JP6438376B2 - 映像符号化装置、映像復号装置、映像符号化方法、映像復号方法、映像符号化プログラム及び映像復号プログラム - Google Patents

映像符号化装置、映像復号装置、映像符号化方法、映像復号方法、映像符号化プログラム及び映像復号プログラム Download PDF

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Description

本発明は、映像符号化装置、映像復号装置、映像符号化方法、映像復号方法、映像符号化プログラム及び映像復号プログラムに関する。
映像符号化の標準規格としてH.264/AVCやH.265/HEVCと呼ばれる映像符号化方式が策定されている。以下ではHEVC(非特許文献1、以降従来技術と称する)を例に説明する。HEVCでは符号化対象ピクチャをLCU(Largest Coding Unit)と呼ばれるブロックに分割し、LCUごとに符号化を行う。LCUは更に四分木で最大3回まで分割することができ、最大64画素×64画素(以下、n画素×n画素をnxn(nは8,16,32,64)と略記)から8x8までのCU(Coding Unit)と呼ばれるブロックで構成される。
CUごとに異なる予測モードの符号化を行うことができ、HEVCでは符号化対象ブロックの隣接符号化済み画素から予測するイントラ予測モード、符号化済みフレームから予測するインター予測モードが規定されている。インター予測モードでは差分動きベクトルを伝送する適応動きベクトル予測符号化と差分動きベクトルを伝送しないマージ符号化の2種類の動き情報符号化モードが採用されている。以下、2つの符号化モードについて説明する。
(適応動きベクトル予測符号化)
適応動きベクトル予測符号化では予測方向を特定する参照画像リスト、参照先フレームを特定する参照画像インデックス、符号化対象ブロックの周囲或いは符号化済みフレームの符号化済みブロックから導出する2つの予測動きベクトル候補リストの中から使用する予測動きベクトル候補を特定する予測動きベクトルインデックス、予測動きベクトルとの差分である差分動きベクトルを参照画像リスト(L0/L1)ごとにそれぞれ符号化する。
予測動きベクトル候補リストは図24に示す符号化対象ブロックに隣接する空間予測動きベクトル候補と図25に示す符号化済みフレームの時間予測動きベクトル候補、ゼロ予測動きベクトル候補の優先順位でそれぞれ導出される。空間予測動きベクトル候補はブロック群A(A0,A1)、ブロック群B(B0,B1,B2)からそれぞれ1つずつ導出され、A0⇒A1、B0⇒B1⇒B2の優先順位でそれぞれスキャンされる。また、候補ブロックがインター予測モードであるか否かを判定し、インター予測モードの場合にのみ導出される。
更に符号化対象ブロックの参照画像と同一の参照画像を持つ候補が優先され、参照画像が異なる場合は参照画像間距離によってスケーリングされる。ただし、スケーリングが必要となる候補は予測動きベクトル候補リストに追加される最初の1つのみに限定される。また、各ブロック群の中で同一の動きベクトルが導出された場合は優先順位の高い候補のみを追加し、優先順位の低い候補は追加しない。空間予測動きベクトル候補の合計数が2に満たない場合は時間予測動きベクトル候補が導出される。
時間予測動きベクトル候補はスライスヘッダで指定された符号化済みフレーム(ColPic)上から導出され、H⇒C3の優先順位でスキャンされる。ここでも同様に候補ブロックがインター予測モードである場合にのみ導出され、動きベクトルは参照画像間距離に応じてスケーリングされる。空間予測動きベクトル候補、時間予測動きベクトル候補の合計数が2に満たない場合はゼロ予測動きベクトル(水平成分、垂直成分が0のベクトル)が2つに満たすまで追加される。
(マージ符号化)
マージ符号化では符号化対象ブロックの周囲或いは符号化済みフレームの符号化済みブロックから導出される最大5つのマージ候補リストの中から使用する候補のインデックスのみを符号化する。マージ候補リストは空間マージ候補、時間マージ候補、結合双予測候補、ゼロマージ候補の優先順位で導出される。空間マージ候補、時間マージ候補の候補ブロックは図24及び図25と同一である。空間マージ候補はA1⇒B1⇒B0⇒A0⇒B2の優先順位でスキャンされ、候補ブロックがインター予測モードの場合にのみ導出される。ただし、マージ候補リストへの追加において、重複して追加されにくくするために以下の場合には優先順位の高い候補のみを追加し、優先順位の低い候補は追加しない。
・B1の動き情報=A1の動き情報
・B0の動き情報=B1の動き情報
・A0の動き情報=A1の動き情報
・B2の動き情報=A1又はB1の動き情報
時間マージ候補は適応動きベクトル予測符号化と同一で、参照画像インデックスは0となる。結合双予測候補はL0/L1それぞれの動き情報を異なるマージインデックスの組み合わせで最大2つ導出される。空間マージ候補、予測マージ候補、結合双予測候補の合計が5に満たない場合にはゼロマージ候補(双方向でそれぞれ参照画像インデックスが0で水平成分、垂直成分が0のベクトル)が5つに満たすまで追加される。
株式会社インプレスジャパン,"インプレス標準教科書シリーズ H.265/HEVC教科書,"2013年
従来技術では2種類の動き情報符号化モードはいずれも符号化対象ブロックに隣接する候補ブロック或いは符号化済みフレームの候補ブロックから予測動きベクトル候補リストを導出する際に、候補ブロックがインター予測モードでない場合は予測動きベクトルを導出することができない。
特に、候補ブロックが全てイントラ予測モードで符号化されている場合には予測動きベクトル候補リスト或いはマージ候補リストには全てゼロ動きベクトル或いはゼロマージ候補が追加される。その場合、適応動きベクトル予測符号化においては差分動きベクトルの符号量を小さくすることができないため符号化効率が悪化し、マージ符号化においては予測画像がゼロマージ候補のみとなり、予測画像の精度が低下するという問題がある。
例えば、図26に示すように動きのある物体の途中で別の物体によるオクルージョンが発生するような場合は別の物体がイントラ予測モードになりやすい。また、平坦領域や単純な模様などの場合には連続する物体中であっても同様にイントラ予測モードになる可能性が高いため、上記のような問題が発生する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、符号化効率の悪化を抑えつつ、予測画像の精度が低下するのを防ぐことができる映像符号化装置、映像復号装置、映像符号化方法、映像復号方法、映像符号化プログラム及び映像復号プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、イントラ予測及びインター予測を用いて映像をブロック単位で符号化する映像符号化装置であって、対象ブロックの動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、前記動きベクトル検出手段の出力を記憶する動きベクトルメモリと、前記動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルからインター予測モードの動き情報を生成するインター動き情報生成手段と、前記動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルからイントラ予測モードの動き情報を生成するイントラ動き情報生成手段とを備えた映像符号化装置である。
