JP6474281B2 - 電子増倍体、光電子増倍管、及び光電子増倍器 - Google Patents

電子増倍体、光電子増倍管、及び光電子増倍器 Download PDF

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Description

本発明は、電子増倍体、光電子増倍管、及び光電子増倍器に関する。
特許文献1には、電子増倍体が記載されている。この電子増倍体は、直方体状のブロックの長手方向に沿って延在する波状の通路を備えている。この通路の内面には半導体からなる二次電子放出層が設けられている。
米国特許第3,244,922号明細書
ところで、上述したような電子増倍体は、電位差によって加速された電子を通路の内面に衝突させることで二次電子を放出する。ここで、電子増倍体では、電子の増倍効率の向上が望まれている。しかしながら、特許文献1に記載された電子増倍体は、電子の増倍効率を向上するような通路の形状について何ら考慮されていない。
本発明は、そのような事情に鑑みてなされたものであり、電子の増倍効率を向上できる電子増倍体、光電子増倍管、及び光電子増倍器を提供することを目的とする。
本発明に係る電子増倍体は、第1の方向に延在する本体部と、第1の方向における本体部の一端面に開口するように本体部に設けられ、本体部の外部から電子を入射する電子入射部と、第1の方向における本体部の他端面に開口すると共に電子入射部に至るように本体部に設けられ、電子入射部から入射した電子に応じて二次電子を放出するチャネルと、を備え、チャネルは、第1の方向について当該チャネルの全体にわたって延在すると共に互いに対向する第1の内面及び第2の内面を有し、第1の内面は、第1の方向に沿って交互に配列された凸状の第1の屈曲部及び凹状の第2の屈曲部と、第1の屈曲部及び第2の屈曲部のそれぞれを規定する複数の第1の傾斜面と、を含み、第2の内面は、第1の方向に沿って交互に配列された凸状の第3の屈曲部及び凹状の第4の屈曲部と、第3の屈曲部及び第4の屈曲部のそれぞれを規定する複数の第2の傾斜面と、を含み、第1の屈曲部と第4の屈曲部とは、第1の内面から第2の内面に向かう第2の方向について互いに対向するように配置されており、第2の屈曲部と第3の屈曲部とは、第2の方向について互いに対向するように配置されており、第2の方向における第1の屈曲部の先端と第3の屈曲部の先端との距離をhとし、互いに対向する第1の傾斜面及び第2の傾斜面の間隔をdとし、第1の屈曲部を規定する一対の第1の傾斜面のなす角度をθとし、第1の方向におけるチャネルの長さをLとしたとき、下記式(1)〜(4)を満たす。
Figure 0006474281

Figure 0006474281

Figure 0006474281

Figure 0006474281
この電子増倍体においては、チャネルの第1の内面は、凸状の第1の屈曲部及び凹状の第2の屈曲部と、これらを規定する第1の傾斜面と、を含んでいる。チャネルの第2の内面は、凸状の第3の屈曲部及び凹状の第4の屈曲部と、これらを規定する第2の傾斜面と、を含んでいる。そして、第1の屈曲部と第4の屈曲部とが互いに対向しており、第2の屈曲部と第3の屈曲部とが互いに対向している。チャネルの内面がこのような形状を有することにより、チャネルを進行する電子が第1の傾斜面又は第2の傾斜面に衝突して二次電子が放出される。放出された二次電子は、チャネルの第1の方向における下流側へ進行して第2の傾斜面又は第1の傾斜面に更に衝突する。これにより、二次電子が更に放出される。このとき、チャネルの形状を規定する各値が上記式(1)〜(4)を満たすことから、電子の増倍効率を向上できる。
