JP6485283B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、直流電力及び複数の交流電力のうちの一方を他方へ変換する電力変換装置に関する。
従来、直流電力を交流電力に変換して交流モータに供給するとともに、交流モータが発電した交流電力を直流電力に変換して直流電源に供給する電力変換装置が提案されている。上記電力変換装置は、直流電源の正極側と負極側との間の電圧を検出し、検出した電圧に基づいて直流電力と交流電力との変換を行っている。
従来の電力変換装置は、直流電源の正極端子と電力変換回路の正極側とが正側バスバで接続され、直流電源の負極端子と電力変換回路の負極側とが負側バスバで接続されており、正側バスバと負側バスバの間の電位差を、電力変換回路と同じ基板上の検出回路で検出している。この種の電力変換装置を含む装置として、特許文献1に記載のものがある。
特開2001−197788号公報
従来の電力変換装置において、正側バスバ及び負側バスバから基板上の検出回路への配線は、基板の外側を通って基板上へ引き込まれる。直流電源の電圧が高圧であるため、上記配線は、絶縁材で被覆して、コネクタで基板上の検出回路に固定する必要がある。よって、従来の電力変換装置は、コネクタを配置するために、大型化してしまうという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑み、コネクタを廃止して小型化しつつ、高電圧を高精度に検出可能な電力変換装置を提供することを主たる目的とする。
請求項1に記載の発明は、直流電力及び複数相の交流電力のうちの一方を他方へ変換する電力変換装置であって、スイッチング素子を内蔵したスイッチングモジュールにより前記複数相が構成された電力変換回路と、前記電力変換回路の駆動を制御する制御回路と、直流電源に並列に接続されるコンデンサと、前記直流電源の正極側と負極側との間の電圧を検出する検出回路と、を備え、前記電力変換回路、前記制御回路及び前記検出回路は、共通の基板に含まれる配線に接続されており、所定相の前記スイッチングモジュールは、前記直流電源の正極側に接続される前記スイッチング素子のコレクタ端子から延された正極端子と、前記直流電源の負極側に接続される前記スイッチング素子のエミッタ端子から延された負極端子とを有し、前記検出回路は、前記基板上に配置された配線により、前記所定相のスイッチングモジュールが有する前記正極端子及び前記負極端子に接続されている。
請求項1に記載の発明によれば、検出回路とスイッチングモジュールの正極端子及び負極端子とが、基板上に配置された配線により接続される。そのため、直流電源の正極側及び負極側から基板の外側を通って、基板上の検出回路へ配線を引き込む必要がない。よって、コネクタを廃止して小型化することができる。また、検出回路は、同じ相を構成するスイッチング素子に接続される。検出回路を同じ相のスイッチング素子に接続する場合、検出回路を異なる相のスイッチング素子に接続する場合と比べて、コレクタ端子とエミッタ端子との間の配線が短くなる。よって、配線のインピーダンスによる電圧降下の影響が抑制され、電圧を高精度に検出することができる。したがって、コネクタを廃止して小型化しつつ、電圧を高精度に検出することができる。
請求項5に記載の発明は、直流電力及び複数相の交流電力のうちの一方を他方へ変換する電力変換装置であって、スイッチング素子から構成された電力変換回路と、前記電力変換回路の駆動を制御する制御回路と、直流電源に並列に接続されるコンデンサと、前記直流電源の正極側と負極側との間の電圧を検出する検出回路と、を備え、前記電力変換回路、前記制御回路及び前記検出回路は、共通の基板に含まれる配線に接続されており、前記検出回路は、前記基板上に配置された配線により、前記直流電源の正極側に接続される前記スイッチング素子のコレクタ端子と、前記直流電源の負極側に接続される前記スイッチング素子のエミッタ端子とに接続され、前記検出回路と接続される前記コレクタ端子及び前記エミッタ端子は、前記コンデンサに最も近い相を構成する前記スイッチング素子の前記コレクタ端子及び前記エミッタ端子である。
請求項5に記載の発明によれば、検出回路とコンデンサに最も近い相を構成するスイッチング素子とが接続されるため、配線のインピーダンスによる電圧降下の影響が最も少ない相の電圧が検出される。よって、電圧をより高精度に検出することができる。
