JP6491578B2 - シート照明顕微鏡システム、画像処理装置、シート照明顕微鏡法、及び、プログラム - Google Patents

シート照明顕微鏡システム、画像処理装置、シート照明顕微鏡法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、シート照明顕微鏡システム、画像処理装置、シート照明顕微鏡法、及び、プログラムの技術に関する。
蛍光顕微鏡の分野では、検出光学系の光軸(z軸)に直交する方向(x軸方向)から観察物体に照明光を照射して、観察物体中に検出光学系の光軸とおよそ直交するシート状の光(以降、光シートと記す)を形成するシート照明技術が知られている。この技術は、観察物体に与えるダメージを抑えることができる、z軸方向に高い解像力を実現できるなどのメリットがあり、近年、注目を集めている。特許文献1、特許文献2、特許文献3には、シート照明技術を利用したシート照明顕微鏡が記載されている。
特表2006−509246号公報 特開2012−108491号公報 中国特許出願公開第104407436号明細書
ところで、従来のシート照明顕微鏡では、z軸方向の解像力(以降、z解像力と記す)は光シートのz軸方向の厚さ(以降、単に光シートの厚さと記す)に依存し、光シートの厚さが薄いほど高いz解像力が得られる。光シートの厚さは、照明光学系の射出側の開口数が高いほど薄くなるため、高いz解像力を得るためには、照明光学系は高い開口数を有することが望ましい。一方で、照明光学系が高い開口数を有すると、光シートが形成される照明領域は照明方向(x軸方向)に狭くなってしまう。
従って、特許文献1及び特許文献2に記載されるシート照明顕微鏡などの従来のシート照明顕微鏡を用いて広い視野を高いz解像力で観察する場合には、光シートの集光位置を視野内で照明方向に移動させてその後画像を取得するといった処理を何度も繰り返さなければならない。この場合、取得画像枚数が多いため、画像取得に要する時間も長くなってしまう。また、観察物体を照明する時間も長くなるため、褪色が進みやすく、光毒性による影響も大きくなってしまう。
特許文献3に記載のシート照明顕微鏡は、2光子励起蛍光顕微鏡であり、光シートの集光位置を照明方向に高速に移動させることで、照明領域を照明方向に広げることができる。しかしながら、特許文献3に記載のシート照明顕微鏡では、露光期間中に光シートの集光位置が移動するため、露光期間内に生じる照明光量分布がz軸方向に広がってしまう。このため、特許文献3に記載のシート照明顕微鏡を1光子励起蛍光観察に適用した場合、高いz解像力を得ることが困難である。
以上のような実情を踏まえ、本発明は、1光子励起蛍光観察において高いz解像力で広い視野を少ない取得画像枚数で観察するシート照明顕微鏡システム及びシート照明顕微鏡法、並びに、画像の分解能を改善する画像処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、観察方向と直交する照明方向から観察物体に照射した光シートの集光位置が前記照明方向に移動することにより形成される第1の照明光量分布下で前記観察物体の2次元画像を取得する顕微鏡装置と、前記顕微鏡装置で取得された複数の2次元画像から構築される前記観察物体の3次元画像の画像データに対して、前記顕微鏡装置の光学伝達特性に応じて、前記3次元画像が有する空間周波数特性を変更する空間周波数フィルタ処理を行う画像処理装置と、を備えるシート照明顕微鏡システムを提供する。
本発明の別の態様は、観察方向と直交する照明方向から観察物体に照射した光シートの集光位置が前記照明方向に移動することにより形成される第1の照明光量分布下で顕微鏡装置が取得した前記観察物体の複数の2次元画像から構成される前記観察物体の3次元画像の画像データに対して、前記顕微鏡装置の光学伝達特性に応じて、前記3次元画像が有する空間周波数特性を変更する空間周波数フィルタ処理を行う空間周波数フィルタ処理部を備える画像処理装置を提供する。
本発明の更に別の態様は、観察方向と直交する照明方向から観察物体に照射した光シートの集光位置が前記照明方向に移動することにより形成される第1の照明光量分布下で前記観察物体の2次元画像を顕微鏡装置で取得し、前記観察物体を基準とした前記光シートの集光位置を前記観察方向へ移動し、前記2次元画像の取得と前記観察方向への移動を繰り返して得られる複数の2次元画像から構築される前記観察物体の3次元画像の画像データを構築し、前記3次元画像の画像データに対して、前記顕微鏡装置の光学伝達特性に応じて、前記3次元画像が有する空間周波数特性を変更する空間周波数フィルタ処理を行うシート照明顕微鏡法を提供する。
本発明の更に別の態様は、観察方向と直交する照明方向から観察物体に照射した光シートの集光位置が前記照明方向に移動することにより形成される第1の照明光量分布下で顕微鏡装置が取得した前記観察物体の複数の2次元画像から構成される前記観察物体の3次元画像の画像データに対して、前記顕微鏡装置の光学伝達特性に応じて、前記3次元画像が有する空間周波数特性を変更する空間周波数フィルタ処理を行う処理を画像処理装置に実行させるプログラムを提供する。
本発明によれば、1光子励起蛍光観察において高いz解像力で広い視野を少ない取得画像枚数で観察するシート照明顕微鏡システム及びシート照明顕微鏡法、並びに、画像の分解能を改善する画像処理装置及びプログラムを提供することができる。
一実態形態に係るシート照明顕微鏡システム1の構成を示した図である。 一実態形態に係る計算装置40の構成を示した図である。 集光位置が固定されているときの照明強度分布を濃淡で表した図である。 集光位置が複数の位置に移動したときの照明強度分布を濃淡で表した図である。 図2A及び図2Bの各断面における照明強度分布を示した図である。 集光位置を移動する照明状態におけるシート照明顕微鏡装置10の光学伝達特性を説明するための図である。 集光位置を固定した照明状態におけるシート照明顕微鏡装置10の光学伝達特性を説明するための図である。 空間周波数フィルタの算出方法及び作用について説明するための図である。 実施例1に係るシート照明顕微鏡システム100の構成を示したxz断面図である。 実施例1に係るシート照明顕微鏡システム100の構成を示したxy断面図である。 シート照明顕微鏡システム100で行われる処理の流れを示すフローチャートである。 図7Aに示す2次元画像取得処理の流れを示すフローチャートである。 図7Aに示すフィルタ処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2に係るシート照明顕微鏡システム200の構成を示したxz断面図である。 実施例2に係るシート照明顕微鏡システム200の構成を示したxy断面図である。 実施例3に係るシート照明顕微鏡システム300の構成を示したxz断面図である。 実施例3に係るシート照明顕微鏡システム300の構成を示したxy断面図である。 シート照明顕微鏡システム300で行われる処理の流れを示すフローチャートである。
