JP6475873B2 - 自動ドア装置、及び、自動ドア装置のメンテナンス時における作業方法 - Google Patents

自動ドア装置、及び、自動ドア装置のメンテナンス時における作業方法 Download PDF

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Description

本発明は、カバーを開閉自在にするために用いられるヒンジ部材を備えた自動ドア装置に関する。また、自動ドア装置のメンテナンス時における作業方法に関する。
図22において、自動ドア装置1は、人の通行や物の搬入等の際にドア2が自動で開閉するように構成される。具体的には、ドア2を開閉するための駆動機構3と、この駆動機構3を制御するドアコントローラ装置4とを備えて構成される(例えば、下記特許文献1参照)。駆動機構3は、モータ5と、主動プーリー6と、従動プーリー7と、タイミングベルト8とを備えて構成される。タイミングベルト8には、連結金具9が取り付けられる。この連結金具9は、ドア2に固定された吊り金具10に取り付けられる。駆動機構3は、ドアコントローラ装置4とともにベース部材11の所定位置に固定される。
図23において、ベース部材11は、自動ドア取付枠としての上枠12に取り付け固定される。ベース部材11には、ハンガーレール13が設けられる。このハンガーレール13には、断面半円形状のレール14が形成される。レール14には、ハンガーローラー15が移動自在に載せられる。このハンガーローラ15は、上記吊り金具10に設けられる。
図22及び図23において、ベース部材11における引用符号16は、駆動機構3やドアコントローラ装置4に対する取り付けスペースを示す。また、引用符号17は、タイミングベルト8等に対するスペースを示す。さらに、引用符号18は正面開口部を示す。この正面開口部18は、カバー19(化粧カバー)にて覆われる。カバー19は、自動ドア装置1の設置時に取り付けられ、また、メンテナンス時には一旦取り外される。尚、カバー19は、ベース部材11と同様に長尺なものである。
特開2007−332690号公報
上記従来の自動ドア装置1にあっては、例えばカバー19の取り外し作業を行った後に、長尺なカバー19の置き場に困ってしまうという問題点を有する。
尚、カバー19の取り外し作業は高所で行われることから、作業員の足下に置いておくことは非常に危険である。また、カバー19を床に置いておくことは、傷付きの心配が生じてしまう。傷付きを避けるために作業員が乗る車両まで運び、車両内に一時保管をすることも考えられるが、手間が増えて作業性が悪くなってしまう。また、決められた時間内に作業を完了させることも困難になってしまう。
本願発明者は、公知の蝶番(ヒンジ部材)を用いてカバー19を開閉自在にしようと検討してみたが、図23で示すように、ベース部材11の上壁とカバー19との重なり部分20がある構造であることから、このような構造の場合、蝶番の取り付けが矢印Pで示す位置になってしまい、また、蝶番をネジ止めする必要もあることから、公知の蝶番では作業性の面で有効でないと判断した。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、作業性の向上を図ることが可能な自動ドア装置を提供することを課題とする。また、自動ドア装置のメンテナンス時における作業方法を提供することも課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明の自動ドア装置は、
上枠に対し水平方向に延在する状態で固定されるベース部材と、該ベース部材の正面開口部を覆うためのカバーと、これら前記ベース部材及び前記カバーの両方に跨る状態で取り付けられるヒンジ部材とを備え、
該ヒンジ部材は、前記ベース部材のベース上壁に対し取り付けられる一対の第一取り付け部と、該一対の第一取り付け部の間に配置されるとともに前記カバーのカバー上壁に対し取り付けられる第二取り付け部と、前記カバーを開閉自在にするための回転軸部とを備え、
前記一対の第一取り付け部の各々は、前記ベース上壁の前記水平方向に延在するベース上壁端部の差し込み空間として形成される第一差し込み空間と、該第一差し込み空間に差し込まれる前記ベース上壁端部の当接部分として形成される第一当接壁と、該第一当接壁の上下両端に連続して前記ベース上壁端部の外面側及び内面側に配置される一対の第一保持壁と、前記ベース上壁端部の前記外面側の前記第一保持壁に形成される第一軸受け部とを有し、
前記第二取り付け部は、前記カバー上壁の前記水平方向に延在するカバー上壁端部の差し込み空間として形成される第二差し込み空間と、該第二差し込み空間に差し込まれる前記カバー上壁端部の当接部分として形成される第二当接壁と、該第二当接壁の上下両端に連続して前記カバー上壁端部の外面側及び内面側に配置される一対の第二保持壁と、前記第二当接壁又はこの近傍に配置形成される第二軸受け部とを有し、
前記ベース上壁端部に対し取り付けられた状態においては、前記一対の第一取り付け部の各前記第一軸受け部が前記ベース上壁端部の端面から離れた位置に配置され、前記カバー上壁端部に対し取り付けられた状態においては、前記第二取り付け部の前記第二軸受け部が前記カバー上壁端部の端面近傍に配置され、さらに、真っ直ぐに形成された前記回転軸部により各前記第一軸受け部及び前記第二軸受け部が一列に並んだ状態で前記ベース上壁端部の前記端面から離れた位置に配置されることを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の自動ドア装置において、
前記ベース上壁は、ベース上壁基部と、ベース上壁中間部と、前記ベース上壁端部とを有するとともに、前記ベース上壁中間部と前記ベース上壁端部との連続部分が段差部になる形状に形成され、
該段差部は、前記ベース上壁中間部を上の段、前記ベース上壁端部を下の段にするような段差の部分に形成されるとともに、前記ベース上壁中間部の外面と、前記カバー上壁端部の外面とが略同一平面になるように形成され、
さらに、前記段差部は、前記ベース上壁端部と前記カバー上壁端部との重なり部分が生じるように形成されることを特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の自動ドア装置において、
前記段差部には、90°を超えて前記カバーを開かせるための部分として、切り欠き又は斜めに傾く部分が、前記ヒンジ部材の取り付け位置に合わせて配置形成されることを特徴とする。
請求項4に記載の本発明は、請求項1に記載の自動ドア装置において、
前記一対の第二保持壁は、前記一対の第一保持壁よりも長くなるように形成されることを特徴とする。
請求項5に記載の本発明は、請求項1、2、3又は4に記載の自動ドア装置において、
前記カバーには、該カバーの開状態に必要な分だけコードが確保されたセンサーが取り付けられることを特徴とする。
請求項6に記載の本発明は、請求項1、2、3、4又は5に記載の自動ドア装置において、
前記一対の第一取り付け部及び前記第二取り付け部には、抜け止めが形成されることを特徴とする。
請求項7に記載の本発明は、請求項1、2、3、4、5又は6に記載の自動ドア装置において、