本発明の一態様は、前記映像符号化装置であって、前記インター動き情報または前記イントラ動き情報を前記対象ブロックの予測モードに応じて切り替えて出力する切替スイッチと、前記切替スイッチによって切り替えられた前記インター動き情報または前記イントラ動き情報を差分動きベクトルとして符号化するとともに、変換量子化係数を可変長符号化し、符号化データとして出力する可変長符号化手段とをさらに備えた。
本発明の一態様は、前記映像符号化装置であって、前記対象ブロックがイントラ予測モードの場合はイントラ動き情報を符号化するか否かのフラグであるイントラ動き情報フラグを生成するイントラ動き情報フラグ生成手段と、前記イントラ動き情報フラグが有効である場合は、前記イントラ動き情報を前記可変長符号化手段に出力するイントラ動き情報出力手段をさらに備える。
本発明の一態様は、前記映像符号化装置であって、前記対象ブロックがイントラ予測モードの場合は、前記イントラ動き情報を符号化するか否かを判定し、符号化すると判定された場合には前記イントラ動き情報を前記可変長符号化手段に出力するイントラ動き情報符号化判定手段をさらに備える。
本発明の一態様は、前記映像符号化装置であって前記判定を動きベクトルの統計量に基づいて行う。
本発明の一態様は、前記映像符号化装置であって、前記可変長符号化手段による符号化結果を基にして各候補ブロックの予測モードの判定結果を前記インター動き情報生成手段と前記イントラ動き情報生成手段へ出力する候補ブロック予測モード判定手段を備え、前記インター動き情報生成手段と、前記イントラ動き情報生成手段は、前記予測モードの判定結果に基づいて前記動き情報を生成する。
本発明の一態様は、イントラ予測及びインター予測を用いて映像をブロック単位で符号化された符号化データを復号する映像復号装置であって、入力された前記符号化データを可変長復号し、変換量子化係数及び差分動きベクトルを得る可変長復号手段と、動きベクトルを記憶する動きベクトルメモリと、前記可変長復号手段から入力される前記差分動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルからインター動き情報を生成し、前記動きベクトルメモリへ出力するインター動き情報生成手段と、前記可変長復号手段から入力される前記差分動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルからイントラ動き情報を生成し、前記動きベクトルメモリへ出力するイントラ動き情報生成手段とを備えた映像復号装置である。
本発明の一態様は、前記映像復号装置であって、対象ブロックの予測モードに応じて、前記差分動きベクトルを前記インター動き情報生成手段または前記イントラ動き情報生成手段のいずれかに出力する切り替えを行う切替スイッチをさらに備え、前記動きベクトルメモリから得られる動きベクトルを用いて対象ブロックのインター予測画像を生成する。
本発明の一態様は、前記映像復号装置であって、前記イントラ動き情報生成手段は、復号された動き情報を符号化するか否かのフラグであるイントラ動き情報フラグに基づいて、前記差分動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルのいずれかに基づいて生成した前記動き情報を前記動きベクトルメモリへ出力する。
本発明の一態様は、前記映像復号装置であって、前記イントラ動き情報生成手段は、前記イントラ動き情報を符号化するか否かを判定し、判定結果を参照して、前記差分動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルのいずれかに基づいて生成した前記動き情報を前記動きベクトルメモリへ出力する。
本発明の一態様は、前記映像復号装置であって、前記判定を動きベクトルの統計量に基づいて行う。
本発明の一態様は、前記映像復号装置であって、前記可変長復号手段による復号結果を基にして各候補ブロックの予測モードの判定結果を前記インター動き情報生成手段と前記イントラ動き情報生成手段へ出力する候補ブロック予測モード判定手段を備え、前記インター動き情報生成手段と、前記イントラ動き情報生成手段は、前記予測モードの判定結果に基づいて前記動き情報を生成する。
本発明の一態様は、イントラ予測及びインター予測を用いて映像をブロック単位で符号化する映像符号化装置が行う映像符号化方法であって、対象ブロックの動きベクトルを検出する動きベクトル検出ステップと、前記動きベクトル検出ステップの出力を動きベクトルメモリに記憶する記憶ステップと、前記動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルからインター予測モードの動き情報を生成するインター動き情報生成ステップと、前記動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルからイントラ予測モードの動き情報を生成するイントラ動き情報生成ステップとを有する映像符号化方法である。
本発明の一態様は、前記映像符号化方法であって、前記インター動き情報または前記イントラ動き情報を前記対象ブロックの予測モードに応じて切り替えて出力する切替ステップと、前記切替ステップによって切り替えられた前記インター動き情報または前記イントラ動き情報を差分動きベクトルとして符号化するとともに、変換量子化係数を可変長符号化し、符号化データとして出力する可変長符号化ステップとをさらに有する。
本発明の一態様は、イントラ予測及びインター予測を用いて映像をブロック単位で符号化された符号化データを復号する映像復号装置が行う映像復号方法であって、入力された前記符号化データを可変長復号し、変換量子化係数及び差分動きベクトルを得る可変長復号ステップと、動きベクトルを動きベクトルメモリに記憶する記憶ステップと、前記可変長復号ステップから入力される前記差分動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルからインター動き情報を生成し、前記動きベクトルメモリへ出力するインター動き情報生成ステップと、前記可変長復号ステップから入力される前記差分動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルからイントラ動き情報を生成し、前記動きベクトルメモリへ出力するイントラ動き情報生成ステップとを有する映像復号方法である。
本発明の一態様は、前記映像復号方法であって、対象ブロックの予測モードに応じて、前記差分動きベクトルを前記インター動き情報生成ステップまたは前記イントラ動き情報生成ステップのいずれかに出力する切り替えを行う切替ステップをさらに有し、前記動きベクトルメモリから得られる動きベクトルを用いて対象ブロックのインター予測画像を生成する。
本発明の一態様は、コンピュータを、前記映像符号化装置として機能させるための映像符号化プログラムである。
本発明の一態様は、コンピュータを、前記映像復号装置として機能させるための映像復号プログラムである。
本発明によれば、符号化効率の悪化を抑えつつ、予測画像の精度が低下するのを防ぐことができるという効果が得られる。
