JP6484480B2 - 同報無線システム - Google Patents
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Description
外部システム連携装置は、情報提供システムから取得した配信情報の通報要否判定を行い(ステップS603)、通報「要」と判断すると、操作卓に対して、配信情報の識別IDの情報を付加して音声通報起動要求を行う(ステップS604)。このとき、2件の配信情報について通報「要」と判断した場合、2件分の音声通報起動要求を行う。
操作卓は、外部システム連携装置から指定された配信情報に対応する音声情報(1件目の配信情報)を端末局1に対して、当該音声情報を送信する(ステップS606)。
端末局1は、ステップS606で受信した音声情報に含まれる送信先の情報が、自局宛であるかを判断し、自局宛の場合は着信処理を実施後に、センター局から送信された音声情報の報知処理を実施する(ステップS607)。
操作卓は、ステップS606において、音声情報の送信を終了すると、無線送受信装置を介して端末局1に対して、防災無線の起動終了を通知する(ステップS608)。
ステップS601の処理開始から所定時間(10分)経過後、外部システム連携装置は、ステップS609〜ステップS611において、上記したステップS601〜ステップS603と同様の処理を行う。
本発明の一実施形態に係る同報無線システムは、例えば、災害時に行政機関から住民に対して災害関連情報を報知する等の用途として用いられ、行政機関等に設置されたセンター局から同報無線送信した報知情報を所定の場所に設置された複数の端末局などで受信して出力する。具体例として、60MHz帯(54〜70MHz)における市町村デジタル防災無線通信方式であるTDMA−TDD方式による防災行政用のデジタル同報無線システムにおいて、同報無線回線を利用してセンター局と端末局などとの間で音声情報や他の符号情報等による通報を行う機能を備えている。
また、本発明の一実施形態に係る同報無線システムでは、例えば、災害が発生した時などに、行政機関から住民に対して災害関連の配信情報を一斉通報により報知することが行われる。具体的には、センター局に設置された操作卓や無線送受信装置により、各地域における屋外や一般家庭や集会所や学校などに設置された端末局などに対して、災害に関する情報や、緊急指令の情報や、避難勧告の情報などを、通話による音声情報或いは文字情報等による非音声情報として送信して、住民へ情報を伝達する。
また、一般に、基地局(本実施例では、センター局)から端末局などへの通信の方向を下りと言い、端末局などから基地局(本実施例では、センター局)への通信の方向を上りと言う。
次に、本発明の一実施形態に係る同報無線システムの構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る同報無線システムの構成の一例を示すブロック図である。
図1における同報無線システムは、情報提供システム100、操作卓10と無線送受信装置20と外部システム連携装置6を備えるセンター局3、複数の端末局40−1,40−2,・・・40−n(以下、端末局40−1,40−2,・・・40−nを区別しない場合には、単に端末局40という)から構成される。センター局3は、通常、防災センター、市役所あるいは町村役場といった行政当局の建物内に設置されている。
また、操作卓制御部11は、J−ALERT等の外部の情報源からの配信情報を受信した外部システム連携装置6からの起動信号や音声信号を受け付けて、指定された配信情報に対応する音声情報を記憶部12の後述する音声情報登録テーブル1020から読み出して、無線送受信装置20に出力する。
また、操作卓制御部11は、任意の端末局40を1台選択、又は複数台選択、あるいは全局を指定して呼出せる選択機能を持ち、また、端末局40からの受信情報に基づき、端末局40の状態が拡声放送可能であるか否か等を監視する監視機能を持つ。
制御部21は、端末局40へ送信する制御信号を作成し、端末局40から受信した制御信号を解析し、また、無線部22を含め、無線送受信装置20全体を制御する。
電源部44は、蓄電池を備え、端末局40の各構成部へ電力を供給する。
端末局無線部42は、センター局3の無線送受信装置20からアンテナ43を介して受信した音声信号や制御信号を復調し、無線送受信装置20へアンテナ43を介して送信する制御信号を変調し、無線送受信装置20との間で無線による送受信を行う。
端末局制御部41は、センター局3から受信した音声信号を音声増幅部45へ出力し、センター局3から受信した制御信号を解析し、また、端末局40の各構成部及び全体の制御を行う。
音声増幅部45は、受信した音声信号をトランペットスピーカ46で拡声放送するための音量増幅を行い、トランペットスピーカ46は、音声増幅部45で増幅された音声信号の拡声放送を行うものである。
