JP6482939B2 - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池モジュールに係り、より詳細には、構造を改善した太陽電池モジュールに関する。
最近、石油や石炭のような既存エネルギー資源の枯渇が予想されており、これらに代わる代替エネルギーへの関心が高まっている。その中でも太陽電池は、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する次世代電池として脚光を浴びている。
太陽電池を備える太陽電池パネルはジャンクションボックスに接続され、ジャンクションボックスは、ジャンクションボックスから引き出された直流出力ケーブルを介して直流−交流インバータに接続される。より具体的には、ジャンクションボックスから引き出された(+)端子の出力ケーブルと(−)端子の出力ケーブルによって伝達された直流電圧または直流電流が、直流−交流インバータによって交流電圧または交流電流に変換される。直流−交流インバータによって生成された交流電圧または交流電流は、再び交流出力ケーブルによって他の太陽電池モジュールと接続されるか、または電力網、電力系統などに接続される。
このとき、ジャンクションボックスと直流−交流インバータが互いに別個に製造されて設置されなければならないので(例えば、別途のケースにそれぞれ別に製造され、それぞれ設置されなければならないので)、太陽電池モジュールに適用される場合、設置空間が増加し、設置時間が増加する。さらに、ジャンクションボックスと直流−交流インバータとの間に直流出力ケーブル(即ち、2つの出力ケーブル)を位置させてこれらを接続しなければならないので、設置空間及び設置時間がさらに要求される。特に、出力ケーブルは、その体積、重量などが大きいため、設置時に大きな困難がある。そのため、ジャンクションボックス及び直流−交流インバータの設置工程の生産性が非常に低い。また、ジャンクションボックスと直流−交流インバータを接続する2つの出力ケーブルは、運送、使用過程中に揺れるか、またはこれから離脱することがあり、これによって、太陽電池パネルに衝突して太陽電池パネルを損傷させるなどの様々な問題を発生させることがある。
本発明は、構造を単純化し、構造的安定性を向上させることができる太陽電池モジュールを提供しようとする。
本発明の実施例に係る太陽電池モジュールは、太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルの後面に位置する一体型インバータとを含み、前記一体型インバータは、前記太陽電池パネルに接続される端子と、前記端子に電気的に接続される直流−交流インバータを含むインバータ部材とを含む回路部と、前記端子及び前記直流−交流インバータを収容し、少なくとも一面が開口される収容部とを含み、前記収容部の開口された少なくとも一面のうちの1つが前記太陽電池パネルによって覆われる。
本実施例に係る太陽電池モジュールの一体型インバータは、リボンに接続される端子及び/又は迂回経路を提供するバイパスダイオードと、直流電流を交流電流に変換するインバータ部材とが一体化または統合されて形成される。これらを一体化して形成することによって、設置工程を単純化し、構造を簡単にすることができる。そして、端子及び/又はバイパスダイオードとインバータ部材とを回路パターンで接続することによって、これらを接続するための出力ケーブル(即ち、直流出力ケーブル)などを使用しなくてもよく、これによって、構造を単純化し、出力ケーブルによって発生し得る太陽電池パネルの損傷を防止することができる。
また、一体型インバータの回路部を収容しながら外郭形状または外部面を形成する収容部の開口された一面が太陽電池パネルによって覆われ得る。これによって、回路部を安定的に保護しながら、一体型インバータの修理、交換などの作業を容易に行うことができる。そして、一体型インバータの構造を単純化し、蓋部に該当する分だけ一体型インバータの厚さを減少させることができ、外部ケースに使用される材料の量を減らして、コストを低減することができる。
本発明の実施例に係る太陽電池モジュールを示す前面斜視図である。 図1の太陽電池モジュールを示した背面斜視図である。 図1のIII−III線に沿って切断した断面図である。 図2のA部分を拡大して示した分解斜視図である。 図1に示した一体型インバータの一部を示す斜視図である。 図4のVI−VI線に対応する断面図である。 図1の太陽電池モジュールの一体型インバータに適用できる様々な変形例を示す斜視図である。 図1に示した太陽電池モジュールの一体型インバータに適用できる端子、及びそれに接続されるリボンを示す斜視図である。 図1に示した太陽電池モジュールの組立工程を示す斜視図である。 本発明の一変形例に係る一体型インバータを概略的に示す断面図である。 本発明の他の変形例に係る一体型インバータを概略的に示す断面図である。 本発明の他の実施例に係る一体型インバータの収容部及びガイド部材を示す斜視図である。
以下では、添付の図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。しかし、本発明がこれらの実施例に限定されるものではなく、様々な形態に変形可能であることはもちろんである。
図面では、本発明を明確且つ簡略に説明するために、説明と関係のない部分の図示を省略し、明細書全体において同一又は極めて類似の部分に対しては同一の図面参照符号を使用する。そして、図面では、説明をより明確にするために、厚さ、面積などを拡大又は縮小して示しており、本発明の厚さ、面積などは図面に示したものに限定されない。
そして、明細書全体において、ある部分が他の部分を「含む」とするとき、特に反対の記載がない限り、他の部分を排除するのではなく、他の部分をさらに含むことができる。また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上に」あるとするとき、これは、他の部分の「直上に」ある場合のみならず、その中間に他の部分が位置する場合も含む。層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「直上に」あるとするときは、中間に他の部分が位置しないことを意味する。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施例に係る太陽電池モジュール及び太陽光発電装置を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る太陽電池モジュールを示した前面斜視図であり、図2は、図1の太陽電池モジュールを示した背面斜視図である。そして、図3は、図1のIII−III線に沿って切断した断面図である。
図1乃至図3を参照すると、本実施例に係る太陽電池モジュール100は、太陽電池12を含む太陽電池パネル10と、太陽電池パネル10に接続され、太陽電池パネル10の後面に装着される一体型インバータ30とを含む。このとき、一体型インバータ30の少なくとも一面が開口され、一体型インバータ30の開口された少なくとも一面のうちの1つが太陽電池パネル10側に位置し、太陽電池パネル10によって覆われる。そして、太陽電池モジュール100は、太陽電池パネル10の外郭部を固定するフレーム20を含むことができる。太陽電池パネル10とフレーム20との間には、これらを密封及び接着する密封部材(図示せず)が位置することができる。
太陽電池パネル10は、少なくとも一つの太陽電池12を含む。そして、太陽電池パネル10は、太陽電池12を包みながら密封する密封層14と、密封層14の一面上で太陽電池12の前面に位置する前面基板16と、密封層14の他面上で太陽電池12の後面に位置する後面基板18とを含むことができる。
一例として、太陽電池12は、半導体基板(例えば、単結晶半導体基板、より具体的には、単結晶シリコンウェハ)と、半導体基板に又は半導体基板上に形成され、互いに反対の導電型を有する第1及び第2導電型領域と、これらにそれぞれ接続される第1及び第2電極とを含むことができる。ここで、半導体基板は、低いドーピング濃度のp型又はn型を有することができ、第1及び第2導電型領域のうちの一方はp型を有することができ、他方はn型を有することができる。そして、第1又は第2導電型領域は、半導体基板の一部にドーパントをドープして形成されるドーピング領域からなってもよく、半導体基板上に別途に形成され、ドーパントがドープされた半導体層からなることができる。そして、太陽電池12が複数備えられ、太陽電池12の第1電極とこれに隣接する太陽電池12の第2電極とはリボン122などによって接続されることで、複数個の太陽電池12が一つの列をなす太陽電池ストリング(string)を形成することができる。太陽電池12の構造及び複数の太陽電池12の接続構造などは、公知の様々な構造を適用できる。
このように、本実施例では、太陽電池12としてシリコン単結晶半導体太陽電池を使用する場合を例示した。このように、結晶性が高いので欠陥の少ない単結晶半導体で構成される半導体基板をベースとするシリコン単結晶半導体太陽電池は、優れた電気的特性を有することができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、薄膜太陽電池、色素増感太陽電池、タンデム型太陽電池、化合物半導体太陽電池などの様々な構造の太陽電池を太陽電池12として使用することができる。そして、複数個の太陽電池12を備える場合を例示したが、1つの太陽電池12のみを備えることも可能である。
密封層14は、太陽電池12と前面基板16との間に位置する第1密封層14aと、太陽電池12と後面基板18との間に位置し、第1密封層14aと接合される第2密封層14bとを含むことができる。密封層14は、太陽電池12を包みながら密封し、太陽電池12に悪影響を及ぼすことがある水分や酸素を遮断する。そして、太陽電池モジュール100を構成する部分(即ち、前面基板16、太陽電池12、及び後面基板18)を化学的に結合する。後面基板18、第2密封層14b、太陽電池12又は太陽電池ストリング、第1密封層14a及び前面基板16を順次積層した後に、これらを熱及び/又は圧力を加えて接合するラミネーション工程などを行うことで、これらを一体化することができる。
第1密封層14a及び第2密封層14bは、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)、ポリビニルブチラール、ケイ素樹脂、エステル系樹脂、オレフィン系樹脂などを使用することができる。このとき、第1密封層14aと第2密封層14bは互いに同一の物質からなってもよく、互いに異なる物質からなってもよい。しかし、本発明がこれに限定されるものではない。したがって、第1及び第2密封層14a,14bは、その他の様々な物質を用いることができ、これらをラミネーション以外の他の方法により形成してもよい。
前面基板16は、第1密封層14a上に位置して太陽電池パネル10の前面を構成する。前面基板16は、外部の衝撃などから太陽電池12を保護できる強度、及び太陽光などの光を透過できる光透過性を有する物質で構成することができる。一例として、前面基板16は、ガラス基板などで構成することができる。このとき、強度を向上させることができるように前面基板16が強化ガラス基板で構成されてもよく、その他の様々な特性を向上させることができる様々な物質をさらに含むなどの様々な変形が可能である。または、前面基板16が、樹脂などで構成されるシートまたはフィルムであってもよい。すなわち、本発明が前面基板16の物質に限定されるものではなく、前面基板16が様々な物質で構成されてもよい。
