JP6484538B2 - 力測定方法、及び力測定装置 - Google Patents

力測定方法、及び力測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6484538B2
JP6484538B2 JP2015201253A JP2015201253A JP6484538B2 JP 6484538 B2 JP6484538 B2 JP 6484538B2 JP 2015201253 A JP2015201253 A JP 2015201253A JP 2015201253 A JP2015201253 A JP 2015201253A JP 6484538 B2 JP6484538 B2 JP 6484538B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
force
measurement
optical vortex
driving force
measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015201253A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017072552A (ja
Inventor
橋本 優
優 橋本
伊藤 博康
博康 伊藤
知子 大津
知子 大津
太郎 安藤
太郎 安藤
祐史 木村
祐史 木村
紗弥香 風見
紗弥香 風見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Priority to JP2015201253A priority Critical patent/JP6484538B2/ja
Publication of JP2017072552A publication Critical patent/JP2017072552A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6484538B2 publication Critical patent/JP6484538B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

本発明は、対象物に作用する力に関わる情報の測定を行う力測定方法、及び力測定装置に関する。
従来の力測定方法として、ガウシアンビームを対物レンズで対象物に集光照射することで、対象物に駆動力を付与する技術(光ピンセット)を用いて測定することが知られている。この場合に対象物に付与できる駆動力は、集光中心の距離に比例する。すなわち、対象物に付与する駆動力を一定にするためには集光中心からの距離を一定に保つ必要がある。測定時には、集光中心と対象物の距離を一定に保つために、対象物の位置の移動量に伴って集光中心(あるいは対象物)を移動させ、高速フィードバック制御を行っている(例えば、特許文献1,2参照)。
Svoboda,K.,&Block,S.M.,“Force and velocity measured for single kinesin molecules.”Cell.77(5),773−784(1994). Finer,J.T.,Simmons,R.M.,&Spudich,J.A.,“Single myosin molecule mechanics: piconewton forces and nanometer steps.”Nature,368(6467),113−119(1994).
上述のように光ピンセットを用いた場合、対象物に一定の駆動力を付与して、対象物に作用する力を測定するために、フィードバック制御、及び対象物を高精度に位置検出する技術が必要となる。従って、対象物に作用する力を容易に測定することが求められていた。
そこで、本発明は、測定対象物に作用する力を容易に測定できる力測定方法、及び力測定装置を提供することを目的とする。
本発明に係る力測定方法は、測定対象物に作用する力に関わる情報の測定を行う力測定方法であって、軌道角運動量を有する光である光渦の周方向における少なくとも一部の領域を駆動対象物に集光照射する集光照射工程と、光渦によって駆動対象物に付与される駆動力の方向と、測定対象物に作用する力の方向を位置合わせする位置合わせ工程と、駆動力と光渦の光強度との関係を示す情報を取得する情報取得工程と、光渦を集光照射された駆動対象物の動作と、情報取得工程で取得された情報とに基づいて、測定対象物に作用する力に関わる情報を測定する測定工程と、を備える。
本発明に係る力測定方法は、光渦の周方向における少なくとも一部の領域を対象物に集光照射する集光照射工程と、光渦によって駆動対象物に付与される駆動力の方向と、測定対象物に作用する力の方向の方向とを位置合わせする位置合わせ工程と、を備えている。従って、測定対象物は、光渦によって付与される駆動力と、測定対象物に作用する力との関係により、所定の動作を行う。また、情報取得工程において取得された情報は駆動力と光渦の光強度との関係を示している。測定工程では、光渦を集光照射された駆動対象物の動作と、情報取得工程で取得された情報とに基づくことで、測定対象物の所定の動作が発生した時の駆動力を光強度を介して把握することができる。従って、測定工程は、測定対象物の所定の動作が発生した時の駆動力に基づいて、測定対象物に作用する力を間接的に測定することができる。ここで、光渦の半径に対して、駆動対象物に集光照射する領域が大幅に小さい場合、当該領域内では、駆動対象物に実質的に一定の駆動力を付与できる。従って、本発明に係る力測定方法は、光渦の周方向における少なくとも一部の領域を駆動対象物に集光照射する集光照射工程を備えることで、駆動対象物に一定の駆動力を付与することができる。すなわち、駆動対象物を高精度に位置検出することと、それに基づく光渦の位置のフィードバック制御を行うことなく、容易に駆動対象物に一定の駆動力を付与できる。従って、上述のような力に関わる情報の測定を容易に行うことができる。以上より、測定対象物に作用する力を容易に測定できる。