本発明の第1の実施形態における映像符号化装置の構成を示すブロック図である。 従来技術における映像符号化装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態における映像復号装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の映像符号化装置1におけるインター動き情報生成部23の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の映像復号装置おけるインター動き情報生成部52の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の映像符号化装置1におけるイントラ動き情報生成部24の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の映像復号装置4におけるイントラ動き情報生成部51の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における動きベクトル設定処理動作を示すフローチャートである。 図4、図6、図5及び図7に示す予測動きベクトル候補リスト生成部231、521、241、511の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における映像符号化装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の映像復号装置4におけるイントラ動き情報生成部51の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態における動きベクトル設定処理動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における映像符号化装置1の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態の映像復号装置4におけるイントラ動き情報生成部51の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態における動きベクトル設定処理動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態における映像符号化装置1の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態における映像復号装置4の構成を示すブロック図である。 第4の実施形態におけるインター動き情報生成部23の構成を示すブロック図である。 第4の実施形態におけるイントラ動き情報生成部24の構成を示すブロック図である。 第4の実施形態におけるインター動き情報生成部52の構成を示すブロック図である。 第4の実施形態におけるイントラ動き情報生成部51の構成を示すブロック図である。 図18、図19、図20及び図21に示す予測動きベクトル候補リスト生成部231、241、521、511の処理動作を示すフローチャートである。 図18、図19、図20及び図21に示す予測動きベクトル候補リスト生成部231、241、521、511の処理動作を示すフローチャートである。 符号化対象ブロックに隣接する空間予測動きベクトル候補を示す説明図である。 符号化済みフレームの時間予測動きベクトル候補を示す説明図である。 動きのある物体の途中で別の物体によるオクルージョンが発生するような場合は別の物体がイントラ予測モードになりやすい状況を示す説明図である。
以下では一例としてHEVCに準拠した映像符号化装置及び映像復号装置に本発明を適用した場合の実施形態を説明するが、以下で説明する実施形態は、必ずしもHEVCに準拠したものでなくてもよい。なお、説明を簡単にするため、LCU及びCUサイズは固定(例えば64x64)として記載するが、ブロック分割した場合においても各CUに対して同様の処理を行うことで本発明を適用可能である。
<第1の実施形態>
図1を参照して、第1の実施形態における映像符号化装置を説明する。図1は第1の実施形態における映像符号化装置の構成を示すブロック図である。参考までに図2に従来技術における映像符号化装置の構成を示す。図1と図2において、同じ構成要素には、同じ符号を付与してある。図1に示す構成が従来技術と異なるのはイントラ動き情報生成部24とイントラ/インター切替スイッチ25が新たに設けられている点である。映像符号化装置1には符号化対象入力映像の符号化対象ピクチャについてCUブロックごとに入力され、このブロックに対応する符号化データが出力される。これが符号化対象ピクチャの各ブロックについてラスタスキャン順に繰り返し実行されることで、符号化対象ピクチャが符号化される。
減算器11は映像符号化装置1に入力された入力画像とイントラ予測部17またはインター予測部19から出力される予測画像との差分を直交変換/量子化部12へ出力する。直交変換/量子化部12は減算器11から出力された差分に対して直交変換と量子化を施し、可変長符号化部13と逆量子化/逆直交変換部14へ出力する。
可変長符号化部13は直交変換/量子化部12から出力された量子化係数を可変長符号化し、符号化データとして映像符号化装置1から出力する。一方、逆量子化/逆直交変換部14は直交変換/量子化部12から出力された量子化係数に対して逆量子化と逆直交変換を施し、加算器15へ出力する。
加算器15は逆量子化/逆直交変換部14から出力された画像と予測画像との和をイントラ予測部17及びループフィルタ部16へ出力する。ループフィルタ部16は逆量子化/逆直交変換部14から出力された画像とイントラ予測部17またはインター予測部19から出力される予測画像との和にループフィルタを適用し、復号ピクチャメモリへ出力する。
復号ピクチャメモリ18はループフィルタ部16の出力を格納し、インター予測部19と動きベクトル検出部21に入力され、後の符号化対象ブロックのインター予測及び動きベクトル検出時に参照画像として利用される。
イントラ予測部17は逆量子化/逆直交変換部14から出力された画像とイントラ予測部17またはインター予測部19から出力される予測画像との和を参照画像として符号化対象ブロックのイントラ予測画像を生成する。インター予測部19は復号ピクチャメモリの参照画像を用いて符号化対象ブロックのインター予測画像を生成する。
イントラ/インター切り替えスイッチ20は符号化対象ブロックの予測モードに応じてイントラ予測部17或いはインター予測部19を切り替え、予測画像を減算器11及び加算器15へ出力する。動きベクトル検出部21は入力画像と復号ピクチャメモリ18から出力される参照画像を用いて動きベクトルを検出し、動きベクトルメモリ22、インター動き情報生成部23及びイントラ動き情報生成部24へ出力する。
動きベクトルメモリ22は動きベクトル検出部21からの出力を格納し、予測動きベクトル導出時にインター動き情報生成部23或いはイントラ動き情報生成部24から参照される。インター動き情報生成部23は動きベクトル検出部21と動きベクトルメモリ22から入力されたデータを基にインター予測モードの動き情報を生成する。イントラ動き情報生成部24は動きベクトル検出部21と動きベクトルメモリ22から入力されたデータを基にイントラ予測モードの動き情報を生成する。
イントラ/インター切り替えスイッチ25は符号化対象ブロックの予測モードに応じてイントラ動き情報生成部24或いはインター動き情報生成部23を切り替え、可変長符号化部13へ出力する。
次に、図3を参照して、第1の実施形態における映像復号装置を説明する。この映像復号装置は図1に示す映像符号化装置により符号化された符号化データを復号する。図3は第1の実施形態における映像復号装置の構成を示すブロック図である。映像復号装置4には復号対象符号化データが入力され、復号対象ブロック毎に繰り返し復号され、復号映像が出力される。
