JP6495805B2 - 開閉器用操作装置及びその遮断ばね力調整方法 - Google Patents

開閉器用操作装置及びその遮断ばね力調整方法 Download PDF

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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Description

本発明の実施形態は、開閉器用操作装置及びその遮断ばね力調整方法に関する。
一般に、変電所や開閉所(Switching Station)には、ガス遮断器(GCB:Gas Circuit Breaker)などの高電圧用の開閉器が設置されている。高電圧仕様の開閉器を開閉操作するための開閉器用操作装置は、近年では、ばね操作機構を採用するものが世界的に主流になっている。
この種の開閉器用操作装置は、開閉器の固定電極に接触可能な可動電極を、遮断位置(開極位置)と投入位置(閉極位置)との間で高速に移動させる必要がある。ここで、開閉器の開極状態を閉極状態へ移行させるまでの閉極時間や、一方、閉極状態を開極状態へ移行させるまでの開極時間は、一般には、開閉器ごとに仕様上の規定値が定められている。
この規定値を確保するために、開閉器用操作装置では、上記した可動電極を投入位置へ移動させるための付勢力を発生させる投入ばねと、可動電極を遮断位置へ移動させるための付勢力を発生させる遮断ばねと、における初期荷重を調整する。具体的には、投入ばねや遮断ばねは、圧縮コイルばねなどで構成されており、この圧縮コイルばねのセット時のたわみ量を適宜変更することで初期荷重が調整される。
特開2007−294363号公報 特開2012−43733号公報
ところで、遮断ばねは、投入ばねよりも、初期荷重の調整が難しくなっている。例えば、遮断ばねの初期荷重の調整は、遮断ばねを含む周辺の機構部分を開閉器用操作装置から取り外して行うことが多い。この遮断ばねを含む機構部分を取り外す際にも、遮断ばねの高い荷重を放勢させるために強固な構造の専用冶具を用いた手間のかかる作業が必要となり、作業性の改善が求められている。
また、このような開閉器用操作装置では、遮断ばねの可動端(自由端)側に衝撃吸収用のオイルダンパが設けられていることが多く、このオイルダンパが設けられた遮断ばねの可動端側の周辺部分に遮断ばねの荷重の調整機構を配置することが困難となっている。そこで、このような背景を踏まえたうえで、遮断ばねの荷重を調整するための新たな調整機構や調整方法を開発することへの要請が高まっている。
本発明が解決しようとする課題は、遮断用のばねの初期荷重を容易に調整することができる開閉器用操作装置及びその遮断ばね力調整方法を提供することである。
実施の形態の開閉器用操作装置は、圧縮ばね、圧縮ばね支持機構、フレーム、間隙形成機構及びスペーサを備えている。圧縮ばねは、開閉器の固定電極に接触する投入位置と固定電極から離間する遮断位置との間で移動可能な開閉器の可動電極を、遮断位置に移動させるための付勢力を発生させる。圧縮ばね支持機構は、圧縮ばねの一端部を可動端として支持する第1の支持部材と圧縮ばねの他端部を固定端として支持する第2の支持部材とを含む。フレームは、圧縮ばね支持機構を第2の支持部材を介して保持する。間隙形成機構は、圧縮ばねが発生させる付勢力に抗する方向に第2の支持部材を移動させてフレームと第2の支持部材との間に間隙を形成する。スペーサは、形成された間隙に着脱自在に装着されている。
第1の実施の形態に係る開閉器用操作装置の構成を概略的に示す図。 図1に示す開閉器用操作装置のA部詳細図。 図2の開閉器用操作装置のB−B断面を模式的に示す図。 図2に示す開閉器用操作装置が備える3分割構造のスペーサの平面図。 図4に示すスペーサとは一部構造が異なる2分割構造のスペーサの平面図。 第2の実施の形態に係る開閉器用操作装置が備える遮断ばね支持機構の周辺の構造を示す詳細図。 図6の遮断ばね支持機構における周辺の構造のC−C断面を模式的に示す図。
