JP6492807B2 - 水分検出用rficデバイス - Google Patents

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本発明は、水分の存在を検出できる水分検出用RFICデバイスに関する。
従来、水分の存在を検出するには温度検出用半導体センサ等の高価な部品を用いる必要があった。
これに対して、より簡易に水分の有無を検出する無線ICデバイスが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この無線ICデバイスでは、給電回路基板とアンテナとの間に絶縁材料を介在させ、湿度が上昇すると、給電回路基板とアンテナとの結合度が変化して通信可能距離が変化することを検知して湿度を検出している。
特許第5182431号公報
しかし上記絶縁材料として、セルロースを分散させたエポキシ樹脂やポリビニルアルコールを分散させたエポキシ樹脂が挙げられているが、これらの材料は水分量に対する体積変化量が小さく、絶縁材料の使用エリアが限られている。このため、上記無線ICデバイスでは、水分の有無に対する検出力が鋭敏ではない場合がある。特に、水分量を段階的に検知することは難しい。
本発明の目的は、簡易、且つ、高精度で水分の存在を検出できる水分検出用デバイスを提供することである。
本発明に係る水分検出用RFICデバイスは、RFIC素子と、
前記RFIC素子に接続され、容量結合可能な隣接する対向部を有する、アンテナ素子と、
前記アンテナ素子の前記対向部の近傍に、第1の吸水性を有する第1の吸水材と、前記第1の吸水性より高い第2の吸水性を有する第2の吸水材と、を備える。
本発明に係るRFICデバイスによれば、第2の吸収材、さらには第1の吸水材が水分を吸収すると、アンテナ素子の対向部の間に容量結合が生じ、浮遊容量が大きくなってアンテナ素子の電気長が変化する。その結果、通信距離が短くなり無線通信状態が変化し、さらには無線通信自体が不可能になる。この無線通信状態の変化を検出することによって水分の存在を検出、特に水分量を段階的に検出できる。
(a)は、実施の形態1に係る水分検出用RFICデバイスの構成を示す平面図であり、(b)は、(a)のA−A線の方向からみた断面構造を示す概略断面図であり、(c)は、実施の形態1に係る水分検出用RFICデバイスの等価回路図である。 (a)は、RFIC素子の断面構造を示す概略断面図であり、(b)は、(a)の等価回路図である。 図1(a)の水分検出用RFICデバイスのアンテナ素子のミアンダ形状の対向部分に水分が含まれた場合の容量結合を示す概略図である。 図1の水分検出用RFICデバイスにおけるアンテナの長さと通信距離との関係の一例を示すグラフである。 実施の形態1に係る水分検出用RFICデバイスをおむつに装着した用途例を示す概略図である。 図5の水分検出用RFICデバイスをおむつに装着した用途例におけるおむつ交換のフローチャートである。 (a)は、実施の形態2に係る水分検出用RFICデバイスの構成を示す平面図であり、(b)は、(a)のB−B線の方向からみた断面構造を示す概略断面図である。 (a)は、実施の形態3に係る水分検出用RFICデバイスの構成を示す平面図であり、(b)は、(a)のC−C線の方向からみた断面構造を示す概略断面図である。 (a)は、実施の形態4に係る水分検出用RFICデバイスの構成を示す平面図であり、(b)は、(a)のD−D線の方向からみた断面構造を示す概略断面図である。 (a)は、実施の形態5に係る水分検出用RFICデバイスの構成を示す平面図であり、(b)は、(a)のE−E線の方向からみた断面構造を示す概略断面図である。 (a)は、実施の形態6に係る水分検出用RFICデバイスの構成を示す斜視図であり、(b)は、(a)のF−F線の方向からみた断面構造を示す断面図である。 図11(a)の水分検出用RFICデバイスのアンテナ素子の折り返し部分に水分が含まれた場合の容量結合を示す概略図である。 実施の形態7に係るハンディタイプのリーダを用いた、定期巡回によるおむつ交換方法のフローチャートである。
第1の態様に係る水分検出用RFICデバイスは、RFIC素子と、
前記RFIC素子に接続され、容量結合可能な対向部を有する、アンテナ素子と、
前記アンテナ素子の前記対向部の近傍に、第1の吸水性を有する第1の吸水材と、前記第1の吸水性より高い第2の吸水性を有する第2の吸水材と、を備える。
上記構成によれば、最初に高吸水性の第2の吸水材が優先的に吸水し、次いで、低吸水性の第1の吸水材が水分を吸収する。アンテナ素子の対向部の近傍に設けられた第2の吸水材、さらには第1の吸水材が吸水することによって、アンテナ素子の対向部の間に生じる容量値が段階的に変化し、つまり、アンテナ素子自身が持つ浮遊容量が段階的に大きくなってアンテナ素子の電気長が変化する。さらに具体的に言うと、第2の吸水材が吸水した時点で、アンテナ素子の電気長が長くなり、さらに第1の吸水材が吸水すると、アンテナ素子の電気長がさらに長くなる。その結果、通信距離が段階的に短くなり、および/または、中心周波数が段階的に低周波数側にシフトする。つまり、通信距離や中心周波数のシフト量等の無線通信状態の変化を検出することによって、水分の存在程度を段階的に検出できる。
