JP6477168B2 - 蓄圧装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用自動変速機の油圧制御装置等に用いられる蓄圧装置に関する。
近年、車両の一時停止時にエンジンを停止させる所謂アイドリングストップ機能を搭載した車両が増加している。また、エンジン停止状態からの復帰時の応答性を高める目的で、エンジンの駆動力を利用する機械式オイルポンプの他に電動オイルポンプが搭載されることがある。このような車両において、例えば走行レンジのまま車両が一時停止してエンジンが停止すると、電動オイルポンプが作動する。そして、例えば前進1速段時に係合される多板クラッチ等の発進用摩擦係合装置の油圧サーボに油圧が供給された状態で待機する。このため、運転者による発進要求(例えばフットブレーキの解放)があってエンジンが再始動するときに、機械式オイルポンプの作動による油圧上昇を待つことなく、車両の発進を素早く開始することができる。
しかしながら、電動オイルポンプは作動時に電力を消費するため、エンジンの始動後に電動オイルポンプにより消費した電力をバッテリーに再充電する必要があり、燃費向上の妨げとなる。
そこで、電動オイルポンプに代えて、油圧を蓄える圧力室と、圧力室に蓄えられた油圧の排出を制御可能な制御機構とを有する蓄圧装置を設け、エンジン回転時には圧力室に油圧を蓄える一方、エンジン停止状態からの復帰時には圧力室の油圧を発進用摩擦係合装置の油圧サーボへと供給することが考えられる。
このような蓄圧装置として、従来、内部に油室を形成されるハウジングと、油室からの油圧の給排経路を開閉可能なソレノイドバルブと、を有するスプリング式の油圧アキュムレータが提案されている(特許文献1参照)。
米国特許出願公開第2013/0074967号明細書
ところで、蓄圧装置は、油圧の制御を行うバルブボディに例えばパイプなどの管で接続され、その管を介して油圧を給排することになる。そのため、管路抵抗などを考慮すると蓄圧装置をバルブボディになるべく近づけて配置することが望ましい。
しかしながら、上記特許文献1に記載の油圧アキュムレータは、円筒形状からなるハウジングの軸方向に視て、ソレノイドバルブの一部がハウジングから大きく突出していた。このため、上記油圧アキュムレータのコンパクト化が難しく搭載性が良好ではないばかりか、油圧アクチュエータとバルブボディとの距離を近づけることを妨げて管路長の短縮が難しく、油圧給排時における油圧損失の低減が図り難いという問題があった。
そこで本発明は、搭載性を向上でき、かつ油圧損失の低減を図ることが可能な蓄圧装置を提供することを目的とする。
本発明に係る蓄圧装置(1)は、円筒形状を有するハウジング(21)と、
前記ハウジング(21)の内部にその軸方向に摺動自在に支持されると共に、前記軸方向の一方側に圧力室(24)を画成するピストン(22)と、
前記ハウジング(21)と前記ピストン(22)との間に配置され、前記ピストン(22)を前記圧力室(24)へ向けて付勢する付勢部材(29)と、
円柱状の本体(30)を有し、作動油を給排する給排口(23a)と前記圧力室(24)との間に介在し、前記圧力室(24)に蓄積された作動油を前記給排口(23a)から排出する排出状態と、作動油を前記圧力室(24)の内部に留める非排出状態と、に切換え可能なソレノイドバルブ(3)と、を備え、
前記ソレノイドバルブ(3)は、前記圧力室(24)より前記軸方向の一方側に位置し、前記本体(30)の中心軸(P2)を前記軸方向に向けて、かつ前記軸方向に視て前記ハウジングの中心軸(P1)から径方向一方側にオフセットした状態で前記ハウジング(21)と少なくとも一部が重なるように配置され、前記ハウジング(21)の内部に、前記給排口(23a)及び前記ソレノイドバルブ(3)を連通する第1油路(a1)と、前記ソレノイドバルブ(3)及び前記圧力室(24)を連通する第2油路(a2)とが、径方向他方側であって、径方向に視て前記ソレノイドバルブ(3)と少なくとも一部が重なる位置に形成されている。
