JP6489633B2 - 液化水素移送システム - Google Patents

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Description

本発明は、液化水素を貯留可能な陸側の第1タンクと、液化水素を貯留可能な液化水素輸送船側の第2タンクとの間で液化水素を移送する液化水素移送システムに関する。
LNG等の液化ガスを海上輸送する液化ガス輸送船と、陸上の液化ガス貯蔵タンクとの間で、液化ガスを移送する液化ガス移送システムは実用に供されている。
特許文献1に記載のLNG受入れ装置においては、陸側に地下タンクと地上タンクとが設けられ、LNG輸送船が桟橋に接岸した状態で、船側LNGタンクから陸側タンクに
LNGを移送するローディングアームを含むLNG移送系統が接続状態とされ、LNGの気化ガス(天然ガス)を移送するガス移送系統が接続状態とされ、LNGをアンローディングする際には、気化器でLNGから生成した気化ガスを船側LNGタンクへ供給しながら、船側LNGタンクからLNGを陸側タンクにアンローディングする。
図6は、LNGを移送するLNG系統100の継手部と、LNGの気化ガス(天然ガス)を移送するガス系統200の継手部とを接続する直前状態を示すものである。
陸側のLNG系統とガス系統には、ローディングアーム101,201、盲フランジコック102,202、アーム下ドレン弁103,203、エアモータ弁104,204等が設けられ、船側のLNG系統には、遠隔操作緊急遮断弁兼高液面自動閉鎖弁105、ブローオフ弁106等が設けられている。船側のガス系統には、遠隔操作緊急遮断弁205、ブローオフ弁206等が設けられている。
LNG輸送船の着桟時に、陸側のLNG系統100とガス系統200のローディングアーム101,201の先端の継手部を船側の継手部に接続する際には、ローディングアーム101,201の周辺部や継手部の周辺部に残留している空気をN2 ガスで置換する必要がある。このN2 ガスパージの際、陸側のLNG系統とガス系統において、アーム下ドレン弁103,203からN2 ガスを供給して盲フランジコック102,202までのN2 ガスパージを行う。
その後ローディングアーム101,201の先端の盲フランジコック102,202を取り外して継手部を接続し、アーム下ドレン弁103,203からN2 ガスを供給して船側のブローオフ弁106,206からガスを排出することによりローディングアーム101,201の周辺部分に対するN2 ガスパージを行う。N2 ガスの沸点(−196℃)はLNGの温度(約−162℃)よりも低いため、パージガスが残っていた場合でもN2 ガスが液化したり固体化したりすることはない。
特開平11−210990号公報
液化水素輸送船の着桟時に、前記のように液化水素移送系統のうちのローディングアーム周辺部分や継手部の周辺部をN2 ガスでパージする場合には、液化水素の沸点が−253℃で、N2 ガスの融点が−210℃であるため、液化水素で冷却されるN2 ガスが凍結して、バルブ類が固着したり、配管が閉塞したり、タンク内へ固体窒素が流入する等の虞がある。
本発明の目的はヘリウムを利用した高い信頼性を有する液化水素移送システムを提供することである。
請求項1の液化水素移送システムは、液化水素を貯留可能な陸側の第1タンクと、液化水素を貯留可能な液化水素輸送船側の第2タンクとの間で液化水素を移送する液化水素移送システムにおいて、前記第1タンクと第2タンクとの間でローディングアームを介して液化水素を移送可能な第1移送系統と、前記第1タンクと第2タンクとの間でローディングアームを介して水素ガスを移送可能な第2移送系統と、前記第1移送系統のうちローディングアームよりも第1タンク側部位にヘリウムガスを供給可能なヘリウムガス供給系統と、前記第2移送系統のうちローディングアームよりも第1タンク側部位からガスを回収可能なガス回収系統と、液化水素輸送船側において第1,第2移送系統を接続する接続通路であって開閉弁が介装された接続通路とを備え
