JP6486295B2 - 電子機器、消費電流の算出方法及びプログラム - Google Patents

電子機器、消費電流の算出方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、電子機器、消費電流の算出方法及びプログラムに関する。
近年、電子機器における低消費電流化の必要性が向上している。そこで、電子機器の消費電流を把握することが求められている。特許文献1には、外部電源から供給される電力量を測定する測定回路を用いて消費電流を測定し、測定した消費電流の状況を表示するコンピュータが開示されている。
特開2013−77251号公報
従来の技術では、消費電流を測定するための電気回路を用いて消費電流を測定していたので、電子機器を実際に動作させながら消費電流を測定する必要があった。したがって、電子機器をさまざまなモードで動作させた時の消費電流を測定するためには、さまざまなモードで電子機器を実際に動作させる必要があったため、消費電流の測定に長時間を要していた。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、電子機器の消費電流の測定時間を短縮することを目的とする。
本発明の第1の態様の電子機器は、電流を消費する複数の構成要素を有する電子機器であって、前記複数の構成要素のそれぞれが動作した場合の消費電流である要素別消費電流を、前記複数の構成要素のそれぞれに関連付けて記憶する記憶部と、前記電子機器が所定の動作内容に対応する処理を所定の時間だけ実行した場合における前記電子機器の前記複数の構成要素それぞれの実動作時間を特定する動作時間特定部と、前記実動作時間と前記要素別消費電流とに基づいて、前記電子機器の全体の消費電流を算出する算出部と、を有する。
上記の電子機器は、複数の前記動作内容に対応する処理を実行する実行部と、前記複数の動作内容から選択された一の動作内容の前記処理を前記実行部が実行中の前記所定の時間内における前記複数の構成要素それぞれの使用率を特定する使用率特定部と、をさらに有し、前記動作時間特定部は、前記使用率特定部が特定した前記使用率に基づいて、前記一の動作内容に対応する処理における前記複数の構成要素それぞれの前記実動作時間を決定してもよい。
前記動作時間特定部は、前記所定の時間内における前記複数の構成要素それぞれの使用率の平均値に基づいて、前記一の動作内容における前記複数の構成要素それぞれの前記実動作時間を決定してもよい。
前記記憶部は、前記複数の動作内容を含む前記電子機器の利用態様の種別を示す利用種別情報を、前記複数の動作内容に関連付けて記憶し、前記動作時間特定部は、前記複数の動作内容のそれぞれに対して決定した前記複数の構成要素それぞれの前記実動作時間に基づいて、前記利用態様における前記複数の構成要素それぞれの全体実動作時間を決定し、前記算出部は、前記全体実動作時間に基づいて、前記利用種別情報が示す利用態様に対応する前記電子機器の全体の消費電流を算出してもよい。
前記記憶部は、前記利用種別情報に関連付けて、前記複数の動作内容のそれぞれの動作時間の内訳を示す内訳情報を記憶し、前記動作時間特定部は、前記内訳情報と前記複数の構成要素それぞれの前記実動作時間とに基づいて、前記利用態様における前記複数の構成要素それぞれの全体実動作時間を決定してもよい。
前記算出部は、前記動作時間特定部が前記実動作時間を特定するために消費する電流値を、前記電子機器が前記所定の処理を実行した場合における、前記実動作時間と前記要素別消費電流に基づいて算出される消費電流から減算することにより、前記電子機器の全体の消費電流を算出してもよい。
上記の電子機器は、前記複数の構成要素を動作させる電池をさらに有し、前記算出部は、前記電池の容量と、前記電子機器の全体の消費電流とに基づいて、前記電池を用いて前記電子機器が動作可能な時間を算出してもよい。
本発明の第2の態様の消費電流の算出方法は、電流を消費する複数の構成要素を有する電子機器が実行する、前記電子機器が所定の動作内容に対応する処理を所定の時間だけ実行した場合における前記複数の構成要素それぞれの実動作時間を特定するステップと、前記実動作時間と前記複数の構成要素のそれぞれが動作した場合の消費電流である要素別消費電流とに基づいて、前記電子機器の全体の消費電流を算出するステップと、を有する。
本発明の第3の態様のプログラムは、コンピュータに、電流を消費する複数の構成要素を有する電子機器が所定の動作内容に対応する処理を所定の時間だけ実行した場合における前記複数の構成要素それぞれの実動作時間を特定するステップと、前記実動作時間と、前記複数の構成要素のそれぞれが動作した場合の消費電流である要素別消費電流とに基づいて、前記電子機器の全体の消費電流を算出するステップと、を実行させる。
