JP6485149B2 - ピストン - Google Patents

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本発明は、ピストンに関する。
内燃機関のピストンには、図5(A)に示したオイルリング32(以下、2ピースオイルリング32とも表記する)や、図5(B)に示したオイルリング33(以下、3ピースオイルリング33とも表記する)が使用されている。
2ピースオイルリング32(図5(A))は、すす等の異物粒子がオイルリング溝とオイルリングとの間の隙間に侵入し易い内燃機関(ディーゼルエンジン等)のピストンに使用されているものである。図5(A)に示してあるように、2ピースオイルリング32は、オイルリング本体32aと、オイルリング本体32aを外周側(シリンダ40の内壁側)に付勢するエキスパンダ(コイルエキスパンダ)32bとにより構成されている。そして、2ピースオイルリング32が用いられたピストン30では、サイドクリアランスを広めにすることにより、オイルリング溝31・オイルリング32間の隙間に侵入した異物粒子を、オイルリング32のオイルリング溝31内での上下動によってすり潰せるようにしている。
3ピースオイルリング33(図5(B))は、上記隙間にすす等の異物粒子は侵入し難いが、オイル上がりが生じ易い内燃機関(燃焼室内が負圧になるポート噴射式のガソリンエンジン等)のピストンに使用されているオイルリングである。図5(B)に示してあるように、3ピースオイルリング33は、一対のサイドレール33aと、それらのサイドレール33aの間に配置された、各サイドレール33aを外周側に付勢するエキスパンダ(スペーサエキスパンダ)33bとにより構成されている。そして、3ピースオイルリング33が用いられたピストン30では、サイドクリアランスを極力狭くする(特許文献1参照)ことにより、オイルリング溝31を経由するオイル上がりの発生を抑制している。
特開2012−233569号公報
上記したように、2ピースオイルリング32が用いられたピストン30では、オイルリング溝31とオイルリング32との間の隙間に侵入した異物粒子が、オイルリング32の上下動によってすり潰される。従って、オイルリング32がオイルリング溝31内で動けなくなってしまう現象(以下、リングスティックと表記する)の発生を抑止することが出来る。ただし、図5(A)から明らかなように、2ピースオイルリング32の上下動中には、オイルリング溝31を経由する、オイルが上がり得る通路が形成される。そのため、2ピースオイルリング32を用いたのでは、オイル上がりの発生を良好に抑制することが出来ない。
一方、3ピースオイルリング33を用いておけば、オイル上がりを比較的に良好に抑止することが出来る。ただし、3ピースオイルリング33が用いられたピストン30では、3ピースオイルリング33が僅かにしか上下動できないため、オイルリング溝31とオイルリング33との間の隙間に侵入した異物粒子により、リングスティックが発生する虞がある。
本発明は、上記現状に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、オイル上がりの発生を抑制できると共に、リングスティックの発生を抑制できるピストンを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の、一対のサイドレール間にエキスパンダを配置したオイルリングが装着されたオイルリング溝を有するピストンは、前記オイルリングの前記一対のサイドレールの下面側のサイドレールが、上側に向かって広がった皿ばね状のツイストリングであり、排気行程時に、前記オイルリングの上面側のサイドレールと前記ツイストリングの内周側とが前記オイルリング溝に接触し、前記ピストンが圧縮上死点近傍に位置するときに、前記オイルリングの上面にかかる圧力によって、前記オイルリングの下面が、当該下面と対向する前記オイルリング溝の面に押し付けられると共に、前記ツイストリングが平坦化する構成を有する。
本発明のピストンによれば、オイル上がりの発生及びリングスティックの発生の双方を抑制することが出来る。
図1は、本発明の一実施形態に係るピストンの構成及び機能の説明図である。 図2は、実施形態に係るピストンが備えるオイルリングの機能の説明図である。 図3は、実施形態に係るピストンの変形例の説明図である。 図4は、実施形態に係るピストンの他の変形例の説明図である。 図5は、既存のオイルリングの構成の説明図である。
以下、図1を参照して、本発明の一実施形態に係るピストン10について説明する。尚、図1(A)は、ピストン10をシリンダ30に挿入した内燃機関(以下、実施形態に係る内燃機関と表記する)の、排気行程時における要部断面図である。図1(B)は、実施形態に係る内燃機関の、ピストン10が圧縮上死点近傍に位置している場合における要部断面図であり、図1(C)は、実施形態に係る内燃機関の、膨張行程の後半における要部断面図である。また、図1(A)〜(C)における上側、下側が、それぞれ、燃焼室側、クランクシャフト側であり、以下の説明では、図1(A)〜(C)における上側、下側のことを、単に、上側(又は上)、下側(又は下)と表記する。
図1(A)〜(C)に示してあるように、本実施形態に係るピストン10は、オイルリング20が装着されたオイルリング溝12を有してる。
オイルリング20は、基本的には、一対のサイドレール22間に、各サイドレール22を外周側(シリンダ30の内壁側)に付勢するエキスパンダ21を配置した3ピースオイルリングである。ただし、オイルリング20には、上側のサイドレール22として、ツイストリング24が採用されている。