本発明に係る電子増倍体においては、下記式(5)を更に満たしてもよい。ここで、チャネル内を減圧しても、チャネル内には残留ガスが存在する。この残留ガスは、イオンフィードバックを生じさせる。すなわち、チャネル内を進行する電子が残留ガスに衝突すると、残留ガスからイオンが生じる場合がある。残留ガスから生じたイオンは、チャネル内の電位差の影響を受けて、チャネル内を第1の方向とは反対方向へ加速されながら進行する。そして、そのイオンがチャネルの内面等に衝突すると、予期しない電子の放出が起こり、出力信号にノイズが生じる虞がある。これに対し、上記構成を採用することによってイオンの進行経路を塞ぐことができる。このため、上述したようなイオンフィードバックにより放出される電子の量を減少させることができる。従って、出力信号のノイズを低減できる。
Figure 0006474281
本発明に係る電子増倍体においては、第1の屈曲部及び第2の屈曲部は、それぞれ、一対の第1の傾斜面を曲面により互いに接続しており、第3の屈曲部及び第4の屈曲部は、それぞれ、一対の第2の傾斜面を曲面により互いに接続していてもよい。この構成によれば、屈曲部の形成の際に屈曲部にバリが生じることを抑制できる。また、屈曲部の形成に際してバリが生じても、屈曲部を曲面状に加工する際に当該バリを除去できる。このため、屈曲部のバリに起因したノイズとなる電子放出及び放電を抑制できる。従って、出力信号のノイズを低減できる。
本発明に係る光電子増倍管は、上記電子増倍体と、電子増倍体を収容する管体と、一端面における電子入射部の開口に対向するように管体に設けられ、電子入射部に光電子を供給する光電面と、他端面におけるチャネルの開口に対向するように管体内に配置され、二次電子を受ける陽極と、を備える。
この光電子増倍管は、上述した電子増倍体を備えている。このため、上記電子増倍体による作用効果を好適に奏することができる。
本発明に係る光電子増倍器は、上記電子増倍体と、一端面における電子入射部の開口を塞ぐように設けられ、電子入射部に光電子を供給する光電面と、他端面におけるチャネルの開口を塞ぐように設けられ、二次電子を受ける陽極と、を備える。
この光電子増倍器は、上述した電子増倍体を備えている。このため、上記電子増倍体による作用効果を好適に奏することができる。
本発明によれば、電子の増倍効率を向上できる。
本実施形態に係る光電子増倍管の断面図である。 図1中の電子増倍体の斜視図である。 図2に示された電子増倍体を模式的に示す断面図である。 チャネルの形状及び電位差に基づくゲインの変化を求めるシミュレーションの条件を示す図である。 図4に示された条件でゲインの変化を求めたシミュレーションの結果を示すグラフである。 チャネルの形状に基づくゲインの変化を求めるシミュレーションの条件を示す図である。 図6に示された条件でゲインの変化を求めたシミュレーションの結果を示すグラフである。 実施形態及び比較例におけるゲインを比較するシミュレーションの条件を示す図である。 図8に示された条件でゲインを求めたシミュレーションの結果を示すグラフである。 第1変形例に係る電子増倍体の断面図である。 第2変形例に係る電子増倍体の断面図である。 第3変形例に係る電子増倍体の断面図である。 図2に示された電子増倍体を適用した光電子増倍器の断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る光電子増倍管の断面図であり、図2は、図1中の電子増倍体の斜視図であり、図3は、図2に示された電子増倍体を模式的に示す断面図である。図1〜図3に示されるように、光電子増倍管1は、電子増倍体2と、管体3と、光電面4と、陽極5と、を備えている。
電子増倍体2は、電子の入射に応じて二次電子を放出することで電子を増倍する。電子増倍体2は、本体部6と、電子入射部7と、チャネル8と、を有している。
本体部6は、第1の方向D1に延在している。また、本体部6は、直方体状をなしている。本体部6は、第1の方向D1における一端面6aと、他端面6bと、を有している。本体部6の少なくとも表面は絶縁体によって形成されている。ここでは一例として、本体部6は絶縁体であるセラミックによって形成されている。ただし、本体部6は、金属等の導電体によって形成されると共に表面に絶縁膜が設けられて構成されていてもよい。