本発明によれば、電子機器の消費電流の測定時間を短縮することができるという効果を奏する。
携帯端末の動作の概要について説明するための図である。 第1の利用モデルにおいて携帯端末が実行する動作の内容について説明するための図である。 第2の利用モデルにおいて携帯端末が実行する動作の内容について説明するための図である。 ウェブサイトの画面を表示する動作における経過時間と消費電流との関係を示す図である。 図4に示した経過時間と消費電流との関係の拡大図である。 本実施形態の携帯端末の構成を示す図である。 使用率特定部が特定した各構成要素の平均使用率の一例を示す表である。 動作時間特定部が決定した各構成要素の実動作時間の一例を示す表である。 各構成要素の要素別消費電流の例を示す表である。 各構成要素の実動作時間に要素別消費電流を乗算することにより得られた消費電流の値を示す表である。 CPUが消費電流を算出する動作のフローチャートである。
[携帯端末1の動作の概要]
図1は、本実施形態の電子機器である携帯端末1の動作の概要について説明するための図である。携帯端末1は、携帯電話網の基地局を介して他の通信端末とデータを送受信することができる電子機器である。携帯端末1には、消費電流を算出するためのプログラム(以下、消費電流算出プログラムという)がインストールされている。
消費電流算出プログラムは、例えば、携帯端末1を提供するメーカーや通信キャリア等の品質管理担当者により使用されるプログラムである。本明細書において、消費電流算出プログラムを使用して携帯端末1の消費電流を特定する品質管理担当者等を端末評価者と称し、携帯端末1を購入して利用する者をユーザと称する。
消費電流算出プログラムは、携帯端末1をユーザが利用する際の平均的な利用態様である利用モデルに基づく各種の動作内容を、携帯端末1が内蔵する複数の構成要素に模擬的に実行させる。構成要素の詳細については後述するが、構成要素は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ディスプレイ、通信ユニット等である。動作内容は、例えばアプリケーションソフトウェアの起動、アプリケーションソフトウェアを実行中の表示ページ遷移、画面のスクロール表示、低消費電力のスタンバイ動作等である。
携帯端末1は、消費電流算出プログラムを実行することにより、動作内容ごとに所定の時間(例えば1分間)だけ各構成要素を動作させて、所定の時間内の各構成要素の実動作時間を特定する。そして、携帯端末1は、特定した実動作時間に、各構成要素の単位時間当たりの要素別消費電流を乗算することにより、携帯端末1の消費電流を算出する。携帯端末1は、算出した消費電流と電池の容量とに基づいて、電池の持続時間を算出する。
図2は、第1の利用モデルにおいて携帯端末1が実行する動作の内容について説明するための図である。図2は、携帯端末1においてゲームのアプリケーションソフトウェアを実行する時間が長いユーザによる携帯端末1の利用モデルを示している。図2(a)においては、利用カテゴリと利用時間とが関連付けられている。利用カテゴリは、ユーザが一日に使用するアプリケーションソフトウェアの利用種別を示す情報である。利用時間は、ユーザが一日の間に各利用カテゴリのアプリケーションソフトウェアを利用して携帯端末1を動作させる時間である。図2(a)は、ユーザが、ゲーム、ブラウザ、SNS、及び動画閲覧用等のアプリケーションソフトウェアを合計180分間にわたって利用しているという例を示している。
図2(b)は、携帯端末1を使用するユーザが、ゲームのカテゴリに属する複数のアプリケーションソフトウェア(ゲームA〜ゲームD等)を利用することを示している。図2(c)は、携帯端末1がゲームAのアプリケーションソフトウェアを実行する間に実行される動作内容、及び動作内容が実行される時間の内訳を示している。
図2(c)に示した各動作内容における単位時間(例えば1分)あたりの消費電流がわかれば、それぞれの動作内容の実行時間を乗算することにより、図2に示す利用モデルにおいて携帯端末1がゲームAのアプリケーションソフトウェアを実行する場合の消費電流を算出することができる。全てのアプリケーションソフトウェアに対して消費電流を算出すれば、図2に示した利用モデルの携帯端末1の一日の推定消費電流を算出することができる。そして、携帯端末1が電池で動作する場合、電池の電流容量と、推定消費電流との関係に基づいて、電池をフル充電してから図2に示した利用モデルで携帯端末1を利用した場合に、電池残量がゼロになるまでの時間(以下、電池持続時間という)を特定することができる。