図1Aは、本発明の一実態形態に係るシート照明顕微鏡システム1の構成を示した図である。図1Bは、図1Aに示す計算装置40の構成を示した図である。図1Aに示すxyz座標系は、明細書における方向参照の便宜のために定義した直交座標系である。x軸方向は照明光が進行する照明方向であり、z軸方向は観察物体Sを観察する観察方向であり、y軸方向は照明方向と観察方向の両方向に直交する方向である。
シート照明顕微鏡システム1は、光シートを観察物体Sに照射して観察物体Sの2次元画像を取得するシート照明顕微鏡装置10と、シート照明顕微鏡装置10から出力される画像信号2に基づいて種々の計算を実行する計算装置40を備えている。
なお、光シートとは、光の進行方向に直交する2方向の一方に薄いシート状の光をいい、光シートの進行方向に直交する2方向のうちの、光シートを構成する光束の径が小さい方向を厚さ方向、大きい方向を幅方向という。シート照明顕微鏡システム1では、z軸方向が厚さ方向であり、y軸方向が幅方向である。光シートの集光位置とは、厚さ方向について光束径が最も小さくなる位置をいう。観察物体Sの高さとは、ある基準位置から観察物体Sまでの観察方向に関する距離のことをいう。
シート照明顕微鏡装置10は、観察物体Sの2次元画像(蛍光画像)を取得する蛍光顕微鏡であり、例えば、1光子励起蛍光顕微鏡である。シート照明顕微鏡装置10は、観察物体Sの2次元画像を撮像素子31の撮像面32上に形成する顕微鏡本体20と、撮像素子31を有し観察物体Sの2次元画像を取得する撮像装置30と、を備えている。
顕微鏡本体20は、照明光を出射する光源21と、光源21から出射した照明光から光シートを観察物体Sに形成する照明光学系24と、観察物体Sの2次元画像を撮像面32に投影する観察光学系25と、観察物体Sを観察方向に移動して観察物体Sの高さを変更する観察物体移動装置26を備えている。
光源21は、例えば、水銀ランプやキセノンランプなどのランプ光源、レーザー光源、LED(Light Emitting Diode)光源である。照明光学系24は、観察物体Sに、観察方向(z軸方向)と直交する照明方向(x軸方向)から、観察方向に薄い光シートを照射する。照明光学系24は、光シートの集光位置を照明方向に移動する集光位置縦移動装置22と、光シートを少なくとも観察方向に集光させる集光光学系23を備えている。図1Aには、集光位置縦移動装置22によって光シートの集光位置が、照明方向に異なる、集光位置C1、集光位置C2、集光位置C3に変化する様子が示されている。
観察光学系25は、観察光学系25の光軸AZが照明光学系24の光軸AXと直交し、観察光学系25の前側焦点面が照明光学系24の光軸AXまたはその近傍に位置するように、構成される。これにより、観察物体S中の光シートが形成される領域の画像を撮像面32に投影することができる。
観察物体移動装置26は、例えば、観察物体Sが配置されるステージとステージを観察方向に移動する駆動装置からなる。観察物体移動装置26が観察物体Sを移動することで、観察光学系25の焦点面と照明光学系24が形成する光シートとの位置関係を変更することなく、観察物体S中の異なる領域の画像を撮像面32に投影することができる。
撮像装置30は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)カメラやCMOS(Complementary MOS)カメラであり、観察物体Sの2次元画像に関するデジタル画像信号(画像信号2)を計算装置40に出力する。撮像素子31は、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどの2次元イメージセンサである。撮像面32が観察光学系25の光軸AZと略直交するように、撮像装置30は配置される。また、撮像面32は観察光学系25の前側焦点面と共役な面に位置することが望ましい。
計算装置40は、シート照明顕微鏡装置10で取得された画像を処理する画像処理装置であり、例えば、パーソナルコンピュータや画像処理専用のコンピュータである。計算装置40は、図1Bに示すように、画像信号取得部41と、3次元画像構築部42と、空間周波数フィルタ処理部43を備える。
画像信号取得部41は、撮像装置30から2次元画像の画像信号2を取得する。3次元画像構築部42は、画像信号取得部41で取得した画像信号2に基づいて観察物体Sの3次元画像を構築する。この3次元画像は、撮像装置30で取得した複数の2次元画像から構成される。空間周波数フィルタ処理部43は、3次元画像構築部42で構築された3次元画像の画像データに対して、シート照明顕微鏡装置10の光学伝達特性に応じて、その3次元画像が有する空間周波数特性を変更する空間周波数フィルタ処理を行う。
なお、光学伝達特性とは、情報が光学的にどの程度伝達されるかを示す特性のことである。光学系の光学伝達特性とは、その光学系の結像特性のことであり、点像分布関数(PSF:Point Spread Function)や光学伝達関数(OTF:Optical Transfer Function)などがその代表例である。顕微鏡装置の光学伝達特性とは、顕微鏡装置で行われる照明を考慮した特性であり、顕微鏡装置が備える観察光学系の光学伝達特性と、照明状態(即ち、露光期間内における照明光量分布)とによって決定される。例えば、ある照明状態における顕微鏡装置の光学伝達特性とは、観察光学系の光学伝達特性とその照明状態とにより決定される光学伝達特性のことである。画像が有する空間周波数特性とは、画像に含まれる空間周波数成分の分布状態のことである。空間周波数特性を変更するとは、空間周波数成分の分布状態を変更することである。
