JP6486264B2 - 絶縁トランス - Google Patents

絶縁トランス Download PDF

Info

Publication number
JP6486264B2
JP6486264B2 JP2015254143A JP2015254143A JP6486264B2 JP 6486264 B2 JP6486264 B2 JP 6486264B2 JP 2015254143 A JP2015254143 A JP 2015254143A JP 2015254143 A JP2015254143 A JP 2015254143A JP 6486264 B2 JP6486264 B2 JP 6486264B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
peripheral portion
core
conductor
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015254143A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017118020A (ja
Inventor
岡田 真一
真一 岡田
長谷川 武敏
武敏 長谷川
良介 中川
良介 中川
幸夫 中嶋
幸夫 中嶋
修一 長光
修一 長光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2015254143A priority Critical patent/JP6486264B2/ja
Publication of JP2017118020A publication Critical patent/JP2017118020A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6486264B2 publication Critical patent/JP6486264B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insulating Of Coils (AREA)
  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

本発明は、絶縁トランスに関し、特に平面コイル型トランスに関する。
IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のスイッチングデバイスを用いたスイッチング電源においては、制御回路がゲート電圧を制御することにより、スイッチング制御を行う。スイッチングデバイス側の回路と制御回路は、相互に電気的に絶縁されていなければならない。従来から、この絶縁のために、絶縁トランスが用いられている。
このような絶縁トランスとしては、例えば特許文献1(特開2000−91138号公報)記載の絶縁トランスが提案されている。特許文献1記載の絶縁トランスは、1次側のコイルと、2次側のコイルと、1次側のコイルと2次側のコイルの間に挟み込まれた絶縁シートと、1次側のコイルと2次側コイルに挿入されたコアとを有している。1次側のコイル及び2次側のコイルは、プリント基板と、プリント基板上に渦巻き状に形成されたコイル導体とを有している。
特開2000−91138号公報
しかしながら、特許文献1記載の絶縁トランスにおいては、コアとコイル導体との間に十分な絶縁距離が確保されていない。そのため、特許文献1記載の絶縁トランスにおいては、スイッチングデバイスに高い電圧が印加される場合の絶縁性能が不十分である。別の観点からいえば、特許文献1記載の絶縁トランスは、絶縁性能を確保するために、大型化をする必要がある。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものである。具体的には、本発明の目的は、大型化を行うことなく、高耐圧化を実現することができる絶縁トランスを提供することにある。
本発明に係る絶縁トランスは、コアと、複数のコイルとを有している。複数のコイルの各々は、開口部を含む基板と、基板上に渦巻状に配置されたコイル導体とを有している。コアは、開口部に挿入されている。コイル導体は、内周部と外周部とを有している。内周部及び外周部は、コアにより形成される磁路面と直交する部分において、コアから遠ざかるように配置されている。
本発明によると、絶縁トランスの大型化を行うことなく、絶縁トランスの高耐圧化を実現することができる。
第1の実施形態に係る絶縁トランスの上面図である。 第1の実施形態に係る絶縁トランスの断面図である。 第1の実施形態に係る絶縁トランスの第1コイルの上面図である。 第1の実施形態に係る絶縁トランスの第2コイルの上面図である。 第1の実施形態に係るシールド導体層の上面図である。 比較例に係る絶縁トランスの第1コイルの上面図である。 第2の実施形態に係る絶縁トランスの第1コイルの上面図である。 第3の実施形態に係る絶縁トランスの第1コイルの上面図である。 第4の実施形態に係る絶縁トランスの第1コイルの上面図である。 第5の実施形態に係る絶縁トランスの断面図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態について、図を参照して説明する。なお、各図中同一または相当部分には同一符号を付している。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(第1の実施形態に係る絶縁トランスの構造)
