JP6478640B2 - 携帯端末装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ダンス技量を磨くために、携帯端末装置がユーザーに提供するダンス音楽情報に関する技術に係わり、特に、携帯端末装置が内蔵する加速度センサーの出力信号に基づいて、ダンス技量を正確に評価するためのダンス情報を提供する携帯端末装置やプログラムに関する。
特許文献1によれば、ユーザーが身に着ける携帯端末装置内蔵の加速度センサーによりユーザーの体の動きを検出する「加速度センサー処理スレッド」と、楽曲のビート情報を取得する「ビート情報処理スレッド」と、ビート情報に基づくビート位置と加速度センサーの検出データに基づく振幅値のピーク位置との同一時間軸上における比較結果に応じて、ユーザーがビートに合わせて体を動かしているか否かを判定する「評価スレッド」と、を実行するプログラムを搭載した携帯端末装置が提案されている。
つまり、この携帯端末装置は、楽曲のビート情報を取得するビート情報取得手段と、携帯端末装置内蔵の加速度センサーにより、ユーザーの体の動きを検出する動き検出手段と、ビート情報に基づくビート位置と加速度センサーの検出データに基づく振幅値のピーク位置との同一時間軸上における比較結果に応じて、ユーザーがビートに合わせて体を動かしているか否かを判定する動作判定手段と、を備えている。そして、この携帯端末装置によれば、当該装置に内蔵する加速度センサーを用いてユーザーの体の動きを検出し、同一時間軸上で、楽曲のビート位置と加速度センサーの検出データに基づく振幅値のピーク位置とを比較することによって、ユーザーがビートに合わせて体を動かしているか否か、つまり踊っているか否かを正確に判定する(例えば特許文献1参照。)。
特開2013−252366号公報(第5−7頁、第4図)
しかしながら、この従来技術によれば、単にユーザーが踊っているか否かを判定するものであり、その判定手法は単に加速度センサーの検出データのピーク位置とビート位置の経時的な位置関係が近いか否かで判定するものである。そして、この判定手法は「近いか否か」という或る意味ではあいまいな点が存在するため、誤判定、つまり踊っていないのに踊っているとする判定やその逆の判定が少なからず行われるといった問題があった。
そこで、この判定手法を改良して判定精度を向上することや、この判定手法による演算量を軽減化することが望まれていた。また、従来技術によれば、楽曲再生装置は、ユーザーに提供する楽曲のビート位置が到来する毎に、無線ルータを介して、ビート情報をパケットで送信するという処理を行わなければならなかった。
本発明は、かかる従来の課題を解決するためになされたもので、従来の判定手法(加速度センサーの検出データのピーク位置とビート位置との経時的な位置関係が近いか否かで判定する手法)を改良して判定精度の向上等を行った携帯端末装置およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明の発明者等は、或るビート位置と次のビート位置との間である両ビート位置間における、加速度センサーの出力信号の総ての極大値を考慮すると計算量が多くなり、しかも、誤判定が多くなることを確認した。そこで、両ビート位置の間に不感帯を設け、この不感帯内の信号がたとえ極大値や最大値であっても無視し、不感帯以外の信号である、無視せずに残った信号のみを処理すれば演算量が少なくなり、しかも、ビート位置近くを検出範囲とすることによって、従来の判定方法(加速度センサーの検出データのピーク位置とビート位置との経時的な位置関係が近いか否かで判定する手法)よりも誤判定が少なくなることを見出した。また、不感帯に存在する信号は無視する等により、演算量等が極めて少なくなった。
つまり、本発明は、ユーザーに対し踊るための楽曲を提供しこの楽曲に合わせて踊る際の正確性を評価可能な携帯端末装置であって、
記憶部に予め記憶されている楽曲情報を再生すると共に、この楽曲情報に含まれるビート位置に関する情報からビート位置を順次抽出する楽曲情報処理手段と、
当該装置を身に着けたユーザーの体の動きを検出し対応する信号を出力する体動検出手段と、
前記ビート位置抽出手段によって順次抽出されるビート位置と、前記体動検出手段から出力される信号との、同一時間軸上での位置関係を比較する比較手段と、を備え、
