以下、電子機器がレーダー探知機10である場合を例として本発明の実施形態を説明する。
[システム全体の構成]
図1は、ネットワークシステム1の全体構成の一例を示す。ネットワークシステム1は、インターネット2、ネットワーク(無線LAN)3等により接続されるレーダー探知機10、スマートフォン50を有する。レーダー探知機10は、車両4、好ましくは、車室内4Aに設置可能である。本実施形態では車両4に設置されている特定のユーザのものについて主として説明するが、レーダー探知機10は複数の異なるユーザの異なる車両に同様に設置され、同様にインターネット上のサーバに接続可能である。
レーダー探知機10は、無線通信機能付きメモリカード60(以下、単に、「メモリカード」という)を装着可能である。レーダー探知機10にメモリカード60を装着することにより、レーダー探知機10は、ネットワーク3、スマートフォン50、インターネット2を介して、サービスサーバ80、スケジュールサーバ90を始めとする各種サーバ(例えば、地図サーバ、ソーシャルネットワークサーバ等)との間でデータの送受信を行うことが可能である。インターネット2には、他のユーザ端末100も接続可能である。ユーザ端末100は、例えば、ユーザ5の自宅6に設置されるパソコンである。インターネット2、サービスサーバ80、スケジュールサーバ90、ユーザ端末100等は、車外9に配置される。
レーダー探知機10は、CANネットワーク7を介して車両内4Bに設置された1又は複数のECU8からデータを受信し得る。ECU8は、車両4に搭載される各種装置の制御コンピュータ(例えば、エンジン制御ユニット)である。
[レーダー探知機10の構成]
図2、図3は、本発明の電子機器として好適な一実施形態であるレーダー探知機10を示している。図2(a)は、レーダー探知機10の前面(車両後方(運転者側)に向く面)側の斜視図、図2(b)は背面側の斜視図である。図3は、レーダー探知機10のブロック図である。
レーダー探知機10は、薄型矩形状のケース本体12を備え、そのケース本体12の背面側下方に取り付けられたブラケット13の底面を車両4のダッシュボード上等に貼り付けて固定される。ケース本体12やブラケット13は、取付時にはフロントガラスへの映り込みが少なく、店舗での陳列・販売時には高級感のある材質(例えば、ダッシュボードと同色の高級感のある素材)とすると良い。ケース本体12の寸法は、縦62mm×横124mm×厚さ17mmである。ケース本体12の外周付近には、厚さが薄くなった薄部が形成される。
ケース本体12の前面(車両後方(運転者側)に向く面)には、表示器15を備える。表示器15は、3.2インチのカラーTFT液晶ディスプレイで構成する。この表示器15上には、表示器15のどの部分がタッチされたかを検出するタッチパネル16を備える。
ケース本体12の前面の右サイドには音量調整ボタン17が配置され、同左サイドには各種の作業用ボタン18が配置される。作業用ボタン18等の特定のボタン又はケース本体12上のマーク等は、LED発光式の部材が使用され、後述の警報機能の発動時にLED発光によりアラームが行われる。
図1に示すように、ケース本体12の右側面には、着脱可能な記録媒体としてのメモリカード60を装着するためのカード挿入口19を備え、ケース本体12内のカード挿入口19の内側にメモリカードリーダ・ライタ20が内蔵される。このカード挿入口19からメモリカード60を挿入することで、そのメモリカード60はメモリカードリーダ・ライタ20に装着される。レーダー探知機10は、メモリカードリーダ・ライタ20にメモリカード60を装着することにより、メモリカード60のデータの読み書き等を行うことができる。例えば、レーダー探知機10は、装着されたメモリカード60に格納されたデータを内部に取り込むことができる。より具体的には、メモリカード60に格納されたデータは、新規なターゲット(報知対象)の情報(ターゲットの経度・緯度等の位置情報、種別情報等であるターゲット情報)などの更新情報があり、その更新情報が制御部28の制御により装置に内蔵されるデータベース29に格納(ダウンロード)され、データ更新がされる。
また、レーダー探知機10がスマートフォン50及びメモリカード60の後述するインターネット接続機能によりサービスサーバ80に接続可能な環境では、所定のタイミング毎に詳細を後述する方法によりサービスサーバ80からターゲット情報及び公開取締情報の最新データがダウンロードされ、これが、データベース29に格納され、データ更新がされる。
データベース29は、制御部28のマイコン内あるいはマイコンに外付けした不揮発性メモリ(たとえばEEPROM)により実現できる。なお、データベース29には、出荷時に地図データ並びに一定のターゲットに関するターゲット情報が登録されており、その後に追加されたターゲット情報、公開取締情報等が上記のようにしてデータ更新される。
ケース本体12の背面側中央上方の内部にGNSS受信器23を配置し、さらにその横にマイクロ波受信器24,無線受信器25を配置する。GNSS受信器23は、GPS衛星からのGPS信号を受信し、現在位置(経度・緯度)情報を出力する。GNSS受信器23は、衛星測位システムの受信回路を2チャンネル有する。これにより、最大2つの衛星測位システムのGPS信号が利用可能である。マイクロ波受信器24は、速度測定装置から出射される所定周波数のマイクロ波を受信する。無線受信器25は、飛来する所定周波数の無線を受信する。ケース本体12内の下方には、スピーカ26も内蔵している。スピーカ口は、ケース本体12の底面に設けている。レーダー探知機10は、ケース本体12の背面側(車両4の前方側)を撮影するカメラ30を有する。
ケース本体12の前面には、上記の表示器15に加えて、ランプ41、リモコン受信器42、赤外線通信機44を配置している(図1では省略)。ランプ41は、警報の種類・緊急度に応じて、種々の色で光って警告する。リモコン受信器42は、赤外線によりリモコン(携帯機:子機)43とデータ通信をし、本装置に対する各種の設定を行なう。赤外線通信機44は、スマートフォン50等の赤外線通信機を内蔵した通信装置との間で、データの送受を行なう。
また、ケース本体12内には、地磁気センサ46、加速度センサ47、気圧センサ48を備える。地磁気センサ46は、地磁気を検出して北方向が進行方向に対してどの方向にあるかを検出するセンサである。加速度センサ47は、車両4の前後、左右、上下の加速度を検出するセンサである。気圧センサ48は、ケース本体12が設置された車両4の現在位置における大気圧を測定するセンサである。
また、本実施形態のレーダー探知機10は、車両に実装されているOBD−II(IIはローマ数字の「2」であり、以下「OBD−II」を「OBD2」と記す)コネクタに接続する接続ケーブル32を備えている。この接続ケーブル32の先端には、車両4のOBD2コネクタに着脱自在に装着できるコネクタ端子33が取り付けられている。OBD2コネクタは、故障診断コネクタである。OBD2コネクタは、車両4のECU8に接続され、各種の車両情報が出力される。
レーダー探知機10をOBD2コネクタに接続することにより、レーダー探知機10は、OBD2コネクタから電源供給を受けることができる。OBD2コネクタからの電源は、車両側からは常時供給されているが、車両4のACCスイッチ(不図示)がオンの期間中継続してレーダー探知機10へ電源を供給し、ACCスイッチがオフになってから所定時間(例えば、5分)経過後に遮断する制御を行う電源制御部を介して、レーダー探知機10へ電源が供給される。この電源制御部はコネクタ端子33を有する筐体内に設けており、コネクタ端子33中の電源端子と接続ケーブル32中の電源ケーブルとの間で上述した電源のオン・オフの制御を行うよう制御する。
接続ケーブル32に取り付けられたコネクタ端子33と、車両本体側のOBD2コネクタとを連結することで、制御部28は、各種の車両情報を0.5秒おきに取得する。この車両情報としては、例えば、車速、エンジン回転数、エンジン負荷率、スロットル度、点火時期、残り燃料の割合、インテークマニホールドの圧力、吸入空気量(MAF)、インジェクション開時間、エンジン冷却水の温度(冷却水温度)、エンジンに吸気される空気の温度(吸気温度)、車外の気温(外気温度)、燃料タンクの残り燃料の量(残燃料量)、燃料流量、瞬間燃費、アクセル開度、ウインカー情報(左右のウインカーの動作(ON/OFF))、ブレーキ開度、ハンドルの回転操舵角情報等がある。
制御部28は、CPU,ROM,RAM,不揮発性メモリ、I/O等を備えるコンピュータであり、上述した各部と接続され、各種の入力機器(タッチパネル16、GNSS受信器23、マイクロ波受信器24、無線受信器25等)から入力される情報に基づき所定の処理を実行し、出力機器(表示器15,スピーカ26等)を利用して所定の警報・メッセージを出力する。これらの基本構成は、基本的に従来のものと同様のものを用いることができる。例えば音声の出力は、音声のPCMデータを、不揮発性メモリであるEEPROM上に記憶しており、制御部28はこのPCMデータを再生してスピーカ26から音声を出力する。
[スマートフォン50の構成]
図5は、スマートフォン50のハードウェア構成の一例を示す。スマートフォン50は、CPU51、記憶装置52、操作装置53、表示装置54、ローカルエリア通信部55、LTE通信部56を備えている。
CPU51は、プロセッサを主体として構成され、スマートフォン50全体を統括制御する。記憶装置52は、ROM、RAM、フラッシュメモリ等から構成され、スマートフォン50の動作に必要なプログラム及びデータを記憶する他、ユーザが使用する他のユーザデータを記憶し得る。操作装置53は、ユーザによる各種操作を受け付けるものである。表示装置54は、情報を表示するためのものである。操作装置53及び表示装置54は、タッチパネルディスプレイで構成し得る。ローカルエリア通信部55は、無線LAN等のネットワーク3を介してメモリカード60等の外部機器との間でデータの送受信を行う機能を有する。LTE通信部56は、LTE基地局との間で通信を行い、インターネット2との間で通信を行う機能を有する。CPU51の制御によりローカルエリア通信部55とLTE通信部56との間で相互に通信を中継することによってメモリカード60等の外部機器をインターネット2に接続させるテザリング機能を有する。
[メモリカード60の構成]
図6は、メモリカード60のハードウェア構成の一例を示す。メモリカード60は、無線LAN通信機能内蔵SDカードであり、CPU61と、カードインターフェイス部(カードI/F)62と、無線通信部63と、RAM64と、第1フラッシュメモリ65と、第2フラッシュメモリ66を有する。
CPU61は、メモリカード60全体を統括制御するものである。カードインターフェイス部62は、レーダー探知機10等の外部機器との接続を提供する。無線通信部63は、CPU61の制御に基づいて、WLAN等の通信方式に従い、スマートフォン50等の外部機器との間で種々のデータの送受信を行う無線通信インターフェイスである。
RAM64には、メモリカード60の動作に必要なデータが一時的に記憶される。第1フラッシュメモリ65は、電源を切ってもデータが消えない不揮発性半導体メモリであり、制御プログラムや無線通信パラメータ等を記憶している。第2フラッシュメモリ66は、ユーザデータを記憶するためのものである。第2フラッシュメモリ66(第1記憶部)のデータは、カードインターフェイス部62に接続可能なカードリーダを介し、ユーザ端末100等の外部機器から読み取ることが可能である。RAM64(第2記憶部)のデータは、カードリーダを介してユーザ端末100等の外部機器から読み取ることはできない。
カードインターフェイス部62を介してメモリカード60とレーダー探知機10がデータの送受信を行い、無線通信部63を介してメモリカード60とスマートフォン50がデータの送受信を行うことにより、以下の機能が提供される。
(1)レーダー探知機10がメモリカード60(RAM64,第2フラッシュメモリ66)に対してデータの読み書きを行う機能(SDカード機能)
(2)スマートフォン50とレーダー探知機10の間でデータの送受信を行う機能(無線LAN機能)
(3)スマートフォン50のテザリング機能を用いてレーダー探知機10をインターネット2に接続させる機能(インターネット接続機能)
サービスサーバ80、スケジュールサーバ90、その他のサーバ、ユーザ端末100等は、インターネット2に接続可能なコンピュータにより構成される。図7は、このようなコンピュータが一般的に備えるハードウェア構成の一例を示す。図示のように、サービスサーバ80、スケジュールサーバ90、ユーザ端末100等で使用され得るコンピュータは、CPU71、記憶装置72、操作装置73、表示装置74及び通信部75を備え得る。
CPU71は、プロセッサを主体として構成され、コンピュータ全体を統括制御する。記憶装置72は、ROM、RAM、ハードディスク等から構成され、コンピュータの動作に必要なプログラム及びデータを記憶する他、ユーザが使用する他のユーザデータを記憶し得る。操作装置73は、キーボード、マウス等からなり、各種操作を受け付ける。表示装置74は、例えば、液晶ディスプレイからなり、各種情報を表示する。通信部75は、インターネット2に接続する機能を有する。
サービスサーバ80及びスケジュールサーバ90は、それぞれの通信部75を介してインターネット2に接続し、スマートフォン50,ユーザ端末100等(以下、スマートフォン50,ユーザ端末100等を用いたインターネット2への接続、情報閲覧等に関する説明では、「スマートフォン50,ユーザ端末100等の外部機器」を単に、「ユーザ端末100等」と記載する場合がある。)との間での情報の送受信を行うことが可能である。ユーザ端末100は、その通信部75を介してサービスサーバ80及びスケジュールサーバ90等のインターネット2上の各種サーバとの間での情報の送受信を行うことが可能である。
図8は、本発明の実施の形態に係るサービスサーバ80の機能構成を示す。図示のように、サービスサーバ80は、Webインターフェイス81、アカウント情報記憶部82、ターゲット情報記憶部83、ターゲット情報更新部84、ターゲット情報提供サーバ85、公開取締情報記憶部86、公開取締情報更新部87、公開取締情報提供サーバ88を備える。これらの機能は、前述したコンピュータの構成及び統括制御によって実現される。
Webインターフェイス81は、インターネット2を介した通信を行うものである。
アカウント情報記憶部82は、複数のアカウントデータを記憶する。各アカウントデータは、各レーダー探知機10に固有の装置IDと、装置IDに対応するパスワードとで構成される。装置ID及びパスワードは、任意文字数の英数字等で構成される。パスワードは、有償でユーザに通知される。
ターゲット情報記憶部83には、複数のターゲット情報が記憶される。図9に、ターゲット情報記憶部83に記憶されるターゲット情報の例を示す。図示のように、ターゲット情報は、ターゲットの種類を示すターゲット種類識別子、位置/区域情報、更新日時等の情報要素を含む。