本発明に係る力測定方法において、駆動対象物と測定対象物とが同一物であり、測定工程では、測定対象物に作用する力を推定してよい。測定対象物自体に光渦による駆動力を付与することで、容易に力に関わる情報を測定できる。
本発明に係る力測定方法において、測定対象物は、所定の方向へ進行するものであり、測定工程では、測定対象物に作用する力として、測定対象物の進行力を測定してよい。また、測定工程では、測定対象物が停止する時における駆動力を進行力として測定してよい。測定対象物に進行力が作用している場合に駆動力によって測定対象物が停止した場合、駆動力と進行力の大きさは等しくなる。従って、駆動力を把握することで、進行力を測定することができる。
本発明に係る力測定方法において、測定対象物は、結合部材と結合されるものであり、測定工程では、測定対象物に作用する力として、結合部材との結合力を測定してよい。また、測定工程では、測定対象物が結合部材から離れる時における駆動力を結合力として測定してよい。測定対象物に結合部材との結合力が作用している場合に駆動力によって測定対象物が結合部材から離れた場合、駆動力は結合力の大きさを示している。従って、駆動力を把握することで、結合力を測定することができる。
本発明に係る力測定方法において、光渦は、ラゲール・ガウシアンビームであってよい。ラゲール・ガウシアンビームを用いた場合、運動方向として平面方向の成分のみを考慮すればよいため、伝搬軸方向の駆動力を考慮する必要を無くすことができる。
本発明の一側面に係る力測定装置は、測定対象物に作用する力に関わる情報の測定を行う力測定装置であって、軌道角運動量を有する光である光渦の周方向における少なくとも一部の領域を駆動対象物に集光照射する集光照射部と、光渦によって駆動対象物に付与される駆動力の方向と、測定対象物に作用する力の方向を位置合わせする位置合わせ部と、駆動力と、光渦の光強度との関係を示す情報を取得する情報取得部と、光渦を集光照射された駆動対象物の動作と、情報取得部で取得された情報とに基づいて、測定対象物に作用する力に関わる情報を測定する測定部と、を備える。
本発明に係る力測定装置によれば、上述の力測定方法と同様な作用・効果を得ることができる。
本発明によれば、測定対象物に作用する力を容易に測定できる。
図1は、本発明の実施形態に係る力測定方法に用いられる力測定装置を示す模式図である。 図2は、光渦によって付与される駆動力を説明するための模式図である。 図3は、対象物配置部を示す図である。 図4は、カバーガラス間へ溶液を導入する手順を説明するための図である。 図5は、比較例と実施形態に係る力測定方法の比較を行う図である。 図6は、本実施形態に係る力の測定工程で用いられるグラフの一例である。 図7は、対象物の進行の様子を示す図である。 図8は、変形例に係る力測定方法の測定対象である対象物が結合部材に結合された様子を示す図である。 図9は、駆動力を付与された対象物が結合部材から離間するまでの様子を示す図である。 図10は、変形例に係る力測定方法を示す図である。 図11は、変形例に係る力測定方法を示す図である。 図12は、変形例に係る力測定方法を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、本実施形態に係る力測定方法に用いられる力測定装置100は、対象物に作用する力に関わる情報の測定を行う装置であって、集光照射部20、ステージ7、対象物配置部8、レンズ9、照明部10、ミラー11、レンズ12、撮像部13、測定部14、記憶部16を備える。また、集光照射部20は、光渦の周方向における少なくとも一部の領域を対象物に集光照射するものであり、光源2、光渦生成部3、ダイクロイックミラー4、及び対物レンズ6を備える。なお、本実施形態では、「測定対象物に作用する力に関わる情報」として測定対象物に直接的に作用する力を測定するものとする。また、測定対象物と光渦による駆動力を付与する駆動対象物とが同一物であるものとする。従って、当該同一物を単に「対象物」と称するものとする。
光源2は光を出力する。光源2はレーザー光源であってもよい。光源2から出力される光は、対象物配置部8中の対象物のダメージを軽減するため、エネルギーの低い波長であってもよい。光源2としてレーザー光源を用いる場合は、赤外レーザーであってもよい。赤外レーザーの波長としては、例えば、900〜1200nm程度とすることができる。
光渦生成部3は、光源2から出力された光を入力して光渦を生成し出力する。光渦生成部3が生成する光渦は、螺旋波面を持つ光ビームであり、例えば、ラゲール・ガウシアンビーム、ベッセルビーム等である。光渦生成部3として空間光変調器、回折光学素子、らせん状位相プレート、フォーク状ホログラム、レーザーキャビティ等を用いることができる。空間光変調器は、2次元配列された複数の画素を有し、各画素において光の振幅及び位相を変調して出力することができる。このような空間光変調器を光渦生成部3として用いれば、光学系を変更することなく、様々な形態の光渦を容易に生成することができる。光渦生成部3として用いられる空間光変調器は、透過型のものであってもよいし、反射型のものであってもよい。反射型の空間光変調器として、例えば、LCOS−SLM(Liquid Crystal on Silicon−Spatial Light Modulator)を用いてもよい。図1では、光渦生成部3として反射型の空間光変調器が示されている。図1では、光渦生成部3へ光が垂直に入射しているが、斜め方向から光が光渦生成部3へ入射してもよい。また、空間光変調器に表示する位相パターンを変更すれば、光渦の回転半径、回転速度、回転の向き、及び光トラップ力等、及び対象物へ付与する駆動力を簡単に制御することができる。