そこで、本実施形態の携帯端末1は、消費電流算出プログラムを実行することにより、各動作内容を実行する単位時間内に、各構成要素が実際に動作している時間(以下、実動作時間という)を特定し、各構成要素が動作する際の既知の消費電流と実動作時間とに基づいて、各動作内容における単位時間あたりの消費電流を算出する。そして、携帯端末1は、消費電流を算出する対象となる利用モデルにおける各動作内容の実行時間に基づいて、その利用モデルにおける携帯端末1の全体の消費電流及び電池持続時間を算出することができる。このようにすることで、携帯端末1の消費電流を確認したい端末評価者は、携帯端末1を電流測定機に接続することなく、短時間で携帯端末1の消費電流及び電池持続時間を算出することができる。
図3は、第2の利用モデルにおいて携帯端末1が実行する動作の内容について説明するための図である。図3は、携帯端末1においてブラウザのアプリケーションソフトウェアを実行する時間が長いユーザによる携帯端末1の利用モデルを示している。このように、想定する利用モデルによって、各動作内容の実行時間の内訳が異なるので、消費電流算出プログラムにおいては、端末評価者が、消費電流の算出の対象とする利用モデルを選択できるようにされている。
消費電流算出プログラムは、端末評価者が、予め設定された複数の動作内容から利用モデルに含めたい一以上の動作内容を選択し、選択した各動作内容の実行時間を設定できるようにしてもよい。このようにすることで、端末評価者は、任意の利用モデルを簡単に設定することができる。
図4は、携帯端末1がブラウザのアプリケーションソフトウェアを実行することによりウェブサイトの画面を表示する動作における経過時間と消費電流(実測値)との関係を示す図である。図4に示す消費電流は、実際にブラウザを動作させている間に実測された電流値の変化を示している。時間の経過とともに消費電流が変動し、ブラウザが起動するタイミングと、表示するページを遷移するタイミングで消費電流が増えていることがわかる。
図5は、図4に示した経過時間と消費電流(実測値)との関係の拡大図である。起動時、起動処理時、スクロール表示時、ページ遷移時、スタンバイ表示時のそれぞれにおいて消費電流は変動しているが、平均的な消費電流は、動作内容ごとに異なっていることがわかる。本実施形態に係る携帯端末1は、このように、動作内容ごとに平均的な消費電流が定まるという電子機器の特性を利用して、図4及び図5に示したように継続的に消費電流を実測することなく、それぞれの動作内容における消費電流を推定し、電池持続時間を特定することを特徴としている。
以下、携帯端末1の構成及び動作について詳細に説明する。
[携帯端末1の構成]
図6は、本実施形態の携帯端末1の構成を示す図である。携帯端末1は、電流を消費する複数の構成要素を有する。具体的には、携帯端末1は、電池11と、ディスプレイ12と、タッチパネル13と、通信ユニット14と、センサ15と、カメラ16と、GPU(Graphic Processing Unit)17と、記憶部としてのROM18と、RAM19と、CPU20とを有する。ディスプレイ12、タッチパネル13、通信ユニット14、センサ15、カメラ16、GPU17、ROM18、RAM19及びCPU20は、互いにデータバス、アドレスバス等の信号線により接続されている。
電池11は、携帯端末1の各部を動作させるための電流を供給する。電池11は、例えばリチウムイオン電池、リチウムポリマー電池又はニッケルカドミウム電池であり、外部電源に接続することで充電することができる。
ディスプレイ12は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)又は有機EL(Electroluminescence)ディスプレイである。ディスプレイ12は、CPU20の制御に基づいて情報を表示する。
タッチパネル13は、ディスプレイ12に重ねて設けられており、ユーザがタッチしたディスプレイ上の位置を検出する。タッチパネル13は、ユーザがタッチした位置を示す座標情報をCPU20に通知する。
通信ユニット14は、LTE(Long Term Evolution)、BLE(Bluetooth(登録商標)Low Energy)等の無線通信インタフェースである。通信ユニット14は、CPU20の制御に基づいて、携帯電話網の基地局との間でデータを送受信したり、BLEを介して他の通信端末との間でデータを送受信したりする。
センサ15は、例えば、携帯端末1の状態を検知する重力センサや温度センサである。センサ15は、検知した状態を示す信号をCPU20に通知する。
カメラ16は、レンズ及び撮像素子を有しており、CPU20の制御に基づいて、撮影した被写体の撮像画像を生成する。カメラ16は、生成した撮像画像をGPU17に入力する。
