JP6486251B2 - 複合電子部品及びこれを用いた回路基板 - Google Patents

複合電子部品及びこれを用いた回路基板 Download PDF

Info

Publication number
JP6486251B2
JP6486251B2 JP2015180620A JP2015180620A JP6486251B2 JP 6486251 B2 JP6486251 B2 JP 6486251B2 JP 2015180620 A JP2015180620 A JP 2015180620A JP 2015180620 A JP2015180620 A JP 2015180620A JP 6486251 B2 JP6486251 B2 JP 6486251B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
electronic component
composite electronic
main surface
external electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015180620A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017059573A (ja
Inventor
森戸 健太郎
健太郎 森戸
健志 中島
健志 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP2015180620A priority Critical patent/JP6486251B2/ja
Publication of JP2017059573A publication Critical patent/JP2017059573A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6486251B2 publication Critical patent/JP6486251B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Non-Adjustable Resistors (AREA)

Description

本発明は、複合電子部品及びこれを用いた回路基板に関する。
複数のIC(Integrated Circuit)が実装され、多種の機能を実現可能な回路基板が知られている。回路基板には、IC以外にも様々な部品が実装される。例えば、回路基板には、各IC間で送受される信号の品質を向上させるために、各ICの近傍にコンデンサや抵抗素子などの受動素子が設けられる。
例えばウエアラブル機器に利用されるような小型の回路基板では、小型部品や埋め込み部品などを用いることにより、実装密度の向上が図られている。しかしながら、近年の回路基板の超小型化に伴い、必要な部品を実装するための実装スペースを確保することがますます難しくなってきている。
具体的には、超小型の回路基板では、各ICの近傍に上記のような受動素子を実装するための実装スペースを確保することが困難な場合がある。また、受動素子を実装するための実装スペースを確保するために、レイアウトを変更したり、部品を入れ替えたりするためには、多くの手間やコストがかかる。
これに対し、特許文献1には、コンデンサと抵抗素子とが組み合わされた複合電子部品が開示されている。この複合電子部品では、回路基板に実装されたコンデンサ上に抵抗素子が直接設けられている。この複合電子部品では、コンデンサ及び抵抗素子の2つの機能が実現されるため、実装スペースを節約可能である。
また、本願に関連する技術が特許文献2に開示されている。特許文献2に係る技術では、コンデンサをインターポーザに搭載することにより、コンデンサのフリップチップ実装が可能となる。
実開平1−130525号公報 特開2013−258240号公報
しかしながら、超小型の回路基板に用いられる超小型のコンデンサ上に抵抗素子を直接設けることは技術的に困難である。したがって、特許文献1に係る技術を超小型の回路基板に適用することは現実的ではない。また、コンデンサ上に抵抗素子を直接設ける技術では、抵抗素子の性能を事前に評価することができず、抵抗素子の性能が不良であった場合に多くの手間がかかる。
また、特許文献2に係る技術では、コンデンサの機能しか得られないため、実装スペースを節約する効果が充分に得られない。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、実装スペースを節約可能な複合電子部品及びこれを用いた回路基板を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る複合電子部品は、第1素子と、第2素子と、接着層と、を具備する。
上記第1素子は、第1主面、及び上記第1主面と直交する方向に延びる一対の第1端面を含む素体と、上記一対の第1端面にそれぞれ設けられた一対の第1外部電極と、を有する。
上記第2素子は、上記第1主面に対向する第2主面、上記第2主面に対向する向く第3主面、及び上記第2と上記第3主面とを接続する一対の第2端面を含む基板と、上記第3主面に設けられた抵抗と、上記抵抗の両端部にそれぞれ設けられ、上記一対の第1外部電極から絶縁された一対の第2外部電極と、を有する。
上記接着層は、上記第1主面と上記第2主面とを接着する。
この複合電子部品は、それぞれ独立した第1素子及び第2素子の2つの機能を実現可能である。つまり、この複合電子部品を利用することにより、本来2つの実装スペースが必要なところ、1つの実装スペースしか必要なくなる。このように、この複合電子部品によれば、実装スペースを節約可能である。
上記一対の第1外部電極の少なくとも一部がそれぞれ、上記一対の第2端面より外側に配置されていてもよい。
この構成では、複合電子部品が実装される回路基板の実装面と第1素子の第1外部電極との間に空間が形成される。この空間は、第2素子の基板の第2端面とは反対側に開放されている。したがって、この複合電子部品は、第1素子の第1外部電極が実装面にはんだ付けされる際に、この空間内にはんだの少なくとも一部を受け入れることができる。このため、第1素子の第1外部電極を実装面に接続するはんだが、実装面に沿って広がりにくい。このように、この複合電子部品によれば、更に実装スペースを節約可能である。
上記第2素子は、上記一対の第2端面にそれぞれ設けられた一対の補助電極を更に有していてもよい。
この構成では、第2素子の第2端面に設けられた補助電極が、第1素子の第1外部電極と実装面との間の空間内に延在する。したがって、第1素子の第1外部電極を実装面にはんだ付けする際に、はんだが実装面から補助電極に沿って濡れ上がる。このため、より確実に、第1素子の第1外部電極と実装面との間の空間内にはんだを受け入れることができる。
上記一対の第1外部電極は、上記一対の第1端面からそれぞれ上記第1主面と上記第2主面との間の領域まで延出していてもよい。
上記一対の補助電極は、上記一対の第1外部電極にそれぞれ接続されていてもよい。
この構成では、はんだが補助電極に沿って濡れ上がった先に第1素子の第1外部電極が配置されている。このため、第1素子の第1外部電極を実装面に、より確実に接続可能となる。
上記一対の補助電極は、上記一対の第2端面からそれぞれ上記第3主面に延出していてもよい。