次に、本発明の一実施形態に係る同報無線システムの動作について、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る同報無線システムの動作の一例を示すシーケンス図である。図2では、外部システム連携装置6の音声通報起動条件設定テーブル1010に、起動条件として優先順位および再通報猶予時間が設定され、同時刻に取得した配信情報3件([A]、[B]、[C])の中で、再通報猶予時間を考慮しつつ、優先順位(本実施例では、優先順位[A]>[B]>[C]とする)の高い配信情報から通報を行う場合の動作を示している。なお、図2において、外部システム連携装置6は、情報提供システム100に対して、定期的に(本実施例では、監視周期間隔を10分とする)情報提供の要求を行うものとする。なお、監視周期間隔は操作者が変更可能とする。
外部システム連携装置6は、情報提供システム100から取得した配信情報3件([A]、[B]、[C])が、予め操作者が設定した音声通報起動条件に合致しているか、記憶部6bの音声通報起動条件設定テーブル1010を参照し判断する(ステップS203)。
本実施例では、配信情報[A]、[B]、[C]の3件とも警戒水位(閾値)1013の設定条件を満たしており、優先順位1014の設定条件から、優先順位は[A]>[B]>[C]で配信情報[A]が1番目で、尚且つ、配信情報[A]に関する音声通報起動要求は今まで未実施であることから、外部システム連携装置6は、配信情報[A]の通報を行うべく、操作卓10に対して、配信情報[A]の識別IDの情報を付加して音声通報起動要求を行う(ステップS204)。また、外部システム連携装置6は、配信情報[A]の通報終了後一定期間(再通報猶予時間)は通報を行わないようにするため、配信情報[A]に関する通報猶予時間タイマのカウントを開始する。
操作卓10は、外部システム連携装置6から指定された配信情報[A]に対応する音声情報を記憶部12の音声情報登録テーブル1020から読み出し、端末局40−1に対して、当該音声情報を送信する(ステップS206)。
本実施例では、配信情報[A]に対応する音声情報である“こちらはぼうさい○○です。A川が警戒水位を超えました。・・・”を端末局40−1に送信することになる。
操作卓10は、ステップS206において、音声情報の送信を終了すると、無線送受信装置20を介して端末局40−1に対して、防災無線の起動終了を通知する(ステップS208)。
外部システム連携装置6は、情報提供システム100から取得した配信情報3件([A]、[B]、[C])が、予め操作者が設定した音声通報起動条件に合致しているか、記憶部6bの音声通報起動条件設定テーブル1010を参照し判断する(ステップS211)。
操作卓10は、外部システム連携装置6から指定された配信情報[B]に対応する音声情報を記憶部12の音声情報登録テーブル1020から読み出し、端末局40−2に対して、当該音声情報を送信する(ステップS214)。
本実施例では、配信情報[B]に対応する音声情報である“こちらはぼうさい○○です。B川が警戒水位を超えました。・・・”を端末局40−2に送信することになる。
操作卓10は、ステップS214において、音声情報の送信を終了すると、無線送受信装置20を介して端末局40−2に対して、防災無線の起動終了を通知する(ステップS216)。
外部システム連携装置6は、情報提供システム100から取得した配信情報3件([A]、[B]、[C])が、予め操作者が設定した音声通報起動条件に合致しているか、記憶部6bの音声通報起動条件設定テーブル1010を参照し判断する(ステップS219)。
操作卓10は、外部システム連携装置6から指定された配信情報[C]に対応する音声情報を記憶部12の音声情報登録テーブル1020から読み出し、端末局40−1,40−2に対して、当該音声情報を一斉送信する(ステップS222)。
本実施例では、配信情報[C]に対応する音声情報である“こちらはぼうさい○○です。C川が警戒水位を超えました。・・・”を端末局40−1,40−2に一斉送信することになる。
操作卓10は、ステップS222において、音声情報の送信を終了すると、無線送受信装置20を介して端末局40−1,40−2に対して、防災無線の起動終了を通知する(ステップS224)。
このように、各配信情報に設定する優先順位情報と再通報猶予時間の設定値を、操作者が求める利用条件に合わせ設定することにより、特定の通報に偏ることの無い災害関連情報等の配信情報の提供が可能になる。
図5に示すように、外部システム連携装置6の制御部6aは、PUSH通知できない情報提供システム100に対して、定期的に災害情報等の配信情報の提供を要求し(ステップS101)、情報提供システム100から配信情報(本実施例では、[A]、[B]、[C]の3件)を取得する(ステップS102)。
制御部6aは、記憶部6bの音声通報起動条件設定テーブル1010を参照し、情報提供システム100から取得した配信情報3件([A]、[B]、[C])が、予め操作者が設定した音声通報起動条件の警戒水位(閾値)1013を超えているか判断する(ステップS103)。なお、本実施例では、配信情報[A]は、音声通報起動条件設定テーブル1010の項番1の配信情報に、配信情報[B]は、音声通報起動条件設定テーブル1010の項番2の配信情報に、また、配信情報[C]は、音声通報起動条件設定テーブル1010の項番3の配信情報に該当するものであり、それぞれ設定された警戒水位(閾値)1013を超えていることから、配信情報[A]、[B]、[C]の3件全て配信「要」と判断する。