後面基板18は、第2密封層14b上に位置して太陽電池12の後面で太陽電池12を保護する層であって、防水、絶縁及び紫外線遮断の機能を行うことができる。
後面基板18は、外部の衝撃などから太陽電池12を保護できる強度を有することができ、所望の太陽電池パネル10の構造に応じて、光を透過または反射する特性を有することができる。一例として、後面基板18を介して光が入射されるようにする構造では、後面基板18が透光性物質を有することができ、後面基板18を介して光が反射されるようにする構造では、後面基板18が非透光性物質または反射物質などで構成されてもよい。一例として、後面基板18は、ガラスのような基板の形態で構成されてもよく、フィルム又はシートなどの形態で構成されてもよい。例えば、後面基板18がTPT(Tedlar/PET/Tedlar)タイプであるか、またはポリエチレンテレフタレート(PET)の少なくとも一面に形成されたポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene fluoride、PVDF)樹脂などで構成されてもよい。ポリフッ化ビニリデンは、(CH2CF2)nの構造を有する高分子であって、ダブル(Double)フッ素分子構造を有するので、機械的性質、耐候性、耐紫外線性に優れている。本発明が後面基板18の物質などに限定されるものではない。
上述したように、複数の層で構成された太陽電池パネル10を安定的に固定するために、太陽電池パネル10の外郭部が固定されるフレーム20が位置することができる。図では、太陽電池パネル10の外郭部全体がフレーム20に固定される場合を示しているが、本発明がこれに限定されるものではない。したがって、フレーム20が太陽電池パネル10の一部の縁部のみを固定するなどの様々な変形が可能である。
本実施例においてフレーム20は、太陽電池パネル10の少なくとも一部が挿入されるパネル挿入部22と、パネル挿入部22から外部に向かって延びる延長部24とを含むことができる。
より具体的には、パネル挿入部22は、太陽電池パネル10の前面に位置した前面部分222と、太陽電池パネル10の側面に位置した側面部分224と、太陽電池パネル10の後面に位置した後面部分226とが互いに連結されて、この内部に太陽電池パネル10の外郭部が位置するようにすることができる。一例として、パネル挿入部22は、2回折れ曲がって内部に太陽電池パネル10の縁部が位置するようにする、”逆コ”字断面形状または“U”字状を有することができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、前面部分222、側面部分224及び後面部分226のいずれか1つまたは一部が位置しなくてもよい。その他にも様々な変形が可能である。
パネル挿入部22から後方に延びる延長部24は、パネル挿入部22から後方に向かって延び、側面部分224と平行に形成される(または、側面部分224と同一平面上に形成される)第1部分242と、第1部分242から折れ曲がって延びて太陽電池パネル12の後面または後面部分226と一定間隔を置いて形成される第2部分244とを含むことができる。第2部分244は、太陽電池パネル10の後面又は後面部分226と平行であるか、またはこれに対して傾斜して形成されてもよい。これによって、延長部24は、1回折れ曲がって形成されて後面部分226との間に空間を形成する、“└”字状または“L”字断面形状を有することができる。
このような延長部24は、フレーム20の強度を増加させ、架台、支持体または底面などに固定される部分と連結される部分であって、延長部24には、架台、支持体、または底面との締結のための締結部材(図示せず)が締結されるホール24aを形成することができる。このように、太陽電池パネル10と離隔した第2部分244に締結部材などを締結するので、締結部材を用いた太陽電池モジュール100の設置時に太陽電池パネル10が損傷することを防止することができる。
締結部材などを安定的に固定できるように、第2部分244は、後面部分226と同一またはこれより大きな面積を有するように(即ち、同一又はさらに大きな幅を有するように)形成することができる。そして、締結部材の構造などは公知の様々な構造を用いることができる。本発明がこれに限定されるものではなく、延長部24がその他の様々な形状を有してもよい。
このようなフレーム20は、様々な方法で太陽電池パネル10に固定することができえる。一例として、太陽電池パネル10の外郭部をなす部分を、弾性を有する部分(一例として、弾性を有するテープ)として形成し、この弾性を有する部分を用いてパネル挿入部22内に太陽電池パネル10を挿入することができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、フレーム20を構成する各部分を太陽電池パネル10の外郭部で組み立てて結合するなどの様々な変形が可能である。
そして、本実施例では、太陽電池パネル10の太陽電池12に接続される一体型インバータ30を備えることができる。一例として、一体型インバータ30は、太陽電池パネル10の後面に位置することができる。
本実施例に係る一体型インバータ30は、従来のジャンクションボックスの少なくとも一部とインバータの少なくとも一部とを一体化したもので、ジャンクションボックス一体型インバータ、バイパスダイオード一体型インバータ、一体型ジャンクションボックス、インバータ一体型ジャンクションボックスなどと呼ぶこともできる。このような一体型インバータ30を、図1乃至図3と共に図4乃至図8を参照してより詳細に説明する。
図4は、図2のA部分を拡大して示した分解斜視図であり、図5は、図1に示した一体型インバータ30の一部を示す斜視図である。簡略且つ明確な図のために、図4では、ポッティング部材372の図示を省略し、ポッティング部材372については、図5を参照して詳細に説明する。
図4及び図5を参照すると、本実施例に係る一体型インバータ30は、太陽電池(図3の参照符号12、以下同様)または太陽電池パネル10に接続される端子31と、直流−交流インバータ352を含むインバータ部材35を含む回路部300とを含み、回路部300が、少なくても一面が開口される収容部491の内部に位置する。収容部491の開口された少なくとも一面のうちの1つが太陽電池パネル10によって覆われてもよい。そして、回路部300は、端子31と直流−交流インバータ352との間でこれらを電気的に接続するバイパスダイオード33と、端子31、バイパスダイオード33及びインバータ部材35が位置する回路基板37とをさらに含むことができる。
本実施例では、端子31及び/又はバイパスダイオード33と、インバータ部材35とが一体化されて形成される。
ここで、一体化とは、設置工程時または設置工程後に太陽電池パネル10及び/又はフレーム20に固定されるとき、一つの部品、物品、物体または部材として認識されるあらゆる状態を含むことができる。例えば、一体化とは、同一の収容部またはケースの内部に共に位置して同一のケースによって一体化されることを意味してもよく、同一の部材に挿入または付着される等によって固定されて、同一の部材によって一体化されることを意味してもよく、同一の部材の一部を構成するように同一の部材に共に形成されたことを意味してもよく、同一の部材によって共に包まれる又は固定されることを意味してもよい。逆に、別途の出力ケーブルなどによって接続されるときは、一体化されたと見難しい場合がある。このとき、端子31、バイパスダイオード33及びインバータ部材35は互いに着脱不能に一体化されてもよく、互いに着脱可能に一体化されて修理、交換時に容易に着脱されるようにしてもよい。
本実施例に係る一体型インバータ30は、端子31、バイパスダイオード33及びインバータ部材35が、回路パターン(または、回路、配線)を有する回路基板37上に共に形成される。これによって、端子31、バイパスダイオード33及びインバータ部材35が回路基板37によって一体化されると見ることができる。そして、図5に示したように、回路基板37を覆うか又は包まれながらポッティング部材372が位置することができ、これによって、ポッティング部材372によってバイパスダイオード33及びインバータ部材35が一体化されると見ることもできる。また、端子31、バイパスダイオード33及びインバータ部材35が形成された回路基板37は、同一の収容部491及び/又は内部ケース59の内部に位置することができる。これによって、端子31、バイパスダイオード33及びインバータ部材35は、同一の収容部491及び/又は内部ケース59によって一体化されると見ることもできる。
本実施例では、端子31、バイパスダイオード33及びインバータ部材35が、同一の回路基板37、同一のポッティング部材372、同一の内部ケース59及び同一の収容部491によって一体化された場合を例示した。より詳細には、端子31、バイパスダイオード33及びインバータ部材35が同一の回路基板37上に位置しており、ポッティング部材372がバイパスダイオード33、インバータ部材35及び回路基板37を覆いながら形成されて、端子31、インバータ部材33、回路基板37及びポッティング部材372が一体化されて回路部300を構成する。このような回路部300は、収容部491及び/又は内部ケース59によって収容部491及び/又は内部ケース59の内部で固定され得る。これによって、端子31、バイパスダイオード33及びインバータ部材35をより堅固に一体化することができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、これらを一体化できる様々な方法のうちの少なくとも1つのみを使用して、簡単な構造でこれらを一体化することも可能である。そして、本実施例では、端子31、バイパスダイオード33及びインバータ部材35を共に一体化する場合を例示したが、本発明がこれに限定されるものではない。したがって、バイパスダイオード33などを備えないことで端子31とインバータ部材35のみが一体化されることも可能であり、バイパスダイオード33とインバータ部材35のみが一体化されることも可能であり、その他の様々な変形が可能である。
収容部491は、回路部300が位置する空間を提供し、太陽電池パネル10に安定的に固定可能にする様々な構造及び形状を有することができる。このとき、収容部491は、回路部300及び/又は内部ケース59が内部に収容される空間を備えると共に、少なくとも一面が全体的に開口されて回路部300及び/又は内部ケース59の挿抜が容易に行われるようにする。
一例として、本実施例では、収容部491は、底面4942及び側面4944を備えて内部空間が位置する内部空間部494と、内部空間部494の上端から底面4942と平行または傾斜して延びる接合フランジ496とを含むことができる。このとき、底面4942の全ての縁部に側面4944が形成されることで、内部空間部494の内部空間が一面のみが全体的に開放されるように形成される場合を例示した。例えば、底面4942が四角形である場合には、四角形を構成する4つの縁部からそれぞれ延びる4つの側面4944を備えることで、直方体において1つの面(接合フランジ496が位置した面)のみが全体的に開口されてもよい。一例として、内部空間部494は、少なくとも5つの面を備え、一面のみが開放された構造を有することができる。このように収容部491の一面のみが開放される場合、これを太陽電池パネル10によって覆うことによって収容部491の内部を容易に密閉することができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、収容部491の2つの面またはそれ以上が全体的に開放または開口されてもよい。