請求項6に記載の発明は、直流電力及び複数相の交流電力のうちの一方を他方へ変換する電力変換装置であって、スイッチング素子から構成された電力変換回路と、前記電力変換回路の駆動を制御する制御回路と、直流電源に並列に接続されるコンデンサと、前記直流電源の正極側と負極側との間の電圧を検出する検出回路と、を備え、前記電力変換回路、前記制御回路及び前記検出回路は、共通の基板に含まれる配線に接続されており、前記検出回路は、前記基板上に配置された配線により、前記直流電源の正極側に接続される前記スイッチング素子のコレクタ端子と、前記直流電源の負極側に接続される前記スイッチング素子のエミッタ端子とに接続され、前記検出回路と接続される前記コレクタ端子及び前記エミッタ端子は、前記コンデンサに最も遠い相を構成する前記スイッチング素子の前記コレクタ端子及び前記エミッタ端子である。
請求項6に記載の発明によれば、検出回路とコンデンサに最も遠い相を構成するスイッチング素子とが接続されるため、コンデンサから最も遠い相を構成するスイッチング素子までの経路の配線の断線を検出することができる。よって、検出回路とコンデンサに最も近い相を構成するスイッチング素子とを接続する場合と比較して、広い範囲の断線を検出することができる。また、検出回路とコンデンサに最も遠い相を構成するスイッチング素子とが接続されるため、配線のインピーダンスによる電圧降下の影響が最も大きい相の電圧が検出される。よって、最も電圧降下の影響が大きい場合に合せた制御を行うことができる。
請求項7に記載の発明は、直流電力及び複数相の交流電力のうちの一方を他方へ変換する電力変換装置であって、スイッチング素子から構成された電力変換回路と、前記電力変換回路の駆動を制御する制御回路と、直流電源から入力された前記電力変換回路の入力電圧を検出する検出回路と、前記直流電源に並列に接続されるコンデンサと、を備え、前記電力変換回路、前記制御回路及び前記検出回路は、共通の基板に含まれる配線に接続されており、前記スイッチング素子は、前記基板上に、相毎に並べて設置されており、前記検出回路は、前記基板上に配置された配線により、前記直流電源の正極に接続される前記スイッチング素子のコレクタ端子と、前記直流電源の負極に接続される前記スイッチング素子のエミッタ端子とに接続され、前記検出回路と接続される前記コレクタ端子及び前記エミッタ端子は、前記基板上で最も外側に並べられた相を構成するスイッチング素子の前記コレクタ端子及び前記エミッタ端子である。
検出回路と基板上で中側に並べられた相を構成するスイッチング素子とを接続する場合、配線を他の相のスイッチング素子を迂回させて配置しなければならないため、正極側の配線と負極側の配線とを近づけることが困難となる。これに対して、請求項7に記載の発明によれば、検出回路と基板上で最も外側に並べられた相を構成するスイッチング素子とが接続されるため、配線を外側の相のスイッチング素子に沿って配置できるため、正極側の配線と負極側の配線とを近づけやすい。したがって、ノイズ耐性を向上させることができ、電圧を高精度に検出することができる。
第1及び第3実施形態係る電力変換装置の構成を示す回路図。 第1及び第3実施形態に係るインバータ装置の概略構成を示す模式図。 1in1スイッチングモジュールの概略構成を示す模式図。 2in1スイッチングモジュールの概略構成を示す模式図。 第1実施形態に係るインバータ装置の概略構成を示す模式図。 第2及び第3実施形態に係る電力変換装置の構成を示す回路図。 第2及び第3実施形態に係るインバータ装置の概略構成を示す模式図。
以下、電力変換装置を具現化した各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。各実施形態に係る電力変換装置は、ハイブリッド車両や電気自動車等の走行モータを備えた車両に適用することを想定している。なお、以下の各実施形態において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
(第1実施形態)
まず、本実施形態に係る電力変換装置50の構成について、図1〜図5を参照して説明する。図1に示すように、電力変換装置50の直流側には直流電源100が接続されており、電力変換装置50の交流側にはモータジェネレータ80(以下、MG80)が接続されている。
直流電源100は、リチウム二次電池等の高圧電池である。MG80は、電動機としての機能と発電機としての機能を有する3相の交流モータである。MG80が電動機として機能する場合、電力変換装置50は、直流電源100から出力される直流電力を3相交流電力に変換し、変換した3相交流電力をMG80に供給して、MG80を駆動する。また、MG80が発電機として機能する場合、電力変換装置50は、MG80から出力される3相交流電力を直流電力に変換して、変換した直流電力を直流電源100に供給する。
