JP6491587B2 - 映像符号化装置、映像復号装置、映像符号化方法、映像復号方法、映像符号化プログラム及び映像復号プログラム - Google Patents

映像符号化装置、映像復号装置、映像符号化方法、映像復号方法、映像符号化プログラム及び映像復号プログラム Download PDF

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Description

本発明は、映像符号化装置、映像復号装置、映像符号化方法、映像復号方法、映像符号化プログラム及び映像復号プログラムに関する。
映像符号化の標準規格としてH.264/AVCやH.265/HEVCと呼ばれる映像符号化方式が策定されている。以下ではHEVC(非特許文献1、以降従来技術と称する)を例に説明する。HEVCでは符号化対象ピクチャをLCU(Largest Coding Unit)と呼ばれるブロックに分割し、LCUごとに符号化を行う。LCUは更に四分木で最大3回まで分割することができ、最大64画素×64画素(以下、n画素×n画素をnxn(nは8,16,32,64)と略記)から8x8までのCU(Coding Unit)と呼ばれるブロックで構成される。
CUごとに異なる予測モードの符号化を行うことができ、HEVCでは符号化対象ブロックの隣接符号化済み画素から予測するイントラ予測モード、符号化済みフレームから予測するインター予測モードが規定されている。インター予測モードでは差分動きベクトルを伝送する適応動きベクトル予測符号化と差分動きベクトルを伝送しないマージ符号化の2種類の動き情報符号化モードが採用されている。以下、2つの符号化モードについて説明する。
(適応動きベクトル予測符号化)
適応動きベクトル予測符号化では予測方向を特定する参照画像リスト、参照先フレームを特定する参照画像インデックス、符号化対象ブロックの周囲或いは符号化済みフレームの符号化済みブロックから導出する2つの予測動きベクトル候補リストの中から使用する予測動きベクトル候補を特定する予測動きベクトルインデックス、予測動きベクトルとの差分である差分動きベクトルを参照画像リスト(L0/L1)ごとにそれぞれ符号化する。
予測動きベクトル候補リストは図19に示す符号化対象ブロックに隣接する空間予測動きベクトル候補と図20に示す符号化済みフレームの時間予測動きベクトル候補、ゼロ予測動きベクトル候補の優先順位でそれぞれ導出される。空間予測動きベクトル候補はブロック群A(A0,A1)、ブロック群B(B0,B1,B2)からそれぞれ1つずつ導出され、A0⇒A1、B0⇒B1⇒B2の優先順位でそれぞれスキャンされる。また、候補ブロックがインター予測モードであるか否かを判定し、インター予測モードの場合にのみ導出される。更に符号化対象ブロックの参照画像と同一の参照画像を持つ候補が優先され、参照画像が異なる場合は参照画像間距離によってスケーリングされる。ただし、スケーリングが必要となる候補は予測動きベクトル候補リストに追加される最初の1つのみに限定される。
また、各ブロック群の中で同一の動きベクトルが導出された場合は優先順位の高い候補のみを追加し、優先順位の低い候補は追加しない。空間予測動きベクトル候補の合計数が2に満たない場合は時間予測動きベクトル候補が導出される。時間予測動きベクトル候補はスライスヘッダで指定された符号化済みフレーム(ColPic)上から導出され、H⇒C3の優先順位でスキャンされる。ここでも同様に候補ブロックがインター予測モードである場合にのみ導出され、動きベクトルは参照画像間距離に応じてスケーリングされる。空間予測動きベクトル候補、時間予測動きベクトル候補の合計数が2に満たない場合はゼロ予測動きベクトル(水平成分、垂直成分が0のベクトル)が2つに満たすまで追加される。
(マージ符号化)
マージ符号化では符号化対象ブロックの周囲或いは符号化済みフレームの符号化済みブロックから導出される最大5つのマージ候補リストの中から使用する候補のインデックスのみを符号化する。マージ候補リストは空間マージ候補、時間マージ候補、結合双予測候補、ゼロマージ候補の優先順位で導出される。空間マージ候補、時間マージ候補の候補ブロックは図19及び図20と同一である。空間マージ候補はA1⇒B1⇒B0⇒A0⇒B2の優先順位でスキャンされ、候補ブロックがインター予測モードの場合にのみ導出される。ただし、マージ候補リストへの追加において、重複して追加されにくくするために以下の場合には優先順位の高い候補のみを追加し、優先順位の低い候補は追加しない。
・B1の動き情報=A1の動き情報
・B0の動き情報=B1の動き情報
・A0の動き情報=A1の動き情報
・B2の動き情報=A1又はB1の動き情報
時間マージ候補は適応動きベクトル予測符号化と同一で、参照画像インデックスは0となる。結合双予測候補はL0/L1それぞれの動き情報を異なるマージインデックスの組み合わせで最大2つ導出される。空間マージ候補、予測マージ候補、結合双予測候補の合計が5に満たない場合にはゼロマージ候補(双方向でそれぞれ参照画像インデックスが0で水平成分、垂直成分が0のベクトル)が5つに満たすまで追加される。
株式会社インプレスジャパン,"インプレス標準教科書シリーズ H.265/HEVC教科書," 2013年
従来技術では2種類の動き情報符号化モードはいずれも符号化対象ブロックに隣接する候補ブロック或いは符号化済みフレームの候補ブロックから予測動きベクトル候補リストを導出する際に、候補ブロックがインター予測モードでない場合は予測動きベクトルを導出することができない。特に、候補ブロックが全てイントラ予測モードで符号化されている場合には予測動きベクトル候補リスト或いはマージ候補リストには全てゼロ動きベクトル或いはゼロマージ候補が追加される。その場合、適応動きベクトル予測符号化においては差分動きベクトルの符号量を小さくすることができないため符号化効率が悪化し、マージ符号化においては予測画像がゼロマージ候補のみとなり、予測画像の精度が低下するという問題がある。