図では、底面4942が、4つの直線を有し、互いに隣接する2つの直線が交わる部分ではラウンド状の角部を有する形状を有することができる。例えば、底面4942が略四角形状を有し、四角形状の4つの角部に該当する部分がラウンド状を有することができる。側面4944は、底面4942の縁部全体から連続的に形成され、底面4942と交差するように(例えば、直交するように)延びることができる。これによって、側面4944は、4つの直線に対応する4つの平面と、互いに隣接する2つの平面の間にそれぞれ位置する4つのラウンド状の曲面とを含んで形成されてもよい。これによれば、内部空間を十分に確保することができ、尖っている角部によって使用者がケガをすることなどを防止することができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、底面4942及び側面4944の形状などは様々に変形可能である。
接合フランジ496は、側面4944から折れ曲がって延びる形状に形成することができる。接合フランジ496は、第1接合部材493が塗布される領域を提供することで、収容部491が第1接合部材493によって太陽電池パネル10側(より具体的には、太陽電池パネル10に固定されたガイド部材492)に固定され得るようにする。このとき、接合フランジ496は、側面4944の端部の全体から折れ曲がって外部に向かって延びることで、内部空間部494の内部空間を全て開放し、回路部300が接合フランジ496に引っかからずに容易に装着及び離脱されるようにする。接合フランジ496は、底面4942と平行な平坦な面で構成されるか、及び/又は側面4944と直交する平坦な面で構成されてもよい。すると、第1接合部材493を接合フランジ496上に安定的に塗布することができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではない。
本実施例において接合フランジ496は、側面4944の端部から全体的に延びて、平面視で内部空間部494の内部を閉鎖するように連続的に連結された形状を有する。ここで、接合フランジ496は、同一平面上に位置するように平坦な面からなるように形成することができる。すると、接合フランジ496に塗布される第1接合部材493によって接合フランジ496を太陽電池パネル10側に安定的に接合することができ、これによって、収容部491の内部の気密性を高く維持することができる。このとき、接合フランジ496の幅を全体的に均一にして、第1接合部材493が均一に塗布されるようにすることで、太陽電池パネル10側との接合安定性をより向上させることができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、接合フランジ496の幅などは様々に変化可能である。
このような収容部491は、接合フランジ496が太陽電池パネル10側に隣接した状態で太陽電池パネル10に固定される。すなわち、収容部491の底面4942が太陽電池パネル10と離れて位置し、側面4944が太陽電池パネル10に向かって延びて、底面4942が少なくとも側面4944の高さだけ太陽電池パネル10と離隔し得る。これによって、収容部491の底面4942及び側面4944が一体型インバータ30の外部形状または外郭面を構成するように位置し、収容部491の開口された一面(即ち、接合フランジ496が位置した面)が太陽電池パネル10によって覆われた状態で固定される。これによって、接合フランジ496が太陽電池パネル10側に固定された状態では、内部空間部494内の回路部300及び/又は内部ケース59が、収容部491と太陽電池パネル10との間に安定的に固定される。
これによって回路部300を安定的に保護することができる。そして、回路部300の修理、交換などが必要な場合には、収容部491を太陽電池パネル10から分離し、収容部491の内部の回路部300の修理、交換などのような作業を容易に行うことができる。このように、本実施例では、収容部491の開口された一面を覆う別途の蓋部を備えずに、太陽電池パネル10を用いて収容部491の開口された一面を覆うことによって、一体型インバータ30の構造を単純化し、蓋部に該当する分だけ一体型インバータ30の厚さを減少させることができ、収容部491に使用される材料の量を減らしてコストを低減することができる。
このような収容部491の底面4942には、端子31に対応する部分に形成された開口部494aが形成されてもよい。このような開口部494aは、カバー部494bによってカバーまたは覆われてもよい。開口部494aは、一体型インバータ30または収容部491を太陽電池パネル10側に固定した状態でリボン122を容易に固定できるように、端子31が位置した部分を外部に露出できるように形成されたものであり、カバー部494bは、リボン122を端子31に固定した後に開口部494aを塞ぐために形成されたものである。このように、底面4942の面積よりも小さい開口部494aと、これを覆うカバー部494bとを備えることによって、一体型インバータ30を太陽電池パネル10に装着した後にリボン122を容易に固定することができる。また、リボン122の断線などが発生したり、リボン122などが端子31に十分には固定されていない場合などには、カバー部494bのみを分離した状態で修理が可能である。これによって、一体型インバータ30の修理時に作業性を向上させることができる。
開口部494aは、端子31が形成された部分を全体的に露出し得る大きさ及び形状を有することができ、カバー部494bは、開口部494aを全体的に塞ぐことができる大きさ及び形状を有することができる。一例として、開口部494aは、収容部491の開口された一面よりも小さい大きさを有することで、収容部491が十分な強度を有することができるようにすると共に、端子31が位置した部分を全体的に露出し得るように、端子31が位置した部分よりも大きい大きさを有することができる。そして、カバー部494bは、開口部494aよりも大きい大きさを有することで、カバー部494bの縁部が開口部494aの周辺の底面4942に重なり、これらと容易に接合されるようにすることができる。カバー部494bは、開口部494aを塞ぐことができる様々な材質で形成することができ、収容部491と同じ物質で構成してもよく、異なる物質で構成してもよい。そして、カバー部494bは、収容部491の底面4942よりも小さい面積を有するので、カバー部494bの製造コストを低減することができる。
開口部494aとカバー部494bとの間に接着部材494cが位置して、収容部491の気密特性、密封特性、防水特性などを向上させるようにすることができる。より詳細には、接着部材494cは、平面視で収容部491の開口部494aを取り囲みながら内部に閉鎖された空間(closed space)を有するように形成することができる。これによって、底面4942上にカバー部494bを安定的に位置させながら、太陽電池パネル10と収容部491との間の空間と一体型インバータ30の外部空間とを効果的に区画及び分離することができる。これによって、開口部494aを有する収容部491を密閉することができる。
一例として、接着部材494cは、平面視で、円形、多角形などのような形状を有することができる。図では、開口部494aが四角形に形成され、接着部材494cが四角形に形成されている。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、接着部材494cは、カバー部494bを封じながら、収容部491の内部と外部空間との連通を防ぐ様々な構造、形状を有することができる。
本実施例では、一体型インバータ30にリボン122と端子31との接続のための開口部494aが備えられるので、このように接着部材494cを形成して気密特性などを向上させる。一方、従来のインバータは、太陽電池12との接続に使用される開口部を備えない。
接着部材494cとしては、優れた接着特性、密封特性などを有する様々な物質を用いることができる。一例として、接着部材494cとしてシーラントなどを用いることができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではない。したがって、接着部材494cが、樹脂、金属などで形成された構造物として構成され、熱などによって底面4942とカバー部494cを接着するなどの様々な変形が可能である。また、接着部材494cと共に別途の構造(例えば、ねじ結合、ラッチ構造、パッキング構造、ヒンジ構造、嵌合構造)などによって、底面4942とカバー部494cとをより堅固に固定することも可能である。その他の様々な変形が可能である。そして、収容部491は、太陽電池12、外部(例えば、他の太陽電池モジュール100または電力網)などとの接続のための構造を含むことができる。すなわち、収容部491の開口された一面を通して、太陽電池パネル10の後面に延びたリボン122が回路部300(特に、端子31)まで到達することができる。そして、収容部491は、一体型インバータ30によって生成された交流電流(または、交流電圧、電流電力、交流電源)を伝達する一つの交流出力ケーブル38が通過する貫通孔49bを備えることができる。
すなわち、太陽電池12との接続のために収容部491の開口された一面と、交流出力ケーブル38のための貫通孔49bとが同一の収容部491に共に形成される。これは、端子31及び/又はバイパスダイオード33とインバータ部材35とを一体化したからである。従来は、太陽電池との接続のための開口部、開口された一面、または貫通孔はジャンクションボックスのケースに形成され、交流出力ケーブルのための開口部、開口された一面、または貫通孔は、インバータ部材が位置したインバータのケースに形成されるため、これらを同一のケースに形成することができない。すなわち、本実施例では、太陽電池パネル10との接続のための構造及び交流電圧を外部に提供する出力ケーブル38が回路基板37によって一体化されて形成され得る。
一例として、収容部491の開口された一面が、太陽電池パネル10と隣接した面(即ち、接合フランジ496が位置した面)に位置することができる。そして、貫通孔49bは、外部回路との接続を容易に行うことができる位置に形成することができる。一例として、本実施例において、端子31から遠く離れた側面4944に第2貫通孔49bが位置することで、太陽電池パネル10から端子31に提供された電圧がバイパスダイオード33及びインバータ部材35を順次通過した後に交流出力ケーブル38を介して外部に引き出されるようにすることができる。これによって、端子31、バイパスダイオード33及びインバータ部材35の配置が効率的に行われるようにすることができる。
本実施例では、リボン122に接続される端子31及び/又はバイパスダイオード33が位置する一体型インバータ30の出力ケーブルが、交流出力ケーブル38で構成される。これによって、一つの交流出力ケーブル38が貫通孔49bを介して外部に引き出される。一般に、交流出力ケーブル38は3相電圧(電流)を有する3つの導線を備えることができ、一つの交流出力ケーブル38は3つの導線を含む。一つの交流出力ケーブル38を構成する3つの導線は、一つに集められて一つの貫通孔49bを通過することができる。これによって、構造を単純化することができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、3つの導線をそれぞれ異なる貫通孔49bを介して引き出すなどの様々な変形が可能である。
本実施例では、リボン122と接続される端子31及び/又はバイパスダイオード33が位置する一体型インバータ30から出力される出力ケーブルが、交流出力ケーブル38で構成され、直流出力ケーブルを備えない。これは、端子31及び/又はバイパスダイオード33とインバータ部材35を一体化したからである。従来は、端子及びバイパスが位置するジャンクションボックスから直流電圧または直流電流を引き出すので、(+)出力ケーブル及び(−)出力ケーブルの2つの直流出力ケーブルが存在することになる。
