JP6497401B2 - シミュレーション装置、シミュレーション方法、及びシミュレーションプログラム - Google Patents
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Description
ック系における前記前向き要素として、前記所定の制御ブロック及び速度補償に関する速度制御ブロック構造を含むように構成されてもよい。この場合、前記第2応答算出部は、前記第1応答算出部により算出された速度応答が前記所定のフィードバック系により前記速度制御ブロック構造に帰還されるようにして、前記シミュレーション系の時間応答を算出する。また、別法として、前記インパルス応答が、速度指令に対するインパルス応答であって、前記所定のフィードバック系は位置フィードバック系であり、前記所定のフィードバック系における前記前向き要素として、前記所定の制御ブロック及び位置補償に関する位置制御ブロック構造を含むように構成されてもよい。この場合、前記第2応答算出部は、前記第1応答算出部により算出された速度応答に基づく位置応答が前記所定のフィードバック系により前記位置制御ブロック構造に帰還されるようにして、前記シミュレーション系の時間応答を算出する。すなわち、本発明のシミュレーション装置は、装置側インパルス応答に対応する所定の制御ブロック構造を前向き要素とする所定のフィードバック系を含むシミュレーション系に、好適に適用し得るものであり、当該シミュレーション系には、所定の制御ブロック構造と所定のフィードバック系以外の制御ブロック構造やフィードバック系、フィードフォワード系が含まれていても構わない。
情報生成部は、前記少なくとも2つのインパルス応答情報を加重平均処理することで当該生成を行ってもよい。
図1は、本発明の実施の形態に係るシミュレーション装置によるシミュレーション処理の対象となる制御システムの概略構成図である。制御システムは、ネットワーク1と、モータ2と、負荷装置3と、サーボドライバ4と、標準PLC(Programmable Logic Controller)5とを備える。当該制御システムは、モータ2とともに負荷装置3を駆動制御する
ためのシステムである。そして、モータ2及び負荷装置3が、当該制御システムによって制御される制御対象6とされる。ここで、負荷装置3としては、各種の機械装置(例えば、産業用ロボットのアームや搬送装置)が例示でき、モータ2はその負荷装置3を駆動するアクチュエータとして負荷装置3内に組み込まれている。例えば、モータ2は、ACサーボモータである。なお、モータ2には図示しないエンコーダが取り付けられており、当該エンコーダによりモータ2の動作に関するパラメータ信号がサーボドライバ4にフィードバック送信されている。このフィードバック送信されるパラメータ信号(以下、フィードバック信号という)は、たとえばモータ2の回転軸の回転位置(角度)についての位置情報、その回転軸の回転速度の情報等を含む。
ある位置偏差に、位置比例ゲインKppを乗ずることにより速度指令を算出する。なお、位置制御器41は、予め制御パラメータとして、位置比例ゲインKppを有している。
ション部13を有している。入力部11は、処理装置10が備える種々の機能のうち後述するシミュレーション部13による演算に供される情報(シミュレーションのために入力される指令値や、シミュレーションを実行するための指令等)の入力を受け付ける機能部である。具体的には、キーボードやマウスによって構成されてもよく、また、共通するハードウェアであるタッチパネルによって後述する表示部12とともに構成されてもよい。次に、表示部12は、シミュレーション部13によって算出されたシミュレーション結果を表示する機能部である。なお、表示部12は処理装置10の必須の構成ではなく、処理装置10の外部に設けられてもよい。また、上記の通り、表示部12は、入力部11の機能を含むタッチパネルとして構成されてもよい。
ープの周波数伝達関数を逆フーリエ変換することで実現される。そして、速度系インパルス応答モデル部520への任意の入力に対する出力は、当該任意の入力と速度系インパルス応答モデル部520が有するインパルス応答情報との畳み込み積分処理によって算出することができる。