図2Aは、光シートの集光位置が固定されているときに観察物体Sに形成される照明強度分布を濃淡で表した図である。図2Bは、光シートの集光位置が複数の位置に移動したときに観察物体Sに形成される照明強度分布を濃淡で表した図である。図2Cは、図2A及び図2Bの各断面(断面A−A’、 断面B−B’、 断面C−C’、 断面D−D’)における照明強度分布を示した図である。以下、光シートの集光位置を移動させる場合と固定した場合とで生じる照明強度分布の差異について、図2Aから図2Cを参照しながら説明する。なお、照明強度分布とは、ある期間中における単位時間当たりの平均的な照明光量の分布をいい、本明細書では、露光期間中における平均的な照明光量分布をいう。図2A及び図2Bでは、明るい(白い)ほど、より大きな強度を示している。
光シートの集光位置が固定されている場合には、図2Aの画像P1で表されるように、集光位置から離れるほど光シートは観察方向(z軸方向)に広がる。このため、図2Cに示すように、観察方向の断面強度分布は、集光位置(断面A−A’)で最も高く急峻なピークを有し、集光位置から離れるほど(断面B−B’、 断面C−C’)ピークが低くなり、強度分布の広がりも大きくなる。従って、光シートの集光位置を固定した照明では、蛍光物質の励起に十分で且つ照明方向(x軸方向)におよそ均質な照明強度を有する領域(以降、照明領域と記す)は、集光位置の近傍に限られることになる。または、照明領域の照明方向の長さは、光シートを形成する照明光学系の射出側の開口数に依存し、開口数が大きいほど短くなる。
これに対して、光シートの集光位置が照明方向に移動する場合、観察方向の断面強度分布は、照明方向に異なる複数の集光位置での断面強度分布の積算によって得られる。従って、照明方向に平均化されることになるため、図2Bの画像P2で表されるように、観察方向の断面強度分布は断面(照明方向の位置)によらずおよそ同じ形状を有し、その結果、照明方向の広い領域に照明領域が形成される。ただし、図2Cに示すように、各断面における断面強度分布(断面D−D’)は、光シートの集光位置を固定した場合に比べて広がってしまう。
シート照明顕微鏡システム1では、撮像装置30の露光期間中に、集光位置縦移動装置22により光シートの集光位置が照明方向に移動するため、照明範囲が照明方向に拡大する。従って、照明光学系24が高い開口数を有する場合であっても、広い視野を、光シートの集光位置を固定した場合よりも少ない画像取得枚数で観察することができる。
一方で、シート照明顕微鏡システム1では、非集光位置の照明光が寄与することで、照明光量分布が観察方向に全体的に広がってしまう。このような照明状態では、集光位置の照明光が有する高い空間周波数成分の強度が非集光位置の照明光の影響により相対的に低下するため、シート照明顕微鏡装置10の光学伝達特性(特にz軸方向についての光学伝達特性)が劣化してしまう。
図3は、露光期間中に集光位置を照明方向に移動する照明状態(以降、第1の照明状態と記す)におけるシート照明顕微鏡装置10の光学伝達特性を説明するための図である。図4は、露光期間中に集光位置を固定した照明状態(以降、第2の照明状態と記す)におけるシート照明顕微鏡装置10の光学伝達特性を説明するための図である。以下、図3及び図4を参照しながら、第1の照明状態におけるシート照明顕微鏡装置10の光学伝達特性と、第2の照明状態におけるシート照明顕微鏡装置10の光学伝達特性との違いについて説明する。
なお、第1の照明状態におけるシート照明顕微鏡装置10の光学伝達特性とは、露光期間中に集光位置を照明方向に移動することにより形成される第1の照明光量分布下におけるシート照明顕微鏡装置10の光学伝達特性(第1の光学伝達特性)のことである。また、第2の照明状態におけるシート照明顕微鏡装置10の光学伝達特性とは、露光期間中に集光位置を一定の位置に維持することにより形成される第2の照明光量分布下におけるシート照明顕微鏡装置10の光学伝達特性(第2の光学伝達特性)のことである。
第1の照明状態でシート照明顕微鏡装置10により取得される画像の強度分布
は、式(1)に示すように、観察物体Sの関数
と第1の照明状態におけるシート照明顕微鏡装置10の点像分布関数
とのコンボリューション(*)によって与えられる。点像分布関数
は、第1の照明状態におけるシート照明顕微鏡装置10の光学伝達特性を示す関数であり、式(2)に示すように、第1の照明状態における照明光量分布
と観察光学系25の点像強度分布
との積(×)によって与えられる。同様に、第2の照明状態でシート照明顕微鏡装置10により取得される画像の強度分布
は、式(3)に示すように、観察物体Sの関数
と第2の照明状態におけるシート照明顕微鏡装置10の点像分布関数
とのコンボリューション(*)によって与えられる。点像分布関数
は、第2の照明状態におけるシート照明顕微鏡装置10の光学伝達特性を示す関数であり、式(4)に示すように、第2の照明状態における照明光量分布
と観察光学系25の点像強度分布
との積(×)によって与えられる。
また、式(1)から式(4)をフーリエ変換すると、式(1−1)から式(4−1)が導かれる。記号(~)が付与された関数は、元の関数のフーリエ変換である。
図3において、画像P3は、第1の照明状態における照明光量分布
を濃淡で示した図である。画像P4は、観察光学系25の点像強度分布
を濃淡で示した図である。画像P5は、第1の照明状態におけるシート照明顕微鏡装置10の点像分布関数
を濃淡で示した図である。図4において、画像P6は、第2の照明状態における照明光量分布
を濃淡で示した図である。画像P7は、第2の照明状態におけるシート照明顕微鏡装置10の点像分布関数
を濃淡で示した図である。なお、図3及び図4では、明るい(白い)ほど、より大きな値を有する。
図3に示すように、点像分布関数
では、点像分布関数
に比べて観察方向(z軸方向)についての光学伝達特性が改善される。しかしながら、図3と図4を比較すると明らかなように、点像分布関数
は、照明光量分布
の影響により観察方向に広がった分布を有し、その結果、点像分布関数
よりも観察方向について劣化した光学伝達特性を示す。つまり、シート照明顕微鏡装置10は、第1の照明状態と第2の照明状態では、異なる光学伝達特性を示し、第2の照明状態の方が集光位置においては高いz解像力を有する。