ターゲットの種類としては、事故多発地帯や景勝地、サービスエリア、オービス(自動速度違反取締装置)、ゾーン30等、ユーザがドライブ中に報知を受けること希望することが想定される場所や施設が選択されている。ゾーン30は、自動車事故抑止のため、市街地の住宅街など生活道路が密集する区域を指定し、その区域での車の最高速度が時速30キロに制限されている区域である。ターゲット種類識別子は、ターゲットの種類を示す識別子である。
位置/区域情報は、ターゲットの位置又は区域を規定した情報である。位置の情報は、ターゲットの位置の緯度/経度の情報である。区域の情報は、ターゲットの区域の外延を規定する形状データとして記憶される。形状データは、多角形区域なら、多角形の各頂点の位置(緯度/経度)により記憶し、円形区域なら、中心位置(緯度/経度)及び半径により記憶できる。区域は、複数の多角形区域又は円形区域の集合として記憶しても良い。
更新日時は、当該ターゲット情報がターゲット情報記憶部83に記憶された日時を示す情報である。
ターゲット情報更新部84は、ターゲット情報記憶部83のターゲット情報の更新を行うものである。ターゲット情報更新部84は、新たに設置されたターゲットについてのターゲット情報をターゲット情報記憶部83に追加し、撤去等されたターゲットについてのターゲット情報をターゲット情報記憶部83から削除する。
ターゲット情報の更新は、サービスサーバ80の操作装置73を用いてオペレータが手入力によって行う。サービスサーバ80のCPU71がインターネット2等の情報源からの検索等によってターゲット情報を取得して自動的に更新しても良い。
ターゲット情報提供サーバ85は、レーダー探知機10がインターネット接続機能を介してサービスサーバ80にアクセス(接続)した場合に、レーダー探知機10から提供されるアカウントデータをアカウント情報記憶部82の情報と照合することでレーダー探知機10のアクセス権限を確認し、アクセス権限がある場合に、接続元のレーダー探知機10に対し、ターゲット情報記憶部83に記憶されたターゲット情報を提供する。
より具体的には、ターゲット情報提供サーバ85は、レーダー探知機10からサービスサーバ80へのアクセスが確認されると、そのレーダー探知機10による前回のアクセス日時以降の更新日時を有するターゲット情報を抽出してレーダー探知機10に送信する。
更に、ターゲット情報提供サーバ85は、レーダー探知機10のアクセス権限が確認できない場合であっても、特定の場合には、レーダー探知機10へのターゲット情報の提供を実行する。このような提供処理は、例えば、アカウント情報記憶部82に提供した日時を記憶しておき、例えば今回のアクセスが、この記憶された日時から所定期間経過しているかを判定して所定期間経過している場合に行うようにするとよい。またアクセス毎に所定の確率で提供する処理を行うようにしてもよい。例えば2年に一度等、一定の頻度で行うことも可能であり、抽選等によって一定の確率で行うことも可能である。また、ターゲット情報記憶部83に記憶されたターゲット情報のうちの一部のターゲット情報のみを提供するなど、アクセス権限が確認された場合よりも、ターゲット情報の範囲を制限する処理を行うとよい。このようにすることにより、無線通信機能付きメモリカード60の使用をユーザに動機付けることができるとともに、有償のパスワードの取得の動機付けを維持できる。
公開取締情報記憶部86には、複数の公開取締情報が記憶される。公開取締情報は、主として警察や地方公共団体等の公共機関から提供される交通や安全に関する情報である。図10に、公開取締情報記憶部86に記憶される公開取締情報の例を示す。図示のように、公開取締情報は、情報内容、地域/道路情報、対応ターゲット種類識別子、更新日時等の情報要素を含む。
情報内容は、公開取締情報の内容を示すテキスト情報である。情報内容は、警察や地方公共団体等が提供する情報をサービスサーバ80の運営者等が分かり易く要約/説明した文章であり得る。地域/道路情報は、地域及び道路の情報を含む。地域の情報は、行政区画(都道府県市町村等)で定義される区域の情報、又は、ターゲット情報の区域と同様にして定義される区域の情報である。対応ターゲット種類識別子は、当該公開取締情報と関連を持たせることが有用と考えられるターゲットがある場合に規定される情報であり、そのようなターゲットが存在する場合には、そのターゲットの種類を示す識別子がターゲット種類識別子として記憶される。更新日時は、当該公開取締情報が公開取締情報記憶部86に記憶された日時(日付及び時間)を示す情報である。
公開取締情報更新部87は、公開取締情報記憶部86の公開取締情報の更新を行うものである。公開取締情報更新部87は、新たに公表された公開取締情報を公開取締情報記憶部86に追加し、期限切れ等になったターゲット公開取締情報を公開取締情報記憶部86から削除する。
公開取締情報の更新は、サービスサーバ80の操作装置73を用いてオペレータが手入力によって行う。サービスサーバ80のCPU71が警察や地方公共団体等のホームページ等の情報源からの検索等によって公開取締情報を取得して自動的に更新しても良い。
公開取締情報提供サーバ88は、レーダー探知機10がインターネット接続機能を介してサービスサーバ80にアクセスした場合に、接続元のレーダー探知機10に対し、公開取締情報記憶部86に記憶された公開取締情報を提供する。公開取締情報の提供に際してアクセス権限は要求されない。
図11は、本発明の実施の形態に係るスケジュールサーバ90の機能構成を示す。図11に示すように、スケジュールサーバ90は、Webインターフェイス91、認証サーバ92、アカウントデータベース93及びスケジュールデータベース94等の機能構成を備える。これらの機能は、前述したコンピュータの構成及び統括制御によって実現される。
Webインターフェイス91は、インターネット2を介した通信を行うものである。認証サーバ92は、ユーザ端末100等から入力される情報をアカウントデータベース93の情報と照合することでユーザのアクセス権限を確認し、アクセス権限がある場合にログイン(スケジュールデータベース94の当該ユーザアカウントでアクセス可能なデータへのアクセス)を許可する。
アカウントデータベース93は、複数の登録データを記憶する。各登録データは、ユーザアカウントと、ユーザアカウントに対応するパスワードとで構成される。ユーザアカウントは、一意に識別可能なものであり、例えばメールアドレスが使用される。
スケジュールデータベース94には、各ユーザアカウントに対応付けてスケジュールについての情報であるスケジュール情報が記憶される。本実施形態では、各ユーザアカウント(「アカウント#1」等)に対し、URL等により指定可能な1又は複数の記憶領域95A,95B,・・・95Nが割り当てられる。(以下、個々の記憶領域95A,95B,・・・95Nを区別する必要がない場合には、「記憶領域95A,95B,・・・95N」を単に「記憶領域95」と記載する。)個々の記憶領域95は、後述のカレンダーID等により識別される。各記憶領域95には、1又は複数のスケジュール情報が記憶される。
図12は、記憶領域95に記憶される例示的な複数のスケジュール情報を示す。スケジュール情報は、UID、開始日時、終了日時、タイトル、場所等の複数の情報要素を含む。
「UID」欄の情報は、個々のスケジュール情報を識別するための識別情報である。識別情報は、ユーザアカウント毎に一意のユーザID(「AAACAL」)及び個々のスケジュール情報の作成日時等を示すデータ(「20140601T182650」)で構成される。
「開始日時」及び「終了日時」欄の情報は、日時情報であり、各スケジュール情報の開始日時及び終了日時を示す。「開始日時」及び「終了日時」は、「Asia/Tokyo:AAAAAAAATBBBBBB」の形式で記憶される。「Asia/Tokyo:」は、タイムゾーンを示す。「A」及び「B」は、1桁の数値であり、「AAAAAAAA」は年月日を示し、「BBBBBB」は時刻を示す。例えば、「Asia/Tokyo:20140623T150000」は、東京時間の2014年6月23日15時00分を示す。ユーザは、「開始日時」及び「終了日時」を任意に設定することができる。
「タイトル」欄の情報は、タイトル情報であり、ユーザにより入力されるある文字数のテキスト情報等が記憶される。
「場所」欄の情報は、場所に関する情報(以下、「場所情報」という)である。ユーザは、任意の場所情報を入力することができる。場所情報は、ある文字数のテキスト情報(例えば、「第1会議室」)、又は、緯度/経度を表示するデータとして記憶することができる。図示の例では、緯度及び経度が小数点以下6桁の数値で表示されている。例えば、「34.728905,137.453193」は、緯度が34.728905度であり、経度が137.453193度であることを示す。
スケジュール情報は、上記以外の情報要素も有し得る。個々のスケジュール情報は、それぞれの「UID」をファイル名とするスケジュール情報ファイル96として記憶領域95に記憶される。
なお、「URL」欄の情報は、スケジュールデータベース94において該当のユーザアカウントに割り当てられた記憶領域95のURL及びファイル名を示す。
アカウントデータベース93及びスケジュールデータベース94は、リレーショナルモデルに基づいて上記登録データ、スケジュール情報等を記憶するリレーショナルデータベースである。
図13は、認証サーバ92がインターネット2を介してユーザ端末100等のブラウザ内に表示させるログイン画面500の一例を示す。図7に示すように、ログイン画面500には、ユーザアカウント及びパスワードを入力するための入力欄500a,500bが表示される。
ユーザが、ユーザアカウント及びパスワードを入力欄500a,500bに入力し、ログインボタン500cを操作すると、ユーザ端末100等のブラウザは認証サーバ92にこれらの情報を送信し、認証サーバ92は、受信したこれらの情報をアカウントデータベース93を参照して認証できるか否かを判定し、認証できた場合には、ユーザのログインを許可する。
図14(a)は、ログイン後にスケジュールサーバ90から送信される情報に基づいてユーザ端末100等のブラウザに表示されるカレンダー画面501を示す。
以下の説明では、ユーザ端末100等のブラウザに表示される画面への操作やユーザ端末100等のブラウザに表示される画面の内容で説明するが、説明で用いる操作内容を示す情報は、ブラウザからスケジュールサーバ90に送信され、その送信された情報に基づいて、スケジュールサーバ90がブラウザ上の画面に描画させるためのデータを生成してユーザ端末100等に送信し、その送信されたデータに基づいて、ユーザ端末100等のブラウザ上での表示がなされるものである。
カレンダー画面501では、該当するユーザアカウントに割り当てられた記憶領域95のいずれか(例えば、記憶領域95A)に記憶されたスケジュール情報が表示される。後述するメニューボタン501fの操作により、他の記憶領域95B〜95Nについてのスケジュール情報を表示させることも可能である。
カレンダー画面501では、所定の表示期間(図示の例では、所定の表示期間は1ヶ月で、具体的には、2014年6月の1ヶ月間)に含まれる複数の単位期間(図示の例では、1日)毎の表示欄501aが配列される。表示期間は、変更ボタン501bの操作で変更することが可能であり、表示期間の長さ(日、週、月)は、変更ボタン501cの操作で変更することが可能である。
各表示欄501aには、各表示欄501aの日時に対応する日時情報(例えば、開始日時)を有するスケジュール情報の開始時刻及びタイトル情報からなるレコード501dが表示される。例えば、図14(a)では、開始日時が2014年6月23日15時00分のスケジュール情報については、その開始時刻(「15:00」)及びタイトル情報(「営業会議」)が23日の表示欄501aに表示されている。各表示欄501aは、複数のレコード501dを上から下へ開始時刻順に並べて表示することが可能である。(25日の表示欄501aに表示される2つのレコード501dを参照。)
カレンダー画面501で、いずれかの表示欄501aをクリックすることで、スケジュール情報を入力するための入力ウィンド502がポップアップ表示される。入力ウィンド502は、スケジュールのタイトル情報、日時情報、場所情報等の情報要素を入力するための複数の入力フィールド502a,502b,502cを有する。
ユーザが、入力ウィンド502において上記情報要素の全部又は一部を入力し、保存ボタン502dを操作すると、入力されたスケジュール情報は、所定の入力形式に加工されてスケジュールサーバ90に送信される。図14(b)は、スケジュール情報の送信に際して指定される送信先アドレス(URL)及び送信されるスケジュール情報の所定の入力形式の例を示す。
図示のように、送信先URLは、ユーザに割り当てられた記憶領域95のURL(https://www.calender.com/calendar/dav/ZZname@Amail.com/events)及びスケジュール情報の識別情報を組み合わせて作成される。識別情報は、ユーザID(AAACAL)と保存ボタン502dが操作された日時(入力日時)を示す情報(20140610T143836)で構成される。
送信に際し、スケジュール情報は、情報要素毎に各入力フィールド502a,502b,502cに応じたタグ付け及び/又は配列等を行うにより、図示の所定の入力形式に加工される。例えば、入力フィールド502aに入力された情報には、「SUMMARY」がタグ付けされ、入力フィールド502bに入力された情報には、「DTSTART;TZID=Asia/Tokyo」、「DTEND;TZID=Asia/Tokyo」がタグ付けされ、入力フィールド502cに入力された情報には、「LOCATION」がタグ付けされる。「UID」をタグ付けされた「AAACAL20140926T143836」は、送信される個々のスケジュール情報を識別するための識別情報である。識別情報は、ユーザIDとスケジュール情報の送信が行われた日時を示す日時情報により構成される。
送信されるスケジュール情報のデータ形式は、iCalendar形式である。スケジュール情報は、WebDAVを使用したCalDAV規格等で送信され得る。「BEGIN:VCALENDAR」、「BEGIN:VEVENT」、「DESCRIPTION:」、「END:VEVENT」、「END:VCALENDAR」等は、スケジュール情報の開始及び終了等を識別するためのヘッダ及びフッダである。
スケジュールサーバ90は、ユーザ端末100等から送信されたスケジュール情報を構文解析等することにより、スケジュール情報に含まれる情報要素を抽出し、これを図6に関して説明した記憶形式で記憶する。
カレンダー画面501は、カレンダーの種類を表示するカレンダー欄501eを有する。カレンダー欄501eにおけるメニューボタン501fが操作された場合、図15に示す設定画面503に遷移し、新規のカレンダーの設定が受け付けられる。