例えば、図21に示すように動きのある物体の途中で別の物体によるオクルージョンが発生するような場合は別の物体がイントラ予測モードになりやすい。また、平坦領域や単純な模様などの場合には連続する同一物体中であってもイントラ予測モードになる可能性が高いため、上記のような問題が発生する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、符号化効率の悪化を抑えつつ、予測画像の精度が低下するのを防ぐことができる映像符号化装置、映像復号装置、映像符号化方法、映像復号方法、映像符号化プログラム及び映像復号プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、イントラ予測及びインター予測を用いて映像をブロック単位で符号化する映像符号化装置であって、対象ブロックの周囲の候補ブロックから予測動きベクトル候補を導出する予測動きベクトル導出手段と、前記対象ブロックでイントラ予測モードが選択されている場合、前記予測動きベクトル導出手段によって導出した予測動きベクトルを前記対象ブロックの動きベクトルとして設定する予測動きベクトル設定手段とを備える映像符号化装置である。
本発明の一態様は、前記映像符号化装置であって、前記予測動きベクトル導出手段は、前記候補ブロックが前記イントラ予測モードである場合には前記予測動きベクトル設定手段で設定された動きベクトルを前記対象ブロックの予測動きベクトル候補として参照する映像符号化装置である。
本発明の一態様は、前記映像符号化装置であって、前記予測動きベクトル導出手段は、前記対象ブロックの周囲或いは符号化済みフレームの符号化済みブロックの中から所定の順序でインター予測モードであるかを判定し、インター予測モードである候補ブロックから予測動きベクトル候補を導出し、予測動きベクトル候補数が所定の値に満たない場合には、インター予測モードでない前記候補ブロックから予測動きベクトル候補を導出する。
本発明の一態様は、前記映像符号化装置であって、前記予測動きベクトル設定手段は、導出した前記予測動きベクトル候補の中から動きベクトルの統計量に基づく所定の条件を満たす予測動きベクトル候補を設定する。
本発明の一態様は、前記映像符号化装置であって、前記条件は、動きベクトルの各要素の絶対値和が最大である。
本発明の一態様は、前記映像符号化装置であって、前記条件は、前記対象ブロックの周囲或いは符号化済みフレームの符号化済みブロックの中で最頻動きベクトルである。
本発明の一態様は、イントラ予測及びインター予測を用いて映像をブロック単位で符号化された符号化データを復号する映像復号装置であって、対象ブロックの周囲の候補ブロックから予測動きベクトル候補を導出する予測動きベクトル導出手段と、前記対象ブロックでイントラ予測モードが選択されている場合、前記予測動きベクトル導出手段によって導出した予測動きベクトルを前記対象ブロックの動きベクトルとして設定する予測動きベクトル設定手段とを備える映像復号装置である。
本発明の一態様は、前記映像復号装置であって、前記予測動きベクトル導出手段は、前記候補ブロックが前記イントラ予測モードである場合には前記予測動きベクトル設定手段で設定された動きベクトルを前記対象ブロックの予測動きベクトル候補として参照する映像復号装置である。
本発明の一態様は、前記映像復号装置であって、前記予測動きベクトル導出手段は、前記対象ブロックの周囲或いは符号化済みフレームの符号化済みブロックの中から所定の順序でインター予測モードであるかを判定し、インター予測モードである前記候補ブロックから予測動きベクトル候補を導出し、予測動きベクトル候補数が所定の値に満たない場合には、インター予測モードでない前記候補ブロックから予測動きベクトル候補を導出する。
本発明の一態様は、前記映像復号装置であって、前記予測動きベクトル設定手段は、導出した前記予測動きベクトル候補の中から動きベクトルの統計量に基づく所定の条件を満たす予測動きベクトル候補を設定する。
本発明の一態様は、前記映像復号装置であって、前記条件は、動きベクトルの各要素の絶対値和が最大である。
本発明の一態様は、前記映像復号装置であって、る前記条件は、前記対象ブロックの周囲或いは符号化済みフレームの符号化済みブロックの中で最頻動きベクトルである。
本発明の一態様は、イントラ予測及びインター予測を用いて映像をブロック単位で符号化する映像符号化装置が行う映像符号化方法であって、対象ブロックの周囲の候補ブロックから予測動きベクトル候補を導出する予測動きベクトル導出ステップと、前記対象ブロックでイントラ予測モードが選択されている場合、前記予測動きベクトル導出ステップによって導出した予測動きベクトルを前記対象ブロックの動きベクトルとして設定する予測動きベクトル設定ステップとを有する映像符号化方法である。
本発明の一態様は、前記映像符号化方法であって、前記予測動きベクトル導出ステップでは、前記候補ブロックが前記イントラ予測モードである場合には前記予測動きベクトル設定ステップで設定された動きベクトルを前記対象ブロックの予測動きベクトル候補として参照する映像符号化方法である。
本発明の一態様は、イントラ予測及びインター予測を用いて映像をブロック単位で符号化された符号化データを復号する映像復号装置が行う映像復号方法であって、対象ブロックの周囲の候補ブロックから予測動きベクトル候補を導出する予測動きベクトル導出ステップと、前記対象ブロックでイントラ予測モードが選択されている場合、前記予測動きベクトル導出ステップによって導出した予測動きベクトルを前記対象ブロックの動きベクトルとして設定する予測動きベクトル設定ステップとを有する映像復号方法である。
