JP6482598B2 - 歯科医療従事者評価システム - Google Patents

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Description

本発明は歯科医療従事者評価システムに関し、特に、情報端末を用いて患者によって歯科医療従事者を評価する歯科医療従事者評価システムに関する。
一般に、医療従事者を評価するためのシステムとしては、人事部門向けのシステムが知られている(例えば特許文献1や特許文献2等)。これらは、何れも医師の能力や経験、論文投稿数だけでなく、患者側の評価も入力することで、総合的に医療従事者を評価できるものである。
特開2003−108712号公報 特開2004−355613号公報
従来の評価システムでは、患者の属性については特に検討されず、医療従事者を評価するものであった。特に歯科業界においては、患者は定期的に歯科医院に通うため、個々の患者毎にその評価の価値は大きく変わってくる。しかしながら、従来の評価システムでは、どのような患者であってもその評価をそのまま医療従事者の評価として用いるに過ぎず、特に歯科医療従事者向けにおいては適切な評価が行われているとは言い難いものであった。このため、歯科医療従事者の適切な評価が可能な評価システムの開発が望まれていた。
本発明は、斯かる実情に鑑み、患者毎の属性を考慮することで歯科医療従事者の適切な評価が可能な歯科医療従事者評価システムを提供しようとするものである。
上述した本発明の目的を達成するために、本発明による歯科医療従事者評価システムは、少なくとも患者識別情報及び患者識別情報に対応する患者の歯科医学的検査情報を含む患者情報を患者毎に記憶する患者データベースと、患者識別情報及び患者による歯科医療従事者に対する評価情報を患者データベースに入力するための患者側入力部と、患者側入力部により入力される患者識別情報を基に患者データベースを参照し、患者識別情報に対応する患者情報を基に重み付け係数を生成し、患者側入力部により入力される評価情報を重み付け係数により正規化して正規化評価情報とする重み付け部と、重み付け部による正規化評価情報を基に、歯科医療従事者評価情報を出力する出力部と、を具備するものである。
ここで、患者データベースに記憶される患者情報に含まれる歯科医学的検査情報には、口腔内筋力情報、咀嚼能力情報、口腔内衛生環境情報、口腔治療情報の少なくとも何れか1つ又は複数が含まれるものであれば良い。
また、患者データベースに記憶される患者情報には、さらに、患者識別情報に対応する患者の患者資質情報が含まれるものであっても良い。
ここで、患者資質情報には、予約キャンセル情報、通院期間情報、自費診療情報、紹介患者情報、クレーム情報、口腔診察回数情報の少なくとも何れか1つ又は複数が含まれるものであれば良い。
本発明の歯科医療従事者評価システムには、患者毎の属性を考慮することで歯科医療従事者の適切な評価が可能であるという利点がある。
図1は、本発明の歯科医療従事者評価システムの全体構成を説明するための概略ブロック図である。 図2は、本発明の歯科医療従事者評価システムの歯科医療従事者側のシステムも含む全体構成を説明するための概略ブロック図である。 図3は、本発明の歯科医療従事者評価システムの患者側入力部の具体的な表示例を説明するための概略図である。 図4は、本発明の歯科医療従事者評価システムの患者による評価時におけるフローチャートである。 図5は、本発明の歯科医療従事者評価システムの患者データベースに記憶された患者情報の一例である。 図6は、本発明の歯科医療従事者評価システムの歯科医療従事者側入力部の具体的な表示例を説明するための概略図である。 図7は、本発明の歯科医療従事者評価システムの歯科医療従事者による評価確認時におけるフローチャートである。 図8は、本発明の歯科医療従事者評価システムに用いられる患者資質情報を示すレーダチャートである。 図9は、本発明の歯科医療従事者評価システムの重み付け係数の算出に用いられる単調非減少の関数を表すグラフである。 図10は、本発明の歯科医療従事者評価システムに用いられる歯科ドックの検査項目の一例である。 図11は、本発明の歯科医療従事者評価システムの歯科医療従事者総合評価情報を表すグラフの一例である。 図12は、本発明の歯科医療従事者評価システムの全歯科医療従事者の歯科医療従事者総合評価情報の分布を表すグラフの一例である。