設定画面503は、新しいカレンダーに関する種々の情報を入力するための1又は複数の入力欄503a〜503cを含む。このうち、入力欄503aは、新規カレンダーのカレンダー名を受け付けるものである。図では、「月間記録」という名称が入力された状態が示されている。
入力欄503a〜503cの全部又は一部の入力が行われ、「カレンダーを作成」のボタン503dが操作された場合、入力欄503a〜503cの情報がスケジュールサーバ90に送信され、スケジュールサーバ90は、ログイン中のユーザアカウントに対応付けられた現在未使用の記憶領域(例えば、記憶領域95B)を新規カレンダーに割り当て、送信された情報をその記憶領域の属性値として記憶する。
上記処理により、カレンダー画面501におけるカレンダー欄501eは、図16に示すように表示が更新され、入力欄503aに入力したカレンダー名を示すアイコン541及び操作ボタン542が表示される。
図16に示すカレンダー欄501eでは、ユーザが操作ボタン542を操作することにより、プルダウンメニュー505が表示され、その選択項目から「カレンダー設定」543を選択することにより、カレンダーID544を画面上に表示させることができる。カレンダーID544は、記憶領域95A,95B,・・・95Nを個別に識別するための識別情報である。カレンダーID544は、ここでは「xxxx@group.calendar.yyyy.com」となっている。
[電子機器の機能]
本実施形態のレーダー探知機10における機能は、制御部28であるコンピュータが実行するプログラムとして、制御部28のEEPROM上に格納され、これを制御部28が有するコンピュータが実行することで実現する。制御部28が有するプログラムによってコンピュータが実現する機能としては、GPSログ機能、タッチ操作受付機能、車両情報画面表示機能、ダウンロード更新機能、警報機能、走行情報ログ機能、無線通信機能等などがある。
GPSログ機能は、制御部28が1秒ごとにGNSS受信器23によって検出された現在位置をその検出した時刻および速度(車速)と関連づけて位置履歴として不揮発性メモリに記憶する機能である。この位置履歴は例えばNMEA形式で記録する。
タッチ操作受付機能は、複数種類のメニューウィンドに対するタッチ操作に基づいて、レーダー探知機10の動作条件の設定等を含む各種操作を受け付ける機能である。タッチ操作で行うことができる操作は、リモコン43を用いて行うことも可能である。
各メニューウィンドは、後述の車両情報画面に重ね合わせて車両情報画面の前面レイヤに表示される。メニューウィンドは、車両情報画面が視認可能なように半透明の背景と不透明のボタンで構成される。これにより、ユーザは、メニューウィンドの表示中も車両情報画面の種類を認識し、又は、車両情報画面の内容を確認することができる。
複数種類のメニューウィンドは、図17に示すメニューウィンド210を含む。制御部28は、レーダー探知機10の動作中(後述の車両情報画面の表示中)に表示器15に対する1回のタッチ操作が検出された場合に、表示器15上にメニューウィンド210を表示させる。近接センサ付きのタッチパネルコントローラを用い、手が近づいたときに、メニューウィンド210を表示しても良い。メニューウィンド210は、一定時間操作が検出されなければ、消去される。
図17(a)は、図2に示すケース本体12のレーダー探知機10において表示されるメニューウィンド210を示す。図示のように、このメニューウィンド210では、3つの基本ボタン210a〜210cが表示される。図17(b)は、図4(a)又は(b)に示すダイレクト・スイッチを省略されたケース本体12のレーダー探知機10において表示されるメニューウィンド210を示す。図17(b)のメニューウィンド210では、基本ボタン210a〜210cに加えて、メニューウィンド210の外周に追加ボタン210dが表示される。これらの追加ボタン210dを操作することにより、図2に示すケース本体12のレーダー探知機10におけるダイレクト・スイッチに対応する操作を行うことが可能である。
メニューウィンド210を含む複数のメニューウィンドは階層構造を有し、上位階層のメニューウィンドでタッチされたボタンに応じて、制御部28は、下位階層のメニューウィンドを表示させ、又は、そのボタンのボタン機能を実行する。例えば、最上位のメニューウィンド210において「設定TOP」のボタン210aをタッチすることにより、当該ボタン210aに割り当てられた下位階層のメニューウィンドである設定画面211(図18)が表示される。なお、明細書中で「表示される」と記載した箇所については、制御部が表示器に表示させる制御(例えば当該描画処理等)をすることを示している。また「制御部が・・表示する」と記載した箇所も制御部が表示器に表示させる制御(例えば当該描画処理等)をすることを示している。更に、設定画面211等の下位階層のメニューウィンドで表示されるボタンをタッチすることにより、そのボタンに割り当てられた更に下位階層のメニューウィンドが表示され、又は、そのボタンに割り当てられた機能が実行される等である。以下では、メニューウィンドのボタンに割り当てられたメニューウィンドを表示する機能と、メニューウィンドのボタンのボタンに割り当てられた機能を総称して、「ボタン機能」と表記する場合がある。
メニューウィンド210に表示されるボタンの種類(例えば、ボタン210a〜210c)は、表示中の車両情報画面の種類により相違する。この点については、後述する。
タッチ操作受付機能は、各メニューウィンドで表示される全部又は一部のボタンへのタッチ操作に応答して、そのボタンに割り当てられた機能等の説明をスピーカ26から出力する機能である機能説明機能を含む。具体的には、ボタンに対するある態様の操作(例えば0.5秒以上等の長時間のタッチ操作)を検出した場合には、タッチ操作受付機能により、そのボタンのボタン機能が実行され、それと異なる態様の操作(例えば、ボタンに対する0.2〜0.5秒等の短時間のタッチ操作)を検出した場合には、機能説明機能を起動し、当該ボタンのボタン機能についての説明のテキストデータをデータベース29から読み出して音声合成技術により音声を合成してスピーカ26から出力する。これにより、ユーザは、取扱説明書を取り出して必要な情報を探す作業をすることなく、ボタン機能を知ることができる。
車両情報画面表示機能は、車両情報画面を表示器15に表示する機能である。車両情報画面表示機能は、ユーザの選択に応じて、車両情報画面として警報画面を表示する警報画面表示機能と、車両情報画面として車両の運行情報等を表示した待受画面を表示する待受画面表示機能を含む。
警報画面表示機能は、GNSS受信器23によって検出した自車位置に基づき、自車位置と後述のGPS警報機能により警報されるターゲットとの位置関係を示す警報画面を表示器15に表示する機能である。警報画面表示機能は、マップ警報画面を表示するマップ警報画面表示機能と、クラシック警報画面を表示するクラシック警報画面表示機能と、シンプル警報画面を表示するクラシック警報画面表示機能を含む。警報画面表示機能は、ユーザの選択に従って、これら3種類の警報画面のいずれかを警報画面として表示器15に表示させることが可能である。
マップ警報画面は、全国版地図を用いた警報画面である。クラシック警報画面は、自車位置とターゲットの位置関係をシンプルに表示した警報画面である。クラシック警報画面には、ユーザにより選択される車両の運行状態を示すメーターも表示される。シンプル警報画面は、ターゲットがないときには、自車速度のみを表示し、自車位置がターゲットから一定の接近距離内のときに警告パネル、ミニレーダー、ターゲットとの距離のカウントダウン表示を表示する警報画面である。
図19(a)は、マップ警報画面表示機能により表示されるマップ警報画面の一態様であるマップ警報画面111を示す。図示のように、マップ警報画面表示機能は、現在位置及びデータベース29に記憶されたターゲットの位置又は区域に基づいて、ユーザに報知すべきターゲットを抽出し、抽出したターゲットについてのターゲットアイコン312等を地図上の該当する位置に重ねて表示する機能も備える。マップ警報画面111の具体的な表示態様は、以下の通りである。
制御部28は、表示器15のほぼ全面のメイン表示領域R1に地図画像を表示したマップ警報画面111を表示する。制御部28は、後述の報知エリアR2の直上中央が現在の自車位置になるように地図画像を表示するとともに、当該位置に自車アイコン311を表示する。ただし、後述のターゲットイメージ312aが表示される場合、自車アイコン311は消去され、或いは、ターゲットイメージ312aから離すように左右方向に移動した位置に表示される場合がある。地図画像は、車両の進行方向側が表示器15の上方向と一致するように描画される。
自車アイコン311の表示に際しては、マップマッチングにより、自車アイコン311がなるべく地図画像の道路上に表示されるように位置補正が行われる。データベース29には、各道路の通行方向のデータが記憶されており、位置補正の際に、自車の進行方向と走行中の道路の通行方向が一致するようにマップマッチングが行われる。このようにすれば、高速道路等の対向車線間に距離がある道路において、自車アイコン311が逆向きの車線に表示された不自然な地図画像になることを防止できる。
制御部28は、メイン表示領域R1において地形(道路や山、川、湖、建物、施設等)や地名、建物名、施設名、地名等を表示するとともに、自車から所定距離範囲内にあるターゲットの位置を示すターゲットアイコン312を表示する。地名、建物名、施設名、地名等に影を持たせることで見易さの改善が行われている。
ターゲットの種類によっては、制御部28は、ターゲットがある接近距離(例えば、1000m以内)あるときに、図19(b)に示すように、地図上にターゲットイメージ312a(ターゲットの実写画像やターゲットに固有のアニメーション映像)を表示し、ターゲットがより近い第2の接近距離(例えば、500m以内)にあるときには、拡大したターゲットイメージ312aを表示させる等が可能である。ユーザは、どの接近距離のときにどのサイズのターゲットイメージ312aを表示するかを設定することが可能である。
制御部28は、更に、メイン表示領域R1の左上には、方位磁針313及び車速314を、メイン表示領域R1の右上には、現在位置表示部315を、その下方には、ミニレーダースコープ316を、メイン表示領域R1の下方には、メイン表示領域R1に重ね合わせて報知エリアR2を表示する。現在位置表示部315では、走行中の道路名がデータベース29に登録されている場合には、道路名が、登録されていない場合には、現在位置の住所が表示される。ミニレーダースコープ316では、自車316aとターゲット316bの位置関係が簡易表示される。
報知エリアR2には、報知情報317と定常表示318が表示される。報知情報317は、ターゲットや公開取締情報に関する情報である。以下では、ターゲットに関して表示される報知情報317を、「ターゲット報知情報」、公開取締情報に関して表示される報知情報317を、「公開報知情報」と言う場合がある。図示の例では、報知情報317として、ターゲット報知情報319が表示された場合が示されている。
ターゲット報知情報319は、ターゲットを示すターゲットアイコン319a、ターゲットに関する説明であるターゲット説明情報319b、ターゲットの方位を示す方位アイコン319c及びターゲットまでの距離であるターゲット距離319dが表示されている。ターゲットアイコン319aは、ターゲットアイコン312と同一形状のアイコンとすることで、ユーザは、地図画像上のターゲットアイコン312とターゲット報知情報319の関連を理解し易くなる。
定常表示318は、現在位置付近における交通法規等に関する情報を示す1又は複数の情報アイコン318aや現在時刻318bからなる。定常表示318は、ターゲット報知情報319や公開報知情報320が表示されているかどうかとは関係なく、常時表示される。
報知エリアR2は、メイン表示領域R1の地図画像等の前面側のレイヤにメイン表示領域R1と重複して描画した半透明の板状の背景画像と、当該背景画像上の不透明な報知情報317及び定常表示318で構成される。背景画像上に不透明な報知情報317及び定常表示318を表示することで、ユーザは、報知情報317及び定常表示318を見易くなる。背景画像が半透明のため、図示のように、報知エリアR2内でも、報知情報317や定常表示318が表示されていない場所では、背面側に位置する地図画像等を視認できる。よって、ユーザは、より広い範囲に表示された地図画像を見ることができる。
マップ警報画面表示機能は、マップ選択機能を含む。マップ選択機能は、ユーザによるマップ警報画面の種類の選択を受け付ける機能である。マップ警報画面表示機能は、マップ選択機能によって選択されている種類のマップを表示する。
図20は、マップ選択機能が表示器15に表示させるメニューウィンド212を示す。メニューウィンド212は、メニューウィンド210の下位階層のメニューウィンドであり、メニューウィンド210から1又は複数回数のボタンのタッチ操作により表示させることが可能である。図示のように、メニューウィンド212は、「TYPE1」〜「TYPE3」の3種類のボタンが表示され、マップ選択機能は、タッチ操作された「TYPE1」〜「TYPE3」に対応した種類のマップ警報画面を選択する。
図21、図22は、「TYPE1」〜「TYPE3」に対応するマップ警報画面111〜113を示す。図21は、車室内4Aが明るいときに表示される昼配色のマップ警報画面111〜113を示し、図22は、車室内4Aが暗いときに表示される夜配色のマップ警報画面111〜113を示す。マップ警報画面111は、図19に示したものと同一であり、標準的なマップ警報画面である。マップ警報画面112は、住所重視の仕様であり、現在位置表示部315には、常に現在位置の住所が表示される。マップ警報画面113は、道路重視の仕様であり、主要幹線道路の表示が強調されている。現在位置表示部315の表示は、マップ警報画面111と同様である。
上記のように、道路の表示太さや行政区画、施設等の色が相違する複数のマップ警報画面111〜113の選択を可能としたことにより、ユーザは、自分の好みやシチュエーションに応じて見易いマップ警報画面111〜113を表示させることが可能である。
警報画面表示機能は、画面内のある定まった位置(スケール表示領域)に現在のスケール情報(縮尺)を表示するスケール表示機能を含み得る。スケールは、自車位置を0mとし、その自車位置からメイン領域R1の上下方向の中間位置までの距離(例えば、「500m」)と、上方位置までの距離(図例えば、「1000m」)を表示し得る。制御部28は、メイン表示領域R1が2回連続してタッチされたことを検知すると、メイン表示領域R1内の所定位置(スケール表示領域に添う位置)に地図スケール変更ボタンを表示し(図示省略)、その地図スケール変更ボタンに対するタッチに応じて地図スケールを変更する。つまり、制御部28は、変更した地図スケールの縮尺に合わせてメイン表示領域R1に表示する地図の縮尺を変更すると共に、スケール表示領域に表示するスケール情報も変更する。
