JP6482731B2 - 導電性流体用の耐圧容器 - Google Patents

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Description

体外除細動器は、特定の心臓疾患を有する患者を自動的に診断し治療するための電子装置である。体外除細動器は、通常、心臓の不整脈を止めるために、患者の心臓に放電を行うプロセスである除細動によって患者を治療する。除細動は、患者の心臓に有効なリズムを再構築させることができる。
体外除細動器によって治療可能な多くの心臓疾患は、患者に除細動を行わない場合、症状が発現してから数分以内に死亡又は重傷(例えば、脳損傷)に至ることがある。症状の発現と除細動治療との間の時間が減少するにつれて、患者の死亡又は永久的な損傷を避ける機会が増加する。場合によっては、心臓の不整脈を患っている患者の生存率は、治療が1分遅延するごとに約10%減少し、約10分以内に治療しないと、一部の患者の生存率は、2%より低くなる可能性がある。
患者の中には、特に除細動治療が必要になりやすい医学的疾患がある患者もいる。例えば、最近心臓発作を起こしたか又はバイパス手術のような心臓手術を受けた患者は、命を脅かす不整脈のリスクがより高い可能性がある。これらの患者は、着用型除細動器の使用によって利益を得ることができる。着用型除細動器は、患者の衣類の下に着用可能な衣服を含む。着用型除細動器は、命を脅かす心拍リズムについて患者の心臓を継続的に監視し、命を脅かす心拍リズムを検出すれば、患者の心臓に除細動治療を自動的に施すモニタ−除細動器も含む。
着用型除細動器を最大限に利用するために、着用型除細動器の構成要素は、患者が着用型除細動器を着用している間、有効である必要がある。着用型除細動器を、患者が着用する上で快適であり、かつ患者の着用している時間、使用可能とすることにより、不整脈の発生時に、患者が着用型除細動器を着用している可能性及び患者が不整脈に対する有効な治療を受ける可能性を高める。
本概要は、以下の詳細な説明においてさらに説明される選択的概念を簡略化された形式で紹介するために提供される。本概要は、特許請求される主題の重要な特徴を特定することを意図するものでもないし、特許請求される主題の範囲を決定する助けとして使用することを意図するものでもない。
少なくとも1つの実施例において、患者が着用する着用型除細動器と共に使用するためのシステムは、電極、加圧流体源(例えば、加圧液体又は加圧ガス)、導電性流体リザーバ及びコントローラを含む。導電性流体リザーバは、導電性流体を収容する。導電性流体リザーバは、1つ又は複数の出口及び膨張可能な袋を含む。コントローラは、加圧流体源から膨張可能な袋への加圧流体の選択的供給を制御するように構成されている。膨張可能な袋は、加圧流体源から供給された加圧流体に応じて収縮状態から膨張状態に膨張するように構成されている。収縮状態では、膨張可能な袋の自由端は1つ又は複数の出口を覆う。膨張状態では、導電性流体が導電性流体リザーバから1つ又は複数の出口を通って流れて電極と患者との間の電気的接続性を高めるように、膨張可能な袋の自由端が1つ又は複数の出口から外れる。
一例において、該導電性流体リザーバは、複数の導電性流体リザーバのうちの1つである。加圧流体源は、流体通路を介して複数の導電性流体リザーバのそれぞれに結合される。別の例において、該システムは、患者の心拍リズムを監視するように構成されたモニタを含む。コントローラは、患者の心拍リズムを監視しながら、不整脈を検出するモニタに応答して、加圧流体を加圧流体源から膨張可能な袋に供給するように構成されている。別の例において、該システムは、電極及び導電性流体を介して患者に放電を行うように構成された除細動器を含む。別の例において、加圧流体源は、ガス発生器を含む。さらに別の例において、該システムは、第2電極と、第2加圧流体源と、膨張可能な袋を含む第2導電性流体リザーバと、をさらに含み、前記コントローラは、第2加圧流体源から第2導電性流体リザーバの膨張可能な袋への加圧流体の選択的供給を制御するように構成されている。
別の実施例において、導電性流体リザーバは、導電性流体を保持するように構成された容器と、容器上の1つ又は複数の出口と、容器内に少なくとも部分的に位置する膨張可能な袋とを含む。膨張可能な袋は、収縮状態から膨張状態に膨張することができる。収縮状態では、膨張可能な袋の自由端は1つ又は複数の出口を覆う。膨張状態では、膨張可能な袋の自由端は、導電性流体が1つ又は複数の出口を介して容器から流出することを可能にするように、1つ又は複数の出口から外れる。
少なくとも1つの例において、膨張可能な袋が収縮状態にあるとき、導電性流体リザーバは、膨張可能な袋と1つ又は複数の出口との間のシールを含む。膨張可能な袋と1つ又は複数の出口との間のシールは、膨張可能な袋が収縮状態から膨張状態に膨張するときに破れる。別の例において、膨張可能な袋は、第1側及び第2側を含むU字形を有する。膨張可能な袋の自由端は、U字形の第1側上の1つ又は複数の出口を覆うことができる。別の例において、膨張可能な袋は、リング形状を有する。別の例において、膨張可能な袋は、容器の外側に突出する入口を含み、入口は、加圧流体源から加圧流体を受け取るように構成されている。さらに別の例において、膨張可能な袋の自由端は、山及び谷を含む鋸歯状を有し、少なくとも1つの谷が1つ又は複数の出口付近に位置する。
別の実施例において、患者のために除細動治療を準備する方法は、モニタにより患者の心拍リズムを監視することと、患者の心拍リズムを監視しながら、モニタにより不整脈を検出することと、不整脈を検出するモニタに応答して、リザーバから導電性流体を分配することと、を含む。導電性流体を分配することは、加圧流体によりリザーバ内の膨張可能な袋を収縮状態から膨張状態に膨張させることを含む。膨張可能な袋の収縮状態から膨張状態への膨張により、膨張可能な袋の自由端をリザーバ内の1つ又は複数の出口から外し、導電性流体が1つ又は複数の出口を介してリザーバから流出することを可能にする。
少なくとも1つの例において、該方法は、さらに、除細動器により、第1電極及び導電性流体を介して患者に放電を行うことを含む。別の例において、監視は、第1電極とは異なる第2電極を用いて患者の心拍リズムを監視することを含む。さらに別の例において、加圧流体により膨張可能な袋を膨張させることは、ガス発生器に加圧流体を発生させることと、加圧流体源と膨張可能な袋との間の弁を開くことのうちの1つ又は複数を含む。
図1は、除細動の場面を示す図である。
図2は、体外除細動器の主要な2つのタイプを記載した表を示す。
図3は、体外除細動器の例の構成要素を示す図である。
図4は、着用型除細動器システムの構成要素の実施例を示す。
図5A〜5Cは、従来の導電性流体リザーバの実施例の断面図を示す。
図5Dは、患者の皮膚と電極との間の電気的接続性を高めるために、1つ又は複数のリザーバから導電性流体を分配する際に使用するシステムの分解図を示す。
図6A〜6Eは、図5A〜5Cに記載されたリザーバの欠点に対処する膨張可能な袋を有するリザーバの実施例の様々な図を示す。
図7A〜7Cは、膨張可能な袋の別の実施例を有するリザーバの別の実施例を示す。
図8A〜8Cは、別の出口構成及び膨張可能な袋の別の実施例を有するリザーバの別の実施例を示す。
図9は、本明細書に記載された膨張可能な袋の実施例のいずれかと共に使用される膨張可能な袋の自由端の実施例を示す。
