JP6476262B1 - 漏洩同軸ケーブル - Google Patents

漏洩同軸ケーブル Download PDF

Info

Publication number
JP6476262B1
JP6476262B1 JP2017201547A JP2017201547A JP6476262B1 JP 6476262 B1 JP6476262 B1 JP 6476262B1 JP 2017201547 A JP2017201547 A JP 2017201547A JP 2017201547 A JP2017201547 A JP 2017201547A JP 6476262 B1 JP6476262 B1 JP 6476262B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coaxial cable
leaky coaxial
ferrite core
coupling loss
slot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017201547A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019075729A (ja
Inventor
文生 鈴木
文生 鈴木
田中 一平
一平 田中
照之 辻田
照之 辻田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2017201547A priority Critical patent/JP6476262B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6476262B1 publication Critical patent/JP6476262B1/ja
Publication of JP2019075729A publication Critical patent/JP2019075729A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)

Abstract

【課題】使用周波数以外の不要な電磁波の影響を低減し、安定した無線通信を実現することができる漏洩同軸ケーブルを提供することを目的とする。【解決手段】漏洩同軸ケーブルは、軸方向に延伸する中心導体と、中心導体を覆う絶縁体と、絶縁体の外周表面において、スロットを有する複数のスロット部および複数の遮蔽部を有する外部導体と、遮蔽部の周囲に配置される電波吸収体と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、漏洩同軸ケーブルに関する。
漏洩同軸ケーブルは、同軸ケーブルの外部導体に、電波を漏らすスロットと呼ばれる孔部を設けたケーブルであり、LCX(LCX:Leaky CoaXial)ケーブルと呼ばれている。漏洩同軸ケーブルは、このようなスロットを通じて、ケーブルに入力された信号を電磁波としてケーブル外部に放射(送信)したり、外部からの電磁波を受信することができる。すなわち、この漏洩同軸ケーブルは、伝送路とアンテナとの両方の機能を持った細長い送受信アンテナとして利用することができる(例えば特許文献1〜3参照)。
LCXケーブルをアンテナとして用いる場合、送信時の放射波の強度や受信時の感度は、スロットの大きさや形状によって決まる。また、放射波の放射角θは、スロットのピッチ(間隔)PsとLCXの誘電率εによって決まる。
LCXケーブルの軸方向に直角な放射角を0として、終端側に傾いた放射方向を正とすると、一般に、LCXケーブルからの電磁波の放射角θは、次式(1)で表される。
Figure 0006476262
式(1)において、nは放射波のモードで負の整数であり、λは自由空間での波長であり、εはLCXケーブルの絶縁体の比誘電率である。
波長λは、光速Cと使用周波数fを用いてλ=C/fで表されるため、式(1)は次式(2)で表される。
Figure 0006476262
なお、LCXケーブルをアンテナとして使用する場合は、一般に単一モード、すなわちn=−1で使用することが多い。この場合、放射角θ−1は、次式(3)で表される。なお、本明細書内では、式(3)で表される放射角θ−1を有する放射波を、スロット放射波と定義する。
Figure 0006476262
ここで、放射波が存在するために放射角θ−1が実数である必要があるので、式(3)の(−C/f・Ps+√ε)は1より小さくならなければいけない。一般に使用される単一モードのn=−1では、放射角θ−1が−90度から発生することが知られている。このため、fcをn=−1モードの発生周波数とすると、式(3)は次式(4)で表される。
Figure 0006476262
なお、発生周波数fcは、次式(5)で表される。
Figure 0006476262
LCXケーブルから放射波を発生させるためには、使用周波数が式(5)で計算される値より大きい必要がある。
このように、LCXケーブルからの放射は、使用周波数がfc以上で発生する。そして、放射角θ−1は、スロットのピッチPs、使用周波数f、誘電体の比誘電率εによって決まる。なお、使用周波数fが、発生周波数fcより低い場合、放射波は発生しない。
特許第5631374号公報 特許第5162713号公報 特許第5190147号公報
しかしながら、LCXケーブルでは上述したスロット放射波だけでなく、外部導体自体から別の放射波が放射さることが知られている(例えば特許文献1)。本明細書中では、スロット放射波とは別の、この外部導体自体からの放射波を導体放射波と定義する。
上述したスロット放射波は、周波数がfc以下では発生しないが、導体放射波は、どの周波数でも発生する。このため、導体放射波は、どのような周波数の信号をLCXケーブルに入力しても発生する。さらに、どのような周波数の電磁波がLCXケーブルに到来しても受信してしまう。この現象は、LCXケーブルに使用周波数以外の周波数の信号が含まれている場合、LCXケーブルが設置されている空間に使用周波数以外の電磁波を放射してしまう。さらに、この現象は、LCXケーブルが設置されている空間に使用周波数以外の不要な電磁波が存在している場合、その不要な電磁波を受信してしまう。例えば使用周波数が5.2GHz帯である場合、LCXケーブル周辺に数百MHzの電磁波が存在していると、LCXケーブルは5.2GHz帯の信号に加えて、この数百MHzの信号も受信してしまう。このような導体放射波による使用周波数以外の不要な電磁波は雑音である。このため、LCXケーブルをアンテナに用いた場合は、導体放射波が安定した通信に障害を与えるという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、使用周波数以外の不要な電磁波の影響を低減し、安定した無線通信を実現することができる漏洩同軸ケーブルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る漏洩同軸ケーブルは、軸方向に延伸する中心導体と、前記中心導体を覆う絶縁体と、前記絶縁体の外周表面において、スロットを有する複数のスロット部および複数の遮蔽部を有する外部導体と、前記遮蔽部の周囲に配置される電波吸収体と、を備える。
また、本発明の一態様に係る漏洩同軸ケーブルにおいて、前記電波吸収体は、前記漏洩同軸ケーブルの延伸方向に沿って、前記複数の遮蔽部それぞれの周囲に配置されているようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る漏洩同軸ケーブルにおいて、前記電波吸収体は、前記漏洩同軸ケーブルの延伸方向に沿って、前記複数の遮蔽部それぞれの周囲に、それぞれ複数個配置されているようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る漏洩同軸ケーブルにおいて、前記電波吸収体は、前記漏洩同軸ケーブルの端末部分の前記遮蔽部それぞれの周囲に配置、前記漏洩同軸ケーブルの中心部の前記遮蔽部それぞれの周囲に配置、および前記漏洩同軸ケーブルが伝搬する信号の波長に応じた位置の前記遮蔽部それぞれの周囲に配置のうち少なくとも1つに配置されるようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る漏洩同軸ケーブルにおいて、前記電波吸収体を、外側から覆う熱収縮チューブ、をさらに備えるようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る漏洩同軸ケーブルにおいて、前記電波吸収体を、外側から覆うシース、をさらに備えるようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る漏洩同軸ケーブルにおいて、前記電波吸収体は、前記遮蔽部の周囲に接着剤、電磁波吸収テープ、電磁波吸収シートのうち少なくとも1つで固定されているようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る漏洩同軸ケーブルにおいて、前記電波吸収体は、ニッケル−亜鉛系のフェライトコアであるようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る漏洩同軸ケーブルにおいて、前記電波吸収体は、円柱の中央部に穴を有する形状であり、前記穴の内側が前記遮蔽部を覆うようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る漏洩同軸ケーブルにおいて、前記電波吸収体は、分割型であり、合体した場合に円柱の中央部に穴を有する形状であり、前記穴の内側が前記遮蔽部を覆うようにしてもよい。
本発明によれば、使用周波数以外の不要な電磁波の影響を低減し、安定した無線通信を実現することができる。