この構成では、第1素子の第1外部電極に接続される補助電極と、第2素子の第2外部電極と、がいずれも実装面に対向する第2素子の基板の第3主面上にある。このため、複合電子部品の実装面への実装が容易となる。
上記一対の第2端面には、凹部が形成されていてもよい。
上記一対の第2端面は、上記基板の厚さ方向に沿って傾斜していてもよい。
この構成では、第2端面の表面積が大きくなるため、第2端面に形成される補助電極の表面積も大きくなる。これにより、第1外部電極と実装面とのはんだによる接合力が大きくなる。
上記第2素子は、上記抵抗の少なくとも一部を覆う保護膜を更に有していてもよい。
この構成では、保護膜によって第2素子の抵抗を電気的及び物理的に保護することができるため、第2素子の正常な機能を良好に維持することができる。
上記第1外部電極と上記第3主面を含む平面との距離が100μm未満であってもよい。
この構成では、第1素子の第1外部電極と実装面とが近接する。このため、第1素子の第1外部電極を実装面に容易にはんだ付け可能となる。
上記基板は、フレキシブル基板として構成されていてもよい。
この複合電子部品では、第2素子の基板として柔軟性のあるフレキシブル基板を用いることにより、実装後の熱応力や衝撃などによっても実装面から外れにくい。また、実装時や使用時における複合電子部品自体の損傷も防止することができる。
上記第1素子は、上記一対の外部電極の一方に接続された第1内部電極と、上記一対の外部電極の他方に接続された第2内部電極と、を更に有し、上記第1及び第2内部電極が上記素体内に交互に配置された積層セラミックコンデンサであってもよい。
この複合電子部品では、1つの実装スペースにおいて、それぞれ独立した積層セラミックコンデンサ及び抵抗素子の2つの機能を実現可能である。
本発明の一形態に係る回路基板は、実装面と、上記実装面に設けられた一対の第1配線及び一対の第2配線と、上記実装面に実装された複合電子部品と、を具備する。
上記複合電子部品は、第1素子と、第2素子と、接着層と、を有する。
上記第1素子は、上記実装面に対向する第1主面、及び上記第1主面と直交する方向に延びる一対の第1端面を含む素体と、上記一対の第1端面にそれぞれ設けられ、上記一対の第1配線にそれぞれはんだ付けされた一対の第1外部電極と、を有する。
上記第2素子は、上記第1主面に対向する第2主面、上記第2主面に対向する第3主面、及び上記第2主面と上記第3主面とを接続する一対の第2端面を含む基板と、上記第3主面に設けられた抵抗と、上記抵抗の両端部にそれぞれ設けられ、上記一対の第2配線にそれぞれはんだ付けされた一対の第2外部電極と、を有する。
上記接着層は、上記第1主面と上記第2主面とを接着する。
上記回路基板は、上記一対の第1配線と上記一対の第2配線とが直交する構成を有していてもよい。
この構成では、実装スペースを有効に利用可能な回路基板が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る複合電子部品の正面図である。 上記複合電子部品の積層セラミックコンデンサ及び抵抗素子の斜視図である。 回路基板に実装された上記複合電子部品の正面図である。 回路基板に実装された変形例に係る複合電子部品及び上記積層セラミックコンデンサの正面図である。 上記積層セラミックコンデンサの図2のA−A'線に沿った断面図である。 上記抵抗素子の平面図である。 上記積層セラミックコンデンサ、上記抵抗素子、及び上記複合電子部品の等価回路を示す図である。 上記複合電子部品を実装可能な回路基板の部分斜視図である。 上記複合電子部品の接続例を示す図である。 変形例1に係る複合電子部品の抵抗素子の平面図である。 変形例1に係る複合電子部品の正面図である。 変形例2に係る複合電子部品を示す図である。 変形例3に係る複合電子部品の抵抗素子の平面図である。 変形例3に係る複合電子部品の等価回路を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る複合電子部品の正面図である。 複合電子部品の変形例を示す正面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図面には、適宜相互に直交するX軸、Y軸及びZ軸が示されている。X軸、Y軸及びZ軸は全図において共通である。
<第1の実施形態>
[複合電子部品1の全体構成]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る複合電子部品1の正面図である。複合電子部品1は、2つの素子が組み合わされて構成されている。
具体的に、複合電子部品1は、第1素子である積層セラミックコンデンサ10と、第2素子である抵抗素子20と、接着層30と、を具備する。
図2は、積層セラミックコンデンサ10及び抵抗素子20の斜視図である。
積層セラミックコンデンサ10は、素体11と、外部電極12a,12bと、を有する。
素体11は、X軸、Y軸、及びZ軸に平行な辺と6つの面とを有する直方体状であり、X軸方向を向いた端面11a,11b、及びZ軸方向下方を向いた主面11cを有する。
外部電極12a,12bは、素体11の端面11a,11bをそれぞれ覆い、端面11a,11bに接続する4つの面に延出している。外部電極12a,12bは、当該4つの面において相互に離間している。なお、外部電極12a,12bは、この構成に限定されず、少なくとも素体11の端面11a,11bの一部を覆っていればよい。
抵抗素子20は、基板21と、抵抗膜22と、外部電極23a,23bと、補助電極24a,24bと、を有する。
基板21は、X軸、Y軸、及びZ軸に平行な辺と6つの面とを有し、XY平面に沿って延びる扁平な直方体状であり、Z軸方向上方を向いた主面21a、Z軸方向下方を向いた主面21b、及びX軸方向を向いた端面21c,21dを有する。
基板21は、例えば300℃程度の耐熱性を有する絶縁材料によって形成される。基板21を形成する材料としては、例えば、ジルコニア、アルミナ、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウムなどのセラミック材料や、ポリイミドなどの耐熱性樹脂が挙げられる。
抵抗膜22は、Y軸方向に延びる膜として構成され、基板21の主面21bのX軸方向中央部に設けられている。抵抗膜22は、薄膜であっても厚膜であってもよい。外部電極23a,23bは、抵抗膜22のY軸方向両端部にそれぞれ設けられている。
補助電極24a,24bは、基板21の端面21c,21dをそれぞれ覆い、主面21a,21bに延出している。これにより、補助電極24a,24bでは、XZ平面に平行な断面がU字状となっている。補助電極24a,24bは、主面21a上において積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bにそれぞれ接続されている。
複合電子部品1では、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bが基板21の主面21b上の補助電極24a,24bに接続され、かつ抵抗素子20の外部電極23a,23bが基板21の主面21b上に設けられている。つまり、複合電子部品1の外部電極12a,12b,23a,23bがいずれも主面21b上において実装面C1に接続可能である。このため、複合電子部品1では、実装面C1への実装が容易となる。