GPU17は、CPU20の制御に基づいて、各種の画像処理を実行する。
ROM18は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)であり、書込み可能な不揮発性メモリである。CPU20が実行するプログラムを記憶している。RAM19は、CPU20がプログラムを実行する際に使用する各種のデータを一時的に記憶する。
ROM18は、CPU20がプログラムを実行する際に用いる各種の設定データを記憶している。例えば、ROM18は、利用モデルの種別と、各利用モデルに含まれる複数の動作内容とを関連付けて記憶している。具体的には、ROM18は、図2及び図3に示した、各利用モデルにおける各動作内容と実行時間とを関連付けた動作内容テーブルを記憶している。
また、ROM18は、携帯端末1が有する複数の構成要素のそれぞれが動作した場合の消費電流である要素別消費電流を、複数の構成要素のそれぞれに関連付けて記憶している。ROM18は、例えば、各構成要素が最も電流を消費するモードで動作した場合の単位時間あたりの要素別消費電流を記憶している。各構成要素が、消費電流の異なる複数の動作モードを有している場合、ROM18は、各構成要素の動作モードに関連付けて要素別消費電流を記憶していてもよい。ROM18に記憶されている要素別消費電流の値は、予め携帯端末1の開発時点で実測された電流値である。
CPU20は、ROM18に記憶されたプログラムを実行することにより、携帯端末1の各部を制御する。CPU20は、プログラムを実行することにより、実行部201、使用率特定部202、動作時間特定部203、算出部204及び出力部205として機能する。
実行部201は、端末評価者により起動された消費電流算出プログラムに基づいて、複数の動作内容に対応する処理を実行する。実行部201は、端末評価者がタッチパネル13を介して利用モデルを選択すると、選択された利用モデルを示す利用種別情報を取得し、取得した利用種別情報に対応する利用モデルに含まれる複数の動作内容の処理を順次実行する。実行部201は、例えば図2に示した利用モデルが選択された場合、ゲームの起動動作、ゲームの起動処理動作、ゲームのメニュー表示動作、ゲーム動作等を順次実行する。
使用率特定部202は、実行部201が複数の動作内容から選択された一の動作内容の処理を実行中の所定の測定時間内における、携帯端末1が有する複数の構成要素それぞれの使用率を特定する。使用率特定部202は、例えば、一の動作内容の処理を実行中に、OS(Operating System)を介して、携帯端末1が有する複数の構成要素の動作状態を特定することにより、所定の測定時間に対する各構成要素が動作している時間の割合である使用率を特定する。
使用率特定部202は、例えば、複数の構成要素の消費電流の変動周期(例えば、図4及び図5に示した消費電流のピーク間の平均時間)よりも長い測定時間(例えば、1分間)にわたって、複数の構成要素の使用率を監視する。そして、使用率特定部202は、各構成要素の使用率の測定時間内の平均値である平均使用率を算出する。実行部201は、算出した平均使用率を、複数の構成要素に関連付けて動作時間特定部203に通知する。
なお、各構成要素が複数の動作モードを有する場合、動作モードによって消費電流が異なる。そこで、使用率特定部202は、各構成要素の動作モードに応じて、使用率を補正してもよい。例えば、ディスプレイ12が高輝度で画面を表示している状態に消費電流が最大になり、操作が行われていないスタンバイ表示の間に少し暗くなって消費電流が70%になる場合、使用率特定部202は、スタンバイ表示の動作時間に70%を乗算した値に基づいて使用率を算出する。
図7は、使用率特定部202が特定した各構成要素の平均使用率の一例を示す表である。図7においては、動作内容ごとに、各構成要素の使用率が示されている。例えば、起動時には、CPUの使用率が70%であるのに対して、スタンバイ表示時にはCPUの使用率が30%と低下している。また、スクロール表示時には、コンテンツをダウンロードする必要がないため、通信ユニットの使用率が10%であるが、ページ遷移時にはコンテンツをダウンロードする必要があるので、通信ユニットの使用率が70%に上昇している。
動作時間特定部203は、使用率特定部202が特定した各構成要素の平均使用率に基づいて、利用モデルにおいて規定されている一以上の動作内容に対応する処理を所定の時間だけ実行した場合における複数の構成要素それぞれの実動作時間を特定する。具体的には、動作時間特定部203は、ROM18に記憶された動作内容テーブルに基づいて、各動作内容の実行時間を特定し、特定した実行時間に、使用率特定部202が特定した、各動作内容における各構成要素の平均使用率を乗算することにより、各構成要素の実動作時間を算出する。さらに、動作時間特定部203は、選択された利用モデルに含まれる各動作内容における各構成要素の実動作時間を合算することで、利用モデルに基づいて携帯端末1が使用される場合の各構成要素の実動作時間である全体動作時間を算出する。