可変長復号部41は入力された符号化データを可変長復号し、変換量子化係数及び差分動きベクトルを含む復号パラメータを得て、変換量子化係数は逆量子化/逆直交変換部42へ、差分動きベクトルはイントラ/インター切り替えスイッチ43へ出力される。逆量子化/逆直交変換部42は可変長復号部41から出力された変換量子化係数を逆量子化/逆直交変換し、復号残差画像を加算器44に出力する。
加算器44は逆量子化/逆直交変換部42から出力された復号残差画像と、イントラ/インター切替スイッチ45を介して、イントラ予測部46又はインター予測部47から得られる予測画像との和から復号画像を得て、復号映像として出力すると同時に、ループフィルタ部48及びイントラ予測部46へ出力する。
ループフィルタ部48は加算器44から得られる復号画像にループフィルタを適用し、復号ピクチャメモリ49へ出力する。復号ピクチャメモリ49はループフィルタ部48の出力を格納し、インター予測部47に出力され、後の復号対象ブロックのインター予測時に参照画像として利用される。
イントラ予測部46は加算器44から出力される復号画像を参照画像として後の復号対象ブロックのイントラ予測画像を生成する。インター予測部47は復号ピクチャメモリ49の参照画像と動きベクトルメモリから得られる動きベクトルを用いて復号対象ブロックのインター予測画像を生成する。
イントラ/インター切り替えスイッチ45は復号対象ブロックの予測モードに応じてイントラ予測部46或いはインター予測部47を切り替え、予測画像を加算器44へ出力する。動きベクトルメモリ50はインター動き情報生成部51或いはイントラ動き情報生成部52からの出力を格納し、インター予測部47での予測及び予測動きベクトル導出時にインター動き情報生成部52或いはイントラ動き情報生成部51から参照される。
インター動き情報生成部52は可変長復号部41から入力される差分動きベクトルと動きベクトルメモリから入力されるデータを基にインター予測モードの動き情報を生成し、動きベクトルメモリ50へ出力する。イントラ動き情報生成部51は可変長復号部41から入力される差分動きベクトルと動きベクトルメモリから入力されるデータを基にイントラ予測モードの動き情報を生成し、動きベクトルメモリ50へ出力する。イントラ/インター切り替えスイッチ43は復号対象ブロックの予測モードに応じてイントラ動き情報生成部51或いはインター動き情報生成部52を切り替える。
次に、第1の実施形態におけるインター動き情報生成部23について説明する。図4は第1の実施形態の映像符号化装置1におけるインター動き情報生成部23の構成を示すブロック図である。予測動きベクトル候補リスト生成部231は動きベクトルメモリ22から入力された符号化対象ブロックの周囲或いは符号化済みフレームの候補ブロックの動きベクトルから予測動きベクトル候補リストを生成し、予測動きベクトル決定部232へ出力する。予測動きベクトル決定部132は予測動きベクトル候補リスト生成部231から入力された予測動きベクトル候補リストの中から予測動きベクトルを決定する。
予測動きベクトルの決定では対象ブロックの動きベクトルと予測動きベクトル候補リストの各候補との差分動きベクトルを算出し、差分動きベクトルの各成分の符号量の和が最も小さくなる予測動きベクトルインデックス及び予測動きベクトルを決定する。減算部233は動きベクトル検出部21から入力された動きベクトルと予測動きベクトル決定部232で決定された予測動きベクトルの差分動きベクトルを算出し、参照画像リスト、参照画像インデックス、予測動きベクトルインデックスと共に可変長符号化部13へ出力する。
図5は第1の実施形態の映像復号装置おけるインター動き情報生成部52の構成を示すブロック図である。予測動きベクトル候補リスト生成部521は動きベクトルメモリ50から入力された復号対象ブロックの周囲或いは復号済みフレームの候補ブロックの動きベクトルから予測動きベクトル候補リストを生成し、予測動きベクトル出力部522へ出力する。予測動きベクトル出力部522は予測動きベクトル候補リスト生成部521から入力された予測動きベクトル候補リストの中から可変長復号部41で復号された予測動きベクトルインデックスに対応する予測動きベクトルを出力する。加算部523は可変長復号部41から入力された差分動きベクトルと予測動きベクトル出力部522から出力された予測動きベクトルの和となる動きベクトルを算出し、動きベクトルメモリ50へ出力する。
続いて、図6及び図7を参照して、本発明の特徴となるイントラ動き情報生成部について説明する。図6は第1の実施形態の映像符号化装置1におけるイントラ動き情報生成部24の構成を示すブロック図である。予測動きベクトル候補リスト生成部241は動きベクトルメモリ22から入力された符号化対象ブロックの周囲或いは符号化済みフレームの候補ブロックの動きベクトルから予測動きベクトル候補リストを生成し、予測動きベクトル決定部242へ出力する。予測動きベクトル決定部242は予測動きベクトル候補リスト生成部241から入力された予測動きベクトル候補リストの中から予測動きベクトルを決定する。
予測動きベクトルの決定では対象ブロックの動きベクトルと予測動きベクトル候補リストの各候補との差分動きベクトルを算出し、差分動きベクトルの各成分の符号量の和が最も小さくなる予測動きベクトルインデックス及び予測動きベクトルを決定する。減算部243は動きベクトル検出部21から入力された動きベクトルと予測動きベクトル決定部242で決定された予測動きベクトルの差分動きベクトルを算出し、参照画像リスト、参照画像インデックス、予測動きベクトルインデックスと共に可変長符号化部13へ出力する。
図7は第1の実施形態の映像復号装置4におけるイントラ動き情報生成部51の構成を示すブロック図である。予測動きベクトル候補リスト生成部511は動きベクトルメモリ50から入力された復号対象ブロックの周囲或いは復号済みフレームの候補ブロックの動きベクトルから予測動きベクトル候補リストを生成し、予測動きベクトル出力部512へ出力する。予測動きベクトル出力部512は予測動きベクトル候補リスト生成部511から入力された予測動きベクトル候補リストの中から可変長復号部41で復号された予測動きベクトルインデックスに対応する予測動きベクトルを出力する。加算部513は可変長復号部41から入力された差分動きベクトルと予測動きベクトル出力部512から出力された予測動きベクトルの和となる動きベクトルを算出し、動きベクトルメモリ50へ出力する。
続いて、図8を参照して、第1の実施形態における動きベクトル設定処理動作を説明する。図8は第1の実施形態における動きベクトル設定処理動作を示すフローチャートである。まず、対象ブロックの予測モードがインター予測モードか否かを判定し(ステップS1)、判定結果がインター予測モードである場合は対象ブロックのインター予測モードの動きベクトルを対象ブロックの動きベクトルとして動きベクトルメモリに設定する(ステップS2)。そうでない場合は対象ブロックのイントラ予測モードの動きベクトルを対象ブロックの動きベクトルとして動きベクトルメモリに設定する(ステップS3)。
次に、図9を参照して、図4、図6、図5及び図7に示す予測動きベクトル候補リスト生成部231、521、241、511の処理動作を説明する。図9は図4、図6、図5及び図7に示す予測動きベクトル候補リスト生成部231、521、241、511の処理動作を示すフローチャートである。