ス応答情報を利用した畳み込み積分処理に関する応答速度vsimを算出するサブ機能部であり、又は、図4(c)の電流系インパルス応答モデル部530の有するインパルス応答情報を利用した畳み込み積分処理に関する応答速度vsimを算出するサブ機能部である。また、第2応答算出部134Bは、第1応答算出部134Aの算出結果、すなわち畳み込み積分処理により算出された応答速度vsimを用いて、シミュレーション系130へ入力される指令値に対するその時間応答、すなわち応答位置psimを算出するサブ機能部である。
当該場合の算出処理の流れを、図5Aに示すフローチャートに従って説明する。なお、当該算出処理は、入力部11によりシミュレーション処理のための指令値が受け付けられた場合に実行される。先ず、S101では、パラメータm及びパラメータnが初期化される。次に、S102では、位置指令pcmdと応答位置psimの偏差である位置偏差perrが算出され、その後、S103で、位置偏差perrに位置比例ゲインKppが乗じられることで速度指令vcmdが算出される。
vsim[m+n] = vsim[m+n] + vcmd・gimp[n] ・・・(式1)
但し、gimp[n]は、速度系インパルス応答モデル部520が有するインパルス応答情報
である。当該情報は、インパルス状の速度入力に対する速度応答を意味している。
そして、S106でパラメータnが上限値に到達したか否か、すなわち、インパルス応答情報gimpの長さに応じて式1による演算を繰り返すための、その上限となる繰り返し数に到達したか否かが判定される。S106で否定判定されるとS104以降の処理を繰り返し、肯定判定されるとS107へ進む。
psim[m] = psim[m-1] + vsim[m]・Δt ・・・(式2)
すなわち、S108では、畳み込み積分処理で算出された応答速度vsimが積分されて、応答位置psimが算出される。その後、S109では、パラメータmがインクリメントされる。そして、S110では、パラメータmが上限値に到達したか否か、すなわち、算出処理によりシミュレーションを行いたい時間(希望する応答時間)に応じてS102〜S109までの処理を繰り返すための、その上限となる繰り返し数に到達したか否かが判定される。S110で否定判定されるとS102以降の処理が繰り返され、肯定判定されると本算出処理を終了する。
当該場合の算出処理の流れを、図5Bに示すフローチャートに従って説明する。なお、当該算出処理は、入力部11によりシミュレーション処理のための入力値が受け付けられた場合に実行される。先ず、S201では、パラメータm及びパラメータnが初期化される。次に、S202では、位置指令pcmdと応答位置psimの偏差である位置偏差p
errが算出され、その後、S203で、位置偏差perrに位置比例ゲインKppが乗じられることで速度指令vcmdが算出される。
τcmd = Kvp ・ (verr + σ・Kvi) ・・・(式3)
但し、Kvpは速度比例ゲインを表し、Kviは速度積分ゲインを表す。したがって、本算出処理では、PI制御が実行される。
vsim[m+n] = vsim[m+n] + τcmd・gimp'[n] ・・・(式4)
但し、gimp'[n]は、電流系インパルス応答モデル部530が有するインパルス応答情報である。当該情報は、インパルス状のトルク入力に対する速度応答を意味している。
そして、S209でパラメータnが上限値に到達したか否か、すなわち、インパルス応答情報gimp'の長さに応じて式4による演算を繰り返すための、その上限となる繰り返し
数に到達したか否かが判定される。S209で否定判定されるとS207以降の処理を繰り返し、肯定判定されるとS210へ進む。
psim[m] = psim[m-1] + vsim[m]・Δt ・・・(式5)
すなわち、S211では、畳み込み積分処理で算出された応答速度vsimが積分されて、応答位置psimが算出される。その後、S212では、パラメータmがインクリメントされる。そして、S213では、パラメータmが上限値に到達したか否か、すなわち、算出処理によりシミュレーションを行いたい時間(希望する応答時間)に応じてS202〜S212までの処理を繰り返すための、その上限となる繰り返し数に到達したか否かが判定される。S213で否定判定されるとS202以降の処理が繰り返され、肯定判定されると本算出処理を終了する。