前記ヘリウムガス供給系統は、ヘリウムガスを貯留可能なヘリウムガスタンクと、このヘリウムガスタンクを第1移送系統に接続するヘリウムガス用接続通路と、ヘリウムガス用接続通路に介装された第1の開閉弁とを有し、前記ガス回収系統は、前記第2移送系統を前記ヘリウムガスタンクに接続するガス回収用接続通路と、このガス回収用接続通路に介装され且つガス中の空気を分離除去可能な空気分離器と、ガス回収用接続通路に介装され且つヘリウムガスと水素ガスの混合ガスから水素ガスを分離してヘリウムガスのみを回収可能なガス分離器と、前記ガス回収用接続通路のうちの前記ヘリウムガスタンクに隣接する部位に介装されたコンプレッサーと、ガス回収用接続通路に介装された第2の開閉弁とを有することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、前記第1タンクと第2タンクとの間でローディングアームを介して液化水素を移送可能な第1移送系統と、前記第1タンクと第2タンクとの間でローディングアームを介して水素ガスを移送可能な第2移送系統と、前記第1移送系統のうちローディングアームよりも第1タンク側部位にヘリウムガスを供給可能なヘリウムガス供給系統と、前記第2移送系統のうちローディングアームよりも第1タンク側部位からガスを回収可能なガス回収系統と、液化水素輸送船側において第1,第2移送系統を接続する接続通路であって開閉弁が介装された接続通路とを備えたため、次の効果を奏する。
液化水素輸送船の着桟時、第1,第2移送系統のローディングアームの先端側の継手部を接続後、接続通路の開閉弁を開弁状態にし、ヘリウムガス供給系統からヘリウムガスを第1,第2移送系統に供給し、第2移送系統のガスをガス回収系統に回収することで、第1,第2移送系統のローディングアームの周辺部分の内部の空気をヘリウムガスで置換するヘリウムガスパージを行うことができる。
尚、ヘリウムの沸点(−269℃)は、液化水素の沸点(−253℃)よりも十分に低温であるためヘリウムが固体化する虞がないので、バルブ類への悪影響が生じることもない。また、ヘリウムガスパージ実行後、第1タンクから水素ガスを第1,第2移送系統に供給し、第2移送系統のガスをガス回収系統に回収することで、第1,第2移送系統のローディングアームの周辺部分の内部のヘリウムガスを水素ガスで置換する水素ガスパージを行うことができる。
更に、上記の構成に加えて、前記ガス回収系統は、前記第2移送系統を前記ヘリウムガスタンクに接続するガス回収用接続通路と、このガス回収用接続通路に介装され且つガス中の空気を分離除去可能な空気分離器と、ガス回収用接続通路に介装され且つヘリウムガスと水素ガスの混合ガスから水素ガスを分離してヘリウムガスのみを回収可能なガス分離器と、前記ガス回収用接続通路のうちの前記ヘリウムガスタンクに隣接する部位に介装されたコンプレッサーと、ガス回収用接続通路に介装された第2の開閉弁とを有するため、ヘリウムガスパージの際にはヘリウムガスと空気の混合ガスから空気を分離除去し、ヘリウムガスのみをヘリウムガスタンクに回収することができ、また、水素ガスパージの際にはヘリウムガスと水素ガスの混合ガスから水素ガスを分離し、ヘリウムガスのみをヘリウムガスタンクに回収することができる。高価なヘリウムガスを大気中へ放出することなく回収して繰り返して使用できるため、コスト的に有利である。
また、コンプレッサーで加圧したヘリウムガスをヘリウムガスタンクに貯留できるため
ヘリウムガスタンクの小型化を図ることができる。
本発明の実施例1に係る液化水素移送システムの概略構成図である。 液化水素輸送船の着桟時の動作を説明する動作説明図である。 ヘリウムガスパージ終了後の水素ガスパージの動作説明図である。 液化水素積荷開始時の動作説明図である。 液化水素積荷終了後のヘリウムガスパージの動作説明図である。 従来技術に係るLNG輸送船側のLNG移送系統と陸側のLNG移送系統に対するN2ガスパージを説明する説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1は、実施例1に係る液化水素移送システム1を示すものであり、この液化水素移送システム1は、液化水素を貯留可能な陸側の第1タンク2と、液化水素を貯留可能な液化水素輸送船側の第2タンク3との間で液化水素を移送する液化水素移送システムである。 この液化水素移送システム1は、第1移送系統4と、第2移送系統5と、接続通路6と、ヘリウムガス供給系統7と、ガス回収系統8とを備えている。