以下、本発明を実施するための形態を図示例と共に説明する。本発明の歯科医療従事者評価システムは、情報端末を用いて患者によって歯科医療従事者を評価するために用いられるものである。ここで、歯科医療従事者とは、歯科医師や歯科助手、歯科技工士、歯科医院受付係等、歯科医療に従事する者であればあらゆる者が含まれる。なお、情報端末とは、パーソナルコンピュータやサーバ、携帯端末等、情報処理が可能なものであれば如何なるものであって良い。
図1は、本発明の歯科医療従事者評価システムの全体構成を説明するための概略ブロック図である。図示の通り、本発明の歯科医療従事者評価システムは、患者データベース10と、患者側入力部20と、重み付け部30と、出力部40とから主に構成されている。なお、図示例では、患者データベース10や重み付け部30が、サーバ1内に設けられている例を示した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、アクセス可能に構成されていればどこに設けられていても良い。
患者データベース10は、患者情報を患者毎に記憶するものである。患者データベース10は、クラウド型データベースであってもオンプレミス型データベースであっても良い。クラウド型データベースの場合には、患者データベース10は、例えばWeb上のサーバに置かれれば良い。患者データベース10に記憶される患者情報には、少なくとも患者毎の患者識別情報及び歯科医学的検査情報が含まれている。患者識別情報は、患者毎に固有のIDであれば良い。即ち、患者を識別できるものであれば、例えば数字や記号に限らず、バーコードやQRコード(登録商標)等であっても良い。歯科医学的検査情報は、患者識別情報に対応する患者の検査情報である。歯科医学的検査情報は、歯科医院での治療や検査、診察により得られる歯科に関する情報である。具体的には、例えば口腔内筋力情報、咀嚼能力情報、口腔内衛生環境情報、口腔治療情報の少なくとも何れか1つ又は複数が含まれれば良い。口腔内筋力情報とは、口腔内の筋力を示す情報であり、例えば咬合力である。咀嚼能力情報とは、食物を粉砕する能力を示す情報であり、例えば残存歯数である。口腔内衛生環境情報とは、例えば口腔内の細菌数や唾液の量を示す情報である。口腔治療情報とは、例えば虫歯や歯周病の有無や治療状態を示す情報である。即ち、患者情報の歯科医学的検査情報とは、患者の口腔内の総合的な医学的情報であれば良い。これらの情報は、通常の診察時や、例えば定期的な所謂歯科ドックにおいて取得すれば良い。
さらに、患者データベース10に記憶される患者情報には、患者毎の患者資質情報が含まれていても良い。患者資質情報とは、患者個人の資質に関する情報であれば良い。具体的には、患者資質情報とは、例えば予約キャンセル情報、通院期間情報、自費診療情報、紹介患者情報、クレーム情報、口腔診察回数情報の少なくとも何れか1つ又は複数が含まれていれば良い。予約キャンセル情報とは、例えば患者が予約をキャンセルした回数の割合を示す情報である。通院期間情報とは、治療に要した期間や初診からの日数を示す情報である。自費治療情報とは、歯科における治療内容が保険治療なのか自費治療なのかを示す情報であり、例えば自費治療による治療費の情報である。紹介患者情報とは、患者が他の患者を紹介した紹介数やどのような患者を紹介したかを示す情報である。クレーム情報とは、歯科医院や歯科医療従事者に対する患者のクレーム数やクレーム内容を示す情報である。口腔診察回数情報とは、定期的な歯科ドックを受けた回数を示す情報である。即ち、患者情報には、歯科医学的検査情報以外にも、患者資質情報が含まれても良い。これにより、歯科分野においてさらに患者をより正確に把握可能となるため、患者の評価をより適切なものとすることが可能となる。
このような患者情報が、患者データベース10に記憶されていれば良い。患者情報は、患者の歯科医学的検査情報や患者資質情報等の具体的内容自体が記憶されても良いし、例えば所定の変換パラメータを用いて数値情報に変換して点数情報として記憶されていても良い。時代や状況に対して臨機応変に対応可能なように、数値情報への変換パラメータも任意に変更可能に構成されれば良い。