漏洩同軸ケーブルの構造例を示す図である。 実施形態に係る結合損失の測定系を示す図である。 図1に示した漏洩同軸ケーブルの結合損失を測定した結果を示す図である。 図1に示した漏洩同軸ケーブルの結合損失の周波数依存性を示す図である。 図5(A)は、第1実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの外形を示す図である。図5(B)は、第1実施形態に係る漏洩同軸ケーブルにおけるスロットと遮蔽部と電波吸収体との位置関係を示す図である。 第1実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの結合損失を測定した結果を示す図である。 第1実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの結合損失の周波数依存性を示す図である。 図8(A)は、第2実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの外形を示す図である。図8(B)は、第2実施形態に係る漏洩同軸ケーブルにおけるスロットと遮蔽部と電波吸収体との位置関係を示す図である。 第2実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの結合損失の周波数依存性を示す図である。 図10(A)は、第3実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの外形を示す図である。図10(B)は、第3実施形態に係る漏洩同軸ケーブルにおけるスロットと遮蔽部と電波吸収体との位置関係を示す図である。 第3実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの結合損失の周波数依存性を示す図である。 第4実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの外形を示す図である。 第5実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの外形を示す図である。 第4実施形態に係る漏洩同軸ケーブル、第5実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの結合損失の周波数依存性を示す図である。 図15(A)は、第6実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの外形を示す図である。図15(B)は、第6実施形態に係る漏洩同軸ケーブルにおけるスロットと遮蔽部と電波吸収体との位置関係を示す図である。 第6実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの結合損失の周波数依存性を示す図である。 図17(A)は、第7実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの外形を示す図である。図17(B)は、第7実施形態に係る漏洩同軸ケーブルにおけるスロットと遮蔽部と電波吸収体との位置関係を示す図である。 第7実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの結合損失の周波数依存性を示す図である。 図19(A)は、第8実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの外形を示す図である。図19(B)は、第8実施形態に係る漏洩同軸ケーブルにおけるスロットと遮蔽部と電波吸収体との位置関係を示す図である。 第8実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの結合損失の周波数依存性を示す図である。 図21(A)は、第9実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの外形を示す図である。図21(B)は、第9実施形態に係る漏洩同軸ケーブルにおけるスロットと遮蔽部と電波吸収体との位置関係を示す図である。 第9実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの結合損失の周波数依存性を示す図である。 図23(A)は、フェライトコアの正面図である、図23(B)は、フェライトコアの側面図である。 図24(A)は、第10実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの外形を示す図である。図24(B)は、第10実施形態に係る漏洩同軸ケーブルにおけるスロットと遮蔽部と電波吸収体との位置関係を示す図である。 第10実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの結合損失の周波数依存性を示す図である。 図26(A)は、第11実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの外形を示す図である。図26(B)は、第11実施形態に係る漏洩同軸ケーブルにおけるスロットと遮蔽部と電波吸収体との位置関係を示す図である。 第11実施形態に係るスロット部に装着されるフェライトコアと、遮蔽部に装着されるフェライトコアを説明するための図である。 第11実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの結合損失の周波数依存性を示す図である。 実施形態に係るフェライトコアの形状と結合損失の抑圧関係を示す図である。 図29に示した結果をグラフで示した図である。 抑圧効果とフェライトコアの長さと厚さの関係例を示す図である。 図32(A)は、漏洩同軸ケーブルの中心部にフェライトコアを装着する例を示す外形図である。図32(B)は、漏洩同軸ケーブルの波長に応じた位置にフェライトコアを装着する例を示す外形図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
[第1実施形態]
図1は、漏洩同軸ケーブル10の構造例を示す図である。なお、図1に示す漏洩同軸ケーブル10は、5.2GHz帯の無線LAN(Local Area Network)用の漏洩同軸ケーブル(LCX(LCX:Leaky CoaXial)ケーブル)の例である。図1(A)は、漏洩同軸ケーブル10の正面図である、図1(B)は、長さ方向における漏洩同軸ケーブル10の構造例を示す図である。
図1(A)、図1(B)に示すように、漏洩同軸ケーブル10は、スロット101、中心導体102、絶縁体103、外部導体104、およびシース105を備える。
外部導体104は、スロット部201、および遮蔽部202を備える。
中心導体102は、例えば外径が2mmの銅線である。中心導体102は、軸方向に延伸している。
絶縁体103は、例えば外径が5mmの絶縁体であり、中心導体102を同心円状に覆って形成されている。絶縁体103は、例えば発泡ポリエチレンである。
外部導体104は、例えば厚さが10μmの銅箔であり、絶縁体103を同心円状に覆って形成されている。外部導体104は、絶縁体103の外周表面において、スロット101を有するスロット部201と遮蔽部202とを有する。
シース105は、例えば外径が7mm、材質がポリエチレンであり、外部導体104を同心円状に覆って形成されている。
漏洩同軸ケーブルの内部では、発信器からの高周波信号が中心導体102と外部導体104との間に入力されると、中心導体102の表面に漏洩同軸の長さ方向に電流が流れ、中心導体102から垂直方向に、絶縁体103を挟んで外部導体104との間に電界が生じる。磁界が中心導体102を軸に回転する方向に生じ、外部導体104の内面には、漏洩同軸ケーブルの長さ方向に電流が流れる。外部導体104の一部にスロット101が形成されているため、スロット101内には、電界が生じ、電波が放射される。
スロット101は、外部導体104のスロット部201に、漏洩同軸ケーブル10の長手方向に対して垂直な方向に角度+θを有してPtの間隔で2つ形成されている。また、スロット部201は、ピッチPsの間隔で形成されている。なお、ピッチPsは、例えば40mmである。スロット101は、長さが10mm、幅が2mm、角度θは60度(軸方向に対する角度30度)である。間隔Ptは、スロットピッチ/(スロット連数x3)であるため、例えば6.67mm(40/2×3)mmである。このため、スロット部201の幅は、約15mm(=40/6mm+10mm・cos(90−60度))である。スロット101の形状は、図1に示すように、長孔状であり、例えば楕円形、四隅の角丸の角丸四角形等である。また、スロット101は、外部導体104に開口して設けられている。また、スロット部201とスロット部201との間には、遮蔽部202が形成されている。遮蔽部202には、スロット101が形成されていない。
次に、結合損失Lcの測定システムについて説明する。
図2は、実施形態に係る結合損失Lcの測定系を示す図である。
漏洩同軸ケーブル10とアンテナ20との離隔距離はh(m)である。また、漏洩同軸ケーブル10の一端から入力される入力信号をPinとする。漏洩同軸ケーブル10にはターミネーター11が接続されている。アンテナ20からの出力をPoutとする。なお、アンテナ20は、半波長標準ダイポールアンテナである。また、アンテナ20には、受信器21が接続されている。漏洩同軸ケーブル10には、送信する信号を出力する発振器12が接続されている。また、測定に用いる漏洩同軸ケーブル10の長さは3mである。漏洩同軸ケーブル10は、0〜3mの位置に置かれる。また、h(m)は、1.5(m)である。
測定は、漏洩同軸ケーブル10の上部h(m)の位置に平行に、アンテナ20を移動させて行う。なお、漏洩同軸ケーブル10の放射波の軸方向(長手方向)偏波成分を測定する際は、アンテナ20の素子を軸方向に向けて測定する。また、漏洩同軸ケーブル10の放射波の周方向偏波成分を測定する際は、アンテナ20の素子を、漏洩同軸ケーブル10の軸方向とは90度異なる方向に向けて測定する。
結合損失Lcは、次式(6)のように表される。
Figure 0006476262
なお、図2では、アンテナ20として半波長ダイポールアンテナを例に説明したが、八木アンテナ等、他のアンテナであってもよい。
次に、図2の測定系で、図1に示した漏洩同軸ケーブル10の結合損失Lcを測定した結果を説明する。
図3は、図1に示した漏洩同軸ケーブル10の結合損失Lcを測定した結果を示す図である。図3(A)は、送信信号の周波数が0.25GHzにおける漏洩同軸ケーブル10の結合損失Lcを測定した結果を示す図である。図3(B)は、送信信号の周波数が0.5GHzにおける漏洩同軸ケーブル10の結合損失Lcを測定した結果を示す図である。図3(C)は、送信信号の周波数が1.0GHzにおける漏洩同軸ケーブル10の結合損失Lcを測定した結果を示す図である。図3(D)は、送信信号の周波数が2.4GHzにおける漏洩同軸ケーブル10の結合損失Lcを測定した結果を示す図である。図3(E)は、送信信号の周波数が5.2GHzにおける漏洩同軸ケーブル10の結合損失Lcを測定した結果を示す図である。また、図3(A)〜図3(E)において、横軸は漏洩同軸ケーブル10の位置であり、縦軸は結合損失である。
図3(A)〜図3(E)に示した結合損失の最小値(放射が最も強い状態)を周波数帯毎に読み取ってまとめると、図4のようになる。図4は、図1に示した漏洩同軸ケーブル10の結合損失Lcの周波数依存性を示す図である。図4において、横軸は周波数(GHz)、縦軸は結合損失(dB)である。符号g1は、漏洩同軸ケーブル10の結合損失を示している。