上述した収容部491は、外部形状または外郭面を維持できると共に、内部に位置した様々な部品、物品、部材などを保護できる様々な物質を含むことができる。一例として、収容部491は、樹脂、金属、表面処理された金属(または、コーティング処理された金属)などのような様々な物質で構成することができる。収容部491を樹脂で形成する場合、絶縁特性を向上させ、コストを低減することができる。そして、収容部491が金属を含む場合、構造的安定性を高め、収容部491を接地などに使用することができる。このとき、収容部491が、表面処理された金属(または、コーティング処理された金属)からなる場合、内部には伝導性物質層が位置し、外部には、これを包みながら絶縁特性を有する表面処理層が位置することができる。これによって、絶縁物質を備える表面処理層によって耐腐食性を向上させ、外観を向上させることができ、内部に位置する伝導性物質層を接地などに応用することができる。
一例として、収容部491は、陽極酸化(anodizing)処理された金属(例えば、陽極酸化処理されたアルミニウム)からなることができる。すると、収容部491は、アルミニウムを含む伝導性物質層、及びアルミニウム酸化物を含む表面処理層を備えることになる。そして、表面処理(一例として、陽極酸化処理)時に収容部491の色を共に調節して、外観をさらに向上させることができる。例えば、収容部491が黒色、褐色、銀色などの色を有することができるように収容部491の色を調節することができる。
このとき、本実施例において、接合フランジ496と太陽電池パネル10との間に、接合フランジ496に対応する形状を有するガイド部材492が位置することができる。すると、接合フランジ496とガイド部材492との間に第1接合部材493が位置(一例として、これらに接触するように位置)し、これらを接合することができる。第1接合部材493は、収容部491の接合フランジ496とガイド部材492との間を接合及び密封して、外部から不純物、汚染物質などが流入することを防止し、密封特性及び防水特性を向上させることができる。第1接合部材493として、接合及び/又は密封特性を有する様々な物質を使用することができ、一例として、シーラントなどを使用することができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではない。
ガイド部材492には、接合フランジ496が全体的に(即ち、接合フランジ496の全ての部分が)重なってもよく、ガイド部材492は、接合フランジ496の幅と同一またはそれより大きい幅を有することができる。すなわち、ガイド部材492が接合フランジ496と同一または極めて類似の形状を有し、接合フランジ496と同一またはそれより大きい幅を有するようにすることができる。
例えば、接合フランジ496の幅W1:ガイド部材492の幅W2の比率(W1:W2)が1:1〜1:10であってもよい。前記比率(W1:W2)が1:1未満であると、接合フランジ496が全体的にガイド部材492上に位置しないことがあり、前記比率が1:10を超えると、ガイド部材492の幅W2が大きくなって材料コストが増加し、不必要に一体型インバータ30が占める空間が大きくなることがある。このとき、材料コスト、空間などをさらに考慮すると、前記比率(W1:W2)が1:1〜1:5であってもよい。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、前記比率(W1:W2)が様々な値を有することができる。
本実施例において、ガイド部材492は、接合フランジ496に対応する形状を有するので、平面視で内部空間部494に対応する閉鎖された内部空間(一例として、開口部分492a)を有するように連続的に連結された形状を有する。これによれば、接合フランジ496がガイド部材492上に安定的に位置できるようにしながらも、ガイド部材492の面積を最小化することができる。また、開口部分492aによって、太陽電池パネル10の後面に延びるリボン122が開口部分492aを通過して収容部491の内部で回路部300に接続されるようにする。これによって、ガイド部材492がリボン122を取り囲みながら形成されてもよい。しかし、ガイド部材492が接合フランジ496に対応する形状を有しないことも可能である。ガイド部材492は、接合フランジ496の全体部分が重なるようにしながら、リボン122に対応する部分でのみ開口部分492aを有するなどの様々な形状を有することができる。
このように、接合フランジ496が第1接合部材493を挟んで全体的にガイド部材492上に位置すれば、ガイド部材492がない場合に比べて、接合フランジ496が太陽電池パネル10からさらに離隔して位置することができる。これによって、修理、交換などが必要な場合、接合フランジ496とガイド部材492との間に切断機構(例えば、刀など)を入れ、接合フランジ496に沿って一回り移動すると、第1接合部材493を切断して接合フランジ496をガイド部材492から容易に分離することができる。すなわち、太陽電池パネル10からさらに離隔した状態で、接合フランジ496の平坦な面に沿って切断機構を移動すればよいので、収容部491を太陽電池パネル10及びガイド部材492から容易に分離することができる。そして、切断機構などを使用するとき、切断機構が、太陽電池パネル10ではなくガイド部材492に隣接して位置するようになるので、太陽電池パネル10が損傷することを防止することができる。また、接合フランジ496がガイド部材492を外れないように位置させることによって、収容部491の概略的な位置を合せることができる。これによって、ガイド部材492を接合フランジ496のアライメントマークなどのように使用することができる。
ガイド部材492は、全体的に均一な厚さを有することで、接合フランジ496の平坦な面に対向する面が平坦な面を有することができる。すると、接合フランジ496及びガイド部材492の互いに対向する面が互いに均一な間隔を有し、それらの間で第1接合部材493が全体的に均一な厚さを有することができる。これによれば、ガイド部材492と接合フランジ496を第1接合部材493によって安定的に接合することができる。
しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、他の例として、図6のような変形も可能である。図6は、図4のVI−VI線に対応する断面図である。図6に示したように、ガイド部材492と接合フランジ496の互いに対向する面の間隔が、内縁部と外縁部において互いに異なっていてもよい。このとき、ガイド部材492と接合フランジ496との間の距離が、これらの内側縁部よりも外側縁部においてさらに大きくなり得る。一例として、ガイド部材492の厚さを内側縁部から外側縁部に向かいながら次第に小さくなるようにして、ガイド部材492において接合フランジ496に対向する面が、接合フランジ496に対して傾斜するように形成してもよい。すると、接合フランジ496の外側縁部において接合フランジ496とガイド部材492との間が大きいので、切断機構を用いて収容部491を太陽電池パネル10及びガイド部材492から分離するとき、より容易に切断機構を接合フランジ496とガイド部材492との間に入れて容易に第1接合部材493を切断することができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、ガイド部材492の形状などは様々に変形可能である。
ガイド部材492は、様々な物質を含むことができる。一例として、ガイド部材492は、樹脂、金属、表面処理された金属(または、コーティング処理された金属)などのような様々な物質で構成することができる。ガイド部材492を樹脂で形成する場合、絶縁特性を向上させ、コストを低減することができる。そして、ガイド部材492が金属を含む場合、構造的安定性を向上させることができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではない。
ガイド部材492は、様々な方法、構造などによって太陽電池パネル10に固定することができる。一例として、ガイド部材492と太陽電池パネル10との間に第2接合部材498が位置(一例として、これらに接触するように位置)し、これらを接合することができる。第2接合部材498は、ガイド部材492と太陽電池パネル10との間を接合及び密封して、外部から不純物、汚染物質などが流入することを防止し、密封特性及び防水特性を向上させることができる。第2接合部材498として、接合及び/又は密封特性を有する様々な物質を使用することができ、一例として、シーラントなどを使用することができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではない。
第1及び第2接合部材493,498は、それぞれ、平面視で接合フランジ496またはガイド部材492に沿って内部に閉空間を有するように連続的に連結されて形成されてもよい。これによって、収容部491を太陽電池パネル10に安定的に固定しながら、収容部491の内部空間部494と一体型インバータ30の外部空間とを区画し、分離して、内部空間部494を効果的に密閉することができる。一例として、第1及び第2接合部材493,498は、平面視で、接合フランジ496またはガイド部材492に対応するように円形、多角形などのような形状を有することができる。図では、接合フランジ496及びガイド部材492が略四角形に形成され、第1及び第2接合部材493,498が略四角形を有する場合を例示した。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、第1及び第2接合部材493,498は様々な構造、形状などを有することができる。
本実施例では、太陽電池パネル10と収容部491(特に、接合フランジ496)との間にガイド部材492を位置させ、ガイド部材492と接合フランジ496とを接合する第1接合部材493、及びガイド部材492と太陽電池パネル10とを接合する第2接合部材498を備える。このように、収容部491が、第1及び第2接合部材493,498からなる2つの接合部材を備える二重シーリング構造によって太陽電池パネル10に接合される。このような二重シーリング構造は、外力(風、雪など)が発生する場合、太陽電池パネル10と収容部491との間でこれらを緩衝する役割を果たすことができる。特に、収容部491が柔軟でない(リジッド)(rigid)な物質で構成される場合には、外力が発生する場合、柔軟な(フレキシブル)(flexible)な特性を有する太陽電池パネル10に損傷を与えることもあるが、本実施例では、これを効果的に防止することができる。
しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、ガイド部材492を備えずに、接合フランジ496が1つの接合部材(493または498)を挟んで太陽電池パネル10に接合されてもよい。この場合には構造を単純化することができる。その他の様々な構造が適用されてもよい。
本実施例では、収容部491の内部に、回路部300を収容する内部ケース59が位置することができる。このとき、内部ケース59は、収容部491に脱着可能に固定され、内部ケース59の内部に収容された回路部300を収容部491内に容易に固定できるようにしたり、収容部59から容易に分離できるようにする。