前記ヒンジ部材における前記一対の第一取り付け部及び前記第二取り付け部は、樹脂成形にて形成されることを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項8に記載の本発明の自動ドア装置は、
上枠に対し水平方向に延在する状態で固定されるベース部材と、該ベース部材の正面開口部を覆うためのカバーと、これら前記ベース部材及び前記カバーの両方に跨る状態で取り付けられるヒンジ部材とを備え、
該ヒンジ部材は、前記ベース部材のベース上壁に対し取り付けられる第一取り付け部と、該第一取り付け部の両側に配置されるとともに前記カバーのカバー上壁に対し取り付けられる一対の第二取り付け部と、前記カバーを開閉自在にするための回転軸部とを備え、
前記第一取り付け部は、前記ベース上壁の前記水平方向に延在するベース上壁端部の差し込み空間として形成される第一差し込み空間と、該第一差し込み空間に差し込まれる前記ベース上壁端部の当接部分として形成される第一当接壁と、該第一当接壁の上下両端に連続して前記ベース上壁端部の外面側及び内面側に配置される一対の第一保持壁と、前記ベース上壁端部の前記外面側の前記第一保持壁に形成される第一軸受け部とを有し、
前記一対の第二取り付け部の各々は、前記カバー上壁の前記水平方向に延在するカバー上壁端部の差し込み空間として形成される第二差し込み空間と、該第二差し込み空間に差し込まれる前記カバー上壁端部の当接部分として形成される第二当接壁と、該第二当接壁の上下両端に連続して前記カバー上壁端部の外面側及び内面側に配置される一対の第二保持壁と、前記第二当接壁又はこの近傍に配置形成される第二軸受け部とを有し、
前記ベース上壁端部に対し取り付けられた状態においては、前記第一取り付け部の前記第一軸受け部が前記ベース上壁端部の端面から離れた位置に配置され、前記カバー上壁端部に対し取り付けられた状態においては、前記一対の第二取り付け部の各前記第二軸受け部が前記カバー上壁端部の端面近傍に配置され、さらに、真っ直ぐに形成された前記回転軸部により前記第一軸受け部及び各前記第二軸受け部が一列に並んだ状態で前記ベース上壁端部の前記端面から離れた位置に配置されることを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項9に記載の本発明の自動ドア装置のメンテナンス時における作業方法は、
上枠に対し水平方向に延在する状態で固定されるベース部材と、該ベース部材の正面開口部を覆うためのカバーとを備える自動ドア装置のメンテナンス時に、前記ベース部材及び前記カバーの両方に跨る状態でヒンジ部材が取り付けられているものとするとともに、メンテナンス直前に第一工程及び第二工程が行われ、且つ、メンテナンス直後に第三工程及び第四工程が行われるものとし、
前記ヒンジ部材は、前記ベース部材のベース上壁に対し取り付けられる一対の第一取り付け部と、該一対の第一取り付け部の間に配置されるとともに前記カバーのカバー上壁に対し取り付けられる第二取り付け部と、前記カバーを開閉自在にするための回転軸部とを備え、
前記一対の第一取り付け部の各々は、前記ベース上壁の前記水平方向に延在するベース上壁端部の差し込み空間として形成される第一差し込み空間と、該第一差し込み空間に差し込まれる前記ベース上壁端部の当接部分として形成される第一当接壁と、該第一当接壁の上下両端に連続して前記ベース上壁端部の外面側及び内面側に配置される一対の第一保持壁と、前記ベース上壁端部の前記外面側の前記第一保持壁に形成される第一軸受け部とを有し、
前記第二取り付け部は、前記カバー上壁の前記水平方向に延在するカバー上壁端部の差し込み空間として形成される第二差し込み空間と、該第二差し込み空間に差し込まれる前記カバー上壁端部の当接部分として形成される第二当接壁と、該第二当接壁の上下両端に連続して前記カバー上壁端部の外面側及び内面側に配置される一対の第二保持壁と、前記第二当接壁又はこの近傍に配置形成される第二軸受け部とを有し、
前記ベース上壁端部に対し取り付けられた状態においては、前記一対の第一取り付け部の各前記第一軸受け部が前記ベース上壁端部の端面から離れた位置に配置され、前記カバー上壁端部に対し取り付けられた状態においては、前記第二取り付け部の前記第二軸受け部が前記カバー上壁端部の端面近傍に配置され、さらに、真っ直ぐに形成された前記回転軸部により各前記第一軸受け部及び前記第二軸受け部が一列に並んだ状態で前記ベース上壁端部の前記端面から離れた位置に配置され、
前記第一工程では、前記カバーのカバー上壁を少なくとも90°回転移動させて、前記カバー上壁を立てるような開状態にする作業が行われ、
前記第二工程では、前記カバーのカバー前壁と前記ヒンジ部材との間に開放保持部材を取り付けて、前記カバーの開状態を保持する作業が行われ、
前記第三工程では、前記開放保持部材を前記カバー前壁と前記ヒンジ部材との間から取り外す作業が行われ、
前記第四工程では、前記カバーのカバー上壁を倒すような回転移動をさせて閉状態となる元の状態に戻す作業が行われることを特徴とする。
請求項10に記載の本発明は、請求項9に記載の自動ドア装置のメンテナンス時における作業方法において、
前記ヒンジ部材には、前記開放保持部材に対する挿入・係合スペースとして中抜き形状部分が形成され、
該中抜き形状部分は、前記カバーが開状態において前記第二取り付け部が回転移動することにより、前記一対の第一取り付け部の間に配置形成される部分であることを特徴とする。
尚、以上のような特徴を有する本発明の作用に関しては、本明細書における実施例の欄で詳細に説明することとし、ここでの説明は省略するものとする。
本発明によれば、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
自動ドア装置の全体を示す正面図(引分タイプ)である。 自動ドア装置の全体を示す正面図(片引タイプ)である。 図1及び図2の自動ドア装置の断面図である。 図3に対しカバーを開状態にした時の断面図である。 ベース部材とカバーとヒンジ部材を示す図であり、カバーを閉状態(カバーを下げた状態)にした時の斜視図である。 ベース部材とカバーとヒンジ部材を示す図であり、カバーを開状態(カバーを上げた状態)にした時の斜視図である。 ベース部材とカバーとヒンジ部材を示す図であり、カバーを開状態にした時(開放保持する前)の斜視図である。 ベース部材とカバーとヒンジ部材を示す図であり、カバーを開状態にした時(開放保持した後)の斜視図である。 ベース部材とカバーとヒンジ部材を示す図であり、カバーを最も開状態にした時の斜視図である。 ヒンジ部材の構成を示す分解斜視図である。 ヒンジ部材の斜視図である。 ヒンジ部材の斜視図である。 ヒンジ部材の斜視図である。 ヒンジ部材の斜視図である。 ヒンジ部材の変形例を示す斜視図である。 ヒンジ部材の変形例を示す斜視図である。 ヒンジ部材の変形例を示す斜視図である。 ヒンジ部材の変形例を示す斜視図である。 ヒンジ部材の取り付け箇所の変形例を示す断面図である。 自動ドア装置のメンテナンス時の作業方法を示すフローチャートである。 ベース部材の変形例を示す断面図である。 従来例の自動ドア装置の全体を示す正面図である。 図22の自動ドア装置の断面図である。