なお、吸水性の高低(相対比較)は、吸水材が繊維材である場合はJIS−L−1907に沿って測定した値を用い、吸水材が樹脂板材である場合はJIS−K−7209に沿って測定した値を用いればよい。
また、アンテナ素子における容量結合可能な対向部は、アンテナ素子自身に設けた折り返し部によって形成された対向部であってもよいし、アンテナ素子の開放端部と他部との間あるいは2つの開放端部間に形成された対向部であってもよい。
また、第1および第2の吸水材は、対向部の近傍に設けられているが、対向部間に設けられていてもよいし、対向部に接して設けられていてもよい。さらに第1及び第2の吸水材は、対向部に近接して設けられていてもよい。第1及び第2の吸水材は、アンテナ素子における対向部間の浮遊容量に影響を持つ部位に配されていればよい。
第2の態様に係る水分検出用RFICデバイスは、上記第1の態様において、前記第1の吸水材は、前記アンテナ素子を支持する基材シートであってもよい。
上記構成によれば、吸水材によって基材シートを兼ねることができ、RFICデバイス全体の厚さを薄くできる。
第3の態様に係る水分検出用RFICデバイスは、上記第2の態様において、前記第1の吸水材と前記第2の吸水材との間に前記アンテナ素子を挟んでもよい。つまり、前記対向部を第1の吸水材と第2の吸水材とで挟み込んだ構造とすることが好ましい。
上記の構成によれば、最初に高吸水性の第2の吸水材が優先的に吸水し、アンテナ素子の一面の比誘電率が高くなり、アンテナ素子の電気長が変化する。次いで、低吸水性の第1の吸水材が水分を吸収し、アンテナ素子のもう一方の面の比誘電率が高くなり、アンテナ素子の電気長がさらに変化する。このように段階的にアンテナ素子の電気長が変化するので、吸水の程度を鋭敏かつ段階的に検出できる。
第4の態様に係る水分検出用RFICデバイスは、上記第1の態様において、前記アンテナ素子を支持する難吸水材をさらに備え、
前記難吸水材と、前記第1の吸水材との間に前記アンテナ素子を挟み、
前記第2の吸水材は、前記第1の吸水材の前記アンテナ素子と反対側の面に設けてもよい。
上記構成によれば、難吸水材をアンテナ素子を支持する基材シートとすることができ、機械的強度を向上させることができる。
第5の態様に係る水分検出用RFICデバイスは、上記第1の態様において、前記第2の吸水材は、前記第1の吸水材の前記アンテナ素子と反対側の面に設けられ、
前記第1の吸水材との間に前記アンテナ素子を挟むように設けられ、前記第1の吸水性を有する第3の吸水材と、
前記第3の吸水材の前記アンテナ素子と反対側の面に設けられ、前記第2の吸水性を有する第4の吸水材と、
をさらに備えてもよい。
上記構成によれば、アンテナ素子の上面及び下面のそれぞれについて、低吸水性の吸水材と、高吸水性の吸水材とが順に設けられている。最初に最外層の高吸水性の吸水材が優先的に吸水し、次いで、内層の低吸水性の吸水材が水分を吸収する。それによってアンテナ素子の電気長がそれぞれ変化する。上記のように上下面のそれぞれで段階的に吸水が進行するので、吸水の程度をより段階的に検出できる。
第6の態様に係る水分検出用RFICデバイスは、上記第1の態様において、前記第2の吸水材は、前記アンテナ素子を支持する基材シートであって、
前記第2の吸水材と前記第1の吸水材との間に前記アンテナ素子を挟み、
前記第2の吸水材の前記アンテナ素子と反対側の面に設けられた第1の難吸水材と、
前記第1の吸水材の前記アンテナ素子と反対側の面に設けられた第2の難吸水材と、
をさらに備えてもよい。
上記構成によれば、第1の難吸水材と第2の難吸水材との間に第2の吸水材、アンテナ素子、及び、第1の吸水材が挟まれているので、水分はアンテナ素子の長手方向に沿ってしか浸入してこない。この場合、水分吸収量は徐々にしか変化せず、アンテナ長も徐々にしか変化しない。このように段階的にアンテナ素子の電気長が変化するので、吸水の程度をさらに段階的に検出できる。
第7の態様に係る水分検出用RFICデバイスは、上記第1から第6のいずれかの態様において、前記アンテナ素子は、互いに異なる方向に延在する第1アンテナ素子及び第2アンテナ素子であって、前記第1アンテナ素子及び前記第2アンテナ素子は、それぞれ容量結合可能な対向部を有してもよい。
上記構成によれば、ダイポールアンテナによって水分検出用RFICデバイスを構成できる。特に、ダイポールアンテナのように開放端を有するアンテナ素子では、その動作時には開放端付近に大きな電位差が現れるため、開放端付近に容量結合可能な対向部を設けることが好ましい。具体的には、アンテナ素子の開放端部とアンテナ素子の他部との間を前記対向部とすることが好ましく、2つの開放端部の間を前記対向部とすることがさらに好ましい。