内部ケース59は、回路部300を共に支持または収容することで、収容部491から容易に分離できるようにする役割を果たす。したがって、修理、交換などが必要なとき、収容部491を太陽電池パネル10から分離した後、内部ケース59を収容部491から分離することによって、回路部300を一度に収容部491から分離することができる。また、交換が必要なときは、交換する回路部300を収容する内部ケース59を収容部491の内部に挿入することによって、簡単に交換が行われるようにすることができる。
このような内部ケース59は、端子31、バイパスダイオード33、インバータ部材35、回路基板37などを含む回路部300を共に包むポッティング部材372を入れる収容部の役割も共に行うことができる。すなわち、内部ケース59の内部に端子31、バイパスダイオード33、インバータ部材35などを位置させた状態で、流動性を有する状態のポッティング部材372を注入したり注いだ後、これを乾燥したり熱処理したりするなどによって固体化して、内部ケース59と回路部300を共に一体化することができる。すると、ポッティング部材372を塗布する工程を単純化し、回路部300の一体化構造をより堅固にすることができる。
内部ケース59は、回路部300を共に支持または収容可能な様々な構造を有することができる。
一例として、本実施例において、内部ケース59は、リボン122が通過する部分(例えば、開口部494aに対応する部分)を除外した部分に位置する底面5942と、底面5942から延びる側面5944とを有する内部空間部594を含むことができる。側面5944が底面5942の全ての縁部に対応して全体的に形成されると、ポッティング部材372を入れる収容部の役割をより効果的に行うことができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、内部空間部594が、内部空間を有さずに底面5942のみからなってもよい。
そして、内部ケース59は、内部空間部594の上部面を覆う蓋部592を含むことができる。蓋部592は、端子31を覆わないように、すなわち、端子31を露出するように形成されて、リボン122と端子31との接続工程がより容易に行われるようにすることができる。蓋部592は、別途の接着部なしに回路部300上に位置するようにしてもよく、別途の接着部(例えば、両面テープ)などを用いて回路部300上に接着してもよい。一例として、蓋部592は、絶縁特性を有する樹脂、または絶縁シートなどで構成してもよい。そして、蓋部592は、その他の様々な物質、形態などを有することができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、蓋部592を別途に備えないことも可能である。
また、内部ケース59は、場合によって(収容部491が伝導性を有する場合に)、回路基板37の回路パターンなどの絶縁距離を維持する役割を果たすことができる。この場合、内部ケース59は、絶縁物質で形成されて、収容部491と回路基板37との絶縁距離を維持するようにすることができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではない。すなわち、収容部491が伝導性を有する場合にも、内部ケース59が伝導性物質で構成されて伝導性を有することができる。または、内部ケース59を備えなくてもよい。内部ケース59を備えない場合には、回路部300が収容部491に直接固定されてもよい。内部ケース59が絶縁距離を満足する役割を行うことができないか、または内部ケース59が備えられない場合には、絶縁距離を満足するための他の構成をさらに含むことができる。図7を参照して、これをより詳細に説明する。
図7は、図1の太陽電池モジュール100の一体型インバータ30に適用できる様々な変形例を示す斜視図である。明確かつ簡単な説明のために、図7では、説明に必要な構成のみを表示し、その他の構成の図示を省略した。
例えば、図7の(a)に示したように、端子31、バイパスダイオード33、インバータ部材35、回路基板37などを、ポッティング部材372または別途の絶縁物質によって全体的に包むことができる。そして、内部ケース59なしに収容部491の内部に、ポッティング部材372または別途の絶縁物質によって包まれた回路部300などを位置させることができる。すると、内部ケース59を備えなくてもポッティング部材372または別途の絶縁物質などによって絶縁距離を満足することができる。
他の例として、図7の(b)に示したように、収容部491の内部(例えば、底面4942の内面)に、収容部491と内部ケース59との間または収容部491と回路基板37との間で一定間隔を維持し、絶縁物質を含む、スペーサー72が位置することができる。すると、スペーサー72によって絶縁距離を満足することができる。スペーサー72の形状、配置などは様々に変形可能である。
更に他の例として、図7の(c)に示したように、収容部491の内面(例えば、底面4942の内面)に、部分的に絶縁物質を含む絶縁パッド74を貼り付けることができる。または、図7の(d)に示したように、収容部491と内部ケース59との間または収容部491と回路基板37との間に絶縁シート76などを位置させることもできる。絶縁シート76は、別途の接着部などを備えずに当該位置に位置することもでき、別途の接着部(例えば、両面テープ)によって収容部491または回路部300などに接合されてもよい。または、収容部491に絶縁物質でコーティングを施すか、または表面処理を施して絶縁距離を満足するようにすることができる。その他にも様々な方法、構造などを適用することができる。
再び図4及び図5を参照すると、図では、一例として、内部ケース59が、開口部494aが形成された部分に形成されないようにしたが、本発明がこれに限定されるものではない。リボン122を端子31に接続できる様々な構造を内部ケース59に適用することができる。
収容部491と内部ケース59は、様々な構造によって脱着可能に固定することができる。一例として、本実施例では、収容部491に第1圧入ナット(PEM nut)490hが位置し、内部ケース59には、第1圧入ナット490hに対応する部分に締結孔590fが形成されてもよい。
より具体的には、第1圧入ナット490h及び締結孔590fが、リボン122が接続される端子31の両側にそれぞれ位置することで、リボン122が接続される端子31が位置した部分で収容部491と内部ケース59とが締結されるようにして、この部分において隙間を最小化することができる。これによって、リボン122が端子31に安定的に締結され得るようにする。このとき、締結孔590fが形成される締結部590hは、第1圧入ナット490hに対応する高さだけ底面5942から突出した位置で内部ケース59の内部空間部594の側面5944から外部に延びるように形成されてもよい。
第1圧入ナット490hは、コーキング工程などによって収容部491の底面4942に固定されてもよい。内部ケース59の締結孔590fが第1圧入ナット490h上に位置した状態で、締結部材66を第1圧入ナット490hに締結することによって、内部ケース59を収容部491に固定することができる。締結部材66によって内部ケース59と収容部491を堅固に固定しながらも、締結部材66を緩めて内部ケース59を収容部491から容易に分離することができる。
そして、収容部491において第1圧入ナット490hが位置した縁部と反対側の縁部側に第2圧入ナット490iが位置することができる。そして、第2圧入ナット490iに対応して内部ケース59に締結孔590iが形成され、回路基板37(または、回路部300)に締結孔37iが形成されてもよい。
第2圧入ナット490iは、コーキング工程などによって収容部491に固定されてもよい。底面4944から回路基板37に向かって突出した形状を有することができる。すると、収容部491から一定距離だけ離隔した回路基板37を支持するスペーサーのような役割を行うことで、回路基板37の固定安定性をより向上させることができる。内部ケース59の締結孔590i及び回路基板37の締結孔37iが第2圧入ナット490i上に位置した状態で、締結部材64を第2圧入ナット490iに締結することによって、内部ケース59及び回路基板37を収容部491に固定することができる。締結部材64によって内部ケース59及び回路基板37と収容部491とを堅固に固定しながらも、締結部材64を緩めて内部ケース59及び回路基板37を収容部491から容易に分離することができる。また、収容部494が金属などの伝導性物質を含む場合には、第2圧入ナット490iと締結孔37iに締結部材64を締結することによって接地構造を形成することもできる。
収容部491及び内部ケース59の内部には、端子31、バイパスダイオード33、インバータ部材35などを含む回路部300が位置する。本実施例では、端子31、バイパスダイオード33及びインバータ部材35が回路基板37上で共に位置し、これらが回路基板37によって一体化される。これによって、本実施例では、従来とは異なり、リボン122が接続される端子31及びバイパスダイオード33が回路基板37上に位置することになる。
回路基板37は、様々な回路パターン(配線、端子、回路基板37において互いの接続などのための様々な部品など)が形成される基板であってもよい。回路基板37には様々な構造を使用することができ、一例として、印刷回路基板を使用することができる。図では、一つの回路基板37に端子31、バイパスダイオード33、インバータ部材35などが全て形成されて構造を単純化することができる場合を例示した。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、複数個の回路基板37を備え、複数個の回路基板37が他の回路基板(例えば、軟性印刷回路基板(flexible printed circuit board、FPCB))、コネクタなどによって接続されることも可能である。その他の様々な変形が可能である。
本実施例では、回路基板37上に端子31及び/又はバイパスダイオード33が位置する。そのため、端子及びバイパスダイオードがジャンクションボックス内に位置し、回路基板上に形成されない従来技術とは異なる。このように、端子31及び/又はバイパスダイオード33が回路基板37上に形成されると、端子31とバイパスダイオード33が回路基板37の回路パターンによって接続され、バイパスダイオード33とインバータ部材35が回路基板37の回路パターンによって接続されることで、接続構造を単純化することができる。また、回路基板37を構成する金属板(例えば、銅板)などによって放熱特性を向上させることができる。特に、バイパスダイオード33は、駆動中に多くの熱が発生するが、このようなバイパスダイオード33を回路基板37上に形成することで、放熱特性を大きく向上させることができる。
端子31は、太陽電池12から引き出されたリボン122が接続されて太陽電池パネル10に電気的に接続されることで、太陽電池パネル10で生成された直流電圧または直流電流を受信してバイパスダイオード33及びインバータ部材35に伝達する。
リボン122が接続される端子31は、回路基板37の一側(特に、回路基板37においてリボン122に隣接し、開口部494aに隣接する一側縁部)に隣接して位置する。すると、収容部491を太陽電池パネル10に固定した状態で、開口部494aを介してリボン122を端子31に固定することができる。これについては、図9を参照してより詳細に説明する。