本発明の一態様は、前記映像復号方法であって、前記予測動きベクトル導出ステップでは、前記候補ブロックが前記イントラ予測モードである場合には前記予測動きベクトル設定ステップで設定された動きベクトルを前記対象ブロックの予測動きベクトル候補として参照する映像復号方法である。
本発明の一態様は、コンピュータを、前記映像符号化装置として機能させるための映像符号化プログラムである。
本発明の一態様は、コンピュータを、前記映像復号装置として機能させるための映像復号プログラムである。
本発明によれば、符号化効率の悪化を抑えつつ、予測画像の精度が低下するのを防ぐことができるという効果が得られる。
本発明の第1の実施形態における映像符号化装置の構成を示すブロック図である。 従来技術における映像符号化装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における映像復号装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の映像符号化装置におけるインター動き情報生成部23の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の映像復号装置におけるインター動き情報生成部51の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態におけるイントラ動き情報生成部24の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における動きベクトル設定処理動作を示すフローチャートである。 図4、図5及び図6に示す予測動きベクトル候補リスト生成部232、511、241の処理動作を示すフローチャートである。 従来技術における予測動きベクトル候補リスト生成部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における映像符号化装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における映像復号装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態におけるインター動き情報生成部23の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態におけるインター動き情報生成部51の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態におけるイントラ動き情報生成部24、50の構成を示すブロック図である。 図12、図13及び図14に示す予測動きベクトル候補リスト生成部231、512、241の処理動作を示すフローチャートである。 図12、図13及び図14に示す予測動きベクトル候補リスト生成部231、512、241の処理動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態におけるイントラ動き情報生成部24、50の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態における動きベクトル設定処理動作を示すフローチャートである。 符号化対象ブロックに隣接する空間予測動きベクトル候補を示す説明図である。 符号化済みフレームの時間予測動きベクトル候補を示す説明図である。 動きのある物体の途中で別の物体によるオクルージョンが発生するような場合は別の物体がイントラ予測モードになりやすい状況を示す説明図である。
以下では一例としてHEVCに準拠した映像符号化装置及び映像復号装置に本発明を適用した場合の実施形態を説明するが、以下で説明する実施形態は、必ずしもHEVCに準拠したものでなくてもよい。なお、説明を簡単にするため、LCU及びCUサイズは固定(例えば64x64)として記載するが、ブロック分割した場合においても各CUに対して同様の処理を行うことで本発明を適用可能である。
<第1の実施形態>
図1を参照して、第1の実施形態における映像符号化装置を説明する。図1は第1の実施形態における映像符号化装置の構成を示すブロック図である。参考までに図2に従来技術における映像符号化装置を示す。図1と図2において、同じ構成要素には、同じ符号を付与してある。図1に示す構成が従来技術と異なるのはイントラ動き情報生成部24が新たに追加されている点である。符号化装置には符号化対象入力映像の符号化対象ピクチャについてCUブロックごとに入力され、このブロックに対応する符号化データが出力される。これが符号化対象ピクチャの各ブロックについてラスタスキャン順に繰り返し実行されることで、符号化対象ピクチャが符号化される。
減算器11は映像符号化装置1に入力された入力画像とイントラ予測部17またはインター予測部19から出力される予測画像との差分を直交変換/量子化部12へ出力する。一方、直交変換/量子化部12は減算器11から出力された差分に対して直交変換と量子化を施し、可変長符号化部13と逆量子化/逆直交変換部14へ出力する。
可変長符号化部13は直交変換/量子化部12から出力された量子化係数を可変長符号化し、符号化データとして映像符号化装置1から出力する。逆量子化/逆直交変換部は直交変換/量子化部12から出力された量子化係数に対して逆量子化と逆直交変換を施し、加算器15へ出力する。
加算器15は逆量子化/逆直交変換部14から出力された画像と予測画像との和をイントラ予測部17及びループフィルタ部16へ出力する。ループフィルタ部16は逆量子化/逆直交変換部14から出力された画像とイントラ予測部17またはインター予測部19から出力される予測画像との和にループフィルタを適用し、復号ピクチャメモリ18へ出力する。
復号ピクチャメモリ18はループフィルタ部16の出力を格納し、インター予測部19と動きベクトル検出部21に出力され、後の符号化対象ブロックのインター予測及び動きベクトル検出時に参照画像として利用される。イントラ予測部17は逆量子化/逆直交変換部14から出力された画像とイントラ予測部17またはインター予測部か19ら出力される予測画像との和を参照画像として符号化対象ブロックのイントラ予測画像を生成する。