ダイクロイックミラー4、対物レンズ6は、光渦生成部3から出力された光渦を対象物配置部8の対象物に導く。ダイクロイックミラー4は、光渦生成部3から出力される光渦を反射させる。対物レンズ6は、光渦生成部3から出力された光渦を対象物に集光照射して、対象物に駆動力を与える。
ここで、図2を参照して、集光照射部20が光渦60を対象物50に集光照射することによって、対象物50へ駆動力を付与することについて説明する。集光照射部20は、光渦60の周方向における少なくとも一部の領域を対象物50へ集光照射することで、光渦60の接線方向へ一定な駆動力を付与する。
光渦60について詳細に説明する。光渦60とは、螺旋状の位相構造を光波面形状の全体あるいは一部に含む光に対する、一般的呼称である。螺旋状位相波面の中心部は位相特異点と呼ばれ、そこでは有意な位相値が定義できないことから、光振幅が必ず0となる性質を持つ。とくに、光の伝搬軸L(図2(c)参照)を軸とする単一の位相特異点のみを有する光(ベッセルビーム、ラゲール・ガウシアンビーム)においては、伝播軸を中心とするリング状の光形状を有するとともに、螺旋状波面の方向と螺旋のピッチに対応した方向・大きさの軌道角運動量をもっており、このような光の照射を受けた物質は、光の伝搬軸L回りに回転力を受けることが知られている。一般に、位相特異点周辺のビーム形状は多重リング状となるが、説明を簡略化するために以下において光渦は光の伝搬軸L上にのみ位相特異点を有し、かつ単一のリング状(ドーナツ状)光パターンを持つものとする。
図2(a)に示すように、光渦60は、伝搬軸Lからある距離のところで光強度が最大となるドーナツ型の光強度分布を有する。集光照射部20は、光渦60の周方向における一部の領域を対象物50に集光照射させる。なお、光渦60は、径方向に一定の幅を有しているが、対象物50は、光渦60の径方向のどの部分が照射されてもよい。図2(c)に示すように、光渦60は、集光面P1付近において対象物50をトラップする。トラップされた対象物50は、トラップ面P2上を回転運動する。トラップ面P2は、集光面P1よりも半波長分、下流側に設定される。なお、光渦60がラゲール・ガウシアンビームである場合は、運動方向として平面方向の成分のみを考慮すればよいため、伝搬軸L方向の駆動力を考慮する必要がない。従って、対象物50には、伝搬軸Lと垂直な方向に駆動力が作用する。
ここで、図2(a)に示すように、光渦60の半径に対して、光渦60の円弧上の領域が十分に小さい(例えば、半径が円弧上の領域の長さの5倍〜10倍以上)とみなせる場合には、光渦60が集光照射された対象物50に働く接線方向の駆動力は一定であるとみなすことができる。具体的に、半径Rの光渦60の接線方向に働く駆動力の大きさをFとすると、図2(b)に示すように、接線方向にdL進んだときに働く駆動力のx成分Fx及びy成分Fyは、以下の式(1),(2)に示すように表現される。
Fx=Fsin(dθ)=F√(R−dL)/R …(1)
Fy=Fcos(dθ)=F・dL/R …(2)
RがdLに比べて大幅に大きい場合、Fx=0、Fy=Fと近似することができる。この近似が成り立つ領域を、一定の駆動力がかかる領域と定義することができる。例えば、半径1μmの光渦60では、約140nmの領域で、駆動力の変位は1%以下となる。それに対して、生体分子モータの1分子の運動は数〜数十nmである。従って、約140nmの領域では生体分子モータの1分子に一定の駆動力がかかるとみなすことができる。光渦60の大きさは、集光照射部20の光学系によって調整可能である。
図1に示すように、ステージ7は、対象物配置部8を載置するものであり、対象物配置部8をXYZ方向に移動させることができる。ステージ7は、対象物50と光渦60の集光照射位置とを位置合わせすることができる。なお、位置合わせは、光渦60に対してステージ7で対象物配置部8を移動させることによって実行されている。これに代えて、光渦60を対象物配置部8に対して移動させて位置合わせしてもよく、両方を移動させて位置合わせしてもよい。なお、対物レンズ6に入射する前の光渦60の光路上にλ/4板又はλ/2板を配置して、光渦60の回転形状(円、楕円形)を制御することもできる。
ここで、図5(b)を参照して、光渦60の駆動力の方向(すなわち接線方向)と、対象物50に作用する力の方向とを位置合わせすることについて説明する。図5に示すように、本実施形態では、対象物50は、所定の方向への進行力を付与されることによって、所定の方向へ進行するものである。具体的には、分子モータの一部に結合した粒子が対象物50に該当する。対象物50を構成する粒子の材質は、ポリスチレン、ガラス等の誘電体、あるいは金属酸化物などの光吸収体、あるいは金属や結晶等、光と相互作用を持ち、光から軌道角運動量を受け取り得る物質である。本実施形態において、対象物50は、微小管61に沿って一の方向へ進行するキネシン62に接続されている。キネシンは、分子モータの一つであり、大きさは数nm程度であって、生体内では小胞輸送などを行う。キネシン62は、ATP加水分解に伴って微小管61上を進行する。すなわち、キネシン62は、ATP加水分解のエネルギーを運動エネルギーに変換するリニア分子モータである。従って、対象物50は、キネシン62の進行力D1が作用することで、微小管61に沿って直線的に進行している。