患者側入力部20は、患者識別情報及び患者による歯科医療従事者に対する評価情報を患者データベース10に入力するためのものである。ここで、歯科医療従事者は、例えば、特定の歯科医師や歯科医や歯科助手、歯科技工士、歯科医院受付係を具体的に患者側で指定しても良いし、患者識別情報に基づき患者に関連性のある者を関連付けて抽出しても良い。そして、歯科医療従事者に対する評価情報とは、歯科医療従事者に対する例えば満足度であれば良い。具体的には、治療に対する満足度や応対に対する満足度等である。評価情報は、質問事項を患者に提示して回答してもらうようなアンケート方式により入力されれば良い。また、評価情報は、例えば5段階評価や10段階評価、100点法評価等により入力されれば良い。患者側入力部20は、例えば、自動精算機に組み込まれれば良い。これにより、清算時に自動精算機のモニタに質問事項を表示し、患者に適切なタイミングで適宜評価を選択してもらうことが可能となる。ここで、質問事項は1つであっても複数であっても良く、また、特定の歯科医療従事者に対するものであっても歯科医院自体に対するものであっても良い。このように入力された評価情報を、患者識別情報に関連付けて患者データベース10に記憶すれば良い。なお、評価情報は必ずしも患者データベース10内に記憶される必要はなく、患者データベース10の患者識別情報に関連付けられている限り、所定のデータベースに記憶されていれば良い。
重み付け部30は、患者側入力部20により入力される評価情報を重み付け係数により正規化して正規化評価情報とするものである。ここで、重み付け係数は、患者側入力部20により入力される患者識別情報を基に患者データベース10を参照し、患者識別情報に対応する患者情報を基に生成されるものである。例えば、患者情報から変換された数値情報を用いて重み付け係数を生成する。具体的には、数値が大きい程重み付け係数が大きいものとする。そして、歯科医療従事者に対する評価情報に対して、例えば重み付け係数を乗算することで正規化する。重み付け部30は、例えば情報端末による演算制御により実現されれば良い。なお、患者データベース10に正規化された後の正規化評価情報を記憶しても良いし、正規化前の評価情報を記憶しておき、出力時に重み付け部30を用いて都度正規化しても良い。これにより、正規化評価情報は、患者毎の属性を考慮した適切な評価となる。
出力部40は、上述のように重み付け部30により正規化された正規化評価情報を基に、歯科医療従事者評価情報を出力するものである。出力部40は、例えばモニタにより点数表示するものであっても良いし、プリンタにより点数を印字するものであっても良い。歯科医療従事者評価情報は、歯科医療従事者の自己の成長度合いの確認として提供されても良いし、例えば歯科医院の人事部門や経営者向けに提供されても良い。したがって、出力部40は特定の者にのみ表示可能に構成されることが好ましい。また、出力部40は、正規化評価情報と正規化前の評価情報の両方を出力しても良い。
また、本発明の歯科医療従事者評価システムは、歯科医療従事者側のシステムを有していても良い。図2は、本発明の歯科医療従事者評価システムの歯科医療従事者側のシステムも含む全体構成を説明するための概略ブロック図である。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表している。図示の通り、この例では、図1に示される歯科医療従事者評価システムに対して、さらに、歯科医療従事者データベース50と、歯科医療従事者側入力部60とを有するものである。歯科医療従事者データベース50は、歯科医療従事者情報と、歯科医療従事者評価情報とを歯科医療従事者毎に記憶するものである。歯科医療従事者データベース50は、クラウド型データベースであってもオンプレミス型データベースであっても良い。クラウド型データベースの場合には、歯科医療従事者データベース50は、例えばWeb上のサーバに置かれれば良い。歯科医療従事者データベース50に記憶される歯科医療従事者情報には、少なくとも歯科医療従事者識別情報及び/又は歯科医療従事者氏名が含まれている。歯科医療従事者識別情報は、歯科医療従事者毎に固有のIDであれば良い。即ち、歯科医療従事者を識別できるものであれば、例えば数字や記号に限らず、バーコードやQRコード(登録商標)等であっても良い。歯科医療従事者評価情報は、重み付け部30により正規化された正規化評価情報に基づくものである。より具体的には、歯科医療従事者評価情報は、歯科医療従事者が勤務時間中に対応した全患者の、正規化評価情報の平均値である。