以下に、第1の実施形態に係るトランスの構造について説明する。図1は、第1の実施形態に係る絶縁トランスの上面図である。図2は、第1の実施形態に係る絶縁トランスの断面図である。図2に示すように、第1の実施形態に係る絶縁トランスは、コア1と、第1コイル2と、第2コイル3と、シールド導体層4と、絶縁層5とを有している。第1コイル2及び第2コイル3は、隣接して積層されている。シールド導体層4は、第1コイル2及び第2コイル3を挟み込むように積層されている。
コア1は、第1コイル2と第2コイルを磁気結合する部材である。コア1は、例えばE型コア11と、I型コア12とを組み合わせることにより形成されている。E型コア11は、端部突起11aと中央部突起11bとを有している。
コア1は透磁率が高く、電気抵抗が小さい材料であることが好ましい。コア1の材料としては、例えばフェライト、センダスト等が用いられる。
図3は、第1コイル2の上面図である。図3に示すように、第1コイル2は、基板21と、コイル導体22とを有している。第1コイル2は、例えば絶縁トランスの1次側のコイルとして機能する。
基板21は、長辺21aと、短辺21bと、中央付近に形成された開口部21cと、スルーホール21dとを有している。長辺21a側には、E型コア11の端部突起11aが配置される。開口部21cには、E型コア11の中央部突起11bが挿入される。スルーホール21dは、基板21の表面及び裏面を貫通している。
基板21の材料としては、例えばガラス繊維強化エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等が用いられる。
コイル導体22は、基板21の表面及び裏面上に形成されている。基板21の表面に形成されるコイル導体22と、基板21の裏面に形成されるコイル導体22は、スルーホール21dにより接続されている。なお、コイル導体22は、基板21の表面及び裏面のいずれか一方に形成されていてもよい。
コイル導体22は、開口部21cの周囲を、渦巻状に取り囲む形状を有している。コイル導体22は、かかる形状を有することにより、コイルとして機能する。
コイル導体22は、外周部22a及び内周部22bを有している。外周部22aは、渦巻状に形成されたコイル導体22の最外周に位置している。内周部22bは、渦巻状に形成されたコイル導体22の最内周に位置している。
コイル導体22は、端部突起11aと中央部突起11bの間の領域を通過している部分を含んでいる。コイル導体22は、この部分において、コア1により形成される磁路面と直交している。
コイル導体22は、磁路面と直交する部分に、狭窄部22cを含んでいる。狭窄部22cにおけるコイル導体22の幅W1は、他の部分におけるコイル導体22の幅より狭い。
なお、磁路面と直交する部分のコイル導体22の全てが、狭窄部22cを含んでいる必要はない。例えば、外周部22a及び内周部22bのいずれか一方が、磁路面と直交する部分に狭窄部22cを含んでいてもよい。また、例えば、外周部22a及び内周部22b以外のコイル導体22が、磁路面と直交する部分に狭窄部22cを含んでいてもよい。
外周部22a及び内周部22bは、曲部22dを有している。曲部22dは、狭窄部22c前後に配置されている。外周部22aは、曲部22dにおいて、内周部22b側に曲がっている。内周部22bは、曲部22dにおいて、外周部22a側に曲がっている。
なお、外周部22a及び内周部22bのいずれか一方が、曲部22dを有していてもよい。すなわち、外周部22a及び内周部22bのうち少なくとも一方が、曲部22dにおいて、コア1から遠ざかる方向に曲がっていればよい。
上記の狭窄部22c及び曲部22dの構成は、コイル導体22の配置の例示である。コイル導体22は、要するに、外周部22a及び内周部22bのうち少なくとも一方が、コア1から遠ざかるように配置されていればよい。
短辺21bに沿って形成されているコイル導体22は、拡幅部22eを含んでいてもよい。拡幅部22eにおけるコイル導体22は、他の部分におけるコイル導体22よりも幅が広い。
例えば、拡幅部22eにおけるコイル導体22の幅W2は、狭窄部22cにおけるコイル導体22の幅W1より広い。好ましくは、例えば、拡幅部22eにおけるコイル導体22の幅W2は、曲部22dにおけるコイル導体22の幅よりも広い。さらに、例えば、拡幅部22eにおけるコイル導体の幅W2は、狭窄部22c及び曲部22d以外におけるコイル導体22の幅よりも広い。
拡幅部22eにおけるコイル導体22は、他の部分におけるコイル導体22よりも電気抵抗が低い。そのため、拡幅部22eを設けることにより、狭窄部22cを設けることに伴うコイル導体22の電気抵抗上昇を抑制することができる。
コイル導体22は、基板21の表面及び裏面上に貼り付けられた銅(Cu)等の導体をエッチングすることにより形成される。
図4は、第1の実施形態に係る絶縁トランスの第2コイル3の上面図である。図3に示すように、第2コイル3は、例えば2次側コイルとして機能する。