ステージ7が対象物配置部8を移動させることで、光渦60の接線方向と、対象物50に作用する進行力D1の方向との位置合わせが行われる。これにより、対象物50には光渦60の集光照射によって接線方向へ駆動力D2が付与される。位置合わせによって、進行力D1の方向と駆動力D2の方向が、平行、且つ逆向きとなるように設定される。ただし、進行力D1の方向と駆動力D2の方向は厳密に平行でなくともよい。
図1に示すように、照明部10は、対象物配置部8を挟んで対物レンズ6と反対の側に設けられ、対象物配置部8へコンデンサレンズ9を介して照明光を出力する。照明部10は、光源2から出力される光の波長と異なる波長の光を出力することが好ましい。照明部10として、白色光源、水銀ランプ、レーザ光源等が用いられる。
撮像部13は、照明部10により照明された対象物配置部8における対象物50を、対物レンズ6、ダイクロイックミラー4、ミラー11、及びレンズ12を介して撮像して、画像データを出力する。撮像部13として、CCDカメラ、CMOSカメラ等が用いられる。ダイクロイックミラー4は、照明部10より照明された対象物配置部8からの光を透過させる。
測定部14は、撮像部13から出力された画像データに基づいて、対象物に作用する力を測定する。測定部14としてパーソナルコンピュータ等が用いられる。測定部14は、記憶部16から予め記憶された情報を取得する情報取得部としても機能する。具体的には、測定部14は、光渦60によって対象物50に付与される駆動力と、光渦60の光強度との関係を示す情報を記憶部16から取得する。また、測定部14は、光渦60を集光照射された対象物の動作と、記憶部16から取得した情報とに基づいて、対象物50に作用する力を測定する。なお、測定部14の詳細な測定方法については、後述する。
次に、上述のように構成された力測定装置100を用いて、対象物50に作用する力(ここでは進行力)の測定を行う力測定方法について説明する。
まず、対象物配置部8に対象物50を含む試料を設置する工程を実行する。図3に示すように、対象物配置部8は、カバーガラス65,67を用いた試料容器によって構成される。図3(a)に示すように、カバーガラス65の上面に、グリースを塗布した薄紙66を一対設置する。図3(b)に示すように、一対の薄紙66間を覆うようにカバーガラス67を設置する。図3(c)に示すように、設置されたカバーガラス67とカバーガラス65の隙間に対して、一方側(例えば右側)から溶液Tを導入し、他方側(例えば左側)からろ紙で吸い込む。図3(d)に示すように、溶液Tの導入が完了したら、カバーガラス67の両端をグリース68で封止する。
図4を参照し、カバーガラス65,67間へ溶液を導入する手順について説明する。まず、図4(a)に示すように、微小管61を含む溶液を導入する。これによって、カバーガラス65の上面に微小管61が付着し、キネシン62及び対象物50を進行させるためのレールを構成する。次に、図4(b)に示すようにガゼイン63を含む溶液を導入する。これによって、カバーガラス65の上面のうち、微小管61が付着しなかった部分をブロックするために、当該部分にガゼイン63が付着する。最後に、図4(c)に示すように、対象物50に結合したキネシン62を導入する。これによって、対象物50に結合したキネシン62が微小管61に付着する。
上述のように、対象物配置部8に対象物50を含む試料を設置する工程が完了したのち、当該対象物配置部8をステージ7に載置し、集光照射部20で対象物50に光渦60の周方向における少なくとも一部の領域を集光照射する工程を実行する。ここでは、キネシン62の結合していない浮遊している対象物50に光渦60を集光照射し、当該対象物50の駆動状況を把握する。駆動状況を把握したら、その情報を記録しておく。
このとき、光渦60によって対象物50に付与される駆動力と、光渦60の光強度との関係を示す情報を取得する情報取得工程を実行してよい。光渦60によって物質に作用する駆動力は、物質の大きさと材質によって決まり、光強度に比例する。従って、キネシン62の結合していない対象物50のみに光渦60を集光照射し、対象物50の回転運動を解析することで、駆動力と光強度との関係を示す情報を取得できる。具体的には、回転運動する対象物50を観察することによって、回転速度を求める。例えば、図6(a)に示すように、回転数と経過時間に基づいて回転速度を算出する。当該回転速度から対象物50にかかっている粘性抵抗力を見積もる。
例えば、1μm程度の微小ビーズの水中運動では、粘性抵抗力のみを考えればよいため、回転速度から光渦60によって付与される駆動力を求めることができる。光渦60によって付与される駆動力は、光強度に比例するため、ある光強度で付与される駆動力に基づいて、光渦60の光強度を駆動力に換算するキャリブレーションカーブを取得することができる(図6(b))。例えば、駆動力の大きさFは、「η」を溶液の粘度とし、「r」を対象物50の半径とし、「v」を対象物50の速度(回転速度から求めることができる)とした場合、「F=6πηrv」で求めることができる。これにより、ある光強度と、そのときの駆動力の関係から、図6に示すようなキャリブレーションカーブを取得することができる。当該キャリブレーションカーブは、駆動力と光強度との関係を示す情報として、記憶部16で記憶してよい。
次に、駆動力の方向と、対象物50に作用する力の方向とを位置合わせする位置合わせ工程を実行する。当該工程では、まず、微小管61上を直線的に進行している対象物50を見つける。その後、当該対象物50の進行方向と、光渦60によって付与される駆動力の方向(すなわち接線方向)が一致するような位置に、光渦60の照射位置と対象物50の位置を合わせる。このとき、図5(b)に示すように、対象物50の進行力D1の方向と光渦60による駆動力D2の方向が逆向きとなるように位置合わせする。
