JP6479705B2 - 除塵設備の設計支援装置、除塵設備の設計支援方法および除塵設備の設計支援プログラム - Google Patents

除塵設備の設計支援装置、除塵設備の設計支援方法および除塵設備の設計支援プログラム Download PDF

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本発明は、三次元CADにより構造物を設計する際に効率よく設計できる除塵設備の設計支援装置、除塵設備の設計支援方法および除塵設備の設計支援プログラムに関するものである。
構造物を設計する際には、三次元CADが用いられる。三次元CADを設計図面を立体的に捉えることができるため、完成時の構造物を把握しやすい。このような三次元CADに関するものとして、特許文献1に記載されたものが知られている。
この特許文献1に記載の設計支援装置は、設計しようとする部品の複数の基本形状データから選択された任意の基本形状データに基づいて、現実の設計に適合するよう寸法を変更し、寸法が変更された基本形状にフィレットを追加して部品モデルとし、この部品モデルに対してCAEまたは試作モデルによりなされる機能を検討して、設計を再検討するというものである。
特開2004−341945号公報
しかし、この特許文献1に記載の設計支援装置では、構造物の骨格を示す基本形状データについて、「特定の部品について様々なジオメトリーで製作された複数種類のモデルデータである」との記載があるだけで、具体的に、どのようなデータか不明である。実施の形態として、カムシャフトが例に説明されているが、カムシャフトは、棒状のシャフト本体に、カムとカムシャフトギアが形成されているだけである。従って、おそらく、この基本形状データの構造からは、複雑な構造物まで設計することは困難であると思われる。
複雑な構造物であっても構造物の骨格を示す骨格データを使用して、構造物の設計ができれば、大きささえ決定できれば、設計変更が直ぐに可能となる。
そこで本発明は、複雑な構造物であっても骨格データを使用すること、様々サイズの構造物の設計を容易とすることができる除塵設備の設計支援装置、除塵設備の設計支援方法および除塵設備の設計支援プログラムを提供することを目的とする。
本発明の除塵設備の設計支援装置は、構造物モデルを構成する複数の主部材モデルのそれぞれの配置の基準となる基準線と前記基準線を含む基準面とから構成された骨格モデルを示す骨格データと、前記基準線または前記基準面に配置される主部材モデルの位置および形状を示す主部材データ、および前記主部材モデルに配置される副部材モデルの位置および形状を示す副部材データにより設計された前記構造物モデルを示す構造物データとが関連付けられ、3Dデータの設計支援データとして格納される記憶手段と、前記骨格データの前記基準線の長さ、または前記基準面同士の間隔のいずれか一方または両方を、設定値として入力する入力手段と、前記入力手段により入力された設定値に応じて前記骨格データを拡縮すると共に、拡縮された前記骨格データに基づいて主部材データを前記骨格データに配置された状態で拡縮する拡縮手段と、前記拡縮手段により拡縮された主部材データが示す主部材モデルに、副部材データが示す副部材モデルを配置する配置手段とを備え、前記拡縮手段は、水路の幅に合わせて形成された除塵設備の本体部であり、前記水路の底面から傾斜した状態で前記水路の開口縁部より高く上方へ延びる本体部に対して、前記骨格データに含まれる前記本体部の高さ方向における伸縮部分と固定部分との境界を示す2枚の平行な基準面の間隔が設定値として入力されたときに、前記2枚の基準面の間隔を当該設定値に応じて、傾斜した方向に拡縮すると共に、前記間隔以外の間隔方向の他の長さはそのまま維持することを特徴とする。