また、歯科医療従事者データベース50には、さらに、歯科医療従事者の対応済患者数情報、売上情報、実働時間情報の何れか1つ又は複数が含まれても良い。対応済患者数情報とは、例えば所定の期間において接客、診察、治療、担当等の対応をした患者数に関する情報である。売上情報とは、例えば必要経費を引いた儲け額に関する情報である。実働時間情報とは、例えば勤務時間や治療時間に関する情報である。これらは、歯科医療従事者の客観的な評価の基礎となる情報である。
そして、歯科医療従事者側入力部60は、歯科医療従事者情報を歯科医療従事者データベース50に入力するためのものである。歯科医療従事者側入力部60は、例えばサーバ1と情報を送受信可能に構成されたパーソナルコンピュータやタブレット端末等であれば良い。出力部40は、歯科医療従事者側入力部60により入力される歯科医療従事者情報に対応する歯科医療従事者評価情報を出力する。歯科医療従事者評価情報は、本人による確認以外に、例えば歯科医院の人事部門や経営者向けに提供されるものであるため、歯科医療従事者側入力部60は、特定の者にのみアクセス可能に構成されることが好ましい。また、出力部40は、歯科医療従事者データベース50に対応済患者数情報、売上情報、実働時間情報の何れか1つ又は複数が記憶されている場合には、これらも用いて、歯科医療従事者総合評価情報を出力しても良い。即ち、患者からの評価だけでなく、歯科医院内での客観的な評価指数を含めても良い。
以下、図3を用いて本発明の歯科医療従事者評価システムを、具体例を用いて説明する。図3は、本発明の歯科医療従事者評価システムの患者側入力部の具体的な表示例を説明するための概略図であり、図3(a)から図3(d)の流れで表示画面が切り替わるものを示している。また、図4は、本発明の歯科医療従事者評価システムの患者による評価時におけるフローチャートである。まず、患者が会計を行う際に、患者側入力部20を用いて患者の診察券等を読み取る(図4ステップS41)。このとき読み込まれた診察券の番号等から、サーバ1の患者データベース10にアクセスして患者識別情報を読み取り(図4ステップS42)、患者名や請求額等を患者側入力部20の表示画面に表示する(図3(a))。そして、患者は現金やクレジットカード等により清算を行う(図4ステップS43)。その後、患者による歯科医療従事者に対する評価情報を入力してもらうべく、アンケートの案内を表示する(図3(b))。そして、例えば満足度を入力してもらうための入力画面を表示する(図3(c)、図4ステップS44)。患者が評価情報を入力する(図4ステップS45)と、入力された評価情報が患者識別情報に紐付けられて患者データベース10に入力される(図4ステップS46)。最後に終了画面を表示する(図3(d))。そして、サーバ1では、重み付け部30により、前記患者側入力部により入力される患者識別情報を基に患者データベース10を参照し、患者識別情報に対応する患者情報を読み取る(図4ステップS47)。そして、患者情報に基づき、重み付け係数を生成する(図4ステップS48)。また、患者側入力部20により入力された評価情報を、重み付け係数により正規化して正規化評価情報として患者データベース10に記憶する(図4ステップS49)。その後、出力部40は、人事部門等の必要な者に対して歯科医療従事者情報を出力する。
図5に、本発明の歯科医療従事者評価システムの患者データベースに記憶された患者情報の一例を示す。患者データベース10には、患者識別情報とそれに対応する患者の患者資質情報及び歯科医学的検査情報が記憶されている。例えば図示例では、患者資質情報である、通院期間、歯科ドック回数、自費診療額、予約キャンセル率、紹介人数、クレーム回数が一例として挙げられている。なお、図示例では、患者資質情報に対して重み付け部30により所定の演算を施して生成されたロイヤルティ指数が記憶された例を示した。ここで、ロイヤルティ指数とは、患者が歯科医院にとっての優良度合、即ち、患者のお得意様度を示すものである。ここでは、ロイヤルティ指数が高い程、患者が歯科医院にとって優良であることを示している。また、患者の口腔内の総合的な医学的情報である歯科医学的検査情報に対して重み付け部30により所定の演算を施して生成された歯科医学的指数も記憶された例を示した。ここで、歯科医学的指数とは、歯科医学的な患者の口腔内の状態の良さ度合を示すものである。ここでは、歯科医学的指数が高い程、患者の口腔内の状態が良いことを示している。このロイヤルティ指数及び歯科医学的指数が、重み付け部30により生成される重み付け係数の基となるものである。この重み付け係数により、患者側入力部20により入力される評価情報を正規化すれば良い。