待受画面表示機能は、ユーザの選択に従って、制御部28が、複数種類のデザインで、OBD2等から取得される車両4の運行情報(例えば、車速、走行距離、燃費、アイドリングストップの回数や比率)や時計、フォトフレーム等を表示した待受画面を表示器15に表示させる機能である。
図23、図24に、例示的な待受画面121〜131を示す。図23の待受画面121〜128には、それぞれ、現在時刻、車速等、エコドライブに関する情報、加速度等、傾斜等、朝夕情報、グラフ、フォトフレームが表示される。図24の待受画面129〜131は、プリセットの待受画面であり、ユーザが任意に選択できる大小さまざまなサイズの複数のメーター画像、文字、数値等の表示要素を配列して表示させることができる。
なお、プリセットの待受画面129〜131において表示させることが可能な表示要素として、アイドリングストップに関する複数種類の表示要素(例えば、図25の表示要素132)が準備されているが、ハイブリッドカーにおいては、アイドリングストップの重要性が低いため、OBD2からの情報により、車両4がハイブリッドカーであることが検出された場合、待受画面表示機能は、アイドリングストップに関する表示要素(例えば、図25の表示要素132)に代えて、エンジンストップに関する情報を表示した表示要素(例えば、図25の表示要素133)を表示させる。
各待受画面129〜131では、マップ警報画面111等と同様の報知エリアR2が表示可能であるが、図23、図24では、報知エリアR2は省略されている。
ここで、メニューウィンド210に表示される基本ボタンについての補足説明を行う。メニューウィンド210の基本ボタンの種類は、メニューウィンド210が表示された際の車両情報画面(メニューウィンド210の背景として表示される車両情報画面)の種類に応じて変化する。
図26、図27に、種々の車両情報画面135〜147において表示されるメニューウィンド210を示す。図示のように、各車両情報画面135〜147のメニューウィンド210では、「設定トップ」のボタンの他に、それぞれの車両情報画面135〜147の表示設定等に必要又は便利なボタンが表示され、そのような必要等が特に無い場合には、「設定トップ」のボタンのみが表示される。このようにすることで、メニューウィンド210の簡素化、操作の容易化が図られる。
ダウンロード更新機能は、サービスサーバ80に新規のターゲット情報及び公開取締情報が有る場合に、サービスサーバ80からその新規のターゲット情報及び公開取締情報のダウンロードすることで、データベース29のターゲット情報及び公開取締情報を更新する機能である。新規かどうかは、ダウンロード更新機能による前回のダウンロードの日時とターゲット情報及び公開取締情報の更新日時等で判断できる。
ダウンロード更新機能は、レーダー探知機10の電源がONになったときに、スマートフォン50のテザリング機能を介してサービスサーバ80に接続できた場合、上記のダウンロード及び更新を実行する。
ダウンロード更新機能は、スマートフォン50がテザリング機能を有しない場合でも、予め、サービスサーバ80からスマートフォン50にターゲット情報及び公開取締情報をダウンロードしておくことにより、データベースのターゲット情報及び公開取締情報を更新することが可能である。すなわち、レーダー探知機10の電源がONになったときに、無線LAN機能によりスマートフォン50への接続を試み、成功した場合には、スマートフォン50からターゲット情報及び公開取締情報を読み込むことで、データベース29のターゲット情報及び公開取締情報を更新する。
ダウンロード更新機能は、ユーザが、上記の2つの方法のどちらでダウンロードを行うかを選択できるようにするための選択機能を有する。
警報機能は、GPS警報機能、レーダー波警報機能、公開取締情報表示機能、報知エリア制御機能、無線警報機能、警報制限機能、制限解除機能を有する。制御部28は、車両情報画面表示機能の実行中に発生したイベントに応じて、GPS警報機能、公開取締情報表示機能、報知エリア制御機能、レーダー波警報機能、無線警報機能等の各機能を実現する処理を実行し、当該機能の処理終了時には元の待受機能の処理に戻る。各機能の優先度は、高いほうから、レーダー波警報機能、無線警報機能、GPS警報機能の順に設定している。
GPS警報機能は、制御部28に有するタイマーからのイベントにより所定時間間隔(1秒間隔)でユーザに報知すべきターゲットが存在するかどうかを判断し、当該判断に応じて、存在するターゲットについてのターゲット情報を報知エリアR2において表示させる機能である。
ユーザに報知すべきターゲットが存在するかどうかは、データベース29に記憶されたターゲット情報の位置/区域情報とGNSS受信器23によって検出した現在位置に基づいて判断される。具体的には、現在位置からターゲットの位置までの距離が一定値未満である場合や、現在位置がターゲットの区域内に存在する場合に、報知すべきターゲットが存在すると判定する。この判断において、GPS警報機能が、報知すべき(又は、存在する)と判断したターゲットを、「報知対象ターゲット」と言う。
報知対象ターゲットがあると判断された場合には、GPS警報機能は、表示器15におけるマップ警報画面111〜113、待受画面121〜131等に、報知対象ターゲット情報のターゲット種類識別子により特定されるターゲットマーク312やターゲットイメージ312aを表示させ、また、これらの画面の報知エリアR2に、ターゲット報知情報319を表示させ、スピーカ26からその旨を示す接近警告の音声を出力する処理を実行する。これらの映像、アイコン、音声等のデータは、ターゲット種類識別子と対応付けてデータベース29に記憶されている。
以下、マップ警報画面111〜113、待受画面121〜131等を総称して、「車両情報画面111等」と言う場合がある。
こうしたターゲットとしては、居眠り運転事故地点、速度測定装置(レーダー式、ループコイル式、Hシステム、LHシステム、光電管式、移動式等)、制限速度切替りポイント、取締エリア、検問エリア、駐禁監視エリア、Nシステム、交通監視システム、交差点監視ポイント、信号無視抑止システム、警察署、事故多発エリア、車上狙い多発エリア、急/連続カーブ(高速道)、分岐/合流ポイント(高速道)、ETCレーン事前案内(高速道)、サービスエリア(高速道)、パーキングエリア(高速道)、ハイウェイオアシス(高速道)、スマートインターチェンジ(高速道)、PA/SA内 ガソリンスタンド(高速道)、トンネル(高速道)、ハイウェイラジオ受信エリア(高速道)、県境告知、道の駅、ビューポイントパーキング、高速バス停、ラウンドアバウト、大雨時水没ポイント、冬場の凍結スポット、紅葉スポット、ゾーン30等がある。
公開取締情報表示機能は、制御部28に有するタイマーからのイベントにより所定時間間隔(1秒間隔)でユーザに報知すべきターゲットが存在するかどうかを判断し、当該判断に応じて、存在する公開取締情報を報知エリアR2において表示させる機能である。
ユーザに報知すべき公開取締情報が存在するかどうかは、データベース29に記憶された公開取締情報の地域/道路情報とGNSS受信器23によって検出した現在位置に基づいて判断される。具体的には、現在位置から公開取締情報の道路上を走行中であると判断できる場合や、現在位置が公開取締情報の地域内に存在する場合に、報知すべき公開取締情報が存在すると判定する。この判断において、公開取締情報表示機能が、報知すべき(又は、存在する)と判断した公開取締情報を、「報知対象公開取締情報」と言う。報知対象公開取締情報が存在する場合には、公開取締情報表示機能は、表示器15における車両情報画面111等に当該報知対象公開取締情報についての情報内容からなる公開報知情報320を表示させる。
公開取締情報表示機能は、報知対象公開取締情報の地域/道路情報として道路が規定されている場合には、マップ警報画面111の地図画像において、該当する道路を点滅させる等、通常と異なる態様で道路を表示させる機能を更に有する。
公開取締情報表示機能は、報知対象公開取締情報の対応ターゲット種類識別子に対応するターゲットが報知対象ターゲットである(例えば、ターゲットアイコン312がマップ警報画面111の地図画像に表示されている)という条件が満たされている場合には、そのターゲットアイコン312を点滅させる等、通常と異なる態様で表示させる機能を有する。GPS警報機能は、この条件が満たされているときに、通常とは異なる態様(話す早さや内容が異なる等)で上記の接近警告の音声を出力する機能を更に有する。
報知エリア制御機能は、車両情報画面111等における報知エリアR2の表示を制御する機能である。報知エリア制御機能は、車両情報画面111等において、メイン表示領域R1に重ね合わせて報知エリアR2を表示させる。図28は、報知エリアR2の表示例を示す。報知エリアR2は、表示器15の表示画面(以下、単に、「表示画面」という。)の下端に位置する。
報知エリア制御機能は、報知エリアR2に、第1報知エリア321及び第2報知エリア322を表示させることが可能である。図28(a)は、報知エリアR2に第1報知エリア321を表示させ、第2報知エリア322を表示させていない状態を示し、図28(c)は、第1報知エリア321及び第2報知エリア322の双方を表示させている状態を示す。図28(c)では、第1報知エリア321及び第2報知エリア322は、同一の形状、サイズの四角形の領域である。
報知エリア制御機能は、第1報知エリア321及び第2報知エリア322の全域に半透明の背景画像を表示するとともに、第1報知エリア321及び第2報知エリア322のそれぞれに、不透明の文字、アイコン等を表示する。これらの背景画像、文字、アイコン等は、メイン表示領域R1に表示される車両情報画面111等の地図画像やメーター画像よりも前面側のレイヤに描画される。前面側のレイヤに半透明の背景画像を表示することにより、第1報知エリア321及び第2報知エリア322の文字やアイコン等の視認性が向上する。更に、文字やアイコン等の表示されていない部分では、背面側の地図画像やメーター画像等を視認することが可能である(図19等参照)。これにより、報知エリアR2を表示することによる地図やメーター画像等の視認性の低下を最小限に抑えることができる。
第1報知エリア321及び第2報知エリア322は、それぞれ、一定の縦方向寸法を有する。第1報知エリア321は、表示画面の下端に表示される。第2報知エリア322は、第1報知エリア321と同じかそれよりも上に表示する。第2報知エリア322は、移動表示又は停止表示される。図28(b)は、移動表示の途中の状態を示し、図28(c)は、第2報知エリア322を停止表示した状態を示す。第2報知エリア322の出現は、第2報知エリア322を表示しない図28(a)の状態から、図28(b)の移動表示の状態を経て、図28(c)のように報知エリア322を停止表示させることにより行う。第2報知エリア322の消去は、逆に、図28(c)の状態から、図28(b)の状態を経て、図28(a)の状態とすることにより行う。
上記のように、第1報知エリア321及び第2報知エリア322の一方だけを表示している(図28(a))か、第2報知エリア322を移動表示(図28(b))又は停止表示(図28(c))しているかにより、報知エリアR2の縦方向寸法が変化する。第1報知エリア321が表示される表示画面内の位置(図28(a)〜図28(c)の第1報知エリア321の表示位置)を「第1定位置」と言う場合がある。第2報知エリア322が停止表示される表示画面内の位置(図28図(c)の第2報知エリア322の表示位置)を「第2定位置」と言う場合がある。
第1報知エリア321は、報知情報317を表示するための領域である報知部321aと定常表示318を表示するための領域である定常部321bを有する。定常部321bには、原則として、常に、定常表示318が表示される(図19参照)。
図28(b)、図28(c)では、第1報知エリア321と第2報知エリア322の区別、及び、報知部321aと定常部321bの区別を説明するために、これらの間の境界を実線で示したが、報知エリアR2の背景画像は、境界線を有さない単一のベタ画像であり、実際には表示画面上に両者の境界は表示されない。これにより、表示画面がスッキリし、ユーザが煩雑感を感じることが防止される。報知エリアR2は、背景画像を有するため、報知エリアR2とその外部のエリアの境界323は視認可能である。
報知エリア制御機能は、車両情報画面111等において、公開報知情報320を表示するかどうかについてのユーザの選択を受け付ける報知設定機能を含む。図29は、報知設定機能が表示器15に表示させるメニューウィンド213,214を示す。
メニューウィンド213は、メニューウィンド210の下位階層のメニューウィンドである。メニューウィンド213において、「ON」のボタンがタッチ操作されると、ターゲット報知情報319及び公開報知情報320を2段表示することが可能な2段表示モードが設定されるとともに、表示器15には、メニューウィンド214が表示される。メニューウィンド213において、「OFF」のボタンがタッチ操作されると、ターゲット報知情報319及び公開報知情報320を1段で表示する1段表示モードが設定される。この設定に基づいて表示する段数を制御する。
メニューウィンド214において表示される「1周表示」のボタンは、報知エリアR2において、公開報知情報320を1回だけスクロール表示するためのものであり、「ループ表示」のボタンは、報知エリアR2において、公開報知情報320を反復してスクロール表示するためのものである。
公開報知情報320は、公開取締情報の情報内容のテキストである。以下に説明する図31〜図33において、報知エリアR2に公開報知情報320が表示される場合には、当該テキストが、メニューウィンド214で選択した態様で、第1報知エリア321又は第2報知エリア322においてスクロール表示される。
表示器15にマップ警報画面111が表示されている場合を例として、2段表示モードにおける報知エリア制御機能による報知エリアR2の表示制御を説明する。
報知対象ターゲット情報及び報知対象公開取締情報の双方が存在しない場合、図30(a)に示すように、第1定位置に第1報知エリア321は表示されるが、第2報知エリア322は表示されない。第1報知エリア321には、ターゲット報知情報319及び公開報知情報320は表示されず、定常部321bに定常表示318が表示される。
図30(a)の状態から報知対象ターゲット情報が新たに発生した場合(報知対象ターゲット情報が存在し、報知対象公開取締情報が存在しない状態への遷移(遷移1)があった場合)、GPS警報機能は、図30(b)に示すように、ターゲット報知情報319を第1報知エリア321に表示させる。ターゲット報知情報319は、報知部321aのスペースに全体が静止表示できるように予めデザインされており、報知部321a内で静止表示される。よって、ユーザは、ターゲット報知情報319を安定して視認することができる。
図30(a)の状態から報知対象公開取締情報が新たに発生した場合(報知対象公開取締情報が存在し、報知対象ターゲット情報が存在しない状態への遷移(遷移2)があった場合)、公開取締情報表示機能は、図30(c)に示すように、当該公開取締情報についての公開報知情報320を第1報知エリア321に表示させる。
