク102(B部)よりも配管114(A部)の方が可能性はより高い。よって、特定部60は、配管114(A部)、次に貯蔵タンク102(B部)の可能性の順で燃料油の漏洩が生じたものと特定(或いは信憑度合の大小を判定)する。
特定工程(S222)として、特定部61は、記憶装置42から配管114(A部)の配管条件を読み出し、判定工程(S219)の判定結果に対してかかる配管条件を加味して判定工程(S219)の判定結果の真偽を特定する。特定部61は、水分の混入が生じた可能性があると判定された場合に、配管114の状態情報(配管条件)を入力し、状態情報に基づいて、水分の混入箇所を特定する。配管114(A部)の配管条件として、配管114(A部)は正圧配管であることが挙げられる。よって、水分の混入の可能性は限りなく低い。よって、特定部61は、貯蔵タンク102(B部)において水分の混入が生じたものと特定する。
判定結果出力部48は、特定工程(S220)或いは特定工程(S222)での特定結果を、通信制御部10を介して出力する。或いは、図示しないモニタ等に出力してもよい。或いは、図示しないプリンタによって紙等の媒体に印刷してもよい。
上述したように漏洩や水混入といった異常は本来起こしてはならない事象であり、もし生じた場合にはできるだけ早く対処すべきである。実施の形態1によれば、以上のように、注入処理単位で判定するので、その場で漏洩や水混入といった異常を検知できる。特に、配管条件を加味することで、可能性ではなく、実質的に実際の現象と言えるレベルまで高めて、異常が発生した箇所を特定できる。異常を検出したらただちに注入中止等の処置が可能となり、結果的に、顧客へ迷惑をかける事態を回避できる。
ここで、上述した例では、注出1回毎の注出前後、或いは/及び注入1回毎の注入前後で漏洩や水混入といった異常の検知を行っているが、これに限るものではない。何らかの異常発生の予兆を検知してから判定してもよい。
図6は、実施の形態1における異常検知方法の他の一例の要部工程を示す図である。図6において、実施の形態1における異常検知方法は、総注出量ΣC演算工程(S302)と、タンク増減量ΔB演算工程(S304)と、総注入量ΣA演算工程(S306)と、差分演算工程(S308)と、ベーパー量D3’演算工程(S310)と、許容値D3演算工程(S312)と、判定工程(S314)と、判定工程(S316)と、判定工程(S318)と、判定工程(S319)と、いう一連の工程を実施する。図6の各工程は所定の集計期間毎に実施する。図3の例では、毎日の営業開始時刻を集計時刻として、かかる集計時刻が到来する毎に集計を行う場合を示している。但し、集計時刻はこれに限るものではない。また、集計時刻間の期間はこれに限るものではない。もっと長い或いは短い期間で設定してもよい。
総注出量ΣC演算工程(S302)として、注出量演算部34(総注出量演算部の一例)は、前回の集計時刻(例えば集計1)から今回の集計時刻(例えば集計2)までの時間3(集計期間の一例)における貯蔵タンク102と配管112で接続された計量機104からの燃料油の注出量を取得(入力)し、時間3における燃料油の注出量の合計を演算する。具体的には、注出量演算部34は、時間3の開示時刻から終了時刻までの間に注出された注出量POSデータを記憶装置21から読み出し、時間3の開示時刻から終了時刻までの間に注出された注出量の合計(総注出量)ΣCを演算する。総注出量ΣCは、正の値を示す。
タンク増減量ΔB演算工程(S304)として、増減量演算部32は、燃料油が貯蔵された貯蔵タンク102に設置された油面計108を用いて、時間3に生じた貯蔵タンク102の燃料油の油面位置或いは変位を入力し、時間3における貯蔵タンク102の燃料油の増減量を演算する。具体的には、増減量演算部32は、時間3の開示時刻或いはその直近に得られた油面位置データと、時間3の終了時刻或いはその直近に得られた油面位置データとを記憶装置25から読み出し、油面位置の変化から得られる貯蔵タンク102の燃料油の増減量ΔBを演算する。貯蔵タンク102内の燃料油が増加していれば、増減量ΔBは正の値を示す。減少していれば負の値を示す。
総注入量ΣA演算工程(S306)として、注入量演算部44(総注入量演算部の一例)は、時間3における貯蔵タンク102へと配管114(A部)を介してタンクローリー車106からの燃料油の注入量を入力し、時間3における燃料油の注入量の合計を演算する。具体的には、注入量演算部44は、時間3の開示時刻から終了時刻までの間に注出された注入量POSデータを記憶装置23から読み出し、時間3の開示時刻から終了時刻までの間に注入された注入量の合計(総注入量)ΣAを演算する。総注入量ΣAは、正の値を示す。