ツイストリング24は、図1(A)に示してあるように、排気行程時に、その上面の一部(環状部分)がオイルリング溝12の上面と接触する皿ばね状の部材である。さらに、ツイストリング24は、図1(B)に示してあるように、ピストン10が圧縮上死点近傍に位置しているときにその上面にかかる圧力(燃焼室内の燃焼ガス圧)により平坦化する部材となっている。
尚、図1(B)には、ほぼ完全に平坦化したツイストリング24を示してあるが、ツイストリング24は、ピストン10が圧縮上死点近傍に位置しているときにその上面にかかる圧力により、平坦形状(半径方向の傾斜がない形状)に近づくものであれば良い。また、上記のような条件(仕様)を満たすツイストリング24は、環状の部材の一部を切り欠くことで傾かせたり、異なる材料からなる外径側の部材と内径側の部材とを組み合わせることによって、製造することが出来る。
本実施形態に係るピストン10のオイルリング溝12には、上記構成のオイルリング20が装着されている。そして、オイルリング20には、ピストン10の移動方向とは逆方向の慣性力が働くため、膨張行程の後半におけるオイルリング20の状態は、図1(C)に示したようなものとなる。また、吸気行程におけるオイルリング20の状態は、ツイストリング24のばね力(皿ばね形状に戻ろうとする力)が慣性力よりも強ければ、図1(A)に示したような状態となり、ツイストリング24のばね力が慣性力よりも弱ければ、図1(B)に示したような状態となる。
図1(A)〜(C)に示してある状態は、いずれも、オイルリング溝12を経由してオイルが上がる通路(以下、オイル上がり通路と表記する)がオイルリング20(ツイストリング24及び/又は下側のサイドレール22)によって遮断されている状態である。そして、ピストン10の上下動中には、オイルリング20によってオイル上がり通路が遮断されていない状態となる場合もあるが、ツイストリング24が存在しているため、当該状態は短時間で解消される(図1(A)参照)。従って、上記構成を有するピストン10を用いておけば、オイル上がりの発生を良好に抑制することが出来る。
また、オイルリング20は、オイルリング溝12内を上下動することが出来る。そのため、図2に模式的に示したように、ピストン10では、オイルリング溝12とオイルリング20との間の隙間に侵入した異物粒子が、オイルリング20の上下動によってすり潰される。従って、ピストン10を用いておけば、リングスティックの発生も抑制できることになる。
《変形形態》
上記したピストン10は、各種の変形を行えるものである。例えば、図3(A)に示してあるように、オイルリング20の上側(燃焼室側)のサイドレール22を、下側(クランクシャフト側)に向かって広がった皿ばね状のツイストリング24にしておいても良い。また、図3(B)に示してあるように、上側のサイドレール22を通常のサイドレール(ツイストリング24ではないサイドレール)とし、下側のサイドレール22を、下側に向かって広がった皿ばね状のツイストリング24にしておいても良い。当然、図3(C)に示してあるように、下側のサイドレール22を、上側に向かって広がった皿ばね状のツイストリング24にしておいても良い。
オイルリング20の一対のサイドレール22の双方を、ツイストリング24としておいても良い。この場合、図4(A)に示してあるように、上側、下側のサイドレール22を、それぞれ、上側、下側に向かって広がった皿ばね状のツイストリング24にしておいても良く、図4(B)に示してあるように、上側、下側のサイドレール22を、それぞれ、下側、上側に向かって広がった皿ばね状のツイストリング24にしておいても良い。また、図4(C)に示してあるように、上側、下側のサイドレール22の双方を、上側に向かって広がった皿ばね状のツイストリング24にしておいても良く、図4(D)に示してあるように、上側、下側のサイドレール22の双方を、下側に向かって広がった皿ばね状のツイストリング24にしておいても良い。
ピストン10を図3及び図4に示してあるように変形する際にも、上記したピストン1
0と同様に、排気行程時に、ツイストリング24の上面(又は下面)の一部が対向するオイルリング溝12の面と接触するようにしておくことが好ましい。ただし、ツイストリング24・オイルリング溝12間の間隙のオイルの通過抵抗が、既存の3ピースオイルリング(図5(B)参照)のそれよりも小さければ、既存の3ピースオイルリングよりもオイル上がりが発生し難くなる。従って、排気行程時にツイストリング24の上面(又は下面)の一部が対向するオイルリング溝12の面と接触するようにしておくのではなく、排気行程時にツイストリング24の上面(又は下面)と対向するオイルリング溝12の面との間が極めて狭くなるようにしておいても良い。
10 ピストン
12 オイルリング溝
24 ツイストリング
20 オイルリング
21 エキスパンダ
22 サイドレール
30 シリンダ

Claims (1)

  1. 一対のサイドレール間にエキスパンダを配置したオイルリングが装着されたオイルリング溝を有するピストンであって、
    前記オイルリングの前記一対のサイドレールの下面側のサイドレールが、上側に向かって広がった皿ばね状のツイストリングであり、
    排気行程時に、前記オイルリングの上面側のサイドレールと前記ツイストリングの内周側とが前記オイルリング溝に接触し、
    前記ピストンが圧縮上死点近傍に位置するときに、前記オイルリングの上面にかかる圧力によって、前記オイルリングの下面が、当該下面と対向する前記オイルリング溝の面に押し付けられると共に、前記ツイストリングが平坦化する
    ことを特徴とするピストン。
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