本蓄圧装置によれば、ハウジングの内部に油圧を蓄積可能な圧力室を形成すると共に、排出状態と非排出状態とに切換え可能なソレノイドバルブを設けたため、ソレノイドバルブを制御することで圧力室に蓄積された油圧を油圧装置に適宜供給することができる。そして、円筒形状を有するハウジングと円柱状の本体を有するソレノイドバルブとを、互いの中心軸を同方向に向け、かつハウジングの軸方向に視て重なり合うように配置したため、全体としてコンパクト化を図ることができ、搭載性の向上を図ることができるものでありながら、例えばバルブボディに近づけて配置することが可能となって、管路抵抗を低減して油圧損失の低減を可能とすることができる。
本実施形態に係る蓄圧装置をミッションケースの下方から視た図。 本実施形態に係る蓄圧装置をソレノイドバルブの側から視た図。 本実施形態に係る蓄圧装置の縦断面図。 本実施形態に係る蓄圧装置の図1におけるA−A断面図。 本実施形態に係るアダプタの形状を示す図。
以下、図面に沿って本実施形態に係る蓄圧装置について説明する。
蓄圧装置1(アキュムレータ)は、図1に示すように、ミッションケース4の下部に形成された側壁の内側にバルブボディ5と並んで配置され、バルブボディ5と共に車両の油圧制御装置の一部を構成する。この車両には、アイドリングストップ機能が搭載されている。すなわち、信号待ち等で車両が走行レンジのまま停止又は減速するときにはエンジンへの燃料供給が停止され、車両が走行を再開するときにはエンジンが再始動される。
蓄圧装置1及びバルブボディ5は、ミッションケース4に取付けられる不図示のオイルパンにより下方から覆われている。ミッションケース4の内部には、エンジンの回転を利用してバルブボディ5に油圧を供給する不図示のオイルポンプと、エンジンの回転を変速して車輪へと伝達する不図示の変速機構等が配置されている。
[蓄圧装置の取付け]
蓄圧装置1は、図1及び図2に示すように、細長い略円柱形状を有する本体部2と、ソレノイドバルブ3と、L字パイプ7と、本体ブラケット6(第1ブラケット)と、ブラケット8(第2ブラケット)と、を有し、本体部2が平面視略矩形のバルブボディ5の一辺に沿うように並べて配置されている。
本体部2の外殻をなすハウジング21は、本体ブラケット6(第1ブラケット)と例えば溶接により固着されている。本体ブラケット6の複数個所には、固定ボルト61(第1のボルト)が下方から挿通されており、これら固定ボルト61によって本体ブラケット6及び本体部2がミッションケース4に固定されている。
本体部2とバルブボディ5とは、L字状に屈曲形成されたL字パイプ7(パイプ)により接続されている。L字パイプ7は、例えば溶接によりブラケット8(第2ブラケット)と固着されている。ブラケット8は、本体ブラケット6の一部と重なり合うように配置され、本体ブラケット6及びブラケット8は、これらが重なる位置に下方から挿通される固定ボルト62(第2のボルト)によってバルブボディ5に共締め固定されている。
L字パイプ7は、バルブボディ5の下面に開口するオイルポート51(図4参照)に取付けられている。オイルポート51は、バルブボディ5及びミッションケース4に形成された油圧回路を介して、ミッションケース4の内部に配置される発進用摩擦係合装置の油圧サーボに連絡している。発進用摩擦係合装置とは、例えば多段式変速機構の一部を構成し、前進1速段時に係合される多板クラッチである。
ソレノイドバルブ3は、円柱状の本体30と、コネクタ31とを有し、本体部2のアダプタ23に固定されている。本体30は、コネクタ31を介して不図示の電子制御ユニット及び車両の電力供給源に接続されている。
ソレノイドバルブ3の本体30は、図2及び図3に示すように、本体部2と直列的に配置されている。具体的に、ソレノイドバルブ3は、本体30の中心軸P2を本体部2の中心軸P1の軸方向に向けて、本体部2のアダプタ23に設けられた取付け孔25に軸方向の一方側(図3の上方側)から挿入されている。ただし、「中心軸P2を中心軸P1の軸方向に向ける」とは、中心軸P2の軸方向が中心軸P1の軸方向に精確に一致する場合だけでなく、装置のコンパクト性を損なわない限りで中心軸P2が中心軸P1に対して傾斜する場合を含めている。
