JP6474125B2 - ジエン系ポリマーとポリ乳酸とのグラフトコポリマーおよびその製造方法 - Google Patents

ジエン系ポリマーとポリ乳酸とのグラフトコポリマーおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ジエン系ポリマーとポリ乳酸とのグラフトコポリマーに関し、より詳細には、N−(ヒドロキシアルキル)コハクイミド変性されたジエン系ポリマーとポリ乳酸とのグラフトコポリマーに関する。
ポリ乳酸は、例えば、穀物から製造することができ、カーボンニュートラルなポリマーとして工業的および商業的にも注目を集めている。一方、ポリ乳酸は、汎用樹脂として衝撃強度を充分に有していない。このため、汎用ゴム状ポリマーとブレンドすることにより耐衝撃性を改善するなどの手法が採用されている。
しかし、ほとんどの汎用ゴム状ポリマーは、非極性の炭化水素系化合物であり、ポリ乳酸との相溶性に乏しいことが知られている。このため、当該ポリ乳酸と汎用ゴム状ポリマーとのブレンドは、充分な改質効果を得ることが難しい。
ポリ乳酸に対する相溶性を高めるために、種々のグラフトコポリマーが提案されている。
例えば、特許文献1には、直鎖飽和ポリオレフィンの末端に導入された水酸基を開始部位として、ポリ乳酸を重合させたポリオレフィン/ポリ乳酸ブロックコポリマーが開示されている。しかし、当該ブロックコポリマーは、弾性に欠け、ポリ乳酸とのブレンドによる樹脂組成物の耐衝撃性を改善する添加剤としては満足し得るものとはいえない。
特許文献2および3には、天然ゴムなどのジエン系ゴムに、ラジカル重合方式によってビニル系化合物をグラフト重合させたグラフトコポリマーが開示されている。しかし、当該コポリマーを構成するビニル系化合物は、ブレンドされるポリ乳酸との化学的組成が異なるため、いずれも充分な相溶性を期待することができない。
このように、総合的な力学特性が向上したポリ乳酸樹脂組成物を得るにあたり、ポリ乳酸に対して優れた相溶性を有する樹脂添加剤の開発が所望されている。
国際公開第2009/107772号 特開2009−084333号公報 特開2008−297559号公報
本発明は、上記課題の解決を課題とするものであり、その目的とするところは、ポリ乳酸との相溶性に優れ、ポリ乳酸樹脂用添加剤として使用することができる、ジエン系ポリマーとポリ乳酸とのグラフトコポリマーおよびその製造方法を提供することにある。
本発明は、以下の式(I):
Figure 0006474125
(ここで、Xは、ポリトランス型イソプレン、ポリシス型イソプレン、ポリクロロプレン、またはポリ1,3−ブタジエンを構成する繰り返し単位であり;
Yが、直鎖または分岐鎖のCからC10のアルキレン基であり;
nが1から5000の整数であり、かつmとnとの合計が15から14000の整数であり;そして
lが1から1000の整数である)で表される、ジエン系ポリマーとポリ乳酸とのグラフトコポリマーである。
1つの実施形態では、上記式(I)は、以下の式(I’):
Figure 0006474125
(ここで、Yならびにm、nおよびlは上記に定義した通りである)
で表される。
1つの実施形態では、上記式(I)におけるYは直鎖または分岐鎖のCからC10のアルキレン基である。
本発明はまた、以下の式(I):
Figure 0006474125
で表される、ジエン系ポリマーとポリ乳酸とのグラフトコポリマーの製造方法であって、
以下の式(II):
Figure 0006474125
で表されるジエン系ポリマーに、無水マレイン酸を付加して以下の式(III):
Figure 0006474125
で表されるポリマーを得る工程;
該式(III)のポリマーに、HN−Y−OH(ここで、Yは直鎖または分岐鎖のCからC10のアルキレン基である)、
で表されるアミノアルコールを反応させて、以下の式(IV):
Figure 0006474125
で表されるポリマーを得る工程;ならびに
該式(IV)で表されるポリマーに、ラクチドを開環重合させる工程;
を包含し、
ここで、