図4に示すように、スロット101からの放射波は、3.4GHz程度から生じている。5.2GHz付近の結合損失は約64dBであり、良好な放射特性が得られている。
しかしながら、0.5〜3GHz付近の結合損失が70dB程度である。さらに、低周波の0.25GHz(250MHz)の結合損失は60dBと非常に大きい。図4は、使用目的とする周波数帯である5.2GHz帯以外でも強い放射波が発生していることを表している。
次に、図1に示した漏洩同軸ケーブル10の遮蔽部202それぞれに、図5のようにフェライトコア301を装着した漏洩同軸ケーブル10Aについて説明する。
図5(A)は、第1実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Aの外形を示す図である。図5(B)は、第1実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Aにおけるスロット101と遮蔽部202と電波吸収体との位置関係を示す図である。
図5(A)、図5(B)に示すように、漏洩同軸ケーブル10Aは、漏洩同軸ケーブル10に対して、遮蔽部202それぞれに電波吸収体であるフェライトコア301を装着したケーブルである。
なお、漏洩同軸ケーブル10Aは、漏洩同軸ケーブル10と同様に、中心導体102の外径が2mm、絶縁体103の外径が5mm、外部導体104の厚さが10μm、シース105の外径が7mmである。また、スロット101は、外部導体104のスロット部201に、漏洩同軸ケーブル10Aの長手方向に対して垂直な方向に角度+θを有して40/6mmの間隔で2つ形成されている。また、スロット部201は、40mmのピッチPsの間隔で形成されている。さらに、スロット部201とスロット部201との間には、遮蔽部202が形成されている。
フェライトコア301は、電磁波吸収体であり、例えばNi−Zn(ニッケル−亜鉛)系のフェライトコアである。フェライトコア301は、外径が12mm、内径が7mm、長さが30mm、厚さが2.5mmである。フェライトコア301は、漏洩同軸ケーブル10Aの延伸方向に沿って、複数の遮蔽部202それぞれの周囲に配置されている。フェライトコア301は、いわゆるリングコアタイプである。
次に、漏洩同軸ケーブル10Aを図2の測定系で結合損失を測定した結果を説明する。
図6は、本実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Aの結合損失Lcを測定した結果を示す図である。図6(A)は、送信信号の周波数が0.25GHzにおける漏洩同軸ケーブル10Aの結合損失Lcを測定した結果を示す図である。図6(B)は、送信信号の周波数が0.5GHzにおける漏洩同軸ケーブル10Aの結合損失Lcを測定した結果を示す図である。図6(C)は、送信信号の周波数が1.0GHzにおける漏洩同軸ケーブル10Aの結合損失Lcを測定した結果を示す図である。図6(D)は、送信信号の周波数が2.4GHzにおける漏洩同軸ケーブル10Aの結合損失Lcを測定した結果を示す図である。図6(E)は、送信信号の周波数が5.2GHzにおける漏洩同軸ケーブル10Aの結合損失Lcを測定した結果を示す図である。また、図6(A)〜図6(E)において、横軸は漏洩同軸ケーブル10Aの位置であり、縦軸は結合損失である。
図6(A)〜図6(E)に示した結合損失の最小値(放射が最も強い状態)を周波数帯毎に読み取ってまとめると、図7のようになる。図7は、本実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Aの結合損失Lcの周波数依存性を示す図である。図7において、横軸は周波数(GHz)、縦軸は結合損失(dB)である。符号g1は、フェライトコアを装着していない漏洩同軸ケーブル10の結合損失を示している。また、符号g2は、遮蔽部202にフェライトコアを装着した本実施形態の漏洩同軸ケーブル10Aの結合損失を示している。
図7に示すように、漏洩同軸ケーブル10Aは、漏洩同軸ケーブル10と比べて、5.2GHzの結合損失Lcが同等の約62dB〜63dBである。
しかしながら、漏洩同軸ケーブル10Aは、漏洩同軸ケーブル10と比べて、2.4GHz以下の結合損失が77dB以下と大幅に抑圧された。特に、0.25GHz(250MHz)の結合損失は、60dBから79dBになり、19dBの抑圧効果があった。
ここで、2.4GHz以下の結合損失は、前述したようにスロット放射波ではなく導体放射波によるものである。
以上のように、本実施形態では、漏洩同軸ケーブル10Aにおいて、スロット部201と遮蔽部202を形成し、遮蔽部202それぞれに、遮蔽部202を覆うように電波吸収体であるフェライトコア301を装着した。
これにより、本実施形態によれば、導体放射波による結合損失を改善することができる。この結果、本実施形態によれば、使用周波数以外の不要な電磁波の影響を低減することができる。
[第2実施形態]
本実施形態では、第1実施形態で用いた長さの半分の長さである15mmのフェライトコアを複数個用いて、漏洩同軸ケーブルの遮蔽部202を覆うように装着する例を説明する。
図8(A)は、第2実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Bの外形を示す図である。図8(B)は、第2実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Bにおけるスロット101と遮蔽部202と電波吸収体との位置関係を示す図である。
図8(A)、図8(B)に示すように、漏洩同軸ケーブル10Bは、漏洩同軸ケーブル10(図1)に対して、遮蔽部202それぞれに電波吸収体であるフェライトコア311、312を装着したケーブルである。
なお、漏洩同軸ケーブル10Bは、漏洩同軸ケーブル10と同様に、中心導体102の外径が2mm、絶縁体103の外径が5mm、外部導体104の厚さが10μm、シース105の外径が7mmである。また、スロット101は、外部導体104のスロット部201に、漏洩同軸ケーブル10Bの長手方向に対して垂直な方向に角度+θを有して40/6mmの間隔で2つ形成されている。また、スロット部201は、40mmのピッチPsの間隔で形成されている。さらに、スロット部201とスロット部201との間には、遮蔽部202が形成されている。
フェライトコア311、312それぞれは、電磁波吸収体であり、例えばNi−Zn系のフェライトコアである。フェライトコア311、312それぞれは、外径が12mm、内径が7mm、長さが15mm、厚さが2.5mmである。フェライトコア311、312は、いわゆるリングコアタイプである。
次に、漏洩同軸ケーブル10Bを図2の測定系で結合損失を測定した結果を説明する。
図9は、本実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Bの結合損失Lcの周波数依存性を示す図である。図9において、横軸は周波数(GHz)、縦軸は結合損失(dB)である。符号g1は、フェライトコアを装着していない漏洩同軸ケーブル10の結合損失を示している。また、符号g2は、遮蔽部202に30mmのフェライトコアを1個装着した第1実施形態の漏洩同軸ケーブル10Aの結合損失を示している。さらに、符号g3は、遮蔽部202に15mmのフェライトコアを2個装着した本実施形態の漏洩同軸ケーブル10Bの結合損失を示している。
図9に示すように、漏洩同軸ケーブル10Bは、漏洩同軸ケーブル10と比べて、5.2GHzの結合損失Lcは同等の約63dBである。そして、漏洩同軸ケーブル10Bは、2.4GHz以下の導体放射波による結合損失が76dB以上であり、長さが30mmのフェライトコア301を用いた第1実施形態の漏洩同軸ケーブル10Aと同等の結果が得られた。また、0.25GHz(250MHz)の結合損失は、漏洩同軸ケーブル10と比べて、60dBから78dBになり、18dBの抑圧効果があった。
以上のように、本実施形態では、漏洩同軸ケーブル10Bにおいて、スロット部201と遮蔽部202を形成し、遮蔽部202それぞれに、遮蔽部202を覆うように電波吸収体である長さが15mmの2個のフェライトコア(311、312)を装着した。
これにより、本実施形態によれば、導体放射波による結合損失を改善することができる。この結果、本実施形態によれば、使用周波数以外の不要な電磁波の影響を低減することができる。そして、本実施形態によれば、第1実施形態の漏洩同軸ケーブル10Aで用いた半分の長さのフェライトコアを複数用いることで、漏洩同軸ケーブル10Bの可撓性を向上することができる。この結果、本実施形態によれば、漏洩同軸ケーブル10Bを直線状ではなく曲げて施設する場合に好適である。
なお、図8に示した例では、全ての遮蔽部202に長さが15mmの2つのフェライトコア(311、312)を装着する例を説明したが、これに限られない。例えば、直線上に施設する遮蔽部202に長さが30mmのフェライトコアを装着し、曲げて施設する遮蔽部202に長さが15mmのフェライトコアを2個装着するようにしてもよい。
さらに、図8に示した例では、長さが15mmのフェライトコアを2つずつ遮蔽部202に装着する例を説明したが、遮蔽部202に装着するフェライトコアの個数は3つ以上であってもよい。例えば、3つの場合は、長さが10mmのフェライトコアを3つ用いるようにしてもよい。
[第3実施形態]
本実施形態では、第2実施形態で用いた長さが15mmのフェライトコアを1個、漏洩同軸ケーブルの遮蔽部202を覆うように装着する例を説明する。
図10(A)は、第3実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Cの外形を示す図である。図10(B)は、第3実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Cにおけるスロット101と遮蔽部202と電波吸収体との位置関係を示す図である。
図10(A)、図10(B)に示すように、漏洩同軸ケーブル10Cは、漏洩同軸ケーブル10(図1)に対して、スロット部201を遮らないように遮蔽部202それぞれに電波吸収体であるフェライトコア321を装着したケーブルである。