電力変換装置50は、電力変換回路12、コンデンサ20、制御回路10、高圧検出回路11及び基板40を備える。電力変換回路12のU相、V相、W相のそれぞれは、2個のスイッチング素子が直列に接続された直列体から構成されている。各スイッチング素子には、ボディダイオードが並列に接続されている。例えば、U相は、上側のスイッチング素子Supと下側のスイッチング素子Sunから構成され、スイッチング素子Sup,Sunには、それぞれボディダイオードDup,Dunが並列に接続されている。V相及びW相も同様の構成となっている。そして、各相の上側スイッチング素子のエミッタ端子と下側スイッチング素子のコレクタ端子は、MG80の各相に接続されている。なお、本実施形態では、各スイッチング素子としてIGBTを採用しているが、MOSトランジスタ等を採用してもよい。
コンデンサ20は、直流電源100に並列に接続され、直流電源100のノイズを除去するフィルタコンデンサである。電力変換回路12は、コンデンサ20を介して直流電源100に接続される。
制御回路10は、高圧検出回路11を含み、電力変換回路12の駆動を制御する回路である。具体的には、制御回路10は、電力変換回路12の各スイッチング素子のオンオフを制御して、直流電力から交流電力への変換、又は交流電力から直流電力への変換を実施する。その際、制御回路10は、高圧検出回路11により検出された電圧に基づいて、電力変換を実施する。高圧検出回路11(検出回路)は、直流電源100の正極側と負極側との間の電圧を検出する回路である。なお、高圧検出回路11、制御回路10と別の回路として構成され、制御回路10に含まれていなくてもよい。
基板40は、周知のプリント板である。電力変換回路12、制御回路10及び高圧検出回路11は、1枚の基板40に電気的に接続されている。すなわち、電力変換回路12、制御回路10及び高圧検出回路11は、基板40に含まれる配線に接続され、はんだ等で固定されている。
高圧検出回路11は、所定相を構成するスイッチング素子のコレクタ端子であって、直流電源100の正極側に接続されるコレクタ端子、すなわち上側のスイッチング素子のコレクタ端子と、基板40上に配置された配線41で接続されている。また、高圧検出回路11は、所定相を構成するスイッチング素子のエミッタ端子であって、直流電源100の負極側に接続されるエミッタ端子、すなわち下側のスイッチング素子のエミッタ端子と、基板40上に配置された配線42で接続されている。配線41及び配線42は、差動配線となっている。
このように、高圧検出回路11を、基板40上に配置された配線41,42によりコレクタ端子及びエミッタ端子に接続するため、直流電源100の正極側及び負極側から基板40の外側を通って、基板40上の高圧検出回路11へ配線を引き込む構造が不要となる。よって、配線を基板40上の高圧検出回路に固定するコネクタを廃止することができる。
また、高圧検出回路11を同じ相を構成するスイッチング素子に接続するため、高圧検出回路11を接続するコレクタ端子とエミッタ端子との間を繋ぐ電力変換回路12の配線が比較的短くなる。よって、配線のインピーダンスによる電圧降下の影響が抑制されるため、電圧が高精度に検出される。これに対して、高圧検出回路11を、異なる相を構成するスイッチング素子のコレクタ端子とエミッタ端子とに接続する場合、高圧検出回路11を接続するコレクタ端子とエミッタ端子との間を繋ぐ電力変換回路12の配線が比較的長くなる。そのため、配線のインピーダンスによる電圧降下の影響が大きくなり、電圧の検出精度が低下するおそれがある。なお、異なる相を構成するスイッチング素子のコレクタ端子とエミッタ端子とは、例えば、U相の上側スイッチング素子のコレクタ端子とW相のスイッチング素子のエミッタ端子である。
さらに、本実施形態では、高圧検出回路11による電圧の検出精度を向上させるため、所定相をコンデンサ20に最も近い相とする。図1では、コンデンサ20に最も近い相はU相であり、高圧検出回路11はU相のスイッチング素子のコレクタ端子とエミッタ端子とに接続されている。コンデンサ20に最も近い相は、V相やW相になることもある。以下、高圧検出回路11の接続構造について、図2〜図4を参照して詳しく説明する。
電力変換装置50に含まれる各スイッチング素子及び各ダイオードは、スイッチングモジュールに内蔵されている。スイッチング素子及びダイオードを内蔵したスイッチングモジュールにより、電力変換装置50の3相が構成されている。図3に、1組のスイッチング素子及びダイオードが内蔵された1in1のスイッチングモジュール31Upを示す。図3に示すスイッチングモジュール31Upは、U相の上側のスイッチングモジュールである。ここでは、高圧検出回路11がU相に接続されているとする。