図8は、動作時間特定部203が決定した各構成要素の実動作時間の一例を示す表である。図8における数値は、図3(c)に示した各動作内容の実行時間に各構成要素の使用率を乗算することにより得られた数値であり、各構成要素が動作している時間(秒)を示している。
なお、過去に算出した各構成要素の実動作時間がROM18に記憶されている場合、動作時間特定部203は、ROM18に記憶されている実動作時間を読み出すことにより、複数の構成要素それぞれの実動作時間を決定してもよい。
算出部204は、携帯端末1が選択された利用モデルに含まれる複数の動作内容を実行した場合における実動作時間と要素別消費電流とに基づいて、携帯端末1の全体の消費電流Itを算出する。要素別消費電流は、各構成要素の単位時間当たりの消費電流であり、Android(登録商標)等のOSにより、消費電流プロファイルとして提供される。
算出部204は、例えば、要素別消費電流と各構成要素の全体実動作時間とを乗算することにより、利用モデルに含まれる複数の動作内容を実行した場合の各構成要素の消費電流を算出する。そして、算出部204は、各構成要素の消費電流を合算することにより、携帯端末1が利用モデルに含まれる複数の動作内容を実行した場合の全体消費電流Itを算出する。
算出部204は、全体実動作時間を用いないで、要素別消費電流と各動作内容における各構成要素の実動作時間とを乗算することにより、各動作内容を実行した場合の各構成要素の消費電流を算出し、算出した消費電流を合算することにより、全体消費電流Itを算出してもよい。
図9は、各構成要素の要素別消費電流の例を示す表である。図10は、図9に示した各構成要素の実動作時間に要素別消費電流を乗算することにより得られた消費電流の値を示す表である。図10に示した構成要素の消費電流を合計すると、図2(c)に示したゲームAの動作の一部を実行することに要する消費電流が、2367(μAh)となることがわかる。算出部204は、このような計算を全ての構成要素、及び全ての動作内容に対して実行することで、携帯端末1が利用モデルの動作内容を全て実行した場合の全体消費電流Itを算出することができる。
なお、算出部204は、動作時間特定部203が実動作時間を特定するために消費する電流値を、携帯端末1が複数の動作内容を実行した場合における、実動作時間と要素別消費電流に基づいて算出される消費電流から減算することにより、携帯端末1の全体の消費電流を算出する。このようにすることで、CPU20が消費電流算出プログラムを実行することにより消費される電流が、携帯端末1の全体の消費電流の算出結果に与える影響を排除することができるので、算出部204が算出する消費電流の精度が向上する。なお、算出部204は、動作時間特定部203が実動作時間を特定するために消費する電流値だけでなく、使用率特定部202が各構成要素の使用率を特定するために消費する電流値を減算してもよい。
算出部204は、電池11の容量Bと、携帯端末1の全体の消費電流Itとに基づいて、電池11を用いて携帯端末1が動作可能な期間を算出する。例えば、電池11の容量Bが2000mAhであり、算出部204が算出した携帯端末1の一日あたりの全体の消費電流Itが1000mAhである場合、算出部204は、消費電流Itに対応する利用態様において、電池11を用いて動作可能な期間を、B÷It=2000÷1000=2日間と算出する。
出力部205は、算出部204が算出した電池持続時間を出力する。出力部205は、例えば、電池持続時間をディスプレイ12に表示させたり、通信ユニット14を介して他の電子機器に送信したりする。出力部205は、複数の利用種別情報に関連づけて、複数の電池持続時間を出力してもよい。
[CPU20の動作フローチャート]
図11は、CPU20が消費電流を算出する動作のフローチャートである。
まず、動作時間特定部203は、ROM18に記憶された動作内容テーブルを参照して、消費電流を算出する対象となる利用モデルの複数の動作内容を示す動作内容情報を取得する(S11)。続いて、動作時間特定部203は、動作内容情報が示す複数の動作内容から、一の動作内容を選択する(S12)。
