JP6490532B2 - 灯火監視制御装置 - Google Patents
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Description
[1.構成]
(概略構成)
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の灯火監視制御装置の構成の一例を示すブロック図である。灯火監視制御装置は、電力線を用いて、複数の灯火Lを制御する電力線搬送方式を適用したものである。灯火監視制御装置は、中央監視室1、オペレータコンソール2、監視制御盤3、親局4、定電流発生装置5、電力線6、バイパスフィルタ7、複数の子局8、複数のゴムトランス9を有する。中央管理室1と親局4とは、制御LANを介して接続されている。親局4と複数の子局8とは、電力線6を介して接続されている。複数の子局8には、それぞれ灯火Lが接続されている。灯火Lとは、電力の供給を受けて発光する電球やLED等である。
中央監視室1は、灯火の監視制御を行う場所であり、管制塔機能のバックアップや、定電流発生装置5の出力電流値管理など、灯火とその関連設備を総合的に管理する。中央監視室1には、オペレータコンソール2と監視制御盤3が設けられている。中央監視室1は、上位システムとして機能する。
オペレータコンソール2は、空港内の灯火Lの状態や断芯を監視制御する操作卓である。オペレータコンソール2を介して、空港内にある灯火Lやセンサ等の各種設備の動作状態表示、灯火Lの点灯・消灯制御、各子局8の動作テスト、および子局8のリセット等の操作が行われる。オペレータコンソール2には、監視制御盤3が制御LANを介して接続されており、監視制御盤3と情報の授受を行う。
監視制御盤3は、オペレータコンソール2との間で相互に信号の授受を行い、様々な電力線回路情報を集中的に管理する制御部である。監視制御盤3は、制御LANを介して、親局4に接続されている。監視制御盤3は、オペレータコンソール2において入力された制御信号を、親局4に伝達する機能を有する。なお、図1では1台の親局4を示しているが、親局4は制御LANを介して複数接続されていても良い。監視制御盤3は、1台の親局4が統括する回路に関する電力線回路情報を、その親局4と共有する機能を有する。
親局4は、上位システムである監視制御盤3からの制御信号を、電力線6を介して複数の子局8に送信する処理部を含む。また、親局4は、空港内の灯火L等の動作状態や、その他のセンサ等の信号である監視信号を収集し、監視制御盤3に通知する処理部を有する。図2に示す通り、親局4は、上位I/F部401、監視制御部402、送信部403、受信部404を有する。
定電流発生装置5は、商用交流電源から定電流を生成し発生する装置である。定電流発生装置5は、例えば不図示の昇圧トランスとともに電源発生装置を構成している。定電流発生装置5には、昇圧トランスが昇圧した交流電力が入力され、入力された交流電力よりも高電圧の定電流を生成して出力する。定電流発生装置5には、電力線6が接続されている。
電力線6は、定電流発生装置5から導出される電力線である。電力線6において、定電流発生装置5の出力側に比較的近い位置には、バイパスフィルタ7が設けられている。バイパスフィルタ7は、通信に使用する信号の周波数に対応させて、リアクタンスとコンデンサが直列に接続された共振回路を有している。この共振回路は、定電流発生装置5からのノイズを定電流発生装置5側に流し、親局4と子局8との間の電力線6にノイズが侵入することを阻止する機能を有する。
複数の子局8は、接続されている灯火Lやセンサの状態を個別に監視し、親局4側に伝送する処理部を含む。また、複数の子局8は、親局4側からの制御信号を受信し、灯火Lの点灯や消灯を制御する処理部を有する。複数の子局8は、それぞれゴムトランス9を介して、電力線6に直列に接続されている。ゴムトランス9は、電力線6上に子局8側の電力が侵入することを防止する機能を有する。
次に、本実施形態の要部である受信部806について、図5を用いてより詳細に説明する。受信部806は、波形検知部81、信号抽出部82、および信号確認部83を有する。波形検知部81は、ゴムトランス9の二次側に流れる電力線搬送波形を取り出す変流器である。波形検知部81は、検知した電力線搬送波形を、信号抽出部82に出力する。また、波形検知部81は、ゴムトランス9より取り出した電力線波形を半波整流し、基準信号を信号抽出部82に出力する。