スイッチングモジュール31Upは、端子31aと端子31bとを有する。端子31aは、エミッタ端子でありMG80に接続される。また、端子31bは、コレクタ端子でありコンデンサ20の正極側にバスバ20Pにより接続される。同様に、V相及びW相の上側のスイッチングモジュール31Vp,31Wpの端子31aはMG80に接続され、端子31bはコンデンサ20の正極側に接続される。また、各相の下側のスイッチングモジュール31Un,31Vn,31Wnの端子31bはMG80に接続され、端子31a、バスバ20Nによりコンデンサ20の負極側に接続される。コンデンサ20は基板40に接続されていない。また、図示していないが、コンデンサ20の正極側及び負極側には、直流電源100の正極側及び負極側がそれぞれバスバで接続される。
また、スイッチングモジュール31Upは、端子Te,Ts,Tg,Tdc,Tda,Tcを有する。端子Te,Ts,Tg,Tdc,Tda,Tcは、基板40上の配線に接続されている。端子Teは、スイッチング素子のエミッタ端子から延された端子である。端子Tsは、スイッチング素子のセンス端子から延された端子である。端子Tgは、スイッチング素子のゲート端子から延された端子である。端子Tdcは、ダイオードのカソード端子から延された端子である。端子Tdaは、ダイオードのアノード端子から延された端子である。端子Te,Ts,Tg,Tdc,Tdaは、基板40上に配置した配線により、基板40上の制御回路10に接続されている。これにより、制御回路10により各スイッチング素子のオンオフが制御される。
また、端子Tcは、スイッチング素子のコレクタ端子から延された端子である。通常、コレクタ端子はスイッチング素子の制御に用いないため、端子Tcは設けられていない。本実施形態では、基板40上で高圧検出回路11とスイッチング素子のコレクタ端子とを接続するため、高圧検出回路11と接続する相の上側のスイッチングモジュール31Upに、コレクタ端子から延した端子Tcを設けたことを特徴とする。高圧検出回路11と接続する相の上側のスイッチングモジュール31Up以外には、端子Tcは設けられていない。高圧検出回路11と接続する相の上側のスイッチングモジュールの端子Tcが正極端子Pとなり、高圧検出回路11と接続する相の下側のスイッチングモジュールの端子Teが負極端子Nとなる。高圧検出回路11は、スイッチングモジュール31Upの正極端子Pとスイッチングモジュール31Unの負極端子Nとに、基板40上で接続される。
また、1in1のスイッチングモジュールの代わりに、2組のスイッチング素子とダイオードが内蔵された2in1のスイッチングモジュールを用いてもよい。図4に、2in1のスイッチングモジュール32Uを示す。図4に示すスイッチングモジュール32Uは、U相のスイッチングモジュールである。
スイッチングモジュール32Uは、端子32a〜32cを有する。端子32aは、下側スイッチング素子のエミッタ端子であり、バスバ20Nによりコンデンサ20の負極側に接続される。端子32bは、下側スイッチング素子のコレクタ端子及び上側スイッチング素子のエミッタ端子であり、MG80に接続される。また、端子32cは、上側スイッチング素子のコレクタ端子であり、バスバ20Pによりコンデンサ20の正極側に接続される。
スイッチングモジュール32Uは、2つのスイッチング素子に対応して端子Te,Ts,Tg,Tdc,Tdaを2つずつ有しているとともに、1つの端子Tcを有している。端子Tcは、上側のスイッチング素子から延された端子であり、高圧検出回路11と接続しない相のスイッチングモジュール32V,32Wには設けられていない。スイッチングモジュール32Uの端子Tcが正極端子Pとなり、スイッチングモジュール32Uの下側のスイッチング素子のエミッタ端子から延された端子Teが負極端子Nとなる。高圧検出回路11は、スイッチングモジュール32Uの正極端子Pと負極端子Nとに、基板上で接続される。
なお、図5に示すように、コンデンサ20に最も近い相がV相の場合には、V相のスイッチングモジュール31Vp又はスイッチングモジュール32Vに、端子Tcを設けて正極端子Pとする。コンデンサ20に最も近い相がW相の場合も同様である。
以上説明した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)基板40上の配線41,42で、高圧検出回路11とスイッチングモジュールの正極端子P及び負極端子Nとを接続することにより、コネクタを廃止して小型化することができる。