なお、積層セラミックコンデンサ10の素体11や抵抗素子20の基板21では、各面が曲面状であってもよく、各辺に面取り(丸み面取りや45°面取りを含む)が施されていてもよい。
接着層30は、絶縁性の接着剤により形成され、積層セラミックコンデンサ10の素体11の主面11cと、抵抗素子20の基板21の主面21aと、を接着している。
接着層30を形成する接着剤は、複合電子部品1の製造時に加わる温度や、複合電子部品1の実装時のリフロー温度に耐える耐熱性を有することが好ましい。接着層30を形成する接着剤としては、例えば、エポキシ系接着剤を利用することができる。
また、接着層30は、はんだによって形成されてもよい。この場合、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bを導通させないように接着層30を設ける。外部電極12a,12bを導通させないようにするためには、例えば、接着層30と外部電極12a,12bとの間に間隔をあけたり、接着層30と外部電極12a,12bとの間に絶縁物を形成したりすることが可能である。
複合電子部品1では、抵抗素子20の基板21の主面21a上に抵抗膜22や外部電極23a,23bなどの構成が配置されていないため、接着層30の薄型化が可能である。また、複合電子部品1では、接着層30の中に積層セラミックコンデンサ10及び抵抗素子20の構成が配置されていないため、接着層30の硬化の際に応力が発生する場合にもダメージが加わりにくい。
このように、積層セラミックコンデンサ10及び抵抗素子20は、接着層30を介して一体化されることにより、一体の複合電子部品1を構成している。つまり、複合電子部品1は、積層セラミックコンデンサ10と抵抗素子20とが組み合わされたCR複合素子として構成される。
このため、複合電子部品1は、積層セラミックコンデンサ10の機能と抵抗素子20の機能とをそれぞれ実現可能である。つまり、複合電子部品1を利用することにより、本来2つの実装スペースが必要なところ、1つの実装スペースしか必要なくなる。このように、複合電子部品1によれば、実装スペースを節約可能である。
また、複合電子部品1では、抵抗素子20が積層セラミックコンデンサ10に接着されることにより、抵抗素子20の強度が積層セラミックコンデンサ10によって補われる。したがって、抵抗素子20の基板21が薄い場合であっても、抵抗素子20において充分な強度が得られる。
更に、複合電子部品1では、積層セラミックコンデンサ10及び抵抗素子20が、各別に用意され、接着層30によって接着される。
このため、接着層30によって接着される前の積層セラミックコンデンサ10及び抵抗素子20を事前に評価することができる。したがって、積層セラミックコンデンサ10及び抵抗素子20を接着した後の複合電子部品1の性能に不良が発生しにくい。
また、複合電子部品1では、様々な性能の積層セラミックコンデンサ10及び抵抗素子20を自由に組み合わせることができるため、多種多様なニーズに対応可能である。更に、複合電子部品1では、積層セラミックコンデンサ10及び抵抗素子20のそれぞれについて単独で高性能化や低コスト化の追求を行うことが可能である。
図1に示すように、抵抗素子20は積層セラミックコンデンサ10よりもX軸方向の寸法が小さく、抵抗素子20の補助電極24a,24bがいずれも積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bよりもX軸方向内側に配置されている。
これにより、複合電子部品1では、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bのZ軸方向下方に、抵抗素子20が配置されていない空間40が形成されている。空間40は、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12b及び抵抗素子20の補助電極24a,24bに隣接してY軸方向に延び、X軸方向外側に開放されている。
図3は、複合電子部品1が回路基板Cの実装面C1に実装された状態を模式的に示す正面図である。
回路基板Cの実装面C1には、例えば、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12b、及び抵抗素子20の外部電極23a,23bに対応する位置に、予めはんだHが配置されている。
この回路基板Cの実装面C1に複合電子部品1を実装するためには、実装面C1に複合電子部品1が配置された回路基板CをはんだHの融点以上に加熱し、その後冷却する。これにより、複合電子部品1の4つの外部電極12a,12b,23a,23bがはんだHを介して回路基板Cの実装面C1に接続される。
以下、より具体的に、回路基板Cの実装面C1に複合電子部品1を実装する際のはんだHの挙動について説明する。
まず、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bと実装面C1との間のはんだHについて説明する。
回路基板Cが加熱されて実装面C1上のはんだHが溶融すると、抵抗素子20の補助電極24a,24bに沿ってはんだHがZ軸方向上方に濡れ上がり、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bに到達する。その後、回路基板Cが冷却されてはんだHが凝固すると、図3に示すような形状のはんだHのフィレットが形成される。
次に、抵抗素子20の外部電極23a,23bと実装面C1との間のはんだHについて説明する。
回路基板Cが加熱されて実装面C1上のはんだHが溶融して外部電極23a,23bに濡れ広がると、外部電極23a,23bと回路基板Cとの間にはんだHが充填された状態となる。その後、回路基板Cが冷却されると、外部電極23a,23bと回路基板Cとの間のはんだHが凝固する。
複合電子部品1では、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bが、抵抗素子20の外部電極23a,23bよりも、Z軸方向上方にあるとともに、はんだHに接合される接合面積が大きい。このため、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bでは、抵抗素子20の外部電極23a,23bよりも、実装面C1に接続するためのはんだHの量を多くする必要となる。
したがって、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bと実装面C1との間のはんだHは、抵抗素子20の外部電極23a,23bと実装面C1との間のはんだHよりも、実装面C1に沿って大きく広がりやすい。したがって、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bと実装面C1との間に形成されるはんだHの実装面C1における広がりを抑制できれば、複合電子部品1の実装スペースの節約に非常に有利になる。
この点、複合電子部品1は、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bと実装面C1との間に形成されるはんだHの実装面C1における広がりを小さくすることが可能な構成を有する。