図10は、本明細書に記載された導電性流体リザーバのいずれかと共に使用されるシステムの実施例を示す。
図11は、本明細書に記載された導電性流体リザーバのいずれかを使用する方法の実施例を示す。
図12A及び12Bは、加圧バルーン及びリリース弁を含む導電性流体リザーバの実施例を示す。
図13A及び13Bは、穿刺装置を使用して穿刺することができる加圧バルーンを含む導電性流体リザーバの実施例を示す。
着用型除細動器は、患者の皮膚上に配置され、患者の皮膚を通って患者の心臓に放電を行うことができる電極パッドを有する。患者の皮膚を通る放電を改善するために、導電性流体(例えば、電解質ゲル)を分配して、電極パッドと患者の皮膚との間の電気的接続性を高めることができる。電解質ゲルは、一般的には、導電性塩(例えば、電解質)を含む水ベースの溶液である。自動体外式除細動器(AED)のような着用不能な除細動器については、電極パッドは、電気パッドを患者の皮膚に粘着し、電極パッドと患者の皮膚との間の電気的接続性を高める粘着ゲルを含むことができる。
しかしながら、粘着ゲル電極パッドは、着用型除細動器での使用には理想的ではない。時間の経過と共に、患者の電極パッドの着用によって、粘着ゲル電極パッドの粘着性が低下する可能性がある。粘着ゲル電極パッドの粘着性が低下すると、電極パッドが患者の皮膚から剥がれ、電極パッドがもはや患者に適切に粘着しなくなるため、電極パッドが使用不能になることがある。また、粘着ゲル電極パッドを一度外してしまうと、粘着ゲル電極パッドは、その後、続いて患者の皮膚に効果的に粘着することがない。粘着ゲル電極パッドが患者の皮膚に接触すると、時間が経つにつれて、皮膚刺激及び不快感を引き起こす可能性もある。よって、粘着ゲル電極パッドは、長期間にわたって患者が着用する着用型除細動器には理想的ではない。
患者が着用型除細動器の着用を開始するとき、電極と患者の皮膚との間に導電性流体を塗布する代わりに、導電性流体をリザーバに貯蔵し、着用型除細動器が患者に放電を行う準備をするとき、着用型除細動器の電極と患者の皮膚との間の電気的接続性を高めるために必要に応じて分配することができる。いくつかの着用型除細動器において、着用型除細動器の衣類部分は、電極と患者の皮膚との間に配置された導電性材料を含む。電極が患者の心臓に放電を行うために使用される前に、導電性材料を介して電極から患者の皮膚への電気的接続性を高めるために、導電性流体を分配することができる。導電性流体は、1つ又は複数の流体リザーバに貯蔵され、その後、着用型除細動器が患者の心臓に放電を行う前に、着用型除細動器によって流体リザーバから自動的に分配される。
図1には、除細動の場面が示されている。患者82は、例えば、心室細動(VF)であり得る心臓85の疾患を発症している。体外除細動器100は、少なくとも2つの除細動電極パッド104、108を有する。電極パッド104、108は、それぞれの電極リード線105、109を介して体外除細動器100に結合される。電極パッド104、108は、患者82の皮膚に粘着している。除細動器100は、電極リード線105、109及び電極パッド104、108を介して患者82の体内に短時間の強い放電111を施すことができる。放電111は、除細動ショックとしても知られ、患者の心臓85を通過し、患者82の命を救うために心臓を再始動しようとする。
除細動器100は、様々なタイプの除細動器のうちの1つであってよく、各々機能及び能力の異なる組み合わせを有する。除細動器100の性能の組み合わせは、誰がそれを使用する可能性があり、どのような訓練を受ける可能性があるかを計画することによって決定される。以下に、実施例を説明する。
図2は、体外除細動器の主要な2つのタイプと、主にそれを使用する意図を有する人とを記載した表である。除細動器100の第1タイプは、通常、患者のモニタと組み合わせた単一ユニットとして形成されるので、一般的には、除細動器−モニタと呼ばれる。除細動器−モニタは、モニタ−除細動器と呼ばれこともある。除細動器−モニタは、一般的には、医師、看護師、救急医療隊員、救命士などの医療専門家等による使用が意図されている。このような除細動器−モニタは、入院前又は入院中の状況での使用を目的とする。着用型除細動器−モニタの場合、医療従事者は、着用型除細動器−モニタを患者に装着するか、及び/又は患者が着用型除細動器−モニタの利点を享受しながら医療施設を自由に離れられるように、着用型除細動器−モニタの着用方法を患者に教えることができる。
除細動器として、該装置100は、異なる種類のうちの1つであってもよいし、それらの種類に個々に対応する異なるモード間で切り替えることができるほど多用途であってもよい。1つの種類は自動除細動器であり、放電による治療が必要であるか否かを判定でき、必要であれば、所定のエネルギーレベルまで充電し、そしてユーザに放電を施すように指示する。
患者モニタの場合、該装置100は、単なる除細動器としての操作に最低限必要なものに追加される機能を有する。これらの機能は、緊急状況における人の生理的な指標を監視するために使用することができる。これらの生理的な指標は、通常、信号として監視される。例えば、これらの信号は、人の全心電図(ECG)信号、ECG信号のサブセット、及び/又は人に置かれた2つの電極間のインピーダンスを含むことができる。さらに、監視された信号は、人の体温、非観血式血圧(NIBP)、パルスオキシメータによる動脈酸素飽和度(SpO2)、呼気中の二酸化炭素の濃度又は分圧(カプノグラフィー)などを表すことができる。これらの信号を患者のデータとしてさらに記憶及び/又は送信することができる。
図2の表に記載されていない追加のタイプの体外除細動器がある。例えば、ハイブリッド除細動器及び/又は着用型除細動器が記載されていない。ハイブリッド除細動器は、AED及び除細動器−モニタの態様を有することができる。通常、このような態様は、追加のECG監視能力である。
図3は、本開示の実施例に従って製造された体外除細動器300の構成要素を示す図である。これらの構成要素は、例えば、図1の体外除細動器100に使用することができる。図3の構成要素は、ケーシングとしても知られているハウジング301内に設けることができる。
体外除細動器300は、通常、ハウジング301内のソケットなどの除細動ポート310を含む。除細動ポート310は、ノード314、318を含む。図1に示す電極パッド104、108に類似し得る除細動電極パッド304、308は、それぞれノード314、318と電気的に接触するように、除細動ポート310に差し込むことができる。電極パッド304、308は、除細動ポート310に連続的に接続できる可能性もある。いずれにしても、除細動ポート310は、後述するように、電極パッド304、308を介して除細動器300内に貯蔵されている電気エネルギーの放出を患者82に提供するために使用することができる。
図2を参照して説明したように、除細動器300が除細動器−モニタであれば、ECGリード線309を差し込むために、ハウジング301内にECGポート319を有してもよい。ECGリード線309は、ECG信号、例えば、12リード線信号、又は異なる数のリード線からのECG信号を感知するために使用される。除細動器−モニタは、追加のポート(図示せず)及び別の構成要素325を有することができる。少なくとも1つの実施例において、別の構成要素325は、ECG信号をフィルタリングするように構成されてもよく、例えば、少なくとも1つのフィルタをECG信号に適用することによって、患者82に供給された胸部圧迫から生じる胸部圧迫アーチファクトを除去する。