(2)高圧検出回路11と、同じ相を構成するスイッチング素子のコレクタ端子及びエミッタ端子とを接続することにより、コレクタ端子とエミッタ端子との間の配線が比較的短くなる。これにより、配線のインピーダンスによる電圧降下の影響を抑制して、電圧を高精度に検出することができる。
(3)高圧検出回路11と、コンデンサに最も近い相を構成するスイッチング素子のコレクタ端子及びエミッタ端子とを接続することにより、配線のインピーダンスによる電圧降下の影響を更に抑制して、電圧を高精度に検出することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る電力変換装置50について、第1実施形態に係る電力変換装置50と異なる点について、図6及び7を参照して説明する。第1実施形態では、高圧検出回路11を接続する所定相をコンデンサ20に最も近い相としたが、本実施形態では、所定相をコンデンサ20から最も遠い相とする。
ここでは、図6に示すように、コンデンサ20に最も遠い相をW相とする。この場合、高圧検出回路11は、W相を構成するスイッチング素子のコレクタ端子であって、直流電源100の正極側に接続されるコレクタ端子、すなわち上側のスイッチング素子のコレクタ端子と、基板40上に配置された配線41で接続される。また、高圧検出回路11は、W相を構成するスイッチング素子でのエミッタ端子であって、直流電源100の負極側に接続されるエミッタ端子、すなわち下側のスイッチング素子のエミッタ端子と、基板40上に配置された配線42で接続される。この場合、図7に示すように、W相のスイッチングモジュール31Wp又はスイッチングモジュール32Wに、端子Tcを設けて正極端子Pとする。
このように、所定相をコンデンサ20から最も遠い相とすることにより、第1実施形態よりも、配線のインピーダンスによる電圧降下の影響が大きくなり、電圧の検出精度は低下する。しかしながら、コンデンサ20からW相までの配線のどこかが断線した際に、高圧検出回路11により検出された電圧に基づいて、断線を検出することができる。一方、所定相をコンデンサ20から最も近いU相とした場合、コンデンサ20からU相までの配線のどこかが断線した際には、高圧検出回路11により検出された電圧に基づいて、断線を検出することができるが、U相からW相までの配線のどこかが断線した際には、断線を検出することができない。これは、高圧検出回路11をU相に接続した場合、U相からW相までの配線のどこかが断線しても、高圧検出回路11により検出される電圧には影響が出ないからである。よって、所定相をコンデンサ20から最も遠い相とすると、所定相をコンデンサ20から最も近い相とした場合と比較して、断線の検出範囲が広くなる。
以上説明した第2実施形態によれば、上記効果(1)及び(2)を奏するとともに、以下の効果を奏する。
(4)所定相をコンデンサ20から最も遠い相とすることにより、断線が検出できる配線の範囲を広くすることができる。
(5)所定相をコンデンサ20から最も遠いそうとすることにより、最も電圧降下の影響が大きい相の電圧が検出される。よって、最も電圧降下の影響が大きい場合に合わせた、電力変換回路12の制御を行うことができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る電力変換装置50について、第1実施形態に係る電力変換装置50と異なる点について、図7を参照して説明する。
図7に示すように、スイッチングモジュールは、相毎に、基板40に並べて配置されている。図7は、1in1のスイッチングモジュールを用いた図を示しているが、2in1のスイッチングモジュールを用いた場合も、同様に、スイッチングモジュールは、相毎に基板40に並べて配置されている。各相のスイッチングモジュールは、隣接する相のスイッチングモジュールに対して、比較的狭い間隔で配置されている。なお、スイッチングモジュールに内蔵されるスイッチング素子も、相毎に基板40に並べて配置されることになる。
本実施形態では、高圧検出回路11を接続する所定相を、基板40上で最も外側に並べられた相とする。基板40上において、基板40上で最も外側に並べられた相、すなわちU相及びW相のスイッチングモジュールのV相側の反対側には、比較的広いスペースが形成される。これに対して、真ん中に並べられたV相のスイッチングモジュールの両側には、比較的狭いスペースが形成される。