尚、以下の説明と図面において、Heガスはヘリウムガス、GH2は水素ガス、LH2は液化水素を意味する。また、「開閉弁」としては、原則として自動開閉弁が採用されるが、一部の開閉弁には手動式の開閉弁を採用場合もある。
前記第1移送系統4は、第1タンク2と第2タンク3との間でローディングアーム4aを介して液化水素を移送可能なものであり、その大部分が真空断熱二重管で構成され、一端が第1タンク2に接続され、他端が第2タンク3に接続されている。第1移送系統4の途中部にはローディングアーム4aが介装され、ローディングアーム4aには緊急離脱装置4bと開閉弁4cとが介装されている。第1移送系統4の陸側と船側の境界部はバヨネット継手4dで接続される。第1移送系統4のうちのローディングアーム4aの付近(第1タンク2側の付近)には開閉弁4eが介装され、第1移送系統4のうちの第2タンク3の付近には開閉弁4fが介装され、バヨネット継手4dと開閉弁4fの間にも開閉弁4gが介装されている。
前記第2移送系統5は、第1タンク2と第2タンク3との間でローディングアーム5aを介して水素ガスを移送可能なものであり、その大部分が一重管で構成され、一端が第1タンク2に接続され、他端が第2タンク3に接続されている。第2移送系統5の途中部にはローディングアーム5aが介装され、ローディングアーム5aには緊急離脱装置5bと開閉弁5cとが介装されている。第2移送系統5の陸側と船側の境界部はフランジ継手5dで接続される。
第2移送系統5のうちのローディングアーム5aの付近(第1タンク2側の付近)には開閉弁5eが介装され、第2移送系統5のうちの第2タンク3の付近には開閉弁5fが介装され、フランジ継手5dと開閉弁5fの間にも開閉弁5gが介装されている。
接続通路6は、液化水素輸送船側において第1,第2移送系統4,5を接続するもので、開閉弁6aが介装されている。接続通路6の一端は第1移送系統4のうちの開閉弁4g,4fの間の部位に接続され、接続通路6の他端は第2移送系統5のうちの開閉弁5g,5fの間の部位に接続されている。
ヘリウムガス供給系統7は、第1移送系統4のうちローディングアーム4aよりも第1タンク側部位にヘリウムガスを供給可能なものである。このヘリウムガス供給系統7は、ヘリウムガスを貯留可能なヘリウムガスタンク7aと、このヘリウムガスタンク7aを第1移送系統4に接続するヘリウムガス用接続通路7bと、ヘリウムガス用接続通路7bの下流部に介装された開閉弁7dを有する。ヘリウムガス用接続通路7bの下流端は第1移送系統4のうちの開閉弁4eとローディングアーム4aの間の部位に接続されている。
ガス回収系統8は、第2移送系統5のうちローディングアーム5aよりも第1タンク側部位であって開閉弁5eとローディングアーム5aの間の部位からガスを回収可能なものである。このガス回収系統8は、第2移送系統5をヘリウムガスタンク7aに接続するガス回収用接続通路8aと、このガス回収用接続通路8aに介装され且つガス中の空気を分離除去可能な空気分離器8bと、ガス回収用接続通路8aに介装され且つヘリウムガスと水素ガスの混合ガスから水素ガスを分離してヘリウムガスのみを回収可能なガス分離器8cと、ガス回収用接続通路8aのうちの前記ヘリウムガスタンク7aに隣接する部位に介装されたコンプレッサー8eと、ガス回収用接続通路8aに介装された開閉弁8dを有する。
上記の空気分離器8bは、ガスを空気の沸点以下の温度まで強制的に冷却して空気を液体化もしくは固体化して空気を除去するものである。前記ガス分離器8cは水素ガスを吸着剤に吸着させることで水素ガスを除去するものである。
但し、前記ガス分離器8cとして、ヘリウムガスと水素ガスの混合ガスを酸素に接触させた後に、水素ガスを燃焼させて除去するものを採用することが可能であり、この場合は、ガス分離器8cの下流側に空気分離器8bを配置することになる。
次に、液化水素輸送船が積出し基地の桟橋に到着した着桟時に、第1タンク2から第2タンク3へ液化水素をローディングする例について説明する。この場合、ヘリウムガスタンク7aには加圧状態のヘリウムガスが充填されており、第1タンク2には液化水素が充填されており、第2タンク3には僅少量の液化水素と水素ガスが収容されている。