(ここで、Xは、ポリトランス型イソプレン、ポリシス型イソプレン、ポリクロロプレン、またはポリ1,3−ブタジエンを構成する繰り返し単位であり;
Yが、直鎖または分岐鎖のCからC10のアルキレン基であり;
nが1から5000の整数であり、かつmとnとの合計が15から14000の整数であり;そして
lが1から1000の整数である)で表される、方法である。
1つの実施形態では、上記式(II)は、以下の式(II’):
Figure 0006474125
(ここで、mおよびnは上記に定義した通りである)
で表される。
1つの実施形態では、上記式(I)におけるYは直鎖または分岐鎖のCからC10のアルキレン基である。
本発明はまた、以下の式(IV):
Figure 0006474125
(ここで、Xは、ポリトランス型イソプレン、ポリシス型イソプレン、ポリクロロプレン、またはポリ1,3−ブタジエンを構成する繰り返し単位であり;
Yが、直鎖または分岐鎖のCからC10のアルキレン基であり;そして
nが1から5000の整数であり、かつmとnとの合計が15から14000の整数である)で表される、ポリマーである。
本発明はまた、上記グラフトコポリマーを含有する、ポリ乳酸樹脂用添加剤である。
本発明はまた、ポリ乳酸と、上記ポリ乳酸樹脂用添加剤とを含有する、ポリ乳酸樹脂組成物である。
本発明はまた、以下の式(IX):
Figure 0006474125
(ここで、Xは、ポリトランス型イソプレン、ポリシス型イソプレン、ポリクロロプレン、またはポリ1,3−ブタジエンを構成する繰り返し単位であり;
Yが、直鎖または分岐鎖のCからC10のアルキレン基であり;
nが1から5000の整数であり、かつmとnとの合計が15から14000の整数であり;そして
が金属有機酸塩である)で表される、ジエンポリマーのイオン架橋体である。
本発明によれば、ジエン系ポリマー成分で構成される主鎖に対して、ポリ乳酸成分で構成されるグラフト鎖が形成されている。これにより本発明のグラフトコポリマーは、ポリ乳酸に対する相溶性が向上し、ポリ乳酸樹脂用添加剤として使用することができる。さらに、本発明によれば、グラフト鎖の形成をラクチドの開環重合によって行うことができるため、複雑な設備を用いることなく所望のグラフトコポリマーをより簡易に製造することができる。
以下、本発明について詳述する。
(グラフトコポリマー)
本発明のグラフトコポリマーは、ジエン系ポリマーとポリ乳酸とのグラフトコポリマーであって、ジエン系ポリマー成分で構成される主鎖に対し、グラフト鎖がポリ乳酸成分で構成されている。
本発明のグラフトポリマーは、以下の式(I):
Figure 0006474125
で表されるポリマーである。
ここで、式(I)において、Xは、ポリトランス型イソプレン、ポリシス型イソプレン、ポリクロロプレン、またはポリ1,3−ブタジエンのジエン構造を有する繰り返し単位である。
さらに、式(I)において、Yは、直鎖または分岐鎖のCからC10のアルキレン基、好ましくはCからC10のアルキレン基である。ここで、本明細書中において、用語「直鎖または分岐鎖のC〜Cのアルキレン基」(ここでnは整数である)とは、炭素数2〜nの任意の直鎖アルキレン基、炭素数3〜nの任意の分岐鎖アルキレン基を包含する。例えば、炭素数2〜10の任意の直鎖アルキレン基としては、エチレン基、n−プロピレン基、n−ブチレン基などが挙げられ、炭素数3〜nの任意の分岐鎖アルキレン基としては、イソプロピレン基、イソブチレン基などが挙げられる。
またさらに、式(I)において、nは、1〜5000の整数、好ましくは70〜3000の整数であり、かつmとnとの合計は15〜14000の整数、好ましくは100〜13000の整数であり、そしてlは1〜1000の整数、好ましくは5〜300の整数である。
本発明のグラフトポリマーにおいては、好ましくは上記式(I)が以下の式(I’):
Figure 0006474125
(ここで、Yならびにm、nおよびlは上記に定義した通りである)
で表される。すなわち、本発明のグラフトポリマーは、好ましくは主鎖がトランス型ポリイソプレン成分から構成されるコポリマーである。