前記比較手段は、
或るビート位置と次のビート位置との両ビート位置の間に不感帯を設け、この不感帯においては前記体動検出手段からの信号を無視し、無視されずに残った信号を前記位置関係の比較対象とする処理を、隣り合う総てのビート位置の間で行うことを特徴とする携帯端末装置である。
この発明によれば、ビート位置抽出手段は、記憶部に予め記憶されている楽曲情報を再生すると共に、この楽曲情報に含まれるビート位置に関する情報からビート位置を順次抽出し、また、体動検出手段は、当該装置を身に着けたユーザーの体の動きを検出し対応する信号を出力する。そして、比較手段は、ビート位置抽出手段によって順次抽出されるビート位置と、体動検出手段から出力される信号との、同一時間軸上での位置関係を比較するが、この際、或るビート位置と次のビート位置との両ビート位置の間に不感帯を設け、この不感帯においては、前記体動検出手段からの信号を無視し、無視されない残った信号を前記位置関係の比較対象とするようにした。
この結果、ビート位置近くを検出範囲とすることができ、ユーザーがビートに合わせて動きだすことに応じた体動検出手段からの信号のみを比較対象とすることができ、従来よりも誤判定が少なくなるという効果が得られる。しかも、不感帯を設けて無視された信号は考慮する必要がなくなる等のため、演算量は格段に軽減できる。なお、記憶部に予め楽曲情報を記憶しておくには、特定サイトのダウンロード画面等によってプログラム(楽曲情報を含む)をダウンロードすることによって実現できる。例えば携帯端末装置がスマートフォンの場合には「アプリ」をダウンロードする要領で必要なプログラム(楽曲情報を含む)を記憶部にインストールさせることで実現できる。
より具体的には、前記不感帯の幅は、前記両ビート位置間の幅の半分であると共に前記両ビート位置間の中央位置に設けられ、
前記比較手段は、
前記「或るビート位置から前記不感帯の開始位置までの時間幅内での前記信号のピーク位置(前側ピーク)と、前記或るビート位置との位置関係を比較対象とする」と共に、
前記「不感帯の終了位置から前記次のビート位置までの時間幅内での前記信号のピーク位置(後側ピーク)と、前記次のビート位置との位置関係を比較対象とする」ことを特徴とする構成である。
この構成によれば、前側ピーク位置と或るビート位置との位置関係を比較対象とすると共に、後側ピークと次のビート位置との位置関係を比較対象とすることで、前側ピークと後側ピークとを平等に評価することが可能となる。
また、上記携帯端末装置において、更に、前記比較手段による比較結果に応じた情報を出力する情報出力手段を備えた構成も提供され、この構成によれば、ユーザーは比較結果をリアルタイムにしかも五感によって容易に把握することができる。更に、前記情報出力手段が、前記比較手段による比較の結果に応じた音声を出力する構成によれば、ユーザーはダンスを止めることなく耳によって比較結果を把握することが可能となる。また、上記携帯端末装置において、 更に、前記ビート位置抽出手段が所定数個のビート位置を抽出した場合において、前記比較手段による比較結果に対する評価をユーザーに提示する評価提示手段を備えた構成とすれば、ユーザーは、評価結果を参照して、自己のダンス技量の程度や習熟度等を把握することが可能である。例えば提供する楽曲1曲や複数曲分が終了した時点での評価が可能である。
また、本発明の他の態様によれば、ユーザーに対し踊るための楽曲を提供しこの楽曲に合わせて踊る際の正確性を評価可能な携帯端末装置に、
記憶部に予め記憶されている楽曲情報を再生すると共に、この楽曲情報に含まれるビート位置に関する情報からビート位置を順次抽出する楽曲情報処理機能と、
当該装置を身に着けたユーザーの体の動きを検出して対応する信号を出力する体動検出機能と、
前記ビート位置抽出機能によって順次抽出されるビート位置と、前記体動検出機能から出力される信号との、同一時間軸上での位置関係を比較する比較機能と、を実現させるためのプログラムであって、
前記比較機能は、
或るビート位置と次のビート位置との両ビート位置の間に不感帯を設け、この不感帯においては前記体動検出機能からの信号を無視し、無視されずに残った信号を前記位置関係の比較対象とする処理を、隣り合う総てのビート位置の間で行うことを特徴とするプログラムが提供される。
