JP6495523B1 - 電撃殺鼠器 - Google Patents

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【課題】本発明は、コンパクトなものとし、水洗い可能で清掃容易な電撃殺鼠器を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の電撃殺鼠器は、左右側壁3と、該左右側壁3の下部を連結する底壁4と、前記左右側壁3と底壁4の後端部を塞ぐ後壁5とを有して、前記左右側壁3間の上方開口部と前方入口部6とを形成した本体1と、前記本体1の上方開口部を開閉自在に施蓋するカバー2とを有し、前記本体1には、前記底壁4上に配置された一対の電極9と、この電極9に接続される電極端子10とが設けられ、前記カバー2には、前記電極端子10に係脱自在に接続する高圧端子15と、該高圧端子15に高電圧を印加する制御部17と、該制御部17に接続された電源部18とが設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、電撃殺鼠器に関する。
この種のネズミ捕り器として、特許文献1に記載のものが公知である。
特許文献1に記載のネズミ等の小動物捕獲装置は、ネズミ等の小動物誘い込み用誘引物を置く誘引物置き場と、前記誘引物置き場へ続く前記小動物が移動可能な通路と、前記通路を通る前記小動物の存在を検出する検出部と、前記検出部の動作に基づいて前記通路を通る前記小動物へ高電圧を印加する高電圧印加部を設けてなるものであった。
この装置は、ネズミ等の小動物が出入り可能な出入り口を有した行き止まり通路と、この通路の奥部に設けた前記小動物誘い込み用誘引物を置く誘引物置き場と、前記出入り口と前記誘引物置き場との間にあって前記通路を通る前記小動物の存在を検出する検出部と、前記検出部の動作に基づいて前記通路を通る前記小動物へ高電圧を印加する高電圧印加部を設けてなるものであった。
この装置は、本体と、この本体に取り外し可能に組み合わせたカバーを有し、前記本体に前記カバーが組み合わされた状態において、前記本体上に一端側がネズミ等の小動物の出入り口で他端側が行き止まりとなった前記小動物が移動可能な通路が形成され、前記通路の奥部には前記小動物誘い込み用誘引物を置く誘引物置き場を設け、前記出入り口と前記誘引物置き場との間には前記通路を通る前記小動物の存在を検出する検出部と、前記検出部の動作に基づいて前記小動物へ高電圧を印加する高電圧印加部を設けてなるものであった。
前記高電圧印加部は、ネズミ等の小動物によって短絡される一対の電極が配置されたものであり、電極間に跨った小動物へ高電圧が印加されるものであった。前記高電圧印加部に高電圧を供給する高電圧発生部が設けられ、この高電圧発生部は、電源に接続されていた。
電源として電池を用いる場合、この電池と制御回路とを一つのボックスに収納し、このボックスと本体とをコネクタで着脱自在に接続するものであった。
特開2002−160号公報
前記特許文献1記載のネズミ等の小動物捕獲装置は、本体に高圧電圧発生部等の電気回路を含む電装品が設けられていたため、清掃する際、本体を水洗い等することができず、不衛生になるものであった。
また、電池式のものは、一対の電極を設けた本体と、本体に着脱自在に設けられるカバーと、電池と制御回路とを設けたボックスとを有し、前記本体とボックスとはコネクタを介して着脱自在に電気的に接続されたものであった。
この従来の電池式のものでは、本体とカバーとボックスの三つの部材から構成されるためコンパクト性に欠け、コネクタの着脱作業が必要なため設置性にも欠けるものであった。