除細動器300は、さらに、回路とすることができる測定ソース320を含んでいてもよい。測定ソース320は、ECGポート319から生理的信号を受信し、そして、もしあれば、他のポートからも受信する。これらの生理的信号は感知され、そして生理的信号に関する情報は測定ソース320によって、データ又は他の信号としてレンダリングされる。
除細動器300がAEDであれば、ECGポート319を備えていない場合がある。しかしながら、このような実施例において、除細動電極パッド304、308が患者82に貼り付けられるとき、測定ソース320は、ポートの代わりにノード314、318を介して生理的信号を取得することができる。このような場合、人のECG信号は、電極パッド304、308間の電圧差として感知される。さらに、電極パッド304、308間のインピーダンスは、特に、電極パッド304、308が不注意により人から切り離されたか否かを検出するために感知することができる。
除細動器300は、また、プロセッサ330を含む。プロセッサ330は、アクション及び操作を実行するための任意の数の方法で実装されてよい。プロセッサ330は、限定ではなく一例として、マイクロプロセッサ及びデジタル信号プロセッサ(DSP)などのデジタル及び/又はアナログプロセッサと、マイクロコントローラなどのコントローラと、プログラマブルマシン上で実行されるソフトウェアと、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、フィールドプログラマブルアナログアレイ(FPAA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、特定用途向け集積回路(ASIC)などのプログラマブル回路と、これらのうちの1つ又は複数の任意の組み合わせを含む。
プロセッサ330は、複数のモジュールを有するものと見なすことができる。このようなモジュールの1つは、測定ソース320の出力を感知するように構成された検出モジュール332であってよい。検出モジュール332は、例えば、VF検出器を含むことができる。したがって、患者の感知されたECGを使用して、検出モジュール332により、患者がVFを発症しているか否かを判定することができる。
プロセッサ330内の別のそのようなモジュールは、検出モジュール332の出力に基づいて、アドバイスを決定し提供するように構成されたアドバイスモジュール334であってよい。アドバイスモジュール334は、ショックアドバイザリーアルゴリズムを含み、決定ルールなどを実装することができる。そのアドバイスは、ショックを与える、ショックを与えない、他の治療法を施す、などである。ショックを与えるというアドバイスの場合、体外除細動器のいくつかの実施例は、単にそのことをユーザ380に報告し、そしてショックを開始するようにユーザ380に促す。他の実施例は、ショックを施すことによってアドバイスを自動的に実行する。CPRを施すというアドバイスの場合、除細動器300は、さらにユーザ380にプロンプトを発することができる。
プロセッサ330は、他の機能を提供するモジュール336のような追加のモジュールを含むことができる。さらに、1つ又は複数の他の構成要素325が実際に提供されると、その構成要素325は、プロセッサ330によって部分的に操作されてもよい。
除細動器300は、任意選択で、プロセッサ330と共に機能することができるメモリ338をさらに含む。メモリ338は、任意の数の方法で実装されてよい。メモリ338は、限定ではなく一例として、不揮発性メモリ(NVM)、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、これらの任意の組み合わせなどを含む。メモリ338は、もしあれば、プロセッサ330又はその内部のモジュールによって実行されるプログラムを含むことができる。プログラムは、プロセッサ330の固有の要求に対して操作可能にすることができ、アドバイスモジュール334などのモジュールが決定を行うためのプロトコル及びアルゴリズムを含むこともできる。さらに、メモリ338は、ユーザ380に対するプロンプトなどを記憶することができる。さらに、メモリ338は、患者データを記憶することができる。
除細動器300は、また、電源340を含むことができる。除細動器300の可搬性を実現するために、電源340は、通常、電池を含む。このような電池は、通常、充電式又は非充電式の電池パックとして実装される。場合によっては、充電式電池パックと非充電式電池パックとを組み合わせて使用する。電源340の他の実施例は、AC電力が使用できる場合にAC電力オーバーライドなどを含むことができる。いくつかの実施例において、電源340は、プロセッサ330によって制御される。
除細動器300は、さらに、エネルギー貯蔵モジュール350を含む。エネルギー貯蔵モジュール350は、除細動器300が突然のエネルギー放出によってショックを施す準備をするとき、電気エネルギーを貯蔵する場所である。エネルギー貯蔵モジュール350は、プロセッサ330によって制御されながら、所望のエネルギー量を保持するために電源340から充電することができる。典型的な実装において、エネルギー貯蔵モジュール350は、エネルギーを貯蔵し、放出するための1つ又は複数のキャパシタ352を含む。
除細動器300は、さらに放電回路355を含む。放電回路355は、エネルギー貯蔵モジュール350に貯蔵されたエネルギーがノード314、318を介して除細動電極パッド304、308に放出されることを可能にするように、プロセッサ330によって制御される。放電回路355は、放電を制御するための1つ又は複数のスイッチ357を含むことができる。スイッチ357は、Hブリッジ回路などの多くの方法で実施される。
除細動器300は、さらに、ユーザ380のためのユーザインタフェース370を含む。ユーザ380は、救助者又は患者であり得る。ユーザインタフェース370は、任意の数の方法で実現可能である。例えば、ユーザインタフェース370は、検出され測定されたものを表示し、蘇生の試みを助けるための視覚フィードバック又はプロンプトなどを救助者に提供するスクリーンを含むことができる。ユーザインタフェース370は、また、音声プロンプトを発するスピーカと、プッシュボタン、キーボードなどのような様々な制御装置とを含むことができる。例えば、ユーザが患者にCPRを施すのを助けるために、救助者にCPRプロンプトを視覚的又は聴覚的に発することができる。CPRプロンプト技術の例は、米国特許第6,334,070号及び第6,356,785号に教示されている。さらに、放電回路355は、プロセッサ330によって制御される。
除細動器300は、任意選択で、他の構成要素を含むことができる。例えば、他のマシン又は装置と通信するために、通信モジュール390を設けてもよい。そのような通信は、無線(例えば、RF又は赤外線通信によって)、又は有線接続を介して実行される。さらなる評価及び/又は処理のために、患者データ、事故情報、試みられた治療、CPR性能などのデータを他のマシン又は装置に伝達することができる。
図4は、図1に示す患者82が着用する着用型除細動器システムの構成要素の実施例を示す。患者82は、着用型除細動器システムの構成要素を着用するので、人82及び/又は着用者82とも呼ばれる。