インター予測部19は復号ピクチャメモリの参照画像を用いて符号化対象ブロックのインター予測画像を生成する。イントラ/インター切り替えスイッチ20は符号化対象ブロックの予測モードに応じてイントラ予測部17或いはインター予測部19を切り替え、予測画像を減算器11と加算器15へ出力する。
動きベクトル検出部21は入力画像と復号ピクチャメモリ18から出力される参照画像を用いて動きベクトルを検出し、動きベクトルメモリ22及びインター動き情報生成部23へ出力する。動きベクトルメモリ22は動きベクトル検出部21或いはイントラ動き情報生成部24からの出力を格納し、予測動きベクトル導出時にインター動き情報生成部23或いはイントラ動き情報生成部24から参照される。
インター動き情報生成部23は動きベクトル検出部21と動きベクトルメモリ22から入力されたデータを基にインター予測モードの動き情報を生成し、可変長符号化部13へ出力する。イントラ動き情報生成部24は動きベクトルメモリ22から入力されたデータを基にイントラ予測モードの動き情報を生成し、動きベクトルメモリ22へ出力する。
次に、図3を参照して、第1の実施形態における映像復号装置を説明する。この映像復号装置は図1に示す映像符号化装置により符号化された符号化データを復号する。図3は第1の実施形態における映像復号装置の構成を示すブロック図である。映像復号装置4には復号対象入力符号化データが入力され、復号対象ブロック毎に繰り返し復号され、復号信号が出力される。
可変長復号部41は入力された符号化データを可変長復号し、変換量子化係数及び差分動きベクトルを含む復号パラメータを得て、変換量子化係数は逆量子化/逆直交変換部42へ、差分動きベクトルはインター動き情報生成部51へ出力される。逆量子化/逆量子化部42は可変長復号部41から出力された変換量子化係数を逆量子化/逆直交変換し、復号残差画像を加算器43に出力する。
加算器43は逆量子化/逆直交変換部42から出力された復号残差画像とイントラ予測部45又はインター予測部46から得られる予測画像との和から復号画像を得て、復号映像として出力すると同時に、ループフィルタ部47及びイントラ予測部45へ出力する。ループフィルタ部47は加算器43から得られる復号画像にループフィルタを適用し、復号ピクチャメモリへ出力する。
復号ピクチャメモリ48はループフィルタ部47の出力を格納し、インター予測部46に入力され、後の復号対象ブロックのインター予測時に参照画像として利用される。イントラ予測部45は加算器43から出力される復号画像を参照画像として後の復号対象ブロックのイントラ予測画像を生成する。インター予測部46は復号ピクチャメモリ48の参照画像と動きベクトルメモリ49から得られる動きベクトルを用いて復号対象ブロックのインター予測画像を生成する。
イントラ/インター切り替えスイッチ44は復号対象ブロックの予測モードに応じてイントラ予測部45或いはインター予測部46を切り替え、予測画像を加算器43へ出力する。動きベクトルメモリ49はインター動き情報生成部51或いはイントラ動き情報生成部50からの出力を格納し、インター予測部46での予測及び予測動きベクトル導出時にインター動き情報生成部51或いはイントラ動き情報生成部50から参照される。
インター動き情報生成部51は可変長復号部41から入力される差分動きベクトルと動きベクトルメモリから入力されるデータを基にインター予測モードの動き情報を生成し、動きベクトルメモリ49へ出力する。イントラ動き情報生成部50は動きベクトルメモリ49から入力されたデータを基にイントラ予測モードの動き情報を生成し、動きベクトルメモリ49へ出力する。
次に、図4及び図5を参照して、第1の実施形態におけるインター動き情報生成部について説明する。図4は第1の実施形態の映像符号化装置におけるインター動き情報生成部23の構成を示すブロック図である。予測動きベクトル候補リスト生成部231は動きベクトルメモリ22から入力された符号化対象ブロックの周囲或いは符号化済みフレームの候補ブロックの動きベクトルから予測動きベクトル候補リストを生成し、予測動きベクトル決定部232へ出力する。予測動きベクトル決定部232は予測動きベクトル候補リスト生成部231から入力された予測動きベクトル候補リストの中から予測動きベクトルを決定する。
予測動きベクトルの決定では対象ブロックの動きベクトルと予測動きベクトル候補リストの各候補との差分動きベクトルを算出し、差分動きベクトルの各成分の符号量の和が最も小さくなる予測動きベクトルインデックス及び予測動きベクトルを決定する。減算部233は動きベクトル検出部21から入力された動きベクトルと予測動きベクトル決定部232で決定された予測動きベクトルの差分動きベクトルを算出し、参照画像リスト、参照画像インデックス、予測動きベクトルインデックスと共に可変長符号化部13へ出力する。
図5は第1の実施形態の映像復号装置におけるインター動き情報生成部51の構成を示すブロック図である。予測動きベクトル候補リスト生成部511は動きベクトルメモリ49から入力された復号対象ブロックの周囲或いは復号済みフレームの候補ブロックの動きベクトルから予測動きベクトル候補リストを生成し、予測動きベクトル出力部512へ出力する。予測動きベクトル出力部512は予測動きベクトル候補リスト生成部511から入力された予測動きベクトル候補リストの中から可変長復号部41で復号された予測動きベクトルインデックスに対応する予測動きベクトルを出力する。加算部513は可変長復号部41から入力された差分動きベクトルと予測動きベクトル出力部512から出力された予測動きベクトルの和となる動きベクトルを算出し、動きベクトルメモリ49へ出力する。