また、除塵設備の設計支援方法は、コンピュータが、構造物モデルを構成する複数の主部材モデルのそれぞれの配置の基準となる基準線と前記基準線を含む基準面とから構成された骨格モデルを示す骨格データの前記基準線の長さ、または前記基準面同士の間隔のいずれか一方または両方の設定値の入力を受け付けるステップと、入力された設定値に応じて前記骨格データを拡縮すると共に、拡縮された前記骨格データに基づいて、前記基準線または前記基準面に配置される主部材モデルの位置および形状を示す主部材データを前記骨格データに配置された状態で拡縮するステップと、拡縮された主部材データが示す主部材モデルに配置される副部材モデルの位置および形状を示す副部材データに基づいて、当該副部材モデルを配置するステップと、水路の幅に合わせて形成された除塵設備の本体部であり、前記水路の底面から傾斜した状態で前記水路の開口縁部より高く上方へ延びる本体部に対して、前記骨格データに含まれる前記本体部の高さ方向における伸縮部分と固定部分との境界を示す2枚の平行な基準面の間隔が設定値として入力されたときに、前記2枚の基準面の間隔を当該設定値に応じて、傾斜した方向に拡縮すると共に、前記間隔以外の間隔方向の他の長さはそのまま維持するステップとを実行することを特徴とする。
また、本発明の除塵設備の設計支援プログラムは、コンピュータを、構造物モデルを構成する複数の主部材モデルのそれぞれの配置の基準となる基準線と前記基準線を含む基準面とから構成された骨格モデルを示す骨格データと、前記基準線または前記基準面に配置される主部材モデルの位置および形状を示す主部材データ、および前記主部材モデルに配置される副部材モデルの位置および形状を示す副部材データにより設計された前記構造物モデルを示す構造物データとが関連付けられ、3Dデータの設計支援データとして格納される記憶手段、前記骨格データの前記基準線の長さ、または前記基準面同士の間隔のいずれか一方または両方を、設定値として入力する入力手段、前記入力手段により入力された設定値に応じて前記骨格データを拡縮すると共に、拡縮された前記骨格データに基づいて主部材データを前記骨格データに配置された状態で拡縮する拡縮手段、前記拡縮手段により拡縮された主部材データが示す主部材モデルに、副部材データが示す副部材モデルを配置する配置手段として機能させ、前記拡縮手段は、水路の幅に合わせて形成された除塵設備の本体部であり、前記水路の底面から傾斜した状態で前記水路の開口縁部より高く上方へ延びる本体部に対して、前記骨格データに含まれる前記本体部の高さ方向における伸縮部分と固定部分との境界を示す2枚の平行な基準面の間隔が設定値として入力されたときに、前記2枚の基準面の間隔を当該設定値に応じて、傾斜した方向に拡縮すると共に、前記間隔以外の間隔方向の他の長さはそのまま維持することを特徴とする。
本発明によれば、骨格データの基準線の長さ、または基準面同士の間隔のいずれか一方または両方を、設定値として入力されると、拡縮手段により、入力された設定値に応じて骨格データを拡縮すると共に、拡縮された前記骨格データに基づいて主部材データが骨格データに配置された状態で拡縮される。次に、配置手段により、拡縮された主部材データが示す主部材モデルに、副部材データが示す副部材モデルが配置される。従って、拡縮された骨格モデルの基準線および基準面を基準に、拡縮された主部材モデルが配置され、更に、副部材モデルが主部材に配置される。
前記拡縮手段は、前記骨格データに含まれる2枚の平行な基準面の間隔が設定値として入力されたときに、前記2枚の基準面の間隔を当該設定値に応じて拡縮すると共に、前記間隔以外の間隔方向の他の長さはそのまま維持することができる。基準面同士の間隔を設定値として入力すると、2枚の平行な基準面の間隔を設定値に応じて拡縮させると、2枚の基準面の間が拡縮するが、間隔方向の他の長さはそのままとすることができる。従って、複雑なサイズ変更にも対応することができる。
前記拡縮手段によって拡縮された前記基準線同士の間隔に応じて、前記基準線同士の間に位置する前記主部材データが示す主部材モデルの数または主部材モデルの一部の数を算出する数算出手段を備えることができる。数算出手段が、基準線同士の間隔に応じて、基準線同士の間に位置する主部材データが示す主部材モデルの数または主部材モデルの一部の数を算出するため、サイズは変わらないが、数が変更になる場合でも、対応することができる。従って、より複雑な構造物であっても設計変更が容易である。