基準信号の周期 正1、負1、正2、負2
信号の有無 1 1 1 0
信号抽出部82aは、抽出した信号を信号確認部83に出力する。
基準信号の周期 正1 負1 正2 負2 正3 負3 正4 負4 正5
信号の有無 0 1 1 1 1 1 0 1 0
基準信号の周期 正1 負1 正2 負2 正3 負3 正4 負4
信号の有無 1 1 1 1 1 0 1 0
すなわち、位相調整部82cは、基準信号の正負を反転させる処理を行うということができる。位相調整部82cは、位相を調整した信号を、抽出部82aに出力する。
本実施形態の灯火監視制御装置の動作について、図1〜10を参照して説明する。
(概略動作)
まず、灯火監視制御装置の一般的な動作について、図1を参照して説明する。監視制御盤3は、親局4から伝送される灯火Lやセンサの監視情報を受信し、オペレータコンソール2に送信する。オペレータコンソール1は、受信した監視情報に基づき、灯火等の動作状態を表示手段に表示する。
親局4が制御信号を子局8側に伝送する場合の動作を、図2および6を参照して説明する。親局4の上位I/F部401は、監視制御盤3からの制御信号を受信し、監視制御部402に出力する。監視制御部402は、制御信号を所定のタイミングで変調し、送信部403に出力する。送信部403は、電力線6の電力波形に制御信号を重畳して伝送する。
子局8が、電力線搬送波形に重畳された制御信号を受信する場合の動作を、図4〜7を参照して説明する。図7のフローチャートに示す通り、受信部806は親局4側からの電力線搬送波形を受信する。波形検知部81は、電力線搬送波形を検知し、記憶部82bに保存する(ステップS01)。また、波形検知部81は、ゴムトランス9の二次電流波形を検出し、電力線搬送波形とともに信号抽出部82に出力する。
(信号1)
基準信号の周期 正1 負1 正2 負2 正3 負3 正4 負4
信号の有無 1 1 1 1 1 0 1 0
抽出部82aは、抽出した信号を、信号確認部83に出力する。
(信号2)
基準信号の周期 正1 負1 正2 負2 正3 負3 正4 負4
信号の有無 1 1 1 1 1 0 1 0
子局1および2のゴムトランス9の接続が、正常に接続された場合と逆になると、抽出部82aが検出する信号は、以下の通りとなる。
(信号3)
基準信号の周期 正1 負1 正2 負2 正3 負3 正4 負4 正5
信号の有無 0 1 1 1 1 1 0 1 0
(信号4)
基準信号の周期 正2 負2 正3 負3 正4 負4 正5
信号の有無 1 1 1 1 0 1 0
(信号5)
基準信号の周期 正1 負1 正2 負2 正3 負3 正4 負4
信号の有無 1 1 1 1 1 0 1 0
抽出部82aは、抽出した信号5を、信号確認部83に出力し、ステップS02〜03を繰り返す。
以上のような本実施形態の作用効果は以下のとおりである。
(1)本実施形態の灯火監視制御装置は、電力線6と、電力線6に接続される灯火Lを有する子局8と、電力線6に接続され、電力線6を介して灯火Lを制御する親局4と、を有し、子局8は、電力線6の電力線搬送波形を検知する波形検知部81と、電力線搬送波形の正負に重畳されている信号を基準信号に基づいて抽出する抽出部82aと、抽出された信号が、スタート信号およびコマンド信号の両方を含むか否かを判断する信号確認部83と、信号確認部83が、抽出された信号がコマンド信号を含んでいないと判断した場合に、電力線搬送波形の位相を180度進める位相調整部82cと、を有する。
(1)上記の実施形態では、灯火監視制御装置として説明したが、他の態様として、上記の各部の機能をコンピュータに実行させるプログラムとして捉えることもできる。すなわち、灯火監視制御装置は、コンピュータを所定のプログラムで制御することによって、若しくは専用の電子回路によって実現できる。この場合のプログラムは、コンピュータのハードウェアを物理的に活用することで、上記に述べるような各部の処理を実現するものである。なお、各部の処理を実行する方法、プログラム及びプログラムを記録した記録媒体も、実施形態の一態様である。また、ハードウェアで処理する範囲、プログラムを含むソフトウェアで処理する範囲をどのように設定するかは、特定の態様には限定されない。