電子入射部7は、本体部6の外部から本体部6の内部に電子を入射するための入口部分である。電子入射部7は、第1の方向D1における本体部6の一端面6aに開口するように本体部6に設けられている。一端面6aにおける電子入射部7の開口は、第1の方向D1から見て矩形状を呈している。また、電子入射部7は、第1の方向D1に沿って、後述する第2の方向D2に徐々に狭まっている。つまり、電子入射部7は、第1の方向D1に沿って縮小する角錐台状を呈している。
チャネル8は、本体部6の内部を電子が進行する通路である。チャネル8は、電子入射部7から入射した電子に応じて二次電子を放出する。チャネル8は、第1の方向D1における本体部6の他端面6bに開口している。チャネル8の他端面6bの開口は、陽極5に対向している。チャネル8は、電子入射部7に至るように本体部6に設けられている。
チャネル8は、第1の方向D1について当該チャネル8の全体にわたって延在すると共に互いに対向する第1の内面9及び第2の内面10を含む。第1の内面9及び第2の内面10は、第1の方向D1と交差する第2の方向D2に離間している。なお、第2の方向D2は、第1の内面9から第2の内面10に向かう方向であって、ここでは、第1の方向D1に垂直な方向である。
第1の内面9は、第1の方向D1に沿って交互に配列された凸状の第1の屈曲部9a及び凹状の第2の屈曲部9bを含む。また、第1の内面9は、第1の屈曲部9a及び第2の屈曲部9bのそれぞれを規定する複数の第1の傾斜面9cを含む。第1の傾斜面9cは平面状をなしている。本実施形態では、第1の屈曲部9a及び第2の屈曲部9bは角状に折れ曲がっている。
第2の内面10は、第1の方向D1に沿って交互に配列された凸状の第3の屈曲部10a及び凹状の第4の屈曲部10bを含む。また、第2の内面10は、第3の屈曲部10a及び第4の屈曲部10bのそれぞれを規定する複数の第2の傾斜面10cを含む。第2の傾斜面10cは平面状をなしている。本実施形態では、第3の屈曲部10a及び第4の屈曲部10bは角状に折れ曲がっている。
すなわち、第1の内面9及び第2の内面10は、第1の方向D1に沿ってジグザグ状(例えば、波状)に屈曲を繰り返すように形成されている。ここで、第1の内面9及び第2の内面10においては、第2の方向D2について、第1の屈曲部9aと第4の屈曲部10bとが互いに対向し、第2の屈曲部9bと第3の屈曲部10aとが互いに対向し、第1の傾斜面9cと第2の傾斜面10cとが互いに対向している。
電子入射部7の内面とチャネル8の内面(少なくとも第1の内面9及び第2の内面10)とには、抵抗層及び二次電子増倍層が互いに積層するように設けられている。そして、電子入射部7の表層とチャネル8の表層とは、二次電子増倍層である。抵抗層の材料としては、例えばAl(酸化アルミニウム)とZnO(酸化亜鉛)との混合膜、又は、AlとTiO(二酸化チタン)との混合膜等を用いることができる。また、二次電子増倍層の材料としては、例えばAl3、又は、MgO(酸化マグネシウム)等を用いることができる。抵抗層及び二次電子増倍層は、原子層堆積法(ALD:AtomicLayer Deposition)によって形成することができる。
また、本体部6の一端面6a及び他端面6bには、それぞれニッケル系の金属を含む金属層11,12が蒸着等の方法によって設けられている。本体部6には、一端面6aに設けられた金属層11よりも他端面6bに設けられた金属層12の方が高電位となるように電位差が付与されている。このように電位差が付与されていることにより、チャネル8内にも第1の方向D1に沿った電位差が生じている。
管体3は、電子増倍体2を収容している。図1に示されるように、管体3は第1の方向D1に延在している。第1の方向D1において、管体3の一端3aが開口すると共に他端3bが封止されている。ここで、管体3の一端3a側には電子増倍体2の本体部6の一端面6aが位置し、管体3の他端3b側には電子増倍体2の本体部6の他端面6bが位置している。
光電面4は、光の入射に応じて光電子を発生する。光電面4は平板状をなしている。光電面4は、管体3の一端3aの開口を塞ぐように設けられている。光電面4は、電子増倍体2の本体部6の一端面6aにおける電子入射部7の開口に対向している。これにより、光電面4において発生した光電子は電子入射部7に供給される。なお、管体3の一端3aの開口が光電面4によって塞がれた状態で、管体3の内部が減圧される。
