JP6487106B1 - 免疫機能向上用食品組成物 - Google Patents

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【課題】本発明の目的は、安全性が高く、免疫機能を向上させることのできる食品組成物を提供すること。【解決手段】乳酸菌ラクトバチルス・サリバリウスTI2711株(FERM−BP−7974)を有効成分として含む、免疫機能向上用食品組成物。【選択図】図1

Description

本発明は、免疫機能向上食品組成物に関する。
近年、健康志向の高まりにより、健康に良好な影響を与える食品への注目が高まっている。健康に良好な影響を与える食品として、あらゆる健康食品やサプリメントが知られているが、その中でも、身体の免疫機能を向上させる効果を有する食品が注目を集めている。
免疫機能を向上させる食品としては、様々なものが知られている。例えば、特許文献1では、黒酢にんにくを有効成分として含有する食品が開示されており、特許文献2には、マツタケまたはその抽出物を含む自己免疫疾患予防・治療のための食品が開示されている。いずれの食品も所定の免疫機能向上作用を有することが記載されているが、当業界では、新たな免疫機能向上食品の登場が望まれている。
一方で、免疫機能向上食品に限らず、健康に良好な影響を与える食品には、副作用が少なく、安全性の高いことも要求される。
特開2016−201452号公報 特開2007−269703合公報
したがって、本発明の目的は、安全性が高く、免疫機能を向上させることのできる食品組成物を提供することにある。
上記目的は、乳酸菌ラクトバチルス・サリバリウスTI2711株(FERM−BP−7974)を有効成分として含む免疫向上食品組成物により達成される。
乳酸菌ラクトバチルス・サリバリウスTI2711株(FERM−BP−7974)を有効成分として含む食品組成物は、身体の免疫機能を向上させる効果を有することが本発明者によって見出された。また、乳酸菌ラクトバチルス・サリバリウスTI2711株(FERM−BP−7974)は、ヒトから単離されたものであるため、安全性が高い食品組成物である。
本発明の好ましい態様は以下の通りである。
(1)前記免疫向上が、唾液中のIgA値の向上による。
本発明に係る免疫向上食品組成物を摂取することにより、摂取した者の免疫機能を副作用が発現することなく向上させることができる。したがって、免疫機能の向上により、あらゆる疾患、例えば、細菌やウイルスのなどによる疾患(風邪など)を未然に防止することができ、また、そのような疾患を罹患している間に服用することでこれらの疾患の治癒を早めることが可能である。
以下、本発明の免疫機能向上食品組成物の実施形態について説明するが、本発明の技術的範囲は以下の説明によって限定されず、本発明の目的を達成する限りにおいて様々な態様をとることができる。
上述したように、本発明の免疫向上食品組成物は、乳酸菌であるラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)TI2711株を含んでいる。本菌株は、受託番号FERM BP−7974として、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター(〒305−8566 日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1 中央第6)に寄託されている。
上述したように、本発明の免疫向上食品は、乳酸菌であるラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)TI2711株を含んでいる。本菌株は、受託番号FERM BP−7974として、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター(〒305−8566 日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1 中央第6)に寄託されている。
本発明に使用されるラクトバチルス・サリバリウスTI2711株は、ヒトなどの動物に摂取させることにより、唾液中のIgA値が向上し、身体の免疫機能を向上させることができる。具体的には唾液中のIgA値は例えば、12週間の服用で1.5倍以上、特に2倍以上増加する。
本発明の食品組成物は、ヒトに限られず、イヌ、ネコ、ウシ、ウマなどの本有動物にも適用することができる。そのため、本発明の免疫機能向上食品組成物は、動物用の免疫機能向上食品組成物でもよい。
次に、ラクトバチルス・サリバリウスTI2711株を含む免疫機能向上食品組成物について説明する。
ラクトバチルス・サリバリウスTI2711株は、有効成分としてそのままあるいは適当な添加剤とともに単剤として投与することが可能であり、また他の活性成分、例えば該菌株とは作用機序の異なる他の免疫機能向上食品組成物または医薬品などと同時に投与あるいは合剤として投与してもよい。
ラクトバチルス・サリバリウスTI2711株は、有効成分としてそのままあるいは適当な添加剤とともに単剤として投与することが可能であり、また他の活性成分、例えば該菌株とは作用機序の異なる他の免疫機能向上食品または医薬品などと同時に投与あるいは合剤として投与してもよい。
その投与形態としては、例えば経口的に安全に摂取できる食品形態が好ましい。本発明の乳酸菌株をこれらの投与形態に使用する場合は、本発明の乳酸菌株の乾燥菌体(生菌)を使用して製剤にすることが好ましい。本発明の乳酸菌株の乾燥菌体(生菌)は常法により得ることができ、例えば、本発明の乳酸菌株を純粋培養し、遠心分離などの方法により集菌後、適切な安定剤を加えて凍結乾燥することにより得られる。