1…中央監視室
2…オペレータコンソール
3…監視制御盤
4…親局
401…上位I/F部
402…監視制御部
403…送信部
404…受信部
5…定電流発生装置
6…電力線
7…バイパスフィルタ
7a…電流抽出機
8…子局
801…灯火制御部
802…断芯検出部
803…監視制御部
804…光I/F部
805…送信部
806…受信部
81…波形検知部
82…信号抽出部
82a…抽出部
82b…記憶部
82c…位相調整部
83…信号確認部
83a…スタート信号検出部
83b…コマンド信号検出部
9…ゴムトランス
9a…プラグ
9b、9c…レセプタクル
16…航空照明用ケーブル
16a…プラグ
16b…レセプタクル
Claims (4)
- 電力線と、
前記電力線に接続される灯火を有する子局と、
前記電力線に接続され、前記電力線を介して子局を制御する親局と、を有し、
前記子局は、
前記電力線の電力線搬送波形を検知する波形検知部と、
前記電力線搬送波形の正負に重畳されている信号を、前記電力線搬送波形の正負波形より抽出した基準信号に基づいて抽出する抽出部と、
抽出された信号が、スタート信号およびコマンド信号の両方を含むか否かを判断する信号確認部と、
前記信号確認部が、前記抽出された信号が前記コマンド信号を含んでいないと判断した場合に、前記電力線搬送波形の位相を180度進める位相調整部と、
を有することを特徴とする灯火監視制御装置。 - 前記位相調整部は、前記基準信号の正負を反転させることを特徴とする請求項1記載の灯火監視制御装置。
- 前記信号確認部は、
前記スタート信号を検出するスタート信号検出部と、
前記スタート信号検出部が前記スタート信号を検出した場合に、前記スタート信号に続く前記コマンド信号を検出するコマンド信号検出部と、を有することを特徴とする請求項1または2記載の灯火監視制御装置。 - 前記スタート信号検出部が、前記抽出された信号がスタート信号を含んでいると判断し、
前記コマンド信号検出部が、前記スタート信号が検出された一連の信号が、コマンド信号を含んでいないと判断した場合、
前記コマンド信号検出部は、前記位相調整部に位相を調整する旨の信号を出力し、
前記位相調整部は、位相を180度進めた電力線搬送波形を前記抽出部に出力し、
前記信号確認部は、前記位相調整部が位相を180度進めた電力線搬送波形について前記抽出部が抽出した信号が、スタート信号およびコマンド信号の両方を含むか否かを判断すること、
を特徴とする請求項3記載の灯火監視制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015155160A JP6490532B2 (ja) | 2015-08-05 | 2015-08-05 | 灯火監視制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015155160A JP6490532B2 (ja) | 2015-08-05 | 2015-08-05 | 灯火監視制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017033868A JP2017033868A (ja) | 2017-02-09 |
JP6490532B2 true JP6490532B2 (ja) | 2019-03-27 |
Family
ID=57988685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015155160A Active JP6490532B2 (ja) | 2015-08-05 | 2015-08-05 | 灯火監視制御装置 |
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2015
- 2015-08-05 JP JP2015155160A patent/JP6490532B2/ja active Active
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