なお、漏洩同軸ケーブル10Cは、漏洩同軸ケーブル10と同様に、中心導体102の外径が2mm、絶縁体103の外径が5mm、外部導体104の厚さが10μm、シース105の外径が7mmである。また、スロット101は、外部導体104のスロット部201に、漏洩同軸ケーブル10Cの長手方向に対して垂直な方向に角度+θを有して40/6mmの間隔で2つ形成されている。また、スロット部201は、40mmのピッチPsの間隔で形成されている。さらに、スロット部201とスロット部201との間には、遮蔽部202が形成されている。
フェライトコア321は、電磁波吸収体であり、例えばNi−Zn系のフェライトコアである。フェライトコア321は、外径が12mm、内径が7mm、長さが15mm、厚さが2.5mmである。フェライトコア321は、いわゆるリングコアタイプである。
次に、漏洩同軸ケーブル10Cを図2の測定系で結合損失を測定した結果を説明する。
図11は、本実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Cの結合損失Lcの周波数依存性を示す図である。図11において、横軸は周波数(GHz)、縦軸は結合損失(dB)である。符号g1は、フェライトコアを装着していない漏洩同軸ケーブル10の結合損失を示している。また、符号g3は、遮蔽部202に15mmのフェライトコアを2個装着した第2実施形態の漏洩同軸ケーブル10Bの結合損失を示している。さらに、符号g4は、遮蔽部202に15mmのフェライトコアを1個装着した本実施形態の漏洩同軸ケーブル10Cの結合損失を示している。
図11に示すように、漏洩同軸ケーブル10Cは、漏洩同軸ケーブル10Bと比べて、5.2GHzの結合損失Lcは同等の約62〜63dBと同等であった。
しかしながら、漏洩同軸ケーブル10Cは、3.4GHz以下の導体放射波による結合損失が、15mmのファライトコアを2個用いた漏洩同軸ケーブル10Bより低い結合損失となった。さらに、0.25GHz(250MHz)の結合損失は、漏洩同軸ケーブル10と比べて、60dBから75dBになり、15dBの抑圧効果があったが、15mmのファライトコアを2個用いた漏洩同軸ケーブル10Bの78dBと比較して低い結合損失となった。このように、遮蔽部202に装着するフェライトコアの使用個数が多いほど、導体放射波による結合損失が大きくなる。
以上のように、本実施形態では、漏洩同軸ケーブル10Cにおいて、スロット部201と遮蔽部202を形成し、遮蔽部202それぞれに、遮蔽部202を覆うように電波吸収体である長さが15mmの1個のフェライトコア321を装着した。
これにより、本実施形態によれば、導体放射波による結合損失を改善することができる。この結果、本実施形態によれば、使用周波数以外の不要な電磁波の影響を低減することができる。
[第4実施形態]
本実施形態では、第2実施形態で用いた長さが15mmのフェライトコアを1個、漏洩同軸ケーブルの両端側のコネクタから1m以内の遮蔽部202を覆うように装着する例を説明する。
図12は、第4実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Dの外形を示す図である。
図12に示すように、漏洩同軸ケーブル10Dは、漏洩同軸ケーブル10(図1)に対して、スロット部201を遮らないように漏洩同軸ケーブルの両端側のコネクタ13、14から1m以内の遮蔽部202それぞれに、電波吸収体であるフェライトコア321を装着したケーブルである。
なお、漏洩同軸ケーブル10Dは、漏洩同軸ケーブル10と同様に、中心導体102の外径が2mm、絶縁体103の外径が5mm、外部導体104の厚さが10μm、シース105の外径が7mmである。また、スロット101は、外部導体104のスロット部201に、漏洩同軸ケーブル10Dの長手方向に対して垂直な方向に角度+θを有して40/6mmの間隔で2つ形成されている。また、スロット部201は、40mmのピッチPsの間隔で形成されている。さらに、スロット部201とスロット部201との間には、遮蔽部202が形成されている。
フェライトコア321は、電磁波吸収体であり、例えばNi−Zn系のフェライトコアである。フェライトコア321は、外径が12mm、内径が7mm、長さが15mm、厚さが2.5mmである。
なお、漏洩同軸ケーブル10Dを図2の測定系で結合損失を測定した結果は、第5実施形態の漏洩同軸ケーブル10Eの測定結果と比較しつつ後述する。
[第5実施形態]
本実施形態では、第2実施形態で用いた長さが15mmのフェライトコアを1個、漏洩同軸ケーブルの両端側のコネクタから0.5m以内の遮蔽部202を覆うように装着する例を説明する。
図13は、第4実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Eの外形を示す図である。
図13に示すように、漏洩同軸ケーブル10Eは、漏洩同軸ケーブル10(図1)に対して、スロット部201を遮らないように漏洩同軸ケーブルの両端側のコネクタ13、14から0.5m以内の遮蔽部202それぞれに、電波吸収体であるフェライトコア321を装着したケーブルである。
なお、漏洩同軸ケーブル10Eは、漏洩同軸ケーブル10と同様に、中心導体102の外径が2mm、絶縁体103の外径が5mm、外部導体104の厚さが10μm、シース105の外径が7mmである。また、スロット101は、外部導体104のスロット部201に、漏洩同軸ケーブル10Eの長手方向に対して垂直な方向に角度+θを有して40/6mmの間隔で2つ形成されている。また、スロット部201は、40mmのピッチPsの間隔で形成されている。さらに、スロット部201とスロット部201との間には、遮蔽部202が形成されている。
フェライトコア321は、電磁波吸収体であり、例えばNi−Zn系のフェライトコアである。フェライトコア321は、外径が12mm、内径が7mm、長さが15mm、厚さが2.5mmである。
次に、第4実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10D、第5実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Eを図2の測定系で結合損失を測定した結果を説明する。
図14は、第4実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10D、第5実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Eの結合損失Lcの周波数依存性を示す図である。図14において、横軸は周波数(GHz)、縦軸は結合損失(dB)である。符号g1は、フェライトコアを装着していない漏洩同軸ケーブル10の結合損失を示している。符号g3は、遮蔽部202に15mmのフェライトコアを2個装着した第2実施形態の漏洩同軸ケーブル10Bの結合損失を示している。符号g4は、遮蔽部202に15mmのフェライトコアを1個装着した第3実施形態の漏洩同軸ケーブル10Cの結合損失を示している。符号g5は、漏洩同軸ケーブル10Dの両端側のコネクタから1m以内の遮蔽部202それぞれに15mmのフェライトコアを1個装着した第4実施形態の漏洩同軸ケーブル10Dの結合損失を示している。符号g6は、漏洩同軸ケーブル10Dの両端側のコネクタから0.5m以内の遮蔽部202それぞれに15mmのフェライトコアを1個装着した第5実施形態の漏洩同軸ケーブル10Eの結合損失を示している。
図14に示すように、漏洩同軸ケーブル10D、漏洩同軸ケーブル10Eは、漏洩同軸ケーブル10と比べて、5.2GHzの結合損失Lcは同等の約62〜63dBと同等であった。
しかしながら、漏洩同軸ケーブル10D、漏洩同軸ケーブル10Eは、3.4GHz以下の導体放射波による結合損失が、15mmのファライトコアを全ての遮蔽部202に装着した漏洩同軸ケーブル10C(符号g4)より低い結合損失となった。さらに、漏洩同軸ケーブル10Dは、0.25GHz(250MHz)の結合損失が、漏洩同軸ケーブル10と比べて、60dBから約68dBになり、約8dBの抑圧効果があったが、15mmのファライトコアを全ての遮蔽部202に装着した漏洩同軸ケーブル10Cの75dBと比較して低い結合損失となった。また、漏洩同軸ケーブル10Eは、0.25GHz(250MHz)の結合損失が、漏洩同軸ケーブル10と比べて、60dBから約63dBになり、約3dBの抑圧効果があったが、15mmのファライトコアを全ての遮蔽部202に装着した漏洩同軸ケーブル10Cの75dBと比較して低い結合損失となった。
このように、遮蔽部202の装着範囲が多いほど、導体放射波による結合損失が大きくなる。
以上のように、第4実施形態および第5実施形態では、漏洩同軸ケーブル(10D、10E)において、スロット部201と遮蔽部202を形成し、漏洩同軸ケーブル(10D、10E)の両端側のコネクタ13、14から0.5m以内または1m以内の遮蔽部202それぞれに15mmのフェライトコアを1個装着した。
これにより、本実施形態によれば、導体放射波による結合損失を改善することができる。この結果、本実施形態によれば、使用周波数以外の不要な電磁波の影響を低減することができる。
なお、第4実施形態および第5実施形態では、漏洩同軸ケーブル(10D、10E)の両端側のコネクタ13、14から0.5m以内または1m以内の遮蔽部202それぞれに15mmのフェライトコアを1個装着する例を説明したが、長さが30mmのフェライトコアを1個装着するようにしてもよい。
[第6実施形態]
第1実施形態〜第5実施形態では、漏洩同軸ケーブルのシース105上にフェライトコアを装着する例を説明した。本実施形態では、漏洩同軸ケーブルの外部導体104にフェライトコアを接触させて装着する例を説明する。
図15(A)は、第6実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Fの外形を示す図である。図15(B)は、第6実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Fにおけるスロット101と遮蔽部202と電波吸収体との位置関係を示す図である。
図15(A)、図15(B)に示すように、漏洩同軸ケーブル10Fは、漏洩同軸ケーブルの外部導体104の遮蔽部202それぞれに、電波吸収体であるフェライトコア331を装着したケーブルである。
なお、漏洩同軸ケーブル10Fは、中心導体102の外径が2mm、絶縁体103の外径が5mm、外部導体104の厚さが10μmである。また、スロット101は、外部導体104のスロット部201に、漏洩同軸ケーブル10Fの長手方向に対して垂直な方向に角度+θを有して40/6mmの間隔で2つ形成されている。また、スロット部201は、40mmのピッチPsの間隔で形成されている。さらに、スロット部201とスロット部201との間には、遮蔽部202が形成されている。