よって、真ん中に並べられたV相のスイッチングモジュールに正極端子Pを設け、V相のスイッチングモジュールの正極端子P及び負極端子Nから、高圧検出回路11まで配線41,42を引こうとした場合、V相のスイッチングモジュールに沿って引くことは難しい。この場合、配線41,42は、U相又はW相のスイッチングモジュールを迂回させ、U相又はW相のスイッチングモジュールの外側に形成された比較的広いスペースまで引き出す必要がある。そのため、配線41と配線42とが遠ざかり、ノイズ耐性が低下するおそれがある。
これに対して、最も外側に並べられたU相又はW相のスイッチングモジュールに正極端子Pを設け、U相又はW相のスイッチングモジュールの正極端子P及び負極端子Bから、高圧検出回路11まで配線41,42を引く場合、U相又はW相のスイッチングモジュールに沿って引くことができる。よって、配線41,42がひきやすい、すなわちアートワークが引きやすい。また、配線41と配線42とを近づけやすいので、ノイズ耐性が向上する。
以上説明した第3実施形態によれば、上記効果(1)〜(3)、又は(1)、(2)、(4)、(5)を奏するとともに、以下の効果を奏する。
(6)基板40上で配線41,42を引きやすく、差動配線をしやすい。そのため、ノイズ耐性を向上させ、電圧を高精度に検出することができる。
(他の実施形態)
・電力変換回路12を構成する各スイッチング素子は、モジュール化していなくてもよい。
・電力変換装置50は、直流電力と交流電力を双方向に変換するものでなく、一方向に変換するものでもよい。
10…制御回路、11…高圧検出回路、12…電力変換回路、20…コンデンサ、41…配線、42…配線、50…電力変換装置、100…直流電源。

Claims (6)

  1. 直流電力及び複数相の交流電力のうちの一方を他方へ変換する電力変換装置(50)であって、
    スイッチング素子を内蔵したスイッチングモジュールにより前記複数相が構成された電力変換回路(12)と、
    前記電力変換回路の駆動を制御する制御回路(10)と、
    直流電源100に並列に接続されるコンデンサ(20)と、
    前記直流電源の正極側と負極側との間の電圧を検出する検出回路(11)と、を備え、
    前記電力変換回路、前記制御回路及び前記検出回路は、共通の基板(40)に含まれる配線に接続されており、
    前記スイッチングモジュールは、第1方向に延在する前記直流電源の正極側に接続される前記スイッチング素子のコレクタ端子と、前記第1方向に延在する前記直流電源の負極側に接続される前記スイッチング素子のエミッタ端子と、前記第1方向と逆方向である第2方向に延在する複数の端子とを有するとともに、前記複数の端子が前記基板を前記第1方向から前記第2方向に向かって貫通して差し込まれることによって前記基板に装着されており、
    所定相の前記スイッチングモジュールは、前記コレクタ端子から延された正極端子(P)と、前記エミッタ端子から延された負極端子(N)とを有し、前記正極端子および前記負極端子が前記基板の周縁側となるように前記基板に装着されており、
    前記検出回路は、前記基板上に配置された配線(41,42)により、前記基板の第2方向の面に露出した前記所定相のスイッチングモジュールが有する前記正極端子及び前記負極端子に接続されている、電力変換装置。
  2. 前記スイッチングモジュールは、1組のスイッチング素子及び前記スイッチング素子に並列接続されたダイオードを内蔵する請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記スイッチングモジュールは、直列接続された2組のスイッチング素子及び前記スイッチング素子に並列接続されたダイオードを内蔵する請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記所定相のスイッチングモジュールは、前記コンデンサに最も近い相の前記スイッチングモジュールである請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置。
  5. 前記所定相のスイッチングモジュールは、前記コンデンサに最も遠い相の前記スイッチングモジュールである請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置。
  6. 前記スイッチングモジュールは、前記基板上に、相毎に並べて設置されており、
    前記所定相のスイッチングモジュールは、前記基板上で最も外側に並べられた相の前記スイッチングモジュールである請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置。
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