図4において、汎用的な支持構造470が、人82の身体に対して、ひいてはその心臓85に対しても示されている。構造470は、ハーネス、ベスト、1つ又は複数のベルト、又は上記のような衣類であってよく、単一の構成要素又は複数の構成要素などで実現されてもよい。構造470は人82によって着用可能であるが、構造470は図4に単に概略的に示されているので、それを着用する方法は示されていない。
着用型除細動器システムは、1つ又は複数のパルスで送られる放電の方式で、患者の身体に電気エネルギーを供給することによって患者に治療を提供するように構成されている。図4は、体外除細動器400、電極リード線405を介して体外除細動器400に結合された除細動電極404、408の一例を示す。図4に示す電極の配置の代わりに、電極404、408を、互いに実質的に平行に身体の前後に配置し、心臓に重ね合わせてもよい。除細動器400及び除細動電極404、408は、支持構造470に結合される。このように、除細動器400の全ての構成要素は、支持構造470に結合される。除細動電極404、408が人82と良好に電気接触するとき、除細動器400は、電極404、408を介して、その体内に短時間の強い放電411を施すことができる。放電411は、除細動ショック又は治療ショックとしても知られ、心臓85の中を通過し、人82の命を救うために心臓を再始動させることを目的とする。放電411は、1つ又は複数のペーシングパルスなどとすることもできる。
着用型除細動器システムは、任意選択で、外部監視装置480を含むことができる。装置480は、除細動器400のハウジング内にない独立した装置として提供されるため、「外部」装置と呼ばれる。装置480は、少なくとも1つのローカルパラメータを監視するように構成されている。ローカルパラメータは、後述するように、患者82のパラメータ、着用型除細動システムのパラメータ又は環境のパラメータであってよい。任意選択で、装置480は、支持構造470に物理的に結合される。さらに、装置480は、支持構造470に結合された他の構成要素と通信可能に結合される。このような構成要素は、本開示を考慮して当業者によって適用可能と考えられるように、通信モジュールであってよい。
図5A〜図5Cは、図4に示す着用型除細動器システムにおいて使用可能な従来の導電性流体リザーバ500の実施例の断面図を示す。リザーバ500は、可撓性容器504内の導電性流体502を収容する。リザーバ500は、導電性流体502が流れることができる1つ又は複数の出口506を含む。図5Aに示すように、可撓性容器504の一部は、通常、1つ又は複数の出口506を覆うように配置される。このような構造において、可撓性容器504は、導電性流体502をリザーバ500内に保持するために、1つ又は複数の出口506を封止する。
可撓性容器504の膨張可能な袋508を膨張させることにより、導電性流体502の一部又は全部は、リザーバ500から分配される。図5Bに示すように、膨張可能な袋508が膨張されると、上向きの力510が可撓性容器504の一部を1つ又は複数の出口506の上方に持ち上げる。可撓性容器504にかかる上向きの力510は、可撓性容器504を持ち上げ、1つ又は複数の出口506を開放し、導電性流体502の一部又は全部が1つ又は複数の出口506を介してリザーバ500から流出することを可能にする。膨張可能な袋508の膨張は、また、導電性流体502に圧力を加えて、導電性流体502を1つ又は複数の出口506から押し出す。
図5Cは、リザーバ500の1つの欠点を示している。図5Cに示すように、物体512(例えば、人の指)は、可撓性容器504に力を加えることができる。ユーザが誤って可撓性容器504を押すとき、或いは着用型除細動器を着用している患者が不注意により物体に突き当たるときのように、物体512からの力は偶然である可能性がある。可撓性容器504上の物体512によって生じる力は、可撓性容器504を持ち上げて1つ又は複数の出口506から離れる上向きの力514をもたらす。上向きの力514は、1つ又は複数の出口506から可撓性容器504を開放し、導電性流体502の一部又は全部が1つ又は複数の出口506を介してリザーバ500から流出することを可能にする。
力512が意図しない力であれば、その結果として、1つ又は複数の出口506を介して導電性流体502の意図しない分配が行われる。着用型除細動器を着用している患者にとっては、導電性流体502の意図しない分配により、着用型除細動器に欠点がある(例えば、漏れがある)と思わされる。さらに、このような導電性流体502の意図しない分配は、最善の場合でも、分配された導電性流体502の乱れにより、ユーザにとって不快となり、最悪の場合には、着用型除細動器が患者の皮膚に効果的な放電を行うことができなくなってしまう。この問題に対処するため、袋500を剛性容器(例えば、硬質フォーム)内に取り囲むという工夫がなされているが、しかしながら、このような剛性ハウジングでは、着用型除細動器が患者にとってあまり快適なものではなくなり、除細動器の着用に対する患者のコンプライアンスを低下させる。さらに、剛性ハウジングのため、電極は患者の皮膚の輪郭に沿って湾曲することができなくなり、電極と患者の皮膚との間の接触面積を減少させる。
図5Dは、患者の皮膚520と電極530との間の電気的接続性を高めるために、1つ又は複数のリザーバ500から導電性流体を分配する際に使用するシステムの一例の分解図を示す。図5Dは、患者の皮膚520とリザーバ層540との間に位置する電極530を示す。電極530の例は、図4に関連して上述した除細動電極404、408を含む。電極530は、除細動器からの放電を助けるように構成された導電性織物又は他の導電性材料を含むことができる。電極530が導電性織物を含む場合、電極530は、患者が着用している支持構造(例えば、支持構造470)に縫い付けることができる。
この例において、リザーバ層540は、複数のリザーバ500を含む。リザーバ層540に使用されるリザーバ500の数は、任意の数であってよい。リザーバ500の数は、各リザーバ500に収容された導電性流体の量、電極530のサイズ、電極530の吸収速度、又は他の要因のうちの1つ又は複数に基づいて選択される。図5Dに示すリザーバ層540は、リザーバ500を含むが、本明細書に記載された他のリザーバのいずれかを、リザーバ500の代わりにリザーバ層540に使用することができる。
図5Dに示すように、電極530は、患者の皮膚520とリザーバ層540との間に配置される。導電性流体がリザーバ500から放出されるとき、電極530を構成するために使用される材料に応じて、導電性流体は、電極530が飽和するまで電極530を浸透することができる。電極層530を通過した導電性流体の一部は、患者の皮膚520に接触し、それによって、電極530と患者の皮膚520との間の電気的接続性を高めることができる。電極530は、任意選択で、電極530の一側から電極530の他側への導電性流体の通過を可能にする1つ又は複数の孔532を含むことができる。