自動ドア装置のカバー開閉用ヒンジ部材(以下、ヒンジ部材と略記する)は、ベース部材とカバーとの両方に跨る状態で取り付けられる部材(部品)であって、一対の第一取り付け部と、第二取り付け部と、回転軸部とを備えて構成される。一対の第一取り付け部の各々は、第一差し込み空間と、第一当接壁と、一対の第一保持壁と、第一軸受け部とを有し、第二取り付け部は、第二差し込み空間と、第二当接壁と、一対の第二保持壁と、第二軸受け部とを有する。
ヒンジ部材がベース部材のベース上壁に対し取り付けられた状態においては、一対の第一取り付け部の各第一軸受け部がベース上壁端部の端面から離れた位置に配置される。また、ヒンジ部材がカバーのカバー上壁に対し取り付けられた状態においては、第二取り付け部の第二軸受け部がカバー上壁端部の端面近傍に配置される。さらに、各第一軸受け部及び第二軸受け部は、真っ直ぐに形成された回転軸部により一列に並んだ状態でベース上壁端部の端面から離れた位置に配置される。
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。図1及び図2は自動ドア装置の全体を示す正面図である。また、図3は図1及び図2の自動ドア装置の断面図、図4は図3に対しカバーを開状態にした時の断面図である。また、図5〜図9はベース部材とカバーとヒンジ部材を示す図、図10はヒンジ部材の構成を示す分解斜視図、図11〜図14はヒンジ部材の斜視図、図15〜図18はヒンジ部材の変形例を示す斜視図、図19はヒンジ部材の取り付け箇所の変形例を示す断面図である。また、図20は自動ドア装置のメンテナンス時の作業方法を示すフローチャートである。また、図21はベース部材の変形例を示す断面図である。
<自動ドア装置31について>
図1及び図2において、引分タイプ及び片引タイプの自動ドア装置31は、人の通行や物の搬入等の際にドア32が自動で開閉するように構成される。また、自動ドア装置31は、複数のヒンジ部材33によりカバー34(化粧カバー)が開閉自在(上げ下げ自在)となるように構成される。本実施例のカバー34は、センサー35が取り付けられるが、これは一例であるものとする。尚、図中の引用符号36は欄間を示す。また、引用符号37は無目、引用符号38はFIX(フィックス)をそれぞれ示す。
<自動ドア装置31の構成について>
図3において、自動ドア装置31は、ドア32を開閉するための駆動機構(図22の引用符号3を参照)と、この駆動機構を制御するドアコントローラ装置(図22の引用符号4を参照)とを備えて構成される。駆動機構は、モータ(図22の引用符号5を参照)と、主動プーリー(図22の引用符号6を参照)と、従動プーリー(図22の引用符号7を参照)と、タイミングベルト39とを備えて構成される。タイミングベルト39には、ドア32に固定された連結金具40、41が取り付けられる。この連結金具40、41は、ドア32に固定された吊り金具42、43に設けられる。駆動機構は、ドアコントローラ装置とともにベース部材44の後述する固定壁51の内面側に固定される。
ベース部材44は、所謂エンジンベースと呼ばれるアルミニウム製の部材であって、自動ドア取付枠としての上枠45にネジ止めにて取り付け固定される。ベース部材44には、ハンガーレール46が一体に設けられる。このハンガーレール46には、断面半円形状のレール47が形成される。レール47には、ハンガーローラー48が移動自在に載せられる。このハンガーローラ48は、吊り金具42、43に設けられる。
ベース部材44における引用符号49は、上記駆動機構やドアコントローラ装置に対する取り付けスペースを示す。また、引用符号50は、正面開口部を示す。この正面開口部50は、長尺なカバー34にて覆われる。
<ベース部材44の構造について>
図3ないし図5において、ベース部材44は、上枠45との固定部分になる固定壁51と、この固定壁51に設けられる上記ハンガーレール46と、固定壁51の上端に連続するベース上壁52とを有し、これらが図3の紙面垂直方向に延在するような形状に形成される(図1及び図2のように正面から見た場合は、水平方向に延在する形状に形成される)。尚、固定壁51とハンガーレール46は公知の形状であって、ここでの説明は省略するものとする。
<ベース上壁52について>
図3ないし図5において、ベース上壁52は、ベース上壁基部53と、ベース上壁中間部54と、ベース上壁端部55とを有するとともに、ベース上壁中間部54とベース上壁端部55との連続部分が段差部56になる図示形状に形成される。段差部56は、ベース上壁中間部54を上の段、ベース上壁端部55を下の段にするような段差の部分であって、この段差部56の寸法は、後述するカバー上壁端部63の厚みやヒンジ部材33の大きさに合わせて設定される。本実施例においては、ベース上壁中間部54の外面と、カバー上壁端部63の外面とが略同一平面になるように段差部56の寸法が設定される。尚、段差部56が形成されることにより、カバー上壁端部63との重なり部分57が生じるようになる。重なり部分57は、埃等をベース部材44の内部に入り難くする部分として有効であるのは勿論である。
ベース上壁端部55は、この外面及び内面(上面及び下面)が平坦になるように、また、同じ厚みになるように形成される。
<カバー34について>
図3ないし図5において、カバー34は、ベース部材44と同様に図3の紙面垂直方向に延在する形状に形成される(図1及び図2のように正面から見た場合は、水平方向に延在する形状に形成される)。カバー34は、化粧面を有するカバー前壁58と、このカバー前壁58の上端に連続するカバー上壁59と、カバー前壁58の下端に連続するカバー下壁60とを有する。
<カバー上壁59について>
図3ないし図5において、カバー上壁59は、カバー前壁58に対し直角になるような壁であって、カバー上壁基部61と、カバー上壁中間部62と、カバー上壁端部63とを有する。カバー上壁59は、段差なしの形状に形成される。本実施例においては、カバー上壁59(少なくともカバー上壁端部63)がベース上壁端部55と同じ厚みに形成される。カバー上壁端部63は、ベース上壁端部55の上に重なるような部分に形成される。
<ヒンジ部材33について>
図1ないし図6において、ヒンジ部材33は、ベース部材44のベース上壁端部55と、カバー34のカバー上壁端部63との両方に跨る状態で取り付けられる。ヒンジ部材33は、カバー34を開閉自在にするために複数箇所に取り付けられる。ヒンジ部材33は、自動ドア装置31の新設時に取り付けられる。又は、メンテナンス時に後付けされる。ヒンジ部材33は、これを取り付けることで、例えばメンテナンス時にカバー34の置き場に困らないという利点を有する。そして、本実施例のカバー34は、上述の如くセンサー35を付けていることから、センサー35の図示しないコードをカバー34の開状態に必要な分だけ確保しておけばよいという利点を有する(従来のようなカバー取り外しの場合、コードを長く確保する必要がある)。また、ヒンジ部材33を取り付けることで、カバー34を図7及び図8に示す如く開状態にし、そして、後述する開放保持部材93を用いて開状態(開放状態)を保持すれば、メンテナンス作業をし易くできるという利点を有する。