ソレノイドバルブ3の本体30は、その軸方向に視て、ハウジング21の輪郭の内側に位置すると共に、本体30の中心軸P2がハウジング21の中心軸P1からオフセットして配置されている。本体30には、軸方向視でV字状に広がるブラケット33が固設され、ブラケット33に挿通される固定ボルト32,32によって、本体30がアダプタ23に固定されている。ブラケット33は、中心軸P2のオフセット方向とは反対側に位置し、ハウジング21の輪郭の内側に収められている。
[蓄圧装置の内部構成]
続いて、蓄圧装置1の内部構成について説明する。以下の説明において、特に断らない限り中心軸P1の軸方向を指して「軸方向」とする。また、本体部2に対してソレノイドバルブ3が配置される側(図1及び図3の上方側)を「頭部側」とし、その反対側を「底部側」とする。
蓄圧装置1の本体部2は、図3に示すように、ハウジング21と、ピストン22と、スプリング29(付勢部材)と、アダプタ23と、を有する。
ハウジング21は、中心軸P1を中心とする円筒状のボディ21aと、円筒状のボディ21aの底面を構成し中央に開口部を有する底部カバー21bとを有し、ボディ21aと底部カバー21bとが例えば溶接により固着されている。なお、ボディ21aと底部カバー21bとを、鋳造等により一体成形してもよい。
アダプタ23は、略円柱形状の輪郭を有し、ハウジング21の内側かつ頭部側に嵌装されている。アダプタ23は、外周面に凸設される爪部23bを有し、該爪部23bをハウジング21の切欠きに係合させることで周方向に位置合わせされると共に、ハウジング21に固設されるスナップリング27により軸方向頭部側への移動を規制されている。アダプタ23の底部側の面は、ハウジング21の内周面と共に圧力室24のシリンダ面を形成しており、アダプタ23の外周面には、圧力室24をシールするOリングo3が嵌着されている。
ピストン22は、ハウジング21のボディ21aに摺動自在に嵌挿され、軸方向頭部側に上記シリンダ面と共に圧力室24を画成している。ピストン22は、圧力室24に臨んでアダプタ23の底部側の面に対向する受圧部22aと、受圧部22aの外周部からボディ21aの内周面に沿って底部側に延出する脚部22bとを有し、受圧部22aがアダプタ23に突当る頭部側位置と、脚部22bがハウジング21の底部カバー21bに突当る底部側位置との間を摺動して、圧力室24の容積を変化させる。受圧部22aの外周面には圧力室24をシールする複合シールc1が嵌着されている。受圧部22aの底部側の面とハウジング21の底部カバー21bとの間には、ピストン22を圧力室24へ向けて付勢するスプリング29が縮設されている。
アダプタ23には、図4に示すように、軸方向と直交する方向に開口する給排口23aが形成され、該給排口23aにL字パイプ7が取付けられている。L字パイプ7は、その外径を給排口23aの内径に比して若干小さく形成され、外周面に形成された環状溝にOリングo2が嵌着された状態で給排口23aに挿入されている。L字パイプ7は、給排口23aから本体部2の外方へと延出し、略直角に屈曲してバルブボディ5の下面に開口するオイルポート51へ向かって延び、Oリングo1を介してオイルポート51に取付けられている。
アダプタ23の内部には、図5に示すように、給排口23a、ソレノイドバルブ3、及び圧力室24を連絡する油路が形成されている。具体的に、アダプタ23には、取付け孔25に取付けられたソレノイドバルブ3の本体30を囲む第1環状油路b1及び第2環状油路b2が形成され、第1環状油路b1が第2環状油路b2よりも頭部側に配置されている(図3参照)。また、アダプタ23には、給排口23aと第1環状油路b1とを連通する第1油路a1と、圧力室24と第2環状油路b2とを連通する第2油路a2とが形成されている。従って、給排口23aと圧力室24とは、給排口23aの側から、第1油路a1、第1環状油路b1、ソレノイドバルブ3の本体30、第2環状油路b2、第2油路a2の順に配置された経路によって接続されている。