(グラフトコポリマーの製造方法)
上記本発明のジエン系ポリマーとポリ乳酸とのグラフトコポリマーは、例えば以下のようにして製造することができる。
まず、ジエン系ポリマーに無水マレイン酸が付加される。
本発明に用いられるジエン系ポリマーは、以下の式(II):
Figure 0006474125
(ここで、X、mおよびnは、上記に定義した通りである)で表される繰り返し単位を有し得、具体的な例としては、天然および合成シス型ポリイソプレン、天然および合成トランス型ポリイソプレン、ポリクロロプレン、およびポリ1,3−ブタジエンが挙げられる。
ジエン系ポリマーへの無水マレイン酸の付加において、無水マレイン酸について、好ましくは、当該ジエン系ポリマーを構成する繰り返し単位のモル数の10%〜100%、好ましくは20%〜50%の量が使用され得る。
さらに、本発明においてジエン系ポリマーへの無水マレイン酸の付加は、例えば、これらを適切な溶媒中に溶解した溶液の形態中で行われ得る。当該付加に使用され得る溶媒は、上記ジエン系ポリマーおよび無水マレイン酸のいずれをも溶解し得るものであれば特に限定されないが、例えば、ジクロロキシレン、ジクロロトルエン、ジクロロベンゼン、およびこれらの誘導体、ならびにそれらの組合せなどが挙げられる。
上記付加反応は、例えば、150℃〜220℃、好ましくは170℃〜200℃の反応温度で行われる。さらに、反応時間は、ジエン系ポリマーおよび無水マレイン酸の使用量によって変動するため必ずしも限定されないが、例えば、0.2時間〜5時間、好ましくは0.5時間〜1.5時間である。さらに、当該付加反応は、例えば、不活性ガス雰囲気下にて行われる。
反応終了後、反応溶液は、例えばC〜Cのケトン溶媒中に再沈殿させることにより、未反応の無水マレイン酸および副生成物を除去することができる。
このようにして、以下の式(III):
Figure 0006474125
で表されるポリマーを得ることができる。
本発明においては、次に、上記式(III)のポリマーにアミノアルコールを反応させる。
本発明に用いられるアミノアルコールとしては、例えば、HN−Y−OH(ここで、Yは直鎖または分岐鎖のCからC10のアルキレン基である)、
で表される二官能性化合物が挙げられる。このようなアミノアルコールの例としては、3−アミノ−1−プロパノール、エタノールアミン、4−アミノ−1−ブタノールなどが挙げられる。
上記反応において、アミノアルコールについて、好ましくは、上記にて使用した無水コハク酸のモル数に対して3倍モル〜10倍モル、より好ましくは4倍モル〜7倍モルの量が使用され得る。
さらに、上記反応は適切な溶媒中で行われることが好ましい。当該反応に使用され得る溶媒は、例えば、ジクロロキシレン、ジクロロトルエン、ジクロロベンゼン、およびこれら誘導体、ならびにそれらの組合せが挙げられる。
上記反応は、例えば、150℃〜180℃、好ましくは160℃〜170℃の反応温度で行われる。さらに、反応時間は、式(III)のポリマーおよびアミノアルコールの使用量によって変動するため必ずしも限定されないが、例えば、0.2時間〜1時間、好ましくは0.3時間〜0.5時間である。さらに、当該反応は、不活性ガス雰囲気下にて行われることが好ましい。
反応終了後、反応溶液は、例えば低級脂肪族アルコール中に再沈殿させることにより、未反応のアミノアルコールおよび副生成物を除去することができる。
このようにして、以下の式(IV):
Figure 0006474125
で表されるポリマーを得ることができる。
本発明においては、次に、上記式(IV)のポリマーのOH基を開始部位として、ラクチドが開環重合する。
本発明に用いられ得るラクチドは、特に限定されないが、例えば、L−ラクチド、D−ラクチド、meso−ラクチド、およびこれらの組合せが挙げられる。
上記開環重合は適切な重合溶媒中で行われることが好ましい。使用され得る重合溶媒は、例えば、ジクロロキシレン、ジクロロトルエン、ジクロロベンゼン、およびこれら誘導体、ならびにそれらの組合せが挙げられる。重合溶媒には、さらにラクチドの開環重合に寄与する触媒が添加される。触媒の例としては、特に限定されないが、例えば、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、塩化スズ、オクタン酸スズ、ジラウリン酸ジブチルスズ、塩化チタン等の公知の触媒が挙げられる。オクタン酸スズが好ましい。