本発明は、拡縮された骨格モデルの基準線および基準面を基準に、拡縮された主部材モデルが配置され、更に、副部材モデルが主部材に配置されるため、複雑な構造物であっても骨格データを使用すること、様々サイズの構造物の設計を容易とすることができる。
本発明の実施の形態に係る設計支援装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す設計支援装置にて設計される構造物モデルである除塵設備が水路に設置された状態の斜視図である。 図2に示す除塵設備を裏側から見た斜視図である。 図2に示す除塵設備の骨格モデルの斜視図である。 図4に示す骨格モデルを幅方向への拡大を説明するための図であり、基準線を移動することを説明するための図である。 図5に示す骨格モデルの基準線の幅方向への移動に伴って基準面が移動することを説明するための図である。 図2に示す除塵設備のエプロンの1枚あたりの幅が拡大することを説明するための図である。 図2に示す除塵設備のスクリーンの幅が拡大するときに、板状部材の枚数が増加することを説明するための図である。 図2に示す除塵設備のレーキの長さが拡大するときに、歯の数が増加することを説明するための図である。 図7に示す骨格モデルの基準面に配置される主部材である側板を説明するための図であり、(A)は基準面が移動する前の状態の図、(B)は基準面が移動した後の状態の図ある。 図4に示す骨格モデルを高さ方向への拡大を説明するための図であり、(A)は入力される高さが対応する位置を説明するための図であり、(B)は入力された高さに応じて縦フレームが拡大する状態を説明するための図である。 (A)は、図2に示す除塵設備を幅方向に拡大した状態の斜視図、(B)は、(A)に示す除塵設備を高さ方向に拡大した状態の斜視図である。
本発明の実施の形態に係る設計支援装置を図面に基づいて説明する。
本発明の実施の形態に係る設計支援装置は、様々な水路の幅に対応させた除塵設備の設計を支援するものである。設計支援装置10は、図1に示すように、表示手段11と、描画手段12と、入力手段13と、拡縮手段14と、配置手段15と、数算出手段16と、記憶手段17とを備えている。
表示手段11は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、CRTなどとすることができる。
描画手段12は、入力手段13により作図されたモデルの3Dデータや記憶手段17に格納された各モデルの3Dデータを表示手段11に表示する。また、描画手段12は、入力手段13により指定された表示方向および拡大・縮小の指定に基づいて表示中のモデルの3Dデータを回転させたり、拡縮したりする。
入力手段13は、キーボード、タッチパネル、マウスやジョイスティックなどのポインティングデバイスとすることができる。
拡縮手段14は、入力手段13により入力された設定値に応じて骨格データを拡縮すると共に、拡縮された骨格データに基づいて主部材データを骨格データに配置された状態で拡縮する機能を備えている。
配置手段15は、拡縮手段14により拡縮された主部材データが示す主部材モデルに副部材モデルを配置する機能を備えている。
数算出手段16は、拡縮手段14によって拡縮された基準線同士の間隔に応じて、基準線同士の間に位置する主部材データが示す主部材モデルの数または主部材モデルの一部の数を算出する機能を備えている。
記憶手段17は、ハードディスクドライブやSSDなどのフラッシュメモリとすることができる。記憶手段17には、設計支援データが格納されている。設計支援データは、3Dの骨格モデルを示す骨格データと、3Dの構造物モデルを示す構造物データとから構成される。構造物データは、3Dの主部材モデルを示す主部材データと、3Dの副部材モデルを示す副部材データとから構成される。
骨格データは、構造物モデルを構成する複数の主部材モデルのそれぞれの配置の基準となる基準線と、この基準線を含む基準面とから構成された骨格モデルを示す3Dデータである。
主部材データは、基準線またはこの基準面に配置される位置および形状を示す3Dデータである。
副部材データは、主部材モデルに配置される位置および形状を示す3Dデータである。
ここで、設計支援装置10が設計を支援する除塵設備について、図面に基づいて説明する。