続いて、動作時間特定部203は、選択した動作内容を実行部201に実行させる(S13)。この際、動作時間特定部203は、所定の時間が経過するまで実行部201に動作内容の実行を継続させ(S14)、この間の各構成要素の使用状態を監視する。所定の時間が経過すると、動作時間特定部203は、ステップS13において実行部201が実行した動作内容における各構成要素の使用率を特定する(S15)。
動作時間特定部203は、消費電流を算出する対象となる利用モデルに含まれる全ての動作内容における各構成要素の使用率の特定が終了したかどうかを判定し(S16)、全ての動作内容における各構成要素の使用率の特定が終了していない場合、ステップS12に戻り、ステップS12からステップS15までの処理を実行する。動作時間特定部203が、全ての動作内容における各構成要素の使用率の特定が終了した場合、ステップS17に進み、算出部204が各構成要素の実動作時間を特定する(S17)。
算出部204は、決定した実動作時間と、ROM18に記憶されている要素別消費電流とに基づいて、携帯端末1の全体の消費電流を算出する(S18)。ここで、算出部204は、携帯端末1が消費電流算出プログラムを実行することによる消費電流を、ステップS18において算出した消費電流から減算することにより、消費電流を補正する(S19)。算出部204は、補正後の消費電流に基づいて、携帯端末1の全体の消費電流を算出する(S20)。
続いて、算出部204は、ステップS20で算出した消費電流と電池の容量とに基づいて、電池持続時間を算出する(S21)。そして、出力部205は、算出部204が算出した電池持続時間を出力する(S22)。
[本実施形態の携帯端末1による効果]
以上説明したように、携帯端末1は、端末評価者によって選択された利用モデルに含まれる複数の動作内容における複数の構成要素それぞれの実動作時間を決定し、携帯端末1が利用モデルに含まれる複数の動作内容を実行した場合における実動作時間と、各構成要素が動作した場合の消費電流とに基づいて、電子機器の全体の消費電流を算出する。このようにすることで、端末評価者は、携帯端末1に消費電流を測定する測定機を接続し、長時間にわたって携帯端末1を操作しながら消費電流を測定する必要がないので、携帯端末1の消費電流や電池持続時間の測定を大幅に短縮することができる。
また、携帯端末1においては、使用率特定部202が、選択された利用モデルに含まれる動作内容に対応する処理を実行部201に所定の短い時間だけ実行させ、その間に各構成要素の使用率を特定する。このようにすることで、端末評価者は、携帯端末の機種ごとに各動作内容において各構成要素が動作する時間が異なるとしても、高い精度で携帯端末1の消費電流を特定することが可能になる。
また、携帯端末1においては、ROM18が、端末評価者が選択した利用モデルごとに複数の動作内容の実行時間を示す動作内容テーブルを記憶しており、算出部204が、動作内容テーブルに基づいて、選択された利用モデルで携帯端末1が使用される場合の各構成要素の消費電流を算出する。このようにすることで、端末評価者は、携帯端末1の利用モデルごとに、電池持続時間を把握することができる。
また、携帯端末1においては、算出部204が、電流算出プログラムを実行する際に消費される電流に基づいて、実行部201が処理を実行した結果に基づいて算出される消費電流を補正する。このようにすることで、携帯端末1が電流算出プログラムをしたことによる影響を排除できるので、携帯端末1は、高い精度で消費電流及び電池持続時間を算出することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、上記の説明においては、電子機器が電池を有する携帯端末を例示したが、電子機器は携帯端末に限らない。本発明は任意の電子機器に適用することが可能であり、電池を有していない家電機器等における消費電流を算出する際にも有効である。
また、上記の説明においては、動作時間特定部203が、使用率特定部202が特定した各構成要素の使用率に基づいて実動作時間を特定する方法について説明したが、動作時間特定部203は、使用率を用いることなく、各構成要素が動作している時間を積算することにより実動作時間を特定してもよい。
また、上記の説明においては、利用モデルに複数の動作内容が含まれており、動作時間特定部203が、動作内容ごとに複数の構成要素の実動作時間を特定する例について説明したが、利用モデルが一つの動作内容だけを含む場合にも本発明を適用できる。この場合、動作時間特定部203が、一つの動作内容に対応する処理を所定の時間だけ実行した場合の実動作時間を特定することにより、算出部204が利用モデル全体の消費電流を算出することができる。
1 携帯端末
11 電池
12 ディスプレイ
13 タッチパネル
14 通信ユニット
15 センサ
16 カメラ
17 GPU
18 ROM