図30(b)の状態から報知対象ターゲット情報が存在しない状態への遷移(遷移3)、又は、図30(c)の状態から報知対象公開取締情報が存在しない状態への遷移(遷移4)があった場合には、図30(b)におけるターゲット報知情報319が消去され、又は、図30(c)における公開報知情報320が消去され、図30(a)の状態に戻る。
図30(a)〜図30(c)の状態では、報知エリアR2のサイズ(縦方向長さ)は一定であり、マップ警報画面表示機能は、報知エリアR2の直上に自車アイコン311(車両の現在位置)が表示されるように地図画像を表示する。この地図画像は、車両の進行方向側が表示器15の上方向と一致するように描画される。
図30(b)の状態から、報知対象ターゲット情報及び報知対象公開取締情報の双方が存在する状態への遷移(遷移5)があった場合、報知エリア制御機能は、第1報知エリア321の上方の第2定位置に第2報知エリア322を出現させる。第2報知エリア322の出現は、図31(a)のように、第2報知エリア322を第1定位置から第2定位置に向けて移動させていき、その後、図31(b)のように、第2定位置で停止して表示することにより行われる。
上記移動表示及び停止表示の間、GPS警報表示機能は、第1報知エリア321に、報知対象ターゲット情報についてのターゲット報知情報319を表示し、公開取締情報表示機能は、第2報知エリア322に、報知対象公開取締情報についての公開報知情報320を表示する。
図31(a)に示すように、第2報知エリア322の出現の過程では、第1報知エリア321及び第2報知エリア322の重なり部分においては、ターゲット報知情報319は表示されるが、公開報知情報320は表示されない。これにより、ターゲット報知情報319の視認性が確保される。さらに、第2報知エリア322の出現の過程を通じて、ターゲット報知情報319は、一定個所に静止して表示される。よって、ターゲット報知情報319の視認性が更に向上する。加えて、第2報知エリア322及び公開報知情報320の移動表示が行われることにより、ユーザは、遷移5を生じたことに気付き易くなる。
図30(c)の状態から、報知対象ターゲット情報及び報知対象公開取締情報の双方が存在する状態への遷移(遷移6)があった場合、報知エリア制御機能は、第1報知エリア321の上方に第2報知エリア322を出現させる。第2報知エリア322の出現の過程では、遷移6を生じると同時に第1報知エリア321の公開報知情報320を消去してターゲット報知情報319を表示する。これにより、車両情報画面111等の表示は、図30(b)のようになる。
その後、図31(a)に示すように、公開報知情報320を表示した第2報知エリア322を第1定位置から第2定位置に向けて移動表示し、その後、図31(b)に示すように、第2定位置にて第2報知エリア322を停止表示することにより第2報知エリア322の出現が行われるが、この間の処理は、遷移5と同様である。よって、遷移5の場合と同様に、ターゲット報知情報319の視認性の確保及び向上、公開報知情報320が新たに表示されたことの認識性の向上が達成される。加えて、遷移6と同時にターゲット報知情報319が表示される(図30(b))ため、ユーザは、遷移6の時点からターゲット報知情報319を確認できる。
報知対象ターゲット情報及び報知対象公開取締情報の双方が存在する状態(図31(b))から、報知対象ターゲット情報だけが存在する状態への遷移(遷移7)があった場合には、第2報知エリア322が消去される。この消去は、まず、図32(a)に示すように、第2報知エリア322における公開報知情報320を消去し、それから、第2報知エリア322を第2定位置から第1定位置まで移動表示することにより行われる。図32(b)は、移動表示の途中の状態を示す。第2報知エリア322の消去が完了した状態は、図30(b)と同様である。
図32(a)、図32(b)に示すように、移動表示の過程で、空白半透明の報知エリアR2が狭くなっていくことにより、ユーザは、遷移7があったことに気付き易くできる。この間、ターゲット報知情報319は第1定位置で表示されたままであるため、この間のターゲット報知情報319の視認性が保持される。
報知対象ターゲット情報及び報知対象公開取締情報の双方が存在する状態(図31(b))から、公開取締情報だけが存在する状態への遷移(遷移8)があった場合には、第2報知エリア322を消去する。この消去は、まず、第1報知エリア321におけるターゲット情報319を消去し(図33(a))、その後、図33(b)に示すように、第2報知エリア322を第2定位置から第1定位置に向けて移動表示し、図33(c)に示すように、第2報知エリア322を第2定位置に停止表示することにより行われる。
この移動表示の過程で、第2報知エリア322には、公開報知情報320が表示されるが、図33(b)、図33(c)に示すように、定常表示318と公開報知情報320が重なる領域では、定常表示318のみが表示される。これにより、定常表示318の視認性が確保される。
遷移5、遷移6における第2報知エリア322の移動表示に伴い、報知エリアR2が広くなっていき、したがって、報知エリアR2とその外部のエリアの境界323は表示画面上で上方に移動していく。一方、遷移7、遷移8における第2報知エリア322の移動表示に伴い、報知エリアR2が狭くなっていき、したがって、境界323は下方に移動していく。
境界323の移動に際し、マップ警報画面表示機能は、地図画像における自車アイコン311の位置(車両の現在位置)が報知エリアR2の直上に維持されるように、地図画像を描画する。すなわち、境界323の移動の上方(下方)への移動に連動して、自車アイコン311を上方(下方)に移動させる。境界323の移動速度と自車アイコン311の移動速度は同一である。これにより、報知エリアR2の外部のエリアの全体(又は当該外部のエリアのより広い部分)において現在位置の進行方向側の地図画像が表示され、運転中のユーザにとってより有用な地図画像を表示することができる。
一方、境界323の移動があっても、待受画面表示機能は、待受画面を移動させない。これにより、待受画面の見易さが保たれる。
1段表示モードでは、報知エリアR2は、第1報知エリア321のみで構成され、報知部321aにおいて、予め定められた優先順位に従って、ターゲット情報319又は公開報知情報320が表示される。
図34は、レーダー波警報機能の表示例を示している。このレーダー波警報機能は、マイクロ波受信器24によって速度測定装置(移動式レーダー等(以下、単に「レーダー」と称する))から発せられる周波数帯のマイクロ波に対応する信号が検出された場合に、表示器15における車両情報画面111等においてレーダー波警報表示330を表示するとともに、スピーカ26から警報音を出力する警報機能である。例えば、レーダーの発するマイクロ波の周波数帯のマイクロ波がマイクロ波受信器24によって検出された場合に、図34(b)に示すように、データベース29に記憶されたレーダーの模式図または写真331を表示器15に警報画面として表示するとともに、データベース29に記憶された音声データを読み出して「レーダーです。スピード注意」という音声をスピーカ26から出力する。表示する距離は、例えば、電界強度から推定した距離とするとよい。
レーダー波警報機能は、キャンセル機能を有する。
キャンセル機能は、同一地点付近でのレーダー波、マイクロ波等の受信状況によって、当該地点付近で受信するレーダー波を誤情報と判断して、レーダー波警報機能による警報を行わないようにする機能である。具体的には、キャンセル機能は、レーダー波を受信した場合、当該地点の200m範囲を走行した際の以降のレーダー波の受信履歴を記憶し、一定頻度以上で受信した場合には、当該地点をキャンセルデータとして記憶する。
キャンセルデータは、メモリカード60にエクスポート可能であり、ユーザは、レーダー探知機10の買い換え等の際に、メモリカード60を用いてキャンセルデータを引き継ぐことが可能である。キャンセルデータをサービスサーバ80等にアップロード可能とし、多数のユーザがアップロードしたキャンセルデータをビッグデータとしてユーザに提供することも可能である。
無線警報機能は、無線受信器25によって、緊急車両等の発する無線電波を受信した場合に、その走行等の妨げとならないよう、警報を発する機能である。無線警報機能においては、取締無線、カーロケ無線、デジタル無線、特小無線、署活系無線、警察電話、警察活動無線、レッカー無線、ヘリテレ無線、消防ヘリテレ無線、消防無線、救急無線、高速道路無線、警備無線等の周波数をスキャンし、スキャンした周波数で、無線を受信した場合には、データベース29に無線種別ごとに記憶されたその周波数に対応する無線を受信した旨の模式図を警報画面として表示器15に表示するとともに、データベース29に無線種別ごとに記憶された音声データを読み出して、スピーカ26からその無線の種別を示す警報音声を出力する。たとえば、取締無線を受信した場合には「取締無線です。スピード注意」のように音声を出力する。
警報制限機能は、特定の条件のときには、レーダー波警報機能、無線警報機能、GPS警報機能等の動作を制限する機能である。特定の条件は、メニューウィンド210又はその下位階層のメニューウィンドへの操作により、設定することが可能である。例えば、車速が時速30km以下の場合、レーダー波等が弱い場合等には、レーダー波警報機能、無線警報機能、GPS警報機能の全部又は一部による警報を出力しないように設定することが可能である。
制限解除機能は、特定の条件のときには、警報制限機能による制限を取り止める機能である。例えば、報知対象ターゲット情報としてゾーン30が存在する場合には、警報制限機能の設定に関係なく、レーダー探知機10は、レーダー波警報機能、無線警報機能、GPS警報機能による警報を行う。これにより、車速が時速30km以下、レーダー波等が弱い場合等でも、ユーザに警報を行うことが可能である。
走行情報ログ機能は、GNSS受信器23から出力される現在位置、現在時刻、速度(車速)等の情報やOBD2コネクタから出力される車両4の制御情報等に基づいて生成した走行情報をデータベース29にログファイルとして記憶する機能である。走行情報ログ機能は、車両4のACCがオンになったときから次にACCがオフになるまでの期間を一つの走行期間として、各走行期間についての走行情報を記憶する。ACCがオン/オフは、OBD2コネクタからの信号により検出される。OBD2コネクタからレーダー探知機10への電源供給は、ACCスイッチがオフになってから所定時間継続して行われるため、ACCがオフになった時点で、走行情報の記憶を行うことが可能である。
走行情報ログ機能は、1つの走行期間について、1つの走行情報を生成し、データベース29に記憶する。図35(a)は、走行情報の例を示す。図示のように、各走行情報は、走行開始日時、走行終了日時、走行時間、走行開始緯度、走行開始経度、走行終了緯度、走行終了経度、走行距離、走行開始時残燃料、走行終了時残燃料、燃費等の情報要素を有する。各走行情報は、これ以外の情報要素を含むことも可能である。
走行開始日時及び走行終了日時は、それぞれ、ACCがオン及びオフになった時点の日時を示す。日時は、GNSS受信器23が有するタイマー等により計測される。走行時間は、走行開始日時から走行終了日時までの時間として算出される。
走行開始緯度、走行開始経度、走行終了緯度及び走行終了経度は、それぞれ、ACCがオン及びオフになった時点でGNSS受信器23から出力される現在位置の緯度/経度が記録される。
走行距離は、ACCがオンになってからオフになるまでの走行期間に車両4が走行した距離である。走行距離は、OBD2コネクタから出力される車両4の車軸の回転数に基づいて算出することができる。GNSS受信器23から出力に基づいて算出することも可能である。
走行開始時残燃料及び走行終了時残燃料は、それぞれ、ACCがオン及びオフになった時点における車両4の燃料タンクの燃料残量である。燃料残量は、OBD2コネクタからの出力(燃料メータ等の計測信号等)から算出することが可能である。
燃費は、走行距離、走行開始時残燃料及び走行終了時残燃料から算出することが可能である。
走行情報ログ機能は、1ヶ月分の走行情報を1つのログファイルとしてデータベース29に記憶する。ファイルの形式は、CSVファイル形式が使用される。図35(b)は、データベース29のファイル構造のログファイルに関連する部分を示す。図示のように、「crmgr」の名称のフォルダの下層に各年毎のサブフォルダ(「2013」、「2014」等)が作成され、各サブフォルダに「01.csv」、「02.csv」等のログファイルが記憶される。なお、ログファイルの名称中の数字(「01」、「02」等)は、当該ログファイルの走行情報が取得された月を示す。
無線通信機能は、メモリカードリーダ・ライタ20に装着されたメモリカード60のSDカード機能、無線LAN機能、インターネット接続機能等を用いてレーダー探知機10が、メモリカード60、スマートフォン50、スケジュールサーバ90等との間でデータの送受信を行うこと等により実現される各種機能である。無線通信機能は、カレンダー設定機能、集計表示機能、第1入力機能、第2入力機能、無線設定機能、ソーシャルネットワークサーバ投稿機能、APモード機能等を含む。
カレンダー設定機能は、レーダー探知機10がスケジュールサーバ90にアクセスするためのユーザアカウント、パスワード及びカレンダーIDをレーダー探知機10に設定する機能である。
図36(a)、(b)及び図37(a)は、制御部28が表示器15に表示させる設定画面507、WLAN画面508及びカレンダー画面509を示す。設定画面507は、図17等で説明した設定画面211である。WLAN画面508は、設定画面507において、WLANボタン507aを操作することで表示され、カレンダー画面509は、WLAN画面508でカレンダーボタン508aを操作することで表示される。
以下、「操作する」「表示される」などと人から見た視点で記載している箇所については、制御部28がこのような操作を受け付け、このような表示を行う処理を行う結果を示したものである。
カレンダー画面509には、アカウント設定509a、パスワード設定509b、カレンダーID設定509c、ファイルから設定509d及び設定の削除509eの各ボタンが表示される。
カレンダー画面509において、ファイルから設定509dが選択されると、メモリカード60の第2フラッシュメモリ66のルートフォルダから所定の名称(例えば、「a.txt」)のファイルが読み込まれる。当該ファイルには、ユーザアカウント、パスワード及びカレンダーIDが、下記のような予め定められた形式・順序で記憶されている必要がある。
xxxx@yyyy.com<改行>
ZZZZZZZ<改行>
xxxx@group.calendar.yyyy.com
なお、上記例において、1行目は、ユーザアカウントであり、2行目は、パスワードであり、3行目は、カレンダーIDである。