最初に、第1,第2移送系統4,5のバイヨネット継手4dとフランジ継手5dを接続してから第1,第2移送系統4,5のうちのローディングアーム周辺部分をヘリウムガス(不活性ガス)でパージ(置換)する手順について図2に基づいて説明する。
このヘリウムガスパージは第1,第2移送系統4,5内に残留する空気をヘリウムガスで完全に置換する為に行うものである。
図2に示すように、開閉弁4e,5e,4f,5fが閉弁され、その他の開閉弁は開弁状態に保持され、ヘリウムガス供給系統7から第1移送系統4にヘリウムガスが供給され、そのヘリウムガスは第1移送系統4を流れてから接続通路6を介して第2移送系統5に流れ、ヘリウムガスと空気の混合ガスが第2移送系統5内を移送されてガス回収系統8に移送され、その混合ガス中の空気が空気分離器8bで分離除去され、ヘリウムガスのみがガス分離器8cを経てコンプレッサー8eで加圧されてヘリウムガスタンク7aへ回収される。このヘリウムガスパージを所定時間実行後に終了する。このヘリウムガスパージの結果、第1,第2移送系統4,5のうちの開閉弁4e,5eと開閉弁4f,5fの間にはヘリウムガスが充填される。
次に、上記のヘリウムガスパージ終了後に、第1,第2移送系統4,5のうちのローディングアーム周辺部分をGH2 (水素ガス)でパージする手順について説明する。このGH2 パージは、液化水素のローディングの際に、ヘリウムガスが第2タンク3へ流入するのを防止すると共にヘリウムガスの回収率を高める為に行うものである。
図3に示すように、開閉弁5e,7d,4f,5fが閉弁され、その他の開閉弁は開弁状態に保持され、第1タンク2から第1移送系統4へGH2が供給され、第1移送系統4のヘリウムガスとGH2の混合ガスは接続通路6から第2移送系統5へ移送され、第2移送系統5のヘリウムガスとGH2 の混合ガスはガス回収系統8へ移送され、その混合ガス中のGH2はガス分離器8cで分離除去され、ヘリウムガスのみがコンプレッサー8eで加圧されてヘリウムガスタンク7aへ回収される。
次に、液化水素を第1タンク2から第2タンク3へローディングする場合には、図4に示すように、開閉弁7d,8d,6aが閉弁され、その他の開閉弁は開弁状態に保持され、第1タンク2から第1移送系統4を介して第2タンク3へ液化水素が移送され、第2タンク3内のGH2が第2移送系統5を介して第1タンク2へ移送される。こうして、第2タンク3内の高純度のGH2を第1タンク2へ回収することができる。
次に、液化水素のローディング終了後に、ローディングアーム周辺部分をヘリウムガス(不活性ガス)でパージ(置換)する手順について説明する。
このヘリウムガスパージは、離桟に際してバイヨネット継手4dとフランジ継手5dを分離する際に、GH2が空気中の酸素と接触して爆発するのを防止する為に行う。図5に示すように、開閉弁4e,5e,4f,5fが閉弁され、その他の開閉弁は開弁状態に保持され、ヘリウムガス供給系統7から第1移送系統4にヘリウムガスが供給され、第1移送系統4から接続通路6を介してヘリウムガスとGH2の混合ガスが第2移送系統5に移送され、第2移送系統5からガス回収系統8に移送され、その混合ガス中のGH2はガス分離器8cにおいて分離除去され、ヘリウムガスのみがヘリウムガスタンク7aへ回収される。このヘリウムガスパージを所定時間実行後に終了する。
このヘリウムガスパージの結果、第1,第2移送系統4,5のうちの開閉弁4e,5eと開閉弁4f,5fの間にはヘリウムガスが充填される。その後、バイヨネット継手4dとフランジ継手5dを分離して液化水素輸送船が離桟する。
上記は、第1タンク2から第2タンク3へ液化水素をローディングする場合を例にして説明したが、第2タンク3から第1タンク2へ液化水素をアンローディングする場合も上記と同様に、バイヨネット継手4dとフランジ継手5dの接続、第1,第2移送系統4,5に対するヘリウムガスパージ、第1,第2移送系統4,5に対するGH2 パージ、液化水素のアンローディング、第1,第2移送系統4,5に対するヘリウムガスパージ、バイヨネット継手4dとフランジ継手5dの分離の順に行うことができる。
以上の液化水素移送システム1の作用、効果について説明する。
第1,第2移送系統4,5により、第1タンク2と第2タンク3間で液化水素を移送することができ、このとき、液化水素が充填される方の第1タンク2又は第2タンク3から抜き取る水素ガスは高純度のまま第2移送系統5を介して移送し、第2タンク又は第1タンク2へ回収することができる。