量が大きくなったり、またシミュレーションのための算出時間が長くなったりするため実用的ではない。
次に、処理装置10で実行される第3の算出処理について、図7に示すフローチャートに基づいて説明する。当該算出処理も、シミュレーション部13の算出部134によって実行され、図5Aに示す算出処理での各処理と実質的に同一の処理については同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。なお、本実施例は、図5Bに示す算出処理につても同様に適用できる。図7に示す算出処理では、S103の処理、すなわち速度指令vcmdの算出が行われると、次にS301の処理が行われる。S301では、制御対象6の駆動状態が取得される。ここで、制御対象6の駆動状態とは、制御対象6に含まれるモータ2及び負荷装置3において駆動制御に関連する所定パラメータであって、例えば、モータ2への駆動指令値(位置指令、速度指令等)、モータ2や負荷装置3の実際の、又は推定される状態量(モータ2の位置、速度、負荷装置3の位置、速度、イナーシャ等)等が例示できる。すなわち、制御対象6の駆動制御により形成される状態に関連する所定パラメータが、制御対象6の駆動状態とされる。
状態を適切に反映したインパルス応答情報gimpが使用されることになるため、シミュレーション系の時間応答をより正確に算出することができる。
<実施例2−1>
実施例2−1では、負荷装置3がボールネジを介して往復動するように構成されるテーブルを有し、所定の荷重を一方向に搬送する搬送装置とする。そして、モータ2が正回転することで負荷装置3は所定の荷重を一方向に搬送し、モータ2が負回転することで負荷装置3は所定の荷重が無い状態で逆方向に移動する。この場合、モータ2が正回転しているときと負回転しているときの負荷イナーシャが異なることになる。
実施例2−2では、実施例2−1と同様に、負荷装置3は、ボールネジを介して往復動するように構成されるテーブルを有する搬送装置とする。そして、当該ボールネジは比較的長尺であるためボールネジのナットが取り付けられているテーブルの位置によって、負荷装置3の機械周波数特性が大きく変動する。そこで、高精度のシミュレーション結果を得るために、保持部131は、ボールネジにおけるテーブル位置に応じた複数の制御対象6のインパルス応答情報gimpを有し、そのテーブル位置を制御対象6の駆動状態として、当該駆動状態に適したインパルス応答情報gimpを選択するものとする。
実施例2−3では、図8に示すように、負荷装置3は、ボールネジを介して往復動するように構成されるテーブルを有する搬送装置であって、保持部131は、テーブルが地点X1に位置しているときのインパルス応答情報gimp1を保持し、更にテーブルが地点X2に位置しているときのインパルス応答情報gimp2を保持している。この地点X1は、ボールネジの起点側に近い点であり、地点X2は、ボールネジの終点側に近い点である。そして、モータ2の位置から算出されるテーブル位置が制御対象6の駆動状態とされる。したがって、地点X1、X2は、本発明の基準駆動状態に相当する。
実施例2−4では、図9に示すように、負荷装置3は、マニピュレータ装置であって、第1関節には第1アームが接続され、当該第1関節が第1モータで駆動される。更に、第1アームと第2アームとが第2関節で接続されるとともに第2関節が第2モータで駆動される。そして、第2アームの先端にエンドエフェクタが配置され、対象物のピッキング等の動作が実行される。このような負荷装置3であるマニピュレータ装置では、対象物のピッキング等のためには、その先端位置Pfをどのように位置決めするかが重要となる。また当該マニピュレータ装置は冗長自由度を有しているため、先端位置Pfと、各アームの回転角θ1、θ2との相関は必ずしも一意的には決まらない。そのため、処理装置10によりマニピュレータ装置の先端位置の時間応答をシミュレーションする場合、保持部131が保持する複数のインパルス応答情報を切り替えて上記畳み込み積分処理を行おうとする場合、回転角θ1、θ2を制御対象6の駆動状態としてインパルス応答情報を切り替えるのは難しい。