続いて、図6を参照して、本発明の特徴となるイントラ動き情報生成部24について説明する。図6は第1の実施形態におけるイントラ動き情報生成部24の構成を示すブロック図である。イントラ動き情報生成部24は従来技術にはない構成要素である。予測動きベクトル候補リスト生成部241は動きベクトルメモリ22から入力された符号化或いは復号対象ブロックの周囲或いは符号化或いは復号済みフレームの候補ブロックの動きベクトルから予測動きベクトル候補リストを生成し、設定予測動きベクトル決定部242へ出力する。設定予測動きベクトル決定部242は予測動きベクトル候補リストの中から所定の予測動きベクトルを動きベクトルメモリ22へ出力する。
次に、図7を参照して、第1の実施形態における動きベクトル設定処理動作を説明する。図7は第1の実施形態における動きベクトル設定処理動作を示すフローチャートである。まず、対象ブロックの予測モードがインター予測モードか否かを判定し(ステップS1)、判定結果がインター予測モードである場合は対象ブロックの動きベクトルを対象ブロックの動きベクトルとして動きベクトルメモリに設定する(ステップS2)。そうでない場合は予測動きベクトル候補リストの中から所定の予測動きベクトルを対象ブロックの動きベクトルとして動きベクトルメモリに設定する(ステップS3)。設定する予測動きベクトルは予め設定された予測動きベクトルインデックスに対応する予測動きベクトルなどを用いる。
次に、図8を参照して、図4、図5及び図6に示す予測動きベクトル候補リスト生成部232、511、241の処理動作を説明する。図8は図4、図5及び図6に示す予測動きベクトル候補リスト生成部232、511、241の処理動作を示すフローチャートである。
まず、候補ブロックに対して所定の優先順序でスキャンを行う(ステップS11)。候補ブロックは図19及び図20に示すブロック群である。また、優先順位は以下の通りとなる。
・A0⇒A1⇒B0⇒B1⇒B2⇒H(C3)の順でスキャン
・対象ブロックの参照画像と同一の参照画像を持つ動きベクトルを優先
予測動きベクトル候補リストの合計数が2に満たないか否かを判定する(ステップS12)。そして、合計数が2に満たない場合は対象ブロックと候補ブロックの参照画素が同じか否かを判定する(ステップS13)。この判定の結果、参照画素が同じでなければ、参照画像間距離に応じてスケーリングを行う(ステップS14)。
次に、候補ブロックの動きベクトルを各ブロック群(A0,A1をブロック群A、B0,B1,B2をブロック群Bとする)の中で同じ動きベクトルが既にリストに追加されているか否かの重複判定を行い(ステップS15)、重複しない場合には候補ブロックの動きベクトルについて、候補ブロックの参照画像が符号化(或いは復号)対象ブロックの参照画像と異なる場合には参照画像間距離に応じてスケーリング処理を行った後にリストに追加する(ステップS16)。そして、全ての候補ブロックに対してスキャンが終了したら(ステップS17)、予測動きベクトル候補リストの合計数が2に満たないか否かを判定する(ステップS18)。合計数が2に満たない場合にはリストの残りにゼロベクトルを追加する(ステップS19)。
なお、参考までに従来技術における予測動きベクトル候補リスト生成部の動作を図9に示す。図9において、図8に示す処理動作と同じ処理動作には、同じ符号を付与してある。従来技術ではスキャンされた候補ブロックの参照画像インデックスが0以上(すなわち、インター予測されている)か否かを判定する処理(ステップS111)が追加されている点が異なる。また、本実施形態ではマージ符号化の説明を省略しているが、従来技術のマージ候補リスト生成に対しても同様の手順の処理動作を実行することで本発明を適用することが可能である。
(本実施形態と従来技術との違いと得られる効果)
本実施形態が従来技術と異なるのは、本実施形態では対象ブロックがイントラ予測モードの場合には予測動きベクトルを動きベクトルメモリに設定するため、予測動きベクトルを導出する際に候補ブロックがイントラ予測モードであっても予測動きベクトル候補リストに追加することが可能となる。従来技術ではイントラ予測モードである場合には追加されない。これによって、予測動きベクトル候補リストに追加される予測動きベクトル候補がゼロベクトルでなくなる可能性が高くなり、符号化対象ブロックの動きベクトルとの差分動きベクトルを小さくすることができる。
例えば、図21のような状況において、符号化対象ブロックがインター予測モードで符号化された領域と同じ動きベクトルを持っていた場合には、従来技術では導出される予測動きベクトル候補リストにはゼロベクトルしか追加されないため、対象ブロックの差分動きベクトルの符号量を小さくすることができないが、本実施形態を用いた場合には符号化対象ブロックの周囲のイントラ予測モードで符号化される領域にインター予測モードで符号化される領域の動きベクトルが設定され、それによって対象ブロックで導出される予測動きベクトル候補リストにその動きベクトルが追加されるため、符号化対象ブロックの差分動きベクトルの符号量を小さくすることができる。復号においても符号化時と同様の処理を行うため、符号化時と同じ予測動きベクトルが参照可能である。
このように、第1の実施形態では、対象ブロックがイントラ予測モードの場合に予測動きベクトル候補リストの中から所定の予測動きベクトルを対象ブロックの動きベクトルとして設定する。そして、予測動きベクトル候補リストの導出時に、候補ブロックがイントラ予測モードの場合についても設定されている動きベクトルを参照する。
<第2の実施形態>
図10及び図11を参照して、第2の実施形態における映像符号化装置及び映像復号装置を説明する。図10は第2の実施形態における映像符号化装置の構成を示すブロック図である。図11は第2の実施形態における映像復号装置の構成を示すブロック図である。本実施形態では第1の実施形態に変更を加えた点について説明する。映像符号化装置1(図10)及び映像復号装置4(図11)共に候補ブロック予測モード判定部25、52が追加されている点が異なる。以下、第1の実施形態と異なる点のみを説明する。