液化水素輸送船の着桟時、第1,第2移送系統4,5のローディングアーム4a,5aの先端側の継手部を接続後、接続通路6の開閉弁6aを開弁状態にし、ヘリウムガス供給系統7からヘリウムガスを第1移送系統4に供給し、第2移送系統5のガスをガス回収系統8に回収することで、第1,第2移送系統4,5のローディングアーム4a,5aの周辺部分の内部の空気をヘリウムガスで置換するヘリウムガスパージを行うことができる。ヘリウムガスの沸点は液化水素の沸点よりも低いため、ヘリウムガスの凍結の虞がないから、バルブ類が固着するとか、固体ヘリウムが第1,第2タンク2,3へ侵入するという問題は発生しない。
ガス回収系統8に空気分離器8bと、ガス分離器8cを介装し、パージ後の混合ガス中の空気を分離除去してヘリウムガスのみをヘリウムガスタンク7aへ回収することができるだけでなく、パージ後の混合ガス中のGH2を分離除去してヘリウムガスのみをヘリウムガスタンク7aへ回収することができるから、ヘリウムガスを繰り返し再利用することができるため、高価なヘリウムガスの消費量を僅少にすることができる。
尚、前記実施例では、ヘリウムガス供給系統7とガス回収系統8を陸側に設置するため、それらを液化水素輸送船に装備する場合よりも種々有利である。
次に、前記実施例を部分的に変更する例について説明する。
1)前記バイヨネット継手4dとフランジ継手5dは一例を示すものであり、これらの継手以外の継手で接続することも可能である。
2)第1,第2移送系統4,5のローディングアーム4a,5aの大部分をフレキシブルな二重管で構成する場合もある。
3)その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であることは勿論である。
4)第2移送系統5に関しては、冷熱の利用や、圧損の削減などの目的のため、2重管で構成される場合もある。
本発明は、陸上の液化水素貯留可能な第1タンクと、液化水素輸送船側の第2タンクと間で液化水素を移送可能にする液化水素移送システムを提供する。
1 液化水素移送システム
2 第1タンク
3 第2タンク
4 第1移送系統
4a ローディングアーム
5 第2移送系統
5a ローディングアーム
7 ヘリウムガス供給系統
7b ヘリウムガス用接続通路
7d 開閉弁
8 ガス回収系統
8a 接続通路
8b 空気分離器
8c ガス分離器
8d 開閉弁
8e コンプレッサー

Claims (1)

  1. 液化水素を貯留可能な陸側の第1タンクと、液化水素を貯留可能な液化水素輸送船側の第2タンクとの間で液化水素を移送する液化水素移送システムにおいて、
    前記第1タンクと第2タンクとの間でローディングアームを介して液化水素を移送可能な第1移送系統と、
    前記第1タンクと第2タンクとの間でローディングアームを介して水素ガスを移送可能な第2移送系統と、
    前記第1移送系統のうちローディングアームよりも第1タンク側部位にヘリウムガスを供給可能なヘリウムガス供給系統と、
    前記第2移送系統のうちローディングアームよりも第1タンク側部位からガスを回収可能なガス回収系統と、
    液化水素輸送船側において第1,第2移送系統を接続する接続通路であって開閉弁が介装された接続通路とを備え
    前記ヘリウムガス供給系統は、ヘリウムガスを貯留可能なヘリウムガスタンクと、このヘリウムガスタンクを第1移送系統に接続するヘリウムガス用接続通路と、ヘリウムガス用接続通路に介装された第1の開閉弁とを有し、
    前記ガス回収系統は、前記第2移送系統を前記ヘリウムガスタンクに接続するガス回収用接続通路と、このガス回収用接続通路に介装され且つガス中の空気を分離除去可能な空気分離器と、ガス回収用接続通路に介装され且つヘリウムガスと水素ガスの混合ガスから水素ガスを分離してヘリウムガスのみを回収可能なガス分離器と、前記ガス回収用接続通路のうちの前記ヘリウムガスタンクに隣接する部位に介装されたコンプレッサーと、ガス回収用接続通路に介装された第2の開閉弁とを有する
    ことを特徴とする液化水素移送システム。
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