このため、シート照明顕微鏡装置10は、撮像装置30の露光期間中に光シートの集光位置を照明方向に移動させることで、広い視野を少ない画像取得枚数で観察することができるが、シート照明顕微鏡装置10で得られる画像のz軸方向の分解能(以降、z分解能と記す)は十分ではない可能性がある。
そこで、シート照明顕微鏡システム1では、計算装置40が、シート照明顕微鏡装置10が第1の照明状態で取得した画像の画像データに対して空間周波数フィルタ処理を行う。空間周波数フィルタ処理は、第2の照明状態で取得される画像のz分解能と比較して劣化したz分解能を、第2の照明状態で取得される画像のz分解能程度に回復する処理である。
図5は、空間周波数フィルタの算出方法及び作用について説明するための図である。以下、図5を参照しながら、空間周波数フィルタ処理によりz分解能が回復することについて説明する。
図5において、画像Pk1は、観察光学系25の点像強度分布
のフーリエ変換
を濃淡で示した図である。画像Pk2は、第2の照明状態における照明光量分布
のフーリエ変換
を濃淡で示した図である。画像P3は、第2の照明状態におけるシート照明顕微鏡装置10の点像分布関数
のフーリエ変換
を濃淡で示した図である。画像Pk4は、第1の照明状態における照明光量分布
のフーリエ変換
を濃淡で示した図である。画像P5は、第1の照明状態におけるシート照明顕微鏡装置10の点像分布関数
のフーリエ変換
を濃淡で示した図である。画像P6は、空間周波数フィルタ処理で用いられるフィルタの特性を示した図である。画像P7は、空間周波数フィルタ処理により得られるシート照明顕微鏡装置10の点像分布関数
のフーリエ変換
を濃淡で示した図である。
図5に示すように、
は式(4−1)により算出され、
は式(2−1)により算出される。
の比(割り算)を空間周波数フィルタF(以降、単にフィルタFと記す)とすると、フィルタFと
の積(×)である
は、式(5)に示すように、
に等しくなる。このことは、フィルタFを用いた空間周波数フィルタ処理によって、第2の照明状態におけるシート照明顕微鏡装置10の光学伝達特性と同程度の光学特性が得られることを示している。
さらに、式(1−1)と式(5)から、式(6)及び式(7)が導かれる。
式(6)及び式(7)によれば、第1の照明状態で取得される画像にフィルタFを作用させることで、フィルタFが作用した画像のz分解能を、第2の照明状態で取得される画像と同程度のz分解能にまで回復することができる。また、フィルタFが作用した
は、高いz分解能を第2の照明状態で取得される画像よりもx軸方向の広い範囲処理にわたって有することになる。
従って、シート照明顕微鏡システム1では、計算装置40が、第1の照明状態で取得された画像の画像データに対してフィルタFを作用させる空間周波数フィルタ処理を行うことで、照明範囲全体にわたって高いz分解能を有する画像を得ることができる。このため、シート照明顕微鏡システム1によれば、1光子励起蛍光観察において高いz解像力で広い視野を少ない取得画像枚数で観察することができる。また、計算装置40によれば、シート照明顕微鏡装置10で取得された画像の分解能を改善することができる。
以上では、空間周波数フィルタ処理の例として、空間周波数領域におけるフーリエフィルタ処理を例示したが、フーリエフィルタ処理は、空間領域におけるコンボリューションフィルタ処理で代用してもよい。コンボリューションフィルタ処理では、フーリエフィルタ処理前後に行う画像のフーリエ変換と逆フーリエ変換を省略することができる。このため、画像処理に要する計算量を減らすことが可能であり、計算時間を短縮することができる。また、コンボリューションフィルタでは、観察方向と平行な1次元のコンボリューション核を用いてもよい。コンボリューション核を1次元に制限することで大幅に計算時間を短縮することができる。
シート照明顕微鏡装置10の第1の光学伝達特性と第2の光学伝達特性の比に基づいて空間周波数フィルタ処理を行う例を示したが、空間周波数フィルタ処理は、シート照明顕微鏡装置10の第1の光学伝達特性と第2の光学伝達特性に基づいて行われればよい。例えば、
の割り算によりフーリエフィルタの値が発散してしまう場合には、値を所定の最大値に制限したフーリエフィルタを用いてもよい。また、上記の方法で算出したフーリエフィルタ(第1のフーリエフィルタ)に所定の空間周波数を越える空間周波数成分の強度を抑えるためのアポダイゼーションを適用して算出した新たなフーリエフィルタ(第2のフーリエフィルタ)を用いてもよい。アポダイゼーションの適用により高周波領域で顕著なノイズの増幅を抑制することができる。また、第1のフーリエフィルタの等方性を向上させるための球形のマスクを適用し算出される第2のフーリエフィルタを用いてもよい。
以下、本発明の各実施例について具体的に説明する。
[実施例1]
図6A及び図6Bは、本実施例に係るシート照明顕微鏡システム100の構成を示した図であり、図6Aはxz断面図であり、図6Bはxy断面図である。なお、x軸方向、y軸方向、z軸方向の定義は、図1Aと同様である。
シート照明顕微鏡システム100は、シート照明顕微鏡装置110と、コンピュータ140を備えている。シート照明顕微鏡システム100で観察する観察物体Sは、上面が開放され、側面は光学的に透明なガラスで形成された容器H中で、観察物体Sとほぼ等しい屈折率の浸液IMに浸されている。
シート照明顕微鏡装置110は、1光子励起蛍光顕微鏡装置であり、顕微鏡本体120と撮像装置130を備える。シート照明顕微鏡装置110は、観察方向と直交する照明方向から観察物体Sに照射した光シートの集光位置が照明方向に移動することにより形成される第1の照明光量分布下で、観察物体Sの2次元画像を取得する、ように構成されている。
顕微鏡本体120は、光源121と、照明光学系126と、対物レンズ127と、結像レンズ128と、観察物体移動装置129を備えている。照明光学系126は、観察物体Sに照明方向から光シートを照射する光学系であり、ビームエクスパンダ122、シリンドリカルレンズ123、屈折力可変素子124、集光レンズ125を備えている。