また、図6は、本発明の歯科医療従事者評価システムの歯科医療従事者側入力部の具体的な表示例を説明するための概略図であり、図6(a)から図6(d)の流れで表示画面が切り替わるものを示している。また、図7は、本発明の歯科医療従事者評価システムの歯科医療従事者による評価確認時におけるフローチャートである。なお、歯科医療従事者側入力部60の表示画面として説明しているが、これは出力部40の表示画面と読み替えても勿論良い。本処理例では、日単位の評価を算出、出力する例を示す。したがって、以下の説明で用いられる情報は、その日1日の情報である。なお、評価の算出、出力の単位は必ずしも日単位ではなくても良く、週単位や月単位等であっても良い。
まず、歯科医療従事者が例えば終業時に評価を確認する際に、歯科医療従事者側入力部60を用いて歯科医療従事者識別情報(ID)とパスワードを入力しログインする(図6(a)、図7ステップS71)。ここで、歯科医療従事者自らの自己評価(例えば1点−100点)を入力するように構成しても良い(図6(b)、図7ステップS72)。入力された歯科医療従事者識別情報及びパスワードを用いて、サーバ1の患者データベース10及び歯科医療従事者データベース50にアクセスして歯科医療従事者識別情報に対応する歯科医療従事者評価情報を算出すると共に、対応済患者数情報、売上情報及び実働時間情報を読み取る(図7ステップS73)。この際、その歯科医療従事者がその日に対応したすべての患者、即ち、その日関わった可能性のあるすべての患者を特定する。例えば、予めサーバ1に格納された歯科医療従事者のスケジュールに基づき、当該患者を特定する。その患者の患者識別番号に対応付けられた正規化評価情報を、患者データベース10から歯科医療従事者識別番号に対応する正規化評価情報として読み取る。例えば、歯科医療従事者が歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士の場合、その日に担当したすべての患者の正規化評価情報を読み取る。また、歯科医療従事者が受付事務の場合、その日に受付したすべての患者の正規化評価情報を読み取る。読み取った正規化評価情報から、歯科医療従事者評価情報を算出する。なお、歯科医療従事者と患者との対応関係は、歯科医療従事者が対応した患者をサーバ1に登録することで特定されても良い。また、患者が特定の歯科医療従事者について評価情報を入力した場合には、その歯科医療従事者について評価を行ったすべての患者の正規化評価情報を読み取る。
また、歯科医療従事者評価情報、対応済患者数情報、売上情報、実働時間情報から歯科医療従事者総合評価情報を求める(図7ステップS74)。この歯科医療従事者総合評価情報を歯科医院内での歯科医療従事者の客観的な評価情報とし、この客観的評価と自己評価とを出力する(図6(c)、図7ステップS75)。歯科医療従事者総合評価情報は、例えば歯科医療従事者評価情報、対応済患者数情報、売上情報、実働時間情報を入力して歯科医療従事者総合評価情報を出力する、予めサーバ1に記憶された関数によって算出される。この関数は、例えば歯科医療従事者評価情報、対応済患者数情報、売上情報、実働時間情報がそれぞれ望ましいものである程、歯科医療従事者総合評価情報が良いものとなるようなものである。具体的には、歯科医療従事者評価情報によって示される患者からの評価が高く、対応済患者数情報によって示される対応済患者数が多く、売上情報によって示される売り上げが高く、実働時間情報によって示される実働時間が予め設定された標準値に近い程、歯科医療従事者総合評価情報によって示される評価が良いものとなるような関数を用いる。また、歯科医療従事者評価情報を表示画面に表示する(図6(d)、図7ステップS76)。
このように、本発明の歯科医療従事者評価システムによれば、患者毎の属性を考慮することで歯科医療従事者の適切な評価が可能となる。