次に、光渦60を集光照射された対象物50の動作と、情報取得工程で取得された情報とに基づいて、対象物50に作用する力を測定する測定工程を実行する。測定工程では、対象物50に作用する力として、対象物50の進行力を測定する。また、測定工程では、対象物50が停止する時における駆動力を進行力として測定する。なお、測定工程では、測定部14が、撮像部13からの画像・映像、及び記憶部16から情報を取得することで実行される。
具体的に、まず、図7(a)に示すように、対象物50に光渦60を集光照射しない状態で、対象物50の動作を観察する。この場合、対象物50は、キネシン62によって作用する進行力のみに基づいて微小管61上を進行する。次に、図7(b)に示すように、光渦60を集光照射した状態で、対象物50の動作を観察する。初めの段階では、光強度が低い光渦60を対象物50に照射する。このとき、対象物50へ駆動力D2が付与されることで、図7(a)の場合に比して、対象物50の速度が遅くなる。徐々に光強度を高くしてゆくと、図7(c)に示すように、進行力D1と駆動力D2とが釣り合うことで、対象物50が停止する。
対象物50が停止して速度が0になったときの光強度に基づいて、対象物50に作用する進行力D1を測定する。光強度と駆動力D2との関係を示す情報を記憶部16から取得し(情報取得工程)、当該情報を用いることで、光強度から駆動力D2を把握することができ、当該駆動力D2から対象物50の進行力D1を測定することができる。あるいは、図6(c)に示すように、光渦60の駆動力D2を複数パターンで変化させ、各駆動力D2における対象物50の速度を把握する。これによって、プロットされた点に対して近似線を設定する。当該近似線に基づいて、対象物50の速度が0になる時の光渦の駆動力D2を推定できる。これによって、進行力D1の大きさを測定することができる。
次に、本実施形態に係る力測定方法、及び力測定装置100の作用・効果について説明する。
まず、図5(a)を参照して、比較例に係る力測定方法で用いられる技術について説明する。比較例においては、ガウシアンビームを対物レンズで対象物50に集光照射することで、対象物50に駆動力を付与する技術(光ピンセット)を用いて測定することが知られている。この場合に対象物50に付与できる駆動力は、集光中心の距離に比例する。例えば、図5(c)の表に示すように、比較例においては、集光中心から離れるに従って力が増加するようにV字状のグラフを描いている。すなわち、対象物50に付与する駆動力を一定にするためには集光中心からの距離を一定に保つ必要がある。従って、測定時には、集光中心と対象物50の距離を一定に保つために、対象物50の位置の移動量に伴って集光中心(あるいは対象物50)を移動させ、高速フィードバック制御を行う必要がある。このように、比較例に係る力測定方法は、対象物50の位置の高度な検出と、高速フィードバック制御等が必要となり、測定に手間がかかる場合があった。
これに対して、本実施形態に係る力測定方法は、光渦60の周方向における少なくとも一部の領域を対象物に集光照射する集光照射工程と、光渦60によって対象物50に付与される駆動力の方向と、対象物50に作用する力の方向とを位置合わせする位置合わせ工程と、を備えている。従って、対象物50は、光渦60によって付与される駆動力と、作用する力との関係により、所定の動作を行う。また、情報取得工程において取得された情報は駆動力と光渦60の光強度との関係を示している。測定工程では、光渦60を集光照射された対象物の動作と、情報取得工程で取得された情報とに基づくことで、対象物50の所定の動作が発生した時の駆動力を光強度を介して把握することができる。従って、測定工程は、対象物50の所定の動作が発生した時の駆動力に基づいて、対象物50に作用する力を間接的に測定することができる。ここで、光渦60の半径に対して、対象物50に集光照射する領域が大幅に小さい場合、当該領域内では、対象物50に実質的に一定の駆動力を付与できる。従って、実施形態に係る力測定方法は、光渦60の周方向における少なくとも一部の領域を対象物50に集光照射する集光照射工程を備えることで、対象物50に一定の駆動力を付与することができる。すなわち、対象物50を高精度に位置検出することと、それに基づく光渦60の位置のフィードバック制御を行うことなく、容易に対象物50に一定の駆動力を付与できる。従って、上述のような力の測定を容易に行うことができる。以上より、対象物50に作用する力を容易に測定できる。なお、本実施形態に係る力測定装置100も同様な作用・効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る力測定方法において、対象物50は、所定の方向へ進行するものであり、測定工程では、対象物50に作用する力として、対象物50の進行力を測定している。また、測定工程では、対象物50が停止する時における駆動力を進行力として測定している。対象物50に進行力が作用している場合に駆動力によって対象物50が停止した場合、駆動力と進行力の大きさは等しくなる。従って、駆動力を把握することで、進行力を測定することができる。
本実施形態に係る力測定方法において、光渦60は、ラゲール・ガウシアンビームであってよい。ラゲール・ガウシアンビームを用いた場合、運動方向として平面方向の成分のみを考慮すればよいため、伝搬軸方向の駆動力を考慮する必要を無くすことができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、図8及び図9に示される対象物の力を測定してよい。対象物50は、ベース部材70上において、結合部材71と結合されるものである。測定工程では、対象物50に作用する力として、結合部材71との結合力を測定してよい。また、測定工程では、対象物50が結合部材71から離れる時における駆動力を結合力として測定してよい。この場合、対象物50として、ポリスチレン、ガラス等の物質が採用される。