第8の態様に係る水分検出用RFICデバイスは、上記第1から第7のいずれかの態様において、前記アンテナ素子は、複数の折り返し部を有し、前記折り返し部が容量結合可能な対向部であるミアンダ状を有してもよい。
上記構成によれば、ミアンダ状の複数の折り返し部分を容量結合可能な対向部として用いることができる。
第9の態様に係る水分検出用RFICデバイスは、上記第1の態様において、前記アンテナ素子は、ループ型の折り返し部を有し、前記折り返し部が容量結合可能な対向部であると共に、
前記第1の吸水材は、前記アンテナ素子を支持し、
前記第2の吸水材は、前記第1の吸水材の前記RFIC素子と反対側の面に設けられ、
前記第2の吸水材の前記RFIC素子と反対側の面に設けられ、第1の吸水性を有する第3の吸水材をさらに備え、
前記アンテナ素子は、前記第1の吸水材の面に沿って延在し、前記第1乃至第3の吸水材の端面に沿って折り返して、前記第3の吸水材の面に沿って延在してもよい。
上記構成によれば、ループ型の折り返し部を容量結合可能な対向部として用いることができる。この場合も、開放端付近に大きな電位差が現れるため、2つの開放端部の間を前記対向部とすることがさらに好ましい。
第10の態様に係る水分検出用RFICデバイスは、上記第1から第9のいずれかの態様において、前記RFIC素子は、
RFICチップと、
前記RFICチップに接続された給電回路と、
を含み、前記RFIC素子は、キャリア周波数に相当する共振周波数を有してもよい。
上記構成によれば、給電回路を設けることによって、アンテナ素子の電気長が変化してもキャリア周波数の中心周波数は大きく変化しないようにすることができる。
以下、実施の形態に係る水分検出用RFICデバイスについて、添付図面を参照しながら説明する。なお、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
(実施の形態1)
図1(a)は、実施の形態1に係る水分検出用RFICデバイス10の構成を示す平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A線の方向からみた断面構造を示す概略断面図であり、図1(c)は、実施の形態1に係る水分検出用RFICデバイスの等価回路図である。
実施の形態1に係る水分検出用RFICデバイス10は、RFIC素子1と、RFIC素子1に接続され、互いに反対方向に延在する第1アンテナ素子11及び第2アンテナ素子12と、第1アンテナ素子11及び第2アンテナ素子12を支持する低吸水性の吸水材2と、第1及び第2アンテナ素子11、12の上面を覆う高吸水性の吸水材4と、を備える。第1アンテナ素子11及び第2アンテナ素子12は、それぞれミアンダ状であって、容量結合可能な複数の対向部13を有する。対向部13とは、アンテナ素子内で互いに対向する一対の素片とその間隙とを含む。低吸水性の吸水材2は、RFIC素子と、第1及び第2アンテナ素子11、12と、を支持する基材シート2である。また、低吸水性の吸水材2と高吸水性の吸水材4とによって第1及び第2アンテナ素子11、12を挟んでいる。
また、図1(c)の等価回路図に示すように、水分検出用RFICデバイス10は、RFIC素子1と、第1及び第2アンテナ素子11、12と、キャパシタ9と、を有する。キャパシタ9は、例えば、RFIC素子1内のCパターン又は浮遊容量であってもよい。
図2(a)は、RFIC素子1の断面構造を示す概略断面図であり、図2(b)は、図2(a)の等価回路図である。
RFIC素子1は、RFICチップ21と、RFICチップ21と導電性接合材22及び端子電極23を介して接続された多層基板25とを備える。RFICチップ21は封止樹脂24で封止されている。また、多層基板25には、L1及びL2等のLパターン及びC1、C2及びCIC等のCパターンからなる給電回路が内蔵されている。CICは、RFICチップ21の浮遊容量である。給電回路によって共振回路が形成されており、その共振周波数はキャリア周波数に対応する。このように給電回路を設けることによって、アンテナの電気長が変化してもキャリア周波数の中心周波数は大きく変化しないようにすることができる。
つまり、初期状態でのアンテナ素子の電気長を最大利得状態(2/λ)にあわせておけば、吸水量が多くなってアンテナ素子の電気長が変化しても通信可能距離が低下するだけで、同じキャリア周波数で読み取りは可能である。そこで、読み取り可能距離の検出や読み取り成功回数の計数により、吸水の程度も検出できる。
RFIC素子1と第1及び第2アンテナ素子11、12とは、例えば、図4(a)及び(b)では端子電極26による直接接続によって接続されているがこれに限られない。例えば、RFIC素子1と第1及び第2アンテナ素子11、12とは、直接接続だけでなく、容量結合、磁界結合等のいずれの結合をしていてもよい。