フェライトコア331は、電磁波吸収体であり、例えばNi−Zn系のフェライトコアである。フェライトコア331は、外径が10mm、内径が5mm、長さが30mm、厚さが2.5mmである。フェライトコア331は、いわゆるリングコアタイプである。
次に、漏洩同軸ケーブル10Fを図2の測定系で結合損失を測定した結果を説明する。
図16は、本実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Fの結合損失Lcの周波数依存性を示す図である。図16において、横軸は周波数(GHz)、縦軸は結合損失(dB)である。符号g1は、フェライトコアを装着していない漏洩同軸ケーブル10の結合損失を示している。符号g2は、シース105上に30mmのフェライトコアを1個装着した第1実施形態の漏洩同軸ケーブル10Aの結合損失を示している。さらに、符号g12は、外部導体104上に30mmのフェライトコアを1個装着した本実施形態の漏洩同軸ケーブル10Fの結合損失を示している。
図16に示すように、漏洩同軸ケーブル10Fは、漏洩同軸ケーブル10やシース105上に30mmのフェライトコアを装着した漏洩同軸ケーブル10Aと比べて、5.2GHzの結合損失Lcは同等の約62〜63dBと同等であった。
しかしながら、漏洩同軸ケーブル10Fは、2.4GHz以下の導体放射波による結合損失が、シース105上にフェライトコアを装着した場合より結合損失が数dB(約2〜3dB)高い。この理由は、フェライトコア331が、外部導体104に誘起される電流に近接するためである。さらに、漏洩同軸ケーブル10Fは、0.25GHz(250MHz)の結合損失が、漏洩同軸ケーブル10と比べて、60dBから約81dBになり、約21dBの抑圧効果があった。
以上のように、本実施形態では、漏洩同軸ケーブル10Fにおいて、スロット部201と遮蔽部202を形成し、外部導体104上に30mmにフェライトコアを接触させて装着した。
これにより、本実施形態によれば、シース105上にフェライトコアを装着した場合に対して、さらに導体放射波による結合損失を改善することができる。この結果、本実施形態によれば、シース105上にフェライトコアを装着した場合に対して、さらに使用周波数以外の不要な電磁波の影響を低減することができる。
[第7実施形態]
第6実施形態では、漏洩同軸ケーブルの外部導体104にフェライトコアを接触させて装着する例を説明した。本実施形態では、フェライトコアを固定するために、さらにフェライトコアの上側を熱収縮チューブで覆う例を説明する。
図17(A)は、第7実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Gの外形を示す図である。図17(B)は、第7実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Gにおけるスロット101と遮蔽部202と電波吸収体との位置関係を示す図である。
図17(A)、図17(B)に示すように、漏洩同軸ケーブル10Gは、外部導体104の遮蔽部202それぞれに、電波吸収体であるフェライトコア331を装着したケーブルである。また、漏洩同軸ケーブル10Gは、フェライトコア331を固定するために、フェライトコア331の上側が熱収縮チューブ106で覆われている。
なお、漏洩同軸ケーブル10Gは、中心導体102の外径が2mm、絶縁体103の外径が5mm、外部導体104の厚さが10μmである。また、スロット101は、外部導体104のスロット部201に、漏洩同軸ケーブル10Gの長手方向に対して垂直な方向に角度+θを有して40/6mmの間隔で2つ形成されている。また、スロット部201は、40mmのピッチPsの間隔で形成されている。さらに、スロット部201とスロット部201との間には、遮蔽部202が形成されている。
フェライトコア331は、電磁波吸収体であり、例えばNi−Zn系のフェライトコアである。フェライトコア331は、外径が10mm、内径が5mm、長さが30mm、厚さが2.5mmである。
熱収縮チューブ106は、収縮後の内径が5mm、肉厚が約1.5mmである。熱収縮チューブ106の材質は、例えば電子線架橋軟質ポリオレフィン樹脂である。
次に、漏洩同軸ケーブル10Gを図2の測定系で結合損失を測定した結果を説明する。
図18は、本実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Gの結合損失Lcの周波数依存性を示す図である。図18において、横軸は周波数(GHz)、縦軸は結合損失(dB)である。符号g1は、フェライトコアを装着していない漏洩同軸ケーブル10の結合損失を示している。符号g2は、シース105上に30mmのフェライトコアを1個装着した第1実施形態の漏洩同軸ケーブル10Aの結合損失を示している。符号g12は、外部導体104上に30mmのフェライトコアを1個装着した第6実施形態の漏洩同軸ケーブル10Fの結合損失を示している。さらに、符号g13は、フェライトコアの上側を熱収縮チューブ106で覆った本実施形態の漏洩同軸ケーブル10Gの結合損失を示している。
図18に示すように、漏洩同軸ケーブル10Gは、漏洩同軸ケーブル10やシース105上に30mmのフェライトコアを装着した漏洩同軸ケーブル10Aと比べて、5.2GHzの結合損失Lcは同等の約62〜63dBと同等であった。
しかしながら、漏洩同軸ケーブル10Gは、2.4GHz以下の導体放射波による結合損失が、シース105上にフェライトコアを装着した場合より結合損失が数dB(約3〜4dB)高い。また、熱収縮チューブ106で固定しない場合と固定した場合との差は、1〜2dB程度であった。このように、熱収縮チューブ106でフェライトコア331を固定した場合に結合損失がさらに高くなる理由は、熱収縮チューブ106も誘電体であるため、誘電体損失によってさらに結合損失が改善されているためである。
また、漏洩同軸ケーブル10Gは、0.25GHz(250MHz)の結合損失が、漏洩同軸ケーブル10と比べて、60dBから約82dBになり、約22dBの抑圧効果があった。
以上のように、本実施形態では、漏洩同軸ケーブル10Gにおいて、スロット部201と遮蔽部202を形成し、外部導体104上に30mmにフェライトコアを接触させて装着した。さらに、本実施形態では、フェライトコア331の上側を熱収縮チューブ106で覆った。
これにより、本実施形態によれば、シース105上にフェライトコアを装着した場合に対して、さらに導体放射波による結合損失を改善することができる。この結果、本実施形態によれば、シース105上にフェライトコアを装着した場合に対して、さらに使用周波数以外の不要な電磁波の影響を低減することができる。
[第8実施形態]
第7実施形態では、フェライトコアを固定するために、フェライトコアの上側を熱収縮チューブで覆う例を説明した。本実施形態では、フェライトコアを固定するために、フェライトコアの上側をシースで覆う例を説明する。
図19(A)は、第8実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Hの外形を示す図である。図19(B)は、第8実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Hにおけるスロット101と遮蔽部202と電波吸収体との位置関係を示す図である。
図19(A)、図19(B)に示すように、漏洩同軸ケーブル10Hは、外部導体104の遮蔽部202それぞれに、電波吸収体であるフェライトコア331を装着したケーブルである。また、漏洩同軸ケーブル10Hは、フェライトコア331を固定するために、フェライトコア331の上側がシース105aで覆われている。
なお、漏洩同軸ケーブル10Hは、中心導体102の外径が2mm、絶縁体103の外径が5mm、外部導体104の厚さが10μmである。また、スロット101は、外部導体104のスロット部201に、漏洩同軸ケーブル10Hの長手方向に対して垂直な方向に角度+θを有して40/6mmの間隔で2つ形成されている。また、スロット部201は、40mmのピッチPsの間隔で形成されている。さらに、スロット部201とスロット部201との間には、遮蔽部202が形成されている。
フェライトコア331は、電磁波吸収体であり、例えばNi−Zn系のフェライトコアである。フェライトコア331は、外径が10mm、内径が5mm、長さが30mm、厚さが2.5mmである。
シース105aは、スロット部201の内径が約5mm、外径が約7mmである。また、シース105aは、遮蔽部202の内径が約10mm、外径が約12mmである。
次に、漏洩同軸ケーブル10Hを図2の測定系で結合損失を測定した結果を説明する。
図20は、本実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Hの結合損失Lcの周波数依存性を示す図である。図20において、横軸は周波数(GHz)、縦軸は結合損失(dB)である。符号g1は、フェライトコアを装着していない漏洩同軸ケーブル10の結合損失を示している。符号g2は、シース105上に30mmのフェライトコアを1個装着した第1実施形態の漏洩同軸ケーブル10Aの結合損失を示している。符号g12は、外部導体104上に30mmのフェライトコアを1個装着した第6実施形態の漏洩同軸ケーブル10Fの結合損失を示している。さらに、符号g14は、フェライトコアの上側をシース105aで覆った本実施形態の漏洩同軸ケーブル10Hの結合損失を示している。
図20に示すように、漏洩同軸ケーブル10Hは、漏洩同軸ケーブル10やシース105上に30mmのフェライトコアを装着した漏洩同軸ケーブル10Aと比べて、5.2GHzの結合損失Lcは同等の約62〜63dBと同等であった。
しかしながら、漏洩同軸ケーブル10Hは、2.4GHz以下の導体放射波による結合損失が、シース105上にフェライトコアを装着した場合より結合損失が数dB(約3〜4dB)高い。また、熱収縮チューブ106で固定した場合と、シース105aで固定した場合とは、同等であった。また、漏洩同軸ケーブル10Hは、0.25GHz(250MHz)の結合損失が、漏洩同軸ケーブル10と比べて、60dBから約82dBになり、約22dBの抑圧効果があった。このように、シース105でフェライトコア331を固定した場合に結合損失がさらに高くなる理由は、シース105も誘電体であるため、誘電体損失によってさらに結合損失が改善されているためである。
以上のように、本実施形態では、漏洩同軸ケーブル10Hにおいて、スロット部201と遮蔽部202を形成し、外部導体104上に30mmにフェライトコアを接触させて装着した。さらに、本実施形態では、フェライトコア331の上側をシース105aで覆った。