具体的には、図9(a)に示すように、結合部材71に結合された状態の対象物50を準備する。次に、図9(b)に示すように、結合部材71に結合された状態の対象物50に対して、光渦60を照射する。このとき、対象物50に駆動力D2が付与される。図9(c)に示すように、対象物50に駆動力D2が付与された場合、結合部材71と対象物50との結合状態を維持しようとする反力D3(結合力に起因する力)が、対象物50に作用する。これに対して、光渦60の光強度を高めることで駆動力D2を大きくすると、対象物50が結合部材71から離間(破断)する。この時の駆動力D2が、対象物50と結合部材71との結合力と見なされる。従って、予め測定しておいた駆動力と光強度の関係から、破断時における光強度に基づいて駆動力D2把握し、それによって結合力を測定することができる。
なお、本発明の測定対象となる対象物50は、上述のような分子モータの粒子や結合部材71に結合された粒子に限定されず、タンパク質やRNA・DNAなどでできたタンパク質複合体および生体分子に結合した粒子、細胞小器官に結合した粒子及び細胞小器官自身、細胞に結合した粒子及び細胞自身、結合されていない自由に浮遊する粒子等であってもよい。
例えば、図10(a)においては、駆動力を付与される対象物50として自由粒子が適用され、当該自由粒子を介して部材53に付着した細胞52に駆動力を付与している。図10(b)においては、駆動力を付与される対象物50として細胞52に固定された粒子が適用され、当該粒子を介して部材53に付着した細胞52に駆動力を付与(細胞52を部材53に押し付けてもよく、引っ張ってもよい)している。なお、図10(a),(b)の態様においては、駆動力を付与される対象物50が「駆動対象物」に該当し、測定対象となる細胞52が「測定対象物」となる。このように、当該形態においては、駆動対象物と測定対象物とが異なるものとして構成されている。
また、図10(c)においては、部材53に付着した細胞52自体に光渦60による駆動力が付与(細胞52を部材53に押し付けてもよく、引っ張ってもよい)される。図10(d)においては、対象物50として浮遊した細胞に光渦60による駆動力が付与される。この場合、細胞自体に対しては粘性抵抗による外力が作用することとなる。なお、図10(c),(d)の態様においては、駆動力を付与されると共に測定対象となる細胞自体が「駆動対象物」であると共に「測定対象物」に該当する。
図10に示す態様の測定対象として、細胞の弾性力を測定する場合の方法について、図11を参照して説明する。ここでは、細胞の弾性力を示す値として、ヤング率を測定するものとする。すなわち、ヤング率は「測定対象物に作用する力に関わる情報」に該当する。
図11(a)に示すように、スライドガラス状の細胞52に対し、ポリエチレンビーズで構成された対象物50を光渦60で押し当てる。このとき、対象物50の移動量を測定することで、光渦60によって付与した駆動力と対象物50の移動量に基づき、下記の式(3)を用いてヤング率を測定する。なお、ポアソン比は細胞52を蛍光染色して、その形の変化から見積もることができる。対象物50であるビーズの半径は既知である。従って、ビーズが細胞52に沈んだ距離と光渦60で与えた駆動力の関係からヤング率を求めることができる。

Figure 0006484538



F:光渦で与えた駆動力
E:ヤング率
ν:ポアソン比(縦ひずみと横ひずみの比)
R:ビーズの半径
σ:ビーズが細胞に沈んだ距離
なお、上述のようにヤング率を測定する場合は、分子モータと同様に図1に示すような光学系を利用することができる。照明系については、対象物の位置を可視化するための明視野画像の他に、蛍光染色した細胞膜を可視化できる蛍光画像を取得するためのフィルターセットやダイクロイックミラーをミラー11とレンズ12の間などに用いることが出来る。細胞52はカバーガラスに自然に接着してよい。細胞52が接着しやすいようにガラス表面をフィブロネクチンなどでコートしてもよい。
次に、力のキャリブレーションについて説明する。分子モータの力測定と同様に、実験の前に、光渦60によって対象物50に作用する駆動力と光渦60の光強度との関係を測定しておく。光渦60の強度ごとに、光渦60を照射したときの回転速度を見積り、回転速度から対象物50に加わるトルクすなわち駆動力を見積もる。この操作によって、光渦60による駆動力を光渦60の光強度から見積もることが出来る。
次に、試料容器および試料の作製について説明する。図11(b),(c)に示すように、細胞52のヤング率を測定するために、細胞52に対象物50であるビーズを押し当てる試料を作製する。試料を封入するチャンバー容器80はカバーガラス73を2枚とスペーサー74を用いて作製する。作製したチャンバー容器80に細胞52と対象物50としてのポリスチレンビーズの混合液を封入し、グリース72を使って封じる。試料が作製出来たら、細胞52に対象物50を介して駆動力を加える。この時の駆動力とビーズの移動度の関係を見積もる。見積もったビーズの移動度と力から、前述の式(3)を用いてヤング率を測定する。