保持されている。そして、図7に示す算出処理では、第1モータと第2モータによって第1関節度と第2関節が駆動されると、先端位置Pfは一意的に決定されることになる。そこで、その先端位置を制御対象6の駆動状態として、例えば、マニピュレータ装置の先端位置Pfが、保持されている複数のインパルス応答情報に関連付けられた複数の先端位置のうち、算出処理時の先端位置と最も距離が近くなる先端位置に対応するインパルス応答情報を選択し、その選択されたインパルス応答情報が、算出処理のS104〜S106の畳み込み積分処理に使用される。なお、インパルス応答情報を選択するための評価手法は、上記の手法には限られない。
上述までの実施例では、図7に示す算出処理の畳み込み積分処理で使用されるインパルス応答情報は、保持部131が保持している複数のインパルス情報の中から制御対象6の駆動状態に基づいて選択された1つのインパルス応答情報であり、その選択により畳み込み積分処理で使用するインパルス応答情報が切り替えられていくことになる。このような形態の場合、インパルス応答情報が切り替えられた際に、切替前後のインパルス応答情報の相違程度によっては、算出部134による算出による応答が振動したり不安定となったりする可能性がある。そこで、本実施例では、保持部131が保持している一のインパルス応答情報から、他のインパルス応答情報に切り替える場合、急に切り替えるのではなく徐々に切り替えてもよい。
Newgimp=ΔX1/(ΔX1+ΔX2)・gimp1
+ΔX2/(ΔX1+ΔX2)・gimp2 ・・・式6
そして、式6に従って算出された新しいインパルス応答Newgimp1は、その後の、図7のS104〜S106による畳み込み積分処理で使用されることになる。
次に、処理装置10に関する第2の機能ブロック図を図11に示す。本実施例の処理装置10が有する機能部のうち、実施例1及び実施例2に示す処理装置10が有する機能部と実質的に同一の処理については同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。本実施例の処理装置10は、上述までの処理装置10に対して、更にインパルス応答生成部132を備えている。インパルス応答生成部132は、保持部131が保持しているインパルス応答情報を利用して、新たなインパルス応答情報を生成する機能部であり、生成されたインパルス応答情報は、保持部131により新たに保持されることになる。
<実施例3−1>
図12〜図14に基づいて、生成処理の第1の例について説明する。図12は、第1の生成処理のフローチャートであり、図13は、生成処理において新たなインパルス応答情報を生成するためのノルム比率をイメージ化した図であり、図14は、生成処理により生成された新たなインパルス応答情報を利用して得られた、処理装置10によるシミュレーション結果を示す図である。
を用いて下記式7に従って算出される。
NewFw= Σ(RNorm・Fw) ・・・(式7)
但し、NewFwは新しい周波数特性情報であり、RNormは、各ノルムの比率を百分率表示したものであり、Fwは、各ノルムに対応する周波数特性情報でありS401の処理により保持部131より抽出されている。すなわち、式7は、ノルムの比率に基づき、既存の周波数特性情報を加重平均処理することで新たな周波数特性情報を算出する式である。
上記の例においては、点(3,3)、(6,3)、(3,6)、(6,6)のそれぞれの周波数特性をそれぞれFw1、Fw2、Fw3、Fw4とすると、新規点(5,5)に対応する新たな周波数特性NewFwは以下のように算出される。
NewFw=0.16Fw1+0.26Fw2+0.26Fw3+0.32Fw4
場合(モデル2)のインパルス応答情報が、その駆動状態である負荷イナーシャ値とともに保持されていたとする。なお、これらのインパルス応答情報は、実機の機械周波数特性を測定することで得られた情報である。そして、生成処理により、負荷イナーシャが0.0019kgm2の場合(新規モデル)のインパルス応答モデルが生成され、新たに保持部131に保持されたものとする。
図15に基づいて、生成処理の第2の例について説明する。図15は、第2の生成処理のフローチャートである。図15に示す生成処理も、図12に示す生成処理と同様に、入力部11を介して入力されたユーザからの生成指示をトリガーとして実行され、この生成指示には、新たなインパルス応答情報の生成条件としての生成対象駆動状態に関する情報が含まれる。
2・・・・モータ