以下、実施の形態を図面に基づき説明する。なお、以下の実施の形態では、開閉器を遮断操作するための機構部分に着目して説明を行うため、開閉器を投入操作するための機構部分については簡略化して説明する。
<第1の実施の形態>
図1に示すように、本実施形態に係る開閉器用操作装置30は、ガス遮断器などの開閉器を開閉操作するための操作装置である。開閉器用操作装置30は、図1に示すように、筐体としてのフレーム1、操作装置支え2、投入ばね部10、投入リンク11、圧縮ばね(圧縮コイルばね)である遮断ばね3、圧縮ばね支持機構としての遮断ばね支持機構16、間隙形成機構15、リンク機構14、ロッド部材としての遮断ばねロッド6、駆動ロッド28、衝撃吸収用のダンパとしての例えばオイルダンパ29を備えている。
遮断ばね3は、図1に示すように、開閉器の固定電極(固定接点)18に接触する投入位置(閉路位置)と固定電極18から離間する遮断位置(開路位置)との間で移動可能な開閉器の可動電極(可動接点)17を、遮断位置に移動させるための付勢力を発生させる。一方、投入ばね部10は、圧縮コイルばねで構成された投入ばねを備えている。投入ばねは、開閉器の可動電極17を、固定電極18に接触する投入位置に移動させるための付勢力を発生させる。
フレーム1は、リンク機構14や投入リンク11の主要部分を内部に収容している。操作装置支え2は、フレーム1の外側面に複数取り付けられている。これら複数の操作装置支え2は、開閉器の筐体を構成するタンクの外側面などに固定されている。リンク機構14は、メインシャフト19、メインレバー8、駆動ロッドリンク9、駆動ロッド28を備えている。
メインシャフト19は、軸受などを介してフレーム1により回転可能に支持されている。メインレバー8は、メインシャフト19に固定されている。つまり、メインレバー8は、図1に示すように、メインシャフト19と一体となって、矢印B3方向(遮断方向)及び矢印C3方向(投入方向)に回転するように構成されている。
一方、駆動ロッドリンク9は、図1に示すように、例えばシャフト(ロッド)状に構成されている。駆動ロッドリンク9の一端部は、メインレバー8の第1の端部に連結されている。また、駆動ロッドリンク9の他端部は、駆動ロッド28の一端部側に直接又は間接的に連結されている。駆動ロッド28の他端部は、可動電極17と連結されている。つまり、駆動ロッド28は、図1に示すように、可動電極17及び駆動ロッドリンク9と一体となって、遮断位置側へ向う矢印B4方向(遮断方向)及び投入位置側へ向う矢印C4方向(投入方向)に進退移動するように構成されている。
図1に示すように、遮断ばね支持機構16は、遮断ばね3の一端部3aを可動端として支持するばね支え(第1の支持部材)12と、遮断ばね3の他端部3bを固定端として支持するばね受け(第2の支持部材)7と、を有している。遮断ばねロッド6は、遮断ばね3の中心穴3c内及びばね受け7に穿孔された貫通穴7c内(並びに後述するばねガイド20の挿通穴20a内及びフレーム1の挿通穴1a内)を貫通している。さらに、この遮断ばねロッド6の一端部(上端部)6aは、ばね支え(第1の支持部材)12に固定されている。一方、遮断ばねロッド6の他端部(下端部)6bは、リンク機構14を構成するメインレバー8の第2の端部に連結されている。
したがって、このような遮断ばねロッド6は、図1に示すように、ばね支え12と一体となって、矢印B1、B2方向(遮断方向)及び矢印C1、C2方向(投入方向)に進退移動(昇降移動)するように構成されている。また、上述したオイルダンパ29は、遮断ばね3による遮断動作時の衝撃を吸収できるように遮断ばねロッド6の一端部6a側に設けられている。
ここで、開閉器用操作装置30による遮断(開路)操作を概略的に説明する。開閉器用操作装置30の投入(閉路)状態において、開閉器から遮断指令が発せられると、例えば遮断用のソレノイドなどが励磁されてロックが解除され、蓄勢されている遮断ばね3のばね力(ばね荷重)が放勢(開放)される。これに伴い、図1に示すように、ばね支え12と一体となって遮断ばねロッド6は、矢印B1、B2方向に移動する。これに連動して、メインレバー8は、矢印B3方向に回転する。さらに、駆動ロッドリンク9は、駆動ロッド28と共に矢印B4方向に移動する。これによって、可動電極17は、固定電極18から離間する遮断位置に移動し、開閉器用操作装置30は、図1に示す遮断状態となる。また、オイルダンパ29は、このような遮断操作時の衝撃を、遮断ばねロッド6を通じて吸収する。