すなわち、複合電子部品1では、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bと実装面C1との間に形成されるはんだHの一部を、補助電極24aに隣接する空間40内に受け入れることにより、はんだHの実装面C1に沿った広がりが抑制される。これにより、はんだHの実装面C1における広がりが小さくなるため、複合電子部品1の実装スペースを小さくすることができる。
また、実装スペースの小さい複合電子部品1によれば、受動部品である積層セラミックコンデンサ10及び抵抗素子20をよりICに近接させることができる。これにより、複合電子部品1が実装された回路基板Cでは、特に高周波(例えば、ギガヘルツ(GHz)周波数帯域)での信号の減衰や劣化が抑制され、回路の損失が低減される。これにより、インピーダンスの整合が容易となる。
図4(a)は、本実施形態の変形例に係る複合電子部品1が回路基板Cの実装面C1に実装された状態を模式的に示す正面図である。
変形例に係る複合電子部品1では、本実施形態に係る複合電子部品1とは異なり、抵抗素子20のX軸方向の寸法が積層セラミックコンデンサ10と同等である。つまり、複合電子部品1では、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bと回路基板Cの実装面C1との間にはんだHを受け入れる空間40が存在しない。
このため、比較例に係る複合電子部品1では、本実施形態に係る複合電子部品1よりも、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bと実装面C1との間に形成されるはんだHの実装面C1に沿った広がりが大きくなってしまう。
しかしながら、本発明に係る複合電子部品1は、図4(a)に示す構成であってもよい。つまり、積層セラミックコンデンサ10及び抵抗素子20を組み合わせることにより実装スペースの節約が充分である場合には、空間40を設けなくても構わない。また、例えば、回路基板Cの薄型化が求められる場合には、空間40を設けるよりも、後述の第2の実施形態に示すように抵抗素子20の薄型化を優先した方が有益である場合がある。
また、図4(b)は、積層セラミックコンデンサ10が単体として回路基板Cの実装面C1に実装された状態を模式的に示す正面図である。
積層セラミックコンデンサ10を単体として実装面C1に実装する場合にも、図4(a)に示す変形例に係る複合電子部品1と同様に、外部電極12a,12bと実装面C1との間に形成されるはんだHの実装面C1に沿った広がりが大きくなってしまう。
このように、本実施形態に係る複合電子部品1では、積層セラミックコンデンサ10の単体と比較して、抵抗素子20の機能が得られるメリットに加え、実装スペースを小さくすることができるというメリットも得られる。
なお、複合電子部品1では、補助電極24a,24bが、はんだHを空間40内に引き込む機能を果たすとともに、実装面C1上で溶融したはんだHを外部電極12a,12bまで誘導する機能を果たす。
補助電極24a,24bは、これらの機能を果たすことが可能であればよく、上記の構成に限定されない。
例えば、補助電極24a,24bと外部電極12a,12bとが離間していてもよい。しかし、この場合にも、補助電極24a,24bに沿って濡れ上がるはんだHが外部電極12a,12bまでスムーズに到達できるように、補助電極24a,24bと外部電極12a,12bとが近接していることが好ましい。
また、補助電極24a,24bの断面はU字状でなくてもよい。
一例として、補助電極24a,24bは、基板21において、端面21c,21dに設けられていればよく、主面21a,21bまで延在していなくてもよい。この場合にも、補助電極24a,24bは、実装面C1上で溶融したはんだHを吸い上げることが可能であり、かつ、はんだHを外部電極12a,12bまで誘導可能なように構成されていることが好ましい。
更に、複合電子部品1では、上記の機能を得るために補助電極24a,24bが設けられていることが好ましいが、実装面C1上で溶融したはんだHが外部電極12a,12bに直接到達可能な場合には補助電極24a,24bを省略してもよい。これにより、複合電子部品1の製造コストを低減することができる。この場合にも、複合電子部品1では、空間40が設けられてさえいれば、はんだHが空間40に入り込むため、はんだHの実装面C1における広がりが小さくなる効果が得られる。
[複合電子部品1の詳細構成]
図5は、複合電子部品1の積層セラミックコンデンサ10の図2のA−A'線に沿った断面図である。
積層セラミックコンデンサ10は、誘電体により形成された素体11内に配置された複数の内部電極13a,13bを更に有する。内部電極13aは外部電極12aに接続され、内部電極13bは外部電極12bに接続されている。内部電極13a,13bは、XY平面に延びる薄層として構成され、Z軸方向に沿って交互に配置されている。
積層セラミックコンデンサ10では、外部電極12a,12bが端子として機能し、外部電極12a,12b間に電圧が印加されると、内部電極13a,13b間に電圧の大きさに応じた電荷が蓄えられる。
複合電子部品1の積層セラミックコンデンサ10は、例えば、バイパスコンデンサとして利用可能である。積層セラミックコンデンサ10の容量は、例えば、1pF〜1mFとすることができ、更にICのバイパスコンデンサの容量として一般的な1nF〜500μFとすることができる。
積層セラミックコンデンサ10は、一般的な製造方法によって製造可能であり、いずれの製造方法で製造されてもよい。
図6は、複合電子部品1の抵抗素子20の主面21bを示す平面図である。
抵抗素子20では、抵抗膜22の両端部に外部電極23a,23bが接続されており、外部電極23a,23bが端子として機能する。これにより、外部電極23a,23b間に所定の電気抵抗を付与することができる。
複合電子部品1の抵抗素子20は、例えば、プルアップ抵抗やプルダウン抵抗として利用可能である。抵抗素子20の抵抗値は、例えば、0Ω〜100MΩとすることができ、更にデジタル回路のプルアップ抵抗やプルダウン抵抗の抵抗値として一般的な1kΩ〜100kΩとすることができる。
抵抗素子20の抵抗膜22は、例えば、NiCrなどの金属やTaNなどの半導体を用いて各種成膜方法によって形成することができる。この場合、抵抗膜22は、例えば、湿式エッチングやドライエッチングなどにより、所定の抵抗値が得られる形状に加工することができる。
また、抵抗膜22は、例えば、酸化ルテニウムや銀パラジウムなどの抵抗膜形成用のペーストを用いて印刷法によって形成することも可能である。印刷法では充分な寸法精度が得られにくいため、抵抗膜22にトリミング処理を施すことが好ましい。
抵抗素子20は、主面21bにおける外部電極23a,23b及び補助電極24a,24b以外の領域を覆う保護膜25を更に有する。
保護膜25は、抵抗膜22を少なくとも部分的に覆うことにより、抵抗膜22を電気的及び物理的に保護する。これにより、抵抗素子20では、正常な機能が良好に維持される。なお、保護膜25は、適宜省略しても構わない。
保護膜25は、例えば、酸化珪素などの無機材料や、ポリイミドなどの有機材料によって形成することができる。無機材料の保護膜25は、例えば、スパッタなどの薄膜プロセスにより形成可能である。有機材料の保護膜25は、例えば、スピンコートなどのウェットプロセスにより形成可能である。