まず、候補ブロックに対して所定の優先順序でスキャンを行う(ステップS11)。候補ブロックは図24及び図25に示すブロック群である。また、優先順位は以下の通りとなる。
・A0⇒A1⇒B0⇒B1⇒B2⇒H(C3)の順でスキャン
・対象ブロックの参照画像と同一の参照画像を持つ動きベクトルを優先
予測動きベクトル候補リストの合計数が2に満たないか否かを判定する(ステップS12)。そして、合計数が2に満たない場合は、候補ブロックの参照画像が符号化対象ブロックの参照画像と異なるか否かを判定する(ステップS13)。そして異なる場合には参照画像間距離に応じてスケーリング処理を行う(ステップS14)。
次に、各ブロック群(A0,A1をブロック群A、B0,B1,B2をブロック群Bとする)の中で同じ動きベクトルが既にリストに追加されているか否かの重複判定を行う(ステップS15)。そして、重複しない場合にのみ候補ブロックの動きベクトルをリストに追加する(ステップS16)。全ての候補ブロックに対してスキャンを行い(ステップS17)、スキャンが終了したら、予測動きベクトル候補リストの合計数が2に満たないか否かを判定する(ステップS18)。そして、合計数が2に満たない場合にはリストの残りにゼロベクトルを追加する(ステップS19)。
なお、本実施形態ではマージ符号化の説明を省略しているが、従来技術のマージ候補リスト生成に対しても同様の処理手順を行うことで本発明を適用することが可能である。
(本実施形態と従来技術との違いと得られる効果)
本実施形態が従来技術と異なるのは、本実施形態では対象ブロックがイントラ予測モードの場合にも対象ブロックの動きベクトルを動きベクトルメモリに設定するため、予測動きベクトルを導出する際に候補ブロックがイントラ予測モードであっても予測動きベクトル候補リストに追加することが可能となる。従来技術ではイントラ予測モードである場合には追加されない。これによって、予測動きベクトル候補リストに追加される予測動きベクトル候補がゼロベクトルでなくなる可能性が高くなり、符号化対象ブロックの動きベクトルとの差分動きベクトルを小さくすることができる。
例えば、図26のような状況において、符号化対象ブロックがインター予測モードで符号化された領域と同じ動きベクトルを持っていた場合には、従来技術では導出される予測動きベクトル候補リストにはゼロベクトルしか追加されないため、対象ブロックの差分動きベクトルの符号量を小さくすることができない。これに対して、本実施形態を用いた場合には符号化対象ブロックの周囲のイントラ予測モードで符号化される領域にインター予測モードで符号化される領域の動きベクトルが設定され、それによって対象ブロックで導出される予測動きベクトル候補リストにその動きベクトルが追加されることになる。このため、符号化対象ブロックの差分動きベクトルの符号量を小さくすることができる。復号においても符号化時と同様の処理を行うため、符号化時と同じ予測動きベクトルが参照可能である。
このように、第1の実施形態では、対象ブロックがイントラ予測モードの場合にインター予測モードと同じように動き情報を符号化し、対象ブロックの動きベクトルとして設定する。そして、予測動きベクトル候補リストの導出時に、候補ブロックがイントラ予測モードの場合についても設定されている動きベクトルを参照する。
<第2の実施形態>
第2の実施形態における映像符号化装置及び映像復号装置を説明する。本実施形態では第1の実施形態に変更を加えた場合について説明する。図10は、第2の実施形態における映像符号化装置の構成を示すブロック図である。図1に示す映像符号化装置1と図10に示す映像符号化装置1の異なる点は、イントラ動き情報フラグ生成部26が新たに設けられている点である。第2の実施形態による映像復号装置4が、図3に示す映像復号装置と異なる点は、可変長復号部41でイントラ動き情報フラグを復号する点と、イントラ動き情報生成部51の処理動作が異なる。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第2の実施形態の映像符号化装置1におけるイントラ動き情報フラグ生成部26は対象ブロックがイントラ予測モードの場合にイントラ動き情報生成部24からイントラ予測モードの動き情報を受け取り、動き情報を符号化するか否かのフラグであるイントラ動き情報フラグを生成する。そして、フラグが有効で動き情報を符号化する場合にはイントラ予測モードの動き情報をフラグと共に可変長符号化部13へ出力する。一方、フラグが無効で動き情報を符号化しない場合には予測動きベクトルインデックスとフラグのみを可変長符号化部13へ出力する。ここでは予測動きベクトルインデックスを出力しているが、所定の予測動きベクトルインデックスとして出力しなくてもよい。
図11は、第2の実施形態の映像復号装置4におけるイントラ動き情報生成部51の構成を示すブロック図である。図11に示すイントラ動き情報生成部51が、図7に示すイントラ動き情報生成部51と異なる点は、出力動き情報切り替えスイッチ514が新たに設けられている点である。出力動き情報切り替えスイッチ514は、復号されたイントラ動き情報フラグに応じて切り替わり、イントラ動き情報フラグが有効の場合は加算器513から出力される動きベクトルを動きベクトルメモリに出力し、そうでない場合は予測動きベクトル出力部512からの出力である予測動きベクトルを出力する。
続いて、図12を参照して、第2の実施形態における動きベクトル設定処理動作を説明する。図12は第2の実施形態における動きベクトル設定処理動作を示すフローチャートである。図12において、図8と同じ処理動作には、同じ符号を付与してある。
まず、対象ブロックの予測モードがインター予測モードか否かを判定し(ステップS1)、判定結果がインター予測モードである場合は対象ブロックのインター予測モードの動きベクトルを対象ブロックの動きベクトルとして動きベクトルメモリ50に設定する(ステップS2)。そうでない場合はイントラ予測モードの動き情報フラグを生成する(ステップS4)。そして、イントラ予測モードの動き情報フラグが有効であるか否かを判定する(ステップS5)。そして、有効である場合は対象ブロックのイントラ予測モードの動きベクトルを対象ブロックの動きベクトルとして動きベクトルメモリ50に設定する(ステップS3)。そうでない場合は予測動きベクトルを決定した後(ステップS6)、予測動きベクトルを対象ブロックの動きベクトルとして動きベクトルメモリ50に設定する(ステップS7)。
(第1の本実施形態と第2の実施形態との違いと得られる効果)
第1の実施形態と異なり、対象ブロックがイントラ予測モードである場合に、イントラ予測モードの動き情報フラグを新たに生成し、そのフラグに基づいてイントラ予測モードの動き情報を符号化する。新たにフラグを追加することで、第1の実施形態での効果を得つつも、もし符号化した動き情報が参照されない場合等にはイントラ動き情報フラグを無効にし、動き情報を送らないようにしておくことで無駄な符号化を防ぎ、符号量の増加を抑制することができる。
このように、第2の実施形態では、対象ブロックがイントラ予測モードの場合に動き情報を符号化するか否かのフラグ(イントラ動き情報フラグ)を符号化し、フラグが有効(動き情報を符号化する)場合にのみ動き情報を符号化する。そうでない場合は一部のみを符号化或いは符号化しない。
<第3の実施形態>