第2コイル3は第1コイル2と同様の構造を有している。すなわち、第2コイル3は、基板31と、基板31上に形成されたコイル導体32とを有している。基板31は、長辺31aと、短辺31bと、開口部31cと、スルーホール31dとを有している。コイル導体32は、外周部32a、内周部32bを有している。また、コイル導体32は、コア1により形成される磁路面と直交する部分において、狭窄部32cを有している。さらに、コイル導体32は、狭窄部32cの前後の部分において、曲部32dを有している。コイル導体32は、曲部32dにおいて、コア1から遠ざかる方向に曲がっている。
図5は、第1の実施形態に係る絶縁トランスのシールド導体層4の上面図である。図5に示すように、シールド導体層4は、基板41と、シールド導体42と、ソルダレジスト43とを有している。
基板41は、長辺41aと、短辺41bと、中央付近に形成された開口部41cと、スルーホール41dとを有している。長辺41a側には、E型コア11の端部突起11aが配置される。開口部41cには、E型コア11の中央部突起11bが挿入される。
スルーホール41dは、基板21の表面及び裏面を貫通している。スルーホール41d及びスルーホール21dを介して、第1コイル2は、制御回路等と接続される。また、同様に、スルーホール41d及びスルーホール31dを介して、第2コイル3は、スイッチングデバイス側の回路等と接続される。
基板41の材料としては、例えばガラス繊維強化エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等が用いられる。
シールド導体42は、基板41上において、開口部41cの周囲を取り囲むように形成されている。すなわち、シールド導体42は、平面視において第1コイル2のコイル導体22及び第2コイル3のコイル導体32と重なる位置に形成されている。そのため、シールド導体42は、第1コイル2及び第2コイル3を静電遮蔽する。
シールド導体42は、シールド導体42の内周側と外周側を連通するスリット42aを有していてもよい。スリット42aを形成することにより、シールド導体42に短絡電流が流れることを防止することができる。
シールド導体42は、基板41上に貼り付けられたCu等の導体をエッチングすることにより形成される。
ソルダレジスト43は、基板41上及びシールド導体42上に形成されている。ソルダレジスト43を基板41上に形成することにより、基板41の汚損及び基板41へのソルダ付着を抑制することができる。また、ソルダレジスト43をシールド導体42上に形成することにより、コア1に対して導体が露出している部分が無くなる。その結果、絶縁トランスの耐圧が向上する。
絶縁層5は、図2に示すように、第1コイル2と第2コイル3の間に形成されている。これにより、第1コイル2と第2コイル3が絶縁分離される。また、絶縁層5は、第1コイル2とシールド導体層4の間及び第2コイル3及びシールド導体層4の間にも形成されている。
絶縁層5は、例えば、プリプレグシートを、真空ヒートプレス成型することにより形成される。プリプレグシートは、例えばエポキシ等の樹脂を含浸したガラス繊維である。
真空ヒートプレス成型の際、プリプレグシートの樹脂が、基板21とコイル導体22の間の段差等に回り込む。そのため、絶縁層5中のボイドを低減することができる。その結果、高電圧の印加時においても、部分放電の発生を抑制することができる。
(第1の実施形態に係る絶縁トランスの効果)
以下に、第1の実施形態に係る絶縁トランスの効果について説明する。図6は、比較例に係る絶縁トランスにおける第1コイル2の上面図である。図6に示すように、比較例に係る絶縁トランスにおける第1コイル2は、第1の実施形態に係る絶縁トランスと同様、基板21と、外周部22a及び内周部22bを含むコイル導体22とを有している。
比較例に係る絶縁トランスにおいては、磁路面と直交する部分のコイル導体22は、他の部分におけるコイル導体22と同一の幅を有している。また、比較例に係る絶縁トランスにおいては、磁路面と直交する部分の前後で、外周部22a及び内周部22bが、コア1から遠ざかる方向に曲がっていない。
比較例に係る絶縁トランスにおいては、外周部22aと端部突起11aの間の沿面距離及び内周部22bと中央部突起11bとの沿面距離が短い。これらの距離が短い場合、IGBT等のスイッチングデバイスに高電圧が印加されると、コイル導体22とコア1との間で絶縁破壊が生じてしまう。その結果、比較例においては、これらの距離を確保するために、絶縁トランスを大型化せざるを得ない。
他方、第1の実施形態に係る絶縁トランスにおいては、外周部22a及び内周部22bは、コア1から遠ざかるように配置されている。そのため、第1の実施形態に係る絶縁トランスにおいては、外周部22aと端部突起11aの間の沿面距離及び内周部22bと中央部突起11bとの沿面距離が確保されている。
したがって、IGBT等のスイッチングデバイスに高電圧が印加される場合でも、コイル導体22とコア1との間で絶縁破壊が生じにくい。すなわち、第1の実施形態では、絶縁トランスの大型化を行うことなく、耐圧を確保することができる。
(第2の実施形態)
以下に、図を参照して第2の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態と異なる点について主に説明する。