抵抗素子20も、一般的な製造方法によって製造可能であり、いずれの製造方法で製造されてもよい。
以下、抵抗素子20の製造方法の一例について説明する。抵抗素子20の製造方法では、個片化される前の大判のシートの状態で、各構成が形成されることが好ましい。これにより、抵抗素子20を効率よく製造することができる。
抵抗素子20の製造方法では、まず基板21の主面21bに抵抗膜22が設けられる。次に、抵抗膜22を覆うように、基板21の主面21bの全面に保護膜25が設けられる。そして、例えばドライエッチングなどにより、保護膜25に開口部が形成される。続いて、保護膜25の開口部に、例えばメッキ法により、外部電極23a,23bが形成される。
このように、保護膜25の後に外部電極23a,23bを形成することにより、外部電極23a,23bメッキ伸びが抑制される。これにより、複合電子部品1の実装時における外部電極23a,23b間でのはんだHによるショートが生じにくくなる。
そして、ダイシングによって抵抗素子20ごとに個片化した後、補助電極24a,24bを形成する。
補助電極24a,24bは、例えば、蒸着法やスパッタ法などの薄膜プロセスによりシード層を形成した後に無電解メッキを施すことにより形成可能である。なお、補助電極24a,24bは、導電性樹脂の塗布などの他の方法によっても形成可能である。
補助電極24a,24bは、特に良好な濡れ性を得るために、1μm以上の厚さに形成することが好ましい。
以下、抵抗素子20の抵抗膜22及び外部電極23a,23bを基板21のZ軸方向下側の主面21bに設けることにより得られるメリットについてまとめる。
ここで、まず、抵抗膜22及び外部電極23a,23bが、基板21のZ軸方向上側の主面21aに設けられている場合を想定する。
この場合、外部電極23a,23bを実装面C1に接続するための配線を設けることが必要となる。これにより、複合電子部品1の製造コストが増大してしまう。
また、抵抗膜22及び外部電極23a,23bが接着層30中に配置されることになるため、積層セラミックコンデンサ10と抵抗素子20とを接続する接着層30が厚くなりやすい。
更に、抵抗膜22及び外部電極23a,23bが接着層30中に配置されることになるため、接着層30の硬化時の応力などにより、抵抗膜22及び外部電極23a,23bにダメージが加わりやすい。
この点、複合電子部品1の抵抗素子20では、抵抗膜22及び外部電極23a,23bを基板21のZ軸方向下側の主面21bに設けることにより、上記のような問題が解消されている。
すなわち、抵抗素子20の外部電極23a,23bを、配線などを設けることなく、直接実装面C1に接続可能である。
また、接着層30の厚さが、抵抗膜22及び外部電極23a,23bの存在によって制限されない。このため、接着層30の薄型化が可能である。
更に、抵抗膜22及び外部電極23a,23bが、接着層30の硬化時の応力などの影響を受けにくい。このため、抵抗膜22及び外部電極23a,23bにダメージが加わりにくい。
図7(a)は積層セラミックコンデンサ10の等価回路を示し、図7(b)は抵抗素子20の等価回路を示し、図7(c)は複合電子部品1の等価回路を示している。
図7(a)〜(c)に示すように、複合電子部品1は、積層セラミックコンデンサ10と抵抗素子20とを組み合わせた回路構成となっている。
また、複合電子部品1では、積層セラミックコンデンサ10の端子である外部電極12a,12bと、抵抗素子20の端子である外部電極23a,23bと、が相互に絶縁されている。これにより、複合電子部品1では、積層セラミックコンデンサ10及び抵抗素子20の機能を独立して得ることができる。
なお、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bと、抵抗素子20の外部電極23a,23bとを、回路基板Cの実装面上の配線などによって適宜接続することにより、積層セラミックコンデンサ10と抵抗素子20とを直列接続や並列接続とすることも可能である。
[回路基板C]
図8(a)は、複合電子部品1を実装可能な回路基板Cの一例を模式的に示す斜視図である。回路基板Cは、各種回路モジュールを含む、両主面の少なくとも一方に回路が形成された基板である。
回路基板Cの実装面C1には、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bがそれぞれ接続される配線C2a,C2bと、抵抗素子20の外部電極23a,23bがそれぞれ接続される配線C3a,C3bと、が形成されている。
各配線C2a,C2b,C3a,C3bの端部にはランドLが設けられ、各ランドL上にははんだHが配置されている。
図8(b)は、複合電子部品1が実装された回路基板Cの一例を模式的に示す斜視図である。
図8(a)に示す回路基板Cの実装面C1に複合電子部品1が実装される際には、各ランドL上に複合電子部品1の外部電極12a,12b,23a,23bが載置された状態で、回路基板Cを加熱することにより各ランドL上のはんだHを溶融させる。その後、回路基板Cを冷却することによりはんだHを凝固させると、回路基板Cの各ランドLと複合電子部品1の外部電極12a,12b,23a,23bとがはんだHを介して接続される。
これにより、図8(b)に示す複合電子部品1が実装された回路基板Cが得られる。
回路基板Cに複合電子部品1を利用することにより、積層セラミックコンデンサ10及び抵抗素子20をそれぞれ実装する場合に比べ、回路基板Cへの実装工程を簡略化することができる。これにより、回路基板Cの製造コストを低減することができる。
また、回路基板Cでは、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bと、抵抗素子20の外部電極23a,23bと、を接続する配線を設けることにより、積層セラミックコンデンサ10と抵抗素子20とを直列接続や並列接続とすることも可能である。
図9は、回路基板Cにおける複合電子部品1の接続例を示す図である。図9に示す例では、2つのIC1,2を接続する配線に複合電子部品1が接続されている。
図9(a)に示す例では、IC1,2が、4本の配線Vcc,Gnd,Vout1,Vout2によって接続されている。複合電子部品1の積層セラミックコンデンサ10が配線Gndと配線Vout1との間に接続され、複合電子部品1の抵抗素子20が配線Vccと配線Vout2との間に接続されている。
図9(b)に示す例では、IC1,2が、3本の配線Gnd,Vout1,Vout2によって接続されている。複合電子部品1の積層セラミックコンデンサ10が配線Gndと配線Vout1との間に接続され、複合電子部品1の抵抗素子20が配線Gndと配線Vout2との間に接続されている。この構成では、複合電子部品1の積層セラミックコンデンサ10と抵抗素子20とが配線Gndを介して電気的に接続されている。
[変形例]
(変形例1)
図10及び図11は、変形例1に係る複合電子部品1を示す図である。
変形例1の係る複合電子部品1は、抵抗素子20の基板21の端面21c,21dの表面積が大きくなるように構成されている。これにより、基板21の端面21c,21dに設けられる補助電極24a,24bの表面積も大きくなるため、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bと実装面C1とのはんだHによる接合力が大きくなる。