第3の実施形態における映像符号化装置及び映像復号装置を説明する。本実施形態では第1の実施形態に変更を加えた場合について説明するが、同様にして第2の実施形態に適用することも可能である。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図13は、第3の実施形態における映像符号化装置1の構成を示すブロック図である。図13に示す映像符号化装置1が、図1に示す映像符号化装置1と異なる点は、イントラ動き情報符号化判定部27が追加されている点である。第3の実施形態における映像復号装置4は図3に示すイントラ動き情報生成部51の動作が異なる。
映像符号化装置1におけるイントラ動き情報符号化判定部27は対象ブロックがイントラ予測モードの場合にイントラ動き情報生成部24からイントラ予測モードの動き情報と予測動きベクトル候補リストを受け取り、動き情報を符号化するか否かを判定し、符号化すると判定された場合にはイントラ予測モードの動き情報を可変長符号化部13へ出力する。そうでない場合には予測動きベクトルインデックスとフラグのみを可変長符号化部13へ出力する。
図14は第3の実施形態の映像復号装置4におけるイントラ動き情報生成部51の構成を示すブロック図である。図14に示すイントラ動き情報生成部51が、図7に示すイントラ動き情報生成部51と異なる点は、イントラ動き情報符号化判定部515と出力動き情報切り替えスイッチ514が追加されている点である。イントラ動き情報符号化判定部515は予測動きベクトル候補リスト生成部511から予測動きベクトル候補リストを受け取り、動き情報の出力に関して判定し、結果を出力動き情報切り替えスイッチ514に通知する。出力動き情報切り替えスイッチ514はイントラ動き情報符号化判定部515の結果に応じて切り替わり、判定結果が有効の場合は加算器513から出力される動きベクトルを動きベクトルメモリに出力し、そうでない場合は予測動きベクトル出力部512からの出力である予測動きベクトルを出力する。
続いて、図15を参照して、第3の実施形態における動きベクトル設定処理動作を説明する。図15は第3の実施形態における動きベクトル設定処理動作を示すフローチャートである。図15において、図8、図12と同じ処理動作には、同じ符号を付与してある。
まず、対象ブロックの予測モードがインター予測モードか否かを判定し(ステップS1)、判定結果がインター予測モードである場合は対象ブロックのインター予測モードの動きベクトルを対象ブロックの動きベクトルとして動きベクトルメモリ50に設定する(ステップS2)。そうでない場合はイントラ予測モードの動き情報を符号化するか否かを判定する(ステップS8、S9)。そして、判定の結果、符号化すると判定された場合は対象ブロックのイントラ予測モードの動きベクトルを対象ブロックの動きベクトルとして動きベクトルメモリ50に設定する(ステップS3)。そうでない場合は予測動きベクトルを決定した後(ステップS6)、予測動きベクトルを対象ブロックの動きベクトルとして動きベクトルメモリ50に設定する(ステップS7)。
(第3の実施形態と第2の実施形態との違いと得られる効果)
第2の実施形態と異なり、対象ブロックがイントラ予測モードである場合に、イントラ予測モードの動き情報を送るか否かを判定することで、第2の実施形態では必要であった動き情報を送るか否かのフラグを符号化する必要がない。すなわち、判定をうまく行うことができれば、第2の実施形態での効果を得つつも、フラグの符号量を削減することができ、更なる符号化効率の向上を実現することができる。
(イントラ予測モードの動き情報を符号化するか否かの判定方法)
イントラ予測モードの動き情報を符号化するか否かの判定方法には様々な方法が考えられる。以下にそのバリエーションの一例を示す。
(バリエーション1:動きベクトル差分の各成分の絶対和が所定値よりも大きい)
イントラ予測モードの動きベクトルと予測動きベクトルの差分である差分動きベクトルを計算し、差分動きベクトルの各成分の絶対和を算出する。そして、その絶対和が所定値よりも大きい場合にはイントラ予測モードの動き情報を符号化すると判定する。差分動きベクトルが絶対和が所定値よりも小さい場合には周囲のブロックと同じ領域である可能性が高く、差分動きベクトルを送ったとしても後に符号化するブロックから参照された時の効果は小さい。よって、差分動きベクトルの絶対和が所定値よりも大きいか否かを判断することで、適切な判定ができる。
(バリエーション2:候補ブロックの各予測動きベクトルについて各成分の分散が所定値よりも大きい)
候補ブロックの各予測動きベクトルについて、各成分の分散を算出する。そして、その値がそれぞれ所定値よりも大きい場合にはイントラ予測モードの動き情報を符号化すると判定する。バリエーション1では選ばれた予測動きベクトルに対する差分動きベクトルしか用いられていないため、候補ブロックの予測動きベクトルがばらばら(分散が大きい)場合でもたまたま差分動きベクトルが小さくなった場合には本来は符号化すべきであるはずの場合でも符号化されないと判定されてしまう可能性がある。そこで、このように分散を用いることで、周囲の動きベクトルとの類似性を考慮してイントラ予測モードの動き情報を符号化するか否かを判定することができる。また、バリエーション1と組み合わせてもよい。
このように、第3の実施形態では、第2の実施形態に対して、イントラ動き情報フラグを符号化せず、動き情報を符号化するか否かを動きベクトルの統計量に基づく所定の条件によって判定する。
<第4の実施形態>
第4の実施形態における映像符号化装置及び映像復号装置を説明する。本実施形態では第2の実施形態に変更を加えた場合について説明する。図16は、第4の実施形態における映像符号化装置1の構成を示すブロック図である。図16に示す映像符号化装置1が、図10に示す映像符号化装置1と異なる点は、候補ブロック予測モード判定部28が新たに設けられている点である。図17は、第4の実施形態における映像復号装置4の構成を示すブロック図である。図17に示す映像復号装置4が、図3に示す映像復号装置4と異なる点は、候補ブロック予測モード判定部53が新たに設けられている点である。以下、第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第4の実施形態における候補ブロック予測モード判定部28、53は符号化結果或いは復号結果を基にして各候補ブロックの予測モードの判定結果をインター動き情報生成部23、52及びイントラ動き情報生成部24、51へ出力する。
次に、図18、図19、図20及び図21を参照して、第4の実施形態におけるインター動き情報生成部23、52及びイントラ動き情報生成部24、51について説明する。図18は、第4の実施形態におけるインター動き情報生成部23の構成を示すブロック図である。図19は、第4の実施形態におけるイントラ動き情報生成部24の構成を示すブロック図である。図20は、第4の実施形態におけるインター動き情報生成部52の構成を示すブロック図である。図21は、第4の実施形態におけるイントラ動き情報生成部51の構成を示すブロック図である。図18、図19、図20及び図21に示す構成が、第2の実施形態と異なる点は予測動きベクトル候補リスト生成部231、241、521、511に候補ブロック予測モード判定部28、53からの判定結果が入力されている点である。