本発明は、コンパクトなものとし、水洗い可能で清掃容易な電撃殺鼠器を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決することを目的とする。本発明の電撃殺鼠器は、左右側壁と、該左右側壁の下部を連結する底壁と、前記左右側壁と底壁の後端部を塞ぐ後壁とを有して、前記左右側壁間の上方開口部とネズミの入口である前方入口部とを形成した本体と、前記本体の上方開口部を開閉自在に施蓋するカバーとを有し、前記本体には、前記底壁上に配置された一対の電極と、この電極に接続される電極端子とが設けられ、前記カバーには、前記電極端子に係脱自在に接続する高圧端子と、該高圧端子に高電圧を印加する制御部と、該制御部に接続された電源部とが設けられ、前記底壁には、前記一対の電極の間に、該電極の平坦面よりも上方に突出した突条部が、前記前方入口部から侵入したネズミの一つの足内において前記一対の電極間にまたがって短絡接触しないようにした障害部として形成されている。
前記電源部には、電池を収納する電池収納部が設けられているのが好ましい。
前記制御部から前記高圧端子に至る配線に、前記カバーを前記本体から取り外したときに切断動作し、前記カバーを前記本体に取り付けたときに接続動作する安全スイッチが設けられている。
前記本体に突部が設けられ、前記安全スイッチは、前記カバーを前記本体に取り付けたときに、前記突部に押されて接続動作をするものであるのが好ましい。
前記カバーには、前記電源部から制御部への通電を入り切りするメインスイッチと、前記制御部によって制御される情報伝達部とが設けられているのが好ましい。
前記情報伝達部は、緑と赤の光を発する発光部と、音声を発する音声部とを有し、前記制御部は、前記メインスイッチを入れると前記発光部の緑・赤が1回ずつ点滅して待機状態とし、その後、10秒ごとに赤が点滅し、ネズミが侵入すると、赤が点灯し、高電圧が放電され、取り逃がし防止のために放電を30秒間に5回繰り返し、ネズミが感電死し放電が終われば、緑が点灯し、前記音声部のビー音が鳴り、ネズミが廃棄されるまで緑が点滅するよう制御するのが好ましい。
本発明によれば、本体とカバーの二部材によるコンパクトな構造とし、カバーに電装品を設け、本体に電極を設ける構成としたので、本体を水洗い可能とすることができるとともに、底壁には、一対の電極の間に、電極の平坦面よりも上方に突出した突条部が、前方入口部から侵入したネズミの一つの足内において一対の電極間にまたがって短絡接触しないようにした障害部として形成されているので、ネズミを感電死させることができるという効果を奏するものである。
本発明の実施の形態を示す正面図。 図1の右側面図。 図1の左側面図。 本体の平面図。 本体の斜視図。 カバーの下面側からみた斜視図。 カバーに設けられた電装品の回路説明図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1〜図7において、電撃殺鼠器は、本体1と、この本体1に着脱自在に装着されるカバー2とを有する。
本体1は、左右側壁3と、この左右側壁3の下部を連結する底壁4と、前記左右側壁3と底壁4の後端部を塞ぐ後壁5とを有する。前記左右側壁3,3間の上方は開口部とされ、前方は入口部6とされている。
底壁4は、接地面より一段高い位置に配置されており、底壁4の入口部6は円弧面又は傾斜面を介して接地している。このように入口部6に段差を設けることにより、ネズミが侵入しやすくなる。後壁5手前の底壁4に穴部が設けられ、この穴部に餌置きトレイ7が嵌合している。このトレイ7にネズミの好むエサが置かれる。後壁5には、餌の匂いが外部に流れるようにする通風孔8が開口している。
本体1の底壁4上に一対の電極9が配置されている。この電極9に接続される電極端子10が本体1の後壁5上端に設けられている(図5参照)。電極端子10と電極9は、通電ライン11で接続されている(図4参照)。通電ライン11は、電極端子10から後壁5を伝って下り、底壁4の左右の隅部に配置されて電極9に達している。
電極9、電極端子10及び通電ライン11は、ステンレス製であり、水洗いしても錆びないものとされている。
電極9は、所定の前後方向の幅と左右方向の長さの平坦面を有する一対の横部12と、この横部12の左右方向一端同士を連結する連結部13とがコ字状に形成されている。一方の電極9の一の横部12の他端が他方の電極9の連結部13に対面するよう、互いに所定間隔を有して入れ込み状に配置されている。
前記入れ込み状の部分の底壁4は、前記電極9の平坦面よりも上方に突出した突条部14に形成されている(図1、図4参照)。