図10は、変形例1の一構成例に係る複合電子部品1の抵抗素子20の主面21bを示す平面図である。
図10に示す構成例では、基板21の端面21c,21dにX軸方向に凹んだ凹部26が形成されている。また、補助電極24a,24bは、凹部26を含む端面21c,21dに沿って設けられている。これにより、補助電極24a,24bが入り組んだ形状となるため、補助電極24a,24bの表面積が広くなる。
具体的に、図10(a)に示す抵抗素子20では、基板21の端面21c,21dのY軸方向中央部に半円状の凹部26が設けられている。
凹部26の数は任意に決定可能であり、例えば、図10(b)に示すように各端面21c,21dにそれぞれ3つの凹部26が設けられていてもよい。
また、図10(c)に示すように、各端面21c,21dにおける凹部26の構成が相互に異なっていてもよい。更に、凹部26の形状は、任意に決定可能であり、例えば、三角形状や矩形状であってもよい。
抵抗素子20の基板21に凹部26を形成する方法は、任意に選択可能である。
例えば、抵抗素子20を個片化する際に、凹凸形状を有する刃で打ち抜くことにより、凹部26を形成することができる。また、基板21にレーザ加工を施すことにより凹部26を形成することもできる。
図11は、変形例1の一構成例に係る複合電子部品1の正面図である。
図11に示す構成例では、抵抗素子20の基板21の端面21c,21dがZ軸方向に沿って傾斜している。
補助電極24a,24bは、傾斜した端面21c,21dに沿って設けられている。これにより、補助電極24aがZ軸方向に沿って設けられる場合に比べて、補助電極24a,24bの表面積が広くなる。
具体的に、図11(a)に示す構成例では、基板21が主面21aから主面21bに向けて幅狭になるように、基板21の端面21c,21dが傾斜している。
これとは反対に、図11(b)に示す構成例では、基板21が主面21aから主面21bに向けて幅広になるように、基板21の端面21c,21dが傾斜している。
抵抗素子20の基板21に傾斜した端面21c,21dを形成する方法は、任意に選択可能である。
例えば、抵抗素子20を個片化する際に、断面形状がV字型のブレードを用いてダイシングすることにより、傾斜した端面21c,21dが得られる。
(変形例2)
図12は、変形例2の一構成例に係る複合電子部品1を示す図である。図12(a)は複合電子部品1の正面図であり、図12(b)は複合電子部品1の抵抗素子20の主面21bを示す平面図である。
変形例2に係る複合電子部品1では、抵抗素子20のX軸方向の寸法が、積層セラミックコンデンサ10と同等である。このため、変形例2に係る複合電子部品1には、本実施形態に係る複合電子部品1のようなY軸方向に連続する空間40が存在しない。
この一方で、変形例2に係る抵抗素子20では、基板21の端面21c,21dにX軸方向に凹んだ凹部26が形成されている。
変形例2に係る複合電子部品1では、凹部26内の空間40内にはんだHを受け入れることが可能である。つまり、変形例2に係る複合電子部品1でも、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bを実装面C1に接続するはんだHを、凹部26内の空間40に受け入れ、はんだHの実装面C1における広がりを小さくすることが可能である。
なお、変形例2に係る凹部26も、図10に示す変形例1に係る凹部26と同様に、様々な構成を適宜採用することが可能である。
(変形例3)
図13は、変形例3に係る複合電子部品1の抵抗素子20の主面21bを示す平面図である。
変形例3に係る複合電子部品1には、抵抗素子20の基板21の主面21bに2つの抵抗膜22が設けられ、各抵抗膜22の両端部にそれぞれ外部電極23a,23bが設けられている。
図13(a)に示す構成例では、抵抗素子20の基板21の主面21b上に2つの抵抗膜22がX軸方向に並べて配置されている。図13(b)に示す構成例では、更に抵抗素子20の基板21が抵抗膜22ごとに分割されている。
図14は、変形例3に係る複合電子部品1の等価回路を示す図である。
変形例3に係る複合電子部品1では、本実施形態に係る抵抗素子20の2つ分の機能を得ることができる。したがって、変形例3に係る複合電子部品1によれば、更に実装スペースを節約可能である。
変形例3に係る複合電子部品1の抵抗素子20に設けられた2対の外部電極23a,23bは、例えば、2つのICを接続する異なる信号線に接続されることが可能である。この場合、2対の外部電極23a,23b間の抵抗値の差が、2対の外部電極23a,23bの少なくとも一方の間の抵抗値の±5%以内に揃っていることが好ましい。
なお、変形例3に係る複合電子部品1は、上記の構成に限定されず、様々な構成に変更可能である。
一例として、抵抗膜22の数は、任意に決定可能であり、3つ以上であっても構わない。また、抵抗膜22のレイアウトも任意に決定可能である。更に、基板21の分割の態様も任意に決定可能である。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態に係る複合電子部品101では、抵抗素子120の構成が第1の実施形態に係る複合電子部品1とは異なる。以下の説明では、複合電子部品101の構成のうち、第1の実施形態に係る複合電子部品1と共通する構成については同様の符号を付し、その説明を適宜省略する。
図15は、本実施形態に係る複合電子部品101が回路基板Cの実装面C1に実装された状態を模式的に示す正面図である。
複合電子部品101の抵抗素子120では、第1の実施形態に係る抵抗素子20よりも薄型の基板121を利用する。
複合電子部品101では、抵抗素子120が薄いため、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bと回路基板Cの実装面C1とが近接している。このため、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bの実装面C1へのはんだ付けが容易となる。
また、抵抗素子120が薄いため、複合電子部品101が低背化する。このため、複合電子部品101によれば、回路基板Cの薄型化に有利である。
より具体的には、回路基板Cの実装面C1に配置されるはんだHの厚さは一般的に100μm未満である。このため、複合電子部品1の実装面C1への実装時に、実装面C1に配置されたはんだHを外部電極12a,12bに到達させるためには、外部電極12a,12bと実装面C1との距離を100μm未満とすることが好ましい。
このため、本実施形態に係る複合電子部品101では、外部電極12a,12bと抵抗素子120の主面121bを含む平面との距離を100μm未満とする。
外部電極12a,12bと抵抗素子120の主面121bを含む平面との距離を短くするためには、抵抗素子120に薄型の基板121を用いることに加え、接着層30を薄型化することが有効である。
基板121は、セラミック基板であっても樹脂基板であってもよい。
しかし、基板121は、例えばポリイミド基板などのフレキシブル基板であることが好ましい。基板121として柔軟性を有するフレキシブル基板を用いることにより、回路基板Cに実装後の複合電子部品101に熱応力や衝撃が加わる場合にも、複合電子部品101の各外部電極12a,12b,23a,23bが回路基板Cから外れにくくなる。