尚、本実施例においては、ヒンジ部材33の取り付けに伴い、ベース上壁52の段差部56に切り欠き64(図6参照)を形成するものとする。切り欠き64を形成すれば、カバー34を図9に示す位置まで開かせることができるようになる(カバー34を大きく開かせることができれば、メンテナンス作業を更にし易くすることが可能になる。切り欠き64以外の例に関しては図21を参照しながら後述するものとする)。
<ヒンジ部材33の構成について>
図10ないし図14において、ヒンジ部材33は、次のように構成される。すなわち、一対の第一取り付け部65と、連結部66と、第二取り付け部67と、回転軸部68とを備えて構成される(変形例に関しては後述する)。ヒンジ部材33は、以下の説明から分かるようになるが、公知の蝶番とは異なるものである。
<一対の第一取り付け部65について>
図10ないし図14において、一対の第一取り付け部65は、ベース部材44のベース上壁端部55に対し差し込んで取り付けることができるように形成される。一対の第一取り付け部65は、二つとも同じ形状に形成される。一対の第一取り付け部65の各々は、第一差し込み空間69と、第一当接壁70と、一対の第一保持壁71と、第一軸受け部72とを有する。
第一差し込み空間69は、ベース上壁端部55の差し込み空間として、また、ベース上壁端部55の厚みに合わせた空間として形成される。
第一当接壁70は、第一差し込み空間69に差し込まれたベース上壁端部55の当接部分として形成される。第一当接壁70は、上下方向の壁であって、左右方向の幅は一対の第一保持壁71の幅に合わせて形成される。
一対の第一保持壁71は、第一当接壁70の上下両端に連続してベース上壁端部55の外面側及び内面側(上面側及び内面側)に位置するように配置形成される。一対の第一保持壁71は、矩形の壁であって、間には第一差し込み空間69が配置形成される。一対の第一保持壁71は、ベース上壁端部55を挟み込み、そして、保持することができるような部分に形成される。このような一対の第一保持壁71の内面及び外面は、平坦な面に形成される(内面は平坦な面に限らないものとする。変形例に関しては後述する)。この他、上側の第一保持壁71における外面は、カバー上壁端部63に対する載置面として機能するように形成される。
第一軸受け部72は、上側の第一保持壁71に一体に形成される。第一軸受け部72は、第一保持壁71の先端外面に円筒形状の部分が一体化するように形成される。第一軸受け部72には、これを貫通するように真っ直ぐな貫通孔73が形成される。貫通孔73は、回転軸部68の後述する軸本体80が挿通される穴部分として形成される。
<連結部66について>
図10、図13、及び図14において、連結部66は、一対の第一取り付け部65を連結する部分として形成される(変形例に関しては後述する)。連結部66は、一対の第一取り付け部65の取り扱いに配慮するために(一対の第一取り付け部65が回転軸部68にて各々動いてしまうと取り扱いがし難くなるから)形成される。連結部66は、下側の第一保持壁71及び第一当接壁70に対し同一平面で一体に形成される。
尚、第一保持壁71のみに一体であってもよいし、第一当接壁70のみに一体であってもよいものとする。図10、図13、及び図14の連結部66は、第一当接壁70に連続する部分が第二取り付け部67の回転規制部分74として機能するように形成される。
<第二取り付け部67について>
図10ないし図14において、第二取り付け部67は、一対の第一取り付け部65の間に配置される部材であって、カバー34のカバー上壁端部63に対し差し込んで取り付けることができるように形成される。第二取り付け部67は、第二差し込み空間75と、第二当接壁76と、一対の第二保持壁77と、第二軸受け部78とを有する。
第二差し込み空間75は、カバー上壁端部63の差し込み空間として、また、カバー上壁端部63の厚みに合わせた空間として形成される。
第二当接壁76は、第二差し込み空間75に差し込まれたカバー上壁端部63の当接部分として形成される。第二当接壁76は、上下方向の壁であって、左右方向の幅は一対の第二保持壁77の幅に合わせて形成される。
一対の第二保持壁77は、第二当接壁76の上下両端に連続してカバー上壁端部63の外面側及び内面側(上面側及び内面側)に位置するように配置形成される。一対の第二保持壁77は、矩形の壁であって、間には第二差し込み空間75が配置形成される。一対の第二保持壁77は、一対の第一保持壁71よりも若干長く形成される。これは保持部分をできるだけ大きくとるためである。一対の第二保持壁77は、カバー上壁端部63を挟み込み、そして、保持することができるような部分に形成される。このような一対の第二保持壁77の内面は、平坦な面に形成される(平坦な面に限らないものとする。変形例に関しては後述する)。
第二軸受け部78は、第二当接壁76に一体に形成される(第二当接壁76の近傍も可能である)。第二軸受け部78は、略円筒形状の部分に形成される。第二軸受け部78には、これを貫通するように真っ直ぐな貫通孔79が形成される。貫通孔79は、回転軸部68の後述する軸本体80が挿通される穴部分として形成される。
<第一取り付け部65〜第二取り付け部67の材質について>
以上の第一取り付け部65〜第二取り付け部67の材質については、金属及び樹脂のいずれであってもよいものとする。金属であれば、例えば切削加工や鋳造にて製造することができ、樹脂であれば金型を用いて樹脂成形することができる。尚、樹脂成形であれば軽量化を図ることもできる。
<回転軸部68について>
図10ないし図14において、回転軸部68は、第二取り付け部67を回転方向に移動させてカバー34を開閉自在にするための金属部材であって、軸本体80と、ナット81とを備えて構成される。軸本体80は、この頭部にマイナスドライバーの係合部分、すなわち溝82が形成される。また、軸先端には、雄ネジ83が形成される。雄ネジ83は、ナット81の螺合部分として形成される。
<ヒンジ部材33の変形例について>
図15において、変形例としてのヒンジ部材33は、ナット81(図10ないし図14参照)を用いずに構成されたものである。図15のヒンジ部材33は、一方の第一取り付け部65の第一軸受け部72に雌ネジ84が形成され、ここに回転軸部68の雄ネジ83が螺合するようになる。図15のヒンジ部材33は、部品点数の削減に寄与することができるという利点を有する。
<ヒンジ部材33の変形例について>
図16において、変形例としてのヒンジ部材33は、一対の第一取り付け部65及び第二取り付け部67に抜け止め85が形成されたものである。ここでの抜け止め85は、ギザギザ形状が採用される(一例であり、抜けを防止することができれば特に限定されないものとする。尚、図10ないし図14のヒンジ部材33は、接着剤や両面テープ、ゴムシート等で抜け防止を図るものとする)。図16のヒンジ部材33は、差し込むだけで抜け防止を図ることができるという利点や、作業性がよいという利点を有する。肉厚のバラツキがあれば、例えば板状のスペーサを介在させればよい。
尚、ネジ止めによる抜け防止を図ることも可能であるが、作業性は若干悪くなってしまうのは勿論である。
<ヒンジ部材33の変形例について>
図17において、変形例としてのヒンジ部材33は、連結部66(図10ないし図14参照)を用いずに構成されたものである。図17のヒンジ部材33は、部品点数が増えてしまうものの、形状を簡素化することができるという利点を有する。