上述したように、ソレノイドバルブ3は本体部2の中心軸P1からオフセットして取付けられるため、図4及び図5に示すように、取付け孔25は軸方向に視てアダプタ23の中心からオフセットして形成されている。そして、第1油路a1、第2油路a2、及び給排口23aは取付け孔25のオフセット方向とは反対側のスペースを利用して形成されている。第1油路a1及び給排口23aは、軸方向と直交する方向に形成される一方、第2油路a2は軸方向に延出して圧力室24と第2環状油路b2とを接続している。このため、軸方向と直交する方向に視て、第2油路a2と第1油路a1及び給排口23aとは垂直に交差している。
ソレノイドバルブ3の本体30は、コイル及び可動鉄心等を有するソレノイド部と、バルブボディ及びバルブスプール等を有するバルブ部等を有している。ソレノイドバルブ3は、電子制御ユニットによりコネクタ31を介してソレノイド部が通電制御されることで、バルブ部のバルブスプールが軸方向に移動し、第2環状油路b2から第1環状油路b1へと作動油が移動可能となる排出状態と、第2環状油路b2から第1環状油路b1へと作動油が移動することを規制する非排出状態と、に切換え可能に構成されている。ソレノイドバルブ3は、非排出状態かつ第1環状油路b1の油圧が第2環状油路b2の油圧に比して高いときには、作動油が環状油路b1から環状油路b2へと移動可能に構成されている。
なお、アダプタ23の取付け孔25は、図3に示すように、該取付け孔25に取付けられたソレノイドバルブ3の底面の位置よりも底部側に深く形成されている。取付け孔25には、ソレノイドバルブ3のバルブスプールのストロークにより押出される油をハウジング21とアダプタ23との間隙に逃がすドレン孔25aが形成されている。
[蓄圧装置による油圧装置の作動]
上述した構成からなる蓄圧装置1は、圧力室24に油圧を蓄積すると共に、ソレノイドバルブ3の通電制御により、発進用摩擦係合装置に適宜油圧を供給する。
詳しく説明すると、車両が通常走行してエンジンが回転しているときには、エンジンの駆動力によりオイルポンプが作動している。そして、オイルポンプにより加圧されバルブボディ5の内部で調圧された油圧が、オイルポート51から蓄圧装置1の給排口23aに供給される。このとき、電子制御ユニットからの信号によりソレノイドバルブ3は非排出状態にされている。このため、給排口23aに供給される供給油圧が圧力室24の内圧に比して高いときには、給排口側の作動油がソレノイドバルブ3を通過して圧力室側へと移動する。そして、スプリング29の付勢力に抗してピストン22が底部側へと摺動し、圧力室24の内部に作動油が蓄積されると共に、圧力室24の内圧が供給油圧に近付くように上昇する。
車両の減速又は停止等、電子制御ユニットがエンジンの停止条件を検知すると、電子制御ユニットは、エンジンの停止工程を開始すると共に、ソレノイドバルブ3を非排出状態に保つ。すると、エンジンの回転停止によりオイルポンプが停止してバルブボディ5への油圧供給が停止されるが、ソレノイドバルブ3により圧力室24から給排口23aへの作動油の移動が規制されるため、圧力室24の内圧が維持される。
運転者によるブレーキペダルの解放等、電子制御ユニットがエンジンの再始動条件を検知すると、電子制御ユニットはエンジンの再始動工程を開始すると共に、ソレノイドバルブ3に信号を送って非排出状態から排出状態へと切替える。すると、スプリング29の付勢力によりピストン22が頭部側へと摺動し、圧力室24の作動油がソレノイドバルブ3を通過して給排口23aから吐出され、オイルポート51へと供給される。そして、バルブボディ5及びミッションケース4の油圧回路を経由して、ミッションケース4の内部にある発進用摩擦係合装置に油圧が供給される。そして、発進用摩擦係合装置が作動してエンジンの駆動力が駆動輪へと伝達され、車両が加速を開始する。また、エンジンの再始動に伴ってオイルポンプが作動を再開し、バルブボディ5へ油圧を供給し始めるため、蓄圧装置1の給排口23aへの供給油圧が上昇し、圧力室24への油圧の蓄積が再開される。