(第2の実施形態に係る絶縁トランスの構造)
図7は、第2の実施形態に係る絶縁トランスの第1コイル2及び第2コイル3の上面図である。図7に示すとおり、第2の実施形態に係る絶縁トランスは、コア1、第1コイル2及び第2コイル3を有している点において、第1の実施形態と同様である。しかし、絶縁トランスの第1コイル2及び第2コイル3は、第1の実施形態に係る絶縁トランスと異なり、1枚の基板21上に配置されている。
コア1は、第1の実施形態に係る絶縁トランスと異なり、I型コア12とU型コア13を組み合わせることにより形成されている。U型コア13は、端部突起13aを有している。端部突起13aは、開口部21c及び開口部31cに挿入されている。
第1コイル2の内周部22b及び第2コイル3の内周部32bは、長辺21aと平行に端部突起13aの側方の通過している。第1コイル2の内周部22b及び第2コイル3の内周部32bは、この部分において、コア1によって形成される磁路面と直交している。
第1コイル2の内周部22b及び第2コイル3の内周部32bは、磁路面と直交する部分において、狭窄部22c及び狭窄部32cを有している。第1コイル2の内周部22b及び第2コイル3の内周部32bは、曲部22d及び曲部32dにおいて、外周部22a及び外周部32a側に曲がっている。すなわち、第1コイル2の内周部22b及び第2コイル3の内周部32bは、磁路面と直交する部分において、コア1から遠ざかるように配置されている。
第2の実施形態においては、第1コイル2の外周部22a及び第2コイル3の外周部32aは、端部突起13aの近傍を通過しない。そのため、第1コイル2の外周部22a及び第2コイル3の外周部32aとコア1を絶縁する必要性は低い。したがって、第2の実施形態においては、第1コイル2の外周部22a及び第2コイル3の外周部32aは、磁路面と直交する部分において、コア1から遠ざかるように配置されなくてもよい。
(第2の実施形態に係る絶縁トランスの効果)
第2の実施形態に係る絶縁トランスにおいては、第1コイル2の外周部22a及び第2コイル3の内周部32bとコア1との沿面距離が確保される。そのため、IGBT等のスイッチングデバイスに高電圧が印加される場合でも、コイル導体22とコア1との間で絶縁破壊が生じにくい。すなわち、第1の実施形態では、絶縁トランスの大型化を行うことなく、耐圧を確保することができる。
(第3の実施形態)
以下に、図を参照して第2の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態と異なる点について主に説明する。
(第3の実施形態に係る絶縁トランスの構造)
図8は、第3の実施形態に係る絶縁トランスの第1コイル2の上面図である。図8に示すように、第3の実施形態に係る絶縁トランスは、第1コイル2が外周部22a及び内周部22bを含むコイル導体22を有する点において、第1の実施形態に係る絶縁トランスと同様である。
しかし、第3の実施形態に係る絶縁トランスは、第1コイル2が、さらに浮遊導体23を有している点において、第1の実施形態に係る絶縁トランスと異なっている。浮遊導体23は、外周部22aと端部突起11aとの間及び内周部22bと中央部突起11bとの間に形成されている。浮遊導体23は、電気的にフローティング状態となっている。
浮遊導体23は、コイル導体22よりも幅が狭いことが好ましい。浮遊導体23の幅を狭くすることにより、浮遊導体23とコア1との沿面距離を確保し、絶縁トランスの耐圧を向上させることができる。
また、浮遊導体23の端部は、丸められていることが好ましい。浮遊導体23端部の丸みの曲率半径は、浮遊導体23の幅よりも大きいことが、特に好ましい。
コイル導体22と浮遊導体23の間の静電容量と、コア1と浮遊導体23の間の静電容量は、等しいことが好ましい。これにより、浮遊導体23の電位がコア1の電位とコイル導体22の電位の中間の電位となる。その結果、絶縁トランスの耐圧を向上させることができる。なお、浮遊導体23の面積及び浮遊導体23とコイル導体22、コア1との距離を適宜調整することにより、コイル導体22と浮遊導体23の間の静電容量とコア1と浮遊導体23の間の静電容量を等しくすることができる。
浮遊導体23は、基板21に貼り付けたCu等の導体をエッチングすることにより形成される。
(第3の実施形態に係る絶縁トランスの効果)
浮遊導体23とコア1の沿面距離がコイル導体22とコア1の沿面距離の1/2となるように、浮遊導体23を配置する。簡単のため、このように浮遊導体23の配置により、浮遊導体23とコア1の間の電圧は、コイル導体22とコア1の間の電圧の1/2に分圧されるものとする。
沿面放電が発生する電圧は、経験的に距離の平方根に比例することが知られている。したがって、浮遊導体23を設けることにより、沿面放電が発生する電圧は1/√2倍となる。
上記のとおり、浮遊導体23とコア1の間の電圧は、コイル導体22とコア1の間の電圧の1/2に分圧されている。そのため、沿面放電が発生するコイル導体22とコア1の間の電圧は、浮遊導体23を設けた場合、浮遊導体23を設けない場合と比較して、√2(1/√2÷1/2=√2)倍となる。
以上から、浮遊導体23を設けることにより、絶縁トランスの高耐圧化を図ることができる。別の観点からいえば、同一の耐圧であれば沿面距離Dを小さくして、絶縁トランスの小型化を図ることができる。