この発明によれば、楽曲情報処理機能は、記憶部に予め記憶されている楽曲情報を再生すると共に、この楽曲情報に含まれるビート位置に関する情報からビート位置を順次抽出し、また、体動検出機能は、当該装置を身に着けたユーザーの体の動きを検出して対応する信号を出力する。そして、比較機能は、ビート位置抽出機能によって順次抽出されるビート位置と、体動検出機能から出力される信号との、同一時間軸上での位置関係を比較するが、この際、或るビート位置と次のビート位置との両ビートの間に不感帯を設け、この不感帯においては前記体動検出機能からの信号を無視し、無視されない残った信号を前記位置関係の比較対象とするので、この不感帯を設けることによって、ビート位置近くを検出範囲とすることができる。しかも、ユーザーがビートに合わせて動きだすことに応じた、体動検出機能からの信号のみを比較対象とすることができて従来よりも誤判定が少なくなったり、比較演算量が少なくなったりするという効果が得られる。
また、このプログラムにおいて、前記比較機能による比較結果に応じた情報を出力する情報出力機能を更に備えたプログラムによれば、ダンスの最中のユーザーが比較結果を把握することができ、ダンス技量向上へのインセンティブとなる。
このようなプログラムは、ROM、フラッシュメモリ等の記録媒体に記録しておき、この記録したプログラムをCPU、DSP等のプロセッサ等が読み取って実行していくことによって、楽曲情報処理機能、体動検出機能、比較機能等の必要な機能を実現することが可能である。
本発明によれば、ユーザーに提供する楽曲のビート位置の間に不感帯を設けることによって、加速度センサーの検出データのピーク位置とビート位置との経時的な位置関係が近いか否かで判定する従来の判定手法を改良して、判定精度を向上した携帯端末装置およびプログラムを提供することができるという効果が得られる。
携帯端末装置1の構成図である。 装置動作を説明するためのタイミングチャートである。 装置動作の原理を説明するための模式的な説明図である。 装置動作を説明するための模式的な説明図である。 ユーザーの装置装着例の模式的な説明図である。 スコアをユーザーに提示するための表示画面例である。
以下、本発明を実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施形態の携帯端末装置1の構成図である。なお、この図1に示す携帯端末装置1の構成は、本発明の一実施形態に過ぎず、この構成は本願発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形等が可能である。また、携帯端末装置1としては例えば携帯電話、iPhone(登録商標)等のスマートフォン、ipad(登録商標)等の小型タブレット装置、その他小型の情報処理端末装置等が挙げられる。
(構成)
制御部10は、各構成要素の動作を把握したり、各構成要素の動作を制御したり、所要の情報処理を行う機能等の諸機能を有し、CPU等のプロセッサがROM等の記録媒体に記録されたプログラムを実行することによって実現可能である。より具体的には、制御部10は、アプリケーションプログラム(AP)の実行や各種の情報処理、制御動作を行う機能を有する。操作部11は、テンキー、英文字キー、かなキー、記号キー等で成り、この操作部11を操作して、携帯端末装置1に所要の動作を行わせる。なお、携帯端末装置1がスマートフォン、小型タブレット装置等の場合には、タッチ可能な画面の一部の領域が操作部11となる。
表示部12は、アプリの操作画面を表示したり、ユーザーがこの携帯端末装置1と対話するために各種のコマンドや情報処理結果等を表示したりするための出力デバイスであり、例えば液晶画面等によって実現される。具体的にはユーザーのダンスの評価の結果、楽曲の旋律等が表示される。通信部14は、例えば、携帯端末装置1と各種のサーバー等との通信を行う機能を有する。この実施形態では、特定のサイトへアクセスしアプリ等のダウンロード要求を行ったり、このダウンロード要求を行ったアプリを実際にダウンロードしたりする等の通信機能を有する。携帯端末装置1がスマートフォンの場合には、4G、LTE回線等の通信機能を有する。