図8を参照すると、端子31は、リボン122の数に対応して、リボン122と一対一対応するように複数形成することができる。本実施例において、端子31は、リボン122の着脱が可能な構造を有することができる。例えば、本実施例の端子31は、リボン122の上部に位置する上部部分312と、リボン122の下部に位置する下部部分314とを含むことができる。上部部分312は、リボン122の一側の位置で回路基板37に固定され、これからリボン122の一側上部まで延びる第1上部部分312aと、リボン122の他側の位置で回路基板37に固定され、これからリボン122の他側上部まで延びて第1上部部分312aと離隔して位置する第2上部部分312bとを含むことができる。そして、第1上部部分312a及び第2上部部分312bの下部に位置する下部部分314は、第1及び第2上部部分312a,312bよりも回路基板37の内側に位置した部分において回路基板37に固定され、これから上部に延びた後に、第1及び第2上部部分312a,312bを横切るようにリボン122と平行に延びることができる。そして、下部部分314において第1及び第2上部部分312a,312bを横切る部分は、中央部分が端部よりも上方に突出するように形成することができる。すると、下部部分314の中央部分は、端部よりも第1及び第2上部部分312a,312bに隣接して位置することになる。
端子31の下部部分314において回路基板37に固定された部分を押し下げて上部部分312と下部部分314との間隔を広げた状態で、上部部分312と下部部分314との間にリボン122を嵌め込んだ後、端子31の下部部分314を押さえる力を除去すると、下部部分314が上部部分312側に移動しながら上部部分312(特に、上部部分312の中央部分)と下部部分314との間にリボン122が固定される。リボン122を分離するときには、下部部分314において回路基板37に固定された部分を押し下げて上部部分312と下部部分314との間隔を広げた状態でリボン122を引き抜けばよい。
端子31の上部部分312及び下部部分314は、様々な方式により回路基板37に固定することができる。一例として、上部部分312及び下部部分314において回路基板37に固定される部分にラッチ構造(または係止部)312c,314cが形成され、回路基板37に対応する位置に係止孔37cが形成されてもよい。これによって、上部部分312及び下部部分314のラッチ構造312c,314cを回路基板37の係止孔37cに/から係合したり解放したりすることによって、端子31を容易に着脱することができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、端子31が回路基板37上に着脱不能に固定されてもよく、様々な変形が可能である。
このように、端子31がリボン122を着脱できる構造を有することによって、修理、交換などが必要なとき、端子31からリボン122を容易に分離し、必要時に再びリボン122を容易に接続することができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、端子122が様々な構造を有することができる。また、端子31が金属パッドまたはソルダリングパッドなどで構成されて、リボン122が溶接、ソルダリングなどによって端子31に接合されてもよい。これによって、リボン122が着脱不能に端子31に固定されてもよい。すると、端子31の構造を単純化し、コストを低減することができる。
再び図4及び図5を参照すると、回路基板37には、端子31から延びた回路パターンによって端子31と接続されるバイパスダイオード33が位置する。バイパスダイオード33は、端子31の個数(n個)よりも1つ少ない個数(n−1個)備えられる。それぞれのバイパスダイオード33は、2つの端子31の間で2つの端子31に回路パターンによって接続可能である。太陽電池パネル10に遮られる部分が発生したり故障などが発生したりして、発電が起こらない領域が発生する場合、バイパスダイオード33が、当該部分を迂回して電流が流れるようにして、当該領域を保護する役割を果たす。バイパスダイオード33の構造としては公知の様々な構造を適用することができる。
そして、回路基板37には、バイパスダイオード33から延びた回路パターンによってバイパスダイオード33に接続されるインバータ部材35が位置する。インバータ部材35は、バイパスダイオード33から提供された直流電流(または直流電圧)を交流電流(または交流電圧)に変換する役割を果たす。インバータ部材35は、直流電流を交流電流に変換する直流−交流インバータ352を含み、その他に、直流電流を交流電流に安定的に変換するための電流センサ354、キャパシタ356、直流−直流コンバーター358などを含むことができる。このようなインバータ部材35を構成する電流センサ354、キャパシタ356、直流−直流コンバーター358、直流−交流インバータ352などは、端子31及び/又はバイパスダイオード33と、回路基板37またはこれに形成された回路パターンによって一体化されてもよい。
電流センサ354は、バイパスダイオード33から延びた回路パターンに接続され、回路パターンによってキャパシタ356、直流−直流コンバーター358、直流−交流インバータ352などに接続される。電流センサ354は、バイパスダイオード33から提供された電流の異常の有無を感知して、キャパシタ356、直流−直流コンバーター358、直流−交流インバータ352などの作動を中止する役割を果たす。本実施例では、バイパスダイオード33と電流センサ354が、同一のケース39の内部で回路基板37に形成された回路パターンによって接続されてもよい。このように、バイパスダイオード33と電流センサ354を接続することによって、別途の出力ケーブルなどが要求されないので構造を単純化することができる。
そして、電流センサ354には、電流センサ354を通過した直流電流を貯蔵し、一定の電圧の電流を直流−直流コンバーター358に伝達するキャパシタ356が接続される。電流センサ354とキャパシタ356もまた、同一のケース39の内部で回路基板37に形成された回路パターンによって接続されてもよい。
キャパシタ356において均一になった電圧の電流は、直流−直流コンバーター358に伝達されて、一定水準の他の直流電圧に変換可能である。本実施例において直流−直流コンバーター358は複数備えられてもよい。このように、直流−直流コンバーター358を複数備えると、一つの直流−直流コンバーター358を備える場合に比べて、各直流−直流コンバーター358の厚さを減少させることができ、これによって、一体型インバータ30の厚さを延長部24の高さよりも小さくすることができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、直流−直流コンバーター358を一つ備えることも可能である。
直流−直流コンバーター358を通過した直流電流または直流電圧は、直流−交流インバータ352に伝達されて交流電流または交流電圧に変換可能である。このように生成された交流電流または交流電圧は、直流−交流インバータ352に接続され、ケース39の貫通孔49bを通過する交流出力ケーブル38によって外部に伝達される。例えば、交流出力ケーブル38によって他の太陽電池モジュール100と接続されるか、または電力網、電力系統などに伝達される。
直流−交流インバータ352、電流センサ354、キャパシタ356、そして、直流−直流コンバーター358には公知の様々な構造を適用することができる。その他にも、制御部材、通信部材などの様々な部品が回路基板37上に位置することができる。
図5に示したように、回路基板37、回路基板37上に位置するバイパスダイオード33、及びインバータ部材35などは、ポッティング部材372によって一体に包まれてもよい。本実施例では、ポッティング部材372が、内部ケース59の内部空間部594の内部の一部または全部を充填するように形成することができる。
本実施例において、ポッティング部材372は、リボン122が接続される端子31を露出すると共に、バイパスダイオード33、インバータ部材35、回路基板37などを覆うように形成することができる。端子31は、リボン122が接続される部分であるので、ポッティング部材372によって端子31を覆う場合、回路部300の交換が必要なとき、ポッティング部材372のため、端子31に接続されたリボン122を端子31から分離できなくなる。これによって、リボン122を中間で切断してポッティング部材372の外部に露出した部分しか使用できないため、リボン122の長さが短くなり、新たに交換される回路部300の端子31まで到達しにくいことがある。また、新たに交換される回路部300の端子31にもポッティング部材372が存在する場合、端子31にリボン122を接続すること自体が不可能であり得る。
これを考慮して、本実施例では、ポッティング部材372が端子31を露出するように形成する。これによって、回路部300を交換しなければならないとき、端子31とリボン122が着脱可能に固定された場合には端子31からリボン122を分離し、端子31とリボン122が溶接などにより固定された場合にはリボン122を端子31から取り外すことによって、リボン122を容易に端子31から分離することができる。これによって、リボン122の元の長さを維持させることができる。また、新たに交換された回路部300の露出された端子31にリボン122を容易に固定または接続することができる。
このとき、本実施例では、端子31が位置する第1領域と、バイパスダイオード33、インバータ部材35などが位置する第2領域とを区画することができる。そして、ポッティング部材372は、第2領域に(または、第2領域を覆いながら、または第2領域を包みながら)位置することができる。このとき、第1領域と第2領域を区画する別途の隔壁部材(図示せず)をさらに備えて、流動性を有するポッティング部材372が工程中に流れて端子31に形成されることを物理的に防止することもできる。
このとき、本実施例では、端子31と、バイパスダイオード33及び/又はインバータ部材35とが形成される面を互いに異ならせることができる。すなわち、バイパスダイオード33及び/又はインバータ部材35が、回路基板37において、太陽電池パネル10に隣接して位置する第1面に位置し、端子31が、回路基板37において、収容部491の底面4942に隣接する面または太陽電池パネル10と反対側の第2面に位置することができる。これによって、端子31とバイパスダイオード33、端子31とインバータ部材35、またはバイパスダイオード33とインバータ部材35は回路基板37に形成され、回路パターンの一種であるコンタクトホールによって互いに接続されてもよい。
これによって、第1領域と第2領域を明確に区分されるようにして、端子31が完全に露出するようにすることができる。また、相対的に厚い厚さを有するインバータ部材35などは、回路基板37と、収容部491または内部ケース59の底面4942,5942との間に位置するようにして、回路基板37と収容部491が十分な距離をもって離隔して十分な絶縁距離を満足するようにすることができ、端子31は、収容部491の底面4942に位置した開口部494aを介して外部でより容易に作業できるように、外部の近くに位置することができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、端子31と、バイパスダイオード33及び/又はインバータ部材35とが、回路基板37において互いに同一面上に位置することもできる。その他の様々な変形が可能である。