陽極5は、電子増倍体2から放出された二次電子を受ける。陽極5は平板状をなしている。陽極5は、本体部6の他端面6bにおけるチャネル8の開口に対向するように管体3内に配置されている。陽極5は、本体部6の他端面6b及び管体3の他端3bから離間して配置されている。なお、陽極5には、当該陽極5が受けた二次電子に対応した電気信号のパルスを検出する検出器(不図示)が接続されている。
ここで、図3に示されるように、一例として、第2の方向D2における第1の屈曲部9aの先端9Tと第3の屈曲部10aの先端10Tとの距離hは略一定である。また、一例として、互いに対向する第1の傾斜面9c及び第2の傾斜面10cの間隔dは略一定である。更に、一例として、第1の屈曲部9aを規定する一対の第1の傾斜面9cのなす角度θは略一定である。なお、第1の方向D1におけるチャネル8の長さをLとする。
これらの距離h、間隔d、角度θ、長さLは、下記式(1)〜(4)を満たす。
Figure 0006474281

Figure 0006474281

Figure 0006474281

Figure 0006474281
続いて、光電子増倍管1の動作について説明する。まず、光電面4に対して光電子増倍管1の外部から光が入射すると、光電面4は、光電効果によって光電子を放出する。この光電子は電子増倍体2の電子入射部7に入射する。
このとき、光電子が放出された方向によっては、光電子の一部は電子入射部7の内面に衝突して二次電子を放出する。この二次電子、及び電子入射部7の内面に衝突しなかった光電子は、電子入射部7を通過してチャネル8に入る。上述したように、チャネル8内には、第1の方向D1に電位差が付与されている。電子入射部7からの電子は、チャネル8に入射した後に、この電位差の影響を受けて第1の方向D1に加速されながらチャネル8内を進行する。
チャネル8内を進行する電子は、第1の傾斜面9c又は第2の傾斜面10cに衝突して二次電子を放出する。ここで、第1の内面9及び第2の内面10は、上述したように屈曲を繰り返すように形成されている。このため、第1の方向D1に進行する電子は、第1の傾斜面9cへの衝突と、後続する第2の傾斜面10cへの衝突と、を繰り返すこととなる。
このようにして増倍された電子は、チャネル8を進行して、本体部6の他端面6bの開口から出て陽極5に入射する。陽極5に入射した電子は、その電子数に応じた波高を有するパルス状の電気信号として検出器で検出される。
続いて、距離h、間隔d、角度θ、長さLの各値が上記式(1)〜(4)を満たすことによる作用効果を、シミュレーションの結果を示して説明する。
図4は、チャネルの形状及び電位差に基づくゲインの変化を求めるシミュレーションの条件を示す図であり、図5は、図4に示された条件でゲインの変化を求めたシミュレーションの結果を示すグラフである。このシミュレーションでは、電子の増倍効率を向上する上で好適な角度θを示している。図4に示されるように、ここでは第1の内面9に単一の第1の屈曲部9a、第2の屈曲部9b、及び第1の傾斜面9cを有すると共に、第2の内面10に単一の第3の屈曲部10a、第4の屈曲部10b、及び第2の傾斜面10cを有するモデルを用いてシミュレーションを行った。このモデルでは、第1の傾斜面9c及び第2の傾斜面10cの間隔dを0.5mm、チャネル8の長さLを20mmとした。また、第1の方向D1におけるチャネル8の両端の電位差を500V、1000V、2000Vとした。そして、第1の傾斜面9cのなす角度α(=0.5θ)を変化させてゲインを求めた。
図5は、横軸が角度α、縦軸がゲインの最大値に対する割合を示しており、各プロットは電位差が500V、1000V、2000Vの場合のシミュレーション結果を示している。図5では、70°≦α≦86°の範囲で高いゲインが得られることが示されている。従って、角度θが上記式(2)を満たす140°≦θ≦172°の範囲で相対的に高いゲインが得られることが示されている。