3・・・・負荷装置
10・・・・処理装置
13・・・・シミュレーション部
41・・・・位置制御器
42・・・・速度制御器
43・・・・電流制御器
130・・・・シミュレーション系
131・・・・保持部
132・・・・インパルス応答生成部
134・・・・算出部
134A・・・・第1応答算出部
134B・・・・第2応答算出部
Claims (14)
- モータを含む制御対象と、該モータを制御するモータ制御装置と、を有する制御システムのシミュレーションを行うシミュレーション装置であって、
前向き要素として、前記制御対象を含む所定の装置側構成に対応する所定の制御ブロック構造を少なくとも有する所定のフィードバック系を含むシミュレーション系と、
前記所定の装置側構成に関するインパルス応答の情報である算出用インパルス応答情報を保持する保持部と、
所定の入力値に対する前記所定の装置側構成の時間応答を、前記算出用インパルス応答情報と該所定の入力値とを用いた畳み込み積分処理により算出する第1応答算出部と、
前記第1応答算出部により算出される前記所定の装置側構成の時間応答を用いて、前記シミュレーション系へ入力される指令値に対する該シミュレーション系の応答を算出する第2応答算出部と、
を備える、シミュレーション装置。 - 前記第2応答算出部は、前記所定のフィードバック系において、前記所定の装置側構成の時間応答、又は該時間応答から算出される所定の応答結果を前記前向き要素の入力側に帰還させる方式に従い、前記シミュレーション系の応答を算出する、
請求項1に記載のシミュレーション装置。 - 前記インパルス応答が、電流指令に対するインパルス応答であって、
前記所定のフィードバック系は速度フィードバック系であり、該所定のフィードバック系における前記前向き要素として、前記所定の制御ブロック及び速度補償に関する速度制御ブロック構造を含み、
前記第2応答算出部は、前記第1応答算出部により算出された速度応答が前記所定のフィードバック系により前記速度制御ブロック構造に帰還されるようにして、前記シミュレーション系の時間応答を算出する、
請求項2に記載のシミュレーション装置。 - 前記インパルス応答が、速度指令に対するインパルス応答であって、
前記所定のフィードバック系は位置フィードバック系であり、前記所定のフィードバック系における前記前向き要素として、前記所定の制御ブロック及び位置補償に関する位置
制御ブロック構造を含み、
前記第2応答算出部は、前記第1応答算出部により算出された速度応答に基づく位置応答が前記所定のフィードバック系により前記位置制御ブロック構造に帰還されるようにして、前記シミュレーション系の時間応答を算出する、
請求項2に記載のシミュレーション装置。 - 前記保持部は、前記算出用インパルス応答情報として、複数パターンのインパルス応答情報を保持し、
前記第1応答算出部は、前記制御対象の駆動状態に基づいて、前記保持部が有する複数パターンのインパルス応答情報の中から所定のインパルス応答情報を選択し、該選択された所定のインパルス応答情報と前記所定の入力値とを用いて前記畳み込み積分処理を実行する、
請求項1から請求項4の何れか1項に記載のシミュレーション装置。 - 前記複数パターンのインパルス応答情報のそれぞれは、前記制御対象の異なる駆動状態である複数の基準駆動状態に関連付けられ、
前記第1応答算出部は、前記制御対象の駆動状態と、前記複数の基準駆動状態のそれぞれとの相関関係に基づいて、前記所定のインパルス応答情報を選択する、 請求項5に記載のシミュレーション装置。 - 前記制御対象は、複数の前記モータにより駆動される駆動対象機械を含み、
前記複数パターンのインパルス応答情報のそれぞれは、前記駆動対象機械の所定部位の状態量に関する、前記複数の基準駆動状態に関連付けられ、
前記第1応答算出部は、前記駆動対象機械の所定部位の状態量と、前記複数の基準駆動状態のそれぞれとの相関関係に基づいて、前記所定のインパルス応答情報を選択する、
請求項6に記載のシミュレーション装置。 - 前記保持部は、前記算出用インパルス応答情報として、複数パターンのインパルス応答情報を保持し、