記憶部20は、OS(オペレーティングシステム)、楽曲情報(ビート位置の情報を含む)、アプリケーション(AP)等を記憶しており、その一部には一時記憶エリアであるワークエリアが形成されていて、例えばROM、RAM、フラッシュメモリ等で実現できる。携帯端末装置1がスマートフォンの場合には、OSは、例えばiOS(登録商標)、Android(登録商標)、firefox(登録商標)等であり、アプリケーションは「アプリ」と称されるものである。なお、通信部14でダウンロードした「アプリ」には楽曲情報が含まれていて、この楽曲情報は楽曲とそのビート位置等が含まれる情報となっている。制御部10は、ダウンロードした「アプリ」を記憶部20にインストールしてこれを実行し、所要の画像を表示部12に表示したりこのアプリのアイコンを表示部12に表示したりする。
加速度センサー30からの加速度信号は、A/D変換器32でアナログデジタル変換されて制御部10に取り込まれる構成になっている。加速度センサー30の信号が微弱な場合には加速度センサー30とA/D変換器32との間に信号増幅用のアンプを挿入する構成とすることが好ましい。また、加速度センサー30は例えば3次元即ち3軸の加速度を計測し、この計測結果に対応する信号を出力する構成であり、所定時間毎の加速度の変化に対応する信号を出力する。なお、3軸の加速度センサーは一例であり、1軸加速度センサー等でも良い。携帯端末装置1がスマートフォンの場合には通常内蔵されている3軸の加速度センサーを利用すれば良い。
また、ユーザーが携帯端末装置1を身に着けてダンスを踊ることを欲し、ダンス用アプリを起動した場合には、制御部10は、通信部14を起動して特定のサーバーから予めダウンロードして記憶部20に予め記憶しておく。そして、ユーザーがダンス用アプリにより楽曲再生を指示した場合、制御部10は、楽曲情報を再生すると共に、この楽曲情報に含まれるビート位置に関する情報からビート位置を順次抽出する。楽曲情報が再生された場合には、この楽曲情報はD/A変換器34でデジタルアナログ変換されスピーカ40から放音される構成となっている。また、ヘッドホン50のジャック(不図示)を携帯端末装置1の所定の箇所に差し込むことによって、ヘッドホン50の左右の耳部から楽曲が流れるようになっている。
かくして携帯端末装置1が構成される。そして、ダンスを踊ることを欲する場合には、ユーザーは、携帯端末装置1に対してダンス用アプリにおいて楽曲再生を指示すると共に、この携帯端末装置1を身に着けて踊ることになる。図5は、この様子の一例を模式的に記載したものであり、ヘッドホン50を身に着け、携帯端末装置1をストラップ61を介して、腰の位置に巻いたベルト60に固定して、ダンスを踊ることになる。携帯端末装置1は上・下衣服のポケットに入れたり、手に持ったりしても良い。
(動作)
次に、携帯端末装置1の動作について、図2、図3および図4等を参照して説明する。なお、所要の信号処理等は制御部10によって実行される。また、先に説明したように、ユーザーは操作部11を操作して、特定のサイトへアクセスしダンス用のアプリ等のダウンロード要求を行い、このダウンロードを行ったアプリを実際にダウンロードして記憶部20にインストールする。ダンス楽曲を放音するための情報やその楽曲のビート位置を指定する情報等が予め準備されているものとする。この結果、ビート位置検出を行う複雑な演算やビート位置情報をその都度送信する手間等が不要となる。そして、このプログラムをダウンロードしプログラムをインストールすることによって生成されたダンス用アイコンをタッチすることによって、本アプリが開始される。また、楽曲としは例えばヒップホップ系のラップの曲、懐かしの80年代のディスコミュージックや70年代のテクノミュージック、更にクラブミュージック系EDM(Electric Dance Music)やJPOP系ダンスナンバー等が挙げられるがこの限りではない。