図6は、チャネルの形状に基づくゲインの変化を求めるシミュレーションの条件を示す図であり、図7は、図6に示された条件でゲインの変化を求めたシミュレーションの結果を示すグラフである。このシミュレーションでは、電子の増倍効率を向上する上で好適な距離h及び間隔dの比h/dを示している。図6に示されるように、ここでは第1の内面9に3つの第1の屈曲部9a、2つの第2の屈曲部9b、及び4つの第1の傾斜面9cを有すると共に、第2の内面10に2つの第3の屈曲部10a、3つの第4の屈曲部10b、及び4つの第2の傾斜面10cを有するモデルを用いてシミュレーションを行った。このモデルでは、第1の傾斜面9c及び第2の傾斜面10cの間隔dを0.5mm、チャネル8の長さLを22mm、第1の傾斜面9cのなす角度θを156°とした。また、第1の方向D1におけるチャネル8の両端の電位差を1000Vとした。そして、距離h及び間隔dの比h/dを変化させてゲインを求めた。
図7は、横軸が距離h及び間隔dの比h/d、縦軸がゲインの最大値に対する割合を示している。図7では、−0.5≦h/d≦0.5の範囲で高いゲインが得られることが示されている。従って、距離h及び間隔dの比h/dが上記式(1)を満たすときに相対的に高いゲインが得られることが示されている。
ここで、実施形態に係る電子増倍体2と比較例に係る電子増倍体27とのそれぞれのゲインについて説明する。図8は、実施形態及び比較例におけるゲインを比較するシミュレーションの条件を示す図であり、図9は、図8に示された条件でゲインを求めたシミュレーションの結果を示すグラフである。図8(a)及び図8(b)に示されるように、実施形態に係る電子増倍体2のチャネル8の長さL、及び比較例に係る電子増倍体27のチャネル28の長さLを45mmとした。また、第1の方向D1におけるチャネル8,28の両端の電位差を2250Vとした。比較例に係る電子増倍体27のチャネル28は、本体部26の一端面26aと他端面26bとの間で大きく緩やかに湾曲した形状を呈している。実施形態のチャネル8は上記式(1)〜(4)を全て満たすのに対し、比較例のチャネル28は少なくとも上記式(1)〜(3)を満たしていない。
図9は、横軸がパルス波高、縦軸が相対カウント数を示したものであり、実施形態と比較例とのPHD(Pulse Height Distribution)、すなわちパルス波高分布を表す。ここで、相対カウント数とは、陽極5において検出した電気信号について、各パルス波高を有する電気信号のカウント数を時間的に積算し、そのカウント数について規格化したものである。図9に示されるように、実施形態に係る電子増倍体2の相対カウント数は、比較例に係る電子増倍体27の相対カウント数より高いゲインの領域に分布しており、比較例に係る電子増倍体27と比べて実施形態に係る電子増倍体2の電子の増倍効率が相対的に高いことが示されている。また、実施形態に係る電子増倍体2のプロットではピークが出ている。このため、電子増倍体2ではノイズと信号とを区別しやすく、その結果、フォトンカウンティングの精度を上げることができる。
以上説明した通り、本実施形態に係る電子増倍体2においては、チャネル8の第1の内面9は、凸状の第1の屈曲部9a及び凹状の第2の屈曲部9bと、これらを規定する第1の傾斜面9cと、を含んでいる。チャネル8の第2の内面10は、凸状の第3の屈曲部10a及び凹状の第4の屈曲部10bと、これらを規定する第2の傾斜面10cと、を含んでいる。そして、第1の屈曲部9aと第4の屈曲部10bとが互いに対向しており、第2の屈曲部9bと第3の屈曲部10aとが互いに対向している。チャネル8の内面がこのような形状を有することにより、チャネル8を進行する電子が第1の傾斜面9c又は第2の傾斜面10cに衝突して二次電子が放出される。放出された二次電子は、チャネル8の第1の方向D1における下流側へ進行して第2の傾斜面10c又は第1の傾斜面9cに更に衝突する。これにより、二次電子が更に放出される。このとき、チャネル8の形状を規定する距離h、間隔d、角度θ、長さLの各値が上記式(1)〜(4)を満たすことから、電子の増倍効率を向上できる。