前記第1応答算出部は、前記制御対象の駆動状態に基づいて、前記保持部が有する複数パターンのインパルス応答情報の中から少なくとも2つのインパルス応答情報を選択し、該選択された少なくとも2つのインパルス応答情報から、該制御対象の駆動状態に応じた新たなインパルス応答情報を合成し、該合成された新たなインパルス応答情報と前記所定の入力値とを用いて前記畳み込み積分処理を実行する、
請求項1から請求項4の何れか1項に記載のシミュレーション装置。 - 前記保持部は、前記算出用インパルス応答情報として、前記制御対象の異なる駆動状態である複数の基準駆動状態に関連付けられた複数パターンのインパルス応答情報を保持するとともに、該複数パターンのインパルス応答情報及び該複数の基準駆動情報のそれぞれに関連付けられ、且つそれぞれのインパルス応答情報を生成可能な周波数特性情報を保持し、
前記シミュレーション装置は、
前記制御対象の駆動状態と、前記複数の基準駆動状態のうち少なくとも2つの基準駆動状態のそれぞれとの相関関係に基づいて、該少なくとも2つの基準駆動状態に関連付けられた前記周波数特性情報から、該制御対象の駆動状態に対応する新たな周波数特性情報を生成し、その生成された新たな周波数特性情報に基づいて、該制御対象の駆動状態に対応する新たなインパルス応答情報を生成するインパルス応答情報生成部を、更に備え、
前記第1応答算出部は、前記インパルス応答情報生成部によって生成された新たなインパルス応答情報と前記所定の入力値とを用いて前記畳み込み積分処理を実行する、
請求項1から請求項4の何れか1項に記載のシミュレーション装置。 - 前記インパルス応答情報生成部は、前記制御対象の駆動状態と、前記少なくとも2つの基準駆動状態のそれぞれとの相関関係に基づいて、該少なくとも2つの基準駆動状態に関連付けられた前記周波数特性情報を加重平均処理することで前記新たな周波数特性情報を生成する、
請求項9に記載のシミュレーション装置。 - 前記保持部が有する複数パターンのインパルス応答情報の中から少なくとも2つのインパルス応答情報を選択し、該選択された少なくとも2つのインパルス応答情報から新たなインパルス応答情報を生成するインパルス応答情報生成部を、更に備え、
前記保持部は、前記インパルス応答情報生成部によって生成された新たなインパルス応答情報を保持する、
請求項1から請求項4の何れか1項に記載のシミュレーション装置。 - 前記インパルス応答情報生成部は、前記少なくとも2つのインパルス応答情報を加重平均処理することで前記新たなインパルス応答情報を生成する、
請求項11に記載のシミュレーション装置。 - モータを含む制御対象と、該モータを制御するモータ制御装置と、を有する制御システムのシミュレーションを行うシミュレーション方法であって、
所定の入力値に対する、前記制御対象を含む所定の装置側構成の時間応答を、該所定の装置側構成に関するインパルス応答の情報である算出用インパルス応答情報と該所定の入力値とを用いた畳み込み積分処理により算出するステップと、
前向き要素として、前記所定の装置側構成に対応する所定の制御ブロック構造を少なくとも有する所定のフィードバック系を含むシミュレーション系に基づいて、前記畳み込み積分処理により算出するステップで算出された該所定の装置側構成の時間応答を用いて、該シミュレーション系へ入力される指令値に対する該シミュレーション系の応答を算出するステップと、
を含む、シミュレーション方法。 - モータを含む制御対象と、該モータを制御するモータ制御装置と、を有する制御システムのシミュレーションを行うシミュレーション装置に、
所定の入力値に対する、前記制御対象を含む所定の装置側構成の時間応答を、該所定の装置側構成に関するインパルス応答の情報である算出用インパルス応答情報と該所定の入力値とを用いた畳み込み積分処理により算出するステップと、
前向き要素として、前記所定の装置側構成に対応する所定の制御ブロック構造を少なくとも有する所定のフィードバック系を含むシミュレーション系に基づいて、前記畳み込み積分処理により算出するステップで算出された該所定の装置側構成の時間応答を用いて、該シミュレーション系へ入力される指令値に対する該シミュレーション系の応答を算出するステップと、
を実行させるシミュレーションプログラム。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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