図6A〜6Eは、図5A〜5Cに記載されたリザーバ500の欠点に対処するリザーバ600の実施例の様々な図を示す。より具体的には、図6A及び6Bは、リザーバ600の透視図及び上面図をそれぞれ示し、図6C〜6Eは、リザーバ600の断面図を示している。リザーバ600は、容器604内の導電性流体602を収容する。容器604は、可撓性容器であってもよく、或いは、剛性又は半剛性容器であってもよい。容器604は、導電性流体602が流れることができる1つ又は複数の出口606を含む。図6A及び図6Bに示す特定の実施例において、1つ又は複数の出口606は、直線状に配置された4つの出口を含む。しかしながら、出口は、他の数及び他の方式で配置されてもよい。リザーバ600は、また、膨張可能な袋608を含み、その少なくとも一部は、容器604内に配置される。膨張可能な袋608は、加圧流体により膨張可能な袋608を膨張させることができる入口610を含む。図6A及び図6Bに示すように、入口610は、容器604から突出してよい。
膨張可能な袋608は、図6C及び図6Dに収縮状態で示されている。膨張可能な袋608は、容器604に直接的に接続された接続端612と、容器604に直接的に接続されない自由端614とを含む。図に示すように、膨張可能な袋608が収縮状態にあるとき、膨張可能な袋608の自由端614は、1つ又は複数の出口606を覆う。膨張可能な袋608が1つ又は複数の出口606を覆うとき、膨張可能な袋608は、導電性流体602が1つ又は複数の出口606を介して容器604から流出することを防止する。少なくとも1つの実施例において、膨張可能な袋608は、収縮状態にある間、1つ又は複数の出口606に封止されている。膨張可能な袋608と1つ又は複数の出口606との間のシールは、接着剤、熱溶着、又は任意の他のタイプのシールのうちの1つ又は複数を含むことができる。
図6Dに示すように、人の指のような物体616は、容器604を押して、容器604に力618を生じさせることができる。力618は、膨張可能な袋608の自由端614に加えられる導電性流体602内の圧力620を発生させる。図5Cの可撓性容器504上の物体512からの力とは異なり、物体616からの力618は、1つ又は複数の出口606から膨張可能な袋608の自由端614を開放しない。それとは反対に、圧力620は、膨張可能な袋608の自由端614を1つ又は複数の出口606の方に押す。このように、物体616の力618は、導電性流体602がリザーバ600から漏れるのを防止するのに役立つ。
膨張可能な袋608は、図6Eに膨張状態で示されている。膨張可能な袋608を、図6C及び図6Dに示す収縮状態から図6Eに示す膨張状態に変換するために、加圧流体は、入口610を介して膨張可能な袋608内に圧入される。加圧流体は、ガス発生器(例えば、窒素発生器)又は加圧流体容器(例えば、ガスボンベ)のような流体源から入口610に導入される。膨張可能な袋608の収縮状態から膨張状態への膨張に伴って、膨張可能な袋608の形状は、平坦から円形に移行する。膨張可能な袋608の形状の平坦から円形への変化は、膨張可能な袋608の自由端614と1つ又は複数の出口606との間のシールを破り、膨張可能な袋608の自由端614を1つ又は複数の出口606から外す。膨張可能な袋608の自由端614が1つ又は複数の出口606から外れると、導電性流体602は、1つ又は複数の出口606を介して容器604から流出することができる。膨張状態では、膨張可能な袋608は、収縮状態になる膨張可能な袋608よりも容器604の多くの容積を占める。膨張状態で容器604の多くの容積を占めることにより、膨張可能な袋608は、導電性流体602に力を加えて、導電性流体602を1つ又は複数の出口606を介して容器604から押し出す。
膨張状態では、膨張可能な袋608内のガスの圧力は、約5psiから約30psiまでの範囲のような特定の範囲にあり得る。膨張可能な袋608内のガスの圧力は、膨張可能な袋608の自由端614と1つ又は複数の出口606との間のシールの強度、膨張可能な袋608の材料の強度、容器604の材料の強度、導電性流体602の粘度、及び1つ又は複数の出口606のサイズなどのうちの1つ又は複数に基づいて選択される。
リザーバ600は、導電性流体602が1つ又は複数の出口606から分配されるとき、導電性流体が電極と患者の皮膚との間の電気的接続性を高める位置に向けられるように、着用型除細動器に対して配置することができる。例えば、着用型除細動器の衣類がリザーバと患者の皮膚との間の導電性織物を含む場合、導電性織物に向かって導電性流体602を分配するように、1つ又は複数の出口606を方向付けることができる。1つ又は複数の出口606が適切に方向付けられ、袋608が膨張されるとき、導電性流体602が電極と患者の皮膚との間の電気的接続性を高めるように、導電性流体602は、容器604から分配される。
着用型除細動器は、患者の心拍リズムを監視するモニタを含むことができる。着用型除細動器が患者の心臓を放電により治療すべきであると判定した場合、着用型除細動器は、電極と患者の皮膚との間の電気的接続性を高めるために、膨張可能な袋608が膨張して導電性流体602が分配されるように、加圧流体を加圧流体源から膨張可能な袋608に供給することができる。導電性流体602が分配された後、着用型除細動器は、治療のために患者に放電を行うことができる。
図6A〜図6Eに示すリザーバ600を利用すれば、リザーバ600からの導電性流体602の意図しない分配を防止するために、電極を剛性構造内に収容する必要がない。リザーバ600に追加の剛性構造が必要ないので、リザーバ600を有する電極は、柔軟性、可撓性を有し、薄く、軽量にすることができる。これによって、着用型除細動器を着用している患者にとっては、目に見えて嵩張ることがなく、かつより快適になり、衣服の下に着用しやすくなる。このような利点は、患者の着用型除細動器の着用に対するコンプライアンスをより良好なものにする。電極及びリザーバ600の順応性を高めるこの能力により、また、患者の皮膚に沿った電極がより良好な輪郭を有するようになり、電極と患者の皮膚の任意の輪郭との接触がより良好になる。
図7A〜図7Cは、膨張可能な袋708の別の実施例を有するリザーバ700の別の実施例を示す。図7Aは、リザーバ700の上面図を示し、図7B及び7Cは、リザーバ700の断面図を示す。リザーバ700は、容器704内の導電性流体702を収容する。容器704は、導電性流体702が流れることができる1つ又は複数の出口706を含む。リザーバ700は、また、膨張可能な袋708を含み、その少なくとも一部は、容器704内に位置する。
図7Aに示す実施例において、膨張可能な袋708は、U字形を有し、膨張可能な袋708は、容器704の左側、容器704の底部、及び容器704の右側に沿って配置される。膨張可能な袋708は、加圧流体により膨張可能な袋708を膨張させることができる入口710を含む。図7Aに示すように、入口710は、容器704から突出してよい。
膨張可能な袋708は、図7B及び図7Cにそれぞれ収縮状態及び膨張状態で示されている。膨張可能な袋708は、容器704に直接的に接続された接続端712と、容器704に直接的に接続されない自由端714とを含む。図7B及び図7Cに示すリザーバ700の断面図は、膨張可能な袋708のU字形の2つの側面に対応する2つの位置における膨張可能な袋708の断面図を含む。
図7Bに示すように、膨張可能な袋708が収縮状態にあるとき、膨張可能な袋708の左側の自由端714は、1つ又は複数の出口706を覆う。膨張可能な袋708が1つ又は複数の出口706を覆うとき、膨張可能な袋708は、導電性流体702が1つ又は複数の出口706を介して容器704から流出することを防止する。膨張可能な袋708の右側は、膨張可能な袋708の左側と右側との間の導電性流体702に円滑な経路を提供するために、容器704の上部付近に位置する。他の実施例において、膨張可能な袋708の右側は、他の位置に位置することができる。物体が容器704の上部に力を加えれば、膨張可能な袋708の左側は、上向きの力を受けて1つ又は複数の出口706から離れることがない。