なお、図2(a)及び(b)では、RFIC素子1において、給電回路を内蔵する多層基板25を設けているがこれに限られず、給電回路を設けない場合であってもよい。後述するように給電回路を設けないことによって、第1及び第2アンテナ素子11、12の表面に設けられた孔13に水分を保持することによってアンテナの電気長が変化してキャリア周波数が変化し、無線通信状態が変化し、さらには無線通信自体を不可能にすることができる。
第1アンテナ素子11及び第2アンテナ素子12は、RFIC素子1を中心として互いに反対方向に延在するミアンダ状のアンテナ素子である。第1アンテナ素子11及び第2アンテナ素子12は、それぞれ一方向に対して蛇行して延在するミアンダ状を有する。各アンテナ素子11、12は、上記延在方向に対して平行な部分と垂直な部分とを有する。延在方向に平行な部分は一つの矩形形状を有し、垂直な部分も一つの矩形形状を有し、延在方向に平行な部分と延在方向に垂直な部分とは直角に接続されている。また、延在方向に平行な部分の矩形形状と延在方向に垂直な部分の矩形形状とは、同じ一定の幅を有している。さらに、延在方向に垂直な部分の矩形形状は、上記延在方向に沿って一定のピッチで配置されている。
なお、アンテナ素子は、上記のように2つに限られるものではなく1つあるいは2つ以上であってもよい。また、延在する方向は、反対方向に限られず、例えば、互いに直角をなすように延在してもよい。また、アンテナ素子の各素片がそれぞれ直列的に容量結合をしていてもよい。あるいは、アンテナ素子の素片に対して複数の素片が並列的に容量結合をしていてもよい。容量結合している対向部としては、直列的な容量結合の対向部又は並列的な容量結合の対向部のいずれであってもよい。これによって、アンテナ素子の構成の柔軟性を高めることができる。
第1アンテナ素子11及び第2アンテナ素子12は、通常のアンテナ素子に用いられる銅箔、銅板、銅めっき膜、金箔、金板、金めっき膜等の材料を用いることができる。材料は上記の例に限られず、通常使用されるものであれば使用できる。
低吸水性の吸水材2及び高吸水性の吸水材4としては、例えば高分子吸水材(ポリマー系吸水材)等を使用できる。無機系の吸水材を用いることもできる。無機系吸水材では、体積変化量が小さいので、クレイ系に代表される多孔質タイプの吸水材が特に好ましい。低吸水性の吸水材2は、RFIC素子と、第1アンテナ素子11及び第2アンテナ素子12と、を支持、つまり載せることができればよい。これによって、低吸水性の吸水材2が基材シートを兼ねることができ、RFICデバイス全体の厚さを薄くできる。また、低吸水性の吸水材2は、それ自体で剛性等を有する必要はないが、剛性を有する場合には耐機械的衝撃を向上させることができる。一方、低吸水性の吸水材2が柔軟性を有するものであれば、RFICデバイス10を曲面状のものに貼り付けることができる。
図3は、図1(a)の水分検出用RFICデバイス10の第1及び第2アンテナ素子11、12のミアンダ形状の対向部13に水分が含まれた場合の容量結合14を示す概略図である。なお、開放端間にも容量が形成される。図4は、図1の水分検出用RFICデバイスにおけるアンテナの長さと通信距離との関係の一例を示すグラフである。
図3に示す実施の形態1に係る水分検出用RFICデバイス10では、最初に高吸水性の第2の吸水材が優先的に吸水し、第1及び第2アンテナ素子11、12の一面の比誘電率が高くなり、第1アンテナ素子11及び第2アンテナ素子12の複数の対向部13の間に容量結合14が生じ、浮遊容量が大きくなって第1及び第2アンテナ素子11、12の電気長が変化する。次いで、低吸水性の第1の吸水材が水分を吸収し、第1及び第2アンテナ素子11、12のもう一方の面の比誘電率が高くなり、アンテナ素子の電気長がさらに変化する。その結果、図4に示すように通信距離が短くなり無線通信状態が段階的に変化し、さらには無線通信自体が不可能になる。例えば、低吸水性の吸水材2及び高吸水性の吸水材4を高分子吸水材で構成した場合、吸水していない状態での比誘電率εは5程度である。低吸水性の吸水材2及び高吸水性の吸水材4が水分を吸収した場合の比誘電率εは約60となる。その結果、ミアンダ状の第1及び第2アンテナ素子11、12の複数の対向部13での浮遊容量が大きくなり、アンテナの長さが変化する。そのため、通信距離が短くなって無線通信状態が段階的に変化し、さらには無線通信自体ができなくなる。このように段階的にアンテナ素子の電気長が変化するので、無線通信状態の段階的な変化を検出することによって吸水の程度を段階的に検出できる。
図5は、実施の形態1に係る水分検出用RFICデバイス10をおむつ30に装着した用途例を示す概略図である。