続いて、図22を参照して、図18、図19、図20及び図21に示す予測動きベクトル候補リスト生成部231、241、521、511の処理動作を説明する。図22、図23は図18、図19、図20及び図21に示す予測動きベクトル候補リスト生成部231、241、521、511の処理動作を示すフローチャートである。図22は、図23内の処理A部分の処理動作である。始めに、処理Aの処理動作を説明する。処理Aの処理動作は、図9に示す処理動作に似ている動作である。
まず、候補ブロックに対して所定の優先順序でスキャンを行う(ステップS21)。候補ブロックは図24及び図25に示すブロック群である。また、優先順位は以下の通りとなる。
・A0⇒A1⇒B0⇒B1⇒B2⇒H(C3)の順でスキャン
・対象ブロックの参照画像と同一の参照画像を持つ動きベクトルを優先
次に、予測動きベクトル候補リストの合計数が2に満たないか否かを判定する(ステップS22)。そして、合計数が2に満たない場合は、候補ブロックの参照画像が符号化対象ブロックの参照画像と異なるか否かを判定する(ステップS23)。そして異なる場合には参照画像間距離に応じてスケーリング処理を行う(ステップS24)。
次に、各ブロック群(A0,A1をブロック群A、B0,B1,B2をブロック群Bとする)の中で同じ動きベクトルが既にリストに追加されているか否かの重複判定を行う(ステップS25)。そして、重複しない場合にのみ候補ブロックの動きベクトルをリストに追加する(ステップS26)。そして、全ての候補ブロックに対してスキャンを行う(ステップS17)。
次に、図23を参照して、予測動きベクトル候補リスト生成部231、241、521、511の処理動作を説明する。まず、対象ブロックの周囲から導出される候補ブロックの中からインター予測モードである候補ブロック群を抽出し、これらの候補ブロック群に対して前述の処理Aを行う(ステップS31)。
次に、予測動きベクトル候補リストの合計数が2に満たないか否かを判定する(ステップS32)。そして、合計数が2に満たない場合は候補ブロックの中からイントラ予測モードで且つイントラ動き情報フラグが有効である候補ブロック群を抽出し、これらの候補ブロック群に対して処理Aを行う(ステップS33)。
次に、予測動きベクトル候補リストの合計数が2に満たないか否かを判定する(ステップS34)。そして、合計数が2に満たない場合は候補ブロックの中からイントラ予測モードで且つイントラ動き情報フラグが無効である候補ブロック群を抽出し、これらの候補ブロック群に対して処理Aを行う(ステップS35)。この処理の結果、予測動きベクトル候補リストの合計数が2に満たないか否かを判定し(ステップS36)、満たない場合にはリストの残りにゼロベクトルを追加する(ステップS37)。
(第4の実施形態と第2の実施形態との違いと得られる効果)
第2の実施形態と異なり、候補ブロックが「インター予測モード⇒イントラ予測モードで且つイントラ動き情報フラグが有効⇒イントラ予測モードで且つイントラ動き情報フラグが無効」の優先順でリストに追加することで、本来の動き情報を持っている信頼度の高いインター予測モードの予測動きベクトル候補或いは次点のイントラ予測モードであるが動き情報フラグが有効なブロックの予測動きベクトル候補が先にリストに追加されることになり、予測動きベクトルの精度向上が期待できる。
このように、第4の実施形態では、予測動きベクトル候補リストの導出時に、リストに追加する動きベクトルを候補ブロックの予測モードが「インター予測モード」⇒「イントラ予測モードで且つイントラ動き情報フラグが有効」⇒「イントラ予測モードで且つイントラ動き情報フラグが無効」の優先度で追加する。
なお、前述した映像符号化装置によって符号化されたものを選択して、復号するようにしてもよい。また、伝送により符号化されたブロックに係るデータ欠損が発生した際に1つ前のブロックの動きベクトルを利用すること、代替で0ベクトルを挿入するようにしてもよい。
以上説明したように、動画像の符号化及び復号、特にインター予測を行う際に、従来技術においてはあるブロックをイントラ予測モードで符号化される場合は動きベクトルが保存されず、別のブロックをインター予測モードで符号化を行う際にイントラ予測モードで符号化されたブロックを予測に使うことができない。本実施形態ではあるブロックをイントラ予測を行う場合でも隣接ブロックを参照し動きベクトルの情報を残し別のブロックがインター予測モードで符号化される場合でも参照を可能とし、符号化効率を向上させることができる。さらに、差分動きベクトルを算出し符号化において利用することで動きベクトルに係る符号量のさらなる低減を実現することができる。
前述した実施形態における映像符号化装置、映像復号装置の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、PLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されるものであってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明してきたが、上記実施の形態は本発明の例示に過ぎず、本発明が上記実施の形態に限定されるものではないことは明らかである。したがって、本発明の技術思想及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素の追加、省略、置換、その他の変更を行ってもよい。
符号化効率の悪化を抑えつつ、予測画像の精度が低下するのを防ぐことが不可欠な用途に適用できる。
1・・・映像符号化装置、11・・・減算器、12・・・直交変換/量子化部、13・・・可変長符号化部、14・・・逆量子化/逆直交変換部、15・・・加算器、16・・・ループフィルタ部、17・・・イントラ予測部、18・・・復号ピクチャメモリ、19・・・インター予測部、20・・・イントラ/インター切替スイッチ、21・・・動きベクトル検出部、22・・・動きベクトルメモリ、23・・・インター動き情報生成部、24・・・イントラ動き情報生成部、25・・・イントラ/インター切替スイッチ、4・・・映像復号装置、41・・・可変長復号部、42・・・逆量子化/逆直交変換部、44・・・加算部、43・・・イントラ/インター切替スイッチ、45・・・イントラ/インター切替スイッチ、46・・・イントラ予測部、47・・・インター予測部、48・・・ループフィルタ部、49・・・復号ピクチャメモリ、50・・・動きベクトルメモリ、51・・・イントラ動き情報生成部、52・・・インター動き情報生成部

Claims (16)

  1. イントラ予測及びインター予測を用いて映像をブロック単位で符号化する映像符号化装置であって、
    対象ブロックの動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、
    前記動きベクトル検出手段の出力を記憶する動きベクトルメモリと、
    前記動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルからインター予測モードの動き情報を生成するインター動き情報生成手段と、
    前記動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルからイントラ予測モードの動き情報を生成するイントラ動き情報生成手段と
    前記インター動き情報または前記イントラ動き情報を前記対象ブロックの予測モードに応じて切り替えて出力する切替スイッチと、
    前記切替スイッチによって切り替えられた前記インター動き情報または前記イントラ動き情報を差分動きベクトルとして符号化するとともに、変換量子化係数を可変長符号化し、符号化データとして出力する可変長符号化手段と