上述した説明において、ポッティング部材372がバイパスダイオード33、インバータ部材35のような物体を覆うということは、物体全体を全て覆うことも含むが、物体の一部のみを覆うことも含む。すなわち、バイパスダイオード33、インバータ部材35などにおいて絶縁特性を有するように処理された部分がある場合には、その部分を除外した部分のみを覆うことができる。例えば、バイパスダイオード33、インバータ部材35などにおいて外部に露出される配線のような回路パターンなどに該当する部分のみを一部覆うことができる。これによって、バイパスダイオード33、インバータ部材35などにおいて回路パターンなどを覆うことも、ポッティング部材372によってポッティングされたと見なすことができる。また、インバータ部材35を構成する直流−交流インバータ352、電流センサ354、キャパシタ356、そして、直流−直流コンバーター358の少なくとも1つがポッティング部材372によって覆われてポッティングされ、他の構成がポッティング部材372によって覆われなくても、インバータ部材35がポッティング部材372によってポッティングされると見なすことができる。例えば、実施例によって、キャパシタ356などはポッティング部材372によってポッティングされないこともある。
上述した構造の太陽電池モジュール100の一体型インバータ30は、リボン122に接続される端子31及び/又は迂回経路を提供するバイパスダイオード33と、直流電流を交流電流に変換するインバータ部材35とが一体化または統合されて形成される。これらを一体化して形成することによって、設置工程を単純化し、構造を簡単にすることができる。そして、バイパスダイオード33とインバータ部材35を回路パターンで接続することによって、これらを接続するための出力ケーブル(即ち、直流出力ケーブル)などを使用しなくてもよい。これによって、構造を単純化し、出力ケーブルによって発生し得る太陽電池パネル10の損傷を防止することができる。
反面、従来は、ジャンクションボックスとインバータを別個に製造してそれぞれ太陽電池パネルまたはフレームに固定した後、ジャンクションボックスの(+)出力ケーブル及び(−)出力ケーブルをインバータに接続しなければならない。そして、インバータの交流出力ケーブルもまた存在することになる。すると、設置空間が大きくなり、設置時間が長くなり、3つの出力ケーブルによって運送中または使用中に太陽電池パネル10に衝撃が加わって、太陽電池パネル10の損傷または故障などが発生することがある。
また、一体型インバータ30の組立、交換、点検、修理などを容易に行うことができ、これを、図9を参照してより詳細に説明する。図9は、図1に示した太陽電池モジュールの組立工程を示す斜視図である。
図9の(a)に示したように、太陽電池(図3の参照符号12、以下同様)または太陽電池パネル10から引き出されて、第2密封層14b及び後面基板18に形成されたホール(図示せず)を通過して引き出されたリボン122が、ガイド部材492の閉空間または開口部分492a内に位置するように、ガイド部材492を太陽電池パネル10の後面に固定する。より正確には、第2接合部材498を用いて太陽電池パネル10の後面にガイド部材492を接合する。第2接合部材498をガイド部材492に塗布した状態で、これを太陽電池パネル10の後面に圧着することもでき、太陽電池パネル10の後面に第2接合部材498を塗布した状態で、ガイド部材492を第2接合部材498上に載せることも可能である。または、太陽電池パネル10上に第2接合部材498及びガイド部材492を順次位置させた状態で熱、圧力などを加えてこれらを固定することもできる。その他の様々な変形が可能である。
次いで、図9の(b)に示したように、ポッティング部材(図4の参照符号372、以下同様)によって覆われた回路基板部(図4の参照符号300、以下同様)が位置する内部ケース(図4の参照符号59、以下同様)が固定された収容部491を準備し、接合フランジ496とガイド部材492を密着して固定する。より正確には、収容部491の接合フランジ496とガイド部材492との間に第1接合部材493を位置させ、接合フランジ496とガイド部材492とを互いに接合する。第1接合部材493をガイド部材492に塗布した後、第1接合部材493上に接合フランジ496を載せて圧着することもでき、接合フランジ496に第1接合部材493を塗布した状態で、接合フランジ496をガイド部材492上に載せて圧着することもできる。または、ガイド部材492上に第1接合部材493及び接合フランジ496を順次位置させた状態で熱、圧力などを加えてこれらを固定することもできる。その他の様々な変形が可能である。
このとき、収容部491の底面4942に形成された開口部494aは、カバー部494bによって塞がれていない状態である。すると、開口部494aによって端子31が外部に露出した状態で位置することになる。
次いで、図9の(c)に示したように、開口部494aを介して端子31にリボン122を締結する。開口部494aによって、端子31及びリボン122が位置した部分が外部に露出した状態であるので、端子31とリボン122を容易に固定することができる。リボン122を端子31に締結または固定する方法については、図8を参照して詳細に説明したので、その説明を省略する。
次いで、図9の(d)に示したように、開口部494aを塞ぐようにカバー部494bを固定する。より正確には、開口部494aを取り囲むように位置する接着部材(図4の参照符号494c、以下同様)によって収容部491の底面4942とカバー部494bを接合する。接着部材494cを開口部494aを取り囲むように収容部491の底面4942上に塗布した後、接着部材494c上にカバー部494bを載せて圧着することもでき、カバー部494bの縁部に接着部材494cを塗布した状態で、これを収容部491の底面4942上に載せて圧着することもできる。または、収容部491の底面4942上に接着部材494c及びカバー部494bを順次位置させた状態で熱、圧力などを加えてこれらを固定することもできる。その他の様々な変形が可能である。
これによれば、簡単な方法によって、少なくとも一面が開口された単一の収容部491で構成された外部ケースを、太陽電池パネル10の後面側に密着することによって、収容部491の内部に位置するまたは固定される回路部300などを安定的に固定することができる。このとき、収容部491を覆う別途の蓋部を備えないので、構造を単純化し、コストなどを低減することができる。
また、本実施例では、一体型インバータ30の故障などによって修理が必要であるか、または一体型インバータ30の点検が必要な場合には、簡単に点検を行うことができる。
すなわち、端子31とリボン122との締結または固定における修理、点検などが必要な場合には、切断機構などをカバー部494bと底面4942との間に入れ、カバー部494bに沿って一回り移動すると、接着部材494cを切断してカバー部494bを収容部491から容易に分離することができる。このようにカバー部494bを分離した状態で、開口部494aによって外部に露出した端子31及びリボン122を修理、点検することができ、修理、点検が完了した後には、接着部材494cによって、開口部494aを塞ぐようにカバー部494bを固定することができる。
回路部300の修理、点検、交換などが必要な場合には、接合フランジ496とガイド部材492との間に切断機構などを入れ、接合フランジ496またはガイド部材492に沿って一回り移動すると、第1接合部材493を切断して収容部491を太陽電池パネル10から容易に分離することができる。このように収容部491を分離した状態で、回路部300を修理したり、または故障が発生した回路部300を分離した後、新たな回路部300を収容部491に固定することができる。その後、収容部491を第1接合部材493によってガイド部材492に固定することによって修理、交換などを完了することができる。
したがって、回路部300の修理、交換が容易に行われるようにすることができる。また、回路部300の交換が必要な場合にも回路部300のみを交換すればよいので、収容部491及び/又は内部ケース59はそのまま使用することができる。これによって、一体型インバータ30の故障時にも収容部491などをそのまま使用できるので、修理コストを低減することができる。特に、耐久性などを向上させるために収容部491を金属で形成する場合には、修理コストを大幅に低減することができる。
そして、本実施例では、一体型インバータ30は、収容部491の内部に回路部300が固定されて装着されるので、回路部300が太陽電池パネル10と一定間隔だけ離隔して位置することができる。より具体的には、回路部300は、収容部491の厚さと同一または小さい厚さを有することで、収容部491の内部空間部494内に全体的に収容されるように装着することができる。このとき、安定した設置のために、回路部300の厚さを収容部491の厚さよりも薄くすることができる。これに加えて、収容部491と太陽電池パネル10との間には接合部材493,498及び/又はガイド部材492などが位置するので、その厚さに該当する分だけ回路部300が太陽電池パネル10から離隔する。これによって、回路部300の中心(一体型インバータ30の厚さ方向での回路部300の中心)と太陽電池パネル10との間の距離(図10の参照符号D1参照)が、回路部300の中心と収容部491との間の距離(図10の参照符号D2参照)よりも大きくなり得る。すなわち、回路部300と太陽電池パネル10との間に一定の少なくとも接合部材493,498及び/又はガイド部材492の厚さに該当する分だけの空間部が形成され、回路部300は、収容部491に隣接した、またはこれに接触した状態で収容部491に装着される。
このとき、回路部300と太陽電池パネル10との間では、これらの間に位置し、相対的に低い第1熱伝導度を有する空間部を介して輻射によって熱が伝導されなければならない。一方、回路部300と収容部491とは互いに隣接または接触した状態で固定または装着されるので、第1熱伝導度よりも高い第2熱伝導度を有する収容部491を介して伝導によって熱が伝導され得る。これによって、回路部300で発生した熱は、収容部491に沿って外部に放出される。すなわち、収容部491が回路部300の放熱経路を形成する。
すなわち、本実施例では、収容部491が、回路部300を基準として太陽電池パネル10の反対側にのみ位置するので、太陽電池パネル10の反対方向にのみ放熱経路が形成される。これによって、太陽電池パネル10への放熱が発生しないので、回路部300による熱によって太陽電池パネル10の特性が低下するなどの問題を防止することができる。一方、収容部またはケースが回路部300の両側面に位置して太陽電池パネル10側にも位置する場合には、太陽電池パネル10側にある収容部491またはケースによって熱が伝導されて、太陽電池パネル10に熱が容易に伝達されることがある。
上述した実施例では、回路部300を収容部491に装着して収容部491との距離を短くすることによって、回路部300で発生した熱を収容部491側に放出する場合を例示した。加えて、放熱特性を向上させることができるように構造をさらに改善することもできる。このような例を、図10及び図11を参照して詳細に説明する。
図10は、本発明の一変形例に係る一体型インバータを概略的に示す断面図である。図10では、回路部300を概略的に示した。