差分演算工程(S308)として、差分演算部47は、時間3における計量機104からの燃料油の注出量の合計(総注出量)ΣCとタンクローリー車106からの注入された注入量の合計(総注入量)ΣAとの差分と、時間3における貯蔵タンク102の燃料油の増減量ΔBとの差分(|ΔB|−|ΣC−ΣA|)を演算する。ここでは、増減量ΔBは負の値の場合もあるので、絶対値を用いると良い。
ベーパー量D3’演算工程(S310)として、ベーパー量演算部38は、時間3における貯蔵タンク102の燃料油の気化放出量(ベーパー量D3’)を演算する。ベーパー量D3’の演算は、経験値或いは実験値から得られる計算式を用いて計算すればよい。例えば、時間に依存した関数として演算できる。
許容値D3演算工程(S312)として、許容値演算部40は、演算されたベーパー量D3’の誤差分を考慮した、時間3に生じる許容誤差D3を演算する。例えば、ベーパー量D3’に誤差分を加算した値を許容誤差D1とすればよい。
判定工程(S314)として、判定部62は、差分(|ΔB|−|ΣC−ΣA|)の絶対値が時間3に生じる許容誤差D3以下かどうかを判定する。言い換えれば、差分(||ΔB|−|ΣC−ΣA||)が時間3に生じる許容誤差D3の範囲内かどうかを判定する。差分(||ΔB|−|ΣC−ΣA||)が時間3に生じる許容誤差D3以下の場合には、判定結果出力部48は、通信制御部10を介して、正常(漏洩、水混入なし)であることを示す情報(結果)を出力し、終了する。或いは、図示しないモニタ等に出力してもよい。或いは、図示しないプリンタによって紙等の媒体に印刷してもよい。差分(||ΔB|−|ΣC−ΣA||)が設定時間3に生じる許容誤差D3以下でない場合、言い換えれば、差分が設定時間3に生じる許容誤差D3範囲よりも大きい場合、判定工程(S316)に進む。
判定工程(S316)として、判定部63は、設定時間3における貯蔵タンク102の燃料油の増減量ΔBの絶対値|ΔB|から許容誤差D1を引いた差分(|ΔB|−D1)よりも、設定時間3における計量機104からの燃料油の総注出量ΣCからタンクローリー車106からの注入された総注入量ΣAを引いた差分(|ΣC−ΣA|)の方が大きいかどうかを判定する。(|ΔB|−D1)<|ΣC−ΣA|の場合は判定工程(S318)に進む。(|ΔB|−D1)>|ΣC−ΣA|の場合は判定工程(S319)に進む。
判定工程(S318)として、判定部64は、差分(|ΔB|−|ΣC−ΣA|)が設定時間3に生じる許容誤差D3範囲よりも大きい場合であって、総注出量ΣCから総注入量ΣAを引いた差分(|ΣC−ΣA|)が、増減量ΔBの絶対値|ΔB|から許容誤差D1を引いた差分(|ΔB|−D1)よりも大きい場合に、貯蔵タンク102(B部)と、配管112(C部)と、配管114(A部)と、の少なくとも1つにおいて燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定する。
判定工程(S319)として、判定部65は、差分(|ΔB|−|ΣC−ΣA|)が設定時間3に生じる許容誤差D3範囲よりも大きい場合であって、増減量ΔBの絶対値|ΔB|から許容誤差D1を引いた差分(|ΔB|−D1)が、総注出量ΣCから総注入量ΣAを引いた差分(|ΣC−ΣA|)よりも大きい場合に、貯蔵タンク102(B部)と、配管112(C部)と、配管114(A部)と、の少なくとも1つにおいて水分の混入が生じた可能性があると判定する。
判定結果出力部48は、判定工程(S318)或いは判定工程(S319)での判定結果を、通信制御部10を介して出力する。或いは、図示しないモニタ等に出力してもよい。或いは、図示しないプリンタによって紙等の媒体に印刷してもよい。
以上により、異常発生場所の特定は困難であるが、燃料油の漏洩等の異常を検知することができる。実施の形態1では、かかる検知が生じてから、上述した図4、図5で示した異常発生場所の特定が可能な詳細検知を実施してもよい。すなわち、判定工程(S314)において、差分(|ΔB|−|ΣC−ΣA|)の絶対値が時間3に生じる許容誤差D3以下でない場合、すなわち許容誤差D3を超える場合、何らかの異常はあるとして、図4、図5で示したフローチャートに沿った工程を開始すればよい。判定工程(S318)或いは判定工程(S319)を実施してから、図4、図5で示したフローチャートに沿った工程を開始してもよい。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。上述した例では、設定時間1を1日の営業開始時刻から営業終了時刻としたが、これに限るものではない。営業時間の中での数時間程度であってもよい。
さらに、上述した実施の形態では、ベーパー量を考慮して測定する工程で説明したが、ベーパー量が微量であることより、最初から考慮しない工程で判定する事も可能である。その場合は、ベーパー量をゼロとして、各工程に照らして対応する事で同様に判定できる。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての異常検知方法及び異常検知装置は、本発明の範囲に包含される。