読み込みが正常に行われると、表示器15に図37(b)に示す確認画面510aが表示され、「はい」を選択することにより、処理終了のメッセージ画面510bが表示されるとともに、読み込まれたユーザアカウント、パスワード及びカレンダーIDがデータベース29に記憶される。制御部28は、メッセージ画面510bを一定時間表示させた後、表示器15にカレンダー画面509を表示させる。
カレンダー画面509において、アカウント設定509a、パスワード設定509b又はカレンダーID設定509cが選択されると、ユーザアカウント、パスワード又はカレンダーIDをそれぞれするための入力画面512a〜512c(図38)が表示器15に表示され、ユーザは、手入力によりこれらの情報を入力することが可能である。
カレンダー画面509において、設定の削除509eを選択することにより、データベース29に記憶されたユーザアカウント、パスワード及びカレンダーIDを消去することが可能である。
集計機能は、データベース29に記憶された走行情報の集計データを表示器15に表示させる機能である。
図36に示す設定画面507において、月間記録ボタン507bがタッチされると、制御部28は、図39(a)に示す月間記録データ画面513を表示器15に表示させる。
月間記録データ画面511では、データベース29の走行情報から算出される月間の集計データ欄513aが表示される。図の例では、2014年5月の1ヶ月間に取得された走行情報、すなわち、同月について記録されたログファイル中の全走行情報についての集計データが表示されている。
より具体的に説明すると、集計データ欄513aには、年月、運行回数、走行距離及び平均燃費が表示される。年月は、ログファイル中の走行情報が取得された年月である。運行回数は、対象ログファイル中の走行情報の件数である。走行距離は、対象ログファイル中の全走行情報の走行距離の加算値である。平均燃費は、対象ログファイル中の全走行情報についての燃費の平均値である。なお、以下では、集計データ欄513aに表示された年月を「対象年月」と言い、対象年月のログファイルを「対象ログファイル」と言う。
月間記録データ画面513において、前月ボタン513b/翌月ボタン513bを操作することにより、前月/翌月のログファイルについての集計データ欄513aを表示させることが可能である。また、月間記録データ画面513において、詳細ボタン513dが操作されると、対象ログファイル中の走行情報の詳細を表示した月管理データ詳細画面514(図39(b))を表示させることができる。図示のように、月管理データ詳細画面514では、対象ログファイルに記録された各走行情報について、走行情報の取得日時、走行距離及び燃費がリスト形式で表示される。ここで表示される取得日時は、走行開始日時であり得る。
第1入力機能は、インターネット接続機能を用い、データベース29に記憶された複数の走行情報を一括してスケジュールサーバ90に入力(送信/アップロード)する機能である。この機能を有することで、ユーザは、走行期間ごとに、スケジュールサーバ90への接続を行う操作などをする必要がなくなる。従って、インターネット2への接続状態がよい場所へ車両を移動させて、スケジュールサーバ90に走行情報を一括入力させることができる。
本実施形態の第1入力機能は、図39(a)に示す月間記録データ画面513においてマイカレンダーボタン513eが操作されると、その時点の対象年月のログファイル(対象ログファイル)に含まれる複数の走行情報を一括して送信する。
この処理では、マイカレンダーボタン513eへの操作を受けて、制御部28は、まず、インターネット接続機能及びデータベース29に記憶されたユーザアカウント、パスワード及びカレンダーIDを用いてスケジュールサーバ90にアクセスし、第1入力機能によって過去にスケジュールサーバ90に入力を行った走行情報を識別するための識別情報を取得する。
この識別情報としては、カレンダーIDにより指定される記憶領域95に記憶された各スケジュール情報のUIDが使用される。なお識別情報の取得は、対象年月についてのみ行うようにしてもよい。取得された識別情報は、メモリカード60の第2フラッシュメモリ66に記憶される。なお、識別情報の取得が行われている間、制御部28は、図40に示す告知画面515aを表示器15に表示させることで、処理状況をユーザに告知する。
上記識別情報の取得に際し、スケジュールサーバ90に送信されるhttpリクエストメソッド及びそれに応答してスケジュールサーバ90から送信されるhttpレスポンスの例を図41に示す。なお、レスポンスにContent−Lengthがないため、メモリカード60ではnetworkerror(0x82)になるが、ファイルの中のステータスコード(207)を確認してOKとすることができる。
識別情報の取得が完了すると、制御部28は、取得した識別情報(UID)に含まれる日時を示すデータ部分をデータベース29に記憶された対象ログファイルの各走行情報の走行開始日時と照合し、取得した識別情報に含まれる日時を示す文字列のいずれにも一致しない走行情報のみを抽出する。(両者が一致する走行情報は無視される。)
上記による走行情報の抽出が完了すると、制御部28は、抽出された各走行情報を所定の入力形式に加工することにより送信データを作成する。走行情報の加工は、走行情報に含まれる情報要素を演算、タグ付け、配列等することにより行われる。
上記のように、スケジュールサーバ90から取得した識別情報(UID)の日時と対象ログファイルの各走行情報の日時に基づき、過去にスケジュールサーバ90に送信した走行情報を除外してスケジュールサーバ90への一括入力を行うため、一括入力に係る時間、処理負荷、通信量等の削減が達成される。また、スケジュール情報における識別情報(UID)の部分のみを用いて過去に送信した走行情報の識別を行うため、識別に係る処理負荷、通信量等の軽減が達成される。また、スケジュールサーバ90の走行情報の入力において、スケジュールサーバ90に記憶されたスケジュール情報の変更又は削除は行われない。よって、ユーザがユーザ端末100等からスケジュールサーバ90に入力したスケジュール情報が変更又は削除されてしまうことを防止できる。
図42は、走行情報から作成される送信データの例示的な内容を示す。図において、「UID」がタグ付けされた「AAACAL20140525T182650」は、送信される走行情報の識別情報である。識別情報は、ユーザID(「AAACAL」)及び当該走行情報の走行開始日時を示す文字列(「20140525T182650」)で構成される。走行開始日時及び走行終了日時には、それぞれ、「DTSTART;TZID=Asia/Tokyo」、「DTEND;TZID=Asia/Tokyo」がタグ付けされる。「SUMMARY」がタグ付けされた「距離0.3km(12.8km/l)」は、タイトル情報である。タイトル情報は、走行情報の走行距離及び燃費を用いて作成される。「LOCATION」がタグ付けされた「35.674608,139.590805」は、場所情報である。場所情報は、走行終了緯度及び走行終了経度を示す。
送信されるスケジュール情報のデータ形式は、iCalendarである。「BEGIN:VCALENDAR」、「BEGIN:VEVENT」、「DESCRIPTION:」、「END:VEVENT」、「END:VCALENDAR」等は、スケジュール情報の開始及び終了等を識別するためのヘッダ及びフッダである。
なお、上記所定の入力形式は、図14(b)を参照して説明したユーザ端末100等からスケジュールサーバ90へのスケジュール情報の送信の際に使用される所定の入力形式と同一である。
上記のようにして作成された送信データは、カレンダーIDにより特定されるスケジュールサーバ90上の記憶領域95のURLに送信される。送信先のURLは、記憶領域95のURL(https://www.calender.com/calendar/dav/ZZname@Amail.com/events)及びスケジュール情報の識別情報を組み合わせて作成される。スケジュール情報は、WebDAVを使用したCalDAV規格等で送信され得る。
上記送信に際し、送信データは、メモリカード60のRAM64に一時的に記憶されるが、RAM64は、カードリーダを介してユーザ端末100等の外部機器から読み取ることはできないため、メモリカード60をユーザ端末100等に接続した際に、スケジュールサーバ90に送信された走行情報が、ユーザの意図に反してユーザ端末100等に表示される等の事態を防止できる。
制御部28は、上記によるスケジュールサーバ90への走行情報の送信が行われている間、図40に示す告知画面515b〜515dを表示器15に表示させることで、処理状況をユーザに告知する。
スケジュールサーバ90は、上記第1入力機能により送信された走行情報を構文解析等することにより、走行情報に含まれる情報要素を抽出し、これを図12に関して説明した記憶形式でスケジュール情報として記憶する。これにより、スケジュールサーバ90は、第1入力機能によりレーダー探知機10から入力された走行情報を、カレンダー画面510上で、スケジュール情報として表示させることが可能になる。ユーザは、このようにして表示されるカレンダー画面510をユーザ端末100等にて閲覧することが可能であり、ユーザは、ネットワークシステム1がユーザ端末100等に表示させるレコード501dを見るだけで所定の走行期間の車両に関する情報を認識することができ、レーダー探知機10が自動的に取得した走行情報を、過去の走行履歴として利用することが可能である。
レーダー探知機10をユーザ5が所有の車両4に設置すれば、所有している車両の所定の走行期間の車両に関する情報をネットワークシステム1で確認することができる。また、ユーザ5自身が運転する車両4の所定の走行期間の車両に関する情報を確認することができる。レーダー探知機10を車両4に着脱式とすれば、レーダー探知機10の販売態様を多様化できる。
車両4のACCがオンになったときから次にACCがオフになるまでの期間を一つの走行期間として、各走行期間についての走行情報が記録されるため、ユーザは、走行の開始から終了までの期間の走行情報を容易に確認でき、いちいち、手入力をしなくても、ユーザは、車両を走行させたと考えられる期間毎の走行情報をユーザ端末100等で確認できる。
図43〜45は、上記第1入力機能により走行情報が送信されるに従ってカレンダー画面501が変化する様子を示す。図示のように、走行情報が送信される毎に、送信された走行情報の運転開始時刻及びタイトル情報を表示したレコード501dが、当該走行情報の運転開始日時に対応する日付の表示欄501aに追加表示されていく。例えば、走行開始日時が2014年5月28日8時21分である走行情報についてのレコード501dは、5月28日の表示欄501aに表示される。このように、ユーザは、運転をした日時を表示欄501aの日時や運転開始時刻で確認でき、タイトル情報から、走行距離や燃費等の動き情報を確認できる。
なお、図43から図45へのカレンダー画面501の更新は、画面右上に表示される「その他」を図46のようにプルダウンし、「更新」を選択することにより行うことができる。
図47に示すように、カレンダー画面501の走行情報(スケジュール情報)のいずれかのレコード501dをクリックすることにより、当該レコード501dについての詳細ウィンド501gをポップアップ表示させることができる。
また、カレンダー画面501では、変更ボタン501cの操作で表示期間を調整することにより、図48(a)に示すように、レコード501dを走行開始時間と走行終了時間までの帯として表示させることも可能である。これにより、走行時間の視覚的な把握を容易化することができる。
詳細ウィンド501gでは、当該レコード501dに対応する走行情報における走行開始日時及び走行終了日時(スケジュール情報の開始日時及び終了日時)や場所情報)が表示される。場所情報は、走行終了緯度及び走行終了経度を示す数値であるが、詳細ウィンド501gの「地図」のリンク501hをクリックすることにより、インターネット2上の地図サーバ(不図示)のウェブサービスにこれらの数値を渡し、図48(b)に示すように、場所情報周辺地図を示す地図ページ516をユーザ端末100等で閲覧することが可能である。このように、ユーザは、走行終了日時の場所を緯度経度や地図上の位置で確認できる。
上記のように、レーダー探知機10にける走行情報をスケジュールサーバ90上のスケジュール情報として利用することにより、走行情報に走行履歴・走行記録としての高い利用価値を付与することができる。
第2入力機能は、走行情報ログ機能によりデータベース29に記録した走行情報を、例えば、レーダー探知機10のメーカーが運営するウェブサーバ(不図示)にアップロードする機能である。第2入力機能による走行情報のアップロードは、スケジュールサーバ90へのアップロードに関して上記した方法と同様の方法で行うことができる。なお、走行情報のウェブサーバへの入力は、データベース29の走行データをメモリカード60を介してユーザ端末100等に入力し、ユーザ端末100等からウェブサーバに送信することによって行ってもよい。
ウェブサーバでは、ログインしたユーザ端末100等に対し、送信された走行情報を1ヶ月単位で集計し、走行回数、日時、距離、燃費、給油した日等の情報を提供し得る。情報は、図49のように、グラフを使って分かり易く表示することができ、これにより、走行情報の利用性を一層高めることができる。
無線設定機能は、メモリカード60の無線LAN機能を利用して、スマートフォン50によるレーダー探知機10の動作条件の設定を受け付ける機能である。レーダー探知機10の動作条件は、メニューウィンド210又はその下位階層のメニューウィンドへの操作により設定することが可能であり、設定された動作条件は、データベース29に記憶されている。以下、データベース29に記憶された動作条件を、「本体動作条件」と言う。
無線設定機能は、レーダー探知機10がテザリング機能によりスマートフォンと接続している、もしくは、レーダー探知機10とスマートフォン50が無線LAN親機の同じSSIDのネットワーク3に接続している、という条件が満たされている場合、WLAN画面508(図36)から設定QRコードボタン508bへのタッチが検出されると、無線設定機能は、図50の設定QRコード画面150を表示器15に表示させる。この条件が満たされていないと、無線設定機能は、通知画面151により、未接続をユーザに通知し、処理を終了する。
設定QRコード画面150で表示されたQRコード(登録商標)には、メモリカード60の第2フラッシュメモリ66に記憶された設定ページファイル(HTMLファイル)のIPアドレスが記憶されている。設定ページファイルには、データベース29から移植された本体動作条件が記憶されている。設定ページファイルは、レーダー探知機10にメモリカード60が装着された時点等の適宜のタイミングで作成される。
このQRコード(登録商標)をスマートフォン50のQRコード読み取りソフトで読み取ることで、スマートフォン50のブラウザ上で設定ページファイルを開くことが可能であり、これにより、スマートフォン50の表示装置54に図51の設定画面601が表示される。