次に、開閉器用操作装置30による投入(閉路)操作を簡易的に説明する。開閉器用操作装置30の図1に示す遮断(開路)状態において、開閉器から投入指令が発せられると、例えば投入用のソレノイドなどが励磁されてロックが解除され、投入ばねのばね力が放勢される。この投入ばね力の放勢によって、投入リンク11や例えばクランクレバー、カムなどの各種の機構が連動し、これに伴い、投入ばねの付勢力に抗しつつメインレバー8が矢印C3方向に回転すると共に、ばね支え12及び遮断ばねロッド6は、矢印C1、C2方向に移動する。これにより、遮断ばね3のばね力が蓄勢される。一方、駆動ロッドリンク9は、駆動ロッド28と共に矢印C4方向に移動する。これによって、可動電極17は、固定電極18と接触する投入位置に移動する。
なお、このような投入操作が完了すると、例えば蓄勢用のモータなどが駆動し、さらに、ローラチェーン、カム、クランクレバーなどの各種の機構が投入ばねの付勢力に抗しつつ連動し、これに伴い、投入ばねのばね力が蓄勢される。これによって、開閉器用操作装置30は、前述した遮断操作が開始される直前の初期の投入(閉路)状態となる。
次に、本実施形態の開閉器用操作装置30に係る遮断ばね3の初期荷重の容易な調整を可能とする構成を図1〜図5に基づき詳述する。開閉器用操作装置30は、図2、図3に示すように、摩擦低減機構として機能する低摩擦板材27、スペーサ25をさらに備える。また、遮断ばね支持機構16は、スタッド5を含む位置決め機構7bや、ばねガイド20をさらに備えている。
図2に示すように、フレーム1の上部には、遮断ばねロッド6を挿通させるための挿通穴1aが穿孔されている。一方、ばねガイド20は、例えば円筒状に構成されている。ばねガイド20の内部には、遮断ばねロッド6を挿通させるための挿通穴20aが段付き穴として形成されている。図2に示すように、ばねガイド20は、その挿通穴20aとフレーム1の挿通穴1aとが同軸的に配置される位置関係でフレーム1の上部に設置されている。また、円筒状のばねガイド20は、その外周面が、遮断ばね3の内径部分と外接(中心穴3cと係合)することによって、遮断ばね3の径方向の変位を規制(遮断ばね3を径方向に位置決め)する。
ばね受け7は、平面方向からみてほぼ矩形状に形成されている。また、プレート状に構成されたこのばね受け7の中央部分には、遮断ばねロッド6を挿通させると共にばねガイド20の外周面と係合(内接)する貫通穴7cが穿孔されている。さらに、ばね受け7には、例えば4本のスタッド5と協働して、位置決め機構7bを構成する窪み部7aが形成されている。
位置決め機構7bは、ばね受け7におけるフレーム1との対向面に沿った方向の位置を位置決めする。より具体的には、例えば4本の円柱状のスタッド5は、遮断ばね3及びばね受け7を外周側から包囲するように、フレーム1の上部に起立した姿勢でフレーム1上に固定されている。一方、窪み部7aは、図3に示すように、個々のスタッド5の外周面の形状に対応するように湾曲状に窪ませた曲率面を有する。つまり、各スタッド5は、ばね受け7が、フレーム1との対向面(ばね受け7の底面)に沿った方向に変位(回転)しようとした場合に、窪み部7aと接触して、ばね受け7の変位を規制する(及びばね受け7の回り止めを行う)。
低摩擦板材27は、図2に示すように、遮断ばね3とばね受け7との間に生じ得る摩擦を低減させる。詳述すると、低摩擦板材27は、リング状(円環状)に形成されたプレートによって構成されている。低摩擦板材27は、その中心部の穴の内径部分が、円筒状のばねガイド20の外周面と外接(係合)する状態で、ばね受け7と遮断ばね3との間に介在されている。すなわち、低摩擦板材27は、例えばテフロン(登録商標)などの摺動性の高いフッ素樹脂皮膜が表面にコーティングされている。これにより、遮断ばね3の伸縮時に、遮断ばね3の端面が回転した場合でも、ばね端面のいわゆるかじりなどの機械的ロスが低減され、遮断ばね3の後述する初期荷重を的確に調整することが可能となる。また、摩擦低減機構は、このような低摩擦板材27に代えて、ばね受け7に対する遮断ばね3の回転方向の摩擦を取り除くことが可能なベアリングによって構成されていてもよい。