また上記の各種製剤は常法に従って製造することができ、食品である本発明の乳酸菌株とともに、賦形剤、結合剤、崩壊剤、コーティング剤、潤滑剤、安定剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、滑沢剤、懸濁剤、希釈剤などの通常使用される既知の食品添加物を用いて製造することができる。
上記各種製剤の投与量は、対象疾患の種類、程度などによっても異なるが、例えば本発明の乳酸菌株の乾燥菌体として1日1mg〜2,000mg程度を症状に応じて1日1回又は数回に分けて投与することができる。
また、本発明の乳酸菌株は錠菓、ガム、飴類、チョコレート、ポテトチップスなどの菓子類、キムチなどのつけもの類をはじめ広く一般の食品に添加して使用することもでき、乳酸菌含有食品を提供することができる。本発明の乳酸菌株を食品に使用する場合においても、本発明の乳酸菌株の乾燥菌体(生菌)を使用することが好ましく、それを任意に食品として許容される添加物とともに広く一般の食品に添加することができる。
さらに本発明の乳酸菌株は、ヨーグルトなどの醗酵食品の形態で摂取させることも可能である。このような発酵食品は、例えば、牛乳や羊乳などの醗酵原料に、ヨーグルト製造上のスターター菌であるLactobacillus bulgaricus、Lactobacillus acidophilus、Lactobacillus helveticus、Streptococcus thermophilus、Streptococcus lactisなどの酪農乳酸菌とともに本発明の乳酸菌株を接種し、混合培養するか、あるいは各々を醗酵原料中で単独培養後に混合することによって製造することができる。
(1)免疫機能向上食品組成物を含む食品の調製
(1−1)Lactobacillus salivarius TI 2711株の乾燥菌体の調製
Lactobacillus salivarius TI 2711株を0.3%炭酸カルシウムを含むブリックス・リバー液体培地に接種後、37℃で18時間静置培養を行った。培養終了後、7,000rpm、15分間遠心分離を行い培養液の1/100量の濃縮菌体を得た。次いで、その濃縮菌体にグルタミン酸ソーダ5%(重量)、可溶性デンプン5%(重量)、蔗糖5%(重量)を含む分散媒と同量混合し、pH7.0に修正後、−40℃以下で凍結してから凍結乾燥を行った。得られた凍結乾燥菌末を60メッシュの篩上で粉末化して乳酸菌末を調製した。
(1−2)実施例2:乳酸菌含有錠菓の製造
第12改正日本薬局方解説書製剤総則「錠剤」の項を参考に、Lactobacillus salivarius TI 2711株乾燥菌末1.4g(菌数、2.8×10/粒となる量)、キシリトール68g、澱粉分解物20g、1−メントール1.2g、フレーバー(柑橘)3.0g及び滑沢剤として日本国の食品添加物として指定されているショ糖脂肪酸エステル2.0gを加えて均一に混合して免疫機能向上食品組成物を得た。この組成物を、打錠機で圧縮成型し、1錠当り670mgの素錠(乳酸菌含有錠菓)を1,200g製造した。
(1−2)実施例2:乳酸菌含有錠菓の製造
第12改正日本薬局方解説書製剤総則「錠剤」の項を参考に、Lactobacillus salivarius TI 2711株乾燥菌末1.4g(菌数、2.8×10/粒となる量)、キシリトール68g、澱粉分解物20g、1−メントール1.2g、フレーバー(柑橘)3.0g及び滑沢剤として日本国の食品添加物として指定されているショ糖脂肪酸エステル2.0gを加えて均一に混合して免疫機能向上食品組成物を得た。この組成物を、打錠機で圧縮成型し、1錠当り670mgの素錠(乳酸菌含有錠菓)を1,200g製造した。
(2)免疫機能向上効果確認試験
(2−1)試験方法
本試験は人を対象とする医学系倫理審査委員会の承認を得て実施した(人医−2016−033)。対象者は、15歳〜18歳の運動部に所属する19名(女性)とした。上記で製造した乳酸菌含有錠菓を対象者に1日3回で12週間服用させた。
服用開始前と服用終了後に唾液を流涎にて採取し、4時間以内に−20℃で凍結し、保存した。全検体採取後、唾液中のIgAを測定した。IgA量は、IgA, Secretory, EIA Kit, Salivary (Salimetrics LLC, PA)を用いて測定した。服用前後のIgA量の比較はウィルコクソン符号付順位和検定にて行い、p<0.05で有意差ありと判定した。
(2−2)結果
図1のグラフに示されているように、乳酸菌含有錠菓の唾液IgA量を測定したところ、中央値で服用前106.8μg/mLから服用後237.2μg/mLへと有意に増加したことが認められた。

Claims (1)

  1. 乳酸菌ラクトバチルス・サリバリウスTI2711株(FERM−BP−7974)を有効成分として含む免疫機能向上食品組成物であって、前記免疫機能向上が、唾液中のIgA値の向上である、免疫機能向上用食品組成物
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Title
MICROBIAL ECOLOGY IN HEALTH AND DISEASE, vol. Vol. 14, No. 2, JPN6018045490, 2002, pages pp. 81-89 *

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