図2は装置動作を説明するためのタイミングチャートである。最上段は楽曲に対応して放音される「オーディオ信号」であり、制御部10は、時間tと共に楽曲が進行するように楽曲を再生して放音していく。その下段は、ビート位置を時間軸tから突出する矢印で表現している。ビート位置を指定する情報は、予め記憶部に記憶される。そして、制御部10によってビート位置が把握されて、楽曲の進行と共に到来するビート位置を順次抽出把握する。更にその下段には加速度センサー30から出力される信号が時間tの進行と共に出力される様子が記載されている。当該装置を身に着けたユーザーの動きに応じて、この信号出力が行われていくことになる。そして、最下段には、加速度センサー30の出力信号に基づいてユーザーの動作開始点を検出しこの検出した動作開始点と、ビート位置とを、同一時間軸上で比較した様子を記載している。
制御部10は、ビート位置に対する動きの開始点が、時間軸上で例えばΔt以内の遅れの場合にはユーザーのダンスが完璧に曲に合っている、また、Δtより遅れた場合には動き開始点がビート位置より遅れている、また、ビート位置よりもダンス開始点が時間軸上で早い場合にはビート位置よりも進んでいる等と比較・評価を行う。つまり、オーディオ信号とこれに対応するビート位置とは予め記憶部20に記憶されて制御部10が把握可能なように準備されている。そして、制御部10は、加速度センサー30の出力信号からユーザーの動き開始点を検出しこの検出した動き開始点と、ビート位置とを同一時間軸上で比較して、ユーザーの動きがビート位置に応じたものとなっているか否か等の比較処理を行ってダンス技量に対する評価を行う。
この際に行う処理が本発明の特徴点である。図3は本発明の実施形態に係る携帯端末装置1の動作原理を説明するための模式的な説明図である。横軸tは時間軸であり、縦軸は加速度センサー30の出力信号aの大きさを示す。時刻b1、b2は夫々或るビート位置と次のビート位置とを示している。そしてFは信号の不感帯である。そして、不感帯Fの幅は両ビート位置b1、b2間の時間幅の半分、かつ、不感帯Fは両ビート位置b1、b2間の中央に位置するように設定している。かくして、不感帯Fの幅をW2=0.5とすると、W1=0.25、W3=0.25、「W1+W2+W3=1.0」となる。ここでW1はビート位置b1から不感帯Fの開始時刻までの幅、また、W2は不感帯Fの終了時刻からビート位置b2までの幅である。このように不感帯Fを設定し、この不感帯Fにおいては加速度センサー30の出力信号aを無視し、この無視した信号以外の加速度センサー30の出力信号aを比較処理対象とする。図3の例では、K1、K2、K3が極大値となっている。しかし、K2は不感帯K1内に存在するためにK2は無視し、無視しなかった極大値K1、K3を比較処理対象の信号とする。
図4は携帯端末装置1の動作を説明するための模式的な説明図である。横軸は時間軸t、縦軸は加速度センサー30の出力信号の大きさを示している。この例では、楽曲の再生にあわせて順次4つのビート位置b1、b2、b3、b4が到来する。ビート位置b1、b2の間には不感帯F1が設定され、また、ビート位置b2、b3の間には不感帯F2が設定され、さらに、ビート位置b3、b4の間には不感帯F3が設定されている。不感帯F1、F2、F3のそれぞれの幅は、対応する両ビート位置間の幅の半分であると共に両ビート位置間の中央位置に設けられている。したがって、或るビート位置(例えばb1)から不感帯(例えばF1)の開始位置までの時間幅は両ビート間幅を100(%)とすると25(%)となり、不感帯(例えばF1)の終了位置から次のビート位置(例えばb2)までの時間幅も25(%)となる。
ここで、加速度センサー30の出力信号の極大値を黒丸点で表しているのを参照すると、a2は極大点であるがこれは不感帯F1の設定によって無視され、手前の極大点a1や不感帯F1の終了後で次の不感帯F2が到来する前の極大点a3を比較処理対象とする。同様に、a4は極大点であるがこれは不感帯F2の設定によって無視され、不感帯F2の終了後次の不感帯F3が到来する前の極大点a5を比較処理対象とする。同様に、a6は極大点であるがこれは不感帯F3の設定によって無視され、不感帯F3の終了後次の不感帯F4が到来する前の極大点a7を比較処理対象とする。以下同様に処理が実行される。このように、不感帯F1、F2、F3、F4…は信号検出を無視する「非検出範囲」、それ以外の時間領域は信号検出を有効として信号処理する「検出範囲」としている。