更に、実装時や使用時において、積層セラミックコンデンサ10と抵抗素子120との熱膨張係数の差による接着層30の剥離などの、複合電子部品101自体の損傷も防止することもできる。
また、複合電子部品101では、抵抗素子120が積層セラミックコンデンサ10に接着されているため、抵抗素子120の強度が積層セラミックコンデンサ10によって補われる。したがって、抵抗素子120の基板121がフレキシブル基板である場合であっても、抵抗素子120において充分な強度が得られる。
なお、抵抗素子120の基板121のXY平面に沿った形状は、任意に決定可能である。
例えば、図16に示すように、抵抗素子120の基板121のX軸方向の寸法が積層セラミックコンデンサ10より小さくてもよい。この場合、本変形例に係る複合電子部品101では、第1の実施形態に係る複合電子部品1と同様に、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bの下方に空間40が形成される。
したがって、図16に示す構成例では、第1の実施形態に係る複合電子部品1と同様に、積層セラミックコンデンサ10の外部電極12a,12bと実装面C1との間に形成されるはんだHの実装面C1における広がりを小さくする効果が得られる。
<その他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、第1素子が積層セラミックコンデンサである例について説明したが、第1素子は、積層セラミックコンデンサに限定されず、一対の外部電極を有する素子であればよい。このような素子としては、例えば、積層セラミックバリスタや積層セラミックインダクタや表面弾性波(SAW:Surface Acoustic Wave)フィルタが挙げられる。
1…複合電子部品
10…積層セラミックコンデンサ(第1素子)
11…素体
11a,11b…端面
11c…主面
12a,12b…外部電極
20…抵抗素子(第2素子)
21…基板
21a,21b…主面
21c,21d…端面
22…抵抗膜
23a,23b…外部電極
24a,24b…補助電極
25…保護膜
C…回路基板
C1…実装面

Claims (14)

  1. 実装面に実装される複合電子部品であって、
    第1方向を向いた第1主面、及び前記第1方向と直交する第2方向を向いた一対の第1端面を含む素体と、前記一対の第1端面にそれぞれ設けられた一対の第1外部電極と、を有する第1素子と、
    前記第1方向を向いた第2主面及び第3主面、並びに前記第2方向を向いた一対の第2端面を含む基板と、実装時に前記実装面に対向させられる前記第3主面に設けられた抵抗と、前記抵抗の両端部にそれぞれ設けられた一対の第2外部電極と、を有し、前記第1素子よりも前記第2方向の寸法が小さい第2素子と、
    前記第1素子と前記第2素子との間に配置され、前記第1主面と前記第2主面とを接着する接着層と、
    を具備し、
    前記一対の第1外部電極と前記一対の第2外部電極とが絶縁されて構成される
    複合電子部品。
  2. 請求項1に記載の複合電子部品であって、
    前記第1主面上には、前記第2方向の両端部に、前記第2素子が配置されていない空間が形成されている
    複合電子部品。
  3. 請求項1又は2に記載の複合電子部品であって、
    前記第2素子は、前記一対の第2端面にそれぞれ設けられた一対の補助電極を更に有する
    複合電子部品。
  4. 請求項3に記載の複合電子部品であって、
    前記一対の第1外部電極は、前記一対の第1端面からそれぞれ前記第1主面と前記第2主面との間の領域まで延出している
    複合電子部品。
  5. 請求項4に記載の複合電子部品であって、
    前記一対の補助電極は、前記一対の第1外部電極にそれぞれ接続されている
    複合電子部品。
  6. 請求項3から5のいずれか1項に記載の複合電子部品であって、
    前記一対の補助電極は、前記一対の第2端面からそれぞれ前記第3主面に延出している
    複合電子部品。
  7. 請求項3から6のいずれか1項に記載の複合電子部品であって、
    前記一対の第2端面には、凹部が形成されている
    複合電子部品。
  8. 請求項3から7のいずれか1項に記載の複合電子部品であって、
    前記一対の第2端面は、前記基板の厚さ方向に沿って傾斜している
    複合電子部品。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の複合電子部品であって、
    前記第2素子は、前記抵抗の少なくとも一部を覆う保護膜を更に有する
    複合電子部品。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の複合電子部品であって、
    前記第1外部電極と前記第3主面を含む平面との距離が100μm未満である
    複合電子部品。
  11. 請求項10に記載の複合電子部品であって、
    前記基板は、フレキシブル基板として構成される
    複合電子部品。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の複合電子部品であって、
    前記第1素子は、前記一対の外部電極の一方に接続された第1内部電極と、前記一対の外部電極の他方に接続された第2内部電極と、を更に有し、前記第1及び第2内部電極が前記素体内に交互に配置された積層セラミックコンデンサである
    複合電子部品。
  13. 第1方向を向いた実装面と、前記実装面に設けられた一対の第1配線及び一対の第2配線と、前記実装面に実装された複合電子部品と、を具備し、
    前記複合電子部品は、
    前記第1方向を向いた第1主面、及び前記第1方向と直交する第2方向を向いた一対の第1端面を含む素体と、前記一対の第1端面にそれぞれ設けられた一対の第1外部電極と、を有する第1素子と、
    前記第1方向を向いた第2主面及び第3主面、並びに前記第2方向を向いた一対の第2端面を含む基板と、前記第3主面に設けられた抵抗と、前記抵抗の両端部にそれぞれ設けられた一対の第2外部電極と、を有し、前記第1素子よりも前記第2方向の寸法が小さい第2素子と、
    前記第1素子と前記第2素子との間に配置され、前記第1主面と前記第2主面とを接着する接着層と、を有し、
    前記一対の第1外部電極と前記一対の第2外部電極とが絶縁されて構成され、
    前記第3主面が前記実装面と対向し、前記一対の第1外部電極が前記一対の第1配線にそれぞれはんだ付けされ、前記一対の第2外部電極が前記一対の第2配線にそれぞれはんだ付けされている
    回路基板。
  14. 請求項13に記載の回路基板であって、
    前記一対の第1配線と前記一対の第2配線とが直交する構成を有する
    回路基板。