上記開環重合において、式(IV)のポリマーとラクチドとの使用量は、例えば、上記重合溶媒1mLに対し、当該式(IV)のポリマーおよびラクチドの合計が、0.1g〜0.6g、好ましくは0.15g〜0.5gとなる量が採用され得る。
上記開環重合は、例えば、100℃〜150℃、好ましくは120℃〜140℃の重合温度で行われる。さらに、重合時間は、式(IV)のポリマーとラクチドとの使用量によって変動するため必ずしも限定されないが、例えば、10時間〜40時間、好ましくは15時間〜25時間である。さらに、当該開環重合は、例えば、不活性ガス雰囲気下にて行われる。
開環重合後、重合溶液は、例えば低級脂肪族アルコール中に再沈殿させることにより、精製され得る。
このようにして、本発明の式(I):
Figure 0006474125
(ここで、X、Y、m、nおよびlは上記に定義した通りである)で表される、ジエン系ポリマーとポリ乳酸とのグラフトコポリマーを得ることができる。
(ポリ乳酸樹脂用添加剤およびポリ乳酸樹脂組成物)
本発明の式(I)のグラフトコポリマーは、例えば、ポリ乳酸とのブレンドにより、ポリ乳酸の力学特性を向上させるポリ乳酸樹脂用添加剤として使用することができる。
すなわち、本発明のポリ乳酸樹脂用添加剤は、上記式(I)で表されるグラフトコポリマーを含有する。
本発明のポリ乳酸樹脂用添加剤は、上記式(I)で表されるグラフトコポリマー以外に、本発明の特徴を損なわない範囲において必要に応じて他の添加剤を含有していてもよい。
本発明のポリ乳酸樹脂添加剤において、当該他の成分の含有量は特に限定されず、本発明の特徴を損なわない範囲において、当業者が任意の含有量を設定することができる。
さらに、本発明はまた、ポリ乳酸と上記ポリ乳酸添加剤とがブレンドされたポリ乳酸樹脂組成物である。本発明のポリ乳酸樹脂組成物において、上記ポリ乳酸添加剤の含有量は特に限定されず、当業者が任意の含有量を設定することができる。ポリ乳酸と上記ポリ乳酸添加剤とのブレンドにおいて使用し得る手段も特に限定されない。当該分野において公知の手段が採用され得る。
本発明のポリ乳酸樹脂組成物は、上記式(I)のグラフトポリマーのグラフト鎖がポリ乳酸成分で構成されているため、ブレンドされるポリ乳酸との相溶性に優れる。また、上記式(I)のグラフトポリマーの主鎖がジエン系ポリマー(すなわち、ジエン系ゴム)成分で構成されているため、得られるポリ乳酸樹脂組成物に対し、例えば、耐衝撃性を向上させることができる。
本発明のポリ乳酸樹脂組成物は、例えば、ブロー成形、射出成形、射出ブロー成形、インフレーション成形、真空圧空成形、あるいは異形押出成形または紡糸押出成形などの押出成形のような当業者に周知の成形方法を通じて任意の成形体を得ることができる。
(ジエンポリマーのイオン架橋体)
本発明はまた、上記式(IV)のポリマーを構成成分とするジエンポリマーのイオン架橋体を提供する。
本発明のジエンポリマーのイオン架橋体は、以下の式(IX):
Figure 0006474125
(ここで、Xは、ポリトランス型イソプレン、ポリシス型イソプレン、ポリクロロプレン、またはポリ1,3−ブタジエンを構成する繰り返し単位であり;
Yが、直鎖または分岐鎖のCからC10のアルキレン基であり;
nが1から5000の整数であり、かつmとnとの合計が15から14000の整数であり;そして
が金属有機酸塩である)で表される。
本発明のイオン架橋体は、金属有機酸塩を含有する適切な有機溶媒(例えば、クロロホルム)中に溶解させ、その後、当該有機溶媒を当業者に周知の方法で除去することにより製造され得る。金属有機酸塩の例としては、オクタン酸スズが挙げられる。
本発明のイオン架橋体は、例えば、テトラヒドロフランのような有機溶媒に対して不溶である一方、当該有機溶媒の酸性溶液(例えば、テトラヒドロフランの塩酸溶液)に対して溶解するという可逆性を有する。