光源121は、例えば、レーザー光を出射するレーザーである。ビームエクスパンダ122は、光源121からのレーザー光の光束径を拡大する。シリンドリカルレンズ123は、光軸AXに沿った互いに直交する2平面(xy平面、xz平面)の一方でのみ屈折力を有するレンズであり、xy平面で屈折力を有するように配置されている。シリンドリカルレンズ123は、集光レンズ125の前側焦点面上に、レーザー光を観察方向に伸びる線形状に集光する。
屈折力可変素子124は、集光レンズ125の前側焦点面又はその近傍に配置された、屈折力を可変することができる光学素子である。高速に集光位置を移動させることができるという点において、例えば、レンズ形状又はレンズ厚を可変することができる液体レンズであることが望ましい。屈折力可変素子124は、レーザー光の光束径が小さいxy平面上ではほとんどレーザー光に作用しないが、xz平面上では屈折力に応じてレーザー光の収斂または発散状態を変更する。シート照明顕微鏡システム100では、屈折力可変素子124の屈折力を変更することで光シートの集光位置が変化するため、屈折力可変素子124は、光シートの集光位置を照明方向に移動する集光位置縦移動装置である。なお、図6Aには、屈折力可変素子124の屈折力を第1の屈折力、第2の屈折力、第3の屈折力に変更したときに生じる3つの光束(実線、鎖線、長鎖線)がそれぞれ異なる位置に集光する様子が描かれている。屈折力可変素子124の屈折力は、光シートの集光位置が視野内を横断するように、例えば、振動的に変化する。集光レンズ125は、屈折力可変素子124を通過したレーザー光を、観察方向に薄い光シートに変換して、観察物体Sに照射する。
対物レンズ127は、浸液IMの屈折率に適合した長作動距離タイプの液浸対物レンズであり、対物レンズ127と結像レンズ128は、観察物体Sの像を撮像装置130に投影する観察光学系を構成する。照明光学系126と観察光学系は、照明光学系126の光軸AXと観察光学系の光軸AZが直交し、観察光学系の前側焦点面と光シートが形成される照明領域とが一致するように、配置される。
観察物体移動装置129は、ステージ129sとステージ駆動装置129dを備える。ステージ駆動装置129dは、例えば、ステッピングモータ、圧電素子などを備える。観察物体移動装置129は、ステージ129sを観察方向(z軸方向)に動かすことで、ステージ129sに置かれた観察物体Sを観察方向に移動する。
撮像装置130は、例えば、CCDイメージセンサである撮像素子131を有するCCDカメラである。撮像装置130は、光シートの集光位置が観察光学系の視野を横断するのに十分な時間、観察物体Sからの蛍光を受光して、観察物体Sの2次元画像の画像信号をコンピュータ140に出力する。また、撮像装置130は、コンピュータ140の指示に従って観察物体移動装置129が観察物体Sを一定の間隔で観察方向に移動させる毎に観察物体Sの2次元画像を取得することで、観察物体Sの高さが異なる複数の状態で取得した複数の2次元画像の画像データをコンピュータ140へ出力する。なお、観察物体移動装置129は、観察物体Sの高さをある高さに設定した状態で光シートの集光位置を移動させることで形成される照明光量分布(第1の照明光量分布)がz軸方向に広がっている領域を画像化対象領域とすると、その画像化対象領域全体が画像化されるように、観察物体Sを移動させることが望ましい。
コンピュータ140は、プロセッサ141と記憶装置142を備えている。コンピュータ140は、複数の2次元画像から構築される観察物体Sの3次元画像の画像データに対して、シート照明顕微鏡装置110の光学伝達特性に応じて、空間周波数フィルタ処理を行う画像処理装置である。コンピュータ140は、プロセッサ141が記憶装置142に格納されているプログラムを実行することで、図2に示す画像信号取得部41、3次元画像構築部42、空間周波数フィルタ処理部43として機能する。
図7Aは、シート照明顕微鏡システム100で行われる処理の流れを示すフローチャートである。図7Bは、図7Aに示す2次元画像取得処理の流れを示すフローチャートであり、図7Cは、図7Aに示すフィルタ処理の流れを示すフローチャートである。以下、図7Aから図7Cを参照しながら、シート照明顕微鏡システム100で行われる処理について具体的に説明する。
シート照明顕微鏡システム100は、まず、各種パラメータを設定する(ステップS10)。ここでは、コンピュータ140が、利用者から入力された情報に基づいて、空間周波数フィルタの算出に必要なパラメータを設定する。例えば、対物レンズ127の開口数(NA)、光源121からのレーザー光の波長、観察物体Sの屈折率、撮像素子131の画素サイズなどが設定される。
次に、シート照明顕微鏡システム100は、フーリエフィルタを設定する(ステップS20)。ここでは、コンピュータ140は、ステップS10で設定された情報からシート照明顕微鏡装置110の光学伝達特性を算出し、算出した光学伝達特性に基づいてフーリエフィルタを算出して設定する。具体的には、シート照明顕微鏡装置10の第1の光学伝達特性と第2の光学伝達特性とに基づいてフーリエフィルタを算出してもよい。また、コンピュータ140は、ステップS10で設定された情報に基づいて、予め記憶装置142の設けられたデータベースを検索し、検索の結果、抽出されたフーリエフィルタを設定してもよい。
その後、シート照明顕微鏡システム100は、観察物体Sの位置を初期化し(ステップS30)、観察物体Sの高さを所定の高さ範囲内で移動させて、観察物体Sの2次元画像の取得を繰り返す(ステップS40からステップS60)。
2次元画像取得処理では(ステップS40)、観察方向と直交する照明方向から観察物体Sに照射した光シートの集光位置が照明方向に移動することにより形成される第1の照明光量分布下で、シート照明顕微鏡装置110が観察物体Sの2次元画像を取得する。より具体的には、シート照明顕微鏡システム100は、集光位置の走査を開始し(ステップS41)、照明光(レーザー光)の照射を開始し(ステップS42)、観察物体Sを撮像する(ステップS43)。ここでは、コンピュータ140は、例えば、光源121からのレーザー光の発光を開始させ、屈折力可変素子124の屈折力を連続的に変化させる。これらの処理に同期して、撮像装置130は露光制御を開始し、光シートの集光位置が所定の速度で視野内を横断している期間、画像信号をコンピュータ140へ出力する。