<ヒンジ部材33の変形例について>
図18において、変形例としてのヒンジ部材33は、次のように構成されたものである。すなわち、第一取り付け部65と、一対の第二取り付け部67と、回転軸部68とを備えて構成されたものである。図18のヒンジ部材33は、バリエーションの一つとして提供することができるという利点を有する。
<ヒンジ部材33の取り付け箇所の変形例について>
図19において、引用符号86はベース部材を示す。また、引用符号87は上枠を示す。上枠87には、上壁88が形成される(ベース部材86には無い)。上壁88は、上壁基部89と、上壁中間部90と、上壁端部91とを有するとともに、上壁中間部90と上壁端部91との連続部分が段差部92になる図示形状に形成される。ヒンジ部材33は、上枠87の上壁端部91と、カバー34のカバー上壁端部63との両方に跨る状態で取り付けられる。図19は、ヒンジ部材33の取り付け箇所に関し、バリエーションの一つとして提供することができるという利点を有する。
<メンテナンス時の作業方法について>
図20を参照しながら、また、図3ないし図8も参照しながら、自動ドア装置31のメンテナンス時における作業方法を説明する。自動ドア装置31のメンテナンス時には、次のような工程(方法)に基づく作業が行われる。
先ず、ステップS1の第一工程では、カバー34を開状態にする作業が行われる。具体的には、カバー34のカバー上壁59を少なくとも90°回転移動させて、カバー上壁59を立てるような状態(開状態)にする作業が行われる。上記回転移動は、ヒンジ部材33の作用によるものである。
次に、ステップS2の第二工程では、カバー34のカバー前壁58とヒンジ部材33との間に開放保持部材93を取り付け(図7及び図8参照)、カバー34の開状態を保持する作業(開放状態を保持する作業)が行われる。開放保持部材93は、例えば角材等である。尚、ヒンジ部材33は、ベース部材44のベース上壁端部55に取り付けられると、図7に示す如くの中抜き形状部分94が形成され、この中抜き形状部分94の大きさに合わせた開放保持部材93を用いれば、カバー34の開状態を安定して保持することができる。中抜き形状部分94は、図からも分かるように、開放保持部材93を挿入し易く、そして、挿入後は開放保持部材93の左右のズレを規制することができるように形成される。
カバー34の開状態を保持しておけば、作業者は安心且つスムーズにメンテナンス作業を行えるようになる。メンテナンスが終わったら、ステップS3の第三工程に移行する。上記安心且つスムーズにメンテナンス作業を行えることに関しては、本実施例のようにヒンジ部材33の複数個利用が更に有効である。
ステップS3の第三工程では、開放保持部材93をヒンジ部材33の中抜き形状部分94から取り外す作業が行われる。そして最後に、ステップS4の第四工程では、カバー34を閉状態にする作業が行われる。
カバー34を閉状態にすると、ベース部材44の正面開口部50がカバー34にて覆われるようになる。また、ベース上壁端部55とカバー上壁端部63との重なり部分57が生じるようにもなる。重なり部分57は、上述の如く埃等をベース部材44の内部に入り難くする部分として有効である。重なり部分57は、ヒンジ部材33の回転軸位置がベース上壁端部55の端面95(図5参照)から適宜寸法L(図5参照)だけ離れた位置に配置される構造であり、この構造であることから生じるようになる(引用符号96はカバー上壁端部63の端面を示す)。
<ヒンジ部材33の特徴について>
以上、図1ないし図19を参照しながら説明してきたように、ヒンジ部材33は次のように特徴づけることができる。
すなわち、ヒンジ部材33は、
「上枠(45)に対し水平方向に延在する状態で固定されるベース部材(44)と、該ベース部材(44)の正面開口部(50)を覆うためのカバー(34)との両方に跨る状態で取り付けられる部材であり、且つ、前記ベース部材(44)のベース上壁(52)に対し取り付けられる一対の第一取り付け部(65)と、該一対の第一取り付け部(65)の間に配置されるとともに前記カバー(34)のカバー上壁(59)に対し取り付けられる第二取り付け部(67)と、前記カバー(34)を開閉自在にするための回転軸部(68)とを備え、
前記一対の第一取り付け部(65)の各々は、前記ベース上壁(52)の前記水平方向に延在するベース上壁端部(55)の差し込み空間として形成される第一差し込み空間(69)と、該第一差し込み空間(69)に差し込まれる前記ベース上壁端部(55)の当接部分として形成される第一当接壁(70)と、該第一当接壁(70)の上下両端に連続して前記ベース上壁端部(55)の外面側及び内面側に配置される一対の第一保持壁(71)と、前記ベース上壁端部(55)の前記外面側の前記第一保持壁(71)に形成される第一軸受け部(72)とを有し、
前記第二取り付け部(67)は、前記カバー上壁(59)の前記水平方向に延在するカバー上壁端部(63)の差し込み空間として形成される第二差し込み空間(75)と、該第二差し込み空間(75)に差し込まれる前記カバー上壁端部(63)の当接部分として形成される第二当接壁(76)と、該第二当接壁(76)の上下両端に連続して前記カバー上壁端部(63)の外面側及び内面側に配置される一対の第二保持壁(77)と、前記第二当接壁(76)又はこの近傍に配置形成される第二軸受け部(78)とを有し、
前記ベース上壁端部(55)に対し取り付けられた状態においては、前記一対の第一取り付け部(65)の各前記第一軸受け部(72)が前記ベース上壁端部(55)の端面(95)から離れた位置に配置され、前記カバー上壁端部(63)に対し取り付けられた状態においては、前記第二取り付け部(67)の前記第二軸受け部(78)が前記カバー上壁端部(63)の端面(96)近傍に配置され、さらに、真っ直ぐに形成された前記回転軸部(68)により各前記第一軸受け部(72)及び前記第二軸受け部(78)が一列に並んだ状態で前記ベース上壁端部(55)の前記端面(95)から離れた位置に配置される」
と特徴づけることができる。
以上のようなヒンジ部材33は、ベース上壁端部55とカバー上壁端部63との重なり部分57がある構造に採用することができるという効果を奏する。また、ヒンジ部材33があることによって、作業者は安心且つスムーズにメンテナンス作業を行うことができる。すなわち、作業性の向上を図ることができるという効果も奏する。
<自動ドア装置31の特徴について>
また、ヒンジ部材33を備える自動ドア装置31に関しては、次のように特徴づけることができる。
すなわち、自動ドア装置31は、
「上枠(45)に対し水平方向に延在する状態で固定されるベース部材(44)と、該ベース部材(44)の正面開口部(50)を覆うためのカバー(34)と、これら前記ベース部材(44)及び前記カバー(34)の両方に跨る状態で取り付けられるヒンジ部材(33)とを備え、
該ヒンジ部材(33)は、前記ベース部材(44)のベース上壁(52)に対し取り付けられる一対の第一取り付け部(65)と、該一対の第一取り付け部(65)の間に配置されるとともに前記カバー(34)のカバー上壁(59)に対し取り付けられる第二取り付け部(67)と、前記カバー(34)を開閉自在にするための回転軸部(68)とを備え、