以下、実施例により本発明を詳述する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1:トランスポリイソプレン−ポリ乳酸グラフトコポリマーの製造)
200mLの丸底フラスコに、天然トランスポリイソプレン2.5g、無水マレイン酸1.8g、および1,2−ジクロロベンゼン100mLを添加し、窒素雰囲気下にて180℃で1時間撹拌しながら加熱した。反応溶液を室温になるまで冷却し、1000mLのアセトンに滴下して再沈殿させた。次いで、再沈殿物を濾過により回収し、室温にて一晩真空乾燥することにより、生成物(無水マレイン酸変性トランスポリイソプレン)2gを得た。
生成物のH−NMR測定結果より、2.65ppm〜3.25ppmにコハク酸無水物のプロトンに由来する複数のピークを検出した。これらのピークのNMR積分値により、得られた生成物における、イソプレン繰り返し単位に対する無水マレイン酸の導入率は3.54モル%であった。
次いで、丸底フラスコに、上記で得られた無水マレイン酸変性トランスポリイソプレン1g、3−アミノ−1−プロパノール0.2g、1,2−ジクロロベンゼン25mLを添加し、窒素雰囲気下にて170℃で0.5時間撹拌した。反応溶液を、窒素雰囲気下で室温になるまで冷却し、500mLのエタノールに滴下して再沈殿させた。次いで、再沈殿物を濾過により回収し、さらにエタノールで数回洗浄することにより未反応成分を除去し、室温にて一晩真空乾燥することにより、固体(1)0.9gを得た。
得られた固体(1)のH−NMR測定結果より、3.54ppm(3#プロトン)、2.80ppm(2#プロトン)、および3.65ppm(1#プロトン)の各ピークを検出し、これらの各ピークが、以下の式(V):
Figure 0006474125
で示される1#〜3#の各プロトンに対応するものであり、一方で未反応の3−アミノ−1−プロパノール由来のNMRピークが検出されていないことを確認した。
以上のことから、上記にて得られた固体(1)は、N−(3−プロパノール)コハクイミド変性トランスポリイソプレン(式(V)のポリマー)であると同定した。
さらに、丸底フラスコに、上記で得られたN−(3−プロパノール)コハクイミド変性トランスポリイソプレン200mg、精製L−ラクチド100mg、オクタン酸スズ([Sn(Oct)])0.6mg、および無水1,2−ジクロロベンゼン2mLを添加し、窒素雰囲気下にて130℃で20時間緩やかに撹拌した。反応終了後、反応溶液を、室温になるまで冷却し、200mLのエタノールに滴下して再沈殿させた。次いで、再沈殿物を濾過により回収し、さらにエタノールで3回洗浄することにより未反応ラクチドとその他の副生成物を除去し、室温にて一晩真空乾燥することにより、固体(2)208.1mg(収率69.4%)を得た。
得られた固体(2)のH−NMR測定結果より、4.12ppm(1#’プロトン)、5.18ppm〜5.20ppm(4#プロトン)、4.38ppm(5#プロトン)および5.14ppm(6#プロトン)の各ピークを検出し、これらの各ピークが、以下の式(VI):
Figure 0006474125
で表される、トランスポリイソプレン−ポリ乳酸グラフトコポリマーおよび以下の式(VII):
Figure 0006474125
で表されるポリ乳酸ホモポリマーでそれぞれ示される1#’および4#〜6#の各プロトンに対応するものであることを確認した。さらに、当該H−NMRの積分値から、トランスポリイソプレン−ポリ乳酸グラフトコポリマーおよびポリ乳酸ホモポリマーの含有量を算出した。得られた結果を表1に示す。
(実施例2)
精製L−ラクチド200mgおよびオクタン酸スズ0.9mgを用いたこと以外は実施例1と同様にして、トランスポリイソプレン−ポリ乳酸グラフトコポリマーおよびポリ乳酸ホモポリマーを含む固体(2)(収率59.4%)を得た。得られた結果を表1に示す。
(実施例3)