また、本実施形態に係る光電子増倍管1は、上述した電子増倍体2を備えている。このため、電子増倍体2による作用効果を好適に奏することができる。
[第1変形例]
続いて、本実施形態に係る電子増倍体2の第1変形例について説明する。図10は、第1変形例に係る電子増倍体21の断面図である。図10に示されるように、第1変形例に係る電子増倍体21では、距離h及び間隔dの比h/dが下記式(5)を更に満たしている。具体的には、電子増倍体21では距離hが負の値となる。これにより、電子増倍体21では、第1の方向D1から見て第1の内面9と第2の内面10とが重なるように配置されている。
Figure 0006474281
ここで、チャネル8内を減圧しても、チャネル8内には残留ガスが存在する。この残留ガスは、イオンフィードバックを生じさせる。すなわち、チャネル8内を進行する電子が残留ガスに衝突すると、残留ガスからイオンが生じる場合がある。残留ガスから生じたイオンは、チャネル8内の電位差の影響を受けて、チャネル8内を第1の方向D1とは反対方向へ加速されながら進行する。そして、そのイオンがチャネル8の内面等に衝突すると、予期しない電子の放出が起こり、出力信号にノイズが生じる虞がある。これに対し、上記構成を採用することによってイオンの進行経路を塞ぐことができる。このため、上述したようなイオンフィードバックにより放出される電子の量を減少させることができる。従って、出力信号のノイズを低減できる。
[第2変形例]
続いて、本実施形態に係る電子増倍体2の第2変形例について説明する。図11は、第2変形例に係る電子増倍体22の断面図である。図11に示されるように、第2変形例に係る電子増倍体22では、第1の屈曲部9a、第2の屈曲部9b、第3の屈曲部10a、及び第4の屈曲部10bは角状に折れ曲がっておらず、曲面をなしている(すなわち、面取りされている。)。具体的には、電子増倍体22の第1の屈曲部9a及び第2の屈曲部9bは、それぞれ、一対の第1の傾斜面9cを曲面により互いに接続している。また、第3の屈曲部10a及び第4の屈曲部10bは、それぞれ、一対の第2の傾斜面10cを曲面により互いに接続している。この構成によれば、第1の屈曲部9a〜第4の屈曲部10bの形成の際に当該屈曲部にバリが生じることを抑制できる。また、第1の屈曲部9a〜第4の屈曲部10bの形成に際してバリが生じても、当該屈曲部を曲面状に加工する際に当該バリを除去できる。このため、第1の屈曲部9a〜第4の屈曲部10bのバリに起因したノイズとなる電子放出及び放電を抑制できる。従って、出力信号のノイズを低減できる。
[第3変形例]
続いて、本実施形態に係る電子増倍体2の第3変形例について説明する。図12は、第3変形例に係る電子増倍体23の断面図である。図12に示されるように、第3変形例に係る電子増倍体23では、間隔d、角度θ、及び距離hがチャネル8の各部分において一定ではない。このような構成とした場合であっても、チャネル8の各部分において距離h、間隔d、角度θ、長さLの各値が式(1)〜(4)を満たしていれば、電子の増倍効率を向上できる。
以上の実施形態は、本発明に係る電子増倍体の一実施形態として、電子増倍体2を適用した光電子増倍管1を説明したものである。従って、本発明に係る電子増倍体は、上述した光電子増倍管1のみに適用されるものではない。
例えば、図13に示されるように、電子増倍体2は、光電面29と陽極30とを用いて光電子増倍器24とすることができる。光電面29は、第1の方向D1から見て電子増倍体2の本体部6の外形と略同一の形状を呈している。また、光電面29は、平板状をなしている。光電面29は、本体部6の一端面6aにおける電子入射部7の開口を塞ぐように一端面6aに設けられている。これにより、光電面29において発生した光電子は電子入射部7に供給される。
陽極30は、本体部6の他端面6bにおけるチャネル8の開口を塞ぐようにチャネル8内に設けられている。これにより、陽極30は、電子増倍体2のチャネル8を進行して他端面6bに至った二次電子を受ける。