また、配信情報が一つの場合には、制御部6aは、操作卓10に対して、当該配信情報の音声通報起動要求を既に送信したかを判断し(ステップS105)、送信済みの場合には(YES)、処理をステップS107に進め、未送信の場合には(NO)、操作卓10に対して当該配信情報の音声通報起動要求を送信する(ステップS106)。また、制御部6aは、当該配信情報の通報終了後一定期間(再通報猶予時間)は通報を行わないようにするため、当該配信情報に関する通報猶予時間タイマのカウントを開始する。
ステップS107において、制御部6aは、当該配信情報に関する通報猶予時間タイマを確認し、音声通報起動条件設定テーブル1010の再通報猶予時間1015に設定された設定時間内かを判断し、設定時間を経過していれば(NO)、上記したステップS106に処理を進め、設定時間内であれば(YES)、処理を終了する。
制御部6aは、配信情報3件の中で、優先順位1番目の配信情報[A]の音声通報起動要求を、操作卓10に対して既に送信したかどうかを判断し(ステップS109)、送信済みの場合には(YES)、処理をステップS111に進め、未送信の場合には(NO)、操作卓10に対して配信情報[A]の音声通報起動要求を送信する(ステップS110)。また、制御部6aは、配信情報[A]の通報終了後一定期間(再通報猶予時間)は通報を行わないようにするため、配信情報[A]に関する通報猶予時間タイマのカウントを開始する。
また、ステップS111では、制御部6aは、配信情報[A]に関する通報猶予時間タイマを確認し、音声通報起動条件設定テーブル1010の再通報猶予時間1015に設定された設定時間「30分」内かを判断し、設定時間を経過していれば(NO)、上記したステップS110に処理を進め、設定時間内であれば(YES)、処理をステップS112に進める。
また、ステップS114では、制御部6aは、配信情報[B]に関する通報猶予時間タイマを確認し、音声通報起動条件設定テーブル1010の再通報猶予時間1015に設定された設定時間「40分」内かを判断し、設定時間を経過していれば(NO)、上記したステップS113に処理を進め、設定時間内であれば(YES)、処理をステップS115に進める。
また、ステップS117では、制御部6aは、配信情報[C]に関する通報猶予時間タイマを確認し、音声通報起動条件設定テーブル1010の再通報猶予時間1015に設定された設定時間「40分」内かを判断し、設定時間を経過していれば(NO)、上記したステップS116に処理を進め、設定時間内であれば(YES)、処理を終了する。
また、センター局が、外部から取得した配信情報の再通報猶予時間を設定し、再通報時に通報猶予時間タイマが再通報猶予時間を経過していない場合、再通報を行わないようにすることにより、複数の配信情報を取得したときでも同じ配信情報だけを通報することを防ぐことが可能となる。
例えば、上記した実施形態では、外部システム連携装置を操作卓とは別の構成としたが、外部システム連携装置の機能を操作卓内に設けるようにしてもよい。
また、例えば、上記した実施形態では、外部システム連携装置が情報提供システムから同時刻に取得する配信情報を3件としたが、何件であっても構わない。
また、通報猶予時間タイマを開始するタイミングは任意に変更できるようにしてもよく、外部システム連携装置が操作卓へ音声通報起動要求を行った後や操作卓が端末局へ防災無線の起動終了を通知した後でもよい。
また、音声通報起動条件として再通報猶予時間を設定するのではなく、再通報猶予回数を設定し、他の配信情報が設定した回数分通報されるまで再通報を行わないようにしてもよい。
また、例えばJ−ALERT等から緊急地震速報などの緊急性を要する配信情報を受信した場合は、優先順位や再通報猶予時間に限らず最優先で通報するようにしてもよい。これにより、緊急性の高い配信情報が他の配信情報によって通報できなかったり、通報できない時間が生じたりすることを防ぐことができる。
Claims (2)
- 外部から取得した配信情報を送信するセンター局と、前記センター局から配信情報を無線回線を介して受信し、該受信した配信情報の内容を報知する端末局とから構成される同報無線システムにおいて、
前記センター局は、外部から配信情報を取得し、前記端末局に送信する配信情報を指示する外部システム連携部を有し、
前記外部システム連携部は、
配信情報の優先順位を設定した優先順位情報と、同一内容の配信情報を再送信する時間を設定した再通報猶予時間情報とに基づいて、前記端末局に送信する配信情報を選択し、
送信済みの配信情報と同一の配信情報を再度取得した場合には、送信済みの配信情報を送信してから前記再通報猶予時間情報に設定された時間を経過していなければ、当該送信済みの配信情報を前記端末局に送信する配信情報として選択しないことを特徴とする同報無線システム。 - 請求項1に記載の同報無線システムにおいて、
前記外部システム連携部が外部から複数の配信情報を取得した場合、
前記優先順位が最も高い配信情報に対して、前記配信情報が最も高い配信情報が送信されてから前記再通報猶予時間情報に設定された時間が経過しているかどうかを確認し、経過していないときは、次に優先順位の高い配信情報に対して、前記次に優先順位の高い配信情報が送信されてから前記再通報猶予時間情報に設定された時間が経過しているかどうかを確認することを特徴とする同報無線システム。
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