図2および図3に示すように、除塵設備100は、水路W0に設置される。除塵設備100の本体部110の幅は、水路W0の幅Wに合わせて形成される。本体部110の上部から直角三角形状の脚部120が水路W0の縁部に向けて接地することで、本体部110が支持される。
本体部110は、水路W0の底面W1から、底面W1の垂直面に対して傾斜した状態で、水路W0の開口縁部より高く上方へ延びた後に、傾斜角度が緩やかになる上部が形成され、その上部に脚部120を取り付けられている。
本体部110は、全体の支持するフレーム111と、フレーム111の両側部に配置された側板112と、側板112の間に配置された3枚のエプロン113と、エプロン113の下方に位置するスクリーン114と、スクリーン114の幅方向F1に沿って配置されたレーキ115と、レーキ115を周回移動させるモーター116およびチェーン(図2では省略している)とを備えている。
フレーム111は、側部にて上下方向に延びる縦フレーム111aと縦フレーム111aの間に左右方向に延びる桁である横フレーム111bとを備えている。
スクリーン114は、複数の長尺状の板材114aが所定の隙間を空け、幅方向F1に沿って並べられて形成されている。
レーキ115は、スクリーン114の周囲を無端チェーン(図示せず)によって周回する櫛状部材である。レーキ115は、歯115a(図9参照)を有する。
ここで、この除塵設備100に対応した骨格データについて、図2の除塵設備100と、骨格データが示す3Dの骨格モデルとを参照しながら説明する。
図4に示すように、骨格データは、除塵設備100の全体形状を表すように、基準線と基準線を含む基準面とから構成されている。
基準線としては、例えば、水路の幅位置を示す基準線L11,L12、本体部110の側板112の位置を示す基準線L21,L22、本体部110の下端の位置を示す基準線L3、本体部110の上部で傾斜角度が変わる位置を示す基準線L4と、本体部110の横フレーム111bの位置を示す基準線L51〜L53などがある。
本実施の形態では、骨格データから、構造物である除塵設備100を設計する際に、手助けとなるように予め除塵設備100の側面101の形状(側面形状S4)を、除塵設備100の幅方向F1の中心の基準線L6に位置させている。
また、基準面としては、基準線L11,L12,L21,L22,L3,L4を含み、本体部110が水路W0の底面W1から上方へ延びる際に、底面W1からの垂直面に対して傾斜している状態を表す基準面S1、本体部110の側板112の位置を示す左右の基準線L21,L22を含み、水路W0の側壁面W2と平行な基準面S21,S22、基準線L51を含み、本体部110の高さ方向F3における伸縮部分と固定部分との境界を示す基準面S3であって、水路W0の底面W1と平行であり、水路W0の開口縁部の高さ位置を示す基準面S3などがある。また、基準線L6を含み、基準面S21,S22と平行な基準面S5、L51を含み、底面W1からの垂直面である基準面S6がある。
なお、図4においては、水路W0の底面W1(除塵設備100の下端の位置)を示す基準面は図示していない。
次に、主部材が3D表示される主部材モデルを示す主部材データは、除塵設備100の大きさを決める上で主要な部材の位置および形状を示す3Dデータであり、骨格データの拡縮に応じて拡大したり、縮小したりする3Dデータである。例えば、主部材モデルは、フレーム111、側板112、エプロン113、スクリーン114およびレーキ115などである。
副部材が3D表示される副部材モデルを示す副部材データは、主部材データが示す主部材モデルに配置され、設定値によっても大きさが変わらない副部材モデルの位置および形状を示す3Dデータである。例えば、副部材モデルは、モーター116などである。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る設計支援装置10の動作および使用状態を説明する。設計支援装置10は、水路W0の幅Wや高さHに応じた除塵設備100の設計を支援する。