これにより、蓄圧装置1を有する油圧制御装置は、オイルポンプの作動を待って発進用油圧装置を作動させるものに比して、車両をエンジン停止状態から通常走行へと素早く復帰させることができる。
そして、本実施形態に係る蓄圧装置1において、円筒形状を有するハウジング21と、円柱状の本体30を有するソレノイドバルブ3とを、上述したように直列的に配置したため、軸方向に視てソレノイドバルブ3がハウジング21から大きく突出することがない。このため、蓄圧装置1をコンパクトに構成して搭載性を向上させることができる。また、ミッションケース4の下方のスペースに容易に配置することができるため、給排口23aとオイルポート51とを近接させ、これらを接続するL字パイプの管路長を短くすることができ、配管の管路抵抗を低減して油圧損失を小さくすると共に、油圧装置の応答性を高めることができる。
また、ソレノイドバルブ3とハウジング21とを直列的に配置したため、ソレノイドバルブ3をアダプタ23に固定すると共に、アダプタ23をスナップリング27によりハウジング21に位置決めして装着することで、簡単な構成でソレノイドバルブ3を本体部2に装着することができる。
<本実施形態のまとめ>
本実施形態に係る蓄圧装置(1)は、円筒形状を有するハウジング(21)と、
前記ハウジング(21)の内部にその軸方向に摺動自在に支持されると共に、前記軸方向の一方側に圧力室(24)を画成するピストン(22)と、
前記ハウジング(21)と前記ピストン(22)との間に配置され、前記ピストン(22)を前記圧力室(24)へ向けて付勢する付勢部材(29)と、
円柱状の本体(30)を有し、作動油を給排する給排口(23a)と前記圧力室(24)との間に介在し、前記圧力室(24)に蓄積された作動油を前記給排口(23a)から排出する排出状態と、作動油を前記圧力室(24)の内部に留める非排出状態と、に切換え可能なソレノイドバルブ(3)と、を備え、
前記ソレノイドバルブ(3)は、前記圧力室(24)より前記軸方向の一方側に位置し、前記本体(30)の中心軸(P2)を前記軸方向に向けて、かつ前記軸方向に視て前記ハウジング(21)と少なくとも一部が重なるように配置される。
この構成によれば、ハウジングの内部に油圧を蓄積可能な圧力室を形成すると共に、排出状態と非排出状態とに切換え可能なソレノイドバルブを設けたため、ソレノイドバルブを制御することで圧力室に蓄積された油圧を油圧装置に適宜供給することができる。そして、円筒形状を有するハウジングと円柱状の本体を有するソレノイドバルブとを、互いの中心軸を同方向に向け、かつハウジングの軸方向に視て重なり合うように配置したため、全体としてコンパクト化を図ることができ、搭載性の向上を図ることができるものでありながら、例えばバルブボディに近づけて配置することが可能となって、管路抵抗を低減して油圧損失の低減を可能とすることができる。
また、本実施形態に係る蓄圧装置(1)において、前記ソレノイドバルブ(3)の前記本体(30)は、前記軸方向に視て、前記ハウジング(21)の輪郭の内側に位置する。
この構成によれば、ハウジングの軸方向に視て、ソレノイドバルブがハウジングの輪郭内に収まるように配置したため、搭載性を一層向上することができる。
また、本実施形態に係る蓄圧装置(1)において、前記ソレノイドバルブ(3)は、前記ハウジング(21)の中心軸(P1)から径方向一方側にオフセットして配置され、
前記ハウジング(21)の内部に、前記給排口(23a)及び前記ソレノイドバルブ(3)を連通する第1油路(a1)と、前記ソレノイドバルブ(3)及び前記圧力室(24)を連通する第2油路(a2)とを、径方向他方側であって、径方向に視て前記ソレノイドバルブ(3)と少なくとも一部が重なる位置に形成される。