これにより、本実施形態によれば、シース105上にフェライトコアを装着した場合に対して、さらに導体放射波による結合損失を改善することができる。この結果、本実施形態によれば、シース105上にフェライトコアを装着した場合に対して、さらに使用周波数以外の不要な電磁波の影響を低減することができる。
[第9実施形態]
第7実施形態では、フェライトコアを固定するために、フェライトコアの上側を熱収縮チューブで覆う例を説明した。第8実施形態では、フェライトコアを固定するために、フェライトコアの上側をシースで覆う例を説明した。本実施形態では、フェライトコアをシース上に接着剤を充填して固定する例を説明する。
図21(A)は、第9実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Iの外形を示す図である。図21(B)は、第9実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Iにおけるスロット101と遮蔽部202と電波吸収体との位置関係を示す図である。
図21(A)、図21(B)に示すように、漏洩同軸ケーブル10Iは、漏洩同軸ケーブルのシース105上に遮蔽部202それぞれに、電波吸収体である30mmのフェライトコア301を1個装着したケーブルである。また、漏洩同軸ケーブル10Iは、フェライトコア301を固定するために、シース105における遮蔽部202とフェライトコア301との間に接着剤107を充填している。
なお、漏洩同軸ケーブル10Iは、漏洩同軸ケーブル10と同様に、中心導体102の外径が2mm、絶縁体103の外径が5mm、外部導体104の厚さが10μm、シース105の外径が7mmである。また、スロット101は、外部導体104のスロット部201に、漏洩同軸ケーブル10Iの長手方向に対して垂直な方向に角度+θを有して40/6mmの間隔で2つ形成されている。また、スロット部201は、40mmのピッチPsの間隔で形成されている。さらに、スロット部201とスロット部201との間には、遮蔽部202が形成されている。
フェライトコア301は、電磁波吸収体であり、例えばNi−Zn系のフェライトコアである。フェライトコア301それぞれは、外径が12mm、内径が7mm、長さが30mm、厚さが2.5mmである。
接着剤107は、例えばシリコーン系の接着剤である。なお、接着剤107には、電波吸収材が含まれていてもよく、例えば磁性金属入りの接着剤であってもよい。
次に、漏洩同軸ケーブル10Iを図2の測定系で結合損失を測定した結果を説明する。
図22は、本実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Iの結合損失Lcの周波数依存性を示す図である。図22において、横軸は周波数(GHz)、縦軸は結合損失(dB)である。符号g1は、フェライトコアを装着していない漏洩同軸ケーブル10の結合損失を示している。符号g2は、シース105上に30mmのフェライトコアを1個装着した第1実施形態の漏洩同軸ケーブル10Aの結合損失を示している。符号g21は、シース105の遮蔽部202とフェライトコア301との間に接着剤を充填した本実施形態の漏洩同軸ケーブル10Iの結合損失を示している。
図22に示すように、漏洩同軸ケーブル10Iは、漏洩同軸ケーブル10やシース105上に30mmのフェライトコアを装着した漏洩同軸ケーブル10Aと比べて、5.2GHzの結合損失Lcは同等の約63dBと同等であった。
しかしながら、漏洩同軸ケーブル10Iは、漏洩同軸ケーブル10と比べて、2.4GHz以下の結合損失が78dB以下と大幅に抑圧された。また、0.25GHz(250MHz)の結合損失は、60dBから79dBになり、19dBの抑圧効果があった。ただし、符号g2と符号g21に示すように、フェライトコア301を接着剤で固定した場合と固定していない場合との差は、0〜1dBであった。このように、接着剤でフェライトコア301を遮蔽部202に固定した場合は、悪影響はなかったが、効果がわずかであった。
以上のように、本実施形態では、漏洩同軸ケーブル10Iにおいて、スロット部201と遮蔽部202を形成し、遮蔽部202それぞれに、遮蔽部202を覆うように電波吸収体であるフェライトコア301を装着した。さらに、本実施形態では、フェライトコア301を遮蔽部202に接着剤で固定した。
これにより、本実施形態によれば、導体放射波による結合損失を改善することができる。この結果、本実施形態によれば、使用周波数以外の不要な電磁波の影響を低減することができる。また、本実施形態によれば、結合損失に影響を与えずに遮蔽部202上にフェライトコア301を固定することができる。
[第10実施形態]
第1実施形態〜第9実施形態では、フェライトコアに、円柱の中央に穴の開いたドーナツ状の非分離型を用いる例を説明した。本実施形態では、長さ方向に分離した分割型フェライトコアを用いる例を説明する。
図23は、本実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Jに用いるフェライトコア341の構造例を示す図である。図23(A)は、フェライトコア341の正面図である、図23(B)は、フェライトコア341の側面図である。
図23(A)、図23(B)に示すように、フェライトコア341は、フェライトコア341aとフェライトコア341bを備える。フェライトコア341a、フェライトコア341bそれぞれは、外径が12mm、内径が3.5mm、長さが30mm、厚さが2.5mmである。すなわち、フェライトコア341a、フェライトコア341bそれぞれは、フェライトコア301を長さ方向に分離したものである。
図24(A)は、第10実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Jの外形を示す図である。図24(B)は、第10実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Jにおけるスロット101と遮蔽部202と電波吸収体との位置関係を示す図である。
図24(A)、図24(B)に示すように、漏洩同軸ケーブル10Jは、スロット部201を遮らないように、漏洩同軸ケーブルのシース105上に遮蔽部202それぞれに、電波吸収体である30mmのフェライトコア341a、フェライトコア341bを装着したケーブルである。また、漏洩同軸ケーブル10Jは、フェライトコア341aとフェライトコア341bを固定するために、結束バンド342で固定されている。
次に、漏洩同軸ケーブル10Jを図2の測定系で結合損失を測定した結果を説明する。
図25は、本実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Jの結合損失Lcの周波数依存性を示す図である。図25において、横軸は周波数(GHz)、縦軸は結合損失(dB)である。符号g1は、フェライトコアを装着していない漏洩同軸ケーブル10の結合損失を示している。符号g2は、シース105上に30mmのフェライトコアを1個装着した第1実施形態の漏洩同軸ケーブル10Aの結合損失を示している。符号g31は、フェライトコア341aとフェライトコア341bでシース105の遮蔽部202を覆った本実施形態の漏洩同軸ケーブル10Jの結合損失を示している。
図25に示すように、漏洩同軸ケーブル10Jは、漏洩同軸ケーブル10やシース105上に30mmのフェライトコアを装着した漏洩同軸ケーブル10Aと比べて、5.2GHzの結合損失Lcは同等の約63dBと同等であった。
しかしながら、漏洩同軸ケーブル10Jは、漏洩同軸ケーブル10と比べて、2.4GHz以下の結合損失が約78dB以下と大幅に抑圧された。また、0.25GHz(250MHz)の結合損失は、60dBから80dBになり、20dBの抑圧効果があった。また、符号g2と符号g31に示すように、非分割型フェライトコアを用いた場合と分割型フェライトコアを用いた場合の結像損失の差は、0〜1dB程度であった。このため、分割型フェライトコアを使用しても、非分割型フェライトコアを用いた場合と同等に、導体放射波を抑圧することができる。
なお、上述した例では、分割型フェライトコアを結束バンド342で固定する例を説明したが、これに限られない。分割型フェライトコアの固定は、接着剤、磁性金属入りの接着剤、電波吸収テープ等で行うようにしてもよい。
以上のように、本実施形態では、漏洩同軸ケーブル10Jにおいて、スロット部201と遮蔽部202を形成し、遮蔽部202それぞれに、遮蔽部202を覆うように電波吸収体である分割型のフェライトコア341(フェライトコア341aとフェライトコア341b)を装着した。
これにより、本実施形態によれば、導体放射波による結合損失を改善することができる。この結果、本実施形態によれば、使用周波数以外の不要な電磁波の影響を低減することができる。
第1実施形態〜第9実施形態で用いた非分離型フェライトコアは、漏洩同軸ケーブルの両端にコネクタを取り付ける前に装着する必要がある。一方、本実施形態によれば、分割型フェライトコアを用いるため、漏洩同軸ケーブルの両端にコネクタを取り付けた後に装着することができ、装着後に熱収縮チューブ、シース、テープ、ケース等で一体化することができるという効果を得ることができる。このように、本実施形態によれば、分割型フェライトコアを用いることで、コネクタの再加工時間が不要となり、加工コストを低減することができる。
[第11実施形態]
第7実施形態では、外部導体104の遮蔽部202にフェライトコアを接触させて装着し、さらにフェライトコアの上側を熱収縮チューブで覆う例を説明した。本実施形態では、スロット部201のスロット101以外の箇所に、さらにフェライトコアを装着する例を説明する。
図26(A)は、第11実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Kの外形を示す図である。図26(B)は、第11実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Kにおけるスロット101と遮蔽部202と電波吸収体との位置関係を示す図である。
図26(A)、図26(B)に示すように、漏洩同軸ケーブル10Kは、外部導体104の遮蔽部202それぞれに、電波吸収体であるフェライトコア331を接触させて装着したケーブルである。また、漏洩同軸ケーブル10Kは、外部導体104のスロット部201それぞれにスロット101を遮らないように、電波吸収体であるフェライトコア351を接触させて装着したケーブルである。漏洩同軸ケーブル10Kは、フェライトコア331とフェライトコア351を固定するために、フェライトコア331とフェライトコア351の上側が熱収縮チューブ106で覆われている。