設定画面601において表示される各項目を選択することで、図52、図53に示す確認選択画面602〜607が表示され、これらの画面に対する操作によって、レーダー探知機10の表示画面の確認やレーダー探知機10の動作条件の設定を行うことができる。確認選択画面603〜607は、それぞれ、ボタン507d〜507gに対応し、確認選択画面603〜607において、図36の設定画面507における各ボタン507d〜507gを操作したときに表示される下位階層のメニューウィンドで設定可能な各動作条件を設定できる。レーダー探知機10の設定項目が増えれば、それに対応して、確認選択画面603〜607で設定できる項目を増やせばよい。
確認選択画面603〜607では、各ボタン507d〜507gに対応する下位階層のメニューウィンドのうちの上位−下位の関係にある複数のメニューウィンド(例えば、確認選択画面603については、ボタン507dを選択することで表示されるメニューウィンド及びその下位階層のメニューウィンド)で表示される選択項目が単一の確認選択画面602〜607に配置(展開)されている。確認選択画面603〜607が表示装置54に表示しきれない選択項目は、確認選択画面602〜607の縦方向のスワイプ操作で表させることが示可能である。複数のメニューウィンドの選択項目の単一画面表示(又はスワイプ表示)可能であるため、ユーザは、どのような選択項目があるのか、把握し易くなる。
設定画面601において「設定の読込」を選択すると、「本体の設定を読み込みますか」と表示したメッセージウィンドが表示され、「はい」を選択すると、確認選択画面603〜607で選択した動作条件が破棄され、設定ページファイルのデータが再度スマートフォン50に読み込まれる。
設定画面601において「設定の転送」を選択すると、「本体に設定を転送しますか」と表示したメッセージウィンドが表示され、「はい」を選択すると、確認選択画面603〜607で選択した動作条件が選択した動作条件が設定ページファイルに上書きされる。レーダー探知機10は、この上書きを検知したときに、設定ページファイルを参照してデータベース29の本体動作条件を変更する。これにより、確認選択画面603〜607で選択した動作条件でレーダー探知機10を動作させることができる。
無線設定機能では、スマートフォン50のブラウザ機能を利用して動作条件の設定を可能にしたものであり、アプリが不要である。よって、アプリを提供するアプリ提供機関による審査が不要であり、機能の追加、変更が容易である。
本実施形態では、メモリカード60の設定ページファイルを参照してレーダー探知機10の本体動作設定を変更可能なため、レーダー探知機10の買い換えの際に、前のレーダー探知機10で作成した設定ページファイルを用いて本体動作設定を引き継ぐことが可能である。インターネット接続機能を用いて設定ページファイルをクラウドデータベースに作成し、これを用いて本体動作設定を変更できるようにしても良い。設定ページファイルをサービスサーバ80等にアップロードし、ユーザ同士で動作設定を共有し、或いは、サービスサーバ80のオペレータ等が人気の高い動作設定を選定し、標準設定としてユーザに提供しても良い。
ソーシャルネットワークサーバ投稿機能は、インターネット接続機能等を用い、ツイッター等のインターネット2上のソーシャルネットワークサーバ(不図示)に対して情報投稿(ツイート)を行う機能である。
インターネット接続機能により、レーダー探知機10をインターネット2に接続した状態で、図36の設定画面507から投稿ボタン507cが操作されると、制御部28は、「#YYtorishimari取締now34.728905,137.453193」のようなツイートデータを生成してソーシャルネットワークサーバに送信する。上記ツイートデータにおける「#YYtorishimari」は、ハッシュタグであり、「取締now」はメッセージであり、「34.728905,137.453193」は、GNSS受信器23から出力される現在位置の場所情報である。マップ警報画面111等の地図画像のスワイプ操作可能にし、スワイプ操作で選択した地点を場所情報として送信しても良い。
上記によりソーシャルネットワークサーバに蓄積されたメッセージは、ユーザ端末100等からソーシャルネットワークサーバにアクセスし、#YYtorishimariのハッシュタグを用いて表示させることが可能である。これにより、取締情報等をリアルタイム配信し、レーダー探知機10の他のユーザと情報を共有することができる。
APモード機能は、無線LAN機能を利用して、表示器15の画面に対する追加的な画面(第2画面)をスマートフォン50の表示装置54に表示させるAP画面機能と、スマートフォン50を用いて音声出力を行うAP音声機能を含む。
図54に、AP画面機能を使用した場合のシステム概念図を示す。この場合、スマートフォン50において表示が予定される画像データは、予め記憶装置52に記憶しておき、表示すべき画像データを指定するデータをレーダー探知機10からスマートフォン50に送信することで、スマートフォン50に画像を表示させることができる。これにより、表示器15と表示装置54の2つの画面での画像表示が可能になる。この場合、表示器15と表示装置54で、異なる画面(例えば、マップ警報画面111と待受画面121)を表示するようにすると良い。レーダー探知機10に映像出力端子を設け、第2画面をテレビ受像器等で大画面表示できるようにしても良い。レーダー探知機10に映像入力端子を設けて機器の画像を表示器15に表示できるようにしても良い。
図55に、AP音声機能を使用した場合のシステム概念図を示す。この場合、スマートフォン50において出力が予定される音声データは、予め記憶装置52に記憶しておき、出力すべき音声データを指定するデータをレーダー探知機10からスマートフォン50に送信することで、スマートフォン50で音声を出力することができる。これにより、よりクリアな音声、又は、より大きいボリュームでの音声の出力が可能になる。スマートフォン50を有線/無線で外部音響機器と接続し、外部音響機器から音声を出力しても良い。
以上、好ましい実施形態を説明したが、上記実施形態における装置、システム及びプログラム又はその要素、部材等の形状、寸法、材質、機能、動作態様、制御態様、制御パラメータ、操作態様等は例として記載したものであり、これらは変更が可能である。
例えば、レーダー探知機10は、上記機能に加えて、取締情報共有機能、オービスマップ表示機能、ワイヤーフレーム等表示機能、測位高速化機能、自律走行機能、電圧表示機能、付加情報表示機能、音声読上機能、ボイスメモ機能、実写映像機能、カスタマイズ機能、映像認識機能、渋滞情報等表示機能、ゾーン30警報機能、キャラクタ表示機能、広告表示機能、県道・国道表示機能、測位衛星選択機能、到着時刻予想表示、投稿情報近傍通知機能、プライオリティ待受機能、渋滞投稿・告知機能、駐車位置情報転送、自宅通知機能、周波数に基づく警報レベル設定機能を有し得る。
取締情報共有機能は、インターネット2上の取締情報等の投稿サイトの取締情報共有を利用し、メール配信された文字情報をレーダー探知機10で受信して表示器15で表示させる機能である。
オービスマップ表示機能は、オービスのみのマップ、オービスのみスコープ、又は、オービス案内板を表示器15に表示させる機能であり、超遠距離(数十キロ、数百キロ)からオービス等のターゲットの位置のみが把握できるような表示を行う。地図で出す場合、スケールの大きい地図データを用意してオービス等の位置を表示する。ドラゴンレーダーのように輝点にしても良く、ナビの交差点案内板のように、距離順にオービス案内版を並べても良い。
ワイヤーフレーム等表示機能は、ワイヤーフレーム+コンソールウィンドウによる警報を行う機能である。この機能では、擬似3Dワイヤーフレームレーダースコープにワイヤフレームアニメーションウィンドウと、コンソールウィンドウを加えた警報画面を表示する。基本色は、蛍光色スカイブルー、アンバーなどであり、アニメーションは、例えば、オービスのカメラだけピンポイントで色を変える、数字、文字もテイストを統一し、マップ警報画面111のような地図画像は表示しない。
測位高速化機能は、インターネット2上の衛星情報提供サーバ(不図示)から、高性能のコンピュータにより計算された精度の高い疑似エフェメリスのデータ等、衛星軌道の計算データをダウンロードし、これをGNSS受信器23に供給して高速で測位を行う機能である。これにより、GNSS受信器23の測位を高速化できる。運転頻度の少ないユーザに有益な機能である。計算データのダウンロードは、レーダー探知機10の電源がONになる毎に行うと良い。ダウンロードは、1日10kB,7日50kB,14日100kB等で行うことできる。SPIで行うことも考えられる。
自律走行機能は、誘導データ、GPS信号のないトンネルなどでも、OBD2コネクタからの速度、マップマッチングで補正した位置座標をGNSS受信器23に入力することで、GNSS受信器23が現在位置を算出する機能である。制御部28の負荷が軽減できる。現在位置の算出に、加速度センサ、ジャイロセンサの出力データを併せて使用することも可能である。
電圧表示機能は、OBD2コネクタ等から供給されるレーダー探知機10の電源電圧(電源電圧分圧 A/D変換)を表示器15等で表示する機能である。エンジンOFFのときの電源電圧を表示するようにすれば、バッテリーの消耗度合いの指標として使用可能である。
付加情報表示機能は、天気予報や道路交通情報等の付加情報を表示器15に表示させる機能である。これらの情報は、天気予報等の情報を提供する機関等から入手しても良い。
ボイスメモ機能は、ユーザの操作に応じて音声録音を行う機能である。例えば、表示器15に対する特定の操作(例えば、2回連続タッチ)があったときに、レーダー探知機10に内蔵のマイクロフォンで拾った音声データ(ユーザの発話等)を録音する。録音時の自車位置や時刻も記録すると良い。録音は、録音開始から一定時間後や、表示器15に対する特定の操作(例えば、2回連続タッチ)があったとき等に終了させると良い。ボイスメモ機能は、エンジンがOFFになったときなどの特定のタイミングで、録音した音声を自動的に再生してスピーカ26等から出力する。運転中に思い出した用事、思い付いたアイデア等を手軽に記録することができる。車を降りる時等に自動的に再生されるので、再生忘れが防止でき、又は、確実に思い出すことができる。
音声読上機能は、表示器15で表示される情報(公開取締情報、付加情報等)を、ユーザの操作に応じて、合成音声によってスピーカ26から出力する機能である。ユーザの操作は、表示器15に対する特定の操作(例えば、2回連続タッチ)とすると良い。
実写映像機能は、カメラ30で撮影した車両4の前方の実写映像を表示器15に表示させる機能である。実写映像機能は、実写映像内のターゲット等の位置にターゲット等を示す文字、アイコン等を、オーグメンテッド・リアリティ等の技術を用いて、実写映像に重ね合わせて表示する機能を有する。これにより、車両4の前方のターゲット等の位置の把握が可能になる。標準時(イベントが検出されていないとき)に表示器15において、実写映像と車両情報画面111等のいずれを表示するかは、本体動作条件として設定可能である。実写映像機能は、車両情報画面111等が表示されている状態で、イベント発生時(例えば、加速度センサ47等の出力により、事故等が想定される一定以上の加速度、衝撃等が検出された場合)に、表示を実写映像に切り換える自動切替機能を有する。実写映像機能は、一定以上の加速度等が検出されたときに、その前後の一定時間の実写映像をデータベース29等に記憶するイベント録画機能を有する。オービス等を通過したときのスナップショットを画像データとしてデータベース29等に記憶する画像記憶機能を有しても良い。イベント録画機能、画像記憶機能は、映像、画像とともに、車速等の車両情報を同時に記憶する機能を有する。映像、画像は、例えば、第2フラッシュメモリ66等に記録する。実写映像機能は、実写映像上に半透明のマップ警報画面111をスーパーインポーズして表示させる機能を有しても良い。実写映像内で擬似HUD表示を行っても良い。
カスタマイズ機能は、表示部15に表示される各種画面の画面構成やスピーカ26から出力される各種音声を、ユーザがオリジナルでカスタマイズできる機能である。例えば、色々な地図(クールな地図からかわいい地図)、地図のテイストに合わせた色々なアイコン、地図のテイストに合わせた色々な警報・警告画面、色々な音声や効果音などをサービスサーバ80等から無料ダウンロードして、ユーザは、オリジナルで画面等をカスタマイズできる。
映像認識機能は、バイク認識のために左後方にカメラを設置し、巻き込み防止注意アナウンス等を行う機能である。白バイの追尾も判断することができる。ナンバーを読み取り、覆面パトカーのナンバーを識別することで、覆面パトカー接近検知を行っても良い。
渋滞情報等表示機能は、FMや無線LAN機能等を用いてDSRCやVICS(登録商標)、ビーコン情報等で提供される渋滞情報等の安全運転支援のための情報を受信し、「この先渋滞、追突注意」や「この先合流車両があります」など、交通状況に合わせた警報を行う機能である。
ゾーン30警報機能は、報知対象ターゲット情報としてゾーン30が存在する場合に、LED発光式の部材の点滅による警告を、ゾーン30内を走行中は常時点滅状態にする機能である。
キャラクタ表示機能は、スピーカ26から出力する音声の種類(男性音声、女性音声等)に応じて異なるキャラクタを表示器15に表示させる機能である。
広告表示機能は、インターネット接続機能を用いて受信される広告情報を表示器15に表示させる機能である。時々広告を表示することで、ユーザが「ネットに繋がってる感」を感じることができる。
県道・国道表示機能は、走行している県道や国道を表示し、交差点の手前では、左右の道路名称を事前に表示する機能である。ユーザや地方によっては、地名よりも県道や国道の方が分かり易い場合があるためである。
測位衛星選択機能は、GNSS受信器23が測位に使用する衛星システムを下記の3群の中からユーザが任意に選択できる機能である。地域等によって、受信し易いシステムが異なる場合があるためである。
1.GPS,QZSS,SBAS(MSAS,GAGAN,WAAS,EGNOS等)
2.GLONASS(ロシア)
3.Beidou(中国)
到着時刻予想表示は、道程、経路が決まっている通勤経路走行において、過去の移動時間により到着時刻を表示する機能である。例えば、経路中にCP(チェックポイント)を設定し、CP毎の移動時間により補正することができる。CPを設定する事により、異なる道程にも対応できる。CPを予め設定しておき、CPまでの距離を表示する。
投稿情報近傍通知機能は、15分置き等で受信するリアルタイム情報配信(投稿等)時に取得情報が近辺の情報なのか判別し、近傍情報であれば特別な警報を行う機能である。例えば、出発時200km先の情報は警報しないが、20km圏内の情報は警報する等である。20km圏内ではなくユーザがいつも使う通勤ルート上でリアルタイム情報が適用されているかどうか判別し、専用警報を行っても良い。マイエリア等のポイント作成、過去の緯度経度ログを利用することも考えられる。通常の警報範囲(2km圏内等)より1桁遠い(20km等圏内)情報を表示できる。2桁遠い(200km等圏内)情報は表示しない。