第2の実施形態における候補ブロック予測モード判定部25、52は符号化結果或いは復号データを基にして予測動きベクトル候補リストの生成時に各候補ブロックの予測モードの判定結果をインター動き情報生成部23、51及びイントラ動き情報生成部24、50へ出力する。
次に、図12及び図13を参照して、第2の実施形態におけるインター動き情報生成部23、51について説明する。図12は第2の実施形態におけるインター動き情報生成部23の構成を示すブロック図である。図13は第2の実施形態におけるインター動き情報生成部51の構成を示すブロック図である。第1の実施形態と異なる点は予測動きベクトル候補リスト生成部231、511に候補ブロック予測モード判定部25、52から判定結果が入力されている点である。
続いて、図14を参照して、第2の実施形態におけるイントラ動き情報生成部24、50について説明する。図14は第2の実施形態におけるイントラ動き情報生成部24、50の構成を示すブロック図である。第1の実施形態と異なる点は予測動きベクトル候補リスト生成部241に候補ブロック予測モード判定部25、52から判定結果が入力されている点である。
続いて、図15、図16を参照して、図12、図13及び図14に示す予測動きベクトル候補リスト生成部231、512、241の処理動作を説明する。図15、図16は図12、図13及び図14に示す予測動きベクトル候補リスト生成部231、512、241の処理動作を示すフローチャートである。図15は、図16内の処理A部分の処理動作である。始めに、処理Aの処理動作を説明する。処理Aの処理動作は、図8に示す処理動作に似ている動作である。
まず、候補ブロックに対して所定の優先順序でスキャンを行う(ステップS21)。候補ブロックは図19及び図20に示すブロック群である。また、優先順位は以下の通りとなる。
・A0⇒A1⇒B0⇒B1⇒B2⇒H(C3)の順でスキャン
・対象ブロックの参照画像と同一の参照画像を持つ動きベクトルを優先
予測動きベクトル候補リストの合計数が2に満たないか否かを判定する(ステップS22)。そして、合計数が2に満たない場合は対象ブロックと候補ブロックの参照画素が同じか否かを判定する(ステップS23)。この判定の結果、参照画素が同じでなければ、参照画像間距離に応じてスケーリングを行う(ステップS24)。
次に、候補ブロックの動きベクトルを各ブロック群(A0,A1をブロック群A、B0,B1,B2をブロック群Bとする)の中で同じ動きベクトルが既にリストに追加されているか否かの重複判定を行い(ステップS25)、重複しない場合には候補ブロックの動きベクトルについて、候補ブロックの参照画像が符号化(或いは復号)対象ブロックの参照画像と異なる場合には参照画像間距離に応じてスケーリング処理を行った後にリストに追加する(ステップS26)。そして、全ての候補ブロックに対してスキャンを行う(ステップS27)。
次に、図16を参照して、予測動きベクトル候補リスト生成部231、512、241の処理動作を説明する。まず、対象ブロックの周囲から導出される候補ブロックの中からインター予測モードである候補ブロック群を抽出し、これらの候補ブロック群に対して処理Aを行う(ステップS31)。処理Aは前述した処理である。予測動きベクトル候補リストの合計数が2に満たないか否かを判定し(ステップS32)、満たない場合はイントラ予測モードである候補ブロック群を抽出し、これらの候補ブロック群に対して処理Aを行う(ステップS33)。この処理の結果、予測動きベクトル候補リストの合計数が2に満たないか否かを判定し(ステップS34)、満たない場合にはリストの残りにゼロベクトルを追加する(ステップS35)。
(本実施形態と従来技術との違いと得られる効果)
候補ブロックがインター予測モードであるブロックを優先してリストに追加することで、本来の動き情報を持っている信頼度の高いインター予測モードの予測動きベクトル候補が先にリストに追加されることになり、予測動きベクトルの精度向上が期待できる。
このように、第2の実施形態では、予測動きベクトル候補リストの導出時に、リストに追加する動きベクトルを候補ブロックの予測モードが「インター予測モード」⇒「イントラ予測モード」の優先度で追加する。
<第3の実施形態>
第3の実施形態における映像符号化装置及び映像復号装置を説明する。本実施形態では第1の実施形態に変更を加えた場合について説明するが、第2の実施形態においても同様に本発明を適用することができる。映像符号化装置及び映像復号装置は図1及び図3においてイントラ動き情報生成部の処理動作を除いて同一である。以下、第1の実施形態と異なる点のみを説明する。
図17を参照して、第3の実施形態におけるイントラ動き情報生成部24、50について説明する。図17は第3の実施形態におけるイントラ動き情報生成部24、50の構成を示すブロック図である。第1の実施形態と異なる点は動きベクトル統計量算出部243が追加されている点である。動きベクトル統計量算出部243は動きベクトルメモリ22、49からのデータを基に動きベクトル統計量を算出し、設定予測動きベクトル決定部242へ出力する。
続いて、図18を参照して、第3の実施形態における動きベクトル設定処理動作を説明する。図18は第3の実施形態における動きベクトル設定処理動作を示すフローチャートである。図18に示すフローチャートは図7に示すフローチャートと異なり、対象ブロックの予測モードがインター予測モードでない場合に動作が異なる。図18において、図7に示す動作と同じ動作には、同じ符号を付与してある。対象ブロックの予測モードがインター予測モードでないか否かを判定し(ステップS1)、インター予測モードでない場合、動きベクトルの統計量を算出し(ステップS4)、算出した統計量を基に予測動きベクトル候補リストの中から対象ブロックの動きベクトルとして設定する予測動きベクトルを決定する(ステップS5)。算出する統計量及び設定する予測動きベクトルの決定方法には色々なバリエーションが考えられる。以下にそのバリエーションの一例を示す。