設計者は、予め、図4に示す骨格データが示す骨格モデルに基づいて、図2および図3に示す構造物の3Dモデルである除塵設備100を設計する。このときの除塵設備100の大きさは適宜選択できる。除塵設備100を設計するときは、設計者が入力手段13を操作することで、この操作に応じて描画手段12が作図を行い表示手段11に表示する。
設計者が、例えば、図3に示す側面101を作図するときには、骨格データに含ませた側面形状S4(図4参照)を、基準線L21,L22上にコピーして、側板112の厚みを指定することで、側板112を含む側面101の作図が完了する。
そして、設計者は、フレーム111、エプロン113、スクリーン114、レーキ115などの本体部110のそれぞれを象る主部材モデルおよび副部材モデルを3Dにより作図し、脚部120を作図することで、除塵設備100を設計する。このようにして設計された構造物モデルである除塵設備100は、構造物データとして、骨格データに関連付けられて記憶手段17に格納される。
除塵設備100の設計が終われば準備は完了である。
除塵設備100は、水路W0の幅、高さによって全体形状が決まる。
まず、設計者は、入力手段13を操作して、表示手段11に表示された水路W0の幅Wと、高さHとを、設定値として入力する。例えば、この幅Wは、水路の幅位置を示す、骨格データの基準線L11,L12の間隔の初期値より幅広いものとする。
拡縮手段14は、この幅Wに応じて骨格モデルを示す骨格データを拡縮する。
拡縮手段14は、まず、図5に示すように、幅方向F1に直角な基準線の間隔を拡大する(例えば、基準線L11,L12、基準線L21,L22など。)。また、幅方向F1に平行な基準線の長さを拡大する(例えば、基準線L3,基準線L4など。)。
また、拡縮手段14は、図6に示すように、幅方向F1に直交する基準線と、この基準線を含む基準面(例えば、基準面S21,S22など。)を、間隔の拡大に応じて移動させる。幅方向F1に平行な基準面(例えば、S1,S3など。)は変更しない。
次に、拡縮手段14は、拡大された骨格データに基づいて、主部材を示す主部材データの拡縮を行う。
例えば、図7に示すエプロン113は、図4に示す基準線L21,L22が示す位置にある側板112同士の間に3枚配置されている。そのため、拡縮手段14は、基準線L21,L22の間隔から、側板112の板厚を差し引いた値を「3」で除算することで、エプロン113の一枚あたりの拡大後の幅、または縮小後の幅を求める。
次に、数算出手段16が、図2に示す水路W0の幅Wが変わることによる主部材の数を算出する。
例えば、図8に示すように、スクリーン114は、複数の長尺状の板材114aが並べられたものであるため、水路W0の幅Wが拡がり、スクリーン114の幅が拡がれば、等間隔に配置された板材114aの数も増える。そのため、数算出手段16は、図4に示す基準線L21,L22の間隔から、図8に示す側板112の板厚および側板112との隙間を差し引いた値を、板材114aの間隔で除算することで、板材114aの数を求める。
また、図9に示すように、レーキ115は、歯115aが突き出した櫛状部材であるため、図2に示す水路W0の幅Wが拡がり、レーキ115の長さが変われば、等間隔に配置された歯115aの数も増える。そのため、数算出手段16は、基準線L21,L22の間隔から、側板112の板厚および側板112との隙間を差し引いた値を、歯115aの間隔で除算することで、歯115aの数を求める。
このようにして、各種の部材の数が算出されると、拡縮手段14は、主部材モデルを骨格モデルに配置する。例えば、図10(A)に示すように側板112は、基準線L21,L22に外側面が一致した状態で、図10(B)に示すように配置される。また、図3に示す縦フレーム111aは平行移動するが、基準線L51〜L53に位置する横フレーム111bは、縦フレーム111aに横フレーム111bの両端部が接続されているという条件によって、拡縮手段14は、横フレーム111bを引き延ばす。
次に、除塵設備の高さ方向について説明する。
拡縮手段14は、設定値として入力された高さHに応じて骨格モデルを示す骨格データを拡大する。本実施の形態では、図2、図4および図11に示すように、高さHは、水路W0の底面W1(除塵設備100の下端の位置)を示す基準面から、基準面S3までの間として定義される。