この構成によれば、ソレノイドバルブをハウジングの中心軸からオフセットさせて配置したため、ハウジングの内側かつオフセット方向とは反対側の空間を利用して第1油路及び第2油路を形成することができ、装置をコンパクトに構成することができる。
また、本実施形態に係る蓄圧装置(1)は、前記ハウジング(21)の内部に支持され、前記ピストン(22)と軸方向に対向して前記圧力室(24)を形成するアダプタ(23)を備え、
前記ソレノイドバルブ(3)は、前記ハウジング(21)の中心軸(P1)から径方向にオフセットして前記アダプタ(23)に形成された取付け孔(25)に取付けられ、
前記第1油路(a1)及び前記第2油路(a2)は前記アダプタ(23)に形成され、
前記ソレノイドバルブ(3)を前記アダプタ(23)に固定するブラケット(33)が、前記軸方向に視て、前記ハウジング(21)の輪郭の内側に位置すると共に前記第1油路(a1)及び前記第2油路(a2)の少なくとも一部と重なる。
この構成によれば、ソレノイドバルブを取付ける取付け孔と、ソレノイドバルブを介して給排口から圧力室に繋がる第1油路及び第2油路とを形成されたアダプタを設けたため、装置の外形を簡単な形状とすることができ、搭載性を向上することができる。
また、取付け孔をハウジングの中心軸からオフセットさせて形成し、オフセット方向とは反対側の空間を利用して、ソレノイドバルブをアダプタに固定するブラケットを軸方向視で第1油路及び第2油路と重なるように配置したため、装置をコンパクトに構成することができる。
また、本実施形態に係る蓄圧装置(1)は、ミッションケース(4)に取付けられるバルブボディ(5)に開口するオイルポート(51)と前記給排口(23a)とを接続するL字状に屈曲形成されたパイプ(7)を備える。
この構成によれば、L字状に屈曲形成されたパイプにより給排口とオイルポートとを接続したため、例えば給排口とオイルポートとを接続する配管が複数個所で屈曲して形成されるものに比して管路長を短くすることができ、管路抵抗を低減することができる。
また、L字状のパイプの一端を給排口に取付けた後に、パイプの他端をオイルポートに嵌め込むことで、装置とバルブボディとを容易に接続することができる。
また、本実施形態に係る蓄圧装置(1)は、前記ハウジング(21)に固着されると共に、第1のボルト(61)により前記ミッションケース(4)に固定される第1ブラケット(6)と、
前記パイプ(7)に固着される第2ブラケット(8)と、を備え、
前記第1ブラケット(6)及び前記第2ブラケット(8)は、第2のボルト(62)により前記バルブボディ(5)に共締めされる。
この構成によれば、第2のボルトを締めることで、パイプをバルブボディに対して精確な位置に取付けることができ、製造誤差による位置ずれを解消して油圧漏れの発生を防止することができる。
また、第2のボルトが、第1ブラケット及び第2ブラケットをバルブボディに共締めするため、第1ブラケット及び第2ブラケットのそれぞれを固定するボルトを別箇に設ける必要がなく、装置を簡素な構成とすることができる。
また、本実施形態に係る蓄圧装置(1)は、前記パイプ(7)と前記給排口(23a)との間に介在するOリング(o2)を備える。
この構成によれば、パイプとバルブボディとを位置合せした場合のパイプとハウジングとの組付け時の公差を、Oリングの弾性変形により吸収することができ、給排口とパイプとの接続部分における油圧の漏れの発生を防止することができる。
<他の実施の可能性>
本技術は、本実施形態において、アイドリングストップ機能を搭載した車両の油圧制御回路の一部として適用したが、これに限らず、オイルポンプの非稼働時に油圧制御回路に油圧を供給する装置として利用可能である。
また、発進用摩擦係合装置として、変速機構の前進1速段時に係合される多板クラッチを例示したが、これに限らず、発進時に作動する他の摩擦係合装置であってもよく、さらに言えば、多段式変速機構の一部を構成する摩擦係合装置に限らず、例えばベルト式無段変速機構のプーリを押圧する油圧サーボを蓄圧装置により油圧駆動する構成であってもよい。