(バリエーション1:各成分の絶対和が最大)
予測動きベクトル候補リストの各予測動きベクトルに対して各成分の絶対和(L1ノルム)を統計量として算出し、値の最も大きい予測動きベクトルを選択する。このようにすることで、設定される予測動きベクトルがゼロベクトルと異なるベクトルが選択されやすくなり、差分動きベクトルの符号量をより小さくする可能性が高くなる。
(バリエーション2:候補ブロックの中での最頻値)
候補ブロック群の中で最も頻出する予測動きベクトルを統計量として算出し、その予測動きベクトルを設定する予測動きベクトルとして選択する。ただし、全て異なる場合には予測動きベクトルインデックスの小さい方とする。最頻値は候補ブロック群の中で周囲の領域が同一である動きベクトルであると考えられるため信頼できるベクトルを選択することが可能となり、差分動きベクトルの符号量をより小さくする可能性が高くなる。
(バリエーション3:候補ブロックの中での中央値)
候補ブロック群の中で各成分の中央値を統計量として算出し、それらの値を予測動きベクトルとして設定する。このようにすることで候補ブロック群の中で外れ値があった場合にも適切な予測動きベクトルを設定することが可能となり、差分動きベクトルの符号量をより小さくする可能性が高くなる。
(本実施形態と従来技術との違いと得られる効果)
対象ブロックの予測モードがイントラ予測モードであった場合に予測動きベクトルの中から動きベクトルの統計量に基づく条件によって信頼度の高い予測動きベクトルを設定することができるため、予測動きベクトルの精度向上が期待できる。
このように、第3の実施形態では、対象ブロックがイントラ予測モードの場合に設定する予測動きベクトルを動きベクトルの統計量に基づく所定の条件を満たす予測動きベクトルとする。
なお、前述した映像符号化装置によって符号化されたものを選択して、復号するようにしてもよい。また、伝送により符号化されたブロックに係るデータ欠損が発生した際に1つ前のブロックの動きベクトルを利用すること、代替で0ベクトルを挿入するようにしてもよい。
以上説明したように、動画像の符号化及び復号、特にインター予測を行う際に従来技術においてはあるブロックをイントラ予測モードで符号化される場合は動きベクトルが保存されず、別のブロックをインター予測モードで符号化を行う際に前記イントラ予測モードで符号化されたブロックを予測に使うことができない。本実施形態はあるブロックをイントラ予測を行う場合でも隣接ブロックを参照し動きベクトルの情報を残すことで別のブロックがインター予測モードで符号化される場合でも参照を可能とし、符号化効率を向上させることができる。
前述した実施形態における映像符号化装置、映像復号装置の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、PLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されるものであってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明してきたが、上記実施の形態は本発明の例示に過ぎず、本発明が上記実施の形態に限定されるものではないことは明らかである。したがって、本発明の技術思想及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素の追加、省略、置換、その他の変更を行ってもよい。
符号化効率の悪化を抑えつつ、予測画像の精度が低下するのを防ぐことが不可欠な用途に適用できる。
1・・・映像符号化装置、11・・・減算器、12・・・直交変換/量子化部、13・・・可変長符号化部、14・・・逆量子化/逆直交変換部、15・・・加算器、16・・・ループフィルタ部、17・・・イントラ予測部、18・・・復号ピクチャメモリ、19・・・インター予測部、20・・・イントラ/インター切替スイッチ、21・・・動きベクトル検出部、22・・・動きベクトルメモリ、23・・・インター動き情報生成部、24・・・イントラ動き情報生成部、4・・・映像復号装置、41・・・可変長復号部、42・・・逆量子化/逆直交変換部、43・・・加算部、44・・・イントラ/インター切替スイッチ、45・・・イントラ予測部、46・・・インター予測部、47・・・ループフィルタ部、48・・・復号ピクチャメモリ、49・・・動きベクトルメモリ、50・・・イントラ動き情報生成部、51・・・インター動き情報生成部

Claims (16)

  1. イントラ予測及びインター予測を用いて映像をブロック単位で符号化する映像符号化装置であって、
    対象ブロックの周囲の候補ブロックから予測動きベクトル候補を導出する予測動きベクトル候補導出手段と、
    前記予測動きベクトル候補のうち、所定の予測動きベクトル候補を予測動きベクトルとして設定する予測動きベクトル候補設定手段と、
    前記対象ブロックでイントラ予測モードが選択されている場合、前記予測動きベクトル候補設定手段によって設定された予測動きベクトルを前記対象ブロックの動きベクトルとして設定する予測動きベクトル設定手段と
    を備え、
    前記予測動きベクトル候補導出手段は、インター予測モードで符号化された候補ブロックと、イントラ予測モードで符号化され、予測動きベクトルが設定されている候補ブロックとから、前記インター予測モードで符号化された候補ブロックの予測動きベクトルを優先して前記予測動きベクトル候補として導出する、
    映像符号化装置。
  2. 前記予測動きベクトル導出手段は、前記候補ブロックが前記イントラ予測モードである場合には前記予測動きベクトル設定手段で設定された動きベクトルを前記対象ブロックの予測動きベクトル候補として参照する請求項1に記載の映像符号化装置。