以下、本発明の歯科医療従事者評価システムに用いられる患者情報や歯科医学的情報、重み付け係数について、より具体的な例を挙げて説明する。図8は、歯科医療従事者評価システムに用いられるある患者の患者資質情報を示すレーダチャートである。患者資質情報は、図5に示される通り、通院期間、歯科ドック回数、自費診療額、予約キャンセル率、紹介人数、クレーム回数の6つのパラメータが含まれる。図8に示されるように、このような6つのパラメータからなる患者資質情報をレーダチャートにより表すことが可能である。例えば、各パラメータをそれぞれ0点−100点の範囲で考える。具体的には、通院期間は、0年を0点とし、6年以上を100点とする。歯科ドック回数は、0回を0点とし、6回以上を100点とする。自費診療額は、0円を0点とし、300万円以上を100点とする。予約キャンセル率は、30%以上を0点とし、0%を100点とする。紹介人数は、0人を0点とし、10人以上を100点とする。クレーム回数は、5回以上を0点とし、0回を100点とする。このようなレーダチャートを適宜出力部40に表示しても良い。各パラメータの値が大きい程、患者が歯科医院にとって優良である。
重み付け係数の算出手法としては、まず、全患者の患者資質情報から、各パラメータのそれぞれに対して全患者の平均値を算出する。例えば、通院期間の全患者の平均は2.5年、クレーム回数は0.2回、といったものとなる。この平均値を平均点として50点とする。即ち、通院期間が2.5年だと50点、クレーム回数が0.2回だと50点、といったものとなる。そして、各パラメータそれぞれについて、0点、50点、100点を通る単調非減少の関数y=f(x)を導き出す。この導出は、公知の方法を用いて行うことができる。例えば、通院期間については、この関数は図9に示されるようになる。そして、評価情報を入力するある患者の各パラメータに対して、この関数を用いてそれぞれ点数化する。例えば、通院期間が81点、クレーム回数が100点、といったものとなる。この各パラメータに対する点数を合計する。即ち、最小値は0点×6パラメータで0点、最大値は100点×6パラメータで600点である。そして、この合計を、平均点の合計で除算する。具体的には、6つのパラメータの平均点である50点の合計である300点で除算する。この結果が、ロイヤルティ指数である。即ち、ロイヤルティ指数は、0以上、2以下の数値となる。
また、歯科医学的検査情報は、上述の通り、歯科医学的検査情報には、口腔内筋力情報、咀嚼能力情報、口腔内衛生環境情報、口腔治療情報が含まれる。これらの情報は、歯科ドックにより取得されるが、歯科ドックの検査項目としては、例えば図10に示されるものであれば良い。歯科医学的検査情報は、歯科医学的指数として、1−100の範囲で表される。口腔内の状態が良い程、歯科医学的指数の値が高くなる。歯科医学的指数は、歯科医学的検査情報から算出される。例えば、歯科医学的検査情報を入力して歯科医学的指数を出力する、予めサーバ1に記憶された関数によって算出される。
このようにして求められたロイヤリティ指数と、歯科医学的指数とを乗算したものを、重み付け係数とする。即ち、重み付け係数は、最大値が2×100の200である。このようにして算出された重み付け係数を用いて、ある患者による歯科医療従事者に対する評価情報を正規化すれば良い。
例えば、評価情報として、値が大きい程評価が高いことを示す1点ー100点の範囲の点数を患者が歯科医療従事者に対して付けるとする。この評価情報の点数に対して、重み付け係数を用いて正規化された正規化評価情報の点数は、以下のように表される。即ち、
正規化評価情報=(評価情報×重み付け係数)÷(評価情報の最大値×重み付け係数の最大値)×100
=(評価情報×重み付け係数)÷(100×200)×100
である。このように、正規化評価情報とは、患者の満足度を表す評価情報に、患者の属性を考慮した重み付け係数を乗算することで、評価情報を正規化し、歯科医療従事者の適切な評価とすることが可能となる。具体的には、優良且つ口腔内の状態が良い患者による評価程、重視されるようにすることができる。
また、歯科医療従事者側のシステムでは、歯科医療従事者に対して歯科医療従事者評価情報を出力する際に、歯科医療従事者が対応した患者の正規化評価情報の平均値、即ち、歯科医療従事者が対応した各患者による正規化評価情報の和を、歯科医療従事者が対応した全患者数で除算した上で、この数値を出力する。このため、特定の患者が何点を付けたかといった情報を歯科医療従事者側から特定できないようにすることが可能である。