この突条部14は、ネズミの一つの足内において一対の電極9,9間にまたがって短絡接触しないようにした障害部である。左右の足又は前後の足が、一対の電極9にまたがって接触すれば、一対の電極9間に流れる電流は、ネズミの心臓を通過するので、死に至らしめることができる。しかし、一の足内で感電しても、心臓に達しないので、死に至らず、逃げ出してしまう。一対の電極9間に障害部となる突条部14を設けることにより、ネズミを感電死させることができる。
前記カバー2は、本体1の上方開口部を開閉自在に施蓋するものである。カバー2には、前記一対の電極端子10に係脱自在に接続する一対の高圧端子15が、カバー2の底面16から突出するように設けられている(図3及び図6参照)。カバー2には、高圧端子15に高電圧を印加する制御部17と、この制御部17に電気を供給する電源部18とが設けられている。
制御部17は、一対の高圧端子15間に7,000ボルトの高電圧をパルスとして印加するものである。
電源部18には、電池19を収納する電池収納部20が設けられている。電池収納部20には、4個の乾電池19が直列接続で収納される。また、電源部18には、外部電源差し込み端子21が設けられ(図3参照)、電池19に代えて、この端子21からDC電源が供給可能とされている。
前記制御部17から高圧端子15に至る配線に、カバー2を本体1から取り外したときに切断動作し、カバー2を本体1に取り付けたときに接続動作する安全スイッチ22が設けられている(図3、図6参照)。
安全スイッチ22は、カバー2を本体1に取り付けたときに、本体1に設けられた突部23に押されて接続動作をするものである。突部23は、本体1の後壁5上端面の左右方向中央部に突設されている。
カバー2は、側壁3及び後壁5の上端にスライドして本体1に着脱自在となるよう設けられている。本体1とカバー2との着脱構造は、本体1に設けられた係合部24と、前記カバー2に設けられた被係合部25とが、相対的にスライドすることにより係脱自在となるものである。
係合部24は、左右側壁3の上端面に突設された前後一対の第1突出部26と、後壁5の上端面に突設された左右一対の第2突出部27とからなる。この第2突出部27の上面に、前記電極端子10がねじ止めされている。
図5、図6に示すように、第1突出部26には、後方及び外側方に開口する第1溝部28が形成されている。第2突出部27には、後方に開口する第2溝部29が設けられている。
前後一対の第1突出部26間の側壁3上面にガイドレール30が前後方向に沿って突設されている。このガイドレール30にカバー2の下端縁内側がガイドされる。
被係合部25は、前記第1突出部26の第1溝部28に係合する第1爪片31と、第2突出部27の第2溝部29に係合する第2爪片32とをカバー2の下端縁に内側方に突出するよう形成されている。
第2溝部29に第2爪片32が係合して、カバー2が本体1上面に密着固定されると、第2突出部27の上面に設けられた電極端子10と、カバー2の底面16より突出する高圧端子15とが密着接触し、良好な通電状態を維持する。またこの装着状態において、後壁5上端面に設けられた突部23が、カバー2に設けられた安全スイッチ22を確実に押圧し、安全スイッチ22を接続状態にするので、制御部17によって生成される衝撃電圧は、高圧端子15から電極端子10に通電される。
カバー2には、電源部18から制御部17への通電を入り切りするメインスイッチ33と、制御部17によって制御される情報伝達部34とが設けられている(図3参照)。情報伝達部34は、緑と赤の光を発する発光部35と、音声を発する音声部36とを有する(図7参照)。発光部35はLEDからなる。音声部36はビー音発生装置からなる。
前記制御部17は、前記メインスイッチ33を入れると前記発光部35の緑・赤が1回ずつ点滅して待機状態とするよう情報伝達部34を制御する。その後、10秒ごとに赤が点滅する。ネズミが侵入すると、赤が点灯し、高電圧が放電される。取り逃がし防止のために放電を30秒間に5回繰り返し、ネズミが感電死し放電が終われば、緑が点灯し、前記音声部36のビー音が鳴る。ネズミが廃棄されるまで緑が点滅する。