  3. 前記予測動きベクトル導出手段は、前記対象ブロックの周囲或いは符号化済みフレームの符号化済みブロックの中から所定の順序でインター予測モードであるかを判定し、インター予測モードである候補ブロックから予測動きベクトル候補を導出し、予測動きベクトル候補数が所定の値に満たない場合には、インター予測モードでない前記候補ブロックから予測動きベクトル候補を導出する請求項2に記載の映像符号化装置。
  4. 前記予測動きベクトル設定手段は、導出した前記予測動きベクトル候補の中から動きベクトルの統計量に基づく所定の条件を満たす予測動きベクトル候補を設定する請求項2または3に記載の映像符号化装置。
  5. 前記条件は、動きベクトルの各要素の絶対値和が最大である請求項4に記載の映像符号化装置。
  6. 前記条件は、前記対象ブロックの周囲或いは符号化済みフレームの符号化済みブロックの中で最頻動きベクトルである請求項4に記載の映像符号化装置。
  7. イントラ予測及びインター予測を用いて映像をブロック単位で符号化された符号化データを復号する映像復号装置であって、
    対象ブロックの周囲の候補ブロックから予測動きベクトル候補を導出する予測動きベクトル候補導出手段と、
    前記予測動きベクトル候補のうち、所定の予測動きベクトル候補を予測動きベクトルとして設定する予測動きベクトル候補設定手段と、
    前記対象ブロックでイントラ予測モードが選択されている場合、前記予測動きベクトル候補設定手段によって設定された予測動きベクトルを前記対象ブロックの動きベクトルとして設定する予測動きベクトル設定手段と
    を備え、
    前記予測動きベクトル候補導出手段は、インター予測モードで符号化された候補ブロックと、イントラ予測モードで符号化され、予測動きベクトルが設定されている候補ブロックとから、前記インター予測モードで符号化された候補ブロックの予測動きベクトルを優先して前記予測動きベクトル候補として導出する、
    映像復号装置。
  8. 前記予測動きベクトル導出手段は、前記候補ブロックが前記イントラ予測モードである場合には前記予測動きベクトル設定手段で設定された動きベクトルを前記対象ブロックの予測動きベクトル候補として参照する請求項に記載の映像復号装置。
  9. 前記予測動きベクトル導出手段は、前記対象ブロックの周囲或いは符号化済みフレームの符号化済みブロックの中から所定の順序でインター予測モードであるかを判定し、インター予測モードである前記候補ブロックから予測動きベクトル候補を導出し、予測動きベクトル候補数が所定の値に満たない場合には、インター予測モードでない前記候補ブロックから予測動きベクトル候補を導出する請求項に記載の映像復号装置。
  10. 前記予測動きベクトル設定手段は、導出した前記予測動きベクトル候補の中から動きベクトルの統計量に基づく所定の条件を満たす予測動きベクトル候補を設定する請求項またはに記載の映像復号装置。
  11. 前記条件は、動きベクトルの各要素の絶対値和が最大である請求項10に記載の映像復号装置。
  12. 前記条件は、前記対象ブロックの周囲或いは符号化済みフレームの符号化済みブロックの中で最頻動きベクトルである請求項10に記載の映像復号装置。
  13. イントラ予測及びインター予測を用いて映像をブロック単位で符号化する映像符号化装置が行う映像符号化方法であって、
    対象ブロックの周囲の候補ブロックから予測動きベクトル候補を導出する予測動きベクトル候補導出ステップと、
    前記予測動きベクトル候補のうち、所定の予測動きベクトル候補を予測動きベクトルとして設定する予測動きベクトル候補設定ステップと、
    前記対象ブロックでイントラ予測モードが選択されている場合、前記予測動きベクトル候補設定ステップによって設定された予測動きベクトルを前記対象ブロックの動きベクトルとして設定する予測動きベクトル設定ステップと
    を有し、
    前記予測動きベクトル候補導出ステップでは、インター予測モードで符号化された候補ブロックと、イントラ予測モードで符号化され、予測動きベクトルが設定されている候補ブロックとから、前記インター予測モードで符号化された候補ブロックの予測動きベクトルを優先して前記予測動きベクトル候補として導出する、
    映像符号化方法。
  14. イントラ予測及びインター予測を用いて映像をブロック単位で符号化された符号化データを復号する映像復号装置が行う映像復号方法であって、
    対象ブロックの周囲の候補ブロックから予測動きベクトル候補を導出する予測動きベクトル候補導出ステップと、
    前記予測動きベクトル候補のうち、所定の予測動きベクトル候補を予測動きベクトルとして設定する予測動きベクトル候補設定ステップと、
    前記対象ブロックでイントラ予測モードが選択されている場合、前記予測動きベクトル候補設定ステップによって設定された予測動きベクトルを前記対象ブロックの動きベクトルとして設定する予測動きベクトル設定ステップと
    を有し、
    前記予測動きベクトル候補導出ステップでは、インター予測モードで符号化された候補ブロックと、イントラ予測モードで符号化され、予測動きベクトルが設定されている候補ブロックとから、前記インター予測モードで符号化された候補ブロックの予測動きベクトルを優先して前記予測動きベクトル候補として導出する、
    映像復号方法。
  15. コンピュータを、請求項1からのいずれか1項に記載の映像符号化装置として機能させるための映像符号化プログラム。
  16. コンピュータを、請求項から12のいずれか1項に記載の映像復号装置として機能させるための映像復号プログラム。
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