膨張可能な袋708は、図7Cに膨張状態で示されている。膨張可能な袋708を、図7Bに示す収縮状態から図7Cに示す膨張状態に変換するために、加圧流体は、入口710を介して膨張可能な袋708内に圧入される。流体は、ガス発生器(例えば、窒素発生器)又は加圧流体容器(例えば、ガスボンベ)のような流体源から入口710に導入される。膨張可能な袋708の収縮状態から膨張状態への膨張に伴って、膨張可能な袋708の形状は、平坦から円形に移行する。膨張可能な袋708の左側の形状の平坦から円形への変化は、膨張可能な袋708の左側の自由端714と1つ又は複数の出口706との間のシールを破り、膨張可能な袋708の左側の自由端714を1つ又は複数の出口706から外す。膨張可能な袋708の左側の自由端714が1つ又は複数の出口706から外れると、導電性流体702は、1つ又は複数の出口706を介して容器704から流出することができる。
図7Cに示す膨張状態では、膨張可能な袋708は、収縮状態で膨張可能な袋708が占有するよりも多くの容器704の容積を占める。容器704内においてU字形の膨張可能な袋708が占める容積は、また、図6Eに示す容器604内において膨張可能な袋608が占める容積よりも大きい。膨張状態で容器704の多くの容積を占めることにより、膨張可能な袋708は、導電性流体702に大きな力を加えて、導電性流体702を1つ又は複数の出口706を介して容器704から押し出す。膨張可能な袋708の左右両側は、膨張可能な袋が膨張状態にあるとき、導電性流体702の大部分又は全部が1つ又は複数の出口706に流れる経路が存在するように配置される。
図8A〜8Cは、別の出口806構成及び膨張可能な袋808の別の実施例を有するリザーバ800の別の実施例を示す。図8Aは、リザーバ800の上面図を示し、図8B及び8Cは、リザーバ800の断面図を示す。リザーバ800は、容器804内の導電性流体802を収容する。容器804は、導電性流体802が流れることができる1つ又は複数の出口806を含む。図8Aに示す特定の実施例において、1つ又は複数の出口806は、左側、底部、右側及び上部のそれぞれの近くに少なくとも1つの出口が配置された8つの出口を含む。しかしながら、出口は、他の数及び他の方式で配置されてもよい。リザーバ800は、また、膨張可能な袋808を含み、その少なくとも一部は、容器804内に位置する。
容器804は、中央取付部816を有するリング形状を有する。中央取付け部分は、孔818を含むことができる。孔は、空気が容器804の中心を通って流れることを可能にし、容器804の通気性を高める。膨張可能な袋もリング形状を有する。図8Aに示す特定の実施例において、膨張可能な袋808は、矩形リング形状を有し、膨張可能な袋808は、容器804の左側、底部、右側、及び上部に沿って配置された側面を有する。膨張可能な袋808は、加圧流体により膨張可能な袋808を膨張させることができる入口810を含む。図8Aに示すように、入口810は、容器804から突出してよい。
膨張可能な袋808は、図8B及び図8Cにそれぞれ収縮状態及び膨張状態で示されている。膨張可能な袋808は、容器804に直接的に接続された接続端812と、容器804に直接的に接続されない自由端814とを含む。図8B及び図8Cに示すリザーバ800の断面図は、膨張可能な袋808の矩形リング形状の2つの側面に対応する2つの位置における膨張可能な袋808の断面図を含む。
図8Bに示すように、膨張可能な袋808が収縮状態にあるとき、膨張可能な袋808の自由端814は、1つ又は複数の出口806を覆う。膨張可能な袋808が出口806を覆うとき、膨張可能な袋808は、導電性流体802が1つ又は複数の出口806を介して容器804から流出することを防止する。膨張可能な袋808は、図8Cに膨張状態で示されている。膨張可能な袋808を、図8Bに示す収縮状態から図8Cに示す膨張状態に膨張させるために、加圧流体は、入口810を介して膨張可能な袋808内に圧入される。流体は、流体源から入口810に導入される。膨張可能な袋808の収縮状態から膨張状態への膨張に伴って、膨張可能な袋808の形状は、平坦から円形に移行する。膨張可能な袋808の形状の平坦から円形への変化は、膨張可能な袋808の自由端814と出口806との間のシールを破り、膨張可能な袋808の自由端814を出口806から外す。膨張可能な袋808の自由端814が1つ又は複数の出口806から外れると、導電性流体802は、出口806を介して容器804から流出することができる。
図8Cは、リザーバ800の1つの利点を示している。膨張可能な袋808が膨張状態にあるとき、膨張可能な袋808の膨張した両側は、容器804の底部を引っ張る。これにより、膨張可能な袋808の膨張に伴って、膨張可能な袋808の側面が出口806から剥離する可能性が高まり、膨張可能な袋808の側面と出口806の側面との間のシールが破れる可能性が高まる。リザーバ800の別の利点は、容器804が他の実施例より多くの出口806を含み、より多くの導電性流体802がより多くの出口806を有するリザーバから分配される可能性があることである。図8Cに示す別の利点は、リザーバ800が中央取付部816を含まない場合、中央取付部816により、リザーバ800の中央に位置するリザーバ800の容積が除外されることである。この減少した容積のために、膨張可能な袋808は、膨張状態でリザーバ800の容積の大部分を占める。膨張可能な袋808が膨張状態でリザーバ800の容積の大部分を占めるので、膨張可能な袋808の膨張により、リザーバ800が中央取付部816を含まない場合よりも多くの導電性流体802を出口806から流出させるであろう。
図9は、本明細書に記載された膨張可能な袋の実施例のいずれかと共に使用される膨張可能な袋908の自由端914の実施例を示す。図9は、容器904内の導電性流体902を収容するリザーバ900を示す。容器904は、出口906を含む。リザーバ900も膨張可能な袋908を含み、その少なくとも一部は、容器904内に位置する。図9に示す実施例において、膨張可能な袋908は、鋸歯状の自由端914を有する。膨張可能な袋908は、流体により膨張可能な袋908を膨張させることができる入口910を含む。
膨張可能な袋908の自由端914の鋸歯状は、谷924と山926とを含む。個々の谷924は個々の出口906付近に位置し、個々の山926は2つの出口906の間に位置する。膨張可能な袋908の膨張に伴って、自由端の谷924に近い部分は、容器904から引き離される可能性が高くなる。よって、膨張可能な袋908の自由端914は、自由端914の谷924が出口906付近に位置するとき、出口906から剥離される可能性が高くなる。