また、上述の実施形態では、対象物50に作用する力の方向と、光渦60による駆動力の方向は、反対向きになるように位置合わせされていたが、これに限定されない。例えば、図12(a)に示すように、脂質膜56に平行な方向に係る張力D4を測定する場合には、脂質膜56に垂直な方向に駆動力D2を与えるように設定してよい。その他、定常的に対象物に係る力(定常力)がわかっている場合には、定常力を無視し、定常力とは別方向の対象物の力測定のみを行うことも可能である。例えば、図12(b)に示すように、容器75内で一定の流れがある溶液中を遊泳するバクテリア76について、溶液の流れと垂直方向における発生力の測定などを行ってもよい。光渦60による駆動力を測定対象物であるバクテリア76が発生する発生力とを同一方向に設定することで、測定対象物が本来有する能力以上の速度領域における力学的性質(測定対象物に作用する力に関わる方法)を測定することができる。
また、上述の実施形態においては、光渦60の全体を照射していたが、例えばスリット付きのマスク等を配置することによって、対象物50の集光照射に必要な領域のみを透過させてもよい。
7…ステージ(位置合わせ部)、14…測定部(測定部、情報取得部)、20…集光照射部、50…対象物(駆動対象物、測定対象物)、52…細胞(駆動対象物、測定対象物)、60…光渦、76…バクテリア(駆動対象物、測定対象物)、100…力測定装置、D1…進行力、D2…駆動力。

Claims (8)

  1. 測定対象物に作用する力に関わる情報の測定を行う力測定方法であって、
    軌道角運動量を有する光である光渦の周方向における少なくとも一部の領域を駆動対象物に集光照射する集光照射工程と、
    前記光渦によって前記駆動対象物に付与される駆動力の方向と、前記測定対象物に作用する前記力の方向を位置合わせする位置合わせ工程と、
    前記駆動力と前記光渦の光強度との関係を示す情報を取得する情報取得工程と、
    前記光渦を集光照射された前記駆動対象物の動作と、前記情報取得工程で取得された前記情報とに基づいて、前記測定対象物に作用する前記力に関わる情報を測定する測定工程と、を備える力測定方法。
  2. 前記駆動対象物と前記測定対象物とが同一物である、請求項1に記載の力測定方法。
  3. 前記測定対象物は、所定の方向へ進行するものであり、
    前記測定工程では、前記測定対象物に作用する前記力として、前記測定対象物の進行力を測定する、請求項1又は2に記載の力測定方法。
  4. 前記測定工程では、前記測定対象物が停止する時における前記駆動力を前記進行力として測定する、請求項3に記載の力測定方法。
  5. 前記測定対象物は、結合部材と結合されるものであり、
    前記測定工程では、前記測定対象物に作用する前記力として、前記結合部材との結合力を測定する、請求項1又は2に記載の力測定方法。
  6. 前記測定工程では、前記測定対象物が前記結合部材から離れる時における前記駆動力を前記結合力として測定する、請求項5に記載の力測定方法。
  7. 前記光渦は、ラゲール・ガウシアンビームである、請求項1〜6の何れか一項に記載の力測定方法。
  8. 測定対象物に作用する力に関わる情報の測定を行う力測定装置であって、
    軌道角運動量を有する光である光渦の周方向における少なくとも一部の領域を駆動対象物に集光照射する集光照射部と、
    前記光渦によって前記駆動対象物に付与される駆動力の方向と、前記測定対象物に作用する前記力の方向を位置合わせする位置合わせ部と、
    前記駆動力と、前記光渦の光強度との関係を示す情報を取得する情報取得部と、
    前記光渦を集光照射された前記駆動対象物の動作と、前記情報取得部で取得された前記情報とに基づいて、前記測定対象物に作用する前記力に関わる情報を測定する測定部と、を備える力測定装置。
JP2015201253A 2015-10-09 2015-10-09 力測定方法、及び力測定装置 Active JP6484538B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015201253A JP6484538B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 力測定方法、及び力測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015201253A JP6484538B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 力測定方法、及び力測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017072552A JP2017072552A (ja) 2017-04-13
JP6484538B2 true JP6484538B2 (ja) 2019-03-13

Family

ID=58537368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015201253A Active JP6484538B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 力測定方法、及び力測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6484538B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108511919B (zh) * 2018-02-06 2020-01-31 西安电子科技大学 一种涡旋电磁波的汇聚装置