図5に示すように、実施の形態1に係る水分検出用RFICデバイス10をおむつ30に貼り付けておく、おむつ30の中に小便等による水分が生じた場合には、RFICデバイス10の吸水材2が吸水し、第1及び第2アンテナ素子11、12の浮遊容量が変化し、アンテナ長が変化して、通信距離が短くなるため無線通信状態が段階的に変化し、さらには無線通信自体ができなくなる。外部からリーダ/ライタ40によってRFICデバイス10との無線通信を行い、おむつ30に装着したRFICデバイス10との無線通信可能な通信距離の検出、及び、無線通信成功回数の計数等によって、無線通信状態の段階的な変化を検出することによってRFICデバイス10による吸水の程度を段階的に検出できる。
図6は、図5の水分検出用RFICデバイス10をおむつ30に装着した用途例におけるおむつ交換のフローチャートである。
(1)水分検出用RFICデバイス10を装着したおむつ30を要介護者が装着し、介護者とおむつ30とのペアリングを行う(S01)。
(2)次いで、最初に水分検出用RFICデバイス10のリーダ40による読み取りを行う(S02)。リーダ40は、据え置き型でもハンディタイプでもよい。なお、この時点では、装着時におむつ30の中に水分はなく、通信可能であると考えられる。
(3)前回の読み取りから一定時間が経過したか判断し(S03)、一定時間が経過していなければ(NO)戻って、一定時間が経過するまでこの判断を繰り返す。一定時間とは、例えば、30秒程度である。一定時間が経過した時点(YES)で、次のステップに移る。
(3)水分検出用RFICデバイス10のリーダ40による読み取りを行う(S04)。
(4)水分検出用RFICデバイス10との通信が可能か判断し(S05)、通信ができれば(YES)、おむつの中にはまだ水分は存在しないということであり、おむつ交換は行わず、一定時間経過の判断(S03)にもどる。一方、水分検出用RFICデバイス10との通信が不可能(NO)となっていれば、おむつ30の中に水分、つまり小便又は大便等が存在することになる。そこで、次のステップS06に移る。
(5)リーダ40におむつ30内の水分状態を表示する(S06)。なお、リーダ40とは別の通信モジュール等を介護者が持っておき、リーダ40から通信モジュールに情報を送信するようにしてもよい。また、水分状態の表示は必ずしも行わなくてもよく、例えば、ランプの点滅等で水分の存在を知らせるようにしてもよい。
(6)その後、介護者がおむつ30を除去し、要介護者が水分検出用RFICデバイス10を装着した新しいおむつを装着する。
以上によって、水分検出用RFICデバイス10をおむつ30に装着した用途例におけるおむつ交換が行われる。なお、上記フローチャートでは、一回のおむつ交換の流れを模式的に示しているので、ステップS06でフローが終了している。
なお、ここでは簡単のためにRFIDデバイス10との通信が可能か判断しているが、さらに、無線通信可能な通信距離の検出、無線通信成功回数の計数等によって、無線通信状態の段階的な変化を検出することによって、吸水の程度を段階的に検出してもよい。これによって、おむつ30の濡れ状態をより適切に把握でき、おむつ交換の要否をより確実に判断できる。例えば、おむつ30内の水分状態の表示の際に、おむつ30の濡れ状態を数値化又は視覚化して段階的に表示してもよい。また、ランプの点滅で表す場合には、おむつの濡れ状態を黄色、赤色等の複数の色分けによって段階的に表示して、おむつ交換の必要性を把握しやすくしてもよい。
上記のように実施の形態1に係るRFICデバイス10をおむつ30に装着して、水分を検出できるので、小便又は大便、あるいは汗等による濡れ状態を検知できる。また、RFICデバイスを用いるので、湿度検出用半導体センサのような高価な部品を用いる必要がなく、安価に構成できる。また、構成自体がシンプルなので、信頼性も高い。なお、RFICデバイス10の吸水性はおむつ30の吸水性と同等か高い方が好ましい。RFICデバイス10の吸水性がおむつ30より低いと水分の検出性能が低下する。
なお、上記では、RFICデバイス10の用途例として、おむつ30にRFICデバイス10を装着する場合を挙げたが、上記用途例に限定されるものではない。例えば、水道管の外側にRFICデバイス10を貼り付けておき、水漏れを検出する、水漏れ検出用のRFICデバイスとしても使用できる。この他、水分の有無を検出するだけでなく、水分が乾いた状態との乾湿サイクルを検出するように構成してもよい。
(実施の形態2)
図7(a)は、実施の形態2に係る水分検出用RFICデバイス10cの構成を示す平面図であり、図7(b)は、図7(a)のB−B線の方向からみた断面構造を示す概略断面図である。
実施の形態2に係る水分検出用RFICデバイス10cは、実施の形態1に係る水分検出用RFICデバイスと対比すると、RFIC素子1aがキャリア周波数を固定するための給電回路を含まないものである点で相違する。RFIC素子1aが実施の形態1のようなキャリア周波数固定回路である給電回路を持っていない場合、第1及び第2アンテナ素子11、12の対向部である線間の浮遊容量が大きくなる。その結果、キャリア周波数の中心周波数が大きく変化する。これに伴って、通信可能な通信周波数(チャンネル)が変化するので、このチャンネル変化を検出すれば、吸水前後の通信周波数を比較することで吸水状態を検知できる。