図10は、本明細書に記載された導電性流体リザーバのいずれかと共に使用されるシステム1000の実施例を示す。システム1000は、第1ガス発生器1004及び第2ガス発生器1006に通信可能に結合されたコントローラ1002を含む。この実施例において、加圧ガスを生成するガス発生器1004、1006が示されているが、代わりに、他の形式の流体発生器又は流体源を使用して、加圧流体を導電性流体リザーバ1008、1012内に配置された袋に供給してもよい。第1ガス発生器1004は、流体通路1006を介して第1電極(図示せず)に関連付けられた1つ又は複数の導電性流体リザーバ1008のそれぞれに加圧ガスを選択的に提供するように構成されている。第2ガス発生器1006は、流体通路1010を介して第2電極(図示せず)に関連付けられた1つ又は複数の導電性流体リザーバ1012のそれぞれに加圧ガスを選択的に提供するように構成されている。図10に示す実施例において、導電性流体リザーバ1008は3つの導電性流体リザーバを含み、導電性流体リザーバ1012は3つの導電性流体リザーバを含む。しかしながら、導電性流体リザーバ1008及び1012は、他の数の導電性流体リザーバを有することができる。例として、4つ又は5つの導電性流体リザーバのグループが各電極に関連付けられるが、これに限定されない。さらに、導電性流体リザーバ1008及び1012は、4つの導電性流体リザーバを有する導電性流体リザーバ1008、及び5つの導電性流体リザーバを有する導電性流体リザーバ1012などの異なる数の導電性流体リザーバを有することができる。
上述したように、少なくとも1つの実施例において、第1ガス発生器1004及び導電性流体リザーバ1008は、第1電極に関連付けられ、第2ガス発生器1006及び導電性流体リザーバ1012は、第2電極に関連付けられる。例えば、第1電極、第1ガス発生器1004及び導電性流体リザーバ1008は、第1電極アセンブリの一部であってよく、第2電極、第2ガス発生器1006及び導電性流体リザーバ1012は、第2電極アセンブリの一部であってよい。第1及び第2電極は、患者の心臓に放電を行うことができるように、着用型除細動器内に配置することができる。コントローラ1002は、患者の心拍リズムを監視するモニタ(例えば、図4に示す監視装置480)の一部であってもよいし、そのモニタに結合してもよい。
モニタは、第1及び第2電極とは異なる患者電極を使用して患者の心臓を監視することができる(例えば、導電性流体を必要としない監視電極を使用して、患者の心拍リズムを効果的に監視する)。モニタが不整脈を検出するとき、コントローラ1002は、第1ガス発生器1004及び第2ガス発生器1006に、導電性流体リザーバ1008及び1012から導電性流体を分配すべきであることを示す信号を送信することができる。コントローラ1002からの信号の受信に応答して、第1ガス発生器1004は、流体通路1006を介して、加圧ガスを導電性流体リザーバ1008に供給でき、第2ガス発生器1006は、流体通路1010を介して、加圧ガスを導電性流体リザーバ1012に供給できる。導電性流体リザーバ1008及び1012に供給された加圧ガスは、導電性流体が導電性流体リザーバ1008及び1012から流出するように、導電性流体リザーバ1008及び1012内の膨張可能な袋を膨張させて、膨張可能な袋の自由端を出口から外すことができる。導電性流体リザーバ1008からの導電性流体は、第1電極と患者の皮膚との間の電気的接続性を高めるように導くことができ、導電性流体リザーバ1012からの導電性流体は、第2電極と患者の皮膚との間の電気的接続性を高めるように導くことができる。導電性流体が導電性流体リザーバ1008及び1012から流出すると、着用型除細動器は、不整脈を治療するために、第1及び第2電極の間の患者の心臓に効果的に放電を行うことができる。
図11は、本明細書に記載された導電性流体リザーバのいずれかを使用して患者のために除細動治療を準備する方法1100の実施例を示す。ブロック1102において、患者の心拍リズムを監視する。患者の心拍リズムは、着用型除細動器−モニタにおけるモニタによって監視できる。患者の心臓のあらゆる不整脈を治療するために、放電の実施に用いられる電極とは異なる電極を使用して、患者の心拍リズムを監視することができる。ブロック1104において、患者の心臓の不整脈を検出することができる。不整脈の検出には、不整脈を治療するために、患者の心臓への放電が必要であると決定することが含まれ得る。
ブロック1106において、1つ又は複数の電極と患者の皮膚との間の電気的接続性を高めるために、導電性流体リザーバから導電性流体を分配する。膨張可能な袋の自由端が導電性流体リザーバの出口から外れ、導電性流体が出口を介して導電性流体リザーバから流出することを可能にするように、加圧流体に導電性流体リザーバ内の膨張可能な袋を膨張させることによって、導電性流体リザーバから導電性流体を分配することができる。加圧流体を導電性流体リザーバに供給するように構成された1つ又は複数のガス発生器に信号を送信するコントローラによって、加圧流体は、導電性流体リザーバ内の膨張可能な袋を膨張させることができる。加圧流体は、加圧流体源と導電性流体リザーバとの間の弁を開くなどの他の方法で、導電性流体リザーバ内の膨張可能な袋を膨張させるために供給され得る。ブロック1108において、1つ又は複数の電極及び分配された導電性流体を介して患者の心臓に放電を行う。
図12A、図12B、図13A及び図13Bは、加圧バルーンの形式の導電性流体リザーバの実施例を示す。加圧バルーンは、電極と患者の皮膚との間の電気的接続性を高めるため、導電性流体の分配に用いられる。バルーンが開かれたとき、導電性流体がバルーンから自動的に分配されるように、導電性流体を圧力下でバルーン内に貯蔵することができる。バルーンは、バルーンが開かれたときに導電性流体を導いて電極と患者の皮膚との間の電気的接続性を高めるように、配置及び/又は方向付けることができる。
図12A及び12Bは、加圧バルーン1204を含む導電性流体リザーバの実施例を示す。加圧バルーン1204は、導電性流体1202を含む。加圧バルーン1204は、選択的に開いて導電性流体1202の一部又は全部が加圧バルーン1204から出ることを可能にするリリース弁1206を含む。図12Aは、閉鎖位置にあるリリース弁1206を示し、図12Bは、導電性流体1202が加圧バルーン1204から流出する開放位置にあるリリース弁1206を示している。
リリース弁1206は、着用型除細動器が患者の身体に放電を行う前にリリース弁1206が自動的に開かれるように、着用型除細動器によって制御可能である。さらに、リリース弁1206を加圧バルーン1204と共に使用することにより、加圧バルーン1204に追加の導電性流体を再充填して、再使用することを可能にする。リリース弁1206は、リリース弁1206が開かれたとき、導電性流体1202を導いて、着用型除細動器の電極と患者の皮膚との間の電気的接続性を高めるように方向付けることができる。
図13A及び13Bは、加圧バルーン1304を含む導電性流体リザーバの実施例を示す。加圧バルーン1304は、導電性流体1302を含む。加圧バルーン1304を穿刺することによって、加圧バルーン1304を開くことができる。ピン、ブレードなどのような穿刺装置1306を使用して、加圧バルーン1304を穿刺することができる。図13Aは、穿刺装置1306によって穿刺される前の加圧バルーン1304を示し、図13Bは、穿刺装置1306によって穿刺され、導電性流体1302が加圧バルーン1304から流出した後の加圧バルーン1304を示す。
穿刺装置1306は、着用型除細動器が患者の身体に放電を行う前に加圧バルーン1304が自動的に穿刺されるように、着用型除細動器によって制御可能である。穿刺装置1306は、加圧バルーン1304が穿刺されたとき、導電性流体1302を導いて、着用型除細動器の電極と患者の皮膚との間の電気的接続性を高めるように方向付けることができる。