集光位置が視野を横断し終わると、シート照明顕微鏡システム100は、照明光(レーザー光)の照射を終了し(ステップS44)、集光位置の走査を終了して(ステップS45)、2次元画像取得処理を終了する。
シート照明顕微鏡システム100は、2次元画像取得処理が終了すると、予定した2次元画像の取得が全て完了したか否かを判断する(ステップS50)。完了していない場合には、観察物体移動装置129が観察物体Sの高さを所定距離だけ変更する(ステップS60)。これは、観察物体Sを基準とした光シートの集光位置を観察方向に移動すると言い換えることができる。その後、シート照明顕微鏡装置110が再度2次元画像を取得する(ステップS40)。
2次元画像の取得が全て完了すると、シート照明顕微鏡システム100は、3次元画像を構築する(ステップS70)。ここでは、コンピュータ140が、撮像装置130が出力した複数の2次元画像から3次元画像を構築する。その後、シート照明顕微鏡システム100は、ステップS70で構築された三次元画像の画像データに対してフィルタ処理を行う(ステップS80)。ここでは、まず、コンピュータ140がステップS70で構築された3次元画像の画像データをフーリエ変換する(ステップS81)。そして、変換後の画像データに対してステップS20で設定したフーリエフィルタを用いてフーリエフィルタ処理を行う(ステップS82)。このフーリエフィルタ処理は、シート照明顕微鏡装置110の光学伝達特性に応じて、3次元画像が有する空間周波数特性を変更する空間周波数フィルタ処理である。最後に、コンピュータ140は逆フーリエ変換を行って(ステップS83)、3次元画像を再生し、フィルタ処理を終了する。
フィルタ処理が終了すると、シート照明顕微鏡システム100は、フィルタ処理によってz分解能が改善された観察物体Sの画像データを記憶装置142に格納して(ステップS90)、一連の処理を終了する。
本実施例に係るシート照明顕微鏡システム100では、撮像装置130の露光期間中に光シートの集光位置を照明方向に移動させることで、広い視野を少ない画像取得枚数で観察することができる。また、コンピュータ140がシート照明顕微鏡装置110の光学伝達特性に基づいて観察物体Sの3次元画像の画像データに対して空間周波数フィルタ処理を行うことで、光シートの照明領域全体にわたって高いz分解能を有する画像を得ることができる。従って、シート照明顕微鏡システム100によれば、1光子励起蛍光観察において高いz解像力で広い視野を少ない取得画像枚数で観察することができる。また、コンピュータ140によれば、シート照明顕微鏡装置110で取得された画像の分解能を改善することができる。
また、シート照明顕微鏡システム100では、取得画像枚数を少なく抑えることができるため、観察物体Sの画像を取得する時間を短縮することできる。これにより、照明時間も短縮されるため、観察物体Sに与えるダメージを抑えることができる。従って、蛍光物質の褪色の進みを遅らせ、且つ、光毒性による影響を低減することができる。
なお、シート照明顕微鏡システム100では、フーリエフィルタを用いた空間周波数フィルタ処理を行う例を示したが、コンボリューションフィルタを用いた空間周波数フィルタ処理が行われてもよい。
また、ステップS82のフーリエフィルタ処理では、照明光量分布が実質的に均質なxy平面方向については、計算効率を向上させるためにフィルタを共通化してもよい。また、xy平面を複数の領域に分割して、各領域について照明状態に応じたフィルタを用いてもよい。
[実施例2]
図8A及び図8Bは、本実施例に係るシート照明顕微鏡システム200の構成を示した図であり、図8Aはxz断面図であり、図8Bはxy断面図である。なお、x軸方向、y軸方向、z軸方向の定義は、図1Aと同様である。
シート照明顕微鏡システム200は、シート照明顕微鏡装置110の代わりにシート照明顕微鏡装置210を備える点が、シート照明顕微鏡システム100とは異なっている。また、シート照明顕微鏡装置210は、顕微鏡本体120の代わりに顕微鏡本体220を備える点が、シート照明顕微鏡装置110とは異なっている。さらに、顕微鏡本体220は、照明光学系126の代わりに照明光学系223を備える点が、顕微鏡本体120とは異なっている。
照明光学系223は、集光レンズ125の前側焦点面またはその近傍に偏向素子221を備える点、及び、集光レンズ125の近傍に、第2のシリンドリカルレンズとしてシリンドリカルレンズ222を備える点が、照明光学系126とは異なっている。
偏向素子221は、光シートを偏向する偏向装置である。偏向素子221は、光シートで観察物体Sをy軸方向に走査するための装置であり、高速な走査を実現するため、例えば、ガルバノミラーやAOM(Acoust Optic Modulator)などであることが望ましい。また、光シートの照明光軸の方向を維持するため、偏向素子221は、集光レンズ125の前側焦点面又はその近傍に配置することが望ましい。なお、図8Bには、偏向素子221によってy軸方向への偏向状態が第1の偏向状態、第2の偏向状態、第3の偏向状態に変化したときに生じる3つの光束(実線、鎖線、長鎖線)が描かれている。
シリンドリカルレンズ222は、観察物体S中における光シートの状態をxy平面内において収斂状態又は発散状態に変換するレンズである。シリンドリカルレンズ222は、シリンドリカルレンズ123と同様に、xy平面で屈折力を有するように配置されている。
本実施例に係るシート照明顕微鏡システム200でも、シート照明顕微鏡システム100と同様に、1光子励起蛍光観察において高いz解像力で広い視野を少ない取得画像枚数で観察することができる。また、偏向素子221を備えることで、露光期間中にy軸方向により広い照明領域を形成することができる。このため、シート照明顕微鏡システム100よりも少ない取得画像枚数で広い視野を観察することができる。さらに、光シートを観察方向と直交する方向から照射するシート照明では、観察物体S中に、光が散乱又は吸収される部分や周辺と屈折率が異なる部分(例えば、泡など)が存在すると、その後方に影ができてしまうことがある。シート照明顕微鏡システム200では、シリンドリカルレンズ222を備えることで、光シートが観察物体S中でy軸方向に収斂又は発散している。このため、光シートをy軸方向に移動させる走査を行うことで、泡などの遮光物の後方にも光を導くことができる。従って、シート照明顕微鏡システム200によれば、シート照明で生じる影を抑制し、目立たなくすることができる。