なお、漏洩同軸ケーブル10Kは、中心導体102の外径が2mm、絶縁体103の外径が5mm、外部導体104の厚さが10μmである。また、スロット101は、外部導体104のスロット部201に、漏洩同軸ケーブル10Kの長手方向に対して垂直な方向に角度+θを有して40/6mmの間隔で2つ形成されている。また、スロット部201は、40mmのピッチPsの間隔で形成されている。さらに、スロット部201とスロット部201との間には、遮蔽部202が形成されている。
次に、フェライトコア331とフェライトコア351について説明する。
図27は、本実施形態に係るスロット部201に装着されるフェライトコア351と、遮蔽部202に装着されるフェライトコア331を説明するための図である。図27(A)は、図26におけるA−A’の位置における断面図である。図27(B)は、図26におけるB−B’の位置における断面図である。
フェライトコア351は、電磁波吸収体であり、例えばNi−Zn系のフェライトコアである。フェライトコア351は、外径が10mm、内径が5mm、長さが約15mm(=40/6+10cos30)、厚さが2.5mmであり、円柱のうち周方向の一部が削除されている。
図26、図27(A)に示すように、フェライトコア351は、スロット101を塞がないように、例えば360度中の約90度分(符号351a)が長手方向かつ周方向に削除されている。このため、断面図で示すと、Cの形状となっている。
図26、図27(B)に示すように、フェライトコア331は、電磁波吸収体であり、例えばNi−Zn系のフェライトコアである。フェライトコア331は、外径が10mm、内径が5mm、長さが25mm、厚さが2.5mmである。
次に、漏洩同軸ケーブル10Kを図2の測定系で結合損失を測定した結果を説明する。
図28は、本実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Kの結合損失Lcの周波数依存性を示す図である。図28において、横軸は周波数(GHz)、縦軸は結合損失(dB)である。符号g1は、フェライトコアを装着していない漏洩同軸ケーブル10の結合損失を示している。符号g2は、シース105上に30mmのフェライトコアを1個装着した第1実施形態の漏洩同軸ケーブル10Aの結合損失を示している。符号g13は、フェライトコアの上側を熱収縮チューブ106で覆った第7実施形態の漏洩同軸ケーブル10Gの結合損失を示している。符号g41は、外部導体104の遮蔽部202にフェライトコア331を接触させて装着し、スロット部201のスロット101以外の箇所にフェライトコア351を装着し、フェライトコア331、351の上側を熱収縮チューブで覆った本実施形態の漏洩同軸ケーブル10Kの結合損失を示している。
図28に示すように、漏洩同軸ケーブル10Kは、フェライトコアを装着していない漏洩同軸ケーブル10、非分離型フェライトコアをシース105上に装着した第1実施形態の漏洩同軸ケーブル10A、非分離型フェライトコアを外部導体104上に装着し熱収縮チューブ106で覆った第7実施形態の漏洩同軸ケーブル10Gと比べて、5.2GHzの結合損失Lcは同等の約63dBと同等であった。
しかしながら、漏洩同軸ケーブル10Kは、漏洩同軸ケーブル10と比べて、2.4GHz以下の結合損失が約82dB以下と大幅に抑圧された。また、0.25GHz(250MHz)の結合損失は、60dBから83dBになり、23dBの抑圧効果があった。さらに、符号g13と符号g41に示すように、スロット部201にフェライトコアを装着していない第7実施形態の漏洩同軸ケーブル10Gに対して、結合損失が1〜2dB大きくなり、導体放射波をさらに抑圧できる。
以上のように、本実施形態では、漏洩同軸ケーブル10Kにおいて、スロット部201と遮蔽部202を形成し、遮蔽部202それぞれに、遮蔽部202を覆うように電波吸収体であるフェライトコア331を装着した。さらに、本実施形態では、漏洩同軸ケーブル10Kにおいて、スロット101を塞がないようにスロット部201にフェライトコア351を装着し、フェライトコア331、351の上側を熱収縮チューブ106で覆うようにした。
これにより、本実施形態によれば、導体放射波による結合損失をさらに改善することができる。この結果、本実施形態によれば、使用周波数以外の不要な電磁波の影響をさらに低減することができる。
[フェライトの体積と結合損失の抑圧関係]
次に、第1実施形態〜第11実施形態で用いたフェライトの体積と結合損失の抑圧関係について説明する。
図29は、実施形態に係るフェライトコアの形状と結合損失の抑圧関係を示す図である。
図29では、3種類の形状のフェライトの結合損失の抑圧関係を示している。なお、結合損失の値は、5.2GHz帯用の漏洩同軸ケーブルにおける250MHzにおける値である。
まず、フェライトコア無し(長さ0mm、厚さ0mm、体積0mm)では、結合損失が60dB、結合損失の抑圧効果が0dBである。
次に、第1のフェライトコア(外径12mm、内径7mm、長さ5mm、厚さ2.5mm、体積373mm)では、結合損失が70dB、結合損失の抑圧効果が10dB(=70−60)である。
次に、第2のフェライトコア(外径12mm、内径7mm、長さ15mm、厚さ2.5mm、体積1119mm)では、結合損失が75dB、結合損失の抑圧効果が15dB(=75−60)である。
次に、第3のフェライトコア(外径12mm、内径7mm、長さ30mm、厚さ2.5mm、体積2238mm)では、結合損失が78dB、結合損失の抑圧効果が18dB(=78−60)である。
図30は、図29に示した結果をグラフで示した図である。図30において、横軸はフェライトコアの体積(mm)、縦軸は結合損出の抑圧効果(dB)である。
図30より、例えば、抑圧効果を3dB以上得たい場合は、フェライトコアの体積が100mm必要であることがわかる。また、抑圧効果を10dB以上得たい場合のフェライトコアの体積は、400mm必要であることがわかる。
図31は、抑圧効果とフェライトコアの長さと厚さの関係例を示す図である。
図31に示すように、抑圧効果を3dB以上得たい場合、長さが5mmのフェライトコアでは、フェライトコアの厚みが0.82mm必要であることがわかる。
また、抑圧効果を3dB以上得たい場合、長さが15mmのフェライトコアでは、フェライトコアの厚みが0.29mm必要であることがわかる。
また、抑圧効果を3dB以上得たい場合、長さが30mmのフェライトコアでは、フェライトコアの厚みが0.15mm必要であることがわかる。
図31に示すように、抑圧効果を10dB以上得たい場合、長さが5mmのフェライトコアでは、フェライトコアの厚みが2.64mm必要であることがわかる。
また、抑圧効果を10dB以上得たい場合、長さが15mmのフェライトコアでは、フェライトコアの厚みが1.05mm必要であることがわかる。
また、抑圧効果を10dB以上得たい場合、長さが30mmのフェライトコアでは、フェライトコアの厚みが0.56mm必要であることがわかる。
すなわち、図31は、同じ抑圧効果を得るには、フェライトコアの長さが長いほど、短いフェライトコアより厚みを薄くすることができることを示している。逆に、図31は、フェライトコアが短い場合は、長い場合と比べて、より厚みが必要であることを示している。
なお、上述した第1実施形態〜第11実施形態では、電磁波吸収体の例としてフェライトコアを用いる例を説明したが、これに限らない。電磁波吸収体は、例えば、電磁波吸収テープや、電磁波吸収シート等であってもよい。
また、上述した第1実施形態〜第11実施形態に用いる電磁波吸収体は、透磁率μの複素透磁率μ(=μ’+jμ’’)における虚部μ’’が高いものが好ましい。なお、μ’は、実部でインダクタンス成分、μ’’が虚部で抵抗成分を表している。
[第12実施形態]
また、第4実施形態、第5実施形態では、漏洩同軸ケーブルの両端の遮蔽部202にフェライトコアを装着する例を説明したが、これに限られない。
図32は、本実施形態に係る第12実施形態に係る漏洩同軸ケーブル10Lの外形を示す図である。図32(A)は、漏洩同軸ケーブル10Lの中心部にフェライトコアを装着する例を示す外形図である。図32(B)は、漏洩同軸ケーブル10Lの波長に応じた位置にフェライトコアを装着する例を示す外形図である。
図32(A)に示すように、漏洩同軸ケーブル10Lは、漏洩同軸ケーブル10Lの延伸方向の中心にある遮蔽部202にフェライトコア301が装着されている。また、図32(A)に示す漏洩同軸ケーブル10Lは、漏洩同軸ケーブル10Lの長さが使用波長λのλ/2の例である。
図32(B)に示すように、漏洩同軸ケーブル10Lは、漏洩同軸ケーブル10Lの延伸方向の1/4の位置にある遮蔽部202にフェライトコア301が装着されている。また、図32(B)に示す漏洩同軸ケーブル10Lは、漏洩同軸ケーブル10Lの長さが使用波長λの2λの例である。
なお、漏洩同軸ケーブル10Lは、漏洩同軸ケーブル10と同様に、中心導体102の外径が2mm、絶縁体103の外径が5mm、外部導体104の厚さが10μm、シース105の外径が7mmである。また、スロット101は、外部導体104のスロット部201に、漏洩同軸ケーブル10Lの長手方向に対して垂直な方向に角度+θを有して40/6mmの間隔で2つ形成されている。また、スロット部201は、40mmのピッチPsの間隔で形成されている。さらに、スロット部201とスロット部201との間には、遮蔽部202が形成されている。
また、フェライトコア301は、電磁波吸収体であり、例えばNi−Zn系のフェライトコアである。フェライトコア301は、外径が12mm、内径が7mm、長さが30mm、厚さが2.5mmである。
なお、フェライトコアを装着する位置は、漏洩同軸ケーブル10Lで使用する波長に応じた位置であってもよい。
また、フェライトコアは、端末部の遮蔽部、中心部の遮蔽部、および漏洩同軸ケーブルが伝搬する信号の波長に応じた位置の遮蔽部のうち少なくとも1つに装着されるようにしてもよい。この場合であっても、遮蔽部202に装着されるフェライトコアの個数は1つ、または2つ以上の複数であってもよい。
また、図32(B)に示すように、漏洩同軸ケーブル10Lは、左端および右端それぞれの遮蔽部202にフェライトコア301が装着されていてもよい。
また、第7実施形態で説明したフェライトコアの上側を覆う熱収縮チューブ106を、第1実施形態〜第5実施形態、第9実施形態、第10実施形態、第12実施形態の漏洩同軸ケーブルに適用してもよい。