そして、歯科医療従事者側のシステムでは、歯科医療従事者に対して、自己評価と、歯科医療従事者総合評価情報とを、例えば図11のようにグラフ化して出力部40に出力しても良い。図11(a)は、例えば1か月分のある歯科医療従事者(歯科医師)の歯科医療従事者総合評価情報を表すグラフであり、横軸が歯科医療従事者総合評価情報、即ち、客観的評価の点数で、縦軸が自己評価の点数である。また、図11(b)は、自己評価と歯科医療従事者総合評価情報の経時変化を表すグラフであり、横軸が年月日で縦軸が自己評価及び歯科医療従事者総合評価情報の点数である。歯科医療従事者は、このようなグラフを出力部40に出力して、自己の成長度合いを知ることが可能となる。
また、歯科医療従事者側のシステムで歯科医院の人事部門や経営者向けに歯科医療従事者総合評価情報を提供する場合には、例えば図12のようなグラフで出力部40に出力しても良い。図12は、ある日における全歯科医療従事者の歯科医療従事者総合評価情報の分布を表すグラフであり、横軸が各歯科医療従事者の歯科医療従事者総合評価情報の点数で縦軸が各歯科医療従事者の自己評価の点数である。そして、図12には、A,B,C,Dと4つのエリアに分かれるように線が引かれている。この各エリアのどこにプロットが入るかによって、どのような属性の歯科医療従事者なのかを査定可能である。即ち、エリアAに入る歯科医療従事者は、自己評価も客観的評価も高いため、優秀であり、且つ自己評価と客観的評価にギャップが無いことから、自分を正しく評価できている者と言える。また、エリアBに入る歯科医療従事者は、自己評価は低いものの、客観的評価は高いため、優秀であるが謙虚又は目標が高い者であると言える。また、エリアCに入る歯科医療従事者は、自己評価は高いものの、客観的評価は低いため、能力が低いだけではなく、患者からの評判も悪いことに気づいていない者であると言える。そして、エリアDに入る歯科医療従事者は、自己評価も客観的評価も低いため、能力は低いが自己評価と客観的評価にギャップが無く、自分を正しく評価できている者と言える。
歯科医院の人事部門や経営者は、給与や教育方針を決定する際にこのようなグラフを用いて、歯科医療従事者を適切に評価可能となる。
なお、本発明の歯科医療従事者評価システムは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 サーバ
10 患者データベース
20 患者側入力部
30 重み付け部
40 出力部
50 歯科医療従事者データベース
60 歯科医療従事者側入力部

Claims (4)

  1. 情報端末を用いて患者によって歯科医療従事者を評価するための歯科医療従事者評価システムであって、該歯科医療従事者評価システムは、
    少なくとも患者識別情報及び患者識別情報に対応する患者の歯科医学的検査情報を含む患者情報を患者毎に記憶する患者データベースと、
    患者識別情報及び患者による歯科医療従事者に対する評価情報を患者データベースに入力するための患者側入力部と、
    前記患者側入力部により入力される患者識別情報を基に患者データベースを参照し、患者識別情報に対応する患者情報を基に重み付け係数を生成し、患者側入力部により入力される評価情報を重み付け係数により正規化して正規化評価情報とする重み付け部と、
    前記重み付け部による正規化評価情報を基に、歯科医療従事者評価情報を出力する出力部と、
    を具備することを特徴とする歯科医療従事者評価システム。
  2. 請求項1に記載の歯科医療従事者評価システムにおいて、前記患者データベースに記憶される患者情報に含まれる歯科医学的検査情報には、口腔内筋力情報、咀嚼能力情報、口腔内衛生環境情報、口腔治療情報の少なくとも何れか1つ又は複数が含まれることを特徴とする歯科医療従事者評価システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の歯科医療従事者評価システムにおいて、前記患者データベースに記憶される患者情報には、さらに、患者識別情報に対応する患者の患者資質情報が含まれることを特徴とする歯科医療従事者評価システム。
  4. 請求項3に記載の歯科医療従事者評価システムにおいて、前記患者資質情報には、予約キャンセル情報、通院期間情報、自費診療情報、紹介患者情報、クレーム情報、口腔診察回数情報の少なくとも何れか1つ又は複数が含まれることを特徴とする歯科医療従事者評価システム。
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