    を備え、
    前記イントラ予測モードの動き情報は、フレーム間の動き情報である、
    映像符号化装置。
  2. 前記対象ブロックがイントラ予測モードの場合はイントラ動き情報を符号化するか否かのフラグであるイントラ動き情報フラグを生成するイントラ動き情報フラグ生成手段と、
    前記イントラ動き情報フラグが有効である場合は、前記イントラ動き情報を前記可変長符号化手段に出力するイントラ動き情報出力手段をさらに備える請求項に記載の映像符号化装置。
  3. 前記対象ブロックがイントラ予測モードの場合は、前記イントラ動き情報を符号化するか否かを判定し、符号化すると判定された場合には前記イントラ動き情報を前記可変長符号化手段に出力するイントラ動き情報符号化判定手段をさらに備える請求項に記載の映像符号化装置。
  4. 前記判定を動きベクトルの統計量に基づいて行う請求項に記載の映像符号化装置。
  5. 前記可変長符号化手段による符号化結果を基にして各候補ブロックの予測モードの判定結果を前記インター動き情報生成手段と前記イントラ動き情報生成手段へ出力する候補ブロック予測モード判定手段を備え、
    前記インター動き情報生成手段と、前記イントラ動き情報生成手段は、前記予測モードの判定結果に基づいて前記動き情報を生成する請求項に記載の映像符号化装置。
  6. 前記候補ブロック予測モード判定手段は、前記イントラ予測モードよりも前記インター予測モードを優先する、請求項5に記載の映像符号化装置。
  7. イントラ予測及びインター予測を用いて映像をブロック単位で符号化された符号化データを復号する映像復号装置であって、
    入力された前記符号化データを可変長復号し、変換量子化係数及び差分動きベクトルを得る可変長復号手段と、
    動きベクトルを記憶する動きベクトルメモリと、
    前記可変長復号手段から入力される前記差分動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルからインター動き情報を生成し、前記動きベクトルメモリへ出力するインター動き情報生成手段と、
    前記可変長復号手段から入力される前記差分動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルからイントラ動き情報を生成し、前記動きベクトルメモリへ出力するイントラ動き情報生成手段と
    対象ブロックの予測モードに応じて、前記差分動きベクトルを前記インター動き情報生成手段または前記イントラ動き情報生成手段のいずれかに出力する切り替えを行う切替スイッチと
    を備え、
    前記動きベクトルメモリから得られる動きベクトルを用いて対象ブロックのインター予測画像を生成し、
    イントラ予測モードの動き情報は、フレーム間の動き情報である、
    映像復号装置。
  8. 前記イントラ動き情報生成手段は、復号された動き情報を符号化するか否かのフラグであるイントラ動き情報フラグに基づいて、前記差分動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルのいずれかに基づいて生成した前記動き情報を前記動きベクトルメモリへ出力する請求項に記載の映像復号装置。
  9. 前記イントラ動き情報生成手段は、前記イントラ動き情報を符号化するか否かを判定し、判定結果を参照して、前記差分動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルのいずれかに基づいて生成した前記動き情報を前記動きベクトルメモリへ出力する請求項に記載の映像復号装置。
  10. 前記判定を動きベクトルの統計量に基づいて行う請求項に記載の映像復号装置。
  11. 前記可変長復号手段による復号結果を基にして各候補ブロックの予測モードの判定結果を前記インター動き情報生成手段と前記イントラ動き情報生成手段へ出力する候補ブロック予測モード判定手段を備え、
    前記インター動き情報生成手段と、前記イントラ動き情報生成手段は、前記予測モードの判定結果に基づいて前記動き情報を生成する請求項に記載の映像復号装置。
  12. 前記候補ブロック予測モード判定手段は、前記イントラ予測モードよりもインター予測モードを優先する、請求項11に記載の映像復号装置。
  13. イントラ予測及びインター予測を用いて映像をブロック単位で符号化する映像符号化装置が行う映像符号化方法であって、
    対象ブロックの動きベクトルを検出する動きベクトル検出ステップと、
    前記動きベクトル検出ステップの出力を動きベクトルメモリに記憶する記憶ステップと、
    前記動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルからインター予測モードの動き情報を生成するインター動き情報生成ステップと、
    前記動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルからイントラ予測モードの動き情報を生成するイントラ動き情報生成ステップと
    前記インター動き情報または前記イントラ動き情報を前記対象ブロックの予測モードに応じて切り替えて出力する切替ステップと、
    前記切替ステップによって切り替えられた前記インター動き情報または前記イントラ動き情報を差分動きベクトルとして符号化するとともに、変換量子化係数を可変長符号化し、符号化データとして出力する可変長符号化ステップと
    を有し、
    前記イントラ予測モードの動き情報は、フレーム間の動き情報である、
    映像符号化方法。
  14. イントラ予測及びインター予測を用いて映像をブロック単位で符号化された符号化データを復号する映像復号装置が行う映像復号方法であって、
    入力された前記符号化データを可変長復号し、変換量子化係数及び差分動きベクトルを得る可変長復号ステップと、
    動きベクトルを動きベクトルメモリに記憶する記憶ステップと、
    前記可変長復号ステップから入力される前記差分動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルからインター動き情報を生成し、前記動きベクトルメモリへ出力するインター動き情報生成ステップと、
    前記可変長復号ステップから入力される前記差分動きベクトルと前記動きベクトルメモリに記憶された動きベクトルからイントラ動き情報を生成し、前記動きベクトルメモリへ出力するイントラ動き情報生成ステップと
    対象ブロックの予測モードに応じて、前記差分動きベクトルを前記インター動き情報生成ステップまたは前記イントラ動き情報生成ステップのいずれかに出力する切り替えを行う切替ステップと
    を有し、
    前記動きベクトルメモリから得られる動きベクトルを用いて対象ブロックのインター予測画像を生成し、
    イントラ予測モードの動き情報は、フレーム間の動き情報である、
    映像復号方法。
  15. コンピュータを、請求項1から6のいずれか1項に記載の映像符号化装置として機能させるための映像符号化プログラム。
  16. コンピュータを、請求項7から12のいずれか1項に記載の映像復号装置として機能させるための映像復号プログラム。
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