10 通信制御部
11 メモリ
12 決算処理部
20 注出量POSデータ受信部
21,23,25,42 記憶装置
22 注入量POSデータ受信部
24 油面位置データ受信部
30 注入・注出予定情報受信部
32 増減量演算部
34 注出量演算部
36 差分演算部
38 ベーパー量演算部
40 許容値演算部
44 注入量演算部
46,47 差分演算部
48 判定結果出力部
50〜53,56〜59,62〜65 判定部
54,55,60,61 特定部
102 貯蔵タンク
104 計量機
106 タンクローリー車
100 異常検知システム
112 配管
114 配管
116 配管注入口
120 POS管理装置
130 放出弁
131 配管
300 車両
500 データ管理装置

Claims (6)

  1. 所定の集計期間における燃料油が貯蔵された地下タンクと第1の配管で接続された計量機からの燃料油の注出量を取得し、前記所定の集計期間における燃料油の注出量の合計を演算する工程と、
    前記地下タンクに設置された油面計を用いて、前記所定の集計期間に生じた前記地下タンクの燃料油の油面位置或いは変位量を取得し、前記所定の集計期間における地下タンクの燃料油の増減量を演算する工程と、
    前記所定の集計期間における前記地下タンクへと第2の配管を介してタンクローリー車からの燃料油の注入量を取得し、前記所定の集計期間における燃料油の注入量の合計を演算する工程と、
    前記所定の集計期間における前記計量機からの燃料油の注出量の合計と前記タンクローリー車からの注入された注入量の合計との差分と、前記所定の集計期間における前記地下タンクの燃料油の増減量との差分を演算する工程と、
    前記差分の絶対値が前記所定の集計期間に生じる許容誤差内かどうかを判定する工程と、
    前記差分が許容誤差内でない場合に、前記油面計から、前記計量機からの車両への注出の開始前の前記地下タンクの前記燃料油の油面位置或いは変位量を取得する工程と、
    前記注出における、前記計量機からの燃料油の注出量を取得する工程と、
    前記油面計から前記注出の終了後の前記地下タンクの前記燃料油の油面位置或いは変位量を取得する工程と、
    前記注出の前後に生じた前記地下タンクの増減量を演算する工程と、
    前記注出の前後に生じた前記地下タンクの前記燃料油の増減量と前記注出についての前記計量機からの前記燃料油の注出量との差分を演算する工程と、
    前記差分が前記注出の期間に生じる許容誤差範囲を超える場合であって、前記計量機からの前記燃料油の注出量より前記地下タンクの前記燃料油の増減量が大きい場合に、前記地下タンクと、前記第1の配管と、の少なくとも1つにおいて前記燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定する工程と、
    前記差分が前記許容誤差範囲を超える場合であって、前記地下タンクの前記燃料油の増減量より前記計量機からの前記燃料油の注出量が大きい場合に、前記地下タンクと、前記第1の配管と、の少なくとも1つにおいて水分の混入が生じた可能性があると判定する工程と、
    を備えたことを特徴とする異常検知方法。
  2. 所定の集計期間における燃料油が貯蔵された地下タンクと第1の配管で接続された計量機からの燃料油の注出量を取得し、前記所定の集計期間における燃料油の注出量の合計を演算する工程と、
    前記地下タンクに設置された油面計を用いて、前記所定の集計期間に生じた前記地下タンクの燃料油の油面位置或いは変位量を取得し、前記所定の集計期間における地下タンクの燃料油の増減量を演算する工程と、
    前記所定の集計期間における前記地下タンクへと第2の配管を介してタンクローリー車からの燃料油の注入量を取得し、前記所定の集計期間における燃料油の注入量の合計を演算する工程と、
    前記所定の集計期間における前記計量機からの燃料油の注出量の合計と前記タンクローリー車からの注入された注入量の合計との差分と、前記所定の集計期間における前記地下タンクの燃料油の増減量との差分を演算する工程と、
    前記差分の絶対値が前記所定の集計期間に生じる許容誤差内かどうかを判定する工程と、
    前記差分が許容誤差内でない場合に、前記油面計から、前記地下タンクへの燃料油のタンクローリー車からの注入開始前の前記地下タンクの前記燃料油の油面位置或いは変位量を取得する工程と、
    前記注入における、前記地下タンクへと配管を介して前記タンクローリー車からの燃料油の注入量を取得する工程と、
    前記油面計から前記注入の終了後の前記地下タンクの前記燃料油の油面位置或いは変位量を取得する工程と、