つまり、この実施形態によれば、制御部10は、記憶部20に予め記憶されている楽曲情報を再生すると共に、この楽曲情報に含まれるビート位置に関する情報からビート位置を順次抽出する。また、制御部10は、当該装置を身に着けたユーザーの体の動きを加速度センサー30によって検出し、検出した加速度センサー30の信号を出力する。そして、制御部10は、順次抽出されるビート位置と、加速度センサー30から出力される信号との、同一時間軸上での位置関係を比較するが、この際、或るビート位置と次のビート位置との両ビート位置の間に不感帯Fを設け、この不感帯Fにおいては、加速度センサー30からの信号を無視し、無視されない残った信号を、ビート位置と体動開始点との位置関係の比較対象とするようにした。
この結果、ビート位置近くを検出範囲とすることができ、ユーザーがビートに合わせて動きだすことに応じた、加速度センサー30からの信号を比較対象とすることができ、従来よりも誤判定が少なくなるという効果が得られる。しかも、不感帯Fを設けて無視された信号は考慮する必要がなくなる等のため、演算量は格段に軽減できる。
そして、この比較結果は種々の方法でユーザーに知らせることが可能である。例えば、音声出力で報知したり表示画面で表示出力したりすることができる。例えば、ビート位置に合ったダンスをしていると判定した場合には「perfect」、ビート位置に遅れて動き開始点が検出された場合には「too slow」、ビート位置に進んで動き開始点が検出された場合には「too fast」と音声出力し、さらに「perfect」が2回続いたら「wonderful!」、3回続いたら「so cool」等の音声を出力すると、ユーザーはダンス中にそのダンス技量を判定されて技量向上のためのインセンティブになる。出力は音声に限られず、画像出力等も可能である。この例として、アニメ等の主人公少女キャラクタが「がんばって」、「もう少し」、「すごーい」等と叫びながら、その都度評価に対応する衣装を纏って登場する画像を出力する等が挙げられる。
図6は評価結果(スコア)を表示画面にて表示した例である。横軸は時間(単位はビート、即ち進行したビート数、縦軸は動きギャップ(motion gap)即ちビート位置と動き開始点との差である。ウインドウW1は時間の進行とともに動きギャプがどのように推移したかを一目瞭然にグラフ化したものを示す表示領域であり、また、ウインドウW2はトータルスコアを表示する表示領域である。トータルスコアの計算態様は様々なものが考えられるが、例えば動きギャップがプラスの場合にはその逆数をとって加算し、動きギャップがマイナスの場合にはその絶対値をとったものの逆数を加算する等が考えられるがこの限りではなく様々なものが考えられる。なお、図中、MAX、MINは所定タイミングに対する動作のずれの許容範囲を示しており、MAXは「進み」の許容範囲、MINは「遅れ」の許容範囲を示している。
このように、制御部10が比較結果に応じた情報を出力するようにすれば、ユーザーは比較結果をリアルタイムにしかも五感によって容易に把握することができる。更に、制御部10が比較の結果に応じた音声を出力するようにすれば、ユーザーはダンスを止めることなく耳によって比較結果を把握することが可能となる。また、制御部10が所定数個のビート位置を抽出した場合において、比較結果に対する評価をユーザーに提示するようにすれば、ユーザーは、評価結果を参照して、自己のダンス技量の程度や習熟度等を把握することが可能である。例えば提供する楽曲1曲や複数曲分が終了した時点や曲の途中点での評価が可能である。
このようにして、ユーザーは携帯端末装置1を利用し、初心者時にはクラブ等に行かなくとも自宅等で密かにダンス技量を磨き、ある程度のダンス技量を習得した後にクラブデビューして優越感に浸ることが可能になる。また、同じアプリをダウンロードした仲間同士で切磋琢磨してダンス技量を磨きあって、スコアを競い合うことで一層楽しくダンスを習得することも可能である。そして、以上述べてきたような制御部10等の動作は、CPUが、ROMに記録された動作のためのプログラムを実行することによって実現することが可能である。
また、不感帯にオフセットを設けることも可能である。この不感帯オフセットは、例えば図3における不感帯Fを全体的にずらすことで実現できる。図3の例では、b1、b2間の中央に不感帯を設定したが例えばW1=0.3、W2=0.5、W3=0.2というように不感帯Fのタイミングを後にずらすことで不感帯に時間的なオフセットを与えることができる。これにより、ダンス動作の種類により異なる加速度センサー応答の違いに起因する、動作タイミングの評価誤差を改善することができる。つまり、測定したい動作に由来するズレを補正する効果があると言える。