[実施例3]
図9A及び図9Bは、本実施例に係るシート照明顕微鏡システム300の構成を示した図であり、図9Aはxz断面図であり、図9Bはxy断面図である。なお、x軸方向、y軸方向、z軸方向の定義は、図1Aと同様である。
シート照明顕微鏡システム300は、シート照明顕微鏡装置210の代わりにシート照明顕微鏡装置310を備える点が、シート照明顕微鏡システム200とは異なっている。また、シート照明顕微鏡装置310は、顕微鏡本体220の代わりに顕微鏡本体320を備える点が、シート照明顕微鏡装置210とは異なっている。さらに、顕微鏡本体320は、対物レンズ127の代わりに対物レンズ321を備える点、及び、浸液IMが利用されない点、偏向素子221がy軸方向に加えてz軸方向にも光シートを偏向する点が、顕微鏡本体220とは異なっている。
対物レンズ321は、長作動距離タイプの乾燥対物レンズであり、対物レンズ321と結像レンズ128は、観察物体Sの像を撮像装置130に投影する観察光学系を構成する。
乾燥系対物レンズ(対物レンズ321)を備えるシート照明顕微鏡システム100では、観察物体移動装置129で観察物体Sを観察方向に移動すると、空気と観察物体Sの屈折率差の影響により焦点面が上下する。このため、焦点面と光シートの位置関係も変化してしまう。そこで、シート照明顕微鏡システム300では、焦点面と光シートの位置関係を維持するため、観察物体Sの移動により焦点面が観察方向に移動した距離に合わせて偏向素子221が光シートを偏向して観察方向にシフトさせる。このため、偏向素子221は、2軸タイプの偏向素子であることが望ましい。なお、図9Aには、偏向素子221によるz軸方向への偏向状態が第1の偏向状態、第2の偏向状態、第3の偏向状態に変化したときに生じる3つの光束(実線、鎖線、長鎖線)が描かれている。屈折力可変素子124の屈折力により異なる集光位置に集光する様子については省略されている。
図10は、シート照明顕微鏡システム300で行われる処理の流れを示すフローチャートである。シート照明顕微鏡システム300で行われる処理は、ステップS35とステップS65を含む点が、図7Aに示すシート照明顕微鏡システム100で行われる処理と異なっている。
シート照明顕微鏡システム300は、2次元画像取得処理(ステップS40)を開始する前に、照明光軸の高さを初期化する(ステップS35)。ここでは、偏向素子221の偏向状態が初期化される。
さらに、シート照明顕微鏡システム300は、ステップS60で観察物体移動装置129が観察物体Sの高さを所定距離だけ変更した後に、照明光軸の高さを修正する(ステップS65)。ここでは、偏向素子221が、焦点面が観察方向に移動した距離に合わせて光シートを観察方向に偏向する。なお、照明光軸の高さを修正する処理は、観察物体Sの移動の前に行われてもよい。
本実施例に係るシート照明顕微鏡システム300によっても、シート照明顕微鏡システム200と同様に、1光子励起蛍光観察において高いz解像力で広い視野を少ない取得画像枚数で観察することができる。また、シート照明顕微鏡システム100よりも少ない取得画像枚数で広い視野を観察すること、シート照明で生じる影を抑制し目立たなくすること、ができることについても、シート照明顕微鏡システム200と同様である。
上述した実施形態及び実施例は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されるものではない。シート照明顕微鏡システム、画像処理装置、シート照明顕微鏡法、及び、プログラムは、特許請求の範囲により規定される本発明の思想を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。この明細書で説明される個別の実施例の文脈におけるいくつかの特徴を組み合わせて単一の実施例としてもよい。例えば、実施例2及び実施例3では、偏向素子221及びシリンドリカルレンズ222を備えるシート照明顕微鏡システムが例示されているが、これらのいずれかのみを備えてもよい。
1、100、200、300 シート照明顕微鏡システム
2 画像信号
10、110、210、310 シート照明顕微鏡装置
20、120、220、320 顕微鏡本体
21、121 光源
22 集光位置縦移動装置
23 集光光学系
24、126、223 照明光学系
25 観察光学系
26、129 観察物体移動装置
30、130 撮像装置
31、131 撮像素子
32 撮像面
40 計算装置
41 画像信号取得部
42 3次元画像構築部
43 空間周波数フィルタ処理部
122 ビームエクスパンダ
123、222 シリンドリカルレンズ
124 屈折力可変素子
125 集光レンズ
127、321 対物レンズ
128 結像レンズ
129s ステージ
129d ステージ駆動装置
140 コンピュータ
141 プロセッサ
142 記憶装置
221 偏向素子
AX、AZ 光軸
C1、C2、C3 集光位置
H 容器
IM 浸液
S 観察物体

Claims (17)

  1. 観察方向と直交する照明方向から観察物体に照射した光シートの集光位置が前記照明方向に移動することにより形成される第1の照明光量分布下で前記観察物体の2次元画像を取得する顕微鏡装置と、
    前記顕微鏡装置で取得された複数の2次元画像から構築される前記観察物体の3次元画像の画像データに対して、前記顕微鏡装置の光学伝達特性に応じて、前記3次元画像が有する空間周波数特性を変更する空間周波数フィルタ処理を行う画像処理装置と、を備える
    ことを特徴とするシート照明顕微鏡システム。
  2. 請求項1に記載のシート照明顕微鏡システムにおいて、
    前記画像処理装置は、前記第1の照明光量分布下における前記顕微鏡装置の第1の光学伝達特性と、前記光シートの集光位置が一定の位置に維持されることにより形成される第2の照明光量分布下における前記顕微鏡装置の第2の光学伝達特性とに基づいて、前記3次元画像の画像データに対して、前記空間周波数フィルタを行う
    ことを特徴とするシート照明顕微鏡システム。
  3. 請求項2に記載のシート照明顕微鏡システムにおいて、