    前記注入の前後に生じた前記地下タンクの増減量を演算する工程と、
    前記注入の前後に生じた前記地下タンクの前記燃料油の増減量と前記注入における、前記タンクローリー車からの前記燃料油の注入量との差分を演算する工程と、
    前記差分が前記注入の期間に生じる許容誤差範囲を超える場合であって、前記タンクローリー車からの前記燃料油の注入量が前記地下タンクの前記燃料油の増減量よりも大きい場合に、前記地下タンクと、前記第2の配管と、の少なくとも1つにおいて前記燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定する工程と、
    前記差分が前記許容誤差範囲を超える場合であって、前記地下タンクの前記燃料油の増減量が前記タンクローリー車からの前記燃料油の注入量よりも大きい場合に、前記地下タンクと、前記第2の配管と、の少なくとも1つにおいて水分の混入が生じた可能性があると判定する工程と、
    を備えたことを特徴とする異常検知方法。
  3. 燃料油が貯蔵された地下タンクに設置された油面計から、計量機からの車両への注出の開始前の前記地下タンクの前記燃料油の油面位置或いは変位量を取得する工程と、
    前記注出における、前記地下タンクと配管で接続された計量機からの燃料油の注出量を取得する工程と、
    前記油面計から前記注出の終了後の前記地下タンクの前記燃料油の油面位置或いは変位量を取得する工程と、
    前記注出の前後に生じた前記地下タンクの増減量を演算する工程と、
    前記注出の前後に生じた前記地下タンクの前記燃料油の増減量と前記注出についての前記計量機からの前記燃料油の注出量との差分を演算する工程と、
    前記差分が前記注出の期間に生じる許容誤差範囲を超える場合であって、前記計量機からの前記燃料油の注出量より前記地下タンクの前記燃料油の増減量が大きい場合に、前記地下タンクと、前記地下タンクと前記計量機とを接続する配管と、の少なくとも1つにおいて前記燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定する工程と、
    前記差分が前記許容誤差範囲を超える場合であって、前記地下タンクの前記燃料油の増減量より前記計量機からの前記燃料油の注出量が大きい場合に、前記地下タンクと、前記地下タンクと前記計量機とを接続する配管と、の少なくとも1つにおいて水分の混入が生じた可能性があると判定する工程と、
    前記燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定された場合に、負圧配管との前記配管の内部圧力状態情報を取得し、前記状態情報に基づいて、前記配管からの漏洩の可能性は低いものとして、前記地下タンクを前記燃料油の漏洩箇所として特定する工程と、
    前記水分の混入が生じた可能性があると判定された場合に、前記配管の前記状態情報を取得し、前記状態情報に基づいて、前記配管から前記水分の混入の可能性が高いものとして、前記配管、次に前記地下タンクの順で前記水分の混入箇所を特定或いは信憑度合の大小を判定する工程と、
    を備えたことを特徴とする異常検知方法。
  4. 燃料油が貯蔵された地下タンクに設置された油面計から、前記地下タンクへの燃料油のタンクローリー車からの注入開始前の前記地下タンクの前記燃料油の油面位置或いは変位量を取得する工程と、
    前記注入における、前記地下タンクへと配管を介して前記タンクローリー車からの燃料油の注入量を取得する工程と、
    前記油面計から前記注入の終了後の前記地下タンクの前記燃料油の油面位置或いは変位量を取得する工程と、
    前記注入の前後に生じた前記地下タンクの増減量を演算する工程と、
    前記注入の前後に生じた前記地下タンクの前記燃料油の増減量と前記注入における、前記タンクローリー車からの前記燃料油の注入量との差分を演算する工程と、
    前記差分が前記注入の期間に生じる許容誤差範囲を超える場合であって、前記タンクローリー車からの前記燃料油の注入量が前記地下タンクの前記燃料油の増減量よりも大きい場合に、前記地下タンクと、前記配管と、の少なくとも1つにおいて前記燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定する工程と、
    前記差分が前記許容誤差範囲を超える場合であって、前記地下タンクの前記燃料油の増減量が前記タンクローリー車からの前記燃料油の注入量よりも大きい場合に、前記地下タンクと、前記配管と、の少なくとも1つにおいて水分の混入が生じた可能性があると判定する工程と、