19 RAM
20 CPU
201 実行部
202 使用率特定部
203 動作時間特定部
204 算出部
205 出力部

Claims (9)

  1. 電流を消費する複数の構成要素を有する電子機器であって、
    前記複数の構成要素のそれぞれが動作した場合の消費電流である要素別消費電流を、前記複数の構成要素のそれぞれに関連付けて記憶する記憶部と、
    前記電子機器が所定の動作内容に対応する処理を所定の時間だけ実行した場合における前記電子機器の前記複数の構成要素それぞれの実動作時間を特定する動作時間特定部と、
    前記実動作時間と前記要素別消費電流とに基づいて、前記電子機器の全体の消費電流を算出する算出部と、
    を有する電子機器。
  2. 複数の前記動作内容に対応する処理を実行する実行部と、
    前記複数の動作内容から選択された一の動作内容の前記処理を前記実行部が実行中の前記所定の時間内における前記複数の構成要素それぞれの使用率を特定する使用率特定部と、
    をさらに有し、
    前記動作時間特定部は、前記使用率特定部が特定した前記使用率に基づいて、前記一の動作内容に対応する処理における前記複数の構成要素それぞれの前記実動作時間を決定する、
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記動作時間特定部は、前記所定の時間内における前記複数の構成要素それぞれの使用率の平均値に基づいて、前記一の動作内容における前記複数の構成要素それぞれの前記実動作時間を決定する、
    請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記記憶部は、前記複数の動作内容を含む前記電子機器の利用態様の種別を示す利用種別情報を、前記複数の動作内容に関連付けて記憶し、
    前記動作時間特定部は、前記複数の動作内容のそれぞれに対して決定した前記複数の構成要素それぞれの前記実動作時間に基づいて、前記利用態様における前記複数の構成要素それぞれの全体実動作時間を決定し、
    前記算出部は、前記全体実動作時間に基づいて、前記利用種別情報が示す利用態様に対応する前記電子機器の全体の消費電流を算出する、
    請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記記憶部は、前記利用種別情報に関連付けて、前記複数の動作内容のそれぞれの動作時間の内訳を示す内訳情報を記憶し、
    前記動作時間特定部は、前記内訳情報と前記複数の構成要素それぞれの前記実動作時間とに基づいて、前記利用態様における前記複数の構成要素それぞれの全体実動作時間を決定する、
    請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記算出部は、前記動作時間特定部が前記実動作時間を特定するために消費する電流値を、前記電子機器が前記所定の処理を実行した場合における、前記実動作時間と前記要素別消費電流に基づいて算出される消費電流から減算することにより、前記電子機器の全体の消費電流を算出する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記複数の構成要素を動作させる電池をさらに有し、
    前記算出部は、前記電池の容量と、前記電子機器の全体の消費電流とに基づいて、前記電池を用いて前記電子機器が動作可能な時間を算出する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 電流を消費する複数の構成要素を有する電子機器が実行する、
    前記電子機器が所定の動作内容に対応する処理を所定の時間だけ実行した場合における前記複数の構成要素それぞれの実動作時間を特定するステップと、
    前記実動作時間と前記複数の構成要素のそれぞれが動作した場合の消費電流である要素別消費電流とに基づいて、前記電子機器の全体の消費電流を算出するステップと、
    を有する消費電流の算出方法。
  9. コンピュータに、
    電流を消費する複数の構成要素を有する電子機器が所定の動作内容に対応する処理を所定の時間だけ実行した場合における前記複数の構成要素それぞれの実動作時間を特定するステップと、
    前記実動作時間と、前記複数の構成要素のそれぞれが動作した場合の消費電流である要素別消費電流とに基づいて、前記電子機器の全体の消費電流を算出するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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