(第4の実施形態)
以下に、図を参照して第4の実施形態について説明する。ここでは、第2の実施形態と異なる点について主に説明する。
(第4の実施形態に係る絶縁トランスの構造)
図9は、第4の実施形態に係る絶縁トランスの第1コイル2及び第2コイル3の上面図である。図9に示すとおり、第4の実施形態に係る絶縁トランスは、第1コイル2及び第2コイル3に浮遊導体23が形成されている点を除いて、第2の実施形態に係る絶縁トランスと同様の構造を有している。
浮遊導体23は、端部突起13aと第1コイル2の内周部22bの間、及び端部突起13aと第2コイル3の内周部32bの間に形成されている。
(第4の実施形態に係る絶縁トランスの効果)
第4の実施形態に係る絶縁トランスにおいても、浮遊導体23を形成することにより、絶縁トランスの高耐圧化を図る又は絶縁トランスの小型化を図ることができる。
(第5の実施形態)
以下に、図を参照して第5の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態と異なる点について主に説明する。
(第5の実施形態に係る絶縁トランスの構造)
図10は、絶縁層5の断面図である。図10に示すように、絶縁層5中において、第1の絶縁部材5aが2枚以上積層されている。同様に、絶縁層5中において、第2の絶縁部材5bは2枚以上積層されている。第1の絶縁部材5aは、第2の絶縁部材5bよりも、熱伝導率が高い。
第2の絶縁部材5bは、例えばエポキシ等の樹脂を含浸したガラス繊維である。第1の絶縁部材5aは、例えばエポキシ等の樹脂を含浸したガラス繊維であるが、ガラス繊維の含有量が第2の絶縁部材5bよりも多い。
さらに、第1の絶縁部材5aは、例えばエポキシ等の樹脂を含浸した窒化アルミニウム(AlN)、窒化ホウ素(BN)、酸化アルミニウム(Al)、酸化マグネシウム(MgO)、二酸化珪素(SiO)、水酸化マグネシウム(Mg(OH))等の無機材料であってもよい。
絶縁層5は、第1コイル2のコイル導体22及び第2コイル3のコイル導体32によって挟み込まれている。第1コイル2の狭窄部22cと第2コイル3の狭窄部32cの間には、第1の絶縁部材5aが配置されている。それ以外の部分には、第2の絶縁部材5bが配置されている。
好ましくは、2枚以上の第1の絶縁部材5aの各々は、端部の位置が一致しないように配置されている。別の観点からいえば、第1の絶縁部材5aと第2の絶縁部材5bの境界面は、第1コイル2の外周部22aに対し垂直な方向から傾いていることが好ましい。
(第5の実施形態に係る絶縁トランスの効果)
第1コイル2の狭窄部22c及び第2コイル3の狭窄部32cは、導体の幅が狭くなっているため、電気抵抗が高い。すなわち、第1コイル2の狭窄部22c及び第2コイル3の狭窄部32cからの発熱量は、他の部分からの発熱量よりも多い。
そのため、第1コイル2の狭窄部22c及び第2コイル3の狭窄部32cの間に熱伝導率が高い第1の絶縁部材5aを配置することにより、効率的に第1コイル2の狭窄部22c及び第2コイル3の狭窄部32cからの発熱を放熱することができる。
また、複数枚の第1の絶縁部材5aの各々が、その端部の位置を一致させるように配置されると、第1の絶縁部材5aと第2の絶縁部材5bとの境目に空気層ができやすい。このような空気層ができてしまうと、そこから絶縁破壊が生じやすい。
そのため、複数枚の第1の絶縁部材5aの各々を、端部の位置を一致させないように配置することで、熱伝導性を向上させるのみならず、高耐圧化を図ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 コア、11 E型コア、11a 端部突起、11b 中央部突起、12 I型コア、13 U型コア、13a 端部突起、2 第1コイル、21 基板、21a 長辺、21b 短辺、21c 開口部、21d スルーホール、22 コイル導体、22a 外周部、22b 内周部、22c 狭窄部、22d 曲部、22e 拡幅部、23 浮遊導体、3 第1コイル、31 基板、31a 長辺、31b 短辺、31c 開口部、31d スルーホール、32 コイル導体、32a 外周部、32b 内周部、32c 狭窄部、32d 曲部、4 シールド導体層、41 基板、41c 開口部、41d スルーホール 42 シールド導体、42a スリット、43 ソルダレジスト、5 絶縁層、5a 第1の絶縁部材、5b 第2の絶縁部材、W1 狭窄部におけるコイル導体の幅、W2 拡幅部におけるコイル導体の幅。

Claims (9)

  1. コアと、
    複数のコイルとを備え、
    前記複数のコイルの各々は、開口部を含む基板と、前記基板上に渦巻状に配置されたコイル導体とを有しており、
    前記コアは、前記開口部に挿入されており、
    前記コイル導体は、内周部と外周部とを含んでおり、
    前記内周部及び前記外周部は、前記コアにより形成される磁路面と直交する部分において、前記コアから遠ざかるように配置されると伴に、狭窄部を有しており、
    前記基板は、長辺と短辺とを有しており、
    前記狭窄部は、前記長辺に沿って形成されており、
    前記短辺に沿って形成されている前記コイル導体の前記内周部及び前記外周部の幅は、前記狭窄部の幅よりも広い、絶縁トランス。