上記構成の実施の形態によれば、餌置きトレイ7に入れられたエサにつられて、入口部6から浸入したネズミは、左右の足又は前後の足間に跨って、一対の電極9間に接触することにより、7,000ボルトの衝撃高電圧に感電して、ショック死する。
本体1からカバー2を取り外せば、本体1の上方は解放されているので、餌の供給が容易であり、また、清掃も容易になる。本体1には、電極9以外の電装品は設けられていないので、水洗いも可能となる。電極9は、ステンレス製であるので錆のおそれはない。
本体1から取り外されたカバー2において、メインスイッチ33が入り状態であっても、安全スイッチ22により、高圧端子15への通電は切り状態となっているので、誤って高圧端子15に接触しても感電の恐れはない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。例えば、本体とカバーとの着脱自在な構成は、スライド式に限らず、上方から嵌合するものや、ヒンジを介して開閉するものであっても良い。電極の形状もコ字状のものに限定されない。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 本体
2 カバー
3 側壁
4 底壁
5 後壁
6 入口部
7 餌置きトレイ
8 通風孔
9 電極
10 電極端子
11 通電ライン
12 横部
13 連結部
14 突条部
15 高圧端子
16 底面
17 制御部
18 電源部
19 電池
20 電池収納部
21 外部電源差し込み端子
22 安全スイッチ
23 突部
24 係合部
25 被係合部
26 第1突出部
27 第2突出部
28 第1溝部
29 第2溝部
30 ガイドレール
31 第1爪片
32 第2爪片
33 メインスイッチ
34 情報伝達部
35 発光部
36 音声部

Claims (5)

  1. 左右側壁と、該左右側壁の下部を連結する底壁と、前記左右側壁と底壁の後端部を塞ぐ後壁とを有して、前記左右側壁間の上方開口部とネズミの入口である前方入口部とを形成した本体と、
    前記本体の上方開口部を開閉自在に施蓋するカバーとを有し、
    前記本体には、前記底壁上に配置された一対の電極と、この電極に接続される電極端子とが設けられ、
    前記カバーには、前記電極端子に係脱自在に接続する高圧端子と、該高圧端子に高電圧を印加する制御部と、該制御部に接続された電源部とが設けられ
    前記底壁には、前記一対の電極の間に、該電極の平坦面よりも上方に突出した突条部が、前記前方入口部から侵入したネズミの一つの足内において前記一対の電極間にまたがって短絡接触しないようにした障害部として形成されている電撃殺鼠器。
  2. 前記電源部には、電池を収納する電池収納部が設けられている請求項1記載の電撃殺鼠器。
  3. 前記制御部から前記高圧端子に至る配線に、前記カバーを前記本体から取り外したときに切断動作し、前記カバーを前記本体に取り付けたときに接続動作する安全スイッチが設けられた請求項1または2記載の電撃殺鼠器。
  4. 前記本体に突部が設けられ、
    前記安全スイッチは、前記カバーを前記本体に取り付けたときに、前記突部に押されて接続動作をするものである請求項3記載の電撃殺鼠器。
  5. 前記カバーには、前記電源部から制御部への通電を入り切りするメインスイッチと、前記制御部によって制御される情報伝達部とが設けられ、
    前記情報伝達部は、緑と赤の光を発する発光部と、音声を発する音声部とを有し、
    前記制御部は、前記メインスイッチを入れると前記発光部の緑・赤が1回ずつ点滅して待機状態とし、その後、10秒ごとに赤が点滅し、ネズミが侵入すると、赤が点灯し、高電圧が放電され、取り逃がし防止のために放電を30秒間に5回繰り返し、ネズミが感電死し放電が終われば、緑が点灯し、前記音声部のビー音が鳴り、ネズミが廃棄されるまで緑が点滅するよう制御する請求項1〜4のいずれか一つに記載の電撃殺鼠器。
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