以上説明してきたように、本発明の携帯端末装置は、ダンスの技量を向上させたいユーザーに広く利用することができる。
1 携帯端末装置
10 制御部
11 操作部
12 表示部
14 通信部
20 記憶部
30 加速度センサー
32 A/D変換器
34 D/A変換器
40 スピーカ
50 ヘッドホン

Claims (7)

  1. ユーザーに対し踊るための楽曲を提供しこの楽曲に合わせて踊る際の正確性を評価可能な携帯端末装置であって、
    記憶部に予め記憶されている楽曲情報を再生すると共に、この楽曲情報に含まれるビート位置に関する情報からビート位置を順次抽出する楽曲情報処理手段と、
    当該装置を身に着けたユーザーの体の動きを検出し対応する信号を出力する体動検出手段と、
    前記楽曲情報処理手段によって順次抽出されるビート位置と、前記体動検出手段から出力される信号との、同一時間軸上での位置関係を比較する比較手段と、を備え、
    前記比較手段は、
    或るビート位置と次のビート位置との両ビート位置の間に不感帯を設け、この不感帯においては前記体動検出手段からの信号を無視し、無視されずに残った信号を前記位置関係の比較対象とする処理を、隣り合う総てのビート位置の間で行うことを特徴とする携帯端末装置。
  2. 請求項1に記載の携帯端末装置において、
    前記不感帯の幅は、前記両ビート位置間の幅の半分であると共に、前記両ビート位置間の中央位置に設けられ、
    前記比較手段は、
    前記或るビート位置から前記不感帯の開始位置までの時間幅内での前記信号のピーク位置と前記或るビート位置との位置関係を比較対象とすると共に、
    前記不感帯の終了位置から前記次のビート位置までの時間幅内での前記信号のピーク位置と前記次のビート位置との位置関係を比較対象とすることを特徴とする携帯端末装置。
  3. 請求項1および2の内のいずれか一項に記載の携帯端末装置において、
    更に、前記比較手段による比較結果に応じた情報を出力する情報出力手段を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
  4. 請求項3に記載の携帯端末装置置において、
    前記情報出力手段は、
    前記比較手段による比較の結果に応じた音声を出力することを特徴とする携帯端末装置。
  5. 請求項1、2、3および4の内のいずれか一項に記載の携帯端末装置において、
    更に、前記楽曲情報処理手段が所定数個のビート位置を抽出した場合において、前記比較手段による比較結果に対する評価をユーザーに提示する評価提示手段を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
  6. ユーザーに対し踊るための楽曲を提供しこの楽曲に合わせて踊る際の正確性を評価可能な携帯端末装置に、
    記憶部に予め記憶されている楽曲情報を再生すると共に、この楽曲情報に含まれるビート位置に関する情報からビート位置を順次抽出する楽曲情報処理機能と、
    当該装置を身に着けたユーザーの体の動きを検出して対応する信号を出力する体動検出機能と、
    前記楽曲情報処理機能によって順次抽出されるビート位置と、前記体動検出機能から出力される信号との、同一時間軸上での位置関係を比較する比較機能と、を実現させるためのプログラムであって、
    前記比較機能は、
    或るビート位置と次のビート位置との両ビート位置の間に不感帯を設け、この不感帯においては前記体動検出機能からの信号を無視し、無視されずに残った信号を前記位置関係の比較対象とする処理を、隣り合う総てのビート位置の間で行うことを特徴とするプログラム。
  7. 請求項6に記載のプログラムにおいて、
    更に、前記比較機能による比較結果に応じた情報を出力する情報出力機能を備えたことを特徴とするプログラム。
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