JP2015180620A 2015-09-14 2015-09-14 複合電子部品及びこれを用いた回路基板 Active JP6486251B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015180620A JP6486251B2 (ja) 2015-09-14 2015-09-14 複合電子部品及びこれを用いた回路基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015180620A JP6486251B2 (ja) 2015-09-14 2015-09-14 複合電子部品及びこれを用いた回路基板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017059573A JP2017059573A (ja) 2017-03-23
JP6486251B2 true JP6486251B2 (ja) 2019-03-20

Family

ID=58391717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015180620A Active JP6486251B2 (ja) 2015-09-14 2015-09-14 複合電子部品及びこれを用いた回路基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6486251B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017174911A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 株式会社村田製作所 複合電子部品および抵抗素子
KR102004804B1 (ko) * 2017-08-28 2019-07-29 삼성전기주식회사 복합 전자부품, 그 실장 기판

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52140857A (en) * 1976-05-19 1977-11-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd Chip resistor element and method of making same
JPH03242901A (ja) * 1990-02-21 1991-10-29 Rohm Co Ltd チップ型抵抗器及びその製造方法
JP2003158002A (ja) * 2001-11-22 2003-05-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd チップ型電子部品とその製造方法
AU2002324848A1 (en) * 2002-09-03 2004-03-29 Vishay Intertechnology, Inc. Flip chip resistor and its manufacturing method
US7200010B2 (en) * 2002-12-06 2007-04-03 Thin Film Technology Corp. Impedance qualization module
JP2004235403A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 複合電子部品
JP2007250973A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Taiyo Yuden Co Ltd デカップリングデバイス
JP5655818B2 (ja) * 2012-06-12 2015-01-21 株式会社村田製作所 チップ部品構造体
KR102004770B1 (ko) * 2013-10-31 2019-07-29 삼성전기주식회사 복합 전자부품 및 그 실장 기판
KR20150072789A (ko) * 2013-12-20 2015-06-30 삼성전기주식회사 전원 공급 장치, 복합 전자부품 및 그 실장 기판
JP6554833B2 (ja) * 2015-03-12 2019-08-07 株式会社村田製作所 複合電子部品および抵抗素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017059573A (ja) 2017-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10917069B2 (en) Electronic component
US9947466B2 (en) Electronic component
KR100514558B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조방법, 회로기판 및 전자기기
JP5790682B2 (ja) モジュールおよびその製造方法
US10014111B2 (en) Substrate terminal mounted electronic element
JP5756515B2 (ja) チップ部品内蔵樹脂多層基板およびその製造方法
US8331101B2 (en) Chip component mounted wiring board
WO2014115766A1 (ja) 電子素子搭載用パッケージ、電子装置および撮像モジュール
US9832871B2 (en) Module
US9774769B2 (en) Mounted electronic component including connection portions
JP2009117450A (ja) モジュールおよびその製造方法
JP5173758B2 (ja) 半導体パッケージの製造方法
JP7025819B2 (ja) 撮像素子実装用基板、撮像装置および撮像モジュール
US20060281297A1 (en) Multilayer electronic part and structure for mounting multilayer electronic part
JP6486251B2 (ja) 複合電子部品及びこれを用いた回路基板
WO2017057542A1 (ja) プローブカード用積層配線基板およびこれを備えるプローブカード
US11406013B2 (en) Resin multilayer substrate and electronic device
KR101394964B1 (ko) 반도체 패키지 및 그 제조 방법
JP2023091083A (ja) 電子素子実装用基板、電子装置および電子モジュール
JP6323622B2 (ja) 部品実装基板
JP4667154B2 (ja) 配線基板、電気素子装置並びに複合基板
JP4463139B2 (ja) 立体的電子回路装置
JP6336898B2 (ja) 多数個取り配線基板、配線基板および電子装置
US11289825B2 (en) Radio frequency module and method of manufacturing radio frequency module
JP2011114019A (ja) 回路モジュールおよび回路モジュールの実装方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180814

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6486251

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250