CN114088527B (zh) * 2021-11-24 2023-09-08 东南大学成贤学院 一种材料弹性模量的检测装置及方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140067342A1 (en) * 2012-08-28 2014-03-06 Numerica Corporation Particle tracking in biological systems
JP6450515B2 (ja) * 2013-11-01 2019-01-09 浜松ホトニクス株式会社 回転分子モーターの制御装置及び制御方法
CN207798009U (zh) * 2017-12-04 2018-08-31 中国计量大学 一种基于高斯涡旋光的径向位移传感的装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017072552A (ja) 2017-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Minzioni et al. Roadmap for optofluidics
Cohen et al. Controlling Brownian motion of single protein molecules and single fluorophores in aqueous buffer
Dupont et al. Nanoscale three-dimensional single particle tracking
Liberale et al. Integrated microfluidic device for single-cell trapping and spectroscopy
Zou et al. Miniature adjustable-focus endoscope with a solid electrically tunable lens
Gardini et al. 3D tracking of single nanoparticles and quantum dots in living cells by out-of-focus imaging with diffraction pattern recognition
JP6033798B2 (ja) 蛍光顕微鏡検査法における照明位相制御のためのシステムおよび方法
US9965867B2 (en) Particle control device
Cheng et al. Nonlinear structured-illumination enhanced temporal focusing multiphoton excitation microscopy with a digital micromirror device
WO2012127907A1 (ja) 非線形光学顕微鏡および非線形光学顕微鏡法
Wang et al. 3D printed microfluidic lab-on-a-chip device for fiber-based dual beam optical manipulation
Le Harzic et al. Nonlinear optical endoscope based on a compact two axes piezo scanner and a miniature objective lens
US20170160200A1 (en) Optical analysis device
JP2018502638A (ja) レンズなし内視鏡イメージング向けの、光パルスの搬送・制御用装置
US20120267549A1 (en) Methods and apparatus for fluorescence sensing employing fresnel zone plates
JP6484538B2 (ja) 力測定方法、及び力測定装置
Shoda et al. A simple low-temperature glass bonding process with surface activation by oxygen plasma for micro/nanofluidic devices
Armstrong et al. Swimming force and behavior of optically trapped micro-organisms
Park et al. Micromachined lens microstages for two-dimensional forward optical scanning
JP3993553B2 (ja) 3次元分析装置
Drobczyński et al. Real-time force measurement in double wavelength optical tweezers
Nagalingam et al. Low-cost fluorescence microscope with microfluidic device fabrication for optofluidic applications
Li et al. Three dimensional multi-molecule tracking in thick samples with extended depth-of-field
Hong et al. Optical torque calculations and measurements for DNA torsional studies
JP2008076361A (ja) 顕微鏡装置及び分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6484538

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250