前記一対の第一取り付け部(65)の各々は、前記ベース上壁(52)の前記水平方向に延在するベース上壁端部(55)の差し込み空間として形成される第一差し込み空間(69)と、該第一差し込み空間(69)に差し込まれる前記ベース上壁端部(55)の当接部分として形成される第一当接壁(70)と、該第一当接壁(70)の上下両端に連続して前記ベース上壁端部(55)の外面側及び内面側に配置される一対の第一保持壁(71)と、前記ベース上壁端部(55)の前記外面側の前記第一保持壁(71)に形成される第一軸受け部(72)とを有し、
前記第二取り付け部(67)は、前記カバー上壁(59)の前記水平方向に延在するカバー上壁端部(63)の差し込み空間として形成される第二差し込み空間(75)と、該第二差し込み空間(75)に差し込まれる前記カバー上壁端部(63)の当接部分として形成される第二当接壁(76)と、該第二当接壁(76)の上下両端に連続して前記カバー上壁端部(63)の外面側及び内面側に配置される一対の第二保持壁(77)と、前記第二当接壁(76)又はこの近傍に配置形成される第二軸受け部(78)とを有し、
前記ベース上壁端部(55)に対し取り付けられた状態においては、前記一対の第一取り付け部(65)の各前記第一軸受け部(72)が前記ベース上壁端部(55)の端面(95)から離れた位置に配置され、前記カバー上壁端部(63)に対し取り付けられた状態においては、前記第二取り付け部(67)の前記第二軸受け部(78)が前記カバー上壁端部(63)の端面(96)近傍に配置され、さらに、真っ直ぐに形成された前記回転軸部(68)により各前記第一軸受け部(72)及び前記第二軸受け部(78)が一列に並んだ状態で前記ベース上壁端部(55)の前記端面(95)から離れた位置に配置される」
と特徴づけることができる。
以上のような自動ドア装置31は、ヒンジ部材33による効果を得られるようになる。すなわち、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
<自動ドア装置31のメンテナンス時における作業方法の特徴について>
また、図20を参照しながら説明をしたメンテナンス時における作業方法に関しては、次のように特徴づけることができる。
すなわち、自動ドア装置31のメンテナンス時における作業方法は、
「上枠(45)に対し水平方向に延在する状態で固定されるベース部材(44)と、該ベース部材(44)の正面開口部(50)を覆うためのカバー(34)とを備える自動ドア装置31のメンテナンス時に、前記ベース部材(44)及び前記カバー(34)の両方に跨る状態でヒンジ部材(33)が取り付けられているものとするとともに、メンテナンス直前に第一工程(S1)及び第二工程(S2)が行われ、且つ、メンテナンス直後に第三工程(S3)及び第四工程(S4)が行われるものとし、
前記ヒンジ部材(33)は、前記ベース部材(44)のベース上壁(52)に対し取り付けられる一対の第一取り付け部(65)と、該一対の第一取り付け部(65)の間に配置されるとともに前記カバー(34)のカバー上壁(59)に対し取り付けられる第二取り付け部(67)と、前記カバー(34)を開閉自在にするための回転軸部(68)とを備え、
前記一対の第一取り付け部(65)の各々は、前記ベース上壁(52)の前記水平方向に延在するベース上壁端部(55)の差し込み空間として形成される第一差し込み空間(69)と、該第一差し込み空間(69)に差し込まれる前記ベース上壁端部(55)の当接部分として形成される第一当接壁(70)と、該第一当接壁(70)の上下両端に連続して前記ベース上壁端部(55)の外面側及び内面側に配置される一対の第一保持壁(71)と、前記ベース上壁端部(55)の前記外面側の前記第一保持壁(71)に形成される第一軸受け部(72)とを有し、
前記第二取り付け部(67)は、前記カバー上壁(59)の前記水平方向に延在するカバー上壁端部(63)の差し込み空間として形成される第二差し込み空間(75)と、該第二差し込み空間(75)に差し込まれる前記カバー上壁端部(63)の当接部分として形成される第二当接壁(76)と、該第二当接壁(76)の上下両端に連続して前記カバー上壁端部(63)の外面側及び内面側に配置される一対の第二保持壁(77)と、前記第二当接壁(76)又はこの近傍に配置形成される第二軸受け部(78)とを有し、
前記ベース上壁端部(55)に対し取り付けられた状態においては、前記一対の第一取り付け部(65)の各前記第一軸受け部(72)が前記ベース上壁端部(55)の端面(95)から離れた位置に配置され、前記カバー上壁端部(63)に対し取り付けられた状態においては、前記第二取り付け部(67)の前記第二軸受け部(78)が前記カバー上壁端部(63)の端面(96)近傍に配置され、さらに、真っ直ぐに形成された前記回転軸部(68)により各前記第一軸受け部(72)及び前記第二軸受け部(78)が一列に並んだ状態で前記ベース上壁端部(55)の前記端面(95)から離れた位置に配置され、
前記第一工程(S1)では、前記カバー(34)のカバー上壁(59)を少なくとも90°回転移動させて、前記カバー上壁(59)を立てるような開状態にする作業が行われ、
前記第二工程(S2)では、前記カバー(34)のカバー前壁(58)と前記ヒンジ部材(33)との間に開放保持部材(93)を取り付けて、前記カバー(34)の開状態を保持する作業が行われ、
前記第三工程(S3)では、前記開放保持部材(93)を前記カバー前壁(58)と前記ヒンジ部材(33)との間から取り外す作業が行われ、
前記第四工程(S4)では、前記カバー(34)のカバー上壁(59)を倒すような回転移動をさせて閉状態となる元の状態に戻す作業が行われる」
と特徴づけることができる。
以上のようなメンテナンス時における作業方法は、ヒンジ部材33による効果を得られるようになる。すなわち、作業者は安心且つスムーズにメンテナンス作業を行うことができ、以て作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
<上記作業方法でのヒンジ部材33の特徴について>
ヒンジ部材33は、図7ないし図9に示す如くの中抜き形状部分94が形成されることから、メンテナンス時における作業で、開放保持部材93の左右のズレを規制することができる。作業者は、安心且つスムーズにメンテナンス作業を行うことができる。
中抜き形状部分94を有するヒンジ部材33に関しては、次のように特徴づけることができる。
すなわち、ヒンジ部材33は、
「上枠(45)に対し水平方向に延在する状態で固定されるベース部材(44)と、該ベース部材(44)の正面開口部(50)を覆うためのカバー(34)との両方に跨る状態で取り付けられる部材であり、且つ、前記ベース部材(44)のベース上壁(52)に対し取り付けられる一対の第一取り付け部(65)と、該一対の第一取り付け部(65)の間に配置されるとともに前記カバー(34)のカバー上壁(59)に対し取り付けられる第二取り付け部(67)と、前記カバー(34)を開閉自在にするための回転軸部(68)とを備え、