間隙形成機構15は、図2に示すように、遮断ばね3が発生させる付勢力に抗する方向にばね受け7を移動させてフレーム1とばね受け7との間に間隙21を形成する。具体的には、間隙形成機構15は、ねじとしての例えば一対のジャッキボルト23と、ボルトねじ込み用の例えば一対のねじ穴24と、を有している。各ねじ穴24は、図2、図3に示すように、ばね受け7をその厚さ方向に貫通するように、ばね受け7上の貫通穴7cを挟んで互い対向する2箇所の位置に形成されている。一方、各ジャッキボルト23は、各ねじ穴24にねじ止めされつつばね受け7を貫通した当該ジャッキボルト23本体の先端部がフレーム1と接触するようにして用いる。
一方、図2に示すように、スペーサ25は、遮断ばね3の初期荷重(初期のたわみ量)を調整するものであって、ジャッキボルト23及びねじ穴24を含む間隙形成機構15によって形成された間隙21に着脱自在に装着されている。詳述すると、スペーサ25は、図4に示すように、当該スペーサ25を複数(3ピース)の分割パーツ26に分割(3分割)する分割機構26cを備えている。分割機構26cは、分割パーツ26どうしを脱着可能に嵌合させる凹凸構造の嵌合部としての嵌合用凹部26a及び嵌合用凸部26bを備えている。嵌合用凹部26a及び嵌合用凸部26bは、各分割パーツ26の一端部及び他端部にそれぞれ設けられている。このような3分割構造のスペーサ25に代えて、図5に示すように、一対(2ピース)の分割パーツ36から構成される2分割構造のスペーサ35を開閉器用操作装置30に適用することも可能である。
次に、本実施形態に係る開閉器用操作装置30の遮断ばね力調整方法について説明する。この遮断ばね力調整方法は、概略的には、遮断ばね3が発生させる付勢力に抗する方向に間隙形成機構15がばね受け7を移動させてフレーム1とばね受け7との間に間隙21を形成する工程と、形成された間隙21に着脱自在なスペーサ25を装着する工程と、を実施することによって実現される。
具体的には、図2に示すように、ばね受け7のねじ穴24内にジャッキボルト23をねじ込んで行くと、ジャッキボルト23の先端部がフレーム1を押圧しその反力により、ばね受け7は、遮断ばね3を圧縮する上側方向に移動(上昇)する。この過程でばね受け7とフレーム1との間に間隙21が生じる。次に、各分割パーツ26をスタッド5間から内側に入れ、この内側で分割パーツ26どうしを嵌合させたスペーサ25を間隙21に挿入したり、一方、既に挿入されているスペーサ25を取り出したりすることで、遮断ばね3の初期荷重を調整することが可能となる。
なお、遮断ばね3は、例えばばね力が放勢された遮断状態であっても、ある程度のたわみが生じ、付勢力を発生させている場合があるため、上記したジャッキボルト23などを適用せずに間隙21を形成することは困難となる。また、ばね受け7は、例えば開閉器用操作装置30本体の振動などに起因する回転変位などが、前述したように、スタッド5及び窪み部7aを含む位置決め機構7bによって抑えられているので、ジャッキボルト23をねじ込むためのねじ穴24を定位置に配置させておくことが可能となる。
そして、スペーサ25を間隙21に挿入した後、ジャッキボルト23を、ねじ込みの緩む側に戻すと、遮断ばね3の付勢力により、ばね受け7は、スペーサ25を介してフレーム1に密着する状態となる。この結果、間隙21に挿入(介在)された枚数のスペーサ25の合計の厚さ分、遮断ばね3のたわみ量が付与され、これにより、遮断ばね3の初期荷重が調整される。