図10に示したように、回路部300と収容部491との間に、回路部300(特に、回路基板37)よりも大きな熱伝導度を有する放熱層302が位置することができる。このとき、放熱層302は、内部ケース59と収容部491との間において全体的に位置してもよく、回路部300における熱が多く発生する素子(例えば、インバータ部材35、特に、直流−交流インバータ(図4の参照符号352)または直流−直流コンバーター(図4の参照符号358))にそれぞれ対応する部分に部分的に位置してもよい。図では、一例として、回路部300が収容及び固定された内部ケース59と収容部491との間に、放熱層302がインバータ部材35にそれぞれ対応するように位置した場合を例示した。しかし、本発明がこれに限定されるものではない。したがって、放熱層302が絶縁物質で構成される場合には、内部ケース59において、回路部300における熱が多く発生する素子(例えば、インバータ部材35、特に、直流−交流インバータ352または直流−直流コンバーター358)にそれぞれ対応する開口部が形成され、開口部を埋めるように放熱層302が位置することも可能である。この場合には、回路部300における熱が多く発生する素子が位置した部分と収容部491との間に内部ケース59が位置せずに、回路部300の当該部分及び収容部491が放熱層302に直接接触することで、放熱特性をより向上させることができる。図では、回路部300における熱が多く発生する素子(例えば、インバータ部材35、特に、直流−交流インバータ352または直流−直流コンバーター358)は、回路基板37において太陽電池パネル10に対向する面に形成された場合を例示した。しかし、本発明がこれに限定されるものではない。したがって、回路部300における熱が多く発生する素子(例えば、インバータ部材35、特に、直流−交流インバータ352または直流−直流コンバーター358)が、回路基板37において収容部491に対向する面に形成されるか、または回路基板37を貫通して形成されることで、放熱特性をより向上させることができる。
放熱層302は、優れた熱伝導度を有することで収容部491側に放熱がより容易に行われるようにする様々な物質で構成することができ、様々な構造を有することができる。一例として、放熱層302としては、熱伝導度に優れた金属を使用することができる。放熱層302としてアルミニウム層、アルミニウム構造物(アルミニウムブロック)などを使用すれば、優れた熱伝導度によって放熱特性を向上させることができ、コストが安価であり、重量を減少させることができる。または、放熱層302が絶縁物質で構成されてもよい。すると、回路部300をより安定的に絶縁し、絶縁特性をより向上させることができる。一例として、放熱層302が黒鉛(graphite)またはゲルパッド(例えば、シリコン、ポリウレタンなどを含む)などからなることができる。
上述した図では、収容部491の底面4942の内面に、放熱層302で構成された放熱構造が位置した場合を例示した。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、収容部491の底面4942の外面に放熱構造が位置してもよい。放熱構造は、上述したように放熱層302で構成されてもよく、表面積を増加させることができるように複数個の板が接着される形態を有する放熱フィン(fin)であってもよい。その他の様々な構造、方式を放熱構造に適用することができる。
図11は、本発明の他の変形例に係る一体型インバータを概略的に示す断面図及び部分斜視図である。図11では、回路部300を概略的に示した。図11の(a)では、断面図を示し、図11の(b)では、(a)のB部分を拡大した斜視図を示した。
図11に示したように、回路部300と収容部491の底面との間に、収容部491を貫通する冷却部材304が位置することができる。冷却部材304は、収容部491の両側面4944を貫通することで、収容部491の内部の密閉特性を低下させないと共に、回路部300を効果的に冷却することができる。一例として、冷却部材304は、回路部300よりも高い熱伝導度を有する物質で形成されてもよい。このとき、冷却部材304の物質としては、上述した放熱層302として使用できる物質を適用することができる。または、冷却部材304が、両側が開放された内部空間を有するパイプを備えることができる。この場合には、パイプの内部空間に冷却媒体(冷却液体(例えば、冷却水)、冷却固体、冷却空気)が流れるようにして冷却が行われるようにすることができる。このとき、パイプの内部に人為的に冷却媒体を供給してもよく、または外部空気がパイプの内部に自然に流れ、外部空気が冷却媒体として使用されてもよい。その他の様々な変形が可能である。
本発明の他の実施例に係る一体型インバータ30を、図12を参照して詳細に説明する。図12は、本発明の他の実施例に係る一体型インバータ30の収容部491及びガイド部材492を示す斜視図である。明確な図示のため、図12では、説明に必要な部分のみを示し、図12に示していない他の構成などは、図1乃至図11を参照して説明したものと同一又は極めて類似の構成を有することができる。これによって、図12及びその説明において図示及び説明していない部分は、図1乃至図11、そして、これらの説明がそのまま適用されてもよい。そして、図1乃至図11に示した実施例及びこれらの変形例と、図12に示した実施例及びその変形例とは互いに自由に結合可能である。
図12を参照すると、本実施例に係る収容部491の接合フランジ496にホール496bが形成され、ガイド部材492において接合フランジ496に対向する面に、ホール496bに嵌め込まれる突起492bが形成されてもよい。ガイド部材492に接合フランジ496を位置させるとき、接合フランジ496のホール496bにガイド部材492の突起492bを嵌め込むことによって、容易に接合フランジ496をガイド部材492上にアラインすることができる。すなわち、接合フランジ496及びガイド部材492に一種のアライメントマークを形成し、これらのアライメントを単純化することができる。
先の実施例と同様に、接合フランジ496とガイド部材492との間には第1接合部材(図4の参照符号493)が位置し、ガイド部材492と太陽電池パネル(図4の参照符号10、以下同様)との間には第2接合部材498が位置して、一体型インバータ30が太陽電池パネル10に固定され得る。
図及び説明では、一例として、接合フランジ496にホール496bを形成し、ガイド部材492にこれに対応する突起492bを形成した場合を例示したが、本発明がこれに限定されるものではない。したがって、接合フランジ496に突起が形成され、ガイド部材492にホールが形成されることも可能である。または、アライメントを行うことができる様々なアライメントマークを接合フランジ496及びガイド部材492に形成することができる。また、図において、アライメントマークとして作用するホール496b及び突起492bが、接合フランジ492及びガイド部材492の各辺において中央部分に1つずつ位置する場合を例示したが、本発明がこれに限定されるものではない。したがって、アライメントマークの数、位置などは様々に変形可能である。
上述したような特徴、構造、効果などは、本発明の少なくとも一つの実施例に含まれ、必ずしも一つの実施例にのみ限定されるものではない。さらに、各実施例で例示した特徴、構造、効果などは、実施例の属する分野における通常の知識を有する者によって、他の実施例に対しても組み合わせ又は変形して実施可能である。したがって、このような組み合わせ及び変形に係わる内容は、本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。

Claims (17)

  1. 太陽電池パネルと、
    前記太陽電池パネルの後面に位置する一体型インバータと、
    を含み、
    前記一体型インバータは、
    前記太陽電池パネルに接続される端子と、前記端子に電気的に接続される直流−交流インバータを含むインバータ部材とを含む回路部と、
    ガイド部材と、
    前記太陽電池パネルから離隔した底面、前記底面から延びる側面、及び前記太陽電池パネルに対向した、前記ガイド部材の開口部分により定められる内部空間部を有し、前記内部空間部内に前記回路部を収容する収容部と、を含み、
    記底面と前記太陽電池パネルの底面との間の空間が前記回路部と空気で満たされるように、前記側面が前記ガイド部材の前記開口部分を介して前記太陽電池パネルに接合され、
    前記回路部は、前記底面上に形成され、
    前記底面は、前記端子に対応する開口部、及び前記開口部を覆うカバー部を有する、太陽電池モジュール。
  2. 前記回路部が、前記収容部の底面側に隣接するように装着され、
    前記回路部と前記太陽電池パネルとの間の熱伝導度よりも前記収容部の熱伝導度がさらに大きく、前記収容部側へ放熱経路が形成される、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記収容部の底面の内面側及び外面側のうちの少なくとも1つに放熱構造が形成される、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記放熱構造が、放熱層、放熱フィン、または前記収容部を貫通する冷却部材のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記収容部は、前記側面から延びる接合フランジをさらに含む、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  6. 前記端子及び前記インバータ部材が、回路基板に形成されて、前記回路基板の回路パターンによって互いに接続され、
    前記端子が、前記回路基板の前記太陽電池パネルの反対側の面に位置する、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  7. 前記端子と前記インバータ部材との間でこれらに電気的に接続されるバイパスダイオードをさらに含む、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  8. 前記接合フランジが、前記内部空間部の端部全体から延びて、平面視で前記内部空間部を取り囲むように構成され、
    前記接合フランジが、同一平面上に形成される平坦な面で構成される、請求項5に記載の太陽電池モジュール。
  9. 前記太陽電池パネルは、太陽電池と、前記太陽電池に接続されるリボンとを含み、
    前記収容部の内部において前記リボンが前記端子に固定される、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  10. 前記収容部は、前記回路部と外部回路との接続のための貫通孔を含む、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  11. 前記接合フランジと前記太陽電池パネルとの間に、前記接合フランジに対応する形状を有するガイド部材をさらに含む、請求項5に記載の太陽電池モジュール。
  12. 前記接合フランジが、全体的に前記ガイド部材に重なるように位置する、請求項11に記載の太陽電池モジュール。
  13. 前記ガイド部材の幅が、前記接合フランジの幅と同一またはそれより大きい、請求項11に記載の太陽電池モジュール。
  14. 前記接合フランジの幅:前記ガイド部材の幅の比率が、1:1〜1:10である、請求項13に記載の太陽電池モジュール。
  15. 前記ガイド部材と前記接合フランジとの間でこれらを接合する第1接合部材と、
    前記ガイド部材と前記太陽電池パネルとの間でこれらを接合する第2接合部材と、
    をさらに含む、請求項11に記載の太陽電池モジュール。
  16. 前記太陽電池パネルは、太陽電池と、前記太陽電池に接続されるリボンとを含み、
    前記ガイド部材に、前記リボンが通過する開口部分が位置する、請求項11に記載の太陽電池モジュール。
  17. 前記接合フランジ及び前記ガイド部材のうちの少なくとも1つにアライメントマークが備えられる、請求項11に記載の太陽電池モジュール。
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