精製L−ラクチド300mgおよびオクタン酸スズ1.2mgを用いたこと以外は実施例1と同様にして、トランスポリイソプレン−ポリ乳酸グラフトコポリマーおよびポリ乳酸ホモポリマーを含む固体(2)(収率55.0%)を得た。得られた結果を表1に示す。
(比較例1)
丸底フラスコに、精製L−ラクチド50g、1−オクタノール1gおよびオクタン酸スズ0.225gを添加し、窒素雰囲気下にて130℃で20時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を、室温になるまで冷却し、これにエタノールを用いて洗浄することにより未反応ラクチドを除去してポリ乳酸オリゴマーを得た。得られたポリ乳酸オリゴマーの数平均分子量(GPC測定結果)は5200であった。
次いで、丸底フラスコに、実施例1で得られた無水マレイン酸変性トランスポリイソプレン200mg、当該ポリ乳酸オリゴマー100mg、および無水1,2−ジクロロベンゼン2mLを添加し、窒素雰囲気下にて130℃で20時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を、室温になるまで冷却し、200mLのエタノールに滴下して再沈殿させた。再沈殿物を濾過により回収し、室温にて一晩真空乾燥することにより固体(2)(収率92%)を得た。
本比較例で得られた固体(2)のH−NMR測定結果によれば、実施例1で確認したトランスポリイソプレンポリ乳酸グラフトコポリマーのグラフト鎖に由来するピーク(1#’、4.12ppm)が検出されていなかった。これにより、ポリ乳酸成分が無水マレイン酸変性ポリイソプレンに対してグラフト重合していないことを確認した。
(比較例2)
丸底フラスコに、精製L−ラクチド50g、1−オクタノール2.25gおよびオクタン酸スズ0.225gを用いたこと以外は、比較例1と同様にしてポリ乳酸オリゴマーを得た。得られたポリ乳酸オリゴマーの数平均分子量(GPC測定結果)は2400であった。
次いで、丸底フラスコに、実施例1で得られた無水マレイン酸変性トランスポリイソプレン200mg、当該ポリ乳酸オリゴマー100mg、および無水1,2−ジクロロベンゼンを添加し、窒素雰囲気下にて130℃で20時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を、室温になるまで冷却し、200mLのエタノールに滴下して再沈殿させた。再沈殿物を濾過により回収し、室温にて一晩真空乾燥することにより固体(2)(収率90.8%)を得た。
本比較例で得られた固体(2)のH−NMR測定結果によれば、実施例1で確認したトランスポリイソプレン−ポリ乳酸グラフトコポリマーのグラフト鎖に由来するピーク(1#’、4.12ppm)が検出されていなかった。これにより、ポリ乳酸成分が無水マレイン酸変性ポリイソプレンに対してグラフト重合していないことを確認した。
Figure 0006474125
表1に示すように、実施例1〜3で得られた固体(2)はいずれも、トランスポリイソプレン−ポリ乳酸グラフトコポリマーが製造されていたことがわかる。
(実施例4:ポリマーブレンドの製造)
実施例3で得られた固体(2)100mgと、汎用ポリL乳酸(Nature Works Co. Ltd製4032D)900mgとを、20mLのクロロホルムに溶解してブレンドし、溶液キャストにて製膜し、かつ乾燥して、ポリL乳酸/(トランスポリイソプレン−ポリ乳酸グラフトコポリマー)ポリマーブレンドの膜(A)を得た。
一方、汎用ポリL乳酸(Nature Works Co. Ltd製4032D)900mgを、20mLのクロロホルムに溶解し、溶液キャストにて製膜し、かつ乾燥して、ポリL乳酸の膜(B)を得た。
得られた膜(A)および(B)について、株式会社島津製作所製EZ Graph型引張試験機を用いて、引張試験を行った。試験温度は室温であり、試験速度は50mm/分であった。各膜の元の長さに対する引張破断点までの伸び率(%)を測定した。ポリマーブレンドの膜(A)の伸び率は120%であり、汎用ポリL乳酸の膜(B)の伸び率は8%であった。このことから、実施例4で得られたトランスポリイソプレン−ポリ乳酸グラフトコポリマーを含有するポリマーブレンドは、当該コポリマーを含有しないポリL乳酸のみのものと比較して、ポリ乳酸樹脂に対し、顕著な改質効果を奏することがわかる。