  2. 前記短辺に沿って形成されている前記コイル導体における前記内周部と前記外周部との間の前記コイル導体の幅は、前記狭窄部の幅よりも広い、請求項1記載の絶縁トランス。
  3. 前記複数のコイルの間に配置された絶縁層をさらに備え、
    前記絶縁層は第1の部分と前記第1の部分よりも熱伝導率が高い第2の部分とを含んでおり、
    前記第2の部分は、前記狭窄部上に配置されている、請求項1または請求項2記載の絶縁トランス。
  4. コアと、
    複数のコイルとを備え、
    前記複数のコイルの各々は、開口部を含む基板と、前記基板上に渦巻状に配置されたコイル導体とを有しており、
    前記コアは、前記開口部に挿入されており、
    前記コイル導体は、内周部と外周部とを含んでおり、
    前記内周部及び前記外周部は、前記コアにより形成される磁路面と直交する部分において、前記コアから遠ざかるように配置されると伴に、狭窄部を有しており、
    前記複数のコイルの間に配置された絶縁層をさらに備え、
    前記絶縁層は第1の部分と前記第1の部分よりも熱伝導率が高い第2の部分とを含んでおり、
    前記第2の部分は、前記狭窄部上に配置されており、
    前記絶縁層において、前記第1の部分と前記第2の部分とを含む層が複数積層されており、複数の前記層のそれぞれにおける前記第1の部分と前記第2の部分との境界は、互いにずらして配置されている絶縁トランス。
  5. 前記内周部及び前記外周部は、前記狭窄部の前後において、前記コアから遠ざかる方向に曲がっている、請求項1または請求項2記載の絶縁トランス。
  6. コアと、
    複数のコイルとを備え、
    前記複数のコイルの各々は、開口部を含む基板と、前記基板上に渦巻状に配置されたコイル導体とを有しており、
    前記コアは、前記開口部に挿入されており、
    前記コイル導体は、内周部と外周部とを含んでおり、
    前記内周部及び前記外周部は、前記コアにより形成される磁路面と直交する部分において、前記コアから遠ざかるように配置されており、
    前記コイルは、前記外周部及び前記コアの間に形成された浮遊導体を含んでいる、絶縁トランス。
  7. 前記複数のコイルを静電遮蔽するシールド導体層をさらに備えている、請求項1または請求項2記載の絶縁トランス。
  8. 前記シールド導体層を被覆するソルダレジストを有している、請求項7記載の絶縁トランス。
  9. 前記シールド導体層は、シールドの基板と、前記シールドの基板上に配置され、内周及び外周を有するシールド導体を含んでおり、前記シールド導体は前記内周及び前記外周を連通するスリットを有している、請求項8記載の絶縁トランス。
JP2015254143A 2015-12-25 2015-12-25 絶縁トランス Active JP6486264B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015254143A JP6486264B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 絶縁トランス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015254143A JP6486264B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 絶縁トランス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017118020A JP2017118020A (ja) 2017-06-29
JP6486264B2 true JP6486264B2 (ja) 2019-03-20

Family

ID=59232279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015254143A Active JP6486264B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 絶縁トランス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6486264B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11476045B2 (en) 2020-05-29 2022-10-18 Analog Devices International Unlimited Company Electric field grading protection design surrounding a galvanic or capacitive isolator

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102020633B1 (ko) * 2018-04-30 2019-09-11 주식회사 쎄크 트랜스포머, 이를 구비하는 제너레이터 및 엑스레이 발생장치
CN110911126A (zh) * 2019-11-08 2020-03-24 深圳市航嘉驰源电气股份有限公司 一种平面变压器及电源转换器