既述したように、本実施形態の開閉器用操作装置30及びその遮断ばね力調整方法によれば、図1に示すように、多数の部品が組み込まれた狭い開閉器操作装置本体内で大掛かりな専用冶具などを用いることなく、ジャッキボルト23やねじ穴24などからなる簡易な調整機構によって、遮断ばね3の初期荷重を調整することができ、これにより、調整作業の時間の短縮を図ることができる。
また、上記したジャッキボルト23をねじ込んで遮断ばね3を圧縮して行くと、遮断ばね3のばね荷重の上昇に加えて圧縮コイルばね特有の回転力が生じる可能性があるものの、本実施形態の開閉器用操作装置30によれば、遮断ばね3とばね受け7との間に低摩擦板材27が介在されていることで、遮断ばね3とばね受け7との間に生じ得る摩擦力が低減され、これによりジャッキボルト23の締結力を軽減することができる。
さらに、開閉器用操作装置30によれば、例えばスペーサ25を3分割構造にしたことで、隣り合うスタッド5間のピッチが狭くても、スペーサ25を分割パーツ26に分割した状態でスタッド5間においての出し入れが可能となる。さらに、上記スペーサ25では、分割パーツ26どうしを強固に嵌め合う凸凹構造の嵌合部を適用したことで、開閉器用操作装置30本体の振動などが要因となるスペーサ25からの分割パーツ26の取り外れなどを抑制できる。
また、開閉器用操作装置30によれば、前述したように、振動などに起因するばね受け7の回転変位などが、位置決め機構7bによって抑制されているので、ジャッキボルト23をねじ込むためのねじ穴24を定位置に配置させておくことが可能となり、間隙形成時(遮断ばねの荷重調整時)の作業性を高めることができる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施形態を図6、図7に基づき説明する。なお、図6、図7中において、図1に示した第1の実施形態中の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付与し重複する説明を省略する。
第2の実施形態の開閉器用操作装置は、図6、図7に示すように、第1の実施形態の開閉器用操作装置30が備えていた間隙形成機構15及びばね受け7に代えて、間隙形成機構38及び断面T字状のばね受け37を備えている。ばね受け37は、ばね受け7の構成に加え、段差部37aをさらに有している。この段差部37aは、矩形状のばね受け37の底部の両端部分に設けられている。間隙形成機構38は、この段差部37aと段差部37aに係合する直方体状の油圧ジャッキ33とによって構成される。つまり、この油圧ジャッキ33は、ばね受け37とフレーム1との間に介在され、油圧ジャッキ33本体の昇降移動によって間隙21を形成する。
したがって、第2の実施形態に係る開閉器用操作装置においても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。さらに、第2の実施形態の開閉器用操作装置によれば、ジャッキボルト23の代わりに油圧ジャッキ33を使用し短時間で間隙21を形成できるので、スペーサ25の着脱に要する労力を軽減することが可能となる。
なお、上述した第1、第2の実施形態では、円柱状のスタッド5の外周面に対応させる(接触可能となる)ように、湾曲状に窪む窪み部7aをばね受け7に設けたが、スタッド5の接触可能となる部位を他の形状で構成してもよい。また、第1、第2の実施形態では、ばね受け7と遮断ばね3との間に低摩擦板材27を介在させていたが、低摩擦板材27を介在させずに、ばね受け7と遮断ばね3とを直接接触させるように配置してもよい。
また、第1、第2の実施形態では、2分割構造及び3分割構造のスペーサ35、25を例示したが、4分割構造以上のスペーサを適用することも可能である。さらに、第2の実施形態では、直方体状の油圧ジャッキを例示したが、ばね受け7の段差部37aに係合可能な構造であれば、いかなる形状のジャッキを適用してもよい。