(実施の形態3)
図8(a)は、実施の形態3に係る水分検出用RFICデバイス10dの構成を示す平面図であり、図8(b)は、図8(a)のC−C線の方向からみた断面構造を示す概略断面図である。
実施の形態3に係る水分検出用RFICデバイス10dは、実施の形態1に係る水分検出用RFICデバイスと対比すると、RFIC素子1と、第1及び第2アンテナ素子11、12と、を支持する難吸水材2aを備えると共に、第1及び第2アンテナ素子11、12の上面に低吸水性の吸水材4と、高吸水性の吸水材5とを順に設けている点で相違する。高吸水性の吸水材5は、第1及び第2アンテナ素子11、12とは直接には面しておらず、低吸水性の吸水材4を介して第1及び第2アンテナ素子11、12と面している。
難吸水材2aを基材シートとすることによって、機械的強度を向上させることができる。難吸水材2aとは、水分をほとんど吸収しないか、あるいは水分を吸収しくい材料からなる部材である。難吸水材2aとしては、例えばPET樹脂からなる膜状部材又は薄板状部材を用いることができる。吸水材4は、上面を保護するカバーシートとなる。
上記の構成によれば、最初に最外層の高吸水性の吸水材5が優先的に吸水し、次いで、内層の低吸水性の吸水材4aが水分を吸収する。第1及び第2アンテナ素子11、12に面した低吸水性の吸水材4aが吸水することによって、第1及び第2アンテナ素子11、12の対向部の間に容量結合が生じ、浮遊容量が大きくなって第1及び第2アンテナ素子11、12の電気長が変化する。その結果、通信距離が短くなり無線通信状態が段階的に変化し、さらには無線通信自体が不可能になる。この無線通信状態の段階的な変化を検出することによって水分の存在を検出できる。また、上記のように段階的に吸水が進行するので、吸水の程度を検出できる。
また、低吸水性の吸水材4の厚さを高吸水性の吸水材5の厚さよりも厚くすることによって、第1及び第2アンテナ素子11、12の電気長の変化が緩やかになり、水分吸収量の変化を検出しやすくなる。
(実施の形態4)
図9(a)は、実施の形態4に係る水分検出用RFICデバイス10eの構成を示す平面図であり、図9(b)は、図9(a)のD−D線の方向からみた断面構造を示す概略断面図である。
実施の形態4に係る水分検出用RFICデバイス10eは、実施の形態1に係る水分検出用RFICデバイスと対比すると、第1及び第2アンテナ素子11、12の上面に高吸水性の吸水材4に代えて、低吸水性の吸水材4aと、高吸水性の吸水材5とを順に設けると共に、第1及び第2アンテナ素子11、12の下面の低吸水性の吸水材2の第1及び第2アンテナ素子11、12と反対側の面に高吸水性の吸水材6をさらに備える点で相違する。上記水分検出用RFICデバイス10eでは、上下の低吸水性の吸水材2、4aによって第1及び第2アンテナ素子11、12を挟むと共に、さらに外側から上下の高吸水性の吸水材5、6によって挟んで構成している。
第1及び第2アンテナ素子11、12の上面についてみれば、低吸水性の吸水材4aと、高吸水性の吸水材5とが順に設けられており、実施の形態4と同様に、最初に最外層の高吸水性の吸水材5が優先的に吸水し、次いで、内層の低吸水性の吸水材4aが水分を吸収する。それによって第1及び第2アンテナ素子11、12の電気長が変化する。一方、第1及び第2アンテナ素子11、12の下面についてみれば、低吸水性の吸水材2と、高吸水性の吸水材6とが順に設けられており、同様に、最初に最外層の高吸水性の吸水材6が優先的に吸水し、次いで、内層の低吸水性の吸水材2が水分を吸収する。それによって第1及び第2アンテナ素子11、12の電気長が変化する。上記のように上下面のそれぞれで段階的に吸水が進行するので、吸水の程度をより段階的に検出できる。
(実施の形態5)
図10(a)は、実施の形態5に係る水分検出用RFICデバイス10fの構成を示す平面図であり、図10(b)は、図10(a)のE−E線の方向からみた断面構造を示す概略断面図である。
実施の形態5に係る水分検出用RFICデバイス10fは、実施の形態1に係る水分検出用RFIC素子と対比すると、高吸水性の吸水材4の上にさらに第1の難吸水材5aを設けると共に、低吸水性の吸水材2の下面に第2の難吸水材6aを設けている点で相違する。この場合、第2の難吸水材6aと第1の難吸水材5aとの間に、低吸水性の吸水材2、第1及び第2アンテナ素子11、12、及び、高吸水性の吸水材4を挟んでいる。つまりRFICデバイス10fの両主面を第1及び第2の難吸水材5a、6aで挟むと共に、短手方向の両側面も第1及び第2の難吸水材5a、6aで覆っている。つまり、低吸水性の吸水材2及び高吸水性の吸水材4は、第1及び第2アンテナ素子11、12の長手方向に対してのみ露出している。そこで、水分は第1及び第2アンテナ素子11、12の長手方向に沿ってしか浸入してこない。この場合、水分吸収量は徐々にしか変化せず、アンテナ長も徐々にしか変化しない。このように段階的に第1及び第2アンテナ素子11、12の電気長が変化するので、吸水の程度を段階的に検出できる。