KR102584360B1 (ko) * 2022-02-24 2023-10-05 가천대학교 산학협력단 평면 변압기 및 그 제조 방법

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11277673A (ja) * 1998-03-26 1999-10-12 Matsushita Electric Works Ltd 樹脂付き金属箔
JP2002125339A (ja) * 2000-10-16 2002-04-26 Fuji Electric Co Ltd 高圧回転電機のコイル
JP3896863B2 (ja) * 2002-02-21 2007-03-22 松下電器産業株式会社 プリプレグとその製造方法
JP4032891B2 (ja) * 2002-09-11 2008-01-16 松下電器産業株式会社 回路基板の製造方法
JP5312201B2 (ja) * 2009-06-01 2013-10-09 三菱電機株式会社 高耐圧平面トランス
JP2012134291A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Sanken Electric Co Ltd 電子回路装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11476045B2 (en) 2020-05-29 2022-10-18 Analog Devices International Unlimited Company Electric field grading protection design surrounding a galvanic or capacitive isolator
US11798741B2 (en) 2020-05-29 2023-10-24 Analog Devices International Unlimited Company Electric field grading protection design surrounding a galvanic or capacitive isolator

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017118020A (ja) 2017-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200243240A1 (en) Isolated power converter with magnetics on chip
JP6486264B2 (ja) 絶縁トランス
WO2017221804A1 (ja) インダクタおよび当該インダクタの実装構造
US8013710B2 (en) Magnetic element module
CN107534424B (zh) 噪声滤波器
US20210185817A1 (en) Circuit device and power conversion apparatus
US20230215613A1 (en) Thermal management of electromagnetic device
US20180277293A1 (en) Laminated coil
KR102486164B1 (ko) 평면 변압기의 냉각 구조
US11094452B2 (en) Power converter
JP6234614B1 (ja) コイル構造体及び磁性部品
JP5241680B2 (ja) 電源装置およびパワーモジュール
JP6234615B1 (ja) 磁性部品
US10892085B2 (en) Circuit board assemblies having magnetic components
US20230076761A1 (en) Transformer and flat panel display device including same
JP5312201B2 (ja) 高耐圧平面トランス
JP2011258876A (ja) 高耐電圧平面トランス
KR20170105139A (ko) 방열성이 우수한 박막형 변압기
JP2008205350A (ja) 磁気デバイス
US20220189687A1 (en) Leakage transformer
US8816810B2 (en) Integrated circuit transformer
US20140085040A1 (en) Power supply apparatus with fringing flux shielding element
US10404178B2 (en) Insulation type step-up converter
US20210272748A1 (en) Electronic device
US20220301762A1 (en) Electronic device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6486264

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250