(実施例5:ジエンポリマーのイオン架橋体)
実施例1で得られた固体(1)(式(V)のポリマー)1gを20mLのクロロホルムに溶解してから、静かに撹拌しながら、オクタン酸スズ(St(Oct))のクロロホルム溶液20mL(St(Oct)の含有量62mg)をゆっくり添加して、高粘度のポリマー溶液を得た。当該高粘度ポリマー溶液をキャストし、クロロホルムを蒸発させることにより、透明な固体物質を得た。得られた固体物質をさらに100℃、5MPaで5分の条件でプレスした後、室温で24時間放置して、プレスされたフィルム状固体(P)を得た。
ここで、固体(1)(式(V)のポリマー)のみを用いて上記と同様にプレスして得たフィルム状固体(P)の小片をテトラヒドロフランに添加したところ、当該フィルム状固体(P)は溶解したが、上記フィルム状固体(P)の小片をテトラヒドロフランに添加したところ、特にそのような溶解は認められなかった。
このように式(V)のポリマーにオクタン酸スズを接触させたことから、得られたフィルム状固体(P)には、以下の式(VIII):
Figure 0006474125
で表される、ジエンポリマーのイオン架橋体が形成されていたことがわかる。
さらに、上記フィルム状固体(P)をテトラヒドロフランの塩酸溶液に添加したところ、当該溶液中で溶解したことを確認した。このため、得られたフィルム状固体(P)における、上記式(VIII)のジエンポリマーのイオン架橋体は可逆性を備えた架橋結合を有していることがわかる。
本発明によれば、ポリ乳酸の力学的特性を改質し得るポリ乳酸樹脂組成物を得ることができる。本発明によれば、このような特性を活かして、例えば、フィルム、シート、ボトルなどの種々のポリ乳酸樹脂成形体に成形することができ、様々な工業製品に有用である。

Claims (4)

  1. 以下の式(I):
    Figure 0006474125
    (ここで、Xは、ポリトランス型イソプレン、ポリシス型イソプレン、ポリクロロプレン、またはポリ1,3−ブタジエンを構成する繰り返し単位であり;
    Yが、直鎖または分岐鎖のCからC10のアルキレン基であり;
    nが1から5000の整数であり、かつmとnとの合計が15から14000の整数であり;そして
    lが1から1000の整数である)で表される、ジエン系ポリマーとポリ乳酸とのグラフトコポリマー。
  2. 以下の式(I):
    Figure 0006474125
    で表される、ジエン系ポリマーとポリ乳酸とのグラフトコポリマーの製造方法であって、
    以下の式(II):
    Figure 0006474125
    で表されるジエン系ポリマーに、無水マレイン酸を付加して以下の式(III):
    Figure 0006474125
    で表されるポリマーを得る工程;
    該式(III)のポリマーに、HN−Y−OH(ここで、Yは直鎖または分岐鎖のCからC10のアルキレン基である)で表されるアミノアルコールを反応させて、以下の式(IV):
    Figure 0006474125
    で表されるポリマーを得る工程;ならびに
    該式(IV)で表されるポリマーに、ラクチドを開環重合させる工程;
    を包含し、
    ここで、X は、ポリトランス型イソプレン、ポリシス型イソプレン、ポリクロロプレン、またはポリ1,3−ブタジエンを構成する繰り返し単位であり;
    Yが、直鎖または分岐鎖のCからC10のアルキレン基であり;
    nが1から5000の整数であり、かつmとnとの合計が15から14000の整数であり;そして
    lが1から1000の整数である、方法。
  3. 請求項1に記載のグラフトコポリマーを含有する、ポリ乳酸樹脂用添加剤。
  4. ポリ乳酸と、請求項に記載のポリ乳酸樹脂用添加剤とを含有する、ポリ乳酸樹脂組成物。
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