拡縮手段14は、図11(A)に示すように、2枚の平行な基準面(水路W0における底面W1の位置の基準面,基準面S3)の間隔(高さH)が設定値として入力されたときに、2枚の基準面の間隔を高さHに応じて拡縮すると共に、この間隔以外の間隔方向F2の他の長さはそのまま維持する。
従って、図11(B)に示すように、基準面S3から下方に位置する縦フレーム111aやスクリーン114(図2参照)は、傾斜した方向に引き伸ばされる。また、基準面S3から上方に位置する側板112やエプロン113の高さ方向F3はそのまま維持される。
そして、主部材モデルに配置される副部材モデルが、配置手段15により配置される。例えば、モーター116は、水路W0の高さや幅に関係なく大きさは変わらないため、配置手段15により、そのまま、側板112に配置される。
このようにして、除塵設備100が幅方向F1に拡がり(図12(A)参照)、高さ方向F3に拡がる(図12(B)参照)ことで、水路W0の幅W、高さHに対応した、新たな除塵設備を完成させることができる。
以上のように、拡縮する主部材と拡縮しない副部材とにより形成された除塵設備100のように、部材の種類が多く複雑なものであっても、本実施の形態に係る設計支援装置10は、設定値として幅Wと高さHとを入力して骨格データを拡縮することにより、様々サイズの除塵設備100の設計が容易にできる。
また、基準面同士の間隔を設定値として入力すると、図11(A)に示す底面W1の位置の基準面と、基準面S3の高さHを設定値に応じて拡縮させると、この基準面の間を拡縮させることができ、間隔方向F2の他の長さはそのままとすることができる。従って、底面W1の位置の基準面と、基準面S3の間の主部材を延ばしたり縮小したりすることができ、他の部分の長さは維持されるので、複雑なサイズ変更にも対応することができる。
また、基準線同士の間隔に応じて、基準線同士の間に位置する主部材データが示す主部材モデルの数または主部材モデルの一部の数が算出されるため、サイズは変わらないが、数が変更になる場合でも対応することができる。従って、より複雑な構造物であっても設計変更が容易である。
なお、本実施の形態では、図2および図3に示す除塵設備100の設計を例に説明したが、設定値によって、拡縮する主部材と、この主部材に配置される拡縮しない副部材とにより形成された河川管理施設(除塵設備などの機械設備)などの構造物であれば、本発明は適用することが可能である。
本発明は、拡縮する主部材と拡縮しない副部材とにより形成された除塵設備の設計変更に好適である。
10 設計支援装置
11 表示手段
12 描画手段
13 入力手段
14 拡縮手段
15 配置手段
16 数算出手段
17 記憶手段
100 除塵設備
101 側面
110 本体部
111 フレーム
111a 縦フレーム
111b 横フレーム
112 側板
113 エプロン
114 スクリーン
114a 板材
115 レーキ
115a 歯
116 モーター
120 脚部
W0 水路
W1 底面
W2 側壁面
W 幅
L11,L12,L21,L22,L3,L4,L51〜L53,L6 基準線
L6 基準線群
S1,S21,S22,S3,S5,S6 基準面
S4 側面形状
F1 幅方向
F2 間隔方向
F3 高さ方向

Claims (4)

  1. 構造物モデルを構成する複数の主部材モデルのそれぞれの配置の基準となる基準線と前記基準線を含む基準面とから構成された骨格モデルを示す骨格データと、前記基準線または前記基準面に配置される主部材モデルの位置および形状を示す主部材データ、および前記主部材モデルに配置される副部材モデルの位置および形状を示す副部材データにより設計された前記構造物モデルを示す構造物データとが関連付けられ、3Dデータの設計支援データとして格納される記憶手段と、