    前記燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定された場合に、正圧配管との前記配管の内部圧力状態情報を取得し、前記状態情報に基づいて、前記配管からの漏洩の可能性が高いものとして、前記配管、次に前記地下タンクの順で前記燃料油の漏洩箇所を特定或いは信憑度合の大小を判定する工程と、
    前記水分の混入が生じた可能性があると判定された場合に、前記配管の前記状態情報を取得し、前記状態情報に基づいて、前記配管から前記水分の混入の可能性は低いものとして、前記地下タンクを水分の混入箇所として特定する工程と、
    を備えたことを特徴とする異常検知方法。
  5. 燃料油が貯蔵された地下タンクに設置された油面計から、計量機からの車両への注出の開始前と終了後のそれぞれの前記地下タンクの前記燃料油の油面位置或いは変位量を取得する第1の取得部と、
    前記注出における、前記地下タンクと配管で接続された前記計量機からの燃料油の注出量を取得する第2の取得部と、
    前記注出の前後に生じた前記地下タンクの増減量を演算する増減量演算部と、
    前記注出の前後に生じた前記地下タンクの前記燃料油の増減量と前記注出についての前記計量機からの前記燃料油の注出量との差分を演算する差分演算部と、
    前記差分が前記注出の期間に生じ許容誤差範囲を超える場合であって、前記計量機からの前記燃料油の注出量より前記地下タンクの前記燃料油の増減量が大きい場合に、前記地下タンクと、前記配管と、の少なくとも1つにおいて前記燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定する第1の判定部と、
    前記差分が前記許容誤差範囲を超える場合であって、前記地下タンクの前記燃料油の増減量より前記計量機からの前記燃料油の注出量が大きい場合に、前記地下タンクと、前記配管と、の少なくとも1つにおいて水分の混入が生じた可能性があると判定する第2の判定部と、
    前記燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定された場合に、負圧配管との前記配管の内部圧力状態情報を取得し、前記状態情報に基づいて、前記配管からの漏洩の可能性は低いものとして、前記地下タンクを前記燃料油の漏洩箇所として特定する第1の特定部と、
    前記水分の混入が生じた可能性があると判定された場合に、前記配管の前記状態情報を取得し、前記状態情報に基づいて、前記配管から前記水分の混入の可能性が高いものとして、前記配管、次に前記地下タンクの順で前記水分の混入箇所を特定或いは信憑度合の大小を判定する第2の特定部と、
    を備えたことを特徴とする異常検知装置。
  6. 燃料油が貯蔵された地下タンクに設置された油面計から、前記地下タンクへの燃料油のタンクローリー車からの注入開始前と注入終了後のそれぞれの前記地下タンクの前記燃料油の油面位置或いは変位量を取得する第1の取得部と、
    前記注入における、前記地下タンクへと配管を介して前記タンクローリー車からの燃料油の注入量を取得する第2の取得部と、
    前記注入の前後に生じた前記地下タンクの増減量を演算する増減量演算部と、
    前記注入の前後に生じた前記地下タンクの前記燃料油の増減量と前記注入についての前記タンクローリー車からの前記燃料油の注入量との差分を演算する差分演算部と、
    前記差分が前記注入の期間に生じる許容誤差範囲を超える場合であって、前記タンクローリー車からの前記燃料油の注入量が前記地下タンクの前記燃料油の増減量よりも大きい場合に、前記地下タンクと、前記配管と、の少なくとも1つにおいて前記燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定する第1の判定部と、
    前記差分が前記許容誤差範囲を超える場合であって、前記地下タンクの前記燃料油の増減量が前記タンクローリー車からの前記燃料油の注入量よりも大きい場合に、前記地下タンクと、前記配管と、の少なくとも1つにおいて水分の混入が生じた可能性があると判定する第2の判定部と、
    前記燃料油の漏洩が生じた可能性があると判定された場合に、正圧配管との前記配管の内部圧力状態情報を取得し、前記状態情報に基づいて、前記配管からの漏洩の可能性が高いものとして、前記配管、次に前記地下タンクの順で前記燃料油の漏洩箇所を特定或いは信憑度合の大小を判定する第1の特定部と、
    前記水分の混入が生じた可能性があると判定された場合に、前記配管の前記状態情報を取得し、前記状態情報に基づいて、前記配管から前記水分の混入の可能性は低いものとして、前記地下タンクを水分の混入箇所として特定する第2の特定部と、
    を備えたことを特徴とする異常検知装置。
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