さらに、熱収縮チューブ106は、少なくともフェライトコアを覆うようにするようにしてもよい。そして、熱収縮チューブ106で漏洩同軸ケーブル全体を覆った場合であっても、熱収縮チューブ106でスロット101を塞がないようにすることが望ましい。
同様に、シース105で漏洩同軸ケーブル全体を覆った場合であっても、シース105でスロット101を塞がないようにすることが望ましい。
また、上述した実施形態において、第9実施形態以外の実施形態においても、フェライトコアを接着剤で固定するようにしてもよい。
なお、上述した実施形態では、フェライトコアの長さが30mmを1つ(第1実施形態、第6実施形態、第7実施形態、第8実施形態、第9実施形態、第10実施形態、第11実施形態、第12実施形態)、または15mmを2つ(第2実施形態)、15mmを1つ(第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態)の例を説明したが、これに限らない。図1に示した漏洩同軸ケーブル10において、スロット部201の長さは約15mmであり、遮蔽部202の長さは約25mm(=スロットピッチ40mm−15mm)である。このため、フェライトコアの長さは、スロット部201を遮らないように30mmの代わりに25mm、15mmの代わりに12.5mm(=25÷2)であってもよい。また、第11実施形態で説明したフェライトコア351の長さは、15mmの代わりに10mm(=40mm−30mm)であってもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
例えば、上述した漏洩同軸ケーブル(10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,10I,10J,10K,10L)の材質や外径や長さ等は一例であり、これに限られない。使用する用途や周波数に応じたものであればよい。同様に、フェライトコア(301,311,321,331,341,351)の外径や長さ等は一例であり、これに限られない。使用する用途や周波数に応じたものであればよい。
10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,10I,10J,10K,10L…漏洩同軸ケーブル、101…スロット、102…中心導体、103…絶縁体、104…外部導体、105,105a…シース、106…熱収縮チューブ、107…接着剤、201…スロット部、202…遮蔽部、301,311,312,321,331,341,341a,341b,351…フェライトコア、342…結束バンド

Claims (10)

  1. 軸方向に延伸する中心導体と、
    前記中心導体を覆う絶縁体と、
    前記絶縁体の外周表面において、スロットを有する複数のスロット部および複数の遮蔽部を有する外部導体と、
    前記遮蔽部の周囲に配置される電波吸収体と、
    を備える漏洩同軸ケーブル。
  2. 前記電波吸収体は、前記漏洩同軸ケーブルの延伸方向に沿って、前記複数の遮蔽部それぞれの周囲に配置されている、請求項1に記載の漏洩同軸ケーブル。
  3. 前記電波吸収体は、前記漏洩同軸ケーブルの延伸方向に沿って、前記複数の遮蔽部それぞれの周囲に、それぞれ複数個配置されている、請求項1に記載の漏洩同軸ケーブル。
  4. 前記電波吸収体は、前記漏洩同軸ケーブルの端末部分の前記遮蔽部それぞれの周囲に配置、前記漏洩同軸ケーブルの中心部の前記遮蔽部それぞれの周囲に配置、および前記漏洩同軸ケーブルが伝搬する信号の波長に応じた位置の前記遮蔽部それぞれの周囲に配置のうち少なくとも1つに配置される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の漏洩同軸ケーブル。
  5. 前記電波吸収体を、外側から覆う熱収縮チューブ、をさらに備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の漏洩同軸ケーブル。
  6. 前記電波吸収体を、外側から覆うシース、をさらに備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の漏洩同軸ケーブル。
  7. 前記電波吸収体は、前記遮蔽部の周囲に接着剤、電磁波吸収テープ、電磁波吸収シートのうち少なくとも1つで固定されている、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の漏洩同軸ケーブル。
  8. 前記電波吸収体は、ニッケル−亜鉛系のフェライトコアである、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の漏洩同軸ケーブル。
  9. 前記電波吸収体は、円柱の中央部に穴を有する形状であり、前記穴の内側が前記遮蔽部を覆う、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の漏洩同軸ケーブル。
  10. 前記電波吸収体は、分割型であり、合体した場合に円柱の中央部に穴を有する形状であり、前記穴の内側が前記遮蔽部を覆う、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の漏洩同軸ケーブル。
JP2017201547A 2017-10-18 2017-10-18 漏洩同軸ケーブル Active JP6476262B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017201547A JP6476262B1 (ja) 2017-10-18 2017-10-18 漏洩同軸ケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017201547A JP6476262B1 (ja) 2017-10-18 2017-10-18 漏洩同軸ケーブル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6476262B1 true JP6476262B1 (ja) 2019-02-27
JP2019075729A JP2019075729A (ja) 2019-05-16

Family

ID=65516946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017201547A Active JP6476262B1 (ja) 2017-10-18 2017-10-18 漏洩同軸ケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6476262B1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006074473A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Mitsubishi Electric Corp アンテナ装置
JP2014090383A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Fujikura Ltd アンテナ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006074473A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Mitsubishi Electric Corp アンテナ装置
JP2014090383A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Fujikura Ltd アンテナ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019075729A (ja) 2019-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11327241B2 (en) Optical fiber adapter structure
US20160218408A1 (en) System for feeding high-frequency waves to deployment structure
WO2016186136A1 (ja) 同軸マイクロストリップ線路変換回路
CN104347948A (zh) 改进型槽线天线
JP2019029815A (ja) 導波管−伝送線路変換器
JP2011024176A (ja) 誘電体導波路の電磁波伝達部
JP6476262B1 (ja) 漏洩同軸ケーブル
WO2018150468A1 (ja) 電子機器
US8809683B2 (en) Leaky coaxial cable
JP5631374B2 (ja) アンテナ
JP2016149650A (ja) 導波管、無線電力伝送システム、および無線通信システム
JP2016025476A (ja) 同軸ケーブル・マイクロストリップ線路変換器
US20160190706A1 (en) Antenna module
JP5473157B2 (ja) 無線通信装置
CN113097724B (zh) 一种介质谐振天线
JP5025688B2 (ja) マイクロ波無線システム
US20190393653A1 (en) Signal transmission cable
JP2015177272A (ja) アンテナアレイ
JP2015103912A (ja) バイコニカルアンテナ
JP7549476B2 (ja) 漏洩同軸ケーブル
CN210607615U (zh) 一种小型化超宽带天线
JP7147536B2 (ja) 電波伝送ケーブル
JP2015080010A (ja) アンテナ及びダイバーシチ通信システム
CN113540734B (zh) 一种耦合装置及通信设备
JPS6136405B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181003

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20181003

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20181016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190204

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6476262

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250