また、給排口から圧力室への圧油の供給経路は、ソレノイドバルブを通過させる必要はなく、例えば逆止弁を介して給排口と圧力室とを直接的に接続する構成であってもよい。
また、L字パイプに代えてホース等の管状部材を用いてもよい。
また、ソレノイドバルブの非排出状態から排出状態への切換えは、電子制御ユニットがエンジンの再始動条件を感知したときに行われる構成としたが、これに代えて、例えばエンジンの停止時に切換えが行われ、エンジンの再始動まで排出状態を維持する構成としてもよい。
また、エンジン停止時の油圧供給手段として、蓄圧装置に加えて電動オイルポンプを併用する構成であってもよい。
1 蓄圧装置
3 ソレノイドバルブ
4 ミッションケース
5 バルブボディ
6 第1ブラケット(本体ブラケット)
7 パイプ(L字パイプ)
8 第2ブラケット(ブラケット)
21 ハウジング
22 ピストン
23 アダプタ
23a 給排口
24 圧力室
25 取付け孔
29 付勢部材(スプリング)
30 本体
33 ブラケット
51 オイルポート
61 第1のボルト(固定ボルト)
62 第2のボルト(固定ボルト)
a1 第1油路
a2 第2油路
o2 Oリング
P1 中心軸
P2 中心軸

Claims (6)

  1. 円筒形状を有するハウジングと、
    前記ハウジングの内部にその軸方向に摺動自在に支持されると共に、前記軸方向の一方側に圧力室を画成するピストンと、
    前記ハウジングと前記ピストンとの間に配置され、前記ピストンを前記圧力室へ向けて付勢する付勢部材と、
    円柱状の本体を有し、作動油を給排する給排口と前記圧力室との間に介在し、前記圧力室に蓄積された作動油を前記給排口から排出する排出状態と、作動油を前記圧力室の内部に留める非排出状態と、に切換え可能なソレノイドバルブと、を備え、
    前記ソレノイドバルブは、前記圧力室より前記軸方向の一方側に位置し、前記本体の中心軸を前記軸方向に向けて、かつ前記軸方向に視て前記ハウジングの中心軸から径方向一方側にオフセットした状態で前記ハウジングと少なくとも一部が重なるように配置され、
    前記ハウジングの内部に、前記給排口及び前記ソレノイドバルブを連通する第1油路と、前記ソレノイドバルブ及び前記圧力室を連通する第2油路とが、径方向他方側であって、径方向に視て前記ソレノイドバルブと少なくとも一部が重なる位置に形成されている、
    蓄圧装置。
  2. 前記ソレノイドバルブの前記本体は、前記軸方向に視て、前記ハウジングの輪郭の内側に位置する、
    請求項1に記載の蓄圧装置。
  3. 前記ハウジングの内部に支持され、前記ピストンと軸方向に対向して前記圧力室を形成するアダプタを備え、
    前記ソレノイドバルブは、前記ハウジングの中心軸から径方向にオフセットして前記アダプタに形成された取付け孔に取付けられ、
    前記第1油路及び前記第2油路は前記アダプタに形成され、
    前記ソレノイドバルブを前記アダプタに固定するブラケットが、前記軸方向に視て、前記ハウジングの輪郭の内側に位置すると共に前記第1油路及び前記第2油路の少なくとも一部と重なる、
    請求項1又は2に記載の蓄圧装置。
  4. ミッションケースに取付けられるバルブボディに開口するオイルポートと前記給排口とを接続するL字状に屈曲形成されたパイプを備える、
    請求項1ないしのいずれか1項に記載の蓄圧装置。
  5. 前記ハウジングに固着されると共に、第1のボルトにより前記ミッションケースに固定される第1ブラケットと、
    前記パイプに固着される第2ブラケットと、を備え、
    前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットは、第2のボルトにより前記バルブボディに共締めされる、
    請求項に記載の蓄圧装置。
  6. 前記パイプと前記給排口との間に介在するOリングを備える、
    請求項又はに記載の蓄圧装置。
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