前記一対の第一取り付け部(65)の各々は、前記ベース上壁(52)の前記水平方向に延在するベース上壁端部(55)の差し込み空間として形成される第一差し込み空間(69)と、該第一差し込み空間(69)に差し込まれる前記ベース上壁端部(55)の当接部分として形成される第一当接壁(70)と、該第一当接壁(70)の上下両端に連続して前記ベース上壁端部(55)の外面側及び内面側に配置される一対の第一保持壁(71)と、前記ベース上壁端部(55)の前記外面側の前記第一保持壁(71)に形成される第一軸受け部(72)とを有し、
前記第二取り付け部(67)は、前記カバー上壁(59)の前記水平方向に延在するカバー上壁端部(63)の差し込み空間として形成される第二差し込み空間(75)と、該第二差し込み空間(75)に差し込まれる前記カバー上壁端部(63)の当接部分として形成される第二当接壁(76)と、該第二当接壁(76)の上下両端に連続して前記カバー上壁端部(63)の外面側及び内面側に配置される一対の第二保持壁(77)と、前記第二当接壁(76)又はこの近傍に配置形成される第二軸受け部(78)とを有し、
前記ベース上壁端部(55)に対し取り付けられた状態においては、前記一対の第一取り付け部(65)の各前記第一軸受け部(72)が前記ベース上壁端部(55)の端面(95)から離れた位置に配置され、前記カバー上壁端部(63)に対し取り付けられた状態においては、前記第二取り付け部(67)の前記第二軸受け部(78)が前記カバー上壁端部(63)の端面(96)近傍に配置され、さらに、真っ直ぐに形成された前記回転軸部(68)により各前記第一軸受け部(72)及び前記第二軸受け部(78)が一列に並んだ状態で前記ベース上壁端部(55)の前記端面(95)から離れた位置に配置され、
さらに、前記カバー(34)が開状態においては、前記第二取り付け部(67)が回転移動することで、前記一対の第一取り付け部(65)の間に前記開状態を保持するための開放保持部材(93)に対する挿入・係合スペースとしての中抜き形状部分(94)が形成される」
と特徴づけることができる。
<他の特徴について>
ヒンジ部材33や自動ドア装置31等に関しては、次のような点も特徴づけることができる。すなわち、(1)図5に示す如く、切り欠き64が形成される点、(2)図11及び図12に示す如く、一対の第二保持壁77が一対の第一取り付け部65の各第一当接壁70の位置よりも長くなるように形成される点、(3)図15〜図19に示す如く、各種の変形例がある点、(4)図1及び図2に示す如く、センサー35付きのカバー34に適用することができる点、(5)第一取り付け部65〜第二取り付け部67の材質が樹脂であれば軽量化を図ることができる点、などを特徴づけることができる。尚、上記切り欠き64の変形例(斜めの段差部97)については以下の通りであり、これも特徴づけることができるものとする。
<ベース部材44の変形例について>
図21において、ベース部材44のベース上壁52は、ベース上壁基部53と、ベース上壁中間部54と、ベース上壁端部55とを有するとともに、ベース上壁中間部54とベース上壁端部55との連続部分が斜めの段差部97になる図示形状に形成される。斜めの段差部97は、例えば45°に傾くような壁であって、この斜めの段差部97を形成することにより、カバー34が一層大きく開くような状態になる(例えば全開状態)。カバー34の開状態を保持するためには、図8の開放保持部材93を取り付けるようにしてもよい。また、ヒンジ部材33に図21のような延長部98を設け、そして、例えば棒状の開放保持部材99を取り付けるようにしてもよい。棒状の開放保持部材99は、この先端がカバー34のカバー前壁58とカバー下壁60との連続部分に引っ掛けるようなものが一例として挙げられる。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
31…自動ドア装置、 32…ドア、 33…ヒンジ部材(カバー開閉用ヒンジ部材)、 34…カバー、 35…センサー、 36…欄間、 37…無目、 38…FIX(フィックス)、 39…タイミングベルト、 40、41…連結金具、 42、43…吊り金具、 44…ベース部材、 45…上枠、 46…ハンガーレール、 47…レール、 48…ハンガーローラー、 49…取り付けスペース、 50…正面開口部、 51…固定壁、 52…ベース上壁、 53…ベース上壁基部、 54…ベース上壁中間部、 55…ベース上壁端部、 56…段差部、 57…重なり部分、 58…カバー前壁、 59…カバー上壁、 60…カバー下壁、 61…カバー上壁基部、 62…カバー上壁中間部、 63…カバー上壁端部、 64…切り欠き、 65…第一取り付け部、 66…連結部、 67…第二取り付け部、 68…回転軸部、 69…第一差し込み空間、 70…第一当接壁、 71…第一保持壁、 72…第一軸受け部、 73…貫通孔、 74…回転規制部分、 75…第二差し込み空間、 76…第二当接壁、 77…第二保持壁、 78…第二軸受け部、 79…貫通孔、 80…軸本体、 81…ナット、 82…溝、 83…雄ネジ、 84…雌ネジ、 85…抜け止め、 86…ベース部材、 87…上枠、 88…上壁、 89…上壁基部、 90…上壁中間部、 91…上壁端部、 92…段差部、 93…開放保持部材、 94…中抜き形状部分、 95、96…端面、 97…斜めの段差部、 98…延長部、 99…開放保持部材

Claims (10)

  1. 上枠に対し水平方向に延在する状態で固定されるベース部材と、該ベース部材の正面開口部を覆うためのカバーと、これら前記ベース部材及び前記カバーの両方に跨る状態で取り付けられるヒンジ部材とを備え、
    該ヒンジ部材は、前記ベース部材のベース上壁に対し取り付けられる一対の第一取り付け部と、該一対の第一取り付け部の間に配置されるとともに前記カバーのカバー上壁に対し取り付けられる第二取り付け部と、前記カバーを開閉自在にするための回転軸部とを備え、
    前記一対の第一取り付け部の各々は、前記ベース上壁の前記水平方向に延在するベース上壁端部の差し込み空間として形成される第一差し込み空間と、該第一差し込み空間に差し込まれる前記ベース上壁端部の当接部分として形成される第一当接壁と、該第一当接壁の上下両端に連続して前記ベース上壁端部の外面側及び内面側に配置される一対の第一保持壁と、前記ベース上壁端部の前記外面側の前記第一保持壁に形成される第一軸受け部とを有し、
    前記第二取り付け部は、前記カバー上壁の前記水平方向に延在するカバー上壁端部の差し込み空間として形成される第二差し込み空間と、該第二差し込み空間に差し込まれる前記カバー上壁端部の当接部分として形成される第二当接壁と、該第二当接壁の上下両端に連続して前記カバー上壁端部の外面側及び内面側に配置される一対の第二保持壁と、前記第二当接壁又はこの近傍に配置形成される第二軸受け部とを有し、
    前記ベース上壁端部に対し取り付けられた状態においては、前記一対の第一取り付け部の各前記第一軸受け部が前記ベース上壁端部の端面から離れた位置に配置され、前記カバー上壁端部に対し取り付けられた状態においては、前記第二取り付け部の前記第二軸受け部が前記カバー上壁端部の端面近傍に配置され、さらに、真っ直ぐに形成された前記回転軸部により各前記第一軸受け部及び前記第二軸受け部が一列に並んだ状態で前記ベース上壁端部の前記端面から離れた位置に配置される
    ことを特徴とする自動ドア装置。
  2. 請求項1に記載の自動ドア装置において、