(実施の形態6)
図11(a)は、実施の形態6に係る水分検出用RFICデバイス10gの構成を示す斜視図であり、図11(b)は、図11(a)のF−F線の方向からみた断面構造を示す断面図である。
実施の形態6に係る水分検出用RFICデバイス10gは、実施の形態1に係る水分検出用RFICデバイスと対比すると、第1及び第2アンテナ素子11、12がミアンダ状でなく、折り返し部を有するループ型である点で相違する。また、折り返し部には、高吸水性の吸水材4の両面を低吸水性の吸水材2で挟む積層体8を挟んでいる点で相違する。
第1及び第2アンテナ素子11、12は、3層の吸水材の積層体8の端部で折り返して、積層体8の下面に沿って延在する。第1及び第2アンテナ素子11、12において、容量結合可能な対向部は、積層体8の上面側のアンテナパターン3と積層体8を挟む下面側のアンテナパターン3とである。
図12は、図11(a)の水分検出用RFICデバイス10gのアンテナ素子11、12の折り返し部分に水分が含まれた場合の容量結合を示す概略図である。なお、折り返した開放端同士の間にも容量が形成される。
図12に示すように、水分検出用RFICデバイス10gでは、ループ型の折り返し部が容量結合可能な対向部に対応する。つまり、積層体8中の低吸水性の吸水材2が水分を吸収すると、積層体8を挟んでいるアンテナパターン3からなる対向部において浮遊容量が変化してアンテナ長が変化する。これによって第1及び第2アンテナ素子11、12のアンテナ長が変化して、無線通信状態が段階的に変化し、さらには無線通信自体ができなくなる。無線通信ができる通信距離の検出、無線通信成功回数の計測等によって水分の存在及び吸水の程度を段階的に検出できる。
(実施の形態7)
図13は、実施の形態7に係るハンディタイプのリーダ40を用いた、定期巡回によるおむつ交換方法のフローチャートである。このおむつ交換のフローチャートでは、図6のおむつ交換のフローチャートと対比して、1回のおむつ交換でフローを終了するのではなく、繰り返しおむつ交換を行うようにフローを終了させていない点で相違する。つまり、実際の状態に合わせて何回でもおむつ交換を行うことができる。
(1)水分検出用RFICデバイス10を装着したおむつ30を要介護者が装着する(S11)。
(2)おむつ交換の定期巡回時に、介護者が要介護者のおむつにハンディタイプのリーダ40を当てて、水分検出用RFICデバイス10の読み取りを行う(S12)。
(3)水分検出用RFICデバイス10との通信が可能か判断し(S13)、通信ができれば(YES)、おむつの中にはまだ水分は存在しないということであり、おむつ交換は行わず(S14)、おむつ交換の定期巡回時のリーダ読み取り(S12)にもどる。一方、水分検出用RFICデバイス10との通信が不可能(NO)となっていれば、おむつ30の中に水分、つまり小便又は大便等が存在することになる。そこで、次のステップS15に移る。
(4)介護者が要介護者のおむつ30を除去し(S15)、要介護者が水分検出用RFICデバイス10を装着した新しいおむつを装着する(S16)。
(5)おむつ交換直後におむつにリーダを当てて、水分検出用RFIDデバイスの読み取りを行う(S17)。その後、水分検出用RFICデバイス10との通信が可能か判断するステップS13に移行する。このようにおむつ交換直後にRFIDデバイスの読み取りを行うことによって、RFIDの初期不良を検出できる。この場合には、おむつ交換が行われてもフローは終了しない。
なお、おむつ交換直後のRFIDデバイスの読み取りを行わず、おむつ交換の定期巡回時のリーダ読み取り(S12)にもどるようにしてもよい。つまり、おむつ交換直後のRFIDデバイスの読み取りを省略してもよい。
以上によって、ハンディタイプのリーダ40を用いた定期巡回によるおむつ交換を行うことができる。また、このフローチャートでは、実際の状態に合わせておむつ交換を必要な回数だけ繰り返して行うことができる。
なお、ここでは簡単のためにRFIDデバイス10との通信が可能か判断しているが、さらに、無線通信可能な通信距離の検出、無線通信成功回数の計数等によって、無線通信状態の段階的な変化を検出することによって、吸水の程度を段階的に検出してもよい。これによって、おむつ30の濡れ状態をより適切に把握でき、おむつ交換の要否をより確実に判断できる。
なお、RFICデバイスは、RFIDタグとして使用する場合には、LF帯、HF帯、UHF帯、SHF帯等のいずれの帯域において用いてもよい。また、RFICデバイスは、代表的にはRFIDタグであるが、いわゆるタグ機能を有したものに限定されるわけではなく、リーダライタ機能を有したもの等、他の機能を持っていてもよい。