本実施形態に係る光電子増倍器24は、上述した電子増倍体2を備えている。このため、電子増倍体2による作用効果を好適に奏することができる。
1…光電子増倍管、2,21,22,23…電子増倍体、3…管体、4,29…光電面、5,30…陽極、6…本体部、6a…一端面、6b…他端面、7…電子入射部、8…チャネル、9…第1の内面、9a…第1の屈曲部、9b…第2の屈曲部、9c…第1の傾斜面、9T…先端、10…第2の内面、10a…第3の屈曲部、10b…第4の屈曲部、10c…第2の傾斜面、10T…先端、24…光電子増倍器、D1…第1の方向、D2…第2の方向。

Claims (5)

  1. 第1の方向に延在し、前記第1の方向に直交する方向から見て前記第1の方向に直線状に延びる外形を有する本体部と、
    前記第1の方向における前記本体部の一端面に開口するように前記本体部に設けられ、前記本体部の外部から電子を入射する電子入射部と、
    前記第1の方向における前記本体部の他端面に開口すると共に前記電子入射部に至るように前記本体部に設けられ、前記電子入射部から入射した電子に応じて二次電子を放出するチャネルと、
    を備え、
    前記チャネルは、前記第1の方向について当該チャネルの全体にわたって延在すると共に互いに対向する、前記本体部の内面としての第1の内面及び第2の内面を有し、
    前記第1の内面は、前記第1の方向に沿って交互に配列された凸状の第1の屈曲部及び凹状の第2の屈曲部と、前記第1の屈曲部及び前記第2の屈曲部のそれぞれを規定する複数の第1の傾斜面と、を含み、
    前記第2の内面は、前記第1の方向に沿って交互に配列された凸状の第3の屈曲部及び凹状の第4の屈曲部と、前記第3の屈曲部及び前記第4の屈曲部のそれぞれを規定する複数の第2の傾斜面と、を含み、
    前記第1の屈曲部と前記第4の屈曲部とは、前記第1の内面から前記第2の内面に向かう第2の方向について互いに対向するように配置されており、
    前記第2の屈曲部と前記第3の屈曲部とは、前記第2の方向について互いに対向するように配置されており、
    前記第2の方向における前記第1の屈曲部の先端と前記第3の屈曲部の先端との距離をhとし、互いに対向する前記第1の傾斜面及び前記第2の傾斜面の間隔をdとし、前記第1の屈曲部を規定する一対の前記第1の傾斜面のなす角度をθとし、前記第1の方向における前記チャネルの長さをLとしたとき、下記式(1)〜(4)を満たす、
    電子増倍体。
    Figure 0006474281
    Figure 0006474281
    Figure 0006474281
    Figure 0006474281
  2. 下記式(5)を更に満たす、
    請求項1に記載の電子増倍体。
    Figure 0006474281
  3. 前記第1の屈曲部及び前記第2の屈曲部は、それぞれ、一対の前記第1の傾斜面を曲面により互いに接続しており、
    前記第3の屈曲部及び前記第4の屈曲部は、それぞれ、一対の前記第2の傾斜面を曲面により互いに接続している、
    請求項1又は2に記載の電子増倍体。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子増倍体と、
    前記電子増倍体を収容する管体と、
    前記一端面における前記電子入射部の開口に対向するように前記管体に設けられ、前記電子入射部に光電子を供給する光電面と、
    前記他端面における前記チャネルの開口に対向するように前記管体内に配置され、前記二次電子を受ける陽極と、を備える、
    光電子増倍管。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子増倍体と、
    前記一端面における前記電子入射部の開口を塞ぐように設けられ、前記電子入射部に光電子を供給する光電面と、
    前記他端面における前記チャネルの開口を塞ぐように設けられ、前記二次電子を受ける陽極と、を備える、
    光電子増倍器。
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