    前記骨格データの前記基準線の長さ、または前記基準面同士の間隔のいずれか一方または両方を、設定値として入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された設定値に応じて前記骨格データを拡縮すると共に、拡縮された前記骨格データに基づいて主部材データを前記骨格データに配置された状態で拡縮する拡縮手段と、
    前記拡縮手段により拡縮された主部材データが示す主部材モデルに、副部材データが示す副部材モデルを配置する配置手段とを備え、
    前記拡縮手段は、水路の幅に合わせて形成された除塵設備の本体部であり、前記水路の底面から傾斜した状態で前記水路の開口縁部より高く上方へ延びる本体部に対して、前記骨格データに含まれる前記本体部の高さ方向における伸縮部分と固定部分との境界を示す2枚の平行な基準面の間隔が設定値として入力されたときに、前記2枚の基準面の間隔を当該設定値に応じて、傾斜した方向に拡縮すると共に、前記間隔以外の間隔方向の他の長さはそのまま維持する除塵設備の設計支援装置。
  2. 前記拡縮手段によって拡縮された前記基準線同士の間隔に応じて、前記基準線同士の間に位置する前記主部材データが示す主部材モデルの数または主部材モデルの一部の数を算出する数算出手段を備えた請求項1記載の除塵設備の設計支援装置。
  3. コンピュータが
    構造物モデルを構成する複数の主部材モデルのそれぞれの配置の基準となる基準線と前記基準線を含む基準面とから構成された骨格モデルを示す骨格データの前記基準線の長さ、または前記基準面同士の間隔のいずれか一方または両方の設定値の入力を受け付けるステップと、
    入力された設定値に応じて前記骨格データを拡縮すると共に、拡縮された前記骨格データに基づいて、前記基準線または前記基準面に配置される主部材モデルの位置および形状を示す主部材データを前記骨格データに配置された状態で拡縮するステップと、
    拡縮された主部材データが示す主部材モデルに配置される副部材モデルの位置および形状を示す副部材データに基づいて、当該副部材モデルを配置するステップと、
    水路の幅に合わせて形成された除塵設備の本体部であり、前記水路の底面から傾斜した状態で前記水路の開口縁部より高く上方へ延びる本体部に対して、前記骨格データに含まれる前記本体部の高さ方向における伸縮部分と固定部分との境界を示す2枚の平行な基準面の間隔が設定値として入力されたときに、前記2枚の基準面の間隔を当該設定値に応じて、傾斜した方向に拡縮すると共に、前記間隔以外の間隔方向の他の長さはそのまま維持するステップとを実行する除塵設備の設計支援方法。
  4. コンピュータを、
    構造物モデルを構成する複数の主部材モデルのそれぞれの配置の基準となる基準線と前記基準線を含む基準面とから構成された骨格モデルを示す骨格データと、前記基準線または前記基準面に配置される主部材モデルの位置および形状を示す主部材データ、および前記主部材モデルに配置される副部材モデルの位置および形状を示す副部材データにより設計された前記構造物モデルを示す構造物データとが関連付けられ、3Dデータの設計支援データとして格納される記憶手段、
    前記骨格データの前記基準線の長さ、または前記基準面同士の間隔のいずれか一方または両方を、設定値として入力する入力手段、
    前記入力手段により入力された設定値に応じて前記骨格データを拡縮すると共に、拡縮された前記骨格データに基づいて主部材データを前記骨格データに配置された状態で拡縮する拡縮手段、
    前記拡縮手段により拡縮された主部材データが示す主部材モデルに、副部材データが示す副部材モデルを配置する配置手段として機能させ、
    前記拡縮手段は、水路の幅に合わせて形成された除塵設備の本体部であり、前記水路の底面から傾斜した状態で前記水路の開口縁部より高く上方へ延びる本体部に対して、前記骨格データに含まれる前記本体部の高さ方向における伸縮部分と固定部分との境界を示す2枚の平行な基準面の間隔が設定値として入力されたときに、前記2枚の基準面の間隔を当該設定値に応じて、傾斜した方向に拡縮すると共に、前記間隔以外の間隔方向の他の長さはそのまま維持する除塵設備の設計支援プログラム。
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