なお、本開示においては、前述した様々な実施の形態のうちの任意の実施の形態を適宜組み合わせることを含むものであり、それぞれの実施の形態が有する効果を奏することができる。
本発明に係る水分検出用RFICデバイスは、RFIC素子に接続され、容量結合可能な対向部を有するアンテナ素子と、アンテナ素子の対向部の近傍に、低吸水性の第1の吸水材と、高吸水性の第2の吸水材と、を備える。そこで、簡易、且つ、高精度に水分を検出でき、おむつの水分検出や、配管の水漏れ検出等に有用である。
1 RFIC素子
2 低吸水性の吸水材(基材シート)
2a 難吸水材(基材シート)
3 アンテナパターン
4 高吸水性の吸水材
4a 低吸収性の吸水材
5 高吸水性の吸水材
5a 難吸水材
6 高吸水性の吸水材
6a 難吸水材
8 積層体
10、10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g 水分検出用RFICデバイス
11 第1アンテナ素子
12 第2アンテナ素子
13 対向部
14 容量結合
21 RFICチップ
22 導電性接合材
23 端子電極
24 封止樹脂
25 多層基板
26 端子電極
30 おむつ
40 リーダ/ライタ

Claims (10)

  1. RFIC素子と、
    前記RFIC素子に接続され、容量結合可能な対向部を有する、アンテナ素子と、
    前記アンテナ素子の前記対向部の近傍に、第1の吸水性を有する第1の吸水材と、
    前記第1の吸水性より高い第2の吸水性を有する第2の吸水材と、
    を備え
    前記アンテナ素子の平面視で、前記対向部は前記第2の吸収材に重なる、水分検出用RFICデバイス。
  2. 前記第1の吸水材は、前記アンテナ素子を支持する基材シートである、請求項1に記載の水分検出用RFICデバイス。
  3. 前記第1の吸水材と前記第2の吸水材との間に前記アンテナ素子を挟む、請求項2に記載の水分検出用RFICデバイス。
  4. 前記アンテナ素子を支持する難吸水材をさらに備え、
    前記難吸水材と、前記第1の吸水材との間に前記アンテナ素子を挟み、
    前記第2の吸水材は、前記第1の吸水材の前記アンテナ素子と反対側の面に設けられる、請求項1に記載の水分検出用RFICデバイス。
  5. 前記第2の吸水材は、前記第1の吸水材の前記アンテナ素子と反対側の面に設けられ、
    前記第1の吸水材との間に前記アンテナ素子を挟むように設けられ、前記第1の吸水性を有する第3の吸水材と、
    前記第3の吸水材の前記アンテナ素子と反対側の面に設けられ、前記第2の吸水性を有する第4の吸水材と、
    をさらに備えた、請求項1に記載の水分検出用RFICデバイス。
  6. 前記第2の吸水材は、前記アンテナ素子を支持する基材シートであって、
    前記第2の吸水材と前記第1の吸水材との間に前記アンテナ素子を挟み、
    前記第2の吸水材の前記アンテナ素子と反対側の面に設けられた第1の難吸水材と、
    前記第1の吸水材の前記アンテナ素子と反対側の面に設けられた第2の難吸水材と、
    をさらに備えた、請求項1に記載の水分検出用RFICデバイス。
  7. 前記アンテナ素子は、互いに異なる方向に延在する第1アンテナ素子及び第2アンテナ素子であって、前記第1アンテナ素子及び前記第2アンテナ素子は、それぞれ容量結合可能な対向部を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の水分検出用RFICデバイス。
  8. 前記アンテナ素子は、複数の折り返し部を有し、前記折り返し部が容量結合可能な対向部であるミアンダ状を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の水分検出用RFICデバイス。
  9. 前記アンテナ素子は、ループ型の折り返し部を有し、前記折り返し部が容量結合可能な対向部であると共に、
    前記第1の吸水材は、前記アンテナ素子を支持し、
    前記第2の吸水材は、前記第1の吸水材の前記RFIC素子と反対側の面に設けられ、
    前記第2の吸水材の前記RFIC素子と反対側の面に設けられ、第1の吸水性を有する第3の吸水材をさらに備え、
    前記アンテナ素子は、前記第1の吸水材の面に沿って延在し、前記第1乃至第3の吸水材の端面に沿って折り返して、前記第3の吸水材の面に沿って延在する、請求項1に記載の水分検出用RFICデバイス。
  10. 前記RFIC素子は、
    RFICチップと、
    前記RFICチップに接続された給電回路と、
    を含み、前記RFIC素子は、キャリア周波数に相当する共振周波数を有する、請求項1から9のいずれか一項に記載の水分検出用RFICデバイス。
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