    前記ベース上壁は、ベース上壁基部と、ベース上壁中間部と、前記ベース上壁端部とを有するとともに、前記ベース上壁中間部と前記ベース上壁端部との連続部分が段差部になる形状に形成され、
    該段差部は、前記ベース上壁中間部を上の段、前記ベース上壁端部を下の段にするような段差の部分に形成されるとともに、前記ベース上壁中間部の外面と、前記カバー上壁端部の外面とが略同一平面になるように形成され、
    さらに、前記段差部は、前記ベース上壁端部と前記カバー上壁端部との重なり部分が生じるように形成される
    ことを特徴とする自動ドア装置。
  3. 請求項2に記載の自動ドア装置において、
    前記段差部には、90°を超えて前記カバーを開かせるための部分として、切り欠き又は斜めに傾く部分が、前記ヒンジ部材の取り付け位置に合わせて配置形成される
    ことを特徴とする自動ドア装置。
  4. 請求項1に記載の自動ドア装置において、
    前記一対の第二保持壁は、前記一対の第一保持壁よりも長くなるように形成される
    ことを特徴とする自動ドア装置。
  5. 請求項1、2、3又は4に記載の自動ドア装置において、
    前記カバーには、該カバーの開状態に必要な分だけコードが確保されたセンサーが取り付けられる
    ことを特徴とする自動ドア装置。
  6. 請求項1、2、3、4又は5に記載の自動ドア装置において、
    前記一対の第一取り付け部及び前記第二取り付け部には、抜け止めが形成される
    ことを特徴とする自動ドア装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5又は6に記載の自動ドア装置において、
    前記ヒンジ部材における前記一対の第一取り付け部及び前記第二取り付け部は、樹脂成形にて形成される
    ことを特徴とする自動ドア装置。
  8. 上枠に対し水平方向に延在する状態で固定されるベース部材と、該ベース部材の正面開口部を覆うためのカバーと、これら前記ベース部材及び前記カバーの両方に跨る状態で取り付けられるヒンジ部材とを備え、
    該ヒンジ部材は、前記ベース部材のベース上壁に対し取り付けられる第一取り付け部と、該第一取り付け部の両側に配置されるとともに前記カバーのカバー上壁に対し取り付けられる一対の第二取り付け部と、前記カバーを開閉自在にするための回転軸部とを備え、
    前記第一取り付け部は、前記ベース上壁の前記水平方向に延在するベース上壁端部の差し込み空間として形成される第一差し込み空間と、該第一差し込み空間に差し込まれる前記ベース上壁端部の当接部分として形成される第一当接壁と、該第一当接壁の上下両端に連続して前記ベース上壁端部の外面側及び内面側に配置される一対の第一保持壁と、前記ベース上壁端部の前記外面側の前記第一保持壁に形成される第一軸受け部とを有し、
    前記一対の第二取り付け部の各々は、前記カバー上壁の前記水平方向に延在するカバー上壁端部の差し込み空間として形成される第二差し込み空間と、該第二差し込み空間に差し込まれる前記カバー上壁端部の当接部分として形成される第二当接壁と、該第二当接壁の上下両端に連続して前記カバー上壁端部の外面側及び内面側に配置される一対の第二保持壁と、前記第二当接壁又はこの近傍に配置形成される第二軸受け部とを有し、
    前記ベース上壁端部に対し取り付けられた状態においては、前記第一取り付け部の前記第一軸受け部が前記ベース上壁端部の端面から離れた位置に配置され、前記カバー上壁端部に対し取り付けられた状態においては、前記一対の第二取り付け部の各前記第二軸受け部が前記カバー上壁端部の端面近傍に配置され、さらに、真っ直ぐに形成された前記回転軸部により前記第一軸受け部及び各前記第二軸受け部が一列に並んだ状態で前記ベース上壁端部の前記端面から離れた位置に配置される
    ことを特徴とする自動ドア装置。
  9. 上枠に対し水平方向に延在する状態で固定されるベース部材と、該ベース部材の正面開口部を覆うためのカバーとを備える自動ドア装置のメンテナンス時に、前記ベース部材及び前記カバーの両方に跨る状態でヒンジ部材が取り付けられているものとするとともに、メンテナンス直前に第一工程及び第二工程が行われ、且つ、メンテナンス直後に第三工程及び第四工程が行われるものとし、
    前記ヒンジ部材は、前記ベース部材のベース上壁に対し取り付けられる一対の第一取り付け部と、該一対の第一取り付け部の間に配置されるとともに前記カバーのカバー上壁に対し取り付けられる第二取り付け部と、前記カバーを開閉自在にするための回転軸部とを備え、
    前記一対の第一取り付け部の各々は、前記ベース上壁の前記水平方向に延在するベース上壁端部の差し込み空間として形成される第一差し込み空間と、該第一差し込み空間に差し込まれる前記ベース上壁端部の当接部分として形成される第一当接壁と、該第一当接壁の上下両端に連続して前記ベース上壁端部の外面側及び内面側に配置される一対の第一保持壁と、前記ベース上壁端部の前記外面側の前記第一保持壁に形成される第一軸受け部とを有し、
    前記第二取り付け部は、前記カバー上壁の前記水平方向に延在するカバー上壁端部の差し込み空間として形成される第二差し込み空間と、該第二差し込み空間に差し込まれる前記カバー上壁端部の当接部分として形成される第二当接壁と、該第二当接壁の上下両端に連続して前記カバー上壁端部の外面側及び内面側に配置される一対の第二保持壁と、前記第二当接壁又はこの近傍に配置形成される第二軸受け部とを有し、
    前記ベース上壁端部に対し取り付けられた状態においては、前記一対の第一取り付け部の各前記第一軸受け部が前記ベース上壁端部の端面から離れた位置に配置され、前記カバー上壁端部に対し取り付けられた状態においては、前記第二取り付け部の前記第二軸受け部が前記カバー上壁端部の端面近傍に配置され、さらに、真っ直ぐに形成された前記回転軸部により各前記第一軸受け部及び前記第二軸受け部が一列に並んだ状態で前記ベース上壁端部の前記端面から離れた位置に配置され、
    前記第一工程では、前記カバーのカバー上壁を少なくとも90°回転移動させて、前記カバー上壁を立てるような開状態にする作業が行われ、
    前記第二工程では、前記カバーのカバー前壁と前記ヒンジ部材との間に開放保持部材を取り付けて、前記カバーの開状態を保持する作業が行われ、
    前記第三工程では、前記開放保持部材を前記カバー前壁と前記ヒンジ部材との間から取り外す作業が行われ、
    前記第四工程では、前記カバーのカバー上壁を倒すような回転移動をさせて閉状態となる元の状態に戻す作業が行われる
    ことを特徴とする自動ドア装置のメンテナンス時における作業方法。
  10. 請求項9に記載の自動ドア装置のメンテナンス時における作業方法において、
    前記ヒンジ部材には、前記開放保持部材に対する挿入・係合スペースとして中抜き形状部分が形成され、
    該中抜き形状部分は、前記カバーが開状態において前記第二取り付け部が回転移動することにより、前記一対の第一取り付け部の間に配置形成される部分である
    ことを特徴とする自動ドア装置のメンテナンス時における作業方法。
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