プライオリティ待受機能は、スイッチ操作で任意設定した待ち受け画面を一定時間表示する機能である。
渋滞投稿・告知機能は、リアルタイム投稿・配信に渋滞の項目を追加する機能である。
駐車位置情報転送は、ACC又はエンジンがOFFになったときに、車両の現在位置をスマートフォン50に通知する機能である。通知は、例えば、無線LAN機能を用いたデータ送信により行うことが可能であり、或いは、表示器15に現在位置をQRコード(登録商標)で表示し、これをスマートフォン50で読み取っても良い。スマートフォン50の地図表示機能や専用アプリで車両の現在位置を確認して戻ってくることができる。大型駐車場等に駐車した場合等に便利である。
自宅通知機能は、自宅を登録できるようにし、自宅が近づいたら、「おかえりなさい」等のフレーズを発話してスピーカ26から出力する機能である。
周波数に基づく警報レベル設定機能は、レーダー波受信時の2ndVCO電圧に基づき中心周波数に近い程、警報レベルを上げたり、警報音量を大きくする機能である。
その他、以下の変形形態も可能である。
図56は、遷移4又は5における第2報知エリアの他の出現方法を示す。この例では、まず、第1報知エリア321において、第1報知エリア321及び第2報知エリア322のターゲット報知情報319及び公開報知情報320を重ね合わせて表示する(図31(a))。ターゲット報知情報319の視認性を損なわないよう、公開報知情報320は、透明度の高い半透明で表示する。その後、公開報知情報320を表示した第2報知エリア322を上方に向けて移動表示させ(図31(b))、最終的に、第2定位置において第2報知エリア322を停止表示させる(図31(c))。移動表示の過程で、第1報知エリア321と第2報知エリア322の重なりが小さくなるにしたがい、第2報知エリア322の背景画像及び公開報知情報320の透明度を小さく、明瞭に表示させていく。
表示器15は、高光度(例えば、太陽光下)でも表示が確認できるよう、VDF(登録商標)、蛍光表示管、セグメント表示器等で代用又はVDF(登録商標)等を併用しても良い。タッチパネル16は、タッチ時のケース本体12の傾斜を少なくするよう、軽接触操作タイプを使用し、又は、タッチパネル16に代えて、ダッシュボード等に配置したタッチパッドによるワイヤード操作でユーザの操作を検出しても良い。タッチによる皮脂汚れ等の問題を生じないよう、タッチパネル16に代えて、近接センサでユーザの操作を検出しても良い。
図4(a)〜図4(d)は、他の態様のケース本体12を示す。
図4(a)のケース本体12は、表示器15が3.6インチのカラーTFT液晶ディスプレイで構成される一方、音量調整ボタン17、作業用ボタン18等のダイレクト・スイッチを有さない(廃止されている)ことにより、低価格化・小型化・大画面化が図られている。これらダイレクト・スイッチの機能は、表示器15に表示されるメニューウィンド210におけるボタン操作により行うことができる。この点は、後述する。ケース本体12の寸法は、縦62mm×横105〜110mm×厚さ17mmである。ケース本体12内に通常収容されるアンテナや受信回路等の特定の要素を別体とした2ピースの構成にすることにより、ケース本体12を更に小型化する(例えば、縦62mm×横105〜110mm×厚さ12mm、縦50mm×横87〜95mm×厚さ14mm等)ことが可能である。
図4(b)は、図1のケース本体12と同一の外形を有するが、音量調整ボタン17、作業用ボタン18等のダイレクト・スイッチが廃止され、更に、部材のLED発光が廃止されることにより、低価格化が図られている。
図4(a)、図4(b)のケース本体12を採用した場合、音量調整ボタン17、作業用ボタン18等のダイレクト・スイッチに割り当てられた操作は、表示器15に表示されるメニューウィンドへのタッチ操作により行われる。この点の詳細は、後述する。
図4(c)のケース本体12は、ミラー12Aに埋め込まれている。ミラー12Aは、車室内4に備え付けのバックミラーに取り付けるための取付構造を有する。取付構造は、バネの付勢力によりバックミラーを挟み込むための取付アームを裏面(車両4の前方側)に有する。図4(c)のケース本体12では、タッチ操作によるミラー12Aの回転/移動が好ましくないため、レーダー探知機10の操作は、リモコン43により行われる。
表示器15に表示される画面は、車両4のメータパネルカバーに投影して表示しても良い。これにより、画面がメータパネルに浮き出ている様に見える。メータパネルカバーには、外光の映り込み対策がなされていることが通常のため、画面の見易さが改善される。メータパネルへの投影表示は、フロントガラスに表示する場合と異なり、自動車保安基準の規制を受けないため、投影の位置や領域等についての自由度の高い設計が可能である。
レーダー探知機10は、選択的に、車両4のシガーソケットからの電源供給も受け得るようにするために不図示のDCジャックを有しても良い。
実績のある若年層に人気のファッションブランドに筐体と画面デザインを作成して貰ことも考えられる。レーダー探知機に興味のない若年層にファッション感覚で購入して貰える可能性がある。画面デザインやリモコンを、昔の家庭用ゲーム機風にしてレトロ感を出しても良い。
図57に示すように、スピーカー26から出力する音の放音孔は、レーダー探知機本体の上面側に設けるとよく、特に上面と背面の間に設けるとよい。音の出力方向を上面側に向けることでダッシュボード上の設置を想定している本器ではフロントガラスでの音の反射を利用して利用者に発報音を聞き取りやすくする効果が得られる。
例えば図58(a)に示すように背面ケースの内側上部にスピーカを入れる壁を円筒状に設け、その壁内に背面側に音の出る方向を向けてスピーカを挿入し、当該スピーカから背面に向けて出された音をケース上面側の放音孔に誘導するように設けた放音筒部によって誘導し外部へ放出する構成とするとよい。特に図58(b)に示すように、スピーカを格納する円筒状の壁はその下部に切り欠き部を設け、当該切り欠き部に、図59(a)の中央下部に示す四隅にプラスネジを設けて封止したレーダ受信モジュールの一部が入り込む構成とするとよい。このようにすれば、図59(a)の上部から右部に向けて逆L字状に構成され、左から順に円形のスピーカ、四角形のGPSアンテナ、右下に四角形の無線受信モジュールを実装したサブ基板(図59(b)の基板)と、レーダ受信モジュールとをきわめて近接して配置することができ、装置全体の大きさをきわめて小さくすることができる。
また、従来別々の基板に配置されていたGPSモジュールと無線受信モジュールを図59(b)に示すように1つの基板にまとめてL字状の基板とし図59(a)に示すようにそのL字の基板に囲まれるようにその中にレーダー受信モジュールを配置する構成としたため、装置全体のサイズを小さくすることができるとともに、組み立てにかかる手間を大幅に削減することができた。
また図59(b)の逆L字状の基板は、円形のスピーカへの接続部と、四角形のGPSアンテナへの接続部を備える−字状の第1の回路パターンと、無線受信モジュールを備えるなど無線受信部を構成する部品を接続するI字状の第2の回路パターンとして別々に構成したものを、L字状の一つの基板の−字状の部位とI字状の部位に配置して構成するとよい。特に、L字状の一つの基板の−字状の部位と、I字状の部位のそれぞれに、それぞれの回路を他の基板の回路へ接続するための接続コネクタを設けるように構成するとよい。特に図59(b)の基板の左端部の背面側(装置の前面側)に第1の回路パターンからメイン基板への電源ライン及び信号ラインを接続する第1のコネクタを設ける一方、同基板の下端部の背面側(装置の前面側)に第2の回路パターンからメイン基板への電源ライン及び信号ラインを接続する第2のコネクタを設けて、メイン基板とこの逆L字状の基板とを接続する構成とするとよい。このようにすれば、両パターンを別々に設計できるため設計期間を短縮できるとともに、メイン基板との逆L字状の基板との固定を、斜め位置に配置される両コネクタで安定的かつ強固に行うことができ、さらには、メイン基板の組付けを1回で行え、製造コストを低減できる。
各実施例内に記載した構成要素、課題を解決するための手段に記載の構成要素や思想を適用した要素は、矛盾を生じない範囲内において任意に組み合わせて実施例とするとよい。
なお図面の各部は本願の説明に必要な箇所について特に記載しているが、例えばサーバであればサーバが通常有する構成、スマートフォンであればスマートフォンが通常有する構成を備える。
下記は、出願時の特許請求の範囲の写しである。
<特許請求の範囲>
<請求項1>
ユーザ端末から入力される所定の入力形式のスケジュール情報を所定の記憶形式で記憶しておき、記憶した前記スケジュール情報をユーザ端末においてユーザがスケジュールを認識可能なように表示させる機能を有するスケジュール管理システムに対して情報を入力する機能を備える電子機器であって、
車両に設置可能であり、
所定の走行期間の車両に関する情報である走行情報を取得して記憶する機能である記憶機能と、
記憶した前記走行情報を前記所定の入力形式に合わせこんで前記スケジュール管理システムに入力する機能である入力機能と
を備えることを特徴とする電子機器。
<請求項2>
前記スケジュール情報は、スケジュールの日時情報とタイトル情報を含み、
前記スケジュール管理システムは、前記ユーザ端末において、前記日時情報に対応付けて前記タイトル情報を表示させる機能を更に有し、
前記走行情報は、前記走行期間の開始日時又は終了日時を示す走行日時情報と、当該走行期間に取得した車両の動きに関する動き情報とを含み、
前記入力機能は、前記所定の入力形式への合わせこみにおいて、一の前記走行期間についての前記走行日時情報及び前記動き情報をそれぞれ、一の前記スケジュール情報の前記日時情報及び前記タイトル情報とする機能を含むこと
を特徴とする請求項1に記載の電子機器。
<請求項3>
前記動き情報は、前記走行期間における車両の燃費及び/又は走行距離を含むこと
を特徴とする請求項2に記載の電子機器。
<請求項4>
前記スケジュール情報は、スケジュールの日時情報と場所情報を含み、
前記スケジュール管理システムは、前記ユーザ端末において、前記日時情報に対応付けて前記場所情報を表示させる機能を更に有し、
前記走行情報は、前記走行期間の開始日時又は終了日時を示す走行日時情報と、当該走行期間の終了日時における車両の場所を示す走行終了場所情報とを含み、
前記入力機能は、前記所定の入力形式への合わせこみにおいて、一の前記走行期間についての前記走行日時情報及び前記走行終了場所情報をそれぞれ、一の前記スケジュール情報の前記日時情報及び前記場所情報とする機能を含むこと
を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項5>
前記記憶機能は、複数の前記走行情報を記憶する機能を含み、
前記電子機器は、前記記憶機能により記憶された複数の前記走行情報の全部又は一部を前記スケジュール管理システムに一括入力する機能である一括入力機能を更に有すること
を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項6>
前記電子機器は、前記記憶機能により記憶された複数の前記走行情報の全部又は一部を選択する機能である入力対象選択機能を更に有し、
前記一括入力機能は、前記入力対象選択機能により選択された前記走行情報を一括入力する機能を含むこと
を特徴とする請求項5に記載の電子機器。
<請求項7>
前記電子機器は、前記記憶機能により記憶された複数の前記走行情報の全部又は一部を選択する機能である集計対象選択機能と、
前記集計対象選択機能により選択された前記走行情報の集計を表示手段に表示させる機能を更に備えること
を特徴とする請求項5又は6に記載の電子機器。
<請求項8>
前記スケジュール管理システムから取得される識別情報に基づいて、前記入力機能によりスケジュール管理システムに既に入力された前記走行情報の識別を行う機能である既入力情報識別機能を更に有し、
前記一括入力機能は、前記既入力情報識別機能により識別された前記走行情報を除外して一括入力を行う機能を含むこと
を特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項9>
前記スケジュール管理システムにおいて、前記スケジュール情報はそれぞれに個別のファイル名で記憶され、
前記識別情報は、前記スケジュール管理システムに記憶された前記ファイル名であること
を特徴とする請求項8に記載の電子機器。
<請求項10>
前記識別情報は、前記スケジュール管理システムに記憶された前記スケジュール情報であること
を特徴とする請求項8に記載の電子機器。
<請求項11>
前記走行情報識別機能は、前記スケジュール管理システムから、
前記ユーザ端末から前記スケジュール管理システムに入力された前記スケジュール情報に関する第1情報と、
前記入力機能により前記スケジュール管理システムに入力された前記スケジュール情報に関する第2情報を取得し、
前記第1情報を使用せず、前記第2情報を使用して前記識別を行うこと
を特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項12>
前記入力機能により前記スケジュール管理システムに前記走行情報が入力される際に、前記スケジュール管理システムに既に記憶されている前記スケジュール情報が変更又は削除されないこと
を特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項13>
前記電子機器による前記スケジュール管理システムへの前記走行情報の入力及び前記スケジュール管理システムからの前記識別情報の取得は、前記電子機器との接続及び前記ユーザ端末との接続が可能な通信手段を介して行われ、
前記通信手段は、前記ユーザ端末と前記通信手段の接続を介して前記ユーザ端末による読取が可能な第1記憶手段及び前記ユーザ端末による読取ができないような第2記憶手段を有し、
前記スケジュール管理システムからの前記識別情報の取得の際には、前記第1記憶手段に前記識別情報が記憶され、
前記スケジュール管理システムへの前記走行情報の入力の際には、前記第2記憶手段に前記走行情報が記憶される、
ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項14>
請求項1〜13のいずれかに記載の電子機器と、
ネットワークに接続可能なサーバ及び前記ユーザ端末を備え、
前記スケジュール管理システムは、前記サーバ及び前記ユーザ端末を含むことを特徴とするネットワークシステム。
<請求項15>
請求項1〜13のいずれかに記載の電子機器の機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。