    前記画像処理装置は、前記第1の光学伝達特性と前記第2の光学伝達特性との比に基づいて、前記3次元画像の画像データに対して、前記空間周波数フィルタ処理を行う
    ことを特徴とするシート照明顕微鏡システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のシート照明顕微鏡システムにおいて、
    前記空間周波数フィルタ処理は、前記3次元画像の画像データに対する空間周波数領域におけるフーリエフィルタ処理である
    ことを特徴とするシート照明顕微鏡システム。
  5. 請求項4に記載のシート照明顕微鏡システムにおいて、
    前記フーリエフィルタ処理は、前記顕微鏡装置の光学伝達特性に基づいて算出された第1のフーリエフィルタに前記3次元画像の画像データに含まれる所定の空間周波数を越える空間周波数成分の強度を抑えるためのアポダイゼーションを適用して得られる第2のフーリエフィルタを用いる
    ことを特徴とするシート照明顕微鏡システム。
  6. 請求項4に記載のシート照明顕微鏡システムにおいて、
    前記フーリエフィルタ処理は、前記顕微鏡装置の光学伝達特性に基づいて算出された第1のフーリエフィルタに等方性を向上させるための球形のマスクを適用して得られる第2のフーリエフィルタを用いる
    ことを特徴とするシート照明顕微鏡システム。
  7. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のシート照明顕微鏡システムにおいて、
    前記空間周波数フィルタ処理は、前記3次元画像の画像データに対する空間領域におけるコンボリューションフィルタ処理である
    ことを特徴とするシート照明顕微鏡システム。
  8. 請求項7に記載のシート照明顕微鏡システムにおいて、
    前記コンボリューションフィルタ処理は、観察方向と平行な1次元のコンボリューション核を用いる
    ことを特徴とするシート照明顕微鏡システム。
  9. 請求項1に記載のシート照明顕微鏡システムにおいて、
    前記顕微鏡装置は、
    前記観察物体の2次元画像を取得する撮像装置と、
    前記撮像装置上に前記観察物体の画像を投影する観察光学系と、
    前記観察物体に前記照明方向から前記光シートを照射する照明光学系と、を備え、
    前記照明光学系は、前記光シートの集光位置を前記照明方向に移動する集光位置縦移動装置を備える
    ことを特徴とするシート照明顕微鏡システム。
  10. 請求項9に記載のシート照明顕微鏡システムにおいて、
    前記顕微鏡装置は、さらに、前記観察物体を前記観察方向に移動する観察物体移動装置を備える
    ことを特徴とするシート照明顕微鏡システム。
  11. 請求項9に記載のシート照明顕微鏡システムにおいて、
    前記照明光学系は、さらに、前記光シートを偏向する偏向装置を備える
    ことを特徴とするシート照明顕微鏡システム。
  12. 観察方向と直交する照明方向から観察物体に照射した光シートの集光位置が前記照明方向に移動することにより形成される第1の照明光量分布下で顕微鏡装置が取得した前記観察物体の複数の2次元画像から構成される前記観察物体の3次元画像の画像データに対して、前記顕微鏡装置の光学伝達特性に応じて、前記3次元画像が有する空間周波数特性を変更する空間周波数フィルタ処理を行う空間周波数フィルタ処理部を備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
  13. 請求項12に記載の画像処理装置において、
    前記空間周波数フィルタ処理部は、前記第1の照明光量分布下における前記顕微鏡装置の第1の光学伝達特性と、前記光シートの集光位置が一定の位置に維持されることにより形成される第2の照明光量分布下における前記顕微鏡装置の第2の光学伝達特性とに基づいて、前記3次元画像の画像データに対して、前記空間周波数フィルタ処理を行う
    ことを特徴とする画像処理装置。
  14. 観察方向と直交する照明方向から観察物体に照射した光シートの集光位置が前記照明方向に移動することにより形成される第1の照明光量分布下で前記観察物体の2次元画像を顕微鏡装置で取得し、
    前記観察物体を基準とした前記光シートの集光位置を前記観察方向へ移動し、
    前記2次元画像の取得と前記観察方向への移動を繰り返して得られる複数の2次元画像から構築される前記観察物体の3次元画像の画像データを構築し、
    前記3次元画像の画像データに対して、前記顕微鏡装置の光学伝達特性に応じて、前記3次元画像が有する空間周波数特性を変更する空間周波数フィルタ処理を行う
    ことを特徴とするシート照明顕微鏡法。
  15. 請求項14に記載のシート照明顕微鏡法において、
    前記空間周波数フィルタ処理は、前記第1の照明光量分布下における前記顕微鏡装置の第1の光学伝達特性と、前記光シートの集光位置が一定の位置に維持されることにより形成される第2の照明光量分布下における前記顕微鏡装置の第2の光学伝達特性とに基づいて、前記3次元画像の画像データが有する空間周波数特性を変更する処理である
    ことを特徴とするシート照明顕微鏡法。
  16. 観察方向と直交する照明方向から観察物体に照射した光シートの集光位置が前記照明方向に移動することにより形成される第1の照明光量分布下で顕微鏡装置が取得した前記観察物体の複数の2次元画像から構成される前記観察物体の3次元画像の画像データに対して、前記顕微鏡装置の光学伝達特性に応じて、前記3次元画像が有する空間周波数特性を変更する空間周波数フィルタ処理を行う
    処理を画像処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  17. 請求項16に記載のプログラムにおいて、
    前記空間周波数フィルタ処理は、前記第1の照明光量分布下における前記顕微鏡装置の第1の光学伝達特性と、前記光シートの集光位置が一定の位置に維持されることにより形成される第2の照明光量分布下における前記顕微鏡装置の第2の光学伝達特性とに基づいて、前記3次元画像の画像データが有する空間周波数特性を変更する処理である
    ことを特徴とするプログラム。
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