本明細書に記載された加圧バルーンの実施例のいずれかは、着用型除細動器の剛性容器に収容される。剛性容器は、患者が着用型除細動器を着用している間に、バルーンの意図しない破裂を防止することができる。
本開示の目的のために、本明細書における「含む」、「備える」又は「有する」及びそれらの変形の使用は、それ以降に列挙する項目及びそれらの均等物を、さらなる項目と共に包含するように意図している。特に限定されない限り、本明細書における「接続する」、「結合する」及びそれらの変形は、広義で用いられ、直接及び間接の接続、結合を含む。
本開示の原理、代表的な実施例、及び操作のモードは、上記説明において記載されている。しかしながら、保護されることを意図する本開示の態様は、開示された特定の実施例に限定されると解釈されるべきではない。さらに、本明細書に記載された実施例は、限定的ではなく例示的なものとみなされるべきである。本開示の精神から逸脱することなく、他者が変形及び変更を行うことができ、等価物を用いることができることが理解される。したがって、そのような変形、変更、及び等価物の全てが、特許請求の範囲に記載されているような本開示の精神及び範囲内に含まれることが、明示的に意図される。
排他的な所有権又は特権を請求する本発明の実施例は、以下のとおり定義される。

Claims (20)

  1. 患者が着用する着用型除細動器と共に使用するためのシステムであって、
    電極と、
    加圧流体源と、
    1つ又は複数の出口及び膨張可能な袋を含み、導電性流体を収容する導電性流体リザーバと、
    前記加圧流体源から前記膨張可能な袋への加圧流体の選択的供給を制御するように構成されているコントローラと、を含み、
    前記膨張可能な袋が、前記加圧流体源から供給された前記加圧流体に応じて収縮状態から膨張状態に膨張するように構成され、
    前記収縮状態では、前記膨張可能な袋の自由端が前記1つ又は複数の出口を覆い、前記導電性流体リザーバ内の前記導電性流体の前記1つ又は複数の出口をシールにより封止し、前記膨張状態では、前記導電性流体が前記導電性流体リザーバから前記1つ又は複数の出口を通って流れて前記電極と患者との間の電気的接続性を高めることができるように、前記膨張可能な袋の自由端が前記1つ又は複数の出口から外れる、
    前記システム。
  2. 前記導電性流体リザーバが、複数の導電性流体リザーバのうちの1つである、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記加圧流体源が、流体通路を介して前記複数の導電性流体リザーバのそれぞれに結合される、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記患者の心拍リズムを監視するように構成されたモニタをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記モニタが前記患者の心拍リズムを監視している間に不整脈を検出したことに応答して、前記コントローラが前記加圧流体を前記加圧流体源から前記膨張可能な袋に供給するように構成されている、請求項4に記載のシステム。
  6. さらに、前記電極及び前記導電性流体を介して前記患者に放電を行うように構成された除細動器を含む、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記加圧流体源がガス発生器を含む、請求項1に記載のシステム。
  8. 第2電極と、
    第2加圧流体源と、
    膨張可能な袋を含む第2導電性流体リザーバと、をさらに含み、
    導電性流体が前記第2導電性流体リザーバから流れて、前記第2電極と前記患者との間の電気的接続性を高めるように、前記コントローラが、前記第2加圧流体源から前記第2導電性流体リザーバの前記膨張可能な袋への加圧流体の選択的供給を制御するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
  9. 着用型除細動器と共に使用するための導電性流体リザーバであって、
    導電性流体を収容するように構成された容器と、
    前記容器上の1つ又は複数の出口と、
    前記容器内に少なくとも部分的に位置し、収縮状態から膨張状態に膨張することができる膨張可能な袋と、を含み、
    前記収縮状態では、前記膨張可能な袋の自由端が前記1つ又は複数の出口を覆い、前記膨張状態では、前記導電性流体が前記1つ又は複数の出口を介して前記容器から流出することを可能にするように、前記膨張可能な袋の自由端が前記1つ又は複数の出口から外れ
    前記膨張可能な袋が前記収縮状態にあるとき、前記膨張可能な袋と前記1つ又は複数の出口との間のシールをさらに含む、
    導電性流体リザーバ。
  10. 前記膨張可能な袋と前記1つ又は複数の出口との間の前記シールが、前記膨張可能な袋が前記収縮状態から前記膨張状態に膨張するときに破れる、請求項に記載の導電性流体リザーバ。
  11. 前記膨張可能な袋が、第1側及び第2側を含むU字形を有する、請求項9に記載の導電性流体リザーバ。
  12. 前記膨張可能な袋の自由端が前記U字形の前記第1側上の1つ又は複数の出口を覆う、請求項11に記載の導電性流体リザーバ。
  13. 前記膨張可能な袋がリング形状を有する、請求項9に記載の導電性流体リザーバ。
  14. 前記容器が1つ又は複数の孔を有する中央取付部を含む、請求項13に記載の導電性流体リザーバ。
  15. 前記膨張可能な袋が、前記容器の外側に突出する入口を含み、前記入口が加圧流体源から加圧流体を受け取るように構成されている、請求項9に記載の導電性流体リザーバ。
  16. 前記膨張可能な袋の自由端が鋸歯状を有し、前記鋸歯状が山及び谷を含み、少なくとも1つの前記谷が前記1つ又は複数の出口付近に位置する、請求項9に記載の導電性流体リザーバ。
  17. コントローラを含む除細動器システムの作動方法であって、
    前記コントローラが、モニタにより心拍リズムを監視することと、
    前記コントローラが、記心拍リズムを監視しながら、前記モニタにより不整脈を検出することと、
    前記コントローラが、モニタが不整脈を検出したことに応答して、リザーバから導電性流体を分配することと、を含み、前記導電性流体を分配することが、加圧流体により前記リザーバ内の膨張可能な袋を収縮状態から膨張状態に膨張させることを含み、前記膨張可能な袋の前記収縮状態から前記膨張状態への膨張により、前記膨張可能な袋の自由端をシールにより封止された前記リザーバ内の1つ又は複数の出口から外し、前記導電性流体が前記1つ又は複数の出口を介して前記リザーバから流出することを可能にする、
    前記方法。
  18. 除細動器、前記第1電極及び分配された導電性流体を介して放電を行うことをさらに含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記監視が、前記第1電極とは異なる第2電極を用いて心拍リズムを監視することを含む、請求項17に記載の方法。
  20. 前記加圧流体により前記膨張可能な袋を膨張させることが、ガス発生器に前記加圧流体を発生させること、加圧流体源と前記膨張可能な袋との間の弁を開くことのうちの1つ又は複数を含む、請求項17に記載の方法。
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