また、第1、第2の実施形態では、図1、図2、図6に例示したように、遮断ばね3(遮断ばね3の長手方向)を鉛直方向に起立させた姿勢で配置していたが、遮断ばね3(遮断ばね3の長手方向)を水平方向に寝かせた姿勢で配置する構造を適用してもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…フレーム、1a,20a…挿通穴、2…操作装置支え、3…遮断ばね、3a,6a…一端部、3b,6b…他端部、3c…中心穴、5…スタッド、6…遮断ばねロッド、7,37…ばね受け、7a…窪み部、7b…位置決め機構、7c…貫通穴、8…メインレバー、9…駆動ロッドリンク、12…ばね支え、14…リンク機構、15,38…間隙形成機構、16…遮断ばね支持機構、17…可動電極、18…固定電極、19…メインシャフト、21…間隙、23…ジャッキボルト、24…ねじ穴、25,35…スペーサ、26,36…分割パーツ、26a…嵌合用凹部、26b…嵌合用凸部、26c…分割機構、27…低摩擦板材、28…駆動ロッド、29…オイルダンパ、30…開閉器用操作装置、33…油圧ジャッキ、37a…段差部。

Claims (9)

  1. 開閉器の固定電極に接触する投入位置と前記固定電極から離間する遮断位置との間で移動可能な前記開閉器の可動電極を、前記遮断位置に移動させるための付勢力を発生させる圧縮ばねと、
    前記圧縮ばねの一端部を可動端として支持する第1の支持部材と前記圧縮ばねの他端部を固定端として支持する第2の支持部材とを含む圧縮ばね支持機構と、
    前記圧縮ばね支持機構を前記第2の支持部材を介して保持するフレームと、
    前記圧縮ばねが発生させる付勢力に抗する方向に前記第2の支持部材を移動させて前記フレームと前記第2の支持部材との間に間隙を形成する間隙形成機構と、
    前記形成された間隙に着脱自在に装着されたスペーサと、
    を備える開閉器用操作装置。
  2. 前記間隙形成機構は、前記第2の支持部材に形成されたねじ穴と、前記ねじ穴にねじ止めされつつ前記第2の支持部材を貫通した先端部が前記フレームと接触するねじと、を備える請求項1記載の開閉器用操作装置。
  3. 前記間隙形成機構は、前記第2の支持部材と前記フレームとの間に介在されたジャッキを備える請求項1記載の開閉器用操作装置。
  4. 前記圧縮ばねと前記第2の支持部材との間に生じ得る摩擦を低減させる摩擦低減機構をさらに備える請求項1ないし3のいずれか1項に記載の開閉器用操作装置。
  5. 前記スペーサは、当該スペーサを複数のパーツに分割する分割機構を備える請求項1ないし4のいずれか1項に記載の開閉器用操作装置。
  6. 前記分割機構は、前記パーツどうしを嵌合させる凹凸構造の嵌合部を備える請求項5記載の開閉器用操作装置。
  7. 前記第2の支持部材における前記フレームとの対向面に沿った方向の位置を位置決めする位置決め機構をさらに備える請求項1ないし6のいずれか1項に記載の開閉器用操作装置。
  8. 前記可動電極に連結されたリンク機構と、
    前記圧縮ばねの中心穴内及び前記第2の支持部材に穿孔された貫通穴内を貫通しつつ、一端部が前記第1の支持部材に固定されていると共に他端部が前記リンク機構に連結されたロッド部材と、
    前記ロッド部材の前記一端部側に設けられたダンパと、
    をさらに備える請求項1ないし7のいずれか1項に記載の開閉器用操作装置。
  9. 開閉器の固定電極に接触する投入位置と前記固定電極から離間する遮断位置との間で移動可能な前記開閉器の可動電極を、前記遮断位置に移動させるための付勢力を発生させる圧縮ばねと、前記圧縮ばねの一端部を可動端として支持する第1の支持部材と前記圧縮ばねの他端部を固定端として支持する第2の支持部材とを含む圧縮ばね支持機構と、前記圧縮ばね支持機構を前記第2の支持部材を介して保持するフレームと、を備える開閉器用操作装置の遮断ばね力調整方法であって、
    前記圧縮ばねが発生させる付勢力に抗する方向に間隙形成機構が前記第2の支持部材を移動させて前記フレームと前記第2の支持部材との間に間隙を形成する工程と、
    前記形成された間隙に着脱自在なスペーサを装着する工程と、
    を有する開閉器用操作装置の遮断ばね力調整方法。
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